JP3958336B2 - インターフェースの設計方法 - Google Patents
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図1は、従来のノイマン系バス構造と、従来のハーバード系バス構造と、本実施形態のハーバード系バス構造との構造上の相違を概略的に示すブロック図である。
り、Aに転送するためのアドレスを送っている間に対象リソースAへの転送データを送る。対象リソースBに対するコマンドを生成する際にも、同様の手順による処理を並列的に行なうのである。
次に、バス構造をも含めたIFの設計方法に関する第2の実施形態について説明する。ここでは、最適なIFを設計する手順について説明する。
ここでは、まず性能解析を行なうために必要なデータ(ライブラリモデル)について説明する。単体アプリケーションごとに、動作モデルを作成する必要があるが、その動作モデルの1つの作成方法として、基本的にソフトウェアで作成し、あるものはここまでをハードウェアで作成し、他のものは別の部分までをハードウェアで行なうように決定する。なお、単体アプリケーションとは、1つのアプリケーションの入出力関係を定義したもので、範囲の大きさは定義していない。例えば、単体アプリケーションの例として、IrDAを用いたプリントデータ転送の動作や、USBを用いたマウスの位置データの転送や、JPEGを用いた静止画像データの圧縮,解凍動作などがある。ここで、“IrDA”と呼ばれる赤外線通信を用いてデータの転送についてのアプリケーションを使用するときには、コンピュータ側で例えばプリントするデータを事前に加工しなければならない。例えば、静止画を圧縮するためにJPEGで圧縮する加工を施して、そのデータを赤外線として表現するためのフォーマット変換を行なってから、データを送るという赤外線通信を行なうことになる。その場合に、ここでいう単体アプリケーションとは、赤外線通信(IrDA)を行なう前の処理は除いて、IrDAと呼ばれているアプリケーションの入力と出力とを規定している部分だけを意味している。
”になっているか、などを区別している層をいう。また、“CAL”とは、例えば演算処理の場合には、演算処理(かけ算など)をハードウェアで行なうのか、ソフトウェアで行なうのかを示す層をいう。
図6は、複数のアプリケーションを用いて動作シミュレーションを行なう方法の例を示すブロック図である。ここでは、アプリケーションAには100%ソフトウェア化したライブラリを、アプリケーションにBは20%だけハード化したライブラリろ、アプリケーションCには40%だけハード化したライブラリを用いると仮定して、この3つのアプリケーションの転送処理の性能解析を行なうとする。
クサ型)のライブラリを採用した場合と、従来のハーバード型バス構造(情報分離型)のライブラリを採用した場合と、方向分離型バス構造のライブラリを採用した場合とについて、命令処理カウント部で測定されたアプリケーションA−B間、アプリケーションB−C間、アプリケーションA−C間の同時命令密度を処理時間軸の方向にまとめる。図8において、ハッチングの密度が濃いほど同時命令回数が多くなり、システム全体の処理能力が高いことを示している。ノイマン型バス構造を採用した場合は、同時命令回数が少ないことがわかる。それに対し、方向分離型バス構造を採用した場合は、同時命令回数が比較的多くなる。同時命令回数が多い場合には、処理時間が短くなり応答スピードが速くなるが、反面、CPUの負荷率が増大し、瞬間的な電流値も増大するという不具合もある。
次に、以上の解析結果で得られる性能のうち最適なものを決定する方法について説明する。本実施形態の解析方法においては、システムの価値を決定する最も重要なパラメータを主パラメータとする。ここでは、性能,電力,面積を主パラメータとする。そして、これらの主パラメータに影響を与える3つの副パラメータを総合し、各主パラメータが目標とする範囲に収まるライブラリ群をまず選び出し、選び出された各ライブラリの主パラメータの値に基づいて、総合的に最適なライブラリ群を選択する方法である。
1.交差面積の最小のものを選択する方法
図10(a)〜(d)は、各パラメータを満たしているものの中で交差面積が最小のものを選択する方法の手順を示す図である。
ョンTの点とすることができる。応答時間Rは、図7,図8に示すデータ解析を行なったときに実行(シミュレーション)時間である。処理量Eは、図7,図8に示す解析を行なったときの実行処理量(合計値)である。
2.特定のパラメータを重視して選択する方法
例えば、図7,図8に示す解析結果から、副パラメータである目標応答時間を満たしているライブラリ群の中で、副パラメータであるバストランザクションが所定値以下のもの、副パラメータである目標応答時間を満たしているライブラリ群の中で副パラメータである処理量が所定値以下のもの、副パラメータである目標メモリ量を満たしているライブラリ群の中で副パラメータであるバス幅が所定値以下のもの、副パラメータである目標FIFO量を満たしているライブラリ群の中で副パラメータであるバス幅が所定値以下のもの
を選択する。
3.重み付けを行なって指数化する方法
この方法は、図11(a)〜(d)に示すように、主パラメータである性能に対する性能指数x,主パラメータである電力に対する平均電力指数yav(又は最大電力指数ymx),主パラメータである面積に対する面積指数zについてそれぞれ重み付けa,b,cを行なってから加算し、その加算値である最適指数が最小のものを選択する方法である。
性能指数x=Rlx ×Tmx ×Enx
により、性能指数xを算出する。ただし、応答時間の性能影響係数lx は、例えば1secのときを“1”とする。つまり、応答時間が3secのときには応答時間の性能影響係数lx は“3”となる。バストランザクションの性能影響係数mx は、10回の衝突があるときを“1”とする。つまり、20回の衝突があるときには、バストランザクションの性能影響係数は“2”となる。処理量の性能影響係数nx は、10MIPSのとき(1MIPSは100万回の命令数を意味する)を“1”とする。つまり、50MIPSのときには、処理量の性能影響係数nx は“5”となる。
電力指数y=Eavly ×Hmy ×Aavny
or=Emxly ×Hmy ×Amxny
により、電力指数yを算出する。ただし、平均処理量(又は最大処理量)の電力影響係数ly は、例えば10MIPSのときを“1”とする。ハード化率の電力影響係数my は、20%のときを“1”とする。つまり、40%のハード化率のときには、ハード化率の電力影響係数は“2”となる。平均同時アクティブ率(又は最大同時アクティブ率)の電力影響係数ny は、25%のときを“1”とする。つまり、10%のときには、平均同時アクテ
ィブ率の電力影響係数ny は“0.5”となる。
面積指数z=Mlz ×Fmz ×Bnz
により、面積指数zを算出する。ただし、メモリ量の面積影響係数lz は、例えば1kByteのときを“1”とする。つまり、10kByteのときにはメモリ量の面積影響係数lz は10である。FIFO量の面積影響係数mz は、128Byteのときを“1”とする。つまり、256Byteのメモリ量のときには、メモリ量の面積影響係数は“2”となる。バス幅の面積影響係数nz は、16bit のときを“1”とする。つまり、8bit のときには、バス幅の面積影響係数nz は“0.5”となる。
最適指数Op=ax+by+cz
に基づき、最適指数Opを算出する。そして、最適指数Opが最小のものを最終的に選択するのである。
図12は、上述の処理を用いて合成される最適IFの構造を示すブロック図である。上述の解析指標に基づいて選択されたバス構造において、FIFOを挿入する必要のある箇所にはFIFOを挿入し、同時処理可能なバス構造を生成するのである。なお、同図において、DMAを除いて一点鎖線で囲まれた部分がIF(インターフェース)の部分である。すなわち、データバス,制御バス,クロスバス等を含むバス構造と挿入されたFIFOとにより、ライブラリA,B,Cのハードウェアと、CPU(動作モデル)と、記憶装置(RAM,ROMなど)とを接続するIFが構成されている。
分割する。すなわち、ステップST5で、最適IFの合成を行ない、ステップST6で、図12に示すようなシステム接続図を生成する。一方、ステップST7で、アプリケーション,フロー制御(FLOW),OS(オペレーションシステム)などのソフトウェアの選択(条件設定)を行なう。
Claims (3)
- ハードウェアおよびソフトウェア協調設計におけるインタフェースを実現するためのハードウェア部及びソフトウェア部により構成される動作モデルであって、前記ハードウェア部とソフトウェア部の構成比率が異なる複数の動作モデルを含むライブラリを記憶したデータベースとライブラリ選択部と性能解析部とインタフェース合成部とを有する設計装置を用いて、半導体集積回路の制御機能部と複数の動作モデルまたはハードウェア部及びソフトウェア部とを接続するためのインターフェースを設計する方法であって、
前記性能解析部が、上記半導体集積回路の価値を最終的に評価するための複数の主パラメータを前記ライブラリ選択部が選択した前記複数の動作モデルに設定し、上記主パラメータに対して影響を与える複数の副パラメータを前記主パラメータに設定するステップ(a)と、
前記性能解析部が、上記各主パラメータごとに、各ライブラリの副パラメータによって主パラメータを評価して、主パラメータの目標値を満たすライブラリ群を選び出すステップ(b)と、
前記性能解析部が、上記選び出されたライブラリ群ごとに定まる複数の主パラメータを評価して、最適と判断したライブラリ群を選ぶことにより、前記インターフェース合成部が、インターフェースを決定するステップ(c)と
を含み、
上記ステップ(a)では、前記性能解析部が、3つの主パラメータを設定し、各主パラメータごとに3つの副パラメータを設定して、
上記ステップ(b)では、前記性能解析部が、3つの副パラメータを座標軸とする3次元座標系を構成して、各副パラメータの値によって定まる3角形の面積が目標値以下のライブラリ群を選び出し、
上記ステップ(c)では、前記性能解析部が、3つの主パラメータを座標軸とする3次元座標系を構成して、選び出されたライブラリ群から求まる主パラメータの値によって定まる3角形の面積が最小のライブラリ群からインターフェースを決定することを特徴とするインターフェースの設計方法。 - ハードウェアおよびソフトウェア協調設計におけるインタフェースを実現するためのハードウェア部及びソフトウェア部により構成される動作モデルであって、前記ハードウェア部とソフトウェア部の構成比率が異なる複数の動作モデルを含むライブラリを記憶したデータベースとライブラリ選択部と性能解析部とインタフェース合成部とを有する設計装置を用いて、半導体集積回路の制御機能部と複数の動作モデルまたはハードウェア部及びソフトウェア部とを接続するためのインターフェースを設計する方法であって、
前記性能解析部が、上記半導体集積回路の価値を最終的に評価するための複数の主パラメータを前記ライブラリ選択部が選択した前記複数の動作モデルに設定し、上記主パラメータに対して影響を与える複数の副パラメータを前記主パラメータに設定するステップ(a)と、
前記性能解析部が、上記各主パラメータごとに、各ライブラリの副パラメータによって主パラメータを評価して、主パラメータの目標値を満たすライブラリ群を選び出すステップ(b)と、
前記性能解析部が、上記選び出されたライブラリ群ごとに定まる複数の主パラメータを評価して、最適と判断したライブラリ群を選ぶことにより、前記インターフェース合成部が、インターフェースを決定するステップ(c)と
を含み、
上記ステップ(a)の後ステップ(b)の前に、前記性能解析部が、上記複数の副パラメータのうち特定の副パラメータに着目して、特定の副パラメータが目標値を満たしているライブラリ群を選び出し、
上記ステップ(b)では、前記性能解析部が、上記複数の主パラメータのうち特定の主パラメータを除く主パラメータが目標値を満たしているライブラリ群を選び出し、
上記ステップ(c)では、前記性能解析部が、上記特定の主パラメータが最小となるライブラリ群を最適なライブラリ群として選び出すことを特徴とするインターフェースの設計方法。 - ハードウェアおよびソフトウェア協調設計におけるインタフェースを実現するためのハードウェア部及びソフトウェア部により構成される動作モデルであって、前記ハードウェア部とソフトウェア部の構成比率が異なる複数の動作モデルを含むライブラリを記憶したデータベースとライブラリ選択部と性能解析部とインタフェース合成部とを有する設計装置を用いて、半導体集積回路の制御機能部と複数の動作モデルまたはハードウェア部及びソフトウェア部とを接続するためのインターフェースを設計する方法であって、
前記性能解析部が、上記半導体集積回路の価値を最終的に評価するための複数の主パラメータを前記ライブラリ選択部が選択した前記複数の動作モデルに設定し、上記主パラメータに対して影響を与える複数の副パラメータを前記主パラメータに設定するステップ(a)と、
前記性能解析部が、上記各主パラメータごとに、各ライブラリの副パラメータによって主パラメータを評価して、主パラメータの目標値を満たすライブラリ群を選び出すステップ(b)と、
前記性能解析部が、上記選び出されたライブラリ群ごとに定まる複数の主パラメータを評価して、最適と判断したライブラリ群を選ぶことにより、前記インターフェース合成部が、インターフェースを決定するステップ(c)と
を含み、
上記ステップ(a)では、前記性能解析部が、主パラメータに対する複数の副パラメータの影響係数を設定し、
上記ステップ(b)では、前記性能解析部が、影響係数と副パラメータの値とに基づいて各主パラメータの目標値を満たすライブラリ群を選び出し、
上記ステップ(b)では、前記性能解析部が、選び出されたライブラリ群から求まる複数の主パラメータに重み付けを行なってから、ライブラリ群を決定するための演算を行なうことを特徴とするインターフェースの設計方法。
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