JP3953872B2 - Ｉｃカードへのアプリケーション追加システム - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＩＣカードの記憶手段に対して新たなアプリケーションをダウンロードして追加する際に、その記憶手段のメモリ容量が足りない場合でも新たなアプリケーションの追加を行なうことができるＩＣカードへのアプリケーション追加システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、多機能なＩＣカードでは、そのＩＣカードの記憶手段に設けられたメモリ容量内であれば、複数のアプリケーションをダウンロードして記憶させることが可能であるが、新たなアプリケーションをダウンロードすることで、メモリ容量を超える場合には、ダウンロードを行なうことができない。
【０００３】
その場合であっても、新たなアプリケーションのダウンロードを行ないたい場合には、既に記憶手段に記憶されているアプリケーションの中から、将来的に使用する可能性がないであろう所定のアプリケーションを選び、そのアプリケーションを削除することで、新たなアプリケーションのダウンロードを行なうことができるだけのメモリ領域を確保した後に、そのメモリ領域に新たなアプリケーションのダウンロードを行なうことになる。
【０００４】
しかしながら、将来的に使用する可能性がないと思われるアプリケーションであっても、種々の状況の変化などにより、その後に再度使用する必要が生じることもあり、したがって、新たなアプリケーションをダウンロードさせるために既存のアプリケーションを完全に削除することは好ましくない。
【０００５】
また、新たなアプリケーションをダウンロードさせたＩＣカードを、必要に応じて新たに発行して対応することも考えられるが、ＩＣカードの発行を受けるのには発行手続きに手間がかかり面倒であり、またＩＣカードの所持枚数が増えて整理に手間がかかったり、複数枚のＩＣカードを所持することでかさばったりし＋て不便であるという問題もある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、新たなアプリケーションを使用したい場合でも、新規にＩＣカードの発行を受ける必要をなくし、既に所有しているＩＣカードを用いてこれに新たなアプリケーションを追加して記憶できるようにし、また仮にＩＣカードの記憶手段のメモリ容量が新たなアプリケーションを追加するだけの残容量が不足している場合でも、ＩＣカードに新たなアプリケーションの追加を行なうことを可能としたＩＣカードへのアプリケーション追加システムを提供する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明のＩＣカードへのアプリケーション追加システムは、ＩＣカードと、ＩＣカードリーダライタを備えた通信端末と、前記通信端末と通信回線を介して接続されたサーバとにより、ＩＣカードの記憶手段のメモリ容量が不足している場合でも、ＩＣカードへアプリケーションのダウンロードを行なうことを可能にしたＩＣカードへのアプリケーション追加システムであって、前記ＩＣカードには、前記ＩＣカードの記憶手段に所定のアプリケーションをダウンロードする際に、前記記憶手段に該アプリケーションをダウンロードした場合におけるメモリ容量の不足分を算出するメモリ不足分算出手段と、既に前記ＩＣカードの記憶手段に記憶されているアプリケーションから、前記メモリ不足分算出手段で算出されたメモリ容量の不足分を補うことが可能なメモリ容量を有するアプリケーションを特定するアプリケーション特定手段と、前記アプリケーション特定手段で特定されたアプリケーションを、ＩＣカードの記憶手段からＩＣカードリーダライタで読み取らせた後、前記記憶手段から削除するアプリケーション削除手段と、アプリケーションを記憶させる記憶手段と、を備え、
前記サーバには、前記ＩＣカードの記憶手段にダウンロードするための種々のアプリケーションが登録されているアプリケーションデータベースと、前記通信端末との間で通信を行なうための通信手段と、前記ＩＣカードリーダライタで前記ＩＣカードから読み取らせた前記アプリケーションを前記通信端末から受信し、これを記憶させる記憶手段と、前記ＩＣカードへダウンロードするアプリケーションを前記アプリケーションデータベースから抽出し、該アプリケーションを前記通信手段で前記通信端末に送信を行なわせる制御手段とを備え、前記通信端末は、前記ＩＣカードリーダライタで前記ＩＣカードから読み取らせたアプリケーションを前記サーバに送信させ、更に前記サーバから受信したアプリケーションを前記ＩＣカードリーダライタを介して、前記ＩＣカードの記憶手段にダウンロードさせる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムの全体構成の概略を示す構成図、図２は、本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムのシステムブロック図、図３は、本発明に用いるＩＣカードのシステムブロック図、図４及び図５は、本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムの処理手順を示すフローチャートである。
【０００９】
図１に示すように、ＩＣカード利用者側１には、ＩＣカードリーダライタ３を備えた通信端末２が備えられ、またアプリケーション管理者側４には、前記通信端末２とインターネット等の通信回線６を介して接続されたサーバ５が備えられている。
【００１０】
図２に示すように、ＩＣカードリーダライタ３には、ＩＣカード利用者側１が所有するＩＣカード７の記憶手段に記憶されたデータを読み取るデータ読取手段８と、ＩＣカード７の記憶手段にデータの書き込みを行なうデータ書込手段９と、 ＩＣカード７の記憶手段に記憶されているアプリケーション等のデータの消去を行なうデータ消去手段１０と、を有している。
また、通信端末２には、ＣＲＴなどの表示手段１１、キーボードなどの入力手段１２、インターネット等の通信回線６を介して通信を行なうための通信手段１３、記憶手段１４、制御手段１５とを有している。
【００１１】
また、サーバ５には、通信手段１６、制御手段１７、記憶手段１８、アプリケーションデータベース１９とを備えている。
通信手段１６は、インターネット等の通信回線６を介して通信端末２と通信を行なう機能を有し、通信端末２からＩＣカードリーダライタ３を介して、ＩＣカード７の記憶手段２５に記憶されているアプリケーションの受信を行なったり、またＩＣカード７の記憶手段２５に対してアプリケーションのダウンロードを行なうために、通信端末２に対してアプリケーションを送信したりなどを行なう。
【００１２】
アプリケーションデータベース１９には、ＩＣカード７の記憶手段２５にアプリケーションをダウンロードするための種々のアプリケーションが予め登録されていて、ＩＣカード利用者による通信端末２からのアプリケーションの送信要求情報に基づいて、制御手段１７がアプリケーションデータベース１９に登録されているアプリケーションの中から、ＩＣカード利用者が希望した所望のアプリケーションを抽出し、通信手段１６によりサーバ５から通信端末２に対して送信されるようにしてある。
アプリケーションデータベース１９に登録されているこれらの各アプリケーションには、各アプリケーション毎にこれを記憶させるのに必要なメモリ容量のデータと、また管理を行いやすいようにアプリケーションを特定する情報が関連付けられて記憶されている。
【００１３】
また、記憶手段１８は、ＩＣカード７の記憶手段２５からアプリケーションを削除する前に、そのアプリケーションをＩＣカードリーダライタ３で読み取り、通信端末２からサーバ５側で受信した後、記憶手段１８に一時的に預かるためにこのアプリケーションを記憶させておくものである。
したがって、何時でも、再度この記憶手段１８に一旦記憶させたアプリケーションを、必要に応じて通信端末２に送信し、ＩＣカードリーダライタ３を介してＩＣカード７の記憶手段２５にダウンロードさせて使用することができるようにしてある。
【００１４】
また、制御手段１７は、ＩＣカード利用者からの送信要求情報に基づいて、ＩＣカード７の記憶手段２５へダウンロードするアプリケーションをアプリケーションデータベース１９から抽出し、通信手段１６で該アプリケーションを通信端末２に送信を行なわせる機能を有している。
【００１５】
また、ＩＣカード７には、ＩＣカードリーダライタ３との間でデータの入出力を行うための入出力手段２０、メモリ不足分算出手段２１、アプリケーション特定手段２２、アプリケーション削除手段２３、制御手段２４、記憶手段２５とが設けられている。
【００１６】
メモリ不足分算出手段２１は、ＩＣカードリーダライタ３からＩＣカード７の記憶手段２５に所定のアプリケーションをダウンロードする際に、前もって、そのＩＣカード７の記憶手段２５にそのアプリケーションをダウンロードさせた場合に、ＩＣカード７の記憶手段２５にそのアプリケーションを記憶させるだけのメモリ容量があるか否かをチェックし、もしもメモリ容量が不足する場合には、不足分となるメモリ容量を算出する機能を有している。
【００１７】
また、アプリケーション特定手段２２は、メモリ不足分算出手段２１で算出された不足分となるメモリ容量に基づいて、既にＩＣカード７の記憶手段２５に記憶されているアプリケーションの中から、メモリ不足分算出手段２５で算出されたメモリ容量の不足分を補うことが可能なメモリ容量を有するアプリケーションを特定する機能を有している。
【００１８】
また、アプリケーション削除手段２３は、アプリケーション特定手段２２で特定されたアプリケーションを、ＩＣカード７の記憶手段２５から削除するための機能を有する。
ＩＣカード７の記憶手段２５には、アプリケーションの他に、ＩＣカード７を特定するＩＤ番号などのＩＣカード管理情報が記憶されていて、これらの各アプリケーションには、アプリケーションを特定する情報が関連付けられて記憶されている。
【００１９】
次に、本発明のＩＣカードへのアプリケーション追加システムについて、その処理手順を図４及び図５のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ＩＣカード利用者は、ＩＣカードリーダライタ３にＩＣカード７を挿入する（ステップＳ１）。
次に、通信端末２の入力手段１２から、例えば、アプリケーション管理番号やアプリケーション名などの、ＩＣカード７の記憶手段２５に新たに追加させて記憶させたいアプリケーションを特定する情報を入力する（ステップＳ２）。
【００２０】
次に、通信端末２からサーバ５に対して、このアプリケーションを特定する情報を送信する（ステップＳ３）。
そして、サーバ５では、受信したアプリケーションを特定する情報に基づいて、アプリケーションデータベース１９に中からこれに該当するアプリケーションのメモリ容量のデータを抽出する（ステップＳ４）。
【００２１】
次に、このメモリ容量のデータが、サーバ５から通信端末２に送信される（ステップＳ５）。
そして、このメモリ容量のデータは、通信端末２からＩＣカードリーダライタ３を介してＩＣカード７に入力される（ステップＳ６）。
次に、ＩＣカード７内のメモリ不足分算出手段２１で、ＩＣカード７の記憶手段において、既に記憶しているアプリケーションの種類をチェックし、ＩＣカード７の記憶手段における現在の空きメモリ容量と、入力されたメモリ容量のデータとを比較する（ステップＳ７）。
【００２２】
そして、上記の比較の結果（ステップＳ８）、ＩＣカード７の記憶手段２５の現在の空きメモリ容量に対して、ダウンロードの要望があったアプリケーションに必要なメモリ容量が空きメモリ容量よりも大きく、アプリケーションのダウンロードができない場合には、アプリケーションのダウンロードを行なう際に足りない不足となるメモリ容量を算出する（ステップＳ９）。
【００２３】
また、上記の比較の結果（ステップＳ８）、ＩＣカード７の記憶手段２５の現在の空きメモリ容量に対して、ダウンロードの要望があったアプリケーションに必要なメモリ容量が空きメモリ容量よりも小さく、アプリケーションのダウンロードが可能な場合には、アプリケーションのダウンロードを開始する。
【００２４】
そして、アプリケーションのダウンロードに、ＩＣカード７の記憶手段２５の空きメモリ容量が不足する場合には、アプリケーション特定手段１９により、ＩＣカード７の記憶手段２５に既に記憶しているアプリケーション中から、アプリケーションのダウンロードを行なう際に不足となるメモリ容量以上のメモリ容量を有するアプリケーションを特定する（ステップＳ１０）。
【００２５】
続いて、アプリケーション特定手段１９で特定されたアプリケーションをＩＣカードリーダライタ３で読み取らせ、通信回線６を介してサーバ５に送信させ、サーバ５の記憶手段１８に一旦記憶させる（ステップＳ１１）。
次に、アプリケーション削除手段２３により、アプリケーション特定手段１９で特定されたアプリケーションを、ＩＣカード７の記憶手段２５から削除させる（ステップＳ１２）。
【００２６】
次に、サーバ５のアプリケーションデータベース１９の中から、既にダウンロードの要求のあったアプリケーションを特定する情報に基づいて、これに該当するアプリケーションを抽出して、サーバ５から通信端末２にこのアプリケーションの送信を行なう（ステップＳ１３）。
【００２７】
続いて、通信端末２の制御手段１５により、ＩＣカードリーダライタ３のデータ書込手段９からＩＣカード７の記憶手段２５にこのアプリケーションのダウンロードを行なわせる（ステップＳ１４）。
以上の処理により、ＩＣカード７の記憶手段２５にメモリ容量の空きが無い場合でも、ＩＣカード利用者が希望する新たなアプリケーションのダウンロードを行なうことができるものである。
【００２８】
また、ＩＣカード利用者は、新たにダウンロードした追加のアプリケーションを使用した後において、既にそのアプリケーションが不要となった場合に、既にサーバ５の記憶手段１８に預からせて記憶させているアプリケーションを、再度ＩＣカード７の記憶手段２５にダウンロードさせて再使用したい場合には、いつでも通信回線６を介して記憶手段１８に預からせて記憶させているアプリケーションをサーバ５から通信端末２に送信させ、ＩＣカードリーダライタ３を介してＩＣカード７の記憶手段２５にダウンロードさせることができる。
【００２９】
また、サーバ５に代金算出手段２６を設けることで、アプリケーション特定手段２２で特定されたＩＣカード７のアプリケーションを通信回線６を介してサーバ５に送信させ、サーバ５の記憶手段１８に記憶させた時点の日時を記録しておき、更に、再度このアプリケーションをＩＣカード７で使用する際に、記憶手段１８からＩＣカード７にそのアプリケーションをダウンロードした時点の日時を記録することで、サーバ５の記憶手段１８でアプリケーションを預かっている期間に関する情報を管理し、更にこの預かり期間を基準にして所定の料率で算出することで、アプリケーションの預かり代金を算出させるようにすることも可能である。
【００３０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のＩＣカードへのアプリケーション追加システムは、たとえＩＣカードの記憶手段のメモリ容量に、新たなアプリケーションを追加するだけの空きメモリ容量が無い場合でも、新規にＩＣカードの発行を受けることなく、１枚のＩＣカードを使用して新たなアプリケーションの追加を行なうことができるので、新たなアプリケーションを使用したい場合でも、新規にＩＣカードの発行を受ける必要がなく、新規ＩＣカード発行の手間も省け便利であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムの全体構成の概略を示す構成図である。
【図２】本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムのシステムブロック図である。
【図３】本発明に用いるＩＣカードのシステムブロック図である。
【図４】本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムの処理手順を示すフローチャートである。
【図５】本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１ ＩＣカード利用者側
２ 通信端末
３ ＩＣカードリーダライタ
４ アプリケーション管理者側
５ サーバ
６ 通信回線
７ ＩＣカード
８ データ読取手段
９ データ書込手段
１０ データ消去手段
１１ 表示手段
１２ 入力手段
１３，１６ 通信手段
１４，１８，２５ 記憶手段
１５，１７，２４ 制御手段
１９ アプリケーションデータベース
２０ 入出力手段
２１ メモリ不足分算出手段
２１ 代金算出手段
２２ アプリケーション特定手段
２３ アプリケーション削除手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＩＣカードの記憶手段に対して新たなアプリケーションをダウンロードして追加する際に、その記憶手段のメモリ容量が足りない場合でも新たなアプリケーションの追加を行なうことができるＩＣカードへのアプリケーション追加システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、多機能なＩＣカードでは、そのＩＣカードの記憶手段に設けられたメモリ容量内であれば、複数のアプリケーションをダウンロードして記憶させることが可能であるが、新たなアプリケーションをダウンロードすることで、メモリ容量を超える場合には、ダウンロードを行なうことができない。
【０００３】
その場合であっても、新たなアプリケーションのダウンロードを行ないたい場合には、既に記憶手段に記憶されているアプリケーションの中から、将来的に使用する可能性がないであろう所定のアプリケーションを選び、そのアプリケーションを削除することで、新たなアプリケーションのダウンロードを行なうことができるだけのメモリ領域を確保した後に、そのメモリ領域に新たなアプリケーションのダウンロードを行なうことになる。
【０００４】
しかしながら、将来的に使用する可能性がないと思われるアプリケーションであっても、種々の状況の変化などにより、その後に再度使用する必要が生じることもあり、したがって、新たなアプリケーションをダウンロードさせるために既存のアプリケーションを完全に削除することは好ましくない。
【０００５】
また、新たなアプリケーションをダウンロードさせたＩＣカードを、必要に応じて新たに発行して対応することも考えられるが、ＩＣカードの発行を受けるのには発行手続きに手間がかかり面倒であり、またＩＣカードの所持枚数が増えて整理に手間がかかったり、複数枚のＩＣカードを所持することでかさばったりし＋て不便であるという問題もある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、新たなアプリケーションを使用したい場合でも、新規にＩＣカードの発行を受ける必要をなくし、既に所有しているＩＣカードを用いてこれに新たなアプリケーションを追加して記憶できるようにし、また仮にＩＣカードの記憶手段のメモリ容量が新たなアプリケーションを追加するだけの残容量が不足している場合でも、ＩＣカードに新たなアプリケーションの追加を行なうことを可能としたＩＣカードへのアプリケーション追加システムを提供する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明のＩＣカードへのアプリケーション追加システムは、ＩＣカードと、ＩＣカードリーダライタを備えた通信端末と、前記通信端末と通信回線を介して接続されたサーバとにより、ＩＣカードの記憶手段のメモリ容量が不足している場合でも、ＩＣカードへアプリケーションのダウンロードを行なうことを可能にしたＩＣカードへのアプリケーション追加システムであって、前記ＩＣカードには、前記ＩＣカードの記憶手段に所定のアプリケーションをダウンロードする際に、前記記憶手段に該アプリケーションをダウンロードした場合におけるメモリ容量の不足分を算出するメモリ不足分算出手段と、既に前記ＩＣカードの記憶手段に記憶されているアプリケーションから、前記メモリ不足分算出手段で算出されたメモリ容量の不足分を補うことが可能なメモリ容量を有するアプリケーションを特定するアプリケーション特定手段と、前記アプリケーション特定手段で特定されたアプリケーションを、ＩＣカードの記憶手段からＩＣカードリーダライタで読み取らせた後、前記記憶手段から削除するアプリケーション削除手段と、アプリケーションを記憶させる記憶手段と、を備え、
前記サーバには、前記ＩＣカードの記憶手段にダウンロードするための種々のアプリケーションが登録されているアプリケーションデータベースと、前記通信端末との間で通信を行なうための通信手段と、前記ＩＣカードリーダライタで前記ＩＣカードから読み取らせた前記アプリケーションを前記通信端末から受信し、これを記憶させる記憶手段と、前記ＩＣカードへダウンロードするアプリケーションを前記アプリケーションデータベースから抽出し、該アプリケーションを前記通信手段で前記通信端末に送信を行なわせる制御手段とを備え、前記通信端末は、前記ＩＣカードリーダライタで前記ＩＣカードから読み取らせたアプリケーションを前記サーバに送信させ、更に前記サーバから受信したアプリケーションを前記ＩＣカードリーダライタを介して、前記ＩＣカードの記憶手段にダウンロードさせる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムの全体構成の概略を示す構成図、図２は、本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムのシステムブロック図、図３は、本発明に用いるＩＣカードのシステムブロック図、図４及び図５は、本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムの処理手順を示すフローチャートである。
【０００９】
図１に示すように、ＩＣカード利用者側１には、ＩＣカードリーダライタ３を備えた通信端末２が備えられ、またアプリケーション管理者側４には、前記通信端末２とインターネット等の通信回線６を介して接続されたサーバ５が備えられている。
【００１０】
図２に示すように、ＩＣカードリーダライタ３には、ＩＣカード利用者側１が所有するＩＣカード７の記憶手段に記憶されたデータを読み取るデータ読取手段８と、ＩＣカード７の記憶手段にデータの書き込みを行なうデータ書込手段９と、 ＩＣカード７の記憶手段に記憶されているアプリケーション等のデータの消去を行なうデータ消去手段１０と、を有している。
また、通信端末２には、ＣＲＴなどの表示手段１１、キーボードなどの入力手段１２、インターネット等の通信回線６を介して通信を行なうための通信手段１３、記憶手段１４、制御手段１５とを有している。
【００１１】
また、サーバ５には、通信手段１６、制御手段１７、記憶手段１８、アプリケーションデータベース１９とを備えている。
通信手段１６は、インターネット等の通信回線６を介して通信端末２と通信を行なう機能を有し、通信端末２からＩＣカードリーダライタ３を介して、ＩＣカード７の記憶手段２５に記憶されているアプリケーションの受信を行なったり、またＩＣカード７の記憶手段２５に対してアプリケーションのダウンロードを行なうために、通信端末２に対してアプリケーションを送信したりなどを行なう。
【００１２】
アプリケーションデータベース１９には、ＩＣカード７の記憶手段２５にアプリケーションをダウンロードするための種々のアプリケーションが予め登録されていて、ＩＣカード利用者による通信端末２からのアプリケーションの送信要求情報に基づいて、制御手段１７がアプリケーションデータベース１９に登録されているアプリケーションの中から、ＩＣカード利用者が希望した所望のアプリケーションを抽出し、通信手段１６によりサーバ５から通信端末２に対して送信されるようにしてある。
アプリケーションデータベース１９に登録されているこれらの各アプリケーションには、各アプリケーション毎にこれを記憶させるのに必要なメモリ容量のデータと、また管理を行いやすいようにアプリケーションを特定する情報が関連付けられて記憶されている。
【００１３】
また、記憶手段１８は、ＩＣカード７の記憶手段２５からアプリケーションを削除する前に、そのアプリケーションをＩＣカードリーダライタ３で読み取り、通信端末２からサーバ５側で受信した後、記憶手段１８に一時的に預かるためにこのアプリケーションを記憶させておくものである。
したがって、何時でも、再度この記憶手段１８に一旦記憶させたアプリケーションを、必要に応じて通信端末２に送信し、ＩＣカードリーダライタ３を介してＩＣカード７の記憶手段２５にダウンロードさせて使用することができるようにしてある。
【００１４】
また、制御手段１７は、ＩＣカード利用者からの送信要求情報に基づいて、ＩＣカード７の記憶手段２５へダウンロードするアプリケーションをアプリケーションデータベース１９から抽出し、通信手段１６で該アプリケーションを通信端末２に送信を行なわせる機能を有している。
【００１５】
また、ＩＣカード７には、ＩＣカードリーダライタ３との間でデータの入出力を行うための入出力手段２０、メモリ不足分算出手段２１、アプリケーション特定手段２２、アプリケーション削除手段２３、制御手段２４、記憶手段２５とが設けられている。
【００１６】
メモリ不足分算出手段２１は、ＩＣカードリーダライタ３からＩＣカード７の記憶手段２５に所定のアプリケーションをダウンロードする際に、前もって、そのＩＣカード７の記憶手段２５にそのアプリケーションをダウンロードさせた場合に、ＩＣカード７の記憶手段２５にそのアプリケーションを記憶させるだけのメモリ容量があるか否かをチェックし、もしもメモリ容量が不足する場合には、不足分となるメモリ容量を算出する機能を有している。
【００１７】
また、アプリケーション特定手段２２は、メモリ不足分算出手段２１で算出された不足分となるメモリ容量に基づいて、既にＩＣカード７の記憶手段２５に記憶されているアプリケーションの中から、メモリ不足分算出手段２５で算出されたメモリ容量の不足分を補うことが可能なメモリ容量を有するアプリケーションを特定する機能を有している。
【００１８】
また、アプリケーション削除手段２３は、アプリケーション特定手段２２で特定されたアプリケーションを、ＩＣカード７の記憶手段２５から削除するための機能を有する。
ＩＣカード７の記憶手段２５には、アプリケーションの他に、ＩＣカード７を特定するＩＤ番号などのＩＣカード管理情報が記憶されていて、これらの各アプリケーションには、アプリケーションを特定する情報が関連付けられて記憶されている。
【００１９】
次に、本発明のＩＣカードへのアプリケーション追加システムについて、その処理手順を図４及び図５のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ＩＣカード利用者は、ＩＣカードリーダライタ３にＩＣカード７を挿入する（ステップＳ１）。
次に、通信端末２の入力手段１２から、例えば、アプリケーション管理番号やアプリケーション名などの、ＩＣカード７の記憶手段２５に新たに追加させて記憶させたいアプリケーションを特定する情報を入力する（ステップＳ２）。
【００２０】
次に、通信端末２からサーバ５に対して、このアプリケーションを特定する情報を送信する（ステップＳ３）。
そして、サーバ５では、受信したアプリケーションを特定する情報に基づいて、アプリケーションデータベース１９に中からこれに該当するアプリケーションのメモリ容量のデータを抽出する（ステップＳ４）。
【００２１】
次に、このメモリ容量のデータが、サーバ５から通信端末２に送信される（ステップＳ５）。
そして、このメモリ容量のデータは、通信端末２からＩＣカードリーダライタ３を介してＩＣカード７に入力される（ステップＳ６）。
次に、ＩＣカード７内のメモリ不足分算出手段２１で、ＩＣカード７の記憶手段において、既に記憶しているアプリケーションの種類をチェックし、ＩＣカード７の記憶手段における現在の空きメモリ容量と、入力されたメモリ容量のデータとを比較する（ステップＳ７）。
【００２２】
そして、上記の比較の結果（ステップＳ８）、ＩＣカード７の記憶手段２５の現在の空きメモリ容量に対して、ダウンロードの要望があったアプリケーションに必要なメモリ容量が空きメモリ容量よりも大きく、アプリケーションのダウンロードができない場合には、アプリケーションのダウンロードを行なう際に足りない不足となるメモリ容量を算出する（ステップＳ９）。
【００２３】
また、上記の比較の結果（ステップＳ８）、ＩＣカード７の記憶手段２５の現在の空きメモリ容量に対して、ダウンロードの要望があったアプリケーションに必要なメモリ容量が空きメモリ容量よりも小さく、アプリケーションのダウンロードが可能な場合には、アプリケーションのダウンロードを開始する。
【００２４】
そして、アプリケーションのダウンロードに、ＩＣカード７の記憶手段２５の空きメモリ容量が不足する場合には、アプリケーション特定手段１９により、ＩＣカード７の記憶手段２５に既に記憶しているアプリケーション中から、アプリケーションのダウンロードを行なう際に不足となるメモリ容量以上のメモリ容量を有するアプリケーションを特定する（ステップＳ１０）。
【００２５】
続いて、アプリケーション特定手段１９で特定されたアプリケーションをＩＣカードリーダライタ３で読み取らせ、通信回線６を介してサーバ５に送信させ、サーバ５の記憶手段１８に一旦記憶させる（ステップＳ１１）。
次に、アプリケーション削除手段２３により、アプリケーション特定手段１９で特定されたアプリケーションを、ＩＣカード７の記憶手段２５から削除させる（ステップＳ１２）。
【００２６】
次に、サーバ５のアプリケーションデータベース１９の中から、既にダウンロードの要求のあったアプリケーションを特定する情報に基づいて、これに該当するアプリケーションを抽出して、サーバ５から通信端末２にこのアプリケーションの送信を行なう（ステップＳ１３）。
【００２７】
続いて、通信端末２の制御手段１５により、ＩＣカードリーダライタ３のデータ書込手段９からＩＣカード７の記憶手段２５にこのアプリケーションのダウンロードを行なわせる（ステップＳ１４）。
以上の処理により、ＩＣカード７の記憶手段２５にメモリ容量の空きが無い場合でも、ＩＣカード利用者が希望する新たなアプリケーションのダウンロードを行なうことができるものである。
【００２８】
また、ＩＣカード利用者は、新たにダウンロードした追加のアプリケーションを使用した後において、既にそのアプリケーションが不要となった場合に、既にサーバ５の記憶手段１８に預からせて記憶させているアプリケーションを、再度ＩＣカード７の記憶手段２５にダウンロードさせて再使用したい場合には、いつでも通信回線６を介して記憶手段１８に預からせて記憶させているアプリケーションをサーバ５から通信端末２に送信させ、ＩＣカードリーダライタ３を介してＩＣカード７の記憶手段２５にダウンロードさせることができる。
【００２９】
また、サーバ５に代金算出手段２６を設けることで、アプリケーション特定手段２２で特定されたＩＣカード７のアプリケーションを通信回線６を介してサーバ５に送信させ、サーバ５の記憶手段１８に記憶させた時点の日時を記録しておき、更に、再度このアプリケーションをＩＣカード７で使用する際に、記憶手段１８からＩＣカード７にそのアプリケーションをダウンロードした時点の日時を記録することで、サーバ５の記憶手段１８でアプリケーションを預かっている期間に関する情報を管理し、更にこの預かり期間を基準にして所定の料率で算出することで、アプリケーションの預かり代金を算出させるようにすることも可能である。
【００３０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のＩＣカードへのアプリケーション追加システムは、たとえＩＣカードの記憶手段のメモリ容量に、新たなアプリケーションを追加するだけの空きメモリ容量が無い場合でも、新規にＩＣカードの発行を受けることなく、１枚のＩＣカードを使用して新たなアプリケーションの追加を行なうことができるので、新たなアプリケーションを使用したい場合でも、新規にＩＣカードの発行を受ける必要がなく、新規ＩＣカード発行の手間も省け便利であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムの全体構成の概略を示す構成図である。
【図２】本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムのシステムブロック図である。
【図３】本発明に用いるＩＣカードのシステムブロック図である。
【図４】本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムの処理手順を示すフローチャートである。
【図５】本発明の実施形態に係るＩＣカードへのアプリケーション追加システムの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１ ＩＣカード利用者側
２ 通信端末
３ ＩＣカードリーダライタ
４ アプリケーション管理者側
５ サーバ
６ 通信回線
７ ＩＣカード
８ データ読取手段
９ データ書込手段
１０ データ消去手段
１１ 表示手段
１２ 入力手段
１３，１６ 通信手段
１４，１８，２５ 記憶手段
１５，１７，２４ 制御手段
１９ アプリケーションデータベース
２０ 入出力手段
２１ メモリ不足分算出手段
２１ 代金算出手段
２２ アプリケーション特定手段
２３ アプリケーション削除手段
Claims (1)
- ＩＣカードと、ＩＣカードリーダライタを備えた通信端末と、前記通信端末と通信回線を介して接続されたサーバとにより、ＩＣカードの記憶手段のメモリ容量が不足している場合でも、ＩＣカードへアプリケーションのダウンロードを行なうことを可能にしたＩＣカードへのアプリケーション追加システムであって、
前記ＩＣカードには、
前記ＩＣカードの記憶手段に所定のアプリケーションをダウンロードする際に、前記記憶手段に該アプリケーションをダウンロードした場合におけるメモリ容量の不足分を算出するメモリ不足分算出手段と、
既に前記ＩＣカードの記憶手段に記憶されているアプリケーションから、前記メモリ不足分算出手段で算出されたメモリ容量の不足分を補うことが可能なメモリ容量を有するアプリケーションを特定するアプリケーション特定手段と、
前記アプリケーション特定手段で特定されたアプリケーションを、ＩＣカードの記憶手段からＩＣカードリーダライタで読み取らせた後、前記記憶手段から削除するアプリケーション削除手段と、
アプリケーションを記憶させる記憶手段と、を備え、
前記サーバには、
前記ＩＣカードの記憶手段にダウンロードするための種々のアプリケーションが登録されているアプリケーションデータベースと、
前記通信端末との間で通信を行なうための通信手段と、
前記ＩＣカードリーダライタで前記ＩＣカードから読み取らせた前記アプリケーションを前記通信端末から受信し、これを記憶させる記憶手段と、
前記ＩＣカードへダウンロードするアプリケーションを前記アプリケーションデータベースから抽出し、該アプリケーションを前記通信手段で前記通信端末に送信を行なわせる制御手段とを備え、
前記通信端末は、
前記ＩＣカードリーダライタで前記ＩＣカードから読み取らせたアプリケーションを前記サーバに送信させ、更に前記サーバから受信したアプリケーションを前記ＩＣカードリーダライタを介して、前記ＩＣカードの記憶手段にダウンロードさせる制御手段と、
を備えたことを特徴とするＩＣカードへのアプリケーション追加システム。
Priority Applications (1)
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| JP2002113108A JP3953872B2 (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | Ｉｃカードへのアプリケーション追加システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2002113108A JP3953872B2 (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | Ｉｃカードへのアプリケーション追加システム |
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