JP3963915B2 - 魚活き絞め機 - Google Patents

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Description

この発明は魚活き絞め機に関する。
水産養殖において、養殖生簀から活魚を水揚げした時は、その後の魚の鮮度を保つために出来るだけ早く魚を活き絞めする必要がある。
従来、魚の活き絞めは、作業員が一匹づつ活魚を刃物で絞めることが伝統的に行われてきたが、水揚げ直後の暴れまわる活魚を捕まえ一匹づつ魚の頭部にある延髄、いわゆる急所を突き刺していくのに熟練と体力を要し、大量の活魚を短時間の内に確実に処理するのは重労働となる問題があった。特に、体長が50cmを越えるような大型魚となるほど上記問題は顕著となっていた。
このような問題を解消する装置として、ベルトコンベヤを用いた自動活き絞め処理装置(特許文献1)や、一匹づつ魚を活き絞めする装置(特許文献2)等が提案されている。
しかし、前者のベルトコンベヤを用いたものは、装置が大掛かりとなり、養殖生簀などに横付けするような小さな漁船などに搭載するのはとうてい不可能で、このような場合の実用には向かない。
一方、後者の装置は、小型であり、上述した用途の小さな漁船でも搭載可能であるが、魚体を押さえる押圧装置や、活き絞めする刃の駆動装置が、すべて独立した駆動装置で駆動されるようにされているため、各部の動きの調整が非常に面倒となる上、使用電力などが必然的に大きくなり、そのために別にバッテリを積載するか、あるいはそのための発電装置などを用意しなければならずコストがかかるといった問題があった。
特開平08−70759号公報 特開2003−325100号
この発明は、上記問題に鑑み、大型魚であっても容易に活き絞めができ、しかも駆動力も大馬力を必要とせず、小さな漁船内のバッテリ電源のような容量の小さい電源でも容易に駆動できる魚活き絞め機を得ることを目的としてなされたものである。
上記課題を解決するためこの発明は、底奥方が魚体頭部を受け止めるように構成され、前記魚体頭部を受け止めた後、魚を排出するために底板が開閉可能とされた筒状ガイドが設けられ、この筒状ガイドへ投入された魚体と接して作動する検知レバーが設けられ、前記筒状ガイドの天井部より魚体頭部付け根に対して出没自在な活き絞め用刃が設けられ、前記活き絞め用刃を往復作動させるクランクを回転駆動する第1の回転軸と、前記筒状ガイドから魚を排出させるための底板開閉用のアームを駆動する第2の回転軸とが設けられ、常時は空転しているが、ストッパが解除されれば回転を伝達するよう調整したワンウェイクラッチが前記第1及び第2の回転軸にそれぞれ設けられ、該ワンウェイクラッチを介してそれぞれの軸に駆動装置より回転力が伝達されるようにされ、前記検知レバーには前記第1の回転軸のワンウェイクラッチの空転を解除して第1の軸に回転を伝達させるための第1の解除アームが連接され、また、前記第1の回転軸には、該軸の回転作動により前記第2の回転軸のワンウェイクラッチの空転を解除して第2の回転軸に回転を伝達させるための第2の解除アームが連接され、前記駆動装置の動力が前記それぞれのワンウェイクラッチにより順次第1の回転軸から第2の回転軸へと切り替わって伝動されていくように構成したことを特徴とするものである。
この発明によれば、上記において、筒状ガイド内を下降することにより魚体を押さえ付ける押圧部材が設けられ、該押圧部材が活き絞め用刃を往復作動させるクランクにリンクを介して連接されてなるようにすることが好適である。
この発明によれば、上記において、底板開閉用のアームは、底板を閉じたときにこの底板を支持可能とされるとともに、活き絞め用の刃に対向する位置に設けられて、底板の閉鎖時は前記活き絞め用刃に対向する位置における刃の延長軸線上で前記底板を支えるように構成されていることが好適である。
この発明によれば、上記において、筒状ガイドは魚投入用の上端開口部を有し、この上端開口部を横断する方向に突出可能なゲート部材が出没自在に設けられ、該ゲート部材は、前記筒状ガイドの底板と連接され、魚体を排出するために底板が開放作動しているときに、前記開口部を横断する方向に突出して前記開口部を閉じるようにされてなることが好適である。
この発明によれば、上記において、魚体に作用する尖り部を有することで、魚体頭部が筒状ガイドの底奥方に受け止められた後における尾側への魚体の戻りを防止するストッパが設けられていることが好適である。
この発明によれば、上記において、ストッパは、魚体頭部が筒状ガイドの底奥方に送りこまれるときにこの魚体頭部に押される傾斜面を有することで、所定位置から移動して、魚体頭部がこのストッパの位置を通過可能なように構成されていることが好適である。
この発明によれば、ワンウェイクラッチの活用により、単一の駆動力で魚の絞め動作、排出動作を順次伝達して行っていくので、一つの動力源を有効に利用でき、小さな駆動源で大量に魚の活き絞め処理が可能となる。
また、この発明によれば、魚体に作用する尖り部を有することで魚体頭部が筒状ガイドの底奥方に受け止められた後における尾側への魚体の戻りを防止するストッパが設けられているので、活け絞め用刃によって、魚の頭部の付け根の延髄切断箇所、いわゆる急所を確実に刺すことができる。
次にこの発明の実施の形態である魚活き絞め機を説明する。
図1は、この発明の魚活き絞め機を構成する筒状ガイドの要部斜視図、図2は図1のX−X線断面図、図3は魚活き絞め機の作動リンクを示した機構図である。
図1および図2に示された筒状ガイド1は、ケーシング10(図1には一部しか示されていない)に対し下方に傾斜する姿勢で取付けられ、仮想線で示すように魚2を筒状ガイド1の上部開口1aより頭部2aから投入すれば、筒状ガイド1内の下方へ自然落下するようにされている。
そして、この筒状ガイド1の下方側3は、魚2を横向きに寝かせた状態でその頭部2aを受け止めるようにテーパ部3aとされている。また処理後の魚2を容易に排出できるように、筒状ガイド1の底板4が上端部4aの軸支部5を中心として矢印Aで示すように回動可能とされている。
底板4は、図2に示すようにその下部が裏面よりローラ付きアーム7により支持されている。このローラ付きアーム7は第1の回転軸22に回転自在に外嵌されたスリーブ39から突出するように設けられていて、第1の回転軸22を中心としてローラ付きアーム7を矢印Cの方向へ回転させると、底板4は支えを失って下方へ落ち、ローラ付きアーム7が下半部分θを回転している間、底板4は下方へ傾斜した姿勢を保ち続けるようにされている。そして、その間に魚2を頭部2aから滑り落とさせ、やがてローラアーム7が元の位置に復帰すれば、底板4は持ち上げられて元通りの閉じた状態となるようにされている。
なお、図中、8は、筒状ガイド1の上部開口1aに出没自在に設けられたゲート部材を示す。ゲート部材8は、その下端がシーソーレバー9の一端12に連接されている。これらゲート部材8および一端12の自重により、支点11を挟んだシーソーレバー9の他端先端9aが、下方から底板4の裏面に接するようにされている。底板4が図2において仮想線で示すように魚2を排出するために軸支部5を中心として下方に傾斜しているときに、ゲート部材8は、シーソーレバー9に押し上げられて筒状ガイド1の上部開口1aにせり出して、次の魚2の誤投入を防止するようにされている。なお、ゲート部材8は、必要に応じて設けられる。
筒状ガイド1の下方側3の端部には、投入された魚2の頭部2aが衝突すると矢印Bの方向へ回動する検知レバー13が設けられている。この検知レバー13は、ケーシング10に軸支された回転軸14に一体回転可能に取付けられている。
活き絞め用刃15が、筒状ガイド1の天井部1bに形成した窓孔部1cから、受け止めた魚2に対し矢印Dの方向に出退するように構成されている。すなわち、この活き絞め用刃15は、魚2の頭部2aの付け根の延髄切断箇所、いわゆる急所を刺すことができるようにされている。この活き絞め用刃15は、魚2が左右何れの側面を上にしていても良いように、左右対称に2枚並列され、どちらかの刃が必ず魚2の延髄切断箇所、いわゆる急所を刺すことが可能なようにされている。
なお、筒状ガイド1内で魚2が暴れると、活き絞め用刃15の刺し込み位置が魚2の急所からはずれる恐れがある。そのため、必要に応じて、活け絞め用刃15が下降する前から魚2を底板4に押さえ付ける押さえ部材16が、活け絞め用刃15の作動と連動して、矢印Eで示すように上下方向に移動可能に設けられている。
次に図3に基づいて、活き絞め用刃15、押さえ部材16並びに底板4の作動を司る機構について説明する。
ケーシング10には、図3に示すように、電動モータ、小型内燃機関、油圧モータなどの小型駆動装置(図示せず)により駆動される主駆動軸20が設けられ、この主駆動軸20に対し、従動軸として、活け絞め用刃15を作動させる第1の回転軸22と、底板4を作動させる第2の回転軸23とがケーシングに軸支されている。
主駆動軸20にはスプロケット21が設けられ、従動軸となる第1の回転軸22と第2の回転軸23とにもスプロケット25、26が設けられ、これらスプロケット間に回転伝動を行うチェーン27が巻掛けられている。
また、スプロケット25と第1の回転軸22との間、スプロケット26と第2の回転軸23との間には、それぞれ図4、図5に示すようにワンウェイクラッチ24、24が介挿され、このワンウェイクラッチ24、24の機能により、スプロケット25、26の回転が回転軸22、23に伝達されたり遮断されたりする。
このワンウェイクラッチ24は、図6に模式的に示すような構造とされている。
すなわち、円環状の輪郭を有する外輪24aと多角形状の輪郭を有する内輪24bとが同軸に軸支され、外輪24aと内輪24bとの間に、遊転ローラ24c、…、24cがトリップカムケージ24dに保持されて介挿されている。このトリップカムケージ24dは引っ張りばね24eによって常時一定方向へ付勢され、このばね24eの引っ張り力に抗してトリップカムケージ24dを逆方向へ移動させるための解除用係合部24fが外周部に設けられている。
トリップカムケージ24dは、図7に示すように解除用係合部24fを形成する円盤24kと一体的に形成され、円盤24kは外輪24aの側方に設けられている。
そして、ばね24eにより引っ張られるトリップカムケージ24dによってローラ24c、…、24cが外輪24aと内輪24bとの隙間における狭い部分に嵌り込み、これによって外輪24aの回転が多角形状の内輪24bへと伝達されるようにされている。また、ばね24eの引っ張り力に抗して、解除用係合部24fに回転阻止方向の力Pを与えると、ローラ24c、…、24cを介して外輪24aからの回転力が伝達されていたトリップカムケージ24dの回転が止められ、それによって、図6において実線で示すように隙間における狭い部分に嵌り込んでいたローラ24c、…、24cが、仮想線で示すように隙間の大きい部分に移動させられ、これによって外輪24aと内輪24bとの間の伝動が遮断されるようにしたものである。
そして、図4に示すように第1の回転軸22のワンウェイクラッチ24の係合部24fに係り合う解除アーム18が、図3に示すように検知レバー13を支持する回転軸14の軸端14aに固定されている。この解除アーム18は、引っ張りバネ18aによって、解除用係合部24fに係合する方向へ常時付勢されている。
すなわち、図8(a)に示すように常時は解除アーム18の先端が解除用係合部24fに係合するようにされ、これにより図4に示されるスプロケット25は、第1の回転軸22に動力を伝えることなく空転している。
そして、図3に示される検知レバー13が投入された魚2の頭部で押されて矢印Bの方向へ回動すると、それによって軸14が回動し、これにより解除アーム18がバネ18aの力に抗して矢印Bの方向へ回動し、図8(b)に示すように係合部24fから外れ、ワンウェイクラッチ24において、ばね24eの弾性力によりトリップカムケージ24dが引っ張り方向へ動き、外輪24aと内輪24bとの隙間における狭い部分に遊転ローラ24c、…、24cが噛み込んだ状態となり、スプロケット25の回転が第1の回転軸22に伝達される。
そして、図8(c)から図8(d)に示すように、解除用係合部24fが一回転して再び解除アーム18の位置へ来れば、後述のようにその間に魚2の活き絞めと筒状ガイド1からの魚2の排出が完了しているため、それにより元の位置に戻った解除アーム18の先端が解除用係合部24fに再び噛み合い(図8(d))、図8(a)の状態に戻って回転伝動が遮断され、第1の回転軸22の回転は止まる。
図3に示すように、第1の回転軸22の軸端22aには第1のホィール28が取付けられ、この第1のホィール28の側面にはコネクティングロッド30が連接され、このコネクティングロッド30は、活き絞め用刃15を支持する軸29に連接されている。軸29の両端はケーシング10に形成したスリット31、31に収納され、この軸29の運動方向が活き絞め用刃15の出退方向と一致するようにガイドされている。そして第1の回転軸22の回転にともなってホィール28が回転すれば、ホィール28に対するコネクティングロッド30の取付け位置に応じたストロークで活き絞め用刃15が往復動するように構成されている。
第1のホィール28におけるコネクティングロッド30の取付け位置に、もう一つのコネクティングロッド32が取付けられ、このコネクティングロッド32は、コネクティングロッド30に対してほぼ直角方向へ配置されるとともに、L字状レバー33の一端に連接されている。
このL字状レバー33は、図9〜図11において詳細に示すように魚2の押さえ部材16を底板4(図1、図2)の方向へ押さえ付けるためのもので、コネクティングロッド32がL字状のレバー33の下端33aを矢印Q1方向へ押すと、横レバー33cの先端33zが支点34を中心として矢印Q2の方向へ回動し、先端33zが連接された軸35と、この軸35に取付けられたロッド35aとを介して、ロッド35aの先端に設けられた押さえ部材16を魚2の方向へ下降させる。
L字状レバー33は、魚2を必要な時間だけ弾力的に押さえ付けるために、以下のような構造とされている。
即ち、L字状レバー33は、図9に示すように、コネクティングロッド32に下端33aが連接された縦レバー33bと、この縦レバー33bの支点34と同じ軸に支持され、縦レバー33bとは別に独立して回動する横レバー33cと、横レバー33cの先端に取付けられる軸35と、縦レバー33bの側面から横レバー33cの下面に沿って延出されることで横レバー33cを支持可能なブラケット33dと、縦レバー33bの側面に基端部が固定されるとともに、この縦レバー33bから横レバー33cに沿ってこの横レバー33cよりも下方の位置において横レバー33cの中間部分にまで延出する副レバー33eと、副レバー33eの先端と横レバー33cの中間部分との間に架設される引張りばね33fとを備える。
そして、第1のホィール28が図9に示した位置から図10に示す位置に回転すると、コネクティングロッド32が縦レバー33bを押し、縦レバー33bは支点34を中心として回動する。同時にブラケット33dも横レバー33cから離れて下降しようとするが、初期は横レバー33cも自重で支点34の周囲を回動し、その結果ブラケット33dから離れることなく横レバー33cも下方へと回動し、押さえ部材16を魚2の方向へ下降させる。
押さえ部材16が魚2に接触すれば横レバー33cは下降を止めるが、図11に示すようにコネクティングロッド32が縦レバー33bを更に押すので、下降する副レバー33eにより、横レバー33cは引っ張りばね33fを介して下方へと牽引され、この力が押さえ部材16に伝わり、魚2を動かないように弾力的に押さえ付けるのである。
そして、さらにホィール28が回転すると、今度はコネクティングロッド32が縦レバー33bの下端を引き始め、これによってブラケット33dが横レバー33cの下面に接してこれを持ち上げることで、横レバー33cを支点の34周りに逆方向へと回転させて、押さえ部材16を持ち上げる。
第1の回転軸22には図12に示すようにカム36Aが設けられ、このカム36Aがもう一つの解除アーム36(図12、図13、図1)を一定タイミンクで押し下げるようにされている。すなわち、図13に示すように第2の回転軸23に設けられたワンウェイクラッチ24の係合部24fに係脱する解除アーム36が第1の回転軸22の近傍で軸支され、この解除アーム36は、この軸支位置より、第1の回転軸22のカム36Aと接する位置を経て第2の回転軸23に取付けられたワンウェイクラッチ24方向へ延びて設けられている。
解除アーム36の側面には係合部24fに係合する段部36aが形成され、この段部36aがワンウェイクラッチ24の係合部24fに係合する方向へ解除アーム36を付勢するように、この解除アーム36の先端に引っ張りばね37が掛けられている。
そして、カム36Aが解除アーム36に接するタイミングは、第1の回転軸22が1回転し終わる直前とされる。
即ち、第1の回転軸22が1回転し、その回転の終了間際にカム36Aが解除アーム36の側面を押すと、解除アーム36の段部36aが第2の回転軸23に設けられたワンウェイクラッチ24の係合部24から外れ、接続状態となったワンウェイクラッチ24の働きにより第2の回転軸23が1回転回転する。
この第2の回転軸23には、図1に示すようにスプロケット26とは別にスプロケット38が設けられ、第1の回転軸22上に遊嵌されたスリーブ39のスプロケット40との間にチェーン41が巻き掛けられている。
また、スリーブ39には前述したローラ付きアーム7が径方向へ突設され、コノスリーブ39が1回転することにより底板4を間歇的に開閉作動させる。
そして、図2に示すように、このローラ付きアーム7が直立して底板4を下方から支持したとき、その支持位置を活き絞め用刃15直下とし、かつ支持軸線が活き絞め用刃15の出没する作用軸線の延長軸線上となるように配置することが望ましい。活き絞め用刃15が下降した時の魚2の支えとなるからである。
なお、上記において、活き絞め用刃15、押さえ部材16は、力を要するため、それぞれを駆動するリンクが、図3に示すように装置の両側に対称に設けられ、両側から均等に力が加わるようにされている。
次に、この魚活き絞め機の一連の作動について説明する。
まず、駆動装置を回転駆動する。その駆動力は、駆動軸20のスプロケット21からチェーン27を介して、第1の回転軸22上のスプロケット25、第2の回転軸23上のスプロケット26を従動回転させる。
このときそれぞれのワンウェイクラッチ24、24の解除用係合部24fには解除アーム18、36がそれぞれ係合しており、スプロケット25、26はそれぞれの回転軸22、23に回転伝動することなく空転している。
次に筒状ガイド1へ魚2を頭から投入すると、その頭部2aがテーパ部3aに嵌り込むような態勢となって動きが抑えられて筒状ガイド2内に収納され、さらに魚2の頭部2aの先端が検知レバー13に衝突する。
そのときの衝撃により検知レバー13が矢印Bの方向へ回動し、回転軸14を介して解除アーム18をバネ18aの引っ張り力に抗して回動させる。
これによって、解除アーム18は、第1の回転軸22のワンウェイクラッチ24の解除用係合部24fから外れる。
直ちにスプロケット25から第1の回転軸22に回転が伝動され、ホィール28が回転駆動される。
ホィール28の回転運動は、コネクティングロッド30により活き絞め用刃15の上下往復動として伝えられ、またコネクティングロッド32により押さえ部材16に押さえ動作を起こさせるように伝達される。
このとき、ホィール28の回転開始位置を規制することにより、押さえ部材16により魚2を押さえ付けた後、活き絞め用刃15を下降動作させて活き絞めをするように調整することができる。
そして、ホイール28の1回転が終了する間際に、第1の回転軸22に設けたカム36Aが解除アーム36を押し下げる。
これによって、第2の回転軸23のワンウェイクラッチ24の解除用係合部24fから係合部36aが外れ、第2の回転軸23が回転を始める。
ほぼ同時に、解除アーム18が、復帰ばね18bの付勢力により第1の回転軸22のワンウェイクラッチ24の解除用係合部24fに係合するので、第1の回転軸22は停止する。
回転を始めた第2の回転軸23は、スプロケット38からチェーン41を介して、第1の回転軸22に回転自在に外嵌されているスリーブ39のスプロケット40を回転駆動する。これによりスリーブ39と共にローラ付きアーム7も回転するので、筒状ガイド1の底板4は支えを失い、下方へと落下して筒状ガイド1の底面が開かれ、活き絞めの終了した魚2が滑り落ちる。なお、図2に示したようにローラ付きアーム7が下方部分θを回転しているときは底板4は開いた状態で静止するので、魚2を落下させる時間を長く取ることができ、魚2を確実に落下させる事ができる。
なお、底板4が開いている間は筒状ガイド1の開口部にゲート部材8がせり出しているので、次の魚を誤投入するのが防止される。
そして、第2の回転軸23が1回転すれば、ローラ付きアーム7も1回転して底板4を元通りに閉め、解除アーム36の段部36aがワンウェイクラッチ24の解除用係合部24fに再び係合して、第2の回転軸23も停止し、次の魚2の投入待機状態となる。
以上説明したように、魚2が投入されれば、それを検知して、押さえ部材16、活き絞め用刃15を作動し、次いで筒状ホッパ1の底板4を開いて魚2を自然落下させる動きを行わせるので、一台の駆動装置でも無理なくすべての工程の動作をさせることができる。また、各動作が機構的に連動しているので一旦動きを設定すればその後の細かな作動調整なども必要なく、単に魚を筒状ガイドへと投入していくだけで次々と活き絞め処理が可能であり、従来面倒であった魚の活き絞め処理を非常に容易に行える。
前述のように、筒状ガイド1内で魚2が暴れると活き絞め用刃15の刺し込み位置が魚2の急所から外れる恐れがあり、これを防止するために上述の押さえ部材16が設けられている。図14、図15は、活き絞め用刃15の刺し込み位置が魚2の急所から外れるのをいっそう確実に防止するために、押さえ部材16のほかにも手段を講じた例を示す。
すなわち、筒状ガイド1の中には魚頭ガイド板51がわたされており、魚2は、この魚頭ガイド板51と底板4との間に頭部2aが入り込むように案内される。魚頭ガイド板の上面にはブラケット52が設けられており、このブラケット52によって、先尖り形の板状のストッパ53が上下に回動自在に支持されている。54は引っ張りばねで、ストッパの先端の尖り部55を魚頭ガイド板51よりも下方へ付勢している。前述のように活き絞め用刃15は左右対称に2枚が並列に設けられており(図1)、ストッパ53は、尖り部55がブラケット52よりも前方の位置においてこれら2枚の刃15、15の間の部分に位置するように設けられている。またストッパ53には、魚2を筒状ガイド1に投入するときにこの魚2の頭部2aが容易に通過するように傾斜面56が形成されている。
このような構成において、魚2が筒状ガイド1に投入されると、この魚2の頭部2aは、魚頭ガイド板51に案内されるとともに、ストッパ53の傾斜面56に当って、ばね54の力に抗してストッパ53を押し広げながら、このストッパ53の位置を通過する。
その後に魚2が暴れて、例えば頭部2aが尾部側へ戻ろうとした場合は、それによりストッパ53の先端の尖り部55がブラケット52のまわりを下方へ回動しようとして魚2に強く食い込み、これによって魚2の動きを確実に止めることができる。この食い込み作用は、ばね54の力によっても発現する。
このため、押さえ部材16との相乗効果によって魚2は暴れることなく所定位置で確実に底板4に押さえ付けられ、その状態で活け絞め用刃15を作動させることで、魚2の頭部2aの付け根の延髄切断箇所、いわゆる急所を確実に刺すことができる。
この発明の魚活き絞め機を構成する筒状ガイドの要部斜視図である。 図1のX−X線断面図である。 魚活き絞め機の作動リンクを示した機構図である。 第1の回転軸におけるワンウェイクラッチの説明図である。 第2の回転軸におけるワンウェイクラッチの説明図である。 ワンウェイクラッチの作動説明図である。 ワンウェイクラッチの部分の要部斜視図である。 ワンウェイクラッチの作用説明図である。 魚押さえ装置のリンク説明図である。 魚押さえ装置の作動説明図である。 魚押さえ装置の作動説明図である。 第1の回転軸の要部分解斜視図である。 第1と第2の回転軸と解除レバーの関係を示す側面図である。 魚暴れ防止用のストッパの説明図である。 図14の魚暴れ防止用のストッパの作動説明図である。
符号の説明
1 筒状ガイド
1a 上部開口
2 魚
3 筒状ガイドの下方側
3a テーパ部
4 底板
7 ローラ付きアーム
8 ゲート部材
10 ケーシング
13 検知レバー
14 回転軸
15 活き絞め用刃
16 押さえ部材
18 解除レバー
20 主駆動軸
22 第1の回転軸
23 第2の回転軸
24 ワンウェイクラッチ
24f ワンウェイクラッチの解除用係合部
25 スプロケット
26 スプロケット
27 チェーン
36 解除レバー
36a 解除レバーの係合部
39 スリーブ

Claims (6)

  1. 底奥方が魚体頭部を受け止めるように構成され、前記魚体頭部を受け止めた後、魚を排出するために底板が開閉可能とされた筒状ガイドが設けられ、この筒状ガイドへ投入された魚体と接して作動する検知レバーが設けられ、前記筒状ガイドの天井部より魚体頭部付け根に対して出没自在な活き絞め用刃が設けられ、前記活き絞め用刃を往復作動させるクランクを回転駆動する第1の回転軸と、前記筒状ガイドから魚を排出させるための底板開閉用のアームを駆動する第2の回転軸とが設けられ、常時は空転しているが、ストッパが解除されれば回転を伝達するよう調整したワンウェイクラッチが前記第1及び第2の回転軸にそれぞれ設けられ、該ワンウェイクラッチを介してそれぞれの軸に駆動装置より回転力が伝達されるようにされ、前記検知レバーには前記第1の回転軸のワンウェイクラッチの空転を解除して第1の軸に回転を伝達させるための第1の解除アームが連接され、また、前記第1の回転軸には、該軸の回転作動により前記第2の回転軸のワンウェイクラッチの空転を解除して第2の回転軸に回転を伝達させるための第2の解除アームが連接され、前記駆動装置の動力が前記それぞれのワンウェイクラッチにより順次第1の回転軸から第2の回転軸へと切り替わって伝動されていくように構成したことを特徴とする魚活き絞め機。
  2. 筒状ガイド内を下降することにより魚体を押さえ付ける押圧部材が設けられ、該押圧部材が活き絞め用刃を往復作動させるクランクにリンクを介して連接されてなることを特徴とする請求項1記載の魚活き絞め機。
  3. 底板開閉用のアームは、底板を閉じたときにこの底板を支持可能とされるとともに、活き絞め用の刃に対向する位置に設けられて、底板の閉鎖時は前記活き絞め用刃に対向する位置における刃の延長軸線上で前記底板を支えるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の魚活き絞め機。
  4. 筒状ガイドは魚投入用の上端開口部を有し、この上端開口部を横断する方向に突出可能なゲート部材が出没自在に設けられ、該ゲート部材は、前記筒状ガイドの底板と連接され、魚体を排出するために底板が開放作動しているときに、前記開口部を横断する方向に突出して前記開口部を閉じるようにされてなることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の魚活き絞め機。
  5. 魚体に作用する尖り部を有することで、魚体頭部が筒状ガイドの底奥方に受け止められた後における尾側への魚体の戻りを防止するストッパが設けられていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の魚活き絞め機。
  6. ストッパは、魚体頭部が筒状ガイドの底奥方に送りこまれるときにこの魚体頭部に押される傾斜面を有することで、所定位置から移動して、魚体頭部がこのストッパの位置を通過可能なように構成されていることを特徴とする請求項5記載の魚活き絞め機。
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