JP3983614B2 - Anti-theft device and anti-theft system - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械に用いて好適な、盗難を防止する盗難防止装置および盗難防止システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の盗難防止装置を備えた建設機械として、例えば特開平8−301072号公報に記載されたものがある。この盗難防止装置は、例えばキー入力装置から予め決められた暗証番号が入力されない場合には、エンジン始動操作を行ってもスタータ回路が作動せず、エンジンの始動が禁止されるというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載された盗難防止装置では、あらかじめ決められた暗証番号をユーザーが失念した場合など、ユーザーが正しい暗証番号を入力できない状況に陥った場合、エンジン始動処理が煩雑であった。すなわち、建設機械の管理者やサービス会社、メーカー担当者などがわざわざ建設機械の稼働場所まで出向いてエンジン始動する必要があり、迅速な建設機械の始動ができなかった。
【0004】
本発明の目的は、あらかじめ決められた暗証番号をユーザーが失念した場合など、ユーザーが正しい暗証番号を入力できない状況に陥った場合でも、迅速に車両を運転することができる盗難防止装置および盗難防止システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 請求項1の発明による盗難防止装置は、第1の暗証番号を記憶する第1の記憶手段と、第2の暗証番号を記憶する第2の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号を変更する第1の変更手段と、暗証番号を入力する入力手段と、入力手段から入力された暗証番号と、第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号および第2の記憶手段に記憶されている第2の暗証番号とを比較する比較手段と、外部とデータの送受信を行うことができる通信手段と、入力手段より入力された暗証番号が第1および第2の暗証番号のいずれか一方と一致したことを比較手段が判断すると、車両の運転許可信号を出力し、一致しないことを比較手段が判断すると、車両の運転禁止信号を出力し、通信手段で受信したデータに含まれる暗証番号が第2の暗証番号と一致したことを比較手段が判断すると車両の運転許可信号を出力する出力手段とを有することを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の盗難防止装置において、第2の暗証番号を変更する権限のある者による車両の始動操作であるか否かを判断する判断手段と、第2の暗証番号を変更する権限のある者による車両の始動操作がされたと判断手段が判断すると、第2の記憶手段に記憶されている第2の暗証番号の書き換えを許可するモードを設定するモード設定手段と、モード設定手段により第2の記憶手段に記憶されている第2の暗証番号の書き換えを許可するモードが設定されると、入力手段により入力された暗証番号に第2の記憶手段に記憶されている第2の暗証番号を書き換える第2の変更手段とをさらに有することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明による盗難防止装置は、第1の暗証番号を記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号を変更する第1の変更手段と、暗証番号を入力する入力手段と、入力手段から入力された暗証番号と、第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号とを比較する比較手段と、外部とデータの送受信を行うことができる通信手段と、通信手段で暗証番号表示コマンドを受信したことを判断する受信内容判断手段と、通信手段で暗証番号表示コマンドを受信したことを受信内容判断手段が判断すると、第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号を表示する表示手段と、入力手段より入力された暗証番号が第1の暗証番号と一致したことを比較手段が判断すると車両の運転許可信号を出力し、一致しないことを比較手段が判断すると車両の運転禁止信号を出力する出力手段とを有することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の盗難防止装置において、通信手段は、携帯型電話機であることを特徴とする。
(5) 請求項5の発明による盗難防止システムは、請求項1または請求項2に記載の盗難防止装置と、盗難防止装置に第2の暗証番号を送信するセンタサーバとを備えたことを特徴とする。
(6) 請求項6の発明による盗難防止システムは、請求項3に記載の盗難防止装置と、盗難防止装置に暗証番号表示コマンドを送信するセンタサーバとを備えたことを特徴とする。
(7) 請求項7の発明は、請求項5または請求項6に記載の盗難防止システムにおいて、通信手段は、携帯型電話機であることを特徴とする。
(8) 請求項8の発明は、請求項7に記載の盗難防止システムにおいて、携帯型電話機の電話番号は、携帯型電話機を特定する番号としてセンタサーバに登録され、センタサーバは、携帯型電話機が通信回線網を経由してセンタサーバにアクセスした場合、電話番号が登録されていれば要求された内容の情報を携帯型電話機に返信することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
―――第1の実施の形態―――
図1〜図4により、本発明を建設機械の盗難防止装置に適用した場合の第1の実施の形態を説明する。建設機械の一例として、油圧ショベルを用いて説明を行う。図1は本実施の形態におけるシステムブロック図である。本実施の形態では、油圧ショベル100のエンジン10を始動する際、入力された暗証番号を照合し、照合結果が良好な場合にのみエンジン始動を許可するようにするとともに、暗証番号として、ユーザーにて変更可能な暗証番号と、ユーザーにて変更不可能な、たとえばメーカー出荷時にあらかじめ決められた管理者暗証番号を用いる。
【0007】
図1において、油圧ショベル100は、エンジン10と、エンジン10を始動するスタータモータ11と、スタータモータ11の作動電源を投入・切断するスタータリレー12と、エンジンキースイッチ13と、メインコントロールユニット20とを有している。スタータリレー12は、エンジン10のスタータモータ11とエンジンキースイッチ13との間に介装され、スタータリレー12がオンのときにはエンジンキースイッチ13の操作に伴ってスタータモータ11が駆動され、エンジン10が始動する。一方、スタータリレー12がオフのときには、エンジンキースイッチ13を操作してもスタータモータ11に通電されず、エンジン10は始動されない。エンジン10は、図示しない油圧ポンプを駆動し、このポンプ吐出油をコントロールバルブで制御することにより、各種アクチュエータを駆動して掘削作業や巻き上げ作業などを行う。
【0008】
メインコントロールユニット20には、ユーザー(オペレータ)が暗証番号を入力する入力装置30が接続されている。メインコントロールユニット20は、ユーザーにて変更可能な暗証番号(以下、ユーザー暗証番号と呼ぶ)を格納する第1メモリ21と、ユーザーにて変更不可能な暗証番号(以下、管理者暗証番号と呼ぶ)を格納している第2メモリ22と、入力装置30から入力された暗証番号と第1メモリ21または第2メモリ22に格納している暗証番号とを比較して照合する比較部23と、比較部23の判断結果(照合結果)からスタータリレー12をオン・オフする信号を送信する出力回路25とを備えている。
【0009】
図2は、入力装置30の一例を示す図である。入力装置30は、暗証番号の入力や機能選択などの入力を行うキースイッチ31と、入力内容を表示する表示部32と、スタータリレー12のオン・オフを示す表示灯33とを備えている。エンジンキースイッチ13がオンになり、暗証番号の入力待ちの状態では、図2に示すように、表示部32は「INPUT」の文字を表示し、表示灯33は、鍵がかかった状態を示すイラストの横にある表示灯331が点灯している。キースイッチ31が押圧されることにより暗証番号が入力されると、表示部32に表示されていた「INPUT」の文字は消え、入力された暗証番号の桁数に応じて「*」マークが表示される。たとえば5桁の暗証番号が入力されると、表示部32には「*****」が表示される。入力された暗証番号が比較部23で比較照合され、第1メモリ21または第2メモリ22に格納している暗証番号と一致すると、表示灯331が消灯し、鍵が外れた状態を示すイラストの横にある表示灯332が点灯する。番号変更ボタン311が押圧されると、ユーザー暗証番号変更モード移行のコマンドが比較部23へ出力されて、後述するように、ユーザー暗証番号の変更が可能となる。
【0010】
メインコントロールユニット20は、比較部23からの照合結果出力に応じて出力回路25より信号を出力してスタータリレー12のオン・オフを切換える。すなわち、入力装置30から入力された番号が、ユーザー暗証番号もしくは管理者暗証番号と一致した場合のみ、スタータリレー12をオンする。このときエンジンキースイッチ13を操作するとスタータモータ11が駆動され、エンジン10が始動される。
【0011】
ユーザー暗証番号は、ユーザー(オペレータ)にて変更可能であり、ユーザーにとって都合のよい番号に設定することができる。このため、ユーザーが油圧ショベル100を使用するにあたっては、ユーザー暗証番号のみを使用すればよい。しかし、様々な原因でユーザー暗証番号が分からなくなるおそれがある。たとえば、オペレータが暗証番号を失念してしまった場合である。あるいは、レンタル機のように複数のユーザーが1台の油圧ショベル100を使用する環境下で、あるユーザーが変更した暗証番号を他のユーザーが知らなかった場合などである。この様な場合、本実施の形態では、管理者暗証番号によっても油圧ショベル100を始動することができる。管理者暗証番号にて油圧ショベル100が始動可能になった後、再度ユーザー暗証番号の設定を行い、ユーザーにとって都合のよい番号に設定することができる。以下、図3を参照して、エンジン10の始動処理とユーザー暗証番号の設定処理について説明する。
【0012】
図3は油圧ショベル100のメインコントロールユニット20によるエンジン始動処理、およびユーザー暗証番号の設定処理のフローチャートを示している。この処理は、メインコントロールユニット20の比較部23で実行されるプログラムにより行われる。エンジンキースイッチ13がオンされるとこのプログラムが起動され、ステップS101で入力装置30から暗証番号が入力されるまで待機する。暗証番号が入力されたと判断されるとステップS102へ進み、入力された暗証番号が第1メモリ21に記憶されている暗証番号、もしくは第2メモリ22に記憶されている暗証番号と一致するか否かを判断する。ステップS102が否定判断されると、ステップS104へ進む。ステップS104において、スタータリレー12をオフのまま、すなわち出力回路25からスタータリレー12をオンさせる信号を出力せずにプログラムを終了する。
【0013】
ステップS102が肯定判断されると、ステップS103へ進む。ステップS103において、出力回路25を介してスタータリレー12をオンさせる信号を出力してエンジン10の始動を許可してステップS105へ進む。ステップS105において、入力装置30から番号変更ボタン311の押圧によるユーザー暗証番号変更モード移行のコマンド入力があるまで待機する。ステップS105で、ユーザー暗証番号変更モード移行のコマンド入力があると判断されると、ステップS106で、ユーザー暗証番号変更モードへ移行して、新規のユーザー暗証番号の入力があるまで待機する。新規のユーザー暗証番号の入力があると判断されると、ステップS107で、入力された新規のユーザー暗証番号により第1メモリ21を更新してプログラムを終了する。
【0014】
上述した第1の実施の形態による盗難防止装置では、入力された暗証番号がユーザー暗証番号あるいは管理者暗証番号と一致している場合、油圧ショベル100の始動が可能となる。油圧ショベル100が始動可能な状態においては、ユーザー暗証番号を任意の番号に変更できる。
【0015】
管理者暗証番号は、たとえばメーカー出荷時にあらかじめ決められた番号であり、油圧ショベル100の所有者、たとえばレンタル会社の管理責任者が管理するものである。オペレータがユーザー暗証番号を失念した場合でも、オペレータは管理責任者から管理者暗証番号を取得することで、油圧ショベル100の始動が可能になる。
【0016】
上述した第1の実施の形態による盗難防止装置では、次の作用効果を奏する。
(1) あらかじめ決められた暗証番号を入力して油圧ショベル100の始動を許可するシステムにおいて、ユーザー暗証番号と管理者暗証番号を記憶し、入力された暗証番号がいずれか一方の暗証番号と合致するとエンジンの始動を許可するようにした。したがって、管理者暗証番号を油圧ショベル100の管理責任者が把握するように運営すれば、ユーザー暗証番号が不明となった場合でも、ユーザーは電話などで管理責任者から管理者暗証番号を聞き出して油圧ショベル100を始動できる。その結果、管理責任者がわざわざ油圧ショベル100のもとに出向く煩雑さ、非能率さが解消される。
なお、油圧ショベル100がオペレータが属する会社所有の場合、管理責任者はその会社の油圧ショベル管理部門の責任者である。
【0017】
―――第2の実施の形態―――
図1〜図4により、本発明による盗難防止装置の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態による盗難防止装置は、上述した第1の実施の形態において、管理者暗証番号を変更可能としたものである。本実施の形態のシステムブロック図(図1)、入力装置30(図2)、エンジン10の始動処理、およびユーザー暗証番号の設定処理(図3)は、第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0018】
第1の実施の形態で説明したように、管理責任者以外の第三者、上述の例ではオペレータに管理者暗証番号を開示した場合、セキュリティの面から管理者暗証番号を変更することが望ましい。しかし、管理者暗証番号がオペレータにより簡単に変更されてしまうと、管理責任者が管理者暗証番号を管理する上で不都合である。本実施の形態では、以下に述べる条件の下でのみ、管理者暗証番号を変更可能とする。
【0019】
本実施の形態では、管理責任者が特定の始動操作により管理者暗証番号を用いて油圧ショベル100を始動した場合にのみ、管理者暗証番号を変更可能としている。図4のフローチャートは、管理責任者用モードによる油圧ショベル100の始動処理、および管理者暗証番号の設定処理のフローチャートを示している。特定の操作とともにエンジンキースイッチ13がオンされると、この処理を行うプログラムが起動される。特定の操作とは、複数スイッチの組み合わせ操作など、通常の始動操作においてエンジンキースイッチ13の操作と同時に行うことのない操作である。ステップS201で入力装置30に暗証番号が入力されるまで待機する。暗証番号が入力されたと判断されるとステップS202へ進み、入力された暗証番号が第2メモリ22に記憶されている暗証番号と一致するか否かを判断する。ステップS202が否定判断されると、ステップS204へ進む。ステップS204において、スタータリレー12をオフのまま、すなわち出力回路25を介してスタータリレー12をオンさせる信号を出力せずにプログラムを終了する。
【0020】
ステップS202が肯定判断されると、ステップS203へ進む。ステップS203において、管理責任者用モードに移行したことを示すフラグを立てて、管理責任者用モードに移行する。そして、出力回路25を介してスタータリレー12をオンさせる信号を出力してエンジン10の始動を許可し、ステップS210へ進む。ステップS210においてエンジン10が始動されるまで待機する。エンジン10が始動されたと判断されるとステップS211へ進み、エンジン10が停止されるまで待機する。エンジン10が停止されたと判断されるとステップS212へ進み、フラグの有無を判断する。ステップS212が否定判断されるとプログラムを終了し、肯定判断されると、ステップS213において、新規の管理者暗証番号が入力されるまで待機する。ステップS213において、新規の管理者暗証番号が入力されたと判断されると、ステップS214で、入力された新規の管理者暗証番号で第2メモリ22の管理者暗証番号を更新してプログラムを終了する。
【0021】
上述した第2の実施の形態による盗難防止装置では、管理責任者が特定の始動操作により管理者暗証番号を用いて油圧ショベル100を始動した場合のみ、管理者暗証番号が変更可能である。
【0022】
このように、第2の実施の形態では、第1の実施の形態の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。
(1) 管理者暗証番号を変更可能としたので、ユーザー暗証番号を失念したオペレータに管理者暗証番号を伝えたとしても、管理責任者はオペレータに伝えた管理者暗証番号とは別の新しい管理者暗証番号を設定できる。よって、ユーザー暗証番号を失念したオペレータによる迅速な油圧ショベル100の始動と、第3者に管理者暗証番号を伝えることによる盗難のリスクの回避を両立できる。
(2) 管理者暗証番号の変更は、特定の操作を伴う油圧ショベル100の始動によってのみ可能としたので、第3者によって管理者暗証番号が変更されてしまうおそれは少ない。
【0023】
―――第3の実施形態―――
図2,4〜8により、本発明による盗難防止装置の第3の実施の形態を説明する。第1および第2の実施の形態では、管理責任者以外の第三者、上述の例ではオペレータに管理者暗証番号を開示した。本実施の形態による盗難防止装置では、建設機械メーカーのセンタサーバから通信により送信される管理者暗証番号を油圧ショベルで受信することにより、油圧ショベルの始動を可能にした。
【0024】
本実施の形態による盗難防止装置では、入力装置30(図2)は、第1の実施の形態と同様である。また、管理責任者用モードによる油圧ショベル100の始動処理、および管理者暗証番号の設定処理のフローチャート(図4)は、第2の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0025】
図5は、本実施の形態による盗難防止装置のシステムブロック図である。図5では、図1に示した第1の実施の形態と同一の要素には同一符号を付しているので、これについては説明を省略する。油圧ショベル100は通信装置40を備え、通信装置40はメインコントロールユニット20の比較部23に接続されている。油圧ショベル100は、通信装置40および通信回線網300を介して建設機械メーカー(以下、単にメーカーと呼ぶ)200のセンタサーバ201とデータの送受信が可能である。第2メモリ22には、管理者暗証番号の他、油圧ショベル100を識別する油圧ショベル100固有の識別番号が格納されている。
【0026】
オペレータがユーザー暗証番号を失念するなどで、油圧ショベル100を始動することができなくなった場合、以下に説明する手順により油圧ショベル100を始動可能とする。
(1) オペレータは、油圧ショベル100のレンタル会社にユーザー暗証番号では油圧ショベル100の始動ができない旨を連絡し、油圧ショベル100のエンジンキースイッチ13をオフにして待機する。
(2) オペレータから連絡を受けたレンタル会社の管理責任者は、油圧ショベル100を識別する油圧ショベル100に固有の識別番号とともに、ユーザー暗証番号では油圧ショベル100を始動できなくなった旨を電話にてメーカー200に連絡する。すなわち、油圧ショベル100の始動が可能になるよう管理者暗証番号の送信をメーカー200に依頼する。
(3) 依頼を受けたメーカー200では、識別番号と管理者暗証番号をセンタサーバ201から通信回線網300を介して油圧ショベル100に送信する。
(4) 通信装置40を介して識別番号と管理者暗証番号を受信することで、油圧ショベル100は始動可能な状態となる。
【0027】
メーカー200のセンタサーバ201には、油圧ショベル毎に割り当てられた固有の識別番号と管理者暗証番号とが、油圧ショベル毎に格納されている。センタサーバ201から管理者暗証番号を油圧ショベル100に送信するには、メーカー200の担当者がセンタサーバ201に油圧ショベル100の識別番号を入力する必要がある。図6は、メーカー200に設けられたセンタサーバ201の動作を示すフローチャートである。ステップS351で、識別番号の入力があるまで待機する。ステップS351で、識別番号が入力されると、識別番号に対応する管理者暗証番号を読み込んでステップS355へ進む。ステップS355において、識別番号とステップS353で読み込んだ管理者暗証番号とを、通信回線網300を介して油圧ショベル100に送信し、一連の動作を終了する。
【0028】
油圧ショベル100は、エンジンキースイッチ13をオフの状態で、センタサーバ201から送信される識別番号と管理者暗証番号を受信するまで待機する。油圧ショベル100は、センタサーバ201から送信された識別番号により、自車のものと判定された管理者暗証番号を受信すると、表示部32に「*****」を表示する。すなわち、受信した管理者暗証番号は、具体的な数字として表示部32には表示されない。受信した管理者暗証番号が比較部23で比較照合され、第2メモリ22に格納している暗証番号と一致すると、表示灯331が消灯し、鍵が外れた状態を示すイラストの横にある表示灯332が点灯して、始動可能な状態であることをユーザーに報知する。この状態でユーザーがエンジンキースイッチ13をオンにすると、スタータリレー12がオンされて、エンジン10が始動できる。ユーザーは、油圧ショベル100が始動可能になった後、ユーザー暗証番号の設定を行い、ユーザーにとって都合のよい番号に設定することができる。
【0029】
図7は、本実施の形態による盗難防止装置が通信装置40を介して識別番号および管理者暗証番号を受信する処理を示したフローチャートである。この処理は、メインコントロールユニット20の比較部23で実行されるプログラムにより行われる。エンジンキースイッチ13がオフにされると、この処理を行うプログラムが起動され、ステップS301で通信装置40で識別番号と管理者暗証番号を受信するまで待機する。ステップS301において、識別番号と管理者暗証番号が受信されたと判断されるとステップS302へ進み、受信した識別番号が油圧ショベル100の第2メモリ22に格納されている識別番号と一致するか否かを判断する。ステップS302が否定判断されると、ステップS301へ戻る。ステップS302が肯定判断されると、ステップS303へ進み、受信した管理者暗証番号が第2メモリ22に記憶されている管理者暗証番号と一致するか否かを判断する。ステップS303が肯定判断されると、ステップS304へ進み、管理者暗証番号を受信したことを示すフラグを立てて、プログラムを終了する。ステップS303が否定判断されると、ステップS301へ戻る。
【0030】
図8は、本実施の形態による盗難防止装置のエンジン始動処理、およびユーザー暗証番号の設定処理のフローチャートを示している。この処理は、メインコントロールユニット20の比較部23で実行されるプログラムにより行われる。エンジンキースイッチ13がオンされるとこのプログラムが起動され、ステップS321で、管理者暗証番号を受信したことを示すフラグが立てられているか否かを判断する。ステップS321が肯定判断されると、ステップS324へ進み、出力回路25を介してスタータリレー12をオンさせる信号を出力する。ステップS321が否定判断されると、ステップS322で入力装置30から暗証番号が入力されたか否かを判断する。ステップS322が否定判断されると、ステップS321へ戻る。
【0031】
ステップS322が肯定判断されるとステップS323へ進み、入力された暗証番号が第1メモリ21に記憶されている暗証番号、もしくは第2メモリ22に記憶されている暗証番号と一致するか否かを判断する。ステップS323が肯定判断されると、ステップS324へ進む。ステップS323が否定判断されると、ステップS325において、スタータリレー12をオフのまま、すなわち出力回路25からスタータリレー12をオンさせる信号を出力せずにプログラムを終了する。ステップS324以降の動作は、第1の実施の形態における図3に示すフローチャートのステップS103以降の動作と同一なので、説明は省略する。
【0032】
上述した第3の実施の形態による盗難防止装置では、通信装置40を介して管理者暗証番号を受信することで、油圧ショベル100は始動可能となる。
【0033】
なお、本実施の形態では、管理責任者側で管理者暗証番号を変更した場合には、メーカー200へ変更した暗証番号を届け出る必要がある。届出を受けたメーカー200は、センタサーバ201に格納されている油圧ショベル100の管理者暗証番号を、新しい管理者暗証番号に更新して格納する。
【0034】
第3の実施の形態では、第1の実施の形態の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。
(1) 管理者暗証番号を通信にて受信可能としたので、レンタル会社の管理責任者がわざわざ油圧ショベル100のもとに出向かなくても済むため、迅速に油圧ショベル100の始動ができる。また、管理者暗証番号をユーザーに伝えなくてもよいので、セキュリティ性が高い。
【0035】
―――第4の実施形態―――
図2,9〜12により、本発明による盗難防止装置の第4の実施の形態を説明する。本実施の形態による盗難防止装置は、建設機械メーカーのセンタサーバから通信により送信される信号を油圧ショベル100で受信することにより、第1メモリ21に格納されているユーザー暗証番号を入力装置30の表示部32に表示を行うようにしたものである。入力装置30(図2)は、第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0036】
図9は、本実施の形態による盗難防止装置のシステムブロック図である。図9では、図1および図5に示した第1および第3の実施の形態と同一の要素には同一符号を付しているので、これについては説明を省略する。本実施の形態では、管理者暗証番号を格納するメモリを備える必要がない。第1メモリ21には、ユーザー暗証番号の他、油圧ショベル100を識別する油圧ショベル100に固有の識別番号が格納されている。
【0037】
オペレータがユーザー暗証番号を失念するなどで、油圧ショベル100を始動できなくなった場合、以下に説明する手順により油圧ショベル100を始動可能とする。
(1) オペレータは、レンタル会社にユーザー暗証番号では油圧ショベル100の始動できない旨を連絡し、油圧ショベル100のエンジンキースイッチ13をオフにして待機する。
(2) オペレータから連絡を受けたレンタル会社の管理責任者は、油圧ショベル100を識別する油圧ショベル100に固有の識別番号とともに、ユーザー暗証番号では油圧ショベル100を始動できなくなった旨を電話にてメーカー200に連絡する。すなわち、油圧ショベル100の始動が可能になるよう暗証番号表示コマンドの送信をメーカー200に依頼する。
(3) 依頼を受けたメーカー200では、識別番号と暗証番号表示コマンドをセンタサーバ201から通信回線網300を介して油圧ショベル100に送信する。
(4) 通信装置40を介して識別番号と暗証番号表示コマンドを受信することで、油圧ショベル100は、第1メモリ21に格納されているユーザー暗証番号を表示部32に表示する。表示されたユーザー暗証番号をオペレータが入力装置に入力することで、油圧ショベル100は始動可能となる。
【0038】
メーカー200のセンタサーバ201には、油圧ショベル毎に割り当てられた固有の識別番号が油圧ショベル毎に格納されている。センタサーバ201から暗証番号表示コマンドを油圧ショベル100に送信するには、メーカー200の担当者がセンタサーバ201に油圧ショベル100の識別番号を入力する必要がある。図10は、メーカー200に設けられたセンタサーバ201の動作を示すフローチャートである。ステップS451で、油圧ショベル100を識別する識別番号の入力があるまで待機する。ステップS451で、識別番号が入力されると、ステップS455へ進み、入力された識別番号と暗証番号解除コマンドとを、通信回線網300を介して油圧ショベル100に送信し、一連の動作を終了する。
【0039】
油圧ショベル100は、エンジンキースイッチ13をオフの状態で、センタサーバ201から送信される識別番号と管理者暗証番号を受信するまで待機する。油圧ショベル100は、センタサーバ201から送信された識別番号により、自車のものと判定された暗証番号表示コマンドを受信すると、表示部32に、たとえば「12345」と、第1メモリ21に格納されているユーザー暗証番号を表示する。オペレータは、表示部32に表示された暗証番号をメモするなどして記録した上で、表示部32に表示された暗証番号をキースイッチ31の操作で入力する。入力された暗証番号は、比較部23で比較照合され、第1メモリ21に格納している暗証番号と一致すると、表示灯331が消灯し、鍵が外れた状態を示すイラストの横にある表示灯332が点灯して、始動可能な状態となる。オペレータは、油圧ショベル100が始動可能になった後、ユーザー暗証番号の設定を行い、オペレータにとって都合のよい番号に設定することができる。
【0040】
図11は、本実施の形態による盗難防止装置が通信装置40を介して識別番号および暗証番号表示コマンドを受信する処理を示したフローチャートである。この処理は、メインコントロールユニット20の比較部23で実行されるプログラムにより行われる。エンジンキースイッチ13がオフにされると、この処理を行うプログラムが起動され、ステップS401で通信装置40で識別番号と暗証番号表示コマンドを受信するまで待機する。ステップS401において、識別番号と暗証番号表示コマンドが受信されたと判断されるとステップS302へ進み、受信した識別番号が油圧ショベル100の第1メモリ21に格納されている識別番号と一致するか否かを判断する。ステップS402が否定判断されると、ステップS401へ戻る。ステップS402が肯定判断されると、ステップS404へ進み、管理者暗証番号を受信したことを示すフラグを立てて、プログラムを終了する。
【0041】
図12は、本実施の形態による盗難防止装置のエンジン始動処理、およびユーザー暗証番号の設定処理のフローチャートを示している。この処理は、メインコントロールユニット20の比較部23で実行されるプログラムにより行われる。エンジンキースイッチ13がオンされるとこのプログラムが起動され、ステップS421で、暗証番号表示コマンドを受信したことを示すフラグが立てられているか否かを判断する。ステップS421が肯定判断されると、ステップS430へ進み、第1メモリ21に格納されているユーザー暗証番号を表示部32に表示してステップS422へ進む。ステップS421が否定判断されると、ステップS422へ進む。ステップS422以降の動作は、第3の実施の形態における図8に示すフローチャートのステップS322以降の動作と同様であるので、説明は省略する。図8に示したエンジン始動処理と異なる部分は、ステップS423における、入力された暗証番号の判断である。本実施の形態で用いる暗証番号は、ユーザー暗証番号のみであるので、入力装置30から入力された番号との比較対象は、第1メモリ21に格納されているユーザー暗証番号だけである。なお、ステップS422において、暗証番号が入力されると、表示部32のユーザー暗証番号の表示は消える。
【0042】
上述した第4の実施の形態による盗難防止装置では、通信装置40を介して暗証番号表示コマンドを受信することで、油圧ショベル100は、第1メモリ21に格納しているユーザー暗証番号を表示する。
【0043】
第4の実施の形態では、次の作用効果を奏する。
(1) センタサーバ201から暗証番号表示コマンドを送信することで、第1メモリ21に格納されているユーザー暗証番号を表示部32に表示可能とした。これにより、オペレータは、表示された暗証番号を入力してエンジン10を始動することができる。その結果、レンタル会社の管理責任者がわざわざ油圧ショベル100のもとに行かなくても済むため、迅速に油圧ショベル100の始動ができる。
【0044】
上述の第3および第4の実施の形態では、レンタル会社の管理責任者がメーカー200に連絡する手段は電話であったが、これに限らない。管理責任者のパーソナルコンピュータからメーカー200のセンタサーバ201にインターネット網を経由して直接アクセスするようにしてもよい。この場合、管理責任者は、メーカー200のホームページにアクセスし、エンジン始動を要請する画面上で、管理責任者を特定するID番号とともに油圧ショベル100の識別番号を入力する。これにより、センタサーバ201は、識別番号と管理者暗証番号、あるいは識別番号と暗証番号表示コマンドを抽出して油圧ショベル100に送信すればよい。
【0045】
上述の第3および第4の実施の形態では、通信回線網300を介してセンタサーバ201と通信を行う手段は、車載の通信装置40であったが、これに限定されない。たとえば、図13に示すように、メインコントロールユニット20に携帯電話機50を接続することで、通信回線網300を介してセンタサーバ201と通信を行ってもよい。さらにこの場合には、メインコントロールユニット20に接続した携帯電話機50をオペレータが操作することにより、直接センタサーバ201にアクセスして、管理者暗証番号あるいは暗証番号表示コマンドの送信要求信号の送信をするようにしてもよい。携帯電話50で直接センタサーバ201へアクセスするためには、使用する携帯電話機の電話番号を、事前にセンタサーバ201に登録しておけばよい。これにより、センタサーバ201は、発信者電話番号を照合することで、アクセスのあった携帯電話機50を特定することができるので、管理責任者やレンタル会社を介さなくても本人確認が可能である。
【0046】
上述の第4の実施の形態およびその変形例では、センタサーバ201からの暗証番号表示コマンドを受信して、第1メモリ21に格納されているユーザー暗証番号を表示部32に表示するようにしていたが、これに限らない。たとえば、センタサーバ201から始動許可信号を送信するようにして、これを受信した油圧ショベル100が始動可能になるようにしてもよい。
【0047】
暗証番号は数字の例で説明を行ったが、文字、記号のいずれであってもよいし、それらの組合せでもよく、ID番号やパスワードなど、始動が許可された者が識別可能なものであればよい。さらに車載の通信装置や携帯電話に代えて、携帯情報端末(PDA)やモバイル式のパーソナルコンピュータを用いてもよい。またセンタサーバが設置されるのは、建設機械メーカーに限定されず、建設機械のレンタル会社の管理センタ、建設機械を所有する会社の管理センタなどであってもよい。センタサーバが建設機械のレンタル会社の管理センタに設置された場合、オペレータから連絡を受けたレンタル会社の管理責任者がセンタサーバに油圧ショベルの識別番号を入力すればよい。センタサーバが建設機械を所有する会社の管理センタに設置された場合、オペレータから連絡を受けた建設機械を所有する会社の管理責任者がセンタサーバに油圧ショベルの識別番号を入力すればよい。
【0048】
さらに、暗証番号が一致しない場合にスタータリレー12をオンしないことでエンジン10の始動を禁止する例を示したが、例えば特開平9−50584号公報に記載されているように、パイロット油圧回路を遮断することで油圧ショベル100が走行できないように、つまり運転できないようにしてもよい。具体的には、各パイロット油圧ポンプの吐出回路に切換弁(例えば、電磁弁)を設け、正しい暗証番号が入力された場合には切換弁を連通位置に設定し、それ以外の場合には切換弁を遮断位置に切換えるようにすればよい。切換弁が遮断位置にあるときには、各操作部材を操作しても走行用油圧モータを始めとして各アタッチメントや旋回用のアクチュエータが駆動されないので、これによっても盗難防止が図れる。
【0049】
各実施の形態および変形例をそれぞれ組み合わせてもよい。上述の各実施の形態および変形例では、建設機械として油圧ショベルを用いて説明したが、これに限らない。また、建設機械に限らない。レンタカーなどのようにユーザーに貸し出す車両にも本発明を適用できる。さらに、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態に何ら限定されない。
【0050】
上述の実施の形態およびその変形例において、第1の記憶手段は第1メモリ21に、第2の記憶手段は第2メモリ22に、通信手段は通信装置に、入力手段および表示手段は入力装置30に、出力手段は出力回路25に対応している。第1の変更手段、比較手段、判断手段、モード設定手段、および第2の変更手段は比較部23と比較部23で実行されるプログラムにより実現されている。
【0051】
(1) 本発明によれば、あらかじめ決められた暗証番号をユーザーが失念した場合など、ユーザーが設定した暗証番号を入力できない状況に陥った場合でも、オペレータは車両の運転が可能になる。
(2) 請求項3の発明によれば、暗証番号をユーザーが失念した場合など、ユーザーが設定した暗証番号を入力できない状況に陥った場合でも、オペレータが表示された暗証番号を入力手段から入力することで車両の運転が可能になる。
したがって、管理責任者がわざわざ車両のもとに行かなくても、迅速に車両を運転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による盗難防止装置の第1の実施の形態におけるシステムブロック図である。
【図2】 図1の入力装置30を示す図である。
【図3】 図1の油圧ショベル100のエンジン始動処理、およびユーザー暗証番号変更処理を示したフローチャートである。
【図4】 本発明による盗難防止装置の第2の実施の形態において、油圧ショベル100を管理責任者用モードにてエンジンを始動する処理、および管理者暗証番号変更処理を示したフローチャートである。
【図5】 本発明による盗難防止装置の第3の実施の形態におけるシステムブロック図である。
【図6】 本発明による盗難防止装置の第3の実施の形態におけるセンタサーバ201の動作を示すフローチャートである。
【図7】 図5の油圧ショベル100が通信装置40を介して管理者暗証番号を受信する処理を示したフローチャートである
【図8】 図5の油圧ショベル100の始動処理、およびユーザー暗証番号変更処理を示したフローチャートである。
【図9】 本発明による盗難防止装置の第4の実施の形態におけるシステムブロック図である。
【図10】 本発明による盗難防止装置の第4の実施の形態におけるセンタサーバ201の動作を示すフローチャートである。
【図11】 図9の油圧ショベル100が通信装置40を介して暗証番号表示コマンドを受信する処理を示したフローチャートである。
【図12】 図9の油圧ショベル100の始動処理、およびユーザー暗証番号変更処理を示したフローチャートである。
【図13】 本発明による第3および第4の実施形態の変形例におけるシステムブロック図である。
【符号の説明】
10 エンジン 11 スタータモータ
12 スタータリレー 13 エンジンキースイッチ
20 メインコントロールユニット 21 第1メモリ
22 第2メモリ 23 比較部
25 出力回路 30 入力装置
40 通信装置 100 油圧ショベル
200 メーカー 201 センタサーバ
300 通信回線網
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an anti-theft device and an anti-theft system suitable for use in construction machines, which prevent theft.
[0002]
[Prior art]
As a construction machine equipped with this kind of anti-theft device, there is one described in Japanese Patent Laid-Open No. 8-301072, for example. In this antitheft device, for example, when a predetermined password is not inputted from a key input device, the starter circuit does not operate even if the engine start operation is performed, and the engine start is prohibited.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the anti-theft device described in the above publication, the engine start-up process is complicated when the user cannot enter a correct password, such as when the user forgets a predetermined password. In other words, it was necessary for a construction machine administrator, a service company, a manufacturer's staff, etc. to go to the construction machine operation site and start the engine, and the construction machine could not be started quickly.
[0004]
An object of the present invention is to provide an anti-theft device and an anti-theft device that can quickly drive a vehicle even when the user cannot input a correct password, such as when the user forgets a predetermined password. To provide a system.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
(1) The anti-theft device according to the invention of claim 1 includes a first storage means for storing a first personal identification number, a second storage means for storing a second personal identification number, and a first storage means. First changing means for changing the stored first personal identification number, input means for inputting the personal identification number, personal identification number input from the input means, and first storage stored in the first storage means Comparing means for comparing the personal identification number and the second personal identification number stored in the second storage means;A communication means capable of transmitting / receiving data to / from the outside;When the comparison means determines that the password entered from the input means matches one of the first and second passwords, the comparison means outputs a driving permission signal for the vehicle, and the comparison means determines that they do not match. Outputs vehicle prohibition signalWhen the comparison means determines that the password included in the data received by the communication means matches the second password, a vehicle driving permission signal is output.Output means.
(2) The invention of claim 2 is the antitheft device according to claim 1, wherein the judging means judges whether or not it is a vehicle starting operation by a person authorized to change the second password. When the determination means determines that the vehicle has been started by a person authorized to change the second password, a mode is set for permitting rewriting of the second password stored in the second storage. When the mode setting means and a mode permitting rewriting of the second password stored in the second storage means are set by the mode setting means, the second storage means is added to the password entered by the input means. And a second changing means for rewriting the second password stored in the password.
(3)The anti-theft device according to the invention of claim 3 is a first storage means for storing the first personal identification number, and a first changing means for changing the first personal identification number stored in the first storage means. An input means for inputting a personal identification number, a comparison means for comparing the personal identification number input from the input means with the first personal identification number stored in the first storage means, and data transmission / reception with the outside The communication means capable of receiving, the received content determining means for determining that the personal identification number display command has been received by the communication means, and the received content determining means for determining that the personal identification number display command has been received by the communication means. Display means for displaying the first password stored in the storage means and a vehicle driving permission signal when the comparison means determines that the password entered from the input means matches the first password And don't match And an outputting unit comparing means for outputting the operation inhibition signal of the determining vehicle that.
(4)According to a fourth aspect of the present invention, in the antitheft device according to any one of the first to third aspects, the communication means is a mobile phone.
(5)According to a fifth aspect of the present invention, there is provided an antitheft system comprising the antitheft device according to the first or second aspect and a center server that transmits a second password to the antitheft device.
(6)According to a sixth aspect of the present invention, there is provided an anti-theft system comprising the anti-theft device according to the third aspect and a center server that transmits a password display command to the anti-theft device.
(7)The invention according to claim 7 is the anti-theft system according to claim 5 or 6, wherein the communication means is a portable telephone.
(8)According to an eighth aspect of the present invention, in the antitheft system according to the seventh aspect, the telephone number of the portable telephone is registered in the center server as a number for identifying the portable telephone. When accessing the center server via the network, if the telephone number is registered, the requested content information is returned to the portable telephone.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
――― First embodiment ―――
A first embodiment when the present invention is applied to a construction machine antitheft device will be described with reference to FIGS. A description will be given using a hydraulic excavator as an example of a construction machine. FIG. 1 is a system block diagram according to the present embodiment. In the present embodiment, when the engine 10 of the excavator 100 is started, the input password is collated, and the engine is allowed to start only when the collation result is good. For example, a password that can be changed by the user and an administrator password that cannot be changed by the user, for example, which is determined in advance at the time of shipment from the manufacturer, are used.
[0007]
In FIG. 1, a hydraulic excavator 100 includes an engine 10, a starter motor 11 that starts the engine 10, a starter relay 12 that turns on and off the operation power of the starter motor 11, an engine key switch 13, and a main control unit 20. have. The starter relay 12 is interposed between the starter motor 11 of the engine 10 and the engine key switch 13. When the starter relay 12 is on, the starter motor 11 is driven in accordance with the operation of the engine key switch 13, and the engine 10 is Start. On the other hand, when the starter relay 12 is off, the starter motor 11 is not energized even if the engine key switch 13 is operated, and the engine 10 is not started. The engine 10 drives a hydraulic pump (not shown), and controls the pump discharge oil with a control valve, thereby driving various actuators to perform excavation work and hoisting work.
[0008]
Connected to the main control unit 20 is an input device 30 for a user (operator) to input a password. The main control unit 20 stores a first memory 21 that stores a password that can be changed by the user (hereinafter referred to as a user password), and a password that cannot be changed by the user (hereinafter referred to as an administrator password). ), A comparison unit 23 that compares and compares the password entered from the input device 30 with the password stored in the first memory 21 or the second memory 22; And an output circuit 25 for transmitting a signal for turning on / off the starter relay 12 based on the judgment result (collation result) of the comparison unit 23.
[0009]
FIG. 2 is a diagram illustrating an example of the input device 30. The input device 30 includes a key switch 31 for inputting a personal identification number and selecting a function, a display unit 32 for displaying input contents, and an indicator lamp 33 for indicating on / off of the starter relay 12. When the engine key switch 13 is turned on and waiting for input of a password, as shown in FIG. 2, the display unit 32 displays characters “INPUT”, and the indicator lamp 33 indicates a locked state. An indicator lamp 331 next to the illustration is lit. When a password is input by pressing the key switch 31, the characters “INPUT” displayed on the display unit 32 disappear and a “*” mark is displayed according to the number of digits of the input password. Is done. For example, when a 5-digit password is entered, “******” is displayed on the display unit 32. When the input code number is compared and collated by the comparison unit 23 and coincides with the code number stored in the first memory 21 or the second memory 22, the indicator lamp 331 is turned off, and the illustration showing the unlocked state is shown. The indicator lamp 332 on the side lights up. When the number change button 311 is pressed, a command for changing the user password change mode is output to the comparison unit 23, and the user password can be changed as will be described later.
[0010]
The main control unit 20 outputs a signal from the output circuit 25 according to the collation result output from the comparison unit 23 to switch the starter relay 12 on and off. That is, the starter relay 12 is turned on only when the number input from the input device 30 matches the user password or the administrator password. When the engine key switch 13 is operated at this time, the starter motor 11 is driven and the engine 10 is started.
[0011]
The user password can be changed by the user (operator) and can be set to a number convenient for the user. For this reason, when the user uses the excavator 100, only the user password may be used. However, there is a possibility that the user personal identification number may not be known for various reasons. For example, when the operator has forgotten the password. Or, in a case where a plurality of users use one hydraulic excavator 100 as in a rental machine, another user does not know the password changed by one user. In such a case, in the present embodiment, the excavator 100 can be started also by the administrator password. After the excavator 100 can be started with the administrator password, the user password can be set again, and a number convenient for the user can be set. Hereinafter, with reference to FIG. 3, the engine 10 start-up process and the user password setting process will be described.
[0012]
FIG. 3 shows a flowchart of an engine start process and a user password setting process performed by the main control unit 20 of the excavator 100. This process is performed by a program executed by the comparison unit 23 of the main control unit 20. When the engine key switch 13 is turned on, this program is activated, and waits until a password is input from the input device 30 in step S101. If it is determined that the password has been input, the process proceeds to step S102, and whether the input password matches the password stored in the first memory 21 or the password stored in the second memory 22. Determine whether. If a negative determination is made in step S102, the process proceeds to step S104. In step S104, the program is terminated without turning off the starter relay 12, that is, without outputting a signal for turning on the starter relay 12 from the output circuit 25.
[0013]
If a positive determination is made in step S102, the process proceeds to step S103. In step S103, a signal for turning on the starter relay 12 is output via the output circuit 25 to allow the engine 10 to start, and the process proceeds to step S105. In step S105, the process waits until there is a command input for shifting to the user password change mode by pressing the number change button 311 from the input device 30. If it is determined in step S105 that there is a command input for changing the user security code change mode, the process moves to the user security code change mode in step S106 and waits until a new user security code is input. If it is determined that a new user password has been input, in step S107, the first memory 21 is updated with the input new user password, and the program is terminated.
[0014]
In the anti-theft device according to the first embodiment described above, the excavator 100 can be started when the input password matches the user password or the administrator password. In a state where the excavator 100 can be started, the user password can be changed to an arbitrary number.
[0015]
The manager password is a number determined in advance at the time of shipment from the manufacturer, for example, and is managed by the owner of the excavator 100, for example, the manager of the rental company. Even if the operator forgets the user password, the operator can start the excavator 100 by obtaining the manager password from the manager.
[0016]
The antitheft device according to the first embodiment described above has the following operational effects.
(1) In a system that allows the start of the excavator 100 by inputting a predetermined personal identification number, the user personal identification number and the administrator personal identification number are stored, and the inputted personal identification number matches one of the personal identification numbers. Then, the engine was allowed to start. Therefore, if the manager password is operated so that the manager of the excavator 100 can grasp, even if the user PIN is unknown, the user asks the manager PIN by telephone or the like. The excavator 100 can be started. As a result, the troublesomeness and inefficiency that the manager in charge goes to the hydraulic excavator 100 is eliminated.
When the excavator 100 is owned by the company to which the operator belongs, the manager is the person responsible for the excavator management department of the company.
[0017]
――― Second embodiment ―――
A second embodiment of the antitheft device according to the present invention will be described with reference to FIGS. The anti-theft device according to the present embodiment is such that the administrator password can be changed in the first embodiment described above. The system block diagram (FIG. 1), the input device 30 (FIG. 2), the engine 10 starting process, and the user password setting process (FIG. 3) of the present embodiment are the same as those of the first embodiment. Therefore, detailed description is omitted.
[0018]
As described in the first embodiment, when the manager password is disclosed to a third party other than the manager, in the above example, the operator is preferably changed from the security aspect. . However, if the manager password is easily changed by the operator, it is inconvenient for the manager in charge to manage the manager password. In the present embodiment, the administrator password can be changed only under the conditions described below.
[0019]
In the present embodiment, the manager password can be changed only when the manager in charge starts the excavator 100 using the manager password by a specific starting operation. The flowchart of FIG. 4 shows a flowchart of the startup process of the excavator 100 and the administrator password setting process in the mode for managers. When the engine key switch 13 is turned on together with a specific operation, a program for performing this process is started. The specific operation is an operation that is not performed simultaneously with the operation of the engine key switch 13 in a normal start operation, such as a combination operation of a plurality of switches. In step S201, the process waits until the password is input to the input device 30. If it is determined that the password has been input, the process proceeds to step S202, where it is determined whether or not the input password matches the password stored in the second memory 22. If a negative determination is made in step S202, the process proceeds to step S204. In step S204, the program is terminated without outputting the signal for turning on the starter relay 12 via the output circuit 25 with the starter relay 12 turned off.
[0020]
If a positive determination is made in step S202, the process proceeds to step S203. In step S203, a flag indicating that the mode has been shifted to the management manager mode is set, and the mode is shifted to the management manager mode. Then, a signal for turning on the starter relay 12 is output via the output circuit 25 to allow the engine 10 to start, and the process proceeds to step S210. It waits until the engine 10 is started in step S210. If it is determined that the engine 10 has been started, the process proceeds to step S211 and waits until the engine 10 is stopped. If it is determined that the engine 10 has been stopped, the process proceeds to step S212, and the presence or absence of a flag is determined. If a negative determination is made in step S212, the program is terminated. If a positive determination is made, in step S213, the process waits until a new administrator password is input. If it is determined in step S213 that a new administrator password has been input, the administrator password in the second memory 22 is updated with the input new administrator password in step S214, and the program ends. .
[0021]
In the antitheft device according to the second embodiment described above, the manager password can be changed only when the manager responsible starts the hydraulic excavator 100 using the manager password by a specific starting operation.
[0022]
Thus, in the second embodiment, in addition to the operational effects of the first embodiment, the following operational effects are achieved.
(1) Since the administrator password can be changed, even if the administrator password is given to the operator who has forgotten the user password, the manager in charge will manage the new password separately from the administrator password given to the operator. Person password can be set. Therefore, it is possible to achieve both the quick start of the hydraulic excavator 100 by an operator who has forgotten the user password and the avoidance of theft risk by transmitting the administrator password to a third party.
(2) Since the administrator password can be changed only by starting the excavator 100 with a specific operation, there is little possibility that the administrator password will be changed by a third party.
[0023]
――― Third embodiment ―――
A third embodiment of the antitheft device according to the present invention will be described with reference to FIGS. In the first and second embodiments, the manager password is disclosed to a third party other than the manager, in the above example, to the operator. In the anti-theft device according to the present embodiment, the excavator can be started by receiving the administrator password transmitted by communication from the center server of the construction machine manufacturer.
[0024]
In the antitheft device according to the present embodiment, the input device 30 (FIG. 2) is the same as that of the first embodiment. Further, since the flowchart (FIG. 4) of the starting process of the hydraulic excavator 100 and the setting process of the manager password in the management supervisor mode is the same as that of the second embodiment, detailed description thereof is omitted.
[0025]
FIG. 5 is a system block diagram of the antitheft device according to this embodiment. In FIG. 5, the same elements as those in the first embodiment shown in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted. The excavator 100 includes a communication device 40, and the communication device 40 is connected to the comparison unit 23 of the main control unit 20. The excavator 100 can transmit and receive data to and from the center server 201 of a construction machine manufacturer (hereinafter simply referred to as a manufacturer) 200 via the communication device 40 and the communication line network 300. The second memory 22 stores an identification number unique to the excavator 100 for identifying the excavator 100 in addition to the administrator password.
[0026]
In the case where the excavator 100 cannot be started because the operator forgets the user password, the excavator 100 can be started according to the procedure described below.
(1) The operator notifies the rental company of the excavator 100 that the excavator 100 cannot be started with the user password, and turns off the engine key switch 13 of the excavator 100 and waits.
(2) The manager in charge of the rental company who has been contacted by the operator calls by phone that the excavator 100 can no longer be started with the user identification number along with the identification number unique to the excavator 100 that identifies the excavator 100. Contact manufacturer 200. That is, the manufacturer 200 is requested to transmit the administrator password so that the excavator 100 can be started.
(3) The manufacturer 200 that has received the request transmits the identification number and the administrator password from the center server 201 to the excavator 100 via the communication line network 300.
(4) By receiving the identification number and the administrator password via the communication device 40, the excavator 100 is ready to start.
[0027]
The center server 201 of the manufacturer 200 stores a unique identification number assigned to each hydraulic excavator and an administrator password for each hydraulic excavator. In order to transmit the administrator password from the center server 201 to the excavator 100, the person in charge of the manufacturer 200 needs to input the identification number of the excavator 100 into the center server 201. FIG. 6 is a flowchart showing the operation of the center server 201 provided in the manufacturer 200. In step S351, the process waits until an identification number is input. When the identification number is input in step S351, the administrator password corresponding to the identification number is read and the process proceeds to step S355. In step S355, the identification number and the administrator password read in step S353 are transmitted to the excavator 100 via the communication network 300, and the series of operations is completed.
[0028]
The excavator 100 stands by until the identification number and the administrator password transmitted from the center server 201 are received with the engine key switch 13 turned off. When the excavator 100 receives the manager password determined to be that of the own vehicle based on the identification number transmitted from the center server 201, the excavator 100 displays “****” on the display unit 32. That is, the received administrator password is not displayed on the display unit 32 as a specific number. When the received manager password is compared and checked by the comparator 23 and matches the password stored in the second memory 22, the indicator lamp 331 is turned off and the display next to the illustration showing the unlocked state is displayed. The lamp 332 is turned on to notify the user that it can be started. When the user turns on the engine key switch 13 in this state, the starter relay 12 is turned on and the engine 10 can be started. After the excavator 100 can be started, the user can set a user password and set a number convenient for the user.
[0029]
FIG. 7 is a flowchart showing a process in which the antitheft device according to the present embodiment receives the identification number and the administrator password via the communication device 40. This process is performed by a program executed by the comparison unit 23 of the main control unit 20. When the engine key switch 13 is turned off, a program for performing this process is started and waits until the communication device 40 receives the identification number and the administrator password in step S301. If it is determined in step S301 that the identification number and the administrator password have been received, the process proceeds to step S302, and whether or not the received identification number matches the identification number stored in the second memory 22 of the excavator 100. Judging. If a negative determination is made in step S302, the process returns to step S301. If an affirmative determination is made in step S302, the process proceeds to step S303, in which it is determined whether or not the received administrator code number matches the administrator code number stored in the second memory 22. If an affirmative determination is made in step S303, the process proceeds to step S304, a flag indicating that the administrator password has been received is set, and the program ends. If a negative determination is made in step S303, the process returns to step S301.
[0030]
FIG. 8 shows a flowchart of the engine start process and the user PIN setting process of the antitheft device according to this embodiment. This process is performed by a program executed by the comparison unit 23 of the main control unit 20. When the engine key switch 13 is turned on, this program is activated, and it is determined in step S321 whether or not a flag indicating that the administrator password has been received is set. If an affirmative determination is made in step S321, the process proceeds to step S324, and a signal for turning on the starter relay 12 is output via the output circuit 25. If a negative determination is made in step S321, it is determined in step S322 whether a password has been input from the input device 30. If a negative determination is made in step S322, the process returns to step S321.
[0031]
If an affirmative determination is made in step S322, the process proceeds to step S323, in which it is determined whether or not the input code number matches the code number stored in the first memory 21 or the code number stored in the second memory 22. to decide. If a positive determination is made in step S323, the process proceeds to step S324. If a negative determination is made in step S323, the program is terminated in step S325 while the starter relay 12 is kept off, that is, the output circuit 25 does not output a signal for turning on the starter relay 12. Since the operation after step S324 is the same as the operation after step S103 in the flowchart shown in FIG. 3 in the first embodiment, a description thereof will be omitted.
[0032]
In the anti-theft device according to the third embodiment described above, the excavator 100 can be started by receiving the administrator password via the communication device 40.
[0033]
In the present embodiment, when the manager password is changed on the management manager side, it is necessary to notify the manufacturer 200 of the changed password. Upon receiving the notification, the manufacturer 200 updates the administrator password of the excavator 100 stored in the center server 201 to a new administrator password and stores it.
[0034]
In the third embodiment, the following operational effects are obtained in addition to the operational effects of the first embodiment.
(1) Since the manager password can be received by communication, the manager of the rental company does not have to go to the hydraulic excavator 100 to start the hydraulic excavator 100 quickly. Moreover, since it is not necessary to convey the administrator password to the user, the security is high.
[0035]
――― Fourth embodiment ―――
A fourth embodiment of the antitheft device according to the present invention will be described with reference to FIGS. The anti-theft device according to the present embodiment receives a signal transmitted by communication from the center server of the construction machine manufacturer by the hydraulic excavator 100, so that the user password stored in the first memory 21 is stored in the input device 30. The display is performed on the display unit 32. Since the input device 30 (FIG. 2) is the same as that of the first embodiment, detailed description thereof is omitted.
[0036]
FIG. 9 is a system block diagram of the antitheft device according to this embodiment. In FIG. 9, the same elements as those in the first and third embodiments shown in FIGS. 1 and 5 are denoted by the same reference numerals, and the description thereof will be omitted. In this embodiment, it is not necessary to provide a memory for storing the administrator password. The first memory 21 stores an identification number unique to the excavator 100 that identifies the excavator 100 in addition to the user password.
[0037]
If the excavator 100 cannot be started because the operator has forgotten the user password, the excavator 100 can be started according to the procedure described below.
(1) The operator informs the rental company that the excavator 100 cannot be started with the user password, turns off the engine key switch 13 of the excavator 100, and waits.
(2) The manager in charge of the rental company who has been contacted by the operator calls by phone that the excavator 100 can no longer be started with the user identification number together with an identification number unique to the excavator 100 that identifies the excavator 100. Contact manufacturer 200. That is, the manufacturer 200 is requested to transmit a personal identification number display command so that the excavator 100 can be started.
(3) The manufacturer 200 that has received the request transmits an identification number and a password display command from the center server 201 to the excavator 100 via the communication network 300.
(4) The excavator 100 displays the user password stored in the first memory 21 on the display unit 32 by receiving the identification number and the password display command via the communication device 40. The operator can start the hydraulic excavator 100 by inputting the displayed user password into the input device.
[0038]
The center server 201 of the manufacturer 200 stores a unique identification number assigned to each hydraulic excavator for each hydraulic excavator. In order to transmit the password display command from the center server 201 to the excavator 100, the person in charge of the manufacturer 200 needs to input the identification number of the excavator 100 into the center server 201. FIG. 10 is a flowchart showing the operation of the center server 201 provided in the manufacturer 200. In step S451, the process waits until an identification number for identifying the excavator 100 is input. When the identification number is input in step S451, the process proceeds to step S455, where the input identification number and password release command are transmitted to the excavator 100 via the communication network 300, and the series of operations is terminated. .
[0039]
The excavator 100 stands by until the identification number and the administrator password transmitted from the center server 201 are received with the engine key switch 13 turned off. When the excavator 100 receives a personal identification number display command determined to be that of its own vehicle based on the identification number transmitted from the center server 201, the hydraulic excavator 100 is stored in the first memory 21 in the display unit 32, for example, “12345”. The current user PIN is displayed. The operator records the personal identification number displayed on the display unit 32 by making a note or the like, and inputs the personal identification number displayed on the display unit 32 by operating the key switch 31. The input code number is compared and checked by the comparison unit 23, and when it matches the code number stored in the first memory 21, the indicator lamp 331 is turned off and the display next to the illustration showing the unlocked state is displayed. The lamp 332 is turned on and is ready to start. After the excavator 100 can be started, the operator can set a user password and set a number convenient for the operator.
[0040]
FIG. 11 is a flowchart showing a process in which the anti-theft device according to the present embodiment receives an identification number and a password display command via the communication device 40. This process is performed by a program executed by the comparison unit 23 of the main control unit 20. When the engine key switch 13 is turned off, a program for performing this process is started, and waits until the communication device 40 receives the identification number and password display command in step S401. If it is determined in step S401 that the identification number and password display command has been received, the process proceeds to step S302, and whether or not the received identification number matches the identification number stored in the first memory 21 of the excavator 100. Judging. If a negative determination is made in step S402, the process returns to step S401. If an affirmative determination is made in step S402, the process proceeds to step S404, a flag indicating that the administrator password has been received is set, and the program is terminated.
[0041]
FIG. 12 shows a flowchart of the engine start process and the user PIN setting process of the antitheft device according to this embodiment. This process is performed by a program executed by the comparison unit 23 of the main control unit 20. When the engine key switch 13 is turned on, this program is activated, and it is determined in step S421 whether or not a flag indicating that the personal identification number display command has been received is set. If an affirmative determination is made in step S421, the process proceeds to step S430, the user password stored in the first memory 21 is displayed on the display unit 32, and the process proceeds to step S422. If a negative determination is made in step S421, the process proceeds to step S422. Since the operation after step S422 is the same as the operation after step S322 in the flowchart shown in FIG. 8 in the third embodiment, a description thereof will be omitted. The difference from the engine start process shown in FIG. 8 is the determination of the input password in step S423. Since the personal identification number used in the present embodiment is only the user personal identification number, the comparison target with the number input from the input device 30 is only the user personal identification number stored in the first memory 21. In step S422, when the personal identification number is input, the display of the user personal identification number on the display unit 32 disappears.
[0042]
In the antitheft device according to the fourth embodiment described above, the excavator 100 displays the user password stored in the first memory 21 by receiving the password display command via the communication device 40. .
[0043]
The fourth embodiment has the following effects.
(1) By transmitting a personal identification number display command from the center server 201, the user personal identification number stored in the first memory 21 can be displayed on the display unit 32. Thereby, the operator can start the engine 10 by inputting the displayed personal identification number. As a result, the manager of the rental company does not have to bother to go to the excavator 100, so the excavator 100 can be started quickly.
[0044]
In the above-described third and fourth embodiments, the means for the manager in charge of the rental company to contact the manufacturer 200 is a telephone, but is not limited thereto. You may make it access the center server 201 of the manufacturer 200 directly from the personal computer of the manager in charge via the Internet network. In this case, the manager in charge accesses the homepage of the manufacturer 200 and inputs the identification number of the excavator 100 together with the ID number for identifying the manager in charge on the screen for requesting engine start. Thereby, the center server 201 may extract the identification number and the administrator password or the identification number and password display command and transmit them to the excavator 100.
[0045]
In the third and fourth embodiments described above, the means for communicating with the center server 201 via the communication network 300 is the in-vehicle communication device 40, but is not limited thereto. For example, as shown in FIG. 13, the mobile phone 50 may be connected to the main control unit 20 to communicate with the center server 201 via the communication line network 300. Further, in this case, the operator operates the cellular phone 50 connected to the main control unit 20 to directly access the center server 201 and transmit the transmission request signal for the manager password or the password display command. You may do it. In order to directly access the center server 201 using the mobile phone 50, the telephone number of the mobile phone to be used may be registered in the center server 201 in advance. As a result, the center server 201 can identify the mobile phone 50 that has been accessed by checking the caller telephone number, so that the identity of the mobile phone 50 can be confirmed without going through the manager or the rental company. .
[0046]
In the above-described fourth embodiment and its modification, the personal identification number display command from the center server 201 is received and the user personal identification number stored in the first memory 21 is displayed on the display unit 32. However, it is not limited to this. For example, a start permission signal may be transmitted from the center server 201 so that the excavator 100 that has received the start permission signal can be started.
[0047]
The code number has been described with an example of numbers, but it may be either a letter or a symbol, or a combination thereof, such as an ID number or a password that can be identified by the authorized person. That's fine. Further, a personal digital assistant (PDA) or a mobile personal computer may be used instead of the in-vehicle communication device or the mobile phone. The center server is not limited to a construction machine manufacturer, and may be a management center of a construction machine rental company, a management center of a company that owns the construction machine, or the like. When the center server is installed in the management center of the construction machine rental company, the management person in charge of the rental company that receives the notification from the operator may input the identification number of the hydraulic excavator to the center server. When the center server is installed in the management center of the company that owns the construction machine, the manager in charge of the company that owns the construction machine that has been contacted by the operator may input the identification number of the hydraulic excavator into the center server.
[0048]
Furthermore, although an example in which the start of the engine 10 is prohibited by not turning on the starter relay 12 when the passwords do not match has been shown, for example, as described in JP-A-9-50584, a pilot hydraulic circuit is provided. By shutting off, the excavator 100 may be prevented from traveling, that is, not allowed to operate. Specifically, a switching valve (for example, a solenoid valve) is provided in the discharge circuit of each pilot hydraulic pump, and when the correct password is input, the switching valve is set to the communication position, otherwise it is switched. The valve may be switched to the shut-off position. When the switching valve is in the shut-off position, even if each operation member is operated, each attachment and turning actuator, including the traveling hydraulic motor, are not driven. This also prevents theft.
[0049]
You may combine each embodiment and each modification. In each of the above-described embodiments and modifications, a hydraulic excavator is used as a construction machine, but the present invention is not limited to this. Moreover, it is not restricted to construction machinery. The present invention can also be applied to a vehicle lent to a user such as a rental car. Furthermore, the present invention is not limited to the above-described embodiment as long as the characteristic functions of the present invention are not impaired.
[0050]
In the above-described embodiment and its modifications, the first storage means is in the first memory 21, the second storage means is in the second memory 22, the communication means is in the communication device, and the input means and display means are the input device. 30, the output means corresponds to the output circuit 25. The first changing unit, the comparing unit, the determining unit, the mode setting unit, and the second changing unit are realized by a program executed by the comparison unit 23 and the comparison unit 23.
[0051]
(1) According to the present invention, even when the user forgets a predetermined password, the operator can drive the vehicle even when the user cannot input the password set by the user.
(2)Claim 3According to the invention, even when the user has forgotten the password, such as when the user forgets the password, the operator can input the displayed password from the input means to drive the vehicle. Is possible.
  Therefore, even if the person in charge of management does not bother to go to the vehicle, the vehicle can be driven quickly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a system block diagram in a first embodiment of an antitheft device according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing the input device 30 of FIG.
FIG. 3 is a flowchart showing an engine start process and a user password change process of the excavator 100 in FIG. 1;
FIG. 4 is a flowchart showing a process of starting the engine in the management supervisor mode and a manager password change process in the second embodiment of the anti-theft device according to the present invention.
FIG. 5 is a system block diagram of a third embodiment of an anti-theft device according to the present invention.
FIG. 6 is a flowchart showing the operation of the center server 201 in the third embodiment of the anti-theft device according to the present invention.
FIG. 7 is a flowchart showing a process in which the excavator 100 in FIG. 5 receives an administrator password via the communication device 40;
FIG. 8 is a flowchart showing a start process and a user PIN change process of the excavator 100 in FIG. 5;
FIG. 9 is a system block diagram in a fourth embodiment of an antitheft device according to the present invention.
FIG. 10 is a flowchart showing the operation of the center server 201 in the fourth embodiment of the anti-theft device according to the present invention.
FIG. 11 is a flowchart showing a process in which the excavator 100 in FIG. 9 receives a password display command via the communication device 40;
12 is a flowchart showing a start process and a user PIN change process of the excavator 100 in FIG. 9;
FIG. 13 is a system block diagram in a modification of the third and fourth embodiments according to the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Engine 11 Starter motor
12 Starter relay 13 Engine key switch
20 Main control unit 21 First memory
22 Second memory 23 Comparison unit
25 Output circuit 30 Input device
40 Communication device 100 Hydraulic excavator
200 Manufacturer 201 Center server
300 Communication network

Claims (8)

第1の暗証番号を記憶する第1の記憶手段と、
第2の暗証番号を記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号を変更する第1の変更手段と、
暗証番号を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された暗証番号と、前記第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号および前記第2の記憶手段に記憶されている第2の暗証番号とを比較する比較手段と、
外部とデータの送受信を行うことができる通信手段と、
前記入力手段より入力された暗証番号が第1および第2の暗証番号のいずれか一方と一致したことを前記比較手段が判断すると、車両の運転許可信号を出力し、一致しないことを前記比較手段が判断すると、車両の運転禁止信号を出力し、前記通信手段で受信したデータに含まれる暗証番号が第2の暗証番号と一致したことを前記比較手段が判断すると車両の運転許可信号を出力する出力手段とを有することを特徴とする盗難防止装置。
First storage means for storing a first password;
Second storage means for storing a second personal identification number;
First changing means for changing the first password stored in the first storage means;
An input means for inputting a personal identification number;
Comparing means for comparing the personal identification number input from the input means with the first personal identification number stored in the first storage means and the second personal identification number stored in the second storage means. When,
A communication means capable of transmitting / receiving data to / from the outside;
When the comparison means determines that the password entered from the input means matches one of the first and second passwords, the comparison means outputs a driving permission signal for the vehicle and does not match. Is determined, the vehicle driving prohibition signal is output, and when the comparison unit determines that the password included in the data received by the communication unit matches the second password, the vehicle driving permission signal is output . And an antitheft device.
請求項1に記載の盗難防止装置において、
前記第2の暗証番号を変更する権限のある者による前記車両の始動操作であるか否かを判断する判断手段と、
前記第2の暗証番号を変更する権限のある者による前記車両の始動操作がされたと前記判断手段が判断すると、前記第2の記憶手段に記憶されている第2の暗証番号の書き換えを許可するモードを設定するモード設定手段と、
前記モード設定手段により前記第2の記憶手段に記憶されている第2の暗証番号の書き換えを許可するモードが設定されると、前記入力手段により入力された暗証番号に前記第2の記憶手段に記憶されている第2の暗証番号を書き換える第2の変更手段とをさらに有することを特徴とする盗難防止装置。
The anti-theft device according to claim 1,
Determining means for determining whether or not the vehicle is started by a person authorized to change the second personal identification number;
When the determination means determines that the vehicle has been started by a person authorized to change the second password, the second password stored in the second storage is allowed to be rewritten. Mode setting means for setting the mode;
When a mode for permitting rewriting of the second personal identification number stored in the second storage unit is set by the mode setting unit, the personal identification number input by the input unit is stored in the second storage unit. An anti-theft device, further comprising: a second changing unit that rewrites the stored second password.
第1の暗証番号を記憶する第1の記憶手段と、First storage means for storing a first password;
前記第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号を変更する第1の変更手段と、First changing means for changing the first password stored in the first storage means;
暗証番号を入力する入力手段と、An input means for inputting a personal identification number;
前記入力手段から入力された暗証番号と、前記第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号とを比較する比較手段と、Comparison means for comparing the password entered from the input means with the first password stored in the first storage;
外部とデータの送受信を行うことができる通信手段と、A communication means capable of transmitting / receiving data to / from the outside;
前記通信手段で暗証番号表示コマンドを受信したことを判断する受信内容判断手段と、A received content judging means for judging that a personal identification number display command has been received by the communication means;
前記通信手段で暗証番号表示コマンドを受信したことを前記受信内容判断手段が判断すると、前記第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号を表示する表示手段と、Display means for displaying a first personal identification number stored in the first storage means when the received content judgment means judges that a personal identification number display command has been received by the communication means;
前記入力手段より入力された暗証番号が第1の暗証番号と一致したことを前記比較手段が判断すると車両の運転許可信号を出力し、一致しないことを前記比較手段が判断すると車両の運転禁止信号を出力する出力手段とを有することを特徴とする盗難防止装置。When the comparison means determines that the password entered from the input means matches the first password, a vehicle driving permission signal is output. When the comparison means determines that the password does not match, the vehicle driving prohibition signal is output. And an antitheft device.
請求項1〜3のいずれか一項に記載の盗難防止装置において、In the antitheft device according to any one of claims 1 to 3,
前記通信手段は、携帯型電話機であることを特徴とする盗難防止装置。The anti-theft device, wherein the communication means is a mobile phone.
請求項1または請求項2に記載の盗難防止装置と、The anti-theft device according to claim 1 or 2,
前記盗難防止装置に前記第2の暗証番号を送信するセンタサーバとを備えた盗難防止システム。An anti-theft system comprising: a center server that transmits the second password to the anti-theft device.
請求項3に記載の盗難防止装置と、An anti-theft device according to claim 3,
前記盗難防止装置に暗証番号表示コマンドを送信するセンタサーバとを備えた盗難防止システム。An anti-theft system comprising: a center server that transmits a password display command to the anti-theft device.
請求項5または請求項6に記載の盗難防止システムにおいて、In the anti-theft system according to claim 5 or 6,
前記通信手段は、携帯型電話機であることを特徴とする盗難防止システム。The anti-theft system, wherein the communication means is a mobile phone.
請求項7に記載の盗難防止システムにおいて、The anti-theft system according to claim 7,
前記携帯型電話機の電話番号は、前記携帯型電話機を特定する番号として前記センタサーバに登録され、The telephone number of the mobile phone is registered in the center server as a number that identifies the mobile phone,
前記センタサーバは、前記携帯型電話機が前記通信回線網を経由して前記センタサーバにアクセスした場合、前記電話番号が登録されていれば要求された内容の情報を前記携帯型電話機に返信することを特徴とする盗難防止システム。When the mobile phone accesses the center server via the communication line network, the center server returns the requested information to the mobile phone if the telephone number is registered. Anti-theft system characterized by
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