JP3970771B2 - ヒト癌原遺伝子およびそれによってコードされるタンパク質 - Google Patents
ヒト癌原遺伝子およびそれによってコードされるタンパク質 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3970771B2 JP3970771B2 JP2002546719A JP2002546719A JP3970771B2 JP 3970771 B2 JP3970771 B2 JP 3970771B2 JP 2002546719 A JP2002546719 A JP 2002546719A JP 2002546719 A JP2002546719 A JP 2002546719A JP 3970771 B2 JP3970771 B2 JP 3970771B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oncogene
- proto
- cancer
- protein
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N15/00—Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
- C12N15/09—Recombinant DNA-technology
- C12N15/11—DNA or RNA fragments; Modified forms thereof; Non-coding nucleic acids having a biological activity
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/82—Translation products from oncogenes
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Oncology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Plant Pathology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Microbiology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- External Artificial Organs (AREA)
Description
【発明の分野】
本発明は、新規な癌原遺伝子およびそれによってコードされるタンパク質に関するものであって、これらは、種々の癌の診断、形質転換動物の製造およびアンチセンス遺伝子の治療および抗癌剤の開発などに効果的に利用できる。
【0002】
【発明の背景】
ヒトを含む高等動物は、約100,000個の遺伝子を有しているが、これらのうち約15%のみが発現され、発生、分化、恒常性(homeostasis)、刺激に対する反応、細胞分裂周期の調節、老化およびアポトーシス(apoptosis; programmed cell death)などのような個人の生物学的過程の特性はどの遺伝子が発現するかによって決定される(Liang, P. and A. B. Pardee, Science, 257: 967-971(1992)参照)。
【0003】
腫瘍形成のような病理学的現象は、遺伝子突然変異によって誘発され、遺伝子発現の変化をもたらす。したがって、種々の細胞における遺伝子発現の比較研究は多様な生物学的現象を理解する上で基本的で効果的な接近方法であるといえる。
【0004】
腫瘍形成は、特定染色体部位の消失、癌原遺伝子の活性化およびp53遺伝子を含む他の腫瘍抑制遺伝子の失活などのような種々の遺伝的変化によって誘発されると報告されている(Bishop, J. M., Cell, 64: 235-248(1991);およびHunter, T., Cell, 64: 249-270(1991)参照))。さらに、ヒト癌の10〜30%は癌原遺伝子の増幅を通じて発癌遺伝子が活性化されることによって発病すると報告されている。
【0005】
したがって、癌原遺伝子の活性化は多くの癌の病因学研究に重要な役割を果し、これを明らかにすることが要求されている。
【0006】
そこで、本発明者は、子宮頸部癌の腫瘍形成に介入された機構を調査するために鋭意研究した結果、ヒト子宮頸部癌1(HCCR−1)(韓国特許出願第2000−16757号;2000.3.31)およびヒト子宮頸部癌2(HCCR−2)(韓国特許出願第2000−71202号;2000.11.28)と命名された新規な癌原遺伝子が癌細胞中に特異に過発現されるという意外な事実を発見した。癌原遺伝子は、構造的な変異を通じて該当するタンパク質産物の質的、そして量的な発現の変化を引起こす(Weinberg, R. A., Cancer Research, 49: 3713-3721, 1989)。癌タンパク質は、細胞表面、細胞質または核において信号伝達経路(signal transduction pathway)を破壊するが、腫瘍抑制遺伝子産物がない場合、他の種類の癌タンパク質とともに細胞の増殖を促進し、細胞周期(cell cycle)を撹乱し、また、細胞死滅(アポトーシス)機構を取り崩す(Todd, R., Anticancer Research, 19: 4729-4746, 2000)。
【0007】
このようなタンパク質とタンパク質の相互作用を糾明する酵母2ハイブリッド(Yeast two-hybrid)法は、1989年に考案されて以来(Fields, S. and Song, O., Nature, 340: 245-246 , 1989)、細胞死滅機構(Wallach, D. et al., Curr Opin Immuno l, 10: 131-136, 1998)と種々の遺伝体系を用いて生命現象を明らかにするのに利用されている(Pandey, A. and Mann, M., Natu re, 405: 837-846, 2000)。
【0008】
本発明者は、酵母2ハイブリッド法を用いてHCCR−1癌原遺伝子−由来タンパク質産物に対する新規結合タンパク質を開発するために鋭意研究した結果、HCCR−1癌原遺伝子だけでなくHCCR−2に各々特異的に結合する新しいヒト癌原遺伝子KG−19を明らかにした。前記癌原遺伝子KG−19は、白血病、リンパ腫、大腸癌、乳房癌、腎臓癌、胃癌、肺癌、卵巣癌、および子宮癌などのような様々な癌の診断、予防および治療に効果的に使用し得る。
【0009】
【発明の要約】
したがって、本発明の目的は、新規な癌原遺伝子およびその断片を提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、前記癌原遺伝子またはその断片を含む組換えベクターおよびそれによって形質転換された微生物;
前記癌原遺伝子によってコードされるタンパク質およびその断片;
前記癌原遺伝子またはその断片を含む癌診断用キット;
前記タンパク質またはその断片を含む癌診断用キット;
前記癌原遺伝子またはその断片から誘導されるmRNAに相補的な塩基配列を有するアンチセンス遺伝子;
前記アンチセンス遺伝子を用いて癌を治療または予防する方法;および
前記癌原遺伝子またはその断片を用いて抗癌剤候補物質をスクリーニングする方法;を提供することである。
【0011】
本発明の一実施態様によって、配列番号:1のヌクレオチド配列を有する新規な癌原遺伝子またはその断片が提供される。
本発明の他の実施態様によって、前記癌原遺伝子またはその断片を含む組換えベクターおよび該ベクターによって形質転換された微生物が提供される。
本発明のまた他の実施態様によって、前記癌原遺伝子またはその断片から誘導された配列番号:2のアミノ酸配列を有するタンパク質またはその断片が提供される。
【0012】
【発明の詳細な記述】
本発明の新規癌原遺伝子(protooncogene)はKG−19と命名されたものであって、772塩基対(bp)からなり、配列番号:1のDNA配列を有する。
【0013】
特に、本発明のKG−19癌原遺伝子は、本出願人によって出願された韓国特許出願第2000−16757号に記載されたヒト子宮頸部癌1癌原遺伝子(human cervical cancer proto-oncogene 1、以下「HCCR−1癌原遺伝子」と称する)および韓国特許出願第2000−71202号に記載されたHCCR−2と特異的に結合する性質を有する。
【0014】
配列番号:1の塩基配列において、塩基番号138〜638部位に該当するオープン・リーディング・フレーム(Open reading frame;ORF)は、全長タンパク質コーディング領域であり、それから誘導されるアミノ酸は配列番号:2に示される166個のアミノ酸からなっている(「KG−19タンパク質」)。しかし、コドンの縮退性(degeneracy)および本発明の癌原遺伝子を発現させようとする特定生物において選好されるコドンを考慮するとき、配列番号:1のDNA配列の多様な変化および変形は、発現されるタンパク質のアミノ酸配列を変えない範囲内のコーディング領域または癌原遺伝子の発現に影響を及ぼさない範囲内の非−コーディング領域で行われることができる。したがって、本発明の癌原遺伝子と実質的に同様な塩基配列を有するポリヌクレオチドおよびその断片もまた本発明の範疇に含まれる。本願に用いられる「実質的に同様なポリヌクレオチド」とは、本発明の癌原遺伝子と塩基配列が80%以上、好ましくは90%以上、最も好ましくは95%以上の相同性を有するポリヌクレオチドを意味する。
【0015】
本発明の癌原遺伝子から発現されるタンパク質は、166個のアミノ酸からなり、配列番号:2のアミノ酸配列を有し、このタンパク質の分子量は約19kdである。しかし、タンパク質のアミノ酸残基の置換、付加および/または欠失をタンパク質の機能に影響を及ぼさない範囲内で行うことができる。また、目的に応じてタンパク質の一部のみが使用され得る。このような変形されたアミノ酸およびその断片もまた本発明の範囲に含まれる。したがって、本発明の範疇には、本発明の発癌遺伝子から誘導されたタンパク質と実質的に同様なアミノ酸配列を有するポリペプチドおよびその断片が含まれる。本願に用いられる「実質的に同様なポリペプチド」とは、配列番号:2のアミノ酸配列とアミノ酸配列が80%以上、好ましくは90%以上、最も好ましくは95%以上の相同性を有するポリペプチドを意味する。
【0016】
本発明の癌原遺伝子またはタンパク質は、ヒト癌組織から得られるか、通常のDNAまたはペプチド合成方法に従って合成することができる。また、このように製造された遺伝子を通常のベクターに挿入して発現ベクターを製造した後、これを適切な宿主、たとえば、大腸菌または酵母のような微生物、或はマウスのような動物細胞、またはヒト細胞に導入し得る。本願では、HCCR−1癌原遺伝子またはその断片を含有するベクターで形質転換された細胞を「KG−19細胞」と称する。
【0017】
形質転換された宿主を用いて本発明のDNAまたはタンパク質を大量生産することができる。たとえば、KG−19癌原遺伝子を含むpGEM−T発現ベクター(Promega、米国)で大腸菌XL1−Blueを形質転換して得られた大腸菌XL1−Blue MRA/pGEM−T/KG−19を、特許手続上の微生物寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の規定により、2000年9月18日付で韓国生命工学研究所遺伝子銀行(Korean Collection for Type Cultures (KCTC);住所:大韓民国大田廣域市儒城區魚隠洞52番地韓国生命工学研究所(Korea Research Institute of Bioscience and Biotechnology(KRIBB))に寄託番号第KCTC 0862BP号として寄託した。
【0018】
ベクター製作の際には、プロモーター、ターミネーターのような発現調節配列、自家複製配列および分泌シグナルを宿主細胞の種類によって適宜選択し、結合することができる。
【0019】
本発明の癌原遺伝子の過発現は、正常のヒト組織、たとえば、脳、心臓、骨格筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺および末梢血液においては起こらないが、白血病、リンパ腫、乳房癌、腎臓癌、卵巣癌、肺癌および胃腸癌、皮膚癌細胞株においては過発現が起こる。これから、本発明の癌原遺伝子は前述の癌を誘発させることが分かる。また、正常の293ヒト胎生期腎臓細胞(human embryonic kidney;HEK)が本発明の癌原遺伝子でトランスフェクトされると非正常細胞が生成する。光学顕微鏡と電子顕微鏡で観察した形態学的特定技術は非正常細胞が腫瘍細胞の形態を有することを示す。すなわち、ヘマトキシリン−エオシン染色法を用いて腫瘍細胞が癌にかかったことを確認できる。
【0020】
また、本発明の癌原遺伝子でトランスフェクトされた正常293HEK細胞をヌードマウスの背部に注射する場合、注射してから約14日後に腫瘍形成が観察され、約30日目には2.0cm×2.0cm大きさの腫瘍が観察される。
【0021】
したがって、本発明の癌原遺伝子は種々の癌の発生に共通した因子であると判断され、種々の癌の診断および形質転換された動物の製造およびアンチセンス遺伝子の治療および抗癌剤薬物の開発に効果的に利用することができる。
【0022】
本発明の癌原遺伝子を用いた診断方法は、たとえば、本発明の癌原遺伝子またはその断片を含有するプローブを用いて対象者の体液から分離した核酸をハイブリッド化する段階および当分野で公知の検出方法を用いてその物質が癌原遺伝子を有しているかを判断する段階を含む。前記プローブを放射線同位元素または酵素で標識することによって、癌原遺伝子の存在を容易に確認することができる。したがって、本発明の癌原遺伝子またはその断片を含む癌診断用キットもまた本発明の範疇に含まれる。
【0023】
形質転換動物は、本発明の癌原遺伝子を哺乳動物、たとえば、ラットに導入することによって製造でき、これもまた本発明の範疇に含まれる。形質転換動物の製造に当たっては、本発明の癌原遺伝子を8細胞期以前の動物受精卵段階に導入することが好ましい。このように形質転換された動物は、発癌性物質、または抗酸化剤のような抗癌性物質の探索などに有用である。
【0024】
また、本発明は、遺伝子治療に効果的なアンチ−センス遺伝子を提供する。本願において、「アンチセンス遺伝子(anti-sense gene)」とは、配列番号:1の塩基配列を有する癌原遺伝子またはその断片から転写されるmRNA配列の全部または一部と相補的な塩基配列を有するポリヌクレオチドを意味し、前記ヌクレオチドはmRNAのタンパク質結合部位に結合することによって癌原遺伝子のオープン・リーディング・フレーム(ORF)の発現を防止することができる。
【0025】
本発明はまた、その範囲内に本発明のアンチセンス遺伝子の治療学的有効量を患者に投与することによって癌を治療または予防する方法を含む。
【0026】
本発明のアンチセンス遺伝子の治療に当たっては、本発明のアンチセンス遺伝子は癌原遺伝子の発現を予防するために通常の方法で患者に投与される。たとえば、アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)を文献[J.S. Kim et al. J. Controlled Release, 53, 175-182(1998)]に開示された方法に従って、ポリ−L−リジン誘導体と静電気的引力によって混合し、この混合したアンチセンスODNを患者に静脈投与する。
【0027】
本発明の範囲にはまた、薬剤学的に許容可能な担体、賦形剤または必要に応じて他の添加剤とともに本発明のアンチセンス遺伝子を活性成分として含む抗癌組成物が含まれる。本発明の薬剤学的組成物は注射剤に製剤化することが好ましい。
【0028】
実際に投与されるアンチセンス遺伝子の量は治療する症状、選択された投与経路、患者の年齢および体重、症状の重症度を含む種々の関連因子を考慮して決定されなければならない。
【0029】
本発明の癌原遺伝子から発現されるタンパク質は、診断道具として抗体を生産するのに有用である。本発明の抗体は、配列番号:2のアミノ酸配列を有するタンパク質またはその断片を用いて当分野で公知の通常の方法に従ってモノクローナル抗体またはポリクローナル抗体の形態に製造できる。このような抗体を用いて当分野で公知の任意の方法、たとえば、酵素免疫測定法(enzyme linked immunosorbentassay(ELISA))、放射線免疫測定法(radioimmunoassay(RIA))、サンドイッチ分析法(sandwich assay)、免疫組織化学染色法、ポリアクリルゲル上ウエスタンブロットまたは免疫ブロット方法によって対象者の体液に当該タンパク質が発現されたかを確認することによって癌を診断することができる。したがって、本発明の範疇には、配列番号:2のアミノ酸配列を有するタンパク質またはその断片を含む発癌診断キットが含まれる。
【0030】
本発明の癌原遺伝子を用いて持続的に増殖し得る癌細胞株を確立することができ、このような細胞株は、たとえば、本発明の癌原遺伝子で形質転換された繊維芽細胞をヌードマウスに注射することによって背部に形成された腫瘍組織から得られる。このように製造された細胞株は、抗癌剤の探索に効果的に利用することができる。
【0031】
また、本発明の範疇には、前記癌原遺伝子またはその断片を用いて抗癌剤候補物質をスクリーニングする方法が含まれる。
【0032】
腫瘍形成において、本発明の癌原遺伝子およびそのタンパク質の特徴を糾明した後、これは前記遺伝子をターゲットとするアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドまたは前記タンパク質をターゲットとする抗体を投与することにより、前記遺伝子またはタンパク質を抑制するのに利用できる。このように糾明された本発明の癌原遺伝子の特徴を用いて、公知の癌原遺伝子と結合する関連分子を発見し、これから関連分子を分解できる抑制剤、すなわち、抗癌剤候補物質を考案できる。
【0033】
下記の実施例および試験例は、本発明を例示するためのものであり、本発明の範囲を制限しない。
【0034】
<実施例1:酵母2ハイブリッド>
ヒト癌原遺伝子であるHCCR−1遺伝子(Genebank accession no.: AF195651)のタンパク質産物と結合するタンパク質を発見するために、マッチメーカーLexA2ハイブリッドシステム(MATCHMAKER LexA Two-Hybrid System; Clontech. Laboratories, Inc., USA)を用いて従来報告されている方法(Golemis, E. A., et al., Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons, Inc. Chapters 20.0 and 20.1, 1996)に従って実験を行った。
【0035】
次の実験に用いられた細胞株とベクターはクロンテック(Clontech)社のカタログ#K1609−1キットに記載されているものである。
【0036】
酵母菌株であるEGY48にp8op−lacZベクターを導入して形質転換(transformation)した後、ウラシル(Uracil)のない合成ドロップアウト(dropout)培地であるSD/−ウラシル/グルコースプレートで培養した。前記プレートで成長したコロニー(colony)を選別してSD/−ウラシル/グルコース培地(media)で培養した後、HCCR−1遺伝子をpLexAベクターのBamHIとSalI部位に挿入して製造したベクターをバイトプラスミド(bait plasmid)としてこの酵母菌株で形質転換した。
【0037】
PLexAベクターにクローニングされたHCCR−1遺伝子が発現されるかを確認するために、LexA抗体を用いてウェスタンブロット(western blotting)を行った。その結果、64〜65kDaでバンドが得られた。
【0038】
HCCR−1遺伝子を発現するコロニーをSD/−ウラシル、−ヒスチジン/グルコース培地で培養した後、ヒト胎児脳(fetal brain)由来AD融合ライブラリーであるpBD42ADベクターでさらに形質転換した。バイトとライブラリーが結合することを確認するために、コロニーリフト分析法(colony lifting assay; Breeden, L. & Nasmyth, K., Cold Spring Harbor Symposium Quant. Bio., 50: 643-650, 1985)を行った。バイトとライブラリーが結合すると、X−galの入っているプレートで青色コロニーが形成する。酵母を培養した後、ガラスビーズ(glass bead)を用いてDNAを抽出し、大腸菌(E. coli)KC8を電気穿孔法(electroporation)で形質転換した後、M9最少培地に展開して形質転換体を選別した。得られた形質転換体からプラスミドDNAを抽出し、これで大腸菌DH5αをさらに形質転換した後、大腸菌形質転換体からDNAを抽出してHindIIIを処理して約0.8kb DNAを有するクローンを得た。
【0039】
<実施例2:KG−19癌原遺伝子の全体cDNA配列分析>
実施例1で得られたクローンをシケナーゼバージョン2.0DNA配列分析キット(Sequenase version 2.0 DNA Sequencing kit; United States Biochemical, Cleveland, OH, USA)を用いてジデオキシ鎖終結法(dideoxy chain termination)に従って配列分析を行った。その結果、配列番号:1に示される772bpからなる新規な癌原遺伝子を確認し、これを「KG−19」と称した。全長KG−19 cDNAクローンのヌクレオチド配列を登録番号第AF283671号としてジーンバンク(GenBank)に登録した。
【0040】
配列番号:1の塩基配列において、本発明の癌原遺伝子KG−19の完全オープン・リーディング・フレーム(open reading frame)は、塩基番号136〜638に該当し、配列番号:2の166個のアミノ酸からなるタンパク質をコードすると予測される。
【0041】
前記全長KG−19cDNAをベクターpGEM−T−easy(Promega, USA)の多重クローニング部位にDNAリガーゼを用いて連結してKG−19遺伝子を発現する組換えベクターを得た。この組換えベクターで大腸菌XL1−Blue MRA(Stratagene, USA)を形質転換して大腸菌XL1−Blue MRA/pGEM−T/KG−19と命名された形質転換された大腸菌を得、これを2000年9月18日付で韓国生命工学研究所遺伝子銀行(住所:大韓民国大田廣域市儒城區魚隠洞52番地)に寄託番号第KCTC 0862BP号として寄託した。
【0042】
<実施例3:ノーザンブロット分析>
正常の組織と癌細胞においてKG−19遺伝子が発現されたかを確認するために、米国クロンテック社(Clontech)から、12種類の臓器から正常のRNAを抽出してナイロン膜上にブロッティングした商用の正常のヒト12−列多重組織(図1aおよび1b)と、8種類の癌細胞からRNAを抽出して膜上にブロッティングした商用のヒト癌細胞8−列多重組織(図2aおよび2b)を購入して発現の差異を比較した。
【0043】
ブロットを、レディプライム(rediprime)II無作為プライムラベリングシステム(Amersham, England)を用いて32P−標識された無作為−プライムKG−19と68℃で一晩ハイブリッド化した。ノーザンブロット分析結果を同様に2回繰り返して、デンシトメトリーで定量し、同じブロットをβ−アクチンプローブでハイブリッド化してmRNA総量を確認した。
【0044】
図1aは、KG−19 cDNAプローブを用いて正常のヒト12列多重組織(Clontech)、すなわち、脳、心臓、骨格筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤および末梢血液白血球組織においてKG−19癌原遺伝子が発現されたかを確認したノーザンブロット分析結果である。図1bは、同じブロットをβ−アクチンプローブでハイブリッド化して得られた結果である。
【0045】
図1aから分かるように、2種類のKG−19mRNA転写物(transcript)のうち、0.8kb転写物は種々の正常組織においては発現が確認されず、KG−19癌原遺伝子を含むスプライシング前の転写物として推定される約7.5kb転写物は正常の腎臓組織においては弱く発現されたが、他の正常組織からは発現を確認できなかった。
【0046】
図2aは、KG−19 cDNAプローブを用いてヒト癌細胞株(前骨髄球性白血病細胞株であるHL−60、子宮癌細胞株であるHeLa細胞、慢性骨髄白血球細部株であるK−562、リンパ球白血病細胞株であるMOLT−4、バーキット(Burkitt)リンパ腫細胞株であるRaji、大腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549および黒色腫皮膚癌細胞株であるG361)においてKG−19遺伝子が発現されたかを確認したノーザンブロット分析結果である。図2bは、図2aと同じブロットをβ−アクチンプローブでハイブリッド化して得られた結果である。図2aから分かるように、KG−19の0.8kb転写物はバーキットリンパ腫細胞株であるRajiと前骨髄球性白血病細胞株であるHL−60においては発現が確認され、また、約7.5kb転写物は前骨髄球性白血病細胞株であるHL−60、子宮癌細胞株であるHeLa細胞、慢性骨髄白血球細部株であるK−562、リンパ球白血病細胞株であるMOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株であるRaji、大腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549および黒色腫皮膚癌細胞株であるG361においては高水準で発現され、特に、MOLT−4およびRajiは種々の癌の中でも著しく高い転写水準を示した。
【0047】
さらに、卵巣癌、乳房癌および肺癌組織とそれらの正常対応組織においてKG−19 遺伝子が発現されたかを確認するためにノーザンブロット分析を行った。RNeasy総RNAキット(Qiagen Inc.,ドイツ)を用いて健常人の卵巣、乳房および肺組織、および卵巣癌、乳房癌および肺癌患者から得た卵巣癌、乳房癌および肺癌組織から総RNAを抽出した。各々の組織および細胞株から抽出した変性された総RNA20μgずつを1%ホルムアルデヒドアガロースゲルで電気泳動した後、ナイロン膜(Boehringer-Mannheim,ドイツ)に移した。レディプライム(rediprime)II無作為プライムラベリングシステム(Amersham, England)を用いて製造された32P−標識された無作為−プライムKG−19全体cDNAプローブで68℃でブロットをハイブリッド化した。ノーザンブロット分析結果を同様に2回繰り返して、デンシトメトリーで定量し、同じブロットをβ−アクチンプローブでハイブリッド化してmRNA総量を確認した。
【0048】
図3aは、KG−19 cDNAプローブを用いて正常の卵巣組織および卵巣癌組織においてKG−19癌原遺伝子が発現されたかを確認したノーザンブロット分析結果である。図3bは、同じブロットをβ−アクチンプローブでハイブリッド化して得られた結果を示す。図3aから分かるように、卵巣癌組織においては0.8kb KG−19 mRNA転写物の著しい遺伝子発現が観察されたが、正常の卵巣組織においては発現程度が低かった。図3aおよび3bにおいて、正常の(N)列は正常の卵巣組織を、癌の(C)列は卵巣癌組織を各々示す。
【0049】
図4aは、KG−19 cDNAプローブを用いて正常の乳房組織および乳房癌組織においてKG−19癌原遺伝子が発現されたかを確認したノーザンブロット分析結果である。図4bは、同じブロットをβ−アクチンプローブでハイブリッド化して得られた結果を示す。図4aから分かるように、乳房癌組織においては0.8kb KG−19 mRNA転写物の顕著な遺伝子発現が観察されたが、正常の乳房組織においては発現程度が低かった。図4aおよび4bにおいて、正常の(N)は正常の乳房組織を、癌の(C)列は乳房癌組織を各々示す。
【0050】
図5aは、KG−19 cDNAプローブを用いて正常の肺組織および肺癌組織においてKG−19癌原遺伝子が発現されたかを確認したノーザンブロット分析結果である。図5bは、同じブロットをβ−アクチンプローブでハイブリッド化して得られた結果である。図5aから分かるように、肺癌組織においては0.8kb KG−19 mRNA転写物と約7.5kb KG−19 mRNA転写物の顕著な発現が観察されたが、正常の肺組織においては発現程度が低かった。図5aおよび5bにおいて、正常の(N)列は正常の肺組織を、癌の(C)列は肺癌組織を各々示す。
【0051】
<実施例4:発現ベクターおよび形質転換された動物細胞の製造>
(段階1)KG−19を含むベクターの製造
KG−19のコーディング部位を含有する発現ベクターを次の通り製造した。
【0052】
まず、pcDNA3(Invitrogen, USA)−グルタチオン−Sトランスフェラーゼ(Glutathione-S Transferase, GST)はGST遺伝子をpCDNA3真核細胞発現ベクターにBamHIとXbaI処理によって挿入することにより製作した。全体コーディング配列を有するKG−19遺伝子(配列番号:1において121−674に該当する)をBamHIとXbaIで処理した後、全長KG−19コーディング配列を含むBamHI/XbaI切片をBamHIとXbaIで処理されたpCDNA3に挿入した。生成したpCDNA3/GST/KG−19発現ベクターをリポフェクタミン(Gibco BRL)を用いて293ヒト胎生期腎臓上皮細胞(ATCC CRL 1573)内に形質導入し、G418(Gibco)を含むDMEM(Gibco, USA)培地で選別した。KG−19遺伝子でトランスフェクトされた293細胞を「KG−19細胞」と称した。
【0053】
(段階2)KG−19癌原遺伝子でトランスフェクトされた293ヒト胎生期腎臓上皮細胞
正常の野生型293細胞および段階1で得られたKG−19を発現する293細胞(KG−19細胞)を10%血清を含むDMEM培地で単層培養した後、その成長様相を位相差顕微鏡(Phase contrast microscopy, Olympus, USA)で観察した。図6aおよび6bは、単層培養された野生型293ヒト胎児腎臓細胞と多層培養されたKG−19でトランスフェクトされた293ヒト胎児腎臓細胞を位相差顕微鏡で観察した結果である。図6aに示すように、分化された上皮細胞である野生型293細胞は、長くて細い核と貧弱な細胞質を有する紡錘形細胞である。KG−19細胞の場合、細胞の形態は、図6bに示すように、卵形の核および多量の細胞質を有する多角形模様に変化する。
【0054】
単層培養したKG−19細胞をヘマトキシリン−エオシン(hematoxylin-eosin, H & E)で染色した後観察した結果、核の多形成、明らかな核小体、および顆粒状染色質所見および腫瘍巨大細胞、並びに非定型類似分裂が観察された(図7参照)。
【0055】
<実施例5:動物におけるKG−19癌原遺伝子の腫瘍形成能>
腫瘍形成能を分析するために、5×106 KG−19細胞を9匹のヌードマウス(5週齢、BALB/c由来胸腺のないヌードマウス(athymic nu/nu on BALB/c background))の背部に皮下注射した。KG−19が注射されたすべてのマウスにおいて14日経過後から触診できる(palpable)腫瘍を示し、腫瘍のサイズが30日以内に2.0cm×2.0cmになった(図8参照)。
【0056】
<実施例6:KG−19癌原遺伝子を大腸菌にトランスフェクトした後発現されるタンパク質サイズの決定>
配列番号:1のヌクレオチド番号138〜638に該当し、配列番号:2のアミノ酸番号1〜166をコードすると予測されるKG−19癌原遺伝子のコーディング領域全体をGST遺伝子が融合されたpGEX 4T−3ベクター(Amersham Pharmacia Biotech., 米国)の多重クローニング部位のBamHIとNotI部位に挿入してpGEX 4T−3/KG−19ベクターを製造した後、これを大腸菌BL21(ATCC 47092)にトランスフェクトした。トランスフェクトされた大腸菌をLBブロース培地で37℃で16時間振盪培養した後、培養液を1/100に稀釈し、さらに3時間培養した。これに、1mMのイソプロピルβ−D−チオガラクトピラノシド(Isopropyl beta-D-thiogalacto-pyranoside, IPTG, Sigma)を加えてタンパク質生産を誘導した。
【0057】
IPTG誘導前と誘導後に培養液試料を取って大腸菌細胞を超音波粉砕した後、12%ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲルで電気泳動した(SDS−PAGE)。図9は、pGEX 4T−3/KG−19ベクターでトランスフェクトされた大腸菌BL21菌株のタンパク質の発現様相をSDS−PAGEで確認した結果である。IPTG誘導後、約45kDaのタンパク質バンドが明らかに観察された。この45kDa融合タンパク質はpGEX 4T−3ベクターの遺伝子から発現された約26kDaサイズのGSTタンパク質を含有していた。
【0058】
本発明を具体的な実施態様と関連させて記述したが、添付した特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内で、当該分野の熟練者が本発明を多様に変形および変化させ得ると理解されなければならない。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1a】 図1aは、正常のヒト12列多重組織(脳、心臓、骨格筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺および末梢血液白血球)においてKG−19癌原遺伝子が発現されたかを確認したノーザンブロット分析結果である。
【図1b】 図1bは、図1aと同じサンプルをβ−アクチンでハイブリッド化して得られた結果である。
【図2a】 図2aは、ヒト癌細胞株(前骨髄球性白血病細胞株であるHL−60、子宮癌細胞株であるHeLa細胞、慢性骨髄白血球細部株であるK−562、リンパ球白血病細胞株であるMOLT−4、バーキット(Burkitt)リンパ腫細胞株であるRaji、大腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549および黒色腫皮膚癌細胞株であるG361)においてKG−19癌原遺伝子が発現されたかを確認したノーザンブロット分析結果である。
【図2b】 図2bは、図2aと同じサンプルをβ−アクチンでハイブリッド化して得られた結果である。
【図3a】 図3aは、卵巣癌組織においてKG−19癌原遺伝子が発現されたかを確認したノーザンブロット分析結果である。
【図3b】 図3bは、図3aと同じサンプルをβ−アクチンでハイブリッド化して得られた結果である。
【図4a】 図4aは、乳房癌組織においてKG−19癌原遺伝子が発現されたかを確認したノーザンブロット分析結果である。
【図4b】 図4bは、図4aと同じサンプルをβ−アクチンでハイブリッド化して得られた結果である。
【図5a】 図5aは、肺癌組織においてKG−19癌原遺伝子が発現されたかを確認したノーザンブロット分析結果である。
【図5b】 図5bは、図5aと同じサンプルをβ−アクチンでハイブリッド化して得られた結果である。
【図6a】 図6aは、単層培養された野生型293ヒト胎生期腎臓細胞を位相差顕微鏡で観察した結果である。
【図6b】 図6bは、単層培養されたKG−19癌原遺伝子でトランスフェクトされた293ヒト胎生期腎臓細胞を位相差顕微鏡で観察した結果である。
【図7】 図7は、単層培養されたKG−19癌原遺伝子でトランスフェクトされた293ヒト胎生期腎臓細胞をヘマトキシリン−エオシンで染色した結果である。
【図8】 図8は、ヌードマウスにおけるKG−19癌原遺伝子の腫瘍形成能を示す。
【図9】 図9は、KG−19癌原遺伝子を大腸菌でトランスフェクトされた293ヒト胎生期腎臓細胞において、IPTG誘導前および誘導後に発現されるタンパク質発現パターンを示すドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル(SDS-PAGE)で電気泳動を行った結果である。
Claims (8)
- 配列番号:1の塩基配列から成るヒトKG−19癌原遺伝子。
- 配列番号:1の塩基番号138〜638に該当する塩基配列から成る、請求項1記載のヒトKG−19癌原遺伝子。
- 配列番号:2のアミノ酸配列から成るタンパク質。
- 請求項1の癌原遺伝子を含むベクター。
- 請求項4のベクターで形質転換された微生物。
- 大腸菌XL1−Blue MRA/pGEM−T/KG−19(寄託番号:KCTC 0862BP)である請求項5に記載の微生物。
- 請求項5または6の微生物を培養して配列番号:2のアミノ酸配列を有するタンパク質を製造する方法。
- 請求項1または2の癌原遺伝子を含む癌診断用キット。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR10-2000-0071208A KR100426454B1 (ko) | 2000-11-28 | 2000-11-28 | 인간 원암 유전자 및 이에 의해 코드되는 단백질 |
PCT/KR2001/002053 WO2002044371A1 (en) | 2000-11-28 | 2001-11-28 | Human protooncogene and protein encoded therein |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004514447A JP2004514447A (ja) | 2004-05-20 |
JP3970771B2 true JP3970771B2 (ja) | 2007-09-05 |
Family
ID=36274131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002546719A Expired - Fee Related JP3970771B2 (ja) | 2000-11-28 | 2001-11-28 | ヒト癌原遺伝子およびそれによってコードされるタンパク質 |
Country Status (11)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20040077029A1 (ja) |
EP (1) | EP1346045B1 (ja) |
JP (1) | JP3970771B2 (ja) |
KR (1) | KR100426454B1 (ja) |
CN (1) | CN1219881C (ja) |
AT (1) | ATE307202T1 (ja) |
AU (1) | AU2002221159A1 (ja) |
CA (1) | CA2430351A1 (ja) |
DE (1) | DE60114231T2 (ja) |
ES (1) | ES2247202T3 (ja) |
WO (1) | WO2002044371A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100472746B1 (ko) * | 2001-08-13 | 2005-03-07 | 김진우 | 원암 유전자 kg-20 및 이에 의해 코드되는 단백질 |
KR100472747B1 (ko) * | 2002-03-12 | 2005-03-09 | 김진우 | 인간 원암 유전자 및 이에 의해 코드되는 단백질 |
US20090222931A1 (en) * | 2004-05-13 | 2009-09-03 | Tsinghua University | Novel identified oncogene with kinase-domain (nok) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1988002404A1 (en) * | 1986-09-30 | 1988-04-07 | Smithkline Beckman Corporation | Cell transfection |
US5858683A (en) * | 1996-08-30 | 1999-01-12 | Matritech, Inc. | Methods and compositions for the detection of cervical cancer |
JP3524535B2 (ja) * | 1999-10-15 | 2004-05-10 | キム、ジン・ウー | ヒト子宮頸部癌1癌原遺伝子およびそれによってコードされるタンパク質 |
KR100426453B1 (ko) * | 2000-11-28 | 2004-04-13 | 김진우 | 인간 자궁경부암 2 원암 유전자 및 이에 의해 코딩되는단백질, 이를 포함하는 발현벡터 및 이 벡터로 형질전환된세포 |
-
2000
- 2000-11-28 KR KR10-2000-0071208A patent/KR100426454B1/ko not_active IP Right Cessation
-
2001
- 2001-11-28 AU AU2002221159A patent/AU2002221159A1/en not_active Abandoned
- 2001-11-28 CA CA002430351A patent/CA2430351A1/en not_active Abandoned
- 2001-11-28 DE DE60114231T patent/DE60114231T2/de not_active Expired - Fee Related
- 2001-11-28 JP JP2002546719A patent/JP3970771B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2001-11-28 WO PCT/KR2001/002053 patent/WO2002044371A1/en active IP Right Grant
- 2001-11-28 AT AT01998634T patent/ATE307202T1/de not_active IP Right Cessation
- 2001-11-28 EP EP01998634A patent/EP1346045B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-11-28 US US10/433,239 patent/US20040077029A1/en not_active Abandoned
- 2001-11-28 CN CNB018194486A patent/CN1219881C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2001-11-28 ES ES01998634T patent/ES2247202T3/es not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU2002221159A1 (en) | 2002-06-11 |
WO2002044371A1 (en) | 2002-06-06 |
JP2004514447A (ja) | 2004-05-20 |
CA2430351A1 (en) | 2002-06-06 |
ATE307202T1 (de) | 2005-11-15 |
EP1346045A4 (en) | 2004-12-08 |
KR100426454B1 (ko) | 2004-04-13 |
DE60114231D1 (de) | 2005-11-24 |
US20040077029A1 (en) | 2004-04-22 |
EP1346045B1 (en) | 2005-10-19 |
EP1346045A1 (en) | 2003-09-24 |
CN1219881C (zh) | 2005-09-21 |
CN1476479A (zh) | 2004-02-18 |
ES2247202T3 (es) | 2006-03-01 |
DE60114231T2 (de) | 2006-05-18 |
KR20020041553A (ko) | 2002-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3730623B2 (ja) | ヒト子宮頸部癌2癌原遺伝子およびそれによってコードされるタンパク質 | |
JP3970771B2 (ja) | ヒト癌原遺伝子およびそれによってコードされるタンパク質 | |
JP4149921B2 (ja) | ヒト癌原遺伝子kg−20およびそれによってコードされるタンパク質 | |
US20090123918A1 (en) | Human Protooncogene TRG and Protein Encoded Therein | |
KR100472747B1 (ko) | 인간 원암 유전자 및 이에 의해 코드되는 단백질 | |
KR100545076B1 (ko) | 인간 원암유전자 hpp1 및 이에 의해 코드되는 단백질 | |
KR100503559B1 (ko) | 인간 원암유전자 hlc-8 및 이에 의해 코드되는 단백질 | |
KR100503567B1 (ko) | 인간 원암유전자 hlc-2 및 이에 의해 코드되는 단백질 | |
KR100503566B1 (ko) | 인간 원암유전자 hlc-4 및 이에 의해 코드되는 단백질 | |
KR100503565B1 (ko) | 인간 원암유전자 hlc-3 및 이에 의해 코드되는 단백질 | |
KR20030001805A (ko) | 인간 원암 유전자, 이에 의해 코드되는 단백질, 이를포함하는 발현벡터 및 이 벡터로 형질전환된 세포 | |
WO2004005514A1 (en) | Human protooncogene 6 and protein encoded therein | |
WO2003002743A1 (en) | Human cervical cancer 7 proto-oncogene and protein encoded therein |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050809 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061205 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070305 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070508 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070606 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |