JP3959322B2 - Cash management system in store - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
最近では、インターネット上の電子商取引のように、直接、現金の授受を行わない現金レスの商取引が増えつつある。店舗内においても、クレジットカードやデビットカードを用いた現金レスの取引も行われているが、まだまだ現金を用いた取引の方が多い。本発明は、現金管理、特に店舗内における現金管理を効率的に行うための現金管理システム及び現金管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
巷で営業を行っている店舗は種々あるが、その中でも店舗数が多く、毎日の利用者も多いコンビニエンス・ストアを例にして説明する。先ず、コンビニエンス・ストアにおける店舗内の配置例を図2に示す。同図に示すように、店舗入口の通路に沿って取引カウンター100が配置されている。101は取引カウンター100の上に設置されたPOS端末であり、店員は、このPOS端末101を用いて売上商品の種類や個数を入力し、顧客から受け取った現金をPOS端末101の下部に設けられたドロアに収納し、釣銭が必要であれば、このドロアから釣銭を取り出して顧客に渡す。ここで、例示のコンビニエンス・ストアはフランチャイズチェーンの加盟店であり、POS端末101はネットワークを介してフランチャイズチェーン本部(以下、本部と略記する)のホストコンピュータに接続されているものとする。
【0003】
その他、店舗内には店員や店のオーナーが行き来するためのエリアが確保されている。取引カウンター100の内側にはカウンター内エリア102が設けられており、店員はその場所で顧客に接客する。また、店舗の壁面に沿って、いわゆるバックヤード103が設けられており、店員は、このバックヤード103を行き来して商品の補充等を行っている。
【0004】
その他の店舗エリア104(顧客が行き来するエリア)には数列の商品陳列棚105が配置され、顧客は、この商品陳列棚105から欲しい商品を取り出して取引カウンター100に持って行き、店員に代金を支払う。なお、最近は、顧客へのサービスを向上させるために、顧客が現金を引き出したり、預け入れたり、振込みが可能な現金自動取引装置106をこのエリア104に設置する店舗も増えている。
【0005】
次に、この店舗における現金管理方法を説明する。
顧客は、欲しい商品が揃うと、それを取引カウンター100まで持って行く。そこで、店員がPOS端末101に付属のバーコードリーダを使って各商品に貼付されたバーコードを読み取り、あるいは直接キー入力し、POS端末101に売上データ(商品名、個数、売上金額等)が入力される。POS端末101に表示された売上合計金額を顧客に告げ、顧客から代金を受け取ると、店員は、この代金をPOS端末101のドロアに収納し、釣銭が必要な場合にはドロアから釣銭を取り出して顧客に渡す。なお、上述の売上データは取引が完了した時点で本部のホストコンピュータに送信され登録される。
【0006】
顧客との取引を繰り返し、その日の締めの時T1になると、前日の締めの時T0から本日の締めの時T1まで(営業日)の売上金が集計される。その後、店舗のオーナー(又はオーナーから任命された人)は、売上金を金融機関に持って行き本部の口座に振り込む。振り込み後、金融機関から本部に、振り込みがあったことと、その金額とが通知され、この振り込み金額とホストコンピュータ上の売上金額との突き合わせ(突合)が行われる。ここで、ホストコンピュータ上の売上金額は、取引毎に店舗からホストコンピュータに送信され登録された売上金額を集計したものである。
【0007】
また、コンビニエンス・ストアの他に、現金を用いた取引が多く行われる店舗として、ガソリンスタンドが挙げられる。このガソリンスタンドにおいてもコンビニエンス・ストアと同様に、クレジットカードやデビットカードを用いた現金レスの取引よりも、まだまだ現金を用いた取引の方が多い。図3にガソリンスタンドにおける店舗内の配置例を示す。
【0008】
同図に示すように、ガソリンスタンドの敷地111内には店舗112と給油装置113が設置されており、給油装置113にはそれぞれPOS端末114が併設されている。店舗112内には入口に沿って取引カウンター115が設置されており、その上にはPOS端末116が設置されている。POS端末114は主に給油時に、POS端末116は主に店舗112に陳列してある商品の販売時に使用される。店員は、これらのPOS端末114、115を用いて売上代金を入力し、顧客から受け取った現金をPOS端末114、115の下部に設けられたドロアに収納し、釣銭が必要であれば、このドロアから釣銭を取り出して顧客に渡す。取引カウンター114の内側には、いわゆるバックヤード117が設けられており、店員は、このバックヤード117を商品の保管場所、あるいは休憩場所として使用している。
【0009】
次に、ガソリンスタンドにおける現金管理方法を説明する。
顧客が、自動車118を乗り付けると店員が給油装置113から自動車118に給油を行う。そして、給油作業が終了すると、POS端末114に付属の図示せぬプリンタから請求書が発行される。店員は請求書に記載された合計金額を顧客に告げ、顧客から代金を受け取ると、この代金をPOS端末114のドロアに収納し、釣銭が必要な場合にはドロアから釣銭を取り出して顧客に渡す。また、店舗112に陳列してある商品の販売時においても給油時と同様に、顧客から商品の代金を受け取ると、この代金をPOS端末116のドロアに収納し、釣銭が必要な場合にはドロアから釣銭を取り出して顧客に渡す。
【0010】
顧客との取引を繰り返し、その日の締めの時T1になると、前日の締めの時T0から本日の締めの時T1まで(営業日)の売上金が集計される。その後、店舗のオーナー(又はオーナーから任命された人)は、売上金を金融機関に持って行きオーナー自身の口座、あるいは店舗専用の口座に振り込む。また、時間帯によっては金融機関の夜間金庫に預ける。これは、ガソリンスタントはコンビニエンス・ストアのようなフランチャイズチェーンの加盟店は少なく、個人経営の店舗が多いためである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、コンビニエンス・ストアでは、これまではオーナー等が金融機関に売上金を持って行き本部の口座に振り込むのが一般的であった。この場合、オーナーの課題は次のとおりである。
一つは、POS端末101の売上データと現金(売上金)との突合に時間がかかり、かつ神経を使うことである。現金としては、紙幣もあれば硬貨もある。紙幣を数えるのも大変であるが、それ以上に硬貨(特に、小銭)を正確に数えるのは大変である。そのため、オーナーは、この突合作業に多くの時間がかかり精神的負担を強いられている。
【0012】
その他に、金融機関の営業時間中に毎日、売上金を持ち込まなければならないので、時間を拘束される、という課題もある。さらに、金融機関まで現金を持ち歩くことになるので、搬送途中において盗難にあう危険性が常に潜んでいる、というのも大きな課題である。
【0013】
他方、コンビニエンス・ストアの本部にも課題はある。本部では、店舗毎の売上データ(POS端末101からネットワークを介して送信)と売上現金(オーナー等が金融機関で振り込み)との突合を早くして締めを早めたい、と考えている。これまでのやり方では、売上データが送信され、売上現金が振り込まれ、そして突合、という過程を経ることで売上金処理が行われ、そこで初めて現金有高が確定する。この売上金処理を早めたいというのが本部の要望である。
【0014】
また、本部では、その日の締めの時T1における店舗毎の現金有高をリアルタイムで知りたいと考えているが、POS端末101から送信される売上データは、そのまま現金有高を示しているものではない。これまでは、その日の締めの時T1から売上金処理が行われ、その後、現金有高が確定するので、現金有高が分かるまでにかなりの時間がかかっていた。
【0015】
これに対し、店舗内に売上金入金機を設置して上述の課題を解決する方法も考えられている。例えば、特開平6−266963号公報や同266964号公報に開示されている方法である。ここに開示されている方法によれば、店舗内には売上金入金機が設けられ、顧客から受け取った紙幣や硬貨を店員がこの入金機に入金する。入金された紙幣・硬貨は自動的に計数され、金庫に収納される。この発明の場合、売上金の搬送は警備会社に委託している。そのため、売上金の搬送時間になると、警備会社の搬送員が店舗に出向き、売上金入金機の鍵を開けて紙幣や硬貨が入ったカセットを取り出して現金処理センタに搬送する。
【0016】
その他、特開2000−137869号公報や特開2001−256534号公報に開示されている方法もある。上述の公報に開示された方法では、売上金入金機に収納された紙幣や硬貨は、そのまま蓄積されて回収されるだけであり、それらが有効に活用されない。そこで、売上代金を循環させようとするのが、これら公報に開示されている方法である。つまり、上述の売上金入金機は入金専用機であったが、それに代えて入金と出金の両方の機能を併せ持った装置を店舗内に設置し、入金された売上代金を出金用に循環させて、それを顧客が引き出すものである。最近では上述の入金と出金の両方の機能を併せ持った装置として現金自動取引装置を店舗に設置し、売上金を店舗内から本部に振り込むことも考えられている。
【0017】
多くの課題は上述のようにして解決することができても、釣銭の取扱に関しては未だ十分な解決策が得られていない。店舗では顧客に渡す釣銭を準備しておかなければならないが、これまでは、オーナー等が金融機関に売上金を振り込みに行ったときに釣銭を準備したり、必要になったときにオーナー等が金融機関に出向いて釣銭を準備したり、警備会社に依頼して釣銭を準備したりしていた。その他、店舗内に設置されている現金自動取引装置を使って釣銭を準備するやり方もある。
【0018】
金融機関で釣銭を準備する場合、窓口で釣銭用に両替することが考えられる。この場合、並んで順番を待つので両替に時間がかかる、という問題がある。また、今後は、両替も有料化される可能性があり、オーナーに金銭的負担がかかることも予想される。金融機関には両替機が設置されており、これを利用することにより窓口以外でも両替は可能である。この場合、両替機の手数料は無料なので金銭的な問題はないが、時間がかかるという問題がある。他方、金融機関に出向かずに警備会社に依頼して釣銭を準備するやり方もあるが、金銭的負担を強いられたり、時間がかかったりする、という点では同じである。
【0019】
また、店舗内の現金自動取引装置を使って釣銭を準備する場合には、上述の時間がかかる、あるいは金銭的負担を強いられるという問題点は解決する。しかし、店舗内に設置する現金自動取引装置は、通常、硬貨の収納量がそれ程多くはないため、店舗で必要とする釣銭硬貨をすべて準備するのは困難である。
【0020】
一方、ガソリンスタンドにおいては、次のような課題がある。
一つは、売上金の計数作業に時間がかかり、かつ神経を使うことである。コンビニエンス・ストアに比べると、硬貨の扱い量は減るが、顧客との一回の取引金額は増えるため、売上金総額の扱い量が増えることとなる。通常、計数作業は店員ではなくオーナー(又はオーナーから任命されたマネージャー)自身が行うため、オーナーはこの作業に多くの時間と精神的負担を強いられている。
【0021】
また、売上金の扱いに盗難の危険が伴うという課題もある。店舗の営業終了後、店舗内に売上金を保管する場合、金庫に保管するが、金庫そのものには鍵以外の防犯装置は組込まれていないことが多く、金庫ごと持ち運ばれるといった事件が起きている。また、金融機関の夜間金庫に預ける場合には、金融機関までオーナー自身が現金を持ち歩くことになるので、搬送途中に盗難にあう危険性がある。
【0022】
これに対し、前述の特開平6−266963号公報や同266964号公報に開示されている方法では、売上金の計数作業や盗難の危険といった課題は解決する。しかし、警備会社の搬送員が毎日現金の回収を行うため、警備会社への支払費用は大きなものとなる。フランチャイズチェーン加盟の店舗の場合は、この費用は本部で負担されるが、個人経営の店舗の場合、警備会社への費用はオーナーが支払う必要があり、大きな負担となる。
【0023】
その他に、釣銭の取扱に対する課題もある。コンビニエンス・ストアと同様、金融機関で釣銭を準備する、あるいは警備会社に依頼するといったどちらの場合にも、両替に時間がかかる、オーナーに金銭的負担がかかるといった課題がある。
このように、コンビニエンス・ストア及びガソリンスタンドのいずれにおいても、これまでのやり方では、釣銭準備の問題は解決することはできず、その解決が望まれている。
【0024】
【課題を解決しようとする手段】
上記課題を解決するために、店舗の現金を管理する現金管理システムであって、店舗の現金を入金又は出金するために店舗内に設けられた現金入出金装置と、この現金入出金装置に第1のネットワークを介して接続された運用管理装置と、この運用管理装置に第2のネットワークを介して接続された、現金運搬の受託者により管理されるサーバ装置とを備え、さらに、前記現金入出金装置は、現金が入金又は出金される毎に、入金又は出金された現金を計数して第1の計数結果を前記運用管理装置に出力する手段を備え、前記運用管理装置は、前記現金入出金装置の現金有高を記憶する現金管理テーブルと、この現金管理テーブルに記憶されている現金有高と前記第1の計数結果とに基づいて最新の現金有高を算出し前記現金管理テーブルの現金有高を最新に更新する現金有高更新手段と、前記現金入出金装置への現金の補充又は回収のための基準値が記憶されたオフセット管理テーブルと、前記現金管理テーブルに記憶されている現金有高と前記オフセット管理テーブルに記憶されている基準値とを比較する比較手段と、この比較手段による比較結果に基づいて前記現金入出金装置への現金の補充又は回収が必要であることを報知する報知手段とを備え、前記サーバ装置は、前記報知手段からの報知情報に基づき預託金を用いた前記現金入出金装置への現金の補充又は回収を指示する手段と、金融機関と通信するための第3のネットワークと、補充又は回収された現金についての第2の計数結果を入力する手段と、前記現金運搬の受託者が保有する預託金の口座残高を記憶する預託金管理テーブルと、この預託金管理テーブルに記憶されている預託金の口座残高と前記計数結果とに基づいて最新の預託金の口座残高を算出し前記預託金管理テーブルの預託金の口座残高を最新に更新する預託金残高更新手段と、前記預託金の口座への振り込みのための基準値が記憶された預託金オフセット管理テーブルと、前記預託金管理テーブルに記憶されている預託金の口座残高と前記預託金オフセット管理テーブルに記憶されている基準値とを比較する比較手段と、この比較手段による比較結果に基づいて金融機関に前記店舗の口座と前記預託金の口座間での振り込みを依頼する手段とを備えたことを特徴とする現金管理システムを提供するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態をコンビニエンス・ストアにおける現金管理を例にして以下に説明する。図1は、本発明をコンビニエンス・ストアの現金管理に適用した場合の現金管理システムの全体構成を示す図であり、以下に各構成を順に説明する。
【0033】
先ず、1は店舗であり、そこにはPOS端末1a、現金自動取引装置(以下、ATMと略記)1b、及び硬貨入出金装置1cが設置されている。POS端末1aは、商品販売時の取引内容の入力、決済、取引結果集計などの処理を行う通常のPOS端末である。図では複数のPOS端末1aを示しているが、POS端末1aの数はいくつであっても良い。ATM1bは、顧客が現金を引き出したり、預け入れたり、振り込みが可能な現金自動取引装置である。硬貨入出金装置1cは、店舗のオーナー(オーナーから委任された店員等を含む)が扱う硬貨専用の入出金装置であり、詳細は後述する。
【0034】
2は店舗1を統括している本部、例えばフランチャイズチェーンのコンビニエンス・ストアの本部である。図のように、本部2のセンターシステム2aは、ネットワーク3a及びインターフェース1dを介して店舗1のPOS端末1aに接続されている。
【0035】
4は現金の運用管理を委託された運用管理サービス提供者であり、機能が異なる3つのサーバ(現金有高管理サーバ4a、監視サーバ4b、ネットワークサーバ4c)からなる運用管理装置を有する。ここで、現金有高管理サーバ4aは硬貨入出金装置1cに収納されている現金(硬貨)の有高管理を行うサーバである。また、監視サーバ4bは、硬貨入出金装置1cの状態、例えば、金種別収納庫の硬貨が空になりそうだ(ニアエンド)とか満杯になりそうだ(ニアフル)だとか、あるいは権限を持たない第三者が扉を開けようとしたとか(不正アクセス)を監視するサーバである。ネットワークサーバ4cは、現金有高管理サーバ4aや監視サーバ4bのデータをネットワークにより外部へと送信したり、あるいは外部からデータを受信したりするためのサーバであり、ネットワーク3b、3e、3hを介して各々、店舗1の硬貨入出金装置1c、後述の警備会社6のホストコンピュータ6a、本部2のセンターシステム2aに接続されている。なお、これら現金有高管理サーバ4a、監視サーバ4b、ネットワークサーバ4cはインターフェース4dを介してお互いに接続されている。
【0036】
5は店舗1の取引金融機関である。図では、店舗によって取引金融機関が異なることを想定して複数の金融機関が接続される例を示している。5a,5b、5cは各金融機関のセンターシステムであり、3cはネットワークである。
【0037】
6は店舗1の現金搬送を委託された警備会社である。同図において、6aは警備会社6の警備管理装置を構成するホストコンピュータであり、ネットワーク3eを介して運用管理サービス提供者4のネットワークサーバ4cに、インターフェース6cを介して現金管理センター6bに接続されている。警備会社6は、運用管理サービス提供者4の監視サーバ4bから提供される監視情報(例えば、ニアエンドやニアフル)に基づいて、現金管理センター6bから店舗1に現金(硬貨)を搬送したり、その現金を硬貨入出金装置1cに装填したり、そこから現金を回収して現金管理センター6bに搬送したり、また、硬貨入出金装置1cへの不正アクセスに対する警備を行う。
【0038】
7は、店舗1に設置されたATM1bを本部2や金融機関5などとネットワーク3c、3d、3f、3gを介してオンライン接続するためのネットワークセンターシステムである。
【0039】
次に、店舗1に設置される硬貨入出金装置1cの詳細を説明する。
図4に硬貨入出金装置1cの外観図を示す。11は、キーボード等の操作部11aとLCD等の表示部11bから構成された操作・表示部である。12はカードリーダであり、IDカードが挿入されると、IDカードに記憶されている所有者のID情報を読み取る装置である。13は、日付、取引内容、取扱者名、取引金額、残存金額等のデータを明細票に印刷するプリンタである。14は硬貨を投入(入金)するための入金口である。15は硬貨を放出(出金)するための出金口である。16は、入金口14より投入された硬貨の中で、後述する識別部で正常でないと識別された硬貨(リジェクト硬貨)を放出するリジェクト口である。17は、入金途中で取消操作が行われたときに、入金口14から投入済みの硬貨を返却するための返却口である。22は一括収納庫、23は回収庫であり、詳細な説明については後述する。
【0040】
図5は店舗1内における硬貨入出金装置1cの配置例を示す図である。この配置例の場合、取引カウンター18の天板18a上にPOS端末1aが配置されており、この天板18aの下方の空きスペースに硬貨入出金装置1cを配置している。そのため、取引カウンター18の空きスペースを有効に活用できるし、POS端末1aに近いので操作性が良いと言う利点がある。また、店舗1には既に取引カウンター18を見渡せる位置に監視カメラを設置してあり、これを流用して硬貨入出金装置1cを監視することができるので、監視カメラを増設しなくて済むと言う利点もある。なお、本発明の場合、硬貨入出金装置1cの配置場所は図5の例に限定されるものではない。例えば、バックヤード103(図2参照)に配置しても良い。
【0041】
図6は硬貨入出金装置1cの機能ブロック図である。操作・表示部11、カードリーダ12、プリンタ13、入金口14、出金口15、リジェクト口16、返却口17については既に説明済みなので、ここではその他の構成について説明する。19は、入金口14に投入された硬貨が正常か否かとか、投入硬貨の金種識別とか、枚数計数とかを行う識別部である。20は、識別部19で正常と識別された硬貨を取引が確定するまで一時収納する一時収納部である。21は、一時収納部20の硬貨を金種別に収納する金種別収納庫であり、出金時には、この金種別収納庫21から必要金種・枚数の硬貨が取り出されて出金口15に搬送される。22は、金種別収納庫21に収納しきれない硬貨を受け入れて、金種の区別することなく一括収納する一括収納庫である。23は、金種別収納庫21に収納してある硬貨を回収する時に、金種の区別することなく一括収納する回収庫である。24は硬貨入出金装置1cの動作全般を制御する制御部であり、運用管理サービス提供者4との通信を行う際の通信制御も併せて行っている。
【0042】
次に、運用管理サービス提供者4が行うサービスについて説明する。運用管理サービス提供者4が行うサービスには、硬貨入出金装置1cについての現金有高管理サービスと状態監視サービス、本部2に対しての現金有高情報提供サービスと突合管理サービスがある。ここでは、まず硬貨入出金装置1cについての現金有高管理サービスの説明から始める。
【0043】
図7は、現金有高管理サーバ4a(図1参照)に設けられた現金管理テーブル31の詳細構成を示す図である。同図において、31aは硬貨の入金や出金等の取引が行われた取引時刻を記録するエリア、31bは取引が行われた店舗の店番号、31cは取引操作を行った操作者(オーナー等)のID番号である。このID番号は、操作開始時に操作者が自分のIDカードをカードリーダ12に読み取らせることにより、現金管理テーブル31に記録される。31dは取引の種別を記録するエリアであり、装填(補充)、出金、入金、回収等の取引内容がここに記録される。31eは取引金額を記録するエリアであり、装填(補充)時には装填(補充)金額、入金時には入金金額、出金時には出金金額、回収時には回収金額がここに記録される。31fは現金の有高を記録するエリアであり、取引前の現金有高に、取引内容に応じた加算、減算を行った結果がここに記録される。図7に示すように、最初の取引が23万6000円の装填(補充)であったとする。ここで同図の2行目の取引、つまりオーナー等が4万7750円の出金取引を行う。その結果、硬貨入出金装置1cの現金有高は、取引前の現金有高(23万6000円)から出金金額(4万7750円)を差し引いた18万8250円となり、この金額が現金有高記録エリア31fに記録される。31gは、現金有高の金種別内訳枚数を記録するエリアである。ここで、同図の2行目の取引後、500円硬貨が80枚、100円硬貨が1200枚、・・・になっている。31hは、現金有高のうち、一括収納庫22に収納されている現金有高を記録するエリアである。31iは、一括収納庫22に収納されている硬貨枚数を記録するエリアである。
【0044】
図8は、現金有高管理サーバ4a(図1参照)に設けられたオフセット管理テーブル32の詳細構成を示す図である。同図において、32aは店舗の店番号、32bはその店舗が決めた硬貨毎の保有枚数の上限値、32cは同じく硬貨毎の保有枚数の下限値である。図8の2行目に示すように、店番号001の店舗では、硬貨の保有枚数の上限値は、500円硬貨が90枚、100円硬貨が1400枚、・・・になっており、同じく下限値は、500円硬貨が20枚、100円硬貨が200枚、・・・となっている。
【0045】
次に、図7に示す現金管理テーブル31及び、図8に示すオフセット管理テーブル32を用いた現金有高管理サービスの動作を説明する。
【0046】
<硬貨入出金装置1cへの硬貨装填(補充)>
図9に装填(補充)時の動作フローチャートを示す。
店舗1に硬貨入出金装置1cを新規に設置したとき 、先ず、硬貨入出金装置1cに硬貨を装填する。また、運用中に硬貨入出金装置1cの硬貨が所定金額(あるいは枚数)以下になると(ニアエンド)、硬貨入出金装置1cに硬貨を補充する。本実施例の場合、これら装填や補充は警備会社が委託を受けて行うものとして以下、説明する。
【0047】
装填・補充を行う場合は、そのことが何らかの方法で警備会社6に通知され、又は、装置によりニアエンドが検出されることにより、そのことが運用管理サービス提供者の監視サーバ4bを介して警備会社6に通知される。これにより、警備会社6の担当者が、現金管理センター6bより装填・補充に必要な金種・枚数を受け取って、店舗1まで搬送して来る。そこで、警備会社6の担当者が、硬貨入出金装置1cの操作部11aを使って、装置の動作を装填(補充)モードに切り替える(ステップS1)。これにより、表示部11bにIDカード挿入を促すガイダンスが表示されるので、この担当者が、持参したIDカードをカードリーダ12に通す(ステップS2)。
【0048】
入力されたID情報は制御部24に送られ、制御部24は、このID情報を、ネットワーク3bを介して運用管理サービス提供者4のネットワークサーバ4cに送る。このID情報は、さらに現金有高管理サーバ4aへと送られ、そこで予め登録されているIDと比較される。比較の結果、一致した場合、その旨が硬貨入出金装置1cの制御部24に通知される。不一致の場合、同様に不一致である旨が制御部24に通知される(ステップS3)。そして、この情報に基づいて操作可能者か否かが判断される(ステップS4)。その結果、不一致の場合にはIDカードを再挿入させ、それでも一致しなければ以後の動作を終了する。一致した場合には、その担当者は操作可能者なので次のステップS5へと進む。
【0049】
次に、警備会社6の担当者は、持参した硬貨を入金口14に投入する(ステップS5)。そして、投入が完了すると、操作者は操作部11aを使って、装填(補充)開始の指示を行う(ステップS6)。装填(補充)開始後、この投入硬貨は識別部19に搬送され、識別部19において正常な硬貨か否か、及び金種が識別され、枚数が計数される(ステップS7)。識別の結果、正常と識別されなかった硬貨はリジェクト口16へ搬送され(リジェクト)、正常と識別された硬貨は一時収納部20へと搬送され、取引が確定されるまで、そこに一時収納される(ステップS8、S9)。次いで、表示部11bに投入金額(合計金額の他、必要に応じて金種ごとの金額・枚数)が表示されるので、操作者は、それを確認し、それで良ければ操作部11aを使って取引確定指示を行う。なお、合計金額が合っていなかった等の理由により、もう一度やり直す場合には、取引キャンセル指示を行い、これにより、投入硬貨が返却口17に返却される(ステップS10、S11)。取引確定後、一時収納部20の硬貨は、そこから繰り出されて金種別に金種別収納庫21に収納される。なお、金種別収納庫21に空きがない場合には一括収納庫22に収納される(ステップS12、S13、S14)。
【0050】
このようにして金種別収納庫21に硬貨が装填・補充されると、最後に、現金管理テーブル31が更新され、プリンタ13により取引内容が印刷出力される(ステップS15)。現金管理テーブル31は、現金有高管理サーバ4a(図1参照)に設けられており、前述のとおり図7のように構成されている。上述の装填(補充)を行った結果、現金管理テーブル31には、同図に示す装填(補充)時刻31a、店番号31b、操作者のID番号31c、取引種別(装填又は補充)31d、取引金額(装填又は補充金額)31e、保管金額(現金有高)31f、金種別有高31g、一括収納庫有高31h及び一括収納庫収納枚数31iが記憶される。プリンタ13から印刷する取引内容は、現金管理テーブル31の内容と同一にしても良いが、そこから必要な内容だけを抽出して印刷したり、更に、必要な情報をそれに付加して印刷したりしても良い。なお、必要に応じて取引内容を硬貨入出金装置1cに記憶させても良い。
【0051】
<硬貨入出金装置1cからの硬貨出金>
図10に出金時の動作フローチャートを示す。
取引を続けて店舗の釣銭硬貨が残り少なくなり、必要な釣銭硬貨を硬貨入出金装置1cから出金するときの動作は次のとおりである。例えば、オーナーが操作者となり出金する場合、オーナーは、硬貨入出金装置1cの操作部11aを使って装置の動作を出金モードに切り替える(ステップS1)。これにより、表示部11bにIDカード挿入を促すガイダンスが表示されるので、オーナーはIDカードをカードリーダ12に通す(ステップS2)。
【0052】
次に、暗証番号の入力を促すガイダンスが表示されるので、オーナーは操作部11aを使って暗証番号を入力する(ステップS3)。入力されたID情報や暗証番号は制御部24に送られ、制御部24は、このID情報及び暗証番号を、ネットワーク3bを介して運用管理サービス提供者4のネットワークサーバ4cに送る。このID情報及び暗証番号は、さらに現金有高管理サーバ4aへと送られ、そこで予め登録されているID、暗証番号と比較される。比較の結果、それらが一致した場合、その旨が硬貨入出金装置1cの制御部24に通知される。不一致の場合、同様に不一致である旨が制御部24に通知される(ステップS4)。そして、この情報に基づいて操作可能者か否かが判断される(ステップS5)。その結果、不一致の場合には暗証番号を再入力させ、それでも一致しなければ以後の動作を終了する。一致した場合には取扱許可者であることが確認されて次のステップS6へと進む。
【0053】
次に、出金額を入力する(ステップS6)。出金額は、直接、数値を入力しても良いが、出金金額のパターンをいくつか装置に登録しておき、出金額を入力する時にその中から選択しても良い。なお、出金額は、合計金額の他、必要に応じて金種ごとの金額・枚数で指定しても良い。出金額を入力し終わると、表示部11bに出金額が表示されるので、オーナーは、金額を確認して、それで良ければ操作部11aを使って取引確定指示を行う。なお、もう一度やり直す場合には、取引キャンセル指示を行う(ステップS7、S8)。
【0054】
取引確定後、金種別収納庫21から必要な硬貨が繰り出されて出金口15に放出され、又、プリンタ13により取引内容が印刷出力されるので、オーナーはそれらを受け取る(ステップS9)。また、現金管理テーブル31が更新される(ステップS10)。現金管理テーブル31は、現金有高管理サーバ4a(図1参照)に設けられており、前述のとおり図7のように構成されている。出金を行った結果、現金管理テーブル31には、同図に示す出金時刻31a、店番号31b、操作者のID番号31c、取引種別(出金)31d、取引金額(出金額)31e、保管金額(現金有高)31f、金種別有高31g、一括収納庫有高31h及び一括収納庫収納枚数31iが記憶される。プリンタ13から印刷する取引内容は、現金管理テーブル31の内容と同一にしても良いが、そこから必要な内容だけを抽出して印刷したり、更に、必要な情報をそれに付加して印刷したりしても良い。なお、必要に応じて取引内容を硬貨入出金装置1cに記憶させても良い。
【0055】
<硬貨入出金装置1cへの硬貨入金>
図11に入金時の動作フローチャートを示す。
取引を続けて店舗の硬貨が増え、余剰となった硬貨を硬貨入出金装置1cに入金するときや、その他の理由で店舗の硬貨を一部入金又は全部入金するときの動作は次のとおりである。例えば、オーナーが操作者となり入金する場合、オーナーは、硬貨入出金装置1cの操作部11aを使って装置の動作を入金モードに切り替える(ステップS1)。これにより、表示部11bにIDカード挿入を促すガイダンスが表示されるので、オーナーはIDカードをカードリーダ12に通す(ステップS2)。
【0056】
入力されたID情報は制御部24に送られ、制御部24は、このID情報を、ネットワーク3bを介して運用管理サービス提供者4のネットワークサーバ4cに送る。このID情報は、さらに現金有高管理サーバ4aへと送られ、そこで予め登録されているIDと比較される。比較の結果、一致した場合、その旨が硬貨入出金装置1cの制御部24に通知される。不一致の場合、同様に不一致である旨が制御部24に通知される(ステップS3)。そして、この情報に基づいて操作可能者か否かが判断される(ステップS4)。その結果、不一致の場合にはIDカードを再挿入させ、それでも一致しなければ以後の動作を終了する。一致した場合には取扱許可者であることが確認されて次のステップS5へと進む。
【0057】
次に、オーナーは入金口14に硬貨を投入する(ステップS5)。そして、投入が完了すると、オーナーは操作部11aを使って、入金開始の指示を行う(ステップS6)。入金開始後、この投入硬貨は識別部19に搬送され、識別部19において正常な硬貨か否か、及び金種が識別され、枚数が計数される(ステップS7)。識別の結果、正常と識別されなかった硬貨はリジェクト口16へ搬送され(リジェクト)、正常と識別された硬貨は一時収納部20へと搬送され、取引が確定されるまで、そこに一時収納される(ステップS8、S9)。次いで、表示部11bに投入金額(合計金額の他、必要に応じて金種ごとの金額・枚数)が表示されるので、オーナーは、金額を確認し、それで良ければ操作部11aを使って取引確定指示を行う。なお、もう一度やり直す場合には、取引キャンセル指示を行い、これにより投入硬貨は返却口17に返却される(ステップS10、S11)。取引確定後、一時収納部20の硬貨は、そこから繰り出されて金種別に金種別収納庫21に収納される。なお、金種別収納庫21に空きがない場合には一括収納庫22に収納される(ステップS12、S13、S14)。
【0058】
最後に、現金管理テーブル31が更新され、プリンタ13により取引内容が印刷出力される(ステップS15)。現金管理テーブル31は、現金有高管理サーバ4a(図1参照)に設けられており、前述のとおり図7のように構成されている。上述の入金を行った結果、現金管理テーブル31には、同図に示す入金時間31a、店番号31b、操作者のID番号31c、取引種別(入金)31d、取引金額(入金額)31e、保管金額(現金有高)31f、金種別有高31g、一括収納庫31h及び一括収納庫収納枚数31iが記憶される。プリンタ13から印刷する取引内容は、現金管理テーブル31の内容と同一にしても良いが、そこから必要な内容だけを抽出して印刷したり、更に、必要な情報をそれに付加して印刷したりしても良い。なお、必要に応じて取引内容を硬貨入出金装置1cに記憶させても良い。
【0059】
<硬貨入出金装置1cからの硬貨回収>
図12に回収時の動作フローチャートを示す。
取引を続けて硬貨入出金装置1c内の収納硬貨が所定容量を超え、それらを硬貨入出金装置1cから回収(一部又は全部)するときや、その他の理由で回収するときの動作は次のとおりである。例えば、硬貨入出金装置1c内の収納硬貨が所定容量を超えた時(ニアフル)、または現金管理テーブル31の金種別内訳31gの少なくとも1種類がオフセット管理テーブル32の硬貨保有枚数上限値32bを上回った場合に、そのことが運用管理サービス提供者の監視サーバ4bを介して警備会社6に通知され、警備会社6の担当者が回収に駆けつける。そこで、硬貨入出金装置1cの操作部11aを使って、装置の動作を回収モードに切り替える(ステップS1)。これにより、表示部11bにIDカード挿入を促すガイダンスが表示されるので、警備会社6の担当者は、持参したIDカードをカードリーダ12に通す(ステップS2)。
【0060】
次に、暗証番号の入力を促すガイダンスが表示されるので、警備会社6の担当者は、操作部11aを使って暗証番号を入力する(ステップS3)。入力されたID情報や暗証番号は制御部24に送られ、制御部24は、このID情報及び暗証番号を、ネットワーク3bを介して運用管理サービス提供者4のネットワークサーバ4cに送る。このID情報及び暗証番号は、さらに現金有高管理サーバ4aへと送られ、そこで予め登録されているID、暗証番号と比較される。比較の結果、それらが一致した場合、その旨が硬貨入出金装置1cの制御部24に通知される。不一致の場合、同様に不一致である旨が制御部24に通知される(ステップS4)。そして、この情報に基づいて操作可能者かどうかが判断される(ステップS5)。その結果、不一致の場合には暗証番号を再入力させ、それでも一致しなければ以後の動作を終了する。一致した場合には、その担当者は操作可能者なので次のステップS6へと進む。
【0061】
次に、一括収納庫22に収納されている硬貨のみ回収するのか、一括収納庫22と金種別収納庫21との両方の硬貨を回収するかを選択する(ステップS6)。ステップS6で一括収納庫22のみの回収を選択した場合にはステップS15に進む。それ以外の場合には、操作部11aを使って金種別収納庫21に収納されている硬貨を、全額回収するのか、一部のみ回収するのかを選択する(ステップS7、S8)。ステップS8で全額回収を選択した場合にはステップS12に進む。それ以外の場合には、操作部11aを使って回収額を入力する(ステップS9)。回収額は、直接、数値を入力しても良いが、回収額のパターンをいくつか装置に登録しておき、回収額を入力する時にその中から選択しても良い。次いで、表示部11bに回収額が表示されるので、警備会社6の担当者は、金額を確認して、それで良ければ操作部11aを使って取引確定指示を行う。なお、もう一度やり直す場合には、取引キャンセル指示を行う(ステップS10、S11)。
【0062】
取引確定後、指定された金種、金額(枚数)の硬貨が金種別収納庫21から繰り出されて回収庫23に放出される(ステップS12)。硬貨の繰出しが終了すると、制御部24からの信号により、回収庫23が解錠される(ステップS13)。警備会社6の担当者は回収庫23を開けて中から回収硬貨が入ったカセットを取外すと共に、交換用のカセットを装着する(ステップS14)。
【0063】
次いで、制御部24からの信号により、一括収納庫22が解錠される(ステップS15)。警備会社6の担当者は、一括収納庫22を開けて中から回収硬貨が入ったカセットを取外すと共に、交換用のカセットを装着する(ステップS16)。
【0064】
そして、プリンタ13により取引内容が印刷出力されるので、警備会社6の担当者はそれを受け取る(ステップS17)。また、現金管理テーブル31が更新される(ステップS18)。現金管理テーブル31は、現金有高管理サーバ4a(図1参照)に設けられており、前述のとおり図7のように構成されている。回収を行った結果、現金管理テーブル31には、同図に示す回収時刻31a、店番号31b、操作者のID番号31c、取引種別(回収)31d、取引金額(回収額)31e、保管金額(現金有高)31f、金種別有高31g、一括収納庫保管金額(現金有高)31h及び一括収納庫収納枚数31iが記憶される。プリンタ13から印刷する取引内容は、現金管理テーブル31の内容と同一にしても良いが、そこから必要な内容だけを抽出して印刷したり、更に、必要な情報をそれに付加して印刷したりしても良い。必要に応じて取引内容を硬貨入出金装置1cに記憶させても良い。
【0065】
硬貨入出金装置1cに硬貨の補充・回収を行う際のニアエンド・ニアフル情報は、前述の説明では、硬貨入出金装置1cが検出することとしているが、現金管理テーブル31の記録情報を用いる方法もある。以下、その説明を行う。
【0066】
<硬貨入出金装置1cへの硬貨補充・回収情報の管理>
図13に硬貨補充・回収情報管理の動作フローチャートを示す。
硬貨入出金装置1cで硬貨の取引が行われると、現金有高管理サーバ4aに設けられている現金管理テーブル31が更新される(ステップS1、S2)。ここまでは上述した通りであり、その後、監視サーバ4bは、現金管理テーブル31から硬貨毎の保有枚数31gを読み出す。また、オフセット管理テーブル32から硬貨毎に定められている保有枚数の上限値32b及び下限値32cを読み出して、現金管理テーブル31により示される保有枚数31gが、この上限値32bと下限値32cの範囲内であるかが判定される(ステップS3)。なお、この上限値32bと下限値32cは、運用管理サービス提供者が随時更新可能であり、例えば1ヶ月間の、硬貨入出金装置1cの保管金額31cの推移をもとに、最適な額に設定される。
【0067】
判定の結果、保有枚数31gが上限値32bと下限値32cの範囲内にある場合は、硬貨入出金装置1cに硬貨を補充したり回収したりする必要はなく、ここでの処理は終了する。一つの金種の硬貨でも保管枚数31gが上限値32bを超えたり下限値32cを下回ったりした場合には、店舗番号と共に回収指示又は補充指示が、ネットワーク管理サーバ4cを介して、監視サーバ4bから警備会社6のホストコンピュータ6aに通知される(ステップS4、S5)。ここで、回収指示の場合には回収額と硬貨毎の回収枚数が、また補充指示の場合には補充額と硬貨毎の補充枚数が店舗番号と共に通知される。なお、店舗番号だけでなく、店舗までの地図や、さらに複数の店舗に対して回収又は補充が必要な場合には、最も効率の良い巡回経路に係る情報を送信してもよい。その後、警備会社6の担当者は受信した情報により、前述の手順で、硬貨入出金装置1cから余剰硬貨を回収して、現金管理センター6bに搬送したり、必要な量の硬貨を現金管理センター6bから運搬して硬貨入出金装置1cに補充したりする(ステップS6)。
【0068】
次に、運用管理サービス提供者4が提供するサービスの一つである、店舗1の現金有高情報を本部2に通知するサービスについて説明する。
【0069】
<現金(硬貨)有高の管理>
図14に店舗1における締め時の動作フローチャートを示す。
店舗1では、その日の締めの時T1になると、前日の締めの時T0から本日の締めの時T1まで(営業日)の売上金が集計される(ステップS1)。オーナーはPOS端末1aのドロアから売上金額分の紙幣と硬貨を取り出し、店舗1に設置されたATM1bを用いて、本部2の口座に売上金を振込む(ステップS2)。売上金の振込が完了後、オーナーはPOS1aのドロア内に保管されている全ての硬貨を、いったん硬貨入出金装置1cに入金する(ステップS3)。次いで、予め店舗毎に設定されている額の釣銭硬貨を再び硬貨入出金装置1cから出金し、POS1aのドロア内に準備する(ステップS4、S5)。この時、何らかの方法によって、この出金動作は締め直後の動作であることが検出され、その旨が現金有高管理サーバに通知される(ステップS6)。そして、締めの作業の完了直後には、POS1a内の釣銭用硬貨は常に同じ額が準備されることとなる。
【0070】
硬貨入出金装置1cからの出金が完了すると、前述の通り現金管理テーブル31が更新される(ステップS7)。次いで、締め直後の更新であるため、現金有高管理サーバ4aでは、現金管理テーブル31に記録された現金有高31fと、現金有高管理サーバ4a内に記憶されている、予め店舗毎に設定される釣銭硬貨の準備額とが加算され、締め直後の全釣銭硬貨保有額が算出される(ステップS8)。そして、この全釣銭硬貨保有額の情報は、現金有高管理サーバ4aから本部2のセンターシステム2aに送信される(ステップS9)。これにより本部2では、締め直後の店舗1における、釣銭硬貨の保有状況を把握することができる。
【0071】
運用管理サービス提供者4は上述のサービスの他に、硬貨入出金装置1cについての状態を監視して、その結果を警備会社に通知するサービスを提供しており、以下に説明する。
【0072】
<硬貨入出金装置1cのセキュリティ情報の管理>
図15に運用管理サービス提供者4が行うセキュリティ情報管理サービスの動作フローチャートを示す。
硬貨入出金装置1cと監視サーバ4bは、ネットワーク3b及び、ネットワークサーバ4cを介して接続されており、硬貨入出金装置1cで硬貨の出金や入金等、何らかの操作が行われると、その操作情報は監視サーバ4b に送信される(ステップS1)。次いで、監視サーバ4bでは、硬貨入出金装置1cで行われた操作が、適正か否かが判断される(ステップS2)。その結果、適性と判断された場合は、出入金等の取引が継続して実施可能となるが、適正でないと判断された場合には、監視サーバ4bから取引停止を指示する信号が送信され、硬貨入出金装置1cの操作は不可能となる(ステップS3、S4)。ここで操作が適正か否かの判断材料としては、例えば、操作権限を持たない第三者の操作が連続して行われた場合や、無理やりに扉を開けようとした場合に不正アクセスと判断される。次いで、ネットワーク3eを介して、監視サーバ4bから警備会社6のホストコンピュータ6aに、硬貨入出金装置1cに異常があったことが通知される(ステップS5)。警備会社6では、緊急発信基地に待機中の警備員や巡回中の警備員に連絡をし、店舗1に警備員を派遣する(ステップS6)。
【0073】
以上、運用管理サービス提供者4が提供する、2つのサービスを説明したが、最後に突合管理サービスについて説明する。
【0074】
図16は、現金有高管理サーバ4aに設けた突合管理テーブル33の詳細構成を示す図である。同図において33aは突合を行った日付、33bは売上データを記録するエリアである。売上集計データ33bは、POS端末1aから本部2に送られた売上データを現金有高管理サーバ4aに送信し 、前日の締めの時T0から本日の締めの時T1まで(営業日)について集計したものである。33cは現金有高を記録するエリアであり、オーナーが締め後に売上金として本部2宛に振り込んだ金額のデータ(振り込みデータ)が、金融機関5から本部2を介して現金有高管理サーバ4aに送信され、突合管理テーブル33に記録される。33dは売上データ33bと現金有高33cの突合結果を記録するエリアであり、一致している場合はOK、一致していない場合はNGと記録される。
【0075】
次に、図16に示す突合管理テーブルを用いた、突合管理サービスの動作を説明する。
図17は、店舗1における突合に関する動作フローチャートを示したものである。
前述の通り、店舗1では、その日の締めの時T1になると、前日の締めの時T0から本日の締めの時T1までの売上金が集計される(ステップS1)。オーナーは、店舗1に設置されたATM1bを使用して、本部2の口座に売上金を振り込む(ステップS2)。振り込みが行われると、ネットワーク3c、ネットワークセンターシステム7、ネットワーク3fを経由して、金融機関5から本部2に振込みがあったことと、その金額が通知される(ステップS3)。本部2のセンターシステム2aには、取引毎にPOS1aから送信された売上データが記録されており、金融機関5から振込データが送信されると、売上データ及び振込データは、運用管理サービス提供者4の現金有高管理サーバ4aに送信される(ステップS4)。ここで、売上データは何らかの方法で締め直後のデータが現金有高管理サーバ4aでは、送信された情報により突合管理テーブル33(図16参照)に突合日付33a、売上データ33b、現金有高33c及び突合結果33dが記録される(ステップS5)。そして、突合管理テーブル33の更新が完了すると、ネットワーク3hを経由して、突合結果が本部2へ通知される(ステップS6)。通知される内容は、突合管理テーブル33に記録されている情報と同一としても良いが、そこから必要な内容だけを抽出したり、更に、必要な情報をそれに付加したりしても構わない。
【0076】
次に、第2の実施の形態として、警備会社6が行うサービスについて説明する。警備会社6が行うサービスは、警備会社6がオーナーから事前に預かっている預り金や釣銭用の資金であって、硬貨入出金装置1cに釣銭硬貨を補充するための現金、及び硬貨入出金装置1cから回収した現金(以下、これらを預託金と呼ぶ)の管理サービスがあり、以下、預託金管理サービスについての詳細な説明を行う。
【0077】
図18は、本発明をコンビニエンス・ストアの現金管理に適用した場合の現金管理システムの全体構成を示す図である。店舗1、本部2、運用管理サービス提供者4、金融機関5は、図1に示した全体構成と同様の構成であり既に説明済みなので、ここでは変更点について説明する。警備会社6にはフランチャイズチェーンに加盟している各店舗の釣銭預託金を管理する預託金管理サーバ6cが設置されており、ホストコンピュータ6aと共に警備管理装置が形成されている。この預託金管理サーバ6cは、インターフェース6dを介してホストコンピュータ6a、現金管理センター6bと接続されている。ネットワーク3では、新たにネットワーク3iが追加されており、金融機関5のセンターシステム5aと、警備会社6のホストコンピュータ6aの間を接続している。
【0078】
図19は金融機関5の詳細な構成を示す図である。A金融機関5aにおいて、5dは警備会社6の口座、5eは店舗Aの口座、5fは店舗Bの口座、・・・となっており、B金融機関5dにおいて、5iは警備会社6の口座、5jは店舗Eの口座、5kは店舗Fの口座、・・・となっている。警備会社の口座5d、5iは、同じ金融機関に口座を開設している店舗の預託金を預け入れるところである。例えばA金融機関5aに開設されている警備会社6の口座5dには、同じ金融機関に口座を持っている店舗A5e、店舗B5f、店舗C5g、店舗D5hの預託金が預け入れられている。
【0079】
図20は、ホストコンピュータ6a(図18参照)に設けられた預託金管理テーブル34の詳細構成を示す図である。同図において34aは預託金の入出金等の取引を行った日付を記録するエリアである。34bは取引の種別を記録するエリアであり、出金、入金、引き落とし、振り込み等の取引内容がここに記録される。34cは取引金額を記録するエリアであり、出金時には出金金額、入金時には入金金額、引き落とし時には引き落とし金額、振り込み時には振り込み金額が記録される。ここで、出金金額とは、警備会社6が店舗1の硬貨入出金装置1cに補充する金額であり、入金金額とは、警備会社6が店舗1の硬貨入出金装置1cから回収する金額である。また、引き落とし金額とは、預託金が設定額よりも少なくなった場合に、設定額との差額を店舗1の口座から引き落とし、警備会社6の口座に振り込む金額である。また、振り込み金額とは、預託金が設定額よりも多くなった場合に、設定額に対する余剰額を警備会社6の口座から店舗1の口座に振り込む金額である。34dは預託金の有高を記録するエリアであり、取引前の預託金有高に、取引内容に応じた加算、減算を行った結果がここに記録される。この預託金管理テーブル34は、取引のある店舗に対して夫々作成される。
【0080】
図21は、ホストコンピュータ6aに設けられた預託金オフセット管理テーブル35の詳細構成を示す図である。同図において、35aは店舗名、35bはその店舗が決めた預託金の上限額、35cは同じく預託金の下限額、35dは同じく預託金の基準額である。同図の2行目に示すように、店舗Aでは、預託金上限額が70万円、預託金下限額が5万円、預託金基準額が50万円となっている。
【0081】
次に、図20示す預託金管理テーブル34及び、図21に示す預託金オフセット管理テーブル35を用いた預託金管理サービスの動作を説明する。
【0082】
図22に預託金管理手続時の動作フローチャートを示す。
店舗1に設置されている硬貨入出金装置1cに、硬貨の補充あるいは回収が必要となると、警備会社6の担当者は、現金管理センター6bから必要な分の硬貨を持ち出したり、現金管理センター6bに回収した分の硬貨を持ち込んだりする(ステップS1)。現金管理センター6bでの硬貨の入出金情報は、インターフェース6cを経由してホストコンピュータ6aに送信され、入出金が行われると、預託金管理テーブル34が更新される(ステップS2、S3)。そして、月に一度、例えば月末になると預託金管理テーブル34の預託金有高34dが、預託金オフセット管理テーブル35に記録されている預託金上限額35bと預託金下限額35cの範囲内であるかが確認される(ステップS4)。預託金有高34dが預託金上限額35bと預託金下限額35cの範囲内であれば、預託金についての取引を行う必要はなく、動作は終了となる。範囲外である場合には、預託金有高34dと預託金基準額35dとの差額が計算される(ステップS5、S6)。計算の結果、差額がプラスの場合(預託金有高34dが預託金基準額35dより多い)には、振り込み指示情報がホストコンピュータ6aから金融機関5のセンターシステム5aに通知される(ステップS7、S8)。そして、差額が警備会社6の預託金口座から店舗1の口座に振り込まれる(ステップS9)。差額がマイナスの場合(預託金有高34dが預託金基準額35dより少ない)にも、振り込み指示情報がホストコンピュータ6aから金融機関5のセンターシステム5aに通知される(ステップS7、S10)。そして、差額が店舗1の口座から警備会社6の預託金口座に振り込まれる(ステップS11)。
【0083】
例えば、店舗1が図19に示された店舗Aである場合、警備会社6の預託金口座5dに入金されている預託金有高が、預託金上額70万円を超えると、預託金口座5dから店舗Aの口座5eに、預託金基準額に対して超えた分の差額が振り込まれ、預託金有高は50万円となる。また、預託金口座5dに入金されている預託金有高が、預託金下限額5万円を下回ると、店舗Aの口座5eから預託金口座5dに、預託金基準額に対して下回った分の差額が振り込まれ、預託金有高は50万円となる。なお、預託金有高34dが、預託金預託金上限額35bと預託金下限額35cの範囲内であるかの確認は、月一度に限定されるものではなく、オーナーや警備会社6の都合のよい頻度として構わない。
【0084】
次に、本発明の第3の実施例をガソリンスタンドにおける現金管理を例にして以下に説明する。図23は、本発明をガソリンスタンドの現金管理に適用した場合の現金管理システムの全体構成を示す図であり、以下の各構成を順に説明する。
【0085】
先ず、8は店舗であり、そこには現金入出金装置8aが設置されている。現金入出金装置8aは店舗のオーナー(又はオーナーから任命されたマネージャー)が扱う、硬貨及び紙幣の入出金装置であり、詳細は後述する。8bは店舗用の防犯装置であり、インターフェース8cを介して店舗8の現金入出金装置8aと接続されている。
【0086】
4は運用管理サービス提供者であり、インターフェース4dを介して互いに接続された、現金有高管理サーバ4e、監視サーバ4b、ネットワークサーバ4cからなる運用管理装置を有する。ここで監視サーバ4bは第1の実施例と同様の機能に加え、店舗の防犯装置からの不正侵入情報を元に、現金入出金装置へ操作停止信号の発信機能を有する。ネットワークサーバ4cは第1の実施例と同様の機能を有し、ネットワーク3e、3jを介して各々、店舗8の現金入出金装置8a、警備会社6のホストコンピュータ6aに接続されている。現金管理サーバ4eでは現金管理テーブルとオフセット管理テーブルが第1の実施例とは異なったものとなっており、詳細は後述する。
【0087】
6は店舗8の現金輸送を委託された警備会社である。同図において6aは警備管理装置となるホストコンピュータ、6bは現金管理センターであり、第1の実施例と同一のものである。
【0088】
次に、店舗8に設置される現金入出金装置8aの詳細を説明する。
図24に現金入出金装置8aの外観図を示す。81は、キーボード等の操作部81aとLCD等の表示部81bから構成された操作・表示部である。82はカードリーダであり、IDカードが挿入されると、IDカードに記憶されている所有者のID情報を読み取る装置である。83は、日付、取引内容、取扱者名、取引金額、残存金額等のデータを明細票に印刷するプリンタである。84は硬貨を投入(入金)するための硬貨投入口である。85は紙幣を投入(入金)するための紙幣投入口である。86は硬貨及び紙幣を放出(出金)するための出金口である。87は、入金口84から投入された硬貨の中で、後述する識別部で正常でないと識別された硬貨(リジェクト硬貨)及び、入金口85から投入された紙幣の中で、識別部で正常でないと識別された紙幣(リジェクト紙幣)を放出するリジェクト口である。88は、入金途中で取消操作が行われたときに、入金口84から投入済みの硬貨及び、入金口85から投入済みの紙幣を返却するための返却口である。95、96は一括収納庫、97、98は回収庫であり、詳細な説明については後述する。
【0089】
図25は現金入出金装置8aの機能ブロック図である。操作・表示部81、カードリーダ82、プリンタ83、硬貨投入口84、紙幣投入口85、出金口86、リジェクト口87、返却口88については既に説明済みなので、ここではその他の構成について説明する。89は、硬貨投入口84に投入された硬貨が正常か否かとか、投入硬貨の金種識別とか、枚数計数とかを行う識別部である。90は、紙幣投入口85に投入された紙幣が正常か否かとか、投入紙幣の金種識別とか、枚数計数とかを行う識別部である。91は、識別部89で正常と識別された硬貨を取引が確定するまで一時収納する一時収納部である。92は、識別部90で正常と識別された紙幣を取引が確定するまで一時収納する一時収納部である。93は、一時収納部91の硬貨を金種別に収納する金種別収納庫であり、出金時には、この金種別収納庫93から、必要金種・枚数の硬貨が取り出されて出金口86に搬送される。94は、一時収納部92の紙幣を金種別に収納する金種別収納庫であり、出金時には、この金種別収納庫94から、必要金種・枚数の紙幣が取り出されて出金口86に搬送される。95は、金種別収納庫91に収納しきれない硬貨を受け入れて、金種の区別することなく一括収納する一括収納庫である。96は、金種別収納庫92に収納しきれない硬貨を受け入れて、金種の区別することなく一括収納する一括収納庫である。97は、金種別収納庫93に収納してある硬貨を回収する時に、金種の区別することなく一括回収する回収庫である。98は、金種別収納庫94に収納してある硬貨を回収する時に、金種の区別することなく一括回収する回収庫である。99は現金入出金装置8aの動作全般を制御する制御部であり、運用管理サービス提供者4との通信を行う際の通信制御も併せて行っている。
【0090】
次に、運用管理サービス提供者4が行うサービスについて説明する。運用管理サービス提供者4が行うサービスには、硬貨入出金装置8aについての現金有高管理サービスと状態監視サービスがある。ここでは、まず硬貨入出金装置8aについての現金有高管理サービスの説明から始める。
【0091】
図26は、現金有高管理サーバ4eに設けられた現金管理テーブル36の詳細構成を示す図である。同図において、36aは硬貨の入金や出金等の取引が行われた取引時刻を記録するエリア、36bは取引が行われた店舗の店番号、36cは取引操作を行った操作者(オーナー等)のID番号である。このID番号は、操作開始時に操作者が自分のIDカードをカードリーダ82に読み取らせることにより、現金管理テーブル36に記録される。36dは取引の種別を記録するエリアであり、装填(補充)、出金、入金、回収等の取引内容がここに記録される。36eは取引金額を記録するエリアであり、装填(補充)時には装填(補充)金額、入金時には入金金額、出金時には出金金額、回収時には回収金額がここに記録される。36fは現金の有高を記録するエリアであり、取引前の現金有高に、取引内容に応じた加算、減算を行った結果がここに記録される。36gは、硬貨の有高を記録するエリアである。36hは、硬貨有高の金種別内訳枚数を記録するエリアである。36iは、硬貨有高のうち、一括収納庫95に収納されている硬貨有高を記録するエリアである。36jは、一括収納庫95に収納されている硬貨枚数を記録するエリアである。36kは、紙幣の有高を記録するエリアである。36lは、紙幣有高の金種別内訳枚数を記録するエリアである。36mは、紙幣有高のうち、一括収納庫96に収納されている硬貨有高を記録するエリアである。36nは、一括収納庫96に収納されている紙幣枚数を記録するエリアである。
【0092】
図27は、現金有高管理サーバ4eに設けられたオフセット管理テーブル37の詳細構成を示す図である。同図において、37aは店舗の店番号、37bはその店舗が決めた硬貨毎の保有枚数の上限値、37cは同じく硬貨毎の保有枚数の下限値である。37dはその店舗が決めた紙幣毎の保有枚数の上限値、37eは同じく紙幣毎の保有枚数の下限値である。
【0093】
次に、図26に示す現金管理テーブル36及び、図27に示すオフセット管理テーブル37を用いた現金有高管理サービスの動作を説明する。
【0094】
<現金入出金装置8aへの硬貨装填(補充)>
図28に装填(補充)時の動作フローチャートを示す。
店舗8に現金入出金装置8aを新規に設置したとき 、先ず、現金入出金装置8aに硬貨及び紙幣を装填する。また、運用中に現金入出金装置8aの硬貨又は紙幣が所定金額(あるいは枚数)以下になると(ニアエンド)、現金入出金装置8aに硬貨又は紙幣を補充する。本実施例の場合、これら装填や補充は警備会社が委託を受けて行うものとして以下、説明する。
【0095】
装填・補充を行う場合は、そのことが何らかの方法で警備会社6に通知され、又は、装置によりニアエンドが検出されることにより、そのことが運用管理サービス提供者の監視サーバ4bを介して警備会社6に通知される。これにより、警備会社6の担当者が、硬貨又は紙幣について、現金管理センター6bより装填・補充に必要な金種・枚数を受け取って、店舗8まで搬送して来る。そこで、警備会社6の担当者が、硬貨入出金装置8aの操作部81aを使って、装置の動作を装填(補充)モードに切り替える(ステップS1)。これにより、表示部81bにIDカード挿入を促すガイダンスが表示されるので、この担当者が、持参したIDカードをカードリーダ82に通す(ステップS2)。
【0096】
入力されたID情報は制御部99に送られ、制御部99は、このID情報を、ネットワーク3jを介して運用管理サービス提供者4のネットワークサーバ4cに送る。このID情報は、さらに現金有高管理サーバ4eへと送られ、そこで予め登録されているIDと比較される。比較の結果、一致した場合、その旨が硬貨入出金装置8aの制御部99に通知される。不一致の場合、同様に不一致である旨が制御部99に通知される(ステップS3)。そして、この情報に基づいて操作可能者か否かが判断される(ステップS4)。その結果、不一致の場合にはIDカードを再挿入させ、それでも一致しなければ以後の動作を終了する。一致した場合には、その担当者は操作可能者なので次のステップS5へと進む。
【0097】
次に、警備会社6の担当者は、操作部81aを使って紙幣を投入するか選択する(ステップS5)。紙幣を投入しない場合にはステップS13へ進む。投入する場合は、持参した紙幣を紙幣投入口85に投入する(ステップS6)。そして、投入が完了すると、操作者は操作部81aを使って、装填(補充)開始の指示を行う(ステップS7)。装填(補充)開始後、この投入紙幣は識別部90に搬送され、識別部90において正常な紙幣か否か、及び金種が識別され、枚数が計数される(ステップS8)。識別の結果、正常と識別されなかった紙幣はリジェクト口87へ搬送され(リジェクト)、正常と識別された紙幣は一時収納部92へと搬送され、取引が確定されるまで、そこに一時収納される(ステップS9、S10)。次いで、表示部81bに投入金額(合計金額の他、必要に応じて金種ごとの金額・枚数)が表示されるので、操作者は、それを確認し、それで良ければ操作部81aを使って取引確定指示を行う。なお、合計金額が合っていなかった等の理由により、もう一度やり直す場合には、取引キャンセル指示を行い、これにより、投入紙幣が返却口88に返却される(ステップS11、S12)。
【0098】
続いて、警備会社6の担当者は、操作部81aを使って硬貨を投入するか選択する(ステップS13)。硬貨を投入しない場合にはステップS21へ進む。投入する場合は、持参した硬貨を硬貨投入口84に投入する(ステップS14)。そして、投入が完了すると、操作者は操作部81aを使って、装填(補充)開始の指示を行う(ステップS15)。装填(補充)開始後、この投入硬貨は識別部89に搬送され、識別部89において正常な硬貨か否か、及び金種が識別され、枚数が計数される(ステップS16)。識別の結果、正常と識別されなかった硬貨はリジェクト口87へ搬送され(リジェクト)、正常と識別された硬貨は一時収納部91へと搬送され、取引が確定されるまで、そこに一時収納される(ステップS17、S18)。次いで、表示部81bに投入金額(合計金額の他、必要に応じて金種ごとの金額・枚数)が表示されるので、操作者は、それを確認し、それで良ければ操作部81aを使って取引確定指示を行う。なお、合計金額が合っていなかった等の理由により、もう一度やり直す場合には、取引キャンセル指示を行い、これにより、投入紙幣が返却口88に返却される(ステップS19、S20)。
【0099】
取引確定後、紙幣用の金種別収納庫94と硬貨用の金種別収納庫93に空きがあるか、それぞれ確認される(ステップS21)。空がある場合には一時収納部92の紙幣は、そこから繰り出されて金種別に金種別収納庫94に収納される。そして、一時収納部91の硬貨は、そこから繰り出されて金種別に金種別収納庫93に収納される。また、空きがない場合には、一時収納部92の紙幣は一括収納庫96に収納される。そして、一時収納部91の硬貨は一括収納庫95に収納される。(ステップS22、S23)。
【0100】
このようにして金種別収納庫94に紙幣、又は金種別収納庫93に硬貨が装填・補充されると、最後に、現金管理テーブル36が更新され、プリンタ85により取引内容が印刷出力される(ステップS24)。プリンタ85から印刷する取引内容は、現金管理テーブル36の内容と同一にしても良いが、そこから必要な内容だけを抽出して印刷したり、更に、必要な情報をそれに付加して印刷したりしても良い。なお、必要に応じて取引内容を現金入出金装置8aに記憶させても良い。
【0101】
<現金入出金装置8aからの硬貨出金>
図29に出金時の動作フローチャートを示す。
取引を続けて店舗の釣銭紙幣、又は釣銭硬貨が残り少なくなり、必要な釣銭を現金入出金装置8aから出金するときの動作は次のとおりである。例えば、オーナーが操作者となり出金する場合、オーナーは、現金入出金装置8aの操作部81aを使って装置の動作を出金モードに切り替える(ステップS1)。これにより、表示部81bにIDカード挿入を促すガイダンスが表示されるので、オーナーはIDカードをカードリーダ82に通す(ステップS2)。
【0102】
次に、暗証番号の入力を促すガイダンスが表示されるので、オーナーは操作部81aを使って暗証番号を入力する(ステップS3)。入力されたID情報や暗証番号は制御部99に送られ、制御部99は、このID情報及び暗証番号を、ネットワーク3jを介して運用管理サービス提供者4のネットワークサーバ4cに送る。このID情報及び暗証番号は、さらに現金有高管理サーバ4eへと送られ、そこで予め登録されているID、暗証番号と比較される。比較の結果、それらが一致した場合、その旨が硬貨入出金装置8aの制御部99に通知される。不一致の場合、同様に不一致である旨が制御部99に通知される(ステップS4)。そして、この情報に基づいて操作可能者か否かが判断される(ステップS5)。その結果、不一致の場合には暗証番号を再入力させ、それでも一致しなければ以後の動作を終了する。一致した場合には取扱許可者であることが確認されて次のステップS6へと進む。
【0103】
次に、紙幣を出金するか選択する(ステップS6)。紙幣を出金しない場合にはステップS10に進む。紙幣を出金する場合には、出金額を入力する(ステップS7)。出金額は、直接、数値を入力しても良いが、出金金額のパターンをいくつか装置に登録しておき、出金額を入力する時にその中から選択しても良い。なお、出金額は、合計金額の他、必要に応じて金種ごとの金額・枚数で指定しても良い。出金額を入力し終わると、表示部81bに出金額が表示されるので、オーナーは、金額を確認して、それで良ければ操作部81aを使って取引確定指示を行う。なお、もう一度やり直す場合には、取引キャンセル指示を行う(ステップS8、S9)。
【0104】
続いて、硬貨を出金するかを選択する(ステップS10)。硬貨を出金しない場合にはステップS14に進む。硬貨を出金する場合には、出金額を入力する(ステップS11)。出金額は、直接、数値を入力しても良いが、出金金額のパターンをいくつか装置に登録しておき、出金額を入力する時にその中から選択しても良い。なお、出金額は、合計金額の他、必要に応じて金種ごとの金額・枚数で指定しても良い。出金額を入力し終わると、表示部81bに出金額が表示されるので、オーナーは、金額を確認して、それで良ければ操作部81aを使って取引確定指示を行う。なお、もう一度やり直す場合には、取引キャンセル指示を行う(ステップS12、S13)。
【0105】
取引確定後、紙幣出金が選択されている場合には、金種別収納庫94から必要な紙幣が繰り出されて出金口86に放出され、硬貨出金が選択されている場合には、金種別収納庫93から必要な硬貨が繰り出されて出金口86に放出される(ステップS14)。又、プリンタ83により取引内容が印刷出力され、現金管理テーブル36が更新される(ステップS15、S16)。
【0106】
<硬貨入出金装置8aへの硬貨入金>
図30に入金時の動作フローチャートを示す。
取引を続けて店舗の紙幣、又は硬貨が増え、余剰となった紙幣、又は硬貨を現金入出金装置8aに入金するときや、その他の理由で店舗の紙幣、又は硬貨を一部入金又は全部入金するときの動作は次のとおりである。例えば、オーナーが操作者となり入金する場合、オーナーは、現金入出金装置8aの操作部81aを使って装置の動作を入金モードに切り替える(ステップS1)。これにより、表示部81bにIDカード挿入を促すガイダンスが表示されるので、オーナーはIDカードをカードリーダ82に通す(ステップS2)。
【0107】
入力されたID情報は制御部99に送られ、制御部99は、このID情報を、ネットワーク3jを介して運用管理サービス提供者4のネットワークサーバ4cに送る。このID情報は、さらに現金有高管理サーバ4eへと送られ、そこで予め登録されているIDと比較される。比較の結果、一致した場合、その旨が硬貨入出金装置8aの制御部99に通知される。不一致の場合、同様に不一致である旨が制御部99に通知される(ステップS3)。そして、この情報に基づいて操作可能者か否かが判断される(ステップS4)。その結果、不一致の場合にはIDカードを再挿入させ、それでも一致しなければ以後の動作を終了する。一致した場合には取扱許可者であることが確認されて次のステップS5へと進む。
【0108】
次に、オーナーは操作部81aを使って紙幣を入金するか選択する(ステップS5)。紙幣を入金しない場合にはステップS13へ進む。入金する場合は、紙幣を紙幣投入口85に投入する(ステップS6)。そして、投入が完了すると、操作者は操作部81aを使って、入金開始の指示を行う(ステップS7)。入金開始後、この投入紙幣は識別部90に搬送され、識別部90において正常な紙幣か否か、及び金種が識別され、枚数が計数される(ステップS8)。識別の結果、正常と識別されなかった紙幣はリジェクト口87へ搬送され(リジェクト)、正常と識別された紙幣は一時収納部92へと搬送され、取引が確定されるまで、そこに一時収納される(ステップS9、S10)。次いで、表示部81bに投入金額(合計金額の他、必要に応じて金種ごとの金額・枚数)が表示されるので、操作者は、それを確認し、それで良ければ操作部81aを使って取引確定指示を行う。なお、合計金額が合っていなかった等の理由により、もう一度やり直す場合には、取引キャンセル指示を行い、これにより、投入紙幣が返却口88に返却される(ステップS11、S12)。
【0109】
続いて、オーナーは操作部81aを使って硬貨を入金するか選択する(ステップS13)。硬貨を入金しない場合にはステップS21へ進む。入金する場合は、硬貨を硬貨投入口84に投入する(ステップS14)。そして、投入が完了すると、操作者は操作部81aを使って、入金開始の指示を行う(ステップS15)。入金開始後、この投入硬貨は識別部89に搬送され、識別部89において正常な硬貨か否か、及び金種が識別され、枚数が計数される(ステップS16)。識別の結果、正常と識別されなかった硬貨はリジェクト口87へ搬送され(リジェクト)、正常と識別された硬貨は一時収納部91へと搬送され、取引が確定されるまで、そこに一時収納される(ステップS17、S18)。次いで、表示部81bに投入金額(合計金額の他、必要に応じて金種ごとの金額・枚数)が表示されるので、操作者は、それを確認し、それで良ければ操作部81aを使って取引確定指示を行う。なお、合計金額が合っていなかった等の理由により、もう一度やり直す場合には、取引キャンセル指示を行い、これにより、投入紙幣が返却口88に返却される(ステップS19、S20)。
【0110】
取引確定後、紙幣用の金種別収納庫94と硬貨用の金種別収納庫93に空きがあるか、それぞれ確認される(ステップS21)。空がある場合には一時収納部92の紙幣は、そこから繰り出されて金種別に金種別収納庫94に収納される。そして、一時収納部91の硬貨は、そこから繰り出されて金種別に金種別収納庫93に収納される。また、空きがない場合には、一時収納部92の紙幣は一括収納庫96に収納される。そして、一時収納部91の硬貨は一括収納庫95に収納される。(ステップS22、S23)。
【0111】
このようにして金種別収納庫94に紙幣、又は金種別収納庫93に硬貨が装填・補充されると、最後に、現金管理テーブル36が更新され、プリンタ85により取引内容が印刷出力される(ステップS24)。プリンタ85から印刷する取引内容は、現金管理テーブル36の内容と同一にしても良いが、そこから必要な内容だけを抽出して印刷したり、更に、必要な情報をそれに付加して印刷したりしても良い。なお、必要に応じて取引内容を現金入出金装置8aに記憶させても良い。
【0112】
<現金入出金装置8aからの硬貨回収>
図31に回収時の動作フローチャートを示す。
取引を続けて硬貨入出金装置8a内の収納硬貨が所定容量を超え、それらを硬貨入出金装置8aから回収(一部又は全部)するときや、その他の理由で回収するときの動作は次のとおりである。例えば、硬貨入出金装置8a内の収納硬貨が所定容量を超えた時(ニアフル)、または現金管理テーブル36の金種別内訳36hの少なくとも1種類がオフセット管理テーブル37の硬貨保有枚数上限値37bを上回った場合、または現金管理テーブル36の金種別内訳36lの少なくとも1種類がオフセット管理テーブル37の紙幣保有枚数上限値37dを上回った場合に、そのことが運用管理サービス提供者の監視サーバ4bを介して警備会社6に通知され、警備会社6の担当者が回収に駆けつける。そこで、現金入出金装置8aの操作部81aを使って、装置の動作を回収モードに切り替える(ステップS1)。これにより、表示部81bにIDカード挿入を促すガイダンスが表示されるので、警備会社6の担当者は、持参したIDカードをカードリーダ82に通す(ステップS2)。
【0113】
次に、暗証番号の入力を促すガイダンスが表示されるので、警備会社6の担当者は、操作部81aを使って暗証番号を入力する(ステップS3)。入力されたID情報や暗証番号は制御部99に送られ、制御部99は、このID情報及び暗証番号を、ネットワーク3jを介して運用管理サービス提供者4のネットワークサーバ4cに送る。このID情報及び暗証番号は、さらに現金有高管理サーバ4eへと送られ、そこで予め登録されているID、暗証番号と比較される。比較の結果、それらが一致した場合、その旨が硬貨入出金装置8aの制御部99に通知される。不一致の場合、同様に不一致である旨が制御部99に通知される(ステップS4)。そして、この情報に基づいて操作可能者かどうかが判断される(ステップS5)。その結果、不一致の場合には暗証番号を再入力させ、それでも一致しなければ以後の動作を終了する。一致した場合には、その担当者は操作可能者なので次のステップS6へと進む。
【0114】
次に、オーナーは操作部81aを使って、紙幣を回収するか選択する(ステップS6)。回収しない場合にはステップS12に進み、回収する場合にはステップS7に進む。次いで、操作部81aを使って、一括収納庫96に収納されている紙幣のみ回収するのか、一括収納庫96と金種別収納庫94との両方の紙幣を回収するかを選択する(ステップS7)。一括収納庫96のみの回収を選択した場合にはステップS12に進み、それ以外の場合にはステップS8に進む。次いで、操作部81aを使って、金種別収納庫94に収納されている紙幣を、全額回収するのか、一部のみ回収するのかを選択する(ステップS8)。ステップS8で全額回収を選択した場合にはステップS12に進む。それ以外の場合には、操作部81aを使って回収額を入力する(ステップS9)。回収額は、直接、数値を入力しても良いが、回収額のパターンをいくつか装置に登録しておき、回収額を入力する時にその中から選択しても良い。そして、表示部81bに回収額が表示されるので、警備会社6の担当者は、金額を確認して、それで良ければ操作部81aを使って取引確定指示を行う。なお、もう一度やり直す場合には、取引キャンセル指示を行う(ステップS10、S11)。
【0115】
続いて、オーナーは操作部81aを使って、硬貨を回収するか選択する(ステップS12)。回収しない場合にはステップS18に進み、回収する場合にはステップS13に進む。次いで、操作部81aを使って、一括収納庫95に収納されている硬貨のみ回収するのか、一括収納庫95と金種別収納庫93との両方の硬貨を回収するかを選択する(ステップS13)。一括収納庫95のみの回収を選択した場合にはステップS18に進み、それ以外の場合にはステップS14に進む。次いで、操作部81aを使って、金種別収納庫93に収納されている硬貨を、全額回収するのか、一部のみ回収するのかを選択する(ステップS14)。ステップS14で全額回収を選択した場合にはステップS18に進む。それ以外の場合には、操作部81aを使って回収額を入力する(ステップS15)。回収額は、直接、数値を入力しても良いが、回収額のパターンをいくつか装置に登録しておき、回収額を入力する時にその中から選択しても良い。そして、表示部81bに回収額が表示されるので、警備会社6の担当者は、金額を確認して、それで良ければ操作部81aを使って取引確定指示を行う。なお、もう一度やり直す場合には、取引キャンセル指示を行う(ステップS16、S17)。
【0116】
取引確定後、指定された金種、金額(枚数)の紙幣が金種別収納庫94から繰り出されて紙幣回収庫98に、また、指定された金種、金額(枚数)の硬貨が金種別収納庫93から繰り出されて硬貨回収庫97に放出される(ステップS18)。紙幣及び硬貨の繰り出しが終了すると、制御部99からの信号により、紙幣回収庫98及び硬貨回収庫97が解錠される(ステップS19)。警備会社6の担当者は紙幣回収庫98及び硬貨回収庫97を開け、中から回収紙幣及び回収硬貨が入ったカセットを取外すと共に、交換用のカセットを装着する(ステップS20)。
【0117】
次いで、制御部99からの信号により、一括収納庫95と一括収納庫96が解錠される(ステップS21)。警備会社6の担当者は、一括収納庫95及び一括収納庫96を開け、中から回収硬貨及び回収紙幣が入ったカセットを取外すと共に、交換用のカセットを装着する(ステップS22)。
【0118】
そして、プリンタ83により取引内容が印刷出力されるので、警備会社6の担当者はそれを受け取る(ステップS23)。また、現金管理テーブル36が更新される(ステップS24)。プリンタ83から印刷する取引内容は、現金管理テーブル36の内容と同一にしても良いが、そこから必要な内容だけを抽出して印刷したり、更に、必要な情報をそれに付加して印刷したりしても良い。必要に応じて取引内容を現金入出金装置3aに記憶させても良い。
【0119】
現金入出金装置8aに硬貨及び紙幣の補充・回収を行う際のニアエンド・ニアフル情報は、前述の説明では、現金入出金装置8aが検出することとしているが、現金管理テーブル36の記録情報を用いる方法もある。以下、その説明を行う。
【0120】
<硬貨入出金装置8aへの硬貨及び紙幣の補充・回収情報の管理>
図32に硬貨及び紙幣の補充・回収情報管理の動作フローチャートを示す。
現金入出金装置8aで硬貨及び紙幣の取引が行われると、現金有高管理サーバ4eに設けられている現金管理テーブル36が更新される(ステップS1、S2)。ここまでは上述した通りであり、その後、監視サーバ4bは、現金管理テーブル36から硬貨毎の保有枚数36h及び紙幣毎の保有枚数36lを読み出す。また、オフセット管理テーブル37から硬貨毎に定められている保有枚数の上限値37b、下限値37c及び、紙幣毎に定められている保有枚数の上限値37d、下限値37eを読み出す。そして、現金管理テーブル36により示される硬貨保有枚数36hが、この上限値37bと下限値37cの範囲内であるか、また紙幣保有枚数36lが、この上限値37dと下限値37eの範囲内であるかが判定される(ステップS3)。なお、この上限値37b、下限値37c及び上限値37d、下限値37eは、運用管理サービス提供者が随時更新可能であり、例えば1ヶ月間の、現金入出金装置8aの保管金額36fの推移をもとに、最適な額に設定される。
【0121】
判定の結果、硬貨保有枚数36hが上限値37bと下限値37cの範囲内にあり、また紙幣保有枚数36lが上限値37dと下限値37eの範囲内に場合は、現金入出金装置8aに硬貨及び紙幣を補充したり回収したりする必要はなく、ここでの処理は終了する。一つの金種の硬貨でも保管枚数36hが上限値37bを超えたり下限値37cを下回ったり、あるいは一つの金種の紙幣でも保管枚数36lが上限値37dを超えたり下限値37eを下回ったりした場合には、店舗番号と共に回収指示又は補充指示が、ネットワーク管理サーバ4cを介して、監視サーバ4bから警備会社6のホストコンピュータ6aに通知される(ステップS4、S5)。ここで、回収指示の場合には回収額と硬貨毎の回収枚数が、また補充指示の場合には補充額と硬貨毎の補充枚数が店舗番号と共に通知される。なお、店舗番号だけでなく、店舗までの地図や、さらに複数の店舗に対して回収又は補充が必要な場合には、最も効率の良い巡回経路に係る情報を送信してもよい。その後、警備会社6の担当者は受信した情報により、前述の手順で、硬貨入出金装置1cから余剰硬貨を回収して、現金管理センター6bに搬送し、又は必要な量の硬貨を現金管理センター6bから運搬して硬貨入出金装置8aに補充する(ステップS6)。
【0122】
<現金入出金装置8aのセキュリティ情報の管理>
第1の実施例と同様に運用管理サービス提供者4によってセキュリティ情報管理のサービスが行われ、現金入出金装置8aで行われた操作が監視サーバ4bで適正でないと判断されると、その旨が警備会社6のホストコンピュータ6aに通知される。そして本実施例では上記に加え、次の機能も有している。
【0123】
店舗8の営業時間外になると、店舗8は無人となり、店舗8に設置された防犯装置8bの警戒モードが無人モードに切り替えられる。この警戒モード情報は、切り替えが行われる毎に防犯装置8bから運用管理サービス提供者4の監視サーバ4b及び、運用管理サービス提供者4を経由して警備会社6のホストコンピュータ6aに通知される。そして、店舗8へ侵入を図ろうとする不審者などにより、鍵が壊されたり内部に侵入されたりすると、防犯装置8bに感知され、その情報が監視サーバ4b及びホストコンピュータ6aに通知される。警備会社6では、侵入情報を受信すると、待機中あるいは巡回中の警備員を店舗8に派遣する。また、監視サーバ4bでは、防犯装置8bの警戒モードが無人モードの場合、現金入出金装置8aに操作停止信号の送信が行われる。そして、現金入出金装置8aでは操作停止信号を受信以後、全ての操作が不可能となり、正規のIDカードや暗証番号を用いた場合においても、操作不可能となる。この状態を解除するには、監視サーバ4b側から解除信号を送る操作が必要となる。
【0124】
なお、第1の実施の形態において、現金管理サービス提供者4が有している3つのサーバ(現金有高管理サーバ4a、監視サーバ4b、ネットワークサーバ4c)は、本部2に設置することとしても構わない。
【0125】
また、運用管理サービス提供者4は、店舗毎の毎日の突合情報と、釣銭用硬貨の有高情報に基づいて、オフセット管理テーブル23の上限値23b及び下限値23cを、それぞれ店舗毎に最も適した値に設定するサービスを提供しても良い。
【0126】
また、店舗1に設置されているPOS1aを現金計数機能がついたものとし、POS1aと運用管理サービス提供者4をネットワークで接続し、POS1a内の現金有高情報を店舗1から運用管理サービス提供者4に随時送信することにより、紙幣と硬貨をあわせた店舗1の現金有高を、運用管理サービス提供者4及び本部2で常に確認できるサービスを提供しても良い。
【0127】
また、第2の実施の形態において、店舗1の預託金有高が月末前に預託金下限額26cを下回った場合に、次の引き落としまでの間、警備会社6が所定の利子を付加することによって、差額分を貸し出すというサービスを提供しても良い。
【0128】
また、第1及び第2の実施の形態において、コンビニエンス・ストアを例にして説明しているが、本発明は勿論これに限定されるものではなく、例えば鉄道会社の本部と駅との間のシステムに適用しても良い。
【0129】
また、第1乃至第3の実施の形態において、店舗1は単数として記載されているが、店舗を複数としても構わない。
【0130】
【発明の効果】
本発明に係る第1に実施の形態によれば、オーナーは、必要とする釣銭硬貨の全てを、金融機関に出向くことなく、かつ時間帯に関係なく店舗内において準備することが可能となる。また、硬貨入出金装置への釣銭硬貨の補充・回収については、オーナー自身が管理する必要がなくなる。
【0131】
また、本部は、店舗毎における、締め作業終了直後の釣銭硬貨の保有情報を確認することができる。
【0132】
また、運用管理サービス提供者は、オーナーに替わって店舗の釣銭硬貨有高の管理を行い、補充・回収が必要な場合や、硬貨入出金装置に異常が発生した場合に、警備会社に通知するサービスや、本部に替わって店舗毎の売上データと売上現金との突き合わせを行い、現金有高を管理するサービスや、店舗毎に最適な釣銭硬貨の準備額を算出するサービスを提供することができる。また、店舗数に係らず、各店舗に同様のサービスを提供することができる。
【0133】
本発明に係る第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加えて、警備会社は、オーナーから預かっている釣銭硬貨の預託金が不足した場合に、オーナーに替わってオーナーの口座から警備会社の口座に不足額を振込んだり、釣銭硬貨が余剰の場合に、警備会社の口座からオーナーの口座に余剰額を振込んだりする現金管理システムを提供することができる。
【0134】
本発明に係る第3の実施の形態によれば、オーナーは、必要とする釣銭硬貨及び釣銭紙幣の全てを、金融機関に出向くことなく、かつ時間帯に関係なく店舗内において準備することが可能となる。また、現金入出金装置への釣銭硬貨及び釣銭紙幣の補充・回収については、オーナー自身が管理する必要がなくなる。さらに、店舗内で売上金を安全に保管することが可能となるため、警備会社による売上金の回収の頻度を減らすことができ、オーナーの金銭的負担を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現金管理システムの全体構成を示す概略図
【図2】店舗内の配置例を示す概略図
【図3】店舗内の配置例を示す概略図
【図4】硬貨入出金装置の外観図
【図5】店舗内における硬貨入出金装置の配置例を示す図
【図6】硬貨入出金装置の機能ブロック図
【図7】現金管理テーブルの構成図
【図8】オフセット管理テーブルの構成図
【図9】装填(補充)時の動作フローチャート
【図10】出金時の動作フローチャート
【図11】入金時の動作フローチャート
【図12】回収時の動作フローチャート
【図13】硬貨補充・回収情報管理の動作フローチャート
【図14】締め時の動作フローチャート
【図15】セキュリティ情報管理サービスの動作フローチャート
【図16】突合管理テーブルの構成図
【図17】突合までの動作フローチャート
【図18】第2の実施の形態に係る全体構成を示す概略図
【図19】金融機関の構成図
【図20】預託金管理テーブルの構成図
【図21】預託金オフセット管理テーブルの構成図
【図22】預託金管理時の動作フローチャート
【図23】第3の実施の形態に係る全体構成を示す概略図
【図24】現金入出金装置の外観図
【図25】現金入出金装置の機能ブロック図
【図26】現金管理テーブルの構成図
【図27】オフセット管理テーブルの構成図
【図28】装填(補充)時の動作フローチャート
【図29】出金時の動作フローチャート
【図30】入金時の動作フローチャート
【図31】回収時の動作フローチャート
【図32】硬貨補充・回収情報管理の動作フローチャート
【符号の説明】
1 店舗
1c 硬貨入出金装置
4a 現金有高管理サーバ
4b 監視サーバ
4c ネットワーク管理サーバ
4e 現金有高管理サーバ
5a、5b、5c センターシステム
6 警備会社
6a ホストコンピュータ
6d 預託金管理サーバ
8a 現金入出金装置
31 現金管理テーブル
32 オフセット管理テーブル
33 突合管理テーブル
34 預託金管理テーブル
35 預託金オフセット管理テーブル
36 現金管理テーブル
37 オフセット管理テーブル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
Recently, there has been an increase in cashless commercial transactions that do not directly transfer cash, such as electronic commerce on the Internet. Cashless transactions using credit cards and debit cards are also carried out in stores, but there are still many transactions using cash. The present invention relates to a cash management system and a cash management method for efficiently performing cash management, particularly cash management in a store.
[0002]
[Prior art]
There are various stores operating in Sakai, but among them, a convenience store with many stores and many users every day will be described as an example. First, FIG. 2 shows an arrangement example in a store in a convenience store. As shown in the figure, a
[0003]
In addition, an area for the store clerk and the store owner to go back and forth is secured in the store. Inside the
[0004]
In other store areas 104 (areas where customers come and go), several rows of
[0005]
Next, a cash management method in this store will be described.
When the customer wants the desired product, the customer takes it to the
[0006]
When the transaction with the customer is repeated and the closing date of the day is T1, the sales proceeds from the closing time T0 of the previous day to the closing time T1 of the current day (business days) are aggregated. Thereafter, the store owner (or a person appointed by the owner) takes the sales proceeds to the financial institution and transfers them to the account at the headquarters. After the transfer, the financial institution notifies the headquarters of the transfer and its amount, and the transfer amount and the sales amount on the host computer are matched. Here, the sales amount on the host computer is a total of the sales amounts transmitted and registered from the store to the host computer for each transaction.
[0007]
In addition to convenience stores, a gas station can be cited as a store where many transactions using cash are performed. At this gas station, as with convenience stores, there are still more transactions using cash than cashless transactions using credit cards and debit cards. FIG. 3 shows an arrangement example in a store at a gas station.
[0008]
As shown in the figure, a
[0009]
Next, a cash management method at a gas station will be described.
When the customer gets on the
[0010]
When the transaction with the customer is repeated and the closing date of the day is T1, the sales proceeds from the closing time T0 of the previous day to the closing time T1 of the current day (business days) are aggregated. Thereafter, the store owner (or a person appointed by the owner) takes the sales money to the financial institution and transfers it to the owner's own account or an account dedicated to the store. Depending on the time of day, it can be deposited in a night safe at a financial institution. This is because gasoline stunts have few franchise stores like convenience stores, and many are privately run.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, at convenience stores, it has been common for owners to take sales to financial institutions and transfer them to the headquarters account. In this case, the owner's issues are as follows.
One is that it takes time to match the sales data of the
[0012]
In addition, there is a problem that time is restrained because sales must be brought in every day during the business hours of financial institutions. Furthermore, since the cash is carried to the financial institution, there is a big problem that there is always a danger of being stolen during the transportation.
[0013]
On the other hand, there is also a problem at the headquarters of the convenience store. The headquarters wants to speed up the closing process by quickly matching the sales data for each store (transmitted from the
[0014]
In addition, the headquarters wants to know in real time the cash amount for each store at the time T1 at the end of the day, but the sales data transmitted from the
[0015]
On the other hand, a method for solving the above-mentioned problem by installing a sales deposit machine in the store is also considered. For example, it is a method disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 6-266963 and 266964. According to the method disclosed here, a sales deposit machine is provided in the store, and a store clerk deposits bills and coins received from customers into the deposit machine. Deposited banknotes and coins are automatically counted and stored in a safe. In the case of this invention, the transportation of sales proceeds is entrusted to a security company. Therefore, when it is time for the sales to be transported, a security company transporter goes to the store, unlocks the sales deposit machine, takes out a cassette containing banknotes and coins, and transports it to the cash processing center.
[0016]
In addition, there are methods disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 2000-137869 and 2001-256534. In the method disclosed in the above-mentioned publication, banknotes and coins stored in the sales deposit machine are merely accumulated and collected as they are, and they are not effectively used. Therefore, it is the method disclosed in these publications that tries to circulate the sales price. In other words, the above-mentioned sales deposit machine was a deposit-only machine, but instead, a device with both the deposit and withdrawal functions was installed in the store, and the received sales price was recycled for withdrawal. Let the customer pull it out. Recently, it has been considered that an automatic cash transaction apparatus is installed in a store as a device having both the above-described deposit and withdrawal functions, and sales proceeds are transferred from the store to the headquarters.
[0017]
Although many problems can be solved as described above, a sufficient solution has not yet been obtained for the handling of change. At the store, it is necessary to prepare the change to be given to the customer, but until now, the owner etc. prepared the change when going to transfer money to the financial institution, or the owner etc. He went to a financial institution to prepare change, or asked a security company to prepare change. In addition, there is a method of preparing change using an automatic cash transaction apparatus installed in the store.
[0018]
When changing money is prepared at a financial institution, it may be possible to change money for change at a window. In this case, there is a problem in that it takes time to exchange money because it waits in turn. In the future, there is a possibility that money will be charged, and it is expected that the owner will be financially burdened. Money exchange machines are installed at financial institutions, and they can be used to exchange money at other than the counter. In this case, there is no financial problem because the fee for the money changer is free, but there is a problem that it takes time. On the other hand, there is a way to prepare a change by requesting a security company without going to a financial institution, but it is the same in that it requires a financial burden and takes time.
[0019]
Moreover, when preparing change using the cash | banking automatic transaction apparatus in a store, the problem that the above-mentioned time takes or a financial burden is forced is solved. However, an automatic teller machine installed in a store usually does not have a large amount of coins stored, so it is difficult to prepare all the change coins required in the store.
[0020]
On the other hand, the gas station has the following problems.
One is that it takes time to calculate the sales revenue and is nervous. Compared to a convenience store, the amount of coins handled is reduced, but the amount of transactions per customer increases, so the amount handled for total sales increases. Usually, since the counting work is not performed by the store clerk but by the owner (or a manager appointed by the owner) himself, the owner is forced to take a lot of time and mental burden.
[0021]
In addition, there is a problem that the handling of sales proceeds involves the risk of theft. When sales are stored in the store after the store is closed, it is stored in a safe, but the safe itself is often not equipped with a security device other than a key, and there are cases where the safe is carried around. Yes. In addition, when depositing in a night safe at a financial institution, the owner himself carries his / her cash to the financial institution, so there is a risk of being stolen during transportation.
[0022]
On the other hand, the methods disclosed in the above-mentioned Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 6-266963 and 266964 solve the problems of counting sales and risk of theft. However, since the security company carrier collects cash every day, the cost of payment to the security company is high. In the case of a franchise chain member store, this cost is borne by the headquarters, but in the case of a privately managed store, the cost to the security company must be paid by the owner, which is a large burden.
[0023]
In addition, there are issues regarding the handling of change. Similar to the convenience store, there is a problem that it takes time to change money and a financial burden on the owner in either case of preparing change at a financial institution or asking a security company.
As described above, at any convenience store or gas station, the change preparation problem cannot be solved by the conventional methods, and the solution is desired.
[0024]
[Means to solve the problem]
In order to solve the above problems, a cash management system for managing cash in a store, the cash deposit / withdrawal device provided in the store for depositing / withdrawing cash in the store, and the cash deposit / withdrawal device An operation management device connected via a first network; and a server device connected to the operation management device via a second network and managed by a cash transport trustee; The deposit / withdrawal device includes means for counting cash deposited / withdrawn each time cash is deposited or withdrawn and outputting a first counting result to the operation management device, Based on the cash management table storing the cash balance of the cash deposit / withdrawal device, the cash balance stored in the cash management table, and the first counting result, the latest cash balance is calculated and the cash Current management table Cash amount updating means for updating the amount of money to the latest, an offset management table storing a reference value for replenishment or collection of cash to the cash deposit / withdrawal device, and cash stored in the cash management table Comparing means for comparing the amount of money with the reference value stored in the offset management table, and informing that the cash deposit / withdrawal device needs to be replenished or collected based on the comparison result by the comparing means In order to communicate with the financial institution, and means for instructing replenishment or collection of cash to the cash deposit / withdrawal device using a deposit based on the notification information from the notification unit. A third network of; and means for inputting a second counting result for the replenished or collected cash; Held by the cash transport trustee Based on the deposit management table storing the account balance of the deposit, the account balance of the deposit stored in the deposit management table and the counting result, the account balance of the latest deposit is calculated and the deposit A deposit balance update means for updating the deposit account balance in the management table to the latest, a deposit offset management table storing a reference value for transferring the deposit to the account, and the deposit management table Comparing means for comparing the account balance of the stored deposit and the reference value stored in the deposit offset management table, and the financial institution based on the comparison result by the comparing means Between the store account and the deposit account The present invention provides a cash management system comprising a means for requesting a transfer.
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The first embodiment of the present invention will be described below with an example of cash management at a convenience store. FIG. 1 is a diagram showing an overall configuration of a cash management system when the present invention is applied to convenience store cash management. Each configuration will be described below in order.
[0033]
First, reference numeral 1 denotes a store, in which a POS terminal 1a, an automatic cash transaction apparatus (hereinafter abbreviated as ATM) 1b, and a coin deposit /
[0034]
[0035]
[0036]
[0037]
6 is a security company entrusted with the cash transfer of the store 1. In this figure, 6a is a host computer constituting the security management device of the
[0038]
[0039]
Next, the details of the coin deposit /
FIG. 4 shows an external view of the coin deposit /
[0040]
FIG. 5 is a diagram showing an arrangement example of the coin depositing / withdrawing
[0041]
FIG. 6 is a functional block diagram of the coin deposit /
[0042]
Next, services performed by the operation
[0043]
FIG. 7 is a diagram showing a detailed configuration of the cash management table 31 provided in the cash management server 4a (see FIG. 1). In this figure, 31a is an area for recording the transaction time when transactions such as coin deposit and withdrawal are performed, 31b is the store number of the store where the transaction was performed, and 31c is the operator (owner etc.) who performed the transaction operation. ) ID number. This ID number is recorded in the cash management table 31 by causing the
[0044]
FIG. 8 is a diagram showing a detailed configuration of the offset management table 32 provided in the cash management server 4a (see FIG. 1). In this figure, 32a is the store number of the store, 32b is the upper limit value of the number of coins held for each coin determined by the store, and 32c is the lower limit value of the number of coins held for each coin. As shown in the second line of FIG. 8, in the store with the
[0045]
Next, the operation of the cash management service using the cash management table 31 shown in FIG. 7 and the offset management table 32 shown in FIG. 8 will be described.
[0046]
<Coin loading (replenishment) to the coin deposit /
FIG. 9 shows an operation flowchart at the time of loading (replenishment).
When a coin deposit /
[0047]
When loading / replenishing, the
[0048]
The input ID information is sent to the
[0049]
Next, the person in charge of the
[0050]
When coins are loaded and replenished in the denomination storage 21, the cash management table 31 is finally updated, and the transaction content is printed out by the printer 13 (step S15). The cash management table 31 is provided in the cash management server 4a (see FIG. 1) and is configured as shown in FIG. 7 as described above. As a result of the above loading (replenishment), the cash management table 31 has a loading (replenishment) time 31a,
[0051]
<Coin withdrawal from coin deposit /
FIG. 10 shows an operation flowchart at the time of withdrawal.
The operation when the change coins in the store continues to decrease and the necessary change coins are withdrawn from the coin deposit /
[0052]
Next, since a guidance for prompting the input of the personal identification number is displayed, the owner inputs the personal identification number using the
[0053]
Next, a withdrawal amount is input (step S6). The withdrawal amount may be entered directly as a numerical value, but several withdrawal amount patterns may be registered in the apparatus and selected from among them when the withdrawal amount is entered. The amount to be withdrawn may be specified by the amount and number of money for each denomination as required, in addition to the total amount. When the withdrawal amount has been entered, the withdrawal amount is displayed on the display unit 11b, so the owner checks the amount and, if that is OK, issues a transaction confirmation instruction using the
[0054]
After the transaction is confirmed, necessary coins are paid out from the denomination storage 21 and discharged to the
[0055]
<Coin deposit to coin deposit /
FIG. 11 shows an operation flowchart at the time of deposit.
The number of coins in the store continues to increase, and the operation when depositing surplus coins into the coin deposit /
[0056]
The input ID information is sent to the
[0057]
Next, the owner inserts coins into the deposit port 14 (step S5). When the insertion is completed, the owner gives an instruction to start depositing using the
[0058]
Finally, the cash management table 31 is updated, and the transaction contents are printed out by the printer 13 (step S15). The cash management table 31 is provided in the cash management server 4a (see FIG. 1) and is configured as shown in FIG. 7 as described above. As a result of the above depositing, the cash management table 31 has the depositing time 31a, the
[0059]
<Coin collection from coin deposit /
FIG. 12 shows an operation flowchart at the time of collection.
The operation when the stored coins in the coin deposit /
[0060]
Next, since guidance for prompting the input of the password is displayed, the person in charge of the
[0061]
Next, it is selected whether to collect only the coins stored in the
[0062]
After the transaction is confirmed, coins of the specified denomination and amount (number) are fed out from the denomination storage 21 and released to the collection box 23 (step S12). When the feeding of coins is completed, the
[0063]
Next, the
[0064]
Then, since the transaction content is printed out by the
[0065]
In the above description, the near-end / near-full information when replenishing / collecting coins to / from the coin depositing / withdrawing
[0066]
<Management of coin replenishment / collection information to coin deposit /
FIG. 13 shows an operational flowchart of coin replenishment / collection information management.
When a coin transaction is performed in the coin deposit /
[0067]
As a result of the determination, when the
[0068]
Next, a service for notifying the
[0069]
<Management of cash (coin) stocks>
FIG. 14 shows an operation flowchart at the time of closing in the store 1.
In the store 1, when the closing date of the day is T1, the sales proceeds from the closing time T0 of the previous day to the closing time T1 of the current day (business days) are totaled (step S1). The owner takes out banknotes and coins corresponding to the sales amount from the drawer of the POS terminal 1a, and transfers the sales proceeds to the account of the
[0070]
When the withdrawal from the coin deposit /
[0071]
In addition to the above-described services, the operation
[0072]
<Management of security information of coin deposit /
FIG. 15 shows an operational flowchart of the security information management service performed by the operation
The coin deposit /
[0073]
The two services provided by the operation
[0074]
FIG. 16 is a diagram showing a detailed configuration of the match management table 33 provided in the cash management server 4a. In the same figure, 33a is the date when the match was made, and 33b is an area for recording sales data. The
[0075]
Next, the operation of the collision management service using the collision management table shown in FIG. 16 will be described.
FIG. 17 shows an operation flowchart regarding the meeting in the store 1.
As described above, in the store 1, when the closing date of the day is T1, the sales proceeds from the closing time T0 of the previous day to the closing time T1 of the current day are totaled (step S1). The owner uses the ATM 1b installed in the store 1 to transfer the sales proceeds to the account of the head office 2 (step S2). When the transfer is performed, the transfer from the
[0076]
Next, a service performed by the
[0077]
FIG. 18 is a diagram showing the overall configuration of a cash management system when the present invention is applied to cash management at a convenience store. Since the store 1, the
[0078]
FIG. 19 is a diagram showing a detailed configuration of the
[0079]
FIG. 20 is a diagram showing a detailed configuration of the deposit management table 34 provided in the host computer 6a (see FIG. 18). In this figure, 34a is an area for recording the date on which transactions such as deposit and withdrawal of deposits were made. 34b is an area for recording the type of transaction, and transaction contents such as withdrawal, deposit, withdrawal, and transfer are recorded here. 34c is an area for recording the transaction amount, where the withdrawal amount is recorded at the time of withdrawal, the deposit amount at the time of deposit, the withdrawal amount at the time of withdrawal, and the transfer amount at the time of transfer. Here, the withdrawal amount is the amount that the
[0080]
FIG. 21 is a diagram showing a detailed configuration of the deposit offset management table 35 provided in the host computer 6a. In the figure, 35a is the store name, 35b is the upper limit of the deposit determined by the store, 35c is the lower limit of the deposit, and 35d is the reference amount of the deposit. As shown in the second line of the figure, in store A, the maximum deposit amount is 700,000 yen, the minimum deposit amount is 50,000 yen, and the deposit standard amount is 500,000 yen.
[0081]
Next, the operation of the deposit management service using the deposit management table 34 shown in FIG. 20 and the deposit offset management table 35 shown in FIG. 21 will be described.
[0082]
FIG. 22 shows an operational flowchart during deposit management procedure.
When it is necessary to replenish or collect coins in the coin deposit /
[0083]
For example, when the store 1 is the store A shown in FIG. 19, if the deposit amount deposited in the
[0084]
Next, a third embodiment of the present invention will be described below by taking cash management at a gas station as an example. FIG. 23 is a diagram showing an overall configuration of a cash management system when the present invention is applied to cash management at a gas station, and the following components will be described in order.
[0085]
First, 8 is a store, in which a cash deposit /
[0086]
[0087]
6 is a security company entrusted with cash transportation of the store 8. In the figure, reference numeral 6a denotes a host computer serving as a security management apparatus, and 6b denotes a cash management center, which is the same as that of the first embodiment.
[0088]
Next, details of the cash deposit /
FIG. 24 shows an external view of the cash deposit /
[0089]
FIG. 25 is a functional block diagram of the cash deposit /
[0090]
Next, services performed by the operation
[0091]
FIG. 26 is a diagram showing a detailed configuration of the cash management table 36 provided in the
[0092]
FIG. 27 is a diagram showing a detailed configuration of the offset management table 37 provided in the
[0093]
Next, the operation of the cash management service using the cash management table 36 shown in FIG. 26 and the offset management table 37 shown in FIG. 27 will be described.
[0094]
<Coin loading (replenishment) into the cash deposit /
FIG. 28 shows an operation flowchart at the time of loading (replenishment).
When the cash deposit /
[0095]
When loading / replenishing, the
[0096]
The input ID information is sent to the
[0097]
Next, the person in charge of the
[0098]
Subsequently, the person in charge of the
[0099]
After the transaction is confirmed, it is confirmed whether there is a vacancy in the money type storage 94 for bills and the
[0100]
In this way, when banknotes in the denomination storage 94 or coins are loaded and replenished in the
[0101]
<Coin withdrawal from cash deposit /
FIG. 29 shows an operation flowchart at the time of withdrawal.
The operation when the transaction is continued and the banknotes or change coins of the store are reduced and the required change is withdrawn from the cash deposit /
[0102]
Next, since a guidance for prompting the input of the personal identification number is displayed, the owner inputs the personal identification number using the
[0103]
Next, it is selected whether the banknote is to be withdrawn (step S6). If the banknote is not withdrawn, the process proceeds to step S10. When the banknote is withdrawn, the amount to be withdrawn is input (step S7). The withdrawal amount may be entered directly as a numerical value, but several withdrawal amount patterns may be registered in the apparatus and selected from among them when the withdrawal amount is entered. The amount to be withdrawn may be specified by the amount and number of money for each denomination as required, in addition to the total amount. When the withdrawal amount has been input, the withdrawal amount is displayed on the
[0104]
Subsequently, it is selected whether to withdraw coins (step S10). If no coin is dispensed, the process proceeds to step S14. When a coin is to be withdrawn, a withdrawal amount is input (step S11). The withdrawal amount may be entered directly as a numerical value, but several withdrawal amount patterns may be registered in the apparatus and selected from among them when the withdrawal amount is entered. The amount to be withdrawn may be specified by the amount and number of money for each denomination as required, in addition to the total amount. When the withdrawal amount has been input, the withdrawal amount is displayed on the
[0105]
After the transaction is confirmed, when banknote withdrawal is selected, necessary banknotes are paid out from the denomination storage 94 and released to the
[0106]
<Coin deposit to coin deposit /
FIG. 30 shows an operation flowchart at the time of deposit.
The banknotes or coins in the store continue to increase, and when the banknotes or coins that become surplus are deposited into the cash deposit /
[0107]
The input ID information is sent to the
[0108]
Next, the owner selects whether or not to deposit banknotes using the
[0109]
Subsequently, the owner selects whether to deposit coins using the
[0110]
After the transaction is confirmed, it is confirmed whether there is a vacancy in the money type storage 94 for bills and the
[0111]
In this way, when banknotes in the denomination storage 94 or coins are loaded and replenished in the
[0112]
<Coin recovery from cash deposit /
FIG. 31 shows an operation flowchart at the time of collection.
When the stored coins in the coin deposit /
[0113]
Next, since guidance for prompting the input of the password is displayed, the person in charge of the
[0114]
Next, the owner selects whether to collect banknotes using the
[0115]
Subsequently, the owner uses the
[0116]
After the transaction is confirmed, the specified denomination and amount (number) of banknotes are fed out from the denomination storage 94 and stored in the
[0117]
Next, the
[0118]
Then, since the transaction content is printed out by the
[0119]
The near-end / near-full information when replenishing / collecting coins and banknotes to / from the cash deposit /
[0120]
<Management of replenishment / collection information of coins and banknotes to the coin deposit /
FIG. 32 shows an operational flowchart of coin and banknote replenishment / collection information management.
When transactions of coins and banknotes are performed in the cash deposit /
[0121]
As a result of the determination, if the
[0122]
<Management of security information of cash deposit /
As in the first embodiment, when the security information management service is provided by the operation
[0123]
When the store 8 is out of business hours, the store 8 becomes unattended, and the security mode of the
[0124]
In the first embodiment, the three servers (cash management server 4a,
[0125]
In addition, the operation
[0126]
Further, the POS 1a installed in the store 1 is assumed to have a cash counting function, the POS 1a and the operation
[0127]
In the second embodiment, when the deposit amount of the store 1 falls below the deposit lower limit 26c before the end of the month, the
[0128]
In the first and second embodiments, a convenience store has been described as an example. However, the present invention is of course not limited to this, for example, between a railway company headquarters and a station. It may be applied to the system.
[0129]
In the first to third embodiments, the store 1 is described as being singular, but the store may be plural.
[0130]
【The invention's effect】
According to the first embodiment of the present invention, the owner can prepare all necessary change coins in the store without going to a financial institution and regardless of the time zone. Moreover, it is not necessary for the owner to manage the replenishment / collection of change coins to / from the coin deposit / withdrawal device.
[0131]
Moreover, the headquarters can confirm the possession information of the change coins immediately after the closing operation is completed for each store.
[0132]
In addition, the operation management service provider manages the amount of change coins in the store on behalf of the owner, and notifies the security company when replenishment / collection is necessary or when an abnormality occurs in the coin deposit / withdrawal device. Services can be provided to match sales data and cash sales for each store on behalf of the headquarters, to manage cash balances, and to calculate the optimal amount of change coins for each store . Moreover, the same service can be provided to each store regardless of the number of stores.
[0133]
According to the second embodiment of the present invention, in addition to the effects of the first embodiment, the security company replaces the owner when there is a shortage of change coins deposited from the owner. It is possible to provide a cash management system that transfers a deficit amount from an owner account to a security company account, or transfers a surplus amount from a security company account to an owner account when a change coin is surplus.
[0134]
According to the third embodiment of the present invention, the owner can prepare all the necessary change coins and change bills in the store without going to a financial institution and regardless of the time zone. It becomes. Moreover, it is not necessary for the owner to manage the replenishment / collection of change coins and change bills to the cash deposit / withdrawal apparatus. Furthermore, since the sales can be safely stored in the store, the frequency of collection of the sales by the security company can be reduced, and the financial burden on the owner can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing the overall configuration of a cash management system
FIG. 2 is a schematic diagram showing an arrangement example in a store.
FIG. 3 is a schematic diagram showing an example of arrangement in a store.
[Fig. 4] External view of coin deposit and withdrawal device
FIG. 5 is a diagram showing an example of arrangement of coin deposit / withdrawal devices in a store;
FIG. 6 is a functional block diagram of a coin deposit and withdrawal device.
FIG. 7 is a configuration diagram of a cash management table.
FIG. 8 is a configuration diagram of an offset management table.
FIG. 9 is an operation flowchart during loading (replenishment).
FIG. 10 is a flowchart of the operation at the time of withdrawal.
FIG. 11 is an operation flowchart when depositing.
FIG. 12 is an operation flowchart at the time of collection.
FIG. 13 is an operation flowchart of coin replenishment / collection information management.
FIG. 14 is an operation flowchart at the time of tightening.
FIG. 15 is an operational flowchart of the security information management service.
FIG. 16 is a configuration diagram of a match management table.
FIG. 17 is an operation flowchart up to a match.
FIG. 18 is a schematic diagram showing an overall configuration according to the second embodiment.
FIG. 19 is a block diagram of a financial institution
FIG. 20 is a configuration diagram of a deposit management table.
FIG. 21 is a configuration diagram of a deposit offset management table.
FIG. 22 is an operation flowchart for deposit management.
FIG. 23 is a schematic diagram showing an overall configuration according to a third embodiment.
FIG. 24: External view of cash deposit / withdrawal device
FIG. 25 is a functional block diagram of the cash deposit / withdrawal device.
FIG. 26 is a configuration diagram of a cash management table.
FIG. 27 is a configuration diagram of an offset management table.
FIG. 28 is an operation flowchart during loading (replenishment).
FIG. 29 is an operation flowchart for withdrawal.
FIG. 30 is an operation flowchart when depositing.
FIG. 31 is an operation flowchart at the time of collection.
FIG. 32 is an operational flowchart of coin replenishment / collection information management.
[Explanation of symbols]
1 store
1c Coin deposit / withdrawal device
4a Cash management server
4b Monitoring server
4c network management server
4e Cash management server
5a, 5b, 5c Center system
6 Security companies
6a Host computer
6d Deposit Management Server
8a Cash deposit and withdrawal device
31 Cash management table
32 Offset management table
33 Match management table
34 Deposit Management Table
35 Deposit offset management table
36 Cash Management Table
37 Offset management table
Claims (1)
店舗の現金を入金又は出金するために店舗内に設けられた現金入出金装置と、この現金入出金装置に第1のネットワークを介して接続された運用管理装置と、この運用管理装置に第2のネットワークを介して接続された、現金運搬の受託者により管理されるサーバ装置とを備え、
さらに、前記現金入出金装置は、現金が入金又は出金される毎に、入金又は出金された現金を計数して第1の計数結果を前記運用管理装置に出力する手段を備え、
前記運用管理装置は、前記現金入出金装置の現金有高を記憶する現金管理テーブルと、この現金管理テーブルに記憶されている現金有高と前記第1の計数結果とに基づいて最新の現金有高を算出し前記現金管理テーブルの現金有高を最新に更新する現金有高更新手段と、前記現金入出金装置への現金の補充又は回収のための基準値が記憶されたオフセット管理テーブルと、前記現金管理テーブルに記憶されている現金有高と前記オフセット管理テーブルに記憶されている基準値とを比較する比較手段と、この比較手段による比較結果に基づいて前記現金入出金装置への現金の補充又は回収が必要であることを報知する報知手段とを備え、
前記サーバ装置は、前記報知手段からの報知情報に基づき預託金を用いた前記現金入出金装置への現金の補充又は回収を指示する手段と、金融機関と通信するための第3のネットワークと、補充又は回収された現金についての第2の計数結果を入力する手段と、前記金融機関における前記現金運搬の受託者が保有する預託金の口座残高を記憶する預託金管理テーブルと、この預託金管理テーブルに記憶されている預託金の口座残高と前記計数結果とに基づいて最新の預託金の口座残高を算出し前記預託金管理テーブルの預託金の口座残高を最新に更新する預託金残高更新手段と、前記預託金の口座への振り込みのための基準値が記憶された預託金オフセット管理テーブルと、前記預託金管理テーブルに記憶されている預託金の口座残高と前記預託金オフセット管理テーブルに記憶されている基準値とを比較する比較手段と、この比較手段による比較結果に基づいて金融機関に前記店舗の口座と前記預託金の口座間での振り込みを依頼する手段とを備え
たことを特徴とする現金管理システム。A cash management system for managing cash in a store,
A cash deposit / withdrawal device provided in the store for depositing / withdrawing cash from the store, an operation management device connected to the cash deposit / withdrawal device via the first network, and the operation management device And a server device managed by a cash transport trustee connected via the network of 2,
Furthermore, the cash deposit / withdrawal device includes means for counting the cash deposited or withdrawn each time cash is deposited or withdrawn and outputting a first counting result to the operation management device,
The operation management device is configured to store the latest cash on the basis of a cash management table storing the cash balance of the cash deposit / withdrawal device, the cash balance stored in the cash management table, and the first counting result. A cash amount updating means for calculating the height and updating the cash amount of the cash management table to the latest; an offset management table in which a reference value for replenishment or collection of cash to the cash deposit and withdrawal device is stored; Comparing means for comparing the amount of cash stored in the cash management table with the reference value stored in the offset management table, and the amount of cash to the cash deposit / withdrawal device based on the comparison result by the comparing means An informing means for informing that replenishment or recovery is necessary,
The server device is configured to instruct replenishment or collection of cash to the cash deposit / withdrawal device using a deposit based on notification information from the notification unit, a third network for communicating with a financial institution, Means for inputting a second counting result for the replenished or collected cash, a deposit management table for storing an account balance of deposits held by the cash transport trustee in the financial institution, and the deposit management A deposit balance update means for calculating an account balance of the latest deposit money based on the account balance of the deposit money stored in the table and the counting result, and updating the account balance of the deposit money in the deposit management table. A deposit offset management table in which a reference value for transferring the deposit to the account is stored; an account balance of the deposit stored in the deposit management table; Comparison means for comparing the reference value Takukin stored in the offset management table, means for requesting the transfer between accounts of account and the deposit of the store to the financial institution based on the comparison result by the comparison means A cash management system characterized by comprising
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