JP3952227B2 - 波長変換器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、波長変換器に係わり、特に、信号を伝送する光の波長を変換する変換器に係わる。
【0002】
【従来の技術】
膨大な量の情報を伝送するためのネットワークとして光通信システムが普及してきている。光通信システムでは、通常、ある特定の波長の光を用いて信号が伝送される。また、近年、伝送する情報の量を増やす技術として、WDM(波長多重:Wavelength Division Multiplex )を利用した伝送システムが注目されている。WDMは、1本の光伝送路を介して複数の信号をそれぞれ互いに異なる波長の光を用いて伝送する技術である。
【0003】
波長変換器は、たとえば、上述のようなWDMを用いた伝送システムにおいて使用され、信号を伝送する光の波長を変換する。すなわち、波長変換器は、波長λ1 の光を用いて伝送される信号を波長λ2 の光に乗せて出力する。既存の波長変換器の例を図41〜図43に示す。
【0004】
図41(a) は、半導体光アンプ(SOA : Semiconductor Optical Amplifier )における入力光による利得飽和効果を利用した波長変換器である。この利得飽和効果を利用した変調方式は、一般に、相互利得変調(XGM)と呼ばれる。この構成では、伝送信号に従って強度変調された波長λ1 の光(入力信号光)、および波長λ2 の連続光(CW : Continuous Wave)を半導体光アンプ501に入力することにより、その半導体光アンプ501の出力として上記伝送信号に従って強度変調された波長λ2 の光が得られる。このように、入力信号光の波長は、光源502の出力光の波長に変換される。すなわち、光源502として出力光の波長が可変であるものを用いれば、入力信号光の波長を所望の波長に変換できることになる。
【0005】
図41(b) は、半導体レーザの利得のクロスゲイン変調を利用した波長変換器である。この構成では、固有の発振周波数に従って波長λ2 の光を生成する半導体レーザ511を用いる。伝送信号に従って強度変調された波長λ1 の光を半導体レーザ511に入力すると、その半導体レーザ511の利得の波長分布が変動し、これにより半導体レーザ511の発振光が強度変調される。すなわち、半導体レーザ511により生成される光は、入力信号光によって強度変調される。
【0006】
図42(a) および図42(b) は、相互位相変調(XPM)を利用した波長変換器である。この構成では、入射光強度および供給電流に応じて屈折率および透過率が変動するデバイス(例えば、半導体光アンプ)を2つ用いる。そして、波長λ2 の連続光を双方のデバイスに入力すると共に、伝送信号に従って強度変調された波長λ1 の光(入力信号光)を一方のデバイスのみに入力する。この結果、これら2つのデバイスは、互いに位相が異なるλ2 の光を出力する。この位相差は、入力信号光の強度に依存する。したがって、これら2つのデバイスの出力をカプラ等を用いて合波すれば、λ1 の光を用いて伝送されてくる信号に従って波長λ2 の光が強度変調される。
【0007】
図43(a) は、半導体レーザおよび干渉計を用いた波長変換器である。この構成では、波長λ2 の光を生成する半導体レーザ521を用いる。そして、伝送信号に従って強度変調された波長λ1 の光を半導体レーザ521に入力し、半導体レーザ521の利得の波長分布を変動させることにより、半導体レーザ521の出力光の周波数を変調させる。そして、その出力光を、光バンドパスフィルタ522を通過させた後、たとえば、マッハツェンダ干渉計等の干渉計523を用いて強度変調信号に変換する。
【0008】
図43(b) および図43(c) は、光信号をいったん電気信号に変換する構成の波長変換器である。図43(b) に示す構成では、伝送信号に従って強度変調された波長λ1 の光を受光素子531を用いて電気信号に変換する。この電気信号は伝送信号である。そして、この電気信号で波長λ2 の光を生成する発光素子532を駆動する。このことにより、波長λ2 の光は、伝送信号により強度変調される。一方、図43(c) に示す構成では、光源541を用いて波長λ2 の連続光を生成し、その連続光を光変調器542に入力する。そして、受光素子531により得られた電気信号を光変調器542に印加することにより、λ2 の光を強度変調する。
参考文献(1) F.Masetti, et.al., "ATMOS (ATM Optical Switching): Results
and Conclusions of the RACE R2039 project", Proc. 21st
European Conference on Optical Communication ECOC'95
We. L. 1.7, 1995
参考文献(2) K.E.Stubkjaer, et.al., "Wavelength conversion devices and
techniques", Proc. 22nd European Conference on Optical
Communication ECOC'96, ThB. 2. 1, 1996
参考文献(3) C.Caspar, et.al., "Improvement of crosstalk tolerance in
optical cross connects by regenerative frequency converter",
Proc. 22nd European Conference on Optical Communication
ECOC'96,ThD. 1. 5, 1996
参考文献(4) W.Idler, et.al., "10 Gb/s wavelength conversion with
integrated multiquantum-well-based 3-port Mach-Zender
interferometer", IEEE Photon. Technol. lett., vol.8,
pp.1163-1165, 1996
参考文献(5) M.Shilling, et.al., "10 Gb/s monolithic MQW-based wavelength
converter in Michelson interferometer configuration",
Optical Fiber Communication (OFC'96) Technical Didest WG2,
1996
参考文献(6) C.Joergensen, et.al., "Up to 20 Gbit/s-rate transparent
integrated interferometric wavelength converter", Proc. 22nd
European Conference on Optical Communication ECOC'96, ThB.
2. 2, 1996
参考文献(7) H.Yasaka, et.al., "Repeated wavelength conversion of 10 Gb/s
signal using wavelength tunable semiconductor lasers", IEEE
Photon. Technol. Lett., vol.7, pp. 161-163, 1995
参考文献(8) K.Inoue, et.al., "Wavelength conversion using a light
injected DFB-LD and a Mach-Zender filter with a ring
resonator", IEEE Photon. Technol. Lett., vol.7,
pp. 998-1000, 1995
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図41(a) および図41(b) に示す波長変換器は、消光比の改善が困難である。たとえば、図41(a) に示す波長変換器において消光比を改善するためには、さらに光アンプや中間光源が必要となり、調整が複雑となり、また、検査工程も増えるので、歩留まりの悪化やコストの上昇といった問題が発生する。
【0010】
図42(a) および図42(b) に示す波長変換器では、消光比の改善は可能であるが、光を分岐あるいは合波するために光カプラを用いているので、変換先の波長(上記の例では、λ2 )の光の損失が大きくなってしまう。
【0011】
図43(a) に示す波長変換器では、干渉計の調整が難しく、また、変換先の波長を変えることができない。さらに、図43(b) および図43(c) に示す波長変換器では、小型化、低価格化が困難である。
【0012】
本発明の課題は、上述のような従来の問題点を解決することであり、損失が少なく、かつ消光比も良好な波長変換器を低価格で提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の波長変換器は、強度変調された第1の波長の信号光を受光し、その信号光の変調状態に基づいて変調された第2の波長の信号光を出力する構成を前提とする。第2の波長の入射光を互いに直交する第1および第2の偏波光に分離する第1の偏光子と、第1の偏波光を導波する導波路と、その導波路からの出力光と第2の偏波光とを合波する合波デバイスと、その合波デバイスの出力光を受光して第2の波長の信号光を出力する第2の偏光子と、を有する。上記導波路は、入力光の強度に従ってその屈折率が変化する。そして、第1の波長の信号光を上記導波路に入力する。
【0014】
上記構成において、第1の偏波光が導波路を通過することによって生じる位相遅延は、第1の波長の信号光の強度に依存する。このため、合波デバイスにより合波される光の偏波状態も第1の波長の信号光の強度に依存する。この結果、第2の偏光子の出力光の強度は第1の波長の信号光の強度に依存して変化する。ここで、合波デバイスが合波する第1および第2の偏波光は、第2の波長を有する光である。したがって、第2の偏光子の出力光は、第2の波長を有し、且つ第1の波長の信号光の強度に依存して変調された光となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の原理を説明する図である。ここでは、伝送信号に従って強度変調された波長λ1 の信号光を受光して、その伝送信号を波長λ2 の光に乗せて出力する構成を前提とする。
【0016】
偏光子1は、λ2 の入射光から互いに直交する2つの直線偏波(X偏波光、Y偏波光)を生成する。尚、λ2 の入射光は、直線偏波であるものとする。また、λ2 の入射光は、少なくともλ1 の光を用いて伝送されてくる伝送信号の帯域においては強度変調されていないものとする。ここでは、λ2 の入射光は、連続光(CW:Continuous Wave )であるものとする。偏光子1の出力の一方(X偏波光)は、導波路2に入射され、偏光子1の出力の他方(Y偏波光)は、合波デバイス3に入射される。
【0017】
導波路2は、入射光の強度に従ってその屈折率が変化する物質を含み、λ1 の信号光およびX偏波光を受光して導波する。ここで、よく知られているように、導波路の屈折率が変化すると、それに伴ってその導波路を伝搬される光の速度が変化する。従って、光が導波路2を通過することにより生じる遅延時間は、λ1 の信号光およびX偏波光の強度に従って変化することになる。ここで、X偏波光は、連続光から生成されるので、その強度は一定である。このため、光が導波路2を通過することによって生じる遅延時間は、λ1 の信号光の強度に従って変化する。導波路2の出力は、合波デバイス3に入射される。なお、導波路2と合波デバイス3との間に波長λ2 のみを通過させる光フィルタを設けても良い。
【0018】
合波デバイス3は、導波路2を通過したX偏波光と偏光子1から出力されたY偏波光とを合波する。合波デバイス3は、たとえば、偏光子から構成される。合波デバイス3の出力光は、偏光子4に入射される。
【0019】
偏光子4は、合波デバイス3に入射されるX偏波光の位相とY偏波光の位相とがある特定の関係を満たすときに合波デバイス3から出力される光の偏波面に対して所定の角度に設置される。一実施例としては、合波デバイス3に入射されるX偏波光の位相とY偏波光の位相とが一致するときに合波デバイス3から出力される光の偏波面と同じ角度に偏光子4を設置する。この場合、合波デバイス3を偏光子とすると、偏光子4は、合波デバイス3としての偏光子に対して光の進行方向を中心として45度または135度旋回させて設置する。そして、偏光子4は、合波デバイス3の出力光を互いに直交する2つの偏波光に分離する。
【0020】
偏光子1、合波デバイス3および偏光子4は、例えば、複屈折性物質または多層偏光分離膜を含む。また、導波路2は、例えば、半導体光アンプである。
上記構成において、λ1 の信号光は、伝送信号に従って強度変調されているので、導波路2の屈折率はその伝送信号に従って変化し、光が導波路2を通過することによって生じる遅延時間もその伝送信号に従って変化する。この結果、導波路2を通過して合波デバイス3に入射されるX偏波光の位相は、上記伝送信号に従って変化することになる。なお、Y偏波光の位相は上記伝送信号によっては変化しない。
【0021】
X偏波光の位相が変化すると、それに従って合波デバイス3の出力光のX方向の成分が変化する。このように、合波デバイス3の出力光のX方向の成分が変化すると、偏光子4の各出力光の成分が変化する。すなわち、偏光子4の各出力光の強度は、上記伝送信号に従って変化することになる。このように、偏光子4の出力光は、λ1 の信号光を利用して伝送されてきた伝送信号に従って強度変調され、また、その波長はλ2 である。
【0022】
図2(a) は、導波路2に入射されるλ1 信号光を模式的に示した図である。この信号光は、伝送信号に従って強度変調されている。図2(a) では、光が強い状態を伝送信号の「H」に対応させ、光が弱い状態(あるいは、消光状態)を伝送信号の「L」に対応させている。
【0023】
図2(b) は、偏光子1の入出力を模式的に示す図である。λ2 の入射光は、直線偏波であるものとする。なお、図2(b) においては、光は図2(b) の紙面に垂直な方向に進み、また、矢印はその光電界の振動方向を表している。偏光子1はこの入射光を互いに直交するX偏波光およびY偏波光に分離する。偏光子1を複屈折性の物質で構成した場合には、常光線および異常光線としてX偏波光およびY偏波光が得られる。尚、本発明では、λ2 の入射光は必ずしも直線偏波である必要はなく、信号帯域において安定した偏光状態の入射光から互いに直交するX偏波光およびY偏波光を生成することも可能であるが、以下の実施例では、λ2 の入射光が直線偏波であるものとする。
【0024】
このようにして生成されたX偏波光およびY偏波光は、その一方(X偏波光)が導波路2を通過した後に合波デバイス3に入射され、他方(Y偏波光)はそのまま合波デバイス3に入射される。
【0025】
図3(a) 、図4(a) 、および図5(a) は、合波デバイス3に入射されるX偏波光の位相およびY偏波光の位相の関係を示す図である。図3(a) では、X偏波光の位相とY偏波光の位相とが互いにπ/3ずれている状態を示している。また、図3(b) は、X偏波光およびY偏波光の位相関係が図3(a) に示す状態であるときの合波デバイス3の出力光の偏光状態を示す図である。なお、合波デバイス3の出力光の電界ベクトルは、合波デバイス3に入射されるX偏波光およびY偏波光の各電界ベクトルの和である。このように、X偏波光の位相とY偏波光の位相とが互いにずれているときには、合波デバイス3の出力光は直線偏波とはならない。
【0026】
導波路2から出力されるX偏波光の位相は、上述したように、導波路2へ入射されるλ1 の信号光の強度に従って変化する。本実施形態では、λ1 の信号光の強度が弱い状態のとき(或いは、消光状態のとき)に合波デバイス3により受光されるX偏波光およびY偏波光の位相が互いに一致するように導波路2における遅延量を調整する。望ましくは、上記の条件に加え、λ1 の信号光の強度が強い状態のときに合波デバイス3により受光されるX偏波光の位相とY偏波光の位相とが互いにπずれるように、導波路2における遅延量を調整する。なお、導波路2における遅延量は、たとえば、この導波路2を半導体光アンプで構成する場合には、その半導体光アンプに供給する電流を制御することにより調整できる。X偏波光の位相とY偏波光の位相とが互いに一致する状態、およびX偏波光の位相とY偏波光の位相とが互いにπずれ状態をそれぞれ図4(a) および図5(a) に示す。
【0027】
合波デバイス3においてX偏波光の位相とY偏波光の位相とが互いに一致する状態では、合波デバイス3の出力光の電界は、図4(b) に示すように、X軸(X偏波光の電界の振動方向)に対して反時計回りに45度旋回した方向に振動する。すなわち、この場合、合波デバイス3の出力光は、X軸に対して反時計回りに45度旋回された直線偏波となる。
【0028】
一方、合波デバイス3においてX偏波光の位相とY偏波光の位相とが互いにπずれた状態では、合波デバイス3の出力光の電界は、図5(b) に示すように、X軸に対して反時計周りに135度旋回した方向に振動する。即ち、この場合、合波デバイス3の出力光は、X軸に対して反時計回りに135度旋回された直線偏波となる。
【0029】
このように、本実施形態の波長変換器では、λ1 の信号光の強度が弱い状態のとき、すなわち、伝送信号が「L」のとき、合波デバイス3はX軸に対して45度旋回された直線偏波を出力し、また、λ1 の信号光の強度が強い状態のとき、すなわち、伝送信号が「H」のとき、合波デバイス3はX軸に対して135度旋回された直線偏波を出力する。ここで、合波デバイス3は、λ2 の入射光から生成したX偏波光およびY偏波光を合波して出力する。したがって、合波デバイス3の出力光の波長はλ2 である。なお、合波デバイス3の出力光は、λ1 も含んでいる可能性があるが、ここでは、たとえば、波長フィルタなどを用いてカットされているものとする。
【0030】
本実施形態では、偏光子4は、上記X軸に対して45度旋回させて設置されている。従って、偏光子4における座標系(X’−Y’座標系)は、図6に示すように、上述のX−Y座標系に対して45度回転した状態となる。偏光子4は、入射光をこのX’軸方向の成分およびY’方向の成分に分離して出力する。
【0031】
したがって、位相が互いに一致しているX偏波光およびY偏波光が合波デバイス3に入射すると、偏光子4は、X’方向の偏波光のみを出力し、Y’方向の成分は0となる。すなわち、λ1 の信号光の強度が弱い状態のときには、偏光子4は、X’方向の偏波光のみを出力し、Y’方向の成分は0となる。一方、位相が互いにπずれているX偏波光およびY偏波光が合波デバイス3に入射すると、偏光子4は、Y’方向の偏波光のみを出力し、X’方向の成分は0となる。すなわち、λ1 の信号光の強度が強い状態のときには、偏光子4は、Y’方向の偏波光のみを出力し、X’方向の成分は0となる。
【0032】
本実施形態では、偏光子4から出力される2つの偏波光(X’方向の偏波光およびY’方向の偏波光)のうち、X’方向の偏波光を波長変換器の出力とする。このような構成とすれば、λ1 の信号光の強度が弱い状態のときには、偏光子4は、出力光のX’方向の成分は1となる。一方、λ1 の信号光の強度が強い状態のときには、偏光子4はY’方向の偏波光を出力する。すなわち、偏光子4の出力光は、λ1 の信号光の変調状態に反転した状態に変調された第2の波長の信号光となる。
【0033】
なお、上述の例では、λ2 の入射光が直線偏波であるものとしているが、完全な直線偏波でなくても略直線偏波(直線偏波に近い状態の光)であれば同様の作用によりλ1 の信号光の変調状態に従ってλ2 の光を変調できる。また、上述の例では、λ1 の信号光がLレベルおよびHレベルであったときにそれぞれX偏波光およびY偏波光の位相差が0およびπである場合を想定しているが、このような条件を厳密に満たさなくても、時間的に安定した偏光状態のλ2 の光であれば同様の作用によりλ1 の信号光の変調状態に従ってそのλ2 の光を変調できる。さらに、上述の例では、偏光子4は、上記X軸に対して45度旋回させて設置しているが、135度旋回させて設置してもよい。また、λ1 の信号光がLレベルのときにX偏波、Y偏波の位相差がπとなるように設定してもよい。
【0034】
上記波長変換器の動作について図7を参照しながら若干の補足説明を加える。図7(a) は、図2(b) に示したX軸およびY軸を基準とする合波デバイス3への入力におけるλ2 の光の偏光状態を示す。図7(b) および(c) は、合波デバイス3の出力におけるλ2 の光の偏光状態を示す。
【0035】
X軸に平行な電界成分をEx 、Y軸に平行な電界成分をEy 、導波路2においてλ1 の信号光によって生じる位相差をΔφとし、光結合損失および偏光子における損失を無視すると、電界Ex およびEy は以下のように表される。
【0036】
Ex =√2/2・√T・E0 ・cos(ωt+θ+Δφ)
Ey =√2/2・√T・E0 ・cos(ωt+θ)
ここで、E0 はλ2 の光の電界強度、ωは、λ2 の光の角周波数、tは時間、θは位相遅延、Tは導波路2の透過率である。
【0037】
図7(b) および(c) において、偏光子4から出力される2つの偏光の偏波面とそれぞれ一致する方向の軸をそれぞれX’軸およびY’軸とすると、X’軸に平行な電界をEx'は以下のように表される。
【0038】
Figure 0003952227
このように、偏光子4の出力光のX’軸方向の成分は、λ1 の信号光の入力によって導波路2において生じる位相変化Δφが0のときに最大となり、その位相変化Δφがπのときに最小になることがわかる。なお、波長変換器から出力されるλ2 の光の強度Sout は、偏光子1、4、および合波デバイス3における損失を無視すると、以下のように表される。
【0039】
Figure 0003952227
次に、本発明の波長変換器の具体的な構成を示す。
【0040】
図8は、本発明の第1の実施例の構成図である。光ファイバ11を介して入射されるλ2 の入射光は、直線偏波である。この場合、光ファイバ11として偏波面保存ファイバを用いてもよい。また、この入射光は、少なくともλ1 の伝送信号の帯域において強度変調されていないことを前提とする。一例としては、λ2 の入射光として連続光を用いる。
【0041】
この入射光は、偏光子12により互いに直交する2つの偏波光に分離される。これら2つの偏波光をX偏波光およびY偏波光と呼ぶことにする。X偏波光およびY偏波光の生成方法は、図2(b) に示した通りである。
【0042】
偏光子12により生成されたY偏波光は、反射デバイス13、14により偏光子17に導かれる。一方、X偏波光は、ハーフミラー15および半導体光アンプ16を通過した後に偏光子17に導かれる。半導体光アンプ16は、入射光の強度および供給電流に応じてその屈折率が変化する導波路を含む。したがって、半導体光アンプ16への入射光の強度が変化すれば、光が半導体光アンプ16を通過する際に生じる位相遅延量が変化する。また、半導体光アンプ16に供給する電流を制御することにより、光が半導体光アンプ16を通過する際に生じる位相遅延量を調整できる。
【0043】
波長λ2 の光が半導体光アンプ16を通過する際に生じる位相遅延量Δφは、以下の式で表される。
Δφ∝(2πL/λ2 )・(dn/dN)・(dN/dP)・ΔP
ここで、Lは、半導体光アンプ16の活性層の光学長、nは、半導体光アンプ16の活性層の実効屈折率、Nは、半導体光アンプ16の活性層の電子密度、Pは半導体光アンプ16への入力光パワーである。上記の式によれば、半導体光アンプ16への入射光のパワーが変化するとPが変化し、半導体光アンプ16に供給する電流を変化させるとNが変化することがわかる。したがって、波長λ2 の光が半導体光アンプ16を通過する際に生じる位相遅延量Δφは、半導体光アンプ16への入射光のパワー、および半導体光アンプ16に供給する電流に従って変化することになる。
【0044】
伝送信号に従って強度変調されたλ1 の信号光は、光ファイバ21を介して入射される。ここでは、変調方式として、2値強度変調が採用されているものとする。この信号光は、ハーフミラー15により半導体光アンプ16に導かれる。従って、半導体光アンプ16における遅延量は、この信号光の強度(2値変調なので、低レベル/高レベル)に従って変化することになる。
【0045】
半導体光アンプ16における遅延量は、例えば以下のようにして調整される。即ち、この信号光の入力レベルが「低レベル」であった場合に、偏光子12から偏光子17に至るX偏波光およびY偏波光の光路の差が波長λ2 の整数倍(0を含む)となるように調整する。換言すれば、この信号光の入力レベルが「低レベル」であった場合に、偏光子17におけるX偏波光の位相とY偏波光の位相とが一致するように調整する。この調整は、たとえば、半導体光アンプ16へ供給する電流を制御することで行う。
【0046】
偏光子17は、X偏波光とY偏波光とを合波する。偏光子17により合波された光の状態は、X偏波光およびY偏波光の位相差に従って決まり、図3〜図5に示した通りである。ここで、半導体光アンプ16における遅延量が上述のように調整されていると、偏光子17の出力光は以下のようになる。すなわち、λ1 の信号光の入力レベルが「低レベル」であった場合には、図4(a) に示したようにX偏波光の位相とY偏波光の位相とが一致し、偏光子17の出力光は、図4(b) に示したようにX軸に対して45度旋回した偏波面を持つ偏光(λ2 の入射光と同じ偏光状態)となる。この場合、図6に示したY’軸方向の成分は0となる。一方、λ1 の信号光の入力レベルが「高レベル」であった場合には、X偏波光の位相とY偏波光の位相とが互いにずれ、偏光子17の出力光は、図6のY’軸方向の成分が0でなくなる。
【0047】
偏光子18は、X軸に対して45度旋回した方向(図6のX’軸)に振動する偏波光、及びその偏波光に直交する偏波光(図6のY’軸方向に電界が振動する偏波光)を出力する。従って、偏光子18から出力される2つの偏波光のうち、X’軸方向に振動する偏波光の強度は、λ1 の信号光の入力が「高レベル」であった場合に最小となり、λ1 の信号光の入力が「高レベル」であった場合には、λ1 の信号光の入力が「低レベル」であった場合と比べて弱くなる。このX’軸方向に振動する光は、光ファイバ22を介して送出される。このように、上記波長変換器は、強度変調されたλ1 の信号光を受光し、その信号光の変調状態に基づいて反転変調されたλ2 の光を出力する。
【0048】
なお、偏光子12、17、18は、例えば、複屈折性物質および/または多層膜偏光分離膜を用いることで実現可能である。また、図示はしていないが、半導体光アンプ16と偏光子17との間に波長λ2 のみを通過させる光フィルタを設ける。さらに、ハーフミラー15の代わりに、光カプラを用いてもよい。また、特には説明しなかったが、この波長偏光器の入出力部および半導体光アンプ16の入力側および出力側にレンズを設ける。
【0049】
図9は、本発明の第2の実施例の構成図である。第2の実施例は、第1の実施例の構成と比べると、半導体光アンプ16へのλ1 の信号光の入射方向が異なっている。すなわち、第1の実施例では、半導体光アンプ16に対してλ1 の信号光およびλ2 の光が同じ方向から入射されているが、第2の実施例では、半導体光アンプ16に対してλ1 の信号光およびλ2 の光が互いに反対の方向から入射されている。第2の実施例の構成では、半導体光アンプ16と偏光子17との間に波長λ2 のみを通過させる光フィルタを設る必要はない。
【0050】
図10は、本発明の第3の実施例の構成図である。第3の実施例は、第1の実施例の構成と比べると、偏光子12と偏光子17との間にY偏波光を増幅するための半導体光アンプ31を設けた点が異なっている。このような構成とすることにより、λ2 の光の入力ダイナミックレンジが大きくなる。
【0051】
図11は、本発明の第4の実施例の構成図である。第4の実施例は、第2の実施例の構成と第3の実施例の構成との組合せである。
図12は、本発明の第5の実施例の構成図である。第5の実施例では、波長変換器の小型化を計るために、変換先の波長の光(λ2 の光)を波長変換器内で反射させる構成を採用している。以下、その動作を説明する。
【0052】
直線偏波であるλ2 の入射光は、偏光子40を透過した後に偏光子12によって互いに直交する2つの偏波光に分離される。なお、偏光子40は、直線偏波であるλ2 の入射光をそのまま透過するような角度に設置されている。偏光子12により生成されたX偏波光は、半導体光アンプ16を通過した後に反射デバイス42により反射されて偏光子12に戻される。一方、偏光子12により生成されたY偏波光は、反射デバイス41および43により偏光子12に戻される。
【0053】
λ1 の信号光は、ハーフミラー15により半導体光アンプ16に導かれる。半導体光アンプ16における遅延量は、この信号光の強度に従って変化する。従って、X偏波光の位相は、λ1 の信号光の強度に従って変化することになる。
【0054】
偏光子12は、反射デバイス42および43により反射されて戻ってきたX偏波光およびY偏波光を合波する。ここで、X偏波光の位相は、λ1 の信号光の強度に依存している。従って、偏光子12により合波されるλ2 の光の偏光状態もλ1 の信号光の強度依存している。偏光子12により合波されたλ2 の光は、偏光子40に導かれる。
【0055】
偏光子40は、偏光子12により合波された光から互いに直交する偏波光を生成し、その一方を光ファイバ22へ導く。ここで、偏光子12により合波されたλ2 の光の偏光状態はλ1 の信号光の強度依存しているので、偏光子40から光ファイバ22へ送出される光の強度は、λ1 の信号光の変調状態に従って変調されている。このように、第5の実施例は、いわゆる反射型であるが、このような構成においても、波長を変換するための作用は、図1〜図7を参照しながら説明した手法と同じである。
【0056】
図13は、本発明の第6の実施例の構成図である。第6の実施例は、第5の実施例の構成と比べると、反射デバイス21、43間にY偏波光を増幅するための半導体光アンプ31を設けた点が異なっている。このような構成とすることによる効果は、第3の実施例と同じであり、λ2 の光の入力ダイナミックレンジが大きくなる。
【0057】
図14は、本発明の第7の実施例の構成図である。第7の実施例では、λ2 の光の損失を抑えるために、λ2 の光路上にハーフミラーまたは光カプラを設けないようにした構成を採用している。
【0058】
λ2 の入射光の光路については、基本的に第1の実施例の場合と同じである。すなわち、λ2 の入射光は、偏光子12により互いに直交するX偏波光およびY偏波光に分離され、X偏波光は半導体光アンプ16にを通過した後に偏光子17に導かれ、Y偏波光は編者デバイス13、14により偏光子17に導かれる。ただし、第7の実施例では、X偏波光は、ハーフミラーを透過することなく偏光子17に導かれる。
【0059】
λ1 の信号光は、偏光子51により互いに直交する偏波光に分離される。一方の偏波光は、反射デバイス52により偏光子17に導かれ、他方の偏波光は、反射デバイス53および55により偏光子12に導かれる。偏光子17に導かれる偏波光は、偏光子17によって半導体光アンプ16に導かれるような偏波面を持っているものとする。また、偏光子12に導かれる偏波光が偏光子12によって半導体光アンプ16に導かれるように、反射デバイス53、55間に旋光子54が設けられている。旋光子54は、通過光の偏波面を90度旋回させる。
【0060】
このように、第7の実施例では、第1〜第6の実施例と異なり、ハーフミラー等を用いることなくλ1 の信号光を半導体光アンプ16に導く。このため、λ2 の光はハーフミラー等を透過することなく偏光子17に導かれるので、その損失を小さくすることができる。
【0061】
図15は、本発明の第8の実施例の構成図である。第8の実施例は、第7の実施例の構成と比べると、反射デバイス13、14間にY偏波光を増幅するための半導体光アンプ31を設けた点が異なっている。
【0062】
図16は、本発明の第9の実施例の構成図である。第9の実施例は、図13に示した第6の実施例の構成をベースとし、λ1 の信号光の入射方法を変えたものである。第9の実施例では、反射デバイス42および43の代わりにハーフミラー61および62を使用する。そして、λ1 の信号光は、そのハーフミラー61を通過して半導体光アンプ16に入射される。
【0063】
図17は、本発明の第10の実施例の構成図である。第10の実施例は、図16に示した第9の実施例の変形例である。第10の実施例では、偏光子12によって生成されたX偏波光およびY偏波光をそれぞれ半導体光アンプ16および31に直接入射する。また、第9の実施例で使用しているハーフミラー61および62を1つのハーフミラー(ハーフミラー63)で代用する。尚、複屈折物質等の偏光子12は、上記構成を満足するようにその設置角度が工夫されている。
【0064】
図18は、本発明の第11の実施例の構成図である。第11の実施例は、図13に示した第6の実施例の変形例である。第11の実施例では、λ2 の入射光から分離された一方の偏波光を半導体光アンプに導くための反射デバイスとして反射率が1よりも小さいものを用い、その反射デバイスを利用してλ1 の信号光を半導体光アンプに導く。すなわち、λ2 の入射光は、偏光子12により互いに直交する偏波光に分離され、その一方はそのまま半導体光アンプ16に導かれ、他方はハーフミラー71により半導体光アンプ31に導かれる。λ1 の信号光は、ハーフミラー71を透過してその一部が半導体光アンプ31に導かれる。
【0065】
上記構成では、偏光子12により生成された2つの偏波光のうち、半導体光アンプ31に導かれる偏波光の位相がλ1 の信号光の強度に従って調整されることになるが、それら2つの偏波光を合波した後に偏光子40を用いて所定の偏波面の成分を分離して出力する方法は他の実施例における手法と同じである。
【0066】
図19は、本発明の第12の実施例の構成図である。第12の実施例は、基本的には図17に示した第10の実施例と同じである。第10および第12の実施例とでは、レンズを設ける位置などが互いに異なっている。
【0067】
図20および図21は、それぞれ本発明の第13および第14の実施例の構成図である。第13および第14の実施例は、図8に示した第1の実施例をベースとし、λ1 の信号光の入射方法として図18に示す第11の実施例の手法を採用した構成である。すなわち、λ1 の信号光は、ハーフミラー71により半導体光アンプ31に導かれる。第13の実施例と第14の実施例とでは、λ1 の信号光の入射方向が異なる。
【0068】
図22および図23は、それぞれ本発明の第15および第16の実施例の構成図である。第15および第16の実施例は、それぞれ図10および図11に示した第3および第4実施例をベースとし、偏光子12の前段に偏光子40を設けた構成である。偏光子40は、λ2 の入射光を直線偏波に近づける。こうすると、そのλ2 の光を強度変調した場合の消光比(光の強度が強いときと弱いときとの差)が改善する。なお、λ2 の入射光として直線偏波以外の時間的に安定した偏波状態の光を入射させ、偏光子40を用いてその入射光から直線偏波を生成することも可能である。
【0069】
図24は、本発明の第17の実施例の構成図である。第17の実施例は、図15に示した第8の実施例をベースとし、偏光子12の前段に偏光子40を設けた構成である。偏光子40を設けることによる効果は、第15または第16の実施例と同じである。
【0070】
図25および図26は、それぞれ本発明の第18および第19の実施例の構成図である。第18および第19の実施例は、それぞれ図10に示した第3の実施例をベースとする。第18の実施例は、λ2 の入射光を互いに直交する偏波光に分離するための偏光子12を利用してλ1 の信号光を半導体光アンプ16に導く構成であり、第19の実施例は、互いに直交するλ2 の偏波光を合波するための偏光子17を利用してλ1 の信号光を半導体光アンプ16に導く構成である。
【0071】
図25に示す第18の実施例において、λ1 の信号光を偏光子12に入射すると、その信号光は常光線と異常光線とに分離される。第18の実施例では、この常光線または異常光線のうちの一方が半導体光アンプ16に導かれるように入射角などが設定される。第19の実施例においても同様である。
【0072】
図27は、本発明の第20の実施例の構成図である。第20の実施例は、図15に示した第8の実施例をベースとし、λ1 の信号光を半導体光アンプ16に導く方法として第18の実施例の手法を採用した構成である。
【0073】
図28〜図30は、本発明の第21〜23の実施例の構成図である。第21〜23の実施例は、図14に示した第7の実施例の構成において、半導体光アンプ16と偏光子17との間にファラデー回転子81および旋光子82を設けた構成である。ファラデー回転子81および旋光子82は、それぞれ45度の回転角を持つ。そして、ファラデー回転子81および旋光子82は、光を半導体光アンプ16から偏光子17へ伝送させるときに、その光がファラデー回転子81および旋光子82により互いに反対方向に回転されるように配置される。
【0074】
このような構成とすれば、光が半導体光アンプ16から偏光子17へ伝送される際には、その光の偏光状態は、ファラデー回転子81および旋光子82を通過することによって変化しない。したがって、λ2 の入射光を互いに直交する偏波光に分離することによって得られたX偏波光は、半導体光アンプ16から出力された偏光状態のまま偏光子17に入射されることになる。一方、光が偏光子17から半導体光アンプ16へ伝送される際には、その光は、旋光子82を通過することによって45度旋回させられた後に、ファラデー回転子81を通過することによってさらに同じ方向に45度回転させられる。すなわち、光が偏光子17から半導体光アンプ16へ伝送される際には、その光の偏光状態は、90度回転させられることになる。したがって、λ1 の信号光は、偏光子17から半導体光アンプ16へ導かれる際に旋光子82およびファラデー回転子81により90度旋回させられる。
【0075】
上記第21〜第23の実施例では、λ1 の信号光は、半導体光アンプ16の両端から入射される。ところが、偏光子17から半導体光アンプ16へ入射される信号光は、旋光子82およびファラデー回転子81により90度旋回させられている。したがって、半導体光アンプ16の両端から入射される信号光は互いに直交し、半導体光アンプ16内においてそれら2つの信号光どうしの干渉は極めて小さくなる。このように半導体光アンプ16における干渉が小さくなると、波長変換器の動作が安定する。
【0076】
なお、第22の実施例は、第21の実施例の構成に対してY偏波光を増幅するための半導体光アンプ31を設けた構成である。また、第23の実施例は、第22の実施例の構成に対してλ2 の入射光の偏光度を改善するための偏光子40を設けた構成である。
【0077】
図31は、本発明の第24の実施例の構成図である。第24の実施例は、図13に示した第6に実施例の反射型構成をベースとし、λ1 の信号光の入射方法として、その信号光を互いに直交する2つの偏波光に分離した後にそれらを半導体光アンプ31に導く手法を採用している。
【0078】
λ2 の入射光は、偏光子12により互いに直交するX偏波光およびY偏波光とに分離される。X偏波光は、ファラデー回転子91、半導体光アンプ16、ファラデー回転子96、旋光子97を通過した後に偏光子98に入射される。偏光子98の出力光は、その偏光子98の背面に設けられた反射デバイス99により反射され、偏光子12から反射デバイス99に至る経路を反対方向に伝搬されて偏光子12に戻る。一方、Y偏波光は、半導体光アンプ31により増幅されながら反射デバイス43により偏光子12に導かれる。
【0079】
λ1 の信号光は、偏光子51によって互いに直交する2つの偏波光に分離される。一方の偏波光は、反射デバイス90により反射された後、偏光子12およびファラデー回転子91を通過した後に半導体光アンプ16に入射される。他方の偏波光は、ファラデー回転子93、偏光子98、旋回子97、およびファラデー回転子96を通過した後に半導体光アンプ16に入射される。
【0080】
なお、ファラデー回転子91、93、および96は、それぞれ通過光の偏波面を反時計回りに45度回転させる。旋回子97は、光がファラデー回転子96から偏光子98へ向かう方向に旋回子97を通過する場合には、その光の偏波面を反時計回りに45度回転させ、光が偏光子96からファラデー回転子96へ向かう方向に旋回子97を通過する場合には、その光の偏波面を時計回りに45度回転させる。また、ファラデー回転子93の代わりに、通過光を45度回転させる旋光子を用いてもよい。
【0081】
図32は、上記第24に実施例の構成におけるλ1 の信号光の偏波状態を説明する図である。λ1 の信号光は、偏光子51により互いに直交する2つの偏波光に分離される。これらの偏波光をX偏波光およびY偏波光と呼ぶことにする。X偏波光は、ファラデー回転子93、旋光子97、ファラデー回転子96により、それぞれその偏波面が+45度、−45度、+45度回転させられて半導体光アンプ16に入射される。ここでは、「反時計回り」の回転方向を正の方向としている。一方、Y偏波光は、ファラデー回転子91によりその偏波面が+45度回転させられて半導体光アンプ16に入射される。したがって、λ1 の信号光は、2つの偏波光に分離された後、互いに直交した状態で半導体光アンプ16に入射される。
【0082】
図33は、上記第24に実施例の構成におけるλ2 の入射光の偏波状態を説明する図である。λ2 の入射光は、偏光子12によりX偏波光およびY偏波光に分離される。X偏波光は、まず、ファラデー回転子91、ファラデー回転子96、旋光子97により、それぞれその偏波面が+45度、+45度、+45度回転させられて反射デバイス99に到達する。そして、反射デバイス99により反射されたX偏波光は、旋光子97、ファラデー回転子96、ファラデー回転子91により、それぞれその偏波面が−45度、+45度、+45度回転させられて偏光子12に戻る。従って、X偏波光は、反射デバイス99により反射された後、x方向に偏光した状態で偏光子12に入射される。一方、Y偏波光は、その偏波面が回転することなく反射デバイス43により反射されて偏光子12に戻る。従って、Y偏波光は、反射デバイス43により反射された後、y方向に偏光した状態で偏光子12に入射される。
【0083】
図34〜図38は、それぞれ本発明の第25〜29の実施例の構成図である。第25〜29の実施例は、それぞれ図9に示した第2の実施例、図11に示した第4の実施例、図23に示した第16の実施例、図21に示した第14の実施例および図26に示した第19の実施例をベースとし、X偏波光の光路長とY偏波光の光路長とを互いに一致させた構成である。
【0084】
図9に示した第2の実施例と図34に示す第25の実施例とを比較してその改良点を説明する。第2の実施例では、偏光子12から偏光子17に至るX偏波光の光路長よりもY偏波光の光路長の方が長くなってしまう。これに対して、第25の実施例では、反射デバイス(ミラー)、偏光子17、および偏光子18の配置を変えることにより、偏光子12から偏光子17に至るX偏波光の光路長とY偏波光の光路長とを互いに一致させている。この構成は、第26〜29の実施例においても同じである。
【0085】
このように、偏光子12から偏光子17に至る2つの光路長を互いに一致またはほぼ一致させた構成では、温度変化に対する波長変動を小さくする(或いは、実質的に0にする)ことができる。
【0086】
ところで、上記各実施例において、波長変換器の動作を入力波長の変動に対して安定させるためには、その波長変換器内の光路が短いことが望ましい。特に、偏光子12により得られる互いに直交する偏波光の光路を短くすることが望ましい。このため、上記各実施例の各光学素子(半導体光アンプを含む)は、シリコンなどを基板として用いた導波路上に集積化される場合もある。
【0087】
図39は、波長変換器の実装方法を説明する図である。本実施形態の波長変換器には、上述したように、3本の光ファイバ11、21、22が接続される。これらの光ファイバは、例えば、1本の光ファイバケーブル(光ファイバアレイ)の中に束ねられる。また、上記各実施例の波長変換器は、塵、ほこり、水などから光学素子や回路などを保護するためのパッケージ内に設けられる。
【0088】
このパッケージには、光ファイバ11、21および22を波長変換器本体部に接続するための開口部を有する。これらの開口部は、一カ所にまとめて設けられる。たとえば、このパッケージを直方体とすると、その直方体を構成する6つの面の中の所定の1つの面にそれらの開口部をまとめて設ける。そして、この開口部を通してピグティル光ファイバアレイを接続する。また、各開口部に光コネクタを設ける構成とすれば、このパッケージは、光ケーブルから容易に脱着可能となる。さらに、これらの開口部は、特に、3本の光ファイバ11、21、22が1本の光ファイバケーブルの中に束ねられる場合に、その接続が容易なように、同じ方向に向けられている。
【0089】
図40(a) は、本発明の効果を示す図である。ここでは、変換元の光(λ1 の光)の利用効率に対する変換先の光(λ2 の光)の波長変換器の透過率を従来の構成と比較して表す。従来の波長変換器としては、図40(b) に示す構成(図42(a) に示した構成)を採り上げている。なお、各光ファイバの端部における結合損失、導波路(半導体光アンプ)における損失、および各偏光子における損失は無視している。
【0090】
図40(b) に示す従来の波長変換器では、λ2 の入射光を2つの光に分岐し、その一方の分岐光をλ1 の信号光に従って変化させる点では本発明の構成と同じである。ところが、従来の波長変換器では、λ2 の入射光を単に2つに分岐するので、それらを再び結合する際に光カプラなどを用いる必要がある。このため、従来の波長変換器では、変換先の波長の光の透過率が低かった。
【0091】
これに対し、本発明は、λ2 の入射光を偏光子などを用いて互いに直交する2つの偏波光に分離し、その一方の偏波光をλ1 の信号光に従って変化させる構成である。したがって、それらの2つの偏波光を合波するための光学素子として損失が極めて少ない偏光子などを用いることができる。この結果、本発明の波長変換器では、従来の構成と比べて変換先の波長の光の透過率が高くなる。
【0092】
なお、図40(a) において、「基本型」とは、例えば、図8〜13に示す構成である。また、「低損失型」は、例えば、図14、図15、図24〜図31に示す構成である。低損失型では、λ1 の信号光を偏光子などを用いて半導体光アンプに導入する構成なので、λ1 の利用効率とは無関係にλ2 の光の透過率を常に1にできる。
【0093】
【発明の効果】
変換先の波長の光を互いに直交する偏波光に分離し、そのうちの一方の偏波光を信号光の変調状態に従って変化させた後にそれら2つの偏波光を合波してその合波光の一部として波長変換がなされた信号光を出力する構成なので、合波する際の変換先の波長の光の損失が低下し、変換効率が向上する。
【0094】
変換先の波長の光を損失の大きい素子を通過させない構成を導入することにより、さらに変換効率が向上する。また、このことにより、信号光の利用効率も向上する。さらに、偏光子を用いて変換元の波長の光を導入する構成としたことも変換効率の向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】 (a) は、導波路に入射される信号光を模式的に示す図、(b) は、偏光子の入出力を模式的に示す図である。
【図3】 (a) は、互いに直交する偏波光の位相(位相差が任意)を示す図であり、(b) は、合波デバイスの出力を示す図である。
【図4】 (a) は、互いに直交する偏波光の位相(位相差0)を示す図であり、(b) は、合波デバイスの出力を示す図である。
【図5】 (a) は、互いに直交する偏波光の位相(位相差π)を示す図であり、(b) は、合波デバイスの出力を示す図である。
【図6】波長変換器の出力を説明する図である。
【図7】本発明の原理を補足的に説明する図である。
【図8】本発明の第1の実施例の構成図である。
【図9】本発明の第2の実施例の構成図である。
【図10】本発明の第3の実施例の構成図である。
【図11】本発明の第4の実施例の構成図である。
【図12】本発明の第5の実施例の構成図である。
【図13】本発明の第6の実施例の構成図である。
【図14】本発明の第7の実施例の構成図である。
【図15】本発明の第8の実施例の構成図である。
【図16】本発明の第9の実施例の構成図である。
【図17】本発明の第10の実施例の構成図である。
【図18】本発明の第11の実施例の構成図である。
【図19】本発明の第12の実施例の構成図である。
【図20】本発明の第13の実施例の構成図である。
【図21】本発明の第14の実施例の構成図である。
【図22】本発明の第15の実施例の構成図である。
【図23】本発明の第16の実施例の構成図である。
【図24】本発明の第17の実施例の構成図である。
【図25】本発明の第18の実施例の構成図である。
【図26】本発明の第19の実施例の構成図である。
【図27】本発明の第20の実施例の構成図である。
【図28】本発明の第21の実施例の構成図である。
【図29】本発明の第22の実施例の構成図である。
【図30】本発明の第23の実施例の構成図である。
【図31】本発明の第24の実施例の構成図である。
【図32】第24に実施例におけるλ1 の信号光の偏波状態を説明する図である。
【図33】第24に実施例におけるλ2 の入射光の偏波状態を説明する図である。
【図34】本発明の第25の実施例の構成図である。
【図35】本発明の第26の実施例の構成図である。
【図36】本発明の第27の実施例の構成図である。
【図37】本発明の第28の実施例の構成図である。
【図38】本発明の第29の実施例の構成図である。
【図39】波長変換器の実装方法を説明する図である。
【図40】 (a) は、本発明の効果を示す図であり、(b) は、同図(a) において本発明と比較される従来の波長変換器の構成を示す図である。
【図41】既存の波長変換器の例を示す図(その1)である。
【図42】既存の波長変換器の例を示す図(その2)である。
【図43】既存の波長変換器の例を示す図(その3)である。
【符号の説明】
1 偏光子
2 導波路
3 合波デバイス
4 偏光子
12、17、18、40 偏光子
16、31 半導体光アンプ

Claims (26)

  1. 強度変調された第1の波長の信号光を受光し、その信号光の変調状態に基づいて変調された第2の波長の信号光を出力する波長変換器であって、
    第2の波長の連続光を互いに直交する第1および第2の偏波光に分離する第1の偏光子と、
    上記第1および第2の偏波光のうちの少なくとも一方を通過させるように設けられ、入力光の強度により屈折率が変化する1または複数の導波路と、
    上記少なくとも一方が上記導波路を通過した第1および第2の偏波光を合波する合波デバイスと、
    その合波デバイスの出力光を受光して第2の波長の信号光を出力する第2の偏光子と、を有し、
    上記1または複数の導波路のうちの1つに上記第1の波長の信号光を入力することによって、上記第1の波長の信号光が入力される導波路の屈折率をその第1の波長の信号光の強度に応じて変化させる
    ことを特徴とする波長変換器。
  2. 強度変調された第1の波長の信号光を受光し、その信号光の変調状態に基づいて変調された第2の波長の信号光を出力する波長変換器であって、
    第2の波長の連続光を互いに直交する第1および第2の偏波光に分離する第1の偏光子と、
    上記第1の偏波光を通過させるように設けられ、入力光の強度により屈折率が変化する導波路と、
    上記導波路からの出力光と上記第2の偏波光とを合波する合波デバイスと、その合波デバイスの出力光を受光して第2の波長の信号光を出力する第2の偏光子と、を有し、
    上記導波路に上記第1の波長の信号光を入力することによって、その導波路の屈折率をその第1の波長の信号光の強度に応じて変化させる
    ことを特徴とする波長変換器。
  3. 上記第2の偏光子は、上記合波デバイスの出力光を互いに直交する偏波光に分離し、それらの偏波光のうちの少なくとも一方を第2の波長の信号光として出力する請求項2に記載の波長変換器。
  4. 上記第1および第2の偏光子を複屈折性物質または多層膜で構成する請求項2に記載の波長変換器。
  5. 上記導波路は半導体光アンプである請求項2に記載の波長変換器。
  6. 上記第2の波長の入射光が直線偏光または略直線偏光である請求項2に記載の波長変換器。
  7. 上記合波デバイスを第3の偏光子で構成し、上記第2の偏光子をその第3の偏光子に対して光の進行方向において垂直または略垂直な面内で45度または135度回転させて配置する請求項2に記載の波長変換器。
  8. 上記第1の偏光子と上記導波路との間、または上記導波路と上記合波デバイスとの間にハーフミラーを設け、
    そのハーフミラーを用いて上記第1の波長の信号光を上記導波路に入射する請求項2に記載の波長変換器。
  9. 上記第1の偏光子と上記導波路との間、または上記導波路と上記合波デバイスとの間に光カプラを設け、
    その光カプラを用いて上記第1の波長の信号光を上記導波路に入射する請求項2に記載の波長変換器。
  10. 上記第2の偏波光を増幅する光アンプをさらに有する請求項2に記載の波長変換器。
  11. 上記第1の波長の信号光を互いに直交する第3および第4の偏波光に分離する第4の偏光子を設け、
    それら第3および第4の偏波光をそれぞれ上記第1の偏光子および上記合波デバイスを用いて上記導波路に導く請求項2に記載の波長変換器。
  12. 回転角が45度であるファラデー回転子および回転角が45度である旋光子を上記導波路と上記合波デバイスとの間に設けた請求項11に記載の波長変換器。
  13. 上記第1の偏光子の前段に上記第2の波長の入射光を受光する第5の偏光子を設け、その第5の偏光子の出力を上記第1の偏光子に入射する請求項2に記載の波長変換器。
  14. 上記第1の偏光子または上記合波デバイスを用いて上記第1の波長の信号光を上記導波路に導く請求項2に記載の波長変換器。
  15. 上記第1の偏光子から上記合波デバイスに至る第1の偏波光の光路長と第2の偏波光の光路長とを互いに一致させた請求項2に記載の波長変換器。
  16. 強度変調された第1の波長の信号光を受光し、その信号光の変調状態に基づいて変調された第2の波長の信号光を出力する波長変換器であって、
    第2の波長の連続光を受光する第1の偏光子と、
    その第1の偏光子の出力光を互いに直交する第1および第2の偏波光に分離する第2の偏光子と、
    上記第1の波長の信号光および上記第1の偏波光を受光し、入力光の強度に従って屈折率が変化する導波路と、
    上記導波路の出力光を上記第2の偏光子に導く第1の反射デバイスと、
    上記第2の偏波光を上記第2の偏光子に導く第2の反射デバイスと、を有し、
    上記導波路の屈折率は、上記第1の波長の信号光の強度に応じて変化し、
    上記第2の偏光子は上記第1および第2の反射デバイスからの各反射光を合波し、上記第1の偏光子はその第2の偏光子によって合波された光を受光して第2の波長の信号光を出力する
    ことを特徴とする波長変換器。
  17. 上記第1の反射デバイスとして反射率が1よりも小さいものを用い、上記第1の波長の信号光をその第1の反射デバイスを透過させて上記導波路に入射する請求項16に記載の波長変換器。
  18. 上記第1の偏波光を上記導波路に導くために反射率が1よりも小さい第3の反射デバイスを設け、上記第1の波長の信号光をその第3の反射デバイスを用いて上記導波路に入射する請求項2または16に記載の波長変換器。
  19. 上記第2の偏光子を用いて上記第1の波長の信号光を上記導波路に導く請求項16に記載の波長変換器。
  20. 上記第2の偏光子と上記導波路との間に設けられ、通過光の偏波面を45度回転させる第1のファラデー回転子と、
    上記導波路と上記第1の反射デバイスとの間に設けられ、通過光の偏波面を45度回転させる第2のファラデー回転子と、
    上記導波路と上記第1の反射デバイスとの間に設けられ、通過光の偏波面を45度回転させる旋光子と、
    上記第1の波長の信号光を互いに直交する第3および第4の偏波光に分離する第3の偏光子と、をさらに有し、
    上記第3の偏波光の偏波面を45度回転させた後に、その第3の偏波光を上記旋光子および第2のファラデー回転子を介して上記導波路に入射し、上記第4の偏光波を上記第1のファラデー回転子を介して上記導波路に入射する請求項16に記載の波長変換器。
  21. 上記第1および第2の偏光子、および上記合波デバイスを単一の基板上に集積化した請求項2に記載の波長変換器。
  22. 上記第1および第2の偏光子、上記合波デバイス、および上記導波路を単一の基板上に集積化した請求項2に記載の波長変換器。
  23. 上記第1および第2の偏光子、および上記第1および第2の反射デバイスを単一の基板上に集積化した請求項16に記載の波長変換器。
  24. 上記第1および第2の偏光子、上記第1および第2の反射デバイス、および上記導波路を単一の基板上に集積化した請求項16に記載の波長変換器。
  25. 上記第1の波長の信号光、上記第2の波長の入射光、および上記第2の波長の信号光をそれぞれ伝搬する光ファイバの入出力を互いに同じ方向に向けて設けた請求項2または16に記載の波長変換器。
  26. 強度変調された第1の波長の信号光を受光し、その信号光の変調状態に基づいて変調された第2の波長の信号光を出力する波長変換器であって、
    それぞれ第2の波長を有する連続光で互いに直交する第1および第2の偏波光を生成する生成手段と、
    上記第1の波長の信号光および上記第1の偏波光を受光し、入力光の強度に従って屈折率が変化する導波路と、
    上記導波路からの出力光と上記第2の偏波光とを合波する合波デバイスと、
    その合波デバイスの出力光を受光して第2の波長の信号光を出力する第2の偏光子と、を有し、
    上記導波路の屈折率は、上記第1の波長の信号光の強度に応じて変化する
    ことを特徴とする波長変換器。
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