JP3967393B2 - ミシンによるボタンホール縫い方法およびボタンホール縫目 - Google Patents
ミシンによるボタンホール縫い方法およびボタンホール縫目 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はミシンによるボタンホール縫い方法に関するものであり、殊にニット地に施すボタンホールに関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来より、ミシンによるボタンホール縫い方法については幾つかの発明が提案されており、殊に伸縮性の高いニット地に対しては布地の特徴を損なわぬ様ボタンホールかがり部も伸縮できるものが提案されているが、実用的には内側がほつれ易い欠点を有し、未だ適切なボタンホール縫い方法は提案されていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はミシンによるボタンホール縫い方法に関し、左右部の略半振幅にわたる二つのかがり部即ち、ラインタック部間に形成されるスリット側を補強縫いすることにより耐久性を高めると共に美麗なボタンホールを得ることができるボタンホールの縫製に関するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで発明者は、前記課題を解決すべく、鋭意、研究を重ねた結果、その発明を、ボタンホールの前・後部の全振幅にわたる二つのバータック部(C),(D)と左・右部の略半振幅にわたる二つの伸縮性を有するラインタック部(A),(B)との全かがり部を連続してミシンにより形成するボタンホール縫い方法において、前記二つのラインタック部の間に形成されるスリットに沿ってかつ該スリットの左側及び右側に直線縫い(F),(G)を形成し、該直線縫いに沿って前記ラインタック部を形成することで、前記直線縫い(F),(G)を前記ラインタック部に沿って且つ該ラインタックの内側に形成するようにしたことを特徴とするミシンによるボタンホール縫い方法とするようにしたことにより課題を解決した。
また、本発明は、前記二つのラインタック部(A),(B)の縫目は伸縮可能な伸縮ユニットにより形成しかつ同一送り方向に形成することを特徴とするミシンによるボタンホール縫い方法とすることにより課題を解決した。
【0005】
【作用】
本発明は前記左右部の略半振幅にわたる二つのかがり部であるラインタック部の間に形成されるスリットに沿って二つの直線縫いを成すことにより、前記スリットの内側の強度を高めること、更に前記二つの直線縫いを同じ送り方向で縫うことにより、縫い目に送り誤差を生じさせることがない。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例の縫い方法について図面により以下に説明する。
図1は本発明の縫い方法によるボタンホールの完成図であり、Aは略半振幅で縫われる左部ラインタック、Bは略半振幅で縫われる右部ラインタック、Cは全振幅で縫われる手前側の前部バータック、Dは全振幅で縫われる先方側の後部バータックであり、Eは前記左ラインタックAと前記右ラインタックBとの間に形成されるスリットで、縫われない部分である。
【0007】
図2−1,図2−2,図2−3、図2−4,図2−5の各図は本発明のボタンホール縫い方法により第1工程から第5工程まで順次縫製されていく状態を示すものである。
【0008】
図3−1,図3−2,図3−3、図3−4,図3−5の各図は本発明によるボタンホール縫い方法の第1工程から第5工程までの各工程を示すものである。
【0009】
前記左ラインタックA及び前記右ラインタックBはそれぞれ図3−1に示す第1工程又は第3工程にて縫われる後進縫いの直線縫いF,Gと図4に示す後進縫いH,前進縫いI,後進縫いJの順序で構成される伸縮ユニットを連続的に繰り返して縫うことにより得られる図3−2に示す第2工程及び図3−4に示す第4工程の一部との組み合わせにより得られる。
【0010】
次に本発明のボタンホール縫い方法を工程順に従って述べると、第1工程では前記スリットEが形成される予定位置の左側を後進で直線縫いFが行われる(図3−1参照)。
【0011】
次に第2工程では前記直線縫いFの左側を該直線縫いに沿って前記伸縮ユニット(図4参照)が総体的に前進方向に縫われる(図3−2参照)。その結果、図2−2に示す縫製状態が得られる。
【0012】
次に第3工程では先ず最初に手前側の位置に全振幅のかがり縫いCを縫い、その後に前記スリットEが形成される予定位置の右側を後進で直線縫いGが行われる(図3−3参照)。その結果、図2−3に示す縫製状態が得られる。
【0013】
次に第4工程では先ず最初に先方側の位置に全振幅のかがり縫いDが縫われ、その後に前記直線縫いGの右側を該直線縫いに沿って前記伸縮ユニット(図4参照)が総体的に縫われる(図3−4参照)。その結果、図2−4に示す縫製状態が得られる。
【0014】
次に第5工程では略半振幅のかがり縫いを前進で1針縫って針位置を手前側の全振幅かがり縫いの中に移して止め縫いHを行われる(図3−5参照)。その結果図2−5に示す縫製状態が得られる。
【0015】
本発明のボタンホール縫い方法により得られるボタンホールは以上の如きものであり、左・右の略半振幅のかがり縫いに沿って縫われる両直線縫いは左・右のかがり縫いの間のスリットに沿っており、且つ前記両直線縫いはいずれも後進で縫われる。
【0016】
【効果】
本発明のボタンホール縫い方法及びボタンホール縫目は以上の如きであるから、左・右のラインタック間のスリットの両側に直線縫いが施されて補強されるので、スリットが使用の為に切断されてもスリット側からほつれたり、破けたりすることが防止される。これは特に布地としてニット地の場合のほつれ止めに有効である。又前記両直線縫いはいずれも後進縫い、即ちいずれも同方向に送られて縫われている為、ミシンの送り機構の前・後進に生じる送り誤差も発生しない。更にラインタック部を伸縮性に富んだ伸縮ユニットによる縫目で形成した場合は、布地の特徴を生かしたボタンホール縫目を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものにして、図1は本発明のボタンホール縫い方法により得られるボタンホールの平面図、図2−1,図2−2,図2−3,図2−4,図2−5は本発明のボタンホール縫い方法の各工程終了毎に得られるボタンホールかがり縫い状態図、図3−1,図3−2,図3−3,図3−4,図3−5は本発明のボタンホール縫い方法の各工程で縫われるかがり縫い状態図、図4は本発明のボタンホール縫い方法による左・右のかがり縫い部の伸縮ユニットの平面図である。
A…左半振幅かがり縫い
B…右半振幅かがり縫い
C…前部全振幅かがり縫い
D…後部全振幅かがり縫い
E…スリット
F…直線縫い
G…直線縫い
Claims (2)
- ボタンホールの前・後部の全振幅にわたる二つのバータック部(C),(D)と左・右部の略半振幅にわたる二つの伸縮性を有するラインタック部(A),(B)との全かがり部を連続してミシンにより形成するボタンホール縫い方法において、前記二つのラインタック部の間に形成されるスリットに沿ってかつ該スリットの左側及び右側に直線縫い(F),(G)を形成し、該直線縫いに沿って前記ラインタック部を形成することで、前記直線縫い(F),(G)を前記ラインタック部に沿って且つ該ラインタックの内側に形成するようにしたことを特徴とするミシンによるボタンホール縫い方法。
- 請求項1において、前記二つのラインタック部(A),(B)の縫目は伸縮可能な伸縮ユニットにより形成しかつ同一送り方向に形成することを特徴とするミシンによるボタンホール縫い方法。
Priority Applications (1)
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JP27347995A JP3967393B2 (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | ミシンによるボタンホール縫い方法およびボタンホール縫目 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27347995A JP3967393B2 (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | ミシンによるボタンホール縫い方法およびボタンホール縫目 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0984976A JPH0984976A (ja) | 1997-03-31 |
JP3967393B2 true JP3967393B2 (ja) | 2007-08-29 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27347995A Expired - Fee Related JP3967393B2 (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | ミシンによるボタンホール縫い方法およびボタンホール縫目 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4842313B2 (ja) * | 1999-05-07 | 2011-12-21 | Juki株式会社 | ボタン穴かがりミシン |
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1995
- 1995-09-27 JP JP27347995A patent/JP3967393B2/ja not_active Expired - Fee Related
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