JP3952839B2 - Vehicle seat belt device and method of assembling the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、乗員を拘束するシートベルトのアンカを、車両の前後方向に移動させるスライドレールを有し、このスライドレールの前端部および後端部の双方が車体に取付けられるような車両用シートベルト装置およびその組付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗員を拘束するシートベルトのアンカを、車両の前後方向に移動させるスライドレールを備えたものとしては、実開昭59−131346号公報に開示されたシートベルト装置がある。
【0003】
すなわち、レール本体の前部に略C字状にに湾曲した前方湾曲部を一体形成し、レール本体の後部に逆C字状に湾曲した後方湾曲部を一体形成したスライドレールを設け、このスライドレールを、ボルト等の取付け部材を用いてサイドシルインナに取付け、このスライドレールによりシートベルトのアンカを車両の前後方向に移動させて、後席への乗降性と前席シートベルトの拘束特性との双方を満足させるように構成したものである。
【0004】
この従来構造においては、上記スライドレールの車両前後方向の長さが比較的短いため、特に組付け性を考慮した構造を採用する必要はないが、観音開き構造のドアを備えた車両用シートベルト装置のように、スライドレールの前端部がフロントシートの後部近傍に位置し、スライドレールの後端部がリヤシート下方のリヤフロアに取付けられるという前後長の長いスライドレールを採用する場合には、次のような問題点があった。
【0005】
つまり、上述のスライドレールの前後両端部をリヤドアおよびシートの組付けに先立って、先行して車体に取付けると、前席乗員拘束用のシートベルトはリヤドアに内蔵されているので、このリヤドアが存在しない以上、シートベルトのアンカをスライドレールに通すことができず、仮に、リヤドアをリヤシートよりも先に車体に組付けた場合には、リヤドアがじゃまになってリヤシートを車室内へ挿入することが不可能となる。
【0006】
一方、リヤシート、フロントシートを組付け、次に前後の各ドアを車体に組付け、一番最後に上記スライドレールをボディに取付けることも考えられるが、このスライドレールの前端部はサイドシルインナまたはシートブラケットに取付けられ、スライドレールの後端部はリヤシート下方のリヤフロアに取付けられる関係上、特にスライドレールのリヤ取付け側の取付けスペースが狭小で、作業性が極めて悪いので、円滑な組付け作業性が阻害さる問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、スライドレールのリヤ取付け部を、そのフロント取付け部の非固定状態下で上下方向および車幅方向(水平方向)に回動可能に、かつ車体側壁より内側のリヤシート下方のフロアにがたつき吸収機構を介して取付けることで、スライドレールの取付け自由度の拡大を図ることができ、しかも組付け後のがたつきを防止することができる車両用シートベルト装置の提供を目的とする。
【0008】
この発明はまた、スライドレールの前後の取付け部、リヤシート、フロントシート、ドアおよびシートベルトのアンカを特異な組付け順序で組付けることにより、これら各要素を手順よく組付けることができ、特に、シートが取付けられるスペース的に制限された部分にスライドレールを取付けることができる車両用シートベルト装置の組付け方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両用シートベルト装置は、シートベルトのアンカを移動させるスライドレールを有し、上記スライドレールの前後両端部が車体に取付けられる車両用シートベルト装置であって、上記スライドレールのリヤ取付け部がスライドレールのフロント取付け部の非固定状態下で上下方向および車幅方向に回動可能かつ車体側壁から所定距離内側のリヤシート下方のリヤフロアに、がたつき吸収機構を介して取付けられ、上記スライドレールのリヤ取付け部を車体に取付ける取付け手段を設け、上記取付け手段は、上記スライドレールのリヤ取付け部を上下左右に回動させるために、該リヤ取付け部を取付け手段の軸方向にも回動可能に軸支し、上記がたつき吸収機構は、上記取付け手段と上記スライドレールのリヤ取付け部との間に設けられ、かつ該取付け手段の軸方向に該リヤ取付け部を付勢して、該軸方向へのリヤ取付け部の回動を許容しつつ軸方向のがたつきを吸収するように構成したものである。
【0010】
上記構成によれば、スライドレールのリヤ取付け部をリヤフロアに取付け、そのフロント取付け部が未だ固定されていない非固定状態下にあっては、該スライドレールはリヤ取付け部を支点として上下方向および車幅方向(水平方向)に回動できるので、このスライドレールの取付け自由度の拡大を図ることができる。
【0011】
しかも、上述のスライドレールのリヤ取付け部は、がたつき吸収機構を介してリヤシート下方のリヤフロアに取付けられるので、組付け後におけるスライドレールのがたつきを確実に防止することができる。
【0012】
この発明の一実施態様においては、上記スライドレールのフロント取付け部はフロントシートの車外側後部が取付くサイドシルインナに設けられたシートブラケットの上方近傍のサイドシルに取付けられるものである。
上記構成によれば、組付け性の悪化を招くことなく、スライドレール前部の取付け剛性の向上を図ることができる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記スライドレールのフロント取付け部がフロントシート下方に取付けられた乗員検知手段の上方側に取付けられるものである。
上記構成によれば、乗員の荷重を検知する乗員検知手段の上方側にスライドレールのフロント取付け部を取付けるので、組付け性の悪化を招くことなく、荷重検知性能に影響を与えない組付けができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記スライドレールのリヤ取付け部は段付きボルトによりリヤフロアに取付けられるように構成され、上記スライドレールのリヤ取付け部には取付け孔が設けられ、上記取付け手段は段付きボルトの頭部と、スライドレールのリヤ取付け部の取付け孔に挿通される頭部より小径の段部と、を備え、上記がたつき吸収機構 を構成するスプリングワッシャは、上記段部に挿通され、上記段付きボルトの頭部と上記スライドレールのリヤ取付け部との間部分に設けられたものである。
【0015】
上記構成によれば、スライドレールのリヤ取付部をリヤフロアに取付けられる取付手段としての段付きボルトを採用し、がたつき吸収機構にはスプリングワッシャを採用したので、簡単な構造でありながら、上下方向および車幅方向の回動機能と、組付け後におけるスライドレールのがたつき吸収機能とを確保することができる。
【0016】
この発明の一実施態様においては、上記段付きボルトは段部下部のネジ部に固定されたワッシャと、該ワッシャ上部に設けられたワッシャより小径のスペーサとを備えたものである。
【0017】
上記構成によれば、上述のスペーサを設けたことにより、スプリングワッシャの大型化を招くことなく、既存のスプリングワッシャを有効利用して、その反発力にて組付け後におけるスライドレールのがたつきを確実に吸収することができる。
【0018】
また、スライドレール後端の位置をスペーサの高さ分フロア面から上げることができ、スライドレールを前傾姿勢にすることが可能となり、スペーサを小径にすることでスライドレール後端を起点として前方側がサイドシル上面部より上方になるよう大きく回動できるものである。
【0019】
この発明による車両用シートベルト装置の組付け方法は、シートベルトのアンカを移動させるスライドレールを備えた車両用シートベルト装置の組付け方法であって、上記スライドレールのリヤ取付け部を、スライドレールのフロント取付け部が上方向および車幅方向外方に回動可能で、かつドア開口部から車外側に導出可能となるよう車体側壁から所定距離内側のリヤシート下方のリヤフロアに、がたつき吸収機構を介して組付けるリヤ側組付け工程と、スライドレールのフロント取付け部をドア開口部から車外側に移動させる外方移動工程と、リヤシートおよびフロントシートを車体に取付けるシート取付け工程と、スライドレールのフロント取付け部を車室内側に移動させる内方移動工程と、シートベルトのリトラクタが内蔵されたドアを車体に組付けるドア組付け工程と、シートベルトのアンカをスライドレールのフロント取付け部から該レールに通し、スライドレールのフロント取付け部を車体側の所定部に組付けるフロント側組付け工程とを備えたものである。
【0020】
上記構成によれば、リヤ側組付け工程で、スライドレールのフロント取付け部が未だ固定されていない状態下において該フロント取付け部が上方向および車幅方向外方に回動できて、ドア開口部から車外側へ導出し得るようにスライドレールのリヤ取付け部ががたつき吸収機構を介してリヤシート下方のリヤフロアに組付けられる。
【0021】
次の外方移動工程で、スライドレールのフロント取付け部がドア開口部から車外側に移動させられる。
次のシート取付け工程で、車体に対してリヤシートおよびフロントシートが取付けられる。
【0022】
次の内方移動工程で、一旦車外側に移動させたスライドレールのフロント取付け部を車室内側に移動させる。
次のドア組付け工程で、シートベルトのリトラクタが内蔵されたドアを車体に組付ける。
【0023】
次のフロント側組付け工程で、シートベルトのアンカをスライドレールのフロント取付け部(この時点ではフロント取付け部は非固定状態にある)から該レールに通した後に、このスライドレールのフロント取付け部を車体側の所定部に組付ける。
【0024】
このように、スライドレールの前後の取付け部、リヤシート、フロントシート、ドアおよびシートベルトのアンカを上述の特異な組付け順序で組付けるので、これら各要素を手順よく組付けることができ、特に、シートが取付けられる制約されたスペース部分に上記スライドレールを良好に取付けることができる。
【0025】
この発明の一実施態様においては、上記フロントシートの車外側後部はサイドシルに設けられたシートブラケットに取付けられ、スライドレールのフロント取付け部は上記シートブラケットの上方近傍のサイドシルに組付けられるものである。
上記構成によれば、スライドレールのフロント取付け部を上記サイドシルに組付けるので、その組付け剛性の向上を図ることができる。
【0026】
この発明の一実施態様においては、上記車体側の所定部は、シート下方に取付けられる乗員検知手段の上方側に設定されたものである。
上記構成によれば、乗員の荷重を検知する乗員検知手段の上方側にスライドレールのフロント取付け部を取付けるので、荷重検知性能に影響を与えない組付けができる。
【0027】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用シートベルト装置およびその組付け方法を示すが、まず図1〜図4を参照して車体構造およびドア構造について説明する。
【0028】
図1、図3に示すように車両1の車体側面には、フロントドア2とリヤドア3とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア2の前端部とリヤドア3の後端部とに、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ4とリヤドアヒンジ5が設けられてフリースタイル構造、いわゆる、観音開き構造のサイドドアが構成されている。
【0029】
これらサイドドアを構成するフロントドア2とリヤドア3とは、それぞれ、ドアパネル6,7とドアサッシュ8,9とウインドガラス10,11とを備え、上述の各ドアパネル6,7の内部(詳しくはドアインナパネルとドアアウタパネルとの間)には車両の前後方向に延びるサイドインパクトバー(図示せず)が設けられている。
【0030】
さらに、フロントドア2には、車外から該フロントドア2の開閉操作を行なうドアアウタハンドル(図示せず)と、車両後方を視認するドアミラー12が設けられている。
【0031】
この実施例の観音開き構造のドアは、フロントドア2が優先して開放され、リヤドア3はフロントドア2の開放後において、その開放が許容されるように構成している。
【0032】
上述のサイドドアの車室内方側には、ドア開口(車両の側部開口)としての前席用の乗降口13aと後席用の乗降口13bとが形成され、前席用の乗降口13aはフロントドア2で開閉され、後席用の乗降口13bはリヤドア3で開閉されると共に、これらの乗降口13a,13bは両ドア2,3によって開閉自在に覆われる連続した1つの開口13(ドア開口部)で形成され、いわゆるセンターピラーレスの車体が構成されている。
【0033】
図1に示すように、上述のリヤドア3の前部の上下にはボディ側のストライカとの間で該リヤドア3をロックするロック部14,15が設けられ、リヤドア3の前端部中間にはフロントドア2のストライカ16をロックするロック部17が設けられている。
【0034】
一方、図2、図3に示すように、フロアパネル18にはシートブラケット19,19およびシートスライド装置20を介してフロントシート21(つまり前席シート)が取付けられている。
このフロントシート21は、シートクッション22と、シートバック23と、ヘッドレスト24とを備え、フロントシート21におけるシートクッション22のトンネル部18a側にはバックル25が設けられ、このバックル25はストーク26を介してシートクッション22側のシートクッションブラケットに、または図示しないバックルブラケットを介してフロアパネル18に固定されている。
【0035】
上述のフロアパネル18の後部にはキックアップ部27が一体または一体的に形成され、このキックアップ部27のトップデッキ面(上面)27aにはリヤシート28のシートクッション29が取付けられている。つまり図3に示すように、車両1の車室30内には前後に複数列のシート21,28が配置されている。
【0036】
図2は上述のフロントシート21と、閉成されたリヤドア3とを示す部分正面図、図4はリヤドア3を開成した状態で示す部分正面図であって、フロントシート21に着座した前席乗員を拘束するシートベルト31を設けている。
【0037】
このシートベルト31はリヤドア3におけるセンタピラーと同等の剛性を有するドア前部構造体3aの内部に配設されたリトラクタ32で巻取られるように構成している。
【0038】
上述のリヤドア3の車室側の下側の過半部にはアームレスト33を有するドアトリム34が一体的に設けられる一方、ドア前部構造体3aの車室側の上部にはフロントシート21のヘッドレスト24位置と略対応するようにショルダアンカ35が取付けられている。
【0039】
そして、リヤドア3内部のリトラクタ32から繰出されたシートベルト31はドアトリム34の上端部からドア前部構造体3aの車室内へ導出された後に、ショルダアンカ35でその中間部が支持されて車室30側に延びるように構成されている。
【0040】
このシートベルト31の延出中間部にはタング部材36が移動可能に設けられると共に、該シートベルト31の延出端部つまりシートベルト下端部は、図3に示すようにドア開口部13の口縁下部に沿って車両の前後方向へ摺動可能となるように連結されている。
次に、上述のシートベルト31下端部の前後方向摺動構造について説明する。
【0041】
図2、図3に示すようにフロアパネル18の左右両サイド(但し、図面では一方のみを示す)にはサイドシルインナ37とサイドシルアウタ38とを有して車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面39をもった車体剛性部材としてのサイドシル40が配設され、このサイドシル40の上端部の高さ位置にほぼ沿うように金属パイプ製または金属丸棒製のスライドレール41がボルト42と取付け手段43(図5〜図7参照)とを用いて固定されている。
【0042】
上述のシートベルト31の延出端部に設けられたアンカ44はスライドレール41に沿って車両の前後方向に移動するように構成されている。つまり、上述のスライドレール41はシートベルト31のアンカ44を車両の前後方向に摺動案内させるためのレール部材である。
【0043】
図5は図2の要部拡大図、図6は図5の右側面図、図7は図6の平面図であって、上述のスライドレール41は車両の前後方向に延びる摺動案内部41aと、この摺動案内部41aの前部に略C字状に湾曲した湾曲部41bを介して一体または一体的に形成された偏平なフロント取付け部41fと、上述の摺動案内部41aの後部に略L字状に屈曲した屈曲部41cを介して一体または一体的に形成された偏平なリヤ取付け部41rとを備えている。
【0044】
また図5、図6、図7に示すようにフロントシート21の車外側後部を取付けるシートブラケット45をサイドシルインナ37とフロアパネル18との間に接合固定し、上述のスライドレール41のフロント取付け部41fは、このシートブラケット45の上方近傍におけるサイドシルインナ37に取付けるように構成している。
【0045】
すなわち、図5に示すように、サイドシルインナ37の閉断面39側には予めナット46を溶接固定し、サイドシル37の車室側面とフロント取付け部41fとの間にワッシャ47およびスペーサ48を介設した状態で、上述のボルト42を用いてスライドレール41のフロント取付け部41fをサイドシルインナ47に取付けるように構成している。
【0046】
上述のスライドレール41のリヤ取付け部41rは取付け手段43を用いて、車体側壁から所定距離内側のリヤシート28のシートクッション29下方のリヤフロアとしてのキックアップ部トップデッキ面27aに取付けられる。
【0047】
すなわち、図6、図8、図9に示すようにトップデッキ面27aの下面部には予めナット50を溶接固定し、ボルト頭部51、段部52、ネジ部53が一体形成された段付きボルト54に対して、がたつき吸収機構としてのスプリングワッシャ55、スライドレール41のリヤ取付け部41r(詳しくはその孔部)、スペーサ56、固定ワッシャ57、この固定ワッシャ57を位置決め固定する止め金具58をこの順に配設した状態で、該段付きボルト54のネジ部53を上方からナット50に締付けることにより、スライドレール41のリヤ取付け部41rをリヤフロアに固定したものである。
【0048】
ここで、上述のスプリングワッシャ55は段部52の外周においてリヤ取付け部41rとボルト頭部51との間に設けられ、スライドレール41の組付け後において該スプリングワッシャ55の反発力(付勢力)にて、がたつきを吸収するものである。
【0049】
また、段部52下部のネジ部53に止め金具58にて固定されたワッシャ57と比較して、このワッシャ57上部に設けられたスペーサ56は小径に形成されていて、このスペーサ56を用いることで、上述のスプリングワッシャ55の大型化を回避し、スプリングワッシャ55、スペーサ56、固定ワッシャ57、止め金具58を全て既存品にて安価に構成すべく構成している。
【0050】
さらに、図9に示す段部52が一体の段付きボルト54に代えて、図10に示すようにボルト頭部51とスペーサ56との間に介設した金属製カラー部材59で段部を構成すると、各要素51,53,54,55,56,57,58,59から成る全部品を既存品にてさらに安価に構成することができる。
【0051】
また、スライドレール41後端の位置をスペーサ56の高さ分フロア面から上げることができ、スライドレール41を前傾姿勢にすることが可能となり、スペーサ56を小径にすることでスライドレール41後端を起点として前方側がサイドシル40上面部より上方になるよう大きく回動できるものである。
【0052】
図9または図10に示す段付きボルト54を用いてスライドレール41のリヤ取付け部41rをトップデッキ面27aに取付けることにより、該スライドレール41のフロント取付け部41fが未だ固定されていない非固定状態下においては、スライドレール41は段付きボルト54を支点として、上下方向および車幅方向に回動可能となる。
【0053】
図5、図6、図7においてはスライドレール41の本来の取付け位置を実線Aで示し、上方向に持上げた位置を仮想線Bで示し、ドア開口部13から車幅方向外方へ導出させた後に、サイドシルアウタ38の段差部38aまで可動させた位置を仮想線Cで示している。
【0054】
なお、図1〜図4において60は合成樹脂等により形成されるスカーフプレート、61はルーフパネル、62はルーフレール、63はルーフサイドレールアウタ、64はルーフサイドレールインナであり、図7においてFは車両前方、Rは車両後方、OUTは車両外方を示す。
また、図面においては車両の右側の構造についてのみ説明したが、車両の左側の構造は右側のそれと略左右対称に構成されている。
【0055】
次に図11に示す工程図および図12〜図18に示す説明図(平面図)を参照して、車両用シートベルト装置の組付け方法について説明するが、これらの各図中、65はエンジンルームと車室とを区画するダッシュロアパネル、66は車体剛性部材としてのヒンジピラー、67はトンネル部18aの上部に沿って車両の前後方向に延びる強度部材としてのトンネルレインフォースメント、68はダッシュクロスメンバ、69はリヤボディである。
【0056】
図11に示す工程図のリヤ側組付け工程S1で、まず図12に示すようにスライドレール41のリヤ取付け部41rを取付け手段43(図8参照)を用いてトップデッキ面27aに取付ける。この場合、スライドレール41のフロント取付け部41fが未だ取付けられていない非固定状態を確保して、この状態で、スライドレール41のフロント側が上下方向および車幅方向外方に回動可能で、かつドア開口部13から車外側に導出可能となるように、車体側壁から所定距離内側で、リヤシート28が後工程で取付けられる位置の下方のトップデッキ面27aに上述のがたつき吸収機構(図8参照)を介して組付ける。
【0057】
次に図11に示す工程図の外方移動工程S2で、スライドレール41を図5の仮想線Bから図5の仮想線Cで示すように、そのフロント取付け部41fをドア開口部13から車外側へ移動させる(図13参照)。この時、車外側へ導出したスライドレール41の摺動案内部41aはリヤシート28の車室内への挿入を阻害しない低位置となる。
【0058】
次に図11に示す工程図のシート取付け工程S3で、ドア開口部13からリヤシート28およびフロントシート21を車室内へ挿入し、これらの各シート28,21を車体に取付ける(図14参照)。この場合、スライドレール41は図5の仮想線Cの状態下にあるため、リヤシート28は円滑に車室内ヘ挿入できる。
【0059】
次に図11に示す工程図の内方移動工程S4で、一旦外方へ導出させておいたスライドレール41のフロント取付け部41fを車室内側に移動させる(図15参照)。
【0060】
次に図11に示す工程図のドア組付け工程S5で、シートベルト31のリトラクタ32が内蔵されたリヤドア3を図16に示すように車体に組付ける。
次に図11に示す工程図のアンカ挿通工程S6で、シートベルト31のアンカ44をフロント取付け部41fから湾曲部41bを介して摺動案内部41aに通し、このアンカ44をスライドレール41に対して車両の前後方向に摺動可能となるように配置する(図17参照)。
【0061】
次に図11に示す工程図のフロント側組付け工程S7で、スライドレール41のフロント取付け部41fを車体側の所定部としてのシートブラケット45の上方近傍におけるサイドシルインナ37に取付け部材としてのボルト42を用いて組付ける(図17参照)。
【0062】
次に図18に示すようにフロントドア2を車体に組付ける。
これら一連の組付け完了後において、図1に点線で、また図3に仮想線αで示すように、リヤドア3を閉成した時には、シートベルト31、ショルダアンカ35、タング部材36はフロントシート21のヘッドレスト24と略対向する位置となり、シートベルト31の装着時に該シートベルト31が前席乗員によって引張られるので、アンカ44(可動アンカ、いわゆるスライダ)に固定されたシートベルト下端部は、スライドレール41の摺動案内部41aに沿ってフロントシート21に可及的近接する前方位置に移動する。
【0063】
このため、タング部材36先端の係止金具を図2に示すように、バックル25に係入させると、3点式シートベルト構造によりフロントシート21に着座した前席乗員を拘束することができる。
【0064】
一方、前席乗員がシートベルト31を外し、フロントドア2の開放後に、図3に示す如く、リヤドア3を開放すると、このリヤドア3の開成力によってシートベルト31が車両後方に引張られるので、アンカ44に固定されたシートベルト31の下端部は、同図に実線で示すようにスライドレール41の摺動案内部41aに沿って後方へ移動し、後席乗員の降車時において、その足元スペースを阻害しない状態となる。この点に関しては乗車時に際しても同様であり、シートベルト31が後席乗員の乗降を阻害しないこととなる。
【0065】
このように図1〜図18で示した実施例の車両用シートベルト装置は、シートベルト31のアンカ44を移動させるスライドレール41を有し、上記スライドレール41の前後両端部が車体に取付けられる車両用シートベルト装置であって、上記スライドレール41のリヤ取付け部41rがスライドレール41のフロント取付け部41fの非固定状態下で上下方向および車幅方向に回動可能かつ車体側壁から所定距離内側のリヤシート28下方のリヤフロア(トップデッキ面27a参照)に、がたつき吸収機構(スプリングワッシャ55参照)を介して取付けられたものである。
【0066】
この構成によれば、スライドレール41のリヤ取付け部41rをリヤフロアに取付け、そのフロント取付け部41fが未だ固定されていない非固定状態下にあっては、該スライドレール41はリヤ取付け部41rを支点として上下方向および車幅方向(水平方向)に回動できるので、このスライドレール41の取付け自由度の拡大を図ることができる。
【0067】
しかも、上述のスライドレール41のリヤ取付け部41rは、がたつき吸収機構(スプリングワッシャ55参照)を介してリヤシート28下方のリヤフロアに取付けられるので、スライドレール41が図6で示したように前低後高状に若干傾斜して組付けられた後のがたつきを確実に防止することができる。
【0068】
また、上記スライドレール41のフロント取付け部41fはフロントシート21の車外側後部が取付くサイドシルインナに設けられたシートブラケット45の上方近傍のサイドシル40に取付けられるものである。
この構成によれば、組付け性の悪化を招くことなく、スライドレール41前部の取付け剛性の向上を図ることができる。
【0069】
さらに、上記スライドレール41のリヤ取付け部41rは段付きボルト54によりリヤフロア(トップデッキ面27a参照)に取付けられ、上記がたつき吸収機構はボルト頭部51と段部52との間に設けられるスプリングワッシャ55を備えたものである。
【0070】
この構成によれば、スライドレール41のリヤ取付け部41rをリヤフロアに取付けられる取付手段としての段付きボルト54を採用し、がたつき吸収機構にはスプリングワッシャ55を採用したので、簡単な構造でありながら、上下方向および車幅方向の回動機能と、組付け後のがたつき吸収機能とを確保することができる。
【0071】
加えて、上記段付きボルト54は段部52下部のネジ部53に固定されたワッシャ57と、該ワッシャ57上部に設けられたワッシャ57より小径のスペーサ56とを備えたものである。
【0072】
この構成によれば、上述のスペーサ56を設けたことにより、スプリングワッシャ55の大型化を招くことなく、既存のスプリングワッシャ55を有効利用して、その反発力(付勢力)にて組付け後のがたつきを確実に吸収することができる。
【0073】
また、スライドレール41後端の位置をスペーサ56の高さ分フロア面から上げることができ、スライドレール41を前傾姿勢にすることが可能となり、スペーサ56を小径にすることでスライドレール41後端を起点として前方側がサイドシル40上面部より上方になるよう大きく回動できるものである。
【0074】
また図11〜図18で示した実施例の車両用シートベルト装置の組付け方法は、シートベルト31のアンカ44を移動させるスライドレール41を備えた車両用シートベルト装置の組付け方法であって、上記スライドレール41のリヤ取付け部41rを、スライドレール41のフロント取付け部41fが上方向および車幅方向外方に回動可能で、かつドア開口部13から車外側に導出可能となるよう車体側壁から所定距離内側のリヤシート28下方のリヤフロア(トップデッキ面27a参照)に、がたつき吸収機構(スプリングワッシャ55参照)を介して組付けるリヤ側組付け工程S1と、スライドレール41のフロント取付け部41fをドア開口部13から車外側に移動させる外方移動工程S2と、リヤシート28およびフロントシート21を車体に取付けるシート取付け工程S3と、スライドレール41のフロント取付け部41fを車室内側に移動させる内方移動工程S4と、シートベルト31のリトラクタ32が内蔵されたドア(リヤドア3参照)を車体に組付けるドア組付け工程S5と、シートベルト31のアンカ44をスライドレール41のフロント取付け部41fから該レール41に通し、スライドレール41のフロント取付け部41fを車体側の所定部に組付けるフロント側組付け工程S6,S7とを備えたものである。
【0075】
この構成によれば、リヤ側組付け工程S1で、スライドレール41のフロント取付け部41fが未だ固定されていない状態下において該フロント取付け部41fが上方向および車幅方向外方に回動できて、ドア開口部13から車外側へ導出し得るようにスライドレール41のリヤ取付け部41rががたつき吸収機構(スプリングワッシャ55参照)を介してリヤシート28下方のリヤフロアに組付けられる。
【0076】
次の外方移動工程S2で、スライドレール41のフロント取付け部41fがドア開口部13から車外側に移動させられる。
次のシート取付け工程S3で、車体に対してリヤシート28およびフロントシート21が取付けられる。
【0077】
次の内方移動工程S4で、一旦車外側に移動させたスライドレール41のフロント取付け部41fを車室内側に移動させる。
次のドア組付け工程S5で、シートベルト31のリトラクタ32が内蔵されたドア(リヤドア3参照)を車体に組付ける。
【0078】
次のフロント側組付け工程S6,S7で、シートベルト31のアンカ44をスライドレール41のフロント取付け部41f(この時点ではフロント取付け部41fは非固定状態にある)から該スライドレール41に通した後に、このスライドレール41のフロント取付け部41fを車体側の所定部に組付ける。
【0079】
このように、スライドレール41の前後の取付け部41f,41r、リヤシート28、フロントシート21、ドア3およびシートベルト31のアンカ44を上述の特異な組付け順序で組付けるので、これら各要素を手順よく組付けることができ、特に、シート21,28が取付けられる制約されたスペース部分に上記スライドレール41を良好に取付けることができる。
【0080】
また、上記フロントシート21の車外側後部はサイドシル40に設けられたシートブラケット45に取付けられ、スライドレール41のフロント取付け部41fは上記シートブラケット45の上方近傍のサイドシル40に組付けられるものである。
この構成によれば、スライドレール41のフロント取付け部41fを上記サイドシル40に組付けるので、その組付け剛性の向上を図ることができる。
【0081】
上記実施例においてはスライドレール41のフロント取付け部41fをサイドシル40に取付けるように構成したが、図11に示す工程S7でのスライドレール41のフロント取付け部41fの組付けは、サイドシル40に代えて、図19〜図21に示すように乗員検知手段70の上方側に取付けるように構成してもよいので、次のその構成について説明する。
【0082】
すなわち、フロントシート21のシートスライド装置20とフロアパネル18上のシートブラケット19との間には、図19、図21に示すようにフロントシート21に加わる重量を検出する乗員検知手段70が設けられている。
【0083】
ここで、上述のシートスライド装置20は図21に示すようにロアレール71とアッパレール72と、これら上下のレール71,72間に介設された複数のボール73…とを有する装置20が、ドライバーズシート下部に2本、パッセンジャーズシート下部に2本それぞれ設けられており、上述の乗員検知手段70はこのようなシートスライド装置20に対応して合計4組設けられている。
【0084】
図22は1つの乗員検知手段70の要部の分解斜視図であって、この乗員検知手段70は、断面凹状のアーム80と荷重センサ81とを有して乗員の荷重を検出する荷重検出部82と、この荷重検出部82を支持する断面凹状のベース部材83と、上述の荷重検出部82にフロントシート21上に加わる荷重を伝達する荷重伝達部材74とを備えている。
【0085】
上述のベース部材83はシートスライド装置20のロアレール71の前後方向の長さと略同等の長さを有して車両の前後方向に延び、図19に示すようにシートブラケット19,19を介してフロアパネル18に固定されている。
【0086】
また上述の荷重検出部82および荷重伝達部材74は1本のベース部材83に対して、その前後に合計2組設けられている。
図22は乗員検知手段70の後部の分解斜視図であって、上述のアーム80および荷重伝達部材74はボルト84,85、ナット86,87を用いてベース部材83の内側に取付けられる。
【0087】
さらに上述の荷重伝達部材74は図20に示すボルト88,88を用いてシートスライド装置20のロアレール71にボルトアップされ、この乗員検知手段70は図20に示すように、その後部がフロントシート21の後端部まで設けられている。
【0088】
而して、上述の荷重伝達部材74に荷重が付勢されると、アーム80は最大約5度の範囲でわずかに回動して、該アーム80の作用部80a,80aは荷重センサ81に荷重を伝え、この荷重センサ81は作用部80aの機械的なひずみを電気信号として取出して、乗員の重量を検出するように構成したものである。
【0089】
なお、乗員検知手段70の詳細構造は特開2000−258233号公報に記載の内容と同一である。
上述の荷重伝達部材74にはその後端から後方に延びる前高後低状にスラントした略円筒形状の延長部74aを一体形成し、この延長部74aに前述のスライドレール41におけるフロント取付け部41fを図19、図20、図21に示す如くボルト42にて取付けることにより、スライドレール41の前端(フロント取付け部41f参照)をフロントシート21下方に取付けられた乗員検知手段70の上方側に取付けたものである。
【0090】
このように、上述のスライドレール41の前端をフロントシート21下方に取付けられた乗員検知手段70の上方側に取付けたので、シートベルト31の装着時において、該シートベルト張力に影響されない乗員検知を行なうことができ、乗員検知手段70による正確な重量検出を確保することができる。
【0091】
因に、上述のスライドレールがフロアに取付けられていると、フロントシートに着座した乗員がシートベルトを装着した時、上述のアンカおよびラップベルトにはシートベルトの張力が作用し、フロントシートには乗員の体重に加えてシートベルトの張力がフロア方向に作用するので、乗員検知手段70が誤検知を行なう可能性があるが、図19〜図21の構成を採用することで、誤検知を防止することができる。
【0092】
このように図19〜図22で示した実施例の車両用シートベルト装置は、上記スライドレール41のフロント取付け部41fがフロントシート21下方に取付けられた乗員検知手段70の上方側に取付けられるものである。
この構成によれば、乗員の荷重を検知する乗員検知手段70の上方側にスライドレール41のフロント取付け部41fを取付けるので、組付け性の悪化を招くことなく、荷重検知性能に影響を与えない組付けができる。
【0093】
また図19〜図22で示した実施例の車両用シートベルト装置の組付け方法は、図11で示した工程図のフロント側組付け工程S7での車体側の所定部を、シート21下方に取付けられる乗員検知手段70の上方側に設定したものである。
この構成によれば、乗員の荷重を検知する乗員検知手段70の下方側にスライドレール41のフロント取付け部41fを取付けるので、荷重検知性能に影響を与えない組付けができる。
【0094】
なお、図9〜図22で示したこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図19〜図22において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0095】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のがたつき吸収機構は、実施例のスプリングワッシャ55に対応し、
以下同様に、
リヤフロアは、トップデッキ面27aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【発明の効果】
この発明の車両用シートベルト装置によれば、スライドレールのリヤ取付け部を、そのフロント取付け部の非固定状態下で上下方向および車幅方向(水平方向)に回動可能に、かつ車体側壁より内側のリヤシート下方のフロアにがたつき吸収機構を介して取付けたので、スライドレールの取付け自由度の拡大を図ることができ、しかも、組付け後におけるスライドレールのがたつきを防止することができる効果がある。
【0096】
この発明の車両用シートベルト装置の組付け方法によれば、スライドレールの前後の取付け部、リヤシート、フロントシート、ドアおよびシートベルトのアンカを特異な組付け順序で組付けるので、これら各要素を手順よく組付けることができ、特に、シートが取付けられるスペース的に制限された部分にスライドレールを取付けることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシートベルト装置を備えた車両の側面図。
【図2】 ドア閉時における要部の正面図。
【図3】 リヤドア開放時のシートベルトの移動を示す側面図。
【図4】 リヤドア開放時の要部の正面図。
【図5】 図4の要部拡大図。
【図6】 図5の右側面図。
【図7】 図6の平面図。
【図8】 スライドレールのリヤ側取付け構造を示す拡大図。
【図9】 段付きボルトの断面図。
【図10】 段付きボルトの他の実施例を示す断面図。
【図11】 本発明の車両用シートベルト装置の組付け方法を示す工程図。
【図12】 リヤ側組付け工程の説明図。
【図13】 外方移動工程の説明図。
【図14】 シート取付け工程の説明図。
【図15】 内方移動工程の説明図。
【図16】 ドア組付け工程の説明図。
【図17】 フロント側組付け工程の説明図。
【図18】 組付け完了時の説明図。
【図19】 スライドレールのフロント側取付け構造の他の実施例を示す部分側面図。
【図20】 図19の平面図。
【図21】 図19の背面図。
【図22】 乗員検知手段の分解斜視図。
【符号の説明】
3…リヤドア
13…ドア開口部
21…フロントシート
27a…トップデッキ面(リヤフロア)
28…リヤシート
31…シートベルト
32…リトラクタ
37…サイドシルインナ
40…サイドシル
41…スライドレール
41f…フロント取付け部
42r…リヤ取付け部
44…アンカ
45…シートブラケット
51…ボルト頭部
52…段部
53…ネジ部
54…段付きボルト
55…スプリングワッシャ(がたつき吸収機構)
56…スペーサ
57…ワッシャ
70…乗員検知手段
S1…リヤ側組付け工程
S2…外方移動工程
S3…シート取付け工程
S4…内方移動工程
S5…ドア組付け工程
S6,S7…フロント側組付け工程[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention has a slide rail for moving an anchor of a seat belt for restraining an occupant in the front-rear direction of the vehicle, and both a front end portion and a rear end portion of the slide rail are attached to a vehicle body. The present invention relates to an apparatus and an assembling method thereof.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a seat belt device disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 59-131346 is provided as a slide rail for moving an anchor of a seat belt for restraining an occupant in the longitudinal direction of the vehicle.
[0003]
That is, a slide rail in which a front curved portion curved in a substantially C shape is integrally formed at the front portion of the rail body, and a rear curved portion curved in a reverse C shape is integrally formed at the rear portion of the rail body, and this slide is provided. The rail is attached to the side sill inner using bolts or other mounting members, and the seat belt anchor is moved in the front-rear direction of the vehicle by this slide rail, so that the ability to get in and out of the rear seat and the restraint characteristic of the front seat belt are It is configured to satisfy both.
[0004]
In this conventional structure,Since the length of the slide rail in the longitudinal direction of the vehicle is relatively short, it is not necessary to adopt a structure that particularly considers assemblability. However, like a vehicle seat belt device having a double door structure, the slide rail When using a long slide rail with the front end of the front seat located near the rear of the front seat and the rear end of the slide rail attached to the rear floor below the rear seat, there were the following problems .
[0005]
In other words, when the front and rear ends of the slide rail are attached to the vehicle body prior to the assembly of the rear door and seat, the seat belt for restraining the front seat occupant is built into the rear door, so this rear door exists. As a result, the seat belt anchor cannot be passed through the slide rail, and if the rear door is assembled to the vehicle body before the rear seat, the rear door may be obstructed and inserted into the vehicle interior. It becomes impossible.
[0006]
On the other hand, it is possible to assemble the rear seat and the front seat, then assemble the front and rear doors to the vehicle body, and finally attach the slide rail to the body, but the front end of this slide rail is the side sill inner or seat Because it is mounted on the bracket and the rear end of the slide rail is mounted on the rear floor below the rear seat, the mounting space on the rear mounting side of the slide rail is particularly small and the workability is extremely poor. There was a problem that obstructed.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
According to the present invention, the rear mounting portion of the slide rail can be rotated in the vertical direction and the vehicle width direction (horizontal direction) with the front mounting portion being unfixed, and the rear mounting portion is disposed on the floor below the rear seat inside the side wall of the vehicle body. An object of the present invention is to provide a vehicle seat belt device that can be mounted via a rattling absorbing mechanism and can increase the degree of freedom of mounting of a slide rail and can prevent rattling after assembly. .
[0008]
The present invention can also assemble each of these elements in a procedural manner by assembling the front and rear mounting portions of the slide rail, the rear seat, the front seat, the door and the seat belt anchor in a specific assembly order. It is an object of the present invention to provide a method for assembling a vehicle seat belt device capable of attaching a slide rail to a space-limited portion to which a seat is attached.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
A vehicle seat belt apparatus according to the present invention is a vehicle seat belt apparatus having a slide rail for moving an anchor of a seat belt, wherein both front and rear ends of the slide rail are attached to a vehicle body, and the rear attachment of the slide rail The part is pivotable in the vertical direction and the vehicle width direction with the front mounting part of the slide rail fixed, and is attached to the rear floor below the rear seat inside the predetermined distance from the side wall of the vehicle body via a rattle absorbing mechanism.Mounting means for attaching the rear mounting portion of the slide rail to the vehicle body, and the mounting means moves the rear mounting portion in the axial direction of the mounting means in order to rotate the rear mounting portion of the slide rail vertically and horizontally. The ratchet absorbing mechanism is provided between the mounting means and the rear mounting portion of the slide rail, and biases the rear mounting portion in the axial direction of the mounting means. Thus, it is configured to absorb the shakiness in the axial direction while allowing the rear mounting portion to rotate in the axial direction.
[0010]
According to the above configuration, when the rear mounting portion of the slide rail is mounted on the rear floor and the front mounting portion is not yet fixed, the slide rail is supported in the vertical direction and the vehicle with the rear mounting portion as a fulcrum. Since it can be rotated in the width direction (horizontal direction), the degree of freedom in mounting the slide rail can be increased.
[0011]
In addition, since the rear mounting portion of the slide rail is mounted on the rear floor below the rear seat via the rattling absorbing mechanism,Slide rail inIt is possible to reliably prevent rattling.
[0012]
In one embodiment of the present invention, the front attachment portion of the slide rail is attached to a side sill in the vicinity of the upper portion of the seat bracket provided on the side sill inner to which the rear rear portion of the front seat is attached.
According to the above configuration, it is possible to improve the mounting rigidity of the front portion of the slide rail without deteriorating the assemblability.
[0013]
In one embodiment of the present invention, the front mounting portion of the slide rail is mounted on the upper side of the occupant detection means mounted below the front seat.
According to the above configuration, since the front mounting portion of the slide rail is mounted on the upper side of the occupant detection means for detecting the occupant load, the assembly that does not affect the load detection performance without deteriorating the assemblability can be achieved. it can.
[0014]
In one embodiment of the present invention, the rear mounting portion of the slide rail is mounted on the rear floor with a stepped bolt.The slide rail rear mounting portion is provided with a mounting hole, and the mounting means is smaller in diameter than the head of the stepped bolt and the head inserted through the mounting rail of the slide rail rear mounting portion. And a ratchet absorption mechanism The spring washer that constitutes is inserted into the stepped portion and is provided between the head of the stepped bolt and the rear mounting portion of the slide rail.
[0015]
According to the above configuration, the step mounting bolt is used as the mounting means for mounting the rear mounting portion of the slide rail to the rear floor, and the spring washer is used for the rattling absorbing mechanism. Direction and vehicle width direction rotation function and after assemblySlide rail inIt is possible to ensure a stable absorption function.
[0016]
In one embodiment of the present invention, the stepped bolt includes a washer fixed to a screw part at the lower part of the step part and a spacer having a smaller diameter than the washer provided at the upper part of the washer.
[0017]
According to the above configuration, since the above-described spacer is provided, the existing spring washer can be effectively used and assembled with its repulsive force without causing an increase in the size of the spring washer.Slide rail inThe rattling can be absorbed with certainty.
[0018]
In addition, the position of the rear end of the slide rail can be raised from the floor surface by the height of the spacer, making it possible to make the slide rail lean forward, and by making the spacer a small diameter, the slide rail rear end is the starting point. It can be pivoted so that the side is above the upper side of the side sill.
[0019]
An assembly method for a vehicle seat belt apparatus according to the present invention is an assembly method for a vehicle seat belt apparatus including a slide rail for moving an anchor of the seat belt, wherein the rear mounting portion of the slide rail is connected to the slide rail. A backlash absorbing mechanism on the rear floor below the rear seat at a predetermined distance from the side wall of the vehicle body so that the front mounting portion of the vehicle can be turned upward and outward in the vehicle width direction and can be led out from the door opening to the outside of the vehicle. A rear side assembling step, an outer moving step for moving the front mounting portion of the slide rail from the door opening to the outside of the vehicle, a seat mounting step for mounting the rear seat and the front seat to the vehicle body, An inward movement process for moving the front mounting part toward the interior of the vehicle, and a door with a built-in seat belt retractor. A door assembly process for assembling the vehicle body to the vehicle body, and a front side assembly process for passing the seat belt anchor from the slide rail front mounting portion to the rail and mounting the slide rail front mounting portion to a predetermined portion on the vehicle body side. It is provided.
[0020]
According to the above configuration, in the rear side assembly step, the front mounting portion can be rotated upward and outward in the vehicle width direction in a state where the front mounting portion of the slide rail is not yet fixed, and the door opening portion The rear mounting portion of the slide rail is assembled to the rear floor below the rear seat via a rattling absorption mechanism so that the rear mounting portion of the slide rail can be led out from the vehicle.
[0021]
In the next outward movement process, the front mounting portion of the slide rail is moved from the door opening to the outside of the vehicle.
In the next seat attachment process, the rear seat and the front seat are attached to the vehicle body.
[0022]
In the next inward movement process, the front mounting portion of the slide rail once moved to the outside of the vehicle is moved to the vehicle interior side.
In the next door assembly process, the door incorporating the seat belt retractor is assembled to the vehicle body.
[0023]
In the next front side assembly process, after the seat belt anchor is passed through the rail from the front mounting portion of the slide rail (the front mounting portion is not fixed at this time), the front mounting portion of the slide rail is Attach it to a predetermined part on the car body side.
[0024]
In this way, the mounting parts on the front and rear of the slide rail, the rear seat, the front seat, the door and the anchor of the seat belt are assembled in the above specific assembly order, so that each of these elements can be assembled with good procedure, The slide rail can be satisfactorily attached to a constrained space where the seat is attached.
[0025]
In one embodiment of the present invention, the rear outside portion of the front seat is attached to a seat bracket provided on the side sill, and the front attachment portion of the slide rail is assembled to the side sill near the upper side of the seat bracket. .
According to the said structure, since the front attachment part of a slide rail is assembled | attached to the said side sill, the improvement of the assembly rigidity can be aimed at.
[0026]
In one embodiment of the present invention, the predetermined part on the vehicle body side is set above the occupant detection means attached below the seat.
According to the above configuration, since the front mounting portion of the slide rail is mounted on the upper side of the occupant detection means for detecting the occupant's load, the assembly can be performed without affecting the load detection performance.
[0027]
【Example】
An embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
The drawings show a vehicle seat belt device and a method for assembling the same. First, a vehicle body structure and a door structure will be described with reference to FIGS.
[0028]
As shown in FIGS. 1 and 3, a side door composed of a
[0029]
The
[0030]
Further, the
[0031]
The door of the double door structure of this embodiment is,The
[0032]
On the vehicle interior side of the side door mentioned above,A
[0033]
As shown in FIG. 1, lock
[0034]
On the other hand, as shown in FIGS.,A front seat 21 (that is, a front seat) is attached to the
This
[0035]
A kick-up
[0036]
FIG. 2 is a partial front view showing the above-described
[0037]
The
[0038]
A door trim 34 having an armrest 33 is integrally provided on the lower half of the
[0039]
And inside the rear door
[0040]
A
Next, the longitudinal sliding structure of the lower end portion of the
[0041]
As shown in FIGS. 2 and 3, a side sill closed
[0042]
The
[0043]
5 is an enlarged view of a main part of FIG. 2, FIG. 6 is a right side view of FIG. 5, FIG. 7 is a plan view of FIG. 6, and the above-mentioned
[0044]
Further, as shown in FIGS. 5, 6 and 7, a
[0045]
That is, as shown in FIG. 5, a
[0046]
The above-described
[0047]
That is, as shown in FIGS. 6, 8, and 9, a
[0048]
Here, the above-described spring washer 55 is provided between the rear mounting
[0049]
Also,Compared with the
[0050]
further,If the stepped
[0051]
Also slide rail41Position the rear end of the spacer56Slide rail that can be raised from the floor by the height of41Can be in a forward tilt position, and spacers56Slide rail by reducing the diameter41Starting from the rear end, the front side is side sill40It can be pivoted so as to be above the upper surface.
[0052]
By attaching the
[0053]
5, 6, and 7, the original mounting position of the
[0054]
1-4, 60 is a scarf plate made of synthetic resin, 61 is a roof panel, 62 is a roof rail, 63 is a roof side rail outer, and 64 is a roof side rail inner. In FIG. Front of the vehicle, R indicates the rear of the vehicle, and OUT indicates the outside of the vehicle.
Further, in the drawings, only the structure on the right side of the vehicle has been described, but the structure on the left side of the vehicle is configured substantially symmetrically with that on the right side.
[0055]
Next, a method for assembling the vehicle seat belt device will be described with reference to the process diagram shown in FIG. 11 and the explanatory diagrams (plan views) shown in FIGS. 12 to 18, in which 65 is an engine. A dash lower panel that divides the room and the vehicle compartment, 66 is a hinge pillar as a vehicle body rigid member, 67 is a tunnel reinforcement as a strength member that extends in the longitudinal direction of the vehicle along the upper portion of the
[0056]
In the rear side assembly step S1 of the process diagram shown in FIG. 11, first, the
[0057]
Next, in the outward movement step S2 of the process chart shown in FIG. 11, the
[0058]
Next, in the seat attachment step S3 in the process diagram shown in FIG. 11, the
[0059]
Next, in the inward movement step S4 of the process chart shown in FIG. 11, the
[0060]
Next, in the door assembly step S5 of the process diagram shown in FIG. 11, the
Next, in the anchor insertion step S6 of the process chart shown in FIG. 11, the
[0061]
Next, in the front side assembling step S7 of the process diagram shown in FIG. 11, the
[0062]
Next, as shown in FIG. 18, the
After completion of the series of assembly, when the
[0063]
For this reason, as shown in FIG. 2, when the engagement fitting at the tip of the
[0064]
On the other hand, when the front seat occupant removes the
[0065]
As described above, the vehicle seat belt device of the embodiment shown in FIGS. 1 to 18 has the
[0066]
According to this configuration, when the
[0067]
In addition, since the
[0068]
The
According to this configuration, it is possible to improve the mounting rigidity of the front portion of the
[0069]
Further, the
[0070]
According to this configuration, since the stepped
[0071]
In addition, the stepped
[0072]
According to this configuration, by providing the
[0073]
Also slide rail41Position the rear end of the spacer56Slide rail that can be raised from the floor by the height of41Can be in a forward tilt position, and spacers56Slide rail by reducing the diameter41Starting from the rear end, the front side is side sill40It can be pivoted so as to be above the upper surface.
[0074]
The method for assembling the vehicle seat belt apparatus according to the embodiment shown in FIGS. 11 to 18 is an assembling method of the vehicle seat belt apparatus provided with the
[0075]
According to this configuration, in the rear side assembly step S1, the
[0076]
In the next outward movement step S2, the
In the next seat attachment step S3, the
[0077]
In the next inward movement step S4, the
In the next door assembly step S5, the door (see the rear door 3) in which the
[0078]
In the next front side assembling steps S6 and S7, the
[0079]
As described above, the mounting
[0080]
The rear rear portion of the
According to this configuration, since the front mounting
[0081]
In the above embodiment, the
[0082]
That is, between the
[0083]
Here, as shown in FIG. 21, the above-described
[0084]
FIG. 22 is an exploded perspective view of the main part of one occupant detection means 70. This occupant detection means 70 has an
[0085]
The above-described
[0086]
In addition, a total of two sets of the
FIG. 22 is an exploded perspective view of the rear part of the occupant detection means 70. The
[0087]
Further, the
[0088]
Thus, when a load is applied to the
[0089]
The detailed structure of the occupant detection means 70 is the same as that described in JP 2000-258233 A.
The above-described
[0090]
As described above, since the front end of the
[0091]
By the way, if the above-mentioned slide rail is attached to the floor, when the occupant seated on the front seat wears the seat belt, the tension of the seat belt acts on the above-mentioned anchor and lap belt, and the front seat acts on the front seat. Since the tension of the seat belt acts in the floor direction in addition to the weight of the occupant, there is a possibility that the occupant detection means 70 may make an erroneous detection. However, by employing the configuration of FIGS. can do.
[0092]
Thus, the vehicle seat belt device of the embodiment shown in FIGS. 19 to 22 is mounted on the upper side of the occupant detection means 70 in which the
According to this configuration, the occupant detection means for detecting the load of the occupant70Since the front mounting
[0093]
In addition, the vehicle seat belt device assembling method of the embodiment shown in FIGS. 19 to 22 is arranged such that the predetermined part on the vehicle body side in the front side assembling step S7 of the process diagram shown in FIG. It is set above the occupant detection means 70 to be attached.
According to this configuration, since the front mounting
[0094]
In addition, in this embodiment shown in FIGS. 9 to 22, other configurations, operations, and effects are almost the same as those in the previous embodiment. The same reference numerals are assigned and detailed description thereof is omitted.
[0095]
In the correspondence between the configuration of the present invention and the above-described embodiment,
The rattling absorbing mechanism of the present invention corresponds to the spring washer 55 of the embodiment,
Similarly,
The rear floor corresponds to the
The present invention is not limited to the configuration of the above-described embodiment.
【The invention's effect】
According to the vehicle seat belt device of the present invention, the rear mounting portion of the slide rail can be rotated in the vertical direction and the vehicle width direction (horizontal direction) under the non-fixed state of the front mounting portion, and from the side wall of the vehicle body. Since it is attached to the floor below the inner rear seat via a rattling absorption mechanism, the degree of freedom of mounting the slide rail can be increased, and,After assemblySlide rail inThere is an effect of preventing rattling.
[0096]
According to the method of assembling the vehicle seat belt device of the present invention, the mounting portions on the front and rear of the slide rail, the rear seat, the front seat, the door, and the seat belt anchors are assembled in a specific assembly order. As a result, the slide rail can be attached to a space limited portion where the seat is attached.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a vehicle provided with a seat belt device of the present invention.
FIG. 2 is a front view of the main part when the door is closed.
FIG. 3 is a side view showing movement of the seat belt when the rear door is opened.
FIG. 4 is a front view of the main part when the rear door is opened.
FIG. 5 is an enlarged view of a main part of FIG.
6 is a right side view of FIG.
7 is a plan view of FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is an enlarged view showing a rear rail mounting structure of the slide rail.
FIG. 9 is a cross-sectional view of a stepped bolt.
FIG. 10 is a sectional view showing another embodiment of the stepped bolt.
FIG. 11 is a process diagram showing a method for assembling a vehicle seat belt device according to the present invention.
FIG. 12 is an explanatory diagram of a rear side assembly process.
FIG. 13 is an explanatory diagram of an outward movement process.
FIG. 14 is an explanatory diagram of a seat attachment process.
FIG. 15 is an explanatory diagram of an inward movement process.
FIG. 16 is an explanatory diagram of a door assembly process.
FIG. 17 is an explanatory diagram of a front side assembly process.
FIG. 18 is an explanatory diagram when assembly is completed.
FIG. 19 is a partial side view showing another embodiment of the slide rail front side mounting structure.
20 is a plan view of FIG. 19. FIG.
FIG. 21 is a rear view of FIG. 19;
FIG. 22 is an exploded perspective view of occupant detection means.
[Explanation of symbols]
3 ... Rear door
13 ... door opening
21 ... Front seat
27a ... Top deck surface (rear floor)
28 ... Rear seat
31 ... Seat belt
32 ... Retractor
37 ... Side sill inner
40 ... side sills
41 ... Slide rail
41f ... Front mounting part
42r ... Rear mounting part
44 ... Anka
45 ... Seat bracket
51 ... bolt head
52 ... Step
53 ... Screw part
54 ... Bolt with step
55 ... Spring washer (shaking absorption mechanism)
56 ... Spacer
57 ... Washer
70: Crew detection means
S1 ... Rear side assembly process
S2 ... outward movement process
S3 ... Seat mounting process
S4 ... Inward movement process
S5 ... Door assembly process
S6, S7 ... Front side assembly process
Claims (8)
上記スライドレールの前後両端部が車体に取付けられる車両用シートベルト装置であって、
上記スライドレールのリヤ取付け部がスライドレールのフロント取付け部の非固定状態下で上下方向および車幅方向に回動可能かつ車体側壁から所定距離内側のリヤシート下方のリヤフロアに、がたつき吸収機構を介して取付けられ、
上記スライドレールのリヤ取付け部を車体に取付ける取付け手段を設け、
上記取付け手段は、上記スライドレールのリヤ取付け部を上下左右に回動させるために、該リヤ取付け部を取付け手段の軸方向にも回動可能に軸支し、
上記がたつき吸収機構は、上記取付け手段と上記スライドレールのリヤ取付け部との間に設けられ、かつ該取付け手段の軸方向に該リヤ取付け部を付勢して、該軸方向へのリヤ取付け部の回動を許容しつつ軸方向のがたつきを吸収するように構成した
車両用シートベルト装置。It has a slide rail that moves the seat belt anchor,
A vehicle seat belt device in which front and rear ends of the slide rail are attached to a vehicle body,
A backlash absorbing mechanism is provided on the rear floor below the rear seat at a predetermined distance from the side wall of the vehicle body, and the rear mounting portion of the slide rail can be rotated in the vertical direction and the vehicle width direction when the slide rail front mounting portion is not fixed. attached through,
A mounting means for mounting the rear mounting portion of the slide rail to the vehicle body is provided,
The mounting means pivotally supports the rear mounting portion so that it can also rotate in the axial direction of the mounting means in order to rotate the rear mounting portion of the slide rail vertically and horizontally.
The rattling absorbing mechanism is provided between the mounting means and the rear mounting portion of the slide rail, and urges the rear mounting portion in the axial direction of the mounting means so as to A vehicle seat belt apparatus configured to absorb axial backlash while allowing rotation of the mounting portion .
請求項1記載の車両用シートベルト装置。2. The vehicle seat belt device according to claim 1, wherein the front mounting portion of the slide rail is mounted on a side sill in the vicinity of the upper portion of a seat bracket provided on a side sill inner to which a rear portion of the front seat is mounted.
請求項1記載の車両用シートベルト装置。2. The vehicle seat belt device according to claim 1, wherein the front mounting portion of the slide rail is mounted on an upper side of an occupant detection means mounted below the front seat.
上記スライドレールのリヤ取付け部には取付け孔が設けられ、
上記取付け手段は段付きボルトの頭部と、スライドレールのリヤ取付け部の取付け孔に挿通される頭部より小径の段部と、を備え、
上記がたつき吸収機構を構成するスプリングワッシャは、上記段部に挿通され、上記段付きボルトの頭部と上記スライドレールのリヤ取付け部との間部分に設けられた
請求項1,2または3記載の車両用シートベルト装置。Rear mounting portion of the slide rail is constructed in so that attached to the rear floor by shoulder bolt,
A mounting hole is provided in the rear mounting portion of the slide rail,
The mounting means includes a stepped bolt head and a stepped portion having a smaller diameter than the head inserted through the mounting hole of the rear mounting portion of the slide rail,
The spring washer constituting the rattle absorbing mechanism is inserted into the stepped portion and provided at a portion between the head of the stepped bolt and the rear mounting portion of the slide rail. , 2 or 3 A vehicle seat belt device.
請求項4記載の車両用シートベルト装置。5. The vehicle seat belt device according to claim 4, wherein the stepped bolt includes a washer fixed to a screw portion at a lower portion of the step portion, and a spacer having a smaller diameter than the washer provided at the upper portion of the washer.
上記スライドレールのリヤ取付け部を、スライドレールのフロント取付け部が上方向および車幅方向外方に回動可能で、かつドア開口部から車外側に導出可能となるよう車体側壁から所定距離内側のリヤシート下方のリヤフロアに、がたつき吸収機構を介して組付けるリヤ側組付け工程と、
スライドレールのフロント取付け部をドア開口部から車外側に移動させる外方移動工程と、
リヤシートおよびフロントシートを車体に取付けるシート取付け工程と、
スライドレールのフロント取付け部を車室内側に移動させる内方移動工程と、
シートベルトのリトラクタが内蔵されたドアを車体に組付けるドア組付け工程と、
シートベルトのアンカをスライドレールのフロント取付け部から該レールに通し、スライドレールのフロント取付け部を車体側の所定部に組付けるフロント側組付け工程とを備えた
車両用シートベルト装置の組付け方法。A method for assembling a vehicle seat belt apparatus having a slide rail for moving an anchor of a seat belt,
The rear mounting portion of the slide rail is arranged at a predetermined distance from the side wall of the vehicle body so that the front mounting portion of the slide rail can be turned upward and outward in the vehicle width direction and can be led out from the door opening to the outside of the vehicle. A rear side assembling step for assembling to the rear floor below the rear seat via a rattle absorbing mechanism;
An outward movement step of moving the front mounting portion of the slide rail from the door opening to the outside of the vehicle;
A seat attachment process for attaching the rear seat and the front seat to the vehicle body;
An inward movement process for moving the front mounting portion of the slide rail to the vehicle interior side;
A door assembling process for assembling a door with a seat belt retractor built into the vehicle body;
A method for assembling a vehicle seat belt apparatus comprising: a front side assembling step for passing an anchor of a seat belt from the front mounting portion of the slide rail to the rail, and assembling the front mounting portion of the slide rail to a predetermined portion on the vehicle body side .
請求項6記載の車両用シートベル装置の組付け方法。The vehicle seat bell device assembly according to claim 6, wherein a rear outside portion of the front seat is attached to a seat bracket provided on a side sill, and a front attachment portion of the slide rail is attached to a side sill near the upper side of the seat bracket. Attaching method.
請求項6記載の車両用シートベルト装置の組付け方法。The vehicle seat belt device assembling method according to claim 6, wherein the predetermined portion on the vehicle body side is set above an occupant detection means attached below the seat.
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