JP3960080B2 - Plasma processing method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂基板の表面改質を目的として行われるプラズマ処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子が実装される基板では、半導体素子のフリップチップ工法による実装や半導体素子実装後のワイヤボンディングや樹脂封止に先立って基板の表面をプラズマ処理することが行われる。このプラズマ処理は、ワイヤボンディングのボンディング点の表面を清浄化することによりボンディング性を改善する目的や、基板の樹脂表面を改質して封止樹脂の密着性を向上させる目的で行われるものである。このうち表面改質を目的として行われるプラズマ処理ではプラズマ発生用ガスとして酸素が用いられ、プラズマ放電によって発生した酸素ラジカルなどの活性物質の化学的作用によって樹脂表面を改質する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のプラズマ処理においては、活性物質の化学的作用による表面改質効果とともに、酸素イオンや電子などの荷電粒子が衝突することによる物理作用によって樹脂表面の物質を除去するスパッタリング効果が発生する。そしてこのスパッタリングが過剰に行われると、樹脂表面が損傷を受けて封止樹脂との密着性を低下させる結果となり、本来の処理目的に反することとなる。このため、従来の樹脂基板の表面改質を目的とするプラズマ処理においては、基板への損傷を防止して効率的なプラズマ処理を行うことが困難であるという問題点があった。
【0004】
そこで本発明は、樹脂基板の表面改質を目的とするプラズマ処理において、基板への損傷を防止しつつプラズマ処理を効率よく行うことができるプラズマ処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のプラズマ処理方法は、真空チャンバと、この真空チャンバ内に相対向して配置された1対の電極と、これらの電極の間のプラズマ処理空間に配設され処理対象の樹脂基板が載置される基板載置部と、前記電極に高周波電圧を印加する高周波電源部と、この高周波電源部を制御する電源制御部と、前記真空チャンバ内を真空排気する真空排気部と、前記真空チャンバ内に反応性ガスを含むプラズマ発生用ガスを供給するガス供給部とを備えたプラズマ処理装置によって樹脂基板の表面改質を行うプラズマ処理方法であって、前記高周波電源部の出力および前記プラズマ処理空間におけるプラズマ発生用ガスの処理圧力とを制御して前記処理圧力が50[Pa]を超える条件でプラズマを発生させることにより、前記1対の電極間電圧のセルフバイアス電圧を前記処理圧力が50[Pa]以下の低処理圧力条件下における場合と比較して小さくして前記電極間のプラズマ放電によって前記プラズマ処理空間に発生した荷電粒子による樹脂基板表面に対するスパッタリング効果が許容上限を超えないようにして樹脂基板表面のスパッタリングによる損傷を防止するとともに、前記プラズマ処理空間に発生した活性物質の化学作用によって樹脂基板の表面改質を行う。
【0007】
本発明によれば、高周波電源の出力およびプラズマ処理空間におけるプラズマ発生用ガスの処理圧力とを制御して、電極間のプラズマ放電によってプラズマ処理空間に発生した荷電粒子による樹脂基板表面に対するスパッタリング効果が許容上限を超えないようにすることにより、樹脂基板表面のスパッタリングによる損傷を防止するとともに、プラズマ処理空間に発生した活性物質の化学作用によって樹脂基板の表面改質を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の断面図、図2は本発明の一実施の形態のプラズマ処理方法におけるプラズマ処理空間の状態説明図、図3は本発明の一実施の形態のプラズマ処理方法におけるガス流量とエッチングレートとの相関を示すグラフ、図4は本発明の一実施の形態のプラズマ処理方法における電極間電圧を示すグラフである。
【0009】
まず図1を参照してプラズマ処理装置について説明する。図1において、真空チャンバ1の内部には、1対をなす下部電極3および上部電極5が相対向して配置されている。下部電極3の下部は絶縁体2を介して真空チャンバ1の底面を貫通して外部に突出しており、上部電極5の上部は真空チャンバ1の上面を貫通して接地部6に接続されている。下部電極3と上部電極5の間の空間はプラズマ処理空間7となっており、下部電極3の上面にはプラズマ処理の対象となる樹脂材質の基板4が載置される。下部電極3の上面は処理対象の基板4を載置する基板載置部となっている。
【0010】
真空チャンバ1の底面には、2つの開孔部1a,1bが設けられており、開孔部1a,1bはそれぞれ真空排気部9、ガス供給部10に接続されている。真空排気部9を駆動することにより、真空チャンバ1の内部が真空排気される。またガス供給部10を駆動することにより、真空チャンバ1の内部には、酸素ガスなどの反応性ガスを含むプラズマ発生用ガスが供給される。
【0011】
真空排気部9、ガス供給部10の駆動において、制御部12によって真空排気部9、ガス供給部10を制御することにより、真空チャンバ1内部の真空度および真空チャンバ1内に供給されるプラズマ発生用ガスの供給量を制御することができ、従って真空チャンバ1内のプラズマ処理空間7におけるにおけるプラズマ発生用ガスの圧力(処理圧力)を所定圧力に設定することができる。
【0012】
下部電極3には電源制御部11によって制御される高周波電源部8が接続されており、高周波電源部8を駆動することにより、上部電極5と下部電極3との間には高周波電圧が印加される。真空チャンバ1内を真空排気した後にプラズマ発生用ガスを供給した状態で高周波電源部8を駆動することにより、プラズマ処理空間7には酸素ガスを含むプラズマ発生用ガスのプラズマが発生する。このとき、制御部12によって、真空排気部9、ガス供給部10および電源制御部11を制御することにより、真空チャンバ1内の処理圧力および高周波電源部8の出力を所望の条件に設定することができるようになっている。
【0013】
次に図2を参照して、酸素ガスを含むプラズマ発生用ガスによってプラズマを発生させたときのプラズマ処理空間7の状態について説明する。図2に示すように、下部電極3と上部電極5との間に高周波電圧(電極間電圧)Vを印加してプラズマ放電を発生させることにより、プラズマ処理空間7には酸素ガスのプラズマ(破線13参照)が発生し、酸素イオンO+、電子e-などの荷電粒子および酸素ラジカルO*が発生する。酸素イオンO+、電子e-はそれぞれ正電荷、負電荷を有する粒子である。また酸素ラジカルO*は、酸素原子が活性化した電気的に中性の粒子である。なおプラズマ発生用ガスとしてここでは酸素を用いる例を示しているが、塩素やフッ素、臭素を用いてもよく、またはこれらを混合したものでも良い。
【0014】
このようなプラズマが発生した状態で、下部電極3上に処理対象の基板4を載置すると、基板4の上面には、上述の酸素イオンO+と電子e-などの荷電粒子による物理作用、すなわちこれらの荷電粒子が基板4の表面に衝突することによるスパッタリング効果が作用する。これにより、基板4を構成する樹脂材料の表面が部分的に除去される。またこのスパッタリング効果と同時に、活性物質である酸素ラジカルO*の化学作用により、基板4の樹脂表面の表面改質が行われる。
【0015】
次に図3,図4を参照して、プラズマ処理方法の例について説明する。図3は、前述のプラズマ処理装置を用いて、系統的なプラズマ処理試験を行った結果に基づいて求められたエッチングレートと処理圧力との相関を示している。すなわち、高周波電源部8の高周波出力を600Wに設定した場合において、ガス供給部10を制御して真空チャンバ1内に供給される酸素ガスの流量(横軸)を徐々に増加させた場合における試験基板の単位時間あたりの表面除去量(縦軸)をグラフで示している。
【0016】
図3から判るように、酸素ガスの流量を次第に増加させて処理圧力が増大するのに伴って、エッチングレートは徐々に低下している。そして特定の処理圧力以上ではエッチングレートはほぼゼロに近く、樹脂表面に対するスパッタリング効果がほとんど生じていないことが判る。なお、スパッタリング効果が生じない場合にあっても、プラズマ放電によって発生する酸素ラジカルO*が基板4の表面近傍に存在している限りにおいては、基板4の樹脂表面には酸素ラジカルO*の化学作用が及び、表面改質効果が損なわれることはない。
【0017】
すなわち、本実施の形態のプラズマ処理方法においては、前述のプラズマ処理装置によって樹脂材質の基板4の表面改質を目的としたプラズマ処理を行うに際して、高周波電源部8の出力およびプラズマ処理空間7におけるプラズマ発生用ガスの処理圧力とを制御することにより、プラズマ放電によってプラズマ処理空間7に発生した荷電粒子による基板4表面に対するスパッタリング効果が許容上限を超えないようにして基板4表面の過度のスパッタリングによる損傷を防止するとともに、プラズマ処理空間7に発生した活性物質(酸素ラジカルO*)の化学作用によって、基板4の表面改質を行うようにしている。
【0018】
ここで、上記プラズマ処理方法における処理条件の具体例について説明する。前述のようにこの処理条件は、実際のプラズマ処理装置を用いて行った試験結果から求められるものである。図3に示すように、高周波電源部8の高周波出力を600Wに設定した場合のエッチングレートの実測例では、処理圧力57.5[Pa]でエッチングレートがほぼゼロとなっている。したがって、この圧力よりも幾分低い処理圧力(50[Pa])を実用的な処理圧力の下限として設定すれば、基板4の樹脂表面に対して過剰なスパッタリング効果を及ぼすことなく、表面改質効果のみを確保することができる。すなわち本実施の形態では、処理圧力50[Pa]以上の条件で表面改質を目的としたプラズマ処理を行う。もちろん、高周波出力との関連において、安定したプラズマが発生可能な圧力条件であることが前提であることはいうまでもない。
【0019】
次に図4を参照して、上記プラズマ処理における電極間電圧Vについて説明する。図4(a)は、高周波電源部8が発生する高周波電圧の印加パターンを示しており、規則正しいステップ状波形の交番電圧が印加されるようになっている。これに対し、図4(b)は、プラズマ処理空間7における処理圧力が低い処理条件において、図4(a)に示す波形の交番電圧を印加した場合の電極間電圧V(図2に示す下部電極3と上部電極5との間に実際に生じる電位差)を示している。
【0020】
すなわち、交番電圧が電極間に印加されることにより、基板4が載置された下部電極3の帯電状態は、正、負を交互に繰り返す。そして下部電極3が正電荷によって帯電しているときには、プラズマ処理空間7内に発生した帯電粒子のうちの負電荷である電子e-が基板4に向かって移動し、基板4の表面に到達して負電荷を基板4に与える。これに対し、下部電極3が負電荷によって帯電したときには、プラズマ処理空間7内に発生した帯電粒子のうちの正電荷である酸素イオンO+が基板4に向かって移動し、基板4の表面に到達して正電荷を基板4に与える。
【0021】
このとき、電子e-は酸素イオンO+と比較して質量が格段に小さいことから、電子e-は基板4の表面に速やかに到達し、単位時間内に基板4に到達する電子e-の数は多い。従って単位時間に多くの負電荷が基板4に与えられ、この結果交番電圧印加中において電極間電圧Vは低下する(図4(b)に示すA参照)。これに対し、下部電極3が負に帯電して酸素イオンO+が基板4に対して移動する際には、酸素イオンO+の質量が大きいことから移動速度が遅く、単位時間内に基板4に到達する酸素イオンO+の数は少ない。従って、単位時間に基板4に与えられる正電荷はわずかであり、交番電圧印加中における電極間電圧V(負電圧)の低下は小さい(図4(b)に示すB参照)。
【0022】
このような電圧変化が交番電圧印加の度に反復されることにより、電極間電圧Vは次第に負側へ移動し、定常状態においては負側にある電圧値(セルフバイアス電圧Vdc)だけバイアスされた形となる。そしてこのセルフバイアス電圧Vdcが大きくなるに従って酸素イオンO+が基板4に対して衝突する際のエネルギが増大し、酸素イオンO+によるスパッタリング効果が増大するとともに、電子e-によるスパッタリング効果がこれに重畳される。
【0023】
これに対し、図4(c)はプラズマ処理空間7における処理圧力が高く、50[Pa]を超える条件でプラズマを発生させた場合の電極間電圧Vを示している。このような高圧力の処理条件下では真空チャンバ1内のガス密度が高く、プラズマ処理空間7内には酸素イオンO+や酸素ラジカルO*などの粒子が多数存在することから、電子e-が基板4に向かって移動する過程でこれらの粒子と衝突する確率が高い。
【0024】
このため、図4(b)に示す場合と比較して、基板4の表面に到達する電子e-の数が少なく、交番電圧印加中における電極間電圧Vの低下が少ない。この結果、セルフバイアス電圧Vdcは、図4(b)に示す低処理圧力条件下における場合と比較して小さく、酸素イオンO+が基板4に対して衝突することによるスパッタリング効果を抑制することができる。したがって、スパッタリングが過剰に行われることによる基板4の樹脂表面の損傷を生じさせることなく、基板4の表面改質を目的とするプラズマ処理を効率よく行うことができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、高周波電源の出力およびプラズマ処理空間におけるプラズマ発生用ガスの処理圧力とを制御して、電極間でのプラズマ放電によってプラズマ処理空間に発生した荷電粒子による樹脂基板表面に対するスパッタリング効果が許容上限を超えないようにすることにより、樹脂基板表面のスパッタリングによる損傷を防止するとともに、プラズマ処理空間に発生した活性物質の化学作用によって樹脂基板の表面改質を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の断面図
【図2】本発明の一実施の形態のプラズマ処理方法におけるプラズマ処理空間の状態説明図
【図3】本発明の一実施の形態のプラズマ処理方法におけるガス流量とエッチングレートとの相関を示すグラフ
【図4】本発明の一実施の形態のプラズマ処理方法における電極間電圧を示すグラフ
【符号の説明】
1 真空チャンバ
3 下部電極
4 基板
5 上部電極
7 プラズマ処理空間
8 高周波電源部
9 真空排気部
10 ガス供給部
11 電源制御部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a plasma processing method performed for the purpose of surface modification of a resin substrate.
[0002]
[Prior art]
In a substrate on which a semiconductor element is mounted, the surface of the substrate is subjected to plasma treatment prior to mounting of the semiconductor element by a flip chip method, wire bonding or resin sealing after the semiconductor element is mounted. This plasma treatment is performed for the purpose of improving the bondability by cleaning the surface of the bonding point of wire bonding, or for the purpose of improving the adhesion of the sealing resin by modifying the resin surface of the substrate. is there. Among these, in plasma processing performed for the purpose of surface modification, oxygen is used as a plasma generating gas, and the resin surface is modified by the chemical action of an active substance such as oxygen radicals generated by plasma discharge.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described plasma treatment, a sputtering effect that removes a substance on the resin surface by a physical action caused by collision of charged particles such as oxygen ions and electrons occurs in addition to a surface modification effect by a chemical action of an active substance. . And if this sputtering is performed excessively, the resin surface is damaged, resulting in a decrease in adhesion with the sealing resin, which is contrary to the original processing purpose. For this reason, in the conventional plasma processing for the purpose of surface modification of the resin substrate, there is a problem that it is difficult to prevent the substrate from being damaged and to perform efficient plasma processing.
[0004]
Therefore, an object of the present invention is to provide a plasma processing method capable of efficiently performing plasma processing while preventing damage to the substrate in plasma processing for the purpose of surface modification of a resin substrate.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The plasma processing method according to
[0007]
According to the present invention, the sputtering effect on the resin substrate surface by the charged particles generated in the plasma processing space by the plasma discharge between the electrodes is controlled by controlling the output of the high frequency power supply and the processing pressure of the plasma generating gas in the plasma processing space. By preventing the allowable upper limit from being exceeded, damage to the resin substrate surface due to sputtering can be prevented, and surface modification of the resin substrate can be performed by the chemical action of the active substance generated in the plasma processing space.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a cross-sectional view of a plasma processing apparatus according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is an explanatory diagram of a state of a plasma processing space in the plasma processing method of an embodiment of the present invention, and FIG. 3 is an embodiment of the present invention. FIG. 4 is a graph showing the interelectrode voltage in the plasma processing method according to one embodiment of the present invention.
[0009]
First, the plasma processing apparatus will be described with reference to FIG. In FIG. 1, a pair of a
[0010]
Two openings 1a and 1b are provided on the bottom surface of the
[0011]
When the vacuum exhaust unit 9 and the
[0012]
The
[0013]
Next, the state of the
[0014]
When the
[0015]
Next, an example of the plasma processing method will be described with reference to FIGS. FIG. 3 shows the correlation between the etching rate and the processing pressure obtained based on the result of the systematic plasma processing test using the above-described plasma processing apparatus. That is, when the high-frequency output of the high-frequency
[0016]
As can be seen from FIG. 3, the etching rate gradually decreases as the flow rate of the oxygen gas is gradually increased to increase the processing pressure. It can be seen that the etching rate is almost zero at a specific processing pressure or higher, and that the sputtering effect on the resin surface hardly occurs. Incidentally, even when the sputtering effect does not occur, as long as the oxygen radicals O * generated by the plasma discharge is present in the vicinity of the surface of the
[0017]
That is, in the plasma processing method of the present embodiment, when the plasma processing for the purpose of surface modification of the
[0018]
Here, a specific example of processing conditions in the plasma processing method will be described. As described above, this processing condition is obtained from the results of tests performed using an actual plasma processing apparatus. As shown in FIG. 3, in the measured example of the etching rate when the high frequency output of the high frequency
[0019]
Next, the interelectrode voltage V in the plasma processing will be described with reference to FIG. FIG. 4A shows an application pattern of a high-frequency voltage generated by the high-frequency
[0020]
That is, when an alternating voltage is applied between the electrodes, the charging state of the
[0021]
At this time, since the electron e − has a remarkably smaller mass than the oxygen ion O + , the electron e − quickly reaches the surface of the
[0022]
By repeating such a voltage change every time an alternating voltage is applied, the interelectrode voltage V gradually moves to the negative side, and is biased by a voltage value on the negative side (self-bias voltage Vdc) in a steady state. It becomes a shape. The energy when the oxygen ions O + collide against the
[0023]
On the other hand, FIG. 4C shows the inter-electrode voltage V when the plasma is generated under a condition where the processing pressure in the
[0024]
Therefore, as compared with the case shown in FIG. 4B, the number of electrons e − reaching the surface of the
[0025]
【The invention's effect】
According to the present invention, the sputtering effect on the resin substrate surface by the charged particles generated in the plasma processing space by the plasma discharge between the electrodes by controlling the output of the high-frequency power source and the processing pressure of the plasma generating gas in the plasma processing space. By preventing the above from exceeding the allowable upper limit, the resin substrate surface can be prevented from being damaged by sputtering, and the surface modification of the resin substrate can be performed by the chemical action of the active substance generated in the plasma processing space.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a plasma processing apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is an explanatory diagram of a state of a plasma processing space in a plasma processing method according to an embodiment of the present invention. FIG. 4 is a graph showing the correlation between the gas flow rate and the etching rate in the plasma processing method according to the embodiment. FIG. 4 is a graph showing the interelectrode voltage in the plasma processing method according to the embodiment of the invention.
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記高周波電源部の出力および前記プラズマ処理空間におけるプラズマ発生用ガスの処理圧力とを制御して前記処理圧力が50[Pa]を超える条件でプラズマを発生させることにより、前記1対の電極間電圧のセルフバイアス電圧を前記処理圧力が50[Pa]以下の低処理圧力条件下における場合と比較して小さくして前記電極間のプラズマ放電によって前記プラズマ処理空間に発生した荷電粒子による樹脂基板表面に対するスパッタリング効果が許容上限を超えないようにして樹脂基板表面のスパッタリングによる損傷を防止するとともに、前記プラズマ処理空間に発生した活性物質の化学作用によって樹脂基板の表面改質を行うことを特徴とするプラズマ処理方法。A vacuum chamber, a pair of electrodes arranged opposite to each other in the vacuum chamber, and a substrate platform on which a processing target resin substrate is placed and disposed in a plasma processing space between these electrodes; A high-frequency power supply unit that applies a high-frequency voltage to the electrodes, a power supply control unit that controls the high-frequency power supply unit, a vacuum exhaust unit that evacuates the vacuum chamber, and a plasma containing a reactive gas in the vacuum chamber A plasma processing method for modifying the surface of a resin substrate by a plasma processing apparatus including a gas supply unit for supplying a gas for generation,
The Rukoto plasma is generated under the condition in which the said treatment pressure output and the controls the process pressure of the plasma generating gas in the plasma processing space of the high-frequency power supply unit is more than 50 [Pa], between the pair of electrodes Resin substrate surface due to charged particles generated in the plasma processing space by plasma discharge between the electrodes by reducing the self-bias voltage of the voltage as compared with the case where the processing pressure is lower than 50 [Pa]. The surface of the resin substrate is modified by the chemical action of the active substance generated in the plasma processing space, while preventing the sputtering effect on the resin substrate from exceeding the allowable upper limit to prevent damage due to sputtering of the resin substrate surface. Plasma processing method.
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