JP3966759B2 - 扉自動開放装置及びそれを用いた冷蔵庫 - Google Patents

扉自動開放装置及びそれを用いた冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP3966759B2
JP3966759B2 JP2002107310A JP2002107310A JP3966759B2 JP 3966759 B2 JP3966759 B2 JP 3966759B2 JP 2002107310 A JP2002107310 A JP 2002107310A JP 2002107310 A JP2002107310 A JP 2002107310A JP 3966759 B2 JP3966759 B2 JP 3966759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
cam
refrigerator
lever
refrigerator compartment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002107310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003302151A (ja
Inventor
圭一 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002107310A priority Critical patent/JP3966759B2/ja
Publication of JP2003302151A publication Critical patent/JP2003302151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3966759B2 publication Critical patent/JP3966759B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2323/00General constructional features not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2323/02Details of doors or covers not otherwise covered
    • F25D2323/022Doors that can be pivoted either left-handed or right-handed

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫等の扉をスイッチの操作により開放する扉自動開放装置及びそれを用いた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷蔵庫の扉は密閉のために本体に吸着されるため取っ手部分を手で引いて扉を開放する際に大きな操作力を必要とする。このため、スイッチの操作によって扉を開放する扉自動開放装置が実公昭46−28457号公報に開示されている。同公報によると、スイッチを操作することによって本体側に設けられたソレノイドが駆動され、ソレノイドに組み込まれた棒状の押圧部が突出することによって扉を押圧する。これにより扉が本体から離れ、開放開始時の負荷を省いて容易に扉を開くことができるようになっている。
【0003】
一方で、扉を両側から開く冷蔵庫が特開平9−303942号公報に開示されている。同公報によると、扉の両側には、カム機構がそれぞれ左右対称に設けられている。カム機構は扉側に設けられたスライドカム部材と本体側に設けられたロックカム部材とから成り、スライドカム部材とロックカム部材とが互いに係合してカム機構が第1係止位置と第2係止位置との間をスライド移動可能になっている。
【0004】
扉を閉じた際には、扉の両側のカム機構が第1係止位置をとることによって扉が脱落せずに閉止状態を保持する。扉の一方を開く際には、扉の回動を伴いながら他方のカム機構が第1係止位置から第2係止位置にスライド移動する。カム機構が第2係止位置に到達すると枢支軸を回転自在に保持し、扉が枢支軸を中心に回動するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
開成開始時に扉がスライド移動する上記の冷蔵庫に、実公昭46−28457号公報に開示された扉自動開放装置を設けることにより扉を両側から自動で開放することができる。しかしながら、扉の一端の回動方向と他端のスライド移動方向とが異なるため、押圧部による扉の押圧時に他端のロックカム部材とスライドカム部材との摺動摩擦が大きくなる。
【0006】
このため、棒状の押圧部を駆動する際に大きな駆動力を必要とし、ソレノイドが大型になって扉自動開放装置を大型にするとともに消費電力が大きくなる問題があった。更に、カム機構による扉のスライド方向が本体の開口面と略平行な場合には押圧の荷重方向がスライド方向と略直交するため扉自動開放装置によって確実に開放することができない問題もあった。
【0007】
本発明は、省スペースで省電力化を図ることができるとともに扉を確実に開放させることができる扉自動開放装置及びそれを用いた冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の扉自動開放装置は、本体の開口部を回動して開閉する扉を自動で開放する扉自動開放装置において、前記本体に設けられてスイッチの操作により移動する押圧部と、前記扉に回動可能に設けられて前記押圧部に一端を押圧されるてこ式のレバーと、前記本体に設けられて前記レバーの他端を係止する係止部とから成る扉開放部を備え、前記扉と前記本体との係合・離脱を行なうカム機構と、前記扉開放部とをそれぞれ前記扉の両側に設け、それぞれの前記カム機構は前記扉の両側で対称な第1係止位置と同じく前記扉の両側で対称な第2係止位置とをとることができ、前記扉を閉じた際に両側の前記カム機構が第1係止位置に配されるとともに、前記扉の一方を開ける際に前記扉のスライド移動に伴って他方の前記カム機構が第2係止位置に配されて前記扉を枢支し、前記押圧部を共通にし、一つの駆動装置による前記押圧部の駆動により、前記押圧部が一方向に移動すると対応する側の前記レバーが押圧され、前記レバーが前記係止部を押圧して前記扉が一方から開かれ、前記押圧部が他方向に移動すると対応する側の前記レバーが押圧され、前記レバーが前記係止部を押圧して前記扉が他方から開かれることを特徴としている。
【0009】
この構成によると、スイッチを操作すると押圧部が駆動され、押圧部が扉に設けられたレバーの一端を押圧する。レバーは回動して他端が本体に設けられた係止部を押圧して扉が開放される。
【0010】
た、開放開始時に扉の枢支位置が扉に対して相対的に移動する。扉の一端を開き始めると他端のカム機構が第1係止位置から第2係止位置に移動して扉に対して枢支軸が相対移動する。これにより扉はスライド移動を伴いながら回動する。カム機構が第2係止位置に到達すると枢支軸の位置が固定され、扉は枢支軸を軸として回動する。押圧部が一方向に駆動されると対応する側のレバーが押圧されて扉が一方から開かれる。押圧部が他方向に駆動されると対応する側のレバーが押圧されて扉が他方から開かれる。
【0011】
また本発明は、上記構成の扉自動開放装置において、前記扉のスライド方向と反対方向に前記レバーが前記係止部を押圧することを特徴としている。この構成によると、レバーによる係止部の押圧によって扉のスライド移動をスムーズにする。
【0016】
また本発明は、上記構成の扉自動開放装置において、検知手段により前記扉が開いた状態で前記押圧部の駆動を禁止したことを特徴としている。
【0017】
また本発明の冷蔵庫は、上記各構成の扉自動開放装置を備えたことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の扉自動開放装置を有する冷蔵庫を示す概略斜視図である。冷蔵庫1の本体部8は上方から冷蔵室12、冷凍室13、野菜室14の順に区分けされている。冷蔵室2の前面は回動式の冷蔵室扉2により覆われており、冷蔵室扉2は左右何れからも開閉できるようになっている。冷凍室13及び野菜室14はそれぞれ引出式の冷凍室扉3、野菜室扉4により開閉される。
【0019】
冷蔵室12の上部には、両端部に配された扉開放部15、16から成る扉自動開放装置17が設けられている。詳細を図2の上面図に示すように、扉開放部15、16はそれぞれソレノイド6、7を有し、ソレノイド6、7には通電により前進するとともに遮電により後退する棒状の押圧部6a、7aが設けられている。
【0020】
冷蔵室扉2の上面には押圧部6a、7aと当接するレバー18、19が回動軸18a、19aで回動可能に支持されている。冷蔵室12の天面の両端部には下方に突出するロック外カム35が設けられる。ソレノイド6、7の通電により押圧部6a、7aが突出すると、レバー18、19の一端18b、19bが押圧部6a、7aに押圧される。
【0021】
これによりレバー18、19が回動し、レバー18、19の他端18c、19cがロック外カム35を押圧するようになっている。従って、扉開放部15、16は、ソレノイド6、7と、押圧部6a、7aと、レバー18、19と、ロック外カム35とから成っている。
【0022】
図1において、冷蔵室12の背後には制御部21が設けられ、冷蔵室扉2の前面には操作パネル10が設けられている。冷蔵室12の天面と冷蔵室扉2の上面とにはそれぞれ通信部11a、11bが設けられている。冷蔵室扉2が閉じた状態では通信部11a、11bが対向配置されて通信可能になる。これにより、操作パネル10の操作信号が通信部11a、11bを介して制御部12に送信され、冷蔵庫1の各部の制御が行われる。また、冷蔵室扉2が開放されると通信部11a、11bの通信が遮断されるようになっている。
【0023】
操作パネル10には温調スイッチ8、扉スイッチ5a、5b及び表示部9が設けられている。温調スイッチ8は、冷蔵室12及び冷凍室13の温度を昇降して室内温度を調節する。扉スイッチ5a、5bはそれぞれ扉開放部15、16のソレノイド6、7の通電及び遮電を行う。表示部は液晶パネル等から成り、冷蔵室12、冷凍室13及び野菜室14の室内温度等を表示する。
【0024】
冷蔵室扉2の上面の両端部と冷蔵室12の天面の両端部とには互いに係合するカム機構30がそれぞれ左右対称に設けられている。カム機構30は冷蔵室12に固定されるロックカム部材31と、冷蔵室扉2に一体に設けられるスライドカム部32とから成っている。前述のロック外カム35はロックカム部材31に一体に形成されている。尚、冷蔵室扉2の下面と冷蔵室12の底面にも同様のカム機構が設けられ、ロックカム部材31と同様のロックアングル40により冷蔵室12側の左右のカムが一体に形成されている。
【0025】
図3(a)、(b)は左方のロックカム部材31を示す上面図及び正面図である。ロックカム部材31は樹脂成形品から成っている。ロックカム部材31の一方の端部には貫通孔31aが設けられ、貫通孔31aには冷蔵室扉2の回動軸となるヒンジピン33が圧入されている。貫通孔31aの外周に沿って貫通孔31aと同心のアーチ状に形成されるリブ34が突設されている。
【0026】
ロックカム部材31の他方の端部には、前述のロック外カム35が一体に形成されている。ロック外カム35は後述するスライド外カム41(図4参照)と摺動する摺動面35a、35bを有している。摺動面35a、35bは夫々両端のカム機構30のヒンジピン33を中心とした略円筒面に形成されている。
【0027】
図4はスライドカム部32を示す上面図である。スライドカム部32はネジ36a、36b、36c(図1では不図示)により冷蔵室扉2に取り付けられている。スライドカム部32の一端には、ヒンジピン33(図3(a)、(b)参照)と係合する第1、第2溝カム37、38が設けられている。図中に示す破線は、後述する第1係止位置にカム機構30が配置されたときのヒンジピン33の位置を示している。
【0028】
第1溝カム37はカム機構30が第1係止位置に配された状態からカム機構30の係合を解除する方向へヒンジピン33を相対的に導く。第2溝カム38はカム機構30が第1係止位置に配された状態から後述する第2係止位置に配されるようにヒンジピン33を相対的に導く。
【0029】
第2溝カム38の周囲にはリブ34(図3(a)、(b)参照)に摺接するボス39が突設されている。ボス39は第1係止位置の時にリブ34の端面と当接する平坦面39aと、第2係止位置の時にリブ34の内周壁に摺接する円筒面39bとを有している。
【0030】
スライドカム部32の他端には、ロック外カム35の摺動面35a、35b(図3(a)、(b)参照)と摺動する摺動面41a、41bが形成されたスライド外カム41が一体に設けられている。スライド外カム41の周囲にはロック外カム35との干渉を回避する溝42が形成されている。
【0031】
摺動面41a、41bは、それぞれロック外カム11の摺動面35a、35bと共通の円筒面に形成されている。そして、冷蔵室扉2の回動に伴って、摺動面35aと摺動面41aとの摺動または摺動面35bと摺動面41bとの摺動によりスライドカム部41が案内されるようになっている。
【0032】
次に、冷蔵室扉2の開放時の動作について説明する。図5は冷蔵室扉2を開放する際のフローチャートを示している。また図7〜図12はロックカム部材31とスライドカム部32との相対位置を示している。ステップ#10では通信部11a、11bが通信可能か否かが判断される。
【0033】
通信部11a、11bが通信不能の場合は冷蔵室扉2が開いていると判断して通信可能になるまで待機する。冷蔵室扉2が閉じられて通信部11a、11bが通信可能になるとステップ#11に移行して右側の扉スイッチ5bがONになったか否かが判断される。
【0034】
図7に示すように、左右のスライドカム部32に設けられた第1溝カム37は、それぞれ冷蔵室扉2の斜め内側に傾斜して形成されている。冷蔵室扉2を閉じた際には図に示した位置にヒンジピン33が配され、カム機構30は第1係止位置をとる。即ち、使用者が冷蔵室扉2を左右両側から手前に引っ張ってもそれぞれのスライドカム部32がヒンジピン33に係止されて本体部8から脱落することはない。これにより、冷蔵室扉2の閉止状態が保持される。
【0035】
右側の扉スイッチ5bがONになっていない場合はステップ#21に移行して左側の扉スイッチ5aがONになった否かが判断される。左側の扉スイッチ5aがONになっていない場合はステップ#10に戻り、扉スイッチ5aまたは扉スイッチ5bがONになるまでステップ#10、#11、#21が繰り返し行われる。
【0036】
扉スイッチ5bがONになると、ステップ#12に移行して右側の扉開放部16のソレノイド7に通電される。これにより、図6に示すように押圧部7aが前方へ突出し、レバー19の一端19bを押圧する。レバー19は回動軸19aを中心に回動して他端19cによりロック外カム35を押圧する。その結果、冷蔵室扉2が開き始める。
【0037】
この時、図8に示すように、左右のカム機構が第1係止位置からずれ、右側のスライドカム部32に設けられた第1溝カム37内をヒンジピン33が相対移動する。第1溝カム37は内側に向かって傾斜し、左右のヒンジピン33間の距離が一定のため左側のヒンジピン33は第2溝カム38内を相対移動する。
【0038】
押圧部7aが更に突出すると図9に示すように、冷蔵室扉2が右側から更に開いて右側のスライド外カム41の摺動面41bがロック外カム35の摺動面35bと摺動する。右側のスライドカム部32は第1カム溝37によりヒンジピン33に案内され、左側のスライドカム部32は第2カム溝38によりヒンジピン33に案内されるため、冷蔵室扉2が回動しながら更に右方へスライド移動する。
【0039】
更に冷蔵室扉2が開いて図10に示す状態になると、左側の第2溝カム38の端部にヒンジピン33が配される。この時、ボス39がリブ34と係合して摺動案内され、左側のカム機構30は位置を保持して第2係止位置をとる。これにより、左側のヒンジピン33を回動軸として冷蔵室扉2が枢支される。
【0040】
図5において、ステップ#13で冷蔵室扉2が開いたか否かが通信部11a、11bの通信可否により判断される。冷蔵室扉2に検知スイッチ等を設けてもよい。冷蔵室扉2が開いている場合はステップ#15に移行して右側のソレノイド7が遮電されて終了する。
【0041】
そして、使用者により手動で冷蔵室扉2が更に開かれる。この時、カム機構が第2枢支位置に配され、ヒンジピン33を支点として冷蔵室扉2を回転させるだけであるため低い操作力で開くことができる。冷蔵室扉2の開成に伴って図11に示すように、右側のヒンジピン33と第1溝カム37との係合が解除され、ロック外カム35とスライド外カム41との係合が解除される。
【0042】
また、左側のヒンジピン33を中心として左側のロック外カム35の摺動面35aとスライド外カム41の摺動面41aとが摺動する。これにより、図12に示すように、ボス39とリブ37との摺動及び摺動面35a、41aの摺動によってスライドカム部32が案内される。その後、ロック外カム35とスライド外カム41との係合が解除されると、ボス39とリブ37の摺動により枢支位置が固定されて冷蔵室扉2が回動する。
【0043】
図5において、ステップ#13で冷蔵室扉2が開かれていないと判断した場合は、ステップ#14に移行して所定時間が経過するまでステップ#12、#13を繰り返してソレノイド7に通電する。所定時間経過しても冷蔵室扉2の開成を検知できない場合は、ソレノイド7或いは通信部11a、11bの故障が原因と考えられ、ステップ#15でソレノイド7を遮電して終了する。
【0044】
また、左側の扉スイッチ5aがONになっていた場合はステップ#21の判断によりステップ#22に移行して、左側の扉開放部15のソレノイド6に通電される。これにより、上記と同様に押圧部6aが前方へ突出し、レバー18の一端18bを押圧する。レバー18は回動軸18aを中心に回動して他端18cによりロック外カム35を押圧する。その結果、冷蔵室扉2が左側から開き始め、上記と同様のカム機構30の動作により冷蔵室扉2がスライド移動を伴いながら回動する。
【0045】
ステップ#23では冷蔵室扉2が開いたか否かが通信部11a、11bの通信可否により判断される。冷蔵室扉2が開いている場合はステップ#25に移行して左側のソレノイド6が遮電されて終了する。ステップ#23で冷蔵室扉2が開かれていないと判断した場合は、ステップ#24に移行して所定時間が経過するまでステップ#22、#23を繰り返してソレノイド6に通電する。所定時間経過しても冷蔵室扉2の開成を検知できない場合は、ソレノイド6或いは通信部11a、11bの故障が原因と考えられ、ステップ#25でソレノイド7を遮電して終了する。
【0046】
本実施形態によると、レバー18、19によるてこの原理によってロック外カム35を押圧するので小さい駆動力で冷蔵室扉2を開放することができる。従って、ソレノイド6、7を小型化して扉自動開放装置及び17冷蔵庫1の小型化を図ることができるとともに省電力化を図ることができる。
【0047】
また、レバー18、19は屈曲して形成されており、レバー18、19の作用点B(図6参照)がロック外カム35の外側に当接する。このため、冷蔵室扉2の右側を開く際にはレバー19が右側のロック外カム35を左方に押圧して冷蔵室扉2を容易に右方にスライド移動させることができる。従って、ソレノイド6、7の駆動力をより低減するとともに冷蔵室扉2の開放を確実に行うことができる。
【0048】
加えて、冷蔵室扉2が開いている際にはステップ#10の判断によりソレノイド6、7が駆動されない。さらに、冷蔵室扉2の開成中は通信部11a、11bが通信不能なので、冷蔵庫1の本体部8にある制御部21に扉スイッチ5a、5bの信号が伝わることはない。従って、冷蔵室扉2の開成中に扉スイッチ5a、5bを誤操作しても、押圧部6a、7aの突出による使用者のけが等を防止することができる。
【0049】
次に図13は第2実施形態の冷蔵庫における冷蔵庫扉の動作を示すフローチャートを示している。扉自動開放装置17及び冷蔵庫1の構成は第1実施形態と同一である。第1実施形態と同様に、ステップ#30では通信部11a、11bが通信可能か否かが判断される。
【0050】
通信部11a、11bが通信不能の場合は冷蔵室扉2が開いていると判断して通信可能になるまで待機する。冷蔵室扉2が閉じられて通信部11a、11bが通信可能になるとステップ#31に移行して右側の扉スイッチ5bがONになったか否かが判断される。
【0051】
右側の扉スイッチ5bがONになっていない場合はステップ#41に移行して左側の扉スイッチ5aがONになった否かが判断される。左側の扉スイッチ5aがONになっていない場合はステップ#30に戻り、扉スイッチ5aまたは扉スイッチ5bが押されるまでステップ#30、#31、#41が繰り返し行われる。
【0052】
扉スイッチ5bがONになると、ステップ#32に移行して右側の扉開放部16のソレノイド7に通電される。これにより、前述の図6に示すように押圧部7aが前方へ突出し、レバー19の一端19bを押圧する。レバー19は回動軸19aを中心に回動して他端19cによりロック外カム35を押圧する。その結果、冷蔵室扉2が開き始め、上記と同様のカム機構30の動作により冷蔵室扉2がスライド移動を伴いながら回動する。
【0053】
ステップ#33ではソレノイド7の通電後、所定時間が経過したか否かが判断され、経過していない場合はステップ#32に戻って通電を継続する。所定時間が経過した場合は冷蔵室扉2が所定量開かれたと判断し、ステップ#34に移行してソレノイド7がOFFになる。
【0054】
続いて、ステップ#35では左側の扉開放部15のソレノイド6に通電される。ステップ#36で所定時間が経過したと判断すると、ステップ#37でソレノイド6が遮電されて終了する。これにより、右側の扉開放部16の押圧部7aが冷蔵室扉2に届かなくなっても左側の扉開放部15の押圧部6aが冷蔵室扉2に当接して大きな回動角で自動的に冷蔵室扉2を開放することができる。
【0055】
また、ステップ#41で左側の扉スイッチ5aがONであると判断した場合には、上記と同様にステップ#42に移行して左側の扉開放部15のソレノイド6に通電される。これにより、押圧部6aが前方へ突出し、レバー18の一端18bを押圧する。レバー18は回動軸18aを中心に回動して他端18cによりロック外カム35を押圧する。その結果、冷蔵室扉2が開き始める。
【0056】
ステップ#43ではソレノイド6の通電後、所定時間が経過したか否かが判断され、経過していない場合はステップ#42に戻って通電を継続する。所定時間が経過した場合は冷蔵室扉2が所定量開かれたと判断し、ステップ#44に移行してソレノイド6をOFFにする。続いて、ステップ#45では右側の扉開放部16のソレノイド7に通電される。ステップ#46で所定時間が経過したと判断すると、ステップ#47でソレノイド7が遮電されて終了する。
【0057】
次に、図14は第3実施形態の冷蔵庫を示す上面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図12に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は、冷蔵室12の上部に扉自動開放装置50が設けられている。扉自動開放装置50はモータ51を有し、モータ51の軸にはウォームギア52が取り付けられている。
【0058】
ウォームギア52は減速機53と噛合しており、減速機53は図中、左右に延びた押圧部54のラックに噛合している。これにより、押圧部54がモータ51の回転方向に応じて左右に移動可能になっている。また、冷蔵室扉2の上面には押圧部54の端面54b、54cと当接するレバー18、19が回動軸18a、19aで回動可能に支持されている。
【0059】
図15に示すように、モータ51の通電により押圧部54が右方に移動すると、レバー19の一端19bが押圧部54の端面54cに押圧される。これによりレバー19が回動し、レバー19の他端19cが右側のロック外カム35を押圧する。従って、扉自動開放装置50は、モータ51と、ウォームギア52と、減速装置53と、押圧部54と、レバー18、19と、ロック外カム35とから成っている。
【0060】
同様に、押圧部54が左方に移動すると、レバー18の一端18bが押圧部54の端面54bに押圧される。これによりレバー18が回動し、レバー18の他端18cが左側のロック外カム35を押圧する。従って、冷蔵室扉2を左右から開くことができ、その後の第1実施形態と同様にカム機構30の案内によって冷蔵室扉2が開放される。
【0061】
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、レバー18、19によるてこの原理によってロック外カム35を押圧するので小さい駆動力で冷蔵室扉2を開放することができる。従って、モータ51を小型化して扉自動開放装置50及び冷蔵庫1の小型化を図ることができるとともに省電力化を図ることができる。
【0062】
また、レバー18、19は屈曲して形成されており、レバー18、19の作用点C(図14参照)がロック外カム35の外側に当接する。このため、冷蔵室扉2の右側を開く際にはレバー19が右側のロック外カム35を左方に押圧して冷蔵室扉2を容易に右方にスライド移動させることができる。
【0063】
従って、モータ51の駆動力をより低減するとともに冷蔵室扉2の開放を確実に行うことができる。尚、押圧部54を一方に移動させた後、モータ51を反転して他方に移動させることにより、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0064】
第1〜第3実施形態において、扉を両側から開くことのできる冷蔵庫について説明しているが、片方から開く扉であってもよい。即ち、扉を開き始める際にスライド移動させることにより取っ手部分を壁面や他の扉から遠ざけて開成操作を容易にすることのできる冷蔵庫等の場合にも上記と同様の扉自動開放装置を用いて同様の効果を得ることができる。また、冷蔵庫に限られず開口部を開閉する種々の扉について上記と同様の扉自動開放装置を用いて同様の効果を得ることができる。
【0065】
【発明の効果】
本発明によると、スイッチの操作により押圧部を移動して、てこ方式のレバーによって係止部を押圧するので、小さい駆動力で扉を開放することができる。従って、レバーの駆動部分を小型化して扉自動開放装置の小型化を図ることができるとともに省電力化を図ることができる。
【0066】
た、開放開始時にスライド移動を伴って枢支位置に配される扉をてこ方式のレバーの押圧により開放するので、扉の一端の回動方向と他端のスライド移動方向とが異なっても確実に自動で開放することができる。また、両側の扉開放部の押圧部を共通にし、押圧部の移動方向に応じて対応する側のレバーが押圧されるので、容易に扉を両側から自動的に開放することができる。
【0067】
また本発明によると、扉のスライド方向と反対方向にレバーが係止部を押圧するので、扉を容易にスライド移動させることができる。従って、扉開放部の駆動力をより低減するとともに扉の開放をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す斜視図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す上面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫のロックカム部材を示す平面図である。
【図4】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫のスライドカム部を示す平面図である。
【図5】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の扉自動開放装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の扉が開き始めた状態を示す上面図である。
【図7】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫のカム機構の動作を示す平面図である。
【図8】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫のカム機構の動作を示す平面図である。
【図9】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫のカム機構の動作を示す平面図である。
【図10】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫のカム機構の動作を示す平面図である。
【図11】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫のカム機構の動作を示す平面図である。
【図12】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫のカム機構の動作を示す平面図である。
【図13】 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の扉自動開放装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】 本発明の第3実施形態の冷蔵庫を示す上面図である。
【図15】 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の扉が開き始めた状態を示す上面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫
2 冷蔵室扉
3 冷凍室扉
4 野菜室扉
5a、5b 扉スイッチ
6、7 ソレノイド
6a、7a、54 押圧部
11a、11b 通信部
12 冷蔵室
13 冷凍室
14 野菜室
15、16 扉開放部
17、50 扉自動開放装置
30 カム機構
31 ロックカム部材
32 スライドカム部
33 ヒンジピン
34 リブ
35 ロック外カム
37 第1溝カム
38 第2溝カム
39 ボス
41 スライド外カム
51 モータ
52 ウォームギア
53 減速機

Claims (4)

  1. 本体の開口部を回動して開閉する扉を自動で開放する扉自動開放装置において、
    前記本体に設けられてスイッチの操作により移動する押圧部と、前記扉に回動可能に設けられて前記押圧部に一端を押圧されるてこ式のレバーと、前記本体に設けられて前記レバーの他端を係止する係止部とから成る扉開放部を備え、
    前記扉と前記本体との係合・離脱を行なうカム機構と、前記扉開放部とをそれぞれ前記扉の両側に設け、それぞれの前記カム機構は前記扉の両側で対称な第1係止位置と同じく前記扉の両側で対称な第2係止位置とをとることができ、前記扉を閉じた際に両側の前記カム機構が第1係止位置に配されるとともに、前記扉の一方を開ける際に前記扉のスライド移動に伴って他方の前記カム機構が第2係止位置に配されて前記扉を枢支し、
    前記押圧部を共通にし、一つの駆動装置による前記押圧部の駆動により
    前記押圧部が一方向に移動すると対応する側の前記レバーが押圧され、前記レバーが前記係止部を押圧して前記扉が一方から開かれ、
    前記押圧部が他方向に移動すると対応する側の前記レバーが押圧され、前記レバーが前記係止部を押圧して前記扉が他方から開かれる
    ことを特徴とする扉自動開放装置。
  2. 前記扉のスライド方向と反対方向に前記レバーが前記係止部を押圧することを特徴とする請求項1に記載の扉自動開放装置。
  3. 検知手段により前記扉が開いた状態で前記押圧部の駆動を禁止したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の扉自動開放装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の扉自動開放装置を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
JP2002107310A 2002-04-10 2002-04-10 扉自動開放装置及びそれを用いた冷蔵庫 Expired - Fee Related JP3966759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002107310A JP3966759B2 (ja) 2002-04-10 2002-04-10 扉自動開放装置及びそれを用いた冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002107310A JP3966759B2 (ja) 2002-04-10 2002-04-10 扉自動開放装置及びそれを用いた冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003302151A JP2003302151A (ja) 2003-10-24
JP3966759B2 true JP3966759B2 (ja) 2007-08-29

Family

ID=29391347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002107310A Expired - Fee Related JP3966759B2 (ja) 2002-04-10 2002-04-10 扉自動開放装置及びそれを用いた冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3966759B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103162500A (zh) * 2013-04-03 2013-06-19 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 冰箱

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100455959C (zh) * 2004-04-30 2009-01-28 乐金电子(天津)电器有限公司 冰箱门设置结构
JP2013085679A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
CN114183955B (zh) * 2020-09-14 2024-07-12 青岛海尔电冰箱有限公司 储物装置
US12006752B1 (en) * 2023-02-21 2024-06-11 Hangzhou Jinsong Euna Electrical Appliances Co., Ltd. Door limiting mechanism and electric appliance cabinet

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103162500A (zh) * 2013-04-03 2013-06-19 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 冰箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003302151A (ja) 2003-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4143568B2 (ja) 冷蔵庫の扉開閉装置または扉閉鎖装置
CN104457111B (zh) 开门装置以及具备该开门装置的设备
KR101409605B1 (ko) 냉장고 도어 자동 개방 장치
US8454102B2 (en) Refrigerator
US8653767B2 (en) Method for controlling refrigerator
CN104457110B (zh) 开门装置以及具备该开门装置的设备
US6241300B1 (en) Concealing door for car mountable equipment
CN109906349A (zh) 冰箱
CN109312976B (zh) 门开闭装置及具有门开闭装置的冰箱
KR101643642B1 (ko) 냉장고
EP3404347B1 (en) Refrigerator
JP3966759B2 (ja) 扉自動開放装置及びそれを用いた冷蔵庫
US20230095878A1 (en) Refrigerator
JP6492214B2 (ja) 開扉装置及び開扉装置を備える機器
JP2007197991A (ja) 電気錠に於けるデッドボルト駆動機構
JP3672176B2 (ja) 自動製氷機の駆動装置
KR100427532B1 (ko) 자동제빙기의 구동장치
JP4880437B2 (ja) 車両用ドア開閉システム
JP3672177B2 (ja) 自動製氷機の駆動装置
JP2003343603A (ja) クラッチ付モータ
JP2006134404A (ja) プレーヤの扉開閉装置
KR100411793B1 (ko) 전자렌지용 타이머
JPH03199876A (ja) 自動製氷機
JP6439017B2 (ja) 開扉装置
JP2008144417A (ja) 車両用ドア開閉システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3966759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees