JP3959822B2 - Rotary pump and brake device provided with the rotary pump - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体を吸入・吐出する回転式ポンプ及び回転式ポンプを用いたブレーキ装置に関し、特にトロコイドポンプ等の内接歯車ポンプに適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】
内接型の回転式ポンプとして、トロコイドポンプがある。このトロコイドポンプを図8に示す。この図に示すように、トロコイドポンプは、外周に外歯部201aを備えたインナーロータ201、内周に内歯部202aを備えたアウターロータ202、及びこれらアウターロータ202とインナーロータ201を収納するケーシング204等から構成されている。インナーロータ201及びアウターロータ202は、内歯部202aと外歯部201aとが互いに噛み合わさり、これら互いの歯によって複数の空隙部203を形成した状態でケーシング204内に配置されている。
【0003】
アウターロータ202とインナーロータ201の両中心軸X′、Y′を通る線をポンプの中心線Z′とすると、この中心線Z′を挟んだ両側には、上記複数の空隙部203と連通する吸入口205や吐出口206が備えられている。ポンプ駆動時には、インナーロータ201は中心軸Y′を駆動軸として回転運動し、それに伴って外歯部201aと内歯部202aの噛合によりアウターロータ202も同方向へ回転する。このときに、それぞれの空隙部203の容積がアウターロータ202及びインナーロータ201が1回転する間に大小に変化して吸入口205からオイルを吸入し、吐出口206でオイルを吐き出すようになっている。
【0004】
このように動作するトロコイドポンプ等の内接型ギアポンプの問題として、アウターロータ202とインナーロータ201との隙間から生じるオイル洩れがある。これは、アウターロータ202とインナーロータ201とが噛み合ってできる複数の空隙部203のうち、体積が最大となる部分において、吐出圧と吸入圧との圧力差によってアウターロータ202がインナーロータ201から離れ、隙間が開いてしまうことから発生する。
【0005】
この体積が最大となる部分は、吸入口205と吐出口206のいずれにも連通していない閉じ込み部となっており、吸入圧と吐出圧の圧力差を保持して、ポンプによる吸入・吐出動作を円滑に行う上で重要な役割を果たしている所であるが、上記のようにオイル洩れが発生するとこの円滑なポンプ動作ができなくなってしまう。
【0006】
このため、実開平5−6170号公報では、アウターロータ202とインナーロータ201との隙間をなくし、この隙間からのオイル洩れを防止するようにしている。
具体的には、閉じ込み部近傍におけるアウターロータ202とケーシング204との間隙L1を、閉じ込み部の反対側におけるアウターロータ202とケーシング204との間隙L2よりも小さくすることによって、ケーシング204内面のうち紙面右側の部分(点P)にアウターロータ202を押しつけると共に、アウターロータ202を紙面下側に移動させて、閉じ込み部におけるアウターロータ202とインナーロータ201の隙間が塞がるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、アウターロータ202やインナーロータ201は、製造段階で製造誤差が発生するため、アウターロータ202における内歯部202aの高さ(径方向の長さ)やインナーロータ201における外歯部201aの高さ(径方向の長さ)はそれぞれ異なった状態となる。このため、駆動軸、インナーロータ201、アウターロータ202及びケーシング204相互間のクリアランスの設定は、例えば内歯部202aのうち最大の高さのものと外歯部201aのうち最大の高さのものとを一致させた状態で設定する等の方法で行われる。
【0008】
しかしながら、上述したように、各内歯部202aと各外歯部201aの高さが異なっているため、クリアランスを設定した時よりも内歯部202aや外歯部201aの高さが低いものが閉じ込み部に位置するときに、内歯部202aと外歯部201aの間に隙間が開いてしまい、この隙間からオイル洩れが発生してしまうという問題が発生する。
【0009】
また、吐出圧が高圧となったときには、ケーシング204内面のうち紙面右側の部分(点P付近)にアウターロータ202を押しつける力が大きくなり、ポンプ駆動が円滑に行われなくなったり、さらにアウターロータ202及びインナーロータ201がロックしてしまってポンプ駆動が行えなくなるという問題がある。
【0010】
本発明は上記問題に鑑みて成され、アウターロータとインナーロータによって形成される閉じ込み部における隙間をなくすと共に、吐出圧が高圧なときにもポンプ駆動が安定して行える回転式ポンプを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明においては、第1の閉じ込み部(53a)を形成する内歯部(51a)が該第1の閉じ込み部を形成する外歯部(52a)を押す方向に、アウターロータ(51)を移動させるようになっており、アウターロータの中心軸(X)とインナーロータの中心軸(Y)とを結んでできる線(Z)上に内歯部と外歯部の先端同士が位置するときに、第1の閉じ込み部におけるアウターロータとインナーロータとの間隙(L3)と、第1の閉じ込み部が形成されている側におけるインナーロータと駆動軸(54)との間隙(L4)とが略零になる状態で、アウターロータの外周のうち第2の閉じ込み部(53b)が形成されている側における該アウターロータとケーシング(73)との間隙(L2)が略零になるように組付けられていることを特徴としている。
【0012】
このように、第1の閉じ込み部を形成する内歯部が該第1の閉じ込み部を形成する外歯部を押す方向に、アウターロータを移動させるようになっているものにおいて、アウターロータの中心軸とインナーロータの中心軸とを結んでできる線上に内歯部と外歯部の先端同士が位置するときに、第1の閉じ込み部におけるアウターロータとインナーロータとの間隙と、第1の閉じ込み部が形成されている側におけるインナーロータと駆動軸との間隙とが略零になる状態で、アウターロータの外周のうち第2の閉じ込み部が形成されている側における該アウターロータとケーシングとの間隙が略零になるように組付けるようにすれば、第1の閉じ込み部における外歯部と内歯部の隙間をなくす方向にアウターロータをたわませることができる。
【0013】
このため、第1の閉じ込み部における外歯部と内歯部の隙間をなくすことができ、第1の閉じ込み部におけるオイル洩れを防止することができる。
そして、アウターロータはケーシングのうち第2の閉じ込み部近傍で接するため、アウターロータがケーシングに押しつけられてもポンプ駆動が円滑に行われ、アウターロータとインナーロータとがロックしてポンプ駆動が行えなくなることもない。従って、吐出圧が高圧なときにもポンプ駆動が安定して行える回転式ポンプとすることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明においては、内歯部のうち最も高さが高い部分(d1max)と外歯部のうち最も高さが高い部分(d2max)がアウターロータの中心軸とインナーロータの中心軸とを結んでできる線上で、かつ第1の閉じ込み部が形成されている側に位置するときに組付けられていることを特徴としている。
例えば、アウターロータの中心軸とインナーロータの中心軸とを結んでできる線上で、かつ第1の閉じ込み部が形成されている側に、内歯部のうち最も高さが高い部分(d1max)や外歯部のうち最も高さが高い部分(d2max)がない状態で組付けが行われていた場合には、その時の内歯部や外歯部よりも高さが高いものが位置したときに、アウターロータが浮き上がってしまう場合がある。このため、このように内歯部のうち最も高さが高い部分(d1max)と外歯部のうち最も高さが高い部分(d2max)がアウターロータの中心軸とインナーロータの中心軸とを結んでできる線上で、かつ第1の閉じ込み部が形成されている側に位置するときに組付ければ、アウターロータの浮き上がりを防止することができ、第1の閉じ込み部における外歯部と内歯部の隙間を無くす方向にアウターロータをたわませることができる。
【0015】
なお、請求項3に示すように、ケーシングに、吸入口(60)側におけるアウターロータの外周と吸入口とを連通する少なくとも1つの低圧側導通経路(71b、71c)と、吐出口(61)側におけるアウターロータの外周と吐出口とを連通する少なくとも1つの高圧側導通経路(71d)とを備え、アウターロータの外周のうち、第1の閉じ込み部が形成されている側を第2の閉じ込み部が形成されている側よりも高圧にするようになっていれば、第1の閉じ込み部を形成する内歯部が該第1の閉じ込み部を形成する外歯部を押す方向に、アウターロータを移動させることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明においては、高圧側導通経路と低圧側導通経路の間におけるアウターロータの外周のうち、第1の閉じ込み部が形成されている側には、この間における流体の流動を抑制する第1のシール手段(80)が備えられていることを特徴としてる。
第1の閉じ込み部を形成する内歯部が第1の閉じ込み部を形成する外歯部を押さえつけるように、回転式ポンプ(10)が構成されている場合には、アウターロータはこの押さえつけている方向に移動してケーシングと接する。このため、この接する部分においてはシール性が発揮される。従って、高圧側導通経路と低圧側導通経路の間におけるアウターロータの外周のうち第1の閉じ込み部が形成されている側にのみ、第1のシール手段を設ければ、アウターロータの外周の高圧な部分から低圧な部分への流体洩れを防止することができ、アウターロータの外周の高圧な部分から低圧な部分への流体洩れを防止することができる。これにより、ポンプの容積効率を向上させると同時にポンプ駆動を安定して行うことができる。
【0017】
請求項5に記載の発明においては、高圧側導通経路と低圧側導通経路の間におけるアウターロータの外周のうち、第2の閉じ込み部が形成されている側には、この間における流体の流動を抑制する第2のシール手段(90、100)が備えられていることを特徴としている。
このように、高圧側導通経路と低圧側導通経路の間におけるアウターロータの外周のうち、第2の閉じ込み部が形成されている側に第2のシール手段を備えれば、アウターロータとケーシングが接する部分によってシール性を確保するよりも、より確実にシール性を確保することができる。このため、アウターロータの外周の高圧な部分から低圧な部分への流体洩れをより効果的に防止することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明においては、ブレーキ液圧発生手段(1〜3)と制動力発生手段(4、5)にブレーキ液圧を伝達する主管路(A)と、制動力を高めるためにブレーキ液圧発生手段から制動力発生手段にブレーキ液を供給する補助管路(D)とを有したブレーキ装置において、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の回転式ポンプが、吸入口をブレーキ液圧発生手段側に向け、吐出口を制動力発生手段側に向けて補助管路に設けられていることを特徴としている。
【0019】
本ブレーキ装置においては、踏力に基づき発生したブレーキ液圧によって補助管路内のブレーキ液圧は高圧となる。従って、アウターロータの外周の高圧な部分から低圧な部分にブレーキ液が流動してしまうというブレーキ液洩れが発生し易い。しかしながら、請求項1乃至4に記載の油圧回路においては、吸入口に高圧がかかった場合においても、アウターロータの外周を通じて高圧な部分から低圧な部分へブレーキ液が洩れることを好適に防止することができる。これにより、上記回転式ポンプを用いてブレーキ動作を良好に行えるブレーキ装置とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施形態について説明する。
図1に、回転式ポンプとしてトロコイドポンプを適用したブレーキ装置のブレーキ配管概略図を示す。以下、ブレーキ装置の基本構成を、図1に基づいて説明する。本例では前輪駆動の4輪車において、右前輪−左後輪、左前輪−右後輪の各配管系統を備えるX配管の油圧回路を構成する車両に本発明によるブレーキ装置を適用した例について説明する。
【0021】
図1に示すように、ブレーキペダル1は倍力装置2と接続されており、この倍力装置2によりブレーキ踏力等が倍力される。
そして、倍力装置2は、倍力された踏力をマスタシリンダ3に伝達するブッシュロッド等を有しており、このブッシュロッドがマスタシリンダ3に配設されたマスタピストンを押圧することによりマスタシリンダ圧が発生する。なお、これらブレーキペダル1、倍力装置2及びマスタシリンダ3がブレーキ液圧発生手段に相当する。
【0022】
また、このマスタシリンダ3には、マスタシリンダ3内にブレーキ液を供給したり、マスタシリンダ3内の余剰ブレーキ液を貯留するマスタリザーバ3aが接続されている。
そして、マスタシリンダ圧は、アンチロックブレーキ装置(以下、ABSという)を介して右前輪FR用のホイールシリンダ4及び左後輪RL用のホイールシリンダ5へ伝達されている。以下の説明は、右前輪FR及び左後輪RL側について説明するが、第2の配管系統である左前輪FL及び右後輪RR側についても全く同様であるため、説明は省略する。
【0023】
そして、このブレーキ装置はマスタシリンダ3に接続する管路(主管路)Aを備えており、この管路Aには比例制御弁(PV:プロポーショニングバルブ)22が備えられている。そして、この比例制御弁22によって管路Aは2部位に分けられている。すなわち管路Aは、マスタシリンダ3から比例制御弁22までの間においてマスタシリンダ圧を受ける管路A1と、比例制御弁22から各ホイールシリンダ4、5までの間の管路A2に分けられる。
【0024】
この比例制御弁22は、通常、正方向にブレーキ液が流動する際には、ブレーキ液の基準圧を所定の減衰比率をもって下流側に伝達する作用を有している。そして、図1に示すように、比例制御弁22を逆接続することにより、管路A2側が基準圧となる。
また、管路A2において、管路Aは2つに分岐しており、開口する一方にはホイールシリンダ4へのブレーキ液圧の増圧を制御する増圧制御弁30が備えられ、他方にはホイールシリンダ5へのブレーキ液圧の増圧を制御する増圧制御弁31が備えられている。
【0025】
これら増圧制御弁30、31は、ABS用の電子制御装置(以下、ECUという)により連通・遮断状態を制御できる2位置弁として構成されている。そして、この2位置弁が連通状態に制御されているときには、マスタシリンダ圧あるいはポンプのブレーキ液の吐出によるブレーキ液圧を各ホイールシリンダ4、5に加えることができる。
【0026】
なお、ABS制御が実行されていないノーマルブレーキ時には、これら第1、第2の増圧制御弁30、31は常時連通状態に制御されている。なお、増圧制御弁30、31には、それぞれ安全弁30a、31aが並列に設けられており、ブレーキ踏み込みを止めてABS制御が終了したときにおいてホイールシリンダ4、5側からブレーキ液を排除するようになっている。
【0027】
また、第1、第2の増圧制御弁30、31と各ホイールシリンダ4、5との間における管路Aとリザーバ20のリザーバ孔20aとを結ぶ管路Bには、ABS用のECUにより連通・遮断状態を制御できる減圧制御弁32、33がそれぞれ配設されている。これらの減圧制御弁32、33はノーマルブレーキ状態(ABS非作動時)では、常時遮断状態とされている。
【0028】
管路Aの比例制御弁22と増圧制御弁30、31とリザーバ20のリザーバ孔20aとを結ぶ管路Cには回転式ポンプ10が安全弁10a、10bに挟まれて配設されている。また、この回転式ポンプ10にはモータ11が接続されており、このモータ11によって回転式ポンプ10は駆動される。なお、この回転式ポンプ10についての詳細な説明は後述する。
【0029】
また、回転式ポンプ10が吐出したブレーキ液の脈動を緩和するために、管路Cのうち回転式ポンプ10の吐出側にはダンパ12が配設されている。 そして、リザーバ20と回転式ポンプ10の間と、マスタシリンダ3とを接続するように管路(補助管路)Dが設けられており、回転式ポンプ10はこの管路Dを介して管路A1のブレーキ液を汲み取り、管路A2へ吐出することによってホイールシリンダ4、5におけるホイールシリンダ圧をマスタシリンダ圧よりも高くして車輪制動力を高める。なお、比例制御弁22はこの際のマスタシリンダ圧とホイールシリンダ圧との差圧を保持する。
【0030】
そして、この管路Dには制御弁34が設けられており、この制御弁34はノーマルブレーキ時には常時遮断状態とされている。
なお、このときの管路Dから伝えられる液圧により、管路Cからリザーバ20へ逆流しないように管路C及び管路Dの接続部とリザーバ20の間には逆止弁21が配設されている。
【0031】
また、制御弁40は通常は連通状態であるが、マスタシリンダ圧が所定圧よりも低いときにホイールシリンダ4、5に急ブレーキをかける時、或いはTRC時に遮断されマスタシリンダ側とホイールシリンダ側との差圧を保つようになっている。
次に、図2(a)に回転式ポンプ10の模式図を示し、また図2(b)に図2(a)のA−O−B矢視断面図を示す。まず、図2(a)、(b)に基づき回転式ポンプ10の構造について説明する。
【0032】
この回転式ポンプ10におけるケーシング50のロータ室50a内には、アウターロータ51及びインナーロータ52がそれぞれの中心軸(図中の点Xと点Y)が偏心した状態で組付けられて収納されている。また、アウターロータ51は内周に内歯部51aを備えており、インナーロータ52は外周に外歯部52aを備えている。そして、これらアウターロータ51とインナーロータ52が互いの歯部によって複数の空隙部53を形成して、噛合面Sにて噛み合わさっている。なお、図2(a)からも判るように、本実施形態の回転式ポンプ10は、アウターロータ51の内歯部51aとインナーロータ52の外歯部52aとで空隙部53を形成する、仕切り板(クレセント)なしの多数歯トロコイドタイプのポンプである。また、インナーロータ52の回転トルクを伝えるために、インナーロータ52とアウターロータ51とは噛合面Sにて複数の接触点を有している。
【0033】
図2(b)に示されるように、ケーシング50は、両ロータ51、52を両側から挟むように配置される第1のサイドプレート部71及び第2のサイドプレート部72と、これら第1、第2のサイドプレート部71、72間に配設され、アウターロータ51及びインナーロータ52を収容する孔が設けられた中央プレート部73とから構成されており、これらによってロータ室50aが形成される。
【0034】
また、第1、第2のサイドプレート71、72の中心部には、ロータ室50a内と連通する中心孔71a、72aが形成されており、これら中心孔71a、72aにはインナーロータ52に配設された駆動軸54が嵌入されている。この駆動軸54にはキー54aが備えられており、このキー54aを介して駆動力が伝達されるようになっている。そして、アウターロータ51及びインナーロータ52は、中央プレート部73の孔内において回転自在に配設される。つまり、アウターロータ51及びインナーロータ52で構成される回転部は、ケーシング50のロータ室50a内を回転自在に組み込まれ、アウターロータ51は点Xを軸として回転し、インナーロータ52は点Yを軸として回転することになる。
【0035】
さらに、アウターロータ51及びインナーロータ52のそれぞれの回転軸となる点Xと点Yを通る線を回転式ポンプ10の中心線Zとすると、第1のサイドプレート部71のうち中心線Zを挟んだ左右には、ロータ室50aへ連通する吸入口60と吐出口61が形成されている。この吸入口60及び吐出口61は、複数の空隙部53に連通する位置に配設されている。そして、吸入口60を介して外部からのブレーキ液を空隙部53内に吸入し、吐出口61を介して空隙部53内のブレーキ液を外部へ吐出することができるようになっている。
【0036】
複数の空隙部53のうち、体積が最大となる閉じ込み部53aは、吸入口60及び吐出口61のいずれにも連通しないようになっており、この閉じ込み部53aによって吸入口60における吸入圧と吐出口61における吐出圧との差圧を保持している。
第1のサイドプレート部71には、アウターロータ51の外周と吸引口60とを連通する導通経路71b、71c、さらにアウターロータ51の外周と吐出口61とを連通する導通経路71dが設けられている。導通経路71bと導通経路71cは、それぞれアウターロータの回転軸となる点Yを中心として中心線Zから吸引口60方向へ約45度の位置に配設されている。また、導通経路71dは、吐出口61と連通する複数の空隙部53のうち、最も閉じ込み部53aに近い空隙部53とアウターロータ51の外周とを連通するように形成されており、点Yを中心として中心線Zから吐出口61方向へ約22.5度の位置に配設されている。
【0037】
そして、中央プレート73の孔を形成する中央プレート73の壁面であって、アウターロータ51の回転軸となる点Yを中心として中心線Zから吸引口60方向へ約22.5度の位置には、凹部73aが形成されており、この凹部73a内にアウターロータ51の外周におけるブレーキ液の流動を抑制するためのシール部材80が備えられている。具体的には、シール部材80は、導通経路71bと導通経路71dの間に配設されており、ブレーキ液圧が低圧になる部分と高圧になる部分をシールするようになっている。
【0038】
このシール部材80は、略円筒状をしたゴム部材80aと、直方体形状をしたテフロン製の樹脂部材80bとから構成されている。そして、樹脂部材80bはゴム部材80aによって押されて、アウターロータ51に接するようになっている。すなわち、製造誤差等によってアウターロータ51の大きさに若干の誤差分が生じるため、この誤差分を弾性力を有するゴム部材80aによって吸収できるようにしている。
【0039】
樹脂部材80bの幅は、凹部73a内に樹脂部材80bを配置したときに、ある程度隙間が空く程度になっている。つまり、樹脂部材80bの幅を凹部73aの幅と同等に形成すると、ポンプ駆動時におけるブレーキ液圧の流動によって樹脂部材80bが凹部73a内に入り込んだときに出てきにくくなるため、多少隙間が空く程度の大きさで樹脂部材80bを形成することで樹脂部材80bの上部にブレーキ液が入り込むようにして、このブレーキ液の圧力によって樹脂部材80bが凹部73a内から出てき易いようにしている。
【0040】
このような構造を有する回転式ポンプ100は、図3に示すような配置関係で組付けられている。この配置関係について、回転式ポンプ100の組付けと共に説明する。
回転式ポンプは、駆動軸54とインナーロータ52及びアウターロータ51とを中央プレート73の孔内に配置したのち、中央プレート73を所定の場所にネジ占め固定することによって組付けられる。このとき、中央プレート73内で駆動軸54、インナーロータ52及びアウターロータ51は互いに多少隙間をもって配置されている。
【0041】
この隙間を図3に示すように、紙面上側(閉じ込み室53aの近傍)におけるアウターロータ51と中央プレート73との隙間を間隔L1、アウターロータ51とインナーロータ52との隙間を間隔L3、駆動軸54とインナーロータ52との隙間を間隔L4とし、紙面下側(閉じ込み室53aの反対側)におけるアウターロータ51と中央プレート73との隙間を間隔L2とすると、本実施形態では間隔L3、L4を略零の状態にしておいて間隔L2が零になるようにして組付けている。つまり、間隔L1が、ほぼアウターロータ51の外径と中央プレート73の孔の内径との差となるようにしている。
【0042】
だだし、アウターロータ51に形成された内歯部51aの高さ(径方向の長さ)d1やインナーロータに形成された外歯部52aの高さ(径方向の長さ)d2は、製造誤差によって異なっているため、内歯部51aのうち最も高さが大きいものd1maxと外歯部52aのうち最も高さが大きいものd2maxとを閉じ込み部53aの位置(中心線Z上)に配置した状態で上記配置関係が満たされるようにする。
【0043】
つまり、内歯部51aのうち最も高さが大きいものd1maxと外歯部52aのうち最も高さが大きいものd2max以外のものを閉じ込み部53aの位置に配置した状態で上記配置関係を満たすように設定した場合には、設定したときよりも内歯部51aの高さと外歯部52aの高さの和が大きくなったときに、その分だけアウターロータ51が持ち上がってしまうため、間隔L2が開いてしまい、アウターロータ51を間隔L3が小さくなる方向にたわませることができなくなり、間隔L3の部分からのブレーキ液洩れが防止できなくなる場合があるからである。
【0044】
次に、このように構成されたブレーキ装置及び回転式ポンプ10の作動について説明する。
ブレーキ装置に備えられた制御弁34は、大きな制動力を必要とする場合、例えばブレーキ踏力に対応した制動力が得られない場合やブレーキペダル1の操作量が大きいとき等に適宜連通状態にされる。そして、管路Dを通じてブレーキペダル1の踏み込みによって発生している高圧なマスタシリンダ圧が回転式ポンプ10にかかる。
【0045】
一方、回転式ポンプ10は、モータ11の駆動により駆動軸54の回転に応じてインナーロータ52が回転運動し、それに伴って内歯部51aと外歯部52aの噛合によりアウターロータ51も同方向へ回転する。このとき、それぞれの空隙部53の容積がアウターロータ51及びインナーロータ52が1回転する間に大小に変化するため、吸入口60からブレーキ液を吸入し、吐出口61から管路A2に向けてブレーキ液を吐き出す。この吐出されたブレーキ液によってホイールシリンダ圧を増圧する。
【0046】
このように、本回転式ポンプ10はロータ51、52が回転することによって吸入口60からブレーキ液を吸入し、吐出口61からブレーキ液を吐出するという基本的なポンプ動作を行うことができる。
このとき、回転式ポンプ100を上記構成とし、さらに間隔L1、L2、L3、L4を上記関係としているため、ブレーキ液の圧力が以下のように作用する。
【0047】
まず、アウターロータ51の外周のうち吸入口60側は導通経路71b、71cを通じて吸入されるブレーキ液によって吸入圧とされ、アウターロータ51の外周のうち吐出口61側は導通経路71dを通じて吸入されるブレーキ液によって吐出圧とされる。このため、アウターロータ51の外周において低圧な部分と高圧な部分が生じし、最も高圧な吐出圧となる場所から遠ざかるにつれて低圧化し、最も低圧な吸入圧となる場所に至る。
【0048】
この最も高圧な吐出圧となる場所は、連通経路71dが閉じ込み部53aの近傍に配置されていることから、アウターロータ51の外周のうち閉じ込み部53aがある紙面上側の部分となる。このため、この紙面上側の部分は閉じ込み部53aとは反対側の紙面下側の部分よりも高圧となる。このとき、間隔L2を略零にし、間隔L1をそれより大きく設定しているため、アウターロータ51の外周のうち紙面上側の部分がより効果的に高圧になる。
【0049】
そして、回転式ポンプ100の回転時には、アウターロータ51の外周のうち紙面上側の部分に高圧がかかっているため、アウターロータ51を紙面下側に移動させるように作用する。つまり、閉じ込み部53aにおけるアウターロータ51とインナーロータ52との隙間を塞ぐように作用する。そして、移動させられたアウターロータ51は、中央プレート73の孔の紙面下側の部分と接触し、紙面上側の高圧となる部分と接触した紙面下側の部分とによって紙面上下方向から力を受けてたわむ。このようにアウターロータ51がたわむことによって、内歯部51aと外歯部52aとの高さが製造誤差によて異なっていても、この誤差分が吸収される。このため、閉じ込み部53aにおけるアウターロータ51とインナーロータ52との隙間をなくすことができ、この隙間を通じて吐出口61から吸入口60へブレーキ液が洩れるのを防止することができる。
【0050】
また、本実施形態では、連通経路71b〜71dを設けていることから、アウターロータ51の外周のうち吸入口60側の圧力と吸入口60とを共に低圧にさせつつ、アウターロータ51の外周のうち吐出口61側の圧力と吐出口61と共に高圧にすることができる。このため、アウタロータ51における紙面横方向の圧力がバランスされて、回転式ポンプ51を安定してバランス良く駆動できるようになっている。
【0051】
しかしながら、上述したように、アウターロータ51の外周において低圧な部分と高圧な部分が生じるため、アウターロータ51の外周の隙間を通じて高圧な部分から低圧な部分へブレーキ液が洩れる可能性がある。これを導通経路71bと導通経路71dの間に形成したシール部材80によって防止している。
すなわち、シール部材80によって、アウターロータ51の外周の低圧な部分と高圧な部分をシールして分離しているため、アウターロータ51の外周を通じて吐出口61側の高圧部分から吸入口50側の低圧部分に向けてオイル洩れが発生しないようになっている。このため、アウターロータ51の内外における圧力バランスが保持され、ポンプ駆動を安定して行えるようになっている。
【0052】
ところで、アウターロータ51の外周において、導通経路71dから導通経路71bの間の他に、導通経路71dから導通経路71cの間においてもブレーキ液圧が高圧な部分から低圧な部分が発生する。しかしながら、本実施形態においては、アウターロータ51が紙面下側に移動するようにしているため、紙面下側においてアウターロータ51の外周の一部と中央プレート73とが接点を有しており、この接点が絞りの役割を果たして、アウターロータ51の外周を通じてのブレーキ液の流動が抑制されるため、この間にシール部材を設けなくてもアウターロータ51の内外における圧力バランスを保持することができる。このような理由により、導通経路71dから導通経路71cの間にはシール部材を配していない。
【0053】
また、図8に示す上記従来公報におけるトロコイドポンプでは、吐出圧が低圧の際にはポンプ駆動が行えるが、吐出圧が高圧の際にはアウターロータとインナーロータとがロックして回転しなくなってしまいポンプ駆動が行えなくなるという問題もあった。これは、高圧吐出時に吐出口203の圧力が高くなるために、アウターロータ202は紙面右方向に強く押され、その結果ケーシング204内面の点P付近に強く押さえつけられるためである。つまり、アウターロータ202は、ケーシング204のP点付近から受ける紙面下向きの力とインナーロータ201の紙面上部から受ける紙面上向きの力とにより挟み込まれた状態となり、インナーロータ201及びアウターロータ202が回転しなくなってロックしてしまうのである。
このとき、紙面下方向にアウターロータ202が移動できるようになっていれば、ロックしなくてすむのであるが、すでにアウターロータ202が紙面下側に移動し、インナーロータ201と当たった状態となっており、これ以上紙面下側に移動できない状態となっているためロックしてしまう。この点について本実施形態における回転式ポンプ100と比較してみると、回転式ポンプ100も紙面下側に移動したときにアウターロータ51が中央プレート73に接触するようになっており、かつインナーロータ52から伝達される駆動力によってアウターロータ51に回転方向の力が加えられているため、これらについては従来公報に示されるトロコイドポンプと同様である。
【0054】
しかしながら、本実施形態における回転式ポンプ100では、紙面下側でアウターロータ51が中央プレートと接していることが異なる。すなわち、紙面下側においては、アウターロータ51の内歯部51aとインナーロータ52の外歯部52aとは、紙面上方向にアウターロータ51が移動することを規制するように噛み合わさっておらず、アウターロータ51は紙面上方に微小量ずれることができる。
【0055】
このため、インナーロータ52と中央プレート73の間にアウターロータ51が挟み込まれてロックされることがない。なお、このような場合においてもアウターロータ51がたわむことから、閉じ込み部53aにおいてアウターロータ51とインナーロータ52とが離れてしまうことはなく、ブレーキ液洩れすることはない。
【0056】
なお、本実施形態においては、シール部材80を中心線Zから吸入口60側に所定角度ずらすことによって、閉じ込み部53aにおいて内歯部51aを外歯部52aに押しつけるようにアウターロータ51を移動させる場合を示したが、これは一例であり、このようにアウターロータ51を移動させるものに本発明を適用すれば上記と同様の効果を得ることができる。
【0057】
(第2実施形態)
図4に、本実施形態における回転式ポンプ10の模式図を示す。なお、本実施形態における回転式ポンプ10は、第1実施形態に示したものとほぼ同様の構成を有しているため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図4に示すように、本実施形態における回転式ポンプ10では、アウターロータ51の外周のうち導通経路71dと導通経路71cの間において、中央ブレーキ73の孔を形成する中央プレート73の壁面に凹部73bを形成し、この凹部73b内にシール部材90を配設している。具体的には、導通経路71dと導通経路71cの間のうち凹部73bは中心線Zと交叉する位置に配設されている。なお、シール部材90は、シール部材80と同様にゴム部材90aと樹脂部材90bから構成されている。
【0058】
本実施形態においても、シール部材80は第1実施形態と同様の配置となっており、閉じ込み部53aにおいて、内歯部51aを外歯部52aに押しつけるようにアウターロータ51を紙面下側に移動させているため、シール部材90を設けなくても導通経路71dと導通経路71cの間におけるブレーキ液洩れは防止できる。しかしながら、上述したように第1実施形態では、導通経路71dと導通経路71cの間におけるシール性の確保は、アウターロータ51とケーシング50の接点(図中の点T)で行っているため、必ずしも十分であるとは限らない。
【0059】
従って、本実施形態のように、シール部材90を導通経路71dと導通経路71cの間に配設することによって、この間におけるシール性をより効果的に行うことができる。
(第3実施形態)
図5に、本実施形態における回転式ポンプ10の模式図を示す。なお、本実施形態における回転式ポンプ10は、第1実施形態に示したものとほぼ同様の構成を有しているため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0060】
図5に示すように、本実施形態における回転式ポンプ10では、アウターロータ51の外周のうち導通経路71dと導通経路71cの間であり、かつアウターロータ51の周方向に延びる吐出口61の中間位置において、中央ブレーキ73の孔を形成する中央プレート73の壁面に凹部73cを形成し、この凹部73c内にシール部材100を配設している。具体的には、凹部73cはアウターロータ51の回転軸となる点Xを中心として中心線Zから吐出口61方向へ約90度ずらした位置に配設されている。なお、シール部材100は、シール部材80と同様にゴム部材100aと樹脂部材100bから構成されている。
【0061】
アウターロータ51の外周に介在するブレーキ液は、アウターロータ51の回転に伴ってこの回転方向に流動する性質を有している。しかしながら、アウターロータ51の外周のうち、アウターロータ51の周方向に延びる吐出口61の中間位置にシール部材100を配置した場合、このシール部材100にてブレーキ液の流動が抑制されるため、シール部材100よりも紙面上側から紙面下側にあまりブレーキ液が流動していかない。シール部材100の下側は、シール部材100からの若干のブレーキ液洩れにより高圧となるが、シール部材100によってブレーキ液の流動が抑制される分だけ、シール部材100よりも紙面上側の方が紙面下側よりも高圧となる。
【0062】
そして、シール部材100よりも紙面上側には閉じ込み部53aがあり、この閉じ込み部53aの側が高圧になるため、より効果的にアウターロータ51を紙面下側に移動させることができる。これにより、アウターロータ51を紙面下側に移動させる力を第1実施形態よりも強くできるため、閉じ込み部53aにおいて内歯部51aと外歯部52aとの間が押し広げられることをより効果的に防止できると共に、接点(図中の点T)においてアウターロータ51とケーシング50が接する力が強くなり接点におけるシール性をより確保することができる。
【0063】
(第4実施形態)
図6に、本実施形態における回転式ポンプ10の模式図を示す。本実施形態における回転式ポンプ10は、第2実施形態におけるシール部材90及び第3実施形態におけるシール部材100を共に配設したものである。
このように、回転式ポンプ10にシール部材90及びシール部材100を配設することによって、回転式ポンプ10を第2実施形態と第3実施形態における効果を共に有するものとすることができる。
【0064】
(他の実施形態)
上記実施形態では、シール部材80として、ゴム部材80aと樹脂80bの2部材を組み合わせたものを適用したが、この他のものをシール部材80として適用してもよい。例えば、図7に示すように、樹脂80bとバネ80cを組み合わせたものを適用してもよい。
【0065】
上記実施形態では、本発明を適用した回転式ポンプ10をブレーキ装置に用いたものを説明したが、ブレーキ装置以外に適用してもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転式ポンプ10を適用したブレーキ装置の概略図である。
【図2】(a)は回転式ポンプ10の概略図であり、(b)は(a)のA−O−B矢視断面図である。
【図3】図2に示す回転式ポンプ10の組付けを説明するための図である。
【図4】第2実施形態における回転式ポンプ10の概略図である。
【図5】第3実施形態における回転式ポンプ10の概略図である。
【図6】第4実施形態における回転式ポンプ10の概略図である。
【図7】シール部材80の近傍を示す部分拡大図である。
【図8】従来の回転式ポンプの概略図である。
【符号の説明】
10…回転式ポンプ、11…モータ、50…ケーシング、
51…アウターロータ、52…インナーロータ、53…空隙部、54…駆動軸、
60…吸入口、61…吐出口、71、72…第1、第2のサイドプレート、
71a…中心孔、71b〜71c…導通経路、80…シール部材、
80a…ゴム部材、80b…樹脂部材、90…シール部材。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotary pump that sucks and discharges fluid and a brake device using the rotary pump, and is particularly suitable for application to an internal gear pump such as a trochoid pump.
[0002]
[Prior art]
There is a trochoid pump as an inscribed rotary pump. This trochoid pump is shown in FIG. As shown in this figure, the trochoid pump accommodates the
[0003]
If a line passing through both the central axes X ′ and Y ′ of the
[0004]
As a problem of an inscribed gear pump such as a trochoid pump that operates in this manner, there is oil leakage that occurs from a gap between the
[0005]
The portion where the volume is maximum is a confined portion that does not communicate with any of the
[0006]
For this reason, in Japanese Utility Model Laid-Open No. 5-6170, the gap between the
Specifically, the gap L1 between the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In general, the
[0008]
However, as described above, since the heights of the
[0009]
Further, when the discharge pressure becomes high, the force that presses the
[0010]
The present invention has been made in view of the above problems, and provides a rotary pump that eliminates a gap in a confined portion formed by an outer rotor and an inner rotor and that can stably drive the pump even when the discharge pressure is high. For the purpose.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the following technical means are adopted.
In the first aspect of the present invention, the inner tooth portion (51a) forming the first closing portion (53a) pushes the outer tooth portion (52a) forming the first closing portion, The outer rotor (51) is moved, and the inner tooth portion and the outer tooth portion are formed on a line (Z) formed by connecting the center axis (X) of the outer rotor and the center axis (Y) of the inner rotor. When the tips are located, the gap (L3) between the outer rotor and the inner rotor in the first confined portion, the inner rotor and the drive shaft (54) on the side where the first confined portion is formed, The gap (L2) between the outer rotor and the casing (73) on the side where the second confinement part (53b) is formed on the outer periphery of the outer rotor in a state where the gap (L4) of the outer rotor becomes substantially zero. Is assembled to be almost zero. It is characterized in that there.
[0012]
As described above, the outer rotor is moved in such a direction that the inner tooth portion forming the first confinement portion pushes the external tooth portion forming the first confinement portion. When the tips of the inner tooth portion and the outer tooth portion are positioned on a line formed by connecting the central axis of the inner rotor and the central shaft of the inner rotor, the gap between the outer rotor and the inner rotor at the first confinement portion, The outer rotor on the side where the second confinement part is formed on the outer periphery of the outer rotor in a state in which the gap between the inner rotor and the drive shaft on the side where the one confinement part is formed becomes substantially zero. If the assembly is performed so that the gap between the rotor and the casing becomes substantially zero, the outer rotor can be bent in a direction that eliminates the gap between the outer tooth portion and the inner tooth portion in the first confinement portion.
[0013]
For this reason, it is possible to eliminate a gap between the outer tooth portion and the inner tooth portion in the first closing portion, and it is possible to prevent oil leakage in the first closing portion.
Since the outer rotor is in contact with the casing in the vicinity of the second confinement portion, the pump is smoothly driven even when the outer rotor is pressed against the casing, and the outer rotor and the inner rotor are locked to perform pump driving. It will never disappear. Therefore, a rotary pump that can stably drive the pump even when the discharge pressure is high can be obtained.
[0014]
In the invention according to claim 2, the highest portion (d1max) of the inner teeth and the highest portion (d2max) of the outer teeth are the center axis of the outer rotor and the center of the inner rotor. It is characterized in that it is assembled when it is located on the line formed by connecting the shaft and on the side where the first confinement part is formed.
For example, on the line formed by connecting the central axis of the outer rotor and the central axis of the inner rotor and on the side where the first confinement part is formed, the highest part (d1max) of the internal teeth Or if there is no part with the highest height (d2max) in the outer tooth part, when the inner tooth part or the outer tooth part at that time is located higher In addition, the outer rotor may float up. For this reason, the highest part (d1max) of the inner teeth and the highest part (d2max) of the outer teeth connect the central axis of the outer rotor and the central axis of the inner rotor. Can be prevented when the outer rotor is lifted, so that the outer tooth portion and the inner portion of the first confinement portion can be prevented from being lifted. The outer rotor can be bent in the direction that eliminates the gap between the teeth.
[0015]
According to a third aspect of the present invention, at least one low-pressure side conduction path (71b, 71c) that connects the outer periphery of the outer rotor and the suction port on the suction port (60) side to the casing, and the discharge port (61). At least one high-pressure side conduction path (71d) that communicates the outer periphery of the outer rotor and the discharge port on the side, and the side on which the first confinement part is formed on the second outer periphery of the outer rotor If the pressure is higher than the side where the confinement part is formed, the direction in which the internal tooth part forming the first confinement part pushes the external tooth part forming the first confinement part In addition, the outer rotor can be moved.
[0016]
In the invention according to claim 4, the flow of the fluid between the outer periphery of the outer rotor between the high-pressure side conduction path and the low-pressure side conduction path is performed on the side where the first confinement part is formed. A first sealing means (80) for suppressing is provided.
When the rotary pump (10) is configured such that the inner tooth portion forming the first confining portion presses the outer tooth portion forming the first confining portion, the outer rotor is pressed down. It moves in the direction that touches the casing. For this reason, the sealing performance is exhibited at the contact portion. Therefore, if the first sealing means is provided only on the outer periphery of the outer rotor between the high-voltage side conduction path and the low-voltage side conduction path on the side where the first confinement part is formed, the outer circumference of the outer rotor Fluid leakage from the high pressure portion to the low pressure portion can be prevented, and fluid leakage from the high pressure portion to the low pressure portion on the outer periphery of the outer rotor can be prevented. Thereby, the volumetric efficiency of the pump can be improved and at the same time the pump can be driven stably.
[0017]
In the fifth aspect of the present invention, the fluid flow between the outer periphery of the outer rotor between the high-pressure side conduction path and the low-pressure side conduction path is formed on the side where the second confinement part is formed. A second sealing means (90, 100) for suppression is provided.
As described above, if the second sealing means is provided on the side where the second confinement portion is formed in the outer periphery of the outer rotor between the high-voltage side conduction path and the low-voltage side conduction path, the outer rotor and the casing are provided. The sealing performance can be ensured more reliably than the sealing performance can be ensured by the portion in contact with. For this reason, the fluid leakage from the high pressure part of the outer periphery of an outer rotor to a low pressure part can be prevented more effectively.
[0018]
In the invention described in claim 6, in order to increase the braking force, the main conduit (A) for transmitting the brake fluid pressure to the brake fluid pressure generating means (1-3) and the braking force generating means (4, 5). 6. A brake device having an auxiliary pipe (D) for supplying brake fluid from the brake fluid pressure generating means to the braking force generating means, wherein the rotary pump according to any one of claims 1 to 5 has an intake port. Is directed to the brake fluid pressure generating means side, and the discharge port is provided to the braking force generating means side.
[0019]
In this brake device, the brake fluid pressure in the auxiliary pipeline becomes high due to the brake fluid pressure generated based on the pedal effort. Therefore, the brake fluid leakage is likely to occur because the brake fluid flows from the high pressure portion on the outer periphery of the outer rotor to the low pressure portion. However, in the hydraulic circuit according to claims 1 to 4, it is preferable to prevent the brake fluid from leaking from the high pressure portion to the low pressure portion through the outer periphery of the outer rotor even when a high pressure is applied to the suction port. Can do. Thereby, it can be set as the brake device which can perform a brake operation favorably using the said rotary pump.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments shown in the drawings will be described.
In FIG. 1, the brake piping schematic of the brake device which applied the trochoid pump as a rotary pump is shown. Hereinafter, the basic configuration of the brake device will be described with reference to FIG. In this example, in a front-wheel drive four-wheeled vehicle, an example in which the brake device according to the present invention is applied to a vehicle that constitutes a hydraulic circuit of X piping having piping systems of right front wheel-left rear wheel and left front wheel-right rear wheel. explain.
[0021]
As shown in FIG. 1, the brake pedal 1 is connected to a booster device 2, and the brake pedal force and the like are boosted by the booster device 2.
The booster 2 includes a bush rod that transmits the boosted pedaling force to the master cylinder 3, and the bush cylinder presses the master piston disposed in the master cylinder 3. Pressure is generated. The brake pedal 1, the booster 2, and the master cylinder 3 correspond to brake fluid pressure generating means.
[0022]
The master cylinder 3 is connected to a
The master cylinder pressure is transmitted to the wheel cylinder 4 for the right front wheel FR and the wheel cylinder 5 for the left rear wheel RL via an antilock brake device (hereinafter referred to as ABS). In the following description, the right front wheel FR and the left rear wheel RL side will be described. However, since the same applies to the left front wheel FL and the right rear wheel RR side which are the second piping system, the description will be omitted.
[0023]
The brake device is provided with a pipe line (main pipe line) A connected to the master cylinder 3, and the pipe line A is provided with a proportional control valve (PV: proportioning valve) 22. The
[0024]
The
Further, in the pipeline A2, the pipeline A is branched into two, and one of the openings is provided with a pressure
[0025]
These pressure-increasing
[0026]
Note that the first and second pressure-increasing
[0027]
Further, an ABS ECU is provided in a pipeline B connecting the pipeline A between the first and second pressure
[0028]
A
[0029]
In addition, a
[0030]
The pipe D is provided with a
In addition, a
[0031]
The
Next, FIG. 2A shows a schematic diagram of the
[0032]
In the
[0033]
As shown in FIG. 2 (b), the
[0034]
In addition,
[0035]
Furthermore, when a line passing through the point X and the point Y serving as the respective rotation axes of the
[0036]
Of the plurality of
The first
[0037]
And it is a wall surface of the
[0038]
The
[0039]
The width of the
[0040]
The
The rotary pump is assembled by disposing the
[0041]
As shown in FIG. 3, the gap between the
[0042]
However, the height (diameter length) d1 of the
[0043]
That is, the arrangement relationship is satisfied in a state where the
[0044]
Next, the operation of the brake device and the
The
[0045]
On the other hand, in the
[0046]
As described above, the
At this time, since the
[0047]
First, the
[0048]
Since the
[0049]
When the
[0050]
In the present embodiment, since the
[0051]
However, as described above, since a low pressure portion and a high pressure portion are generated on the outer periphery of the
That is, since the
[0052]
By the way, on the outer periphery of the
[0053]
In the trochoid pump in the above-mentioned conventional publication shown in FIG. 8, the pump can be driven when the discharge pressure is low. However, when the discharge pressure is high, the outer rotor and the inner rotor are locked and do not rotate. There was also a problem that the pump could not be driven. This is because the
At this time, if the
[0054]
However, the
[0055]
For this reason, the
[0056]
In the present embodiment, the
[0057]
(Second Embodiment)
In FIG. 4, the schematic diagram of the
As shown in FIG. 4, in the
[0058]
Also in the present embodiment, the
[0059]
Therefore, by providing the sealing
(Third embodiment)
In FIG. 5, the schematic diagram of the
[0060]
As shown in FIG. 5, in the
[0061]
The brake fluid present on the outer periphery of the
[0062]
Further, since there is a closing
[0063]
(Fourth embodiment)
In FIG. 6, the schematic diagram of the
As described above, by disposing the
[0064]
(Other embodiments)
In the above-described embodiment, a combination of the
[0065]
In the above-described embodiment, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view of a brake device to which a
2A is a schematic view of a
FIG. 3 is a view for explaining assembly of the
FIG. 4 is a schematic view of a
FIG. 5 is a schematic view of a
FIG. 6 is a schematic view of a
7 is a partially enlarged view showing the vicinity of a
FIG. 8 is a schematic view of a conventional rotary pump.
[Explanation of symbols]
10 ... Rotary pump, 11 ... Motor, 50 ... Casing,
51 ... Outer rotor, 52 ... Inner rotor, 53 ... Gap, 54 ... Drive shaft,
60 ... suction port, 61 ... discharge port, 71, 72 ... first and second side plates,
71a ... center hole, 71b-71c ... conduction path, 80 ... seal member,
80a ... rubber member, 80b ... resin member, 90 ... seal member.
Claims (6)
前記回転部を嵌入する開口部(50a)を有すると共に、前記回転部に流体を吸入する吸入口(60)及び前記回転部の前記流体を吐出する吐出口(61)とを有し、前記回転部を覆うケーシング(50)と、
前記複数の空隙部のうち、体積が最大となる第1の閉じ込み部(53a)と体積が最小となる第2の閉じ込み部(53b)にて前記吸入口と前記吐出口との圧力差を保持しつつ、前記回転部の回転運動によって前記吸入口から前記流体を吸入し、前記吐出口を通じて前記流体を吐出する回転式ポンプにおいて、
前記第1の閉じ込み部を形成する前記内歯部が該第1の閉じ込み部を形成する前記外歯部を押す方向に、前記アウターロータを移動させるようになっており、前記アウターロータの中心軸(X)と前記インナーロータの中心軸(Y)とを結んでできる線(Z)上に前記内歯部と前記外歯部の先端同士が位置するときに、前記第1の閉じ込み部における前記アウターロータと前記インナーロータとの間隙(L3)と、前記第1の閉じ込み部が形成されている側における前記インナーロータと前記駆動軸との間隙(L4)とが略零になる状態で、前記アウターロータの外周のうち前記第2の閉じ込み部が形成されている側における該アウターロータと前記ケーシングとの間隙(L2)が略零になるように組付けられていることを特徴とする回転式ポンプ。An outer rotor (51) having an inner tooth portion (51a) on an inner periphery, and an inner rotor (52) having an outer tooth portion (52a) and rotating around a drive shaft (54), the inner teeth A rotating part that is assembled and configured to form a plurality of gaps (53) by engaging a part and the external tooth part;
The rotating part has an opening (50a) into which the rotating part is fitted, and has an inlet (60) for sucking fluid into the rotating part and an outlet (61) for discharging the fluid of the rotating part, and the rotation A casing (50) covering the part;
Among the plurality of gaps, the pressure difference between the suction port and the discharge port at the first confinement portion (53a) having the maximum volume and the second confinement portion (53b) having the minimum volume. In the rotary pump that sucks the fluid from the suction port by the rotary motion of the rotating part and discharges the fluid through the discharge port,
The outer rotor is moved in a direction in which the inner tooth portion forming the first confinement portion pushes the external tooth portion forming the first confinement portion, When the tips of the inner teeth and the outer teeth are positioned on a line (Z) formed by connecting the center axis (X) and the center axis (Y) of the inner rotor, the first confinement The gap (L3) between the outer rotor and the inner rotor in the part and the gap (L4) between the inner rotor and the drive shaft on the side where the first confinement part is formed become substantially zero. In the state, the outer rotor is assembled so that a gap (L2) between the outer rotor and the casing on the side where the second confinement part is formed is substantially zero on the outer periphery of the outer rotor. Features rotary type Amplifier.
前記ブレーキ液圧に基づいて車輪に制動力を発生させる制動力発生手段(4、5)と、
前記ブレーキ液圧発生手段に接続され、前記制動力発生手段に前記ブレーキ液圧を伝達する主管路(A)と、
前記ブレーキ液圧発生手段に接続され、前記制動力発生手段が発生させる制動力を高めるために、前記主管路側にブレーキ液を供給する補助管路(D)とを有したブレーキ装置において、
請求項1乃至5のいずれか1つに記載の回転式ポンプが、前記吸入口を前記ブレーキ液圧発生手段側に向け、前記吐出口を前記制動力発生手段側に向けて、前記補助管路(D)に設けられていることを特徴とするブレーキ装置。Brake fluid pressure generating means (1-3) for generating brake fluid pressure based on the pedal effort;
Braking force generating means (4, 5) for generating a braking force on the wheel based on the brake fluid pressure;
A main line (A) connected to the brake fluid pressure generating means and transmitting the brake fluid pressure to the braking force generating means;
In the brake device having an auxiliary conduit (D) connected to the brake fluid pressure generating means and supplying brake fluid to the main conduit side in order to increase the braking force generated by the braking force generating means,
The rotary pump according to any one of claims 1 to 5, wherein the suction port is directed to the brake fluid pressure generating means side, the discharge port is directed to the braking force generating means side, and the auxiliary pipe line A brake device provided in (D).
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