JP3952999B2 - Automatic ticket gate - Google Patents
Automatic ticket gate Download PDFInfo
- Publication number
- JP3952999B2 JP3952999B2 JP2003180245A JP2003180245A JP3952999B2 JP 3952999 B2 JP3952999 B2 JP 3952999B2 JP 2003180245 A JP2003180245 A JP 2003180245A JP 2003180245 A JP2003180245 A JP 2003180245A JP 3952999 B2 JP3952999 B2 JP 3952999B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensors
- passenger
- automatic ticket
- ticket gate
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道の駅などに設置される自動改札装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15は、従来の自動改札装置の一例を示した概略側面図である。自動改札装置100は、入口側(図の右側)に設けられた上下1対のセンサ101a、101bと、中央部に設けられた上下1対のセンサ102a、102bと、出口側(図の左側)に設けられた上下1対のセンサ103a、103bとを備えている。これらのセンサは光センサから構成され、上下のセンサが同時に遮光したときに、その位置に人が到達したことが検知される。104は入口側のゲート扉、105は出口側のゲート扉である。
【0003】
自動改札装置100が乗車媒体として磁気カードを用いる接触型の自動改札装置である場合は、乗客は自動改札装置100の券投入口(図示省略)に磁気カードを投入して通行し、自動改札装置100が乗車媒体として非接触ICカードを用いる非接触型の自動改札装置である場合は、乗客は自動改札装置100のアンテナ部(図示省略)に非接触ICカードをかざして通行する。この場合、まず入口側のセンサ101a、101bが同時に遮光され、乗客が自動改札装置100に進入したことが検知される。乗客が通路を進むと、入口側のセンサ101a、101bは遮光状態から透光状態となる。そして、乗客が中央部に至ると、中央部のセンサ102a、102bが同時に遮光状態となり、これによって乗客が中央部に到達したことが検知される。その後、乗客が出口に向かって進むと、中央部のセンサ102a、102bは遮光状態から透光状態となり、乗客が出口に至ると出口側のセンサ103a、103bが同時に遮光状態となる。そして、乗客が出口から出ると出口側のセンサ103a、103bは遮光状態から透光状態となり、乗客の退出が検知される。このように、図15の自動改札装置100では、乗客の通行を検知するためのセンサを入口と中央と出口の3箇所にそれぞれ上下1対設け、各1対のセンサが同時に遮光することでその位置に乗客が到達したことを検知している。
【0004】
ところで、乗客が乗車媒体を券投入口へ投入しなかった場合、あるいは乗車媒体をアンテナ部へかざす操作を行わなかった場合は、その乗客は無札客であるから、ゲート扉を閉じて通行を禁止する必要がある。そこで、図15の自動改札装置100においては、乗客が中央部に達したことをセンサ102a、102bが検知した時点で、当該乗客の乗車媒体の投入やかざし操作の有無を判定し、それらが無い場合に無札客と判定して、出口側のゲート扉105を閉じるようにしている。すなわち、上記自動改札装置100では、センサ102a、102bが設けられている通路中央位置を無札検知位置としている。
【0005】
一方、下記の特許文献1〜3には、無札検知位置を通路の中央よりも入口側に設定した自動改札装置が開示されている。特許文献1および特許文献2に記載された自動改札装置においては、通路の中央位置と入口側との間に中間センサを1個設け、この中間センサが無札客の進入を検知したときにゲート扉を閉じて通行を禁止するようにしている。特許文献3に記載された自動改札装置においては、通路を通行方向に複数のゾーンに分けて、各ゾーンに数個の人間検知センサを設け、入口に近い特定のゾーンのセンサが無札客の進入を検知したときにゲート扉を閉じて通行を禁止するようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−312259号公報(段落0014、0020、図1)
【特許文献2】
特開平11−328452号公報(段落0015、0021、図1)
【特許文献3】
特開平10−188060号公報(段落0032、0061、図4、図5)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図15に示した従来の自動改札装置100にあっては、通路の中央位置を無札検知位置としているため、次のような問題が生じる。すなわち、前客と次客とが続いて通路へ進入する際に、例えば、前客の乗車媒体のアンテナへのかざし方が適切でないために、乗車媒体に対する情報の読み取りや書き込みができなかった場合(以下、これを「空振り動作」という)、前客が中央位置へ到達するまでに次客が乗車媒体をアンテナへかざし、その乗車媒体が読み取られて正常と判定されると、この判定結果に基づいて前客の通行が許可され、次客は無札客となって通行が禁止される。また、前客の乗車媒体には入出場記録がされないため、次回の通行時に乗車媒体が異常と判定されて入出場ができなくなる。同様の問題は、非接触型の自動改札装置に限らず、接触型の自動改札装置において、例えば、入口付近で前客が乗車媒体の投入に手間取っている間に、次客が正常な乗車媒体を投入した場合にも起こりうる。
【0008】
これに対して、前記特許文献1〜3のように、無札検知位置を通路の中央位置よりも入口側に設定すれば、前客の空振り動作などがあった場合でも、前客が中央位置に達するより前の早い段階で前客の無札を検知することが可能となり、前客の通行を禁止して上述したような不具合を回避することができる。しかしながら、これらの各文献に記載された自動改札装置においては、以下のような問題点がある。
【0009】
第1に、無札検知用センサが1つないし数個で構成されているため、無札検知位置がセンサの取り付け位置によって固定されてしまい、自動改札装置を設置した後に無札検知位置を調整することはできない。第2に、荷物を持った乗客を無札検知用センサが検知する場合、荷物が振られたり前方に差し出されたりすると、人間が無札検知位置に達していないにもかかわらず、先行する荷物を検知した時点で無札客と判定してしまい、不必要な無札検知の発生頻度が増加して、乗客の円滑な通行が阻害される。第3に、乗客が無札であることに気付いて中央位置まで進まずに入口側へ戻る場合はゲート扉を閉じる必要がないにもかかわらず、無札検知用センサが無札を検知すると同時にゲート扉を閉じているため、無駄な扉の開閉が増え、扉開閉機構の点検や修理、部品交換等のための保守費用が増大する。
【0010】
本発明は上記課題を解決するものであって、その目的とするところは、無札検知位置の設定を容易に変更することが可能な自動改札装置を提供することにある。本発明の他の目的は、荷物等による誤検知をなくして無札処理を正確に行うことができる自動改札装置を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、無駄な扉開閉動作をなくして保守費用を低減できる自動改札装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では、乗車媒体の適否を判定してゲート扉の開閉を制御し、通行を許可または禁止する自動改札装置において、通行方向に列状に配列された複数のセンサからなる検知手段と、乗客が無札客であるか否かを判定する判定手段と、通路の中央と入口との間に設定される無札検知位置を変更する無札検知位置変更手段とを設ける。検知手段の隣接するセンサは、1人の人間を同時に検知するようにセンサ間隔が設定され、無札検知位置に対応するセンサは、無札検知用センサを構成する。判定手段は、無札検知用センサが所定の人間検知信号を出力したときに、乗客の現在位置が無札検知位置であると判定するとともに、その時点で乗車媒体が提示されていないときに、当該乗客が無札客であると判定する。無札検知位置変更手段は、通路の中央と入口との間にあるセンサのうち、任意のセンサを無札検知用センサに指定することにより無札検知位置を変更する。
【0012】
以上のようにすることで、短い間隔で列状に配列されたセンサの中から無札検知用に用いるセンサをソフトウェア上で自由に選択することができるので、無札検知位置は、従来のようにセンサの取り付け位置によって固定されることはなく、自動改札装置を設置した後も、機種や現地状況等に応じて容易に変更することができる。なお、本発明でいう「列状」とは、複数のセンサを直線状に配列する場合のほか、例えば隣接するセンサの床面からの高さを若干異ならせて、複数のセンサを交互に千鳥状に配列するような場合も含む。また、複数のセンサのうち一部のセンサの床面からの高さを上下方向へずらして配列するような場合も含む。
【0013】
また、本発明では、無札検知位置として、第1の無札検知位置と、これより入口側にある第2の無札検知位置とを設定し、検知手段により人間の前端位置と後端位置とを追跡して検知する。手の振りや荷物による誤追跡を別にすると、前端位置の追跡は胴体の前面側を、後端位置の追跡は胴体の背面側を追跡することに相当する。そして、判定手段は、人間の前端位置が第1の無札検知位置に到達し、かつ、後端位置が第2の無札検知位置に到達したことを条件として、無札客か否かの判定を行う。これによると、先行する荷物等が誤って人間の前端位置と判定され、この前端位置が第1の無札検知位置に到達したことが検知されても、人間の後端位置(胴体の背面側)が第2の無札検知位置に到達しない限り、無札客か否かの判定は行われない。したがって、先行する荷物や手による不必要な無札検知の発生を防止して、無札判定処理を正確に行うことができる。
【0014】
また、本発明では、判定手段が無札客であることを判定した後、当該無札客が通路を進んで所定位置に達するまではゲート扉を開いておき、当該無札客が所定位置に達したことを検知手段が検知したときにゲート扉を閉じる。このように、無札検知のタイミングと扉開閉のタイミングとを切り離すことで、無札と判定された乗客であっても、その乗客が無札検知位置から通路内を後退して入口側に戻った場合はゲート扉は閉じられず、無札と判定された乗客のうち、無札検知位置を越えて所定位置(例えば中央位置)まで進んだ乗客に対してのみゲート扉を閉じて通行を禁止するので、扉の開閉回数を最小限に抑えることができ、これによって扉開閉機構の保守費用を低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4は、本発明の実施形態に係る自動改札装置を示した図であり、図1は斜視図、図2は側面図、図3は上面図、図4は正面図である。図1、図3および図4において、50は自動改札装置、51は自動改札装置50の本体、52は自動改札装置50の入口側に設けられたゲート扉、53は自動改札装置50の出口側に設けられたゲート扉、54は自動改札装置50で使用される非接触ICカード(図示省略)との間で通信を行うアンテナ、55はアンテナ54で読み取った非接触ICカードが正常な乗車媒体であるか否かを表示するランプ表示部、56は乗客に対して通行許可や通行禁止等の各種メッセージを表示するメッセージ表示部、57は本体51の側部に設けられた側板、58は側板57の上面に設けられた小児/学生表示ランプ、59は側板57内に設けられているセンサ(後述)を覆うカバー、60は本体51の正面に設けられている通行可否表示部、61は1対の自動改札装置50により形成される通路である。
【0016】
以上のような自動改札装置50は駅などに設置され、乗客が非接触ICカードをアンテナ54の上にかざすと、アンテナ54が読み取った非接触ICカードのデータが本体51の内部に設けられている制御部に送られ、制御部が乗車媒体の適否を判定してゲート扉52,53の開閉を制御し、通行を許可または禁止する。なお、ここでは乗車媒体として非接触ICカードを用いる非接触型の自動改札装置を例に挙げているが、本発明は、磁気カードを用いる接触型の自動改札装置や、磁気カードと非接触ICカードの両方を使用できるハイブリッド型の自動改札装置にも適用することができる。
【0017】
図2は、図1における右側の自動改札装置50の側板57のカバー59を取り外した状態の側面図である。1〜16は通行方向に直線状に配列された人間位置追跡用のセンサであって、ここでは透過型の光センサから構成されている。また、図1の左側の自動改札装置50における側版57にも、通路61を挟んでセンサ1〜16のそれぞれと対向する位置に、透過型の光センサが設けられている。そして、各自動改札装置50においては、センサを構成する投光素子と受光素子とが通行方向に交互に配列されており、かつ、一方の自動改札装置50の投光素子と他方の自動改札装置50の受光素子とが通路61を挟んで対向している。このことにより、一方の自動改札装置50に投光素子のみを配列し、他方の自動改札装置50に受光素子のみを配列した場合に比べて、隣接する投光素子の間隔が2倍になるため、センサの数が多くなっても、センサ間での光の干渉を防止して誤動作を回避することができる。図3および図4のL1は、投光素子から受光素子へ投射される光の光軸を示している。図2において、センサ1〜16の各センサ間の間隔yは、人間の胴体の前後幅よりも小さな間隔、例えば8cmに設定されている。この結果、隣接するセンサ(例えばセンサ8とセンサ9)は、1人の人間により同時に遮光されて検知信号を出力するようになっている。上述したセンサ1〜16は、本発明の検知手段の一例を構成するものである。また、これらのセンサのうち、センサ4,5,6およびセンサ11,12,13は、無札検知用センサである。本実施形態では、自動改札装置50は両方向から進入が可能な改集札両用機であり、センサ4,5,6は、図2の右方向から乗客が進入する場合の無札検知用センサ、センサ11,12,13は、図2の左方向から乗客が進入する場合の無札検知用センサとなっている。
【0018】
なお、本発明の検知手段はここに示したセンサ1〜16に限定されるものではなく、例えば検知手段として反射型の光センサを用いることもできる。また、図2では16個のセンサ1〜16を一列に配置しているが、これは一例であって、センサの数は自動改札装置50の通路長に応じて適宜選定すればよい。また、図2ではセンサ1〜16が一直線上に並ぶように配列されているが、隣接するセンサの床面からの高さを若干異ならせて、複数のセンサを交互に千鳥状に配列してもよい。さらに、本体51の筐体設計の都合上、センサ1〜16のうち一部のセンサ(例えばアンテナ54付近のセンサ)の床面からの高さを上下方向へずらして配列するようにしてもよい。
【0019】
図2の21,22は、大人と小児とを判別するための大人/小児センサであって、センサ1〜16の列よりやや上方の位置に設けられている。一方の大人/小児センサ21は、自動改札装置50の入口付近に設けられ、他方の大人/小児センサ22は、自動改札装置50の出口付近に設けられている。これらの大人/小児センサ21,22は、反射型の光センサから構成されており、斜め上方へ光を投射してその反射光を受光する。図4のL4は、大人/小児センサ21,22の光軸を示している。なお、大人/小児センサ21,22は透過型の光センサから構成してもよい。この場合は、図2の大人/小児センサ21,22の取り付け位置より高い位置に、水平方向に投光する透過型の光センサを取り付ければよい。
【0020】
図2の31,32,41は、自動改札装置50の入口付近に設けられた扉部小児検知用センサであって、このうち扉部小児検知用センサ31,32は、ゲート扉52の上部位置に配置されていて、入退出検知用センサを兼用している。扉部小児検知用センサ41は、ゲート扉52の下部位置に配置されている。また、33,34,42は、自動改札装置50の出口付近に設けられた扉部小児検知用センサであって、このうち扉部小児検知用センサ33,34は、ゲート扉53の上部位置に配置されていて、入退出検知用センサを兼用している。扉部小児検知用センサ42は、ゲート扉53の下部位置に配置されている。これらの各センサ31〜34、41、42は、センサ1〜16と同様に、透過型の光センサから構成されている。図4のL2はセンサ31〜34の光軸を示しており、L3はセンサ41,42の光軸を示している。
【0021】
なお、図2において、センサ1〜16は自動改札装置50の設置面(床面)から約90cmの高さに設置されており、センサ31〜34は同設置面から約70cmの高さに設置されており、センサ41,42は、同設置面から約40cmの高さに設置されている。但し、これらは一例であって、各センサの設置高さは必要に応じて最適な値に設定すればよい。
【0022】
図5は、自動改札装置50の電気的構成を示したブロック図である。71は自動改札装置50の動作を制御する制御部としてのCPUである。72はメモリから構成される記憶部であって、乗車媒体から読み取ったデータ等が一時的に格納される領域を備えたRAMと、後述する制御プログラムが格納されたフラッシュメモリと、自動改札装置50の稼働データ等を蓄積するEEPROMとを含んでいる。73は通行する人間の位置を管理するための管理テーブルであって、記憶部72の例えばEEPROMに設けられている。PRGは、自動改札装置50の動作を制御する制御プログラムであって、記憶部72のフラッシュメモリに格納されている。CPU71は、本発明の判定手段の一実施形態を構成し、CPU71と制御プログラムPRGとは、本発明の無札検知位置変更手段の一実施形態を構成する。
【0023】
74はゲート扉52,53を駆動する扉駆動部であって、扉開閉用のモータや、モータの駆動回路などから構成される。75は表示部であって、図1に示したランプ表示部55、メッセージ表示部56、小児/学生表示ランプ58および通行可否表示部60から構成される。76は上位装置であるホスト装置(図示省略)あるいは改札機監視盤(図示省略)との間で通信を行う上位通信部、77は自動改札装置50の各部に電源を供給する電源部である。78は人間検知部であって、図2に示したセンサ1〜16、21、22、31〜34、41、42から構成される。79はアンテナ54の動作を制御するアンテナ制御部であって、アンテナ54は非接触ICカードからなる非接触媒体81との間で無線通信を行い、非接触媒体81に記録されている乗車情報等のデータを非接触で読み取る。
【0024】
図6は、管理テーブル73の記憶内容の一例を示した図である。管理テーブル73には、ID番号73a、位置情報73b,73c、方向情報73d、接触情報73e、判定情報73f、大/小判別情報73g、通行情報73hなどが記録される。ID番号73aは、自動改札装置50へ進入した乗客1人毎に割当てられる識別番号である。位置情報73b,73cは、後述するステータスにより乗客の位置を表した情報であって、位置情報73bは今回(更新後)のステータスに基づく位置情報、位置情報73cは前回(更新前)のステータスに基づく位置情報である。方向情報73dは、乗客が自動改札装置50のいずれの方向から進入したかを表す情報であり、改集札両用機の場合は、改札側から進入したか集札側から進入したかを表す情報である。接触情報73eは、複数の乗客が通行中に接触した場合に、接触している人数(接触数)と、接触している順序(接触順)とを表す情報である。判定情報73fは、乗車券の判定に関する情報であり、1枚の乗車券の処理に対して割り当てられるシーケンス番号、乗車券の有効・無効の判定結果、および大人券・小児券の区別が含まれる。大/小判別情報73gは、図2の大人/小児センサ21,22の検出結果から得られる情報であって、乗客が大人であるか小児であるかを表す情報である。通行情報73hは、正常客とそれ以外の異常客に関する情報であって、乗客が乗車券を提示しなかった場合は無札客、乗車券が提示されたがそれが有効な乗車券でなかった場合(判定情報73fの判定結果が「無効」の場合)は無効客、進入が許されている側と反対の方向から進入した乗客の場合は逆進入客、乗客の所持する乗車券(非接触媒体81)と自動改札装置50との間で通信が途絶えたために券処理が終了していない場合は処理未了客として、それぞれのフラグがセットされ、いずれも異常客として取り扱われる。これらの場合以外は、すべて正常客として取り扱われる。以上のような管理テーブル73により、自動改札装置50を通行する人間の位置などが1人毎にリアルタイムに管理される。
【0025】
次に、上述した自動改札装置50における人間検知の原理を説明する。図7〜図9は、ステータスとその遷移を説明する図である。ステータスとは、複数個のセンサをグループ化し、各グループごとにセンサ位置に対応して割り当てた位置情報のことである。例えば、図7(a)のように上下に間隔を置いて設けられたセンサ1とセンサ31とが1グループを構成し、当該グループに対してステータスST1が割り当てられる。また、図7(b)のように隣接するセンサ1,2とセンサ31とが1グループを構成し、当該グループに対してステータスST2が割り当てられる。また、図7(c)のように隣接するセンサ2,3と、センサ32とが1グループを構成し、当該グループに対してステータスST3が割り当てられる。同様に、図7(d)のように隣接するセンサ3,4と、センサ32とが1グループを構成し、当該グループに対してステータスST4が割り当てられる。
【0026】
続くステータスST5〜ST13は、図7(e)〜(f)、図8(g)〜(l)、図9(m)に示したように割り当てられる。すなわち、隣接するセンサ2個が1グループを構成し、各グループに対してステータスST5、ST6、ST7、…ST13が順次割り当てられる。また、ステータスST14〜ST17は、ステータスST4〜ST1と同様に割り当てられる。すなわち、図9(n)のように隣接するセンサ13,14と、センサ33とが1グループを構成し、当該グループに対してステータスST14が割り当てられる。また、図9(o)のように隣接するセンサ14,15と、センサ33とが1グループを構成し、当該グループに対してステータスST15が割り当てられる。同様に、図9(p)のように隣接するセンサ15,16と、センサ34とが1グループを構成し、当該グループに対してステータスST16が割り当てられる。最後に、図9(q)のようにセンサ16とセンサ34とが1グループを構成し、当該グループに対してステータスST17が割り当てられる。
【0027】
CPU71は、人間検知部78におけるセンサ1〜16およびセンサ31〜34からの検知信号を監視して、1つのグループにおける複数個のセンサ全部が検知信号を出力している状態のとき、すなわち1グループ内のセンサの遮光状態のAND条件が成立しているときに、そのグループのステータスに人間が位置していると判定する。なお、1人の人間により遮光されるセンサの数は、その人間の胴体の幅により変化するが、以下では説明を簡単にするために、1人の人間により遮光されるセンサは隣接する2個のセンサのみと仮定する。
【0028】
今、自動改札装置50の入口側から乗客が進入してくる場合を考えると、最初に入口のセンサ1,31が同時に遮光状態となるから、この時点でCPU71は、人間の現在位置が図7(a)のステータスST1であると判定する。乗客が通路61を進むと、次にセンサ2が遮光状態となるが、前述したようにセンサ1とセンサ2との間隔は人間の胴体の前後幅より小さいため、センサ1,31は遮光状態を維持しており、センサ1,2、31が同時に遮光状態となり、各センサから検知信号が出力される。したがって、CPU71は、人間の現在位置が図7(b)のステータスST2であると判定する。
【0029】
さらに乗客が通路61を進むと、次にセンサ3,32が遮光状態となるが、センサ2とセンサ3との間隔は人間の胴体の前後幅より小さいため、センサ2は遮光状態を維持しており、センサ2,3,32が同時に遮光状態となり、各センサから検知信号が出力される。したがって、CPU71は、人間の現在位置が図7(c)のステータスST3であると判定する。同様に、乗客が通路61をさらに進むと、センサ3,4,32が同時に遮光状態となり、CPU71は人間の現在位置が図7(d)のステータスST4であると判定する。乗客が通路61をさらに進むと、センサ4,5が同時に遮光状態となり、CPU71は人間の現在位置が図7(e)のステータスST5であると判定する。
【0030】
以下同様にして、乗客が通路61を進むに伴って、ステータスはST6、ST7、…ST13と遷移してゆく(図7(f)〜図9(m))。そして、乗客が出口付近に近づくと、図9(n)〜(p)のように水平方向のセンサと上下方向のセンサとを含む3個のセンサ(13,14,33等)が同時に遮光状態となって、ステータスはST14、ST15、ST16と遷移する。最後に、乗客が出口に至ると図9(q)のように上下のセンサ16,34が同時に遮光状態となり、ステータスはST17と判定される。その後、乗客が出口を抜けると、センサ16,34は透光状態となり、CPU71は自動改札装置50から乗客が退出したと判定する。
【0031】
ところで、以上の過程において、CPU71はステータスST1を判定した時点で、自動改札装置50へ進入した乗客に対してID番号を割当て、管理テーブル73(図6)に、割当てたID番号73aを記録する。また、CPU71は、そのID番号の人の位置を前端ステータスと後端ステータスとで管理する。すなわち、入口から出口へ向う進行方向に人が通過する場合、センサが透光状態から遮光状態へ最初に変化する位置を前端ステータス、センサが遮光状態から透光状態へ最初に変化する位置を後端ステータスとする。例えば、図10において黒丸で示すセンサ9,10,11が人で遮光されている場合、前端ステータスはST11、後端ステータスはST10となる。なお、図10では2つのステータスにより通行人の前端と後端を管理する例を示したが、通行人の胴体幅が小さい場合は、図7〜図9の例のように1つのステータスで前端と後端とを管理できる場合もある。また、通行人の胴体幅が大きい場合は、3つ以上のステータスのうち、先頭と最後のステータスにより前端と後端を管理することになる。以上のような前端ステータスと後端ステータスは、管理テーブル73に位置情報73b,73cとして記録される。この場合、位置情報73bには最新のステータスが記録され、位置情報73cには1つ前のステータスが記録される。
【0032】
次に、ステータスの更新について説明する。ステータスは、必ず前進方向または後退方向へ1ずつ遷移するものとし、CPU71は、現在のステータスが1つ前または1つ後のグループのステータスへ遷移したことを判定したときに、ステータスを更新する。例えば、図11において、前端ステータスを例にとって説明すると、現在のステータスがST11である場合、次のステータスはST12(前進方向)かST10(後退方向)であるので、ステータスがST12またはST10へ遷移するのを待ち、いずれかのステータスへ遷移した時点で、ステータスST11はその遷移したステータスへ更新される。
【0033】
なお、前端ステータスがST1→ST2→ST3…と遷移し、続いて後端ステータスがST1→ST2と遷移したときに、CPU71は、1人の人間が自動改札装置50へ進入したと判断する。また、後端ステータスがST15→ST16→ST17と遷移した後、ST17が成立しなくなったとき、すなわちセンサ16,34の一方もしくは両方が透光状態になったときに、CPU71は、1人の人間が自動改札装置50から退出したと判断する。
【0034】
以上のように、上記実施形態においては、センサ1〜16の隣接するセンサが1人の人間を同時に検知するようにセンサ間隔(ここでは8cm)が設定されており、また、隣接するセンサを含む複数のセンサをグループ化し、各グループごとに位置情報としてのステータスを割当てている。このため、いずれかの隣接するセンサが必ず人間を検知し、人間の通行に伴ってステータスが順次遷移してゆくことから、この遷移をCPU71が追跡することによって、人間の位置をリアルタイムに管理することができる。また、前端ステータスと後端ステータスとにより、通行する人間の前端位置と後端位置とを管理するようにしているので、前端位置によりセンサ位置への到達を、また後端位置によりセンサ位置からの離脱をそれぞれ管理することができ、人間の位置を正確に検知することができる。
【0035】
次に、無札検知について説明する。図12は、無札検知位置を説明するためのステータス遷移図である。ここでは、図2の右方向から乗客が進入する場合を想定している。無札検知位置は、乗客が非接触媒体81をアンテナ54にかざさずに通行したか否かを判定する基準位置であり、通路の中央と入口との間に設定される。無札検知位置が通路の奥すぎると、前述したように、前客の空振り動作があった場合に、前客が無札検知位置に到達するまでに次客がかざした非接触媒体81によって前客の通行が許可されてしまい、次客が無札客とみなされて通行が禁止されるという不具合が発生する。これに対して、無札検知位置を上記のように通路の中央と入口との間に設定すれば、前客の空振り動作があった場合でも、前客が中央位置に達するより前の早い段階で前客の無札を検知できるので、次客が非接触媒体81をかざすより前に前客の無札を検知できることになり、上記のような不具合は生じない。なお、前客が無札検知位置に到達する前に次客が非接触媒体81をアンテナ54にかざそうとしても、前客が次客のすぐ前にいることから、次客は非接触媒体81をかざしにくくなるので、いずれにしても、次客の非接触媒体81によって前客の通行が許可される事態は発生しない。但し、無札検知位置が入口に寄りすぎてアンテナ54よりも手前に来てしまうと、胴体がアンテナ54の横に来た辺りで非接触媒体81をかざそうとする乗客が無札となり、不都合である。一方、非接触媒体81をかざす際の姿勢は、人によってまちまちであるため、実際には、手を前方に差し出すような姿勢から、アンテナ54へ伸ばす手が胴体に対して僅かに後方斜め(振り返り気味)となるような姿勢くらいまでは許容する必要がある。このため、図3で乗客の胴体の中心がアンテナ54の真横を僅かに越えた辺り、例えば前端ステータスがST5で、後端ステータスがST4となる位置までは、無札扱いとせずに非接触媒体81をアンテナ54へかざす動作を受け付ける必要がある。そこで、本実施形態では、以上のような条件を満たす無札検知位置の一例として、図12(a)のように、前端ステータスがST6に達し、かつ、後端ステータスがST5に達したときに、乗客が無札検知位置に達したと判定する。ここで、ステータスST6の位置は、本発明の第1の無札検知位置に相当し、これより入口側にあるステータスST5の位置は、本発明の第2の無札検知位置に相当する。また、CNTは通路の中央位置、ENTは通路の入口位置をそれぞれ表している。なお、図2の左方向から乗客が進入する場合についても、ステータス番号が変わるだけで上記と同様の原理に基づき無札検知位置の判定が行われる。なお、上記のように前端ステータスがST6、後端ステータスがST5という設定は一例であって、第1の無札検知位置および第2の無札検知位置の設定は、この例に限定されるものではなく、後述するように、設定変更による調整が可能である。
【0036】
ここで、例えば荷物を持った乗客に対して無札を判定する場合、乗客が荷物を振ったり前方に差し出したりして、先行する荷物が誤って人間の前端位置と判定され、前端ステータスがST6に達した場合であっても、図12(b)のように、後端ステータスがST4であったり、図12(c)のように、後端ステータスがST3である場合などには、乗客が無札検知位置に達したとは判定されず、乗客が進んで胴体の背面側に相当する後端ステータスがST5に達したときに、乗客が無札検知位置に達したと判定される。このように、前端ステータスと後端ステータスの両方から無札検知位置を判定することにより、先行する荷物の動きに影響されずに正確な判定が可能となる。同様のことは、乗客が手を振ったり前方に差し出したりした場合にもあてはまる。特に、非接触媒体81をアンテナ54にかざす際には、媒体を持った手を前方へ差し出すような動作となるため、人間の体よりも手が先行して検知されやすくなるが、この場合でも、上記のように前端ステータスと後端ステータスとにより無札検知位置を判定することで、手の動きに影響されずに正確な判定が可能となる。以上のようにして、上記実施形態によれば、荷物や手などを人間の胴体と誤検知することによる無札検知の発生を防止し、正確な無札判定処理を行うことができる。
【0037】
なお、上述した例においては、前端ステータスがST6に達したことと、後端ステータスがST5に達したこととが同タイミングで成立した場合に、無札検知位置へ達したと判定しているが、無札検知位置到達のステータスの遷移状況としては、これ以外の場合も考えられる。その一例を図13に示す。図13(a)において、例えば乗客の荷物の位置が前端ステータスST6であり、乗客の位置が後端ステータスST4であるとする。この状態から荷物が先行して体から離れると、(b)のように前端ステータスがST7に遷移し、その後乗客が荷物に追いつくと、(c)のように前端ステータスがST7、後端ステータスがST5になる。以上の過程では、図12(a)の状態が成立しないまま、前端ステータスがST7、後端ステータスがST5へ遷移しているが、図13(c)の時点では、図12(a)と同様にセンサ3が透光状態、センサ4〜6が遮光状態となるから、この時点で乗客が無札検知位置へ達したと判定する。すなわち、この場合は、前端ステータスのST6への到達と、後端ステータスのST5への到達とがタイミング的にずれただけであって、後端ステータスがST5へ到達した図13(c)の時点では、前端ステータスはST6へ到達済みでST6を通り越してST7まで進んでいると捉えることができる。したがって、図13のケースでは、前端ステータスがST6以降(この例の場合はST7)に達したという条件と、後端ステータスがST5以降(この例の場合はST5)に達したという条件とが両方成立したタイミングで、無札検知位置に達したと判定する。このように、図13は、前端ステータスの到達条件が先行したために、前端ステータスと後端ステータスのAND条件の成立にあたって、後端ステータスの到達を待つ場合の例である。
【0038】
図14は、自動改札装置50の動作を示したフローチャートであって、CPU71が制御プログラムPRGに従って実行する手順を表している。CPU71は、まず各センサの検知出力をチェックし(ステップS1)、検知出力の有無に基づいてステータスの遷移があったか否かを判定する(ステップS2)。ステータスの遷移がなければ(ステップS2:NO)、ステップS1へ戻ってセンサの検知出力のチェックを続ける。ステータスの遷移があれば(ステップS2:YES)、管理テーブル73の今回の位置情報73bと前回の位置情報73cとを更新する(ステップS3)。この場合、更新直前に今回の位置情報73bに記録されていた前端ステータスおよび後端ステータスは、前回の位置情報73cに移され、今回の位置情報73bには、常に最新の(現在の)前端ステータスおよび後端ステータスが記録される。
【0039】
次に、更新した今回の位置情報73bの前端および後端ステータスを参照して、乗客の現在位置が無札検知位置か否かを判定する(ステップS4)。前述のように、前端ステータスがST6以降に達し、かつ後端ステータスがST5以降に達した場合に乗客が無札検知位置へ来たと判定されるので、ステップS4では、この条件が成立しているか否かをチェックする。乗客の現在位置が無札検知位置でなければ(ステップS4:NO)、次に、乗客の現在位置が中央位置か否かを判定する(ステップS5)。本実施形態では、図12(a)においてセンサ7,8が共に遮光したとき、すなわち前端ステータスがST8に達したときに、中央位置CNTであると判定される。現在位置が中央位置でなければ(ステップS5:NO)、続いて退出したか否かを判定する(ステップS6)。前述したように、後端ステータスがST17へ遷移した後、センサ16,34の透光によりST17が成立しなくなったときに、退出したと判定される。退出がまだであれば(ステップS6:NO)、ステップS1へ戻って上述した手順を繰り返す。
【0040】
ステップS4において、現在位置が無札検知位置と判定されると(ステップS4:YES)、次に、乗車媒体(非接触媒体81)をアンテナ54が読み取って通行可否の判定がされたかどうかをチェックする(ステップS7)。乗車媒体がアンテナ54に正常にかざされておれば、乗車媒体に記録されている乗車区間等のデータが読み取られて通行可否が判定されるので(ステップS7:YES)、判定結果等を管理テーブル73に判定情報73fとして記録する(ステップS8)。一方、乗車媒体がアンテナ54にかざされなかったり、かざし方が適切でないために前述の空振り動作が発生した場合は、乗車媒体のデータが読み取られず判定が行われないので(ステップS7:NO)、当該乗客は無札客である(無札異常の発生)と判断して、管理テーブル73の通行情報73hにおける無札客フラグをONにするとともに、メッセージ表示部56に無札であることの案内表示をする(ステップS9)。このとき、表示とともに警報チャイムを鳴らすようにしてもよい。あるいは、案内表示に代えて、もしくは案内表示に加えて、音声によって無札であることを案内するようにしてもよい。ステップS8またはステップS9を実行した後は、ステップS1へ戻る。なお、ステップS7で無札と判定した段階では、まだゲート扉53は閉じられず、開状態を維持している。そして、メッセージ表示部56の案内表示により無札であることを知った乗客が、通路内を後退し入口側へ戻って乗車媒体をアンテナ54にかざし、その判定結果が正常であれば、乗客は通路を通ってゲート扉53が開いている出口から退出することができる。
【0041】
ここで、無札案内表示後、乗客が通路をどの程度の位置まで後退してから、やり直しを許すかは機器の仕様による。例えば、乗客が一旦通路から完全に出て乗車媒体のかざし動作をやり直せるような仕様にしてもよい。この場合は、乗客は再度通路に進入し直すことになるので、新規の通行者として割当てられた新しいID番号に基づいて管理テーブル73が新たに作成され、最初から動作をやり直すことになる。また、別の仕様として、乗客が通路から完全に出ずに少し戻った位置でかざし動作をやり直せるような仕様を採用してもよい。この場合は、乗客は通路から出ないので、以前の管理テーブル73が引き続き使用され、位置情報は引き続き管理されるが、通行情報は乗車媒体のかざし動作のやり直しにより、新たなデータとして記録される。なお、無札異常発生時には、一旦アンテナ54の通信を禁止し、乗客が所定の位置まで後退した時点で無札異常状態を解除し、アンテナ54の通信を再び有効にして、乗客のかざし動作のやり直しを受付けるようにする。このようにすれば、無札異常が発生した際に、後続の次客の乗車媒体(非接触媒体81)がアンテナ54にかざされて処理されてしまうような不都合を防ぐことができる。
【0042】
無札検知位置を通過した乗客が中央位置に到達すると(ステップS5:YES)、管理テーブル73の無札客フラグがONであるかどうかをみて、当該乗客が乗車媒体を所持しない無札者かどうかを判定する(ステップS10)。中央位置に到達した乗客が、メッセージ表示部56の案内表示を見ずに無札であることに気付かなかった乗客、あるいは案内表示を見たがそれを無視して通行しようとする乗客である場合は、管理テーブル73の無札客フラグがONであるため、無札者であると判断し(ステップS10:YES)、ゲート扉53を閉じて通行を禁止し(ステップS11)、ステップS1へ戻る。以後は、上述した処理と同じ処理を実行する。一方、中央位置に到達した乗客が、正常に乗車媒体をかざした乗客である場合は、無札客フラグがOFFであるため、無札者でないと判断し(ステップS10:NO)、通行を許可して(ゲート扉53を開いたままにして)ステップS1へ戻る。その後、ステップS2〜S5を経て、ステップS6で退出したことが判定されると(ステップS6:YES)、処理を終了する。
【0043】
上述した実施形態において、例えば、前端ステータスがST6、後端ステータスがST5の条件で無札検知位置の判定を行う場合は、センサ4,5,6が無札検知用センサとして設定される(センサ11,12,13も同様)。しかしながら、無札検知位置を事後的に変更する必要が生じることがある。例えば、乗客の通行速度が想定された速度よりも速い場合は、乗車媒体の判定結果が出る前に乗客が無札検知位置に到達してしまい、無札客と誤判定する可能性が高くなるため、無札検知位置を中央寄りに移動させる必要がある。また、例えば、非接触媒体81をアンテナ54にかざす際に、振り返りの度合いの大きな乗客、すなわちアンテナ54へ伸ばす手が胴体に対してかなりの角度だけ後方斜めとなる乗客が予想以上に多い場合にも、無札検知位置を中央寄りに移動させる調整が必要となる。また、例えば、乗客の通行速度が想定された速度よりも遅く、乗客と乗客との間隔が狭い場合は、前客が空振り動作をしたときに、前客が無札検知位置に到達するまでに次客が乗車媒体をかざすことで、前述のように前客の通行が許可され、次客の通行が禁止される可能性が高くなるため、無札検知位置を入口寄りに移動させる必要がある。このような場合、従来では無札検知位置にセンサが1個ないし数個しか設けられていないので、無札検知位置が固定され任意に変更することはできなかったが、本発明の上記実施形態によれば、センサ1〜16が短い間隔で列状に配列されているので、これらのセンサの中から無札検知用に用いるセンサをソフトウェア上で指定するだけで、無札検知位置を容易に変更することができる。具体的には、例えば制御プログラムPRG(図5)におけるパラメータなどを変更することにより、任意のセンサを無札検知用センサとして設定することが可能であり、これによって無札検知位置は、設定された無札検知用センサに対応した位置に自動的に変更される。なお、パラメータの変更は、自動改札装置50に設けられた保守操作部を操作することにより行う。保守操作部は、例えばメッセージ表示部56の近傍にあるスライドドア(図示省略)の下に配置され、スライドドアを開けて操作を行う。この場合、メッセージ表示部56を保守用表示パネルに兼用することで、表示部56の画面においてパラメータを設定することができる。また、保守操作部からの入力に代えて、ホスト装置あるいは改札機監視盤から上位通信部76(図2)を介してパラメータを取得することにより、パラメータの変更を行うようにしてもよい。
【0044】
また、上記実施形態では、前述したように人間の前端位置と後端位置の双方が所定のステータス(ST6,ST5等)へ到達したときに、はじめて無札客か否かの判定を行うようにしているので、前端位置だけで無札客の判定を行う場合に比べて、荷物等の誤検知に基因する不必要な無札検知の発生が防止され、正確な無札処理を行うことができる。
【0045】
さらに、上記実施形態においては、無札検知のタイミングと扉開閉のタイミングとを切り離し、無札検知位置で無札客であることが判定されても、その時点ではゲート扉53を閉じず、当該無札客が中央位置CNTまで進んだ時点で(ステータスST8)、ゲート扉53を閉じて通行を禁止するようにしている。このため、真に通行を禁止する必要のある乗客に対してのみゲート扉53が閉じられ、無札検知位置から入口側に戻った乗客に対してはゲート扉53は閉じられないので、扉の無駄な開閉動作がなくなり、扉開閉回数を最小限に抑えることで扉開閉機構の保守費用を低減することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、通行方向に列状に配列された複数のセンサのうち、所定のセンサを無札検知用センサとするとともに、通路の中央と入口との間で複数のセンサから無札検知用センサを任意に指定することで、無札検知位置を容易に変更することができる。
【0047】
また、前端位置と後端位置とに基づいて無札検知位置を決定することにより、荷物等の誤検知による不必要な無札検知の発生を防止して、無札処理を正確に行うことができる。
【0048】
また、無札検知のタイミングと扉開閉のタイミングとを切り離すことで、扉の無駄な開閉動作がなくなり、扉の開閉回数を最小限に抑えて保守費用を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動改札装置の斜視図である。
【図2】同自動改札装置を示した側面図である。
【図3】同自動改札装置を示した上面図である。
【図4】同自動改札装置を示した正面図である。
【図5】同自動改札装置の電気的構成を示したブロック図である。
【図6】管理テーブルの記憶内容の一例を示した図である。
【図7】ステータスとその遷移を説明する図である。
【図8】ステータスとその遷移を説明する図である。
【図9】ステータスとその遷移を説明する図である。
【図10】前端ステータスおよび後端ステータスを説明する図である。
【図11】ステータスの更新を説明する図である。
【図12】無札検知位置を説明するためのステータス遷移図である。
【図13】無札検知位置を説明するためのステータス遷移図である。
【図14】自動改札装置の動作を示したフローチャートである。
【図15】従来の自動改札装置の一例を示した概略側面図である。
【符号の説明】
1〜16 センサ
31〜34 センサ
50 自動改札装置
52,53 ゲート扉
71 CPU
72 記憶部
73 管理テーブル
78 人間検知部
ST1〜ST17 ステータス
PRG プログラム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automatic ticket gate apparatus installed at a railway station or the like.
[0002]
[Prior art]
FIG. 15 is a schematic side view showing an example of a conventional automatic ticket gate. The
[0003]
When the
[0004]
By the way, if the passenger does not insert the boarding medium into the ticket slot, or if the passenger does not hold the boarding medium over the antenna section, the passenger is a ticketless passenger, so the gate door is closed and the passenger is not allowed to pass. It is necessary to ban. Therefore, in the automatic
[0005]
On the other hand,
[0006]
[Patent Document 1]
JP 11-312259 A (paragraphs 0014 and 0020, FIG. 1)
[Patent Document 2]
JP 11-328452 (paragraphs 0015 and 0021, FIG. 1)
[Patent Document 3]
JP-A-10-188060 (paragraphs 0032 and 0061, FIGS. 4 and 5)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional automatic
[0008]
On the other hand, as in
[0009]
First, because there are one or several no-card detection sensors, the no-card detection position is fixed by the sensor mounting position, and the no-card detection position is adjusted after the automatic ticket gate is installed. I can't do it. Second, when the no-tag detection sensor detects a passenger with luggage, if the luggage is shaken or pushed forward, the person will not be at the no-card detection position. When a load is detected, it is determined that the customer is a billless customer, the frequency of occurrence of unnecessary billless detection increases, and the smooth passage of passengers is hindered. Thirdly, when the passenger notices that there are no bills and returns to the entrance side without going to the center position, the gateless detection sensor detects the no bills even though the gate door does not need to be closed. Since the gate door is closed, unnecessary opening and closing of the door increases, and maintenance costs for inspection and repair of the door opening and closing mechanism, parts replacement, and the like increase.
[0010]
The present invention solves the above-mentioned problems, and an object of the present invention is to provide an automatic ticket gate apparatus capable of easily changing the setting of the no-tag detection position. Another object of the present invention is to provide an automatic ticket gate apparatus that can accurately perform a billless process without erroneous detection due to luggage or the like. Still another object of the present invention is to provide an automatic ticket gate apparatus that can reduce maintenance costs by eliminating unnecessary door opening and closing operations.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, in an automatic ticket gate device that controls the opening and closing of the gate door by determining the suitability of the boarding medium, and permits or prohibits the passage, the detection means comprising a plurality of sensors arranged in a row in the passage direction, Determining means for determining whether or not the customer is a billless customer, and a billless detection position changing unit for changing the billless detection position set between the center of the passage and the entrance. The sensor interval is set so that the sensors adjacent to the detection means simultaneously detect one person, and the sensor corresponding to the no-tag detection position constitutes a no-card detection sensor. The determination means determines that the current position of the passenger is the tagless detection position when the tagless detection sensor outputs a predetermined human detection signal, and when the boarding medium is not presented at that time, It is determined that the passenger is a billless customer. The no-tag detection position changing means changes the no-card detection position by designating an arbitrary sensor among the sensors between the center of the passage and the entrance as the no-card detection sensor.
[0012]
By doing so, the sensor used for the no-tag detection can be freely selected on the software from the sensors arranged in a row at short intervals. It is not fixed depending on the sensor mounting position, and even after the automatic ticket gate is installed, it can be easily changed according to the model and the local situation. The “row” as used in the present invention refers to a case where a plurality of sensors are alternately arranged in a staggered manner in addition to a case where a plurality of sensors are arranged in a straight line. It also includes the case where they are arranged in a shape. Moreover, the case where the height from the floor surface of some sensors among a plurality of sensors is shifted in the vertical direction is also included.
[0013]
In the present invention, as the no-tag detection position, the first no-card detection position and the second no-card detection position on the entrance side are set, and the front end position and the rear end position of the human are detected by the detection means. To track and detect. Aside from hand tracking and mistracking due to luggage, tracking the front end position corresponds to tracking the front side of the fuselage, and tracking the rear end position corresponds to tracking the back side of the fuselage. Then, the determination means determines whether the person is a no-card customer on the condition that the front end position of the human has reached the first no-tag detection position and the rear-end position has reached the second no-tag detection position. Make a decision. According to this, even if it is determined that the preceding baggage or the like is erroneously determined as the front end position of the person, and this front end position has reached the first no-tag detection position, the rear end position of the human (the rear side of the fuselage) ) Does not reach the second no-tag detection position, it is not determined whether or not it is a no-card customer. Accordingly, it is possible to prevent unnecessary occurrence of no tag detection due to the preceding luggage or hand, and to accurately perform the no tag determination process.
[0014]
Further, in the present invention, after the determination means determines that the customer is a billless customer, the gate door is opened until the billless customer advances through the passage and reaches a predetermined position, and the billless customer is placed in the predetermined position. When the detection means detects that it has reached, the gate door is closed. In this way, by separating the billless detection timing from the door opening / closing timing, even if the passenger is determined to be billless, the passenger moves backward from the billless detection position in the passage and returns to the entrance side. The gate door will not be closed, and only passengers who have passed the no-tag detection position to the specified position (for example, the center position) will be closed and traffic will be prohibited. As a result, the number of times the door is opened and closed can be minimized, thereby reducing the maintenance cost of the door opening and closing mechanism.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIGS. 1 to 4 are views showing an automatic ticket gate according to an embodiment of the present invention. FIG. 1 is a perspective view, FIG. 2 is a side view, FIG. 3 is a top view, and FIG. 1, 3, and 4, 50 is an automatic ticket gate device, 51 is a main body of the automatic
[0016]
The
[0017]
FIG. 2 is a side view showing a state in which the
[0018]
In addition, the detection means of this invention is not limited to the sensors 1-16 shown here, For example, a reflection type optical sensor can also be used as a detection means. In FIG. 2, 16
[0019]
[0020]
In FIG. 2, 31, 32, 41 are door part child detection sensors provided in the vicinity of the entrance of the
[0021]
In FIG. 2, the
[0022]
FIG. 5 is a block diagram showing the electrical configuration of the
[0023]
[0024]
FIG. 6 is a diagram showing an example of the contents stored in the management table 73. In the management table 73, an
[0025]
Next, the principle of human detection in the
[0026]
The following statuses ST5 to ST13 are assigned as shown in FIGS. 7 (e) to (f), FIGS. 8 (g) to (l), and FIG. 9 (m). That is, two adjacent sensors constitute one group, and statuses ST5, ST6, ST7,... ST13 are sequentially assigned to each group. In addition, statuses ST14 to ST17 are assigned in the same manner as statuses ST4 to ST1. That is, as shown in FIG. 9 (n), the
[0027]
The CPU 71 monitors the detection signals from the
[0028]
Considering the case where a passenger enters from the entrance side of the
[0029]
When the passenger further proceeds through the
[0030]
Similarly, as the passenger advances through the
[0031]
By the way, in the above process, when the CPU 71 determines the status ST1, the CPU 71 assigns an ID number to the passenger who has entered the
[0032]
Next, status update will be described. The status always transitions one by one in the forward direction or the backward direction, and the CPU 71 updates the status when it is determined that the current status has transitioned to the status of the previous group or the next group. For example, in FIG. 11, the front end status will be described as an example. When the current status is ST11, the next status is ST12 (forward direction) or ST10 (reverse direction), so the status transits to ST12 or ST10. When the status changes to one of the statuses, the status ST11 is updated to the changed status.
[0033]
When the front end status changes from ST1 to ST2 to ST3, and then the rear end status changes from ST1 to ST2, the CPU 71 determines that one person has entered the automatic
[0034]
As described above, in the above-described embodiment, the sensor interval (here, 8 cm) is set so that the adjacent sensors of the
[0035]
Next, no-tag detection will be described. FIG. 12 is a status transition diagram for explaining the no-tag detection position. Here, the case where a passenger enters from the right direction of FIG. 2 is assumed. The no-tag detection position is a reference position for determining whether or not the passenger has passed the
[0036]
Here, for example, when determining a no-sign for a passenger with a baggage, the passenger shakes the baggage or puts it forward, and the preceding baggage is erroneously determined to be the front end position of the person, and the front end status is ST6. Even when the rear end status is ST4 as shown in FIG. 12B or when the rear end status is ST3 as shown in FIG. It is not determined that the no-tag detection position has been reached, and it is determined that the passenger has reached the no-card detection position when the passenger advances and the rear end status corresponding to the rear side of the fuselage reaches ST5. Thus, by determining the no-tag detection position from both the front end status and the rear end status, it is possible to make an accurate determination without being affected by the movement of the preceding package. The same applies when a passenger shakes his hand or puts it forward. In particular, when the
[0037]
In the above-described example, when the front end status has reached ST6 and the rear end status has reached ST5, it is determined that the no-card detection position has been reached. The status transition status for reaching the no-tag detection position may be considered in other cases. An example is shown in FIG. In FIG. 13A, for example, it is assumed that the position of the passenger's luggage is the front end status ST6 and the position of the passenger is the rear end status ST4. When the baggage precedes and leaves the body from this state, the front end status transitions to ST7 as shown in (b), and then the passenger catches up with the baggage, as shown in (c), the front end status is ST7 and the rear end status is changed to ST7. It becomes ST5. In the above process, the front end status transitions to ST7 and the rear end status transitions to ST5 without establishing the state of FIG. 12A, but at the time of FIG. 13C, it is the same as FIG. 12A. Therefore, it is determined that the passenger has reached the no-tag detection position at this time. That is, in this case, the arrival of the front end status to ST6 and the arrival of the rear end status to ST5 are only shifted in timing, and the time of FIG. 13C when the rear end status reaches ST5. Then, it can be understood that the front end status has reached ST6, has passed ST6, and has advanced to ST7. Therefore, in the case of FIG. 13, both the condition that the front end status has reached ST6 and later (ST7 in this example) and the condition that the rear end status has reached ST5 and later (ST5 in this example) are both. It is determined that the billless detection position has been reached at the time when it is established. Thus, FIG. 13 is an example of waiting for the arrival of the rear end status when the AND condition of the front end status and the rear end status is satisfied because the front end status arrival condition precedes.
[0038]
FIG. 14 is a flowchart showing the operation of the
[0039]
Next, with reference to the front end and rear end statuses of the updated
[0040]
If it is determined in step S4 that the current position is the no-tag detection position (step S4: YES), then it is checked whether or not the passage is determined by the
[0041]
Here, after displaying the billless guidance, it is up to the position of the passenger that the passenger moves backward in the aisle, and whether or not the redo is permitted depends on the specifications of the device. For example, the specification may be such that the passenger can once get out of the passage completely and restart the ride medium. In this case, since the passenger enters the passage again, the management table 73 is newly created based on the new ID number assigned as a new passerby, and the operation is restarted from the beginning. In addition, as another specification, a specification may be adopted in which the passenger can perform the holding operation again at a position where the passenger has returned slightly without completely exiting the passage. In this case, since the passenger does not leave the passage, the previous management table 73 is continuously used and the position information is continuously managed. However, the traffic information is recorded as new data by performing the holding operation of the riding medium again. . When a no-card abnormality occurs, the communication of the
[0042]
When the passenger who has passed through the no-tag detection position reaches the center position (step S5: YES), it is checked whether the no-card passenger flag in the management table 73 is ON, and whether the passenger has no boarding medium. It is determined whether or not (step S10). When the passenger who has reached the center position is a passenger who has not noticed that the
[0043]
In the embodiment described above, for example, when the no-tag detection position is determined under the condition that the front end status is ST6 and the rear end status is ST5, the
[0044]
In the above embodiment, as described above, when both the front end position and the rear end position of the human have reached a predetermined status (ST6, ST5, etc.), it is determined whether or not the customer is a billless customer. Therefore, compared with the case where the determination of the no-tag customer is made only at the front end position, unnecessary no-tag detection caused by erroneous detection of the baggage etc. is prevented, and the accurate no-tag processing can be performed. .
[0045]
Furthermore, in the above-described embodiment, the timing of the no-tag detection is separated from the timing of opening and closing the door, and even if it is determined that the customer is a no-card customer at the no-card detection position, the
[0046]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, among a plurality of sensors arranged in a line in the direction of travel, a predetermined sensor is used as a tagless detection sensor, and a plurality of sensors are provided between the center of the passage and the entrance. By arbitrarily designating a sensor for no tag detection from these sensors, the position for detecting the no tag can be easily changed.
[0047]
In addition, by determining the no-tag detection position based on the front end position and the rear end position, it is possible to prevent unnecessary occurrence of no-tag detection due to erroneous detection of luggage, etc. it can.
[0048]
Also, by separating the billless detection timing from the door opening / closing timing, there is no unnecessary opening / closing operation of the door, and the maintenance cost can be reduced by minimizing the number of times the door is opened / closed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an automatic ticket gate according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view showing the automatic ticket gate apparatus.
FIG. 3 is a top view showing the automatic ticket gate.
FIG. 4 is a front view showing the automatic ticket gate apparatus.
FIG. 5 is a block diagram showing an electrical configuration of the automatic ticket gate apparatus.
FIG. 6 is a diagram showing an example of storage contents of a management table.
FIG. 7 is a diagram illustrating a status and its transition.
FIG. 8 is a diagram illustrating a status and its transition.
FIG. 9 is a diagram for explaining statuses and their transitions;
FIG. 10 is a diagram illustrating a front end status and a rear end status.
FIG. 11 is a diagram illustrating status update.
FIG. 12 is a status transition diagram for explaining a no-tag detection position.
FIG. 13 is a status transition diagram for explaining a no-tag detection position.
FIG. 14 is a flowchart showing the operation of the automatic ticket gate apparatus.
FIG. 15 is a schematic side view showing an example of a conventional automatic ticket gate apparatus.
[Explanation of symbols]
1-16 sensors
31-34 sensor
50 Automatic ticket gate
52,53 Gate door
71 CPU
72 Memory unit
73 Management table
78 Human detection unit
ST1 to ST17 status
PRG program
Claims (3)
通行方向に列状に配列された複数のセンサからなり、隣接するセンサが1人の人間を同時に検知するようにセンサ間隔が設定されているとともに、前記複数のセンサのうち通路の中央と入口との間に設定された無札検知位置に対応するセンサが無札検知用センサを構成している検知手段と、
前記無札検知用センサが所定の人間検知信号を出力したときに、乗客の現在位置が無札検知位置であると判定するとともに、その時点で乗車媒体が提示されていないときに、当該乗客が無札客であると判定する判定手段と、
通路の中央と入口との間にあるセンサのうち、任意のセンサを無札検知用センサに指定することにより無札検知位置を変更する無札検知位置変更手段と、
を備えたことを特徴とする自動改札装置。In the automatic ticket gate device that controls the opening and closing of the gate door by judging the suitability of the boarding medium, allowing or prohibiting passage,
It is composed of a plurality of sensors arranged in a row in the direction of travel, and the sensor interval is set so that adjacent sensors detect one person at the same time. Detecting means in which the sensor corresponding to the no-tag detection position set during the period constitutes a no-card detection sensor;
When the no-tag detection sensor outputs a predetermined human detection signal, it is determined that the current position of the passenger is the no-card detection position, and when the boarding medium is not presented at that time, the passenger A determination means for determining that the customer is a billless customer;
A no-tag detection position changing means for changing the no-card detection position by designating an arbitrary sensor as a no-card detection sensor among the sensors between the center of the passage and the entrance,
An automatic ticket gate characterized by comprising:
前記無札検知位置として、第1の無札検知位置と、これより入口側にある第2の無札検知位置とを設定し、
前記検知手段は、人間の前端位置と後端位置とを追跡して検知し、
前記判定手段は、人間の前端位置が第1の無札検知位置に到達し、かつ、後端位置が第2の無札検知位置に到達したことを条件として、無札客か否かの判定を行うことを特徴とする自動改札装置。In the automatic ticket gate apparatus according to claim 1,
As the no-card detection position, a first no-card detection position and a second no-card detection position on the entrance side from this,
The detection means tracks and detects a human front end position and a rear end position,
The determination means determines whether or not the customer is a billless customer on the condition that the front end position of the human has reached the first tagless detection position and the rear end position has reached the second tagless detection position. Automatic ticket gate device characterized by performing.
前記判定手段が無札客であることを判定した後、当該無札客が通路を進んで所定位置に達するまではゲート扉を開いておき、当該無札客が所定位置に達したことを前記検知手段が検知したときにゲート扉を閉じることを特徴とする自動改札装置。In the automatic ticket gate according to claim 1 or 2,
After the determination means determines that it is a billless customer, the gate door is opened until the billless customer advances through the passage and reaches a predetermined position, and the fact that the billless customer has reached the predetermined position An automatic ticket gate device that closes a gate door when a detection means detects it.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003180245A JP3952999B2 (en) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | Automatic ticket gate |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003180245A JP3952999B2 (en) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | Automatic ticket gate |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005018286A JP2005018286A (en) | 2005-01-20 |
JP3952999B2 true JP3952999B2 (en) | 2007-08-01 |
Family
ID=34181328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003180245A Expired - Lifetime JP3952999B2 (en) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | Automatic ticket gate |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3952999B2 (en) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5322372B2 (en) * | 2006-03-06 | 2013-10-23 | 株式会社東芝 | Automatic ticket gate |
JP5057759B2 (en) * | 2006-12-01 | 2012-10-24 | 株式会社東芝 | Automatic ticket gate apparatus and automatic ticket gate method |
JP5057760B2 (en) * | 2006-12-01 | 2012-10-24 | 株式会社東芝 | Automatic ticket gate apparatus and automatic ticket gate method |
US20110004446A1 (en) * | 2008-12-15 | 2011-01-06 | Accenture Global Services Gmbh | Intelligent network |
JP5361317B2 (en) * | 2008-10-02 | 2013-12-04 | 株式会社東芝 | Automatic ticket gate |
KR101066290B1 (en) * | 2011-02-16 | 2011-09-20 | 윤일식 | Non-toutch type selection switch |
KR101474213B1 (en) * | 2013-05-28 | 2014-12-17 | 주식회사 푸른기술 | Access gate operating equipment |
CN110827417B (en) * | 2019-12-17 | 2024-09-17 | 中国民用航空林芝站安全检查站 | Equipment for stamping check stamp on ticket and stamping method of equipment |
-
2003
- 2003-06-24 JP JP2003180245A patent/JP3952999B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005018286A (en) | 2005-01-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4111069B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP4029403B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP5057759B2 (en) | Automatic ticket gate apparatus and automatic ticket gate method | |
JP3952999B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP5322372B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP4640394B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP4697238B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP5487244B2 (en) | Automatic ticket gate apparatus and automatic ticket gate method | |
JP5057760B2 (en) | Automatic ticket gate apparatus and automatic ticket gate method | |
JP5547232B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP5459687B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP5305874B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP5514238B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP2004220525A (en) | Automatic gate machine | |
JP5305562B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP5487245B2 (en) | Automatic ticket gate method and automatic ticket gate apparatus | |
JP5487243B2 (en) | Automatic ticket gate method and automatic ticket gate apparatus | |
JP2000099776A (en) | Automatic ticket examination device | |
JP5361317B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP3728863B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP3637093B2 (en) | Automatic ticket gate | |
JP2014029731A (en) | Passage determination device | |
JP2008146433A (en) | Passage controller | |
JP2010079717A (en) | Automatic ticket gate device, and method for controlling gate door of automatic ticket gate device | |
JP2010140439A (en) | Automatic ticket gate device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070410 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070423 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3952999 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511 Year of fee payment: 7 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |