JP3981540B2

JP3981540B2 - Two-stage hinge mechanism in the seat

Info

Publication number: JP3981540B2
Application number: JP2001302792A
Authority: JP
Inventors: 健司藤永; 浩嗣清水; 裕行岡崎; 秀幸岩永
Original assignee: Aisin Seiki Co Ltd; Toyota Boshoku Corp; Toyota Auto Body Co Ltd; Aisin Corp
Current assignee: Toyota Boshoku Corp; Toyota Auto Body Co Ltd; Aisin Corp
Priority date: 2001-09-28
Filing date: 2001-09-28
Publication date: 2007-09-26
Anticipated expiration: 2021-09-28
Also published as: JP2003102580A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートクッションの後部にシートバックを起倒可能に支持する二段ヒンジ機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両用シートのシートバックには、前倒し状態においてシートバックをシートクッション上に隙間なく重ねて外観を向上させ、あるいはシートバックの背面を水平にしてテーブルとして利用できるようにするために、二段ヒンジ機構を使用してシートクッションに連結したものがある。例えば特開平９−２８６２６４号で開示された車両用シートの２段ヒンジ構造では、シートクッションの後端部にリクライニング装置を設け、リクライニング装置のアッパアーム上端部に前倒し機構を介してシートバックを設けている。また特開２０００−１７７４５９号で開示された自動車のシート装置では、２つの主シートの間に副シートを設けた構造において、主副両シートのシートバックを何れも２段ヒンジ機構により支持するとともに副シートバックを主シートバックに離脱可能に固定し、副シートバックにはその下部に係止機構を伴う第１ヒンジ機構で揺動可能にアームが結合され、このアームの下部は更に第２ヒンジ機構で回動自在にシートクッションと連結されている。第１のヒンジ機構の係止機構は第２のヒンジ機構の回転で解除可能に構成されている。さらに副シートバックは、起立した主シートバックと係止して、副シートバックを起立位置に保持する支持機構を備えている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平９−２８６２６４号で開示された車両用シートの２段ヒンジ構造は、リクライニング装置用の操作レバーと前倒し機構用のロックレバーがそれぞれ別にあるので前倒し機構のロックレバーを解除した際のシートバックの傾斜角度は、そのときのリクライニング位置により異なったものとなる。そのため所定の傾斜角度とするにはリクライニング装置をも操作しなければならないという面倒がある。また特開２０００−１７７４５９号で開示された自動車のシート装置において、上記した構成の副シートでは、シートバックを起立位置に戻すとき、先ず第１ヒンジ機構の係止機構を係止状態に確実に戻す操作を行って、その後主シートバックとの支持機構を係止させるように操作する必要があって、所定の手順による２つの操作を必要とする煩わしさがある。
【０００４】
本発明の課題は、このような操作上の煩わしさを解消し、シートのテーブル状態への変更を、またシート状態への復帰をも複雑な操作手順によらずできる二段ヒンジ機構を実現することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明によるシートにおける二段ヒンジ機構は、シートバック本体とその下部に第１ヒンジ機構を介して前後方向揺動可能に連結された下部アームよりなるシートバックと、このシートバックを下部アームの下部においてシートクッションの後部に前後方向揺動可能に連結する第２ヒンジ機構と、第１ヒンジ機構によるシートバック本体に対する下部アームの揺動を規制する第１ロック機構と、第２ヒンジ機構によるシートクッションに対するシートバックの揺動を規制する第２ロック機構と、両ロック機構による規制を解除する解除機構を備えてなるシートにおける二段ヒンジ機構において、解除機構は、１つの操作部材とこの操作部材の操作力を両ロック機構に伝達するための連結部材とを備え、１つの操作部材の操作により両ロック機構による規制を同時に解除するとともに、両ロック機構の何れか一方にロック解除維持機能を備えて両ロック機構による規制を解除すれば両ロック機構が何れも解除状態を維持するものとし、第２ヒンジ機構は下部アームを前倒し位置側に付勢するスプリングを備え、シートクッションに対する下部アームの揺動はストッパにより所定範囲以内に規制され、シートバック本体を起立位置とした状態では、スプリングにより付勢された下部アームはその一部がシートバック本体の一部に当接されて同シートバック本体の延長方向となって停止されることを特徴とするものである。
【０００７】
また本発明によるシートにおける二段ヒンジ機構の第２ロック機構は、シートとは別の車体部材に固定されたストライカと係合して第２ヒンジ機構によるシートバックの揺動を規制することが好ましい。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下に図１〜図５に示す実施の形態により、本発明によるシートにおける二段ヒンジ機構の説明をする。この実施の形態は、左右の主シートの間に設ける副シートに本発明によるシートにおける二段ヒンジ機構を適用したものであり、シートバック本体２１とその下部に第１ヒンジ機構Ａを介して連結された下部アーム２５よりなるシートバック２０と、下部アーム２５の下部をシートクッション１０の後部に連結する第２ヒンジ機構Ｂと、第１および第２ヒンジ機構Ａ，Ｂによる揺動を規制する第１および第２ロック機構Ｃ，Ｄと、両ロック機構Ｃ，Ｄによる規制を同時に解除する解除機構Ｅよりなるものである。
【０００９】
主として図１および図２に示すように、シートクッション１０は、板金製のシートクッションフレーム１１と、その上側に設けられた軟質ウレタンフォームよりなるシートクッションパッド１２と、これを覆うシートクッションカバー（図示省略）よりなるものである。シートクッションフレーム１１の左右両側に形成した各立上り部の後部には、次に述べるシートバック２０の下端部を揺動可能に支持する第２ヒンジピン１３がねじ込み固着されている。
【００１０】
シートバック２０のシートバック本体２１は、板金製のシートバックフレーム２２と、その前側に設けられた軟質ウレタンフォームよりなるシートバックパッド２３と、これを覆うシートバックカバー（図示省略）よりなるものである。シートバックフレーム２２の左右両側に形成した各折曲げ部の下部にねじ込み固定した各第１ヒンジピン２６には、それぞれ下部アーム２５の上部が前後方向揺動可能に枢支されている。第１ヒンジ機構Ａは、この第１ヒンジピン２６とシートバックフレーム２２両側の折曲げ部の下部と下部アーム２５の上部により構成されている。下部アーム２５の第１ヒンジピン２６よりも上方に突出する部分には、外向きに突出する引掛けピン２７が固定されている。
【００１１】
シートバック２０は、その一部である左右の各下部アーム２５の下端部を、第２ヒンジピン１３を介してシートクッションフレーム１１の左右両側後部の立上り部に枢支することにより、シートクッション１０に対し前後方向揺動可能に支持されている。第２ヒンジ機構Ｂは、この第２ヒンジピン１３とシートクッションフレーム１１の両側後部の立上り部と下部アーム２５の下部により構成されている。下部アーム２５の下部の一部は第２ヒンジピン１３の頭部の外形とほゞ同じ円弧状に形成され、その両端部には半径方向に延びる係止面２５ａ，２５ｂが形成されている。各第２ヒンジピン１３が設けられるシートクッションフレーム１１の各立上り部には、下部アーム２５下端の円弧状部に接近してストッパ１１ａが固着され、下部アーム２５は係止面２５ａがストッパ１１ａに当接する前倒し位置と、係止面２５ｂがストッパ１１ａに当接する後倒し位置との間で揺動可能である。シートクッションフレーム１１と下部アーム２５の間となる第２ヒンジピン１３の中間部に巻き付けた捩りスプリング１４の両端はそれぞれシートクッションフレーム１１側と下部アーム２５側に係止され、これにより下部アーム２５は前倒し位置側に弾性的に付勢されている。
【００１２】
第１ヒンジ機構Ａによるシートバック本体２１に対する下部アーム２５の揺動を規制する第１ロック機構Ｃは、シートバックフレーム２２一側の折り曲げ部に取り付けられている。図１および図２に示すように、第１ロック機構Ｃのベースプレート３０は、一端部がボルト３５によりシートバックフレーム２２の折曲げ部に固定され、他端部は下部アーム２５の揺動を妨げないようにして第１ヒンジピン２６により支持されている。図２に示すように、シートバック本体２１を起立位置とした状態では、捩りスプリング１４により前倒し位置側に付勢された下部アーム２５は、その上端部に固定した引掛けピン２７がベースプレート３０の下部後側に形成した凹部３０ａの底部に当接され、シートバックフレーム２２の延長方向となって停止され、これによりシートバック本体２１も前倒し方向に付勢される。図２において右側となる前端部が枢支ピン３３を介してベースプレート３０に枢支されたフック３１には、後述するロッド５０を連結するための連結ピン３２が固定されている。このフック３１は、枢支ピン３３に巻き付けられて両端がベースプレート３０と連結ピン３２に係止された捩りスプリング３４により後部が下向きに付勢され、ロッド５０により引き上げられていない状態ではこの後部に形成した爪部３１ａが凹部３０ａの底部に当接している引掛けピン２７に係合して、下部アーム２５をロックするようになっている。
【００１３】
第２ヒンジ機構Ｂによるシートクッション１０に対するシートバック２０の揺動を規制する第２ロック機構Ｄは、第１ロック機構Ｃの上方となるシートバックフレーム２２一側の折り曲げ部に取り付けられている。図１〜図４に示すように、第２ロック機構Ｄのフレームは、ボルト４９によりシートバックフレーム２２両側の折曲げ部の中間部に共締め固定されたベースプレート４０ａとカバープレート４０ｂよりなり、シートバックフレーム２２の折り曲げ部から立ち上がった両プレート４０ａ，４０ｂの中間部は何れも平板状でそれらの間には一定の距離が設けられている。各プレート４０ａ，４０ｂの中間部の中央の後縁には後述するストライカ６５を挿入するための深いノッチ４０ｃ，４０ｄが形成され、カバープレート４０ｂ側のノッチ４０ｄはベースプレート４０ａ側のノッチ４０ｃよりやや内側に位置している。ノッチ４０ｃ，４０ｄの両側には両端が各プレート４０ａ，４０ｂにかしめ止めされた枢支ピン４３，４４が設けられ、下側となる枢支ピン４３にはフック４１が揺動自在に枢支され、上側となる枢支ピン４４にはラチェット４２が揺動自在に枢支されている。
【００１４】
フック４１には、枢支ピン４３を中心とする時計回転方向の揺動により後述するストライカ６５と係合する引掛け部４１ａが形成され、ストライカ６５を間に挟んで引掛け部４１ａと対向するフック４１の外周面にはカム面４１ｃが形成され、またカム面４１ｃに続く外周面には係止凹部４１ｂが形成されている。ラチェット４２には枢支ピン４４を中心とする時計回転方向の揺動により係止凹部４１ｂと係合可能な爪部４２ａが形成されている。このフック４１とラチェット４２にそれぞれ固定された第１および第２引掛けピン４５，４６の間には、係止凹部４１ｂと爪部４２ａが互いに係合する向きに付勢する引張りスプリング４７の両端が係止されている。この第２ロック機構Ｄは、図３(a) に示す係止状態では、フック４１の引掛け部４１ａがストライカ６５に係合すると同時にラチェット４２の爪部４２ａ係止凹部４１ｂに係合しているので、スプリング４７によるフック４１の反時計回転方向の揺動は阻止されている。
【００１５】
解除機構Ｅは、細長いロッド（連結部材）５０とこれを作動させるストラップ（操作部材）５１よりなるものである。ロッド５０の一端には略四角に折り曲げた取手部５０ａが形成され、また他端と取手部５０ａの近くにはロッド５０を押しつぶして形成した幅広部５０ｂ，５０ｃが形成されている。このロッド５０は、一方の幅広部５０ｂをフック３１の連結ピン３２に枢支させ、他方の幅広部５０ｃをラチェット４２の第２引掛けピン４６に枢支させて第１ロック機構Ｃと第２ロック機構Ｄを連動して作動させるものである。またロッド５０上端の取手部５０ａに一端を取り付けたストラップ５１はシートバックパッド２３内を上方に通り抜け、その先端はシートバック本体２１の上端から飛び出している（図５参照）。
【００１６】
図１に示すように、この実施の形態の二段ヒンジ機構により前倒しされるシートバック２０を備えたシートの両側に位置する主シート６０は、主シートクッション６１と、その後部にリクライニング機構６３を介して起伏可能に支持された主シートバック６２よりなるものであり、リクライニング機構６３の回動中心軸と第２ヒンジピン１３とは互いに同心となるように配置されている。第２ロック機構Ｄを設けた側となる一方の主シートバック６２のフレームには、第２ロック機構Ｄのノッチ４０ｃ，４０ｄと対応する位置に、シートバック２０側に突出するストライカ６５が固定されている。
【００１７】
次に上述した実施の形態の作動の説明をする。各シートのシートバック２０，６２を起立させて着座可能とした状態では、図１〜図３(a) に示すように、ロッド５０は下がった位置にあり、第２ロック機構Ｄはストライカ６５と係合し、シートバック２０は主シートバック６２に連結されて第２ヒンジ機構Ｂによる揺動はロックされている。またロッド５０を介して第２ロック機構Ｄのラチェット４２に連結された第１ロック機構Ｃのフック３１は下がった位置となって爪部３１ａが引掛けピン２７に係合し、第１ヒンジ機構Ａによるシートバック本体２１に対する下部アーム２５の揺動もロックされている。この状態では、この実施の形態のシートのシートバック２０は、リクライニング機構６３によりリクライニングされる主シートバック６２とともに第２ヒンジピン１３を中心としてリクライニングされる。主シートバック６２のリクライニング範囲は、これに連結されたシートバック２０の下部アーム２５が両係止面２５ａ，２５ｂとストッパ１１ａにより規制される範囲以内であり、このときのシートバック２０の最大の前倒し位置は二点鎖線２５Ａで示すとおりである。
【００１８】
このような第１および第２ロック機構Ｃ，Ｄの係合状態において、シートバック本体２１の上端から飛び出しているストラップ５１の先端部に手を掛けて引っ張れば、ロッド５０は図３(a) の白抜矢印に示すように、第１ロック機構Ｃの捩りスプリング３４および第２ロック機構Ｄのスプリング４７に抗して引き上げられる。これにより第２引掛けピン４６を介してロッド５０に連結されたラチェット４２は背部の突起がカバープレート４０ｂの内面に当たるまで反時計回転方向に揺動し、係止凹部４１ｂに対する爪部４２ａの係合が外れれば、フック４１はスプリング４７により反時計回転方向に回動し、図３(b) に示すように、ストライカ６５に対する引掛け部４１ａの係合が外れて、第２ロック機構Ｄによるシートバック２０のロックは解除される。この状態では、フック４１は図３(b) においてスプリング４７によって反時計方向に回転させられ、その背面がカバープレート４０ｂの内面に当接して停止する。一方、ラチェット４２の爪部４２ａは、フック４１の外形上に乗り上げた状態となって、ロッド５０を上方の位置に維持する。このように第２ロック機構Ｄはロック解除維持機能を備える構造となっている。ロック解除状態でストライカ６５は第２ロック機構Ｄのフック４１のカム面４１ｃにより各ノッチ４０ｃ，４０ｄの奥部から押し出されて離脱する。第２ロック機構Ｄが解除されているときは、ストラップ５１を離しても、ロッド５０によって第１ロック機構Ｃのフック３１も引き上げられ、下部アーム２５の引掛けピン２７に対する爪部３１ａの係合が外れている。これによりシートバック本体２１に対する下部アーム２５の反時計回転方向の回動が可能となる。
【００１９】
主シートバック６２を通常の着座位置にリクライニングさせた状態で、このように両ロック機構Ｃ，Ｄを解除すれば、シートバック２０は、先ず捩りスプリング１４により、下部アーム２５の引掛けピン２７がベースプレート３０の凹部３０ａに当接された状態で、第２ヒンジ機構Ｂの第２ヒンジピン１３を中心として前向きに倒れ、下部アーム２５が二点鎖線２５Ａに示すように係止面２５ａがストッパ１１ａに当接する位置（二点鎖線２０Ａ参照）まで傾斜した後は、シートバック本体２１だけが第１ヒンジ機構Ａの第１ヒンジピン２６中心としてシートクッション１０の上面と隙間なく重なる位置（破線２１Ｂ参照）まで倒れる。なお、係止面２５ａがストッパ１１ａに当接する位置まで下部アーム２５が傾斜した状態で第１ヒンジピン２６の位置がこの実施の形態よりも高い位置となるようにし、下部アーム２５に対しシートバック２０が所定角度以上前向きに倒れないようにするストッパおよびその位置に保持するロック（もし必要ならば）を設ければ、前倒し状態におけるシートバック本体２１をシートクッション１０の上面から離れた所定の傾斜角度（例えば水平）とすることもできる。
【００２０】
次にこのような前倒し状態から破線で示すシートバック本体２１Ｂを手により後ろに起こせば、第１ヒンジ機構Ａの第１ヒンジピン２６を中心として二点鎖線２１Ａまで起きた状態で下部アーム２５の引掛けピン２７がベースプレート３０の凹部３０ａに当接され、それ以後はシートバック本体２１と下部アーム２５が一体のシートバック２０となって第２ヒンジ機構Ｂの第２ヒンジピン１３を中心として揺動して起立する。そしてシートバック２０が主シートバック６２に接近すれば、図３(b) に示すようにストライカ６５がフック４１のカム面４１ｃに当接し、さらにシートバック２０を後ろに起こせば、ストライカ６５により押されたフック４１はスプリング４７に抗して時計回転方向、すなわち引掛け部４１ａをストライカ６５と係合する向きに揺動する。そしてストライカ６５がノッチ４０ｃ，４０ｄの最奥部に達すれば、フック４１が完全にストライカ６５と係合すると同時にスプリング４７によりフック４１の外周に付勢されたラチェット４２の爪部４２ａが係止凹部４１ｂに係合し、これと同時にラチェット４２が時計回転方向に揺動し、ロッド５０が下向きに移動して第２ロック機構Ｄは図３(a) に示す係止状態となる。これと同時に第１ロック機構Ｃのフック３１は下向きに移動するロッド５０により下向きに移動し、爪部３１ａが凹部３０ａの底部に当接している引掛けピン２７に係合して第１ロック機構Ｃも係止状態となる。
【００２１】
このシートバック２０を着座状態に戻す過程では、ロッド５０が引き上げられた位置に維持されて、フック３１は解除状態に維持されているために、ピン２７を凹部３０ａとの当接位置に戻すときに捩りスプリング３４の作用力に抗してフック３１を持ち上げる必要がない。従来のこの種の装置では、フック３１に相当する部材を解除状態に維持する機構を有しない場合は、フックを付勢するスプリング力に抗してフックを持ち上げる必要がある。このために、捩りスプリング１４に相当する第２ヒンジ機構の捩りスプリングを大型に設定してピンにフックを強く押し付けることができるようにするか、またはフックを持ち上げる操作ハンドルを別途設けてロック機構Ｄを先ずロック状態に戻す方法が一般的に採られていた。しかしながら、上記の本発明の構成では、このような方法は不要となり、小型に且つ操作が簡単になる。
【００２２】
上述したように、この実施の形態によれば、シートバック本体２１の上端から飛び出しているストラップ５１の先端部を手により引っ張ることにより第１および第２ロック機構Ｃ，Ｄによるシートバック２０および下部アーム２５のロックの解除を同時に行っているのでワンタッチでシートバック２０および下部アーム２５のロックを同時に解除でき操作性は向上する。さらに二度手間を要することなくシートバック本体２１および下部アーム２５をそれぞれ所定位置まで揺動させてシートバック本体２１をシートクッション１０の上面と隙間なく重なる位置またはシートクッション１０の上面から離れた所定の傾斜角度とすることもできる。なお両ロック機構Ｃ，Ｄによるシートバック２０および下部アーム２５のロックおよび解除を同時に行うためには、この実施の形態のように両ロック機構Ｃ，Ｄの各操作部分を直接連結する代わりに、各操作部分をストラップ５１のような１つの操作部材に別々に連結するようにしてもよい。
【００２３】
また上述した実施の形態では、両ロック機構Ｃ，Ｄのうち第２ロック機構Ｄだけにロック解除維持機能を備えたものとするとともに、第２ロック機構Ｄのラチェット４２と第１ロック機構Ｃのフック４１をロッド５０により互いに連結したので、第２ロック機構Ｄのロックを解除すれば第２ロック機構Ｄだけでなく第１ロック機構Ｃもロック解除状態に維持される。このように両ロック機構Ｃ，Ｄが何れも解除維持状態となるので、シートバック本体２１および下部アーム２５の両方の揺動によるシートバックの折畳みの操作性はさらに向上する。これに加えて、第１ロック機構Ｃはロック解除維持機能が不要となる分だけ構造が簡略化されるので、両ロック機構Ｃ，Ｄを全体としてコンパクトにシートバック２０に内蔵させることができるとともに、シートバック２０の組み付け作業性が向上し、また外観も向上する。
【００２４】
また本発明は、この実施の形態とは逆に、第１ロック機構Ｃがロック解除維持機能を備えたものとし、第２ロック機構Ｄがロック解除維持機能を備えないものとして実施することもできる。さらに本発明は、両ロック機構Ｃ，Ｄの何れもがロック解除維持機能を備えていないものとして実施することもでき、その場合は手動によりロック解除状態を維持してシートバック本体２１および下部アーム２５の折り畳みを行えばよい。
【００２５】
なお上述した実施の形態では、シートバック２０を主シートバック６２と隣接して設け、シートバック本体２１に設けた第２ロック機構Ｄが主シートバック６２に固定したストライカ６５と係合して第２ヒンジ機構Ｂによるシートバック２０の揺動をロックしており、このようにすれば第２ロック機構Ｄにより規制された状態におけるシートバック２０の傾斜角度は、ストライカ６５を固定した主シートバック６２のリクライニング角度により定まる。これによりシートバック２０の傾斜角度を定める機構をシートバック２０に設ける必要がないので、二段ヒンジ機構の構造が簡略化される。しかしながら本発明はこれに限らず、主シートバック６２以外の車体部品に固定したストライカ６５に第２ロック機構Ｄを離脱可能に係止するようにして実施することもできる。あるいはまた本発明は、シートバック２０を他の部材とは無関係に配置し、第２ロック機構Ｄの機能を有するリクライニング機構を第２ヒンジ機構Ｂとして使用し、このリクライニング機構の係合離脱と同時に第１ロック機構Ｃの係合離脱が行われるようにこの両者を連結するようにして実施することも可能である。この最後の場合は、レバーによりリクライニング機構を離脱させた状態では、図５の二点鎖線２０Ａの状態より後側では通常のリクライニングが行われ、二点鎖線２０Ａの状態より前側では下部アーム２５は停止されてシートバック本体２１だけが前倒しされる。
【００２６】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、１つの操作部材の操作により第１および第２ロック機構によるシートバック本体および下部アームの揺動の規制の解除を同時に行っており、また、第２ヒンジ機構は下部アームを前倒し位置側に付勢するスプリングを備え、シートクッションに対する下部アームの揺動はストッパにより所定範囲以内に規制され、シートバック本体を起立位置とした状態ではスプリングにより付勢された下部アームはその一部がシートバック本体の一部に当接されて同シートバック本体の延長方向となって停止されるので、シートバックを起立状態から前倒し状態にする際には、操作部材の１回の操作で両ロック機構を解除して何れも解除状態に維持すれば、先ずスプリングにより互いに当接されたシートバック本体と下部アームが第２ヒンジ機構により前倒しされ、所定範囲揺動して下部アームの揺動が規制されれば第１ヒンジ機構によりシートバック本体だけが揺動してシートクッションの上面と重なる前倒し状態とすることができ、またこの前倒し状態からシートバック本体を手により後ろに起こせば、上記とは逆に先ずシートバック本体だけが第１ヒンジ機構により起立され、シートバック本体が下部アームと当接した後はこの両者が第２ヒンジ機構により起立され、起立位置となれば第１および第２ロック機構によりロックされる。このように、１回の操作でシートバック本体および下部アームをそれぞれ所定位置まで揺動させてシートバック本体を所定角度まで起倒させることができ、二度手間を要しないので操作性も向上する。また、両ロック機構は何れか一方にロック解除維持機能を備えており、解除機構は両ロック機構の各作動部分を連結する連結部材を備えているので、ロック解除維持機能により一方のロック機構が解除維持状態となれば他方のロック機構も解除維持状態となる。このように両ロック機構が何れも解除維持状態となるので、シートバック本体および下部アームの両方の揺動によるシートバックの折畳みの操作性がさらに向上する。これに加えて、他方のロック機構にロック解除維持機能が不要となる分だけ構造が簡略化されるので、全体として両ロック機構をコンパクトにシートバックに内蔵させることができるとともに、シートバックの組み付け作業性を向上させ、また外観を向上させることができる。
【００２８】
また、第２ロック機構がシートとは別の車体部材に固定されたストライカと係合して第２ヒンジ機構によるシートバックの揺動を規制するようにしたものによれば、第２ロック機構により規制された状態におけるシートバックの傾斜角度はストライカの位置により定まる。これによりシートバックの傾斜角度を定める機構をシートバックに設ける必要がないので、二段ヒンジ機構の構造が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるシートにおける二段ヒンジ機構の一実施形態の全体構成を示す背面図である。
【図２】図１の主シートを除き一部破断した右側面図である。
【図３】図１に示す実施形態の第２ロック機構の構造および作動を説明する図面である。
【図４】図３の４−４断面図である。
【図５】図１に示す実施形態の、全体的作動状態を示す側面図である。
【符号の説明】
１０…シートクッション、１４…スプリング（捩りスプリング）、２０…シートバック、２１…シートバック本体、２５…下部アーム、５０…連結部材（ロッド）、５１…操作部材（ストラップ）、６５…ストライカ、Ａ…第１ヒンジ機構、Ｂ…第２ヒンジ機構、Ｃ…第１ロック機構、Ｄ…第２ロック機構、Ｅ…解除機構。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a two-stage hinge mechanism that supports a seat back so that it can be raised and lowered at a rear portion of a seat cushion.
[0002]
[Prior art]
A two-stage hinge is used for the seat back of a vehicle seat in order to improve the appearance by stacking the seat back on the seat cushion without any gap in the forward-turned state, or to use it as a table with the back of the seat back being horizontal. Some are connected to the seat cushion using a mechanism. For example, in the two-stage hinge structure for a vehicle seat disclosed in JP-A-9-286264, a reclining device is provided at the rear end portion of the seat cushion, and a seat back is provided at the upper end portion of the upper arm of the reclining device via a forward tilt mechanism. Yes. In addition, in the automobile seat device disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-177459, in a structure in which a sub seat is provided between two main seats, both the seat backs of the main and sub seats are supported by a two-stage hinge mechanism. The sub seat back is detachably fixed to the main seat back, and an arm is coupled to the sub seat back so as to be swingable by a first hinge mechanism having a locking mechanism at a lower portion thereof. The mechanism is connected to the seat cushion so as to be rotatable. The locking mechanism of the first hinge mechanism is configured to be released by the rotation of the second hinge mechanism. Further, the sub seat back is provided with a support mechanism that is engaged with the standing main seat back and holds the sub seat back in the upright position.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the two-stage hinge structure of the vehicle seat disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 9-286264 has a separate operation lever for the reclining device and a lock lever for the forward tilt mechanism, so that when the lock lever of the forward tilt mechanism is released, The inclination angle of the seat back varies depending on the reclining position at that time. Therefore, there is a trouble that the reclining device must be operated to obtain a predetermined inclination angle. In the automobile seat device disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-177459, when the seat back is returned to the upright position, the first hinge mechanism is first brought into the locked state. It is necessary to perform a returning operation and then operate to lock the support mechanism with the main seat back, and there is an inconvenience that requires two operations according to a predetermined procedure.
[0004]
An object of the present invention is to realize a two-stage hinge mechanism that eliminates such troublesome operations and can change the sheet to the table state and return to the sheet state without complicated operation procedures. That is.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
A two-stage hinge mechanism for a seat according to the present invention includes a seat back including a seat back body and a lower arm connected to the lower portion of the seat back body via a first hinge mechanism so as to be swingable in the front-rear direction. A second hinge mechanism coupled to the rear portion of the seat cushion so as to be swingable in the front-rear direction, a first lock mechanism for restricting the swing of the lower arm relative to the seat back body by the first hinge mechanism, and a seat cushion by the second hinge mechanism In the two-stage hinge mechanism in the seat comprising a second lock mechanism for restricting the swing of the seat back with respect to the seat and a release mechanism for releasing the restriction by the both lock mechanisms, the release mechanism is , One operation member And a connecting member for transmitting the operating force of the operating member to both lock mechanisms. Release the restriction by both lock mechanisms at the same time by operating With Both locking mechanism of Either one has a lock release maintenance function If the restriction by both lock mechanisms is released, both lock mechanisms maintain the released state. Shall The second hinge mechanism includes a spring that pushes the lower arm forward and biases it toward the position side. The swing of the lower arm with respect to the seat cushion is regulated within a predetermined range by a stopper, and when the seat back body is in the standing position, the spring A part of the biased lower arm is brought into contact with a part of the seat back body and stopped in the extending direction of the seat back body. It is characterized by this.
[0007]
Further, it is preferable that the second locking mechanism of the two-stage hinge mechanism in the seat according to the present invention engages with a striker fixed to a vehicle body member different from the seat to restrict swinging of the seat back by the second hinge mechanism. .
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The two-stage hinge mechanism in the seat according to the present invention will be described below with reference to the embodiment shown in FIGS. In this embodiment, a two-stage hinge mechanism in a seat according to the present invention is applied to a sub-sheet provided between left and right main seats, and the seat back body 21 and its lower part are connected via a first hinge mechanism A. The seat back 20 comprising the lower arm 25, the second hinge mechanism B for connecting the lower portion of the lower arm 25 to the rear portion of the seat cushion 10, and the first and second hinge mechanisms A and B for regulating the swinging. The first and second lock mechanisms C and D, and the release mechanism E that simultaneously releases the restriction by the lock mechanisms C and D.
[0009]
As shown mainly in FIGS. 1 and 2, a seat cushion 10 includes a sheet cushion frame 11 made of a sheet metal, a seat cushion pad 12 made of a flexible urethane foam provided on the upper side thereof, and a seat cushion cover (illustrated) covering the same. (Omitted). A second hinge pin 13 is fixedly screwed to the rear part of each rising part formed on the left and right sides of the seat cushion frame 11 so as to support the lower end part of the seat back 20 described below so as to be swingable.
[0010]
The seat back main body 21 of the seat back 20 is composed of a sheet back frame 22 made of sheet metal, a seat back pad 23 made of soft urethane foam provided on the front side thereof, and a seat back cover (not shown) covering the seat back pad 23. is there. The upper portions of the lower arms 25 are pivotally supported by the first hinge pins 26 screwed and fixed to the lower portions of the bent portions formed on the left and right sides of the seat back frame 22 so as to be swingable in the front-rear direction. The first hinge mechanism A includes the first hinge pin 26, the lower part of the bent part on both sides of the seat back frame 22, and the upper part of the lower arm 25. A hook pin 27 that protrudes outward is fixed to a portion of the lower arm 25 that protrudes above the first hinge pin 26.
[0011]
The seat back 20 is supported by the seat cushion 10 by pivotally supporting the lower end portions of the left and right lower arms 25, which are a part of the seat back 20, to the rising portions of the left and right rear portions of the seat cushion frame 11 via the second hinge pins 13. On the other hand, it is supported to be swingable in the front-rear direction. The second hinge mechanism B includes the second hinge pin 13, a rising portion at the rear of both sides of the seat cushion frame 11, and a lower portion of the lower arm 25. A part of the lower part of the lower arm 25 is formed in an arc shape substantially the same as the outer shape of the head of the second hinge pin 13, and locking surfaces 25 a and 25 b extending in the radial direction are formed at both ends thereof. A stopper 11a is fixed to each rising portion of the seat cushion frame 11 provided with each second hinge pin 13 so as to approach the arcuate portion at the lower end of the lower arm 25, and the locking surface 25a of the lower arm 25 contacts the stopper 11a. It can be swung between a forward tilt position where it comes into contact and a rearward tilt position where the locking surface 25b comes into contact with the stopper 11a. Both ends of the torsion spring 14 wound around the intermediate portion of the second hinge pin 13 between the seat cushion frame 11 and the lower arm 25 are respectively locked to the seat cushion frame 11 side and the lower arm 25 side, whereby the lower arm 25 is It is elastically biased toward the forward position.
[0012]
The first lock mechanism C that restricts the swing of the lower arm 25 relative to the seat back main body 21 by the first hinge mechanism A is attached to a bent portion on one side of the seat back frame 22. As shown in FIGS. 1 and 2, the base plate 30 of the first locking mechanism C is fixed at one end to the bent portion of the seat back frame 22 by a bolt 35 and the other end prevents the lower arm 25 from swinging. It is supported by the first hinge pin 26 so as not to be present. As shown in FIG. 2, in the state where the seat back body 21 is in the standing position, the lower arm 25 biased forward by the torsion spring 14 has a hook pin 27 fixed to the upper end of the base plate 30. It abuts against the bottom of the recess 30a formed on the lower rear side and stops in the extending direction of the seat back frame 22, whereby the seat back body 21 is also urged forward. A connecting pin 32 for connecting a rod 50 to be described later is fixed to a hook 31 whose front end on the right side in FIG. 2 is pivotally supported by the base plate 30 via a pivot pin 33. The hook 31 is wound around a pivot pin 33 and both ends of the hook 31 are urged downward by a torsion spring 34 locked to the base plate 30 and the connecting pin 32. The formed claw portion 31a engages with the hook pin 27 that is in contact with the bottom of the recess 30a to lock the lower arm 25.
[0013]
The second lock mechanism D for restricting the swing of the seat back 20 with respect to the seat cushion 10 by the second hinge mechanism B is attached to a bent portion on one side of the seat back frame 22 above the first lock mechanism C. As shown in FIGS. 1 to 4, the frame of the second lock mechanism D is composed of a base plate 40 a and a cover plate 40 b that are fastened together by bolts 49 to intermediate portions of the bent portions on both sides of the seat back frame 22. The intermediate portions of both plates 40a and 40b rising from the bent portion of the back frame 22 are both flat and have a certain distance between them. Deep notches 40c and 40d for inserting a striker 65, which will be described later, are formed at the rear edge of the middle portion of each plate 40a and 40b. The notch 40d on the cover plate 40b side is slightly inside the notch 40c on the base plate 40a side. Is located. On both sides of the notches 40c and 40d, there are provided pivot pins 43 and 44 whose ends are caulked to the respective plates 40a and 40b, and a hook 41 is pivotally supported on the lower pivot pin 43 so as to be swingable. The ratchet 42 is pivotally supported by the upper pivot support pin 44 so as to be swingable.
[0014]
The hook 41 is formed with a hook portion 41a that engages with a striker 65, which will be described later, by swinging in the clockwise direction around the pivot pin 43, and faces the hook portion 41a with the striker 65 interposed therebetween. A cam surface 41c is formed on the outer peripheral surface of the hook 41, and a locking recess 41b is formed on the outer peripheral surface following the cam surface 41c. The ratchet 42 is formed with a claw portion 42 a that can be engaged with the locking recess 41 b by swinging in the clockwise direction around the pivot pin 44. Between the first and second hook pins 45 and 46 fixed to the hook 41 and the ratchet 42, both ends of a tension spring 47 that urges the engaging recess 41b and the claw portion 42a to engage with each other. Is locked. In the locked state shown in FIG. 3 (a), the second lock mechanism D is engaged with the hook 41a of the hook 41 and the catcher 41a of the ratchet 42 at the same time as the hook 41a is engaged with the striker 65. Therefore, the swing of the hook 41 in the counterclockwise direction by the spring 47 is prevented.
[0015]
The release mechanism E includes an elongated rod (connecting member) 50 and a strap (operation member) 51 for operating the rod. One end of the rod 50 is formed with a handle portion 50a bent in a substantially square shape, and wide portions 50b and 50c formed by crushing the rod 50 are formed near the other end and the handle portion 50a. In the rod 50, one wide portion 50b is pivotally supported by the connecting pin 32 of the hook 31, and the other wide portion 50c is pivotally supported by the second hooking pin 46 of the ratchet 42. The lock mechanism D is operated in conjunction. Further, the strap 51 having one end attached to the handle 50a at the upper end of the rod 50 passes through the seat back pad 23 upward, and its tip protrudes from the upper end of the seat back main body 21 (see FIG. 5).
[0016]
As shown in FIG. 1, a main seat 60 positioned on both sides of a seat provided with a seat back 20 that is tilted forward by the two-stage hinge mechanism of this embodiment includes a main seat cushion 61 and a reclining mechanism 63 at the rear thereof. The main seat back 62 is supported so as to be able to rise and fall, and the rotation center axis of the reclining mechanism 63 and the second hinge pin 13 are arranged so as to be concentric with each other. A striker 65 protruding toward the seat back 20 is fixed to the frame of one main seat back 62 on the side where the second lock mechanism D is provided, at a position corresponding to the notches 40c and 40d of the second lock mechanism D. ing.
[0017]
Next, the operation of the above-described embodiment will be described. In the state in which the seat backs 20 and 62 of each seat are erected and can be seated, the rod 50 is in the lowered position, as shown in FIGS. The seat back 20 is engaged with the main seat back 62 and the swinging by the second hinge mechanism B is locked. Further, the hook 31 of the first lock mechanism C connected to the ratchet 42 of the second lock mechanism D via the rod 50 is in a lowered position, and the claw portion 31a engages with the hook pin 27, so that the first hinge mechanism The swing of the lower arm 25 with respect to the seat back main body 21 by A is also locked. In this state, the seat back 20 of the seat according to this embodiment is reclining around the second hinge pin 13 together with the main seat back 62 reclining by the reclining mechanism 63. The reclining range of the main seat back 62 is within a range in which the lower arm 25 of the seat back 20 connected to the main seat back 62 is regulated by both the locking surfaces 25a and 25b and the stopper 11a. The forward position is as indicated by a two-dot chain line 25A.
[0018]
In such an engaged state of the first and second lock mechanisms C, D, if the hand is pulled to the tip of the strap 51 protruding from the upper end of the seat back body 21, the rod 50 will be shown in FIG. As indicated by the white arrow, the torsion spring 34 of the first lock mechanism C and the spring 47 of the second lock mechanism D are pulled up. As a result, the ratchet 42 connected to the rod 50 via the second hook pin 46 swings counterclockwise until the projection on the back contacts the inner surface of the cover plate 40b, and the engagement of the claw 42a with the locking recess 41b. If the engagement is disengaged, the hook 41 is rotated counterclockwise by the spring 47, and the hook 41a is disengaged from the striker 65 as shown in FIG. The seat back 20 is unlocked. In this state, the hook 41 is rotated counterclockwise by the spring 47 in FIG. 3 (b), and its rear surface comes into contact with the inner surface of the cover plate 40b and stops. On the other hand, the claw portion 42a of the ratchet 42 is in a state of riding on the outer shape of the hook 41, and maintains the rod 50 in the upper position. Thus, the 2nd lock mechanism D has a structure provided with a lock release maintenance function. In the unlocked state, the striker 65 is pushed out from the back of each notch 40c, 40d by the cam surface 41c of the hook 41 of the second lock mechanism D and is released. When the second lock mechanism D is released, even if the strap 51 is released, the hook 31 of the first lock mechanism C is also pulled up by the rod 50, and the claw portion 31a engages with the hook pin 27 of the lower arm 25. Is off. As a result, the lower arm 25 can be rotated counterclockwise with respect to the seat back body 21.
[0019]
If both the locking mechanisms C and D are released in this manner with the main seat back 62 reclining to the normal seating position, the seat back 20 is first moved by the torsion spring 14 so that the hook pin 27 of the lower arm 25 is moved. While being in contact with the concave portion 30a of the base plate 30, the second hinge mechanism B is tilted forward about the second hinge pin 13 as the center, and the lower arm 25 is locked to the stopper 11a as indicated by a two-dot chain line 25A. After tilting to the abutting position (see the two-dot chain line 20A), up to a position where only the seat back body 21 overlaps the upper surface of the seat cushion 10 without a gap as the center of the first hinge pin 26 of the first hinge mechanism A (see the broken line 21B). Fall down. It should be noted that the position of the first hinge pin 26 is higher than that of the present embodiment in a state where the lower arm 25 is inclined to the position where the locking surface 25a comes into contact with the stopper 11a, and the seat back 20 is positioned with respect to the lower arm 25. Is provided with a stopper that prevents the vehicle from falling forward by a predetermined angle or more and a lock (if necessary) that is held at that position, the predetermined inclination angle that separates the seat back body 21 from the upper surface of the seat cushion 10 in the forward-turned state. (For example, horizontal).
[0020]
Next, if the seat back main body 21B indicated by a broken line is lifted back by hand from such a forward-turned state, the lower arm 25 is pulled with the first hinge pin 26 of the first hinge mechanism A centered on the two-dot chain line 21A. The hanging pin 27 is brought into contact with the recess 30a of the base plate 30, and thereafter, the seat back body 21 and the lower arm 25 become an integral seat back 20 and swing around the second hinge pin 13 of the second hinge mechanism B. Stand up. When the seat back 20 approaches the main seat back 62, the striker 65 comes into contact with the cam surface 41c of the hook 41 as shown in FIG. 3B, and when the seat back 20 is raised rearward, the striker 65 pushes it. The hook 41 thus oscillated against the spring 47 in the clockwise direction, that is, in the direction in which the hook 41 a is engaged with the striker 65. When the striker 65 reaches the innermost part of the notches 40c and 40d, the hook 41 is completely engaged with the striker 65, and at the same time, the claw portion 42a of the ratchet 42 urged by the spring 47 to the outer periphery of the hook 41 is engaged. At the same time, the ratchet 42 swings in the clockwise direction, the rod 50 moves downward, and the second lock mechanism D enters the locked state shown in FIG. At the same time, the hook 31 of the first lock mechanism C is moved downward by the rod 50 that moves downward, and the claw portion 31a engages with the hook pin 27 that is in contact with the bottom of the recess 30a to engage the first lock mechanism. C is also locked.
[0021]
In the process of returning the seat back 20 to the seating state, the rod 50 is maintained in the raised position, and the hook 31 is maintained in the released state. Therefore, when the pin 27 is returned to the contact position with the recess 30a. Further, it is not necessary to lift the hook 31 against the acting force of the torsion spring 34. In the conventional device of this type, when the mechanism corresponding to the hook 31 is not maintained, the hook needs to be lifted against the spring force that biases the hook. For this purpose, the torsion spring of the second hinge mechanism corresponding to the torsion spring 14 is set to a large size so that the hook can be strongly pressed against the pin, or an operation handle for lifting the hook is separately provided and the lock mechanism D is provided. First, the method of returning to the locked state has been generally adopted. However, in the above-described configuration of the present invention, such a method is not necessary, and it is small in size and easy to operate.
[0022]
As described above, according to the present embodiment, the seat back 20 and the lower portion by the first and second lock mechanisms C and D are pulled by hand by pulling the tip of the strap 51 protruding from the upper end of the seat back main body 21. Since the arm 25 is unlocked at the same time, the seat back 20 and the lower arm 25 can be simultaneously unlocked with a single touch, and the operability is improved. Further, the seat back main body 21 and the lower arm 25 are each swung to a predetermined position without requiring time and effort, so that the seat back main body 21 overlaps the upper surface of the seat cushion 10 without a gap or is separated from the upper surface of the seat cushion 10. It can also be set as the inclination angle. In order to simultaneously lock and release the seat back 20 and the lower arm 25 by the both lock mechanisms C and D, instead of directly connecting the operation parts of both the lock mechanisms C and D as in this embodiment, Each operation portion may be separately connected to one operation member such as the strap 51.
[0023]
In the above-described embodiment, only the second lock mechanism D of both the lock mechanisms C and D is provided with the unlock release maintaining function, and the ratchet 42 of the second lock mechanism D and the first lock mechanism C Since the hooks 41 are connected to each other by the rod 50, if the lock of the second lock mechanism D is released, not only the second lock mechanism D but also the first lock mechanism C is maintained in the unlocked state. Since both the lock mechanisms C and D are in the release maintaining state in this way, the operability of folding the seat back by swinging both the seat back main body 21 and the lower arm 25 is further improved. In addition, since the structure of the first lock mechanism C is simplified to the extent that the unlock release maintaining function is not required, both the lock mechanisms C and D can be compactly incorporated in the seat back 20 as a whole. The assembling workability of the seat back 20 is improved and the appearance is also improved.
[0024]
In contrast to this embodiment, the present invention can also be implemented on the assumption that the first lock mechanism C has the unlock release maintaining function and the second lock mechanism D does not have the unlock release maintaining function. . Furthermore, the present invention can also be carried out on the assumption that neither of the lock mechanisms C, D has a lock release maintaining function, in which case the unlocked state is maintained manually and the seat back body 21 and the lower arm are maintained. 25 folds may be performed.
[0025]
In the above-described embodiment, the seat back 20 is provided adjacent to the main seat back 62, and the second lock mechanism D provided on the seat back main body 21 engages with the striker 65 fixed to the main seat back 62. The swinging of the seat back 20 by the two-hinge mechanism B is locked, and in this way, the inclination angle of the seat back 20 in the state regulated by the second lock mechanism D is the main seat back 62 to which the striker 65 is fixed. It is determined by the reclining angle. This eliminates the need for providing the seat back 20 with a mechanism for determining the inclination angle of the seat back 20, thereby simplifying the structure of the two-stage hinge mechanism. However, the present invention is not limited to this, and the second lock mechanism D can be removably locked to the striker 65 fixed to the vehicle body part other than the main seat back 62. Alternatively, in the present invention, the seat back 20 is disposed independently of other members, and the reclining mechanism having the function of the second locking mechanism D is used as the second hinge mechanism B. At the same time, the reclining mechanism is disengaged. It is also possible to implement the first lock mechanism C so as to be coupled so that the first lock mechanism C is disengaged. In this last case, in the state where the reclining mechanism is separated by the lever, the normal reclining is performed on the rear side of the state of the two-dot chain line 20A in FIG. 5, and the lower arm 25 is positioned on the front side of the state of the two-dot chain line 20A. Only the seat back main body 21 is brought forward by being stopped.
[0026]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the regulation of the swing of the seat back body and the lower arm by the first and second lock mechanisms is simultaneously released by the operation of one operation member. The second hinge mechanism includes a spring that urges the lower arm forward and urges it toward the position, and the swing of the lower arm with respect to the seat cushion is restricted within a predetermined range by the stopper, and the seat back body is in the standing position. Then, a part of the lower arm urged by the spring is brought into contact with a part of the seat back main body and stopped in the extending direction of the seat back main body, so that the seat back is moved from the standing state to the forward tilted state. In this case, if both locking mechanisms are released by one operation of the operating member and both are maintained in the released state, the seat back body and the lower arm that are in contact with each other by the spring are first moved forward by the second hinge mechanism. If the swing of the lower arm is restricted within a predetermined range, only the seat back body is swung by the first hinge mechanism and the seat cushion If the seat back main body is raised backward by hand from this forward tilted state, only the seat back main body is first raised by the first hinge mechanism, and the seat back main body is After coming into contact with the lower arm, both of them are erected by the second hinge mechanism, and when they are in the erected position, they are locked by the first and second lock mechanisms. in this way The seat back body and the lower arm are swung to a predetermined position in a single operation to bring the seat back body to a predetermined angle. Ups and downs Since it does not require time and effort, the operability is improved. In addition, since both of the lock mechanisms have a lock release maintaining function in one of them, and the release mechanism has a connecting member that connects each operating part of both lock mechanisms, one lock mechanism is operated by the lock release maintaining function. When in the release maintenance state, the other lock mechanism is also in the release maintenance state. Thus, since both the lock mechanisms are in the released and maintained state, the operability of folding the seat back by swinging both the seat back body and the lower arm is further improved. In addition to this, the structure is simplified to the extent that the lock release maintenance function is not required for the other lock mechanism, so that both lock mechanisms can be built into the seat back as a whole and the seat back is assembled. Workability can be improved and the appearance can be improved.
[0028]
In addition, according to the second lock mechanism that engages with a striker fixed to a vehicle body member different from the seat and restricts swinging of the seat back by the second hinge mechanism, the second lock mechanism The inclination angle of the seat back in the restricted state is determined by the position of the striker. This eliminates the need for providing a seat back with a mechanism for determining the inclination angle of the seat back, thereby simplifying the structure of the two-stage hinge mechanism.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a rear view showing an overall configuration of an embodiment of a two-stage hinge mechanism in a seat according to the present invention.
FIG. 2 is a right side view, partly broken, except for the main sheet of FIG.
FIG. 3 is a view for explaining the structure and operation of a second lock mechanism of the embodiment shown in FIG. 1;
4 is a cross-sectional view taken along line 4-4 of FIG.
FIG. 5 is a side view showing the overall operating state of the embodiment shown in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
10 ... Seat cushion, 14 ... Spring (torsion spring), DESCRIPTION OF SYMBOLS 20 ... Seat back, 21 ... Seat back main body, 25 ... Lower arm, 50 ... Connection member (rod), 51 ... Operation member (strap), 65 ... Strike, A ... 1st hinge mechanism, B ... 2nd hinge mechanism, C: first locking mechanism, D: second locking mechanism, E: release mechanism.

Claims

A seat back comprising a seat back main body and a lower arm coupled to the lower portion of the seat back via a first hinge mechanism so as to be swingable in the front-rear direction, and swinging back and forth in the rear portion of the seat cushion at the lower portion of the lower arm. A second hinge mechanism that can be coupled; a first lock mechanism that restricts swinging of the lower arm relative to the seat back body by the first hinge mechanism; and a seat back of the seat back relative to the seat cushion by the second hinge mechanism. In a two-stage hinge mechanism in a seat comprising a second lock mechanism for restricting swinging and a release mechanism for releasing the restriction by both the lock mechanisms,
The release mechanism comprises a connecting member for transmitting the operating force of the operating member in one operating member Toko the two locking mechanism, at the same time releases the restriction by the two locking mechanism by operation of the one operating member together, we shall maintain the two locking mechanism release any state if release the restriction by the two locking mechanism comprises a either one unlocked maintaining function of both the locking mechanism,
The second hinge mechanism includes a spring that urges the lower arm forward and urges it toward the position,
The swing of the lower arm with respect to the seat cushion is regulated within a predetermined range by a stopper,
In the state where the seat back body is in the upright position, a part of the lower arm biased by the spring is brought into contact with a part of the seat back body and stopped in the extending direction of the seat back body. two-stage hinge mechanism in the seat, characterized in that that.

2. The two-stage hinge mechanism for a seat according to claim 1 , wherein the second lock mechanism engages with a striker fixed to a vehicle body member different from the seat and swings the seat back by the second hinge mechanism. A two-stage hinge mechanism for a seat, characterized by restricting.