JP3958459B2 - Rotary compressor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷房や空調に用いられるロータリ圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷媒ガスを圧縮する回転圧縮要素を備えるロータリ圧縮機が用いられている。まず、従来から用いられているロータリ圧縮機の構造および動作を図10を用いて説明する。図10に示すように、このロータリ圧縮機1は、密閉ケーシング50を備え、密閉ケーシング50内にモータ67、クランク軸3、および、回転圧縮要素49が組み込まれている。
【0003】
クランク軸3は、モータ67の回転子6に圧入され、回転圧縮要素49を駆動する。回転圧縮要素49は、フロントヘッド11、シリンダ5、リアヘッド12、回転ピストン16および偏芯部15を含む。シリンダ5の内側にはシリンダ室4が設けられ、このシリンダ室4内で冷媒ガスが圧縮される。
【0004】
また、密閉ケーシング50の下部には油溜り2が設けられ、油溜り2にクランク軸3の下端が導入されている。クランク軸3の内部には、クランク軸3の下端から上方に向かって油通路3aが延び、油通路3aの所定の位置から油通路3b,3cが分岐している。油通路3aの頂部には、油通路3a内に溜まったガスを排出するためのガス抜き穴3dが設けられている。
【0005】
上記のような構造のロータリ圧縮機1においては、吸入管18からシリンダ室4内へ矢印300で示す方向に冷媒ガスが送り込まれ、シリンダ室4内で回転ピストン16により冷媒ガスが圧縮される。圧縮後の冷媒ガスは、シリンダ室4に面するようにフロントヘッド11に設けられた吐出ポート11aを通過し、マフラー17内へ送り込まれる。マフラー17内へ送り込まれた圧縮後の冷媒ガスは、矢印100で示す方向にマフラー17に設けられたマフラー開口部17aから1次空間14へ吐出される。
【0006】
また、上記のロータリ圧縮機1においては、クランク軸3の回転により油溜り2から矢印20で示す方向に徐々に油が吸い上げられる。この吸上げられた油は、矢印20b,20cで方向を示すように、油通路3b,3cからシリンダ室4内および軸受部に潤滑油として供給され、回転摺動部の回転を円滑にする。潤滑油として供給された後、油通路3a内を頂部まで上昇した油は、矢印20dで方向を示すように、ガス抜き穴3dから1次空間14へ余剰油として排出され、油溜り2へ還流される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなロータリ圧縮機1においては、マフラー開口部17aから1次空間14へ矢印100で示す方向に冷媒ガスが吐出されている間に、冷媒ガスが流れている領域に交差するように、ガス抜き穴3dから矢印20dで示す方向に余剰油が排出される場合がある。このような場合には、ガス抜き穴3dから排出された余剰油がマフラー開口部17aから吐出された冷媒ガスに巻き込まれ、矢印200で示す方向に、冷媒ガスとともにエアギャップ8を通過し、2次空間9を経て吐出管10まで上昇する。それにより、油溜り2の油が減少し、給油阻害が生じる。また、吐出管10から凝縮器へ送られる圧縮された冷媒ガスの純度が低下するため、ロータリ圧縮機の冷媒供給能力が劣化する。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、給油阻害を抑制でき、また、純度が高い冷媒ガスを吐出管から吐出するロータリ圧縮機を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載のロータリ圧縮機は、油溜りを有する密閉ケーシングと、密閉ケーシングの外部から取入れた冷媒ガスを圧縮するシリンダ室と、シリンダ室で圧縮された冷媒ガスを密閉ケーシング内の空間へ吐出する圧縮冷媒ガス吐出部と、シリンダ室を貫通する回転駆動軸と、油溜りの油を回転摺動部に供給するために、回転駆動軸内に設けられた油通路と、油通路内のガスを排出するために、油通路から密閉ケーシング内の空間へ連通するように、回転駆動軸に設けられたガス抜き穴とを備え、回転駆動軸を横断面でみたとき、圧縮冷媒ガス吐出部から冷媒ガスが吐出されている吐出タイミングの間に、圧縮冷媒ガス吐出部側に向く回転駆動軸外周領域以外の回転駆動軸外周領域にガス抜き穴の出口が設けられている。
【0013】
上記のような構造にすることにより、圧縮冷媒ガス吐出部から冷媒ガスが吐出されている間において、ガス抜き穴から余剰油が排出されても、余剰油は冷媒ガスが吐出されている領域に向かって排出されるおそれが低減される。そのため、ガス抜き穴から排出された油は、吐出されている冷媒ガスに巻き込まれ上昇することが抑制される。その結果、油溜りに油が還流されないために生じる給油阻害のおそれが低減される。
【0014】
また、冷媒ガスとともに、ロータリ圧縮機から凝縮器に冷媒ガスを吐出する吐出管がある方向に、余剰油が上昇する恐れが低減される。その結果、吐出管から吐出される冷媒ガスの純度が高まる。
【0015】
請求項2に記載のロータリ圧縮機は、請求項1に記載のロータリ圧縮機において、回転駆動軸外周領域の両端から、回転駆動軸周りに少なくとも15度以上の回転角だけ離れた回転駆動軸外周領域に、ガス抜き穴の出口が設けられている。
【0016】
上記のような構造にすることにより、ガス抜き穴から排出された余剰油は、冷媒ガスが吐出されている領域に向かって排出されるおそれがより低減される。その結果、ガス抜き穴から排出された油は、吐出されている冷媒ガスに巻き込まれ上昇するおそれがさらに抑制される。
【0017】
請求項3に記載のロータリ圧縮機は、請求項1または2に記載のロータリ圧縮機において、シリンダ室で圧縮された冷媒ガスをシリンダ室の外部に吐出する吐出ポートと、吐出ポートから吐出された冷媒ガスを受け入れ、マフラー開口部からこの冷媒ガスをケーシング内の空間に導くマフラーとを備え、圧縮冷媒ガス吐出部が、マフラー開口部である。
【0018】
上記のような構造にすることにより、マフラー開口部の位置を変更することによって、吐出ポートとマフラー開口部との相対的位置関係を適宜選択することができる。それにより、回転駆動軸に設けるガス抜き穴の位置を変更せずに冷媒ガス吐出部、すなわち、マフラー開口部と吐出ポートとの相対的位置を変更することによって、冷媒ガス吐出部から排出される圧縮後の冷媒ガスとガス抜き穴から排出される余剰油との干渉を抑制することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態のロータリ圧縮機を図1〜図9を用いて説明する。本実施の形態のロータリ圧縮機1は、図1に示すように、固定子7および回転子6を有するモータ67を備えている。また、ロータリ圧縮機1は、フロントヘッド11、リアヘッド12およびフロントヘッド11とリアヘッド12とに挟まれたシリンダ5により形成された、冷媒を圧縮するシリンダ室4を有する回転圧縮要素49を備えている。モータ67を駆動させると回転子6の回転とともに、回転子6に嵌込されたクランク軸3が回転する。クランク軸3の回転に伴ってシリンダ室4内では、クランク軸3に偏心して設けられている偏芯部15が回転する。
【0020】
偏芯部15の回転により、内周面が偏芯部15の外周面に接しながらピストン16が公転する。このとき、図2および図3に示すように、シリンダ5に埋め込まれた一対の半円形のブッシュ20の回動、および、シリンダ室4を圧縮室4aと吸入室4bとに仕切るブレード16aのブッシュ20の間での往復運動によって、ピストン16は公転する。また、ピストン16の公転により、冷媒ガス吸入管18から吸入口18aを通過し、シリンダ5の内側に吸入された矢印300で方向を示す冷媒ガスが、シリンダ室4で圧縮される。
【0021】
シリンダ室4内で冷媒ガスが圧縮されると、図1において矢印100で流れる方向を示す圧縮された冷媒ガスは、所定の圧力に達しフロントヘッド11に設けられた吐出弁21を押し上げて、吐出ポート11aを開き、シリンダ室4の外部のマフラー17で囲まれた空間へ吐出される。この後、矢印100で流れる方向を示す冷媒ガスは、本発明の圧縮冷媒ガス吐出部としてのマフラー開口部17aから、密閉ケーシング50内の1次空間14へ吐出される。
【0022】
また、クランク軸3の回転により、密閉ケーシング50の下部に設けらた油溜り2から、クランク軸3の内部に設けられた油通路3a内に矢印20で示す方向に油が吸い上げられる。その後、油は、油通路3a内を上昇し、分岐した油通路3b,3cからシリンダ室4内および軸受部等の回転摺動部に、矢印20b,20cで示す方向に供給される。さらに、油は油通路3b,3cよりも上昇し、ガス抜き穴3dから矢印20dで示す方向に余剰油として排出される。
【0023】
次に、本実施の形態のロータリ圧縮機のシリンダ室4内部の構造を図2および図3を用いて説明する。図2は、シリンダ室4内で最もブレード16aがシリンダ5側に送り込まれた状態、すなわち、ピストン16が上死点の位置にある状態である。このとき、ピストン16に内接する偏芯部15の中心がクランク軸3の中心からずれた方向、すなわち、矢印15aで示す偏心方向を基準方向として、時計周りの回転角を設定する。図3は、偏芯部15の矢印15aで示す偏心方向が、矢印30で示す基準方向から回転角θだけ時計周りに回転した状態を示している。
【0024】
図4は、吸入工程、圧縮工程および吐出工程のそれぞれにおける、ガス抜き穴3dが対向する方向の、上記矢印30で示す基準方向に対する回転角を示している。ここで、吐出工程とは、吐出ポート11aを開閉する弁が開いた状態をいう。圧縮工程とは、冷媒ガスの吸入終了後、冷媒ガスを圧縮している状態で、吐出ポート11aが閉鎖されている状態をいう。吸入工程とは、吐出工程終了時から圧縮工程開始までの間の、冷媒ガスの吸入のみを行なっている工程をいう。
【0025】
本実施の形態においては、冷媒ガスの吐出工程において、平面的に見て、ガス抜き穴3dと対向する方向にマフラー開口部17aがなければよい。すなわち、冷媒ガスを吐出しないタイミング、いいかえれば、吸入工程または圧縮工程、すなわち、図4の90度〜270の度の方向にマフラー開口部17aがあればよい。このような位置関係を設定することにより、ガス抜き穴3dから排出される矢印20dで示す余剰油は、マフラー開口部17aから吐出される冷媒ガスに巻き込まれることがない。
【0026】
また、別の観点から見ると、次のような考えができる。図5に示すように、クランク軸3を横断面でみたとき、圧縮冷媒ガス吐出部17aから冷媒ガスが吐出されている吐出タイミングの間、すなわち、冷媒ガスが吐出開始したときのクランク軸3が冷媒ガス吐出部17a側に向き始めるクランク軸外周上の点を点aとし、冷媒ガスの吐出が終了するときのクランク軸3が冷媒ガス吐出部17a側に対面するクランク軸外周上の点を点bとする。この場合に、点bが点aの位置まで矢印cで示す方向に回転すると、クランク軸外周領域Aが圧縮冷媒ガス吐出部17a側に対面する。したがって、クランク軸外周領域A以外のクランク軸外周領域Bにガス抜き穴3dの出口が設けられていればよい。
【0027】
また、図1において矢印100で方向を示す冷媒ガスと矢印20dで方向を示す余剰油との干渉をより確実に防止するためには、クランク軸外周領域Bの両端、すなわち、点aおよび点bのそれぞれからx=15度以内の回転角分だけ内側の領域にガス抜き穴3dを設ければよい。
【0028】
そのため、本実施の形態では、図6に示すように、ピストン16の内側を回転する偏芯部15の矢印15aで示す偏心方向に対して、矢印20dで示す方向の位相が90度進んだ位置にガス抜き穴3dを設ける構造にする。それにより、矢印15aで示す偏心方向に対して90度進んだ位置でガス抜き穴3dから矢印20dで示す方向に余剰油が排出される。
【0029】
上記のような偏芯部15とクランク軸3との位置関係で、ロータリ圧縮機を作動させた場合において、冷媒ガス吐出工程の開始から終了までのシリンダ室4内の状態を図7〜図9を用いて説明する。図7〜図9はそれぞれ吐出工程開始、吐出工程途中および吐出工程終了時のシリンダ室4内の状態を模式的に示している。また、図7〜図9においては、クランク軸3が自転するとともに、シリンダ室4の内周に接しながらピストン16が矢印15cで示す方向に公転し、冷媒ガスが圧縮される。圧縮された冷媒ガスの圧力により、図7〜図9に示す吐出工程の開始から終了までの間、吐出ポート11aは開いた状態となる。このとき、吐出ポート11aが開くと同時に、吐出ポート11aに対してクランク軸3の裏側に位置するマフラー開口部17aから冷媒ガスが吐出される。
【0030】
次に、各工程における状態を具体的に説明する。圧縮工程が終了し、吐出ポート11aが開き始めた吐出工程開始直後の図7の状態においては、矢印15aで示す偏心方向は、上記矢印30で示す基準方向から略180度回転した方向にあり、ガス抜き穴3dから余剰油が排出される方向は、矢印20dで方向を示すように、基準方向から270度回転した方向にある。
【0031】
また、吐出工程途中の図8の状態においては、矢印15aで示す偏心方向は矢印30で示す基準方向から略270度回転した方向にあり、ガス抜き穴3dから余剰油が排出される方向は、矢印20dで方向を示すように、基準方向と一致する。
【0032】
吐出工程終了直後の図9の状態においては、矢印15aで示す偏心方向は基準方向と一致し、ガス抜き穴3dから余剰油が排出される方向は、矢印20dで方向を示すように、基準方向から90度回転した方向にある。
【0033】
上記図7〜図9に示す吐出工程において、平面的に見て、マフラー開口部17aに対面するクランク軸外周領域A以外のガス抜き穴3dが設けられたクランク軸外周領域Bは、マフラー開口部17aに対面しない。そのため、平面的に見て、油通路3a内の余剰油がガス抜き穴3dから排出される矢印20dで示す方向は、マフラー開口部17aの位置と交差しない。それにより、矢印20で示す方向に排出される余剰油は、マフラー開口部17aから吐出される冷媒ガスに巻き込まれにくい。そのため、図1において、ガス抜き穴3dから排出される矢印20dで方向を示した余剰油が、矢印100で流れる方向を示した冷媒ガスとともにエアギャップ8を通過し、吐出管方向に上昇することが抑制される。それにより、油溜り2の油の減少に起因する給油阻害の発生、および、油が冷媒ガスに混入することによる吐出管から吐出される圧縮された冷媒ガスの純度低下のおそれが低減される。
【0034】
なお、上記実施の形態に記載の構造は、単なる例示にすぎないものであって、本発明はこれらの構造に限られるものではない。たとえば、本実施の形態では、本発明における圧縮冷媒ガス吐出部を、マフラー開口部17aとしたが、シリンダ室4内で圧縮された冷媒を流出する開口であれば、吐出口17aそのものが圧縮冷媒ガス吐出部になっているようなものであってもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のロータリ圧縮機によれば、油溜りに油が還流されないために生じる給油阻害のおそれが低減され、また、吐出管から吐出される冷媒ガスの純度が高まる。
【0036】
請求項2に記載のロータリ圧縮機によれば、ガス抜き穴から排出された油は、吐出されている冷媒ガスに巻き込まれ上昇するおそれがさらに抑制される。
【0037】
請求項3に記載のロータリ圧縮機によれば、クランク軸に設けるガス抜き穴の位置を変更せずに冷媒ガス吐出部とガス抜き穴との相対的位置を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるロータリ圧縮機の回転圧縮要素部分を拡大して示す断面図である。
【図2】 本実施の形態のロータリ圧縮機の回転圧縮要素のうち、回転ピストンが上死点の状態にあるときの、シリンダ、回転ピストン、クランク軸およびクランク軸に偏心して設けられた偏芯部を示す、図10のA−A線断面図である。
【図3】本実施の形態のロータリ圧縮機の回転圧縮要素のうち、吐出工程途中の、シリンダ、回転ピストン、クランク軸およびクランク軸に偏心して設けられた偏芯部を示す、図10のA−A線断面図である。
【図4】 本実施の形態のロータリ圧縮機において、回転ピストンが上死点にある状態での偏心方向を基準とした場合の、ガス抜き穴の回転角と、吸入、圧縮および吐出工程との関係を模式的に示す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるロータリ圧縮機の、マフラー開口部に向くクランク軸外周領域を示すための模式図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるロータリ圧縮機の、回転ピストン、偏芯部およびクランク軸のガス抜き穴の状態を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるロータリ圧縮機のシリンダ内における、吐出工程開始直後の、マフラー開口部と余剰油の排出方向との関係を模式的に示した図である。
【図8】 本発明の実施の形態におけるロータリ圧縮機のシリンダ内における、吐出工程途中の、マフラー開口部と余剰油の排出方向との関係を模式的に示した図である。
【図9】 本発明の実施の形態におけるロータリ圧縮機のシリンダ内における、吐出工程終了直後の、マフラー開口部と余剰油の排出方向との関係を模式的に示した図である。
【図10】 従来のロータリ圧縮機の全体構造を示す断面図である。
【符号の説明】
3 クランク軸
3a,3b,3c 油通路
3d ガス抜き穴
4 シリンダ室
14 1次空間
17a マフラー開口部
20d 余剰油が排出される方向
100 冷媒ガスが吐出される方向[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotary compressor used for cooling and air conditioning.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a rotary compressor including a rotary compression element that compresses refrigerant gas has been used. First, the structure and operation of a conventional rotary compressor will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 10, the rotary compressor 1 includes a sealed
[0003]
The
[0004]
An
[0005]
In the rotary compressor 1 having the above structure, the refrigerant gas is sent from the
[0006]
In the rotary compressor 1 described above, the oil is gradually sucked up from the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In the rotary compressor 1 as described above, while the refrigerant gas is being discharged from the muffler opening 17a to the
[0008]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a rotary compressor that can suppress a fuel supply hindrance and discharge a high-purity refrigerant gas from a discharge pipe. .
[0012]
[Means for Solving the Problems]
Rotary compressor according to claim 1 of the present invention includes: a closed casing having an oil reservoir, a cylinder chamber for compressing a refrigerant gas introduced from the outside of the closed casing, a refrigerant gas compressed in the cylinder chamber closed casing A compressed refrigerant gas discharge portion that discharges to the space of the cylinder, a rotary drive shaft that passes through the cylinder chamber, an oil passage provided in the rotary drive shaft for supplying oil in the oil reservoir to the rotary slide portion, In order to discharge the gas in the passage, it is provided with a gas vent hole provided in the rotary drive shaft so as to communicate with the space in the closed casing from the oil passage, and when the rotary drive shaft is viewed in cross section, the compressed refrigerant During the discharge timing when the refrigerant gas is discharged from the gas discharge unit, an outlet of the gas vent hole is provided in the outer peripheral region of the rotational drive shaft other than the outer peripheral region of the rotary drive shaft facing the compressed refrigerant gas discharge unit.
[0013]
With the above-described structure, even when surplus oil is discharged from the gas vent hole while the refrigerant gas is being discharged from the compressed refrigerant gas discharge portion, the surplus oil remains in the region where the refrigerant gas is discharged. The risk of being discharged toward the head is reduced. Therefore, the oil discharged from the gas vent hole is restrained from being caught up and raised in the discharged refrigerant gas. As a result, the risk of oil supply hindrance that occurs because the oil does not flow back into the oil reservoir is reduced.
[0014]
Further, together with the refrigerant gas, the risk of surplus oil rising in the direction where there is a discharge pipe for discharging the refrigerant gas from the rotary compressor to the condenser is reduced. As a result, the purity of the refrigerant gas discharged from the discharge pipe is increased.
[0015]
The rotary compressor according to
[0016]
By adopting the above-described structure, the possibility that the excess oil discharged from the vent hole is discharged toward the region where the refrigerant gas is discharged is further reduced. As a result, the risk of the oil discharged from the vent hole being caught up in the discharged refrigerant gas is further suppressed.
[0017]
The rotary compressor according to
[0018]
With the above-described structure, the relative positional relationship between the discharge port and the muffler opening can be appropriately selected by changing the position of the muffler opening. As a result, the refrigerant gas discharge part, that is, the exhaust gas is discharged from the refrigerant gas discharge part by changing the relative position of the muffler opening and the discharge port without changing the position of the gas vent hole provided in the rotation drive shaft. Interference between the compressed refrigerant gas and excess oil discharged from the vent hole can be suppressed.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a rotary compressor according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. As shown in FIG. 1, the rotary compressor 1 according to the present embodiment includes a
[0020]
The rotation of the
[0021]
When the refrigerant gas is compressed in the
[0022]
Further, by the rotation of the
[0023]
Next, the structure inside the
[0024]
FIG. 4 shows a rotation angle with respect to the reference direction indicated by the
[0025]
In the present embodiment, in the refrigerant gas discharge process, it is sufficient that the
[0026]
From another point of view, the following can be considered. As shown in FIG. 5, when the
[0027]
In order to more reliably prevent interference between the refrigerant gas indicated by the
[0028]
Therefore, in the present embodiment, as shown in FIG. 6, the phase in the direction indicated by the
[0029]
When the rotary compressor is operated in the positional relationship between the
[0030]
Next, the state in each process will be specifically described. In the state of FIG. 7 immediately after the start of the discharge process when the compression process is finished and the
[0031]
In the state of FIG. 8 in the middle of the discharge process, the eccentric direction indicated by the
[0032]
In the state of FIG. 9 immediately after the end of the discharge process, the eccentric direction indicated by the
[0033]
In the discharge process shown in FIGS. 7 to 9, the crankshaft outer peripheral region B provided with the
[0034]
Note that the structures described in the above embodiments are merely examples, and the present invention is not limited to these structures. For example, in the present embodiment, the compressed refrigerant gas discharge part in the present invention is the
[0035]
【The invention's effect】
According to the rotary compressor of the first aspect of the present invention, there is a reduced risk of oil supply interruption caused by the fact that oil does not recirculate in the oil sump, and the purity of the refrigerant gas discharged from the discharge pipe is increased.
[0036]
According to the rotary compressor of the second aspect , the risk of the oil discharged from the gas vent hole being caught in the discharged refrigerant gas and further rising is further suppressed.
[0037]
According to the rotary compressor of the third aspect , it is possible to change the relative position between the refrigerant gas discharge portion and the gas vent hole without changing the position of the gas vent hole provided in the crankshaft.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged sectional view showing a rotary compression element portion of a rotary compressor according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 shows eccentricity provided eccentrically to a cylinder, a rotary piston, a crankshaft, and a crankshaft when the rotary piston is in a top dead center state among the rotary compression elements of the rotary compressor of the present embodiment. It is an AA line sectional view of
3 shows a cylinder, a rotary piston, a crankshaft, and an eccentric portion provided eccentrically with respect to the crankshaft in the middle of a discharge process among the rotary compression elements of the rotary compressor of the present embodiment. FIG. FIG.
FIG. 4 shows the rotation angle of the vent hole and the suction, compression, and discharge processes when the eccentric direction with the rotary piston at the top dead center is used as a reference in the rotary compressor of the present embodiment. It is a figure which shows a relationship typically.
FIG. 5 is a schematic diagram for illustrating a crankshaft outer peripheral region facing a muffler opening of the rotary compressor according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a view showing a state of a gas outlet hole of a rotary piston, an eccentric part and a crankshaft of a rotary compressor in an embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram schematically showing a relationship between a muffler opening and a discharge direction of surplus oil immediately after the start of a discharge process in a cylinder of a rotary compressor according to an embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a diagram schematically showing a relationship between a muffler opening and a discharge direction of surplus oil in the middle of a discharge process in a cylinder of a rotary compressor according to an embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a diagram schematically showing the relationship between the muffler opening and the discharge direction of excess oil in the cylinder of the rotary compressor according to the embodiment of the present invention immediately after the discharge process is completed.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing the overall structure of a conventional rotary compressor.
[Explanation of symbols]
3
Claims (3)
前記密閉ケーシング(50)の外部から取入れた冷媒ガスを圧縮するシリンダ室(4)と、
前記シリンダ室(4)で圧縮された冷媒ガスを密閉ケーシング内の空間(14)へ吐出する圧縮冷媒ガス吐出部(17a)と、
前記シリンダ室(4)を貫通する回転駆動軸(3)と、
前記油溜り(2)の油を回転摺動部に供給するために、前記回転駆動軸(3)内に設けられた油通路(3a,3b,3c)と、
前記油通路(3a,3b,3c)内のガスを排出するために、前記油通路(3a,3b,3c)から前記密閉ケーシング内の空間(14)へ連通するように、前記回転駆動軸(3)に設けられたガス抜き穴(3d)とを備え、
前記回転駆動軸(3)を横断面でみたとき、前記圧縮冷媒ガス吐出部(17a)から冷媒ガスが吐出されている吐出タイミングの間に、前記圧縮冷媒ガス吐出部(17a)側に向く回転駆動軸外周領域(A)以外の回転駆動軸外周領域(B)に前記ガス抜き穴(3d)の出口が設けられた、ロータリ圧縮機。A sealed casing (50) having an oil sump (2);
A cylinder chamber (4) for compressing refrigerant gas taken from the outside of the hermetic casing (50);
A compressed refrigerant gas discharge section (17a) for discharging the refrigerant gas compressed in the cylinder chamber (4) to the space (14) in the sealed casing;
A rotary drive shaft (3) passing through the cylinder chamber (4);
An oil passage (3a, 3b, 3c) provided in the rotary drive shaft (3) for supplying the oil in the oil reservoir (2) to the rotary sliding portion;
In order to discharge the gas in the oil passage (3a, 3b, 3c), the rotary drive shaft (3) is communicated from the oil passage (3a, 3b, 3c) to the space (14) in the sealed casing. 3) with a vent hole (3d) provided in
Rotation toward the compressed refrigerant gas discharge part (17a) during the discharge timing when the refrigerant gas is discharged from the compressed refrigerant gas discharge part (17a) when the rotary drive shaft (3) is viewed in a cross section. A rotary compressor in which an outlet of the gas vent hole (3d) is provided in a rotational drive shaft outer peripheral region (B) other than the drive shaft outer peripheral region (A).
前記吐出ポート(11a)から吐出された冷媒ガス(100)を受け入れ、マフラー開口部(17a)からこの冷媒ガス(100)を前記ケーシング内の空間(14)に導くマフラー(17)とを備え、
前記圧縮冷媒ガス吐出部(17a)が、前記マフラー開口部である、請求項1または2に記載のロータリ圧縮機。A discharge port (11a) for discharging the refrigerant gas compressed in the cylinder chamber (4) to the outside of the cylinder chamber (4);
A muffler (17) that receives the refrigerant gas (100) discharged from the discharge port (11a) and guides the refrigerant gas (100) from the muffler opening (17a) to the space (14) in the casing;
The rotary compressor according to claim 1 or 2 , wherein the compressed refrigerant gas discharge section (17a) is the muffler opening.
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