JP3952292B2 - 真空太陽熱収集装置の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

真空太陽熱収集装置の製造方法及びその製造装置 Download PDF

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    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高真空に保持された平板式の真空太陽熱収集装置の製造方法及びその製造装置に関するもので、特に同じ真空炉内でベーキング処理と真空封止を行うようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
【非特許文献1】
Figure 0003952292
従来、真空太陽熱収集装置としては、高真空に保たれたガラス二重管式のものと、平板式の構造のものでは、
【非特許文献1】に記載されているように、筐体の内部にクリプトンのような熱伝導の悪いガスを充満させて、低真空でありながら高真空に近い性能を発揮させる形式のものとがあった。
【0003】
しかし、筐体の内部を1パスカル以下の高真空に長期に亙って保ち、金属筐体と窓ガラスを用いて構成した平板式の真空太陽熱収集装置は、高効率で、理論的性能が良いのにも拘わらず、製造コストが高いという理由で製造されていなかった。
この理由で、平板式の真空太陽熱収集装置が市場に存在しなったのであるが、勿論、それを安く大量に作る技術は開発されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
高真空を長期に亙って維持する真空太陽熱収集装置を得るには、二つの技術を必要とする。
一つは真空封止をできるだけ完全にして、空気の漏れ量を極力少なくすることと、他の一つは装置の壁から放出される気体の量を極力少なくすることである。
真空太陽熱収集装置の大量生産において、上記した二つの技術をできるだけ低いコストで実現する手段を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、太陽光の熱を収集する真空太陽熱収集装置の製造方法において、ガラスより大きい線膨張係数を有する金属材料で形成され、気体を排出するためのパイプを備えた筐体と、前記筐体内に収容された吸熱板と、前記筐体にはめ込まれる窓ガラスと、前記窓ガラスの端面に設けられた接着用金属とを準備し、前記筐体及び窓ガラスを真空炉の中に収容し、前記真空炉を真空にし、加熱してベーキング処理を行うと共に前記接着用金属を溶融させ、前記真空炉を真空に保ったまま、加熱を止めて前記真空炉の温度を下げることにより前記接着用金属を凝固させ、前記筐体の収縮力により前記接着用金属を締め付け、前記筐体と窓ガラスとを真空封止し、前記パイプを押し潰して前記パイプの真空封止を行うようにしたものである。
【0006】
真空封止を完全にするために、太陽熱収集装置の窓ガラスと金属筐体とを、気体を透過させない半田等の金属製の接着剤で接着する。
ガラスと半田等の金属との接着を更に強固にするために、まず窓ガラスの接着面にガラスと親和性の良い金属、例えばコバール(商品名)のような金属を接着させておく。その後、ガラスと親和性の良い金属と金属筐体との間を接着用金属で溶融接着する。
金属筐体の材料には、その線膨張係数がガラスの線膨張係数より高い材料を用いる。そして接着面は窓ガラスの周縁部の切り口の面(端面)にする。
【0007】
凝固した接着用金属に強い接着用圧力を掛けるために、金属筐体の線膨張係数をガラスの線膨張係数より大きく選んでおく。
ベーキングは、ガスを追い出すためだけではなく、窓ガラスと金属筐体との接着を強固にするために、接着用金属の融点より高い温度で行う。例えば接着用金属として270℃で溶ける高温半田を用いるとすると、ベーキング温度は300℃位に選ぶ。
【0008】
そうするとベーキングが終わって、真空炉内の温度が低下し、接着用金属が凝固した後の、更なる温度低下にしたがって、金属筐体の方が窓ガラスより縮み代が大きいために、金属筐体がその収縮力によって、接着用金属を窓ガラスに強い力で圧着するようになり、真空封止が完成する。
金属筐体の底板が収縮する時に発生する収縮力が、効率良く金属筐体の垂直壁に伝わって接着用金属を強く締め付けるように、底板が直角に曲がって垂直壁を形成する所に三角錐状の窪みを作って、底板と垂直壁との直角度を保つための剛性を向上させる。
【0009】
この作業は0.01パスカル以下位の真空中で行われるので、接着用金属が凝固するまでに、それが酸化することが防がれ、また窓ガラスや金属筐体の表面の汚染も防止され、接着用金属内部に空洞(ボイド)が形成されることも無く、接着が完全に行われる。
このように、ガラスの接着面にガラスと親和性の良いコバール(商品名)のような金属を接着させ、この金属と金属筐体とを接着用金属で溶着すると、ガラスと親和性のない半田を用いても、ガラスと金属筐体とが金属だけで接着されて、しかも接着用金属には常に大きな圧縮力が掛かっているので、真空封止が完全になる。
【0010】
金属筐体内の気体を抜いて真空にするために、金属筐体に気体を吸引するためのパイプを設ける。
太陽熱収集装置の金属や窓ガラスの吸着ガスを追い出すために、真空炉の中にパイプ付きの太陽熱収集装置を入れてベーキングを行う。このときパイプを通じて、金属筐体内の気体は真空炉の中に出て行く。
【0011】
真空炉内で、金属筐体内の真空度が十分に向上した後に、高真空の真空炉中で、このパイプを押し潰してパイプを閉鎖する圧縮装置を設ける。
真空炉としては、金属製の大型の炉を用い、電熱で炉内を暖め、非加熱物と炉壁との間に、熱の無駄を省くために、薄い金属の遮蔽板を数枚置いた形式の真空炉を使用する。
大量生産の場合には、通常1回のベーキング作業で数100個の太陽熱収集装置の真空封止が行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施形態を示す図で、(a)は断面図、(b)は平面図である。
図1において、1は真空炉の本体、2は真空炉の蓋、3は真空太陽熱収集装置の金属製の筐体、4は筐体3内の気体を排出するためのパイプ、5は筐体3の内部に収容された太陽光の熱を受ける吸熱板、6は窓ガラス、7はガラスと親和性の良い金属、8は接着用金属、9は電気による加熱器で例えば電熱器、10は真空炉内部の気体を排気する吸引口、11は電熱器9への給電用の電線、12は電線11を真空炉内に入れるハーメチックシール端子、13はパイプ4を押し潰す圧縮装置、14は筐体3の垂直壁15と底板16との接続線上に設けられた三角錐状の窪み、17は真空炉内に設けられた支柱である。
【0013】
真空炉の本体1は大気圧に耐えるために側壁は円筒状になっており、底板は平板状或いは谷状に形成されている。円筒状の側壁を垂直に立てて使う場合と水平に寝かせて使う場合があるが、何れの場合でも筐体3は水平に置かれる。
【0014】
蓋2は平板状或いは山状に形成され、中央近辺に気体の吸引口10を持っている。本体1及び蓋2は例えばステンレス鋼で形成される。
電熱器9はその上に筐体3が密着して直かに載せられるように構成され、また電熱器9の代わりに赤外線や電磁誘導による加熱器等を使用することもできる。支柱17は真空炉の本体1内に筐体3と窓ガラス6とを収容する手段で、支柱に限らず、棚などでも良い。
【0015】
真空太陽熱収集装置は、主として筐体3と、筐体3内に収容され、図示してない支柱等により筐体3に支持された平板の吸熱板5と、筐体3の上部に蓋をする窓ガラス6とで構成されている。
筐体3はガラスより大きい線膨張係数を有する金属材料から成る1枚の金属板を加工して扁平な円形状又は多角形状の皿型容器に形成されており、真空保持能力が非常に高くなるように構成されている。
【0016】
ガラスと親和性の良い金属7は、窓ガラス6と接着用金属8との接着を更に強固にするために窓ガラス6の端面に予め接着されるもので、例えばコバール(商品名)が考えられる。
接着用金属8は筐体3と窓ガラス6に接着されたガラスと親和性の良い金属7とを接着するためのものである。接着用金属8は予め大気中で溶融して筐体3と窓ガラス6の端面に接着された金属7とを仮止めする状態にしておいても良いし、或いは筐体3と金属7との間に板状にして挿入しておいても良い。
接着用金属8としては、安価な半田を使用することが出来る。
【0017】
また図示してないが、筐体3には、大気圧を支えるための手段、収集した太陽熱を取り出すための熱媒体を入れるパイプ、このパイプに熱媒体を送り込む入力パイプ、熱せられた熱媒体を外へ出す出力パイプ等が設けられている。
入力パイプ及び出力パイプは筐体3から外部に飛び出していることは勿論である。
【0018】
次に、第1の実施形態によって真空太陽熱収集装置を製造する工程について説明する。
先ず、真空太陽熱収集装置を構成する内部に吸熱板5を収容した筐体3と、端面にガラスと親和性の良い金属7を予め接着した、筐体3にはめ込まれる窓ガラス6と、窓ガラス6の端面すなわち親和性の良い金属7の外側に設けられた接着用金属8とを準備する。
【0019】
筐体3及び窓ガラス6を真空炉の本体1の内部に収容し、支柱17で支持する。そして、蓋2を閉める。
その後、吸引口10から図示してない真空ポンプによって真空炉内の空気は0.01パスカル以下になるまで排気される。一般にはそのまま0.01パスカル以下に保持される。この間真空炉内の温度は常温に保たれる。
【0020】
十分に真空炉内の真空度が上がると、その後に電線11を通して電熱器9に通電され、筐体3の温度を上昇させる。
真空度が上がってから、加熱するのは真空太陽熱収集装置に使用する金属の酸化を防ぐためである。また、加熱するのは、筐体3や窓ガラス6が吸蔵しているガスを追い出すいわゆるベーキング処理のためと接着用金属8を溶融するためである。
熔けた接着用金属8が筐体3と金属7との間隙を全面に亙って一様に埋めるように、筐体3は真空炉の本体1内で水平に置かれる。
【0021】
真空炉内の真空度を上げるとき、筐体3に設けたパイプ4を通して筐体3内の気体が真空炉1内に排出され、吸引口10から外部に吸引され、筐体3内が真空になるようにする。
真空炉1を高真空に保ち且つ高温度にすると効率良く吸蔵ガスが追い出される。ベーキング温度としては250℃〜400℃が推奨される。
数10時間から数100時間に及ぶ長時間のベーキングによって、吸蔵ガスが充分に追い出された後、電熱器9への通電を止め、真空炉1の温度を下げる。
【0022】
その後、真空炉内1の温度を接着用金属8の凝固点より下げていくと、接着用金属8が、筐体3と窓ガラス6とを、金属7を介して凝固して接着し、その後温度が下がるに連れて、筐体3によって接着用金属8は締め付けられ、接着用金属8による太陽熱収集装置の真空封止が完成する。
この際、窪み14は筐体3の底板16の収縮時の収縮力を効率良く筐体3の垂直壁15に伝えるのに役立つ。
その後、真空炉1の中を大気圧に戻して、真空炉1の蓋2を開き、真空太陽熱収集装置を取り出す。
【0023】
図2は第1の実施形態の圧縮装置を示す図で、(a)は正断面図、(b)は側断面図ある。
21は真空太陽熱収集装置のパイプ4を圧着するための台座、22は台座21に可動に取り付けられたパイプ4を圧縮するための可動金具、23は可動金具22に圧力を掛けて圧縮方向に動かすためのベローズ、24はベローズ23に圧搾空気で圧力を送るパイプ、25は台座21に取り付けられた固定金具で、可動金具22のガイドをするものである。
ベーキング工程を終えた後、真空炉1内の真空を保ったままで、パイプ4を圧縮装置13によって押し潰して、パイプ4の真空封止を行う。
パイプ23は、図示していないが、真空炉1の外部にある圧搾空気源に、真空炉1の真空を崩さないように、ハーメチックシール端子を経て繋がっている。
【0024】
筐体3の真空度が所要の値にまで上がって、接着用金属8による接着が完成したら、パイプ23を通して圧搾空気がベローズ24に送られ、ベローズ24は膨張して、可動金具22を動かし、パイプ4を押し潰す。
パイプ4には銅パイプ或いは黄銅パイプ等を用いる。予めパイプ4の内面に多少の半田を流し込んでおき、押し潰した後のパイプ4の形をV字形になるようにしておく。
そうすると、押し潰した後にパイプ4にわずかな隙間が残っても、高温の真空炉で熔けた半田が重力によってV字状の溝の所に集まり、その半田が常温になって固まってから隙間を埋めて、気密が保たれる。
【0025】
半田で気密を保つ方法以外に、パイプ4に水素処理をした無酸素銅を用いておく方法がある。この場合はパイプ4を高真空中で強い力で押し潰した時に、パイプ4の内面の銅が互いに完全な気密の状態で接着(圧着)されるので、この場含は半田を必要としない。
【0026】
図3は本発明の第2の実施形態を示す図で、(a)は正断面図、(b)は側断面図である。
図3は真空太陽熱収集装置を大量生産するための装置を示しており、真空炉の温度をあまり上げずに、真空炉内の真空太陽熱収集装置の温度を上げる形式のものを示している。
【0027】
31は真空炉の本体、32は真空炉の蓋、33は台車、34は台車33の上に数段に亙って縦積みされた棚、35は棚34に取り付けられた電熱器、36は真空太陽熱収集装置、37は棚44に電源を供給し、且つ温度制御を行う温度制御装置、38は真空炉内の気体を排気する排気装置、39はガスケット、40はスーパーインシュレーション用の遮蔽板である。
【0028】
真空炉の構成は上記した第1の実施形態と基本的には同じであり、サイズが大きくなって円筒型の真空炉を横向きに設置し、台車33に電熱器35を備えた複数の棚34が縦積みされ、真空太陽熱収集装置36が棚34に載せられて真空炉31内に搬送されるように構成されている。
第2の実施形態は真空炉本体31の外壁は暖めないで、棚34とその上に載せられた真空太陽熱収集装置36だけに熱を供給する方式である。
各棚34に設けられた電熱器35によって加熱されると、真空太陽熱収集装置36の温度が上げられ、それが吸蔵しているガスはベーキングによって排出される。
【0029】
この際、ベーキングすべきものは真空太陽熱収集装置36であるから、真空太陽熱収集装置36だけ暖めて、真空炉本体31の炉壁は暖めないようにして、エネルギーの無駄使いを減らす。
真空太陽熱収集装置36から真空炉本体31への熱損失は、残存気体による熱伝導による損失と放射による損失の二つによって成り立っている。
【0030】
そこで、真空炉内部の高温の所からの放射損失を減らす手段を講ずる。その手段として、真空炉31の炉壁の放射率を下げる。換言すれば炉壁の反射率を上げる。同時に棚34の外に面している面の放射率を減らす。
このためには、炉壁に反射率の良い金属処理を施し、棚34の外面に放射率を減らす処理を施すと良い。
これによって真空太陽熱収集装置36からの放射による熱損失を減らすことができる。
【0031】
更に、残存気体による熱伝導による損失と放射による損失の二つを同時に減らすために、真空炉本体31の内部が高真空に保たれており、残存気体の熱伝導は自由分子条件下の熱伝導になっていることを利用し、遮蔽板40を数枚、図示したように真空炉本体31の炉壁と棚34との間に数mmの間隔をおいて設ける。これによって熱のスーパーインシュレーション作用が発揮され、熱損失が何分の一かに減殺される。
また、遮蔽板40に赤外線の反射率の高い金属を用いておくと、放射損失も同時に減らすことが出来る。
このような手段は、大量生産するときだけでなく、第1の実施形態などにも適用することができる。
【0032】
上記のような方法で高温になった真空太陽熱収集装置36からの熱が真空炉本体31に殆ど伝わらないので、本体31の温度はあまり上がらない。
それ故、ガスケット39には、ゴムやバイトンのような、低温でしか使えないが使い勝手が良い材質のガスケットを利用できてたいへん便利である。
また、真空炉本体31の外壁の温度が上がらないということは、真空炉本体31の熱損失が少ないということであって、このことはベーキングに要する電力が少なくて済むということになり、長時間のベーキングの場合大変有利なことである。
なお、ベーキング処理と共に筐体と窓ガラスの真空封止を行うこと等は第1の実施形態と同じである。完成した真空太陽熱収集装置36が台車33に載せられて搬出されることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】
上記したように、本発明によれば、真空炉内でベーキング処理と真空封止を行うのて、高品質、高効率の真空太陽熱収集装置を製造でき、また大量生産の場合には殆ど自動化された工程で製造できるので、真空太陽熱収集装置を安価に大量に提供することができ、経済面、環境面で多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図
【図2】第1の実施形態の圧縮装置を示す図
【図3】本発明の第2の実施形態を示す図
【符号の説明】
1,31 真空炉の本体
2,32 真空炉の蓋
3 筐体
4 パイプ
5 吸熱板
6 窓ガラス
7 金属
8 接着用金属
9,35 電熱器
10 吸引口
13 圧縮装置
14 窪み
33 台車
34 棚
36 真空太陽熱収集装置
37 温度制御装置
38 排気装置
39 ガスケット
40 遮蔽板

Claims (13)

  1. 太陽光の熱を収集する真空太陽熱収集装置の製造方法において、
    ガラスより大きい線膨張係数を有する金属材料で形成され、気体を排出するためのパイプを備えた筐体と、前記筐体内に収容された吸熱板と、前記筐体にはめ込まれる窓ガラスと、前記窓ガラスの端面に設けられた接着用金属とを準備する工程と、
    前記筐体及び窓ガラスを真空炉の中に収容し、前記真空炉を真空にし、加熱してベーキング処理を行うと共に前記接着用金属を溶融させる工程と、
    前記真空炉を真空に保ったまま、加熱を止めて前記真空炉の温度を下げることにより前記接着用金属を凝固させ、前記筐体の収縮力により前記接着用金属を締め付け、前記筐体と窓ガラスとを真空封止する工程と、
    前記真空炉を真空に保ったまま、前記パイプを押し潰して前記パイプの真空封止を行う工程と
    を備えたことを特徴とする真空太陽熱収集装置の製造方法。
  2. 前記窓ガラスの端面に予めガラスと親和性の良い金属を接着したことを特徴とする請求項1記載の真空太陽熱収集装置の製造方法。
  3. 前記パイプを銅パイプ又は黄銅パイプとし、予め前記パイプの内面に半田を流し込んでおき、前記パイプを押し潰した後の形がV字形になるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の真空太陽熱収集装置の製造方法。
  4. 前記パイプを無酸素銅で形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の真空太陽熱収集装置の製造方法。
  5. 前記接着用金属を前記筐体と窓ガラスとの間で仮止め状態にしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の真空太陽熱収集装置の製造方法。
  6. 前記接着用金属を前記筐体と窓ガラスとの間に板状にして挿入しておくことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の真空太陽熱収集装置の製造方法。
  7. 前記真空炉内に電気による加熱器を設けて前記筐体を加熱することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の真空太陽熱収集装置の製造方法。
  8. 前記筐体の垂直壁と底板との接続線上に窪みを設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の真空太陽熱収集装置の製造方法。
  9. 前記真空炉内に複数組の筐体と窓ガラスを縦積みにして収容し、前記複数組の筐体と窓ガラスのベーキング処理と真空封止及び前記筐体のパイプの真空封止を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の真空太陽熱収集装置の製造方法。
  10. 円筒状の側壁と平板状又は谷状の底板とから成る真空炉の本体と、
    平板状又は山状に形成され、吸引口を有する真空炉の蓋と、
    ガラスより大きい線膨張係数を有する金属材料で形成され、気体を排出するためのパイプを備えた真空太陽熱収集装置の筐体及び窓ガラスを加熱する電気による加熱器と、
    前記パイプを押し潰す圧縮装置と
    を備え、
    前記筐体及び窓ガラスを前記本体内に収容し、前記吸引口から気体を排気して真空にし、前記加熱器により前記筐体及び窓ガラスを加熱してベーキング処理を行うと共に前記接着用金属を溶融させ、前記真空炉を真空に保ったまま、加熱を止めて前記真空炉の温度を下げることにより前記接着用金属を凝固させ、前記筐体の収縮力により前記接着用金属を締め付け、前記筐体と窓ガラスとを真空封止し、前記パイプを押し潰して前記パイプの真空封止を行うことを特徴とする真空太陽熱収集装置の製造装置。
  11. 前記加熱器と真空炉の本体の炉壁との間に複数枚のスーパーインシュレーション用の遮蔽板を設けたことを特徴とする請求項10記載の真空太陽熱収集装置の製造装置。
  12. 円筒状の炉壁と底板とから成る真空炉の本体と、
    平板状又は山状に形成された真空炉の蓋と、
    前記真空炉内を真空にするための排気装置と、
    ガラスより大きい線膨張係数を有する金属材料で形成され、気体を排出するためのパイプを備えた真空太陽熱収集装置の筐体及び窓ガラスを加熱する電気による加熱器と、
    前記本体内に積み上げるように複数個設けた、前記筐体及び窓ガラスを収容する棚と、
    前記棚と炉壁との間に設けた複数枚のスーパーインシュレーション用の遮蔽板と、
    前記パイプを押し潰す圧縮装置と
    を備え、
    前記棚にそれぞれ筐体と窓ガラスを収容し、前記排気装置により前記真空炉内を真空にし、前記加熱器により前記筐体及び窓ガラスを加熱してベーキング処理を行うと共に前記筐体と窓ガラスを接着する接着用金属を溶融させ、前記真空炉を真空に保ったまま、加熱を止めて前記真空炉の温度を下げることにより前記接着用金属を凝固させ、前記筐体の収縮力により前記接着用金属を締め付け、前記筐体と窓ガラスとを真空封止し、前記パイプを押し潰して前記パイプの真空封止を行うことを特徴とする真空太陽熱収集装置の製造装置。
  13. 前記本体と蓋をステンレス鋼で形成したことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の真空太陽熱収集装置の製造装置。
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