JP3955034B2 - 色温度変換装置およびその方法 - Google Patents

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Description

この発明は、画像データにおける画素の輝度の大きさ等に応じて色温度変換を行う色温度変換装置およびその方法に関する。
従来から、画像処理の分野において、画像中の白色を強調することで高画質が得られることが知られている。一般に、白色を強調するためには色温度を高くすればよい。
ところが、肌色や黄色のように白に近い色が画像中に混在していると、色温度を高くする処理によって青みがかった肌色や黄色となってしまい、適切な色温度変換が行えないという問題があった。
この問題を解決するため、肌色と白色が混在する場合であっても、本当の白色部分のみを検出して色温度を高くする方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平4−357790号公報
上記の方法では、所定輝度レベル以上になる場合にのみ色温度変換を行うようにしている。
このため、輝度レベルのしきい値付近において急激に色温度が変わるように表現されることがあり、段階的に色が変わるようなグラデーションを含む画像をうまく表現できないといった問題が生じていた。
さらに、検出したすべての白色部分について色温度を高くすると、画面全体に白色部分が多い場合には、色温度変換によって白を強調する効果が低減してしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、画素の輝度レベルに基づいて、さらには同一の輝度レベルにある画素の個数に基づいて色温度変換を行う色温度変換装置の提供を目的とする。
(1)(2)(20)この発明にかかる色温度変換装置は、
複数の画素データを含む画像データに対して色温度変換を行う色温度変換装置であって、
各画素データに基づいて、当該画素の輝度を示す輝度データを取得する輝度取得手段と、
前記輝度取得手段によって取得した各輝度データに基づいて、各画素データを輝度の大きさに応じて3以上のグループに分け、各画素データに対応づけて何れのグループに属するかを示す輝度グループデータを生成する輝度グループ生成手段と、
前記輝度グループ生成手段によって生成した輝度グループデータに基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行う色温度変換手段であって、少なくとも2以上の輝度グループに対して程度の異なる色温度変換を行う色温度変換手段と、
を備えたことを特徴としている。
したがって、取得した輝度レベルに応じて多段階の色温度変換を行うことができる。これにより、輝度が急激に変化することを防止して、グラデーションのある画像に対しても効果的な色温度変換を行うことができる。
(3)(4)この発明にかかる色温度変換装置は、
複数の画素データを含む画像データに対して色温度変換を行う色温度変換装置であって、
各画素に対応する輝度を示す輝度データを読み込み、各画素データを輝度の大きさに応じて3以上のグループに分け、各画素データに対応づけて何れのグループに属するかを示す輝度グループデータを生成する輝度グループ生成手段と、
前記輝度グループ生成手段によって生成した輝度グループデータに基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行う色温度変換手段であって、少なくとも2以上の輝度グループに対して程度の異なる色温度変換を行う色温度変換手段と、
を備えたことを特徴としている。
したがって、予め設定された輝度レベルに応じて多段階の色温度変換を行うことができる。これにより、輝度が急激に変化することを防止して、グラデーションのある画像に対しても効果的な色温度変換を行うことができる。例えば、YC分離等によって予め輝度が分離された画像データを入力して色温度変換を行うことができる。
(5)この発明にかかる色温度変換装置は、
色温度変換手段は、輝度グループ間で変換後の色温度に差が生じるように色温度変換を行うものであり、高い輝度のグループに属する画素データにかかる変換後の色温度は、低い輝度のグループに属する画素データにかかる変換後の色温度よりも高くなるように色温度変換を行うものであることを特徴としている。
したがって、輝度レベルが高い画素ほど、他の画素よりも色温度が高くなるように色温度変換を行うことができる。これにより、輝度の調整幅が小さいLCDの場合であっても、その調整幅の範囲において、色温度変換による最大の効果を得ることができる。
(6)この発明にかかる色温度変換装置は、
色温度変換手段は、処理対象である画素の色温度が高くなるように色温度変換を行うものであり、高い輝度のグループに属する画素データには、低い輝度のグループに属する画素データに比べより色温度を高くする色温度変換を行うものであることを特徴としている。
したがって、輝度レベルが高い画素ほど、色温度を高くすることができる。
(7)この発明にかかる色温度変換装置は、
色温度変換手段は、処理対象である画素の色温度が低くなるように色温度変換を行うものであり、低い輝度のグループに属する画素データには、高い輝度のグループに属する画素データに比べより色温度を低くする色温度変換を行うものであることを特徴としている。
したがって、輝度レベルが高い画素ほど、色温度を高くすることができる。
(8)この発明にかかる色温度変換装置は、
少なくとも2以上の輝度しきい値データを記録した輝度しきい値記録手段をさらに備え、
輝度グループ生成手段は、輝度データを輝度しきい値データと比較することにより、輝度グループデータを生成することを特徴としている。
したがって、外部から与えられた輝度しきい値データに基づいて輝度グループを生成することができる。これにより、任意に設定された輝度しきい値を使用して輝度グループを生成することができる。
(9)この発明にかかる色温度変換装置は、
画像データを複数のブロックに分割し、
輝度グループ生成手段は、各ブロックごとに輝度グループデータを生成し、
色温度変換手段は、各ブロックごとに色温度変換を行うことを特徴としている。
したがって、ブロック毎に程度の異なる色温度変換を行うことができる。
(10)(21)この発明にかかる色温度変換装置は、
画像データについて、各輝度グループに属する画素データの数を計数する画素数取得手段と、
前記画素数取得手段によって計数した各輝度グループの画素数に基づいて、各輝度グループを画素数に応じて複数のグループに分け、各輝度グループに対応づけて何れのグループに属するかを示す画素数グループデータを生成する画素数グループ生成手段と、
を備え、
色温度変換手段は、輝度グループデータおよび画素数グループデータの双方に基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行うものであることを特徴としている。
したがって、輝度レベルだけでなく、同一の輝度レベルにある画素の個数に応じて、程度の異なる色温度変換を行うことができる。
(11)この発明にかかる色温度変換装置は、
同一の画素グループに属し連続して一つのかたまりを形成する画素群を判別し、当該画素群の画素データの数を計数する画素数取得手段と、
前記画素数取得手段によって計数した各画素群の画素数に基づいて、各画素群を画素数に応じた複数のグループに分け、各画素群に対応づけて何れのグループに属するかを示す画素数グループデータを生成する画素数グループ生成手段と、
を備え、
色温度変換手段は、輝度グループデータおよび画素数グループデータの双方に基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行うものであることを特徴としている。
したがって、輝度レベルだけでなく、同一の輝度レベルにあって連続する領域にある画素の個数に応じて、程度の異なる色温度変換を行うことができる。
(12)この発明にかかる色温度変換装置は、
少なくとも2以上の画素数しきい値データを記録した画素数しきい値記録手段を備え、
画素数グループ生成手段は、前記画素数を画素数しきい値データと比較することにより、画素数グループデータを生成することを特徴としている。
したがって、外部から与えられた画素数しきい値データに基づいて画素数グループを生成することができる。これにより、任意に設定された画素数しきい値を使用して画素数グループを生成することができる。
(13)この発明にかかる色温度変換装置は、
色温度変換手段は、輝度グループ間および画素数グループ間で変換後の色温度に差が生じるように色温度変換を行うものであり、高い輝度および少ない画素数のグループに属する画素データにかかる変換後の色温度は、低い輝度および多い画素数のグループに属する画素データにかかる変換後の色温度よりも高くなるように色温度変換を行うものであることを特徴としている。
したがって、輝度レベルが高く、同一の輝度レベルにある画素数が少ない画素ほど、他の画素よりも色温度が高くなるように色温度変換を行うことができる。これにより、輝度の調整幅が小さいLCDの場合であっても、その調整幅の範囲において、色温度変換による最大の効果を得ることができる。
(14)この発明にかかる色温度変換装置は、
色温度変換手段は、処理対象である画素の色温度が高くなるように色温度変換を行うものであり、高い輝度および少ない画素数のグループに属する画素データには、低い輝度および多い画素数のグループに属する画素データに比べより色温度を高くする色温度変換を行うものであることを特徴としている。
したがって、輝度レベルが高く、同一の輝度レベルにある画素数が少ない画素ほど、色温度を高くすることができる。
(15)この発明にかかる色温度変換装置は、
色温度変換手段は、処理対象である画素の色温度が低くなるように色温度変換を行うものであり、低い輝度および多い画素数のグループに属する画素データには、高い輝度および少ない画素数のグループに属する画素データに比べより色温度を低くする色温度変換を行うものであることを特徴としている。
したがって、輝度レベルが高く、同一の輝度レベルにある画素数が少ない画素ほど、色温度を高くすることができる。
(16)(22)この発明にかかる色温度変換装置は、
画像データを複数のブロックに分割し、
輝度グループ生成手段は、各ブロックごとに輝度グループデータを生成し、
画素数グループ生成手段は、各ブロックごとに画素数を算出して画素数グループデータを生成し、
色温度変換手段は、各ブロックごとに色温度変換を行うことを特徴としている。
したがって、ブロックごとに、輝度レベルが高く、同一の輝度レベルにある画素数が少ない画素ほど、色温度を高くすることができる。これにより、画像全体において同一の輝度レベルにある画素数が多いが、狭小領域においては同一の輝度レベルにある画素数が少ない画素に対する色温度を高くすることができる。
(17)この発明にかかる色温度変換装置は、
画像データを複数のブロックに分割し、
輝度グループ生成手段は、各ブロックごとに輝度グループデータを生成し、
画素数グループ生成手段は、少なくとも各ブロックに隣接する他のブロックの画素データも考慮して、各ブロックごとに画素数を算出して画素数グループデータを生成し、
色温度変換手段は、各ブロックごとに色温度変換を行うことを特徴としている。
したがって、ブロック間において輝度レベルに偏りがある場合であっても、特定のブロックのみが高い色温度に設定されることを抑えることができる。
(18)この発明にかかる色温度変換装置は、
画素データと当該画素に対応する直前のフレームの画素データとの輝度差を算出する輝度差算出手段をさらに備え、
色温度変換手段は、前記輝度差も考慮して色温度変換を行うものであり、輝度差の大きい画素ほど色温度を高くする色温度変換を行うことを特徴としている。
したがって、輝度レベルの変化に応じて色温度変換を行うことができる。
(19)この発明にかかる色温度変換装置は、
処理対象である画素データの輝度が、当該画素に対応する直前のフレームの画素データの輝度よりも高い場合にのみ色温度変換を行うことを特徴としている。
したがって、輝度レベルが高く変化する場合にのみ、色温度を高くすることができる。これにより、輝度が急激に大きくなる画素を、より強調することができる。
以下、本発明における実施形態について、図面を参照して説明する。
1.第1の実施形態
1−1.回路ブロック図
図1に、本実施形態の色温度変換装置1における回路ブロック図を示す。なお、本実施形態においては、色再現のための国際標準規格であるsRGBに対応した一般的なLCDパネルを用いて画像を表示させるための色温度変換装置を例として示す。
図1において、本発明にかかる色温度変換装置1は、輝度取得手段としての輝度取得回路101、輝度グループ生成手段としての輝度グループ生成回路103、輝度しきい値記録手段としての輝度しきい値LUT(ルックアップテーブル)102、画素数取得手段としての画素数取得回路105、画素数グループ生成手段としての画素数グループ生成回路107、画素数しきい値記録手段としての画素数しきい値LUT(ルックアップテーブル)106、フレームメモリ104および色温度変換手段としての色温度変換器108ならびに色温度変換レベル決定部109を備えている。
輝度取得回路101は、1フレームの画像データにおける各画素をシリアルに入力し、画素データ(Ri,Gi,Bi)についての輝度データ(Yi)を取得する。本実施形態においては、画素データの色表現をRGB形式としており、所定の演算式等を用いて輝度データを取得する。
輝度グループ生成回路103は、輝度取得回路101から入力した輝度データ(Yi)に基づいて、各画素データを所定の輝度グループに分類し、輝度グループデータ(Yq)として出力する。輝度しきい値LUT102は、複数の輝度しきい値データを記録しており、輝度グループ生成回路103は、画素にかかる輝度データを輝度しきい値データと比較することにより、各画素を輝度グループに分類する。
フレームメモリ104は、画像フレーム全体における画素データ(Ri,Gi,Bi)を入力するとともに、輝度グループ生成回路103から各画素ごとの輝度グループデータ(Yq)を入力する。
画素数取得回路105は、輝度グループ生成回路103から輝度グループデータ(Yq)を入力して、1フレームごとに各輝度グループに属する画素の数を計数し、それぞれの輝度グループに対応した計数値(n0,n1,n2,n3)を出力する。
画素数グループ生成回路107は、画素数取得回路105から入力した各計数値(n0,n1,n2,n3)に基づいて、各輝度グループを画素数グループに分類し、画素数グループデータ(St0,St1,St2,St3)として出力する。画素数しきい値LUT106は、複数の画素数しきい値データを記録しており、画素数グループ生成回路107は、輝度グループにかかる計数値を画素数しきい値データと比較することにより、各輝度グループを画素数グループに分類する。
色温度変換レベル決定部109は、フレームメモリ104から輝度グループデータ(Yq)を入力するとともに、画素数グループ生成回路107から画素数グループデータ(St0,St1,St2,St3)を入力し、双方のデータに基づいて色温度変換レベル(Tk)を決定して出力する。
色温度変換器108は、色温度変換レベル決定部109から入力した色温度変換レベル(Tk)に基づいて、フレームメモリ104から入力した画素データ(Ri,Gi,Bi)に対して色温度変換を行い、LCDパネル10に画素データ(Ro,Go,Bo)を出力する。
1−2.回路構成
図1に示した色温度変換装置1における各回路等の回路構成の例を、図を用いて説明する。
1−2−1.輝度取得回路
図2に、輝度取得回路101における回路構成の例を示す。RGBで表現された画素データ(Ri,Gi,Bi)は、掛け算器201〜203のレジスタr201〜r203に設定された所定値(c11,c12,c13)とそれぞれ掛け合わされる。所定値と掛け合わされた各値は、さらに足し算器205、207に入力されてそれぞれ足し合わされ、輝度データ(Yi)として出力される。
例えば、下記の数式に示すように、8bitフルスケールRGBの画素データに対して所定の変換行列(Tc)を掛け合わせることにより、8bitフルスケールYUVに変換することができる。
Figure 0003955034
したがって、入力画素の輝度データ(Yi)は、「Y=0.299R+0.587G+0.114B」に基づいて取得することができる。
具体的には、所定値(c11,c12,c13)として行列要素(0.299,0.587,0.114)をレジスタr201〜r203にそれぞれ設定しておき、掛け算器201〜203においてRGB値(Ri,Gi,Bi)と掛け合わせた後に、その結果をそれぞれ足し算器205、207において足し合わせることにより、画素データ(Ri,Gi,Bi)についての輝度データ(Yi)を取得する。
1−2−2.輝度グループ生成回路および輝度しきい値LUT
図3に、輝度グループ生成回路103および輝度しきい値LUT102における回路構成の例を示す。輝度取得回路101から出力された輝度データ(Yi)は、比較器(コンパレータ)301〜303のそれぞれに入力される。
比較器301〜303は、入力した輝度データ(Yi)を、輝度しきい値LUT102のメモリm301〜m303に記録された所定値(y0,y1,y2)と比較し、輝度データ(Yi)が各所定値(y0,y1,y2)よりも大きい場合には、Th[2]〜Th[0]として「1(1ビット)」を出力する。なお、これ以外の場合には、比較器301〜303は、Th[2]〜Th[0]として「0(1ビット)」を出力する。出力されたTh[2]〜Th[0]は、それぞれデコーダ30に入力されて輝度グループデータ(Yq)として出力される。
例えば、輝度しきい値LUT102に記録された所定値(y0,y1,y2)が、それぞれ「240」、「220」、「180」に設定されている場合において、入力輝度データ(Yi)が「250」であるとき、比較器301〜303のすべてにおける出力ビットTh[2]〜Th[20]が「1(1ビット)」となる。
Th[2]〜Th[0]は、XNOR(排他的論理和の否定)回路305およびAND(論理積)回路307を有するデコーダ30にそれぞれ入力される。デコーダ30は、入力したTh[2]〜Th[0]に基づいて、輝度グループデータ(Yq[1:0](2ビット))を出力する。例えば、Th[2]〜Th[0]がすべて「1(1ビット)」の場合には、輝度グループデータ(Yq[1:0])として「11(2ビット)」が出力される。
表1に、上記のThとYqの対応関係を示す。なお、表1においては、Thは、Th[2]、Th[1]、Th[0]の順に左からビットを連結しており、Yqは、Yq[1]、Yq[0]の順に左からビットを連結している。
Figure 0003955034
1−2−3.フレームメモリ
輝度グループ生成回路103から出力された輝度グループデータ(Yq[1:0])は、フレームメモリ104に画素データ(Ri,Gi,Bi)とともに記録される。図10に、フレームメモリ104におけるイメージ図1001および任意の画素データPiにおけるデータ構造1003の例を示す。
例えば、SXGAに対応するフレームメモリ104は、1画素分のデータ領域が32ビットであって、横1280×縦1024個分の画素データ(P0,P1,P2,…Pi,…)を1フレームとして記録することができる。
このとき、データ構造1003に示すように、画素データPiは、24(8×3)ビットのRGBデータ(Ri,Gi,Bi)および8ビットの輝度グループデータ(Yq)(8ビット)から構成される。なお、輝度グループデータ(Yq)は、2ビットのみを使用する。
1−2−4.画素数取得回路
図4に、画素数取得回路105における回路構成の例を示す。輝度グループ生成回路103から出力された輝度グループデータ(Yq[1:0])は、比較器(コンパレータ)401〜404のそれぞれに入力される。
比較器401〜404は、入力した輝度グループデータ(Yq[1:0])を、レジスタr401〜r403に設定された所定値(00(2ビット),01(2ビット),10(2ビット),11(2ビット))と比較して、輝度グループデータ(Yq[1:0])がこの所定値と同値となる場合にのみ、カウンタ411〜414にカウントパルスとしてのビットを出力する。なお、図4において、「2b’00」は「00(2ビット)」を、「2b’01」は「01(2ビット)」を、…、それぞれ示している。
カウンタ411〜414は、1フレームの区切りを示す垂直同期信号(VSYNC)を受けるまで、比較器401〜404からそれぞれ出力されるビットの計数を行う。これにより、1フレーム分の画素データの個数を、輝度グループ毎にカウントすることができる。なお、垂直同期信号は、回路全体に与えられている。
1フレームの区切りを示す垂直同期信号を受けると、カウンタ411〜414は、それぞれの計数値を、各輝度グループ毎の画素数(n0、n1、n2、n3)として画素数グループ生成回路107に出力した後、計数値をリセットする。
例えば、画素数が1280×1024である画像データの場合、1310720(=1280×1024)個の各画素データが、0[2b'00],1[2b'01],2[2b'10],3[2b'11]のそれぞれにグループ分けされ、各グループ毎の画素数n0、n1、n2、n3が出力される。
1−2−5.画素数グループ生成回路および画素数しきい値LUT
図5に、画素数グループ生成回路107および画素数しきい値LUT106における回路構成の例を示す。画素数取得回路105から出力された輝度グループ毎の画素数データ(n0、n1、n2、n3)は、比較器(コンパレータ)501〜503等のそれぞれに入力される。なお、図5においては、画素数データn0の場合のみを示しており、他の画素数データ(n1、n2、n3)についても同様の回路構成をとる。
比較器501〜503は、入力した画素数データn0を、画素数しきい値LUT106のメモリm501〜m503に記録された所定値(N0,N1,N2)と比較して、画素数データn0が所定値(N0,N1,N2)よりも大きい場合には、
Tn[2]〜Tn[0]として「1(1ビット)」を出力する。なお、これ以外の場合には、比較器501〜503は、Tn[2]〜Tn[0]として「0(1ビット)」を出力する。出力されたTn[2]〜Tn[0]は、それぞれデコーダ50に入力されて画素数グループデータ(St[1:0])として出力される。
例えば、画素数しきい値LUT106の各値(N0,N1,N2)が、それぞれ「13107(全体画素数(1280×1024)の10%)」、「39322(全体画素数の30%)」、「78643(全体画素数の60%)」に設定されている場合において、入力された画素数データn0が「8000」であるとき、比較器501〜503の出力ビットTn[2]〜Tn[0]がすべて「0」となる。
Tn[2]〜Tn[0]は、XNOR(排他的論理和の否定)回路505およびAND(論理積)回路507を有するデコーダ50にそれぞれ入力される。デコーダ50は、入力したTn[2]〜Tn[0]に基づいて、画素数グループデータSt[1:0]を出力する。例えば、Tn[2]〜Tn[0]がすべて「0」の場合は、画素数グループデータ「St0」として「00(2ビット)」が出力される。
同様にして、他の画素数データ(n1、n2、n3)についても、St[1:0]が出力される。なお、ここでは、輝度グループ(Yq[1:0](0,1,2,3))を、画素数グループデータ(St[1:0](0,1,2,3))にそれぞれ対応付けている。
表2に、上記のn0の場合における、TnとSt0の対応関係を示す。なお、表2においては、Tnは、Tn[2]、Tn[1]、Tn[0]の順に左からビットを連結しており、St0は、St[1]、St[0]の順に左からビットを連結している。
Figure 0003955034
表3に、輝度グループ(輝度レベル)(Yq)と、画素数および画素数グループ(画素数レベル)との対応関係を示す。例えば、最も輝度の小さい輝度グループ(Yq[2'b00])は、画素数(n0)および画素数グループ(St0)にそれぞれ対応付けられている。
Figure 0003955034
1−2−6.色温度変換レベル決定部および色温度変換器
図6に、色温度変換レベル決定部109および色温度変換器108における回路構成の例を示す。
1−2−6−1.色温度変換レベル決定部
画素数グループ生成回路107から出力された画素数グループデータ(St[1:0](0,1,2,3))は、それぞれマルチプレクサ601に入力される。
マルチプレクサ601は、フレームメモリ104から入力した輝度グループデータ(Yq[1:0](0,1,2,3))に基づいて、これに対応する画素数グループデータ(St[1:0](0,1,2,3))を読み出してLUTアドレスデコーダ603に出力する。例えば、輝度グループデータ「Yq0」が入力された場合には、画素数グループデータ「St0」を出力する。
LUTアドレスデコーダ603は、フレームメモリ104からの輝度レベルYq[1:0](0,1,2,3)、およびマルチプレクサ601からの画素数グループデータ(St[1:0](0,1,2,3))に基づいて、色温度変換レベルSel[1:0](0,1,2,3)を決定し、マルチプレクサ605に出力する。
図7のAに、LUTアドレスデコーダ603における回路構成の例を示す。LUTアドレスデコーダ603は、NOT(否定)回路701、702、AND(論理積)回路703、704、705、706およびOR(論理和)回路707を有する。それぞれ2ビットのSt[1:0]およびYq[1:0]を入力して、2ビットのSel[1:0]を出力する。
図7のBに、LUTアドレスデコーダ603において、色温度変換レベル(Sel)が決定される場合の例を示す。縦軸を輝度グループデータ(輝度レベル)(Yq)、横軸を画素数グループデータ(画素数レベル)(St)とするマトリックス内に色温度変換レベル(Sel[1:0])を配置する。入力した輝度レベル(Yq[1:0])および画素数レベル(St[1:0])が交差するマトリックス要素を選択することによって、対応する色温度変換レベル(Sel[1:0])を決定することができる。
例えば、輝度レベル(Yq[1:0])が「11(2ビット)」かつ画素数レベルSt[1:0]が「00(2ビット)」の場合、色温度変換レベル(Sel[1:0])として「11(2ビット)」が選択される。
なお、上記においては、LUTアドレスデコーダ603を、図7のAに示した回路を用いて構成したが、図7のBに示したマトリックスの輝度レベル(Yq[1:0])および画素数レベル(St[1:0])を、行アドレスおよび列アドレスに有するメモリマッピングを用いて、色温度変換レベル(Sel[1:0])を決定するようにしてもよい。
これにより、輝度レベル(Yq[1:0])または画素数レベル(St[1:0])を4以上の多段階で構成する場合であっても簡単に対応することができるとともに、色温度変換(Sel[1:0])を決定するための演算をより高速に行うことができる。
LUTアドレスデコーダ603から出力された色温度変換レベル(Sel[1:0])はマルチプレクサ605に入力される。マルチプレクサ605は、色温度変換レベル(Sel[1:0])の値に基づいて、色温度変換を行うための色変換行列Tkを色温度変換器108に出力する。
1−2−6−2.色温度変換器
例えば、LCDパネルがsRGB相当の色域を有する場合、8bitフルスケールRGBの各値が最大値(255,255,255)のとき、色温度は6500K(ケルビン)である。
ここで、sRGBとは、IEC(International Electrotechnical Commission、国際電気標準会議)が定める色空間の国際規格であり、デジタルカメラやプリンタ、モニタなど多くのPC周辺機器では、このsRGBに則った色調整を行うことで、モニタ表示時やプリンタ出力時の色の差異を極力少なくすることができる。
したがって、下記の数式に示すように、入力画素のRGB値(Ri,Gi,Bi)に対して所定の色変換行列(Tk)を掛け合わせることにより、色温度変換後のRGB値(Ro,Go,Bo)を求めることができる。
Figure 0003955034
例えば、画素データの色温度が、6500Kから9300Kになるように色変換を行う場合には、Tk3を以下の式として設定すればよい。
Figure 0003955034
また、画素データの色温度が、6500Kから8000Kになるように色変換を行う場合、Tk2を以下の式として設定すればよい。
Figure 0003955034
さらに、画素データの色温度が、6500Kから7000Kになるように色変換を行う場合、Tk1を以下の式として設定すればよい。
Figure 0003955034
なお、画素データの色温度を変更しない場合(6500Kのまま)には、Tk0を3次元単位行列として設定すればよい。
表4に、上記のSelとTkの対応関係を示す。なお、表4においては、Selは、Sel[1]、Sel[0]の順に左からビットを連結している。
Figure 0003955034
図8に、色温度変換器108における回路構成の例を示す。フレームメモリ104から入力した画素データのRGB値(Ri,Gi,Bi)は、掛け算器801〜803において、マルチプレクサ605から入力した色変換行列Tkを読み込んでレジスタr801〜r803に設定された所定値(k11,k12,k13)とそれぞれ掛け合わされる。所定値と掛け合わされた値は、さらに足し算器805、807においてそれぞれ足し合わされ、色データ(Ro)として、LCDパネル10に出力される。
なお、他のRGB値(GiまたはBi)についても同様に、所定値(k21,k22,k23またはk31,k32,k33)とそれぞれ掛け合わされて色データ(GoまたはBo)として、LCDパネル10に出力される。
1−3.まとめ
以上説明したように、この発明によれば、画素データの輝度の大きさに応じて、少なくとも2以上の程度の異なる色温度変換を行うことができる。このため、段階的に色が変わるようなグラデーションを含む画像に対しても違和感のない色温度変換を行うことができる。
特に、画像全体における各画素の輝度と同一の輝度レベルにある画素の数に基づいて色温度変換をするようにしているため、画像全体で輝度の高い画素が多い場合には、所定画素の色温度変換を抑えるようにし、これと反対に、画像全体で輝度の低い画素が多い場合には、所定画素の色温度変換を強くかけるようにすることができる。
これにより、輝度レベルが高い画素の数が少ないほど当該画素の色温度を高くすることができる。このため例えば、「夜空に瞬く星の輝き」、「夜の雪景色の中の雪」または「水面で飛び跳ねる魚の尾びれ」等のように、比較的暗い背景の中で光り輝くものを表現するための画素データを、より強調して表示させることができる。
なお、上記においては、輝度しきい値LUT102に記録された所定値(y0,y1,y2)を、それぞれ「240」、「220」、「180」に設定しているが、輝度レベルが高い画素ほど、当該画素の色温度を高くするには、輝度の大きさと輝度グループとの関係が対数曲線的に変動するように、輝度しきい値LUTの各値を設定するのが望ましい。
また、画素数しきい値LUT106の各値(N0,N1,N2)を、それぞれ全体画素数の10%、全体画素数の30%、全体画素数の60%として設定しているが、同一輝度レベルの画素の数が少ないほど、当該画素の色温度を高くするには、画素数と画素グループとの関係が対数曲線的に変動するように、画素数しきい値LUTの各値を設定するのが望ましい。
これらにより、画素データに対する色温度変換を行った場合に、色温度が急激に変化することを防止して、領域が小さく輝度が高い画素のみを選別して適切な色温度変換処理を実現することができる。
2.第2の実施形態
上記実施形態においては、入力画像の1フレーム単位で色温度変換を行う例について説明した。本実施形態においては、入力画像の1フレームを複数のブロックに分割し、1ブロック単位で色温度変換を行う例について説明する。
2−1.回路ブロック図
図9に、本実施形態の色温度変換装置1における回路ブロック図を示す。図9において、本発明にかかる色温度変換装置1は、第1の実施形態において示した図1と同様に、輝度取得回路101、輝度グループ生成回路103、輝度しきい値LUT102、画素数取得回路105、画素数グループ生成回路107、画素数しきい値LUT106および色温度変換器108を備え、さらに、色温度変換レベル決定部109、ブロック制御回路1001、ブロック遅延回路1005、フレームメモリ104に代わるフレームメモリA1003およびフレームメモリB1007を備えている。
ブロック制御回路1001は、フレームメモリA1003に書き込まれた画像データの画素の個数をカウントして、当該画像データを複数のブロックに分割し、各ブロックを識別するための画素アドレスを含む情報をブロック制御信号として、フレームメモリA1003およびブロック遅延回路1005に出力する。
フレームメモリA1003は、画像フレーム全体における画素データ(Ri,Gi,Bi)を入力するとともに、輝度グループ生成回路103から各画素ごとの輝度グループデータ(Yq)を入力する。
また、フレームメモリA1003は、ブロック制御回路1001から出力されたブロック制御信号に基づいて、1ブロック分毎の輝度グループデータ(Yq)を画素数取得回路105に出力するとともに、1ブロック分毎の画素データ(Ri,Gi,Bi)およびこれに対応する輝度グループデータ(Yq)をブロック遅延回路1005に出力する。
ブロック遅延回路1005は、フレームメモリA1003から1ブロック分毎の画素データ(Ri,Gi,Bi)および輝度グループデータ(Yq)を読み込んで所定時間の遅延処理を行った後、色温度変換器108に画素データ(Ri,Gi,Bi)を出力し、色温度変換レベル決定部109に輝度グループデータ(Yq)を出力する。
画素数取得回路105は、フレームメモリA1003から1ブロック分毎の輝度グループデータ(Yq)を入力して、各輝度グループに属する画素の数を計数し、それぞれの輝度グループに対応した計数値(n0,n1,n2,n3)を出力する。
色温度変換レベル決定部109は、ブロック遅延回路1005から1ブロック分毎の輝度グループデータ(Yq)を入力するとともに、画素数グループ生成回路107から1ブロック分毎の画素データから生成された画素数グループデータ(St0,St1,St2,St3)を入力し、双方のデータに基づいて色温度変換レベル(Tk)を決定して出力する。
色温度変換器108は、色温度変換レベル決定部109から入力した色温度変換レベル(Tk)に基づいて、ブロック遅延回路1005から入力した1ブロック分毎の画素データ(Ri,Gi,Bi)に対して色温度変換を行い、フレームメモリBに出力する。
フレームメモリB1007は、色温度変換器108から出力された1ブロック分毎の画素データ(Ro,Go,Bo)を、ブロック遅延回路1005から入力したブロック制御信号に基づく画素アドレスに記憶しておき、所定量の画素データ(例えば、1フレーム分の画素データ。)を記憶すると、LCDパネル10に画素データを出力する。
2−2.回路構成
図9に示した色温度変換装置1における各回路等の回路構成の例を、図を用いて説明する。
なお、輝度取得回路101、輝度グループ生成回路103、輝度しきい値LUT102、画素数取得回路105、画素数グループ生成回路107、画素数しきい値LUT106、色温度変換レベル決定部109および色温度変換器108の回路構成の例は、第1の実施形態において示したものと同様である。
2−2−1.ブロック制御回路
図11に、ブロック制御回路1001における回路構成の例を示す。ブロック制御回路1001は、リード許可信号、画素クロック信号、リセット信号およびブロック分割情報等を入力する。
リード許可信号とは、フレームメモリAに記憶されている画像データの読み出しの可否を示す信号である。なお、リード許可信号に代えて、垂直同期信号、水平同期信号またはその他の信号であって1フレームの区切りを示す信号等を用いてもよい。
画素クロック信号とは、フレームメモリAに記憶されている画像データの画素データを読み込むときのクロック信号である。すなわち、図10において示した画素Pi(P0,P1,…)にかかる画素クロック信号を順次入力してカウントすることによって、各ブロックを形成する画素データのアドレス(行アドレスおよび列アドレス)をそれぞれ取得することができる。
ブロック分割情報とは、1フレーム分の画像データをどのようにブロックに分割するかを示す情報である。例えば、1フレームの画素数が横1280×縦1024であるとき、1ブロックを横32×縦32画素角とすると、全体を横40×縦32ブロック角とすることができる。このとき、画素角およびブロック角を指定する数値(32×32および40×32)がブロック分割情報である。
図11において、リード許可信号がブロック制御回路1001に入力されると、カウンタ1101〜1104、比較器1111〜1112、掛け算器1121、1122、足し算器1131、1132等によって、1フレーム分の画像データから1ブロックが切り出される。
なお、比較器1111〜1114は、レジスタr1111〜r1114を有しており、ブロック分割情報として入力された画素角およびブロック角を指定する数値(32×32および40×32)は、各レジスタに記憶される。
例えば、画素数が1280×1024である画像データの場合、32×32画素角毎にブロックに分割される。具体的には、列アドレスがP31、行アドレスがP31となれば、最初のブロック遷移信号が出力されることになる。
これにより、1ブロックの画素のアドレスを認識することができる。同様にして、横に40ブロックおよび縦に32ブロック分を認識するための画素データのアドレスが出力される。
リセット信号とは、カウンタ1101〜1104におけるカウント値をリセットするための信号である。
2−2−2.フレームメモリA
フレームメモリA1003におけるイメージ図および任意の画素データPiにおけるデータ構造の例は、第1の実施形態において示したもの(図10)と同様である。
フレームメモリA1003は、ブロック制御回路1001から出力されたブロック制御信号を受けて、1ブロック分の画素データ(Ri,Gi,Bi)および輝度グループデータ(Yq)を画素数取得回路105に出力する。
例えば、ブロック制御信号が32×32のとき画素データP0〜P31およびP1280〜P1311の画素データが出力される。
2−2−3.画素数しきい値LUT
画素数しきい値LUT106における回路構成は図5と同様であるが、メモリm501〜m503等に記録された所定値(N0,N1,N2)が異なる。
例えば、第1の実施形態においては、画素数しきい値LUT106の各値(N0,N1,N2)を、全体画素数に対する所定の割合に基づいて設定したが、本実施形態においては、1ブロックの画素数(32×32)に対する所定の割合に基づいて設定すればよい。
2−2−4.ブロック遅延回路
ブロック遅延回路1005は、画素数取得回路105、画素グループ生成回路107にかかる処理に時間がかかるために、これによって出力される画素数グループデータ(St0,St1,St2,St3)と、フレームメモリA1003から出力される輝度グループデータ(Yq)を、同期して色温度変換レベル決定部に入力させるための遅延回路である。
なお、処理速度の高速化等により同期タイミングを合わせることができれば、ブロック遅延回路1005を設ける必要はない。
2−2−5.フレームメモリB
フレームメモリB1007は、色温度変換器108において色温度変換が行われた1ブロック分毎の画素データ(Ro,Go,Bo)を入力して記憶する。
このとき、ブロック遅延回路1005から入力したブロック制御信号に含まれる画素アドレスに基づいて、1ブロック分の画素データを記憶する。また、1フレーム分の画素データを記憶すると、LCDパネル10に対して画素データを出力する。
なお、フレームメモリBは、図10において示したように1画素32ビットで、1280×1024画素分のデータ容量を有するメモリでもよいが、ここでは、輝度データを記憶する必要はないことにより、RGBのそれぞれが表現できる程度(例えば、1画素当たり24ビット)であればよい。
また、所定ブロック単位でLCDパネル10に出力する場合には、1フレームを記憶する程のデータ容量は必要なく、所定ブロック分のデータ容量であればよい。
2−3.まとめ
以上説明したように、この発明によれば、1フレームにおけるブロック毎に、第1の実施形態において示したように程度の異なる色温度変換を行うことができる。
これにより、画像データ中に輝度の高い画素が比較的多い場合であっても、必要な画素に対して適切な色温度変換を行うことができるようになる。
例えば、第1の実施形態においては、画像全体における各画素の輝度と同一の輝度レベルにある画素の数に基づいて色温度変換をするように構成している。
しかしながら、色温度を高くしたい画素と輝度レベルが同一の画素の数が比較的多い場合には、当該画素の色温度をあまり高くすることはできない。
すなわち、例えば「人間の顔の中の瞳の輝き」等のように、肌色などの影響により画面全体の輝度が高くなってしまう場合には、「瞳の輝き部分の画素」は「肌色部分の画素」の輝度の影響を受けることにより、色変換レベルがある程度抑えられてしまう。
そこで、本実施形態において説明した色温度変換装置によれば、1フレームをブロックに分割し、1ブロック単位で色温度変換処理を行うようにすることで、画面全体の輝度の大きさによる影響を受けないようにしている。
これにより、「人間の顔の中の瞳の輝き」を表現する画像中の瞳部分の画像を1ブロックとする場合に、その瞳の中の輝き部分の画素データに対して、より強く色温度変換をかけることができるようになる。つまり、輝き部分と同一の輝度が肌色部分に含まれていたとしても、輝き部分の色温度のみを肌色部分の色温度よりも高くして、めりはり感のある色温度変換を行うことができる。
3.第3の実施形態
上記実施形態においては、入力画像を複数のブロックに分割し、1ブロック単位で色温度変換を行う例について説明した。本実施形態においては、隣接するブロックの状態をも考慮して、対象のブロックに対して色温度変換を行う例について説明する。
3−1.回路ブロック図
本実施形態の色温度変換装置1における回路ブロック図は、第2の実施形態の図9において示したものと同様である。
ブロック制御回路1001は、フレームメモリA1003に書き込まれた画像データの画素の個数をカウントして、当該画像データを複数のブロックに分割し、各ブロックを識別するための画素アドレスを含む情報をブロック制御信号として、フレームメモリA1003およびブロック遅延回路1005に出力する。
フレームメモリA1003は、画像フレーム全体における画素データ(Ri,Gi,Bi)を入力するとともに、輝度グループ生成回路103から各画素ごとの輝度グループデータ(Yq)を入力する。
また、フレームメモリA1003は、ブロック制御回路1001から出力されたブロック制御信号に基づいて、対象の1ブロックおよびその周囲に隣接するブロック分毎の輝度グループデータ(Yq)を画素数取得回路105に出力するとともに、対象の1ブロック分毎の画素データ(Ri,Gi,Bi)およびこれに対応する輝度グループデータ(Yq)をブロック遅延回路1005に出力する。
色温度変換レベル決定部109は、ブロック遅延回路1005から対象の1ブロック分毎の輝度グループデータ(Yq)を入力するとともに、画素数グループ生成回路107から対象の1ブロックおよびその周囲に隣接するブロック分毎の画素データから生成された画素数グループデータ(St0,St1,St2,St3)を入力し、双方のデータに基づいて色温度変換レベル(Tk)を決定して出力する。
色温度変換器108は、色温度変換レベル決定部109から入力した色温度変換レベル(Tk)に基づいて、ブロック遅延回路1005から入力した対象の1ブロック分毎の画素データ(Ri,Gi,Bi)に対して色温度変換を行い、フレームメモリBに出力する。
フレームメモリB1007は、色温度変換器108から出力された対象の1ブロック分毎の画素データ(Ro,Go,Bo)を、ブロック遅延回路1005から入力したブロック制御信号に基づく画素アドレスに記憶しておき、所定量の画素データ(例えば、1フレーム分の画素データ。)を記憶すると、LCDパネル10に画素データを出力する。
3−2.回路構成
本実施形態の色温度変換装置1における各回路等の回路構成の例は、基本的には、第2の実施形態において示したものと同様である。
ブロック制御回路1001において、対象の1ブロックを抽出する場合に、その周囲に隣接する複数のブロックも同時に抽出する点、およびフレームメモリA1003において、画素数取得回路105に対して対象の1ブロックおよびその周囲に隣接するブロック分毎の輝度グループデータ(Yq)を出力する点が異なる。
3−2−1.ブロック制御回路
図12に、ブロック制御回路1001の回路における信号処理をDSP(デジタル信号処理)で実現した場合におけるフローチャートの例を示す。
また、図20に、DSPボードのハードウェア構成を示す。図に示すように、DSPボードは、各種演算処理を行うプロセッサ2001、演算プログラムを記憶するプログラムメモリ2003、処理データを記憶するデータメモリ2005およびデータの入出力を行う入出力ポート2007等を備えている。
図12において、ブロック制御回路1001のプロセッサ2001は、プログラムメモリ2003に記憶された演算プログラムにしたがって以下の処理を行う。
プロセッサ2001は、対象ブロックのアドレスを決定し、これをデータメモリ2005に記憶する(ステップS1201)。
プロセッサ2001は、対象ブロックに隣接するブロックのアドレスを決定し、これをフレームメモリAに対して出力する(ステップS1203)。
図13に、対象ブロックbとこれに隣接する隣接ブロックa1〜a8との関係を示す。図に示すように、対象ブロックbの周囲の8ブロックを隣接ブロックとして、アドレスを決定している。
例えば、対象ブロックbの左隅のアドレスがB(x,y)のとき、隣接ブロックa1の左隅のアドレスは、A1(x−32,y−32)となる。
なお、対象ブロックを構成する一辺がフレームの縁と一致する場合には、フレームの外側に隣接ブロックが存在しないため、8ブロック以下の隣接ブロックのアドレスを決定して出力する。
プロセッサ2001は、未出力の隣接ブロックがなくなるまで上記ステップS1203を繰り返し(ステップS1205)、対象ブロックにかかるすべての隣接ブロックのアドレスを出力すると、上記ステップS1201において記憶した対象ブロックのアドレスを読み出して出力する(ステップS1207)。つまり、対象ブロックのアドレスが一番最後に出力される。
これにより、ブロック遅延回路1005は、対象ブロックのアドレスのみを選択して入力することができ、フレームメモリA1003は、対象ブロックおよび隣接ブロックのアドレスを入力することができる。
3−2−2.フレームメモリA
フレームメモリA1003におけるイメージ図および任意の画素データPiにおけるデータ構造の例は、第1の実施形態において示したもの(図10)と同様である。
フレームメモリA1003は、ブロック制御回路1001から出力されたブロック制御信号を受けて、対象ブロックおよび複数の隣接ブロック分の画素データ(Ri,Gi,Bi)および輝度グループデータ(Yq)を画素数取得回路105に出力する。
なお、ブロック遅延回路1005に対しては、第2の実施形態と同様に、対象の1ブロック分のみの画素データ(Ri,Gi,Bi)および輝度グループデータ(Yq)が出力される。
3−3.まとめ
以上説明したように、この発明によれば、1フレームにおける対象ブロック毎に程度の異なる色温度変換を行う場合において、その周囲の隣接ブロックにおける輝度の大きさおよび同一の輝度を有する画素の数をも考慮して色温度変換を行うことができる。
これにより、画像データ中に輝度の高い画素に偏りがある場合であっても、一部のブロックのみが急激な色温度変換の対象となることを回避して、滑らかに色温度が変わるように色温度変換を行うことができるようになる。
例えば、第2の実施形態においては、「人間の顔の中の瞳の輝き」を表現する画像中の瞳部分の画像を1ブロックとする場合に、その瞳の中の輝き部分の画素データに対して、より強く色温度変換をかけることができるようにしている。
しかしながら、ブロックによっては、「瞳の輝き部分」と「肌色部分」が混在することがある。このような場合、「肌色部分」が比較的少ない場合には、「瞳の輝き部分」と「肌色部分」の双方に強い色温度変換がかけられてしまう。このため、当該ブロックの「肌色部分」が近隣のブロックの「肌色部分」よりも青みがかってしまうことがある。
そこで、本実施形態において説明した色温度変換装置によれば、対象ブロックの周囲にある隣接ブロックの輝度グループデータも考慮して色変換行列(Tk)を求めるようにし、周囲ブロックとの色温度の差が極端に大きくならないようにしている。
これにより、「瞳の輝き部分」と「肌色部分」を有するブロックであっても、双方に強い色温度変換がかけられてしまうことを回避して、近隣のブロックの「肌色部分」よりも色温度が急激に高くなることを防止することができる。
4.第4の実施形態
上記実施形態においては、入力画像を複数の四角形ブロックに分割して色温度変換を行う例について説明した。本実施形態においては、画素間に何らかの関係が認められる場合において、所定の画素のかたまりを1つの画素群として判別し、色温度変換を行う例について説明する。
4−1.回路ブロック図
本実施形態の色温度変換装置1における回路ブロック図は、第2の実施形態の図9において示したものと同様である。
ブロック制御回路1001は、フレームメモリA1003に書き込まれた画像データの画素の輝度グループデータに基づいて、同一の輝度グループデータの連続領域の画素を1ブロックとして決定し、各ブロックを識別するための画素アドレスを含む情報をブロック制御信号として、フレームメモリA1003およびブロック遅延回路1005に出力する。
4−2.回路構成
本実施形態の色温度変換装置1における各回路等の回路構成の例は、基本的には、第2の実施形態において示したものと同様である。
ブロック制御回路1001において、何らかの関係が認められる画素の連続領域を対象の1ブロックとして抽出する点が異なる。
4−2−1.ブロック制御回路
図14に、ブロック制御回路1001の回路における信号処理をDSP(デジタル信号処理)で実現した場合におけるフローチャートの例を示す。なお、DSPボードのハードウェア構成は、図20において示したものと同様である。
図14において、ブロック制御回路1001のプロセッサ2001は、プログラムメモリ2003に記憶された演算プログラムにしたがって以下の処理を行う。
プロセッサ2001は、フレームメモリAから1フレーム分の画素データを読み込む(ステップS1401)。
プロセッサ2001は、読み込んだ画素データを多値化する(ステップS1403)。例えば、画素データのRGB値に基づいてしきい値処理を行うことで所定値の多値化を行う。なお、ここでは、白と黒に識別する二値化処理を行ってもよい。
プロセッサ2001は、多値化した画素データをグループ化する処理を行う(ステップS1405)。例えば、多値化または二値化した画像データをラベリング処理によってグループ化する。
プロセッサ2001は、グループ化された画像データに基づいて、画素のかたまりを抽出して出力する(ステップS1407)。
図15に、画素のかたまりを抽出する場合の例を示す。この図において、画像データは画素数を5×5として簡易的に表現されており、マス目の中の数字は多値化された画素データのそれぞれの値(0〜3)を示している。
例えば、プロセッサ2001は、左隅の画素から右方向または下方向に移動して検査を行い、同一の多値化グループである画素をかたまりとして抽出する。図においては、多値化グループが「1」である画素かたまりJ、多値化グループが「3」である画素かたまりK、多値化グループが0である画素かたまりL、多値化グループが2である画素かたまりM、多値化グループが1である画素かたまりN、がそれぞれ抽出される。
プロセッサ2001は、抽出した画素かたまりの各画素アドレスを順次出力する。例えば、多値化グループが「1」である画素かたまりJの画素アドレスが出力される。
プロセッサ2001は、未出力の画素データがなくなるまで上記ステップS1403〜1407を繰り返す(ステップS1409)。
4−3.まとめ
以上説明したように、この発明によれば、所定の属性が一致する画素の連続領域を画素のかたまりとみなして、色温度変換処理を行うように構成することができる。
これにより、画像データ中における表示オブジェクト毎に、適切な色温度変換を行うことができるようになる。
例えば、背景とオブジェクトの輝度が近い場合であっても、背景の影響を受けることなくオブジェクトにかかる所定画素のみに対して色温度変換をかけることができる。
なお、上記ブロック制御回路1001においては、輪郭抽出処理(エッジ抽出フィルタ)後の画像データ、MPEG形式のような画像データにおけるテクスチャデータまたはオブジェクトデータ等に基づいて、上記「画素かたまり」を抽出するようにしてもよい。
5.第5の実施形態
上記実施形態においては、1フレームにおける画素データの輝度および同一の輝度を有する画素の数に基づいて色温度変換を行う例について説明した。本実施形態においては、フレーム間における輝度の変化を考慮して色温度変換を行う例について説明する。
5−1.回路ブロック図
図16に、本実施形態の色温度変換装置1における回路ブロック図を示す。図16において、本発明にかかる色温度変換装置1は、第1の実施形態において示した図1と同様に、輝度グループ生成回路103、輝度しきい値LUT102、画素数取得回路105、画素数グループ生成回路107、画素数しきい値LUT106、フレームメモリ104、色温度変換器108および色温度変換レベル決定部109を備え、さらに輝度取得回路101に代わる輝度取得回路1601を備えている。
輝度取得回路1601は、1フレームの画像データにおける各画素をシリアルに入力し、画素データ(Ri,Gi,Bi)についての輝度データ(Yi)を取得するとともに、フレームメモリ1603から前フレームにかかる輝度データ(Yi-1)を読み込み輝度差データを生成して輝度データ(Yi)に足し込んで出力する。また、輝度取得回路1601は、フレームメモリ1603へ輝度データ(Yi)を出力する。
フレームメモリ1603は、前画像フレーム全体における各画素データの輝度データ(Yi-1)を入力して記録する。
5−2.回路構成
本実施形態の色温度変換装置1における各回路等の回路構成の例は、基本的には、第1の実施形態において示したものと同様である。
輝度取得回路1601において、前フレームにおける各画素データの輝度データ(Yi-1)と現フレームにおける各画素データの輝度データ(Yi)から輝度差データを生成し、これを輝度データ(Yi)に足し込んで出力する点、および取得した現フレームにおける輝度データ(Yi)をフレームメモリ1603に出力する点が異なる。
5−2−1.輝度取得回路
図17に、輝度取得回路1601における回路構成の例を示す。RGBで表現された画素データ(Ri,Gi,Bi)は、掛け算器201〜203のレジスタr201〜r203に設定された所定値(c11,c12,c13)とそれぞれ掛け合わされる。所定値と掛け合わされた各値は、さらに足し算器205、207に入力されてそれぞれ足し合わされ、現フレームにおける輝度データ(Yi)が生成される。
例えば、第1の実施形態において示したように、所定値(c11,c12,c13)として行列要素(0.299,0.587,0.114)をレジスタr201〜r203にそれぞれ設定しておき、掛け算器201〜203においてRGB値(Ri,Gi,Bi)と掛け合わせた後に、その結果をそれぞれ足し算器205、207において足し合わせることにより、画素データ(Ri,Gi,Bi)についての輝度データ(Yi)が生成される。
現フレームにおける輝度データ(Yi)を生成すると、フレームメモリ1603から読み込んだ前フレームの輝度データ(Yi-1)とともに引き算器1701に入力して輝度差データ(Yi−Yi-1)を得る。
引き算器1701から出力された輝度差データ(Yi−Yi-1)は、比較器1703に入力される。比較器1703は、輝度差データが0以上である場合にのみ輝度差(Yi−Yi-1)を足し算器1705に出力する。
足し算器1705は、足し算器207からの輝度データ(Yi)および比較器1703からの輝度差データ(Yi−Yi-1)を足し込んで輝度データ[Yi+(Yi−Yi-1)]として出力する。
また、足し算器207からの輝度データ(Yi)は、遅延回路1707によって遅延処理が行われた後に、フレームメモリ1603に出力されて記録される。遅延回路によって、フレームメモリ1603において、現フレームの輝度データ(Yi)と前フレームの輝度データ(Yi-1)の同期を図ることができる。なお、フレームメモリ1603が複数フレームの輝度データを記録することができる場合には、1707を設ける必要はない。
5−3.まとめ
以上説明したように、この発明によれば、前フレームと現フレームにおける画素の輝度変化に基づいて、当該画素の色温度変換レベルを決定することができる。
これにより、フレーム間における輝度の変化を考慮して色温度変換を行うことができ、フレーム間で輝度が急激に高くなる画像データをより鮮明に表現することができる。
例えば、真っ暗の夜空に星が現れる画像の場合において、星が最初に現れるフレームにおける星の輝きをより強調して表現することができる。
6.第6の実施形態
上記実施形態においては、入力画像を複数の四角形ブロックに分割して色温度変換を行う例について説明した。本実施形態においては、輝度グループが同一である画素のかたまりを1つのブロック(画素群)として判別し、色温度変換を行う例について説明する。
6−1.フローチャート
図19に、本実施形態の色温度変換装置1における信号処理を、DSP(デジタル信号処理)で実現した場合におけるフローチャートの例を示す。なお、DSPボードのハードウェア構成は、図20において示したものと同様である。
図19において、ブロック制御回路1001のプロセッサ2001は、プログラムメモリ2003に記憶された演算プログラムにしたがって以下の処理を行う。
プロセッサ2001は、1フレームの画像データにおける各画素をシリアルに入力し、画素データ(Ri,Gi,Bi)についての輝度データ(Yi)を取得する(ステップS1901)。
プロセッサ2001は、取得した輝度データを輝度しきい値データと比較することにより所定の輝度グループに分類し、輝度グループデータ(Yq)を生成する(ステップS1903)。
プロセッサ2001は、画像フレーム全体における各画素ごとの画素データ(Ri,Gi,Bi)および輝度グループデータ(Yq)を記憶する(ステップS1905)。
プロセッサ2001は、輝度グループが同一の画素であって、領域が連続する複数の画素を画素かたまりを生成する(ステップS1907)。
例えば、図15において、画素を表すマス目の中の数字が輝度グループのそれぞれの値(0〜3)を示している場合には、輝度グループが「1」である画素かたまりJ、輝度グループが「3」である画素かたまりK、輝度グループが0である画素かたまりL、輝度化グループが2である画素かたまりM、輝度グループが1である画素かたまりN、がそれぞれ生成される。
プロセッサ2001は、画素かたまりごとに画素の数を計数し、それぞれの画素かたまりに対応した計数値(n0,n1,n2,n3)を算出する(ステップS1909)。
プロセッサ2001は、各計数値(n0,n1,n2,n3)に基づいて、各輝度グループを画素数グループに分類し、輝度グループにかかる計数値を画素数しきい値データと比較することにより、画素数グループデータ(St0,St1,St2,St3)を生成する(ステップS1911)。
なお、本実施形態においては、画素数しきい値データとして用いる所定値は、1フレームの全体画素数(1280×1024)に対する所定の割合に基づいて設定すればよい。これにより、画素かたまりの輝度グループにかかる計数値を、画素かたまり内における相対量ではなく、計数値の絶対量に基づいて決定することができる。
プロセッサ2001は、輝度グループデータ(Yq)および画素数グループデータ(St0,St1,St2,St3)に基づいて色温度変換レベル(Tk)を決定する(ステップS1913)。
プロセッサ2001は、決定した色温度変換レベル(Tk)に基づいて、入力した画素データ(Ri,Gi,Bi)に対して色温度変換を行う(ステップS1915)。 プロセッサ2001は、色温度変換後の画素データ(Ro,Go,Bo)を、データメモリ2005に記憶する(ステップS1917)。
プロセッサ2001は、メモリに記憶した色温度変換後の画素データ(Ro,Go,Bo)が所定量(例えば、1フレーム)になると、画像データをLCDパネル10に出力する(ステップS1919)。
6−2.まとめ
以上説明したように、この発明によれば、同一の輝度グループに属する画素の連続領域を1つの画素かたまりとみなして、色温度変換処理を行うように構成することができる。
これにより、画像データ中において輝度の高い小さな領域が数多く存在する場合であっても、それぞれの小さな領域について色温度を高くすることができる。
例えば、雪景色の中で空から舞い降りるそれぞれの雪に対して、背景等の影響を受けることなく適切な色温度変換をかけることができる。
7.その他の実施形態
(1)上記実施形態においては、輝度取得回路101を用いて、入力した画素のRGB値に基づいて輝度データを取得するように構成したが、予め輝度データが分離されている画像データの場合には、上記の輝度取得回路101を用いずに色温度変換装置1を構成してもよい。
例えば、画素データが輝度信号(Y)と色差信号(R−Y,B−Y)で表現されているYUV形式等の場合がこれに該当する。
(2)上記実施形態においては、輝度グループおよび画素数グループに基づいて色変換行列(Tk)を決定するように構成したが、輝度グループのみに基づいて色変換行列(Tk)を決定するようにしてもよい。
具体的には、図1における輝度取得回路101,輝度グループ生成回路103,輝度しきい値LUT102、色温度変換レベル決定部109および色温度変換器108のみによって、色温度変換装置1を構成すればよい。
なお、このとき色温度変換レベル決定部109の回路構成は、図6に示したマルチプレクサ605のみによって構成することができる。つまり、輝度グループ(Yq)に基づいて色変換行列(Tk)を決定すればよい。
(3)上記実施形態においては、輝度グループおよび画素数グループをそれぞれ4段階に分けるように構成したが、これに限定されることはなく、4段階より大きいまたは4段階より小さいグループに分けるようにしてもよい。
例えば、8bitフルスケールRGBの場合には、最大256個の輝度グループに分けることができ、1280×1024の解像度の場合には、最大1310720(1280×1024)個の画素数グループに分けることができる。
(4)上記実施形態においては、輝度しきい値LUT102を用いて構成したが、輝度グループ生成回路103の内部において、輝度しきい値を保存したレジスタを設ける構成としてもよい。
同様に、画素数しきい値LUT106を用いて構成したが、画素数グループ生成回路107の内部において、画素数しきい値を保存したレジスタを設ける構成としてもよい。
(5)上記実施形態においては、RGBからYUVへの変換式を用いることにより、入力画素の輝度データ(Yi)を「Y=0.299R+0.587G+0.114B」に基づいて取得するようにしたが、「Y=(R+G+B)/3」としてもよい。これにより、輝度データ(Yi)を取得するための演算処理を簡易化することができる。
(6)上記実施形態においては、sRGB規格に準ずる色表現を行うLCDパネルを用いる場合について説明したが、実際には個々のLCDパネル毎に表示特性が異なるため、色温度が高くなり過ぎたりまたは低くなり過ぎたりして、適切な効果が得られないという問題が生じることもあり得る。
(6−1)このような問題を解決するため、個々のLCDパネル毎に、表示特性を調整するための調整値(Tm)を求め、出力画素データ(Ro,Go,Bo)に対して調整値(Tm)を掛けあわせることにより、最終的に出力される色温度を調整するようにしてもよい。
例えば、上記の調整値(Tm)は、LCDパネル上に取り付けたセンサー等によって取得した色温度に基づいて調整値(Tm)を算出し、Tm(Ro,Go,Bo)=Tm{Tk3(Ri,Gi,Bi)}」が9300Kになるようにすればよい。
この場合において、LCDパネルの色温度が高い場合には、全体的に色温度が低くなるように色温度変換を行うようにしてもよい。
例えば、上記においては、画素データの色温度を、
(a)色変換行列Tk3によって6500Kから9300Kに、
(b)色変換行列Tk2によって6500Kから8000Kに、
(c)色変換行列Tk1によって6500Kから7000Kに、
(d)色変換行列Tk0によって6500Kから6500Kに、
それぞれ変換するようにしているが、
(e)色変換行列Tk3によって9300Kから9300Kに、
(f)色変換行列Tk2によって9300Kから8000Kに、
(g)色変換行列Tk1によって9300Kから7000Kに、
(h)色変換行列Tk0によって9300Kから6500Kに、
それぞれ変換するようにしてもよい。
また、LCDパネルの色温度が中程度の場合には、それぞれの色温度を上下させるように色温度変換を行うようにしてもよい。
例えば、上記においては、画素データの色温度を、
(i)色変換行列Tk3によって7500Kから9300Kに、
(j)色変換行列Tk2によって7500Kから8000Kに、
(k)色変換行列Tk1によって7500Kから7000Kに、
(l)色変換行列Tk0によって7500Kから6500Kに、
それぞれ変換するようにしてもよい。
このように、ディスプレイの表示特性に基づいて適切な色変換行列Tkを選択することにより、LCDのように輝度の調整幅が小さい表示装置であっても、効果的な色温度変換処理を行うことができる。
(6−2)また、LCDパネル毎の表示特性の違いによる影響に対応するため、所定の画素データ(テストパターン)を出力するときのLCDパネルの分光特性を分光光度計等を用いて計測し、分光特性に基づいて色変換行列Tkの値を決定するようにしてもよい。
(7)上記実施形態(第1および第2の実施形態)においては、図1に示す色温度変換装置1を実現するために、ASICやFPGA等のハードウェアによってこれを実現している。しかし、その一部もしくは全てを、CPUやMPU等を用いたソフトウェアによって実現するようにしてもよい。例えば、DSP、FPGA、組み込みCPU、ワンチップマイコン等がこれに該当する。
(7−1).フローチャート
図18に、図1(第1の実施形態)の色温度変換装置1の各回路における信号処理を、DSP(デジタル信号処理)で実現した場合におけるフローチャートの例を示す。なお、DSPボードのハードウェア構成は、図20において示したものと同様である。
図18において、ブロック制御回路1001のプロセッサ2001は、プログラムメモリ2003に記憶された演算プログラムにしたがって以下の処理を行う。
プロセッサ2001は、1フレームの画像データにおける各画素をシリアルに入力し、画素データ(Ri,Gi,Bi)についての輝度データ(Yi)を取得する(ステップS1801)。
プロセッサ2001は、取得した輝度データを輝度しきい値データと比較することにより所定の輝度グループに分類し、輝度グループデータ(Yq)を生成する(ステップS1803)。
プロセッサ2001は、画像フレーム全体における各画素ごとの画素データ(Ri,Gi,Bi)および輝度グループデータ(Yq)を記憶する(ステップS1805)。
プロセッサ2001は、1フレームごとに各輝度グループに属する画素の数を計数し、それぞれの輝度グループに対応した計数値(n0,n1,n2,n3)を算出する(ステップS1807)。
プロセッサ2001は、各計数値(n0,n1,n2,n3)に基づいて、各輝度グループを画素数グループに分類し、輝度グループにかかる計数値を画素数しきい値データと比較することにより、画素数グループデータ(St0,St1,St2,St3)を生成する(ステップS1809)。
プロセッサ2001は、輝度グループデータ(Yq)および画素数グループデータ(St0,St1,St2,St3)に基づいて色温度変換レベル(Tk)を決定する(ステップS1811)。
プロセッサ2001は、決定した色温度変換レベル(Tk)に基づいて、入力した画素データ(Ri,Gi,Bi)に対して色温度変換を行う(ステップS1813)。 プロセッサ2001は、色温度変換後の画素データ(Ro,Go,Bo)を、LCDパネル10に出力する(ステップS1815)。
(8)上記実施形態(第3〜第5の実施形態)においては、図1に示す色温度変換装置1を実現するために、その一部をプロセッサ2001を用いたソフトウェアによって実現するようにしているが、全てをソフトウェアまたはハードウェアによって実現するようにしてもよい。
(9)上記実施形態においては、図1に示す色温度変換装置1を実現するために、デジタル回路を用いて説明したが、回路の一部もしくは全てを、アナログ回路によって実現するようにしてもよい。例えば、NTSC方式のテレビ放送を表示させるためのディスプレイに用いてもよい。
(10)上記実施形態(第2および第3の実施形態)においては、ブロック制御回路1001を用いて、画像データを複数のブロックに分割するように構成したが、予め画像データがブロックに分割されている場合には、上記のブロック制御回路1001においてブロックを分割する処理を用いる必要はない。
例えば、画像データがブロック毎に圧縮されているJPEG形式等の場合がこれに該当する。
(11)上記第1〜第6の実施形態をそれぞれ2つ以上組み合わせた構成としてもよい。
この発明の色温度変換装置の回路ブロック図の例を示す図である。 この発明の輝度取得回路の例を示す図である。 この発明の輝度グループ生成回路および輝度しきい値LUTの例を示す図である。 この発明の画素数取得回路の例を示す図である。 この発明の画素数グループ生成回路および画素数しきい値LUTの例を示す図である。 この発明の色温度変換レベル決定部および色温度変換器の例を示す図である。 この発明のLUTアドレスデコーダおよび色温度変換レベルを決定するためのマトリックスの例を示す図である。 この発明の色温度変換器の例を示す図である。 この発明の色温度変換装置の回路ブロック図の例を示す図である。 この発明のフレームメモリの例を示す図である。 この発明のブロック制御回路の例を示す図である。 この発明のブロック制御回路をDSPで実現する場合のフローチャートの例を示す図である。 この発明の対象ブロックと隣接ブロックの関係の例を示す図である。 この発明のブロック制御回路をDSPで実現する場合のフローチャートの例を示す図である。 この発明の画素かたまりの例を示す図である。 この発明の色温度変換装置の回路ブロック図の例を示す図である。 この発明の輝度取得回路の例を示す図である。 この発明の色温度変換装置の各回路をDSPで実現する場合のフローチャートの例を示す図である。 この発明の色温度変換装置の各回路をDSPで実現する場合のフローチャートの例を示す図である。 この発明のDSPボードのハードウェア構成の例を示す図である。
符号の説明
101 輝度取得回路
102 輝度しきい値LUT
103 輝度グループ生成回路
104 フレームメモリ
105 画素数取得回路
106 画素数しきい値LUT
107 画素数グループ生成回路
108 色温度変換器
109 色温度変換レベル決定部

Claims (19)

  1. 複数の画素データを含む画像データに対して色温度変換を行う色温度変換装置であって、
    各画素データに基づいて、当該画素の輝度を示す輝度データを取得する輝度取得手段と、
    前記輝度取得手段によって取得した各輝度データに基づいて、各画素データを輝度の大きさに応じて3以上のグループに分け、各画素データに対応づけて何れのグループに属するかを示す輝度グループデータを生成する輝度グループ生成手段と、
    前記輝度グループ生成手段によって生成した輝度グループデータに基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行う色温度変換手段であって、少なくとも2以上の輝度グループに対して程度の異なる色温度変換を行う色温度変換手段と、
    画像データについて、各輝度グループに属する画素データの数を計数する画素数取得手段と、
    前記画素数取得手段によって計数した各輝度グループの画素数に基づいて、各輝度グループを画素数に応じて複数のグループに分け、各輝度グループに対応づけて何れのグループに属するかを示す画素数グループデータを生成する画素数グループ生成手段とを備え、
    前記色温度変換手段は、輝度グループデータおよび画素数グループデータの双方に基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行うものであること
    を特徴とする色温度変換装置。
  2. 複数の画素データを含む画像データに対して色温度変換を行う色温度変換装置をコンピュータによって実現するための色温度変換プログラムであって、
    各画素データに基づいて、当該画素の輝度を示す輝度データを取得する輝度取得手段と、
    前記輝度取得手段によって取得した各輝度データに基づいて、各画素データを輝度の大きさに応じて3以上のグループに分け、各画素データに対応づけて何れのグループに属するかを示す輝度グループデータを生成する輝度グループ生成手段と、
    前記輝度グループ生成手段によって生成した輝度グループデータに基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行う色温度変換手段であって、少なくとも2以上の輝度グループに対して程度の異なる色温度変換を行う色温度変換手段と、
    画像データについて、各輝度グループに属する画素データの数を計数する画素数取得手段と、
    前記画素数取得手段によって計数した各輝度グループの画素数に基づいて、各輝度グループを画素数に応じて複数のグループに分け、各輝度グループに対応づけて何れのグループに属するかを示す画素数グループデータを生成する画素数グループ生成手段とをコンピュータによって実現させ、
    前記色温度変換手段は、輝度グループデータおよび画素数グループデータの双方に基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行うものであること
    を特徴とする色温度変換プログラム。
  3. 複数の画素データを含む画像データに対して色温度変換を行う色温度変換装置であって、
    各画素に対応する輝度を示す輝度データを読み込み、各画素データを輝度の大きさに応じて3以上のグループに分け、各画素データに対応づけて何れのグループに属するかを示す輝度グループデータを生成する輝度グループ生成手段と、
    前記輝度グループ生成手段によって生成した輝度グループデータに基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行う色温度変換手段であって、少なくとも2以上の輝度グループに対して程度の異なる色温度変換を行う色温度変換手段と、
    画像データについて、各輝度グループに属する画素データの数を計数する画素数取得手段と、
    前記画素数取得手段によって計数した各輝度グループの画素数に基づいて、各輝度グループを画素数に応じて複数のグループに分け、各輝度グループに対応づけて何れのグループに属するかを示す画素数グループデータを生成する画素数グループ生成手段とを備え、
    前記色温度変換手段は、輝度グループデータおよび画素数グループデータの双方に基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行うものであること
    を特徴とする色温度変換装置。
  4. 複数の画素データを含む画像データに対して色温度変換を行う色温度変換装置をコンピュータによって実現するための色温度変換プログラムであって、
    各画素に対応する輝度を示す輝度データを読み込み、各画素データを輝度の大きさに応じて3以上のグループに分け、各画素データに対応づけて何れのグループに属するかを示す輝度グループデータを生成する輝度グループ生成手段と、
    前記輝度グループ生成手段によって生成した輝度グループデータに基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行う色温度変換手段であって、少なくとも2以上の輝度グループに対して程度の異なる色温度変換を行う色温度変換手段と、
    画像データについて、各輝度グループに属する画素データの数を計数する画素数取得手段と、
    前記画素数取得手段によって計数した各輝度グループの画素数に基づいて、各輝度グループを画素数に応じて複数のグループに分け、各輝度グループに対応づけて何れのグループに属するかを示す画素数グループデータを生成する画素数グループ生成手段とをコンピュータによって実現させ、
    前記色温度変換手段は、輝度グループデータおよび画素数グループデータの双方に基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行うものであること
    を特徴とする色温度変換プログラム。
  5. 複数の画素データを含む画像データに対して色温度変換を行う色温度変換装置であって、
    各画素データに基づいて、当該画素の輝度を示す輝度データを取得する輝度取得手段と、
    前記輝度取得手段によって取得した各輝度データに基づいて、各画素データを輝度の大きさに応じて3以上のグループに分け、各画素データに対応づけて何れのグループに属するかを示す輝度グループデータを生成する輝度グループ生成手段と、
    前記輝度グループ生成手段によって生成した輝度グループデータに基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行う色温度変換手段であって、少なくとも2以上の輝度グループに対して程度の異なる色温度変換を行う色温度変換手段と、
    同一の画素グループに属し連続して一つのかたまりを形成する画素群を判別し、当該画素群の画素データの数を計数する画素数取得手段と、
    前記画素数取得手段によって計数した各画素群の画素数に基づいて、各画素群を画素数に応じた複数のグループに分け、各画素群に対応づけて何れのグループに属するかを示す画素数グループデータを生成する画素数グループ生成手段とを備え、
    前記色温度変換手段は、輝度グループデータおよび画素数グループデータの双方に基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行うものであることを特徴とする色温度変換装置。
  6. 複数の画素データを含む画像データに対して色温度変換を行う色温度変換装置をコンピュータによって実現するための色温度変換プログラムであって、
    各画素データに基づいて、当該画素の輝度を示す輝度データを取得する輝度取得手段と、
    前記輝度取得手段によって取得した各輝度データに基づいて、各画素データを輝度の大きさに応じて3以上のグループに分け、各画素データに対応づけて何れのグループに属するかを示す輝度グループデータを生成する輝度グループ生成手段と、
    前記輝度グループ生成手段によって生成した輝度グループデータに基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行う色温度変換手段であって、少なくとも2以上の輝度グループに対して程度の異なる色温度変換を行う色温度変換手段と、
    同一の画素グループに属し連続して一つのかたまりを形成する画素群を判別し、当該画素群の画素データの数を計数する画素数取得手段と、
    前記画素数取得手段によって計数した各画素群の画素数に基づいて、各画素群を画素数に応じた複数のグループに分け、各画素群に対応づけて何れのグループに属するかを示す画素数グループデータを生成する画素数グループ生成手段とをコンピュータによって実現させ、
    前記色温度変換手段は、輝度グループデータおよび画素数グループデータの双方に基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行うものであることを特徴とする色温度変換プログラム。
  7. 複数の画素データを含む画像データに対して色温度変換を行う色温度変換装置であって、
    各画素に対応する輝度を示す輝度データを読み込み、各画素データを輝度の大きさに応じて3以上のグループに分け、各画素データに対応づけて何れのグループに属するかを示す輝度グループデータを生成する輝度グループ生成手段と、
    前記輝度グループ生成手段によって生成した輝度グループデータに基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行う色温度変換手段であって、少なくとも2以上の輝度グループに対して程度の異なる色温度変換を行う色温度変換手段と、
    同一の画素グループに属し連続して一つのかたまりを形成する画素群を判別し、当該画素群の画素データの数を計数する画素数取得手段と、
    前記画素数取得手段によって計数した各画素群の画素数に基づいて、各画素群を画素数に応じた複数のグループに分け、各画素群に対応づけて何れのグループに属するかを示す画素数グループデータを生成する画素数グループ生成手段とをコンピュータによって実現させ、
    前記色温度変換手段は、輝度グループデータおよび画素数グループデータの双方に基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行うものであることを特徴とする色温度変換装置。
  8. 複数の画素データを含む画像データに対して色温度変換を行う色温度変換装置をコンピュータによって実現するための色温度変換プログラムであって、
    各画素に対応する輝度を示す輝度データを読み込み、各画素データを輝度の大きさに応じて3以上のグループに分け、各画素データに対応づけて何れのグループに属するかを示す輝度グループデータを生成する輝度グループ生成手段と、
    前記輝度グループ生成手段によって生成した輝度グループデータに基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行う色温度変換手段であって、少なくとも2以上の輝度グループに対して程度の異なる色温度変換を行う色温度変換手段と、
    同一の画素グループに属し連続して一つのかたまりを形成する画素群を判別し、当該画素群の画素データの数を計数する画素数取得手段と、
    前記画素数取得手段によって計数した各画素群の画素数に基づいて、各画素群を画素数に応じた複数のグループに分け、各画素群に対応づけて何れのグループに属するかを示す画素数グループデータを生成する画素数グループ生成手段とをコンピュータによって実現させ、
    前記色温度変換手段は、輝度グループデータおよび画素数グループデータの双方に基づいて、対応する画素データに対して色温度変換を行うものであることを特徴とする色温度変換プログラム。
  9. 請求項1〜8のいずれかの装置またはプログラムにおいて、
    少なくとも2以上の輝度しきい値データを記録した輝度しきい値記録手段をさらに備え、
    前記輝度グループ生成手段は、前記輝度データを輝度しきい値データと比較することにより、輝度グループデータを生成することを特徴とするもの。
  10. 請求項1〜9のいずれかの装置またはプログラムにおいて、
    少なくとも2以上の画素数しきい値データを記録した画素数しきい値記録手段をさらに備え、
    前記画素数グループ生成手段は、前記画素数を画素数しきい値データと比較することにより、画素数グループデータを生成することを特徴とするもの。
  11. 請求項1〜10のいずれかの装置またはプログラムにおいて、
    前記色温度変換手段は、輝度グループ間および画素数グループ間で変換後の色温度に差が生じるように色温度変換を行うものであり、高い輝度および少ない画素数のグループに属する画素データにかかる変換後の色温度は、低い輝度および多い画素数のグループに属する画素データにかかる変換後の色温度よりも高くなるように色温度変換を行うものであることを特徴とするもの。
  12. 請求項11の装置またはプログラムにおいて、
    前記色温度変換手段は、処理対象である画素の色温度が高くなるように色温度変換を行うものであり、高い輝度および少ない画素数のグループに属する画素データには、低い輝度および多い画素数のグループに属する画素データに比べより色温度を高くする色温度変換を行うものであることを特徴とするもの。
  13. 請求項11の装置またはプログラムにおいて、
    前記色温度変換手段は、処理対象である画素の色温度が低くなるように色温度変換を行うものであり、低い輝度および多い画素数のグループに属する画素データには、高い輝度および少ない画素数のグループに属する画素データに比べより色温度を低くする色温度変換を行うものであることを特徴とするもの。
  14. 請求項1〜4または9〜13のいずれかの装置またはプログラムにおいて、
    前記画像データを複数のブロックに分割し、
    前記輝度グループ生成手段は、各ブロックごとに輝度グループデータを生成し、
    前記画素数グループ生成手段は、各ブロックごとに画素数を算出して画素数グループデータを生成し、
    前記色温度変換手段は、各ブロックごとに色温度変換を行うことを特徴とするもの。
  15. 請求項1〜4または9〜13のいずれかの装置またはプログラムにおいて、
    前記画像データを複数のブロックに分割し、
    前記輝度グループ生成手段は、各ブロックごとに輝度グループデータを生成し、
    前記画素数グループ生成手段は、少なくとも各ブロックに隣接する他のブロックの画素データも考慮して、各ブロックごとに画素数を算出して画素数グループデータを生成し、
    前記色温度変換手段は、各ブロックごとに色温度変換を行うことを特徴とするもの。
  16. 請求項1〜15のいずれかの装置またはプログラムにおいて、
    画素データと当該画素に対応する直前のフレームの画素データとの輝度差を算出する輝度差算出手段をさらに備え、
    前記色温度変換手段は、前記輝度差も考慮して色温度変換を行うものであり、輝度差の大きい画素ほど色温度を高くする色温度変換を行うことを特徴とするもの。
  17. 請求項16の装置またはプログラムにおいて、
    処理対象である画素データの輝度が、当該画素に対応する直前のフレームの画素データの輝度よりも高い場合にのみ色温度変換を行うことを特徴とするもの。
  18. 複数の画素データを含む画像データに対して色温度変換を行う色温度変換方法であって、
    各画素データによって示される輝度を取得し、当該輝度に基づいて輝度グループに分け、同一の輝度グループに属する画素データの数を計数し、
    各画素が、何れの輝度グループに属するか、および当該輝度グループに属する画素データの数はいくつかに基づいて、色温度変換を行うことを特徴とする色温度変換方法。
  19. 請求項18の色温度変換方法において、
    画像データを複数のブロックに分け、各ブロックごとに、前記画素データ数を算出して、色温度変換を行うことを特徴とするもの。
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