JP3988368B2 - Manufacturing method of TFT panel - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はTFT(薄膜トランジスタ)パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、アクティブマトリクス型の液晶表示装置には、ITO(インジウム−錫酸化物)からなる画素電極をスイッチング素子としてのTFTのトップ側に位置させた構造のもの、つまりTOP−ITO構造といわれるものが開発されている。このような構造の液晶表示装置において、画素電極およびTFT等を備えたTFTパネルを製造する場合、配向膜の形成等もあるが、一応、画素電極の形成が最後となる。
【0003】
一方、TFTパネルの基板上に走査信号ラインやデータ信号ライン等をAl(アルミニウム)系金属によって形成しているが、これらの一端部からなる接続パッドを露出させた状態で、ITO層をウェットエッチングによりパターニングして画素電極を形成すると、露出された接続パッドがITOのエッチング液と反応して容易に溶解してしまう。また、Al系金属層およびITO層とITOのエッチング液とが接触共存すると、Al系金属層が酸化されるとともにITO層が還元され(Al−ITO電池反応)、両者が共に激しく腐食されてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、TOP−ITO構造のTFTパネルの場合、露出されたAl系金属からなる接続パッドがITOのエッチング液と反応して容易に溶解したり、Al−ITO電池反応によりAl系金属層およびITO層が共に激しく腐食されたりするので、何らかの対策を講じることが重要な課題となっている。また、ウェットエッチングの場合、高精細化に限界がある。そこで、ITO層をドライエッチングによりパターニングして画素電極を形成することが考えられるが、ドライエッチングの場合、プラズマダメージにより画素電極下のTFTの特性が変動してしまう。
この発明の課題は、画素電極をドライエッチングにより形成しても、画素電極下のTFTに対するプラズマダメージを低減することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、TFTパネル複数個分に対応する大きさの大型基板上に形成されたTFTを含む前記大型基板上の絶縁膜の上面全体に形成されたITO層をドライエッチングして画素電極を形成する際に、TFTパネル非形成領域における前記ITO層も同時にドライエッチングするようにしたものである。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ITOエッチング合計面積が基板面積の50%以上となるようにしたものである。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記大型基板の周辺部におけるTFTパネル非形成領域の幅を2cm以上としたものである。請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ドライエッチング用反応容器内に配置された下部電極の周囲に誘電体を配置したものである。請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ドライエッチング用反応容器内に配置された下部電極の表面を誘電体で覆ったものである。請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の発明において、前記大型基板の周辺部におけるTFTパネル非形成領域の幅を1cm以下としたものである。請求項7に記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記ドライエッチングを、ハロゲン化水素ガスと不活性ガスとの混合ガスを用いた反応性イオンエッチングにより行うようにしたものである。そして、請求項1に記載の発明によれば、ITO層をドライエッチングして画素電極を形成する際に、同時にTFTパネル非形成領域におけるITO層をドライエッチングしているので、ITOエッチング合計面積が比較的大きくなり、これにより、画素電極をドライエッチングにより形成しても、画素電極下のTFTに対するプラズマダメージを低減することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1実施形態におけるTFTパネルの製造方法を説明するために示すもので、ITO層ドライエッチング装置つまりRIE(反応性イオンエッチング)装置の概略構成図を示したものである。このRIE装置は、カソードカップリング方式であり、反応容器1を備えている。反応容器1内の下部には下部電極(陰極)2が設けられ、上部には上部電極(陽極)3が設けられている。下部電極2はブロッキングコンデンサ4を介してRF電源5に接続されている。上部電極3は接地されている。反応容器1の上部の所定の箇所にはガス導入口6が設けられ、下部の所定の箇所にはガス排出口7が設けられている。ガス導入口6は、ヨウ化水素ガス(ハロゲン化水素ガス)とヘリウムガス(不活性ガス)との混合ガスを供給するガス供給手段(図示せず)に接続されている。
【0007】
下部電極2上には、TFTパネル複数個分に対応する大きさのガラス等からなる大型基板11が載置されるようになっている。大型基板11は、例えば図2において一点鎖線で示すように、3行3列の合計9つのTFTパネル形成領域12を備えている。この場合、大型基板11の周辺部におけるTFTパネル非形成領域の幅D1は2cm(またはそれ以上)、TFTパネル形成領域12間のTFTパネル非形成領域の幅D2は1cm(またはそれ以上)となっている。また、TFTパネル形成領域12内の二点鎖線で示す領域は表示領域13である。大型基板11は、図示しないが、大型基板11と同じ大きさの共通電極基板と、表示領域13に対応して形成された枠状のシール材によって接着された後、各TFTパネル形成領域12の外周縁に沿って切断され、各シール材に形成された封入口から液晶が注入されて個々のTFTパネルが得られる。
【0008】
次に、大型基板11上の具体的な構造の一例の一部について、図3を参照して説明する。大型基板11の表示領域13内の上面の所定の箇所にはAl系金属やクロムからなるゲート電極21および走査信号ライン(図示せず)等が形成されている。大型基板11のTFTパネル形成領域12内の非表示領域の上面の所定の箇所にはAl系金属やクロムからなる走査信号用下部接続パッド22が形成されている。ゲート電極21等を含む大型基板11の上面全体にはゲート絶縁膜23が形成されている。
【0009】
ゲート電極21上におけるゲート絶縁膜23の上面の所定の箇所には真性アモルファスシリコンからなる半導体薄膜24が形成されている。半導体薄膜24の上面中央部にはチャネル保護膜25が形成されている。チャネル保護膜25上面両側およびその両側における半導体薄膜24の各上面にはn型アモルファスシリコンからなるオーミックコンタクト26、27が形成されている。オーミックコンタクト26、27の上面にはAl系金属やクロムからなるソース電極28およびドレイン電極29が形成されている。そして、ゲート電極21、ゲート絶縁膜23、半導体薄膜24、チャネル保護膜25、オーミックコンタクト26、27、ソース電極28およびドレイン電極29により、TFT30が構成されている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、TFTパネル複数個分に対応する大きさの大型基板上に形成されたTFTを含む前記大型基板上の絶縁膜の上面全体に形成されたITO層をドライエッチングして画素電極を形成する際に、TFTパネル非形成領域における前記ITO層も同時にドライエッチングし、ITO層のドライエッチングにおけるエッチング合計面積が前記大型基板の面積の50%以上となるようにしたものである。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記大型基板の周辺部におけるTFTパネル非形成領域の幅を2cm以上としたものである。請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記ドライエッチングを、ハロゲン化水素ガスと不活性ガスとの混合ガスを用いた反応性イオンエッチングにより行うようにしたものである。そして、請求項1に記載の発明によれば、ITO層をドライエッチングして画素電極を形成する際に、同時にTFTパネル非形成領域におけるITO層もドライエッチングして、ITO層のドライエッチングにおけるエッチング合計面積が基板の面積の50%以上となるようにしているので、ITOエッチング合計面積が比較的大きくなり、これにより、画素電極をドライエッチングにより形成しても、画素電極下のTFTに対するプラズマダメージを低減することができる。
【0011】
TFT30等を含むゲート絶縁膜23の上面全体にはオーバーコート膜32が形成されている。オーバーコート膜32のソース電極28に対応する部分およびデータ信号用下部接続パッド31に対応する部分にはコンタクトホール33、34が形成されている。また、オーバーコート膜32およびゲート絶縁膜23の走査信号用接続パッド22に対応する部分にはコンタクトホール35が形成されている。コンタクトホール33、34、35を含むオーバーコート膜32の上面全体にはITO層36が形成されている。ITO層36の上面の所定の箇所にはレジストパターン37a、37b、37cが形成されている。この場合、レジストパターン37aは画素電極を形成するためのものであり、レジストパターン37bはデータ信号用上部接続パッドを形成するためのものであり、レジストパターン37cは走査信号用上部接続パッドを形成するためのものである。
【0012】
次に、図1に示すRIE装置を用いて大型基板11のITO層36をドライエッチングして画素電極等を形成する場合について説明する。まず、反応容器1内のガスをガス排出口7から排出して反応容器1内を真空状態にした後、ガス供給手段から供給されるヨウ化水素ガスとヘリウムガスとの混合ガスをガス導入口6から反応容器1内に導入する。すると、ヨウ化水素ガスとヘリウムガスとの混合ガスを用いた反応性イオンエッチングにより、レジストパターン37a、37b、37cをマスクとしてITO層36がドライエッチングされる。
【0013】
この結果、図4に示すように、レジストパターン37a下にITO層からなる画素電極38がコンタクトホール33を介してソース電極28に接続されて形成され、レジストパターン37b下にITO層からなるデータ信号用上部接続パッド39がコンタクトホール34を介してデータ信号用下部接続パッド31に接続されて形成され、レジストパターン37c下にITO層からなる走査信号用上部接続パッド40がコンタクトホール35を介して走査信号用下部接続パッド22に接続されて形成される。この後、レジストパターン37a、37b、37cを剥離すると、図5に示すようになる。
【0014】
ここで、この実施形態の場合、図2において、ITO層36のTFTパネル非形成領域の上面にレジストパターンを形成しなかった(以下、本実施形態品という。)。一方、比較のために、図2において、ITO層36のTFTパネル非形成領域の上面にレジストパターンを形成したものを用意した(以下、比較品という。)。また、ヨウ化水素ガスの流量を200ccmとし、ヘリウムガスの流量を25ccmとし、反応容器1内の圧力を5Paとし、RF電源6から13.56MHzのRF電力2.5kWを印加した。
【0015】
すると、本実施形態品の場合には、図2において、ITO層36のTFTパネル非形成領域の上面にレジストパターンが形成されていないので、TFTパネル非形成領域におけるITO層36はドライエッチングされる。一方、比較品の場合には、図2において、ITO層36のTFTパネル非形成領域の上面にレジストパターンが形成されているので、TFTパネル非形成領域におけるITO層36はドライエッチングされない。
【0016】
そして、本実施形態品および比較品のTFT30のVG(ゲート電圧)−ID(ドレイン電流)特性を調べたところ、本実施形態品の場合、図6に示す結果が得られ、比較品の場合、図7に示す結果が得られた。図7に示す比較品の場合、オフ領域(サブスレッショルド領域)が悪化しているが、図6に示す本実施形態品の場合、そのような悪化は見られない。
【0017】
これを考察するに、反応容器1内に導入されたヨウ化水素ガスはプラズマ中で解離され、これにより生じた荷電粒子はプラズマシーズにおいてプラズマ電位と大型基板11の負の自己バイアスにより加速されてITO層36に照射される。この照射された荷電粒子はこのときの運動エネルギによりITO層36の表面粒子と反応し、これにより生じた副生成物InIxがガス排出口7から排出されることにより、ドライエッチングが進行する。
【0018】
しかるに、比較品の場合、図2において、ITO層36のTFTパネル非形成領域の上面にレジストパターンが形成されているので、ITOエッチング合計面積が基板面積の30%程度と比較的小さい。このため、荷電粒子は比較的小さい面積のITO層36に対して集中して攻撃し、プラズマシーズ中に荷電粒子密度の偏りが生じ、ITO層36のエッチング部分(特に、画素電極38の周囲面となる部分)に荷電粒子が過剰に集中し、ITO層36を介してTFT30に電荷がチャージされてしまう。この結果、画素電極38下のTFT30はプラズマダメージを受け、図7に示すように、オフ領域が悪化する。
【0019】
これに対して、本実施形態品の場合、図2において、ITO層36のTFTパネル非形成領域の上面にレジストパターンが形成されていないので、ITOエッチング合計面積が基板面積の50%以上と比較的大きい。このため、荷電粒子は比較的大きい面積のITO層36に対して分散して攻撃し、プラズマシーズ中の荷電粒子密度が平均化し、ITO層36のエッチング部分(特に、画素電極38の周囲面となる部分)に荷電粒子が過剰に集中することがなく、ITO層36を介してTFT30に電荷がチャージされにくい。この結果、画素電極38下のTFT30はプラズマダメージを受けにくく、図6に示すように、オフ領域が良好となる。
【0020】
ところで、従来、ITO層をウェットエッチングによりパターニングして画素電極を形成する場合、図2に示す幅D1およびD2を1cm程度としている。これは、大型基板に占めるTFT非形成領域の面積をなるべく小さくし、歩留を向上するためである。そして、この従来の大型基板の場合には、例えば図2において、ITO層36のTFTパネル非形成領域の上面にレジストパターンを形成しないとしても、ITOエッチング合計面積が基板面積の50%未満となる。このため、ドライエッチングの場合、プラズマダメージにより画素電極下のTFTの特性が変動してしまう。上記の観点から、本発明者は、基板面積に対するITOエッチング合計面積の臨界的な条件を求めたところ、ITOエッチング合計面積が基板面積の50%以上の場合には、図6に示すような特性が良好なTFTが得られ、それ未満の場合には、図7に示すような悪化した特性を示すものであることが確認された。
【0021】
一方、上記実施形態の場合には、図2に示す幅D1を2cm(またはそれ以上)としているので、大型基板11に占めるTFT非形成領域の面積が大きくなり、画素電極38下のTFT30に対するプラズマダメージを低減することができるが、その反面、歩留上好ましくない。そこで、次に、大型基板に占めるTFT非形成領域の面積を小さくすることができる場合について説明する。
【0022】
図8はこの発明の第2実施形態におけるTFTパネルの製造方法を説明するために示すもので、RIE装置の概略構成図を示し、図9はその一部の平面図を示したものである。このRIE装置では、下部電極11の周囲に4つの雲母、アルミナ、セラミック等からなる誘電体41が配置されている。この場合、誘電体41は下部電極11と同電位となっている。
【0023】
したがって、このRIE装置では、プラズマシーズ中の荷電粒子の一部が大型基板11の周囲における誘電体41に導かれ、大型基板11上のITO層のエッチング部分(特に、画素電極の周囲面となる部分)に荷電粒子が過剰に集中することがなく、画素電極下のTFTに対するプラズマダメージを低減することができる。この結果、例えば図2に示す幅D1およびD2を1cm(またはそれ以下)とすることができる。また、この場合、プラズマシーズ中の荷電粒子が大型基板11上のITO層形成領域よりも広範囲にわたって分散されるため、エッチレート均一性を良くすることができる。
【0024】
ところで、一般的なRIE装置の場合には、エッチング時の副生成物が反応容器の内壁に付着するのを防止するために、下部電極の周囲に石英等からなる防着板が配置されている。しかし、石英等からなる防着板の場合には、プラズマシーズ中の荷電粒子が大型基板11上のITO層のエッチング部分(特に、画素電極の周囲面となる部分)に過剰に集中するのを回避することができず、画素電極下のTFTに対するプラズマダメージを低減することができない。
【0025】
次に、図10はこの発明の第3実施形態におけるTFTパネルの製造方法を説明するために示すもので、RIE装置の概略構成図を示し、図11はその一部の平面図を示したものである。このRIE装置では、やや大きめの下部電極11の表面に雲母、アルミナ、セラミック等からなる誘電体42が被覆されている。
【0026】
したがって、このRIE装置でも、プラズマシーズ中の荷電粒子の一部が大型基板11の周囲における誘電体42に導かれ、大型基板11上のITO層のエッチング部分(特に、画素電極の周囲面となる部分)に荷電粒子が過剰に集中することがなく、画素電極下のTFTに対するプラズマダメージを低減することができる。この結果、例えば図2に示す幅D1およびD2を1cm(またはそれ以下)とすることができる。また、この場合も、プラズマシーズ中の荷電粒子が大型基板11上のITO層形成領域よりも広範囲にわたって分散されるため、エッチレート均一性を良くすることができる。
【0027】
なお、上記実施形態では、走査信号用上部接続パッドおよびデータ信号用上部接続パッドをITO層によって形成する場合について説明したが、これに限らず、いずれか一方の上部接続パッドまたは双方の上部接続パッドを形成しないようにしてもよい。特に、走査信号用下部接続パッドがアルミニウム系金属で形成されている場合には、ITO層が積層されるとコンタクト抵抗が増大するのでITO層は無くてもよい。この場合、アルミニウム系金属の表面に自然酸化膜が形成されるが、走査信号用上部接続パッド上に、直接、ドライバー用ICをフェースダウンボンディングする場合には、確実なコンタクトが得られることが確認された。また、ソース・ドレイン電極は、ソース電極が画素電極に接続されるため、表面に自然酸化膜が形成され易いアルミニウム系金属でなく、クロム等のアルミニウム系金属以外の金属で形成することが望ましいが、その場合には、ドレイン電極上にITO層が積層されてもコンタクト抵抗は増大しないので、ITO層を形成しても差し支えない。また、上記実施形態では、カソードカップリング方式のRIE装置を用いた場合について説明したが、これに限らず、マイクロ波高密度プラズマエッチング装置あるいはアノードカップリング方式のプラズマエッチング装置を用いるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ITO層をドライエッチングして画素電極を形成する際に、同時にTFTパネル非形成領域におけるITO層もドライエッチングして、ITO層のドライエッチングにおけるエッチング合計面積が基板の面積の50%以上となるようにしているので、ITOエッチング合計面積が比較的大きくなり、これにより、画素電極をドライエッチングにより形成しても、画素電極下のTFTに対するプラズマダメージを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態におけるTFTパネルの製造方法を説明するために示すもので、ITO層ドライエッチング装置つまりRIE装置の概略構成図。
【図2】TFTパネル複数個分に対応する大きさの大型基板等の平面図。
【図3】大型基板上の具体的な構造の一例の一部のITO層エッチング前の状態における断面図。
【図4】図3に続く工程の断面図。
【図5】図4に続く工程の断面図。
【図6】本実施形態品の場合のVG−ID特性図。
【図7】比較品の場合のVG−ID特性図。
【図8】この発明の第2実施形態におけるTFTパネルの製造方法を説明するために示すもので、RIE装置の概略構成図。
【図9】図8に示すRIE装置の一部の平面図。
【図10】この発明の第3実施形態におけるTFTパネルの製造方法を説明するために示すもので、RIE装置の概略構成図。
【図11】図10に示すRIE装置の一部の平面図。
【符号の説明】
1 反応容器
2 下部電極
3 上部電極
6 ガス導入口
7 ガス排出口
11 大型基板
12 TFTパネル形成領域
13 表示領域
36 ITO層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a TFT (Thin Film Transistor) panel.
[0002]
[Prior art]
For example, an active matrix type liquid crystal display device has a structure in which a pixel electrode made of ITO (indium-tin oxide) is positioned on the top side of a TFT as a switching element, that is, a so-called TOP-ITO structure. Has been developed. In a liquid crystal display device having such a structure, when a TFT panel including a pixel electrode and a TFT is manufactured, an alignment film is formed, but the formation of the pixel electrode is the last.
[0003]
On the other hand, scanning signal lines, data signal lines, etc. are made of Al (aluminum) metal on the TFT panel substrate, but the ITO layer is wet-etched with the connection pads consisting of one end thereof exposed. When the pixel electrode is formed by patterning, the exposed connection pad reacts with the ITO etching solution and is easily dissolved. In addition, when the Al-based metal layer and the ITO layer and the ITO etching solution coexist, the Al-based metal layer is oxidized and the ITO layer is reduced (Al-ITO battery reaction), and both are severely corroded. .
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the case of a TFT panel having a TOP-ITO structure, the exposed connection pad made of Al-based metal reacts with the etching solution of ITO and dissolves easily, or Al-ITO battery reaction causes the Al-based metal layer and Since both ITO layers are severely corroded, it is important to take some measures. In the case of wet etching, there is a limit to high definition. Therefore, it is conceivable to form the pixel electrode by patterning the ITO layer by dry etching. However, in the case of dry etching, the characteristics of the TFT under the pixel electrode vary due to plasma damage.
An object of the present invention is to reduce plasma damage to a TFT under a pixel electrode even if the pixel electrode is formed by dry etching.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the ITO layer formed on the entire upper surface of the insulating film on the large substrate including the TFT formed on the large substrate having a size corresponding to a plurality of TFT panels is dry-etched. When the pixel electrode is formed, the ITO layer in the TFT panel non-formation region is simultaneously dry etched. The invention according to
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows a schematic diagram of an ITO layer dry etching apparatus, that is, a RIE (reactive ion etching) apparatus, for explaining a method of manufacturing a TFT panel according to the first embodiment of the present invention. This RIE apparatus is a cathode coupling system and includes a
[0007]
On the
[0008]
Next, a part of an example of a specific structure on the
[0009]
A semiconductor
[0010]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the ITO layer formed on the entire upper surface of the insulating film on the large substrate including the TFT formed on the large substrate having a size corresponding to a plurality of TFT panels is dry-etched. When the pixel electrode is formed, the ITO layer in the TFT panel non-formation region is also dry etched at the same time so that the total etching area in the dry etching of the ITO layer is 50% or more of the area of the large substrate. is there. The invention according to
[0011]
An
[0012]
Next, a case where a pixel electrode or the like is formed by dry etching the
[0013]
As a result, as shown in FIG. 4, a
[0014]
Here, in the case of this embodiment, no resist pattern was formed on the upper surface of the TFT panel non-formation region of the
[0015]
Then, in the case of the product of the present embodiment, since the resist pattern is not formed on the upper surface of the TFT panel non-formation region of the
[0016]
When the VG (gate voltage) -ID (drain current) characteristics of the
[0017]
Considering this, the hydrogen iodide gas introduced into the
[0018]
However, in the case of the comparative product, since the resist pattern is formed on the upper surface of the TFT panel non-formation region of the
[0019]
On the other hand, in the case of the product of this embodiment, since the resist pattern is not formed on the upper surface of the TFT panel non-formation region of the
[0020]
Conventionally, when the pixel electrode is formed by patterning the ITO layer by wet etching, the widths D1 and D2 shown in FIG. 2 are about 1 cm. This is for reducing the area of the TFT non-formation region in the large substrate as much as possible and improving the yield. In the case of this conventional large substrate, for example, in FIG. 2, even if the resist pattern is not formed on the upper surface of the TFT panel non-formation region of the
[0021]
On the other hand, in the case of the above embodiment, since the width D1 shown in FIG. 2 is 2 cm (or more), the area of the TFT non-formation region occupying the
[0022]
FIG. 8 is a view for explaining a method of manufacturing a TFT panel according to the second embodiment of the present invention. FIG. 8 shows a schematic configuration diagram of the RIE apparatus, and FIG. 9 shows a partial plan view thereof. In this RIE apparatus, a dielectric 41 made of four mica, alumina, ceramic and the like is disposed around the
[0023]
Therefore, in this RIE apparatus, a part of the charged particles in the plasma seed is guided to the dielectric 41 around the
[0024]
By the way, in the case of a general RIE apparatus, in order to prevent the by-product at the time of etching from adhering to the inner wall of the reaction vessel, a deposition plate made of quartz or the like is disposed around the lower electrode. . However, in the case of a deposition plate made of quartz or the like, the charged particles in the plasma seeds are excessively concentrated on the etching portion of the ITO layer on the large substrate 11 (particularly, the portion that becomes the peripheral surface of the pixel electrode). This cannot be avoided and plasma damage to the TFT under the pixel electrode cannot be reduced.
[0025]
Next, FIG. 10 is shown for explaining the manufacturing method of the TFT panel in the third embodiment of the present invention, showing a schematic configuration diagram of the RIE apparatus, and FIG. 11 showing a partial plan view thereof. It is. In this RIE apparatus, the surface of the slightly larger
[0026]
Therefore, also in this RIE apparatus, a part of the charged particles in the plasma seed is guided to the dielectric 42 around the
[0027]
In the above embodiment, the case where the scan signal upper connection pad and the data signal upper connection pad are formed of the ITO layer has been described. However, the present invention is not limited to this, and either one of the upper connection pads or both of the upper connection pads is used. May not be formed. In particular, when the scan signal lower connection pad is made of an aluminum-based metal, the contact resistance increases when the ITO layer is laminated, so the ITO layer may be omitted. In this case, a natural oxide film is formed on the surface of the aluminum-based metal, but it is confirmed that a reliable contact can be obtained when the driver IC is face-down bonded directly on the upper connection pad for the scanning signal. It was done. Further, since the source electrode is connected to the pixel electrode, it is desirable that the source / drain electrodes be formed of a metal other than an aluminum-based metal such as chromium, instead of an aluminum-based metal on which a natural oxide film is easily formed. In that case, even if an ITO layer is laminated on the drain electrode, the contact resistance does not increase, so an ITO layer may be formed. In the above embodiment, the case where the cathode coupling type RIE apparatus is used has been described. However, the present invention is not limited to this, and a microwave high density plasma etching apparatus or an anode coupling type plasma etching apparatus may be used. .
[0028]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the ITO layer is dry etched to form the pixel electrode, the ITO layer in the TFT panel non-formation region is also dry etched, and the etching total in the dry etching of the ITO layer is simultaneously performed. Since the area is set to be 50% or more of the area of the substrate, the total ITO etching area becomes relatively large, so that even if the pixel electrode is formed by dry etching, plasma damage to the TFT under the pixel electrode is caused. Can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an ITO layer dry etching apparatus, that is, an RIE apparatus, for illustrating a method for manufacturing a TFT panel according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a large substrate having a size corresponding to a plurality of TFT panels.
FIG. 3 is a cross-sectional view of an example of a specific structure on a large substrate in a state before etching an ITO layer.
FIG. 4 is a sectional view of a step following FIG. 3;
FIG. 5 is a sectional view of a step following FIG. 4;
FIG. 6 is a VG-ID characteristic diagram in the case of the present embodiment product.
FIG. 7 is a VG-ID characteristic diagram in the case of a comparative product.
FIG. 8 is a schematic configuration diagram of an RIE apparatus shown for explaining a manufacturing method of a TFT panel according to a second embodiment of the present invention.
9 is a plan view of a part of the RIE apparatus shown in FIG.
FIG. 10 is a schematic configuration diagram of an RIE apparatus shown for explaining a manufacturing method of a TFT panel according to a third embodiment of the present invention.
11 is a plan view of a part of the RIE apparatus shown in FIG.
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