JP3978524B2 - Pc鋼撚線の除去方法及びその除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建設工事施工における除去式アンカーのPC(prestressed concrete)鋼撚線(以下「PC鋼撚線」と記す)の除去方法と、その除去装置に関する。
従来、土留めなどの建設工事施工において、使用される土留めアンカーは、施工後に、PC鋼撚線などの引張り鋼材を土中に残留させることのない除去式アンカーが広く知られている。
特許文献1には、複数のPC鋼撚線を結束して構成する芯抜き除去方式が開示されている。この発明では、従来複数のアンボンドPC鋼撚線を引き抜き、定着されたPC鋼撚線の縁切りスペースを確保していた際の問題を解決するため、アンボンド加工した大径鋼材を可撓性のスペーサ筒体内に配置したアンカーの定着部を、複数のアンボンド加工を除去したPC鋼撚線で覆い定着部を形成することにより、施工後に中心の大径鋼材を引き抜き、定着されたPC鋼撚線をその引き抜かれた空隙により縁切りさせて、地上からの引き抜き除去を容易にするものである。
この方式では、大径の除去空間を確保できるため、比較的小さな引張力で、定着面の縁切りができるメリットがあるが、大径のアンボンドPC鋼材を用いるため、資材費用が嵩む問題があった。また、小さな力では、確実に縁切りができない場合も生じていた。
また、特許文献2には、アンカー孔内に、アンボンドPC鋼撚線を耐荷体でUターンさせて挿入すると共に、グラウト材(セメントミルクなどの固結材)を充填して、耐荷体とアンボンドPC鋼撚線を地盤中に固定し、アンボンドPC鋼撚線の両端を孔外より所定の荷重のもとで緊張・定着させ、その緊張・定着力によって山留め壁や擁壁を支持する除去式アンカーが従来技術として記載されている。このアンボンドPC鋼撚線のUターン方式では、施工後に地上の定着具を取り外し、アンボンドPC鋼撚線の一方の端部をジャッキやレッカー等で引くことにより、Uターン部を介してアンボンドされているPC鋼撚線を引き抜き除去するものである。
この方法では、シース管内に潤滑油を充填して入るものの、PC鋼撚線のUターン部分での摩擦係数が高く、ある程度大きな力を用いなければ抜き取ることができない問題があった。又、中にはUターン部で捩れなどの変形で、ゆるみが無くなり、引き抜けなくなる問題があった。
これらの問題を解決するものとして、本発明者は、特願2003−421697号で耐荷体との係留方式に拘わらず、確実に、且つ短時間でPC鋼撚線を除去できる方法として、予めPC鋼撚線の埋設先端側に、シースを除去したPC鋼撚線と対向する液密にシールされた陰電極を設け、建設工事施工後に、該陰電極に電解質溶液を循環させ、直流電源からPC鋼撚線に陽極を、陰電極に陰極を接続して電圧を印加し、PC鋼撚線をアノード溶解して切断し、地中から引き抜き可能とする方法と装置を提案した。
この方法では、従来の技術に較べて設置の制約もなく確実に除去できる利点があったが、電解質溶液の水槽、送液ポンプ、送液管の配管が必要で、設備規模が比較的大掛かりとなり、コストがかかり、電食してPC鋼撚線を切断するまである程度の時間がかかる問題があった。
特開平9−41371号公報(第2、3頁、第1、2図) 特開2002−97638号公報(第2頁、第4、6図) 特願2003−421697号(出願日2003年12月18日)
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたもので、従来の電食のような設備を要せず、施工時間がかからないPC鋼撚線の除去方法並びにその装置を提供する。
また、短期間の工期で確実にPC鋼撚線を除去して資材費並びに工事費のコストを引き下げることを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明のPC鋼撚線の除去方法は、合成樹脂シースで被覆されたアンボンドタイプのPC鋼撚線の埋設先端側に耐荷体を備え、その耐荷体を地盤の孔内に埋設し孔内に固結材を注入してアンカー定着部を形成し、PC鋼撚線の基端を地上側で緊張させるアースアンカーを用いた建設工事施工において、
前記耐荷体を埋設する前に、予め、前記PC鋼撚線埋設先端側のPC鋼撚線の周囲を包囲するように抵抗材を配設し、該抵抗材の一方に設けた電極と他方に設けた電極のリード線を地上に延出させておき、
建設工事施工後に前記PC鋼撚線を地中から取り除く際、記リード線のそれぞれの間に電圧を印加し、前記抵抗材に発生するジュール熱によりPC鋼撚線を加熱切断して引き出すことを特徴とする。
また、前記抵抗材は、前記PC鋼撚線埋設先端側の、前記合成樹脂シースの一部を除去し、剥き出したPC鋼撚線本体の周囲を包囲するように配設し、該抵抗材の外周囲に設けた電極のリード線を地上に延出させると共に、前記PC鋼撚線本体の地上側に他方のリード線を接続しておき、
建設工事施工後に前記PC鋼撚線を地中から取り除く際、前記リード線のそれぞれの間に電圧を印加し、前記抵抗材に発生するジュール熱によりPC鋼撚線本体を加熱切断して引き出すことを特徴とする。
また、前記抵抗材は、炭素粉末及び/又は炭素繊維を少なくとも含むことを特徴とする。
また、前記抵抗材及びその電極は、前記耐荷体内部または耐荷体の近傍の位置に前記PC鋼撚線を包囲するように設けられていることを特徴とする。
また、本発明のPC鋼撚線の除去装置は、合成樹脂シースで被覆されたアンボンドタイプのPC鋼撚線の埋設先端側に耐荷体を備え、その耐荷体を地盤の孔内に埋設し孔内に固結材を注入してアンカー定着部を形成し、PC鋼撚線の基端を地上側で緊張させるアースアンカーを用いた建設工事施工におけるPC鋼撚線の除去装置であって、
前記PC鋼撚線の除去装置は、前記PC鋼撚線の埋設先端側の合成樹脂シースの一部を除去し剥き出したPC鋼撚線本体に直接接触し且つPC鋼撚線本体を包囲するように配設された抵抗材の外周囲に設けた電極管と、該電極管に接続して地上側まで延出させたリード線と、前記PC鋼撚線本体の地上側の所要個所に接続した他方のリード線と、地上に設けたそれらのリード線と接続する直流電源装置とから構成し、
建設工事施工後に前記PC鋼撚線を取り除く際、前記リード線のそれぞれに電圧を印加して、前記抵抗材に発生するジュール熱によりPC鋼撚線を加熱切断させることを特徴とする。
また、前記耐荷体は、一つ又は複数のPC鋼撚線の貫通孔を備えた係留部と、導電性の金属からなる電極部と、前記係留部と電極部を接続する接続部とからなり、該電極部の両端の連結部分に絶縁シートを挟んでボルトで各部が絶縁され連結して一体化された構成とし、前記係留部の貫通孔の先端はテーパ孔に形成され嵌合したくさびでPC鋼撚線を係留する構成とし、前記電極部は、地上の直流電源に接続されたリード線の接続部と、前記貫通孔に挿入された合成樹脂シースの一部を除去し剥き出したPC鋼撚線本体の切断予定部の周囲を包囲するように配設された抵抗材と、を備えていることを特徴とする。
また、前記抵抗材は、炭素粉末及び/又は炭素繊維を少なくとも含むことを特徴とする。
この発明によれば、アンカーの埋設先端側で、PC鋼撚線本体の外周を短絡電流によるジュール熱で溶解させ、プレロードがかかった状態のPC鋼撚り線の断面積が減少し切断される。このため、切断されたPC鋼撚線本体は、確実に耐荷体と切り離され、また、耐荷体の先端をUターンさせることがないため、ジャッキやクレーンなど強力な引き抜き設備を用いることなくスムーズに、且つ確実に引き抜き除去することができる。また、PC鋼撚線にプレロードがかかった状態であるため、PC鋼撚線の周囲の僅かな熱溶解でも、断面積の減少によりPC鋼撚線が切断される。このため、施工時間が一瞬で完了し、作業期間を短縮することができる。
この方法によれば、陰電極がアンカーの先端部に設けられることとなり、アノード溶解により切断されたPC鋼撚線の、ほとんどを地上に回収除去することができ、地中残留物を最小に留めることができる。
この発明によれば、アンボンドタイプのPC鋼撚線に電極管を設ける構造であり、構造が単純で安価に電極部を形成することができる。また、耐荷体を電極管に接続されたリード線と共に埋設させるのみであり施工が容易である。また、地上設備は直流電源装置のみであり、設備の設置コストがかからない。さらに、陽極リード線側は、地上の定着具に設けることにより、定着具に固定された複数のPC鋼撚線本体と効率よく容易に接続することができる。
また、電極を兼ねた耐荷体に、所要箇所のシース材を剥きとったPC鋼撚線を貫通させる構造であり、耐荷体とPC鋼撚線の連結を容易に現場で行うことができる。
本発明によれば、土木施工後のアースアンカーの除去時期に、瞬時に地中のPC鋼撚線を切断し、確実に除去することができる。このため、従来、ある程度の工事期間を見込まねばならなかったアンカー除去が、いつでもその場ですぐに完了させることができる。また、確実な切断で撤去が可能なため、従来引き抜き不能のために地中に放置される問題が起きることを防止することができる。
また、アンボンドタイプのPC鋼撚線の端部或いは、耐荷体内部に電極部を安価に形成することができるため経済的である。さらに、従来のような電解質溶液の循環配管の必要がなく、アンカー設置並びに除去の工期が短く、全体的に大幅にコストを低減することができる。
また、本発明の耐荷体を用いる除去装置では、電極を兼ねた耐荷体に、所要箇所のシース材を剥きとったPC鋼撚線を貫通させ、耐荷体との連結を容易に現場で行うことができる。このため、アンカー設置のコストを引き下げることができる。
発明を実施の形態を、図に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のPC鋼撚線の除去方法を説明する模式図で、(a)はPC鋼撚線の電極部の断面図、(b)は、アンボンドPC鋼撚線の断面図、(c)は(a)のA−A断面図である。ここで、アンボンドPC鋼撚線10は、PC鋼撚線本体1に合成樹脂シース2が被せられたものである。
図1(a)に示す本発明のアンボンドPC鋼撚線10に設けられた電極部100は、アンボンドPC鋼撚線10の合成樹脂シース2の一部を除去し、剥きだしとなったPC鋼撚線本体1を覆う位置にアンボンドPC鋼撚線10を貫通させた電極管3を設けた構造である。
電極管3と対向するPC鋼撚線本体1の周囲にはPC鋼撚線本体1を包囲するように抵抗材4を充填し、電極管3に接続されたリード線6aと、PC鋼撚線本体1に接続されたリード線6bに直流電源6が接続されたとき、抵抗材4が発熱してPC鋼撚線本体1が加熱される。実用的には、リード線6aは地上まで延ばし、PC鋼撚線本体1とリード線6bの接続は地上で行い、地上でリード線6aとリード線6bに直流電源装置6の両極を接続する。
前記抵抗材4としては、炭素粉末或いは炭素繊維などを用いることができ、これらに限るものではない。この抵抗材4の抵抗値は短絡回路中で他のリード線6a、6bの抵抗値に比べ抵抗が大きくなる導電性材料で、電流が流れた時発熱する発熱体となる
図1(b)は、アンボンドPC鋼撚線の断面図で、アンボンドPC鋼撚線10は、PC鋼撚線本体1の外周が合成樹脂シース2で被覆されており、アンカー孔内で、アンカーテンドンを定着させるために流し込まれる固結材(グラウド)41(図2参照)にPC鋼撚線本体1が固着して引き抜けなくならないようにされている。
図1(c)は、金属製の電極管3の内部を貫通するPC鋼撚線本体1と、その間隙に充填された抵抗材4を示す。
図2は、本発明による実施の形態の一つを示す模式図である。図2を用いて、本発明のPC鋼撚線の除去方法を説明する。
先ず、地表50から掘削されたアンカー孔40に、耐荷体20にアンボンドPC鋼撚線10を挿入し先端をくさび21aで固定しアンカーテンドンを形成して挿入する。
次に、アンカー孔40内に、固結材(グラウド)41を流し込み、耐荷体20の周囲を満たし、アンカー孔40と定着させてアンカー定着部46を形成する。
固結材(グラウド)41が固まってから、地表50に山留め構造物51を設け、定着金具52でアンボンドPC鋼撚線10を緊張して定着金具52にくさび53で固定する。これにより、山留め構造物51がアンカーにより地盤に定着された状態で建設工事施工がすすめられる。
このとき、前記耐荷体20の電極部22に接続されたリード線6aを地表50まで延出しておく。また、電極部22内を貫通するアンボンドPC鋼撚線10は、合成樹脂シース2の一部を除去し剥きだしとなったPC鋼撚線本体1としておき、電極部22の貫通孔内は、絶縁スリーブ22aで覆い、前後の絶縁スリーブ22aの間は充填された抵抗材4で周囲が覆われている。
一方、定着金具52にくさび53で固定された地上側のPC鋼撚線本体1には、リード線6bを接続しておく。
建設工事施工後、地上にバッテリーなどの直流電源装置6を用意し、前記リード線6aを直流電源装置6の陰極に、前記リード線6bを陽極に接続して、電圧を印加する。このとき、電圧は24ボルトのバッテリーを用いる、また、接続する電極の極性はいずれでもよい。
電圧の印加により、電極部22の抵抗材4が発熱し、対向するプレロード状態のPC鋼撚線本体1が加熱され、電極部22内で切断される。
PC鋼撚線本体1の切断を確認して、地上からアンボンドPC鋼撚線10の引き抜き除去を行い、定着金具52及び山留め構造物51を撤去する。
この実施の形態では、耐荷体20の一部に電極部22を配置し、電極部22の貫通孔が図1に示した電極管3に相当させているが、耐荷体20の直後のアンボンドPC鋼撚線10に図1に示す形態の電極を設けることとしてもよい。
図2に示す耐荷体20は、係留部21と、電極部22と、接続部23から構成され、電極部22の両端に絶縁シート25を挟んでボルト24で連結されて一体化されている。また、リード線6aは、ケーブル固定ネジ22bで電極部22に接続固定されている。
次に、図3、図4により耐荷体20の詳細を説明する。図3(a)は耐荷体20の断面図、(b)は(a)のB−B矢視図である。
係留部21の貫通孔は、アンボンドPC鋼撚線10の先端を係止するくさび21aが嵌入するテーパ孔とされている。また、電極部22との間には絶縁シート25が挟まれ電極部22と絶縁されている。
電極部22は、少なくとも導電性の金属で貫通孔が形成されており、貫通させたPC鋼撚線本体1に絶縁スリーブ22aを被せ、次に抵抗材4を充填してさらに絶縁スリーブ22aを被せて、抵抗材4に対向する切断部が中間に来るように形成されている。また、連結用のボルト24が貫通する孔には絶縁スリーブ24aが挿入されている。
接続部23は、アンボンドPC鋼撚線10の貫通孔が形成されており、さらに、前記3つの部分には、係留部21と電極部22と接続部23を連結するボルト24の嵌合ネジ孔が形成されている。
図3(b)は、図3(a)のB−B矢視図で、接続部23の側面をあらわし、2本のアンボンドPC鋼撚線10と、2本のボルト24、リード線6a、電極部22に挿入されたリード線6aを固定するケーブル固定ネジ22bがある。
図4は、電極部22に接続するリード線6aの接続状態を示す図で、(a)は、接続部23の側面矢視図、(b)は(a)のC−C断面図を示す。
図4(b)に示すように、リード線6aは、被覆ケーブルで地上まで延出されており、電極部22に挿入されている部分の被覆を剥いた状態でケーブル固定ネジ22bで接続固定されている。
本発明のPC鋼撚線の除去方法を説明する模式図で、(a)はアンボンドPC鋼撚線の電極部の断面図、(b)は、アンボンドPC鋼撚線の断面図、(c)は(a)のA−A断面図である。 本発明による実施の形態の一つを示す模式図である。 図3(a)は耐荷体20の断面図、(b)は(a)のB−B矢視図である。 電極部22に接続するリード線6aの接続状態を示す図で、(a)は、接続部23の側面矢視図、(b)は(a)のC−C断面図を示す。
符号の説明
1 PC鋼撚線本体
2 合成樹脂シース
3 電極管
抵抗材
6 直流電源装置
6a リード線
6b リード線
10 アンボンドPC鋼撚線
20 耐荷体
21 係留部
21a くさび
22 電極部
22a 絶縁スリーブ
22b ケーブル固定ネジ
23 接続部
24 ボルト
24a 絶縁スリーブ
25 絶縁シート
40 アンカー孔
41 固結材(グラウド)
46 アンカー定着部
50 地表
51 山留め構造物
52 定着金具
53 くさび
100 電極部



Claims (7)

  1. 合成樹脂シースで被覆されたアンボンドタイプのPC鋼撚線の埋設先端側に耐荷体を備え、その耐荷体を地盤の孔内に埋設し孔内に固結材を注入してアンカー定着部を形成し、PC鋼撚線の基端を地上側で緊張させるアースアンカーを用いた建設工事施工において、
    前記耐荷体を埋設する前に、予め、前記PC鋼撚線埋設先端側のPC鋼撚線の周囲を包囲するように抵抗材を配設し、該抵抗材の一方に設けた電極と他方に設けた電極のリード線を地上に延出させておき、
    建設工事施工後に前記PC鋼撚線を地中から取り除く際、記リード線のそれぞれの間に電圧を印加し、前記抵抗材に発生するジュール熱によりPC鋼撚線を加熱切断して引き出すことを特徴とするPC鋼撚線の除去方法。
  2. 前記抵抗材は、前記PC鋼撚線埋設先端側の、前記合成樹脂シースの一部を除去し、剥き出したPC鋼撚線本体の周囲を包囲するように配設し、該抵抗材の外周囲に設けた電極のリード線を地上に延出させると共に、前記PC鋼撚線本体の地上側に他方のリード線を接続しておき、
    建設工事施工後に前記PC鋼撚線を地中から取り除く際、前記リード線のそれぞれの間に電圧を印加し、前記抵抗材に発生するジュール熱によりPC鋼撚線本体を加熱切断して引き出すことを特徴とする請求項1記載のPC鋼撚線の除去方法。
  3. 前記抵抗材は、炭素粉末及び/又は炭素繊維を少なくとも含むことを特徴とする請求項1又は2記載のPC鋼撚線の除去方法。
  4. 前記抵抗材及びその電極は、前記耐荷体内部または耐荷体の近傍の位置に前記PC鋼撚線を包囲するように設けられていることを特徴とする請求項1記載のPC鋼撚線の除去方法。
  5. 合成樹脂シースで被覆されたアンボンドタイプのPC鋼撚線の埋設先端側に耐荷体を備え、その耐荷体を地盤の孔内に埋設し孔内に固結材を注入してアンカー定着部を形成し、PC鋼撚線の基端を地上側で緊張させるアースアンカーを用いた建設工事施工におけるPC鋼撚線の除去装置であって、
    前記PC鋼撚線の除去装置は、前記PC鋼撚線の埋設先端側の合成樹脂シースの一部を除去し剥き出したPC鋼撚線本体に直接接触し且つPC鋼撚線本体を包囲するように配設された抵抗材の外周囲に設けた電極管と、該電極管に接続して地上側まで延出させたリード線と、前記PC鋼撚線本体の地上側の所要個所に接続した他方のリード線と、地上に設けたそれらのリード線と接続する直流電源装置とから構成し、
    建設工事施工後に前記PC鋼撚線を取り除く際、前記リード線のそれぞれに電圧を印加して、前記抵抗材に発生するジュール熱によりPC鋼撚線を加熱切断させることを特徴とするPC鋼撚線の除去装置。
  6. 前記耐荷体は、一つ又は複数のPC鋼撚線の貫通孔を備えた係留部と、導電性の金属からなる電極部と、前記係留部と電極部を接続する接続部とからなり、該電極部の両端の連結部分に絶縁シートを挟んでボルトで各部が絶縁され連結して一体化された構成とし、前記係留部の貫通孔の先端はテーパ孔に形成され嵌合したくさびでPC鋼撚線を係留する構成とし、前記電極部は、地上の直流電源に接続されたリード線の接続部と、前記貫通孔に挿入された合成樹脂シースの一部を除去し剥き出したPC鋼撚線本体の切断予定部の周囲を包囲するように配設された抵抗材と、を備えていることを特徴とする請求項5記載のPC鋼撚線の除去装置。
  7. 前記抵抗材は、炭素粉末及び/又は炭素繊維を少なくとも含むことを特徴とする請求項5又は6記載のPC鋼撚線の除去装置。
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