JP3980190B2

JP3980190B2 - Colored absorbent material with discontinuous white oil absorption display

Info

Publication number: JP3980190B2
Application number: JP22005998A
Authority: JP
Inventors: 一平加藤; 祐子田中; 眞人宍倉
Original assignee: 三島製紙株式会社
Priority date: 1998-08-04
Filing date: 1998-08-04
Publication date: 2007-09-26
Anticipated expiration: 2018-08-04
Also published as: JP2000050951A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔の皮脂の拭き取り、顔の皮脂量分布測定用フェイスマスクや、眼鏡等の脂拭き取りその他各種物体表面の油分、水分の拭き取りなどの用途に使用できる吸収材に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、油脂、水分などの拭き取りには、紙、不織布等からなるディスポーザルな吸収材がよく使われている。多量の油脂や水分の拭き取りであれば、吸収材への転移付着は容易に確認できるが、微量の油脂は、吸収材への転移付着量が少ないため拭き取り効果の確認が困難である。同じ拭き取り量であっても吸収材において拭き取り効果が明瞭に確認できることが商品価値を高めるため、微量油脂拭き取り効果が確認できる吸収材が求められてきた。
【０００３】
油脂拭き取り紙状体として、実公昭５０−４４７１２号には、着色層（着色基紙）の少なくとも一側面に、これとは色相を異にし、かつ吸脂性を有し、吸油によって透明化する吸油層を有する紙状体が提案されている。この紙状体においては、表面の吸油層が油脂を吸収する性質を有し、油脂を吸収した吸油層は透明化するため、吸油層とは異なる色相を持つ着色層が透視されて、拭き取り効果の確認ができるものであるが、この紙状体は、着色層が一般的紙からなり、顔料を含む吸油層が着色層全面を隠蔽するもので、剛直な感触を与えるものである。
【０００４】
また、実公昭６４−３０７６号には、紙などの基材の表面に着色層を形成し、更にその上に白色顔料と結合剤とからなる吸油性を有する地色層を形成した皮脂量測定用具が提案されている。この皮脂量測定用具においては地色層が油脂を吸収すると透明化して着色層を現出させることにより皮脂量の測定を可能としたものである。
【０００５】
上記の提案はいずれも、基材の表面全体に形成された吸油層が油脂を吸収することを目的としており、また、吸油層は基材の表面を完全に隠蔽する連続層となっているため、基材自体の吸油性、その他の特質や感触を生かすことは考えられていない。たとえ不織布などの柔軟性に富んだ基材を用いたとしても顔料を多く含む吸油層に隠蔽されてごわついた感触のものとなる。また、連続した吸油層は不織布の吸水性を著しく損なうので吸水の用途には使用することができない。従って、不織布基材表面を完全に隠蔽するように白色顔料塗工層が形成されたものは、吸水性、吸油性、柔軟性を有する不織布を基材に用いてもその特質を生かすことができない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、吸水性、吸油性および柔軟性を有する不織布を基材として、該基材に微量油脂の吸収を表示する吸脂表示部を形成する一方、不織布自体にも油分、水分の吸収をなさしめ、且つ不織布本来の柔軟性に優れた特質を感触に生かした吸収材であって、油分や水分の吸収、特に微量油脂の吸収を明瞭に確認できる吸収材を提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、吸水性、吸油性および柔軟性を有する明度（Ｌ値）７０以下の着色不織布表面に白色顔料塗工液を０．５〜４．８ｇ／ｍ^２塗工して、着色不織布表面の繊維に白色顔料を付着させ、不連続な白色の吸脂表示部を設けたことを特徴とする有色吸収材に関する。
本発明にかかる有色吸収材の表面の外観は、基材となる着色不織布の色にうっすら白っぽくかすみがかかったような色彩を呈するものである。
【０００８】
本発明においては、最外部の繊維が空間に凹凸を持って存在する不織布の表面状態を利用して、あるいは塗工方式によって不連続状態に比較的少量の白色顔料を着色不織布表面の繊維に付着させるものである。少量の白色顔料塗工液は不織布内部に浸透して空隙を密封することなく、不織布表面に不連続な白色の吸脂表示部が形成される。不織布基材表面が白色顔料によって完全に隠蔽されないので、不織布基材の吸水性、吸油性および柔軟性の特徴を生かすことができる。
【０００９】
本発明において基材となる着色不織布は、吸水性、吸油性に優れ、且つ柔軟性に富む不織布を用いる。基材材料としては、コットン、木材パルプ、レーヨン等のセルロース材料が好ましいが、吸水性、吸油性に優れたアクリル、ポリエステエル、ナイロン等でもよい。
【００１０】
不織布としては、湿式不織布、乾式不織布を問わないが、嵩高で柔軟であって、拭き取りに適したものでなくてはならない。望ましいものとしては、例えばコットンスパンレース不織布である。
【００１１】
微量な油分の吸収を確認できるように、白色顔料からなる吸脂表示部とのコントラストを得るために、不織布基材は着色したものを使用する。微量油脂を吸収すると、吸脂表示部の白色顔料は透明化して不織布基材の色を浮かび上がらせるとともに、吸脂による着色不織布の濃色化も吸脂確認に寄与する。
【００１２】
また、有色の不織布は、水分を吸収した場合に濃色化して、水分の吸収を明瞭に表示する効果もある。水分の吸収の表示については、基材の濃色化の方が主に寄与し、塗工された白色顔料の透明化は補足的である。
【００１３】
白っぽい非吸脂部分とのコントラスト、及び吸脂による濃色化の効果を得るため、不織布の色としては、明度（Ｌ値）ができるだけ低いものが好ましい。白色顔料のＬ値は約８０であるので、コントラストの関係上、着色不織布のＬ値としては７０以下とする必要がある。これに該当するもののうち、低い色相の例としてブルー色が２０〜４０、ブラウン色が３０〜５０であり、白色の吸脂表示部とのコントラストが大きく好ましい。オレンジ色はＬ値が比較的高く、６０〜７０であるが、十分微量の油脂の吸収を表示する機能があった。これらに対して、イエロー色は、Ｌ値が７０〜８０であり、白色とのコントラストが不十分である。また、同系色では、色濃度の濃いものほどＬ値は低く、コントラストを得る上でより好ましい。
【００１４】
上記色相の不織布は、無色の不織布に各種染料を用いて着色することにより得ることができるが、着色不織布として市販されているものを使用することもできる。
【００１５】
本発明は、上記のような着色不織布を基材として、その表面に白色顔料塗工液を０．５〜４．８ｇ／ｍ^２塗工して、着色不織布表面の繊維に白色顔料を付着させ、不連続な吸脂表示部を設けたことを特徴とする。
【００１６】
白色顔料としては、屈折率が１．７以下の低屈折率白色顔料、例えば合成シリカ、タルク、白土、炭酸カルシウムなどが好ましい。これは、屈折率が１．４５の皮脂を吸収した際に白色顔料塗工部分が透明化するからである。二酸化チタンその他の屈折率の高い白色顔料は、皮脂を吸収しても透明化しないので、単独では使用できないが、補助的に使用することは可能である。
【００１７】
白色顔料塗工液は、上記白色顔料と結合剤とからなり、結合剤としては、例えば、カゼイン、澱粉、合成ラテックス、セルロース誘導体の如き、不織布との親和性がよく、且つ透明性が得られるものが選ばれ、なかでもアクリル系ラテックスもしくは、ＳＢＲ系ラテックスが好適である。
【００１８】
白色顔料塗工液中における低屈折率白色顔料と結合剤との比率は、重量比で１：０．４〜１とする。結合剤がこれより少ないと白色顔料の脱落が起こり、また、これより多いと吸油、吸水し難くなる。
【００１９】
白色顔料塗工液は、着色不織布の表面に０．５〜４．８ｇ／ｍ^２の割合で塗工する。一般的に不織布表面は、繊維が密な平面ではなく、繊維が外部空間に対して凹凸を持って存在しているため、グラビアロール等で付着量を制限した塗工液を凸部に部分表面転写する方法で、着色不織布の表面に塗工液を塗布すると、塗工液は、不織布の内部深くまで浸透することがなく、白色顔料は不織布表面の最外部繊維にのみ付着するので、不織布表面を完全に隠蔽することなく、不連続な吸脂表示部が形成される。この不連続な吸脂表示部は、拡大すると網目状または点在する島状等の形態として認識することができる。例えば、１０倍以上の拡大写真により、着色不織布上に白色の網目状に、あるいはより塗工量が少ないと点在した白色の島状に分布した状態を観察することができる。
【００２０】
更に、線状、格子状又はドット状にグラビアコート方式による塗工あるいはスクリーン印刷する方法によっても、不連続な白色の吸脂表示部を形成することが可能である。この方法であれば、比較的に繊維の凹凸の少ない表面を有する不織布であっても、不連続な白色の吸脂表示部の形成が可能である。
【００２１】
実験の結果、上記のように不織布の表面に０．５〜４．８ｇ／ｍ^２の範囲の量の塗工では、不織布表面は完全には隠蔽されず、白色の吸脂表示部による表面占有率（不織布表面の隠蔽率）は、２０〜６０％の範囲内となる。
吸脂表示部による表面占有率は、吸脂表示部が形成された不織布表面の顕微鏡写真を撮り、吸脂表示部の面積を測定して求めることができる。
【００２２】
本発明においては、白色顔料塗工により形成された吸脂表示部が、吸脂に際してどのように機能するかを数値で示すために、吸脂前後の吸収材表面について、ＪＩＳＺ８７３０におけるＬａｂ表色系で測定し、ハンターの色差式により算出される色差ΔEをもって吸脂前後の吸収材表面の変化として表した。
【００２３】
実験によれば、吸脂による色差ΔEが３以上であれば、吸脂部分が非吸脂部分より濃くなることが肉眼により明瞭に識別できた。吸脂によるΔEが２〜３では、肉眼識別は可能ではあったが、やや不明瞭であった。
【００２４】
また、実験によれば、白色顔料塗工液の塗工量が０．５ｇ／ｍ^２（表面占有率２０％）から４．８ｇ／ｍ^２（表面占有率６０％）の範囲においては、吸脂によるΔＥは３以上であり、吸脂表示機能が十分であった。
白色顔料塗工液の塗工量が０．５ｇ／ｍ^２より少ないと吸脂ΔＥが３未満となるのは、吸脂により透明化する白色顔料が少なすぎて吸脂による色差が生じにくいからである。一方、白色顔料塗工液塗工量が４．８ｇ／ｍ^２（表面占有率６０％）より多くなっても吸脂ΔＥが３未満となるのは、塗工量が多過ぎると塗工厚さが厚くなり、微量な油脂の吸収に対する反応が劣り、吸脂しても透明化しない白い部分が残り、透明化による基材の色の浮かび上がりが生じないからである。
白色顔料塗工液の塗工量のより望ましい範囲は、０．８〜３．０ｇ／ｍ^２であり、この範囲では、吸脂ΔＥは４以上となる。
【００２５】
また、白色顔料塗工液塗工量が４．８ｇ／ｍ^２（表面占有率６０％）より多い場合には、不織布表面を隠蔽する構造に近くなり、不織布本来の感触を損ない、柔軟性が大きく阻害されることになる。
実験の結果、吸脂表示部の表面占有率が６５％の場合、硬さが基材の2倍を超えて硬すぎる感があり、柔軟性が損なわれることに加えて、水のはじきが少し観察されて好ましくなかった。
【００２６】
なお、本発明にかかる吸収材を、顔の皮脂量測定用などに使用する場合、顔の皮脂腺は平均８００個／ｃｍ^２、皮脂量は平均２００μｇ／ｃｍ^２（＝２ｇ／ｍ^２）が常時存在し、皮脂の大きさは０．１ｍｍ径の半球、皮脂間の間隔は０．２５ｍｍと推定されるので、皮脂をもれなく検出するためには、白色顔料が塗布されない部分の間隔は０．１ｍｍ以下とするのが好ましい。
このために、線状のパターン印刷では線間の間隔０．１ｍｍ、線の幅は０．０２〜０．１９ｍｍの範囲、格子パータンでは格子間隔０．１ｍｍ、線幅は０．０１〜０．０７ｍｍの範囲、ドッドパターンではドッド間隔０．１ｍｍ、ドッド径０．０５〜０．１８ｍｍの範囲のものを使用すればよい。
【００２７】
【実施例】
以下に本発明の実施例及び比較例について説明する。
実施例及び比較例においては、以下の測定方法を用いた。
▲１▼白色顔料塗工液塗工量（ｇ／ｍ^２）
白色顔料塗工液塗工前後の不織布の重量を測定し、重量変化から不織布への白色顔料塗工液塗工量（不織布への付着量）を算出した。
【００２８】
▲２▼吸脂表示部による表面占有率（％）
白色の吸脂表示部が形成された不織布表面の顕微鏡写真を撮り、吸脂表示部が網目状、点在する島状、あるいはドット状等に不織布表面に載っている部分（吸脂表示部による占有部分）の面積割合を測定した。
吸脂表示部による表面占有率（％）＝
（吸脂表示部による占有部分面積／不織布表面の面積）×１００（％）
【００２９】
▲３▼吸脂表示部の塗工厚さ（ｇ／ｍ^２）
上記白色顔料塗工液塗工量と吸脂表示部表面占有率から計算で求めた。
塗工厚さ（ｇ／ｍ^２）＝
塗工量（ｇ／ｍ^２）÷｛表面占有率（％）／１００（％）｝
【００３０】
▲４▼吸脂表示部の平均線幅（ｍｍ）
不織布表面の顕微鏡写真（１００倍）を用いて、２ｃｍ（実寸０．２ｍｍ）間隔に走査線を引き、走査線と交わった、網目状あるいは島状の吸脂表示部の幅を測定した。測定点数は５０〜１００であり、その平均値を求め、実寸に換算した。
【００３１】
▲５▼色差ΔＥの測定（ＪＩＳＺ８７２２に適合）
ＳＭカラーコンピュータモデルＳＭ４−CH（スガ試験機株式会社製）を用いて測定した。色差ΔＥは、ＪＩＳＺ８７３０に示される色差の表示方法のうち、Ｌａｂ系によるものである。Ｌは明度、ａ、ｂは色相と彩度を表す色度であり、ａとｂはそれぞれ色の方向を示す。ａは（−）緑方向、（＋）赤方向であり、ｂは（−）青方向、（＋）黄色方向である。
比較される２つの対象の色差ΔＥは、２つの対象の表色（L_１、ａ_１、ｂ_１）と（L_２、ａ_２、ｂ_２）をそれぞれ測定し、ΔＬ＝L_２−Ｌ_１、Δａ＝ａ_２−ａ_１、Δｂ＝ｂ_２−ｂ_１を求め、下記ハンターの色差式により算出される。
ΔＥ＝√ΔＬ^２＋Δａ^２＋Δｂ^２
【００３２】
▲６▼白塗工ΔＥ（不織布に吸脂表示部を設けたことによる色の変化）
着色不織布基材の（L_１、ａ_１、ｂ_１）、白色顔料が塗工された不織布表面の（L_２、ａ_２、ｂ_２）を測定し、上記ハンターの色差式から色差ΔＥを求めた。
【００３３】
▲７▼吸脂ΔＥ（吸脂による吸収材の色の変化）
実施例または比較例の吸収材に、疑似皮脂（ヒマシ油／ベンジルアルコール＝８０／２０）を２ｇ／ｍ^２、ＲＩ印刷機で不織布表面に塗工し、塗工前後の（Ｌ、ａ、ｂ）を測定し、色差ΔＥを求めた。
【００３４】
▲８▼吸水ΔＥ（吸水による吸収材の色の変化）
実施例または比較例の吸収材を水に浸漬後取り出して、ろ紙の間に挟み、過剰の水を脱水した。水浸漬前後の（Ｌ、ａ、ｂ）を測定し、色差ΔＥを求めた。
【００３５】
▲９▼硬さ（ベンディングスティフネス、曲げ剛度）
曲げ応力試験機（ベンディングレジスタンステスター、ＬＯＲＥＮＴＺＥＮ社製）を用いて測定した。単位はｍＮで示した。Ｌ＆Ｗ方式の剛度であり、ＳＣＡＮＰ２９：６９に準拠している。
【００３６】
［実施例１］
着色不織布として、ワインレッド色のコットンスパンレース不織布（オイコスＰＬ−２０６０−ＤＢ、プレーン表面、目付６０ｇ／ｍ^２、日清紡製）を用いた。ＳＭカラーコンピュータモデルＳＭ４−CH（スガ試験機株式会社製）を用いて測定したところ、この着色不織布の明度（Ｌ値）は３４．５１であった。
【００３７】
白色顔料塗工液は、白色顔料として、シリカ（カープレックス６７、シオノギ製）を１３．３％、カオリン（アマゾン８８ＳＤ、ＣＡＤＡＭ製）を１３．３％、結合剤としてアクリル系バインダー（ポリゾールＭ−１９、昭和高分子製、固形分４８％液）を１３．３％、分散剤としてヘキサメタリン酸ソーダを０．１３％の混合液を使用した。
【００３８】
この塗工液をガラス板上に巻線径０．２５ｍｍのＷＥＢＳＴＥＲ試験用バーを使い、バー塗工し、白色顔料塗工液の層を作り、この上に前記着色不織布を載せ、ゴムロールを２〜３回転がし、続いて不織布を素早く剥ぎ取り、白色顔料塗工液を不織布表面に転写した。ガラス板上には、転写されない白色顔料塗工液が残っていた。
【００３９】
シリンダードライヤーで乾燥後、不織布表面の繊維に白色顔料が付着し、不連続な白色の吸脂表示部が形成された吸収材が得られた。この吸収材は、不織布基材のワインレッドの色にややかすみがかかったような色合いの外観を呈していた。この吸収材の吸脂表示部形成面の２００倍顕微鏡写真を撮ったところ、図１に示すように着色不織布表面に均一に分布した白色の網目状の形態が観察された。また、この吸収材の物性、性能を表１に示した。
【００４０】
不織布への白色顔料塗工液の塗工量は、２．６ｇ／ｍ^２であった。また、網目の平均線幅は０．０４１ｍｍであり、網目状吸脂表示部の表面占有率は、５０．７％であった。従って、塗工量と表面占有率から、塗工厚さは、５．１ｇ／ｍ^２と計算された。
【００４１】
着色不織布基材の（Ｌ_１、ａ_１、ｂ_１）は、（３４．５１、５．４、−１．７７）、これに不連続な白色の吸脂表示部が形成された吸収材の（Ｌ_２、ａ_２、ｂ_２）は、（３９．２２、４．０１、−３．３３）であり、吸脂表示部形成による色差ΔＥ（以下、白塗工ΔＥと称す）は、５．１５であった。
【００４２】
不連続な白色の吸脂表示部が形成された吸収材に、２ｇ／ｍ^２の疑似皮脂を付着させたところ、疑似皮脂付着後の（Ｌ_３、ａ_３、ｂ_３）の測定値は、（３５．２、５．１９、−２．０９）であり、上記吸脂前の（Ｌ_２、ａ_２、ｂ_２）から吸脂後の（Ｌ_３、ａ_３、ｂ_３）への色差ΔＥ（以下、吸脂ΔＥと称す）は、４．３７であった。疑似皮脂付着前後の吸収材表面を肉眼比較したところ、吸収材の吸脂部分は濃色となり、吸脂していない部分と明確な差があり、微量の皮脂の検知に有効であった。
【００４３】
また、この不連続な白色の吸脂表示部を有する吸収材は、白色顔料の塗布量が微量であり、不織布基材表面が完全には隠蔽されていないので、柔軟性が高く、顔の皮脂の拭き取り時の肌触りに違和感がなく、未塗工の不織布と同等の触感であった。この吸収材の硬さ（ベンディングスティフネス）を測定したところ、タテ方向２９ｍＮ、ヨコ方向２３ｍＮであり、未塗工の着色不織布基材の硬さであるタテ方向１８ｍＮ、ヨコ方向１３ｍＮに比べ、遜色なかった。
【００４４】
また、この吸収材に水を吸収させて、吸水前後の色の変化を観察したところ、吸水により濃色となり、肉眼的に吸水の効果が明確に確認できた。因みに、吸水前後の（Ｌ、ａ、ｂ）を測定して、色差ΔＥを求めたところ、９．１７であった。また、吸脂表示部形成による水のはじき等は観察されず、基材不織布の持つ物性が損なわれることがなかった。
【００４５】
この吸収材は、顔の皮脂のような微量の油脂の拭き取り表示機能に優れ、皮脂量分布測定用マスクとして有用であった。
【００４６】
［実施例２］
ガラス板上に塗工液層をつくるのに、巻線径０．２０ｍｍのバーを使用した以外は、実施例１と同様にして、不連続な白色の吸脂表示部が形成された吸収材を得た。この吸収材の吸脂表示部形成面の２００倍顕微鏡写真を撮ったところ、着色不織布表面に白色の網目状の形態が観察された。また、この吸収材の物性、性能を表１に示した。
【００４７】
不織布への白色顔料塗工液の塗工量は、１．９ｇ／ｍ^２であった。また、網目状の平均線幅は０．０３５ｍｍであり、不連続な吸脂表示部の表面占有率は、４５．２％であった。従って、塗工量と表面占有率から、塗工厚さは、４．２ｇ／ｍ^２と計算された。
【００４８】
実施例１と同様にして求めた白塗工ΔＥは４．２０、吸脂ΔＥは４．８７であり、微量の皮脂の検知に有効であった。
【００４９】
［実施例３］
ガラス板上に塗工液層をつくるのに、巻線径０．１５ｍｍのバーを使用した以外は、実施例１と同様にして、不連続な白色の吸脂表示部が形成された吸収材を得た。この吸収材の吸脂表示部形成面の２００倍顕微鏡写真を撮ったところ、着色不織布表面に白色の島が点在した形態が観察された。また、この吸収材の物性、性能を表１に示した。
【００５０】
不織布への白色顔料塗工液の塗工量は、０．５ｇ／ｍ^２であった。また、点在する島の平均線幅は０．０３１ｍｍであり、不連続な吸脂表示部の表面占有率は、２０％であった。従って、塗工量と表面占有率から、塗工厚さは、２．５ｇ／ｍ^２と計算された。
吸脂ΔＥは、３．００であり、微量な皮脂の吸収の肉眼識別は可能であったが、下限に近かった。
【００５１】
［比較例１、２］
実施例１で基材として用いた不織布に白色顔料を塗工しないものを比較例１の吸収材としてその物性、性能を表１に示した。
【００５２】
また、ガラス板上に塗工液層をつくるのに、巻線径０．１０ｍｍのバーを使用した以外は、実施例１と同様にして、実施例３よりもさらに白色顔料塗工量が少ない吸収材を作製し、比較例２として、その物性、性能を表１に示した。この吸収材の白色顔料塗工液塗工量は０．４ｇ／ｍ^２であり、この吸収材の吸脂表示部形成面の２００倍顕微鏡写真を撮ったところ、着色不織布表面に白色の島が点在した形態が観察されたが、平均線幅は０．０３０ｍｍであり、不連続な吸脂表示部の表面占有率は１７．８％であった。従って、塗工量と表面占有率から、塗工厚さは、２．２ｇ／ｍ^２と計算された。
【００５３】
比較例１の吸脂ΔＥは１．２６であり、比較例２の吸脂ΔＥは２．８３であり、微量な皮脂付着の肉眼識別は、その差異が見分けにくく、微量な油脂の検出には不適であった。
【００５４】
［実施例４］
ガラス板上に塗工液層をつくるのに、巻線径０．３０ｍｍのバーを使用した以外は、実施例１と同様にして、不連続な白色の吸脂表示部が形成された吸収材を得た。この吸収材の吸脂表示部形成面の２００倍顕微鏡写真を撮ったところ、着色不織布表面に白色の網目状の形態が観察された。また、この吸収材の物性、性能を表１に示した。
【００５５】
不織布への白色顔料塗工液の塗工量は、４．８ｇ／ｍ^２であった。また、網目の平均線幅は０．０５１ｍｍであり、不連続な吸脂表示部の表面占有率は、６０％であった。従って、塗工量と表面占有率から、塗工厚さは、８．０ｇ／ｍ^２と計算された。
【００５６】
実施例１と同様にして算出された吸脂ΔＥは３．００で、微量な皮脂の肉眼識別は可能であったが、下限に近かった。硬さ（ベンディングスティフネス）を測定したところ、タテ方向３７ｍＮ、ヨコ方向３１ｍＮであり、少し硬い感触があり、肌触りも少しザラツキを感じ、上限に近かった。
【００５７】
［比較例３］
ガラス板上に塗工液層をつくるのに、巻線径０．３５ｍｍのバーを使用した以外は、実施例１と同様にして、実施例４よりもさらに白色顔料塗工量が多い吸収材を作製し、その物性、性能を表１に示した。この吸収材の白色顔料塗工液塗工量は６．２ｇ／ｍ^２であり、この吸収材の吸脂表示部形成面の２００倍顕微鏡写真を撮ったところ、着色不織布表面に白色の網目状の形態が観察された。網目の平均線幅は０．０５８ｍｍであり、不連続な吸脂表示部の表面占有率は６４．７％であった。従って、塗工量と表面占有率から、塗工厚さは、９．６ｇ／ｍ² と計算された。
【００５８】
吸脂ΔＥは１．８９であり、吸脂後も、吸脂表示部に白さが残り、微量な皮脂付着の肉眼識別は、その差異が見分けにくく、微量な油脂の検出には不適であった。
【００５９】
また、硬さ（ベンディングスティフネス）を測定したところ、タテ方向４２．５ｍＮ、ヨコ方向３６ｍＮであり、肌触りにおいてもかなり違和感があった。更に吸水時、吸脂表示部での水のはじきも観察された。
【００６０】
【表１】

【００６１】
［実施例５］
無着色のコットンスパンレース（オイコスＰＬ−２０８０、表面プレーン、目付８０ｇ／ｍ^２、日清紡製）に、染料着色により、イエロー色（日本化薬（株）製カヤセルイエローＣＧ）、オレンジ色（日本化薬（株）製カヤセルオレンジＣＳリキッド）、ブルー色（日本化薬（株）製カヤセルブルーＣＦリキッド）、ブラウン色（Ｂｒ−Ｓ５Ｌ）の４種類の色、色濃度として各々４水準、計１６水準の着色不織布を準備した。
【００６２】
この１６種の色の異なる着色不織布を基材として、実施例１と同様の白色顔料塗工を行い、１６種類の吸収材を得た。
すなわち、白色顔料塗工液の塗工量は約３ｇ／ｍ^２、白色の網目の平均線幅は約０．０４ｍｍであり、不連続な白色の吸脂表示部の表面占有率は約５０％であった。従って、塗工量と表面占有率から、塗工厚さは、６ｇ／ｍ^２と計算された。
【００６３】
実施例１と同様にして吸脂ΔＥを求め、基材着色不織布の明度（Ｌ値）との関係を調べたところ、微量な皮脂の識別に有効な吸脂ΔＥが３以上となったのは、Ｌ値が７０以下のものであった。
これは、Ｌ値が７０を超えたものは、白色顔料のＬ値に近くなるため、吸脂により白色顔料が透明化して基材色が浮かび上がっても、非吸脂の白色顔料部分との差異が小さいため、吸脂部分と非吸脂部分との色差が感知されないためである。
【００６４】
従って、塗工された白色顔料が吸脂表示部として機能するためには、基材不織布の明度（Ｌ値）が７０を超えるものは不適合である。例えば、Ｌ値の高いイエロー色は不適合、オレンジ色が下限であり、ブルー、ブラウンのようなＬ値の低い色が望ましい。
【００６５】
［実施例６］
着色不織布基材、白色顔料塗工液としては、実施例１と同様のものを用い、塗工は試験用のコーターを用いた。塗工方式としてはダイレクトグラビアコート方式を用いた。
＃１００線、セル深さ７６μｍのグラビアロールを使用し、加工速度２０ｍ／分、２ｋｇ／ｃｍ^２のニップ圧でダイレクトグラビア塗工し、不連続な白色の吸脂表示部を有する吸収材が得られた。
【００６６】
塗工量２．５ｇ／ｍ^２、吸脂表示部は拡大するとドット状をしていて、ドットの平均径０．２ｍｍ、吸脂表示部の表面占有率は５０％であり、吸脂表示部の塗工厚さは、５．０ｇ／ｍ^２と計算された。
実施例１と同様にして、疑似皮脂を付着させ吸脂ΔＥを測定したところ、４．５０であり、微量な皮脂の検知に有用であった。
【００６７】
［実施例７］
着色不織布基材、白色顔料塗工液としては、実施例１と同様のものを用い、塗工は試験用のコーターを用いた。塗工方式としてはオフセットグラビアコート方式を用いた。
＃１５０線、セル深さ５０μｍのグラビアロールを使用し、加工速度２０ｍ／分で、一度転移ロールに転移した塗工液を不織布基材に塗工するオフセットグラビア方式で行い、不連続な白色の吸脂表示部を有する吸収材が得られた。
【００６８】
塗工量１．６５ｇ／ｍ^２、吸脂表示部は拡大するとドット状をしていて、ドットの平均径０．１５ｍｍ、吸脂表示部の表面占有率は５０％であり、吸脂表示部の塗工厚さは、３．３ｇ／ｍ^２と計算された。
実施例１と同様にして、疑似皮脂を付着させ吸脂ΔＥを測定したところ、４．４０であり、微量な皮脂の検知に有用であった。
【００６９】
【発明の効果】
本発明においては、白色顔料塗工液が有色の不織布基材表面を完全に隠蔽することなく塗工されて、有色の不織布基材の表面に不連続な白色の吸脂表示部が形成されるため、不織布基材の吸水性、吸油性および柔軟性の特徴を生かすことができる。
吸脂表示部は、微量の油脂により透明化して不織布基材の色が顕在化するとともに、吸脂により有色の不織布基材が濃色化するため、吸脂部分と非吸脂部分とのコントラストにより微量の油脂の吸収を確認することができる。更に吸水によっても不織布基材は、濃色化するので吸水の確認も同時にできるものである。
本発明にかかる吸収材は、不織布本来の柔軟性、油脂吸収性、水吸収性等の特性を損なうことなく、微量油脂の吸脂確認機能を有するので、眼鏡等の脂拭き取り、顔の皮脂の拭き取り等の用途において有用であり、顔の皮脂分布測定用フェイスマスク等にも使用でき、幅広い用途に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例１で作製された吸収材の表面の拡大写真[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an absorbent material that can be used for wiping off facial sebum, a facial mask for measuring the distribution of facial sebum amount, wiping off fats such as glasses, and other oils on the surface of various objects, and wiping off moisture.
[0002]
[Prior art]
In recent years, a disposable absorbent material made of paper, nonwoven fabric or the like is often used for wiping off oils and fats and moisture. If a large amount of fats and oils are wiped off, transfer adhesion to the absorbent material can be easily confirmed, but a small amount of fats and oils are difficult to confirm the wiping effect because the amount of transfer adhesion to the absorbent material is small. In order to increase the commercial value that the wiping effect can be clearly confirmed in the absorbent material even with the same amount of wiping, there has been a demand for an absorbent material capable of confirming the effect of wiping off a small amount of oil.
[0003]
In Japanese Utility Model Publication No. 50-44712, as an oil and fat wiping paper-like body, at least one side of the colored layer (colored base paper) has a hue different from that of the colored layer (colored base paper) and has an oil-absorbing property. A paper-like body having an oil absorbing layer has been proposed. In this paper-like body, the oil absorbing layer on the surface has the property of absorbing oil and fat, and the oil absorbing layer that absorbed oil and fat is transparent, so that the colored layer having a different hue from the oil absorbing layer is seen through, and the wiping effect However, in this paper-like body, the colored layer is made of general paper, and the oil-absorbing layer containing the pigment conceals the entire colored layer, giving a rigid feel.
[0004]
In addition, Japanese Utility Model Publication No. 64-3076 discloses a sebum amount measurement in which a colored layer is formed on the surface of a substrate such as paper, and an oil-absorbing ground color layer comprising a white pigment and a binder is further formed thereon. Tools have been proposed. In this sebum amount measuring tool, when the ground color layer absorbs oil and fat, it becomes transparent and the colored layer appears to allow the sebum amount to be measured.
[0005]
All of the above proposals are intended to absorb oils and fats in the oil absorption layer formed on the entire surface of the base material, and the oil absorption layer is a continuous layer that completely hides the surface of the base material. It is not considered to make use of the oil absorbency of the substrate itself and other characteristics and feel. Even if a flexible base material such as a non-woven fabric is used, it will be covered with an oil-absorbing layer containing a large amount of pigments and will feel stiff. Moreover, since the continuous oil absorption layer remarkably impairs the water absorption of the nonwoven fabric, it cannot be used for water absorption. Therefore, those with a white pigment coating layer formed so as to completely hide the surface of the nonwoven fabric substrate cannot take advantage of its characteristics even when a nonwoven fabric having water absorption, oil absorption and flexibility is used as the substrate. .
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the present invention, a non-woven fabric having water absorbency, oil absorbency and flexibility is used as a base material, and a fat-absorbing display portion for displaying the absorption of a trace amount of fat is formed on the base material, while the non-woven fabric itself absorbs oil and moisture. It is an absorbent material that makes use of the inherently flexible nature of the nonwoven fabric, and is intended to provide an absorbent material that can clearly confirm the absorption of oil and moisture, especially the absorption of trace amounts of fats and oils. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, 0.5 to 4.8 g / m of a white pigment coating solution is applied to the surface of a colored nonwoven fabric having a lightness (L value) of 70 or less having water absorption, oil absorption and flexibility.²The present invention relates to a colored absorbent material characterized in that a white pigment is adhered to a fiber on the surface of a colored nonwoven fabric and a discontinuous white oil absorption display portion is provided.
The appearance of the surface of the colored absorbent material according to the present invention is such that the color of the colored nonwoven fabric used as the base material is slightly whitish and hazy.
[0008]
In the present invention, a relatively small amount of white pigment is attached to fibers on the surface of the colored nonwoven fabric in a discontinuous state by using the surface state of the nonwoven fabric in which the outermost fibers have irregularities in the space or by a coating method. It is something to be made. A small amount of the white pigment coating solution penetrates into the nonwoven fabric and does not seal the gap, thereby forming a discontinuous white oil-absorbing display portion on the nonwoven fabric surface. Since the surface of the nonwoven fabric substrate is not completely concealed by the white pigment, it is possible to take advantage of the water absorption, oil absorption and flexibility characteristics of the nonwoven fabric substrate.
[0009]
In the present invention, the colored nonwoven fabric used as the base material is a nonwoven fabric excellent in water absorption and oil absorption and rich in flexibility. As the base material, cellulose materials such as cotton, wood pulp, and rayon are preferable, but acrylic, polyester, nylon, and the like excellent in water absorption and oil absorption may be used.
[0010]
The nonwoven fabric may be a wet nonwoven fabric or a dry nonwoven fabric, but it must be bulky and flexible and suitable for wiping. As a desirable thing, it is a cotton spunlace nonwoven fabric, for example.
[0011]
In order to confirm the absorption of a small amount of oil, a non-woven fabric substrate is used in order to obtain a contrast with a fat absorption display portion made of a white pigment. When absorbing a small amount of fat and oil, the white pigment in the fat absorption display portion becomes transparent and the color of the nonwoven fabric substrate emerges, and the darkening of the colored nonwoven fabric by fat absorption also contributes to the confirmation of fat absorption.
[0012]
Further, the colored nonwoven fabric has an effect of darkening when moisture is absorbed and clearly displaying the absorption of moisture. Regarding the indication of moisture absorption, the darkening of the substrate mainly contributes, and the transparency of the coated white pigment is complementary.
[0013]
In order to obtain the contrast with the whitish non-absorbing part and the effect of darkening by fat absorption, the color of the nonwoven fabric is preferably as low as possible in lightness (L value). Since the L value of the white pigment is about 80, the L value of the colored nonwoven fabric needs to be 70 or less in terms of contrast. Among these, blue colors are 20 to 40 and brown colors are 30 to 50 as examples of low hues, and the contrast with the white oil-absorbing display portion is large and preferable. Orange has a relatively high L value of 60 to 70, but has a function of displaying absorption of a sufficiently small amount of oil. On the other hand, yellow has an L value of 70 to 80 and has insufficient contrast with white. For similar colors, the darker the color density, the lower the L value, which is more preferable for obtaining contrast.
[0014]
Although the nonwoven fabric of the said hue can be obtained by coloring a colorless nonwoven fabric using various dyes, what is marketed as a colored nonwoven fabric can also be used.
[0015]
In the present invention, the above-described colored nonwoven fabric is used as a base material, and a white pigment coating liquid is applied to the surface thereof at 0.5 to 4.8 g / m.²It is characterized in that a white pigment is adhered to the fiber on the surface of the colored non-woven fabric and a discontinuous oil absorption display portion is provided.
[0016]
As the white pigment, a low refractive index white pigment having a refractive index of 1.7 or less, for example, synthetic silica, talc, clay, calcium carbonate and the like are preferable. This is because the white pigment coated portion becomes transparent when absorbing sebum with a refractive index of 1.45. Titanium dioxide and other white pigments with a high refractive index do not become transparent even if they absorb sebum, and thus cannot be used alone, but can be used supplementarily.
[0017]
The white pigment coating liquid is composed of the above white pigment and a binder, and as the binder, for example, casein, starch, synthetic latex, cellulose derivative, etc. have good affinity with a nonwoven fabric and transparency is obtained. Those are selected, and acrylic latex or SBR latex is particularly preferable.
[0018]
The ratio between the low refractive index white pigment and the binder in the white pigment coating solution is 1: 0.4 to 1 in terms of weight ratio. If the amount of the binder is less than this, the white pigment will fall off, and if it is more than this, it will be difficult to absorb oil and water.
[0019]
The white pigment coating solution is 0.5 to 4.8 g / m on the surface of the colored nonwoven fabric.²Apply at the rate of In general, the surface of the nonwoven fabric is not a flat surface of the fibers, and the fibers are uneven with respect to the external space. When the coating liquid is applied to the surface of the colored nonwoven fabric by the transfer method, the coating liquid does not penetrate deep inside the nonwoven fabric, and the white pigment adheres only to the outermost fibers on the nonwoven fabric surface. Without completely concealing, a discontinuous oil-absorbing display part is formed. When the discontinuous fat absorption display portion is enlarged, it can be recognized as a mesh shape or a dotted island shape. For example, with a magnified photograph of 10 times or more, it is possible to observe a state of being distributed in the form of a white mesh on a colored nonwoven fabric or scattered in the form of white islands scattered when the coating amount is smaller.
[0020]
Furthermore, a discontinuous white grease-absorbing display portion can also be formed by a method of applying a gravure coating method or screen printing in a linear shape, a lattice shape, or a dot shape. With this method, a discontinuous white oil-absorbing display portion can be formed even with a nonwoven fabric having a surface with relatively few fiber irregularities.
[0021]
As a result of the experiment, 0.5 to 4.8 g / m on the surface of the nonwoven fabric as described above.²When the amount of the coating is within the range, the surface of the nonwoven fabric is not completely concealed, and the surface occupancy ratio (the concealment ratio of the nonwoven fabric surface) by the white absorbent display portion is in the range of 20 to 60%.
The surface occupancy ratio by the fat absorption display part can be obtained by taking a micrograph of the surface of the nonwoven fabric on which the fat absorption display part is formed and measuring the area of the fat absorption display part.
[0022]
In the present invention, the Lab color system in JISZ8730 is used for the absorbent surface before and after oil absorption in order to indicate numerically how the oil absorption display portion formed by white pigment coating functions during oil absorption. The color difference ΔE calculated by the Hunter's color difference formula was expressed as a change in the surface of the absorbent material before and after oil absorption.
[0023]
According to experiments, when the color difference ΔE due to fat absorption is 3 or more, it can be clearly identified with the naked eye that the fat-absorbing portion is darker than the non-absorbing portion. When ΔE by oil absorption was 2 to 3, it was possible to identify with the naked eye, but it was somewhat unclear.
[0024]
According to the experiment, the coating amount of the white pigment coating liquid is 0.5 g / m.²(Surface occupancy 20%) to 4.8 g / m²In the range of (surface occupancy 60%), ΔE due to oil absorption was 3 or more, and the oil absorption display function was sufficient.
The coating amount of the white pigment coating solution is 0.5 g / m²If it is less, the fat absorption ΔE is less than 3 because there are too few white pigments to be transparent by fat absorption and color difference due to fat absorption is less likely to occur. On the other hand, the white pigment coating liquid coating amount is 4.8 g / m.²Even if the surface occupancy is more than 60%, the fat absorption ΔE is less than 3. The coating thickness is too thick when the coating amount is too large, and the reaction to the absorption of a small amount of fat is inferior. This is because a white portion that does not become transparent remains, and the color of the base material does not appear due to the transparency.
A more desirable range of the coating amount of the white pigment coating liquid is 0.8 to 3.0 g / m.²In this range, the fat absorption ΔE is 4 or more.
[0025]
The white pigment coating liquid coating amount is 4.8 g / m.²When it is more than (surface occupancy 60%), it becomes close to the structure that hides the surface of the nonwoven fabric, the original feel of the nonwoven fabric is impaired, and the flexibility is greatly inhibited.
As a result of the experiment, when the surface occupancy ratio of the oil-absorbing display part is 65%, there is a feeling that the hardness is more than twice that of the base material and is too hard, and in addition to the loss of flexibility, there is little water repelling Observed and not preferred.
[0026]
When the absorbent material according to the present invention is used for measuring the amount of sebum on the face, the sebaceous glands on the face average 800 / cm.²The sebum amount averages 200 μg / cm²(= 2g / m²) Is always present, the size of sebum is 0.1 mm diameter hemisphere, and the interval between sebum is estimated to be 0.25 mm. Therefore, in order to detect all the sebum, the interval between the parts where the white pigment is not applied is The thickness is preferably 0.1 mm or less.
For this reason, in linear pattern printing, the interval between lines is 0.1 mm and the line width is in the range of 0.02 to 0.19 mm, and in the lattice pattern, the lattice interval is 0.1 mm and the line width is 0.01 to 0.00. A range of 07 mm and a dod pattern with a dod interval of 0.1 mm and a dod diameter of 0.05 to 0.18 mm may be used.
[0027]
【Example】
Examples of the present invention and comparative examples will be described below.
In the examples and comparative examples, the following measuring methods were used.
(1) White pigment coating liquid coating amount (g / m²)
The weight of the nonwoven fabric before and after coating with the white pigment coating solution was measured, and the amount of white pigment coating solution applied to the nonwoven fabric (the amount of adhesion to the nonwoven fabric) was calculated from the change in weight.
[0028]
(2) Surface occupancy (%) by the oil absorption display
Take a photomicrograph of the surface of the nonwoven fabric on which the white oil-absorbing display part is formed, and the part where the oil-absorbing display part is placed on the surface of the nonwoven fabric in the form of a mesh, dotted islands, or dots The area ratio of the occupied portion was measured.
Surface occupancy (%) by the oil absorption display area =
(Occupied partial area by the fat absorption display / area of the nonwoven fabric surface) × 100 (%)
[0029]
(3) Coating thickness of greasy display (g / m²)
It calculated | required by calculation from the said white pigment coating liquid coating amount and the fat absorption display part surface occupation rate.
Coating thickness (g / m²) =
Coating amount (g / m²) ÷ {surface occupancy (%) / 100 (%)}
[0030]
(4) Average line width of the oil absorption display (mm)
Using a micrograph (100 times) of the nonwoven fabric surface, scanning lines were drawn at intervals of 2 cm (actual size: 0.2 mm), and the width of the mesh-like or island-like oil-absorbing display portion intersecting with the scanning lines was measured. The number of measurement points was 50-100, the average value was calculated | required, and it converted into the actual size.
[0031]
(5) Measurement of color difference ΔE (conforms to JIS Z 8722)
Measurement was performed using an SM color computer model SM4-CH (manufactured by Suga Test Instruments Co., Ltd.). The color difference ΔE is based on the Lab system among the color difference display methods shown in JIS Z 8730. L is lightness, a and b are chromaticities representing hue and saturation, and a and b indicate the directions of colors, respectively. a is (−) green direction and (+) red direction, and b is (−) blue direction and (+) yellow direction.
The color difference ΔE of the two objects to be compared is the color difference (L₁, A₁, B₁) And (L₂, A₂, B₂) Respectively, and ΔL = L₂-L₁, Δa = a₂-A₁, Δb = b₂-B₁And calculated by the following Hunter's color difference formula.
ΔE = √ΔL²+ Δa²+ Δb²
[0032]
(6) White coating ΔE (color change by providing a non-woven fabric with a fat absorption indicator)
Colored nonwoven substrate (L₁, A₁, B₁), (L on the surface of the nonwoven fabric coated with white pigment₂, A₂, B₂) And the color difference ΔE was determined from the Hunter color difference formula.
[0033]
(7) Fat absorption ΔE (change in color of absorbent due to oil absorption)
2 g / m of artificial sebum (castor oil / benzyl alcohol = 80/20) in the absorbent material of Examples or Comparative Examples²The surface of the nonwoven fabric was coated with an RI printer, and (L, a, b) before and after coating were measured to determine the color difference ΔE.
[0034]
(8) Water absorption ΔE (change in color of absorbent due to water absorption)
The absorbent material of Example or Comparative Example was taken out after being immersed in water, and was sandwiched between filter papers to dehydrate excess water. (L, a, b) before and after immersion in water were measured to obtain a color difference ΔE.
[0035]
▲ 9 ▼ Hardness (bending stiffness, bending stiffness)
The measurement was performed using a bending stress tester (bending resistance tester, manufactured by LORENTEN). The unit is mN. L & W stiffness, conforming to SCAN P29: 69.
[0036]
[Example 1]
As a colored nonwoven fabric, wine red cotton spunlace nonwoven fabric (Oikos PL-2060-DB, plain surface, basis weight 60 g / m)²Manufactured by Nisshinbo Co., Ltd.). When measured using an SM color computer model SM4-CH (manufactured by Suga Test Instruments Co., Ltd.), the lightness (L value) of this colored nonwoven fabric was 34.51.
[0037]
The white pigment coating solution is 13.3% silica (Carplex 67, manufactured by Shionogi), 13.3% kaolin (Amazon 88SD, manufactured by CADAM), and an acrylic binder (Polysol M-) as a binder. 19, Showa High Polymer Co., Ltd., 48% solid content liquid) was used at 13.3%, and sodium hexametaphosphate 0.13% as a dispersant.
[0038]
This coating solution is coated on a glass plate using a WEBSTER test bar having a winding diameter of 0.25 mm, and a layer of white pigment coating solution is formed thereon. After -3 rotations, the non-woven fabric was peeled off quickly, and the white pigment coating solution was transferred to the non-woven fabric surface. On the glass plate, a white pigment coating solution that was not transferred remained.
[0039]
After drying with a cylinder dryer, a white pigment was adhered to the fibers on the surface of the nonwoven fabric, and an absorbent material in which a discontinuous white oil-absorbing display part was formed was obtained. This absorbent material had an appearance with a hue that was slightly hungry in the color of wine red of the nonwoven fabric substrate. When a 200-fold photomicrograph of the surface on which the absorbent display portion of the absorbent material was formed was taken, a white mesh-like form uniformly distributed on the colored nonwoven fabric surface was observed as shown in FIG. In addition, Table 1 shows the physical properties and performance of this absorbent material.
[0040]
The coating amount of the white pigment coating liquid on the nonwoven fabric is 2.6 g / m.²Met. The average line width of the mesh was 0.041 mm, and the surface occupancy of the mesh-like fat-absorbing display part was 50.7%. Therefore, the coating thickness is 5.1 g / m from the coating amount and the surface occupation ratio.²It was calculated.
[0041]
(L of colored nonwoven fabric substrate₁, A₁, B₁) Is (34.51, 5.4, -1.77), and the absorbent material (L₂, A₂, B₂) Was (39.22, 4.01, -3.33), and the color difference ΔE (hereinafter referred to as white coating ΔE) due to the formation of the fat absorption display portion was 5.15.
[0042]
2 g / m in the absorbent material on which the discontinuous white oil-absorbing display part is formed²When the artificial sebum was attached, (L₃, A₃, B₃) Measured values are (35.2, 5.19, -2.09), and (L₂, A₂, B₂) After fat absorption (L₃, A₃, B₃The color difference ΔE (hereinafter referred to as fat absorption ΔE) was 4.37. When the surface of the absorbent material before and after adhering pseudo-sebum was compared with the naked eye, the oil-absorbing part of the absorbent material became dark and clearly different from the non-absorbed part, which was effective in detecting a small amount of sebum.
[0043]
In addition, the absorbent material having the discontinuous white oil absorption display portion has a very small amount of white pigment applied and the surface of the nonwoven fabric substrate is not completely concealed. There was no sense of incongruity at the time of wiping off and the touch was the same as that of an uncoated non-woven fabric. When the hardness (bending stiffness) of this absorbent material was measured, it was 29 mN in the vertical direction and 23 mN in the horizontal direction, which was inferior to 18 mN in the vertical direction and 13 mN in the horizontal direction as the hardness of the uncoated colored nonwoven fabric substrate. It was.
[0044]
Moreover, when water was absorbed by this absorbent material and the change in color before and after water absorption was observed, the color became dark due to water absorption, and the effect of water absorption was clearly confirmed visually. Incidentally, when (L, a, b) before and after water absorption was measured and the color difference ΔE was determined, it was 9.17. Moreover, water repellency or the like due to the formation of the fat absorption display portion was not observed, and the physical properties of the base nonwoven fabric were not impaired.
[0045]
This absorbent material was excellent in the function of wiping and displaying a small amount of oil such as facial sebum, and was useful as a mask for measuring sebum amount distribution.
[0046]
[Example 2]
Absorbent material in which a discontinuous white oil-absorbing display portion is formed in the same manner as in Example 1 except that a bar having a winding diameter of 0.20 mm is used to form a coating liquid layer on a glass plate. Got. When a 200-fold photomicrograph of the surface on which the absorbent display portion of the absorbent material was formed was taken, a white mesh-like form was observed on the colored nonwoven fabric surface. In addition, Table 1 shows the physical properties and performance of this absorbent material.
[0047]
The coating amount of the white pigment coating liquid on the nonwoven fabric is 1.9 g / m²Met. The mesh-like average line width was 0.035 mm, and the surface occupancy ratio of the discontinuous fat-absorbing display portion was 45.2%. Therefore, the coating thickness is 4.2 g / m from the coating amount and the surface occupation ratio.²It was calculated.
[0048]
The white coating ΔE obtained in the same manner as in Example 1 was 4.20 and the fat absorption ΔE was 4.87, which was effective in detecting a small amount of sebum.
[0049]
[Example 3]
Absorbent in which a discontinuous white oil-absorbing display portion is formed in the same manner as in Example 1 except that a bar having a winding diameter of 0.15 mm is used to form a coating liquid layer on a glass plate. Got. When a 200-fold photomicrograph of the surface on which the absorbent display portion of the absorbent material was formed was taken, a form in which white islands were scattered on the surface of the colored nonwoven fabric was observed. In addition, Table 1 shows the physical properties and performance of this absorbent material.
[0050]
The coating amount of the white pigment coating solution on the nonwoven fabric is 0.5 g / m.²Met. Moreover, the average line width of the scattered islands was 0.031 mm, and the surface occupation ratio of the discontinuous oil-absorbing display portion was 20%. Therefore, the coating thickness is 2.5 g / m from the coating amount and the surface occupation ratio.²It was calculated.
The fat absorption ΔE was 3.00, and it was possible to visually distinguish the absorption of a small amount of sebum, but it was close to the lower limit.
[0051]
[Comparative Examples 1 and 2]
Table 1 shows the physical properties and performance of the non-woven fabric used as the base material in Example 1 without applying a white pigment as the absorbent material of Comparative Example 1.
[0052]
Further, the white pigment coating amount is smaller than that of Example 3 in the same manner as in Example 1 except that a bar having a winding diameter of 0.10 mm is used to form the coating liquid layer on the glass plate. An absorbent material was prepared, and as Comparative Example 2, the physical properties and performance are shown in Table 1. The white pigment coating liquid coating amount of this absorbent material is 0.4 g / m.²When a 200-fold photomicrograph of the absorbent display portion forming surface of this absorbent material was taken, a form in which white islands were scattered on the colored nonwoven fabric surface was observed, but the average line width was 0.030 mm. The surface occupancy of the discontinuous oil absorption display portion was 17.8%. Therefore, the coating thickness is 2.2 g / m from the coating amount and the surface occupation ratio.²It was calculated.
[0053]
The comparative example 1 has a fat absorption ΔE of 1.26, and the comparative example 2 has a fat absorption ΔE of 2.83. It was inappropriate.
[0054]
[Example 4]
Absorbent with discontinuous white oil-absorbing display portion formed in the same manner as in Example 1 except that a bar having a winding diameter of 0.30 mm was used to form a coating liquid layer on a glass plate. Got. When a 200-fold photomicrograph of the surface on which the absorbent display portion of the absorbent material was formed was taken, a white mesh-like form was observed on the colored nonwoven fabric surface. In addition, Table 1 shows the physical properties and performance of this absorbent material.
[0055]
The coating amount of the white pigment coating liquid on the nonwoven fabric is 4.8 g / m.²Met. Further, the average line width of the mesh was 0.051 mm, and the surface occupancy ratio of the discontinuous fat-absorbing display portion was 60%. Therefore, the coating thickness is 8.0 g / m from the coating amount and surface occupancy.²It was calculated.
[0056]
The fat absorption ΔE calculated in the same manner as in Example 1 was 3.00, and a minute amount of sebum could be identified with the naked eye, but it was close to the lower limit. When the hardness (bending stiffness) was measured, it was 37 mN in the vertical direction and 31 mN in the horizontal direction, and it was a little hard and the touch was slightly rough, approaching the upper limit.
[0057]
[Comparative Example 3]
Absorbent with a larger white pigment coating amount than Example 4 in the same manner as in Example 1 except that a bar having a winding diameter of 0.35 mm was used to form the coating liquid layer on the glass plate. Table 1 shows the physical properties and performance. The white pigment coating liquid coating amount of this absorbent material is 6.2 g / m.²When a 200-fold photomicrograph of the surface of the absorbent material on which the absorbent display portion was formed was taken, a white mesh-like form was observed on the colored nonwoven fabric surface. The average line width of the mesh was 0.058 mm, and the surface occupancy ratio of the discontinuous fat-absorbing display portion was 64.7%. Therefore, the coating thickness is 9.6 g / m from the coating amount and the surface occupation ratio.² It was calculated.
[0058]
The oil absorption ΔE is 1.89, and even after oil absorption, white remains in the oil absorption display part, and the difference in visual recognition of minute amounts of sebum is difficult to distinguish and is not suitable for detection of minute amounts of fats and oils. It was.
[0059]
Further, when the hardness (bending stiffness) was measured, it was 42.5 mN in the vertical direction and 36 mN in the horizontal direction, and the touch was also quite uncomfortable. Further, when water was absorbed, water repelling was observed at the oil absorption display portion.
[0060]
[Table 1]

[0061]
[Example 5]
Uncolored cotton spunlace (Oikos PL-2080, surface plain, basis weight 80g / m², Manufactured by Nisshinbo Co., Ltd., yellow (Kayacel Yellow CG manufactured by Nippon Kayaku Co., Ltd.), orange (Kayacel Orange CS Liquid manufactured by Nippon Kayaku Co., Ltd.), and blue (Nippon Kayaku Co., Ltd.) Four types of colors (Kayacel Blue CF Liquid), brown color (Br-S5L), and four levels of color density were prepared, for a total of 16 levels of colored nonwoven fabric.
[0062]
Using the 16 types of colored nonwoven fabrics having different colors as a base material, the same white pigment coating as that of Example 1 was performed to obtain 16 types of absorbent materials.
That is, the coating amount of the white pigment coating solution is about 3 g / m.²The average line width of the white mesh was about 0.04 mm, and the surface occupancy of the discontinuous white fat-absorbing display portion was about 50%. Therefore, the coating thickness is 6 g / m from the coating amount and the surface occupation ratio.²It was calculated.
[0063]
When the fat absorption ΔE was determined in the same manner as in Example 1 and the relationship with the lightness (L value) of the base material-colored nonwoven fabric was examined, the oil absorption ΔE effective for identifying a small amount of sebum was 3 or more. The L value was 70 or less.
This is because when the L value exceeds 70, the L value of the white pigment is close to that of the white pigment. This is because the color difference between the oil-absorbing part and the non-oil-absorbing part is not sensed because the difference is small.
[0064]
Therefore, in order for the coated white pigment to function as a fat absorption display part, it is not suitable if the lightness (L value) of the base nonwoven fabric exceeds 70. For example, yellow color with a high L value is incompatible, orange is the lower limit, and colors with a low L value such as blue and brown are desirable.
[0065]
[Example 6]
As the colored nonwoven fabric substrate and the white pigment coating solution, the same ones as in Example 1 were used, and a test coater was used for coating. The direct gravure coating method was used as the coating method.
Using gravure roll with # 100 line and cell depth of 76μm, processing speed 20m / min, 2kg / cm²The direct gravure coating was performed at a nip pressure of 5 to obtain an absorbent material having a discontinuous white grease display portion.
[0066]
Coating amount 2.5g / m²In addition, the oil-absorbing display portion has a dot shape when enlarged, the average diameter of the dots is 0.2 mm, the surface occupation ratio of the oil-absorbing display portion is 50%, and the coating thickness of the oil-absorbing display portion is 5. 0g / m²It was calculated.
In the same manner as in Example 1, when pseudo sebum was adhered and the oil absorption ΔE was measured, it was 4.50, which was useful for detecting a small amount of sebum.
[0067]
[Example 7]
As the colored nonwoven fabric substrate and the white pigment coating solution, the same ones as in Example 1 were used, and a test coater was used for coating. The offset gravure coating method was used as the coating method.
Using a gravure roll with a # 150 line and a cell depth of 50 μm, at a processing speed of 20 m / min, the coating liquid once transferred to the transfer roll is applied to the nonwoven fabric substrate by an offset gravure method, and a discontinuous white An absorbent material having a fat absorption display portion was obtained.
[0068]
Coating amount 1.65g / m²The oil-absorbing display part has a dot shape when enlarged, the average diameter of the dots is 0.15 mm, the surface occupation ratio of the oil-absorbing display part is 50%, and the coating thickness of the oil-absorbing display part is 3. 3g / m²It was calculated.
In the same manner as in Example 1, when pseudo sebum was attached and the oil absorption ΔE was measured, it was 4.40, which was useful for detecting a small amount of sebum.
[0069]
【The invention's effect】
In the present invention, the white pigment coating liquid is applied without completely concealing the colored nonwoven fabric substrate surface, and a discontinuous white oil-absorbing display portion is formed on the surface of the colored nonwoven fabric substrate. Therefore, the characteristics of the water absorption, oil absorption and flexibility of the nonwoven fabric substrate can be utilized.
The oil-absorbing display part is made clear by a small amount of oil and fat, and the color of the nonwoven fabric base material becomes obvious. Thus, absorption of a small amount of fats and oils can be confirmed. Furthermore, since the nonwoven fabric base material is darkened by water absorption, water absorption can be confirmed at the same time.
The absorbent material according to the present invention has a function of confirming the absorption of trace amounts of fats and oils without damaging the inherent properties of the nonwoven fabric such as flexibility, oil absorption, water absorption, etc. It is useful in applications such as wiping, can also be used in face masks for measuring the distribution of sebum on the face, and can be used in a wide range of applications.
[Brief description of the drawings]
1 is an enlarged photograph of the surface of an absorbent material produced in Example 1. FIG.

Claims

Absorbent, lightness (L value) with oil and flexibility 70 to 0.5~4.8g / m ² coated with a white pigment coating solution colored nonwoven surface below, white fibers of the colored surface of the nonwoven fabric A colored absorbent material, characterized in that a pigment is attached and a discontinuous white oil absorption display portion is provided.

The white pigment is a low refractive index white pigment having a refractive index of 1.7 or less, and the ratio of the low refractive index white pigment to the binder in the white pigment coating liquid is 1: 0.4 to 1 in weight ratio. Item 10. The colored absorbent material according to item 1.

The colored absorbent material according to claim 1, wherein the surface occupancy ratio by the discontinuous white oil absorption display portion on the colored nonwoven fabric surface is in the range of 20 to 60%.

The white pigment coating liquid is applied by a transfer method, and the discontinuous white oil-absorbing display portion on the surface of the colored nonwoven fabric is recognized as a mesh or dotted island by observing the enlarged image. The colored absorbent material according to claim 1.

The white pigment coating solution is applied by a gravure coating method, and the discontinuous white oil-absorbing display part on the surface of the colored nonwoven fabric is recognized as a line, grid, or dot by magnifying observation. The colored absorbent material according to claim 1.