JP3968112B2 - 副室式ガス機関の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、過給機を備え、希薄混合気を給気とする副室式ガス機関における、給気圧力制御を主とする制御方法に関する。
従来の、過給機を備え、希薄混合気を給気とする副室式ガス機関の構造について、図12より説明する。過給機TのブロアTaに対して外気導入管1を導入するとともに、タービンTbより排気放出管2を延設している。そして、該ブロアTaよりエンジンEの燃焼室Ea(燃焼主室と燃焼副室を合わせたもの)の中の燃焼主室に対して給気通路3を、また、該燃焼主室よりタービンTbに対して排気通路4を介設している。給気通路3には、インタークーラーICが介設され、その下流側にスロットル5が介設されている。
燃料ガスの供給構造として、燃焼室Eaの中の燃焼副室に、チェックバルブ6を臨ませており、ガスコンプレッサー12より空燃比制御弁Vを介して副室用レギュレーターR2”に燃料ガスGが送り込まれ、該副室式レギュレーターR2”にて調圧された燃料ガスGが、チェックバルブ6を介して燃焼副室に送り込まれる。
一方、希薄混合気を給気として、燃焼室Eaの中の燃焼主室に導入する構造として、外気導入管1内にてミキサーMを内設しており、該ミキサーMに対し、主室用レギュレーターR1”にて調圧した燃料ガスGを、空燃比制御弁Vを介して送り込み、空気Aと混合させて、希薄混合気とし、過給機TのブロアTaより給気通路3に供給するものとなっている。
なお、該副室用レギュレーターR2”における調圧制御用の検出手段として、給気通路3におけるスロットル5の下流側の給気圧力(希薄混合気圧)を抽出するバランシングチューブ13を設けている。
更に、給気としての希薄混合気の空燃比を一定に保持するための調整は、電子制御にて、即ち、コントローラーCにて、外気導入管1のミキサーMへの燃料ガス供給路における空燃比制御弁Vを制御するものである。また、エンジンEには機関回転数の設定値を検出する手段として(アクセルレバー等の傾倒角度を検出する)角度センサS1を設け、また、機関回転数の検出手段として、上死点センサS2を設けている。
また、給気圧力の検出手段として、給気通路3におけるスロットル5の下流側に、給気圧力センサS3を設けている。これらの検出信号がコントローラーCに入力される。該スロットル5は、調速制御手段として、角度センサS1・上死点センサS2による機関回転設定数及び機関回転数の検出を基に、電子制御にて開度調整されて、希薄混合気の給気量を調整する他、給気圧力センサS3の検出を基に、給気圧力制御のためにも開度調整される。
特願平5−296058号公報
まず、従来、燃焼副室には、チェックバルブ6を介して、副室用レギュレーターR2”にて調圧した燃料ガスを供給するが、この場合、チェックバルブ6を開弁する力が小さいため、チェックバルブ6の作動不良が発生しやすかった。
また、従来より、調速手段としての給気量調整は、スロットル5の開度調整のみによっているが、燃焼主室の給気としての希薄混合気は、スロットル5の上流側で形成されているので、スロットル5を介しての圧力損失の度合いがかなり大きくなり、効率が悪い上に、その分、スロットル5上流側での給気圧力が高くなるので、過給機Tの負担を大きくしていた。更に、このことで、排気通路4の内圧が高くなるので、掃気効率も悪化し、排気中のNOX も多くなっていた。
この解決手段として、スロットル下流側の給気通路に燃料ガスを供給することが考えられる。この場合、スロットル上流は、燃料ガスを混在させない空気のみなので、スロットルを介する圧力損失は低減されるのである。この構造を採用するにおいて、燃料ガスのレギュレーターを、I/Pレギュレーターとし、負荷の検出値を基に電子制御にて燃料ガスを調圧することが考えられるが、この場合、給気圧力も負荷検出を基に電子制御されるものとしても、実際の給気圧力の増減に燃料ガスの調圧が対応しないので、給気中の空燃比に誤差が生じるという問題がある。また、I/Pレギュレーターは高価でもある。
また、給気圧力制御において、給気圧力が急激に増減する場合として、負荷の遮断時(機関出力軸より負荷を離間した時)と投入時(機関出力軸に負荷を連結した時)がある。負荷遮断時は、給気圧力が一気に増大するので、従来は、スロットル5を閉じて、給気圧力増大の抑制を図っていたが、このスロットル5の閉動作には時間がかかり、間に合わずに給気圧力が増大し、機関回転数が高くなってしまうという不具合があった。また、給気圧力の一時的な増大は、機関のサージング現象を引き起こす。
また、従来のスロットル5の開度調整による調速制御は、機関回転数の検出のみに基づいており、ノッキングに対して応答するものとはなっていなかった。従って、特に負荷投入時において、ノッキングが発生しやすくなっていた。
ノッキングに対処するには、希薄混合気である給気中の燃料ガス濃度を一時的に高める、即ち空燃比を一時的に小さくすることが有効であるが、この場合に問題となるのは、このように給気中の燃料ガス濃度を高めると、燃焼主室内の燃料ガス濃度が高くなる分、燃焼副室内の燃料ガス濃度も高くまり、その濃度は異常に高くなって、燃焼副室に臨ませた点火プラグが失火を起こすという不具合があった。
本発明は以上のような課題を解決すべく、次の如く構成したものである。
気筒内に形成する燃焼室Eaを燃焼主室と燃焼副室により構成し、該燃焼主室と過給機Tとの間にて、給気通路3と排気通路4とを連結し、該排気通路4と該過給機Tの排気放出管2との間にウエストゲート7を介設し、該給気通路3にはスロットル5を介設し、該スロットル5の下流側の給気通路3に対して、電子制御式の主室用燃料ガス噴射装置I1により燃料ガスを供給し、希薄混合気を形成するとともに、該燃焼主室に連通状に形成された点火用の燃焼副室に対して、副室用燃料ガス噴射装置I2よりチェックバルブ6を介して燃料ガスを供給する構造とし、該主室用燃料ガス噴射装置I1及び副室用燃料ガス噴射装置I2の各上流側の燃料ガス通路間に、開閉可能なバイパス通路10を介設した副室式ガス機関において、負荷遮断時の給気減圧方法として、該主室用燃料ガス噴射装置I1を閉弁するとともに、該主室用燃料ガス噴射装置I1に供給される燃料ガスを、該バイパス通路10を開いて、該副室用燃料ガス噴射装置I2に流入させ、該ウエストゲート7を全開し、やや遅れて該スロットル5を閉じるものである。
本発明は、副室式ガス機関の制御方法について、以上のような方法を用いたので、次のような効果を奏する。
まず、給気としての希薄混合気は、給気通路におけるスロットル下流側に燃料を供給することにより形成することとしたので、過給機は、空気のみ過給することとなり、更に、ウエストゲートを設けることによって、排気側のブースト圧力を低減でき、過給機の負担が低減する。そして、空気のみを通過させるので、スロットルにおける圧力損失も低減する。また、ウエストゲートによる排気側圧力の低減は、排気中のNOX 低減効果も奏する。そして、燃料ガスは、燃料ガス噴射装置にて噴射させるものとしたので、特に燃焼副室において、チェックバルブの作動圧力が増し、チェックバルブの作動不良を解消できる。
このような効果に加え、負荷遮断時において、主室用燃料ガス噴射装置の噴射を停止することで、ウエストゲートの全開操作と相まって、給気圧力を急速に低減でき、負荷遮断に伴う急激な給気圧力上昇の抑制反応が良好であり、機関回転数を安定させる。また、スロットル閉動作を負荷遮断時よりやや遅らせることにより、ウエストゲートの全開により圧力低下した排気側への掃気を促進し、給気圧力の一時的上昇を抑制することができ、サージングを抑制することができる。
本発明の実施の形態を、添付の図面を基に説明する。
図1は副室式ガス機関の基本制御システムを示す図、図2は図1図示の副室式ガス機関の基本制御システムにおける負荷の大きさに対応しての給気圧力設定とスロットルとウエストゲートの作動について示す図で、(a)は負荷の大きさに対応する給気圧力設定を示す図、(b)は負荷の大きさに対応するスロットル開度を示す図、(c)は負荷の大きさに対応するウエストゲート開度を示す図、図3は同じく基本制御システムにおけるスロットルとウエストゲートの作動による給気圧力制御の流れ図、図4は同じく基本制御システムにおける負荷の大きさに対する主室・副室用燃料ガス噴射装置への燃料ガス供給圧力と給気圧力との相関を示す図、図5は同じく基本制御システムにおける燃料ガス供給圧力制御の流れ図、図6は同じく基本制御システムにおける調速制御の流れ図、図7は副室式ガス機関における燃料ガスの主室用・副室用レギュレーターを給気圧力抽出に基づくものとした場合の制御システムを示す図、図8は同じく負荷遮断時に対処すべく、主室用・副室用燃料ガス通路間にバイパス通路を設けた場合の制御システムを示す図、図9は図8図示の制御システムを用いての負荷遮断時における各種の制御操作手順を示すタイムスケジュール図、図10は副室式ガス機関における負荷投入時に対処すべく、ノンキングセンサを設けた場合の制御システムを示す図、図11は図10図示の制御システムを用いての負荷投入時における各種の制御操作手順を示すタイムスケジュール図である。
まず、図1より、本発明に係る副室式ガス機関の基本的制御システムを説明する。
前記の従来技術を図示する図12における符号と同一の符号は、同一の部材を示す。本発明においては、調速制御、給気圧力及び燃料ガス圧力の制御を電子制御にて行うものであって、コントローラーCを設け、従来と同様に、検出手段として、エンジンEには目標機関回転数検出のための角度センサS1を、また、実際機関回転数検出のための上死点センサS2を設けており、また、スロットル5の下流側の給気通路3に給気圧力センサS3を設けている。そして、更に、図1において、エンジンEには、負荷検出手段としての出力センサS4を設け、また、給排気タイミングに関係するカムタイミングセンサS5を設けている。
図1図示の本発明の副室式ガス機関で、従来と異なるのは、まず、燃料ガスの供給構造である。即ち、一定の供給圧力にて、主室用・副室用共通の燃料ガスGをガスフィルター8を介して供給し、これを分岐させて、主室用レギュレーターR1と副室用レギュレーターR2とに送り込む。両レギュレーターR1・R2はI/Pレギュレーターであって、電子制御にて自由にガス圧を設定でき、燃料ガス圧力が、各レギュレーターR1・R2にて、負荷の大きさに応じて調圧されるものである。そして、主室用レギュレーターR1にて調圧された燃料ガスGは、主室用燃料ガス噴射装置(インジェクター)I1により、スロットル5の下流側における給気通路3に噴射され、一方、副室用レギュレーターR2にて調圧された燃料ガスGは、副室用燃料ガス噴射装置(インジェクター)I2によりチェックバルブ6に向けて噴射され、該チェックバルブ6を介して燃焼室Eaにおける燃焼副室に供給される。
このように、燃料ガスGを噴射装置により噴射する構造とし、特に燃焼副室に対しては、チェックバルブ6に対して、副室用燃料ガス噴射装置I2より高圧ガスを噴射するので、チェックバルブ6の作動力が高まり、従来のような作動不良の発生が低減される。
そして、外気導入管1には、従来のような空気と燃料ガスの混合用のミキサーMを設けておらず、給気通路3においては、スロットル5の上流側までは、空気Aのみを過給するものとして、スロットル5の下流側にて、燃料ガスGを主室用燃料ガス噴射装置I1より直接噴射し、スロットル6を介して導入された空気と混合して希薄混合気を形成して、給気として燃焼室Eaの燃焼主室に供給するようにしている。従って、まず、スロットル5を通過するのは空気Aのみなので、圧力損失が低くなり、過給機Tも、空気Aのみを過給するので、ブースト圧に余裕ができる。
更に、排気通路4と、過給機TのタービンTbより延設する排気放出管2との間に、開閉可能なウエストゲート7を設けており、該排気通路4の内圧が高まると、該ウエストゲート7を開いて、排気を直接、排気放出管2に流入させて、排気圧力を低減できるようにしているので、過給機Tの負担を低減できる他、燃焼室Eaにおける掃気促進に貢献し、排気中のNOX 低減にも繋がる。
特に、低負荷時には、給気圧力が過剰とならぬよう、これを低減すべく、ウエストゲート7は全開状態にしてブースト圧を下げる一方、スロットル5を閉じる方向に作動させるものであり、負荷の大きさに対応してその開度調整を行う。逆に、高負荷時には、給気圧力が不足しないように、これに対応させて給気圧力を高めるべく、スロットル5は全開状態にして、燃焼室Eaの燃焼主室に導入する給気圧力を高める一方、排気通路4内圧を高めるよう、ウエストゲート7を閉じる方向に作動させるものであり、負荷の大きさによりその開度調整を行う。これらの負荷の大きさに対応してのスロットル5及びウエストゲート7の開閉タイミング及び開度設定は、図2(b)・(c)の如くである。
図2(a)に示すように負荷の大きさに対して給気圧力設定は、グラフαのように設定したいのであるが、従来は、スロットル5の開閉のみで給気圧力制御を行っており、負荷0の場合において、給気圧力を0付近にしたくても、過給機T(タービンTb)への排気ブースト圧力にて、排気通路4内圧が高くなり、グラフβのように、給気圧力を大気圧力以下に下げることはできなかった。しかし、ウエストゲート7を設け、これを開動作することでブースト圧を下げれば、給気圧力設定グラフαに一致する給気圧力が得られるのである。
なお、図2(a)・(b)で判るように、スロットル5の全開タイミングを、給気圧力が大気圧力と一致する時とし、給気圧力が大気圧力を上回っていれば、スロットル5は全開のままで、ウエストゲート7の閉動作にて給気圧力制御を行い、逆に、給気圧力が大気圧力未満であれば、ウエストゲート7を全開状態にしスロットル5の閉動作にて給気圧力制御を行うのである。
この負荷の大きさに対応する給気圧力制御の流れを、図3より説明する。
まず出力センサS4にて機関出力を読み込み、負荷検出を行う。その一方、給気圧力センサS3にて、スロットル5下流側の給気通路3内における実際の給気圧力を検出する。負荷の大きさに伴う給気圧力の設定マップは、図2(a)の給気圧力設定グラフαの如く、コントローラーCに記憶されており、出力センサS4の検出値をこのマップに照合して、目標給気圧力を読み込み、これと、給気圧力センサS3による実際の給気圧力値とを比較し、調圧制御を行う。この調圧手段は、給気圧力が大気圧力未満であれば、スロットル5の開度調整による(ウエストゲート7は全開状態)ものであり、給気圧力が大気圧力以上であれば、ウエストゲート7の開度調整による(スロットル5は全開状態)ものである。こうして給気圧力センサS3の検出する実際の給気圧力が目標の給気圧力に一致すると、スロットル5またはウエストゲート7の作動を停止する。
このように、スロットル5及びウエストゲート7の操作により、給気圧力は負荷に対応して調整されるのであるが、給気圧力の増減に対応して、燃料ガス圧力を調整しないと、空燃比が異なってしまう。空燃比は、調速制御時以外には、圧力増減にかかわらず一定に保持しなければならないので、燃料ガス圧力も、負荷の大きさに対応させて調整する。即ち、図4の如く、各レギュレーターR1・R2への供給圧力は一定であるが、主室用レギュレーターR1・副室用レギュレーターR2を介して、各燃料ガス噴射装置I1・I2への燃料ガス供給圧力を、グラフγのように、負荷の大きさに応じて設定する。給気圧力は、スロットル5下流側の給気通路3内における、主室用燃料ガス噴射装置I1より噴射され、空気と混合されて形成された希薄混合気の圧力であって、グラフγのように燃料ガス圧力を設定することによって、図2(a)にも示した図4図示の給気圧力設定グラフαを得るのである。
各レギュレーターR1・R2における燃料ガス圧力の制御手順は、図5の如くである。即ち、出力センサS4にて負荷読み込みがなされ、これを、図4図示のマップにおける燃料ガス圧力設定グラフγに照合して、主室用・副室用レギュレーターR1・R2における調圧制御を行うのである。
燃料ガス圧力設定グラフγは、給気圧力を、給気圧力設定グラフαの如くすることを想定して設定されている。しかるに、従来のように給気圧力制御手段がスロットル5のみでは、給気圧力設定はグラフβのようになり、燃料ガス圧力の設定値とは誤差が生じて、空燃比は一定にならない。スロットル5とウエストゲート7との制御手段と、それを想定しての燃料ガス圧力調整が相まって、初めて給気圧力設定グラフαの如く、負荷の大きさに適正に対応した給気圧力を得ることができるのである。
また、図1図示の副室式ガス機関の制御システムにおいて、図12図示の従来の制御システムと異なる点として、従来は、調速手段を、スロットル5の開閉制御に頼っていたが、これを、主室用燃料ガス噴射装置I1の噴射期間の制御によるものとした。つまり、スロットル5の開閉操作を不要とするので、給排気の圧力増減が伴わず、また、燃料ガス量を直接調量する方法なので、機関回転数の増減に対する反応性が増し、機関の安定性が良好となる。
図6にて、この調速制御の流れを説明する。角度センサS1にて、目標機関回転数を読み込み、一方、上死点センサS2にて、実際の機関回転数を読み込む。これをコントローラーCに入力して、主室用燃料ガス噴射装置I1の噴射期間を計算し、実際の機関回転数が目標機関回転数と異なる場合には、主室用燃料ガス噴射装置I1の噴射期間を変更し、目標機関回転数に一致させるのである。
図7乃至図11図示の、以下の実施例は、図1乃至図6図示の基本制御システムを踏まえた上での応用制御システムである。まず、図7図示の制御システムは燃料ガス圧力の制御システム上の応用例である。即ち、図1図示の制御システムでは、主室用レギュレーターR1と副室用レギュレーターR2を、I/Pレギュレーター、即ち、電子制御式のものとしているが、図7図示の制御システムでは制御対象の圧力の抽出を基とする、電子制御式でないレギュレーターを用いる。即ち、スロットル5下流側の給気通路3内の給気圧力を抽出するバランシングライン9を、電子制御式でない主室用レギュレーターR1’及び副室式レギュレーターR2’に対して延設し、各レギュレーターR1’・R2’は、バランシングライン9より得られる実際の給気圧力を基に、燃料ガス圧力が制御される。
前記の図1乃至図5図示の制御システムでは、スロットル5とウエストゲート7との操作による給気圧力制御と、I/Pレギュレーターである主室用・副室用レギュレーターR1・R2による燃料ガス圧力制御とは、負荷検出を共通とするものの、それぞれの制御自体は関連づけられていない。従って、実際には給気圧力と燃料ガス圧力との間に誤差が生じ、空燃比が増減してしまうという事態が生じるおそれがある。しかし、図7図示の主室用・副室用レギュレーターR1’・R2’は給気圧力の実際値そのものを基にして燃料ガスを調圧するので、空燃比の誤差が生じないのである。また、低コストという利点がある。
次に、図8及び図9にて、負荷遮断時の給気減圧制御について説明する。
まず図8図示の如く、構成の上では、主室用・副室用レギュレーターR1・R2はI/Pレギュレーターを使用しており、図1、図4及び、図5図示の如く、負荷検出による電子制御にて燃料ガスを調圧する制御システムを用いている。更に、主室用レギュレーターR1・主室用燃料噴射装置I1間の燃料ガス通路と、副室用レギュレーターR2・副室用燃料噴射装置I2間の燃料ガス通路とを、バイパス通路10にて連結し、バイパス通路10には、主室用燃料ガス通路から副室用燃料ガス通路への燃料ガス流通のみを可能とする開閉弁であるガスバイパス弁11を介設している。
このような構成を前提として、負荷遮断時の給気圧力制御について、図9より説明する。
エンジンEの出力軸に、クラッチを介して負荷装置(発電機等)を連結している場合に、クラッチを離間した状態を負荷遮断というのであるが、この負荷遮断時には、急激に低負荷になる。もしも高負荷状態から負荷を遮断した場合、図1乃至図6図示の制御システムを用いている関係で、スロットル5は全開状態でウエストゲート7を閉操作した状態から、急速にウエストゲート7を全開し、スロットル5を閉じるという動作に移るが、これらの作動は時間がかかり、急激な給気圧力の昇圧を抑えきれず、機関回転数が急激に高まり、機関の破損にも繋がりかねない。この機関回転数の上昇はできるだけ抑えなければならない。
そこで、負荷遮断の瞬間に、給気圧力を瞬時に低下させる手段として、主室用燃料ガス噴射装置I1からの噴射を停止する。また、これと同時に、ガスバイパス弁11を開弁して、主室レギュレーターR1より供給される燃料ガスを、バイパス通路10を介して、副室用燃料ガス噴射装置I2へと流出させる。また、負荷遮断と同時に(即ち、給気通路3への燃料ガス噴射の低下と同時に)、ウエストゲート7を開き、排気通路4内圧を低下させる。
ここで、スロットル5の閉動作を開始するタイミングであるが、これをもしも負荷遮断とともに開始すると、その時にスロットル5の下流側に存在していた給気が流動しなくなり、給気圧力は一時的に高まって、機関のサージングを引き起こす。スロットル5の閉動作をやや遅らせれば、ウエストゲート7を開くことによって、排気通路4内圧が低下しているので、燃焼室Ea内の空気が排気通路4側へと流動し、給気圧力の低下を促進する。このように、スロットル5は、排気側への混合気の流動期間を考慮して、やや遅くして閉動作を開始することにより給気圧力の一時的上昇は回避され、機関のサージングを低減できる。
なお、主室用燃料ガス噴射装置I1からは、給気圧力が低減した後は、空燃比を保持すべく、再び燃料ガスを噴射しなければならない。従って、スロットル5を閉動作した付近から、再び噴射を開始するが、負荷検出を基に調圧制御する主室用レギュレーターR1による燃料ガスの低圧制御には、時間がかかるので、その間に、主室用燃料ガス噴射装置I1への燃料ガスの供給圧力を低減しておく必要がある。そこで、主室用燃料ガス噴射装置I1が噴射開始しても、暫くはガスバイパス弁11を開弁して、バイパス通路10を介して、主室用レギュレーターR1より供給される主室用燃料ガスの一部を、副室用燃料ガス通路に流出させる。そして、主室用レギュレーターR1により調圧された燃料ガス圧力が、充分に低圧となった時点で、ガスバイパス弁11を閉弁し、主室用レギュレーターR1より供給される燃料ガスを全て主室用燃料ガス噴射装置I1に供給するのである。
このような制御システムにより、特に高負荷状態からの負荷遮断時に、給気圧力を瞬時に低減させて機関回転数の上昇を抑制することができ、また、その際にサージングも回避することができる。
最後に、図10及び図11にて、負荷投入時の給気加圧制御と、ノッキング対応制御について説明する。構成として、図10の如く、図1図示の基本制御システムに、エンジンEにおいてノッキングセンサS6を追加付設したものとなっている。
図11の如く、負荷投入されて、急激に高負荷となる。この時に、機関回転数の低下を抑えるべく、給気圧力の不足が生じないよう、これを高める制御が必要である。そこで、スロットル5を全開するとともに、ウエストゲート7を全閉して、給気圧力を上昇させる。これは、図1乃至図3図示の負荷検出による給気圧力の基本制御にて可能である。また、これに伴い、主室・副室用レギュレーターR1・R2も、図1、図4、及び図5図示の負荷検出による燃料ガス圧力の基本制御にて、主室用燃料ガス噴射装置I1・副室用燃料ガス噴射装置I2への燃料ガス供給圧力を増大させる。
更に、この負荷投入時には、ノッキングが発生する。このノッキングを、ノッキングセンサS6にて検出し、これを基に、主室用燃料ガス噴射装置I1の噴射期間を拡大させ、給気の空燃比を低減、即ち燃料ガス濃度を高める。一方、燃焼副室における点火プラグの失火を防ぐべく、副室式燃料ガス噴射装置I2の噴射期間を短縮して、燃焼副室内の燃料ガス濃度が過剰とならないようにする。その後、給気圧力が上昇するにつれて、ウエストゲート7の開度調整を行い、給気圧力が負荷の大きさに見合った値に達すると、ノッキングの心配もないので、主室用燃料ガス噴射装置I1及び副室用燃料ガス噴射装置I2の噴射期間も、初期設定値に復帰させる。それ以後は、前記の図6の如く、主室用燃料ガス噴射装置I1は、調速制御のために噴射期間を調整される。
副室式ガス機関の基本制御システムを示す図である。 図1図示の副室式ガス機関の基本制御システムにおける負荷の大きさに対応しての給気圧力設定とスロットルとウエストゲートの作動について示す図で、(a)は負荷の大きさに対応する給気圧力設定を示す図、(b)は負荷の大きさに対応するスロットル開度を示す図、(c)は負荷の大きさに対応するウエストゲート開度を示す図である。 同じく基本制御システムにおけるスロットルとウエストゲートの作動による給気圧力制御の流れ図である。 同じく基本制御システムにおける負荷の大きさに対する主室・副室用燃料ガス噴射装置への燃料ガス供給圧力と給気圧力との相関を示す図である。 同じく基本制御システムにおける燃料ガス供給圧力制御の流れ図である。 同じく基本制御システムにおける調速制御の流れ図である。 副室式ガス機関における燃料ガスの主室用・副室用レギュレーターを給気圧力抽出に基づくものとした場合の制御システムを示す図である。 同じく負荷遮断時に対処すべく、主室用・副室用燃料ガス通路間にバイパス通路を設けた場合の制御システムを示す図である。 図8図示の制御システムを用いての負荷遮断時における各種の制御操作手順を示すタイムスケジュール図である。 副室式ガス機関における負荷投入時に対処すべく、ノンキングセンサを設けた場合の制御システムを示す図である。 図10図示の制御システムを用いての負荷投入時における各種の制御操作手順を示すタイムスケジュール図である。 従来の副室式ガス機関の制御システムを示す図である。
符号の説明
E エンジン
Ea 燃焼室(燃焼主室及び燃焼副室)
R1 主室用レギュレーター
R2 副室用レギュレーター
I1 主室用燃料ガス噴射装置(インジェクター)
I2 副室用燃料ガス噴射装置(インジェクター)
T 過給機
Ta ブロア
Tb タービン
IC インタークーラー
C コントローラー
S1 角度センサ
S2 上死点センサ
S3 給気圧力センサ
S4 出力センサ
S5 カムタイミングセンサ
S6 ノッキングセンサ
1 外気導入管
2 排気放出管
3 給気通路
4 排気通路
5 スロットル
6 チェックバルブ
7 ウエストゲート
8 ガスフィルター
9 バランシングライン
10 バイパス通路
11 ガスバイパス弁

Claims (1)

  1. 気筒内に形成する燃焼室Eaを燃焼主室と燃焼副室により構成し、該燃焼主室と過給機Tとの間にて、給気通路3と排気通路4とを連結し、該排気通路4と該過給機Tの排気放出管2との間にウエストゲート7を介設し、該給気通路3にはスロットル5を介設し、該スロットル5の下流側の給気通路3に対して、電子制御式の主室用燃料ガス噴射装置I1により燃料ガスを供給し、希薄混合気を形成するとともに、該燃焼主室に連通状に形成された点火用の燃焼副室に対して、副室用燃料ガス噴射装置I2よりチェックバルブ6を介して燃料ガスを供給する構造とし、該主室用燃料ガス噴射装置I1及び副室用燃料ガス噴射装置I2の各上流側の燃料ガス通路間に、開閉可能なバイパス通路10を介設した副室式ガス機関において、負荷遮断時の給気減圧方法として、該主室用燃料ガス噴射装置I1を閉弁するとともに、該主室用燃料ガス噴射装置I1に供給される燃料ガスを、該バイパス通路10を開いて、該副室用燃料ガス噴射装置I2に流入させ、該ウエストゲート7を全開し、やや遅れて該スロットル5を閉じることを特徴とする副室式ガス機関の制御方法。
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