JP3982816B2 - Spinning method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スピニング加工方法に関し、特に、内側でピストンなどの摺動体が摺動するシリンダなどの円筒体についてのスピニング加工方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
内側でピストンなどの摺動体が摺動するシリンダなどの円筒体についてのスピニング加工方法としては、たとえば、非特許文献1たる図3(A),(B)に示すように、軸芯線を中心線にして回転する円筒体1の外周面に複数方向となる円筒体1の放射方向に沿って圧接される複数のローラ2が円筒体1の軸芯線方向に移動して円筒体1の肉厚を薄くする方策が周知されている。
【0003】
このとき、円筒体1の内側には裏打ち用の芯金3が挿通されていて、複数のローラ2を円筒体1の外周面に圧接していわゆる圧延する際の実効性を良くするとしている。
【0004】
ちなみに、このときにおける芯金3の外周面と円筒体1の内周面との間には、ほぼ0.1mm前後となる隙間Sが出現していて、スピニング加工を最適にするのはもちろんのこと、スピニング加工後における円筒体1内からの芯金3の抜き取りを可能にしている。
【0005】
それゆえ、この周知されたスピニング加工方法によれば、円筒体1の外周面に対するローラ2の尖端2a(図4参照)の圧接力を適宜に選択することで、加工後の円筒体1における所望の肉厚を保障し得ることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した周知のスピニング加工方法にあっては、加工後の円筒体1の内周面に数μm以上の深さとなる凹凸が出現する危惧がある。
【0007】
すなわち、上記したスピニング加工の際には、いわゆる顕微鏡的に看ると、図4に示すように、外周面にローラ2の尖端2aが圧接されている円筒体1の内周面にローラ2における尖端2aの圧接による影響で凸部1aが形成される。
【0008】
そして、この凸部1aは、円筒体1が回転されることから、円筒体1の内周面において、いわゆる螺条に表出されるが、これを円筒体1の軸芯線方向の断面で看ると、図5に概念的に示すように、円筒体1の内周面に連続する凹凸を表出することになる。
【0009】
ところで、スピニング加工の実態を看ると、たとえば、図3(B)中で上段となるローラ2を保持する保持手段4たるブラケット41は、同図中の下段となるローラ2を保持する保持手段4たるブラケット42に比較して、機械的強度で劣っている。
【0010】
このことからすると、図3(A)中に矢印で示すように、円筒体1に圧接されている複数のローラ2を円筒体1の軸芯線方向に移動させるときに、同図中に仮想線図で示すように、上段のローラ2が、図中に符号Wで示す間隔だけ、移動前の位置から離れた位置でいわゆる遅れて移動を開始することがある。
【0011】
それゆえ、このローラ2が遅れて移動する状況があると、その尖端2aが下段のローラ2の尖端2aと同じ軌跡を通ることがあり、そのため、二つのローラ2で形成される一つの軌跡、すなわち、円筒体1の内周面に形成される前記の凹凸における深さが数μm以上(図5中の仮想線図参照)となり、同じ軌跡を通らない場合の深さ数μm以下(図5中の実線図参照)に比較して深くなる。
【0012】
そして、このスピニング加工された円筒体1を、たとえば、油圧緩衝器を構成するシリンダにするとしても、円筒体1の内周面がいわゆる粗くなっていて、内側の摺動体たる、たとえば、ピストンの摺動性やピストンにおけるシール性を保障し得なくする危惧がある。
【0013】
その結果、前記した従来のスピニング加工方法では、爾後に円筒体1の内周面をいわゆる後加工して上記の凹凸における深さを数μm以下に浅くすることを要すことになり、さらには、加工数の削減による生産効率の向上や製品コストの低下を図れなくする危惧がある。
【0014】
この発明は、前記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、たとえば、シリンダなどの円筒体の内側に収装されるピストンなどの摺動体の摺動性やピストンにおけるシール性を保障するについて爾後の後加工を不要にすることで、加工数の削減による生産効率の向上や製品コストの低下を可能にして、その汎用性の向上を期待するのに最適となるスピニング加工方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明におけるスピニング加工方法の構成を、基本的には、軸芯線を中心線にして回転する円筒体の外周面に複数方向となる円筒体の放射方向に沿って圧接される複数のローラが円筒体の軸芯線方向に移動して円筒体の肉厚を薄くするスピニング加工方法において、円筒体の外周面に一方向から圧接される一のローラを保持する保持手段における機械的強度が同じく円筒体の外周面に他の方向から圧接される他のローラを保持する保持手段における機械的強度より劣る条件下にあって、円筒体の外周面に圧接される移動前の一のローラにおける圧接位置が同じく円筒体の外周面に圧接される他のローラの圧接位置に対して前進方向に異相されてなるとする。
【0016】
それゆえ、機械的強度に劣る保持手段に保持された一のローラが円筒体の外周面に圧接される位置をあらかじめ前進方向に異相させておくことで、この一のローラが回転する円筒体に圧接されながら移動するときに、いわゆる遅れて移動することになっても、この一のローラにおける軌跡を他のローラにおける軌跡と区々にすることが可能になる。
【0017】
そして、このとき、一のローラの軌跡と他のローラの軌跡とが一致しないから、両者の軌跡が一致する場合の数μm以上になる深さの凹凸が円筒体の内周面に形成されなくなる。
【0018】
その結果、このスピニング加工方法でスピニング加工された円筒体を、たとえば、油圧緩衝器を構成するシリンダにするについて、内周面がいわゆる粗くなることを回避でき、内側の摺動体たる、たとえば、ピストンの摺動性やピストンにおけるシール性を保障し易くなる。
【0019】
そして、上記した構成に対して、より具体的には、円筒体の外周面に圧接される複数のローラが三個のローラとされると共に一のローラにおける円筒体の外周面への圧接位置が同相とされる他のローラたる二つのローラにおける円筒体の外周面への圧接位置に対して前進方向に異相されてなるとする。
【0020】
それゆえ、同相とされる他のローラたる二つのローラにおける軌跡が区々になる上に、一のローラにおける軌跡が他のローラにおける軌跡に区々となることから、円筒体の内周面に形成される凹凸における深さを数μm以下と浅くすることが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明によるスピニング加工方法にあっても、図1および図2に示すように、基本的には、前記した従来のスピニング加工方法と同様に、軸芯線を中心線にして回転する円筒体1の外周面に複数方向となる円筒体1の放射方向に沿って圧接される複数のローラ2が円筒体1の軸芯線方向に移動して円筒体1の肉厚を薄くする方策となる。
【0022】
ちなみに、円筒体1の内側には裏打ち用の芯金3が挿通されて、複数のローラ2を円筒体1の外周面に圧接していわゆる圧延する際の実効性を良くし、また、芯金3の外周面と円筒体1の内周面との間には、適宜の隙間Sを出現させて、スピニング加工方法を最適にするのはもちろんのこと、スピニング加工方法後における円筒体1内からの芯金3の抜き取りを可能にしている。
【0023】
そして、この発明によるスピニング加工方法にあっては、円筒体1の外周面に一方向から圧接される一のローラ2を保持する保持手段4たるブラケット41における機械的強度が同じく円筒体1の外周面に他の方向から圧接される他のローラ2を保持する保持手段4たるブラケット42における機械的強度より劣る条件下に具現化されるとしている。
【0024】
それゆえ、この発明によるスピニング加工方法にあっては、保持手段4としてのブラケット41,42は、従来の保持手段4としてのブラケット41,42(図3(B)中の仮想線図参照)と同様に構成されているものを利用でき、保持手段4を新たに整備する必要がない点で有利となる。
【0025】
すなわち、複数のローラ2がスピニング加工の際に、図2中に仮想線図で示すような一体型の保持手段4たるいわゆる強固に形成されたブラケット43に保持され、その結果、移動時に遅れることがないとすれば、この発明が問題視するような事態は招来されないことになる。
【0026】
しかしながら、上記のような強固に形成された一体型のブラケット43を利用する場合には、加工装置自体が大型化されて設置性や操作性を悪くしたり、加工装置自体の生産コストを高くしたりして、その汎用性の向上を期待できなくする可能性がある。
【0027】
このことからすれば、この発明によるスピニング加工方法の場合には、ブラケット41に保持される一のローラ2における円筒体1の外周面への圧接位置をローラ2の移動方向にあらかじめ前進させるように適宜に異相させるだけで足りることになり、加工装置について、いたずらなコストの上昇化を招来することなく、また、設置性や操作性を悪化させない点で有利となると言い得る。
【0028】
つぎに、この発明によるスピニング加工方法にあっては、移動される前の静止状態にある一のローラ2における円筒体1の外周面への圧接位置が同じく円筒体1の外周面に圧接される他のローラ2における圧接位置に対して、図中に符号Wで示す間隔だけ、異相されてなるとしている。
【0029】
このとき、一のローラ2が異相する方向は、上記したように、ローラ2の移動方向であり、また、一のローラ2が異相する間隔Wは、機械的強度に劣るブラケット41に保持された一のローラ2が円筒体1の移動時にいわゆる遅れて移動することになる間隔Wである。
【0030】
ちなみに、この異相する間隔Wは、多くの場合に、数値設定された上での電算機処理などで算出されるであろうが、いわゆる熟練の作業者による機械操作で実現されるとしても良いことはもちろんである。
【0031】
以上のように、この発明によるスピニング加工方法では、機械的強度に劣るブラケット41に保持された一のローラ2が円筒体1の外周面に圧接される位置をあらかじめ前進させておくことで、回転する円筒体1に圧接されながら円筒体1の軸芯線方向に移動するときに、一のローラ2が遅れて移動しても、この一のローラ2における軌跡を他のローラ2における軌跡と区々にすることが可能になる。
【0032】
そして、このとき、一のローラ2の軌跡と他のローラ2の軌跡とが一致しなくなるから、両者の軌跡が一致する場合に円筒体1の内周面に形成される数μm以上となる深さの凹凸が表出されなくなる。
【0033】
その結果、このスピニング加工方法によってスピニング加工された円筒体1を、たとえば、油圧緩衝器を構成するシリンダにするについて、内周面がいわゆる粗くなることを回避でき、内側の摺動体たる、たとえば、ピストンの摺動性やピストンにおけるシール性を保障し易くなる。
【0034】
このとき、図示するところでは、円筒体1の外周面に圧接される複数のローラ2が三個のローラとされるとし、また、一のローラ2における円筒体1の外周面への圧接位置が同相とされる他のローラ2たる二つのローラにおける円筒体1の外周面への圧接位置に対して、図 1 中で左方向となる前進方向に異相されてなるとしている。
【0035】
それゆえ、これによって、同相とされる他のローラ2たる二つのローラにおける軌跡が区々になる上に、一のローラ2における軌跡が他のローラ2における軌跡に区々となることから、円筒体1の内周面に形成される凹凸における深さを数μm以下に浅くすることが容易に可能になる。
【0036】
以上からすれば、円筒体1の外周面に圧接されるローラ2の数は、これが多い程、一のローラ2における負担が低減されるので、加工装置に耐久性を保障する上からは有利と言い得るが、逆に、この発明が意図するところからすれば、二つ以上のローラ2を有すれば足りることになる。
【0037】
前記したところでは、一つのローラ2の異相方向がこの一つのローラ2の移動方向たる前進方向とされたが、この発明が意図する同じ軌跡を通過しないとする観点からすれば、上記の異相方向が逆の後退方向とされるとしても良いことはもちろんある。
【0038】
そして、前記したところでは、円筒体1が回転されるのみとしたが、いわゆる圧延が実現される限りにおいて、円筒体1が回転しながら移動するとし、ローラ2がいわゆる定位置で回転するのみに設定されるとしても良いことはもちろんである。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明にあっては、機械的強度に劣る保持手段に保持された一のローラが円筒体の外周面に圧接される位置をあらかじめ前進方向に異相させておくことで、回転する円筒体に圧接されながら移動するときに、一のローラが遅れるように移動しても、この一のローラにおける軌跡を他のローラにおける軌跡と区々にすることが可能になる。
【0040】
そして、このとき、一のローラの軌跡と他のローラとの軌跡とが一致しないから、両者の軌跡が一致する場合に円筒体の内周面に形成される深さ数μm以上になる凹凸が形成されなくなる。
【0041】
その結果、このスピニング加工方法によってスピニング加工された円筒体を、たとえば、油圧緩衝器を構成するシリンダにするについて、内周面が粗くなることを回避でき、内側の摺動体たる、たとえば、ピストンの摺動性やピストンにおけるシール性を保障し易くなる。
【0042】
そして、請求項2の発明にあっては、同相とされる他のローラたる二つのローラにおける軌跡が区々になる上に、一のローラにおける軌跡が他のローラにおける軌跡に区々となることから、円筒体の内周面に形成される凹凸における深さを数μm以下と浅くすることが可能になる。
【0043】
その結果、この発明によれば、たとえば、シリンダなどの円筒体の内側におけるピストンなどの摺動体の摺動性を保障するについて爾後の後加工を不要にすることで、加工数の削減による生産効率の向上や製品コストの低下を可能にして、その汎用性の向上を期待するのに最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるスピニング加工方法を具体化する一例を示す概念図である。
【図2】 この発明によるスピニング加工方法を具現化する場合におけるローラの配置状態を示す図である。
【図3】 従来のスピニング加工方法を具体化する一例を示すもので、(A)は図1と同様に示す図で、(B)は図2と同様に示す図である。
【図4】 スピニング加工方法時における円筒体の内周面の状況を拡大して示す図である。
【図5】 スピニング加工方法によって円筒体の内周面に表出される凹凸の深さを示す図である。
【符号の説明】
1 円筒体
2 ローラ
3 芯金
4 保持手段
41,42,43 ブラケット
S 隙間
W 間隔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a spinning method , and more particularly to an improvement in a spinning method for a cylindrical body such as a cylinder on which a sliding body such as a piston slides.
[0002]
[Prior art]
As a spinning method for a cylindrical body such as a cylinder on which a sliding body such as a piston slides on the inside, for example, as shown in FIGS. A plurality of
[0003]
At this time, a
[0004]
Incidentally, a gap S of about 0.1 mm appears between the outer peripheral surface of the
[0005]
Therefore, according to this well-known spinning method , the desired pressure in the cylindrical body 1 after processing is selected by appropriately selecting the pressure contact force of the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the known spinning method described above, there is a risk that irregularities having a depth of several μm or more appear on the inner peripheral surface of the cylindrical body 1 after processing.
[0007]
That is, in the above-described spinning process, as viewed from a so-called microscope, as shown in FIG. 4, the
[0008]
And since this cylindrical part 1 rotates, this convex part 1a appears on the inner peripheral surface of the cylindrical body 1 in what is called a screw thread, and this can be seen in the cross section of the axial direction of the cylindrical body 1. Then, as conceptually shown in FIG. 5, continuous irregularities are exposed on the inner peripheral surface of the cylindrical body 1.
[0009]
By the way, considering the actual state of the spinning process, for example, the
[0010]
From this, as indicated by arrows in FIG. 3 (A), when moving the plurality of
[0011]
Therefore, when there is a situation where the
[0012]
And even if this spinning processed cylindrical body 1 is, for example, a cylinder constituting a hydraulic shock absorber, the inner peripheral surface of the cylindrical body 1 is so-called rough, and is an inner sliding body, for example, a piston There is a risk that the sliding performance and the sealing performance of the piston cannot be guaranteed.
[0013]
As a result, the above-described conventional spinning method requires so-called post-processing of the inner peripheral surface of the cylindrical body 1 after wrinkling to reduce the depth of the unevenness to a few μm or less, There is a concern that it will not be possible to improve production efficiency and reduce product costs by reducing the number of processes.
[0014]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and the object of the present invention is, for example, the slidability of a sliding body such as a piston housed inside a cylindrical body such as a cylinder, or a piston. Guaranteeing the sealability of the product By eliminating the need for post-processing, it is possible to improve production efficiency and reduce product costs by reducing the number of processes, making it ideal for improving its versatility. It is to provide a spinning method .
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, the configuration of the spinning method according to the present invention is basically based on the radial direction of the cylindrical body, which is a plurality of directions on the outer peripheral surface of the cylindrical body that rotates around the axial center line. In a spinning method in which a plurality of rollers that are pressed in contact with each other move in the axial direction of the cylindrical body to reduce the thickness of the cylindrical body, the one roller that is pressed against the outer peripheral surface of the cylindrical body from one direction is held. The mechanical strength in the means is also in a condition that is inferior to the mechanical strength in the holding means for holding another roller pressed against the outer peripheral surface of the cylindrical body from the other direction, and the movement pressed against the outer peripheral surface of the cylindrical body It is assumed that the pressure contact position of the previous one roller is different in the forward direction from the pressure contact position of the other roller that is also pressed against the outer peripheral surface of the cylindrical body.
[0016]
Therefore, by setting the position where the one roller held by the holding means inferior in mechanical strength is in pressure contact with the outer peripheral surface of the cylindrical body in advance in the forward direction , this cylindrical roller rotates. When moving while being in pressure contact, even if the movement is delayed, the trajectory of the one roller can be divided from the trajectory of the other rollers.
[0017]
At this time, since the trajectory of one roller does not coincide with the trajectory of the other roller, the concave and convex portions having a depth of several μm or more when the two trajectories coincide with each other are not formed on the inner peripheral surface of the cylindrical body. .
[0018]
As a result, the cylindrical body that has been spun by this spinning method can be, for example, a cylinder that constitutes a hydraulic shock absorber. It is easy to ensure the slidability and the sealing performance of the piston.
[0019]
More specifically, with respect to the above-described configuration, a plurality of rollers that are press-contacted to the outer peripheral surface of the cylindrical body are three rollers, and a press-contact position of the one roller to the outer peripheral surface of the cylindrical body It is assumed that the two rollers, which are the same phase, are different in the forward direction with respect to the pressure contact position on the outer peripheral surface of the cylindrical body.
[0020]
Therefore, the trajectories of the two rollers that are in phase with each other are divided, and the trajectory of one roller is divided into the trajectories of the other rollers. It becomes possible to make the depth of the unevenness to be formed as shallow as several μm or less.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on the illustrated embodiment. However, even in the spinning method according to the present invention, as shown in FIGS. 1 and 2, basically, the conventional spinning process described above is used. Similarly to the method , a plurality of
[0022]
Incidentally, a
[0023]
In the spinning method according to the present invention, the mechanical strength of the
[0024]
Therefore, in the spinning method according to the present invention, the
[0025]
That is, the plurality of
[0026]
However, when the integrally formed
[0027]
Accordingly, in the spinning method according to the present invention, the pressure contact position of the one
[0028]
Next, in the spinning method according to the present invention, the pressure contact position on the outer peripheral surface of the cylindrical body 1 in the one
[0029]
At this time, the direction in which the one
[0030]
Incidentally, in many cases, the interval W of different phases will be calculated by computer processing after numerical values are set, but may be realized by machine operation by a so-called skilled worker. Of course.
[0031]
As described above, in the spinning method according to the present invention, by rotating the position where one
[0032]
At this time, the trajectory of one
[0033]
As a result, for the cylindrical body 1 that has been spun by this spinning process , for example, a cylinder that constitutes a hydraulic shock absorber, the inner peripheral surface can be prevented from becoming so-called rough, and the inner sliding body can be, for example, It becomes easy to ensure the sliding property of the piston and the sealing property of the piston.
[0034]
At this time, in the drawing, the plurality of
[0035]
Therefore, the trajectory of the two rollers as the
[0036]
In view of the above, the greater the number of
[0037]
In the above description, the out-of-phase direction of one
[0038]
In the above description, the cylindrical body 1 is only rotated. However, as long as so-called rolling is realized, the cylindrical body 1 moves while rotating, and the
[0039]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the position where the one roller held by the holding means inferior in mechanical strength is pressed against the outer peripheral surface of the cylindrical body is made different in advance in the forward direction. Thus, even when one roller moves so as to be delayed when moving while being pressed against the rotating cylindrical body, the locus on the one roller can be separated from the locus on the other roller.
[0040]
At this time, since the trajectory of one roller and the trajectory of the other roller do not coincide with each other, when the trajectories of both rollers coincide, the unevenness formed on the inner peripheral surface of the cylindrical body has a depth of several μm or more. No longer formed.
[0041]
As a result, when the cylindrical body spun by this spinning method is used as a cylinder constituting a hydraulic shock absorber, for example, the inner peripheral surface can be prevented from becoming rough, and the inner sliding body, for example, a piston can be prevented. It becomes easy to ensure slidability and sealing performance in the piston.
[0042]
In the invention of
[0043]
As a result, according to the present invention, for example, after the post-processing is not required for ensuring the slidability of the sliding body such as the piston inside the cylindrical body such as the cylinder, the production efficiency by reducing the number of processing It is optimal to expect improvement in versatility by enabling improvement in product cost and reduction in product cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a conceptual diagram showing an example embodying a spinning method according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a state of arrangement of rollers when a spinning method according to the present invention is embodied .
FIGS. 3A and 3B show an example of embodying a conventional spinning method, where FIG. 3A is a view similar to FIG. 1, and FIG. 3B is a view similar to FIG.
FIG. 4 is an enlarged view showing a state of an inner peripheral surface of a cylindrical body during a spinning method.
FIG. 5 is a diagram showing the depth of irregularities exposed on the inner peripheral surface of a cylindrical body by a spinning method.
[Explanation of symbols]
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