JP3967269B2 - Icカード、携帯通信端末、課金システム、icカードプログラム及びプログラム。 - Google Patents

Icカード、携帯通信端末、課金システム、icカードプログラム及びプログラム。 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信対象及び携帯通信端末間における直接の無線通信について管理を行うICカード、携帯通信端末、課金システム、ICカードプログラム及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話会社などの携帯通信事業者は、独自の広域ネットワークを利用して通話、インターネット、電子メールなどの通信サービスを提供し、利用者は、携帯電話、PDAなどの携帯通信端末を用いてこのサービスを利用していた。携帯通信事業者は、ゲートウェイ(交換局)を通過する通信量などを携帯通信事業者のサーバ側で管理し、携帯電話の通話時間、パケット通信量、通信対象(通信相手)が携帯電話であるか固定電話であるかなどを把握し、利用者に対して通信料金(通話料金を含む、以下同じ。)の課金を行っていた。
また、近年、携帯通信端末、家電製品、パソコン、プリンタ、FAXなどに、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、HomeRF(Radio Frezuency)などの規格に基づいた近傍距離無線通信用機能(以下、「近傍距離無線通信」を「近傍通信」という。)が搭載されつつある。従って、この機能を備える携帯通信端末間においては、製造会社が異なっていても、その規格が同一であれば、近傍通信を行うことが可能である。利用者は、この機能によってパソコンからの情報をFAXへ送信して出力する、携帯電話の電子メールアドレスを交換するなど、多大な利便性を享受することが可能となる。
【0003】
一方、携帯通信端末は、それ自体にIDや電話番号などを記億していたが、近年、UIM(User Identity Module)、SIM(Subscriber Identity Module)、USIM(Universal SIM)、R−UIM(Removable UIM)などと呼ばれる、利用者のIDや電話番号などを登録し、携帯通信端末に対して着脱可能なICカードが登場している。
このICカードを携帯通信端末に装着し、携帯通信端末を決済に利用して容易な決済を実現するものとして、携帯通信端末が移動体ネットワークに接続されている状態において、装着されているICカードに仮想コイン管理手段を設け、仮想コインの加減算及び転送することによって、携帯通信端末での決済を可能にする決済方法、決済システム及び携帯電話機がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−197388号公報(第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近傍通信は、携帯通信事業者のゲートウェイなどの通信量を測定する装置を介さないで通信対象と直接行われる直接の無線通信であるため、携帯通信事業者は、課金を行うことができなかった。従って、携帯通信事業者には、近傍通信機能を携帯通信端末に搭載する利益がないばかりか、利用者が従来からの通信サービスの代わりにこの機能を利用する場合があり、かえって携帯通信事業者の不利益となるという問題があった。
一方、上述の仮想コインを備えた決済方法および決済システムは、仮想コインによる決済を行うためには、移動体ネットワークに接続した状態でなければいけない、また、決済金額が小額の場合には、移動体ネットワークヘの接続にかかるコストが過大になるという問題があった。
【0006】
本発明の課題は、携帯通信事業者などの不利益を解消し、決済にかかるコストを低減するとともに、適切に通信対象及び携帯通信端末間における直接の無線通信を管理することができ、利便性の高いICカード、携帯通信端末、課金システム、ICカードプログラム及びプログラムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、携帯通信端末(1)及び通信対象間の直接の無線通信を管理する、前記携帯通信端末に対して着脱可能なICカードであって、前記直接の無線通信における通信量を前記携帯通信端末から受信する通信量受信手段(21)と、前記通信対象の識別情報及び/又は属性情報を前記携帯通信端末から受信する通信対象情報受信手段(21)と、前記通信対象情報受信手段によって受信される識別情報及び/又は属性情報に応じて、前記通信量受信手段によって受信される通信量から課金基準値を算出する演算手段(222)とを備えること、を特徴とするICカード(2)である。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のICカードにおいて、前記通信対象の識別情報毎及び/又は属性情報毎に課金係数を記憶する課金係数記憶手段(25)と、前記演算手段は、前記通信量受信手段によって入力される通信量に、前記通信対象情報受信手段によって受信される識別情報及び/又は属性情報に対応する前記課金係数を積算し、課金基準値を算出すること、を特徴とするICカード(2)である。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のICカードにおいて、前記通信対象情報受信手段は、前記通信対象の認証情報を識別情報として受信し、前記通信対象情報受信手段によって受信される認証情報に基づいて前記通信対象を認証するか否かを判定する認証判定手段を備え、前記演算手段は、前記認証判定手段が肯と判定した場合に、前記通信対象の識別情報に対応する前記課金係数を前記通信量に積算し、課金基準値を算出すること、を特徴とするICカード(2)である。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、前記通信対象情報受信手段は、前記通信対象の認証情報を識別情報として受信し、前記通信対象情報受信手段によって受信される認証情報に基づいて前記通信対象を認証するか否かを判定する認証判定手段と、前記認証判定手段が否と判定した場合に、前記携帯通信端末による直接の無線通信を制限する第1の無線通信制限手段とを備えること、を特徴とするICカード(2)である。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、前記演算手段によって算出される課金基準値の累計を記憶する累計記憶手段(25)を備えること、を特徴とするICカード(2)である。
【0012】
請求項6の発明は、請求項5に記載のICカードにおいて、送信先情報を記憶する送信先情報記憶手段(25)と、前記課金基準値の累計が所定の値に到達した場合に、及び/又は、所定の周期毎に、前記累計記憶手段によって記憶されている課金基準値の累計を、前記携帯通信端末を介して前記送信先情報記憶手段によって記憶されている送信先情報が示す送信先へ送信する累計送信制御手段(223)とを備えること、を特徴とするICカード(2)である。
【0013】
請求項7の発明は、請求項6に記載のICカードにおいて、前記送信先情報記憶手段は、複数の送信先情報を記憶し、前記累計送信制御手段は、前記課金基準値の累計が複数の所定の値のいずれかに到達した場合に、及び/又は、複数の所定の周期のいずれかが到来した場合に、前記累計記憶手段によって記憶されている、前記いずれかの所定の値又は前記いずれかの周期に対応する送信先情報が示す送信先へ送信すること、を特徴とするICカード(2)である。
【0014】
請求項8の発明は、請求項6又は請求項7に記載のICカードにおいて、前記課金基準値の累計が所定の値に到達した場合に、及び/又は、所定の周期毎に、前記累計送信制御手段によって前記累計の送信が行われたか否かを判定する累計送信判定手段と、前記累計送信判定手段が否を判定した場合に、前記携帯通信端末による直接の無線通信を制限する第2の無線通信制限手段とを備えること、を特徴とするICカード(2)である。
【0015】
請求項9の発明は、請求項5から請求項8までのいずれか1項に記載のICカードであって、前記累計記憶手段によって記憶されている累計について暗号化及び/又は電子署名を行う累計加工手段を備え、前記累計送信制御手段は、前記累計加工手段によって暗号化及び/又は電子署名された累計を送信すること、を特徴とするICカード(2)である。
【0016】
請求項10の発明は、通信対象との直接の無線通信及び装着されているICカードとの通信が可能な携帯通信端末であって、前記通信対象からこの通信対象の属性及び/又は識別情報を受信する通信対象情報受信手段(15)と、前記通信対象との直接の無線通信における通信量を測定する通信量測定手段(111)と、前記通信量測定手段によって測定される通信量、及び、前記通信対象受信手段によって受信する通信対象の属性並びに/又は識別情報を前記ICカードへ送信する送信手段(13)とを備えること、を特徴とする携帯通信端末(1)である。
【0017】
請求項11の発明は、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のICカード(2)と、請求項10に記載の携帯通信端末(1)とを備える課金システムである。
【0018】
請求項12の発明は、携帯通信端末(1)及び通信対象間の直接の無線通信を管理する、前記携帯通信端末に対して着脱可能なICカード(2)に実行させるICカードプログラムであって、前記携帯通信端末が通信対象と直接の無線通信を行った場合に、前記携帯通信端末から前記通信対象の属性及び/又は識別情報を受信する通信対象情報受信手順(S330)と、前記携帯通信端末から直接の無線通信における通信量を受信する通信量受信手順(S330)と、前記通信対象情報受信手順において受信した識別情報及び/又は属性情報に応じて、前記通信量受信手順において受信した通信量から課金基準値を算出する演算手順(S360)と、前記演算手順において算出した課金基準値を加算して累計を算出する累計算出手順(S360)とを備えること、を特徴とするICカードプログラムである。
【0019】
請求項13の発明は、請求項12に記載のICカードプログラムにおいて、前記累計算出手順において算出した累計が所定の値に到達したか否か、及び/又は、所定の周期が到来したか否かを判定する判定手順(S370)と、前記判定手順において肯と判定した場合に、前記携帯通信端末を介して所定の送信先へ前記累計を送信する累計送信制御手順(S390)とを備えること、を特徴とするICカードプログラムである。
【0020】
請求項14の発明は、通信対象との直接の無線通信及び装着されているICカード(2)との通信が可能な携帯通信端末(1)に実行させるプログラムであって、前記通信対象と直接の無線通信を行った場合に、前記通信対象の識別情報及び/又は属性情報を前記通信対象から受信する通信対象情報受信手順(S170)と、前記直接の無線通信における通信量を測定する通信量測定手順(S170)と、前記通信量測定手順において測定した通信量、及び、前記通信対象受信手順において受信した通信対象の属性並びに/又は識別情報を前記ICカードへ送信する送信手順(S190)とを備えること、を特徴とするプログラムである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。
(実施形態)
図1は、本発明によるICカード、携帯通信端末及び課金システムの実施形態を示す概略図であり、図2は、本発明によるICカード及び携帯通信端末の実施形態を示すブロック図である。なお、本実施形態における携帯通信端末は、携帯電話1である。
図1に示すように、課金システム1は、携帯電話1の近傍通信について課金を行うシステムであって、携帯電話1(1A,1B,1C)と、ICカード2(2A,2B,2C)と、情報家電である冷蔵庫3及びエアコン4と、課金サーバ5などとを備えている。携帯電話1Aの利用者は、携帯電話1Aが携帯通信事業者ネットワーク6を介して他の携帯電話1Cに接続することによって、通話サービスを受けることができる。携帯通信事業者ネットワーク6は、ゲートウェイサーバ7を介してインターネット8に接続されており、携帯電話1は、データ通信機能によって携帯通信事業者ネットワーク6、ゲートウェイサーバ7及びインターネット8を介して課金サーバ5と通信を行うことが可能である。また、携帯電話1、冷蔵庫3及びエアコン4は、Bluetoothなどの同一の規格に準拠する近傍通信機能を備え、通信距離範囲内に存在するこれら近傍通信機能を備える複数の機器(通信対象)との近傍通信が可能である。
【0022】
図2に示すように、携帯電話1は、制御部11と、制御部11の処理に必要なオペレーティングシステム(以下、「OS」という。)、アプリケーションなどのプログラム、データを記憶するための主記憶装置、補助記憶装置などを含む記憶部12と、リーダライタ(以下、「R/W」という。)13と、データ通信部14と、近傍通信部15などとを備える携帯通信端末である。携帯電話1A、携帯電話1B及び携帯電話1Cは、X社製であり、それぞれユーザA、ユーザB及びユーザCによって利用されている。
制御部11は、記憶部12、R/W13、データ通信部14、近傍通信部15などが接続されている。制御部11は、記憶部12に記憶されているプログラムを実行し、演算を行い、携帯電話1全体を統括制御するCPUなどの中央処理演算装置である。制御部11は、近傍通信部15が行う近傍通信における通信量を測定する通信量測定部111を備えている。なお、通信量とは、近傍通信を行った回数、通信時間、送受信されたパケットの量などの近傍通信の多少を示す値であって、本実施形態においては、これらの値を一の単位に統一したものである。記憶部12は、携帯電話1のメーカー(X社)を識別するための識別番号(「0001」)などを記憶している。
【0023】
R/W13は、接触端子を備え、携帯電話1に搭載されているICカード2の接触端子と、この接触端子とが接触することによって通信を行い、電力、クロックの供給を受け、情報の送受信を媒介する。
データ通信部6は、携帯通信事業者ネットワーク6及びインターネット8などを介した通信を制御し、課金サーバ5との通信を可能とする通信手段であって、ICカード2からの通信をインターネット6に対して転送するルーティングの機能を有している。
近傍通信部15は、近傍通信を制御し、近傍距離(通信距離範囲内)にある他の携帯電話1、冷蔵庫3、エアコン4などの近傍通信機能を備える他の機器との近傍通信を可能とする。
【0024】
ICカード2は、通信部21、制御部22、RAM23、ROM24、不揮発性メモリ25などを備え、携帯電話1及び通信対象間の近傍通信を管理する、携帯電話1に対して着脱可能なUIMなどのプラグイン形状のICカードである。
通信部21は、外部との通信を制御し、制御部22と、ICカード2が装着されている携帯電話1との通信を媒介する。
制御部22は、ROM24、不揮発性メモリ25などのメモリに記憶されているプログラムを実行し、演算を行い、ICカード2を統括制御するCPUなどの中央処理装置である。また、制御部22は、プログラムを実行することによって、判定部221、演算部222、累計送信制御部223などを実現する。各部が備える機能については、図4を用いながら後述する。
【0025】
RAM23は、揮発性メモリであり、制御部22が処理を行う作業領域として使用される。ROM24は、不揮発性の読み出し専用メモリであって、OS、実行環境などの基本ソフトウェア、パラメータなどのハードウェアを管理し、アプリケーションがこれを利用できるようにするプログラム及びデータを格納している。これらの情報は、カードの製造段階においてROM24に書き込まれる。
不揮発性メモリ25は、EEPROM、フラッシュメモリ、FRAMなどの随時書き換え可能な不揮発性のメモリであり、ユーザのワークエリア、プログラムエリアなどとして使用されている。不揮発性メモリ25は、例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)などの移動体通信システムの標準規格に準拠して携帯電話1のデータ通信部14によるデータ通信を管理するデータ通信管理アプリケーションや、携帯電話1の近傍通信部15の近傍通信における通信量を管理する近傍通信管理アプリケーションなどの各種アプリケーションを記憶している。また、不揮発性メモリ25は、ICカード2の利用者であるユーザAなどのIDを記憶している。
【0026】
更に、不揮発性メモリ25は、近傍通信管理テーブル、課金係数テーブルを記憶している。図3(a)に示すように、近傍通信管理テーブルは、カウンタ値(累計)、設定値、送信先情報などを結びつけて管理している。カウンタ値は、近傍通信についてユーザへ課金する額の基準となる値であって通信量に課金係数を積算した値である課金基準値を累積的に加算した値である。設定値は、カウンタ値を通知する契機を判断するための基準の値であり、送信先情報は、カウンタ値が設定値に到達した場合に、このカウンタ値を送信する送信先を示す情報であり、課金サーバ5のURL(Uniform Resource Locator)が設定されている。送信先情報は、電子メールアドレス、IPアドレス、URLなどの送信先を一意に特定することができる情報であればよく、その方式は任意である。
【0027】
図3(b)に示すように、課金係数テーブルは、メーカー名、識別番号及び課金係数を結びつけて管理している。つまり、携帯電話1、冷蔵庫3、エアコン4などの近傍通信機能を備える機器を製造する所定のメーカーには、そのメーカーを識別するための情報である識別番号及び課金係数がそれぞれ割り当てられている。課金係数は、通信量から課金の額を導出するために通信量に積算される係数であって、近傍通信を行った各機器の識別番号などの属性情報に応じた値が設定され、各機器の属性に応じて課金の差別化を図るための係数である。この課金係数テーブルに登録されていない所定のメーカー以外のメーカーには、識別番号「9999」が割り当てられ、課金係数は、「1」となる。また、識別番号が登録されている番号以外である場合、識別番号がない場合など、登録されている所定のメーカーの識別番号と認められないときにも課金係数は、「1」となる。
【0028】
従って、携帯電話1が登録されていないメーカーの通信機器と通信を行った場合には、課金係数は、「1」となり、通信量がそのままカウンタ値に加算されるが、通信先の機器がA社製(識別番号が「0001」)である場合には、課金係数は、「0.1」となり、カウンタ値に加算する値は、9割引の値となる。また、例えば、通信量が「20」である場合には、課金基準値は、「20×0.1=2」となり、「2」だけカウンタ値に加算される。なお、近傍通信管理テーブル及び課金係数テーブルの内容は、書き換え可能であって、ICカード2の出荷後に新たなメーカーが追加になる場合や、課金係数を変更する場合には、制御部22は、テーブル内容の書き込み、書き換えが可能である。
【0029】
図1に示すように、課金サーバ5は、インターネット8に接続され、携帯電話1と通信可能なコンピュータシステムであり、携帯電話1から受信するカウンタ値及び利用者識別情報に基づいて、近傍通信の利用者へ課金を行う。
冷蔵庫3及びエアコン4は、ユーザAによって所有されている情報家電であって、近傍通信機能を有する近傍通信部(図示しない)を備えている。冷蔵庫3は、Z社製であり識別番号「0003」を記憶している。
【0030】
図4は、本発明によるICカード、携帯通信端末及び課金システムの動作、及び、本発明によるICカードプログラム並びにプログラムを示すフローチャートである。
以下、携帯電話1Aの近傍通信に対する課金について、4つの具体例に沿ってICカード2A及び携帯電話1Aの処理を中心に説明する。なお、第1の例から順に第4の例までを実施するものとする。
【0031】
第1の例は、携帯電話1Bに登録されている電子メールアドレスを携帯電話1Aに登録するために携帯電話1A及び携帯電話1Bが近傍通信を行う例である。
図4に示すように、ステップ110(以下、「ステップ」を「S」という。)において、携帯電話1Aは、ユーザAによって電源スイッチがオンにされ、処理を開始し、ユーザAからの入力待ちの状態となる(S120)。ICカード2Aは、携帯電話1Aから電源などの供給を受けて処理を開始し、OSを起動し、命令(コマンド)待ちの状態となる(S310)。携帯電話1Aは、キーボードなどの入力装置から携帯電話1A及び携帯電話1B間において近傍通信の実行を要求するユーザAの命令を入力し(S130)、この命令に応じて、制御部11は、近傍通信アプリケーションを実行する(S140,S150)。携帯電話1Aは、近傍通信管理アプリケーションを選択するコマンドをICカード2Aへ送信し(S160)、ICカード2Aは、このコマンドを受けてアプリケーションの選択を行う(S320)。
【0032】
近傍通信部15は、携帯電話1AをユーザBの携帯電話1Bに接続し、近傍通信を実行する(S170)。携帯電話1Aは、先ず携帯電話1Bと識別番号の交換を行い、自己の識別番号「0001」を送信し、携帯電話1Bから携帯電話1Bの識別番号「0001」を受信する。また、携帯電話1Aは、ユーザAの要求に応じて、携帯電話1Bから電子メールアドレスのファイルを受信するなどのデータ交換(通信)を行う。通信量測定部111は、この近傍通信における通信量を「5000」と測定し、近傍通信終了後にこの通信量と、通信相手(携帯電話1B)の識別番号を含み、カウンタ値を算出し、更新することを要求するカウンタ値更新コマンドをICカード2へ送信する(S180,S190)。
【0033】
ICカード2は、このカウンタ値更新コマンドを受信し(S330)、この識別番号に対応する課金係数である「0.1」を課金係数テーブルから読み出す(S340,S350)。演算部222は、通信量「5000」及び課金係数「0.1」を積算し、算出した課金基準値「500」を現在のカウンタ値「100」に加算してカウンタ値を「600」に書き換え(S360)、判定部221は、カウンタ値が設定値に到達したか否かを判定する(S370)。カウンタ値「600」<設定値「1000」であるため、判定部221は、否と判定し、正常に処理が終了した旨のレスポンスを携帯電話1Aへ送信し(S420)、再び命令待ちの状態となる(S310)。携帯電話1Aは、このレスポンスを受信し(S200)、再び入力待ちの状態となる(S210,S120)。
【0034】
第2の例は、ユーザA及びユーザCが通話を行うために携帯電話1A及び携帯電話1Cが通信を行う例である。
携帯電話1Aは、S110及びS120において第1の例と同様の処理を行い、S130において、携帯電話1A及び携帯電話1B間において通話を実現させるユーザAの命令(電話番号など)を入力する。携帯電話1Aは、対応するアプリケーションを実行し(S230)、通話が終了した場合(S240)には、再び入力待ちの状態となる(S120)。
【0035】
第3の例は、エアコン4の設定温度を変えるために、携帯電話1A及びエアコン4が近傍通信を行う例である。
携帯電話1Aは、S110からS160まで第1の例と同様の処理を行い、S170において、エアコン4との近傍通信を実行し、新しい設定温度データを送信し、エアコン4は、設定温度を変更する(通信量は、「100」とする。)。なお、エアコン4は、このシステムに対応する識別番号を記憶していないため、携帯電話1Aは、エアコン4の識別番号を得られない(又は規格外の識別番号が得られる。)。携帯電話1Aは、S180及びS190において第1の例と同様の処理を行う。
【0036】
ICカード2Aは、S310からS330まで第1の例と同様の処理を行い、S340において、識別番号が課金係数テーブルに登録されていないため、識別番号をその他の「9999」とみなし、課金係数「1」を読み出す。演算部222は、通信量「100」及び課金係数「1」を積算し、算出した課金基準値「100」を現在のカウンタ値「600」に加算してカウンタ値を「700」に書き換え(S360)、判定部221は、カウンタ値が設定値に到達したか否かを判定する(S370)。カウンタ値「700」<設定値「1000」であるため、判定部221は、否と判定し、ICカード2Aは、正常に処理が終了した旨のレスポンスを携帯電話1Aへ送信し(S420)、再び命令待ちの状態となる(S310)。携帯電話1Aは、このレスポンスを受信し(S200)、再び入力待ちの状態となる(S210,S120)。
【0037】
第4の例は、ユーザAが冷蔵庫3の在庫を確認するために携帯電話1A及び冷蔵庫3が近傍通信を行う例である。
携帯電話1Aは、S110からS160まで第1の例と同様の処理を行い、S170において、冷蔵庫3との近傍通信を実行し、冷蔵庫3から識別番号「0003」を得るとともに、在庫データを受信する(通信量は、「1000」とする。)。携帯電話1Aは、S180及びS190において第1の例と同様の処理を行う。
【0038】
ICカード2Aは、S310からS330まで第1の例と同様の処理を行い、S340及びS350において、課金係数テーブルから識別番号「0003」に対応する課金係数「0.8」を読み出す。演算部222は、通信量「1000」及び課金係数「0.8」を積算し、算出した課金基準値「800」を現在のカウンタ値「700」に加算してカウンタ値を「1500」に書き換え(S360)、判定部221は、カウンタ値が設定値に到達したか否かを判定する(S370)。カウンタ値「1500」>設定値「1000」であるため、判定部221は、肯と判定し、ICカード2Aは、課金サーバ5に通知するために近傍通信管理テーブルから通信先のURLを読み出す(S380)。
【0039】
累計送信制御部222は、転送(ルーティング)の要求をレスポンスとして携帯電話1Aへ送信することによって、このURLに従って携帯電話1Aを介した課金サーバ3への接続を行い、カウンタ値「1500」、ICカード2Aが記憶しているユーザAのIDなど近傍通信の利用者の識別情報を送信し(S390)、ICカード2Aは、カウンタ値をリセット(初期値の「0」に戻す)し(S400)、再び命令待ちの状態となる(S310)。携帯電話1Aは、このレスポンスを受信し(S200)、課金サーバ5へ転送し(S210,S220)、再び入力待ちの状態となる(S120)。なお、課金サーバ5は、受信したカウンタ値「1500」に単価を積算するなどの所定の演算を行い、利用者の識別情報に基づいて、ユーザAに対して課金する。
【0040】
このように、実施形態によれば、機密性の高いICカード2が冷蔵庫3などの通信対象の識別情報に対応する課金係数を通信量に積算して課金基準値を算出するため、携帯通信事業者などがこれらの機器間における近傍通信の利用を適切に管理することが可能となった。また、例えば、通信対象のメーカーによって課金の額を変え、自社や提携関係にあるメーカーについては、無料又は低額にするなどのサービスを提供することによって、市場における自社製品の優位性の確保を可能とするとともに、ポイントアプリケーションなどのICカードに記憶されている他のアプリケーションのデータに課金係数の値を連動させるなど、個々のICカードによってその課金計数を変えることによって、利用者の利便性の向上を図るなど、柔軟な課金によって管理者及び利用者の利便性の向上を図ることが可能となった。
更に、ICカード2は、課金基準値の累計を記憶するため、携帯通信事業者ネットワーク6に接続していない状態においてもICカード2内で累計を管理することができるとともに、識別情報又は属性情報毎に通信量を記憶する場合に比べて、記憶領域を効率的に使用することが可能となった。
更に、ICカード2は、携帯電話1から着脱可能であって、送信先情報を記憶するため、装着される携帯電話1を換えた場合であっても近傍通信の利用を管理することができるとともに、利用者は、1枚のICカード2を複数の携帯電話1において使用することが可能となった。
更にまた、ICカード2は、近傍通信管理テーブル及び課金係数テーブルを書き換え可能な不揮発性メモリ25に記憶するため、送信先情報、課金係数などその内容を書き換えることによって利便性を向上することが可能となった。
【0041】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば、ICカード2は、接触式で携帯電話1と通信を行うが、非接触式でもよくデータ通信ができれば、その方式は限定されない。
【0042】
不揮発性メモリ25が記憶する近傍通信管理テーブルの設定値は、カウンタ値と比較するための基準値としたが、30日に一度などの周期であってもよい。近傍通信があまり使用されない場合であっても定期的に課金を行うことが可能となる。
【0043】
また、ICカード2は、累計が設定値に到達した場合、所定の周期が到来した場合に累計の送信が行われたか否かを判定する累計送信判定部と、行われなかったと判定した場合に、近傍通信を不可能とするなど近傍通信を制限する通信制限部とを備えていてもよい。例えば、携帯通信事業者ネットワーク6に接続できないエリアにおいて携帯電話1の近傍通信を利用した場合であっても、その利用に制限をかけることによって、課金のもととなる情報である累計を効果的に収集することが可能となる。
【0044】
不揮発性メモリ25は、複数の設定値及び複数の送信先情報をカウンタ値に結びつけて近傍通信管理テーブルに記憶していてもよい。累計送信制御部222は、一つ目の設定値に到達した場合に、対応する送信先情報、例えば、携帯電話1へカウンタ値を送信し、二つ目の設定値に到達した場合に課金サーバ5へ送信するなど、カウンタ値の送信のタイミング及び送信先を任意に設定することができ、管理者及び利用者の利便性の向上を図ることが可能である。また、設定値が周期である場合にも同様である。
【0045】
不揮発性メモリ25は、識別番号毎にカウンタ値、設定値及び送信先情報を結びつけて管理する近傍通信管理テーブルを記憶し、各識別番号を有する相手と行った近傍通信におけるカウンタ値を明確にし、累計送信制御部223は、識別番号及びカウンタ値を結びつけて送信先情報である課金サーバ5へ送信してもよい。同様に、不揮発性メモリ25は、識別番号毎に通信量、課金係数、設定値及び送信先情報を結びつけて記憶していてもよい。使用状況をより詳細に管理でき、例えば、課金サーバ5において各利用者へ課金し、徴収した通信料をこの受信した情報をもとに各メーカーに振り分けることが可能となる。
【0046】
不揮発性メモリ25は、メーカー毎に課金係数を結びつけて課金係数テーブルに記憶しているが、通信対象の他の属性情報、例えば、エアコン、冷蔵庫などの種別毎に課金係数を関連づけて記憶していてもよく、通信対象のいずれの属性情報毎に課金係数を関連づけるかは、任意である。例えば、通信対象の公共性を段階分けし、空港などの公共の場所に設置してある近傍通信を利用し、携帯電話1に対して運行状況、天気などを通知する公共性の高い装置である場合には、課金係数を「0(ゼロ)」としてもよい。様々な属性情報に対して課金係数を結びつけて、課金する額の差別化を図ることによって、より利便性の向上を図ることが可能である。また、製造番号などの通信対象の識別情報に課金係数を結びつけて、通信対象毎に差別化を図ってもよい。
【0047】
ICカード2は、通信対象から識別情報として認証情報を受信し、この認証情報に基づいてその通信対象を認証するか否かを判定する認証判定部を備えていてもよい。また、認証判定部の判定結果が肯である場合にのみ、演算部222が識別情報に対応する課金係数を用いて演算を行ってもよい。更に、認証判定部の判定結果が否である場合には、認証情報の送信元との近傍通信を中止するなど、通信を制限する通信制限部を備えていてもよい。また、携帯電話1は、自身の識別番号を記憶しているが、ICカード2が記憶していてもよい。但し、ICカード2が識別番号を記憶する場合には、複数のメーカーの識別番号を記憶し、装着されている携帯電話1のメーカーを認証して一の識別番号を特定する識別番号特定部を備える必要がある。
【0048】
ICカード2は、不揮発性メモリ25に利用者のID、アプリケーション、近傍通信管理テーブル、課金係数テーブルなどを記憶しているが、例えば利用者のIDなどの書き換える必要がない情報については、ROM24に記憶していてもよくいずれのメモリに記憶するかは、任意である。
【0049】
携帯通信端末について携帯電話1を例に挙げて説明したが、PDAなどの携帯可能であって、制御部11、記憶部12、R/W13、データ通信部14及び近傍通信部15を備える端末であればよく、その機器の種類は、限定されない。
【0050】
ICカード2Aは、課金サーバ5へカウンタ値を通知する場合に(図4のS400)、通知する情報について暗号化及び/又は電子署名を行う累計加工部を備えていてもよい。暗号化することによって、復号できる者を例えば、課金サーバ5に限定し、第三者への通知内容の漏洩を防止することが可能となる。また、電子署名することによって、この情報を受信した者が、この情報に電子署名した者が特定のユーザA(特定のICカード2A)であることを認識できるとともに、その内容が改変されていないことを確認することが可能である。更に、電子署名することによって、ICカード2Aにおいて電子署名されたことをユーザAは、否認することができなくなり、この電子署名をユーザAが近傍通信を利用した証明書とすることが可能である。
【0051】
ICカード2は、装着されている携帯電話1の近傍通信を管理するが、直接の無線通信は、近傍通信に限らず、携帯通信事業者のゲートウェイなどの通信量を測定する装置を介さないで直接行う他の無線通信を管理してもよい。同様の効果を得ることが可能である。
【0052】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば以下の効果を得ることが可能となった。
(1)機密性の高いICカードが、通信対象の識別情報及び/又は属性情報に対応する課金係数を通信量に積算するなど、通信対象の識別情報及び/又は属性情報に応じて、通信量から課金基準値を算出することによって、通信事業者などが機器間における直接の無線通信の利用を適切に管理するとともに、柔軟な課金によって、管理者及び利用者の利便性の向上を図る。
(2)ICカードが、通信対象から識別情報として受信する認証情報に基づいて通信対象を認証した場合に、対応する課金係数を用いて課金基準値を算出することによって、通信対象のなりすましなどを防止し、直接の無線通信の利用をより正確に管理する。
(3)また、ICカードが通信対象を認証しなかった場合には、直接の無線通信を制限することによって、正当な通信のみを可能とするなど、直接の無線通信の利用を正確に管理する。
(4)ICカードが課金基準値の累計を記憶することによって、移動体通信ネットワークなどに接続していない状態においてもICカード内で累計を管理するとともに、識別情報又は属性情報毎に通信量を記憶する場合に比べて、記憶領域を効率的に使用する。また、送信先情報を記憶することによって、装着される携帯通信端末を換えた場合であっても直接の無線通信の管理を可能とする。
(5)ICカードが、課金基準値が所定の値に到達した場合、及び/又は所定の周期毎にこの累計を所定の送信先へ送信することによって、送信の頻度を減らし、通信コストの低減を図る。
(6)ICカードが異なる複数の送信先情報を記憶し、この送信先を複数の所定の値、複数の所定の周期に対応させ、課金基準値の累計の送信を複数回行うことによって、利用者、管理者など、複数の者に通知を行い、これらの者の利便性を向上する。
(7)ICカードが累計の送信が行われたか否かを判定し、行われなかった場合に直接の無線通信を制限することによって、課金のもととなる情報である課金基準値の累計を効果的に収集する。
(8)ICカードが暗号化及び/又は電子署名を行った課金基準値の累計を所定の送信先へ送信することによって、漏洩防止、改変防止、提供者の否認防止を図り、本人認証を可能とすることによって、セキュリティ性の向上を図るとともに、正確な累計に基づいた課金を実現する。
(9)ICカードが、複数の携帯通信端末に対して着脱可能であることによって、利用者が複数の携帯通信端末に一のICカードを使用するなど、利用者の利便性の向上を図る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICカード、携帯通信端末及び課金システムの実施形態を示す概略図である。
【図2】本発明によるICカード及び携帯通信端末の実施形態を示すブロック図である。
【図3】近傍通信管理テーブル及び課金係数テーブルを示す図である。
【図4】本発明によるICカード、携帯通信端末及び課金システムの動作、及び、本発明によるICカードプログラム並びにプログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1(1A,1B,1C) 携帯電話
2(2A,2B,2C) ICカード
3 冷蔵庫
4 エアコン
5 課金サーバ
6 携帯通信事業者ネットワーク
8 インターネット
11 制御部
12 記憶部
13 R/W
14 データ通信部
15 近傍通信部
21 通信部
22 制御部
23 RAM
24 ROM
25 不揮発性メモリ
111 通信量測定部
221 判定部
222 演算部
223 累計送信制御部

Claims (14)

  1. 携帯通信端末及び通信対象間の直接の無線通信を管理する、前記携帯通信端末に対して着脱可能なICカードであって、
    前記直接の無線通信における通信量を前記携帯通信端末から受信する通信量受信手段と、
    前記通信対象の識別情報及び/又は属性情報を前記携帯通信端末から受信する通信対象情報受信手段と、
    前記通信対象情報受信手段によって受信される識別情報及び/又は属性情報に応じて、前記通信量受信手段によって受信される通信量から課金基準値を算出する演算手段とを備えること、
    を特徴とするICカード。
  2. 請求項1に記載のICカードにおいて、
    前記通信対象の識別情報毎及び/又は属性情報毎に課金係数を記憶する課金係数記憶手段と、
    前記演算手段は、前記通信量受信手段によって入力される通信量に、前記通信対象情報受信手段によって受信される識別情報及び/又は属性情報に対応する前記課金係数を積算し、課金基準値を算出すること、
    を特徴とするICカード。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のICカードにおいて、
    前記通信対象情報受信手段は、前記通信対象の認証情報を識別情報として受信し、
    前記通信対象情報受信手段によって受信される認証情報に基づいて前記通信対象を認証するか否かを判定する認証判定手段を備え、
    前記演算手段は、前記認証判定手段が肯と判定した場合に、前記通信対象の識別情報に対応する前記課金係数を前記通信量に積算し、課金基準値を算出すること、
    を特徴とするICカード。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、
    前記通信対象情報受信手段は、前記通信対象の認証情報を識別情報として受信し、
    前記通信対象情報受信手段によって受信される認証情報に基づいて前記通信対象を認証するか否かを判定する認証判定手段と、
    前記認証判定手段が否と判定した場合に、前記携帯通信端末による直接の無線通信を制限する第1の無線通信制限手段とを備えること、
    を特徴とするICカード。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、
    前記演算手段によって算出される課金基準値の累計を記憶する累計記憶手段を備えること、
    を特徴とするICカード。
  6. 請求項5に記載のICカードにおいて、
    送信先情報を記憶する送信先情報記憶手段と、
    前記課金基準値の累計が所定の値に到達した場合に、及び/又は、所定の周期毎に、前記累計記憶手段によって記憶されている課金基準値の累計を、前記携帯通信端末を介して前記送信先情報記憶手段によって記憶されている送信先情報が示す送信先へ送信する累計送信制御手段とを備えること、
    を特徴とするICカード。
  7. 請求項6に記載のICカードにおいて、
    前記送信先情報記憶手段は、複数の送信先情報を記憶し、
    前記累計送信制御手段は、前記課金基準値の累計が複数の所定の値のいずれかに到達した場合に、及び/又は、複数の所定の周期のいずれかが到来した場合に、前記累計記憶手段によって記憶されている、前記いずれかの所定の値又は前記いずれかの周期に対応する送信先情報が示す送信先へ送信すること、
    を特徴とするICカード。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のICカードにおいて、
    前記課金基準値の累計が所定の値に到達した場合に、及び/又は、所定の周期毎に、前記累計送信制御手段によって前記累計の送信が行われたか否かを判定する累計送信判定手段と、
    前記累計送信判定手段が否を判定した場合に、前記携帯通信端末による直接の無線通信を制限する第2の無線通信制限手段とを備えること、
    を特徴とするICカード。
  9. 請求項5から請求項8までのいずれか1項に記載のICカードであって、
    前記累計記憶手段によって記憶されている累計について暗号化及び/又は電子署名を行う累計加工手段を備え、
    前記累計送信制御手段は、前記累計加工手段によって暗号化及び/又は電子署名された累計を送信すること、
    を特徴とするICカード。
  10. 通信対象との直接の無線通信及び装着されているICカードとの通信が可能な携帯通信端末であって、
    前記通信対象からこの通信対象の属性及び/又は識別情報を受信する通信対象情報受信手段と、
    前記通信対象との直接の無線通信における通信量を測定する通信量測定手段と、
    前記通信量測定手段によって測定される通信量、及び、前記通信対象受信手段によって受信する通信対象の属性並びに/又は識別情報を前記ICカードへ送信する送信手段とを備えること、
    を特徴とする携帯通信端末。
  11. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のICカードと、
    請求項10に記載の携帯通信端末と
    を備える課金システム。
  12. 携帯通信端末及び通信対象間の直接の無線通信を管理する、前記携帯通信端末に対して着脱可能なICカードに実行させるICカードプログラムであって、
    前記携帯通信端末が通信対象と直接の無線通信を行った場合に、前記携帯通信端末から前記通信対象の属性及び/又は識別情報を受信する通信対象情報受信手順と、
    前記携帯通信端末から直接の無線通信における通信量を受信する通信量受信手順と、
    前記通信対象情報受信手順において受信した識別情報及び/又は属性情報に応じて、前記通信量受信手順において受信した通信量から課金基準値を算出する演算手順と、
    前記演算手順において算出した課金基準値を加算して累計を算出する累計算出手順とを備えること、
    を特徴とするICカードプログラム。
  13. 請求項12に記載のICカードプログラムにおいて、
    前記累計算出手順において算出した累計が所定の値に到達したか否か、及び/又は、所定の周期が到来したか否かを判定する判定手順と、
    前記判定手順において肯と判定した場合に、前記携帯通信端末を介して所定の送信先へ前記累計を送信する累計送信制御手順とを備えること、
    を特徴とするICカードプログラム。
  14. 通信対象との直接の無線通信及び装着されているICカードとの通信が可能な携帯通信端末に実行させるプログラムであって、
    前記通信対象と直接の無線通信を行った場合に、前記通信対象の識別情報及び/又は属性情報を前記通信対象から受信する通信対象情報受信手順と、
    前記直接の無線通信における通信量を測定する通信量測定手順と、
    前記通信量測定手順において測定した通信量、及び、前記通信対象受信手順において受信した通信対象の属性並びに/又は識別情報を前記ICカードへ送信する送信手順とを備えること、
    を特徴とするプログラム。
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