JP3977714B2 - 個人認証システムおよび個人認証方法 - Google Patents

個人認証システムおよび個人認証方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、個人認証システム、個人認証方法に関し、特に、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させるとともに、電界伝達媒体に誘起された電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバを用いた個人認証システム、個人認証方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯端末の小型化および高性能化によりウェアラブルコンピュータが注目されているが、図8はこのようなウェアラブルコンピュータを人間に装着して使用する場合の例を示している。同図に示すように、ウェアラブルコンピュータ1はそれぞれトランシーバ3を介して人間の腕、肩、胴体などに装着されて互いにデータの送受信を行うとともに、更に壁や床などに手足で触れられるよう設置されたトランシーバ3a、3bとケーブルとを介して外部に設けられたパソコン(PC)5と通信を行うようになっている。
【0003】
そして、このようなウェアラブルコンピュータ1間、およびウェアラブルコンピュータ1とPC5とのデータ通信に使用されるトランシーバ3は、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法による信号検出技術を利用していて、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行っている。
【0004】
ところで、近年、例えば指紋などの生体情報を基に個人認証を行う個人認証装置が広く利用されているが、このような個人認証装置は、個人認証装置側に予め本人の生体情報を照合データとして保存し、この照合データと入力された生体情報を照合して、個人認証を行っている。
【0005】
尚、この出願の関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−352298公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した個人認証装置においては、一つの入力データと登録されたすべての照合データとの間で比較照合を行うため、照合データの登録数が多いと、認証に時間を要するという問題がある。
【0008】
また、登録された照合データが多いほど、入力データと同様な特徴を有する照合データも増えるため、一致する確率が高まり、誤認率が高くなるという問題がある。
【0009】
さらに、登録された照合データを認証サーバ側で一括管理し、利用者は利用者端末側で生体情報の入力を行うというネットワーク型のシステム構成においては、認証サーバと利用者端末間にネットワークインフラを予め構築しなければならないという問題がある。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、比較照合する装置上に照合データを保持しなくても、迅速かつ的確な認証を可能とする個人認証システム、個人認証方法を提供することを目的とする。
【0011】
また、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させるとともに、電界伝達媒体に誘起された電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバを用いることにより、予めネットワークインフラを構築しなくても、迅速かつ的確な認証が可能な個人認証システム、個人認証方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、利用者が装着する発信装置と、前記利用者の認証を行う照合装置とを有する個人認証システムであって、前記発信装置は、前記利用者の生体情報の符号データに、前記照合装置の識別情報を付加して符号化された登録データを記憶する生体情報記憶手段と、前記登録データを送信する送信器と、を備え、前記照合装置は、前記送信器から送信された登録データを受信する受信器と、前記利用者の生体情報を入力する生体情報入力手段と、前記入力された生体情報に、当該照合装置の識別情報を付加して符号化し、符号データを生成する符号化手段と、前記受信器が受信した登録データと前記符号化手段が符号化した符号データとを比較し、照合する比較照合手段と、前記符号化手段が符号化した符号データを、登録データとして前記発信装置に送信する登録手段と、を備えることを要旨とする。
【0013】
請求項1記載の本発明にあっては、照合装置は、発信装置の送信器から送信された判断基準となる生体情報と入力された生体情報とを比較し、照合することにより、個人認証を行う。これにより、照合装置に個人認証を行う際の判断基準となる生体情報を予め記憶しておかなくても、迅速かつ的確に個人認証を行うことができる。また、登録データおよび符号データには、照合装置の識別情報が含まれているので、比較照合手段では照合装置の識別情報も加味して比較照合される。これにより、複数の照合装置を有する個人認証システムにおいて、照合装置ごとの利用者権限を定めることができる。
【0014】
請求項2記載の本発明は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させるとともにこの誘起された電界を検出して情報の送受信を行う第1および第2のトランシーバを用いて生体情報を送受信し、該生体情報に基づいて個人認証を行う個人認証システムであって、利用者が装着する発信装置と、前記利用者の認証を行う照合装置とを有し、前記発信装置は、前記利用者の生体情報の符号データに、前記照合装置の識別情報を付加して符号化された登録データを記憶する生体情報記憶手段と、前記登録データを前記生体を介して前記第2のトランシーバ送信する前記第1のトランシーバと、を備え、前記照合装置は、前記第1のトランシーバから送信された前記登録データを、前記生体を介して受信する前記第2のトランシーバと、前記利用者の生体情報を入力する生体情報入力手段と、前記入力された生体情報に、当該照合装置の識別情報を付加して符号化し、符号データを生成する符号化手段と、前記第2のトランシーバから受信した登録データと、前記符号化手段が符号化した符号データとを比較し、照合する比較照合手段と、前記符号化手段が符号化した符号データを、登録データとして前記発信装置に送信する登録手段と、を備えること、要旨とする。
【0015】
請求項2記載の本発明にあっては、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させるとともにこの誘起された電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバが生体情報の送受信をするので、照合装置は、発信装置のトランシーバから生体を介して送信された判断基準となる生体情報と入力された生体情報とを比較し、照合することにより、個人認証を行う。これにより、照合装置に個人認証を行う際の判断基準となる生体情報を予め記憶しておかなくても、迅速かつ的確に個人認証を行うことができるとともに、予めネットワークインフラを用意しなくても、前記トランシーバを用いることにより、個人認証システムを構築することができる。
【0016】
請求項3記載の本発明は、請求項2記載の発明において、前記発信装置は、前記登録手段が送信した登録データを、前記第1、第2のトランシーバおよび前記生体を介して受信して、前記生体情報記憶手段に記憶することを要旨とする
【0017】
請求項3記載の本発明にあっては、照合装置の生体情報入力手段で入力された生体情報を第1、第2のトランシーバおよび生体を介して、発信装置が受信し、判断基準となる生体情報として生体情報記憶手段に記憶する。これにより、照合装置は、個人認証を行う際の照合機能の他、判断基準となる生体情報の登録機能を有するとともに、第1および第2のトランシーバを介して発信装置に判断基準となる生体情報を送信することができる。
【0018】
請求項4記載の本発明は、請求項2記載の発明において、前記発信装置は、前記登録手段が送信した登録データを、前記第1、第2のトランシーバおよび前記生体を介した通信経路とは異なった通信経路を介して受信して、前記生体情報記憶手段に記憶することを要旨とする。
【0019】
請求項4記載の本発明にあっては、照合装置の生体情報入力手段で入力された生体情報を第1、第2のトランシーバおよび生体を介した通信経路とは異なった通信経路を介して、発信装置が受信し、判断基準となる生体情報として生体情報記憶手段に記憶する。これにより、照合装置は、第1、第2のトランシーバおよび生体を介した通信経路とは異なった通信経路により、判断基準となる生体情報を発信装置に送信することができる。
【0022】
請求項5記載の本発明は、利用者が装着する発信装置と前記利用者の個人認証を行う照合装置とを備えたコンピュータシステムにおける個人認証方法であって、前記照合装置は、前記利用者により入力された生体情報に、当該照合装置の識別情報を付加して符号化した符号データを、登録データとして前記発信装置に送信する登録ステップと、前記利用者により入力された生体情報を受け付けるとともに、前記発信装置から送信された登録データを受信する受信ステップと、前記受信ステップで入力された生体情報に、当該照合装置の識別情報を付加して符号化し、符号データを生成する符号化ステップと、前記受信ステップで受信した登録データと、前記符号化ステップで符号化した符号データとを比較し、照合する比較照合ステップと、を行い、前記発信装置は、前記登録ステップで送信された登録データを受信して、生体情報記憶部に記憶する記憶ステップと、前記生体情報記憶部に記憶された登録データを送信する送信ステップと、を行うことを要旨とする。
【0023】
請求項6記載の本発明にあっては、照合装置は、利用者により入力された生体情報を受け付け、生体情報が入力されるときを契機として送信装置から送信された判断基準となる生体情報を受信し、判断基準となる生体情報と入力された生体情報とを比較し、照合し、個人認証を行う。これにより、照合装置に個人認証を行う際の判断基準となる生体情報を予め記憶しておかなくても、迅速かつ的確に個人認証を行うことができる。
【0024】
請求項6記載の本発明は、請求項5記載の発明において、前記コンピュータシステムは、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させるとともに、この誘起された電界を検出して情報の送受信を行う1対のトランシーバをそれぞれ前記発信装置および前記照合装置に備えることにより、前記利用者の生体を介して登録データを送受信することを要旨とする。
【0025】
請求項7記載の本発明にあっては、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させるとともにこの誘起された電界を検出して情報の送受信を行う1対のトランシーバをそれぞれ送信装置および照合装置に備えていて、利用者の生体を介して生体情報を送受信する。これにより、予めネットワークインフラを用意しなくても、前記トランシーバを用いることにより、簡単に個人認証システムを構築することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0027】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る個人認証システム10の構成を示す図である。個人認証システム10は、利用者の例えば指紋などの生体情報に基づいて、個人認証を行うシステムであり、利用者が身につけている発信装置100と、生体情報の照合を行う照合装置110とを備えている。そして、両装置は送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させるとともに、生体に誘起された電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバ3をそれぞれ用いて、生体情報を送受信するようになっている。
【0028】
ここで、トランシーバ3は、詳しくは、図2に示すように、コンピュータからの送信データを入出力(I/O)回路301を介して受け取ると、この送信データを送信部302を介して送受信電極303に供給し、該送受信電極303および絶縁膜304を介して生体に電界を誘起させ、この電界を生体の他の部位に伝達させるようになっている。
【0029】
また、トランシーバ3は、生体に誘起されて伝達されてくる電界を絶縁膜304を介して送受信電極303で検出し、この電界を電界検出光学部305に結合して電気信号に変換するようになっている。そして、この電気信号は、信号処理回路306で増幅、雑音除去などの信号処理を施され、更に波形整形回路307で波形整形されてから、入出力(I/O)回路301を介してコンピュータに出力されるようになっている。
【0030】
従って、発信装置100を身につけた利用者の生体が照合装置110に触れることにより、発信装置100と照合装置110は相互に通信が可能となっている。
【0031】
発信装置100は、利用者の予め登録された生体データ(以下、登録データとよぶ。)を個人認証の際の判断基準となるデータとして所持し、認証時にこの登録データをトランシーバ3aを介して照合装置110に送信する装置であり、記憶装置101と送受信器102とトランシーバ3aとを有する構成となっている。
【0032】
記憶装置101は、登録データを記憶している装置であり、記憶装置101と接続されている送受信器102は、記憶装置101から登録データを読み出し、トランシーバ3aを介して照合装置110に送信する装置である。また、送受信器102は、照合装置110から送信される登録データをトランシーバ3aを介して受信し、記憶装置101に書き込む装置である。
【0033】
照合装置110は、入力された生体情報から作成された符号データと発信装置100から送信された登録データとを比較照合する装置であり、入力器111、符号化器112、登録器113、送受信器114、照合器115、及びトランシーバ3bを有する構成となっている。尚、照合装置110においては、利用者が入力器111に触れるとトランシーバ3bにも触れるような構成となっている。
【0034】
入力器111は、利用者の生体が接触することにより、利用者の生体情報を入力する装置であり、符号化器112は、この入力された生体情報を生体情報の特徴量に応じた符号データとするものである。そして、登録器113は、生体情報のデータ登録時に機能するものであり、符号化器112で生成された符号データを送受信器114に送信する装置である。送受信器114は、符号化器112から送信された符号データをトランシーバ3bを介して発信装置100に送信する装置であり、また、発信装置100から送信される登録データをトランシーバ3bを介して受信し、照合器115に送信する装置である。照合器115は、符号器112からの符号データと送受信器114からの登録データを比較照合する装置であり、この照合結果により同一性が認められる場合には、所望の動作指示を行うようになっている。
【0035】
次に、本実施の形態の個人認証システム10の動作を図3および4を用いて説明する。尚、図3は、登録処理を説明するシーケンス図であり、図4は認証処理を説明するシーケンス図である。
【0036】
まず、登録処理について説明する。この登録処理は本システムで認証処理を受ける前に利用者が行うべきものであり、まず、利用者は、照合装置110をデータ登録装置として機能させるべく、登録モードの選択をする。これにより、照合装置110の登録器113が作動し、データ登録が可能な状態となる(ステップS10、S20)。
【0037】
次に、利用者は、入力器111に生体を接触させ、生体情報を入力する(ステップS30、S50)。これにより、トランシーバ3a、3bおよび生体を介した通信路が確立する(ステップS40)。一方、入力器111から入力された生体情報は符号化され、登録器113により、符号データは、発信装置100に送信される(ステップS60、S70)。
【0038】
符号データを受信した発信装置100は、この符号データを登録データとして記憶装置101に登録する(ステップS80、90)。尚、上記の動作は、利用者の生体が入力器111に触れている間に行われるものであり、利用者の生体が入力器111から離れると、トランシーバ3aおよび3bを介した通信路は切断するので、登録データの送信は行われない(ステップS100、S110)。この場合、再接続による登録データの送信も可能である。
【0039】
尚、上記の登録処理においては、登録データを作成する契機を、登録モードを選択する行為としているが、登録データを作成する契機については、この方法に限定されず、他の方法、例えば、記憶装置101に登録データが存在しない場合には、照合装置110がその旨の情報を受け取り、これにより、登録器113が機能するようにしてもよい。
【0040】
次に、認証処理について説明する。利用者が、入力器111に生体を接触させ、生体情報を入力すると、登録処理の場合と同様に、トランシーバ3a、3bおよび生体を介した通信路が確立する(ステップS200、S210)。これにより、発信装置100は記憶装置101に記憶されている登録データを照合装置110に送信する(ステップS220、S230)。
【0041】
一方、入力器111から入力された生体情報は符号化され、照合器115において、この符号化された符号データと受信した登録データを比較照合する(ステップS240〜S260)。そして、比較照合した結果、両データが同一であると判断した場合には、利用者を本人であると認証し、同一でないと判断した場合には、本人であると認証しない(ステップS280、S290)。
【0042】
尚、上記の認証処理における登録データの送信は、利用者の生体が入力器111に触れている間に行われるものであり、利用者の生体が入力器111から離れると、トランシーバ3aおよび3bを介した通信路は切断し、登録データの送信が完了しないので、上記認証処理は行われない(ステップS300、S310)。
【0043】
図5は本実施の形態の個人認証システム10の一例を示しており、個人認証の結果、扉の開錠を行う入退室管理システム40を説明する図である。この入退室管理システム40においては、入力器は、指紋を入力する指紋入力装置111となっており、指紋入力装置111に触れると、記憶装置101に登録された指紋データがトランシーバ3a、3bを介して送信され、照合器115において入力された指紋データと登録された指紋データとを比較照合し、両データの同一性が確認される場合には、扉の開錠を行うようになっている。
【0044】
ここで、照合装置は錠付き扉140に設置されているが、照合装置はこれ以外の構成や形態であってもよく、例えば、ネットワーク型の分散された装置とし、錠付き扉には指紋入力装置111およびトランシーバ3bをはじめとする一部の装置だけが設置されているような機器構成としてもよい。
【0045】
従って、本実施の形態の個人認証システム10によれば、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させるとともに、電界伝達媒体に誘起された電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバ3を用いることにより、発信装置100と照合装置110間で生体を介した生体情報の通信が可能となり、照合装置110は、発信装置100から送信された判断基準となる生体情報と入力された生体情報とを比較照合し、個人認証を行うことができるので、照合装置110に個人認証を行う際の判断基準となる生体情報を予め記憶しておかなくても、迅速かつ的確に個人認証を行うことができる。
【0046】
また、上記トランシーバ3を用いることにより、予め個人認証システムのためのネットワークインフラを用意する必要はないので、簡単に個人認証システムを構築することができる。
【0047】
<第2の実施の形態>
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る個人認証システム20である。本実施の形態の個人認証システム20は、第1の実施の形態の個人認証システム10の符号データに照合装置120を識別する識別コードを付加してデータ照合を行うため、複数の照合装置120における利用者権限を照合装置120ごとに設定することができるシステムである。尚、本実施の形態においては、第1の実施の形態と異なる構成及び機能のみ説明し、その他の構成及び機能に関しては同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0048】
照合装置120の符号化器121は、入力器111を介して入力された生体情報に識別コードを付加して、符号化する装置であり、これにより、登録時においては、この識別コードが付加された符号データを登録データとして、発信装置100に送信するものであり、また、照合時においては、入力された生体情報にこの識別コードを付加した符号データを照合器115に送信するものである。そして、照合器115においては、登録データおよび符号データともに識別コードが付加された状態で比較照合が行われるようになっている。
【0049】
従って、本実施の形態の個人認証システム20によれば、第1の実施の形態の個人認証システム10の効果に加えて、同一の識別コードを付与した照合器121でしか符号データと登録データの同一性は認められないので、複数の照合器121ごとに利用者権限を決めることができる。
【0050】
例えば、上述した入退室管理システム40の場合においては、利用者は扉ごとに複数の登録データを所持することが可能となるので、扉ごとに利用者の入退室管理をきめ細かく設定することができる。また、複数の照合装置120を識別コードによりグループ化することも可能であり、これにより、グループ化された扉ごとに利用者権限を定めることもできる。
【0051】
<その他の実施の形態>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができる。例えば、上記実施の形態の個人認証システム10および20においては、登録データを発信装置100に登録する際には、トランシーバ3aおよび3bを介した通信により、発信装置100の記憶装置101に登録するようにしていたが、本発明はこれに限定されず、図7に示すようにトランシーバ3aおよび3bを介さずに、有線、無線などの別系統の通信により登録データを直接記憶装置101に送信するようにしてもよい。
【0052】
また、照合時における発信装置と照合装置との通信は、電界伝達媒体を介して行う通信であったが、発信装置側に登録データを所持し、照合装置にこの登録データを送信し、照合装置に入力された生体データと登録データを照合するという方法においては、通信媒体は電界伝達媒体に限定されず、その他の媒体、例えば無線であってもよいし、有線であってもよい。そして、この場合においては、入力される生体情報は、入力器と接触することによって読み取られる生体情報である必要はなく、非接触であっても読み取り可能な生体情報、例えば、虹彩情報、声紋情報、網膜パターン情報などであってもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、照合装置は、発信装置から送信された判断基準となる生体情報と入力された生体情報とを比較し、照合することにより、個人認証を行うので、照合装置に個人認証を行う際の判断基準となる生体情報を予め保持しなくても、迅速かつ的確に個人認証を行うことができる。
【0054】
また、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させるとともに、電界伝達媒体に誘起された電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバを用いて生体情報のやりとりが可能なので、予めネットワークインフラを構築しなくても、迅速かつ的確に個人認証を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る個人認証システムの概略構成図である。
【図2】本発明の個人認証システムに用いられるトランシーバの構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る個人認証システムの登録処理を説明するシーケンス図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る個人認証システムの認証処理を説明するシーケンス図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る個人認証システムの適用例である入退室管理システムを説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る個人認証システムの概略構成図である。
【図7】本発明のその他の実施の形態に係る個人認証システムの概略構成図である。
【図8】トランシーバを介してウェアラブルコンピュータを人間に装着して使用する場合の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ウェアラブルコンピュータ
3 トランシーバ
5 PC
10,20,30,40 個人認証システム
100 発信装置
101 記憶装置
102,114 送受信器
110,120 照合装置
111 入力器
112,121 符号化器
113 登録器
115 照合器
116 開錠制御器
140 錠付き扉
301 I/O回路
302 送信部
303 送受信電極
304 絶縁膜
305 電界検出光学部
306 信号処理回路
307 波形整形回路

Claims (6)

  1. 利用者が装着する発信装置と、前記利用者の認証を行う照合装置とを有する個人認証システムであって、
    前記発信装置は、
    前記利用者の生体情報の符号データに、前記照合装置の識別情報を付加して符号化された登録データを記憶する生体情報記憶手段と、
    前記登録データを送信する送信器と、を備え、
    前記照合装置は、
    前記送信器から送信された登録データを受信する受信器と、
    前記利用者の生体情報を入力する生体情報入力手段と、
    前記入力された生体情報に、当該照合装置の識別情報を付加して符号化し、符号データを生成する符号化手段と、
    前記受信器が受信した登録データと前記符号化手段が符号化した符号データとを比較し、照合する比較照合手段と、
    前記符号化手段が符号化した符号データを、登録データとして前記発信装置に送信する登録手段と、を備えること
    を特徴とする個人認証システム。
  2. 送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させるとともにこの誘起された電界を検出して情報の送受信を行う第1および第2のトランシーバを用いて生体情報を送受信し、該生体情報に基づいて個人認証を行う個人認証システムであって、
    利用者が装着する発信装置と、前記利用者の認証を行う照合装置とを有し、
    前記発信装置は、
    前記利用者の生体情報の符号データに、前記照合装置の識別情報を付加して符号化された登録データを記憶する生体情報記憶手段と、
    前記登録データを前記生体を介して前記第2のトランシーバ送信する前記第1のトランシーバと、を備え、
    前記照合装置は、
    前記第1のトランシーバから送信された前記登録データを、前記生体を介して受信する前記第2のトランシーバと、
    前記利用者の生体情報を入力する生体情報入力手段と、
    前記入力された生体情報に、当該照合装置の識別情報を付加して符号化し、符号データを生成する符号化手段と、
    前記第2のトランシーバから受信した登録データと、前記符号化手段が符号化した符号データとを比較し、照合する比較照合手段と、
    前記符号化手段が符号化した符号データを、登録データとして前記発信装置に送信する登録手段と、を備えること
    を特徴とする個人認証システム。
  3. 前記発信装置は、前記登録手段が送信した登録データを、前記第1、第2のトランシーバおよび前記生体を介して受信して、前記生体情報記憶手段に記憶すること
    を特徴とする請求項2記載の個人認証システム。
  4. 前記発信装置は、前記登録手段が送信した登録データを、前記第1、第2のトランシーバおよび前記生体を介した通信経路とは異なった通信経路を介して受信して、前記生体情報記憶手段に記憶すること
    を特徴とする請求項2記載の個人認証システム。
  5. 利用者が装着する発信装置と前記利用者の個人認証を行う照合装置とを備えたコンピュータシステムにおける個人認証方法であって、
    前記照合装置は、
    前記利用者により入力された生体情報に、当該照合装置の識別情報を付加して符号化した符号データを、登録データとして前記発信装置に送信する登録ステップと、
    前記利用者により入力された生体情報を受け付けるとともに、前記発信装置から送信された登録データを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで入力された生体情報に、当該照合装置の識別情報を付加して符号化し、符号データを生成する符号化ステップと、
    前記受信ステップで受信した登録データと、前記符号化ステップで符号化した符号データとを比較し、照合する比較照合ステップと、を行い、
    前記発信装置は、
    前記登録ステップで送信された登録データを受信して、生体情報記憶部に記憶する記憶ステップと、
    前記生体情報記憶部に記憶された登録データを送信する送信ステップと、を行うこと
    を特徴とする個人認証方法。
  6. 前記コンピュータシステムは、
    送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させるとともに、この誘起された電界を検出して情報の送受信を行う1対のトランシーバをそれぞれ前記発信装置および前記照合装置に備えることにより、前記利用者の生体を介して登録データを送受信すること
    を特徴とする請求項5記載の個人認証方法。
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