JP3975027B2

JP3975027B2 - Suppression chamber ventilation method

Info

Publication number: JP3975027B2
Application number: JP12407599A
Authority: JP
Inventors: 将東ヶ崎; 慶丸新澤
Original assignee: IHI Corp
Current assignee: IHI Corp
Priority date: 1999-04-30
Filing date: 1999-04-30
Publication date: 2007-09-12
Anticipated expiration: 2019-04-30
Also published as: JP2000314795A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はサプレッションチェンバ換気方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図４は原子炉設備の一例を、また、図５は従来のサプレッションチェンバ換気方法の一例を示すもので、この原子炉設備は、蒸気発生源である原子炉圧力容器１と、上端が開口した格納容器本体２及び該格納容器本体２の開口を閉止する上蓋３で構成され且つ前記の原子炉圧力容器１を格納する原子炉格納容器４と、該原子炉格納容器４の下部を周方向に取り囲み且つ内部に水５を貯留するトーラス形状のサプレッションチェンバ６とを備えている。
【０００３】
サプレッションチェンバ６は、複数のセグメント７を無端状に接続したものであり、所定のセグメント７の頂部には、着脱可能な閉止蓋８を有し且つ定期検査工事を実施する際にサプレッションチェンバ６へ作業者が出入りするためのマンホール９や、サプレッションチェンバ６に対する給排気系の配管（図示せず）が接続される管台１０が設けられている。
【０００４】
このサプレッションチェンバ６内には、周方向に延びるベントヘッダ１１と、下端部が水５に没するようにベントヘッダ１１に接続された多数のダウンカマ１２とが設けられている。
【０００５】
また、ベントヘッダ１１の所定箇所には、圧力差に応じてベントヘッダ１１の外部から内部への空気の流通を許容し得るバルブ１３が取り付けられている。
【０００６】
更に、ベントヘッダ１１の内部空間は、サプレッションチェンバ６を貫通するベント管１４を介して原子炉格納容器４の内部空間（ドライウエル）に連通している。
【０００７】
サプレッションチェンバ６の内面、ベントヘッダ１１の内面と外面、ダウンカマ１２の内面と外面、ベント管１４の内面、ベント管１４のサプレッションチェンバ６内に位置する部分の外面は、防錆効果が高い無機ジンクリッチ系塗料、及び耐水性に優れたエポキシ樹脂系塗料により塗装されているが、塗膜の劣化に起因するサプレッションチェンバ６、ベントヘッダ１１、ダウンカマ１２、ベント管１４の腐蝕を防止するために、これらの塗膜を更新する再塗装工事を原子炉設備の定期検査時に実施している。
【０００８】
再塗装工事は、サプレッションチェンバ６内の水５を外部へ移送する水抜き作業、マンホール９からサプレッションチェンバ６内に足場用資材を搬入し且つ作業足場を架設する足場組立作業、サプレッションチェンバ６の内面、ベントヘッダ１１の内面と外面、ダウンカマ１２の内面と外面、ベント管１４の内面、ベント管１４のサプレッションチェンバ６内に位置する部分の外面にそれぞれ形成されている既存の塗膜をサンドブラストにより剥離させ且つ塗料を吹き付けて新しい塗膜を形成する研掃塗装作業、作業足場を解体し且つ足場用資材をマンホール９から搬出する足場取外作業を順に施工する。
【０００９】
更に、新たに形成した塗膜が硬化するまでの養生期間を経た後、サプレッションチェンバ６内へ水５を戻している。
【００１０】
サプレッションチェンバ６の内面などの塗料を剥離させた後、研掃面へ塗料を吹き付けるのにあたっては、図５に示すように、原子炉設備に付帯している換気ファン１５の吸気口に、仮設ダクト１６の空気流通方向下流端を接続し、また、仮設ダクト１６の空気流通方向下流端を、マンホール９からサプレッションチェンバ６内に挿通して塗料を吹き付けるべき所定のセグメント７まで引き込んだうえ、換気ファン１５を作動させる。
【００１１】
これにより、塗料の吹き付けを行なうべきセグメント７から空気を、仮設ダクト１６を介してサプレッションチェンバ６の外部へ導き、気化した有機溶剤がセグメント７内に充満することを抑制している。
【００１２】
なお、実際には、換気量を確保するために、複数本の仮設ダクト１６をサプレッションチェンバ６内に配置している。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のサプレッションチェンバ換気方法では、所定のセグメント７内における塗料の吹き付けが完了した後、他のセグメント７内での塗料の吹き付けに先立ち、作業足場の間を縫って仮設ダクト１６の空気流通方向上流端の位置を移設する盛り替え作業を行なう必要があり、研掃塗装作業を効率よく施工することができない。
【００１４】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、研掃塗装作業の効率を向上できるサプレッションチェンバ換気方法を提供することを目的としている。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項１に記載のサプレッションチェンバ換気方法では、複数のセグメントで形成されるサプレッションチェンバ内のベントヘッダに連通している複数のダウンカマのうち、塗装作業を開始すべきセグメント内に位置しているもの以外を閉塞させ、ベントヘッダと原子炉格納容器のドライウエルとを連通している複数のベント管の全てを閉塞させたうえ、ベントヘッダの所定箇所から空気を吸引する。
【００１６】
本発明の請求項２に記載のサプレッションチェンバ換気方法では、複数のセグメントで形成されるサプレッションチェンバ内のベントヘッダに連通している複数のダウンカマのうち、塗装作業を開始すべきセグメント内に位置しているもの以外を閉塞させ、ベントヘッダと原子炉格納容器のドライウエルとを連通している複数のベント管のうち、所定のもの以外を閉塞させたうえ、閉塞させていないベント管から空気を吸引する。
【００１７】
本発明の請求項１に記載のサプレッションチェンバ換気方法においては、ベントヘッダの所定箇所から空気を吸引する際に、塗装作業を開始すべきセグメント内の位置するもの以外のダウンカマを閉塞し、塗装作業を行なうセグメント内の空気を、当該セグメント内に位置するダウンカマ、及びベントヘッダを介してサプレッションチェンバの外部へ導く。
【００１８】
本発明の請求項２に記載のサプレッションチェンバ換気方法においては、閉塞させていない所定のベント管から空気を吸引する際に、塗装作業を開始すべきセグメント内に位置するもの以外のダウンカマを閉塞し、塗装作業を行なうセグメント内の空気を、当該セグメント内に位置するダウンカマ、ベントヘッダ、及び所定のベント管を介してサプレッションチェンバの外部へ導く。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００２０】
図１及び図２は本発明のサプレッションチェンバ換気方法の実施の形態の一例であり、図中、図４及び図５と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【００２１】
このサプレッションチェンバ換気方法では、換気ファン１５及び仮設ダクト１６に加えて、弾力性に富んだ合成ゴム系材料などによってダウンカマ１２に挿入可能な形状に形成されたバルーン状の膨張プラグ１７と、ベント管１４の格納容器本体２側の接続端開口部分を被覆可能な閉止カバー１８と、ベントヘッダ１１内に配置可能な軸流ファン１９とを用いる。
【００２２】
サプレッションチェンバ６の水抜き作業、並びにマンホール９からサプレッションチェンバ６内に足場用資材を搬入し且つ作業足場を架設する足場組立作業が完了した後、研掃塗装作業に伴ってサプレッションチェンバ６内の換気を行なう際に、換気ファン１５の吸気口に対して、仮設ダクト１６の空気流通方向下流端を接続し、該仮設ダクト１６の空気流通方向上流端を、マンホール９からサプレッションチェンバ６内に挿通し且つバルブ１３のボディを介してベントヘッダ１１内に引き込んでおく。
【００２３】
次いで、ベントヘッダ１１内の所定箇所（たとえば、ベントヘッダ１１に対する仮設ダクト１６の引き込み位置と塗装を行なうセグメント７との中間）に軸流ファン１９を配置する。
【００２４】
また、膨張プラグ１７を、塗装作業を開始すべきセグメント７内に位置しているもの以外のダウンカマ１２に挿入し、膨張プラグ１７内に空気圧を付与してダウンカマ１２の内面に密着させ、該ダウンカマ１２を閉塞させる。
【００２５】
更に、閉止カバー１８により、各ベント管１４の格納容器本体２側の接続端開口部分を被覆し、各ベント管１４と原子炉格納容器４のドライウエルとの連通を閉塞させる。
【００２６】
この状態で、換気ファン１５及び軸流ファン１９を作動させると、塗料の吹き付けを行なうべきセグメント７の空気が、当該セグメント７内に位置するダウンカマ１２からベントヘッダ１１内に流入して矢印方向へ流通し、仮設ダクト１６を経てサプレッションチェンバ６の外部へ導かれ、よって、気化した有機溶剤がセグメント７内に充満することが抑制される。
【００２７】
所定のセグメント７に対する塗料の吹き付けが完了したならば、次に塗料の吹き付けを行なうべきセグメント７内に位置しているダウンカマ１２に装着されている膨張プラグ１７を取り外して、該ダウンカマ１２の閉塞を解除したうえ、既に塗料の吹き付けを行なったセグメント７内に位置しているダウンカマ１２に膨張プラグ１７を装着して、当該ダウンカマ１２を閉塞させる。
【００２８】
全てのセグメント７内の塗装工事が完了したならば、作業足場を解体し且つ足場用資材をマンホール９から搬出する足場取外作業を施工し、また、膨張プラグ１７、閉止カバー１８、軸流ファン１９及び仮設ダクト１６を回収したうえ、新たに形成した塗膜が硬化するまでの養生期間を経た後に、サプレッションチェンバ６内へ水５を戻す。
【００２９】
このように、上述した作業工程では、塗料の吹き付けを行なうべきセグメント７内に位置しているもの以外のダウンカマ１２を膨張プラグ１７によって閉塞させ、塗料の吹き付けを行なうべきセグメント７内の空気を、当該セグメント７に位置するダウンカマ１２、及び既設のベントヘッダ１１を利用してサプレッションチェンバ６の外部へ導くので、ダウンカマ１２に対する膨張プラグ１７の着脱だけで、所定のセグメント７に対する換気を選択的に行なうことができ、よって、研掃塗装作業の効率を向上させることが可能になる。
【００３０】
また、従来のように、複数の仮設ダクト１６だけを用いて換気を行なうことに比べて、ベントヘッダ１１などで構成される換気流路のほうが圧力損失が小さいので、換気ファン１５の駆動力を軽減することができる。
【００３１】
図３は本発明のサプレッションチェンバ換気方法の実施の形態の他の例であり、図中、図１及び図２と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【００３２】
サプレッションチェンバ換気方法では、サプレッションチェンバ６の水抜き作業、並びにマンホール９からサプレッションチェンバ６内に足場用資材を搬入し且つ作業足場を架設する足場組立作業が完了した後、研掃塗装作業に伴ってサプレッションチェンバ６内の換気を行なう際に、換気ファン１５の吸気口に対して、仮設ダクト１６の空気流通方向下流端を接続し、該仮設ダクト１６の空気流通方向上流端を、原子炉格納容器４のドライウエル側から所定のベント管１４内に引き込んでおく。
【００３３】
次いで、ベントヘッダ１１内の所定箇所（たとえば、ベントヘッダ１１に対する仮設ダクト１６の引き込み位置と塗装を行なうセグメント７との中間）に軸流ファン１９を配置する。
【００３４】
また、膨張プラグ１７を、塗装作業を開始すべきセグメント７内に位置しているもの以外のダウンカマ１２に挿入し、膨張プラグ１７内に空気圧を付与してダウンカマ１２の内面に密着させ、該ダウンカマ１２を閉塞させる。
【００３５】
更に、閉止カバー１８により、先に述べた仮設ダクト１６が挿入されているもの以外のベント管１４の格納容器本体２側の接続端開口部分を被覆して、各ベント管１４と原子炉格納容器４のドライウエルとの連通を閉塞させる。
【００３６】
この状態で、換気ファン１５及び軸流ファン１９を作動させると、塗料の吹き付けを行なうべきセグメント７の空気が、当該セグメント７内に位置するダウンカマ１２からベントヘッダ１１内に流入して矢印方向へ流通し、ベント管１４及び仮設ダクト１６を経てサプレッションチェンバ６の外部へ導かれ、よって、気化した有機溶剤がセグメント７内に充満することが抑制される。
【００３７】
所定のセグメント７に対する塗料の吹き付けが完了したならば、次に塗料の吹き付けを行なうべきセグメント７内に位置しているダウンカマ１２に装着されている膨張プラグ１７を取り外して、該ダウンカマ１２の閉塞を解除したうえ、既に塗料の吹き付けを行なったセグメント７内に位置しているダウンカマ１２に膨張プラグ１７を装着して、当該ダウンカマ１２を閉塞させる。
【００３８】
全てのセグメント７内の塗装工事が完了したならば、作業足場を解体し且つ足場用資材をマンホール９から搬出する足場取外作業を施工し、また、膨張プラグ１７、閉止カバー１８、軸流ファン１９及び仮設ダクト１６を回収したうえ、新たに形成した塗膜が硬化するまでの養生期間を経た後に、サプレッションチェンバ６内へ水５を戻す。
【００３９】
このように、上述した作業工程では、塗料の吹き付けを行なうべきセグメント７内に位置しているもの以外のダウンカマ１２を膨張プラグ１７によって閉塞させ、塗料の吹き付けを行なうべきセグメント７内の空気を、当該セグメント７に位置するダウンカマ１２、既設のベントヘッダ１１、及び所定のベント管１４を利用してサプレッションチェンバ６の外部へ導くので、ダウンカマ１２に対する膨張プラグ１７の着脱だけで、所定のセグメント７に対する換気を選択的に行なうことができ、よって、研掃塗装作業の効率を向上させることが可能になる。
【００４０】
また、従来の複数の仮設ダクト１６で構成される換気流路に比べて、ベントヘッダ１１などで構成される換気流路のほうが圧力損失が小さいので、換気ファン１５の駆動力を軽減することができる。
【００４１】
なお、本発明のサプレッションチェンバ換気方法は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、ベントヘッダ１１内に軸流ファン１９を配置せずに換気ファン１５だけでセグメント７の換気を行なうこと、ダウンカマ１２の閉塞手段に閉止カバー１８と同等のものを用いるようにすること、ベント管１４の閉塞手段に膨張プラグ１７と同等の構造のものを用いるようにすること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。
【００４２】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のサプレッションチェンバ換気方法によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【００４３】
（１）本発明の請求項１に記載のサプレッションチェンバ換気方法においては、ベントヘッダの所定箇所から空気を吸引する際に、塗装作業を開始すべきセグメント内の位置するもの以外のダウンカマを閉塞し、塗装作業を行なうセグメント内の空気を、当該セグメント内に位置するダウンカマ、及びベントヘッダを介してサプレッションチェンバの外部へ導くので、ダウンカマに対する膨張プラグの着脱だけで、所定のセグメントに対する換気を選択的に行なうことができ、よって、研掃塗装作業の効率を向上させることが可能になる。
【００４４】
（２）本発明の請求項２に記載のサプレッションチェンバ換気方法においては、閉塞させていない所定のベント管から空気を吸引する際に、塗装作業を開始すべきセグメント内に位置するもの以外のダウンカマを閉塞し、塗装作業を行なうセグメント内の空気を、当該セグメント内に位置するダウンカマ、ベントヘッダ、及び所定のベント管を介してサプレッションチェンバの外部へ導くので、ダウンカマに対する膨張プラグの着脱だけで、所定のセグメントに対する換気を選択的に行なうことができ、よって、研掃塗装作業の効率を向上させることが可能になる。
【００４５】
（３）本発明の請求項１あるいは請求項２に記載のサプレッションチェンバ換気方法のいずれにおいても、従来複数の仮設ダクトで構成される換気流路に比べて、ベントヘッダなどで構成される換気流路のほうが圧力損失が小さいので、換気ファンの駆動力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のサプレッションチェンバ換気方法の実施の形態の一例を適用したサプレッションチェンバの水平断面図である。
【図２】本発明のサプレッションチェンバ換気方法の実施の形態の一例を適用したサプレッションチェンバの部分垂直断面図である。
【図３】本発明のサプレッションチェンバ換気方法の実施の形態の他の例を適用したサプレッションチェンバの水平断面図である。
【図４】原子炉設備の一例を示す概念図である。
【図５】従来のサプレッションチェンバ換気方法の一例を適用したサプレッションチェンバの水平断面図である。
【符号の説明】
４原子炉格納容器
６サプレッションチェンバ
７セグメント
１１ベントヘッダ
１２ダウンカマ
１４ベント管[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a suppression chamber ventilation method.
[0002]
[Prior art]
FIG. 4 shows an example of a reactor facility, and FIG. 5 shows an example of a conventional suppression chamber ventilation method. This reactor facility has a reactor pressure vessel 1 as a steam generation source and an upper end opened. A reactor containment vessel 4 configured to contain a containment vessel body 2 and an upper lid 3 that closes the opening of the containment vessel body 2, and stores the reactor pressure vessel 1, and a lower portion of the reactor containment vessel 4 in the circumferential direction A torus-shaped suppression chamber 6 that surrounds and stores water 5 therein is provided.
[0003]
The suppression chamber 6 is formed by connecting a plurality of segments 7 in an endless manner. The top of the predetermined segment 7 has a detachable closing lid 8, and is connected to the suppression chamber 6 when performing periodic inspection work. A manhole 9 for an operator to enter and exit and a nozzle 10 to which piping (not shown) of an air supply / exhaust system for the suppression chamber 6 is connected are provided.
[0004]
In the suppression chamber 6, there are provided a vent header 11 extending in the circumferential direction and a number of downcomers 12 connected to the vent header 11 so that the lower end portion is submerged in the water 5.
[0005]
In addition, a valve 13 capable of allowing air to flow from the outside to the inside of the vent header 11 according to a pressure difference is attached to a predetermined portion of the vent header 11.
[0006]
Further, the internal space of the vent header 11 communicates with the internal space (dry well) of the reactor containment vessel 4 through a vent pipe 14 that penetrates the suppression chamber 6.
[0007]
The inner surface of the suppression chamber 6, the inner surface and the outer surface of the vent header 11, the inner surface and the outer surface of the downcomer 12, the inner surface of the vent pipe 14, and the outer surface of the portion located in the suppression chamber 6 of the vent pipe 14 are highly resistant to rust. In order to prevent corrosion of the suppression chamber 6, the vent header 11, the downcomer 12, and the vent pipe 14 due to the coating of the rich paint and the epoxy resin paint excellent in water resistance. Repainting work to renew these coatings is carried out during periodic inspections of the reactor equipment.
[0008]
The repainting work includes a draining operation for transferring the water 5 in the suppression chamber 6 to the outside, an assembly work for carrying the scaffolding material into the suppression chamber 6 from the manhole 9 and constructing the working scaffold, and the inner surface of the suppression chamber 6. The existing coating film formed on the inner surface and the outer surface of the vent header 11, the inner surface and the outer surface of the downcomer 12, the inner surface of the vent pipe 14, and the outer surface of the portion located in the suppression chamber 6 of the vent pipe 14 is peeled off by sandblasting. In addition, a scouring paint operation for spraying paint and forming a new coating film, a work for dismantling the work scaffold, and a work for removing the scaffold from the manhole 9 are sequentially performed.
[0009]
Further, after a curing period until the newly formed coating film is cured, the water 5 is returned into the suppression chamber 6.
[0010]
After the paint such as the inner surface of the suppression chamber 6 is peeled off, when the paint is sprayed onto the polishing surface, as shown in FIG. 5, a temporary duct is connected to the intake port of the ventilation fan 15 attached to the reactor facility. 16 is connected to the downstream end in the air flow direction, and the downstream end of the temporary duct 16 in the air flow direction is inserted into the suppression chamber 6 from the manhole 9 to the predetermined segment 7 where the paint is to be sprayed. 15 is activated.
[0011]
Thereby, air is guided from the segment 7 to which the paint is to be sprayed to the outside of the suppression chamber 6 through the temporary duct 16, and the vaporized organic solvent is prevented from being filled in the segment 7.
[0012]
In practice, a plurality of temporary ducts 16 are arranged in the suppression chamber 6 in order to secure the ventilation amount.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional suppression chamber ventilation method, after the spraying of the paint in the predetermined segment 7 is completed, the air flow of the temporary duct 16 is sewed between the work scaffolds before the paint is sprayed in the other segment 7. It is necessary to perform a refilling operation to move the position of the upstream end in the direction, and the polishing coating work cannot be performed efficiently.
[0014]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and an object thereof is to provide a suppression chamber ventilation method capable of improving the efficiency of the scouring painting work.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the suppression chamber ventilation method according to claim 1 of the present invention, a painting operation is started among a plurality of downcomers communicating with a vent header in a suppression chamber formed by a plurality of segments. Blocks other than those located in the segment to be closed, blocks all of the vent pipes communicating with the vent header and the dry well of the reactor containment vessel, and then air from a predetermined portion of the vent header. Aspirate.
[0016]
In the suppression chamber ventilation method according to claim 2 of the present invention, among the plurality of downcomers communicating with the vent header in the suppression chamber formed by a plurality of segments, the suppression chamber ventilation method is located in the segment where the painting operation is to be started. The other than the specified one of the plurality of vent pipes communicating with the vent header and the dry well of the reactor containment vessel is closed, and air is vented from the vent pipe that is not blocked. Suction.
[0017]
In the suppression chamber ventilation method according to claim 1 of the present invention, when sucking air from a predetermined portion of the vent header, the downcomer other than those located in the segment where the painting operation is to be started is closed, and the painting operation is performed. The air in the segment to perform is guided to the outside of the suppression chamber through the downcomer located in the segment and the vent header.
[0018]
In the suppression chamber ventilation method according to claim 2 of the present invention, when sucking air from a predetermined vent pipe which is not closed, the downcomer other than those located in the segment where the painting operation is to be started is closed. Then, the air in the segment to be painted is guided to the outside of the suppression chamber through the downcomer, the vent header, and the predetermined vent pipe located in the segment.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0020]
1 and 2 show an example of an embodiment of a suppression chamber ventilation method according to the present invention. In the figure, the same reference numerals as those in FIGS. 4 and 5 denote the same parts.
[0021]
In this suppression chamber ventilation method, in addition to the ventilation fan 15 and the temporary duct 16, a balloon-like expansion plug 17 formed into a shape that can be inserted into the downcomer 12 by a synthetic rubber-based material having high elasticity, and a vent pipe 14, a closing cover 18 that can cover the connection end opening portion on the container body 2 side, and an axial flow fan 19 that can be arranged in the vent header 11 are used.
[0022]
After completing the drainage work of the suppression chamber 6 and the scaffold assembly work for carrying the scaffolding material into the suppression chamber 6 from the manhole 9 and constructing the work scaffold, the ventilation in the suppression chamber 6 is accompanied by the polishing coating work. , The downstream end of the temporary duct 16 in the air flow direction is connected to the intake port of the ventilation fan 15, and the upstream end of the temporary duct 16 in the air flow direction is inserted from the manhole 9 into the suppression chamber 6. And it is drawn into the vent header 11 through the body of the valve 13.
[0023]
Next, the axial fan 19 is disposed at a predetermined location in the vent header 11 (for example, between the retracted position of the temporary duct 16 with respect to the vent header 11 and the segment 7 on which painting is performed).
[0024]
Further, the expansion plug 17 is inserted into the downcomer 12 other than the one located in the segment 7 where the painting operation is to be started, and air pressure is applied to the expansion plug 17 so as to be in close contact with the inner surface of the downcomer 12. 12 is closed.
[0025]
Further, the closing cover 18 covers the connection end opening portion of each vent pipe 14 on the containment vessel main body 2 side to block communication between each vent pipe 14 and the dry well of the reactor containment vessel 4.
[0026]
When the ventilation fan 15 and the axial flow fan 19 are operated in this state, the air of the segment 7 to be sprayed with the paint flows into the vent header 11 from the downcomer 12 located in the segment 7 in the direction of the arrow. It circulates and is guided to the outside of the suppression chamber 6 through the temporary duct 16, and thus the vaporized organic solvent is prevented from being filled in the segment 7.
[0027]
When the spraying of the paint to the predetermined segment 7 is completed, the expansion plug 17 attached to the downcomer 12 located in the segment 7 to be sprayed with the paint is then removed to block the downcomer 12. After the release, the expansion plug 17 is attached to the downcomer 12 located in the segment 7 where the paint has already been sprayed, and the downcomer 12 is closed.
[0028]
When the painting work in all the segments 7 is completed, the work scaffold is dismantled and the scaffold removal work for carrying out the scaffold material from the manhole 9 is performed, and the expansion plug 17, the closing cover 18, the axial flow fan 19 and the temporary duct 16 are collected, and after a curing period until the newly formed coating film is cured, the water 5 is returned into the suppression chamber 6.
[0029]
Thus, in the above-described work process, the downcomer 12 other than the one located in the segment 7 where the paint is to be sprayed is closed by the expansion plug 17, and the air in the segment 7 where the paint is to be sprayed is Since the downcomer 12 located in the segment 7 and the existing vent header 11 are used to guide the suppression chamber 6 to the outside, the predetermined segment 7 is selectively ventilated only by attaching / detaching the expansion plug 17 to / from the downcomer 12. Therefore, it is possible to improve the efficiency of the cleaning coating work.
[0030]
Further, compared to the conventional case where ventilation is performed using only a plurality of temporary ducts 16, the ventilation flow path constituted by the vent header 11 and the like has a smaller pressure loss, so the driving force of the ventilation fan 15 is reduced. Can be reduced.
[0031]
FIG. 3 shows another example of the embodiment of the suppression chamber ventilation method of the present invention. In the figure, the same reference numerals as those in FIGS. 1 and 2 denote the same components.
[0032]
In the suppression chamber ventilation method, after the drainage work of the suppression chamber 6 and the scaffold assembly work for carrying the scaffolding material into the suppression chamber 6 from the manhole 9 and erection the work scaffold are completed, When ventilating the suppression chamber 6, the downstream end of the temporary duct 16 in the air flow direction is connected to the intake port of the ventilation fan 15, and the upstream end of the temporary duct 16 in the air flow direction is connected to the reactor containment vessel. 4 is drawn into a predetermined vent pipe 14 from the dry well side.
[0033]
Next, the axial fan 19 is disposed at a predetermined location in the vent header 11 (for example, between the retracted position of the temporary duct 16 with respect to the vent header 11 and the segment 7 on which painting is performed).
[0034]
Further, the expansion plug 17 is inserted into the downcomer 12 other than the one located in the segment 7 where the painting operation is to be started, and air pressure is applied to the expansion plug 17 so as to be in close contact with the inner surface of the downcomer 12. 12 is closed.
[0035]
Further, the closing cover 18 covers the connection end opening portion of the vent tube 14 on the containment vessel body 2 side other than the one where the temporary duct 16 described above is inserted, and each vent tube 14 and the reactor containment vessel are covered. The communication with the dry well 4 is closed.
[0036]
When the ventilation fan 15 and the axial flow fan 19 are operated in this state, the air of the segment 7 to be sprayed with the paint flows into the vent header 11 from the downcomer 12 located in the segment 7 in the direction of the arrow. It circulates and is led to the outside of the suppression chamber 6 through the vent pipe 14 and the temporary duct 16, and thus the vaporized organic solvent is suppressed from being filled in the segment 7.
[0037]
When the spraying of the paint to the predetermined segment 7 is completed, the expansion plug 17 attached to the downcomer 12 located in the segment 7 to be sprayed with the paint is then removed to block the downcomer 12. After the release, the expansion plug 17 is attached to the downcomer 12 located in the segment 7 where the paint has already been sprayed, and the downcomer 12 is closed.
[0038]
When the painting work in all the segments 7 is completed, the work scaffold is dismantled and the scaffold removal work for carrying out the scaffold material from the manhole 9 is performed, and the expansion plug 17, the closing cover 18, the axial flow fan 19 and the temporary duct 16 are collected, and after a curing period until the newly formed coating film is cured, the water 5 is returned into the suppression chamber 6.
[0039]
Thus, in the above-described work process, the downcomer 12 other than the one located in the segment 7 where the paint is to be sprayed is closed by the expansion plug 17, and the air in the segment 7 where the paint is to be sprayed is Since the downcomer 12 located in the segment 7, the existing vent header 11, and the predetermined vent pipe 14 are used to guide the outside of the suppression chamber 6, the expansion of the expansion plug 17 with respect to the downcomer 12 is simply attached to the predetermined segment 7. Ventilation can be performed selectively, thus improving the efficiency of the cleaning paint operation.
[0040]
Moreover, since the pressure loss is smaller in the ventilation flow path constituted by the vent header 11 or the like than the ventilation flow path constituted by the conventional temporary ducts 16, the driving force of the ventilation fan 15 can be reduced. it can.
[0041]
The suppression chamber ventilation method of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and the segment 7 is ventilated only by the ventilation fan 15 without arranging the axial fan 19 in the vent header 11. Further, the closing means for the downcomer 12 is equivalent to the closing cover 18, the closing means for the vent pipe 14 is the same structure as the expansion plug 17, etc. Of course, changes can be made without departing from the scope of the invention.
[0042]
【The invention's effect】
As described above, according to the suppression chamber ventilation method of the present invention, the following various excellent effects can be obtained.
[0043]
(1) In the suppression chamber ventilation method according to claim 1 of the present invention, when sucking air from a predetermined portion of the vent header, the downcomers other than those located in the segment where the painting operation is to be started are blocked. Since the air in the segment to be painted is guided to the outside of the suppression chamber via the downcomer and vent header located in the segment, ventilation for a specific segment can be selectively performed by simply attaching and detaching the expansion plug to the downcomer. Therefore, it is possible to improve the efficiency of the cleaning coating work.
[0044]
(2) In the suppression chamber ventilation method according to claim 2 of the present invention, when sucking air from a predetermined vent pipe that is not blocked, downcomers other than those located in the segment where the painting operation should be started Since the air in the segment where the painting operation is performed is guided to the outside of the suppression chamber via the downcomer, the vent header, and the predetermined vent pipe located in the segment, only by attaching and detaching the expansion plug to the downcomer, Ventilation with respect to a predetermined segment can be selectively performed, so that it is possible to improve the efficiency of the cleaning coating operation.
[0045]
(3) In any of the suppression chamber ventilation methods according to claim 1 or claim 2 of the present invention, a ventilation flow constituted by a vent header or the like as compared with a ventilation flow path conventionally constituted by a plurality of temporary ducts. Since the road has a smaller pressure loss, the driving force of the ventilation fan can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a horizontal sectional view of a suppression chamber to which an example of an embodiment of a suppression chamber ventilation method of the present invention is applied.
FIG. 2 is a partial vertical sectional view of a suppression chamber to which an example of an embodiment of a suppression chamber ventilation method of the present invention is applied.
FIG. 3 is a horizontal sectional view of a suppression chamber to which another example of the embodiment of the suppression chamber ventilation method of the present invention is applied.
FIG. 4 is a conceptual diagram showing an example of nuclear reactor equipment.
FIG. 5 is a horizontal sectional view of a suppression chamber to which an example of a conventional suppression chamber ventilation method is applied.
[Explanation of symbols]
4 Reactor containment vessel 6 Suppression chamber 7 Segment 11 Vent header 12 Downcomer 14 Vent pipe

Claims

Of the plurality of downcomers communicating with the vent header in the suppression chamber formed of a plurality of segments, the ones other than those located in the segment where the painting operation should be started are blocked, and the vent header and the reactor containment vessel A suppression chamber ventilation method characterized by closing all of the plurality of vent pipes communicating with the dry well and sucking air from a predetermined portion of the vent header.

Of the plurality of downcomers communicating with the vent header in the suppression chamber formed of a plurality of segments, the ones other than those located in the segment where the painting operation should be started are blocked, and the vent header and the reactor containment vessel A method for ventilating a suppression chamber, comprising: closing a vent pipe other than a predetermined one among a plurality of vent pipes communicating with the dry well, and sucking air from the unvented vent pipe.