JP3965619B2 - 情報配信システム及び受信提示装置 - Google Patents

情報配信システム及び受信提示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送回線又はインターネット通信回線等によりデジタル情報の放送サービスやマルチメディアデータの配信を行う情報配信システム及びその受信提示装置に関し、特に自動車等の移動体でのコンテンツ受信提示に好適に利用することができる情報配信システム及びその受信提示装置に関する。
【0002】
ここで、コンテンツとは、視聴者に対する視覚又は聴覚的な種々の情報のファイルを組み合わせたマルチメディアデータであり、ストリームデータをファイルにしたものも含み、通常、受信側で一旦データを蓄積した後に提示される情報である。これに対し、通常、データを蓄積することなくリアルタイムで視聴者に提示する情報を放送サービスと称するが、特に両者を区別することなく、放送サービスも含めて単にコンテンツ又は配信情報とも称している。
【0003】
また、放送サービスは、物理的に分割された回線(伝送チャンネル)上にパケット化され多重化されて流れるストリームデータのうち、論理的にまとめられたストリームデータの組み合わせである。放送サービスと同義でサービスチャンネルと称する場合もあるが、主に内容に関して表す場合に放送サービス、伝送に関して表す場合にサービスチャンネルと称する。
【0004】
放送サービスは、大きく分けて映像・音声サービスとデータサービスとに分かれる。映像・音声サービスは、映像ストリーム又は音声ストリームの何れかが必ず含まれる放送サービスであり、場合によってはデータストリーム(コンテンツを伝送するためストリーム化したもの)を含むこともある。データサービスは、データストリームのみの組み合わせである。
【0005】
【従来の技術】
従来、デジタル放送において視聴者は希望する放送サービスやコンテンツを一つ一つ指定して視聴していた。或る時刻に自動的に視聴したい放送サービスやコンテンツを提示したり、又はそれに切り替わったりするように視聴者が設定することは可能であったものの、それらの放送サービスやコンテンツを個々に視聴者が事前に指定して設定しておかなければならなかった。特にサーバ型デジタル放送を自動車運転中の視聴者が視聴する場合、視聴者は運転に集中し、視覚や手足の操作が制限されている中で、好みの放送サービスやコンテンツを指定する操作を行わなければならなかった。
【0006】
これに対し、特開2001−127656号公報には、移動する車両に搭載された受信機において、車両の走行位置に適した放送プログラムを提示する発明が開示されている。この発明は、放送プログラムに、その内容の種類並びにその内容が有効な時間及び場所を示すメタデータを付加し、車両の現在の走行位置及び時間と該メタデータの条件とが合致する放送プログラムを自動的に選択して提示するというものである。
【0007】
しかし、上記の発明は、伝送チャンネルやサービスチャンネルを自動選択したり、複数の放送サービスやコンテンツをまとめて自動選択して蓄積したり、予め指定したサービスチャンネル以外のサービスチャンネルの放送サービスやコンテンツを自動選択して蓄積したりすることはなく、また、複数の放送サービスやコンテンツを同時に提示し、更にその提示中に裏で他の放送サービスやコンテンツを自動選択して蓄積したりすることはなく、選択条件を厳密に満たす放送プログラムが存在しない場合には何も提示しないというものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
放送サービスやコンテンツは、特に希望する何らかの種類の有用な情報又は娯楽情報等の映像又は音声を欠かさず視聴したいという場合のほかに、別の動機で視聴される場合も多い。例えば、何らかの映像や音声を絶えずバックグラウンドとして流し続けるいわゆる「ながら視聴」のための提示などである。
【0009】
しかし、何らかの映像・音声を絶えず「ながら視聴」している場合でも、その映像・音声はできる限り視聴者の好みに合ったものである方が好ましいことは言うまでもない。従来の放送サービスやコンテンツを視聴する形態は、好みの異なる多くの視聴者が十把一絡げの放送サービスやコンテンツを視聴するという形態であり、視聴者が所望の放送サービスやコンテンツに切り替えるために一々選択操作を強いられ、この間、放送サービスやコンテンツは中断される。
【0010】
また、視聴者が好みの映像・音声を所望の時刻に視聴することができるようになっていた方が好ましい。更に、ラジオ放送等の音声のみのコンテンツを提示する場合でも、その間に文字放送等の別の映像コンテンツを同時提示することができた方が、より多くの有用性や娯楽性を与えることができる。例えば、所望する交通情報の映像を観ながら自分の好みの音楽を聴き、同時にその裏で他のコンテンツを蓄積したいといったことが要求される。
【0011】
そこで本発明は、例えば自動車運転中等のように視覚や手足操作が制限される視聴者や、他の作業に集中し続けなければならないような視聴者などのために、視聴者の操作の負担を軽減し、最適なタイミングで視聴者が所望する最適な放送サービス又はコンテンツを常に自動的に選択して提示するコンテンツ配信システム及びそのコンテンツ受信提示装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、複数の各視聴者が所望する放送サービス・コンテンツを自動選択提示することができるよう、自動選択提示手段を複数備えた場合に、各視聴者が各自動選択提示手段を明瞭に識別し、更に各視聴者が自動選択提示手段の動作及び状態をを容易に確認することができるようなユーザインタフェースにより表示し、その上、該ユーザインタフェース表示の変化を視聴者が見て楽しめるコンテンツ受信提示装置を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報配信システムは、(1)複数種類の配信情報及び該配信情報の属性を表すメタデータを多重し、複数の伝送チャンネルにより複数の受信提示装置に同時に一斉に送信する送信装置と、該配信情報を複数の伝送チャンネルから受信して提示する受信提示装置とを備え、前記受信提示装置は、前記配信情報及び前記メタデータを受信し蓄積する手段と、伝送され又は蓄積されている複数の種類の配信情報についてそれぞれの提示の優先度を示す指数を算出して優先度を評価する優先度評価手段と、配信情報の提示と並列して他の配信情報の受信、蓄積を行う同時処理手段と、前記メタデータから各配信情報の提示時間を取得し、該提示時間と前記優先度とを基に、優先度の高い配信情報を優先して連続的に配信情報を提示する処理を行う連続提示手段とを備えたものである。
【0014】
また、本発明の受信提示装置は、(2)複数種類の配信情報及び該配信情報の属性を表すメタデータを複数の伝送チャンネルから受信し、該メタデータと装置状態情報及び蓄積媒体に記録されたパラメータ情報とに基づいて、該配信情報を提示する受信提示装置において、前記配信情報及び前記メタデータを蓄積する蓄積手段と、伝送され又は蓄積されている複数の配信情報についてそれぞれの提示の優先度を示す指数を算出して優先度を評価する優先度評価手段と、配信情報の提示と並列して他の配信情報の受信、蓄積を行う同時処理手段と、前記メタデータから各配信情報の提示時間を取得し、該提示時間と前記優先度とを基に、優先度の高い配信情報を優先して連続的に配信情報を提示する処理を行う連続提示手段とを備えたものである。
【0015】
また、(3)提示中の配信情報以外に一又は複数の配信情報を代替提示候補として前記優先度評価手段の指数を基に選択する手段と、該代替提示候補ヘの切替提示手段とを備えたものである。
【0016】
また、(4)前記優先度評価手段及び前記連続提示手段を含み、それぞれ異なる優先度を配信情報に与える複数種類の配信情報選択提示プログラムを備え、該複数種類の配信情報選択提示プログラムをそれぞれ視覚的又は聴覚的に異なる表示形態のユーザインタフェースにより表示するプログラム識別表示手段と、該複数の配信情報選択提示プログラムの一つを選択可能にするプログラム選択手段とを備えたものである。
【0017】
また、(5)前記配信情報選択提示プログラムは、配信情報の提示結果に基づいて、該配信情報のジャンルに関する情報を記憶する選択傾向記憶手段と、選択傾向の変化に基づいて配信情報選択提示プログラムにおける優先選択を変化させる自動選択学習手段と、前記配信情報選択提示プログラムの表示形態を該選択傾向の変化に基づいて視覚的又は聴覚的に変化させるプログラム表示形態変更手段とを備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1を用いて本発明のコンテンツ配信システムを説明する。本発明のコンテンツ配信システムは、大きく分けてコンテンツ送信装置10とコンテンツ受信提示装置20の二つから成る。まず、最初にコンテンツ送信装置10について説明する。コンテンツプロバイダはコンテンツクリエータと協力し、コンテンツ生成装置102を用いてコンテンツを作成する。
【0019】
作成したコンテンツは、コンテンツ・メタデータ蓄積装置104に蓄積する。コンテンツには、例えば、Javaアプリケーションのゲーム、デジタル放送の番組配列情報ファイル、HTMLファイルやBML(Broadcast Markup Language )ファイル及びそれらの参照データとなるPNGイメージやJPEGイメージ等を合わせたHTMLドキュメント、BMLドキュメント及びそれらの組み合わせ等が含まれる。Javaアプリケーションの天気情報アプリケーションと、XMLファイルの天気データファイルとを組み合わせて提示するといったものも含まれる。
【0020】
コンテンツプロバイダは、作成されたコンテンツを元にメタデータ生成装置103によりコンテンツメタデータを生成する。コンテンツメタデータとは、コンテンツの内容や属性を図5の(a)に示す例のように統一的なフォーマットで表したものである。コンテンツ及びコンテンツメタデータは、一対の組にしてコンテンツ・メタデータ蓄積装置104に蓄積し管理する。
【0021】
なお、図5の(b)に示すように、コンテンツを識別するコンテンツID毎にディレクトリを構築し、その下に最初に起動するファイル及び該コンテンツを表すメタデータを特定のファイル名で蓄積するのが最も簡単である。ここでは、ファイルの種類を拡張子で特定する手法を採っているが、他の例えばMIME−Typeにより認識する手法を用いることもできる。
【0022】
次にコンテンツの送信について説明する。コンテンツは、コンテンツプロバイダが管理する送信プログラム105に従って、或いはコンテンツ受信蓄積提示装置20からの送信要求に応じて、放送サービスと共に多重され送信される。送信プログラム105は、複数のコンテンツを多重してストリームを成し、音声・映像ストリームも含めたストリームと組合わせてサービスチャンネルを形成する。コンテンツメタデータはコンテンツと共にサービスチャンネルに組込まれる。
【0023】
放送サービスの映像・音声サービスとして、MPEG−2VideoストリームとMPEG−2AACストリームを組合わせたサービス、更にBMLドキュメントを組み合わせたBSデジタル放送の映像・音声サービス等が挙げられる。また、インターネット等の双方向通信回線でIP(インターネットプロトコル)上のリアルタイム片方向通信プロトコルであるRTSP(Real Time Stream Protocol )等を用いて映像・音声サービスやデータサービスを提示することも可能である。
【0024】
送信プログラム105は、更にサービスチャンネルに対してPSI(Program SpecificInformation )とSI(Service Information )等のいわゆる番組配列情報とサービスメタデータを多重する。複数のサービスチャンネルと番組配列情報及びサービスメタデータとを多重して伝送チャンネルを形成する。なお、サービスメタデータとは、放送サービスの内容や属性を統一的なフォーマットで表したものである。こうして、コンテンツ送出装置10から多数の放送サービス及びコンテンツが多重された伝送チャンネル信号が送信される。
【0025】
ここで、放送サービスとコンテンツの階層関係を整理する。図3は本発明の放送サービスやコンテンツの階層関係を表した図である。本発明のコンテンツ配信システムは、放送回線又は通信回線の何れを用いてもよく、或いはそれらの回線を組合わせてコンテンツ配信システムネットワークを形成することができる。例としてインターネット通信網と衛星デジタル音声放送網とを組み合わせたネットワークとすることができる。
【0026】
コンテンツ配信システムネットワークには複数の伝送チャンネルが形成され、伝送チャンネルの選択受信は、デジタル放送受信機においてチューニングを行う、或いはダイヤル発信によりインターネット網に接続する等によって受信可能となる。受信機やチューナによって選択可能な伝送チャンネルの数は、特に電波受信による場合では限られた数となるが、本発明は多数の伝送チャンネルの中から効率よく最適な伝送チャンネルを自動選択することを特徴としている。
【0027】
伝送チャンネルには、複数のサービスチャンネルが多重されており、またそれぞれのサービスの内容や種類を表したサービスメタデータが多重されている。サービスメタデータには、全ての伝送チャンネルにおける全ての放送サービスについての属性や内容を示す情報を含ませて伝送する。こうすることにより、現在受信していない伝送チャンネルに含まれる放送サービスのメタデータを取得し、その伝送チャンネルの放送サービスを自動選択の候補に加えることが可能となる。
【0028】
サービスチャンネルは複数のストリームから成る。該ストリームには映像・音声ストリームとデータストリームとがあるが、そのうちデータストリームには複数のコンテンツが多重されている。コンテンツにはコンテンツメタデータが付加されてストリームに多重される。コンテンツは複数のエレメントから成る。エレメントはファイル形式になっている。
【0029】
次に、図1のコンテンツ受信提示装置20について説明する。コンテンツ受信提示装置20は、有線又は無線の伝送チャンネルを選択して受信し、伝送復号処理器201で通信回線又は放送回線の物理層信号の復号処理を行い、デジタル化しベースバンド信号とした伝送チャンネル信号をパケット分離器202に渡す。伝送復号処理器201は、配信情報を選択する自動選択提示プログラム304の命令により、例えばデジタル放送の無線周波数チューニングのように、受信すべき伝送チャンネルを選択して復号処理する。なお、本明細書において自動選択提示プログラムを配信情報選択提示プログラムとも称している。
【0030】
パケット分離器202は、入力された伝送チャンネル信号からサービスチャンネル信号、番組配列情報及びサービスメタデータを分離する。このうち、番組配列情報及びサービスメタデータは、自動選択提示プログラム304に入力される。サービスチャンネル信号は、更に音声ストリームと映像ストリームとデータストリームとに分離される。音声ストリーム及び映像ストリームを直ちに提示する場合はそれぞれ音声デコーダ203及び映像デコーダ204に渡されるが、一旦蓄積して後から提示する場合は、コンテンツ・メタデータ蓄積装置211に蓄積される。
【0031】
データストリームは、コンテンツ及びコンテンツメタデータに復号されてから、一旦コンテンツ・メタデータ蓄積装置211に蓄積される。なお、パケット分離器202は、自動選択提示プログラム304からの命令により、ストリーム、番組配列情報、サービスメタデータ、コンテンツ、コンテンツメタデータを、音声デコーダ203、映像デコーダ204、コンテンツ・メタデータ蓄積装置211及び自動選択提示プログラム304に可変的に割り当てる。
【0032】
音声デコーダ203及び映像デコーダ204は、それぞれ音声ストリーム及び映像ストリームを復号し、音声及び映像はそれぞれ切替器205及び合成器206を通してスピーカ40及びモニタ50から出力される。音声デコーダ203及び映像デコーダ204は、例えばLSIを用いて構成され、音声ストリーム及び映像ストリームの高速なデコードが必要な場合に使用される。低速の音声ストリーム及び映像ストリームのデコードの場合は、ソフトウェア処理によりデコードを行っても良い。なお、音声デコーダ203及び映像デコーダ204は、自動選択提示プログラム304からの命令によりデコードの内容を変更する。
【0033】
切替器205及び合成器206は、音声デコーダ203及び映像デコーダ204から入力される音声及び映像と、プロセッサ212及びメモリ300を用いたプログラムによりデコードされた音声又は映像とを、切替及び合成してスピーカ40及びモニタ50に出力する。切替と合成との違いは特に格別のものではなく、両方とも切替器又は合成器のどちらにしても構わない。なお、切替器205及び合成器206は、自動選択提示プログラム304からの命令により切替及び合成する内容を変更する。
【0034】
スピーカ40とモニタ50は、切替器205又は合成器206により切替又は合成された音声と映像を視聴者に提示するものである。視聴者は、スピーカ40とモニタ50とから音声と映像とにより放送サービスやコンテンツを視聴する。
【0035】
次に放送サービス・コンテンツのメタデータについて説明する。前述したように、本発明のメタデータは、放送サービス内容を表すメタデータとコンテンツ内容を表すメタデータとがあり、それらを統一的に扱い、それぞれの各メタデータを比較・評価することにより放送サービス・コンテンツの自動選択を行う。
【0036】
本発明におけるメタデータの情報の種類は次の通りである。(1)時間に関する情報、(2)地点に関する情報、(3)伝送路状態に関する情報、(4)移動体の状態に関する情報、(5)ジャンル(種類)に関する情報、(6)選択受信に必要なデバイスに関する情報、(7)選択提示に必要なデバイスに関する情報。
【0037】
(1)時問に関する情報は、提示すべき時刻、提示の時間間隔、提示に必要な時間等である。提示すべき時刻には、当該放送サービス・コンテンツを提示すべき年月目時分秒を記述し、1回だけの提示を推奨する場合と、毎時何分といったような定期的な提示を推奨する場合とがある。提示時刻のタイミングを厳守すべきか、多少の誤差を許容するかどうかの情報を付け加えても良い。ちなみに放送サービスは通常直ちに提示されるため、放送サービスメタデータにはこの情報を付加しなくても良い。
【0038】
提示の時間間隔は、当該放送サービス・コンテンツを提示すべき時間の間隔を示す情報である。同じ放送サービス・コンテンツを繰り返して自動選択提示するための情報である。提示に必要な時間は、当該放送サービス・コンテンツの開始から終了までの提示時間を表す情報である。この時間と現在の提示可能な時間とを基に放送サービス・コンテンツを自動選択する。また、次に自動選択提示判定を行うタイミングの決定にこの時間情報を使用する。
【0039】
(2)地点に関する情報は、当該放送サービス・コンテンツの提示を行うのに適した地点に関する情報である。更に付け加える情報として、ピンポイント地点の指定か広域地点の指定かを区分けする情報を付加しても良い。
(3)伝送路状態に関する情報は、当該放送サービス・コンテンツの提示を行う時の各伝送路の接続状態に関する情報である。伝送路が電波伝搬路であれば、電波の受信状態に関する情報である。
【0040】
(4)移動体の状態に関する情報は、コンテンツ受信提示装置が移動体に搭載・接続されている場合、該装置に取り付けられている各種センサにより検知される移動体装置の状態に関する情報であり、該情報を基に移動体装置の状態に応じて最適な放送サービス・コンテンツを自動選択して提示する。移動体が自動車の場合は、移動体が走行している時に提示すべきなのか停車している時に提示すべきなのか、時速何キロメートルで走っている時に提示するのか、急発進や急ブレーキの動作時でも提示するのか否かといった情報を記述しておくこともできる。
【0041】
(5)ジャンル(種類)に関する情報は、当該放送サービス・コンテンツが属するジャンルを表す情報である。視聴者がより好むジャンルの放送サービス・コンテンツを優先的に自動選択提示するのに用いられる。
(6)選択受信するのに必要なデバイスに関する情報は、当該放送サービス・コンテンツを受信するのに必要なデバイスを表す情報である。無線で受信する場合、受信に必要なアンテナ、チューナ及び復号回路が空いていないと受信できないためこの情報が必要となる。
(7)選択提示するのに必要なデバイスに関する情報は、当該放送サービス・コンテンツを提示するのに必要なデバイスを表す情報である。提示を行うときに必要となる音声デコーダ、映像デコーダ、スピーカ又はモニタが空いていないと提示できないため、この情報が必要となる。
【0042】
次に、サービスメタデータとコンテンツメタデータの具体的なデータ構成例を示す。サービスメタデータは、デジタル放送の場合、番組配列情報の一つとして新たにテーブルを定義する。本発明においてこのテーブルをサービスメタデータテーブル(SMT)と称し、その構造を図4に示す。サービスメタデータテーブル(SMT)を使用して、全伝送チャンネルの全放送サービスのメタデータを伝送する。こうすることにより、現在受信していない伝送チャンネルの放送サービスを認識することができ、それらを含めた中から放送サービスを自動選択することが可能になる。
【0043】
サービスメタデータテーブル(SMT)の送出頻度は、多ければ多いほど最適な放送サービスの自動選択をすばやく行うことが可能になるが、自動選択は放送サービスの視聴自体に必須の機能ではないので、それほど頻度を高くする必要はない。また、デジタル放送に限らず、通信回線を介した伝送でも同様の構造のサービスメタデータテーブル(SMT)を送信することが可能である。
【0044】
コンテンツメタデータは、XML記述言語により定義することができる。コンテンツメタデータファイルの構造を図5の(a)に示す。コンテンツメタデータファイルは、対応するコンテンツのメタデータのみを記述する。サービスメタデータやコンテンツメタデータは、通常、放送サービスやコンテンツと一緒に配信されるべきであるが、配信時間や伝送チャンネルを別々にして配信してもよい。更に、メタデータのみを双方向通信回線上で双方向通信プロトコル(例えばTCP/IP)により配信してもよい。
【0045】
次に装置情報について説明する。本発明の実施形態において装置情報はメモリ300の装置情報蓄積部301で蓄積するが、場合によっては自動選択プログラム304におけるパラメータ306に蓄積してもよい。装置情報は以下の通りである。(i)時間と履歴・予定の情報、(ii)地点の情報、(iii )伝送路状態の情報、(iv)移動体の状態の情報、(v)視聴者のジャンルの好み度数の情報、(vi)受信デバイスの情報、(vii )提示デバイスの情報。
【0046】
(i)時間と履歴・予定の情報には、現在時刻、提示履歴、提示可能時間が含まれる。現在時刻は、装置状態検出装置209で取得した現在の時刻情報である。提示履歴は、最近提示した放送サービス・コンテンツの履歴情報であり、自動選択提示プログラム304によってこれまでに提示した放送サービス・コンテンツを履歴として保持したものである。提示可能時間は、現時刻から自動選択提示に許容される残りの空き時間情報であり、他のプログラムによって提示予約が設定されている等の場合に、そのプログラムから情報を取得して算出する。
【0047】
(ii)地点の情報は、現在の受信機の位置・地点の情報である。GPSやPHSの位置情報サービス等により、外部の装置状態検出装置210から取得し蓄積する。蓄積する情報は、緯度・経度が一般的であるが、その情報から広域地名を特定して蓄積してもよい。
【0048】
(iii )伝送路状態の情報は、現在の各伝送路の接続状態を表す情報である。伝送路が電波伝搬路である場合には、現在の電波受信の状態を表す情報であり、伝送復号処理器201から取得する。
(iv)移動体の状態の情報は、装置が移動体に搭載されている場合に、現在の移動体の状態を表す情報である。外部の装置状態検出装置210から取得する。移動体が自動車の場合は、サイドブレーキや車速パルスから、走行中か停車中か駐車中かを蓄積し、更に現在の速度や加速度を取得して蓄積することもできる。
【0049】
(v)視聴者のジャンルの好み度数の情報は、視聴者が放送サービス・コンテンツのどのジャンルをどの程度好んでいるかを表す情報である。自動選択提示プログラム304によって自動選択提示された放送サービス・コンテンツに対する視聴者の反応(そのまま聴取したか他のものに切り替えたか等)を、パネルボタン・リモコン・音声認識入力部207により取得し、その結果を集積し蓄積する。図6に視聴者のジャンル毎の好みの度数を表した例を示している。なお、この情報は自動選択プログラム304のパラメータ306として蓄積してもよい。
【0050】
(vi)受信デバイスの情報は、受信に関連するデバイスが現在どの伝送チャンネルの受信に割り当てられているかを表す。該デバイスが複数存在する場合は、各デバイス全てに関し、現在使用中か空き状態かを示す情報を取得する。該情報は伝送復号処理器201から取得する。
(vii )提示デバイスの情報は、提示に関連するデバイスが現在どのような状態になっているかを表す。音声デコーダ203、映像デコーダ204、スピーカ40又はモニタ50がそれぞれ使用中か空いているかの情報を取得する。
【0051】
次に、自動選択提示プログラム304について説明する。自動選択提示プログラム304は、自動選択提示アルゴリズム305とパラメータ306とを含んでいる。自動選択提示アルゴリズム305の詳細については後述する。パラメータ306は、自動選択提示プログラム304を支援する変数である。装置情報蓄積部301と同様な役割を有するが、特に視聴者のジャンルの好み度数の情報に関してはパラメータ306として蓄積した方がよい。
【0052】
図2を用いて自動選択提示プログラムの処理フローを説明する。自動選択提示プログラム304の起動は、パネルボタン・リモコン・音声認識入力部207による視聴者からの指示や他のプログラムからの指示によって起動される(S100)。まず最初に、自動選択提示プログラム304は、パケット分離器202から現在伝送されている全てのサービスメタデータを取得し、また、コンテンツ・メタデータ蓄積装置211から現在蓄積されている全てのコンテンツメタデータを取得する(S101)。
【0053】
次に、装置情報蓄積部301の情報及び自動選択提示プログラム304のパラメータ306から現在の装置情報を取得する(S102)。次に初期値(n=0,t=10)を設定する(S103)。次に、自動選択の対象となる候補のサービス・コンテンツのリストを生成する(S104)。ここで、明らかに自動選択することが不可能なサービス・コンテンツはリストから外してもよく、全てのサービス・コンテンツを候補とするのではなく、各ジャンルのサービス・コンテンツを適当な数だけ選抜して候補としてもよい。
【0054】
次に、図7に示すように自動選択提示アルゴリズム305を使って、自動選択の候補となっている各放送サービス・コンテンツのメタデータと装置情報とを比較・参照し、その放送サービス・コンテンツを今優先的に提示すべきかどうかの指数(スコア)をそれぞれ算出する(S105)。自動選択提示アルゴリズム305及びスコアの算出方法については後述する。
【0055】
そして選択し得る放送サービス・コンテンツが有るか調べ(S106)、選択し得る放送サービス・コンテンツが有る場合、候補のサービス・コンテンツの中から最もスコアの高い放送サービス・コンテンツAを1つ選択する(S108)。ここで、図9にスコアを元に放送サービス・コンテンツを選択する具体例を示す。図9では、行楽地情報等であるPOI(Point Of Interest )情報のコンテンツのスコアが90点で最もスコアが高い。従ってこの場合、POI情報のコンテンツを選択する。
【0056】
次に、この選択した放送サービス・コンテンツAを受信又は提示するのに必要なデバイスを、放送サービス・コンテンツAのために割り当て、装置情報蓄積部301を更新する(S109)。そして、そのデバイスを使って放送サービス・コンテンツAを提示する(S110)。前述のステップS105で算出したスコアが2番目以降の放送サービス・コンテンツについては、提示処理は行わないが、次点候補群として順次代替の選択肢として登録する(S112)。この代替選択肢の提示については後述する。
【0057】
選択した放送サービス・コンテンツAの提示時間tを取得する(S113)。以上のステップにより、複数の放送サービス・コンテンツの中から1つの放送サービス・コンテンツが選択され提示される。最初に選択される放送サービス・コンテンツは、提示に必要なデバイスが空いているため直ちに提示される。
【0058】
該放送サービス・コンテンツが放送サービスであれば、提示デバイスと受信デバイスの一部が該放送サービスに割り当てられることになる。コンテンツであれば、提示デバイスのみを使用し、受信デバイスは直ぐ空き状態となるため、その間に他の放送サービス・コンテンツを自動選択受信し、蓄積、提示することができる。
【0059】
自動選択蓄積プログラム304の処理ステップの2周目以降(2周目以降はステップS114の処理によりn>=1となり、ステップS111でn=0か否かを判定することにより2周目以降か否かを判定することができる)、その前に選択した放送サービス・コンテンツのためのデバイスを除いた残りのデバイスを使って受信・蓄積・提示を試みる。
【0060】
提示デバイスが空いていれば、2つ以上の放送サービス・コンテンツを同時に提示できる。使用し得る提示デバイスが無ければ、残りのデバイスで受信・蓄積を試みる。空いている受信デバイスを使い、スコアが高い放送サービスを含む伝送チャンネルを自動選択受信・自動選択蓄積する。
【0061】
こうして、全てのデバイスが使用され、又は受信・蓄積・提示の選択をすることができる放送サービス・コンテンツが無くなり、ステップS106の判定が否(N)となった場合、自動選択提示プログラム304は実行を停止し、次の自動選択提示判定まで一時(t秒間)中断する(S107)。
【0062】
次の自動選択提示判定のタイミングは、最初に自動選択提示したサービス・コンテンツAが終了するタイミングtとする(S113で取得)ことができる。この他に、一定時間間隔毎に自動選択提示判定を行うという手法を用いることもできる。この場合は現在提示している放送サービス・コンテンツのスコアよりも他の放送サービス・コンテンツのスコアが上回った場合に、現在の提示を中断して放送サービス・コンテンツの切替を行う等の手法を適用することができる。
【0063】
次に、自動選択提示アルゴリズム305について具体例を交えて説明する。図8に、コンテンツを現在優先して提示すべきかどうかの指数(スコア)を算出してコンテンツを評価する一例を示す。同図(a)に示す装置情報・パラメータと、同図(b)に示すメタデータとを比較参照し、同図(c)に示すように指数(スコア)を算出してこのコンテンツの優先度を算出する。
【0064】
同図(a)の装置情報・パラメータでは、現在時刻は11時1分である。これに対し、このコンテンツを提示すべき時刻は同図(b)のメタデータにより毎時0分となっている。わずか1分差であるため、ここでは時間による指数(スコア)の加点を5点満点のうち、最高の5点と評価するものとする。
【0065】
また、同図(a)の最近提示したコンテンツの履歴の中に、このコンテンツを59分前に提示した履歴があり、これに対して同図(b)に示すようにこのコンテンツの提示すべき時間間隔は60分である。そこでこの自動選択提示アルゴリズム305では加点を4点と評価する。
【0066】
また、同図(a)の現在許容される提示時間枠は14分である。これは、11時15分から別の放送サービス・コンテンツの視聴予約が視聴者の手動操作により設定されているためであり、現在提示すべき放送サービス・コンテンツは14分以内で終了するような放送サービス・コンテンツてなければならない。ここで、このコンテンツは同図(b)に示すように2分のコンテンツである。そこでこのコンテンツの提示時間枠による加点は5点の満点中5点である。
【0067】
また、現在の装置の位置は、該装置に接続されているGPS受信機から得て同図(a)に示すように北緯35度、東経140度である。一方、メタデータには、このコンテンツは関東地方向けのコンテンツである旨が記述されている。従って装置情報とメタデータとが一致し、このコンテンツの加点はこの点に関し5点と評価する。
【0068】
また、現在の装置の移動速度及び加速度は、該装置が搭載されている自動車のスピードメータ及び加速度センサから、同図(a)に示すように時速50km/hでほぼ加速度無しの安定走行を続けているという情報を得る。メタデータには、このコンテンツは停車中又は安定走行中であれば提示しても良いと記述されている。そこで、自動選択提示アルゴリズム305はこの点に関し加点を5点と評価する。
【0069】
更に、視聴者の好みのジャンルは同図(a)に示すようにパラメータ306によりPOI情報が最も高く設定され、それに対し、このコンテンツは同図(b)に示すようにPOI情報である。従って自動選択提示アルゴリズム305では、この点に関して加点を5点と評価する。
【0070】
以上の各項目の評価結果からそれぞれの点数を加算すると、このコンテンツの現在のスコア(スコア)は29点となる。なお、この具体例では、自動選択提示アルゴリズム305が各項目毎に評価点数を算出し、該評価点数を加算する例であったが、これ以外に各項目に重み付けを行う等の複雑な論理式を用いて指数(スコア)を算出するようにすることもできる。
【0071】
次に、代替選択肢の提示について説明する。特に自動車等に搭載されているコンテンツ受信提示装置20には、操作命令を任意に割り当てることができるファンクションキーを備えている。図10に自動車等に搭載されている代表的なコンテンツ受信提示装置20の提示画面及び操作パネルを示す。
【0072】
同図に示すようにコンテンツ受信提示装置20の表面の大部分を提示画面が占め、提示画面の下側にコンテンツに対応して選択的な提示操作を割り当てたファンクションキーF1〜F6を備えている。一般的なコンテンツ提示装置のファンクションキーの数は大体4個から8個程度である。
【0073】
本発明では、提示候補の放送サービス・コンテンツに対してそれぞれメタデータと現在の装置情報及びパラメータに基いてその指数(スコア)を算出し、最も指数(スコア)の高い放送サービス・コンテンツを提示する。図9の各提示候補の放送サービス・コンテンツのスコア算出結果例の場合、POI情報のコンテンツのスコアが最も高いため、POI情報のコンテンツが選択され提示される。
【0074】
本発明は上記の選択提示に加えて更に、スコアが高かったものの提示されなかった放送サービス・コンテンツに直ぐに視聴者が切り替えられるよう、代替の選択肢を提示することを特徴とする。即ち、図9のスコア算出結果例において、提示されなかった放送サービス・コンテンツの中から、スコアの高かった順に図10に示すように左側のファンクションキーから順にその放送サービス・コンテンツヘの切り替えボタンとなるように割り当てる。
【0075】
こうすることにより、自動選択提示された放送サービス・コンテンツが視聴者にとって気に入らないものであった場合でも、自動選択提示された放送サービス・コンテンツ以外の候補の放送サービス・コンテンツの中から、できる限り視聴者の好みに合った放送サービス・コンテンツヘの切り替えを簡単に素早く実行することが可能になる。
【0076】
なお、図10及び図9に示した例のように、候補となるサービス・コンテンツが6つ程度しか無く、ファンクションキーもそれに対応して6つ程度しか無い場合には、スコア順に放送サービス・コンテンツをファンクションキーに割り当ててもそれほど大きな効果は得られないが、候補となる放送サービス・コンテンツが30個とか50個のように多数になると、本発明によるスコア順の放送サービス・コンテンツのファンクションキーへの割り当ては大きな効果をもたらす。このほか、代替選択肢となった放送サービス・コンテンツの名称を視聴者が読み上げ、音声認識入力部207で該放送サービス・コンテンツの名称を音声認識して切り替える手法等を採用することもできる。
【0077】
次に、視聴者の好みの放送サービス・コンテンツのジャンルを学習して自動選択提示するコンテンツ受信提示装置について説明する。視聴者の好みの放送サービス・コンテンツのジャンルは、視聴者が直接自動選択提示プログラム304のパラメータ306に入力しても構わないが、視聴者は入力操作の手間をできるだけ省くことができる方が好ましい。本発明は、視聴者の好みのジャンルを入力する手間を以下のようにして削減する。
【0078】
まず、自動選択提示プログラム304のパラメータ306にデフォルト値としてコンテンツのそれぞれのジャンルに対する一定の指数(スコア)を設定する。このデフォルト値は1通りあれば十分であるが、最初に視聴者が複数の候補の中から自分の好みに最も近いデフォルト値のセットを選択するようにしてもよい。ここでは、図6に示すように各ジャンルにデフォルト値をセットしたものが選択されたとする。この場合、放送サービス・コンテンツのメタデータのジャンルに「POI情報」と書込まれていれば、そのコンテンツに対する自動選択提示アルゴリズム305によるジャンルの加点は3点となる。
【0079】
ここで視聴者がPOI情報の放送サービス・コンテンツを多く視聴し、着実にスコアを加点し、候補となる全ての放送サービス・コンテンツの中で最も高いスコアを獲得したとする。そうすると、このPOI情報の放送サービス・コンテンツが選択され、視聴者に提示されることとなる。
【0080】
しかし、同時に平行して放送されている放送サービス・コンテンツは他にもたくさんあり、視聴者は提示されたPOI情報の放送サービス・コンテンツではなく、他の放送サービス・コンテンツを選択し直して視聴することも可能である。こうして視聴者は自動選択により提示したPOI情報の放送サービス・コンテンツではなく、他の放送サービス・コンテンツに切り替える場合がある。
【0081】
ここでは、視聴者がPOI情報の放送サービス・コンテンツよりポップスの放送サービス・コンテンツを好み、ポップスの放送サービス・コンテンツに切り替えたとする。このような操作があった場合、パラメータ306が変化し、自動選択提示アルゴリズム305は、次回からPOI情報の放送サービス・コンテンツよりもポップスの放送サービス・コンテンツに、より高い評価を与えるようになる。
【0082】
図6では、従来POI情報の放送サービス・コンテンツを+3点と評価し、ポップスのサービス・コンテンツを+2点と評価していたものを、新しくPOI情報のサービス・コンテンツを+2点と評価し、ポップスのサービス・コンテンツを+3点と評価するようになる。こうして、視聴者がより好むポップスの放送サービス・コンテンツが自動選択提示されやすくする。
【0083】
自動選択により提示した放送サービス・コンテンツを視聴者が別の放送サービス・コンテンツに切り替えた場合、自動選択提示プログラム304の自動遊択提示アルゴリズム305は、次回からは切替えた後の放送サービス・コンテンツの方をより高く評価し自動選択提示する。ちなみに、こうして放送サービス・コンテンツを切り替えた場合は、この放送サービス・コンテンツが図2のS108で最初に選択される放送サービス・コンテンツになる。
【0084】
図11は、本発明のコンテンツ配信システムの具体例を示す。デジタル放送事業者はコンテンツ送信装置10を用い、複数の伝送チャンネルにより大量の放送サービス・コンテンツを一斉同報送信する。これらの放送サービス・コンテンツは、コンテンツ受信提示装置20が搭載された視聴者A氏又はB氏の自動車の受信機で受信される。
【0085】
視聴者A氏は走行地域近辺の交通情報及び天気情報を知りたがっている場合、視聴者A氏のコンテンツ受信提示装置20には、主にPOI情報と交通情報と天気情報のコンテンツを含むデータサービスが自動選択受信され、該受信情報が蓄積される。視聴者B氏の好みが音楽を中心としたものである場合、視聴者B氏のコンテンツ受信提示装置20には、主に音楽配信コンテンツを含むデータサービスが自動選択受信され、該受信情報が蓄積される。
【0086】
各視聴者の好みの幾つかのコンテンツが自動選択蓄積され、現在放送されている放送サービスと、既に自動選択され蓄積されているコンテンツの中から、提示すべき候補を抽出し、自動選択提示プログラム304は各候補の指数(スコア)を計算する。視聴者A氏のコンテンツ受信提示装置20の自動選択提示プログラム304は、POI情報や交通清鞍、天気情報に高いスコアを与え、それらの中から提示すべき放送サービス・コンテンツを自動選択提示する。視聴者B氏のコンテンツ受信提示装置20の自動選択提示プログラム304は、放送中の音楽番組や自動選択蓄積しておいた音楽コンテンツに高いスコアを与え、それらの中から提示すべき放送サービス・コンテンツを選択し提示する。
【0087】
こうして、デジタル放送事業者が全体で同じ内容の放送サービス・コンテンツを一斉同報送信していても、各視聴者は自分の好みにマッチした放送サービス・コンテンツのセットを絶え間なく視聴することが可能になる。また、視聴者は手を煩わすことなく、簡単な操作で自分の好みに合った自分だけのサービスチャンネルを作成することが可能になる。これは、特に自動車を運転中の視聴者にとって極めて効果的である。
【0088】
このように複数の放送サービス・コンテンツの中から、各時点のコンテンツ受信提示装置20の状態に適合した放送サービス・コンテンツを自動選択提示することができ、また、複数の放送サービス・コンテンツを同時に自動選択提示することもできる。更に、自動選択提示を行いながら、空きデバイスを用いて自動選択受信・自動選択蓄積を行い、回線の切断や電波の届かない場所に移動したこと等によって、受信データが途絶えてしまった場合でも、蓄積しておいたコンテンツの中から、その時のコンテンツ受信提示装置20の装置情報・パラメータに適合したコンテンツを自動選択提示することができる。即ち、提示に必要な条件を満たしたサービス・コンテンツを必ず1つ以上自動選択提示することができる。
【0089】
ところで、上記コンテンツ受信提示装置20の自動選択提示プログラム304は、該コンテンツ受信提示装置20内に複数設けておいても良い。例えば、同一のコンテンツ受信提示装置20を用いて複数の視聴者が自動選択提示プログラム304を用いて放送サービス・コンテンツを視聴する場合、自動選択提示プログラム304は、個々の視聴者対応に自動選択提示アルゴリズム305及びパラメータ306が適正化されているとより効果的である。また、同じ視聴者が利用する場合でも、自動選択提示プログラム304を時と場合に応じて使い分けて利用することもできる。
【0090】
しかし、前述の自動選択提示プログラム304は、最適な放送サービス・コンテンツを自動選択し、提示の指示を与えるだけなので、このままでは視聴者は、現在どの自動選択提示プログラム304により自動選択提示が行われているのかが分かり難い。また、個々の自動選択提示プログラム304は、自動選択提示アルゴリズム305とパラメータ306の違いだけなので、それぞれの自動選択提示プログラム304の特徴を引き出し難いという欠点がある。
【0091】
そこで、今使用されている自動選択提示プログラム304がどれであるかを視聴者が明瞭に判別し得るようにし、視聴者が自分の使用する自動選択提示プログラム304が正しく動作していることを容易に確認し得るように表示するために、自動選択提示アルゴリズム305及びパラメータ306の違いのみにとどまらない特徴を引き出し、自動選択提示プログラム304の応答自体を演出して表示する。
【0092】
上記のような自動選択提示プログラム304の応答の演出を行うために、自動選択提示プログラム304のアルゴリズム及びパラメータの違い毎に異なるモデリングデータによる電子的なキャラクタの応答表示を行い、アルゴリズム及びパラメータの相違をそれぞれ異なるモデリングデータ及びキャラクタに結びつけ、視聴者はキャラクタの表示から自動選択提示プログラム304のアルゴリズム及びパラメータの設定内容を容易に連想し得るようにする。
【0093】
図12に自動選択提示プログラム対応にキャラクタ表示するコンテンツ配信システムを示す。この実施形態のコンテンツ送信装置には、図1に示した構成要素のほかにキャラクタコンテンツ生成装置101が搭載される。また、コンテンツ受信提示装置20には、複数の種類のコンテンツ自動選択提示プログラム304が搭載され、それぞれの自動選択提示プログラム304毎に、モデリングデータ307による視覚・聴覚的に異なる提示のキャラクタを対応させ、自動選択提示プログラム304の違いを該キャラクタの違いにより表す。その他の構成要素は図1に示したものと同様である。
【0094】
この実施形態の自動選択提示プログラム304は、自動選択提示アルゴリズム305とパラメータ306とモデリングデータ307とから成り、自動選択提示アルゴリズム305は、コンテンツのメタデータと受信提示装置20に繋がっている各種センサの状態から、最適なコンテンツを自動選択提示するか或いは最適な動作応答を行うかを判断する。
【0095】
パラメータ306は、視聴者の現在までの好みや操作のクセ等を記録する。視聴者の好むコンテンツのサービス型やジャンルを表す指標、視聴者のコンテンツ選択操作の傾向を表す指数、更に視聴者の操作の結果から顕著なキーワード等を記録する。
【0096】
モデリングデータ307は、自動選択提示プログラム304の種類をキャラクタとして視覚的又は聴覚的に表すためのデータであり、キャラクタの外観、音声合成データ及び背段画像や壁紙等のデータも含む。このコンテンツ配信システムでで伝送するデータには次のようなものがある。
【0097】
(I)放送サービス及びコンテンツ。これはキャラクタに関係の無い放送サービス・コンテンツのデータであり、自動選択提示プログラム304には前述のとおり放送サービス・コンテンツの自動選択提示機能だけを具備させ、キャラクタの動作には直接関与しない。自動選択提示プログラム304はメタデータに基づいて前述したとおり自動選択提示の応答を行う。
【0098】
(II)キャラクタサービス・キャラクタコンテンツ。これはキャラクタをその放送サービス・コンテンツに出演させ、モデリングデータ307と連動してキャラクタを動かすため、コンテンツ送信装置10のキャラクタコンテンツ生成装置101から動作データを送信する。例えば、図13(b)に示すように、ニュース番組にキャラクタを登場させ、キャラクタの身振り手振りと共にニュースを読み上げるという演出の放送サービス・コンテンツ等とすることができる。
(III )メタデータ。これは放送サービス・コンテンツの内容や属性を統一的なフォーマットで表したもので、前述のメタデータと同様である。
【0099】
次にキャラクタパフォーマンスについて説明する。キャラクタパフォーマンスとは、伝送される放送サービス・コンテンツに直接関係が無く、キャラクタが視聴者とのユーザインタフェースとしてコミュニケーションツールの役割を果し、自動選択提示プログラム304の動作状態を分かり易く表示すると共に、視聴者にアミューズメント性を与えるためのプログラム及び提示である。
【0100】
キャラクタパフォーマンスは、コンテンツ受信提示装置20の装置情報蓄積部301やパラメータ306のデータに基づいて、自動選択提示プログラム304が自動選択アルゴリズム305によって自動選択提示の動作状態を判断し、該動作状態に対応した演出を決定し、モデリングデータ307を用いて視聴者に視覚・聴覚的な提示を行う。パラメータ306には、今までの自動選択提示の結果が反映されているので、常に視聴者が行っている自動選択提示の結果と一致するようにキャラクタの反応が演出される。
【0101】
次に、キャラクタパフォーマンス、キャラクタサービス、キャラクタコンテンツの提示タイミングについて説明する。前述の図2に示した自動選択提示プログラム304のフローにおいて、視聴者からの指示又は他のプログラムからの指示によって起動され、サービスメタデータとコンテンツメタデータを収集し(S101)、現在の装置情報・パラメータ、デバイスの情報を取得し(S102)、各放送サービス・コンテンツのスコアを計算し、最もスコアが高かった放送サービス・コンテンツを自動選択提示するが、このとき選択肢の中にキャラクタパフォーマンス、キャラクタサービス、キャラクタコンテンツを加えるようにする。
【0102】
つまり、放送サービス、コンテンツ、キャラクタパフォーマンス、キャラクタサービス、キャラクタコンテンツのスコアを同列に算出し、その中から適宜自動選択するようにする。こうすることにより、適度な間隔でキャラクタパフォーマンス、キャラクタが演じるキャラクタサービス・キャラクタコンテンツと、それ以外の放送サービス・コンテンツとが適当に混じってバランスの良い提示を行うことがが可能となる。
【0103】
ところで、キャラクタはコンテンツ受信提示装置20に1種類ではなく、複数存在させても良い。その場合、視聴者はその中から1つのキャラクタを選択することになる。キャラクタを選択する手法は、キャラクタ選択プログラム302を実行することにより行う。キャラクタの選び方は、複数のキャラクタの外観や簡単なガイダンスから視聴者が任意に選択し得るようにする。このとき、視聴者に質問に答えさせる形態で、その視聴者に適したキャラクタの選択を促すようにすることもできる。
【0104】
自動選択提示アルゴリズム305とパラメータ306とモデリングデータ307とを互いに対にして管理し、キャラクタ毎にそれらを変えて自動選択提示の傾向を変化させる。こうすることにより、キャラクタ及び壁紙等のイメージとその自動選択提示及び動作反応の傾向とを結びつけて表示することが可能となる。
【0105】
図14は、視聴者にキャラクタを選択するよう促している画面の例を示す。同図に示すように、画面には、例えば、ニュース系の番組を多く自動選択提示する傾向のキャラクタ「ロボ太」、あまり自動選択提示の傾向を変えない保守好みのキャラクタ「ムー」、主に女性が好む放送サービス・コンテンツを自動選択提示する傾向のキャラクタ「涼子」などのようなキャラクタを提示する。視聴者はこれらの中から自分の好みに合ったキャラクタを選択することにより、自分の好みの自動選択提示傾向を容易に指定することができる。
【0106】
自動選択提示プログラム304は、パラメータ306の変化に合わせてモデリングデータ307によるキャラクタの視覚的・聴覚的な表現を変化させる。そうすることにより、キャラクタパフォーマンス及びキャラクタサービス・キャラクタコンテンツに登場するキャラクタの表現を変化させることができる。
【0107】
例えば、視聴者が音楽のロックばかりを選び、パラメータ306の中の視聴者の好みのジャンルのロックを表す指数が高くなった場合、キャラクタはモデリングデータ307のデータに基づいてキャラクタの表現を変更し、例えば聴覚的な表現をロック調の口調にしたり、或いは視覚的な表現をモヒカン頭のような外観に変化させたりする。
【0108】
こうすることにより、自分の選択する好みの放送サービス・コンテンツと自分の選択したキャラクタのイメージやタイプが一致するようになり、キャラクタに親しみが湧くようになる。そしてキャラクタを一瞥したり、話し口調を聞くだけで自動選択提示プログラムの選択傾向を容易に判別することが可能になる。
【0109】
次に、視聴者がキャラクタの外観を変えることにより、自動選択提示プログラムの選択傾向を変える実施形態について説明する。視聴者は、パネルボタン・リモコン・音声認識入力207による入力手段を用いて、キャラクタに命令を与える。該命令によりモデリングデータ307のデータを用いて、キャラクタの服装を変えたり、アイテムを持たせたりして外観を変化させる。そしてその外観の変化に合わせてパラメータ306を変化させ、自動選択提示プログラム304の自動選択の傾向を変化させる。
【0110】
図15は、キャラクタの外観を変化させる例を示す。同図に示すように、例えば、視聴者は「ビーチ」、「湘南」、「花火」などのキーワードを音声入力し、キャラクタに命令を与える。該命令により夏に関連するパラメータ306に変化させ、キャラクタの視覚的・聴覚的表現をそれに合わせて変化させ、例えば、アロハシャツを着せたりサングラスを掛けた外観などに変形する。それと共に、自動選択提示プログラム304の自動選択の傾向を、それらに関連する例えば、サーフィン、ハワイアン、そうめんなどの放送サービス・コンテンツを選択するように変化させる。図16に音声入力により与える命令のキーワードの例を示す。
【0111】
また、キャラクタに傘等のアイテムを持たせると、パラメータ306の天気予報のジャンルのポイントが2点加点されるようにする。こうすることにより、自動選択提示プログラム304が選択する放送サービス・コンテンツの傾向が天気予報の放送サービス・コンテンツが多く提示される傾向になる。キャラクタに持たせるアイテム及び関連するジャンルと重み加点の例を図17に示す。
【0112】
このように視聴者はキャラクタの外観を変化させることにより、自動選択提示プログラム304の自動選択の傾向を変えることができる。キャラクタの外観と自動選択提示の傾向とが一致することになり、視聴者は自分好みのキャラクタを自分好みに着飾ることにより、視聴者向けにパーソナライズされた自動選択提示の傾向に変えられることができる。
【0113】
なお、自動選択提示プログラム304、自動選択提示アルゴリズム305、パラメータ306、モデリングデータ307は、コンテンツ送信装置10からコンテンツ受信提示装置20に伝送するよう構成することもできる。この場合、更にそれらの組み合わせを指定することにより、自動選択提示のキャラクタを配信するようにすることもできる。
【0114】
また、自動選択受信によって受信した放送サービス・コンテンツの中のメタデータを参照して、パラメータ306を変化させたり、自動選択提示プログラム304、自動選択提示アルゴリズム305、パラメータ306、モデリングデータ307を切り替えるようにすることもできる。こうすることにより、キャラクタは現在蓄積されているコンテンツに応じてその外観が変わるようにすることができる。
【0115】
(付記1) 複数種類の配信情報及び該配信情報の属性を表すメタデータを多重し、複数の伝送チャンネルにより複数の受信提示装置に同時に一斉に送信する送信装置と、該配信情報を複数の伝送チャンネルから受信して提示する受信提示装置とを備えた情報配信システムにおいて、前記受信提示装置は、前記配信情報及び前記メタデータを受信し蓄積する手段と、伝送され又は蓄積されている複数の種類の配信情報についてそれぞれの提示の優先度を示す指数を算出して優先度を評価する優先度評価手段と、配信情報の提示と並列して他の配信情報の受信、蓄積を行う同時処理手段と、前記メタデータから各配信情報の提示時間を取得し、該提示時間と前記優先度とを基に、優先度の高い配信情報を優先して連続的に配信情報を提示する処理を行う連続提示手段とを備えたことを特徴とする情報配信システム。
(付記2) 複数種類の配信情報及び該配信情報の属性を表すメタデータを複数の伝送チャンネルから受信し、該メタデータと装置状態情報及び蓄積媒体に記録されたパラメータ情報とに基づいて、該配信情報を提示する受信提示装置において、前記配信情報及び前記メタデータを蓄積する蓄積手段と、伝送され又は蓄積されている複数の配信情報についてそれぞれの提示の優先度を示す指数を算出して優先度を評価する優先度評価手段と、配信情報の提示と並列して他の配信情報の受信、蓄積を行う同時処理手段と、前記メタデータから各配信情報の提示時間を取得し、該提示時間と前記優先度とを基に、優先度の高い配信情報を優先して連続的に配信情報を提示する処理を行う連続提示手段とを備えたことを特徴とする受信提示装置。
(付記3) 提示中の配信情報以外に一又は複数の配信情報を代替提示候補として前記優先度評価手段の指数を基に選択する手段と、該代替提示候補ヘの切替提示手段とを備えたことを特徴とする付記2記載の受信提示装置。
(付記4) 前記優先度評価手段及び前記連続提示手段を含み、それぞれ異なる優先度を配信情報に与える複数種類の配信情報選択提示プログラムを備え、該複数種類の配信情報選択提示プログラムをそれぞれ視覚的又は聴覚的に異なる表示形態のユーザインタフェースにより表示するプログラム識別表示手段と、該複数の配信情報選択提示プログラムの一つを選択可能にするプログラム選択手段とを備えたことを特徴とする付記2又は3に記載の受信提示装置。
(付記5) 前記配信情報選択提示プログラムは、配信情報の提示結果に基づいて、該配信情報のジャンルに関する情報を記憶する選択傾向記憶手段と、選択傾向の変化に基づいて配信情報選択提示プログラムにおける優先選択を変化させる自動選択学習手段と、前記配信情報選択提示プログラムの表示形態を該選択傾向の変化に基づいて視覚的又は聴覚的に変化させるプログラム表示形態変更手段とを備えたことを特徴とする付記4記載の受信提示装置。
(付記6) 前記異なる提示形態のユーザインタフェースによるプログラム識別表示手段は、該配信情報選択提示プログラムが選択する傾向の配信情報を連想させるキャラクタイメージを用いて当該配信情報選択提示プログラムを表示することを特徴とする付記4又は5記載の受信提示装置。
(付記7) 前記プログラム表示形態変更手段は、前記キャラクタイメージの表示形態を変更することを特徴とする付記6記載の受信提示装置。
(付記8) 前記キャラクタの表示形態を変化させる命令の入力手段を備え、該命令により変化させたキャラクタの表示形態の変化に対応して、前記配信情報選択提示プログラムが自動選択する配信情報の傾向を変化させる手段を備えたことを特徴とする付記7記載の受信提示装置。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の伝送チャンネルの中の複数の放送サービス又はコンテンツについて、それぞれ視聴者毎の提示の優先度を示す指数を算出して優先度を評価し、該指数に応じて最適な放送サービス又はコンテンツをまとめて連続的に提示し得るように自動選択提示することにより、視聴者は個々の放送サービス・コンテンツを視聴するための操作の手間が省かれ、手ぶらの状態で連続的に視聴者の好む最適の放送サービス又はコンテンツを視聴することができる。
【0117】
また、複数の放送サービスやコンテンツを組み合わせて同時に提示し、更にその裏で同時に他の放送サービスやコンテンツを自動選択蓄積することにより、できるだけ多く放送サービス・コンテンツの中から最適な放送サービス・コンテンツを選択して視聴者に提示することができる。
【0118】
また、現在提示しているサービスやコンテンツ以外の代替提示候補の放送サービス又はコンテンツを、優先度評価手段の指数を基に選択し得るようにすることにより、視聴者は希望の代替候補へ切り替える手間を最少限に抑えることができ、自動選択提示アルゴリズムの自動選択の誤りによる放送サービス・コンテンツ切り替えの手間を最少限に抑えることができる。
【0119】
また、選択傾向の異なる複数の自動選択提示手段を設けることにより、視聴者は自分の好む放送サービス・コンテンツを容易に選択することができ、更にその自動選択提示手段の選択傾向の特徴を、それを連想させるキャラクタ等のユーザインタフェースを用いて表示することにより、視聴者は放送サービス・コンテンツの自動選択の傾向を容易に把握することができる。また、視聴者の好みに合わない放送サービス・コンテンツを自動選択提示した場合でも、キャラクタ表示によって人間らしい間違いと解され、視聴者が自動選択提示の結果を許容する場合が多くなるなどの効果を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンテンツ配信システムの構成を示す図である。
【図2】自動選択提示プログラムの処理フローを示す図である。
【図3】本発明の放送サービス・コンテンツの階層関係を表した図である。
【図4】サービスメタデータテーブル(SMT)の構成を示す図である。
【図5】コンテンツメタデータファイルの構成及びコンテンツメタデータの管理法を示す図である。
【図6】視聴者のジャンル毎の好みの度数を表した例を示す図である。
【図7】自動選択提示プログラムが放送サービス・コンテンツを評価する手法を示す図である。
【図8】コンテンツの指数(スコア)の算出例を示す図である。
【図9】スコアを元に放送サービス・コンテンツを選択する具体例を示す図である。
【図10】コンテンツ受信提示装置20の提示画面及び操作パネルを示す図である。
【図11】本発明のコンテンツ配信システムの具体例を示す図である。
【図12】自動選択提示プログラム対応にキャラクタ表示するコンテンツ配信システムを示す図である。
【図13】キャラクタサービス・キャラクタコンテンツの例を示す図である。
【図14】視聴者にキャラクタ選択を促す画面の例を示す図である。
【図15】視聴者が入力したキーワードを元にキャラクタの外観を変化させる例を示す図である。
【図16】視聴者の入力により与える命令のキーワードの例を示す図である。
【図17】キャラクタに持たせるアイテム及び関連するジャンルと重み加点の例を示す図である。
【符号の説明】
10 コンテンツ送信装置
102 コンテンツ生成装置
103 メタデータ生成装置
104 コンテンツ・メタデータ蓄積装置
105 送信プログラム
106 パケット多重部
107 伝送信号処理部
20 コンテンツ受信提示装置
201 伝送復号処理器
202 パケット分離器
203 音声デコーダ
204 映像デコーダ
205 切替器
206 合成器
207 パネルボタン・リモコン・音声認識入力部
208 装置状態判定回路
209 装置状態検出装置
210 外部の装置状態検出装置
211 コンテンツ・メタデータ蓄積装置
212 プロセッサ
300 メモリ
301 装置情報蓄積部
304 自動選択提示プログラム
305 自動選択提示アルゴリズム
306 パラメータ
40 スピーカ
50 モニタ

Claims (6)

  1. 複数種類の配信情報及び該配信情報の属性を表すメタデータを多重し、複数の伝送チャンネルにより複数の受信提示装置に同時に一斉に送信する送信装置と、該配信情報を複数の伝送チャンネルから受信して提示する受信提示装置とを備えた情報配信システムにおいて、
    前記受信提示装置は、前記配信情報及び前記メタデータを受信し蓄積する手段と、
    伝送され又は蓄積されている複数の種類の配信情報について、現在時刻、提示履歴、提示可能時間、現在の受信機の位置情報、伝送路の接続状態情報、現在の移動体の情報、視聴者のジャンルの好み度の情報のうちの複数の項目毎に評価点数を算出し、該評価点数を基に、それぞれの提示の優先度を示す指数を算出して優先度を評価する優先度評価手段と、
    配信情報の提示と並列して他の配信情報の受信、蓄積を行う同時処理手段と、
    前記メタデータから各配信情報の提示時間を取得し、該提示時間と前記優先度とを基に、優先度の高い配信情報を優先して連続的に配信情報を提示する処理を行う連続提示手段と
    を備えたことを特徴とする情報配信システム。
  2. 複数種類の配信情報及び該配信情報の属性を表すメタデータを複数の伝送チャンネルから受信し、該メタデータと装置状態情報及び蓄積媒体に記録されたパラメータ情報とに基づいて、該配信情報を提示する受信提示装置において、
    前記配信情報及び前記メタデータを蓄積する蓄積手段と、
    伝送され又は蓄積されている複数の配信情報について、現在時刻、提示履歴、提示可能時間、現在の受信機の位置情報、伝送路の接続状態情報、現在の移動体の情報、視聴者のジャンルの好み度の情報のうちの複数の項目毎に評価点数を算出し、該評価点数を基に、それぞれの提示の優先度を示す指数を算出して優先度を評価する優先度評価手段と、
    配信情報の提示と並列して他の配信情報の受信、蓄積を行う同時処理手段と、
    前記メタデータから各配信情報の提示時間を取得し、該提示時間と前記優先度とを基に、優先度の高い配信情報を優先して連続的に配信情報を提示する処理を行う連続提示手段と
    を備えたことを特徴とする受信提示装置。
  3. 提示中の配信情報以外に一又は複数の配信情報を代替提示候補として前記優先度評価手段の指数を基に選択する手段と、
    該代替提示候補ヘの切替提示手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2記載の受信提示装置。
  4. 前記優先度評価手段及び前記連続提示手段を含み、
    それぞれ異なる優先度を配信情報に与える複数種類の配信情報選択提示プログラムを備え、
    該複数種類の配信情報選択提示プログラムをそれぞれ視覚的又は聴覚的に異なる表示形態のユーザインタフェースにより表示するプログラム識別表示手段と、
    該複数の配信情報選択提示プログラムの一つを選択可能にするプログラム選択手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の受信提示装置。
  5. 前記配信情報選択提示プログラムは、配信情報の提示結果に基づいて、該配信情報のジャンルに関する情報を記憶する選択傾向記憶手段と、
    選択傾向の変化に基づいて配信情報選択提示プログラムにおける優先選択を変化させる自動選択学習手段と、
    前記配信情報選択提示プログラムを表示するユーザインタフェースの表示形態を、該選択傾向の変化に基づいて視覚的又は聴覚的に変化させるプログラム表示形態変更手段と
    を備えたことを特徴とする請求項4記載の受信提示装置。
  6. 前記視聴者のジャンルの好み度の情報の評価点数を、提示中の配信情報を切り替える視聴者の操作情報を基に、増減する手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の受信提示装置。
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