JP3973440B2 - フレキシブルダクト用の収納治具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気、給気、粉塵除去等に用いられるフレキシブルダクトをコンパクトに収納するための収納治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
フレキシブルダクトは、タンク内作業等の多方面において、有害ガスの除去や粉塵除去、さらに酸欠防止用に空気を送り込む等の各種用途に使用されている。このフレキシブルダクトは、自由自在に曲げることができるチューブであるが、資材倉庫などの整理整頓のなかで、最も規則正しく整理されにくい道具類の一つである。すなわち、フレキシブルダクトは、直線的に延びる復元力を有して長く延びるだけでなく、その使用目的によって長さや径が違い、使用後の収納が極めて厄介で、規則正しく収納されることが少ない。ほとんどの場合、フレキシブルダクトの筒内に紐や細い針金を通し、フレキシブルダクトの全体を圧縮させつつ紐や針金の両端を括り付けて固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、フレキシブルダクトに紐や針金を通し圧縮して収納する場合、その圧縮した形状は非対称で、収納状態は決して整理された状態とは言い難いものにしかならず、例えば収納棚にそのまま収めようとすると、整理が困難になり収納スペースが大きくなってしまう。
【0004】
そこで、本発明は、様々な径や長さを有するフレキシブルダクトを整頓して収納するのに役立つフレキシブルダクト用の収納治具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るフレキシブルダクト用の収納治具は、放射状に延びる複数の板状部材で形成した架台と、前記架台の中心部に下端部で固定されるとともに、上端部に第1締結部材を形成した支柱と、放射状に延びる複数の板状部材で形成されるとともに、中心部に前記支柱の前記第1締結部を通す貫通孔を形成した挟持部材と、前記挟持部材の貫通孔に前記支柱の第1締結部材を通した状態で当該第1締結部材に締結されるとともに、前記挟持部材が前記支柱から離脱することを防止する第2締結部材とを備える。なお、架台や挟持部材は、例えば一対の棒状の板部材を十字に交差させた状態で固定することによって形成することができる。また、第1締結部材はボルト状の部材とすることができ、第2締結部材もナット状の部材とすることができる。
【0006】
上記収納治具では、まず架台と挟持部材とを分離した状態とし、架台側の支柱をフレキシブルダクトの筒内に通すようにして架台上にフレキシブルダクトを置き、挟持部材をフレキシブルダクトの上端側から押し付ける。これにより、架台と挟持部材との間にフレキシブルダクトを挟みつつ、挟持部材の貫通孔に前記支柱先端に設けた第1締結部材を通すことができる。この状態で、第2締結部材を第1締結部材と締結することにより、フレキシブルダクトの反発力によって挟持部材が支柱から離脱することを防止できる。つまり、架台と挟持部材との間に円筒状に圧縮したフレキシブルダクトを保持して確実に固定することができる。かかる収納治具を用いれば、様々な径や長さを有するフレキシブルダクトを対称的な形態でコンパクトな状態に圧縮することができ、整頓した収納が可能になる。しかも、架台や挟持部材を放射状に延びる複数の板状部材で形成しているので、収納治具自体が軽量になり、収納治具に保持したフレキシブルダクトの取り扱いが簡単になる。
【0007】
上記収納治具の具体的な態様では、前記架台が、当該架台に形成した前記複数の板状部材の先端部のそれぞれに前記支柱に沿って上方に延びる下側ガイド部材をさらに備える。この場合、圧縮変形時やその後の収納・整頓時に架台上でフレキシブルダクトが移動等することを防止できるので、フレキシブルダクトの収納作業等が簡単で確実なものとなる。
【0008】
上記収納治具の具体的な態様では、前記挟持部材が、当該挟持部材に形成した前記複数の板状部材の先端部のそれぞれに前記支柱に沿って下方に延びる上側ガイド部材をさらに備える。この場合も、圧縮変形時やその後の収納・整頓時に挟持部材に対してフレキシブルダクトが移動等することを防止できるので、フレキシブルダクトの収納作業等が簡単で確実なものとなる。
【0009】
上記収納治具の具体的な態様では、前記挟持部材が、前記複数の板状部材の先端部間に架け渡される例えばアーチ状の取手部材をさらに備える。この場合、フレキシブルダクトを収納した収納治具全体を簡易に持ち運ぶことができる。
【0010】
上記収納治具の具体的な態様では、前記架台が、当該架台に形成した前記複数の板状部材の先端部のそれぞれに前記支柱に沿って下方に延びる脚部材をさらに備える。この場合、収納治具に収納されたフレキシブルダクトが床面に接触して汚れることを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る収納治具の一実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係るフレキシブルダクト用の収納治具の構造を説明する分解斜視図である。この収納治具10は、全体として十字の外観を有する架台12と、架台12の中心部に下端部で固定されて直立する支柱13と、全体として十字の外観を有し中心部に支柱13の上端部を通す貫通孔を有する挟持部材14と、支柱13先端のネジ山に螺合して挟持部材14が支柱13から離脱することを防止する蝶ナット15とを備える。
【0013】
架台12は、4方向に延びる板部材12a〜12dからなり、各板部材12a〜12dは、鉄、SUS304等の金属材料から一体的に形成することができ、軽量にするため一対のアングル部材やチャンネル部材を十字に組んで交差点で溶接することによっても形成することができる。各板部材12a〜12dの先端上方には、下側ガイド部材として、上方に延びる板状のガイド爪12e〜12hがそれぞれ形成されている。また、各板部材12a〜12dの先端下方、すなわちガイド爪12e〜12hの下側には、板状の脚部材12i〜12lがそれぞれ形成されている。各ガイド爪12e〜12hと各脚部材12i〜12lとの上下一組、例えばガイド爪12eと脚部材12iは、鉄、SUS304等の金属材料からなる一枚の板材を板部材12a〜12dの先端に溶接することによって形成されている。これらのガイド爪12e〜12hと脚部材12i〜12lも、軽量のためアングル部材やチャンネル部材で形成することができる。
【0014】
支柱13は、下端で架台12の中心部に固定されて上方に延びる棒状の部材であり、上端がくびれており第1締結部材であるネジ山13aが形成されている。この支柱13は、鉄、SUS304等の金属材料で形成されている。
【0015】
挟持部材14は、4方向に延びる板部材14a〜14dからなる。また、挟持部材14の中央には、貫通孔14mが形成されており、支柱13のネジ山13aが貫通する。一対の板部材14a、14bの間には、ワイヤー状の取手17が掛け渡されている。各板部材14a〜14dは、鉄、SUS304等の金属材料から一体的に形成することができ、一対の板材をクロス溶接加工すなわち十字に組んで交差点で溶接することによっても形成することができる。各板部材14a〜14dの先端には、上側ガイド部材として、下方に延びる板状のガイド爪14e〜14hがそれぞれ形成されている。各ガイド爪14e〜14hは、板部材14a〜14dの先端に溶接することによって形成されている。これらのガイド爪14e〜14hは、板部材14a〜14dの先端を下方に折り曲げることによっても形成することができる。
【0016】
蝶ナット15は、第2締結部材として支柱13の上端に設けたネジ山13aに対して締結される。すなわち、蝶ナット15は、挟持部材14の貫通孔14mに支柱13のネジ山13aを通した状態でネジ山13aに螺合し、挟持部材14が支柱13から離脱することを防止する。
【0017】
以下、具体的な実施例として、直径240mmのフレキシブルダクト20を収納する場合の収納治具10の寸法等ついて説明する。架台12は、長さ260mmで厚み28mmの一対のアングル部材やチャンネル部材を十字に組んで交差点で溶接することに形成され、その脚部材12i〜12lの上下方向の長さは、30mmであり、ガイド爪12e〜12hの上下方向の長さは、70mmである。支柱13は、φ=8mmで長さ350mmの鉄製丸棒材からなる。挟持部材14は、長さ260mmの一対の板材を十字に組んで交差点で溶接することに形成され、そのガイド爪14e〜14hの上下方向の長さは、100mmである。取手17は、6mmの丸棒を曲げて製作される。収納治具10全体は、耐食塗装が施され薬品等に対して保護されている。
【0018】
図2は、図1の収納治具10にフレキシブルダクト20を収納した状態を示す図である。図1及び図2を用いてフレキシブルダクト20の収納について説明する。まず、図1に示すように、架台12と挟持部材14とを分離した状態とする。次に、支柱13をフレキシブルダクト20の筒内に通すようにして架台12上にフレキシブルダクト20を置き、挟持部材14をフレキシブルダクト20の上端側から押し付けることにより、架台12と挟持部材14との間にフレキシブルダクト20を圧縮して挟み込むことができる。このように、架台12と挟持部材14との間にフレキシブルダクト20を挟み込んだ状態で、挟持部材14の貫通孔に支柱13先端のネジ山13aを通し、蝶ナット15をネジ山13aとねじ合わせる。これにより、架台12と挟持部材14とを支柱13を介して相互に固定することができ、フレキシブルダクト20の反発力によって挟持部材14が支柱13から離脱することを防止できる。収納治具10に収納されたフレキシブルダクト20は、図2に示すように円筒状に圧縮されてコンパクトな状態になる。この際、架台12に設けたガイド爪12e〜12hや挟持部材14に設けたガイド爪14e〜14hがガイドとなって、フレキシブルダクト20の下端や上端が架台12や挟持部材14からずれ落ちたり、はみ出したりすることを防止できる。また、架台12の周囲に設けた脚部材12i〜12lにより、フレキシブルダクト20が床に接触することを回避できる。すなわち、収納治具10の設置場所が凹凸で平面でなかったり、濡れていたり、酸性やアルカリ性の液があった場合に、フレキシブルダクト20が汚れることを防止できる。
【0019】
以上の説明から明らかなように、本実施形態の収納治具10によれば、様々な長さのフレキシブルダクト20を対称的な形態でコンパクトな状態に圧縮することができ、整頓した収納が可能になる。さらに、収納治具10自体は軽量であり、フレキシブルダクト20を収納治具10に保持した状態で取手17で搬送することにより、小さく圧縮したフレキシブルダクト20を簡易に取り扱うことができ、効率的に収納・保管することができる。取手17の形状は特に限定されないが、アーチ状のものが好ましい。なお、収納治具10は、架台12を下にして収納することもできるが、フレキシブルダクト20が横に向く状態すなわち架台12や取手17が正面となる状態で保管することもできる。
【0020】
以上、実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、架台12から延びる板部材の数や寸法は、適宜変更することができる。ただし、3つ以上が安定し、偶数とすることでクロス溶接加工による架台12の作製が可能になる。架台12を一対の板材のクロス溶接加工によって作製する場合、クロス角度は、90゜に限らず、フレキシブルダクト20の形状等の使用条件に応じた最も適当な角度になるように設定することができる。同様に、挟持部材14から延びる板部材の数や寸法は、適宜変更することができる。ただし、3つ以上が安定し、偶数とすることでクロス溶接加工による架台12の作製が可能になる。
【0021】
また、収納治具10は、鉄やSUS304に限らず、他の様々な材料を用いて形成することができる。ただし、フレキシブルダクト20が酸性やアルカリ性のガス等の雰囲気下に放置されたり、このようなガス等を吸引したような場合、フレキシブルダクト20内にガスのミストが凝縮したりして液滴となって垂れ落ちる場合もあるので、収納治具10を耐食性のある材料で作製することが望ましい。
【0022】
また、架台12に設けた脚部材12i〜12lの長さや大きさは、適宜変更することができる。ただし、脚部材12i〜12lは必須のものではない。
【0023】
架台12や挟持部材14の大きさは、フレキシブルダクト20の径によって変更する必要があり、支柱13の長さも、フレキシブルダクト20の長さや収納場所の空間等の条件によって変更する必要がある。ただし、架台12や挟持部材14のサイズに対応する最大径のフレキシブルダクト20よりも小さな径のフレキシブルダクトであっても通常の場合と同様に収納することができる。この場合、小さな径のフレキシブルダクトに合わせて、ガイド爪12e〜12h、14e〜14hと同様の機能を有する別のガイド爪等を、板部材12a〜12d、14a〜14dの中間位置に設けることが望ましい。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るフレキシブルダクト用の収納治具によれば、架台と挟持部材との間に円筒状に圧縮したフレキシブルダクトを保持して確実に固定することができる。つまり、様々な径や長さを有するフレキシブルダクトを対称的な形態でコンパクトな状態に圧縮することができ、整頓した収納が可能になる。しかも、架台や挟持部材を放射状に延びる複数の板状部材で形成しているので、収納治具自体が軽量になり、収納治具に保持したフレキシブルダクトの取り扱いが簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る収納治具の分解斜視図である。
【図2】図1の収納治具にフレキシブルダクトを収納した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 収納治具
12 架台
12a〜12d 板部材
12e〜12h ガイド爪
12i〜12l 脚部材
13 支柱
13a ネジ山
14 挟持部材
14a〜14d 板部材
14e〜14h ガイド爪
14m 貫通孔
15 蝶ナット
17 取手
20 フレキシブルダクト

Claims (5)

  1. 放射状に延びる複数の板状部材で形成した架台と、
    前記架台の中心部に下端部で固定されるとともに、上端部に第1締結部材を形成した支柱と、
    放射状に延びる複数の板状部材で形成されるとともに、中心部に前記支柱の前記第1締結部材を通す貫通孔を形成した挟持部材と、
    前記挟持部材の貫通孔に前記支柱の第1締結部材を通した状態で当該第1締結部材に締結されるとともに、前記挟持部材が前記支柱から離脱することを防止する第2締結部材と
    を備えるフレキシブルダクト用の収納治具。
  2. 前記架台は、当該架台に形成した前記複数の板状部材の先端部のそれぞれに前記支柱に沿って上方に延びる下側ガイド部材をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のフレキシブルダクト用の収納治具。
  3. 前記挟持部材は、当該挟持部材に形成した前記複数の板状部材の先端部のそれぞれに前記支柱に沿って下方に延びる上側ガイド部材をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のフレキシブルダクト用の収納治具。
  4. 前記挟持部材は、前記複数の板状部材の先端部間に架け渡される取手部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載のフレキシブルダクト用の収納治具。
  5. 前記架台は、当該架台に形成した前記複数の板状部材の先端部のそれぞれに前記支柱に沿って下方に延びる脚部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載のフレキシブルダクト用の収納治具。
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