JP3963218B2 - 濃度計測装置及び飲料の濃度計測方法 - Google Patents

濃度計測装置及び飲料の濃度計測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3963218B2
JP3963218B2 JP2002243010A JP2002243010A JP3963218B2 JP 3963218 B2 JP3963218 B2 JP 3963218B2 JP 2002243010 A JP2002243010 A JP 2002243010A JP 2002243010 A JP2002243010 A JP 2002243010A JP 3963218 B2 JP3963218 B2 JP 3963218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concentration
value
pressure
liquid
beverage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002243010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004085226A (ja
Inventor
豊 大岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Original Assignee
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Soft Drinks Co Ltd filed Critical Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority to JP2002243010A priority Critical patent/JP3963218B2/ja
Publication of JP2004085226A publication Critical patent/JP2004085226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3963218B2 publication Critical patent/JP3963218B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
    • G01N2291/028Material parameters
    • G01N2291/02809Concentration of a compound, e.g. measured by a surface mass change
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
    • G01N2291/028Material parameters
    • G01N2291/02818Density, viscosity

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体の濃度計測装置に関し、特に導管内を連続して流れる液体の濃度を高精度で測定する濃度計測装置及び飲料の濃度計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、飲料の製造方法には、ビバレッジ調合とシロップ調合とがある。ビバレッジ調合は、調合タンクに水、溶質又は溶媒等の各原料を投入し、製品濃度に調合し、一バッチ(回分)毎に濃度を確認して容器に飲料を充填する充填工程に送り出す(払い出す)調合方法である。
【0003】
シロップ調合は、溶質又は溶媒の各原料を例えば3〜7倍程度の高濃度に調合してシロップとし、このシロップの濃度を測定した後に、水でシロップを希釈し、製品濃度にして、充填工程に払い出すという調合方法である。
かかるビバレッジ調合又はシロップ調合において、充填工程に払い出す前の製品濃度を確認するため、従来、充填工程への払い出し時における製品濃度を測定し、且つ経時時間毎の連続した濃度を測定して記録することにより、製品の濃度管理(又は規格管理)をしている。
【0004】
このような飲料の製品濃度を測定する方法として、飲料に対する光の屈折率を測定し、基準濃度の屈折率との比較により濃度を測定する屈折式濃度計(ブリックス計)による濃度測定方法が公知である。
このような濃度測定方法において、高い精度の屈折式濃度計を用いた場合、図7に示すように、飲料を供給するポンプの駆動及び停止時における導管内圧力の変動に応じて、測定したブリックス値(測定Bx値)が管理範囲(製品の許容範囲)を超えて変化してしまうという不都合がある。かかる圧力変動によるブリックス値の測定値変動を低減するため、特開2001−281141号公報には、屈折式濃度計(ブリックス計)のブリックス値から濃度を求め、そのときに測定した液体の圧力に応じて濃度を補正することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した公知の技術では、飲料の圧力と濃度との関係を予め行った実験データにより求めるもので、種々の圧力と濃度との関係において高い精度と頻繁な実験が必要であるとともに、かかる実験データは温度やその他の環境によっても変動するので、補正値を求めるための実験に手間や時間がかかり且つ実験設備も高い精度のものが必要になるという問題がある。
そこで、本発明は、液体圧力の変動に基づく補正値を求めるために設備や煩雑な実験を別途要することなく且つ簡易に精度の高い濃度管理ができる濃度計測装置及び飲料の濃度計測方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光又は超音波を用いて基準濃度に対する液体濃度の相対値を測定するブリックス計と、液体の圧力センサとを備え、ポンプにより導管内を圧送される液体の濃度を計測する濃度計測装置において、計測する液体は飲料であり且つポンプの駆動圧力が0.2〜0.5MPaであるときに、下記(1式)により求めたブリックス値から液体の濃度を算出することを特徴とする濃度計測装置。
【0007】
【式1】
ブリックス値=測定ブリックス値−圧力値(MPa)/N・・・(1式)
Nは5〜15
【0008】
この請求項1に記載の発明によれば、導管内を圧送する液体中の溶媒又は溶質の濃度を測定する場合に、液体に作用する圧力に応じて測定ブリックス値を補正しているので、液体に作用する圧力変化に伴う測定値の変動を低減でき、これにより高い精度で溶液の濃度を計測でき且つ溶液の濃度管理を精度良く行なうことができる。
しかも、(1式)は、測定したブリックス値から圧力(MPa)/Nを差し引くだけという、極めて単純な式であり、単位換算も不要であるため、コンピュータ等を用いなくても人的な計算で行なうこともできる。
圧力の単位を「MPa」として且つ圧力値(MPa)/N(Nは5〜15)としているのは、液体搬送に必要な圧力は、一般に、0.2〜0.5MPaであり、かかる液体の圧送ライン(導管)で用いられるポンプの駆動圧力は、一般に、0.2〜0.3MPaである。一方、高精度の濃度管理が求められる場合のブリックス値の管理範囲は一般に±0.04(変動幅0.08)であるから、圧力(MPa)/NでNが5〜15であれば、ブリックス値の測定において、圧力変動によるブリックス値の変動範囲を、一般的な濃度管理範囲内に押えることができる(図5の実験結果参照)。
例えば、圧力が0.2MPaでN=5の場合には、0.2÷5=0.04であり、圧力が0.3MPaでN=5の場合には0.06となるので、管理範囲±0.04(変動幅0.08)の範囲内に収まることになる。Nが5よりも大きければ言うまでもなく、±0.04の範囲内に収まるのは明らかである。
【0009】
Nを5以上としているのは、Nが5よりも小さいと、圧力変動と測定ブリックス値との間に時間的なずれが生じるため、上記(1式)で計算してブリックス値を求めた場合に、圧力変動の開始時と終了時とにおける補正値(圧力(MPa)/Nが)が大きくなりすぎて(1式)で高精度の管理範囲を保持できなくなるおそれがあるからである。また、Nが15よりも大きいと圧力補正値(圧力(MPa)/N)が小さすぎて充分な圧力補正値えられなくなるからである。
Nは好ましくは10である、計算しやすいとともに、実験の結果、ポンプ駆動時の圧力変動に対する濃度管理範囲に有効に収められるとともに圧力変動の開始時と終了時における誤差も小さくできたからである。
尚、Nは整数に限らず、小数や分数で表される数を含む。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ブリックス計は液体の屈折率を測定しており、ブリックス値は基準濃度の屈折率に対する相対値であることを特徴とする。
【0011】
この請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の作用効果を奏するとともに、ブリックス計として屈折式濃度計を用いているので、低い濃度の計測を高い精度で、簡易且つ迅速に行なうことができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、液体の測定精度がブリックス値で±0.02であることを特徴とする。
【0013】
この請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の作用効果を奏するとともに、液体の濃度を測定する測定精度が±0.02を要求されるような高い測定精度が要求される場合には、特に液体に作用する圧力の変動による影響を受け易いが、上記(1式)による圧力補正をすることにより、高精度の濃度測定を実現できる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかにに記載の発明において、前記(1式)の圧力値は、経過時間毎に測定した複数の測定圧力の平均値であることを特徴とする。
【0015】
この請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の作用効果を奏するとともに、圧力変動による変動開始(圧力の立ち上がり)と終了時(圧力の下がり)における(1式)のブリックス値変動幅を小さくできる。即ち、圧力変動の変動開始時と終了時におけるその変動前後の平均値を圧力値とすることにより、圧力変動の開始時と終了時との補正値を時間的ずれを持たせて、ならす(平らにする)ことができ、圧力変動開始と終了時における変動幅を更に低減できる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、圧力センサは、導管内の動圧を測定することを特徴とする。
【0017】
この請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか一項に記載の作用効果を奏するとともに、測定が簡易にでき且つ測定位置による誤差の影響を受け難いことから、精度の高い圧力補正を行なうことができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、飲料の濃度を請求項1〜5のいずれかに記載の濃度計測装置を用いて測定することを特徴とする。
【0019】
この請求項6に記載の発明では、飲料の製造工程における濃度計測では、製造工程中に飲料を圧送するポンプの駆動及び停止により飲料中の溶質及び溶媒の濃度値が圧力変動の影響を受けやすいとともに、飲料は高い品質管理が要求されているので、飲料を圧送する導管内の圧力補正をすることにより、飲料製品の濃度管理を高い精度で行なうことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面の図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の実施の形態にかかる濃度計測装置1を用いた飲料の製造ライン(製造装置)3は、いわゆるシロップ調合による製造方法で行なわれている。このシロップ調合による製造ライン3において、調合タンク11では、抽出液、糖液、果汁等の原料や、水等を注入して、例えば製品飲料の3倍〜7倍程度の高濃度のシロップ液に調合する。
【0021】
調合タンク11のシロップ液は、ポンプ13により流量制御バルブ15を介してブレンダ17に圧送される。このブレンダ17では、流量制御バルブ19を介して希釈用の水が流入される。即ち、ブレンダ17では、シロップ液と水との流入量が制御され、所定の濃度になるように供給される。
【0022】
ブレンダ17で混合された液は、ミキシングタンク21で更に攪拌混合され製品飲料として、ポンプ23により、容器に飲料を充填する充填工程に導出される。
【0023】
この充填工程の手前には、本発明にかかる濃度計測装置1が設けられており、充填工程の手前で製品となる飲料の濃度値を計測し、これを記録するとともに濃度の確認をしている。
【0024】
ここで、本実施の形態にかかる濃度計測装置1について説明する。濃度計測装置1は、図2に示すように、指示調節計27、ブリックス計29、温度センサ31、圧力センサ33、記録計41とを主要部として構成されている。
【0025】
ブリックス計29は、飲料の屈折率を計測し、温度センサ31により測定した飲料の温度に基づいて屈折率を補正した後、温度補正した屈折率の信号を指示調節計27の濃度値演算部35に送る。濃度値演算部35では、予め屈折率と濃度値との関係を求めているスケール(基準となる屈折率基準)が記憶されており、測定した屈折率とスケールの屈折率とを比較して、飲料の濃度値を決定する。本実施の形態では、濃度計測装置1の測定精度が±0.02%であり、飲料の中でも低濃度で狭い規格幅の飲料の濃度測定が可能である。
【0026】
一方、圧力センサ33は、ポンプ23により飲料が圧送される導管に設けられており、導管内を圧送される飲料に作用する圧力(動圧)を測定し、測定した圧力信号を補正値演算部37に送り出している。
【0027】
補正値演算部37では、下記(1)式により、測定した圧力に応じて、濃度値を補正する。
【0028】
【式2】
ブリックス値=測定ブリックス値−圧力値(MPa)/10・・・(2式)
【0029】
しかも、圧力値(MPa)は、経過時間毎に測定した3点の圧力値の平均値としている。経過時間毎の3点は、例えば、0.5〜2秒毎に過去2点と現在の1点で合計3点における圧力の平均値を取ったものである。
【0030】
図7はポンプの駆動により導管内の液体に作用する圧力と、ブリックス計により計測したブリックス値との関係を示す実験結果である。図7に示す実験では、所定の濃度に調整した液体を基準液として導管内に流したものであり、Aはポンプをインバータ制御したときのブリックス測定値であり、インバータ制御の場合には特に圧力変動が激しく、それに伴ってブリックス計測値も変動幅が大きくなることが明らかである。また、規定出力でポンプを駆動する場合においても、Bで示すように、ポンプが不規則に且つ連続的にON、OFFした場合にはそれに伴うブリックス計測値も大きく変動することがわかる。
【0031】
図5は、上記(2式)によりブリックス計測値を圧力補正したときのブリックス値と導管内の圧力変動との関係を示すグラフであり、破線で示すように、補正後のポンプの駆動開始(ON)及び駆動停止(OFF)時における時間のずれを持って測定ブリックス値(G)が変動するが、上記(1式)による補正後のブリックス値(図中Fで示す)によれば、変動幅を略半分に小さくすることができた。この場合には、図5からも明らかなように、ポンプの圧力変動が0.24MPaに対してブリックス値の変動を±0.02の範囲内に押えることができた。
【0032】
更に、図6は、(2式)における圧力補正値、即ち、圧力値(MPa)/10を経時変化毎に測定した3点a、b、cの平均値を取った場合を示すものであり、この場合には、図6中Eで示すように圧力変動の開始と終了時とにおけるブリックス値の変動を更に低減することができた。具体的には、ブリックス値の巾Bを±0.01以下の範囲内に押えることができた。このように、経時変化毎に測定した複数の時点での圧力値((MPa)/10)の平均値を取ることにより、圧力変動における開始時(圧力の立ち上がり)及び終了時(圧力の下がり)の変動を極めて有効に低減できる。
【0033】
本実施の形態によれば、特に、低い濃度の飲料や規格幅の狭い飲料等において、高い精度の濃度測定が要求されている場合には、測定する屈折率が飲料に作用する圧力によって変動しやすいが、かかる圧力の変動を受けても本実施の形態では飲料の圧力に基づいて濃度値を補正するので、高い精度の濃度測定が可能である。
【0034】
尚、圧力補正後の濃度値は、コンピュータ出力39及び記録計41に送り出されるとともに、表示部43に表示され、また、測定した濃度値が所定の範囲の濃度値を超えている場合には、警報部45により警報が発せられる。
【0035】
次に、図3及び図4を参照して、濃度計測装置1の作用を説明する。濃度計測装置1では、ステップS1において、ブリックス計29が飲料の屈折率を測定し、ステップS2において温度センサ31で測定した温度に基づいて測定値の補正をおこない、ステップS3で濃度値を算出する。
【0036】
次に、ステップS5において、圧力センサ33が測定した圧力に基づいて補正値演算部37が圧力値(MPa)/10を直近の3回の平均値を算出し、ステップS6において、その平均値を測定ブリックス値から減算して補正後のブリックス値、即ち、上述した(2式)の計算を行なう。
【0037】
ステップS7において、このブリックス値に基づく飲料の濃度が所定の範囲の値を超えているか否か判断し、超えている場合には、ステップS8で警報部45により警報を発する。
【0038】
一方、ステップS7でブリックス値に基づく飲料の濃度値が所定範囲内にある場合には、ステップS9において、濃度値が所定値Sよりも大きいか否か判断し、大きくない場合にはステップS10で希釈水のバルブ19を閉じ方向に制御して希釈水の流量を少なくし、製品飲料の濃度を高める。ステップS9で濃度値が所定値Sよりも大きい場合には、更に、ステップS11で濃度値が所定値Tより小さいか否か判断し、小さくない場合にはステップS12で希釈水のバルブ19を開き方向に制御して、希釈水の流量を多くして製品飲料の濃度を低くする。その後、ステップS13で所定時間をカウントし、ステップS1に戻る。
【0039】
尚、上述した実施の形態では、ステップS9〜ステップS12において希釈水のバルブ19を自動制御する構成とし、測定した濃度をフィードバックしたが、これに限らず、濃度のフィードバック制御を行なわないものであってもよい。この場合には、ステップS9〜ステップS12がなく、いわゆる品質の確認フローとなる。また、上述した濃度のフィードバック制御では、希釈水の流量制御バルブのみを制御することに限らず、シロップの流量制御バルブをも制御するものであってもよい。
【0040】
また、従来、低濃度のために規格管理が不可能であったお茶等の飲料についても上述した実施の形態と同様に本発明にかかる濃度計測装置及び濃度計測方法を適用して、規格管理(濃度管理)をすることができる。
【0041】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0042】
例えば、上述した実施の形態では、飲料を例に用いて説明したが、これに限らず、工業用薬品、例えば、界面活性剤溶液の濃度や、医薬品等にも同様に適用することができる。
【0043】
また、ブリックス計は、液体の屈折率を計測すること限らず、密度、超音波伝波速度等により濃度値を測定するものであっても同様な効果を得ることができる。
(1式)におけるNは、上述した実施の形態(2式)ではN=10としたが、これに限らず、ブリックス値の測定精度や、ポンプの圧力変動の範囲に応じて、5〜15の範囲で任意に設定可能である。
【0044】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、導管内を圧送する液体中の溶媒又は溶質の濃度を測定する場合に、液体に作用する圧力に応じて測定ブリックス値を補正しているので、液体に作用する圧力変化に伴う測定値の変動を低減でき、これにより高い精度で溶液の濃度を計測でき且つ溶液の濃度管理を精度良く行なうことができる。
しかも、測定ブリックス値に対して、圧力(MPa)/Nを測定値から差し引くだけであるから、簡単な数式による計算で済み単位換算も不要であるため、コンピュータ等を用いなくても人的な計算で行なうこともできる。
【0045】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果を奏するとともに、ブリックス計として屈折式濃度計を用いているので、低い濃度の計測を高い精度で、簡易且つ迅速に行なうことができる。
【0046】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の効果を奏するとともに、液体の濃度を測定する測定精度が±0.02であるような高い測定精度が要求される場合には、特に液体に作用する圧力の変動による影響を受け易いが、上記(1式)による圧力補正をすることにより、高精度の濃度測定を実現できる。
【0047】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の効果を奏するとともに、圧力変動による変動開始(圧力の立ち上がり)と終了時(圧力の下がり)における(1式)により算出したブリックス値の変動幅を更に小さくできる。
【0048】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか一項に記載の作用効果を奏するとともに、導管内の動圧の測定が容易に行なうことができるとともに、測定位置等による誤差の影響を受け難いことから、精度の高い圧力補正を行なうことができる。
【0049】
の請求項6に記載の発明によれば、飲料の製造工程における濃度計測では、製造工程中に飲料を圧送するポンプの駆動及び停止により飲料中の溶質及び溶媒の濃度値が圧力変動の影響を受けやすいとともに、飲料は高い品質管理が要求されているので、飲料を圧送する導管内の圧力補正をすることにより、飲料製品の濃度管理を高い精度で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかる濃度計測装置を用いた飲料の製造工程の図である。
【図2】 図1に示す濃度計測装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1に示す濃度計測装置のフローチャートである。
【図4】 図1に示す濃度計測装置のフローチャートである。
【図5】 飲料を圧送する導管の圧力変動と(1式)を適用して計算したブリックス値との関係を示すグラフである。
【図6】 図5に示す圧力変動とブリックス値との関係において、更に測定圧力の平均値を求めた場合の圧力変動とブリックス値との関係を示すグラフである。
【図7】 従来の圧力変動とブリックス値との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 濃度計測装置
19 流量制御バルブ
29 ブリックス計
31 温度センサ
33 圧力センサ

Claims (6)

  1. 光又は超音波を用いて基準濃度に対する液体濃度の相対値を測定するブリックス計と、液体の圧力センサとを備え、ポンプにより導管内を圧送される液体の濃度を計測する濃度計測装置において、計測する液体が飲料であり且つポンプの駆動圧力が0.2〜0.5MPaであるときに、下記(1式)により求めたブリックス値から液体の濃度を算出することを特徴とする濃度計測装置。
    【式1】
    Figure 0003963218
    Nは5〜15
  2. ブリックス計は液体の屈折率を測定しており、ブリックス値は基準濃度の屈折率に対する相対値であることを特徴とする請求項1に記載の濃度計測装置。
  3. 液体の測定精度がブリックス値で±0.02であることを特徴とする請求項1又は2に記載の濃度計測装置。
  4. 前記(1式)の圧力値は、経過時間毎に測定した複数の測定圧力の平均値であることを特徴とする請求項1〜3に記載の濃度計測装置。
  5. 圧力センサは、導管内の動圧を測定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の濃度計測装置。
  6. 飲料の濃度を請求項1〜5のいずれかに記載の濃度計測装置を用いて測定することを特徴とする飲料の濃度計測方法。
JP2002243010A 2002-08-23 2002-08-23 濃度計測装置及び飲料の濃度計測方法 Expired - Fee Related JP3963218B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002243010A JP3963218B2 (ja) 2002-08-23 2002-08-23 濃度計測装置及び飲料の濃度計測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002243010A JP3963218B2 (ja) 2002-08-23 2002-08-23 濃度計測装置及び飲料の濃度計測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004085226A JP2004085226A (ja) 2004-03-18
JP3963218B2 true JP3963218B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=32051885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002243010A Expired - Fee Related JP3963218B2 (ja) 2002-08-23 2002-08-23 濃度計測装置及び飲料の濃度計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3963218B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004085226A (ja) 2004-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6186193B1 (en) Continuous liquid stream digital blending system
US20100031825A1 (en) Blending System
US11768099B2 (en) Calibration method for liquid flowmeter
US5552171A (en) Method of beverage blending and carbonation
CN102372241B (zh) 用于灌装多组分饮料的设备和方法
US8974111B2 (en) Method and apparatus for continuous liquid stream blending
JPH05223627A (ja) 定量配分方法およびその装置
CN111263589B (zh) 使用密度测定法对饮料批量生产进行实时质量监测
JPH04211344A (ja) 飲料を混合し、割合を設定するための方法及び装置
US6574575B2 (en) Method for rapid calibration of beverage dispensing machine
US5314703A (en) Method for beverage blending in proportioning
JP3963218B2 (ja) 濃度計測装置及び飲料の濃度計測方法
CN112174071A (zh) 用碳化填充产品填充待填充容器的方法和装置
US7066217B2 (en) Method for filling a container with a liquid or pourable substance
US11077023B2 (en) Method for producing a medical preparation using a peristaltic pump
WO2016134279A1 (en) System and method for compensating binary inlet buffers during inline buffer diluation
JP3568452B2 (ja) 濃度計測装置、飲料の濃度計測方法及び飲料の製造方法
WO2017160904A1 (en) Dispenser pump calibration system
JPS58197521A (ja) 流量測定装置
JP3947914B2 (ja) 飲料製造機の原料搬出制御装置
JP4194376B2 (ja) 送出量の設定装置
JP3411596B2 (ja) 高粘度液充填装置
JP3426670B2 (ja) 原液連続流量制御装置
EP1703964B1 (en) Method and apparatus for producing a detergent stock solution for use in industrial washing machines
CA2611837A1 (en) Method and apparatus for continuous liquid stream blending

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees