JP3976858B2 - 遅延噴射用操作部 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内の殺虫や消毒のときに用いるエアゾール容器などに取り付けて使用する噴射遅延用操作部に関し、エアゾール容器の使用者が室内でこれを操作してからエアゾール容器が実際に噴射状態となるまでの遅延時間を確保し、使用者はその間に室外に移動できるようにするためのものである。
【0002】
【従来の技術】
室内を密閉して殺虫剤や消毒液を散布する場合、それらは人体に有害なので、利用者は容器をセットしてから室外へ退去するようにしている。しかしながら、容器をセットしてから内容物が噴射されるまでの時間が短いと利用者が室外に退去する以前に内容物が噴射されてしまい、有害液を吸い込むことになる。そこで容器のセットから内容物が噴射されるまでの時間を遅延させ、利用者が室外へ退去する時間を確保するようにした遅延噴射バルブが知られている。
【0003】
図3および図4は、容器をセットしてから内容物の噴射開始までの時間を遅延させるようにした従来の遅延噴射機構であり、図3は非使用モード、図4は使用モードを示している。
【0004】
これらの図において、50はキャップ、51はコイルスプリング、52はコイルスプリング51により下方に付勢されたねじ筒、52aは筒孔、52bは筒孔52aの下端部、52cはねじ筒52に形成した雌ねじ、53はねじ筒52を挟持している外向きフランジ、54はレバー部材、54aはレバー部材54のハンドル、54bは外向きフランジ53の底面端部と係合するレバー部材54の爪、55はねじ筒52の雌ねじ52cと螺合するねじ孔、56はステム、57は容器本体をそれぞれ示している。
【0005】
図3のようにハンドル54aを押し下げた非使用モードではレバー部材54爪54bが外向きフランジ53に係合し、ねじ筒52はコイルスプリング51の付勢に抗して上方に持ち上げられるので、筒孔の下端部52bはステム56に当接していない。
【0006】
図4のようにハンドル54aを時計方向に略90度回動させた状態の使用モードでは、レバー部材54の爪54aと外向きフランジ53との係合が解除され、ねじ筒52はコイルスプリング51の付勢によって下方に下がっていく。その際ねじ筒52には雌ねじ52cが形成されているのでねじ筒52はねじ孔55との間で螺動しながら下がっていき、筒孔52aの下端部52bがステム57に当接して当該ステム57を押圧することにより内容物が噴出される。
【0007】
したがってレバー部材54を操作してから内容物が噴出されるまでの時間は、ねじ筒52が図3の上限位置から図4の下限位置までの螺動時間分だけ遅延されることになる。
【0008】
またコイルスプリング51と外向きフランジ53の上面との圧接による摩擦抵抗によりねじ筒52が徐々に下降するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の遅延噴射機構はコイルスプリングの弾性力に基づいて所定時間かけて下降し最終的にはステムを押圧して噴射状態とするときのねじ筒の下降時間、すなわち噴射遅延時間を調整する手段として、ねじ筒に付設した外向きフランジとコイルスプリングとの間の摩擦抵抗の設定といった、調整がきわめて微妙で試行錯誤的な性格の強い手法を用いているので、所望の噴射遅延時間を確保するのが難しいという問題点があった。
【0010】
そこで、本発明では、ステムなどの出力部を噴射状態に設定するまでの噴射開始制御部の下降時間を、コイルスプリングなどの弾性力によって加圧される閉空間の容積やそこに入れる流体の量に基づいて設定することにより、所望の噴射遅延時間がより確実に得られるようにすることを目的とする。
【0011】
さらには、噴射開始制御部を出力部に緊密に位置決めして内容物が確実に噴射されるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明はこの課題を次のようにして解決する。
(1)容器のステム側に取り付けられるカバー体(例えば後述のカバー10)と、
前記カバー体に係合して、当該カバー体の内部空間を上下に分離するとともにこれらの上側空間(例えば後述の上方空間14)および下側空間(例えば後述の下方空間15)を連通させる小孔部(例えば後述の小孔部13a)および、後述の噴射開始制御部材(例えば後述のステムジョイント11,ステム押圧部材19)の外面部分と当接する開口部(例えば後述の内側上端部13cで特定される開口部)を有する仕切り部材(例えば後述の仕切り部材13)と、
前記カバー体の外に上端部(例えば後述のフランジ部分11c)が飛び出て、かつ、外面部分が前記開口部に挟み込まれながら移動する態様で前記内部空間に配置され、前記ステム側への所定長の移動によりステム(例えば後述のステム31)を押圧して噴射状態に設定する噴射開始制御部材(例えば後述のステムジョイント11,ステム押圧部材19)と、
前記ステム側に移動可能で、かつ、前記噴射開始制御部材と係合する態様により前記上側空間に配置されて、前記仕切り部材との間に、前記小孔部と連通した状態の上側流体収納部を形成する加圧用部材(例えば後述の押圧部材17)と、
前記加圧用部材を前記ステム側に付勢する弾性部材(例えば後述のスプリング16)と、
前記上側流体収納部に入れられた流体(例えば後述の水14b)と、
前記噴射開始制御部材およびこれと係合した前記加圧用部材を、前記上端部が前記弾性部材の弾性力に抗して初期状態位置まで移動した状態に保持する、ための取り外し可能な停止作用部材(例えば後述のストッパー25)と、
前記ステム側に移動可能で、かつ、前記噴射開始制御部材と係合する態様により前記下側空間に配置されて、前記仕切り部材との間に、前記小孔部と連通した状態の下側流体収納部を形成する受け部材(例えば後述の液受け部材18)と、
を備え、
前記停止作用部材の保持動作を解除したときの前記弾性部材の作用に基づいて、前記加圧用部材およびこれと係合した前記噴射開始制御部材のそれぞれが前記ステム側に移動し、かつ、当該加圧用部材の当該移動により加圧された前記上側流体収納部の前記流体が前記小孔部を通過して前記下側流体収納部に入っていき、
このときの前記噴射開始制御部材の移動によって前記ステムが駆動される、
態様にする。
(2)上記(1)において、
前記開口部は、
前記仕切り部材の可撓性状の内側端部分(例えば後述の内側上端部13c)からなり、
前記噴射開始制御部材は、
前記初期状態位置から前記ステム側へ移動する際に先ず前記内側端部分によって挟み込まれる外周面部分(例えば後述の外周面19d)と、前記所定長の移動の終了段階で当該内側端部分が当該外周面部分から外れて入り込む凹状部分(例えば後述の凹部20)とを有している。
(3)上記(1),(2)において、
前記停止作用部材は、
前記カバー体の天面部分(例えば後述のカバー上面10b)と前記噴射開始制御部材の前記上端部のフランジ部分(例えば後述のフランジ部分11c)とによって前記初期状態位置に挟持される。
(4)上記(1),(2),(3)において、
前記噴射開始制御部材は、
前記ステムから出力される内容物を噴射するための筒状部である。
【0013】
本発明はこのような構成をとっているので、停止作用部の保持動作を解除すると、弾性力の作用で上方閉空間の流体が加圧されて強制的に小孔部から押し出されて落下する。これにともない、上方閉空間の容積が減少してその分だけ噴射開始制御部は容器方向へ移動し、出力部を噴射状態に設定する。したがって、停止作用部の保持動作の解除から内容物が噴射されるまでの遅延時間は、上方閉空間の容積やそこに入れる流体の種類や量および孔部の口径などに基づいて設定される。
【0014】
また、落下した流体は床部によって受けられ、この重量で床部は下動し、下方閉空間の容積は次第に増加していく。それによって下方空間の空気圧は減少していくので上方閉空間の流体を吸引しようとする。したがって弾性力が流体を加圧する力とこの吸引作用との相乗作用により流体は上方から下方へと落下する。
【0015】
また、床部に落下した流体の重量が噴射開始制御部に伝達されるので、弾性力の作用と相俟って噴射開始制御部は容器方向へ移動する。
【0016】
また、噴射開始制御部の移動が終了する直前では、その移動速度がそれまでよりも速くなるので、噴射開始制御部は出力部に緊密に位置決めされて内容物が確実に噴射される。
【0017】
なお、弾性力に抗して天井部を初期状態に保持するための停止作用部は天井部自体を保持するようにしてもよく、またはこれと連動する噴射開始制御部を保持するようにしてもよい。
【0018】
噴射開始制御部を内容物の外部空間への噴射用通路とするかどうかは任意であり、噴射用通路としない場合には出力部に別途噴射用通路を設ければよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1乃至図2を用いて説明する。
図1は非使用モード、図2は使用モードを示している。
【0020】
各図において、1は遅延噴射バルブ、10はカバー(カバー体)、10aはステムジョイント11を挿入する開口部、10bはカバー上面、10cはスプリング上端部16aを取り付けるカバー10の上端内周面、10dはカバー内部に突出した垂下部、10eは仕切り部材の上方縁部13bと係合する段部、10fはカバー内周面、10gはカバー内周面10fの下方に形成した、仕切り部材13の外側凸部13hと係合する凹部、11はステムジョイント(噴射開始制御部)、11aはステムジョイント11の噴射用通路、11bは押圧部材17の内側下方端部17aと係合するステムジョイント11の段部、11cはステムジョイント11のフランジ部分、11dはステムジョイント11の外周面、12はノズル孔部材、12aはノズル孔、13はカバー内を上下に分離する仕切り部材(カバ−体、仕切り部)、13aは仕切り部材13によって分離された上方空間14と下方空間15とを連通する小孔部、13bは仕切り部材13の上方縁部、13cは仕切り部材13の内側上端部、13dは仕切り部材13の外側上端部、13eは仕切り部材13の脚部、13fは仕切り部材13の上面、13gは仕切り部材13の内周面、13hは仕切り部材13の外側凸部、14は仕切り部材13によって分離された上方空間、14aは上方空間14の流体収納部、14bは上方空間14の流体収納部14bに収納されている水(流体)、15は下方空間、15aは下方空間15の流体収納部、15bは上方空間14の流体収納部14aから落下した水、16はスプリング、16aはスプリング16の上端部、16bはスプリング16の下端部、17はステムジョイント11と係合して上下動する押圧部材(天井部)、17aは押圧部材17の内側下方端部、17bは押圧部材17の外側下方端部、17cはスプリング16の下端部16bの取付部、17dは押圧部材17の内側上方端部、17eは押圧部材17の下面、18は液受け部材(床部)、18aはステム押圧部材19の段部19aと係合する液受け部材18の内側下方縁部、18bは液受け部材18の内側上端部、18cは液受け部材18の外側上端部、18dは液受け部材18の上面、19はステム押圧部材(噴射開始制御部)、19aはステム押圧部材19の段部、19bはステム押圧部材19の下端孔部、19cはステム押圧部材19の下端孔部19bの内周面、19dはステム押圧部材19の外周面、20はステムジョイント11の段部11bとステム押圧部材19との間の凹部、25はステムジョイント11と押圧部材17とをスプリング16に抗して押し上げた状態に保持するストッパー(停止作用部)、30は容器、31はステム、32はマウンテンキャップをそれぞれ示している。
【0021】
図1に示すように、ステムジョイント11は噴射用通路11aを有し、フランジ部分11cにはノズル孔部材12が嵌め込まれている。またその下側にはステム押圧用の孔部19bを形成したステム押圧部材19がステムジョイント11の段部11bに当接しない程度まで挿入されてステムジョイント11に嵌合し、ステムジョイント11の段部11bとステム押圧部材19との間には凹部20が形成されている。ステム押圧部材19の下端孔部19b、ステムジョイント11の噴射用通路11a、ノズル孔部材12のノズル孔12aは連通している。
【0022】
カバー10の上方に形成された開口部10aにはステムジョイント11が挿入され、下方はマウンテンキャップ32を介して容器30に取り付けられている。カバー10内部は仕切り部材13によって上方空間14と下方空間15とに分離されている。
【0023】
仕切り部材13は可橈性のある合成樹脂等で形成され、その上方縁部13bがカバー10の段部10eに係合し、下部はマウンテンキャップ32上部に当接するとともにその外側凸部13hがカバー内周面の凹部10gに係合しているので、押圧部材17やステムジョイント11に連動することはない。また、仕切り部材13の内側上端部13cはステム押圧部材19によって強制的に押し広げられてこれを挟み込み、外側端部13dはカバー内周面10fにきつく当接している。さらに仕切り部材13には小孔部13aを形成して、上方空間14と下方空間15とを連通している。なお、小孔部13aの口径は例えば上方部分を約0.23mm、下方部分を約0.60mmとしている。
【0024】
上方空間14には、押圧部材17がステムジョイント11の外周面11dを囲むかたちで設けられ、その内側下方端部17aはステムジョイント11の段部11bに係合し、双方は連動する。また押圧部材17の外側下方端部17bはカバー内周面10fにきつく当接している。スプリング16はその上端部16aがカバーの上端内周面10cに取り付けられ、また下端部16bは押圧部材のスプリング取付部17cに取り付けられて、押圧部材17を下方に付勢している。
【0025】
押圧部材17のステムジョイント11との係合やカバー内周面10fとの当接、および仕切り部材13のステム押圧部材19やカバー内周面10fとの当接によって、カバー内周面10f、押圧部材の下面17e、ステムジョイント11の外周面11d、ステム押圧部材19の外周面の19dや仕切り部材13の上面13fに囲まれた上方閉空間を形成し、その中の流体収納部14aに水14bを入れている。
【0026】
下方空間15には液受け部材18が設けられており、その内側下方縁部18aはステム押圧部材19の段部19aに係合してステムジョイント11と連動する。また液受け部材18の内側端部18bと外側端部18cはステム押圧部材19の外周面19dと仕切り部材の内周面13gに挟持されて下方空間15の流体収納部15aを形成している。液受け部材18の上面18d、仕切り部材13の内周面13g、カバー内周面10f、押圧部材17の下面17e、ステムジョイント11およびステム押圧部材19の外周面11d、19dに囲まれた空間は閉空間になっている。
【0027】
非使用モードでは、上動させたステムジョイント11のフランジ11cとカバー上面10bとの間にストッパー25を挟み込んでいる。このとき、ステムジョイント11と係合状態の押圧部材17もスプリング16の付勢に抗してその内側上方端部17dがカバー垂下部10dに当接する位置まで上動し、ステムジョイント11に嵌合したステム押圧部材19やそれと係合状態の液受け部材18も上動している。
【0028】
したがって上方空間14の流体収納部14aに充填された水14bは押圧部材17によって押圧されることはない。また仕切り部材13に形成した小孔部13aの上方の口径は小さく、水の表面張力も働くので、上方空間14の流体収納部14aの水14bが小孔部13aを通過して下方空間15の流体収納部15aに落下することはない。ステム押圧部材19もステムジョイント11に嵌合しているので上動し、その孔部内周面19cがステム31を押圧することはなく内容物は噴射されない。
【0029】
図2に示すように、使用モードにおいてストッパー25を解除すると、押圧部材17はスプリング16の弾性力によって下動し、流体収納部14aに充填されている水14bを加圧する。加圧された水14bは強制的に小孔部13aから下方閉空間へと落下していく。スプリング16の弾性力を受けるステムジョイント11はこの落下によって流体収納部14aの容積が減少した分だけが下動する。
【0030】
液受け部材18には次第に水が溜まり、そのときの水の重量とスプリング16の弾性力とによって液受け部材18は下動する。下方空間15の流体収納部15aの容積は次第に増加して空気圧が減少するので、上方空間14の流体収納部14aの水14bをさらに吸引しようとする。すなわち、押圧部材17が上方空間14の流体収納部14aを加圧する力と下方空間15の流体収納部15aが吸引しようとする作用によって、上方空間14の流体収納部14aの水14bは徐々に下方空間の流体収納部15aへと落下していく。
【0031】
やがて液受け部材18に溜まった水15bの重量も、スプリング16の弾性力に加えてステム押圧部材19やステムジョイント11が下動する駆動力となってステム押圧部材19の孔部内周面19cがステム31を押圧し、内容物が噴射用通路11aを通ってノズル孔12aから噴射される。
【0032】
なお、仕切り部材13の内側上端部13cがステム押圧部材19の外周面19dを挟み込んでいるので両者間の摩擦力は大きいものとなり、ステムジョイント11やステム押圧部材19はゆっくりと下動するが、ステム押圧部材19の孔部内周面19cがステム31に当接する直前には、仕切り部材13の内側上端部13cがステム押圧部材19の外周面19dからはずれて凹部20に入り込むので、摩擦力は小さくなってこのときの下動速度は仕切り部材の内側上端部13cがステム押圧部材の外周面19dを挟み込んでいたときの下動速度よりも速くなる。そのためステム押圧部材19の孔部内周面19cはステム31に緊密に位置決めされ内容物が確実に容器30内から噴射用通路11aに送られる。
【0033】
本発明の遅延噴射バルブ1は、例えば以下のように組み立てる。
▲1▼ステムジョイント11のフランジ11cにノズル孔部材12を嵌める。
▲2▼ノズル孔12aを下にしてフランジ11cとカバー上面10bにストッパー25を挟みながら、ステムジョイント11のフランジ11cとカバーの開口部10aにステムジョイント11を挿入する。
▲3▼スプリング16の上端部16aをカバー10上端内周面のスプリング取付部10cに取り付け、その下端部16bは押圧部材のスプリング取付部17cに取り付けて、押圧部材17をカバー10内部に強制的に押し入れる。
▲4▼小孔部13aが形成された仕切り部材13の上方縁部13bをカバー内の段部10eに係合させる。
▲5▼液受け部材18の上面18dを仕切り部材13の脚部13eにセットする。
▲6▼ステム押圧部材19をステムジョイント11と液受け部材18の内側端部18b、仕切り部材13の内側端部13cの間に挿入し、ステムジョイント11に嵌合する。
【0034】
本発明に用いられる液体は、水の他、エチレングリコール、グリセリン、シリコンオイルなど粘性がある液体、または空気などの気体を用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明では、このように停止作用部の解除により、弾性力によって上方閉空間を加圧してここに収容した流体を小孔部から押し出し、上方閉空間の容積が減少した分だけ弾性力の駆動によって噴射開始制御部を下動させるようにしているので、上方閉空間の容積やそこに収容する流体の種類や量および孔部の口径を設定することにより、所望の噴射遅延時間をより確実に得ることができる。
【0036】
また、噴射開始制御部の移動が終了する直前では、その移動速度がそれまでよりも速くなるので、噴射開始制御部は出力部に緊密に位置決めされて内容物が確実に噴射される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、遅延噴射用操作部の、非使用モードを示す説明図である。
【図2】本発明の、遅延噴射用操作部の、使用モードを示す説明図である。
【図3】従来の、遅延噴射機構の、非使用モードを示す説明図である。
【図4】従来の、遅延噴射機構の、使用モードを示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・・・遅延噴射バルブ
10・・・・・カバー
10a・・・・カバーの開口部
10b・・・・カバー上面
10c・・・・カバーの上端内周面
10d・・・・カバー内部の垂下部
10e・・・・カバーの段部
10f・・・・カバー内周面
10g・・・・カバー内周面下方の凹部
11・・・・・ステムジョイント
11a・・・・ステムジョイントの噴射用通路
11b・・・・ステムジョイントの段部
11c・・・・ステムジョイントのフランジ部分
11d・・・・ステムジョイントの外周面
12・・・・・ノズル孔部材
12a・・・・ノズル孔
13・・・・・仕切り部材
13a・・・・仕切り部材の小孔部
13b・・・・仕切り部材の上方縁部
13c・・・・仕切り部材の内側上端部
13d・・・・仕切り部材の外側上端部
13e・・・・仕切り部材の脚部
13f・・・・仕切り部材の上面
13g・・・・仕切り部材の内周面
13h・・・・仕切り部材の外側凸部
14・・・・・上方空間
14a・・・・流体収納部
14b・・・・水
15・・・・・下方空間
15a・・・・流体収納部
15b・・・・落下した水
16・・・・・スプリング
16a・・・・スプリングの上端部
16b・・・・スプリングの下端部
17・・・・・押圧部材
17a・・・・押圧部材の内側下方端部
17b・・・・押圧部材の外側下方端部
17c・・・・スプリング下端部の取付部
17d・・・・押圧部材の内側上方端部
17e・・・・押圧部材の下面
18・・・・・液受け部材
18a・・・・液受け部材の内側下方縁部
18b・・・・液受け部材の内側上端部
18c・・・・液受け部材の外側上端部
18d・・・・液受け部材の上面
19・・・・・ステム押圧部材
19a・・・・ステム押圧部材の段部
19b・・・・ステム押圧部材の下端孔部
19c・・・・下端孔部の内周面
19d・・・・ステム押圧部材の外周面
20・・・・・ステムジョイントとステム押圧部材との間の凹部
25・・・・・ストッパー
30・・・・・容器
31・・・・・ステム
32・・・・・マウンテンキャップ
50・・・・・キャップ
51・・・・・コイルスプリング
52・・・・・ねじ筒
52a ・・・・筒孔
52b ・・・・筒孔の下端部
53・・・・・外向きフランジ
54・・・・・レバー部材
54a ・・・・ハンドル
54b ・・・・レバー部材の爪
55・・・・・ねじ孔
56・・・・・ステム
57・・・・・容器本体

Claims (4)

  1. 容器のステム側に取り付けられるカバー体と、
    前記カバー体に係合して、当該カバー体の内部空間を上下に分離するとともにこれらの上側空間および下側空間を連通させる小孔部および、後述の噴射開始制御部材の外面部分と当接する開口部を有する仕切り部と、
    前記カバー体の外に上端部が飛び出て、かつ、外面部分が前記開口部に挟み込まれながら移動する態様で前記内部空間に配置され、前記ステム側への所定長の移動によりステムを押圧して噴射状態に設定する噴射開始制御部と、
    前記ステム側に移動可能で、かつ、前記噴射開始制御部材と係合する態様により前記上側空間に配置されて、前記仕切り部との間に、前記小孔部と連通した状態の上側流体収納部を形成する加圧用部材と、
    前記加圧用部材を前記ステム側に付勢する弾性部材と、
    前記上側流体収納部に入れられた流体と、
    前記噴射開始制御部材およびこれと係合した前記加圧用部材を、前記上端部が前記弾性部材の弾性力に抗して初期状態位置まで移動した状態に保持する、ための取り外し可能な停止作用部と、
    前記ステム側に移動可能で、かつ、前記噴射開始制御部材と係合する態様により前記下側空間に配置されて、前記仕切り部材との間に、前記小孔部と連通した状態の下側流体収納部を形成する受け部材と、
    を備え、
    前記停止作用部の保持動作を解除したときの前記弾性部材の作用に基づいて、前記加圧用部材およびこれと係合した前記噴射開始制御部材のそれぞれが前記ステム側に移動し、かつ、当該加圧用部材の当該移動により加圧された前記上側流体収納部の前記流体が前記小孔部を通過して前記下側流体収納部に入っていき、
    このときの前記噴射開始制御部材の移動によって前記ステムが駆動される、
    ことを特徴とする遅延噴射用操作部。
  2. 前記開口部は、
    前記仕切り部材の可撓性状の内側端部分からなり、
    前記噴射開始制御部材は、
    前記初期状態位置から前記ステム側へ移動する際に先ず前記内側端部分によって挟み込まれる外周面部分と、前記所定長の移動の終了段階で当該内側端部分が当該外周面部分から外れて入り込む凹状部分とを有している、
    ことを特徴とする請求項1記載の遅延噴射用操作部。
  3. 前記停止作用部材は、
    前記カバー体の天面部分と前記噴射開始制御部材の前記上端部のフランジ部分とによって前記初期状態位置に挟持される、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の遅延噴射用操作部。
  4. 前記噴射開始制御部材は、
    前記ステムから出力される内容物を噴射するための筒状部である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遅延噴射用操作部。
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