JP3980913B2

JP3980913B2 - Paper machine fabric

Info

Publication number: JP3980913B2
Application number: JP2002068712A
Authority: JP
Inventors: 豊彦増田; 裕平前田; 明木下
Original assignee: Toray Monofilament Co Ltd; Toray Industries Inc
Current assignee: Toray Monofilament Co Ltd; Toray Industries Inc
Priority date: 2002-03-13
Filing date: 2002-03-13
Publication date: 2007-09-26
Anticipated expiration: 2022-03-13
Also published as: JP2003268689A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来よりも改良された防汚性、特に木材ピッチおよび回収ダンボール古紙原料に付着していたガムテープ粘着糊などの粘着性汚れ物が付着し難く、かつ付着したガムテープ粘着糊などの粘着性汚れ物が洗浄しやすいなどの優れた防汚性を有する抄紙ワイヤー、抄紙プレスフェルトおよび抄紙ドライヤーカンバスなどの抄紙機用織物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
長期間連続して稼働する抄紙機に装着される抄紙ワイヤー、抄紙プレスフェルトおよび抄紙ドライヤーカンバスなどの抄紙機用織物においては、その使用中に紙原料中に存在する各種填料、スライム、木材ピッチおよび回収ダンボール古紙原料に付着していたガムテープ粘着糊などの汚れ物が、熱可塑性樹脂製モノフィラメントなどの繊維からなる抄紙用織物類に付着することにより、濾水効率の低下、搾水効率の低下および乾燥効率の低下などの工程上の問題を生じるばかりか、これら汚れ物が紙へ転写することによる製品紙の品位低下などが重大な問題となっていた。
【０００３】
このような問題に対処するために、フッ素系の薬剤またはポリマを添加または付与した熱可塑性樹脂製モノフィラメントなどの繊維からなる抄紙機用織物が提案され、一部使用されてきた。しかしながら、この織物では、フッ素系薬剤やフッ素樹脂繊維が高価であり経済的ではないばかりか、木材ピッチおよび回収ダンボール古紙原料に付着していたガムテープ粘着糊などの粘着性汚れ物（以下、ガムピッチ汚れという）の付着に対してはほとんど効果がないという問題を包含していたため、さらなる改善が望まれていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものであり、木材ピッチおよび回収ダンボール古紙原料に付着していたガムテープ粘着糊などのガムピッチ汚れが付着し難く、かつ付着したガムピッチ汚れを洗浄しやすいなどの優れた防汚性を有する抄紙ワイヤー、抄紙プレスフェルトおよび抄紙ドライヤーカンバスなどの抄紙機用織物の提供を目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の抄紙機用織物は、織物の少なくとも表面に水溶性エポキシ化ポリアミドの反応硬化物を含む組成物を含有することを特徴とする
【０００６】
なお、本発明の抄紙機用織物においては、
下記（１）〜（９）の布粘着テープ水中貼付剥離法により測定した織物の布粘着テープ剥離応力が１５０ｃＮ／２．５ｃｍ以下であること
記
（１）抄紙機用織物を、この織物の経糸方向を長手方向として１２ｃｍ×５ｃｍの長方形に切断して織物片を作成する（ここで、この織物片が抄紙機上で紙と接触する面を「表面」、紙と接触しない面を「裏面」とする）。
（２）厚さ１５０〜２５０μｍ、横巾５ｃｍ、縦長さ１２ｃｍのポリエチレンテレフタレート製２軸延伸フィルム片を１枚用意し、前記（１）の織物片の「裏面」を上にして、この織物片とフィルム片の短辺の一端同士を重ならないように合わせて、片面に粘着剤の塗布された布粘着テープ（約２．５ｃｍ×２．５ｃｍ）を、前記織物片とフィルム片の両端に渡るように貼付し、前記織物片とフィルム片とが縦方向に繋ぎ合わされた試料を作成する。
（３）底の平坦な平バット内に硝子板（厚さ０．８ｃｍ、縦２５ｃｍ、横１０ｃｍ）を敷き、この硝子板表面が約１．５ｃｍ沈む位置になるまで前記平バットに水を注ぐ。
（４）前記平バットの水中に、前記（２）で作成した試料を浸漬し、３０分間放置する。
（５）水中の前記試料の織物片の「表面」を上向き、かつ前記織物片が左側になるようにしてから、横巾２．５ｃｍ、縦長さ１５ｃｍに切断した片面に粘着剤が塗布された布粘着テープ（ニチバン（株）製、段ボール包装用強粘着テープ＜ＬＳ＞Ｎｏ．１０１Ｎまたは同等品）を水中に入れ、この布粘着テープの長手方向左端を前記織物片の左端と合わせ、かつ前記織物片と布粘着テープの長手方向に平行な中心とを合わせて、前記織物片に前記布粘着テープを仮貼付する。次いで、前記織物片の右端に約３ｃｍ残っている前記布粘着テープを、前記フィルム面にしっかりと貼付する。
（６）前記布粘着テープ貼付試料を裏返して、前記（１）で織物とフィルムとを繋ぎ合わせるために貼付した前記布粘着テープを取り除く。
（７）前記布粘着テープ貼付試料の「表面」を上向きにし、前記織物片が硝子板上に完全に乗るようにセットして、前記織物片に仮貼付されている前記布粘着テープ上に、重量１．４３Ｋｇ、巾５ｃｍ、直径８．６ｃｍのゴムローラーを、前記布粘着テープを重ねたフィルムの長手方向に片道走行させることにより、水中で前記布粘着テープを前記布粘着テープ貼付試料の「表面」に貼付して剥離応力測定用試料を作成する。
（８）前記剥離応力測定用試料を水中から取り出し、前記織物片とフィルムとの接合部を支点にして、前記布粘着テープ添付面が内側になるように山折りし、次いで山折りの支点部から前記織物片に貼付されている前記布粘着テープを長さ約１ｃｍ剥がし、露出した織物貼付フィル端部を、テンシロンの上チャックにセットし、一方の前記織物片の貼付されていない前記フィルムの下端（山折りの裾部）の端を、前記テンシロンの下チャックにセットして、引張速度１００ｍｍ／分、チャートスピード１００ｍｍ／分の条件で剥離応力を測定し、剥離応力の高い山と剥離応力の低い谷とがほぼ交互に連なった剥離応力チャートを得る。
（９）得られた剥離応力チャートの最初の剥離応力の高い山から２ｃｍ後の剥離応力の高い山を始点として、一個一個の交互の山と谷各４０点の剥離応力を読み取り、その平均値をもって剥離応力とし、この測定１０回の平均値を布粘着テープ剥離応力とする。
【０００７】
前記織物を構成する主たる素材が、ポリエステル、ポリフェニレンスルフィドおよびポリアミドから選ばれた一種を５０重量％以上含有する熱可塑性樹脂であること
前記織物が、モノフィラメントを少なくとも一部の構成素材とするものであること
が、いずれも好ましい条件であり、これらの条件の少なくとも一つの条件を満たすことによって一層優れた効果の取得を期待することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【０００９】
本発明における抄紙機用織物とは、抄紙工程で使用される抄紙ワイヤー、抄紙プレスフェルトおよび抄紙ドライヤーカンバスから選ばれた少なくとも１種の織物である。そして、この織物は、各種の熱可塑性樹脂、各種天然繊維または再生繊維などからなるモノフィラメント、マルチフィラメントおよび短繊維などの合成繊維から、目的に応じて構成されたものであり、その織組織には何ら限定はなく、平織り、綾織りおよび２重織り以上の多重織りなどの任意の織り構造を有するものである。
【００１０】
上記した抄紙ワイヤーとは、パルプを主成分とする水スラリーから水分を多量に含んだ紙を漉き上げる工程で使用される織物のことである。
【００１１】
上記した抄紙ドライヤーカンバスとは、水分を含んだ紙の乾燥やコーティングした紙を乾燥する工程で使用される織物のことである。
【００１２】
上記した抄紙プレスフェルトとは、漉き上げた水分を多量に含んだ紙を搾水する工程で使用される織物のことであり、一般のプレスフェルトの他にシュープレスベルトを含むものである。この抄紙プレスフェルトは、通常、基布とバットから構成されている。
【００１３】
本発明の抄紙機用織物は、織物の少なくとも表面に水溶性エポキシ化ポリアミドの反応硬化物を含む組成物を含有するものである。
【００１４】
本発明の抄紙機用織物が、少なくとも表面に含有するエポキシ化ポリアミドの反応硬化物を含む組成物におけるエポキシ化ポリアミドの反応硬化物は、分子内にエポキシ基を含有する各種ポリアミドが化学的に架橋反応して硬化した硬化物のことである。
【００１５】
前記エポキシ化ポリアミドの反応硬化物におけるエポキシ基を含有するポリアミドは、ポリアミド１分子内にエポキシ基を最低１個、好ましくは複数個含有するポリアミドであり、骨格となるポリアミドとしては、その分子の繰り返し単位中に１個以上のアミド基を有するポリマであればいずれでもよく、例えば、ナイロン６、ナイロン６６、ナイロン６１０、ナイロン１１、ナイロン１２、ナイロン４６、ナイロンＭＸＤ６、ナイロン６１２、各種ポリアミドのアミド基の少なくとも一部をメトキシメチル化したメトキシメチル化ポリアミド、ナイロン６／６６共重合体、ε-カプロラクタムやω-ラウロラクタム等のラクタム類とアミノエチルピペラジンとの重縮合物、ε-カプロラクタムやω-ラウロラクタムなどのラクタム類とポリエチレングリコールジアンモニウムアジペートとの重縮合物、ε-カプロラクタムやω-ラウロラクタムなどのラクタム類とアミノエチルピペラジンおよびポリエチレングリコールジアンモニウムアジペートとの重縮合物などのポリアミド、ダイマーもしくはトリマー不飽和脂肪酸とポリアルキレンポリアミンとから得られるポリアミド、ポリアルキレンポリアミンとジシアンジアミドとから得られるポリアミド、アルキレンジアミン類およびポリアルキレンポリアミンから選ばれるポリアミン(a)、尿素類(b)、二塩基性カルボン酸類(c)、ラクタム類(d)とから得られるポリアミドなどを挙げることができるが、これらに何ら限定されるものではない。
【００１６】
本発明におけるエポキシ化ポリアミドは、前記したポリアミドに対し、定法によってエピハロヒドリン類、α，γ−ジハロ−β−ヒドリン類およびポリグリシジル化合物から選ばれた少なくとも１種を反応させることによって得ることができる。
【００１７】
これらのエポキシ化ポリアミドの中では、水溶性エポキシ化ポリアミドを採用することが、本発明の抄紙機用織物の製造が容易であることから好適である。
【００１８】
水溶性エポキシ化ポリアミドとしては、例えばε-カプロラクタムやω-ラウロラクタムなどのラクタム類とポリエチレングリコールジアンモニウムアジペートとの重縮合物に、エピハロヒドリン類、α，γ−ジハロ−β−ヒドリン類およびポリグリシジル化合物から選ばれた少なくとも１種を反応させたもの、ε-カプロラクタムやω-ラウロラクタムなどのラクタム類とポリエチレングリコールジアンモニウムアジペートとの重縮合物に、エピハロヒドリン類、α，γ−ジハロ−β−ヒドリン類およびポリグリシジル化合物から選ばれた少なくとも１種を反応させたもの、ダイマーもしくはトリマー不飽和脂肪酸とポリアルキレンポリアミンとから得られるポリアミドに、エピハロヒドリン類、α，γ−ジハロ−β−ヒドリン類およびポリグリシジル化合物から選ばれた少なくとも１種を反応させたもの、ポリアルキレンポリアミンとジシアンジアミドとから得られるポリアミドに、エピハロヒドリン類、α，γ−ジハロ−β−ヒドリン類およびポリグリシジル化合物から選ばれた少なくとも１種を反応させたもの、アルキレンジアミン類およびポリアルキレンポリアミンから選ばれるポリアミン(a)尿素類(b)、二塩基性カルボン酸類(c)、ラクタム類(d)とから得られるポリアミドに、エピハロヒドリン類、α，γ−ジハロ−β−ヒドリン類およびポリグリシジル化合物から選ばれた少なくとも１種を反応させたものなどを挙げることができるが、これらに何ら限定されるものではない。
【００１９】
なお、水溶性エポキシ化ポリアミドは、水溶液として市販されており、例えばＳｕｍｉｔｅｘ（登録商標）ＲｅｓｉｎＡＲ−５（住友化学（株）製品）、およびＳｕｍｉｔｅｘ（登録商標）ＲｅｓｉｎＡＲ−８（住友化学（株）製品）などを採用することができる。
【００２０】
前記したエポキシ化ポリアミドの採用は、エポキシ化ポリアミドを抄紙機用織物の少なくとも表面に含有させ、次いで熱処理することによって、特別な反応性硬化剤を併用することなくポリアミドを自己反応硬化することができるため、従来になく効率的である。
【００２１】
本発明の上記組成物を織物の少なくとも表面に含有する抄紙機用織物の製造は、織物を構成する素材が熱可塑性ポリマである場合には、上記したエポキシ化ポリアミドを含む組成物をポリマに溶融混練して溶融紡糸した繊維を製織する方法、またはエポキシ化ポリアミドを含む組成物を水や各種有機溶剤の溶液として織物に含浸、コーティング、スプレーする方法などで行うことができる。
【００２２】
特に、水溶性エポキシ化ポリアミドを含む組成物を、水性液として織物に含浸またはコーティングし熱処理することにより反応硬化する方法が好ましい。
【００２３】
織物に含浸またはコーティングする場合における、上記組成物の水性液濃度は、任意に設計できるが、０．０１〜１０重量％の濃度範囲が好ましく、０．１〜２重量％の濃度範囲が更に好ましい。
【００２４】
本発明の抄紙機用織物における、上記組成物の含有量または付与量は任意であるが、０．００１〜１重量％の範囲が好ましく、０．００３〜０．５重量％の範囲が更に好ましい。
【００２５】
本発明の抄紙機用織物は、下記（１）〜（９）の布粘着テープ水中貼付剥離法により測定した織物の布粘着テープ剥離応力が１５０ｃＮ／２．５ｃｍ以下、特に１００ｃＮ／２．５ｃｍ以下であることが、木材ピッチおよび回収ダンボール古紙原料に付着していたガムテープ粘着糊などのガムピッチ汚れが付着し難く、かつ付着したガムピッチ汚れを洗浄しやすいなどの優れた防汚性を有するための重要な要件である。
【００２６】
記
（１）抄紙機用織物を、この織物の経糸方向を長手方向として１２ｃｍ×５ｃｍの長方形に切断して織物片を作成する（ここで、この織物片が抄紙機上で紙と接触する面を「表面」、紙と接触しない面を「裏面」とする）。
（２）厚さ１５０〜２５０μｍ、横巾５ｃｍ、縦長さ１２ｃｍのポリエチレンテレフタレート製２軸延伸フィルム片を１枚用意し、前記（１）の織物片の「裏面」を上にして、この織物片とフィルム片の短辺の一端同士を重ならないように合わせて、片面に粘着剤の塗布された布粘着テープ（約２．５ｃｍ×２．５ｃｍ）を、前記織物片とフィルム片の両端に渡るように貼付し、前記織物片とフィルム片とが縦方向に繋ぎ合わされた試料を作成する。
（３）底の平坦な平バット内に硝子板（厚さ０．８ｃｍ、縦２５ｃｍ、横１０ｃｍ）を敷き、この硝子板表面が約１．５ｃｍ沈む位置になるまで前記平バットに水を注ぐ。
（４）前記平バットの水中に、前記（２）で作成した試料を浸漬し、３０分間放置する。
（５）水中の前記試料の織物片の「表面」を上向き、かつ前記織物片が左側になるようにしてから、横巾２．５ｃｍ、縦長さ１５ｃｍに切断した片面に粘着剤が塗布された布粘着テープ（ニチバン（株）製、段ボール包装用強粘着テープ＜ＬＳ＞Ｎｏ．１０１Ｎまたは同等品）を水中に入れ、この布粘着テープの長手方向左端を前記織物片の左端と合わせ、かつ前記織物片と布粘着テープの長手方向に平行な中心とを合わせて、前記織物片に前記布粘着テープを仮貼付する。次いで、前記織物片の右端に約３ｃｍ残っている前記布粘着テープを、前記フィルム面にしっかりと貼付する。
（６）前記布粘着テープ貼付試料を裏返して、前記（１）で織物とフィルムとを繋ぎ合わせるために貼付した前記布粘着テープを取り除く。
（７）前記布粘着テープ貼付試料の「表面」を上向きにし、前記織物片が硝子板上に完全に乗るようにセットして、前記織物片に仮貼付されている前記布粘着テープ上に、重量１．４３Ｋｇ、巾５ｃｍ、直径８．６ｃｍのゴムローラーを、前記布粘着テープを重ねたフィルムの長手方向に片道走行させることにより、水中で前記布粘着テープを前記布粘着テープ貼付試料の「表面」に貼付して剥離応力測定用試料を作成する。
（８）前記剥離応力測定用試料を水中から取り出し、前記織物片とフィルムとの接合部を支点にして、前記布粘着テープ添付面が内側になるように山折りし、次いで山折りの支点部から前記織物片に貼付されている前記布粘着テープを長さ約１ｃｍ剥がし、露出した織物貼付フィル端部を、テンシロンの上チャックにセットし、一方の前記織物片の貼付されていない前記フィルムの下端（山折りの裾部）の端を、前記テンシロンの下チャックにセットして、引張速度１００ｍｍ／分、チャートスピード１００ｍｍ／分の条件で剥離応力を測定し、剥離応力の高い山と剥離応力の低い谷とがほぼ交互に連なった剥離応力チャートを得る。
（９）得られた剥離応力チャートの最初の剥離応力の高い山から２ｃｍ後の剥離応力の高い山を始点として、一個一個の交互の山と谷各４０点の剥離応力を読み取り、その平均値をもって剥離応力とし、この測定１０回の平均値を布粘着テープ剥離応力とする。
【００２７】
なお、上記した水中布粘着テープ剥離法で布粘着テープ剥離応力を測定することにより、抄紙機用織物のガムピッチ汚れに対する防汚性を定量的に評価することが可能である。
【００２８】
すなわち、抄紙原料には、フレッシュパルプ以外に、回収段ボール古紙が混合される場合が多く、この回収段ボール古紙には、いわゆるガムテープが貼付されているために、回収段ボール古紙を混合した原料パルプ水性液は、粘着性の強いガムテープ糊が混入したものとなる。そのために、例えば紙の漉き上げ工程で原料パルプ水性液に曝される抄紙ワイヤー、ワイヤー工程で漉き揚げた紙料を搾水するプレスパートで使用されるプレスフェルト、および搾水した紙料を乾燥する工程で使用されるドライヤーカンバスの表面および内部には、操業中にガムピッチ汚れが付着蓄積し、漉き揚げた紙の均一性阻害および紙へのガムピッチ汚れの付着による製品の品位低下、織物の目詰まりによる搾水性能および乾燥性能の低下などのトラブルが発生する。
【００２９】
したがって、抄紙機用織物には、ガムピッチ汚れに対する優れた防汚性が必要とされていたのが実情であった。しかるに、上記した水中布粘着テープ剥離法で測定した織物のガムテープ剥離応力が１５０ｃＮ／２．５ｃｍ以下、特に好ましくは１００ｃＮ／２．５ｃｍ以下である本発明の抄紙機用織物は、従来の抄紙機用織物に比較して、ガムピッチ汚れに対する優れた防汚性を発現することができるのである。
【００３０】
本発明の抄紙機用織物を構成する素材としては、上記したように何ら制限されるものではないが、好ましくは合成繊維素材を挙げることができる。合成繊維素材としては、熱可塑性を有するポリマであればいかなるものでもよく、例えば、各種の芳香族、脂肪族または脂環属のジカルボン酸とグリコールからなるポリエチレンテレフタレートを代表とする各種ポリエステル類、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネートおよびポリブチレン（サクシネート／アジペート）共重合体などの各種生分解性ポリマ類、ポリフェニレンスルフィド類、ナイロン６、ナイロン６６を代表とする各種ポリアミド類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテンなどの各種ポリオレフィン類、各種ポリスチレン類、ポリメチルメタクリレートなどのポリアクリレート類、各種ポリエーテル類、熱可塑性ポリウレタンなどの各種熱可塑性エラストマー類、およびエチレン・テトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデンなどの各種フッ素樹脂類、ポリアセタールおよびポリエーテルーテルケトンなどを挙げることができる。これらのポリマから選ばれた合成繊維素材を単独で、または２種以上を目的に応じて混合または複合するなど適宜組み合わせて使用することができる。
【００３１】
これらの合成繊維素材の中でも、特にポリエステル、ポリフェニレンスルフィドおよびポリアミドから選ばれた一種がより好ましい。
【００３２】
本発明の抄紙機用織物が抄紙ワイヤーである場合には、主としてポリエステル繊維が好ましく、特にポリエチレンテレフタレート（以下、ＰＥＴという）繊維が好適であり、一部にポリアミド繊維を交織して使用することができる。
【００３３】
また、本発明の抄紙機用織物が抄紙プレスフェルトである場合には、主としてポリアミド繊維が好ましく、フェルトの基布には主としてナイロン６が好ましく、短繊維からなるバットには主としてナイロン６６が好ましく使用される。
【００３４】
さらに、本発明の抄紙機用織物が抄紙ドライヤーカンバスである場合には、主としてポリエステル繊維および／またはポリフェニレンスルフィド繊維が好ましく、まれにはポリプロピレン繊維などを使用することもできる。
【００３５】
上記した織物を構成する各種合成繊維素材は、目的に応じて公知の有機・無機の各種添加剤を含有するか、あるいはこれらの添加剤で変性されていることができる。これらの添加剤の具体例としては、例えば異種の熱可塑性樹脂類、各種合成・重合触媒残渣、各種カルボジイミド化合物、各種エポキシ化合物、各種オキサゾリン化合物、各種抗酸化剤、耐光剤、難燃剤、ヨウ化銅、ヨウ化カリウムなどの老化防止剤、酸化チタン、酸化珪素、炭酸カルシウム、チッ化ケイ素、炭化ケイ素、硫酸バリウム、クレイ、タルク、カオリン、カーボンブラックなどの無機粒子・顔料類、フタロシアニン金属系、コバルト青などの各種有機顔料、ステアリン酸金属塩類、エチレンビスステアリルアミド、ステアリン酸、メタ珪酸カルシウム、含水珪酸マグネシウム、アミノシラン、メラミンシアヌレート、アイオノマー類、金属イオン封鎖剤、包接化合物、着色防止剤、帯電防止剤、ワックス類、シリコーンオイル、各種界面活性剤、および各種強化繊維類などを挙げることができる。
【００３６】
本発明の抄紙機用織物においては、この織物を構成する合成繊維の少なくとも一部がモノフィラメントであることが、得られる織物の強度と形態安定性が優れるものとなるため特に好適である。
【００３７】
上記モノフィラメントとは、一本の単糸からなる連続糸であり、一本で使用される他に、この一本の単糸からなる連続糸を複数本組合せたもの、さらには複数本組合せた単糸を撚り合わせたものなどを含むものである。（１）抄紙機用織物を、この織物の経糸方向を長手方向として１２ｃｍ×５ｃｍの長方形に切断して織物片を作成する（ここで、この織物片が抄紙機上で紙と接触する面を「表面」、紙と接触しない面を「裏面」とする）。
（２）厚さ１５０〜２５０μｍ、横巾５ｃｍ、縦長さ１２ｃｍのポリエチレンテレフタレート製２軸延伸フィルム片を１枚用意し、前記（１）の織物片の「裏面」を上にして、この織物片とフィルム片の短辺の一端同士を重ならないように合わせて、片面に粘着剤の塗布された布粘着テープ（約２．５ｃｍ×２．５ｃｍ）を、前記織物片とフィルム片の両端に渡るように貼付し、前記織物片とフィルム片とが縦方向に繋ぎ合わされた試料を作成する。
（３）底の平坦な平バット内に硝子板（厚さ０．８ｃｍ、縦２５ｃｍ、横１０ｃｍ）を敷き、この硝子板表面が約１．５ｃｍ沈む位置になるまで前記平バットに水を注ぐ。
（４）前記平バットの水中に、前記（２）で作成した試料を浸漬し、３０分間放置する。
（５）水中の前記試料の織物片の「表面」を上向き、かつ前記織物片が左側になるようにしてから、横巾２．５ｃｍ、縦長さ１５ｃｍに切断した片面に粘着剤が塗布された布粘着テープ（ニチバン（株）製、段ボール包装用強粘着テープ＜ＬＳ＞Ｎｏ．１０１Ｎまたは同等品）を水中に入れ、この布粘着テープの長手方向左端を前記織物片の左端と合わせ、かつ前記織物片と布粘着テープの長手方向に平行な中心とを合わせて、前記織物片に前記布粘着テープを仮貼付する。次いで、前記織物片の右端に約３ｃｍ残っている前記布粘着テープを、前記フィルム面にしっかりと貼付する。
（６）前記布粘着テープ貼付試料を裏返して、前記（１）で織物とフィルムとを繋ぎ合わせるために貼付した前記布粘着テープを取り除く。
（７）前記布粘着テープ貼付試料の「表面」を上向きにし、前記織物片が硝子板上に完全に乗るようにセットして、前記織物片に仮貼付されている前記布粘着テープ上に、重量１．４３Ｋｇ、巾５ｃｍ、直径８．６ｃｍのゴムローラーを、前記布粘着テープを重ねたフィルムの長手方向に片道走行させることにより、水中で前記布粘着テープを前記布粘着テープ貼付試料の「表面」に貼付して剥離応力測定用試料を作成する。
（８）前記剥離応力測定用試料を水中から取り出し、前記織物片とフィルムとの接合部を支点にして、前記布粘着テープ添付面が内側になるように山折りし、次いで山折りの支点部から前記織物片に貼付されている前記布粘着テープを長さ約１ｃｍ剥がし、露出した織物貼付フィル端部を、テンシロンの上チャックにセットし、一方の前記織物片の貼付されていない前記フィルムの下端（山折りの裾部）の端を、前記テンシロンの下チャックにセットして、引張速度１００ｍｍ／分、チャートスピード１００ｍｍ／分の条件で剥離応力を測定し、剥離応力の高い山と剥離応力の低い谷とがほぼ交互に連なった剥離応力チャートを得る。
（９）得られた剥離応力チャートの最初の剥離応力の高い山から２ｃｍ後の剥離応力の高い山を始点として、一個一個の交互の山と谷各４０点の剥離応力を読み取り、その平均値をもって剥離応力とし、この測定１０回の平均値を布粘着テープ剥離応力とする。
【００３８】
また、モノフィラメントなどの繊維の断面形状は任意であり、例えば丸、楕円、３角、Ｔ、Ｙ、Ｈ、＋、５葉，６葉，７葉，８葉などの多葉形状、正方形、長方形、菱形、繭型および馬蹄型などを挙げることができ、これらの形状を一部変更したものであってもよい。さらには、これら各種断面形状の繊維を適宜組み合わせて用いることができる。
【００３９】
上記モノフィラメントなどの繊維の構造は、単一構造の他に、芯鞘複合構造、海成分または島成分として配した海島複合構造、バイメタル状に組み合わされた複合構造および中空構造などであってもよい。
【００４０】
上記モノフィラメントの断面の直径については、用途によって適宜選択できるが、０．０１〜３ｍｍの範囲が最もよく使用される。
【００４１】
上記モノフィラメントなどの繊維の必要強度については、用途により異なるが、概ね１．０ｃＮ／ｄｔｘ以上であることが好ましい。
【００４２】
本発明の抄紙機用織物が少なくとも表面に含有する組成物は、上記したように硬化剤の添加は不要であるが、硬化を促進する目的で硬化剤を添加することができる。使用できる硬化剤としては、ポリアミドと反応する化合物であれば限定はなく、例えば、ポリエポキシド化合物、メラミン樹脂、ユリア樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン樹脂、ブロックドポリイソシアネート化合物および有機酸類などを挙げることができる。
【００４３】
これらの中でも、ポリエポキシド化合物およびメラミン樹脂から選ばれた１種以上であることがより好ましい。
【００４４】
ポリエポキシド化合物は、分子中に２個以上のエポキシ基を有する化合物であればいずれでもよいが、上記した組成物を水性液として繊維に付与することが好ましいことから、このポリエポキシ化合物としても、水との親和性の良好なものが好ましく、例えばソルビトールポリグリシジルエーテル（市販品としては、例えばデナコール（登録商標）ＥＸ−６１４Ｂ（ナガセ化成工業（株）製品））、グリセロールポリグリシジルエーテル（市販品としては、例えばデナコール（登録商標）ＥＸ−３１３（ナガセ化成工業（株）製品））、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル（市販品としては、例えばデナコール（登録商標）ＥＸ−５１２またはＥＸ−５２１（ナガセ化成工業（株）製品））、およびジグリセロールポリグリシジルエーテル（市販品としては、例えばデナコール（登録商標）ＥＸ−４２１（ナガセ化成工業（株）製品））などを挙げることができる。
【００４５】
また、メラミン樹脂は、メラミンとホルムアルデヒドとの重縮合物であり、一般にはメラミンとともに尿素を共重縮合したもので、更にはメタノールで一部をエーテル化せしめたものであってもよい。このメラミン樹脂としては水溶液の形態のものが好ましく、市販品としては、例えばＳｕｍｉｔｅｘ（登録商標）ＲｅｓｉｎＭ−３（住友化学工業（株）製品）、Ｓｕｍｉｔｅｘ（登録商標）ＲｅｓｉｎＭ−５Ｓ（住友化学工業（株）製品）およびＳｕｍｉｔｅｘ（登録商標）ＲｅｓｉｎＭＣ（住友化学工業（株）製品）などが挙げられる。
【００４６】
本発明の抄紙機用織物の製造は、上記したごとく、織物表面に上記組成物を付与する方法、あるいは上記組成物を熱可塑性樹脂へ添加して溶融紡糸して得た繊維を製織するする方法などが挙げられるが、中でも繊維の表面に上記組成物を付与する方法が、ガムピッチに対する防汚性が一層優れた繊維が得られることから好ましい。
【００４７】
上記組成物の織物への付与方法としては、上記組成物をメタノールやエタノールなどのアルコール溶液または水性液として繊維へ付与し、次いで８０〜２５０℃で熱硬化する方法などのいずれでもよいが、工業的にはエポキシ化ポリアミドと硬化剤とを含有する上記組成物の水性液を織物に付与し、次いで８０〜２５０℃で１秒間〜１０分間乾燥・熱硬化せしめる方法が、安全性、操業性に優れ、かつガムピッチに対する防汚性が一層優れた抄紙機用織物が得られることから好ましい。
【００４８】
本発明の抄紙機用織物が含有する上記組成物は、その他の成分として、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポエチレンイミンおよびポリビニルピロリドンなどの水溶性またはアルコール可溶性ポリマ類を適宜含有することができる。また、各種界面活性剤および消泡剤などを含有することができる。
【００４９】
かくして提供される本発明の抄紙機用織物は、従来にない卓越したガムピッチ汚れに対する防汚性を有するものである。すなわち、抄紙原料には、フレッシュパルプ以外に、回収段ボール古紙が混合される場合が多く、この回収段ボール古紙には、いわゆるガムテープが貼付されているために、回収段ボール古紙を混合した原料パルプ水性液は、粘着性の強いガムテープ糊が混入したものとなる。そのために、例えば紙の漉き上げ工程で原料パルプ水性液に曝される抄紙ワイヤー、プレスフェルトおよびドライヤーカンバスなどの表面には、操業中にガムピッチ汚れが付着蓄積し、漉き揚げた紙の均一性阻害および紙へのガムピッチ汚れの付着などのトラブルが発生する。したがって、抄紙機用織物には、ガムピッチ汚れに対する優れた防汚性が必要とされていたのが実情であった。しかるに、本発明のエポキシ化ポリアミドの反応硬化物を含む組成物を織物の少なくとも表面に含有する抄紙機用織物は、少なくとも織物表面に存在するエポキシ化ポリアミドの反応硬化物を含む組成物が、織物表面へのガムピッチ汚れの固着を著しく抑制する効果を有するため、従来のものに比較して、ガムピッチ汚れに対する優れた防汚性を発現することができるのであり、抄紙業界における利用価値が大なるものであるといえる。
【００５０】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
［実施例１］
エポキシ化ポリアミドの２５重量％水溶液であるＳｕｍｉｔｅｘ（登録商標）ＲｅｓｉｎＡＲ−８（住友化学（株）製品）２４重量部と蒸留水９７６重量部とを十分に混合して、エポキシ化ポリアミドを０．６重量％含有する処理液［Ａ］を得た。
【００５１】
そして、上記の処理液［Ａ］をディップ槽に仕込んだ。
【００５２】
一方、経糸、緯糸共に直径０．３０ｍｍのＰＥＴモノフィラメントからなる２重織りの抄紙ワイヤーを準備し、これを上記の処理液［Ａ］が入ったディップ槽に導入して、処理液［Ａ］をディップ付与した。
【００５３】
次いで、ディップ槽から出た抄紙ワイヤーに付着した過剰な処理液［Ａ］を、エアーワイパーで除去した後、１５０℃で３０秒間熱処理することにより、エポキシ化ポリアミドの反応硬化物を含む組成物を表面に約０．０２重量部含有するＰＥＴモノフィラメント製抄紙ワイヤーを得た。
【００５４】
この抄紙ワイヤーについて、上記布粘着テープ水中貼付剥離法による布粘着テープ剥離応力を測定した結果、７８ｃＮ／２．５ｃｍであり、ガムピッチ汚れに対する防汚性の優れたものであった。
［比較実施例１］
実施例１において、処理液［Ａ］の付与を省略した以外は、同様にして得られた抄紙機ワイヤーについて、実施例１と同様に布粘着テープ水中貼付剥離法による布粘着テープ剥離応力を測定した結果、１２０５ｃＮ／２．５ｃｍと、ガムピッチ汚れに対する防汚性の劣るものであった。
［実施例２］
実施例１において、処理液［Ａ］をＰＥＴモノフィラメントの製糸時に付与した。
【００５５】
すなわち、公知の方法で溶融紡糸・延伸・熱セットし、熱セットゾーンから出た直径０．３０ｍｍのＰＥＴモノフィラメントを、上記の処理液［Ａ］が入ったディップ槽に導入して、水性処理液を付与し、ディップ槽から出たモノフィラメントに付着した過剰な処理液［Ａ］をエアーワイパーで除去した後、１５０℃で６秒間熱処理し巻き取ることにより、エポキシ化ポリアミドの反応硬化物を含む組成物を表面に約０．０２重量部含有するＰＥＴモノフィラメントを製造した。
【００５６】
次に、このエポキシ化ポリアミドの反応硬化物を含む組成物を表面に含有するＰＥＴモノフィラメントを用いて、実施例１と同様に織成することにより得られた２重織りの抄紙ワイヤーについて、上記と同様に布粘着テープ水中貼付剥離法による布粘着テープ剥離応力を測定した結果、８１ｃＮ／２．５ｃｍであり、ガムピッチ汚れに対する防汚性の優れたものであった。
［実施例３］
実施例１における抄紙ワイヤーを、経糸、緯糸共に直径０．４０ｍｍのＰＥＴモノフィラメントからなる２重織りの抄紙ドライヤーカンバスに変更した以外は、実施例１と同様に行って作成したエポキシ化ポリアミドの反応硬化物を含む組成物を表面に含有する抄紙ドライヤーカンバスについて、上記と同様に布粘着テープ水中貼付剥離法による布粘着テープ剥離応力を測定した結果、８３ｃＮ／２．５ｃｍであり、ガムピッチ汚れに対する防汚性の優れたものであった。
［比較実施例２］
実施例３において、処理液［Ａ］の付与を省略した以外は、同様にして得られた抄紙ドライヤーカンバスについて、上記と同様に布粘着テープ水中貼付剥離法による布粘着テープ剥離応力を測定した結果、８５５ｃＮ／２．５ｃｍであり、ガムピッチ汚れに対する防汚性の劣るものであった。
［実施例４］
実施例１における抄紙ワイヤーを、経糸、緯糸共に直径０．４０ｍｍのポリフェニレンスルフィドモノフィラメントからなる２重織りの抄紙ドライヤーカンバスに変更した以外は、実施例１と同様に行って作成したエポキシ化ポリアミドの反応硬化物を含む組成物を表面に含有する抄紙ドライヤーカンバスについて、上記と同様に布粘着テープ水中貼付剥離法による布粘着テープ剥離応力を測定した結果、７９ｃＮ／２．５ｃｍであり、ガムピッチ汚れに対する防汚性の優れたものであった。
［比較実施例３］
実施例４において、処理液［Ａ］の付与を省略した以外は、同様にして得られた抄紙ドライヤーカンバスについて、上記と同様に布粘着テープ水中貼付剥離法による布粘着テープ剥離応力を測定した結果、８２３ｃＮ／２．５ｃｍであり、ガムピッチ汚れに対する防汚性の劣るものであった。
［実施例５］
実施例１における抄紙ワイヤーを、直径０．２１ｍｍのナイロン６モノフィラメントの３本撚糸を経糸および緯糸とする２重織物（坪量６００ｇ／ｍ²）を基布とし、ナイロン６６短繊維をバット（表目付４００ｇ／ｍ²、裏目付２００ｇ／ｍ²）として、ニードルパンチで植え込んだ抄紙プレスフェルトに変更した以外は、実施例１と同様に行って作成したエポキシ化ポリアミドの反応硬化物を含む組成物を表面に含有する抄紙プレスフェルトについて、上記と同様に布粘着テープ水中貼付剥離法による布粘着テープ剥離応力を測定した結果、３５ｃＮ／２．５ｃｍであり、ガムピッチ汚れに対する防汚性の優れたものであった。
［比較実施例４］
実施例５において、処理液［Ａ］の付与を省略した以外は、同様にして得られた抄紙プレスフェルトについて、上記と同様に布粘着テープ水中貼付剥離法による布粘着テープ剥離応力を測定した結果、３２６ｃＮ／２．５ｃｍであり、ガムピッチ汚れに対する防汚性の劣るものであった。
［実施例６］
実施例５において、バットとしてのナイロン６６短繊維を、短繊維の製糸工程において、処理液［Ａ］を付与し、１５０℃で５分間熱処理したナイロン６６短繊維に変更して製織し、製織後の処理液［Ａ］の付与を省略した以外は、同様にして得た抄紙プレスフェルトについて、上記と同様に布粘着テープ水中貼付剥離法による布粘着テープ剥離応力を測定した結果、４０ｃＮ／２．５ｃｍであり、ガムピッチ汚れに対する防汚性の優れたものであった。
【００５７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の抄紙機用織物は、卓越したガムピッチ汚れに対する防汚性を有するものであることから、パルプの漉き上げ工程で使用される織物抄紙ワイヤー、漉き揚げたパルプを搾水する工程で使用される抄紙プレスフェルトおよび搾水した湿紙やコーティング紙などを乾燥する抄紙ドライヤーカンバスなどの各種抄紙機用織物として好適に使用することができ、産業上の利用価値が大なるものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention has improved antifouling properties compared to the prior art, and in particular, sticky dirt such as gum tape adhesive paste attached to wood pitch and recovered corrugated cardboard raw material is difficult to adhere, and adhesive such as attached gum tape adhesive paste. The present invention relates to a papermaking machine fabric such as a papermaking wire, a papermaking press felt, and a papermaking dryer canvas having excellent antifouling properties such as easy cleaning of the soiled soil.
[0002]
[Prior art]
For paper machine fabrics such as paper machine wires, paper press felts, and paper dryer canvases that are installed in paper machines that operate continuously for a long period of time, various fillers, slime, wood pitch and Dirt such as gum tape adhesive paste that has adhered to the recovered corrugated paper raw material adheres to papermaking fabrics made of fibers such as thermoplastic resin monofilaments, resulting in decreased drainage efficiency, reduced pumping efficiency, and In addition to causing problems in the process such as a reduction in drying efficiency, the deterioration of the quality of the product paper due to the transfer of these contaminants to the paper has become a serious problem.
[0003]
In order to deal with such problems, paper machine fabrics made of fibers such as thermoplastic resin monofilaments to which a fluorine-based chemical or polymer is added or applied have been proposed and used in part. However, in this woven fabric, fluorine-based chemicals and fluororesin fibers are expensive and not economical, and adhesive dirt such as gum tape adhesive paste (hereinafter referred to as gum pitch dirt) adhered to wood pitch and recovered corrugated cardboard raw material. Therefore, further improvement has been demanded.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been achieved as a result of examining the above-described problems in the prior art as a problem to be solved, and it is difficult for gum pitch dirt such as gum tape adhesive glue attached to wood pitch and recovered corrugated cardboard raw material to adhere, The object of the present invention is to provide a textile for a paper machine such as a papermaking wire, a papermaking press felt, and a papermaking dryer canvas having excellent antifouling properties such as easy cleaning of adhering gum pitch stains.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
That is, the paper machine fabric of the present invention has at least a surface of the fabric. Water soluble It contains a composition containing a reaction cured product of an epoxidized polyamide.
[0006]
In the paper machine fabric of the present invention,
under The cloth adhesive tape peeling stress of the fabric measured by the cloth adhesive tape underwater adhesive peeling method of (1) to (9) is 150 cN / 2.5 cm or less.
Record
(1) A fabric for a paper machine is cut into a 12 cm × 5 cm rectangle with the warp direction of the fabric as the longitudinal direction to create a fabric piece (where the surface of the fabric machine that contacts the paper on the paper machine) “Front side” means the side that does not come into contact with the paper.
(2) One piece of a biaxially stretched film made of polyethylene terephthalate having a thickness of 150 to 250 μm, a width of 5 cm, and a length of 12 cm is prepared. Align the ends of the short sides of the film piece with each other so that they do not overlap, and apply a cloth adhesive tape (approx. 2.5 cm x 2.5 cm) coated with an adhesive on one side across the ends of the fabric piece and film piece. A sample in which the fabric piece and the film piece are joined in the vertical direction is prepared.
(3) A glass plate (thickness 0.8 cm, length 25 cm, width 10 cm) is laid in a flat flat bat at the bottom, and water is poured into the flat bat until the surface of the glass plate sinks to about 1.5 cm. .
(4) The sample prepared in (2) is immersed in the water of the flat bat and left for 30 minutes.
(5) After the “surface” of the fabric piece of the sample in water faces upward and the fabric piece is on the left side, an adhesive was applied to one side cut to a width of 2.5 cm and a length of 15 cm. A cloth adhesive tape (manufactured by Nichiban Co., Ltd., strong adhesive tape for cardboard packaging <LS> No. 101N or equivalent) is put in water, the left end of the cloth adhesive tape in the longitudinal direction is aligned with the left end of the fabric piece, and The cloth adhesive tape is temporarily affixed to the fabric piece by aligning the fabric piece and the center parallel to the longitudinal direction of the cloth adhesive tape. Next, the cloth adhesive tape remaining about 3 cm at the right end of the fabric piece is firmly attached to the film surface.
(6) The cloth adhesive tape affixed sample is turned over, and the cloth adhesive tape affixed for joining the fabric and the film in (1) is removed.
(7) With the cloth adhesive tape affixed with the "surface" facing upward, the fabric piece is set so that it is completely on the glass plate, and the cloth adhesive tape temporarily affixed to the fabric piece, A cloth roller having a weight of 1.43 kg, a width of 5 cm, and a diameter of 8.6 cm is moved in one direction in the longitudinal direction of the film on which the cloth adhesive tape is stacked, so that the cloth adhesive tape is attached to the cloth adhesive tape-attached sample in water. Affix to the “surface” to create a sample for measuring peel stress.
(8) The sample for measuring the peel stress is taken out from water, and is folded in a mountain so that the surface of the cloth adhesive tape attached is on the inside with the joint between the fabric piece and the film as a fulcrum, and then the fulcrum of the mountain fold The fabric adhesive tape affixed to the fabric piece is peeled off about 1 cm in length, the exposed fabric affixing film end is set on the upper chuck of Tensilon, and one of the fabric pieces not affixed is attached Set the end of the lower end (the bottom of the mountain fold) to the lower chuck of the Tensilon and measure the peel stress under the conditions of a tensile speed of 100 mm / min and a chart speed of 100 mm / min. A peeling stress chart is obtained in which valleys having a low height are substantially alternately connected.
(9) From the peak of the first peel stress in the obtained peel stress chart, starting from a peak of high peel stress 2 cm later, the peel stress at each of the 40 alternating peaks and valleys is read and averaged. Is the peeling stress, and the average value of the 10 measurements is the cloth adhesive tape peeling stress.
[0007]
The main material constituting the woven fabric is a thermoplastic resin containing at least 50% by weight selected from polyester, polyphenylene sulfide and polyamide.
The woven fabric is made of monofilament as at least a part of constituent material.
However, both are preferable conditions, and acquisition of a more excellent effect can be expected by satisfying at least one of these conditions.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0009]
The paper machine fabric in the present invention is at least one type of fabric selected from a papermaking wire, a papermaking press felt, and a papermaking dryer canvas used in the papermaking process. This woven fabric is composed of various types of thermoplastic resins, monofilaments made of various natural fibers or regenerated fibers, multifilaments, short fibers, and the like according to the purpose. There is no limitation at all, and it has an arbitrary weaving structure such as plain weave, twill weave and multiple weaving of double or more.
[0010]
The above-mentioned papermaking wire is a woven fabric used in a process of rolling up a paper containing a large amount of water from a water slurry containing pulp as a main component.
[0011]
The above papermaking dryer canvas is a fabric used in a process of drying moisture-containing paper or drying coated paper.
[0012]
The above-mentioned papermaking press felt is a fabric used in a process of squeezing a paper containing a large amount of squeezed water, and includes a shoe press belt in addition to a general press felt. This paper press felt is usually composed of a base fabric and a bat.
[0013]
The paper machine fabric of the present invention is at least on the surface of the fabric. Water soluble It contains a composition containing a reaction cured product of epoxidized polyamide.
[0014]
The reaction cured product of the epoxidized polyamide in the composition including the reaction cured product of the epoxidized polyamide contained at least on the surface of the paper machine fabric of the present invention is chemically crosslinked with various polyamides containing an epoxy group in the molecule. It is a cured product that has been cured by reaction.
[0015]
The polyamide containing an epoxy group in the reaction cured product of the epoxidized polyamide is a polyamide containing at least one, preferably a plurality of epoxy groups in one molecule of the polyamide, and the polyamide as a skeleton is a repeating molecule. Any polymer may be used as long as it has one or more amide groups in the unit. For example, nylon 6, nylon 66, nylon 610, nylon 11, nylon 12, nylon 46, nylon MXD6, nylon 612, amide groups of various polyamides A methoxymethylated polyamide obtained by methoxymethylation of at least a part thereof, a nylon 6/66 copolymer, a polycondensate of lactams such as ε-caprolactam and ω-laurolactam with aminoethylpiperazine, ε-caprolactam and ω- Lactams such as laurolactam and polyethylene Polyamide, dimer or trimer unsaturated fatty acid and polyalkylene such as polycondensates with recall diammonium adipate, polycondensates of lactams such as ε-caprolactam and ω-laurolactam with aminoethylpiperazine and polyethylene glycol diammonium adipate Polyamides obtained from polyamines, polyamides obtained from polyalkylene polyamines and dicyandiamide, polyamines selected from alkylene diamines and polyalkylene polyamines (a), ureas (b), dibasic carboxylic acids (c), lactams Examples of the polyamide obtained from (d) include, but are not limited to, polyamides.
[0016]
The epoxidized polyamide in the present invention can be obtained by reacting the above-mentioned polyamide with at least one selected from epihalohydrins, α, γ-dihalo-β-hydrins and polyglycidyl compounds by a conventional method.
[0017]
Among these epoxidized polyamides, it is preferable to employ a water-soluble epoxidized polyamide because the production of the paper machine fabric of the present invention is easy.
[0018]
Examples of the water-soluble epoxidized polyamide include polycondensates of lactams such as ε-caprolactam and ω-laurolactam with polyethylene glycol diammonium adipate, epihalohydrins, α, γ-dihalo-β-hydrins, and polyglycidyl. A compound obtained by reacting at least one selected from compounds, a polycondensate of lactams such as ε-caprolactam and ω-laurolactam with polyethylene glycol diammonium adipate, epihalohydrins, α, γ-dihalo-β- To a polyamide obtained by reacting at least one selected from hydrins and polyglycidyl compounds, a dimer or trimer unsaturated fatty acid and a polyalkylene polyamine, epihalohydrins, α, γ-dihalo-β-hydrins and Polyglycidylation At least one selected from epihalohydrins, α, γ-dihalo-β-hydrins and polyglycidyl compounds obtained by reacting at least one selected from products, polyamides obtained from polyalkylene polyamines and dicyandiamide A polyamine selected from alkylenediamines and polyalkylenepolyamines (a) ureas (b), dibasic carboxylic acids (c), and polyamides obtained from lactams (d), epihalohydrins, Examples include, but are not limited to, those obtained by reacting at least one selected from α, γ-dihalo-β-hydrins and polyglycidyl compounds.
[0019]
The water-soluble epoxidized polyamide is commercially available as an aqueous solution. For example, Sumitex (registered trademark) Resin AR-5 (product of Sumitomo Chemical Co., Ltd.) and Sumitex (registered trademark) Resin AR-8 (Sumitomo Chemical Co., Ltd.). ) Products).
[0020]
Employment of the epoxidized polyamide described above allows the polyamide to be self-reactively cured without using a special reactive curing agent by containing the epoxidized polyamide on at least the surface of the paper machine fabric and then heat-treating it. Therefore, it is more efficient than ever.
[0021]
In the manufacture of a paper machine fabric containing the composition of the present invention on at least the surface of the fabric, when the material constituting the fabric is a thermoplastic polymer, the composition containing the epoxidized polyamide is melted into the polymer. It can be carried out by a method of weaving kneaded and melt-spun fibers, or a method of impregnating, coating and spraying a fabric containing a composition containing epoxidized polyamide as water or various organic solvents.
[0022]
In particular ,Water soluble A method of reactive curing by impregnating or coating a composition containing an epoxidized polyamide as an aqueous liquid and heat-treating it is preferable.
[0023]
The aqueous liquid concentration of the composition in the case of impregnating or coating the woven fabric can be arbitrarily designed, but a concentration range of 0.01 to 10% by weight is preferable, and a concentration range of 0.1 to 2% by weight is more preferable. .
[0024]
The content or amount of the composition in the paper machine fabric of the present invention is arbitrary, but is preferably in the range of 0.001 to 1% by weight, and more preferably in the range of 0.003 to 0.5% by weight. .
[0025]
The fabric for a paper machine of the present invention has a fabric adhesive tape peeling stress of 150 cN / 2.5 cm or less, particularly 100 cN / 2.5 cm or less, as measured by the fabric adhesive tape underwater adhesive peeling method of (1) to (9) below. It is important to have excellent antifouling properties such as gum pitch dirt such as gum tape adhesive paste that adheres to wood pitch and recovered corrugated cardboard raw material is difficult to adhere and easy to clean the attached gum pitch dirt It is a necessary requirement.
[0026]
Record
(1) A fabric for a paper machine is cut into a 12 cm × 5 cm rectangle with the warp direction of the fabric as the longitudinal direction to create a fabric piece (where the surface of the fabric machine that contacts the paper on the paper machine) “Front side” means the side that does not come into contact with the paper.
(2) One piece of a biaxially stretched film made of polyethylene terephthalate having a thickness of 150 to 250 μm, a width of 5 cm, and a length of 12 cm is prepared. Align the ends of the short sides of the film piece with each other so that they do not overlap, and apply a cloth adhesive tape (approx. 2.5 cm x 2.5 cm) coated with an adhesive on one side across the ends of the fabric piece and film piece. A sample in which the fabric piece and the film piece are joined in the vertical direction is prepared.
(3) A glass plate (thickness 0.8 cm, length 25 cm, width 10 cm) is laid in a flat flat bat at the bottom, and water is poured into the flat bat until the surface of the glass plate sinks to about 1.5 cm. .
(4) The sample prepared in (2) is immersed in the water of the flat bat and left for 30 minutes.
(5) After the “surface” of the fabric piece of the sample in water faces upward and the fabric piece is on the left side, an adhesive was applied to one side cut to a width of 2.5 cm and a length of 15 cm. A cloth adhesive tape (manufactured by Nichiban Co., Ltd., strong adhesive tape for cardboard packaging <LS> No. 101N or equivalent) is put in water, the left end of the cloth adhesive tape in the longitudinal direction is aligned with the left end of the fabric piece, and The cloth adhesive tape is temporarily affixed to the fabric piece by aligning the fabric piece and the center parallel to the longitudinal direction of the cloth adhesive tape. Next, the cloth adhesive tape remaining about 3 cm at the right end of the fabric piece is firmly attached to the film surface.
(6) The cloth adhesive tape affixed sample is turned over, and the cloth adhesive tape affixed for joining the fabric and the film in (1) is removed.
(7) With the cloth adhesive tape affixed with the "surface" facing upward, the fabric piece is set so that it is completely on the glass plate, and the cloth adhesive tape temporarily affixed to the fabric piece, A cloth roller having a weight of 1.43 kg, a width of 5 cm, and a diameter of 8.6 cm is moved in one direction in the longitudinal direction of the film on which the cloth adhesive tape is stacked, so that the cloth adhesive tape is attached to the cloth adhesive tape-attached sample in water. Affix to the “surface” to create a sample for measuring peel stress.
(8) The sample for measuring the peel stress is taken out from water, and is folded in a mountain so that the surface of the cloth adhesive tape attached is on the inside with the joint between the fabric piece and the film as a fulcrum, and then the fulcrum of the mountain fold The fabric adhesive tape affixed to the fabric piece is peeled off about 1 cm in length, the exposed fabric affixing film end is set on the upper chuck of Tensilon, and one of the fabric pieces not affixed is attached Set the end of the lower end (the bottom of the mountain fold) to the lower chuck of the Tensilon and measure the peel stress under the conditions of a tensile speed of 100 mm / min and a chart speed of 100 mm / min. A peeling stress chart is obtained in which valleys having a low height are substantially alternately connected.
(9) From the peak of the first peel stress in the obtained peel stress chart, starting from a peak of high peel stress 2 cm later, the peel stress at each of the 40 alternating peaks and valleys is read and averaged. Is the peeling stress, and the average value of the 10 measurements is the cloth adhesive tape peeling stress.
[0027]
In addition, it is possible to evaluate quantitatively the antifouling property with respect to the gum pitch stain | pollution | contamination of the fabric for paper machines by measuring cloth adhesive tape peeling stress by the above-mentioned underwater cloth adhesive tape peeling method.
[0028]
In other words, recovered paperboard waste paper is often mixed with the papermaking raw material in addition to fresh pulp. Since this recovered corrugated paper is affixed with a so-called gum tape, a raw pulp aqueous solution mixed with recovered corrugated paper is used. Is a mixture of sticky gum tape paste. To that end, for example, papermaking wires that are exposed to the raw pulp aqueous solution in the paper-making process, press felts that are used in the press part that squeezes the paper material that has been squeezed in the wire process, and the squeezed paper material are dried. During the operation, gum pitch stains accumulate and accumulate on the surface and inside of the dryer canvas used during operation, and the uniformity of the rolled paper is impaired and the quality of the product deteriorates due to adhesion of the gum pitch stains to the paper. Troubles such as a decrease in water extraction performance and drying performance due to clogging occur.
[0029]
Therefore, the actual situation is that the paper machine fabric was required to have excellent antifouling properties against gum pitch stains. However, the woven fabric for paper machine of the present invention in which the gum tape peeling stress of the woven fabric measured by the above-described underwater cloth adhesive tape peeling method is 150 cN / 2.5 cm or less, particularly preferably 100 cN / 2.5 cm or less, is a conventional paper machine. Compared to the woven fabric, excellent antifouling properties against gum pitch soil can be exhibited.
[0030]
The material constituting the paper machine fabric according to the present invention is not limited at all as described above, but a synthetic fiber material is preferable. The synthetic fiber material may be any thermoplastic polymer, such as various polyesters represented by polyethylene terephthalate composed of various aromatic, aliphatic or cycloaliphatic dicarboxylic acids and glycols, polymers. Various biodegradable polymers such as lactic acid, polybutylene succinate, polyethylene succinate and polybutylene (succinate / adipate) copolymer, polyphenylene sulfides, various polyamides represented by nylon 6, nylon 66, polyethylene, polypropylene, Polyolefins such as polybutene and polymethylpentene, various polystyrenes, polyacrylates such as polymethyl methacrylate, various polyethers, various thermoplastic elastomers such as thermoplastic polyurethane, and Ethylene-tetrafluoroethylene copolymer, various fluorocarbon resins such as polyvinylidene fluoride, and the like polyacetal and polyetherols Lutheran ketone. Synthetic fiber materials selected from these polymers can be used alone or in appropriate combination such as mixing or combining two or more kinds according to the purpose.
[0031]
Among these synthetic fiber materials, one selected from polyester, polyphenylene sulfide and polyamide is more preferable.
[0032]
When the paper machine fabric of the present invention is a papermaking wire, polyester fibers are mainly preferred, polyethylene terephthalate (hereinafter referred to as PET) fibers are particularly preferred, and polyamide fibers may be partially woven and used. it can.
[0033]
When the paper machine fabric of the present invention is a paper press felt, polyamide fibers are mainly preferred, nylon 6 is mainly preferred for felt base fabrics, and nylon 66 is preferably mainly used for bats made of short fibers. Is done.
[0034]
Furthermore, when the paper machine fabric of the present invention is a paper machine dryer canvas, polyester fibers and / or polyphenylene sulfide fibers are mainly preferred, and polypropylene fibers and the like can be used rarely.
[0035]
Various synthetic fiber materials constituting the woven fabric described above may contain various known organic / inorganic additives depending on the purpose, or may be modified with these additives. Specific examples of these additives include, for example, different types of thermoplastic resins, various synthetic / polymerization catalyst residues, various carbodiimide compounds, various epoxy compounds, various oxazoline compounds, various antioxidants, light proofing agents, flame retardants, and iodine. Anti-aging agents such as copper and potassium iodide, inorganic particles and pigments such as titanium oxide, silicon oxide, calcium carbonate, silicon nitride, silicon carbide, barium sulfate, clay, talc, kaolin, carbon black, phthalocyanine metal, Various organic pigments such as cobalt blue, metal stearates, ethylenebisstearylamide, stearic acid, calcium metasilicate, hydrous magnesium silicate, aminosilane, melamine cyanurate, ionomers, sequestering agents, clathrate compounds, anti-coloring agents , Antistatic agent, waxes, silicone oil, Seed surfactants, and various reinforcing fibers, and the like.
[0036]
In the paper machine fabric of the present invention, it is particularly preferable that at least a part of the synthetic fibers constituting the fabric is a monofilament because the strength and shape stability of the resulting fabric are excellent.
[0037]
The monofilament is a continuous yarn composed of one single yarn. In addition to being used as a single yarn, a combination of a plurality of continuous yarns composed of a single single yarn, or a combination of a plurality of continuous yarns. This includes yarns twisted together. (1) A fabric for a paper machine is cut into a 12 cm × 5 cm rectangle with the warp direction of the fabric as the longitudinal direction to create a fabric piece (where the surface of the fabric machine that contacts the paper on the paper machine) “Front side” means the side that does not come into contact with the paper.
(2) One piece of a biaxially stretched film made of polyethylene terephthalate having a thickness of 150 to 250 μm, a width of 5 cm, and a length of 12 cm is prepared. Align the ends of the short sides of the film piece with each other so that they do not overlap, and apply a cloth adhesive tape (approx. 2.5 cm x 2.5 cm) coated with an adhesive on one side across the ends of the fabric piece and film piece. A sample in which the fabric piece and the film piece are joined in the vertical direction is prepared.
(3) A glass plate (thickness 0.8 cm, length 25 cm, width 10 cm) is laid in a flat flat bat at the bottom, and water is poured into the flat bat until the surface of the glass plate sinks to about 1.5 cm. .
(4) The sample prepared in (2) is immersed in the water of the flat bat and left for 30 minutes.
(5) After the “surface” of the fabric piece of the sample in water faces upward and the fabric piece is on the left side, an adhesive was applied to one side cut to a width of 2.5 cm and a length of 15 cm. A cloth adhesive tape (manufactured by Nichiban Co., Ltd., strong adhesive tape for cardboard packaging <LS> No. 101N or equivalent) is put in water, the left end of the cloth adhesive tape in the longitudinal direction is aligned with the left end of the fabric piece, and The cloth adhesive tape is temporarily affixed to the fabric piece by aligning the fabric piece and the center parallel to the longitudinal direction of the cloth adhesive tape. Next, the cloth adhesive tape remaining about 3 cm at the right end of the fabric piece is firmly attached to the film surface.
(6) The cloth adhesive tape affixed sample is turned over, and the cloth adhesive tape affixed for joining the fabric and the film in (1) is removed.
(7) With the cloth adhesive tape affixed with the "surface" facing upward, the fabric piece is set so that it is completely on the glass plate, and the cloth adhesive tape temporarily affixed to the fabric piece, A cloth roller having a weight of 1.43 kg, a width of 5 cm, and a diameter of 8.6 cm is moved in one direction in the longitudinal direction of the film on which the cloth adhesive tape is stacked, so that the cloth adhesive tape is attached to the cloth adhesive tape-attached sample in water. Affix to the “surface” to create a sample for measuring peel stress.
(8) The sample for measuring the peel stress is taken out from water, and is folded in a mountain so that the surface of the cloth adhesive tape attached is on the inside with the joint between the fabric piece and the film as a fulcrum, and then the fulcrum of the mountain fold The fabric adhesive tape affixed to the fabric piece is peeled off about 1 cm in length, the exposed fabric affixing film end is set on the upper chuck of Tensilon, and one of the fabric pieces not affixed is attached Set the end of the lower end (the bottom of the mountain fold) to the lower chuck of the Tensilon and measure the peel stress under the conditions of a tensile speed of 100 mm / min and a chart speed of 100 mm / min. A peeling stress chart is obtained in which valleys having a low height are substantially alternately connected.
(9) From the peak of the first peel stress in the obtained peel stress chart, starting from a peak of high peel stress 2 cm later, the peel stress at each of the 40 alternating peaks and valleys is read and averaged. Is the peeling stress, and the average value of the 10 measurements is the cloth adhesive tape peeling stress.
[0038]
In addition, the cross-sectional shape of fibers such as monofilaments is arbitrary, for example, round, oval, triangular, T, Y, H, +, multileaf shape such as 5 leaves, 6 leaves, 7 leaves, 8 leaves, square, rectangular , Rhombus, saddle-shaped, horseshoe-shaped, etc., and these shapes may be partially changed. Furthermore, these various cross-sectional fibers can be used in appropriate combination.
[0039]
In addition to a single structure, the structure of the fibers such as the monofilament may be a core / sheath composite structure, a sea / island composite structure arranged as a sea component or an island component, a composite structure combined in a bimetallic shape, and a hollow structure. .
[0040]
About the diameter of the cross section of the said monofilament, although it can select suitably by a use, the range of 0.01-3 mm is used most often.
[0041]
The required strength of the fiber such as the monofilament is preferably 1.0 cN / dtx or more, although it depends on the application.
[0042]
The composition contained in at least the surface of the paper machine fabric of the present invention does not require the addition of a curing agent as described above, but a curing agent can be added for the purpose of promoting curing. The curing agent that can be used is not particularly limited as long as it is a compound that reacts with polyamide, and examples thereof include polyepoxide compounds, melamine resins, urea resins, phenol resins, resorcin resins, blocked polyisocyanate compounds, and organic acids. .
[0043]
Among these, one or more selected from polyepoxide compounds and melamine resins are more preferable.
[0044]
The polyepoxide compound may be any compound as long as it has two or more epoxy groups in the molecule, but it is preferable to apply the above-described composition to the fiber as an aqueous liquid. And sorbitol polyglycidyl ether (for example, Denacol (registered trademark) EX-614B (Nagase Kasei Kogyo Co., Ltd. product)), glycerol polyglycidyl ether (commercially available product) Is, for example, Denacol (registered trademark) EX-313 (product of Nagase Kasei Kogyo Co., Ltd.)), polyglycerol polyglycidyl ether (commercially available products such as Denacol (registered trademark) EX-512 or EX-521 (Nagase Kasei Kogyo) Products)), and Diglycerol Polyglycidyl A (Examples of commercially available products, for example Denacol (registered trademark) EX-421 (Nagase Kasei Kogyo Co., Ltd. products)) le, and the like.
[0045]
The melamine resin is a polycondensate of melamine and formaldehyde, which is generally a product obtained by copolycondensation of urea together with melamine, and may further be etherified partially with methanol. This melamine resin is preferably in the form of an aqueous solution, and commercially available products include, for example, Sumitex (registered trademark) Resin M-3 (product of Sumitomo Chemical Co., Ltd.), Sumitex (registered trademark) Resin M-5S (Sumitomo Chemical). Industrial Co., Ltd. product) and Sumitex (registered trademark) Resin MC (Sumitomo Chemical Co., Ltd. product).
[0046]
As described above, the production of the paper machine fabric of the present invention is a method of applying the composition to the surface of the fabric, or a method of weaving a fiber obtained by melt spinning by adding the composition to a thermoplastic resin. Among them, the method of applying the above composition to the surface of the fiber is preferable because a fiber having more excellent antifouling property against gum pitch can be obtained.
[0047]
As a method for applying the composition to a woven fabric, any of a method in which the composition is applied to a fiber as an alcohol solution or an aqueous solution such as methanol or ethanol, and then thermally cured at 80 to 250 ° C. may be used. Specifically, a method of applying an aqueous liquid of the above composition containing an epoxidized polyamide and a curing agent to a woven fabric, followed by drying and heat curing at 80 to 250 ° C. for 1 second to 10 minutes is effective for safety and operability. It is preferable because a paper machine fabric having excellent antifouling properties against gum pitch is obtained.
[0048]
The above-mentioned composition contained in the paper machine fabric of the present invention may contain water-soluble or alcohol-soluble polymers such as polyvinyl alcohol, polyacrylic acid, polyethyleneimine and polyvinylpyrrolidone as other components. In addition, various surfactants and antifoaming agents can be contained.
[0049]
The paper machine fabric of the present invention thus provided has excellent antifouling properties against unprecedented gum pitch stains. In other words, recovered paperboard waste paper is often mixed with the papermaking raw material in addition to fresh pulp. Since this recovered corrugated paper is affixed with a so-called gum tape, a raw pulp aqueous solution mixed with recovered corrugated paper is used. Is a mixture of sticky gum tape paste. Therefore, for example, the surface of papermaking wires, press felts, and dryer canvases that are exposed to the raw pulp aqueous solution during the paper-making process, adheres and accumulates gum pitch stains during operation, and inhibits uniformity of the paper that has been rolled up. In addition, troubles such as adhesion of gum pitch stains to paper occur. Therefore, the actual situation is that the paper machine fabric was required to have excellent antifouling properties against gum pitch stains. However, the fabric for a paper machine containing the composition containing the reaction cured product of the epoxidized polyamide of the present invention on at least the surface of the fabric is the composition containing the reaction cured product of the epoxidized polyamide present on at least the surface of the fabric. Since it has the effect of remarkably suppressing the sticking of gum pitch stains to the surface, it can exhibit superior antifouling properties against gum pitch stains compared to conventional ones, and has a great utility value in the papermaking industry You can say that.
[0050]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
[Example 1]
24 parts by weight of Sumitex (registered trademark) Resin AR-8 (Sumitomo Chemical Co., Ltd.), which is a 25% by weight aqueous solution of epoxidized polyamide, and 976 parts by weight of distilled water were mixed thoroughly to give an epoxidized polyamide in an amount of 0. A treatment liquid [A] containing 6% by weight was obtained.
[0051]
And said process liquid [A] was prepared to the dip tank.
[0052]
On the other hand, a double woven papermaking wire made of PET monofilaments with a diameter of 0.30 mm for both the warp and weft is prepared and introduced into the dip tank containing the above processing solution [A]. A dip was given.
[0053]
Next, after removing excess treatment liquid [A] adhering to the papermaking wire coming out of the dip tank with an air wiper, a composition containing a reaction cured product of epoxidized polyamide is obtained by heat treatment at 150 ° C. for 30 seconds. A PET monofilament papermaking wire containing about 0.02 parts by weight on the surface was obtained.
[0054]
With respect to this papermaking wire, the cloth adhesive tape peeling stress was measured by the above-mentioned cloth adhesive tape underwater peeling method. As a result, it was 78 cN / 2.5 cm, and was excellent in antifouling property against gum pitch stains.
[Comparative Example 1]
In Example 1, except that the application of the treatment liquid [A] was omitted, the cloth adhesive tape peeling stress was measured by the cloth adhesive tape underwater peeling method in the same manner as in Example 1 for the obtained paper machine wire. As a result, it was 1205 cN / 2.5 cm, and the antifouling property against gum pitch soiling was poor.
[Example 2]
In Example 1, the treatment liquid [A] was applied during PET monofilament spinning.
[0055]
That is, a PET monofilament having a diameter of 0.30 mm that has been melt-spun, stretched, and heat-set by a known method, and exited from the heat-set zone is introduced into the dip tank containing the above-described treatment liquid [A], and an aqueous treatment liquid A composition containing a reaction cured product of an epoxidized polyamide by removing excess treatment liquid [A] adhering to the monofilament coming out of the dip tank with an air wiper and then heat-treating at 150 ° C. for 6 seconds and winding up A PET monofilament containing about 0.02 part by weight of the product on the surface was produced.
[0056]
Next, a double-woven papermaking wire obtained by weaving in the same manner as in Example 1 using a PET monofilament containing a composition containing a reaction cured product of this epoxidized polyamide on the surface, and Similarly, as a result of measuring the cloth adhesive tape peeling stress by the cloth adhesive tape underwater sticking peeling method, it was 81 cN / 2.5 cm and was excellent in antifouling property against gum pitch stains.
[Example 3]
Reactive hardening of the epoxidized polyamide prepared in the same manner as in Example 1 except that the papermaking wire in Example 1 was changed to a double-weaving papermaking dryer canvas composed of PET monofilaments having a diameter of 0.40 mm for both warp and weft. As a result of measuring the cloth adhesive tape peeling stress by the cloth adhesive tape underwater sticking peeling method in the same manner as described above for the paper-making dryer canvas containing the composition containing the product, it was 83 cN / 2.5 cm and was antifouling against gum pitch stains. It was an excellent one.
[Comparative Example 2]
In Example 3, except for omitting the application of the treatment liquid [A], the result of measuring the cloth adhesive tape peeling stress by the cloth adhesive tape underwater peeling method for the paper-making dryer canvas obtained in the same manner as above. 855 cN / 2.5 cm, and the antifouling property against gum pitch stains was poor.
[Example 4]
Reaction of epoxidized polyamide prepared in the same manner as in Example 1 except that the papermaking wire in Example 1 was changed to a double-weaving papermaking dryer canvas composed of polyphenylene sulfide monofilaments having a diameter of 0.40 mm for both warp and weft. As a result of measuring the cloth adhesive tape peeling stress by the cloth adhesive tape underwater adhesive peeling method for the paper making dryer canvas containing the composition containing the cured product on the surface, it was 79 cN / 2.5 cm, and it was found to prevent gum pitch stains. It was excellent in soiling.
[Comparative Example 3]
In Example 4, except for omitting the application of the treatment liquid [A], the result of measuring the cloth adhesive tape peeling stress by the cloth adhesive tape underwater adhesive peeling method in the same manner as described above for the papermaking dryer canvas obtained in the same manner 823 cN / 2.5 cm, and the antifouling property against gum pitch stains was poor.
[Example 5]
A double woven fabric (basis weight of 600 g / m) in which the papermaking wire in Example 1 is made of three twisted yarns of nylon 6 monofilament having a diameter of 0.21 mm and warps and wefts. ² ) Base fabric, nylon 66 short fiber vat (400 g / m per surface) ² 200g / m with lining ² The papermaking press felt containing on the surface a composition containing a reaction cured product of an epoxidized polyamide prepared in the same manner as in Example 1 except that the papermaking press felt is planted with a needle punch. Similarly, as a result of measuring the cloth adhesive tape peeling stress by the cloth adhesive tape underwater sticking peeling method, it was 35 cN / 2.5 cm, and was excellent in antifouling property against gum pitch stains.
[Comparative Example 4]
In Example 5, except that the application of the treatment liquid [A] was omitted, the result of measuring the cloth adhesive tape peeling stress by the cloth adhesive tape underwater peeling method in the same manner as described above for the papermaking press felt obtained in the same manner 326 cN / 2.5 cm, and the antifouling property against gum pitch stains was poor.
[Example 6]
In Example 5, nylon 66 short fibers as bats were woven by changing to nylon 66 short fibers that were treated with the treatment liquid [A] and heat-treated at 150 ° C. for 5 minutes in the short fiber spinning process. As a result of measuring the cloth adhesive tape peeling stress by the cloth adhesive tape underwater peeling method for the papermaking press felt obtained in the same manner except that the application of the treatment liquid [A] was omitted, 40 cN / 2. It was 5 cm, and was excellent in antifouling property against gum pitch stains.
[0057]
【The invention's effect】
As described above, the paper machine fabric according to the present invention has excellent antifouling properties against gum pitch stains. It can be suitably used as textiles for various paper machines such as paper press felt used in the watering process and paper dryer drier canvas that dries the wet paper and coated paper. Is.

Claims

A paper machine fabric comprising a composition containing a reaction cured product of a water-soluble epoxidized polyamide on at least a surface of the fabric.

2. The fabric for a paper machine according to claim 1, wherein the fabric adhesive tape peel stress of the fabric measured by the underwater peeling method of the fabric adhesive tape of (1) to (9) below is 150 cN / 2.5 cm or less. .
(1) A fabric for a paper machine is cut into a 12 cm × 5 cm rectangle with the warp direction of the fabric as the longitudinal direction to produce a fabric piece (where the fabric piece contacts the paper on the paper machine) Is the “front side” and the side that does not contact the paper is the “back side”).
(2) One piece of a biaxially stretched film made of polyethylene terephthalate having a thickness of 150 to 250 μm, a width of 5 cm, and a length of 12 cm is prepared. Align the ends of the short sides of the film piece with each other so that they do not overlap, and apply a cloth adhesive tape (approx. 2.5 cm x 2.5 cm) coated with an adhesive on one side across the ends of the fabric piece and film piece. A sample in which the fabric piece and the film piece are joined in the vertical direction is prepared.
(3) A glass plate (thickness 0.8 cm, length 25 cm, width 10 cm) is laid in a flat flat bat at the bottom, and water is poured into the flat bat until the surface of the glass plate sinks to about 1.5 cm. .
(4) The sample prepared in (2) is immersed in the water of the flat bat and left for 30 minutes.
(5) After the “surface” of the fabric piece of the sample in water faces upward and the fabric piece is on the left side, an adhesive was applied to one side cut to a width of 2.5 cm and a length of 15 cm. A cloth adhesive tape (manufactured by Nichiban Co., Ltd., strong adhesive tape for cardboard packaging <LS> No. 101N or equivalent) is put in water, the left end of the cloth adhesive tape in the longitudinal direction is aligned with the left end of the fabric piece, and The cloth adhesive tape is temporarily affixed to the fabric piece by aligning the fabric piece and the center parallel to the longitudinal direction of the cloth adhesive tape. Next, the cloth adhesive tape remaining about 3 cm at the right end of the fabric piece is firmly attached to the film surface.
(6) The cloth adhesive tape affixed sample is turned over, and the cloth adhesive tape affixed for joining the fabric and the film in (1) is removed.
(7) With the cloth adhesive tape affixed with the "surface" facing upward, the fabric piece is set so that it is completely on the glass plate, and the cloth adhesive tape temporarily affixed to the fabric piece, A cloth roller having a weight of 1.43 kg, a width of 5 cm, and a diameter of 8.6 cm is moved in one direction in the longitudinal direction of the film on which the cloth adhesive tape is stacked, so that the cloth adhesive tape is attached to the cloth adhesive tape-attached sample in water. Affix to the “surface” to create a sample for measuring peel stress.
(8) The sample for measuring the peel stress is taken out from water, and is folded in a mountain so that the surface of the cloth adhesive tape attached is on the inside with the joint between the fabric piece and the film as a fulcrum, and then the fulcrum of the mountain fold The fabric adhesive tape affixed to the fabric piece is peeled off about 1 cm in length, the exposed fabric affixing film end is set on the upper chuck of Tensilon, and one of the fabric pieces not affixed is attached Set the end of the lower end (the bottom of the mountain fold) to the lower chuck of the Tensilon and measure the peel stress under the conditions of a tensile speed of 100 mm / min and a chart speed of 100 mm / min. A peeling stress chart is obtained in which valleys having a low height are substantially alternately connected.
(9) From the peak of the first peel stress in the obtained peel stress chart, starting from a peak of high peel stress 2 cm later, the peel stress at each of the 40 alternating peaks and valleys is read and averaged. Is the peeling stress, and the average value of the 10 measurements is the cloth adhesive tape peeling stress.

The paper machine woven fabric according to claim 1 or 2 , wherein a main material constituting the woven fabric is a thermoplastic resin containing at least 50% by weight selected from polyester, polyphenylene sulfide and polyamide.

The woven fabric for a paper machine according to any one of claims 1 to 3 , wherein the woven fabric comprises monofilament as at least a part of a constituent material.