JP3951664B2

JP3951664B2 - Airbag device

Info

Publication number: JP3951664B2
Application number: JP2001328180A
Authority: JP
Inventors: 道夫井上; 貴史山本
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 2001-10-25
Filing date: 2001-10-25
Publication date: 2007-08-01
Anticipated expiration: 2021-10-25
Also published as: JP2003127821A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳まれて収納され、膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグと、エアバッグ内に膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を有するシリンダタイプのインフレーターと、を備えて構成されるエアバッグ装置に関するものであり、本発明は、特に、頭部保護エアバッグ装置に好適な発明である。
【０００２】
【従来の技術とその課題】
従来、頭部保護エアバッグ装置としては、特開平１１−３０１３９４号公報及び特開平１１−３１４５５５号公報等に示す構成のものがあった。
【０００３】
上記各公報に開示されている頭部保護エアバッグ装置は、車両における窓の上縁側周縁に折り畳まれて収納される板状のエアバッグと、膨張用ガスを吐出するインフレーターと、エアバッグの長手方向（前後方向）に沿って配置され、インフレーターから吐出された膨張用ガスをエアバッグ内に案内する筒状のディフューザーと、を備えて構成されていた。そして、ディフューザーの周壁部には、エアバッグ内に膨張用ガスを噴出させる噴出孔が、ディフューザーの軸方向に沿って、複数個形成されていた。
【０００４】
しかし、従来の頭部保護エアバッグ装置では、噴出孔が、膨張用ガスの流れ方向に沿って膨張用ガスを噴出させるように配設されていることから、噴出孔から噴出された膨張用ガスは、ディフューザーの元部側から先端側へ向かう指向性が高く、エアバッグ内で、ディフューザーの元部側方向へ向かうような膨張用ガスの流れを確保し難かった。
【０００５】
また、従来公報には、膨張用ガスの流れ方向と略直交するように遮蔽板部が配設されている噴出孔も記載されている。しかし、この噴出孔は、遮蔽板部によりディフューザーの軸方向と略直交するように、エアバッグ内に膨張用ガスを噴出させる構成であることから、噴出孔から噴出される膨張用ガスが、ガス流れ方向と略直交するように、エアバッグ内に流入した場合、膨張用ガスがエアバッグの板厚方向に沿うように、エアバッグ内に流入することとなり、エアバッグに局部的なダメージを与える虞れがあった。
【０００６】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、エアバッグ内でディフューザーの元部側へ向かう膨張用ガスの流れを確保できるとともに、エアバッグに与えるダメージを極力抑えた状態で、膨張用ガスをエアバッグ内に流入させることが可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るエアバッグ装置は、折り畳まれて収納され、膨張用ガスを流入させて展開膨張する板状のエアバッグと、エアバッグ内に膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を有するシリンダタイプのインフレーターと、を備えて構成されるエアバッグ装置であって、
インフレーターにおけるガス吐出口付近には、ガス吐出口付近を覆いつつ先端を閉塞させて、エアバッグに沿ってエアバッグ内に配置される筒状のディフューザーが配設され、
ディフューザーが、元部側を、インフレーターの先端側に固定させる構成とされるとともに、ガス吐出口から吐出された膨張用ガスを、先端側から、エアバッグ内に噴出可能に、構成され、
ディフューザーの周壁部における元部から離れて閉塞された先端側となる先端部のみに、
ディフューザーの軸方向に沿った先端部側方向に膨張用ガスを噴出可能な第１ガス噴出路と、
第１ガス噴出路の元部側に配置されて、ディフューザーの軸方向に沿った元部側方向に膨張用ガスを噴出可能な第２ガス噴出路と、が形成され、
第２ガス噴出路が、周壁部の一部を、ディフューザーの先端部側の切り起し量を大きくして、ディフューザーの内部側へ切り起して形成した舌片と、舌片周縁の切り起し孔と、を備えて構成されていることを特徴とする。
【０００８】
また、第１ガス噴出路が、第２ガス噴出路の先端部側近傍において、周壁部の一部を、元部側の切り起し量を大きくして、ディフューザーの内部側へ切り起して形成した舌片と、舌片周縁の切り起し孔と、を備える構成とすることが好ましい。
【０００９】
さらに、ディフューザーの先端部付近が、エアバッグの長手方向における略中央に配設されている構成とすることが好ましい。
【００１０】
さらにまた、エアバッグ装置として、折り畳まれて収納され、膨張用ガスを流入させて展開膨張する板状のエアバッグと、エアバッグ内に膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を有するシリンダタイプのインフレーターと、を備えて構成されるエアバッグ装置であって、
インフレーターにおけるガス吐出口付近には、ガス吐出口付近を覆って、軸方向がエアバッグに沿うように配置されて先端を閉塞させた筒状のディフューザーが配設され、
ディフューザーが、元部側を、インフレーターの先端側に固定させる構成とされるとともに、ガス吐出口から吐出された膨張用ガスを、先端側から、エアバッグ内に噴出可能に、構成され、
ディフューザーの周壁部における元部から離れて閉塞された先端側となる先端部のみに、
膨張用ガスを流出可能な開口と、
開口から離隔した膨張用ガスの下流側部位で開口を覆うように配置されて、開口から流出される膨張用ガスを、ディフューザーの軸方向に沿ったディフューザーの先端部側方向と元部側方向との二方向に分散させて、エアバッグ内に噴出可能とする遮蔽板部と、
が、配設され、
遮蔽板部が、ディフューザーの軸方向に沿った両端側に、それぞれ、端部側をディフューザーから離れるように傾斜させた案内部を、備える構成としてもよい。
【００１１】
さらにまた、エアバッグ装置として、折り畳まれて収納され、膨張用ガスを流入させて展開膨張する板状のエアバッグと、エアバッグ内に膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を有するシリンダタイプのインフレーターと、を備えて構成されるエアバッグ装置であって、
インフレーターにおけるガス吐出口付近には、ガス吐出口付近を覆って、軸方向がエアバッグに沿うように配置されて先端を閉塞させた筒状のディフューザーが配設され、
ディフューザーが、元部側を、インフレーターの先端側に固定させる構成とされるとともに、ガス吐出口から吐出された膨張用ガスを、先端側から、エアバッグ内に噴出可能に、構成され、
ディフューザーの周壁部における元部から離れて閉塞された先端側となる先端部のみに、ディフューザーの軸方向に沿って配設され、かつ、相互に接近する側の切り起し量を大きくするように、ディフューザーの内部側へ切り起して形成した２つの切り起し片が形成され、
２つの切り起し片の周囲に形成される２つの切り起し孔が、膨張用ガスを流出可能な開口として、構成され、
切り起し孔間のディフューザーの周壁部の部位が、開口から離隔した膨張用ガスの下流側部位で開口を覆うように配置されて、開口から流出される膨張用ガスを、ディフューザーの軸方向に沿ったディフューザーの先端部側方向と元部側方向との二方向に分散させて、エアバッグ内に噴出可能とする遮蔽板部として、構成してもよい。
【００１２】
【発明の効果】
請求項１に記載のエアバッグ装置では、第１・第２ガス噴出路が、ディフューザーの周壁部における元部から離れて閉塞された先端側となる先端部のみに配置されていることから、インフレーターから吐出された膨張用ガスが、一旦、ディフューザーの先端部付近に充填されて、ディフューザーの元部側から先端部側へ向かう指向性を弱められ、膨張用ガスの流れが停止されるような静圧状態に近似した状態となって、第１・第２ガス噴出路から噴出されることとなる。そのため、第２ガス噴出路から、膨張用ガスを、インフレーターから吐出された際のガス流れ方向と異なって、ディフューザーの軸方向に沿った元部側方向に、噴出させることができる。特に、第２ガス噴出路から噴出される膨張用ガスは、ディフューザーの外周側の面となる舌片の外側面により案内されて、切り起し孔から噴出されることから、舌片により、ディフューザーの軸直交方向から元部側に傾斜した方向へ流出し易くなる。
【００１３】
また、第１ガス噴出路からも、膨張用ガスを、指向性を弱めた状態で、ディフューザーの軸方向に沿った先端部側方向に、噴出させることができる。そのため、ディフューザーから噴出される膨張用ガスは、ディフューザーの軸方向に沿った先端部側方向と元部側方向とに、拡散されて噴出される。その結果、膨張用ガスは、板状のエアバッグの長手方向に沿って、すなわち、エアバッグの板厚方向と直交するように、エアバッグ内に拡散されて流入するため、エアバッグに与えるダメージを抑えることができる。
【００１４】
従って、請求項１のエアバッグ装置では、エアバッグ内でディフューザーの元部側へ向かう膨張用ガスの流れを確保できるとともに、エアバッグに与えるダメージを極力抑えた状態で、膨張用ガスをエアバッグ内に流入させることが可能となる。
【００１５】
また、請求項２に記載したような構成とすれば、第１ガス噴出路から噴出される膨張用ガスが、ディフューザーの外周側の面となる舌片の外側面により案内されて、切り起し孔から噴出されることから、舌片により、ディフューザーの軸直交方向から先端側に傾斜した方向へ流出し易くなる。そのため、第１・第２ガス噴出孔から噴出される膨張用ガスは、噴出方向をディフューザーの軸方向に沿った先端側方向と元部側方向とに、対称的に、一層、拡散させた状態で、各切り起し孔からエアバッグ内に噴出されることとなる。
【００１６】
さらに、請求項３に記載したような構成とすれば、エアバッグの長手方向における中央付近において、膨張用ガスがエアバッグ内に流入することから、長手方向の両端部を含めたエアバッグの全体を迅速に展開膨張させることが可能となる。
【００１７】
さらにまた、請求項４のエアバッグ装置では、ディフューザーの周壁部における元部から離れて閉塞された先端側となる先端部のみに配置させた開口の下流側部位において、開口を覆う遮蔽板部が配置されていることから、インフレーターから吐出される膨張用ガスは、一旦、ディフューザーの先端部付近に充填されて、ディフューザーの元部側から先端部側へ向かう指向性を弱められ、膨張用ガスの流れが停止されるような静圧状態に近似した状態となって、開口から流出されることとなる。そして、開口から流出される膨張用ガスは、一旦、遮蔽板部に当接してから、エアバッグ内に流入することとなる。そのため、膨張用ガスは、ディフューザーの元部側から先端部側へ向かう指向性を弱められて、拡散された状態で、エアバッグ内に流入することとなる。また、遮蔽板部が、開口から流出される膨張用ガスを、ディフューザーの軸方向に沿ったディフューザーの先端側方向と元部側方向との二方向に分散させて、エアバッグ内に噴出させることから、膨張用ガスは、板状のエアバッグの長手方向に沿って、すなわち、エアバッグの板厚方向と直交するように、エアバッグ内に流入することとなる。
【００１８】
従って、請求項４のエアバッグ装置では、エアバッグ内でディフューザーの元部側へ向かう膨張用ガスの流れを確保できるとともに、エアバッグに与えるダメージを極力抑えた状態で、膨張用ガスをエアバッグ内に流入させることが可能となる。
【００１９】
また、請求項５に記載したような構成とすれば、開口及び遮蔽板部を、ディフューザーの周壁部を２箇所にわたって切り起すことで、形成できるため、ディフューザーの製造が容易となる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【００２１】
実施形態のエアバッグ装置Ｍは、頭部保護エアバッグ装置であり、図１に示すように、エアバッグ１１を、車両Ｖにおける車内側のドアや窓Ｗ（Ｗ１・Ｗ２）の上縁側周縁におけるフロントピラー部ＦＰの下縁側、ルーフサイドレール部ＲＲの下縁側、及び、リヤピラー部ＲＰの上方側にわたって、折り畳んで収納させている。
【００２２】
エアバッグ装置Ｍは、エアバッグ１１、インフレーター３６、ディフューザー４２、取付ブラケット３３・４０、及び、エアバッグカバー８を、備えて構成されている。
【００２３】
エアバッグカバー８は、図１・２に示すように、フロントピラー部ＦＰに配置されるフロントピラーガーニッシュ４と、ルーフサイドレール部ＲＲに配置されるルーフヘッドライニング５と、のそれぞれの下縁側から構成されている。なお、フロントピラーガーニッシュ４とルーフヘッドライニング５とは、合成樹脂製として、フロントピラー部ＦＰとルーフサイドレール部ＲＲとの車内側Ｉにおけるボディ１のインナパネル２に取付固定されている。また、ルーフヘッドライニング５は、フロントピラー部ＦＰの上方付近から、センターピラー部ＣＰの上方を経て、リヤピラー部ＲＰの上方付近まで、配設されている。
【００２４】
エアバッグ１１は、ポリアミド糸等を使用した袋織りにより製造されて、図１・２・５〜８に示すように、インフレーター３６からの膨張用ガスＧを流入させて、折り畳み状態から展開して、窓Ｗ（Ｗ１・Ｗ２）やセンターピラー部ＣＰのピラーガーニッシュ７の車内側Ｉを覆うように、板状に展開膨張する構成である。また、エアバッグ１１は、車内側壁部１３ａと車外側壁部１３ｂとを離すようにして、膨張用ガスＧを内部に流入可能なガス流入部１３と、膨張用ガスＧを流入させない非流入部２３と、から構成されている。
【００２５】
ガス流入部１３は、実施形態の場合、ガス供給路部１４、前席用流入部１５、後席用流入部１８、及び、連通流入部２１、から構成されている。ガス供給路部１４は、エアバッグ１１の上縁１１ａ側で、車両Ｖの前後方向に沿って直線状に配設されている。また、ガス供給路部１４の前後方向における中央付近で、後述する膨張部１６Ｅの上方となる位置には、エアバッグ１１から上方側に突出して形成されるディフューザー挿入部１４ａが、ガス供給路部１４と連通して形成されている。このディフューザー挿入部１４ａは、インフレーター３６から吐出される膨張用ガスＧをエアバッグ１１内に噴出させるディフューザー４２に外装されるもので、後端１４ｂを開口させて、略円筒状に形成されており、後述するクランプ５０を利用して、ディフューザー４２に連結されている。
【００２６】
前席用・後席用流入部１５・１８は、後述する区画結合部２７で区画されて、上下方向に延びるように、車両の前後方向に配設される複数の膨張部１６・１９から構成されている。前席用流入部１５は、５つの膨張部１６Ａ・１６Ｂ・１６Ｃ・１６Ｄ・１６Ｅから構成されている。後端側に配置される膨張部１６Ｅは、後述する長方形板状部２８ｂの前縁側に接しており、下端１６ａを、連通流入部２１の前端と連通されている。膨張部１６Ｅ以外の各膨張部１６Ａ・１６Ｂ・１６Ｃ・１６Ｄは、全て、下端側が、非流入部２３の後述する周縁結合部２５の下縁側部２５ｂによって閉塞されている。
【００２７】
後席用流入部１８は、３つの膨張部１９Ａ・１９Ｂ・１９Ｃから構成されている。前端側に配置される膨張部１９Ａは、下端１９ａを連通流入部２１の後端と連通させている。膨張部１９Ａ以外の各膨張部１９Ｂ・１９Ｃは、全て、下端側が周縁結合部２５の下縁側部２５ｂによって閉塞されている。
【００２８】
非流入部２３は、車内側壁部１３ａと車外側壁部１３ｂとを結合させたように構成されており、取付部２４、周縁結合部２５、区画結合部２７、および、板状部２８、から構成されている。
【００２９】
周縁結合部２５は、ガス流入部１３の周囲で、後述する長方形板状部２８ｂの周囲を含めて、ガス流入部１３と接する部位に配設されて、ガス漏れが生じないように密に織成されている。
【００３０】
取付部２４は、エアバッグ１１の上縁１１ａ側における周縁結合部２５の上縁側部２５ａや板状部２８（三角板状部２８ａ）から上方へ突出するように、複数（実施形態では５個）配置されて、インナパネル２に取り付けるための取付ブラケット３３が固着されることとなる。各取付部２４には、後述する取付ボルト３４を挿通させる取付孔２４ａが形成されている。
【００３１】
板状部２８は、エアバッグ１１の前端側に配置される三角板状部２８ａと、前後の前席用流入部１５と後席用流入部１８との間におけるガス供給路部１４と連通流入部２１との間に配設される長方形板状部２８ｂと、から構成されている。板状部２８は、エアバッグ１１の全体形状を確保するとともに、ガス流入部１３の容積を小さくして、膨張完了までの時間を短くするために設定されている。なお、三角板状部２８ａは、周縁結合部２５の前縁側から前方に突出するように配設されている。また、長方形板状部２８ｂの周囲におけるガス流入部１３（前席用・後席用流入部１５・１８・連通流入部２１・ガス供給路部１４）との間には、周縁結合部２５が配設されている。
【００３２】
区画結合部２７は、各前席用・後席用流入部１５・１８の領域内で、上端２７ａを前後方向に突出させて、周縁結合部２５の下縁側部２５ｂから連通流入部２１まで上方に延びるような略「Ｔ」字形状として、車両Ｖの前後方向に複数並設されている。各区画結合部２７は、各流入部１５・１８内を複数の膨張部１６Ａ・１６Ｂ・１６Ｃ・１６Ｄ・１６Ｅ・１９Ａ・１９Ｂ・１９Ｃに区画するものであり、各流入部１５・１８が膨張用ガスＧを流入させて膨張した際、各流入部１５・１８の厚さを略均等にするために配設されるものである。また、各区画結合部２７は、エアバッグ１１の後端付近に配置されている取付部２４Ｂから三角板状部２８ａの前端の取付部２４Ｆにかけての前後方向に張力を発揮させて、エアバッグ１１が、車内側Ｉや車外側Ｏへの押圧力を受けても、大きく揺動しないように、配置されるものである。
【００３３】
取付ブラケット３３は、図１・２に示すように、板金製として、エアバッグ１１における各取付部２４を挟持するもので、それぞれ、車内側Ｉの内プレート３３ａと車外側Ｏの外プレート３３ｂとを備えて構成されている。内・外プレート３３ａ・３３ｂには、各取付部２４の取付孔２４ａに対応する取付孔３３ｃが貫通されている。そして、取付ボルト３４を、取付孔２４ａ・３３ｃに挿通させて、インナパネル２の取付孔２ａ周縁に固着されたナット２ｂに螺合させることにより、各取付部２４がインナパネル２に取り付けられることとなる。
【００３４】
インフレーター３６は、図１・３に示すように、折り畳まれたエアバッグ１１に膨張用ガスＧを供給するシリンダタイプとされている。インフレーター３６は、略円柱状の本体部３７と、本体部３７の先端側に配置される頭部３８と、を備える構成である。頭部３８には、膨張用ガスＧを吐出させる複数のガス吐出口３８ａが配設されている。また、頭部３８は、本体部３７より小径に形成され、本体部３７は、頭部３８にかけて縮径されるように形成されている。そして、本体部３７における頭部３８側には、本体部３７から外方に突出するフランジ部３７ａ・３７ｂが、本体部３７の軸方向と略直交して、配置されている。このフランジ部３７ａ・３７ｂは、ディフューザー４２をインフレーター３６に取付固定するためのものであり、フランジ部３７ａ・３７ｂ間に、ディフューザー４２の後述する固定部４３ａをかしめて配置させて、ディフューザー４２をインフレーター３６に取付固定するものである。
【００３５】
取付ブラケット４０は、図１・３・４に示すように、２箇所に配設されている。各取付ブラケット４０は、板金製として、インフレーター３６の本体部３７を外周側から挟持する円筒状の保持部４０ａと、取付ボルト４１を利用してルーフサイドレール部ＲＲの車内側におけるボディ１側の板金製のインナパネル２に取り付ける取付部４０ｂと、を備えて構成されている。取付部４０ｂには、取付ボルト４１を挿通させる取付孔４０ｃが形成されている。
【００３６】
ディフューザー４２は、板金製として、有底の略円筒状とされて、インフレーター３６を取り付ける元部４３と、元部４３の先端側に配置されて先端面４４ａを閉塞された先端部４４と、を備えて構成されている。すなわち、ディフューザー４２は、先端面４４ａを閉塞された略円筒状の周壁部４５から、構成されている。また、ディフューザー４２は、インフレーター３６のガス吐出口３８ａから吐出された膨張用ガスを、先端側となる先端部４４の部位から、エアバッグ１１内に噴出可能に、構成されている。このディフューザー４２は、軸方向が、前後方向となるエアバッグ１１の長手方向に沿うように配置されている。また、周壁部４５は、インフレーター３６の頭部３８に外装可能なように、元部４３側を大径とし、先端部４４側を小径として形成されている。元部４３の端部付近は、ディフューザー４２をインフレーター３６に取付固定するための固定部４３ａとされている。固定部４３ａは、断面略Ｕ字状に湾曲して構成され、インフレーター３６におけるフランジ部３７ａ・３７ｂの間に嵌合されるように配置されている。固定部４３ａは、かしめ加工による塑性変形により形成されている。また、先端部４４側の周壁部４５の下部側には、第１ガス噴出路４６と第２ガス噴出路４８とが配設されている。第１ガス噴出路４６は、図３に示すように、ディフューザー４２の軸方向に沿った先端部４４側方向に膨張用ガスＧを噴出可能な構成とされている。また、第２ガス噴出路４８は、第１ガス噴出路４６の元部４３側に配置されて、ディフューザー４２の軸方向に沿った元部４３側方向に膨張用ガスＧを噴出可能な構成とされている。そして、第１・第２ガス噴出路４６・４８は、エアバッグ１１におけるガス流入部１３内に膨張用ガスＧを噴出可能なように、周壁部４５におけるガス流入部１３側に形成されている。
【００３７】
第１ガス噴出路４６は、周壁部４５の下部側の一部を、元部４３側の切り起し量を大きくして、ディフューザー４２の内部側（上部側）へ切り起して形成した舌片４６ａと、舌片４６ａ周縁の切り起し孔４６ｂと、を備える構成である。なお、舌片４６ａは、インフレーター３６側を頂点として軸方向に沿って半分に分割した略円錐形状に形成されて、切り起し孔４６ｂは、図４に示すように、舌片４６ａの下方において、略半円状に開口して形成されている。
【００３８】
第２ガス噴出路４８は、第１ガス噴出路４６の元部４３側に配置されて、周壁部４５の下部側の一部を、先端部４４側の切り起し量を大きくして、ディフューザー４２の内部側（上部側）へ切り起して形成した舌片４８ａと、舌片４８ａ周縁の切り起し孔４８ｂと、を備える構成である。舌片４８ａ及び切り起し孔４８ｂは、第１ガス噴出路４６における舌片４６ａ及び切り起し孔４６ｂと、ディフューザー４２の軸直交方向を中心として対称となるように形成されている。具体的には、舌片４８ａは、先端部４４側を頂点として軸方向に沿って半分に分割した略円錐形状に形成されて、切り起し孔４８ｂは、図４に示すように、舌片４６ａの下方において、略半円状に開口して形成されている。また、実施形態では、舌片４８ａは、切り起し量が、舌片４６ａの切り起し量と、略同一となるように形成されている。すなわち、実施形態では、第１ガス噴出路４６と第２ガス噴出路４８とは、ディフューザー４２の軸直交方向を中心として、略対称となるように形成されている。
【００３９】
また、ディフューザー４２は、エアバッグ１１のディフューザー挿入部１４ａを外装させており、ディフューザー挿入部１４ａの後端１４ｂ付近に外装されるクランプ５０を利用して、エアバッグ１１に対して連結されている。
【００４０】
次に、このエアバッグ装置Ｍの車両Ｖへの搭載について説明する。まず、エアバッグ１１を、平らに展開した状態から、図５の二点鎖線に示すように、順次、山折りと谷折りとの折り目Ｃを入れて、エアバッグ１１の下縁１１ｂ側を上縁１１ａ側に接近させるように、蛇腹折りする（図２参照）。そして、折り畳んだ後には、折り崩れ防止用の破断可能なテープ３１（図２参照）により、エアバッグ１１の所定箇所をくるむとともに、各取付部２４に取付ブラケット３３を取り付けておく。
【００４１】
また、インフレーター３６にディフューザー４２を組み付けておく。具体的には、ディフューザー４２の元部４３側からインフレーター３６の頭部３８を挿入し、ディフューザー４２の所定の部分をかしめて、フランジ部３７ａ・３７ｂの間に、固定部４３ａを形成して、インフレーター３６とディフューザー４２とを組み付ける。なお、インフレーター本体３７には、予め、取付ブラケット４０・４０を取り付けておいてもよいし、ディフューザー４２を組み付けた後に、取付ブラケット４０・４０をインフレーター本体３７に取り付けてもよい。
【００４２】
そして、予めクランプ５０を外装させておいたエアバッグ１１のディフューザー挿入部１４ａを、ディフューザー４２に外装させて、ディフューザー４２とエアバッグ１１とを連結し、エアバッグ組付体を形成する。
【００４３】
その後、各取付ブラケット３３・４０をインナパネル２の所定位置に配置させ、各取付孔２４ａ・３３ｃ・４０ｃを挿通させてボルト３４・４１止めし、各取付ブラケット３３・４０をインナパネル２に固定して、エアバッグ組付体をボディ１に取り付ける。次いで、インフレーター３６に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ４やルーフヘッドライニング５をボディ１に取り付け、さらに、リヤピラーガーニッシュ６・センターピラーガーニッシュ７をボディ１に取り付ければ、エアバッグ装置Ｍを車両Ｖに搭載させることができる。
【００４４】
エアバッグ装置Ｍの車両Ｖへの搭載後、インフレーター３６が作動されれば、インフレーター３６からの膨張用ガスＧが、図５の二点鎖線に示すように、ディフューザー挿入部１４ａからガス供給路部１４内を前方側及び後方側に流れる。さらに、膨張用ガスＧは、ガス供給路部１４から下方に流れて、前席用・後席用流入部１５・１８が、折りを解消させつつ、膨張し始める。そして、エアバッグ１１は、くるんでおいたテープ３１を破断させ、さらに、フロントピラーガーニッシュ４やルーフヘッドライニング５の下縁側のエアバッグカバー８を押し開いて、図１・２の二点鎖線で示すように、下方へ突出しつつ、窓Ｗ１・Ｗ２・センターピラー部ＣＰ・リヤピラー部ＲＰの車内側Ｉを覆うように、大きく展開膨張することとなる。
【００４５】
このとき、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、第１・第２ガス噴出路４６・４８が、ディフューザー４２の周壁部４５における先端部４４のみに配置されていることから、インフレーター３６から吐出された膨張用ガスＧが、一旦、ディフューザー４２の先端部４４付近に充填されて、ディフューザー４２の元部４３側から先端部４４側へ向かう指向性を弱められ、膨張用ガスＧの流れが停止されるような静圧状態に近似した状態となって、第１・第２ガス噴出路４６・４８から噴出されることとなる。そのため、図８に示すように、第２ガス噴出路４８から、膨張用ガスＧ２を、インフレーター３６から吐出された際のガス流れ方向と異なって、ディフューザー４２の軸方向に沿った元部４３側方向に、噴出させることができる。特に、第２ガス噴出路４８から噴出される膨張用ガスＧ２は、ディフューザー４２の外周側の面となる舌片４８ａの外側面により案内されて、切り起し孔４８ｂから噴出されることから、舌片４８ａにより、ディフューザー４２の軸直交方向から元部４３側に傾斜した斜め後下方向へ流出し易くなる。
【００４６】
また、第１ガス噴出路４６からも、膨張用ガスＧ１を、指向性を弱めた状態で、ディフューザー４２の軸方向に沿った先端部４４側方向に、噴出させることができる。そのため、ディフューザー４２から噴出される膨張用ガスＧ１・Ｇ２は、ディフューザー４２の軸方向に沿った先端部４４側方向と元部４３側方向とに、拡散されて噴出される。その結果、膨張用ガスＧ１・Ｇ２は、板状のエアバッグ１１の長手方向に沿って、すなわち、エアバッグ１１の板厚方向と直交するように、エアバッグ１１内に拡散されて流入するため、エアバッグ１１に与えるダメージを抑えることができる。
【００４７】
従って、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、エアバッグ１１内でディフューザー４２の元部４３側へ向かう膨張用ガスＧ２の流れを確保できるとともに、エアバッグ１１に与えるダメージを極力抑えた状態で、膨張用ガスＧ１・Ｇ２をエアバッグ１１内に流入させることが可能となる。
【００４８】
また、実施形態のエアバッグ装置では、第１ガス噴出路４６を、周壁部４５の一部を、元部４３側の切り起し量を大きくして、ディフューザー４２の内部側へ切り起して形成した舌片４６ａと、舌片４６ａ周縁の切り起し孔４６ｂと、空構成していることから、第１ガス噴出路４６から噴出される膨張用ガスＧ１が、ディフューザー４２の外周側の面となる舌片４６ａの外側面により案内されて、切り起し孔４６ｂから噴出されることとなって、舌片４６ａにより、ディフューザー４２の軸直交方向から先端部４４側に傾斜した斜め前下方向へ流出し易くなる。そのため、第１・第２ガス噴出孔４６・４８から噴出される膨張用ガスＧ１・Ｇ２は、噴出方向をディフューザー４２の軸方向に沿った斜め下方となる先端部４４側方向と元部４３側方向とに、対称的に、一層、拡散させた状態で、各切り起し孔４６ｂ・４８ｂからエアバッグ１１内に噴出されることとなる。
【００４９】
なお、実施形態では、第１ガス噴出路４６及び第２ガス噴出路４８は、舌片４６ａ・４８ａの切り起し量を略同一に設定されているが、例えば、エアバッグにおける前方側部位若しくは後方側部位への膨張用ガスの噴出量を大きく異ならせたい場合には、一方の舌片の切り起し量を他方の舌片の切り起し量より大きくして、各切り起し孔から噴出される膨張用ガスの噴出量に差を設ける構成としてもよい。
【００５０】
また、ディフューザー５２として、図９・１０に示す構成のものを使用してもよい。
【００５１】
ディフューザー５２は、図９・１０に示すように、前述のディフューザー４２と同様、軸方向がエアバッグ１１に沿うように配置されるとともに、有底の略円筒状とされて、インフレーター３６を取り付ける元部５３と、元部５３の先端側に配置されて先端面５４ａを閉塞された先端部５４と、を備えて構成されている。すなわち、ディフューザー５２は、先端面５４ａを略半球面状とされて、閉塞された略円筒状の周壁部５５から、構成されることとなる。また、ディフューザー５２は、インフレーター３６のガス吐出口３８ａから吐出された膨張用ガスを、先端側となる先端部５４の部位から、エアバッグ１１内に噴出可能に、構成されている。そして、周壁部５５は、前述のディフューザー４２における周壁部４５と同様、インフレーター３６の頭部３８に外装可能なように、元部５３側を大径とし、先端部５４側を小径として形成され、元部５３側の端部付近が、ディフューザー５２をインフレーター３６に取付固定するための固定部５３ａとされている。先端部５４側の周壁部５５には、第１ガス噴出路５６と第２ガス噴出路５８とが配設されている。第１ガス噴出路５６は、図９・１０に示すように、周壁部５５における先端部５４ａ近傍に配置される円形に貫通された貫通穴状とされている。この第１ガス噴出路５６は、膨張用ガスＧ１を、ディフューザー５２の軸方向に沿った先端部５４側方向に噴出可能なように、軸方向を、ディフューザー５２の下向きの軸直交方向から先端部５４側に傾斜させて、形成されている。第２ガス噴出路５８は、前述のディフューザー４２における第２ガス噴出路４８と同様、周壁部５３の下部側の一部を、先端部５４側の切り起し量を大きくして、ディフューザー５２の内部側（上部側）へ切り起して形成した舌片５６ａと、舌片５６ａ周縁の切り起し孔５６ｂと、を備えて構成されている。
【００５２】
ディフューザー５２をこのような構成とした場合にも、インフレーター３６から吐出される膨張用ガスＧを、ディフューザー５２の元部５３側から先端部５４側に向かう指向性を弱めて、ディフューザー５２の軸方向に沿った斜め下方である先端部５４側方向と元部５３側方向とに、拡散させた状態で、第１・第２ガス噴出路５６・５８から、エアバッグ１１内に噴出させることができる。
【００５３】
さらにまた、ディフューザー６２として、図１１・１２に示す構成のものを使用してもよい。ディフューザー６２は、軸方向が、前後方向となるエアバッグ１１の長手方向に沿うように配置されるとともに、有底の略円筒状とされて、インフレーター３６を取り付ける元部６３と、元部６３の先端側に配置されて先端面６４ａを閉塞された先端部６４と、を備えて構成されている。すなわち、ディフューザー６２は、先端面６４ａを閉塞された略円筒状の周壁部６５から、構成されることとなる。また、ディフューザー６２は、インフレーター３６のガス吐出口３８ａから吐出された膨張用ガスを、先端側となる先端部６４の部位から、エアバッグ１１内に噴出可能に、構成されている。そして、周壁部６５は、前述のディフューザー４２・５２における周壁部４５・５５と同様、インフレーター３６の頭部３８に外装可能なように、元部６３側を大径とし、先端部６４側を小径として形成され、元部６３側の端部付近が、ディフューザー６２をインフレーター３６に取付固定するための固定部６３ａとされている。
【００５４】
そして、先端部６４における周壁部６５の下方側となるガス流入部１３側には、インフレーター３６のガス吐出口３８ａから吐出される膨張用ガスＧを流出可能な略矩形状の開口６６が形成されている。また、周壁部６５には、開口６６のガス流入部１３側を覆うように配置される板金製の遮蔽板部６７が、配設されている。遮蔽板部６７は、開口６６を覆うように配置される本体部６７ａと、周壁部６３を略全周にわたって覆うように配置されて周壁部６３に固着される取付部６７ｂと、を備えて構成されている。
【００５５】
本体部６７ａは、開口６６から離隔した膨張用ガスＧの下流側部位である開口６６の下方側（ガス流入部１３側）に、開口６６を覆うように配置される略長方形板状の底壁部６８と、底壁部６８における左右方向の両縁から周壁部６３側に延設されて、周壁部６３に連結される側壁部６９・６９と、を備えて、前後方向を開口させた断面略Ｕ字形状に構成されている。側壁部６９・６９は、膨張用ガスＧの下流側部位である開口６６の下方側における左右方向（ディフューザー６２の軸直交方向）両側を覆うように配置されて、開口６６から流出した膨張用ガスＧが、左右方向側に向かって、すなわち、エアバッグ１１の板厚方向に沿って、エアバッグ１１内に流入するのを防止するものである。底壁部６８は、ディフューザー６２の軸方向に沿った前後方向の両端部付近に、それぞれ、端部側をディフューザー６２から離れる下方側（ガス流入部１３側）に向かって傾斜するように、テーパ状に形成された案内部６８ａ・６８ａを備えている。この案内部６８ａ・６８ａは、傾斜角度を、略同一に設定されている。
【００５６】
上記構成のディフューザー６２では、ディフューザー６２の周壁部６５における先端部６４のみに配置させた開口６６の下流側部位に、遮蔽板部６７の本体部６７ａにおける底壁部６８が、開口６６を覆うように配置されていることから、インフレーター３６から吐出される膨張用ガスＧは、一旦、ディフューザー６２の先端部６４付近に充填されて、ディフューザー６２の元部６３側から先端部６４側へ向かう指向性を弱められ、膨張用ガスＧの流れが停止されるような静圧状態に近似した状態となって、開口６６から流出されることとなる。そして、開口６６から流出される膨張用ガスＧは、図１１の二点鎖線で示すように、一旦、底壁部６８に当接してから、エアバッグ１１内に流入することとなる。そのため、膨張用ガスＧは、ディフューザー６２の元部６３側から先端部６４側へ向かう指向性を弱められて、拡散された状態で、エアバッグ１１内に流入することとなる。また、遮蔽板部６７は、開口６６の下方側における左右方向両側を側壁部６９・６９で覆って、前後方向、すなわち、ディフューザー６２の軸方向に沿ったディフューザー６２の先端部６４側方向と元部６３側方向との二方向を開口させていることから、開口６６から流出される膨張用ガスＧは、ディフューザー６２の軸方向に沿った斜め下方となるディフューザー６２の先端部６４側方向と元部６３側方向との二方向に分散されて、エアバッグ１１内に噴出される。そのため、膨張用ガスＧは、板状のエアバッグ１１の長手方向に沿って、すなわち、エアバッグ１１の板厚方向と直交するように、エアバッグ１１内に流入することとなる。
【００５７】
従って、上記のような構成のディフューザー６２を使用したエアバッグ装置でも、エアバッグ１１内でディフューザー６２の元部６３側へ向かう膨張用ガスＧの流れを確保できるとともに、エアバッグ１１に与えるダメージを極力抑えた状態で、膨張用ガスＧをエアバッグ１１内に流入させることが可能となる。
【００５８】
また、遮蔽板部６７の本体部６７ａにおける底壁部６８の前後両端付近には、テーパ状に形成された案内部６８ａ・６８ａが形成されている。そのため、開口６６から流出して底壁部６８の中間部６８ｂに当接した膨張用ガスＧは、案内部６８ａ・６８ａの内側面により案内されて、噴出されることから、膨張ガスＧが、ディフューザー６２の軸方向に沿った斜め下方となる先端部６４側方向と元部６３側方向とに、流出し易くなる。勿論、この点を考慮しなければ、底壁部６８に案内部６８ａ・６８ａを配置させなくともよい。
【００５９】
また、実施形態では、案内部６８ａ・６８ａの傾斜角度を略同一に設定しているが、例えば、一方の案内部の傾斜角度を、他方の案内部の傾斜角度より大きく設定してもよい。さらに、エアバッグにおける前方側部位若しくは後方側部位への膨張用ガスの噴出量を異ならせたい場合には、遮蔽板部６７を、開口６６に対して、膨張用ガスの噴出量を多くしたい側と反対側となる前方側若しくは後方側へ、若干ずらして配設させてもよい。
【００６０】
さらに、図１３に、他の形態のディフューザー７２を示す。このディフューザー７２は、前述のディフューザー４２と同一の構成であるが、前述のディフューザー６２と同一の概念を含むものである。
【００６１】
ディフューザー７２は、板金製として、軸方向がエアバッグ１１に沿うように配置されるとともに、有底の略円筒状とされて、インフレーター３６を取り付ける元部７３と、元部７３の先端側に配置されて先端面７４ａを閉塞された先端部７４と、を備えて構成されている。すなわち、ディフューザー７２は、先端面７４ａを閉塞された略円筒状の周壁部７５から、構成されることとなる。また、ディフューザー７２は、インフレーター３６のガス吐出口３８ａから吐出された膨張用ガスを、先端側となる先端部７４の部位から、エアバッグ１１内に噴出可能に、構成されている。そして、周壁部７５は、前述のディフューザー４２・５２・６２における周壁部４５・５５・６５と同様、インフレーター３６の頭部３８に外装可能なように、元部７３側を大径とし、先端部７４側を小径として形成され、元部７３側の端部付近が、ディフューザー７２をインフレーター３６に取付固定するための固定部７３ａとされている。
【００６２】
そして、先端部７４における周壁部７５の下部側となるガス流入部１３側には、ディフューザー７２の軸方向に沿って配設され、かつ、相互に接近する側の切り起し量を大きくするように、ディフューザー７２の内部側（上部側）へ切り起して形成した２つの切り起し片７６・７９が形成されて、各切り起し片７６・７９の周囲には、それぞれ、切り起し孔７７・８０が配設されている。そして、開口８１が、２つの切り起し孔７７・８０によって構成されて、遮蔽板部８３が、切り起し孔７７・８０間の周壁部７５ａから構成されることとなる。
【００６３】
ディフューザー７２を上記のように構成すれば、開口８１及び遮蔽板部８３を、ディフューザー７２の周壁部７５を２箇所にわたって切り起すことで、形成できるため、ディフューザー７２の製造が容易となる。
【００６４】
なお、上記エアバッグ装置Ｍでは、インフレーター３６を、エアバッグ１１の前後方向における上縁側略中央に配置させて、ディフューザー４２・５２・６２・７２の先端部４４・５４・６４・７４を、エアバッグ１１の長手方向である前後方向の略中央に配置させていることから、エアバッグ１１の長手方向における中央付近において、膨張用ガスＧがエアバッグ１１内に流入することとなって、長手方向の両端部を含めたエアバッグ１１の全体を迅速に展開膨張させることができる。勿論、この点を考慮しなければ、エアバッグ１１の前端付近若しくは後端付近に、ディフューザー４２・５２・６２・７２の先端部４４・５４・６４・７４を配置させる構成としてもよい。
【００６５】
また、実施形態では、頭部保護エアバッグ装置を例に採り説明したが、本発明を適用可能なエアバッグ装置は、板状のエアバッグを備える構成のものであれば、頭部保護エアバッグ装置に限られるものではなく、例えば、側突用エアバッグ装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態である頭部保護エアバッグ装置の使用状態を示す車内側から見た概略正面図である。
【図２】図１のII−II部位の概略拡大断面図である。
【図３】同実施形態のインフレーターの配設部位の部分断面図である。
【図４】同実施形態で使用するディフューザーの底面図である。
【図５】同実施形態のエアバッグを平らに展開した状態を示す正面図である。
【図６】同実施形態のエアバッグの膨張時を示す部分拡大横断面図であり、図５のVI−VI部位が膨張した状態を示す。
【図７】同実施形態のエアバッグの膨張時を示す部分拡大縦断面図であり、図５のVII−VII部位が膨張した状態を示す。
【図８】同実施形態のエアバッグ装置において、ディフューザーから噴出された膨張用ガスの流れ状態を示す概略図である。
【図９】他の実施形態のディフューザーを用いたインフレーターの配設部位の部分断面図である。
【図１０】図９のディフューザーの底面図である。
【図１１】さらに他の実施形態のディフューザーを用いたインフレーターの配設部位の部分断面図である。
【図１２】図１１のディフューザーの斜視図である。
【図１３】さらに他の実施形態のディフューザーを用いたインフレーターの配設部位の部分断面図である。
【符号の説明】
１１…エアバッグ、
３６…インフレーター、
３８ａ…ガス吐出口、
４２…ディフューザー、
４３…（ディフューザーの）元部、
４４…（ディフューザーの）先端部、
４５…（ディフューザーの）周壁部、
４６…第１ガス噴出路、
４６ａ…（第１ガス噴出路の）舌片、
４６ｂ…（第１ガス噴出路の）切り起し孔、
４８…第２ガス噴出路、
４８ａ…（第２ガス噴出路の）舌片、
４８ｂ…（第２ガス噴出路の）切り起し孔、
５２…ディフューザー、
５３…（ディフューザーの）元部、
５４…（ディフューザーの）先端部、
５５…（ディフューザーの）周壁部、
５６…第１ガス噴出路、
５８…第２ガス噴出路、
５８ａ…（第２ガス噴出路の）舌片、
５８ｂ…（第２ガス噴出路の）切り起し孔、
６２…ディフューザー、
６３…（ディフューザーの）元部、
６４…（ディフューザーの）先端部、
６５…（ディフューザーの）周壁部、
６６…開口、
６８…遮蔽板部、
７２…ディフューザー、
７３…（ディフューザーの）元部、
７４…（ディフューザーの）先端部、
７５…（ディフューザーの）周壁部、
８１…開口、
８３…遮蔽板部、
Ｇ・Ｇ１・Ｇ２…膨張用ガス、
Ｍ…頭部保護エアバッグ装置。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention comprises an airbag that is folded and stored and that is inflated by inflating an inflow gas, and a cylinder-type inflator having a gas discharge port capable of discharging the inflating gas into the airbag. In particular, the present invention is suitable for a head protection airbag device.
[0002]
[Prior art and its problems]
Conventionally, as head protection airbag devices, there are those shown in JP-A-11-301394 and JP-A-11-314555.
[0003]
The head protection airbag device disclosed in each of the above publications includes a plate-like airbag that is folded and housed at the upper edge side periphery of a window in a vehicle, an inflator that discharges inflation gas, and a longitudinal length of the airbag. And a cylindrical diffuser that is arranged along the direction (front-rear direction) and guides the inflation gas discharged from the inflator into the airbag. And in the peripheral wall part of the diffuser, a plurality of ejection holes for ejecting the inflation gas into the airbag are formed along the axial direction of the diffuser.
[0004]
However, in the conventional head protection airbag device, since the ejection hole is arranged to eject the inflation gas along the flow direction of the inflation gas, the inflation gas ejected from the ejection hole Has a high directivity from the base side to the tip side of the diffuser, and it is difficult to ensure the flow of the inflation gas in the airbag toward the base side of the diffuser.
[0005]
Further, the conventional publication also describes an ejection hole in which a shielding plate portion is disposed so as to be substantially orthogonal to the flow direction of the expansion gas. However, since this ejection hole is configured to eject the inflation gas into the airbag so that it is substantially orthogonal to the axial direction of the diffuser by the shielding plate portion, the inflation gas ejected from the ejection hole is a gas When it flows into the airbag so as to be substantially orthogonal to the flow direction, the inflation gas flows into the airbag along the thickness direction of the airbag, causing local damage to the airbag. There was a fear.
[0006]
The present invention solves the above-mentioned problems, and can ensure the flow of the inflation gas toward the base of the diffuser in the airbag, and suppress the damage to the airbag as much as possible. An object of the present invention is to provide an airbag device that can flow into the airbag.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
  An airbag apparatus according to the present invention is a cylinder type having a plate-like airbag that is folded and stored and that expands and inflates by inflow of an inflating gas, and a gas outlet that can discharge the inflating gas into the airbag An inflator and an airbag device comprising:
  In the vicinity of the gas outlet in the inflator, a cylindrical diffuser that is disposed in the airbag along the airbag is disposed, covering the vicinity of the gas outlet and closing the tip.
  The diffuser is configured to fix the base side to the tip side of the inflator, and is configured to be able to eject the inflation gas discharged from the gas discharge port into the airbag from the tip side.
  In the peripheral wall of the diffuserIt becomes the tip side blocked away from the original partOnly at the tip,
  A first gas ejection path capable of ejecting an expansion gas in the direction of the distal end portion along the axial direction of the diffuser;
  A second gas ejection path that is disposed on the base side of the first gas ejection path and is capable of ejecting an expansion gas in the direction of the base side along the axial direction of the diffuser;
  The second gas ejection path has a tongue piece formed by cutting and raising a part of the peripheral wall portion toward the inner side of the diffuser by increasing the amount of cutting and raising on the tip side of the diffuser, and cutting and raising the periphery of the tongue piece And a perforation.
[0008]
In addition, the first gas ejection path is configured to cut a part of the peripheral wall portion in the vicinity of the tip end side of the second gas ejection path to the inner side of the diffuser by increasing the cut amount on the base side. It is preferable that the tongue piece is formed and a cut-and-raised hole on the periphery of the tongue piece.
[0009]
Furthermore, it is preferable that the vicinity of the tip portion of the diffuser is disposed at a substantially center in the longitudinal direction of the airbag.
[0010]
  Furthermore, as an airbag device, a cylinder-type airbag having a plate-like airbag that is folded and stored and that is inflated by inflating gas, and a gas discharge port that can discharge the inflation gas into the airbag. An airbag device comprising an inflator,
  In the vicinity of the gas outlet in the inflator, a cylindrical diffuser that covers the vicinity of the gas outlet and is arranged so that the axial direction is along the airbag and the front end is closed,
  The diffuser is configured to fix the base side to the tip side of the inflator, and is configured to be able to eject the inflation gas discharged from the gas discharge port into the airbag from the tip side.
  In the peripheral wall of the diffuserIt becomes the tip side blocked away from the original partOnly at the tip,
  An opening through which the inflation gas can flow,
  It is arranged so as to cover the opening at the downstream side portion of the inflation gas separated from the opening, and the inflation gas that flows out from the opening is separated into the tip end side direction and the base portion side direction of the diffuser along the axial direction of the diffuser. A shielding plate part that is dispersed in two directions and can be ejected into the airbag,
  But,Arranged,
  The shielding plate portion includes guide portions that are inclined at both ends along the axial direction of the diffuser so that the end portions are separated from the diffuser.It is good also as a structure to be.
[0011]
  FurthermoreAir bag deviceAs a plate-like airbag that is folded and stored and that expands and inflates when inflating gas flows in, and a cylinder-type inflator having a gas discharge port capable of discharging inflation gas into the airbag. An airbag device configured,
  In the vicinity of the gas outlet in the inflator, a cylindrical diffuser that covers the vicinity of the gas outlet and is arranged so that the axial direction is along the airbag and the front end is closed,
  The diffuser is configured to fix the base side to the tip side of the inflator, and is configured to be able to eject the inflation gas discharged from the gas discharge port into the airbag from the tip side.
  In the peripheral wall of the diffuserIt becomes the tip side blocked away from the original partTwo cuts and raised formed on the inner side of the diffuser so as to increase the cut and raised amount on the side approaching each other and arranged along the axial direction of the diffuser only at the tip. A piece is formed,
  Two cut-up holes formed around the two cut-up pieces can discharge the expansion gasOpeningAsConfigured,
  The part of the peripheral wall portion of the diffuser between the cut and raised holes is arranged so as to cover the opening at the downstream part of the expansion gas separated from the opening, and the expansion gas flowing out from the opening is disposed in the axial direction of the diffuser. Dispersed in two directions, the front end side direction and the base side direction, of the diffuser along which it can be ejected into the airbagShield plateAsConstitutionMay.
[0012]
【The invention's effect】
  In the airbag device according to claim 1, the first and second gas ejection paths are formed in the peripheral wall portion of the diffuser.It becomes the tip side blocked away from the original partBecause it is arranged only at the tip, the inflation gas discharged from the inflator is once filled near the tip of the diffuser, and the directivity from the diffuser base to the tip is reduced. A state close to a static pressure state in which the flow of the expansion gas is stopped is ejected from the first and second gas ejection paths. Therefore, unlike the gas flow direction when discharged from the inflator, the expansion gas can be ejected from the second gas ejection path in the original portion side direction along the axial direction of the diffuser. In particular, the expansion gas ejected from the second gas ejection path is guided by the outer surface of the tongue piece, which is the outer peripheral surface of the diffuser, and ejected from the cut-and-raised hole. It tends to flow out in a direction inclined from the direction perpendicular to the axis toward the base.
[0013]
Further, the expansion gas can also be ejected from the first gas ejection path in the direction of the distal end portion along the axial direction of the diffuser in a state where the directivity is weakened. Therefore, the expansion gas ejected from the diffuser is diffused and ejected in the tip end side direction and the base portion side direction along the axial direction of the diffuser. As a result, the inflating gas is diffused into the airbag along the longitudinal direction of the plate-shaped airbag, that is, perpendicular to the thickness direction of the airbag. Can be suppressed.
[0014]
Therefore, in the airbag device according to the first aspect, the inflation gas can be secured in a state in which the flow of the inflation gas toward the base of the diffuser in the airbag can be secured and damage to the airbag is suppressed as much as possible. It becomes possible to flow in.
[0015]
Further, with the configuration as described in claim 2, the expansion gas ejected from the first gas ejection path is guided by the outer surface of the tongue piece which is the outer peripheral surface of the diffuser, and is cut and raised. Since it is ejected from the hole, the tongue piece easily flows out in a direction inclined from the direction orthogonal to the axis of the diffuser to the tip side. Therefore, the expansion gas ejected from the first and second gas ejection holes is further diffused symmetrically in the distal direction and the original portion direction along the axial direction of the diffuser. Thus, the air is ejected from the cut and raised holes into the airbag.
[0016]
Furthermore, if it is set as the structure as described in Claim 3, in the vicinity of the center in the longitudinal direction of the airbag, since the inflation gas flows into the airbag, the entire airbag including both ends in the longitudinal direction is provided. Can be rapidly expanded and expanded.
[0017]
  Furthermore, in the airbag device according to claim 4, in the peripheral wall portion of the diffuserIt becomes the tip side blocked away from the original partSince the shielding plate portion covering the opening is arranged at the downstream side portion of the opening arranged only at the tip portion, the inflation gas discharged from the inflator is once filled near the tip portion of the diffuser, The directivity of the diffuser from the base part side toward the tip part side is weakened, and a state close to a static pressure state in which the flow of the expansion gas is stopped is discharged from the opening. The inflation gas flowing out from the opening once comes into contact with the shielding plate and then flows into the airbag. For this reason, the inflation gas flows into the airbag in a diffused state with the directivity from the base side to the tip side of the diffuser being weakened. Further, the shielding plate part causes the inflation gas flowing out from the opening to be dispersed in two directions of the diffuser tip side direction and the base part side direction along the diffuser axial direction, and jetted into the airbag. Therefore, the inflation gas flows into the airbag along the longitudinal direction of the plate-shaped airbag, that is, so as to be orthogonal to the thickness direction of the airbag.
[0018]
Therefore, in the airbag device according to the fourth aspect, the inflation gas can be secured in a state in which the flow of the inflation gas toward the base portion of the diffuser can be secured in the airbag and damage to the airbag is suppressed as much as possible. It becomes possible to flow in.
[0019]
Moreover, if it is set as the structure as described in Claim 5, since an opening and a shielding board part can be formed by raising and raising the surrounding wall part of a diffuser over two places, manufacture of a diffuser becomes easy.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0021]
The airbag apparatus M of the embodiment is a head protection airbag apparatus, and as shown in FIG. 1, the airbag 11 is mounted on a vehicle inner door or window W (W1 · W2) on the upper edge side periphery. It is folded and stored over the lower edge side of the front pillar portion FP, the lower edge side of the roof side rail portion RR, and the upper side of the rear pillar portion RP.
[0022]
The airbag device M includes an airbag 11, an inflator 36, a diffuser 42, mounting brackets 33 and 40, and an airbag cover 8.
[0023]
As shown in FIGS. 1 and 2, the airbag cover 8 is formed from the lower edge side of each of the front pillar garnish 4 disposed in the front pillar portion FP and the roof head lining 5 disposed in the roof side rail portion RR. It is configured. The front pillar garnish 4 and the roof head lining 5 are made of synthetic resin and fixedly attached to the inner panel 2 of the body 1 in the vehicle interior I of the front pillar portion FP and the roof side rail portion RR. Further, the roof head lining 5 is disposed from the vicinity above the front pillar portion FP to the vicinity above the rear pillar portion RP via the center pillar portion CP.
[0024]
The airbag 11 is manufactured by bag weaving using polyamide yarn or the like, and as shown in FIGS. 1, 2, 5, and 8, the inflation gas G from the inflator 36 is caused to flow in and deployed from the folded state. The window W (W1 · W2) and the inner side I of the pillar garnish 7 of the center pillar portion CP are configured to expand and expand in a plate shape. The airbag 11 includes a gas inflow portion 13 through which the inflating gas G can flow in, and a non-inflow portion through which the inflating gas G does not flow in such a manner that the inner side wall portion 13a and the outer side wall portion 13b are separated from each other. 23.
[0025]
In the embodiment, the gas inflow portion 13 includes a gas supply path portion 14, a front seat inflow portion 15, a rear seat inflow portion 18, and a communication inflow portion 21. The gas supply path portion 14 is linearly disposed along the front-rear direction of the vehicle V on the upper edge 11 a side of the airbag 11. In addition, a diffuser insertion portion 14a formed to protrude upward from the airbag 11 is provided at a position above the inflating portion 16E described later in the vicinity of the center of the gas supply passage portion 14 in the front-rear direction. 14 is formed in communication. The diffuser insertion portion 14a is externally mounted on a diffuser 42 that injects the inflation gas G discharged from the inflator 36 into the airbag 11, and is formed in a substantially cylindrical shape with the rear end 14b opened. It is connected to the diffuser 42 using a clamp 50 described later.
[0026]
The front-seat / rear-seat inflow portions 15 and 18 are defined by a plurality of inflatable portions 16 and 19 that are partitioned by a partition coupling portion 27 described later and are disposed in the vehicle front-rear direction so as to extend in the vertical direction. Has been. The front seat inflow portion 15 includes five inflatable portions 16A, 16B, 16C, 16D, and 16E. The expansion part 16E arranged on the rear end side is in contact with the front edge side of a rectangular plate-like part 28b described later, and the lower end 16a is communicated with the front end of the communication inflow part 21. The lower ends of the inflating portions 16A, 16B, 16C, and 16D other than the inflating portion 16E are all closed by a lower edge side portion 25b of a peripheral edge coupling portion 25 described later of the non-inflow portion 23.
[0027]
The rear seat inflow portion 18 includes three inflating portions 19A, 19B, and 19C. The inflating part 19 </ b> A arranged on the front end side communicates the lower end 19 a with the rear end of the communication inflow part 21. All of the inflating portions 19B and 19C other than the inflating portion 19A are closed at the lower end side by the lower edge side portion 25b of the peripheral edge coupling portion 25.
[0028]
The non-inflow portion 23 is configured such that the vehicle interior side wall portion 13a and the vehicle exterior wall portion 13b are coupled to each other, and includes a mounting portion 24, a peripheral coupling portion 25, a partition coupling portion 27, and a plate-shaped portion 28. It is configured.
[0029]
The peripheral edge coupling portion 25 is disposed around the gas inflow portion 13 and in a portion in contact with the gas inflow portion 13 including the periphery of a rectangular plate-shaped portion 28b described later, and is tightly woven so as not to cause gas leakage. It is made.
[0030]
A plurality of attachment portions 24 (five in the embodiment) are provided so as to protrude upward from the upper edge side portion 25a or the plate-like portion 28 (triangular plate-like portion 28a) of the peripheral edge coupling portion 25 on the upper edge 11a side of the airbag 11. The mounting bracket 33 to be disposed and attached to the inner panel 2 is fixed. Each mounting portion 24 is formed with a mounting hole 24a through which a mounting bolt 34 described later is inserted.
[0031]
The plate-like portion 28 includes a triangular plate-like portion 28 a disposed on the front end side of the airbag 11, and the gas supply path portion 14 and the communication inflow portion between the front and rear front seat inflow portions 15 and the rear seat inflow portion 18. And a rectangular plate-like portion 28b disposed between the two. The plate-like portion 28 is set in order to secure the overall shape of the airbag 11 and reduce the volume of the gas inflow portion 13 to shorten the time until completion of inflation. The triangular plate portion 28 a is disposed so as to protrude forward from the front edge side of the peripheral edge coupling portion 25. Further, a peripheral edge coupling portion 25 is formed between the gas inflow portion 13 (front seat / rear seat inflow portions 15 and 18, communication inflow portion 21 and gas supply passage portion 14) around the rectangular plate-shaped portion 28b. It is arranged.
[0032]
In the area of each front seat / rear seat inflow portion 15, 18, the partition coupling portion 27 protrudes from the lower edge side portion 25 b of the peripheral edge coupling portion 25 to the communication inflow portion 21 in the front-rear direction. A plurality of “T” shapes extending in the direction of the vehicle V are arranged in parallel in the front-rear direction of the vehicle V. Each partition coupling portion 27 partitions the inflow portions 15 and 18 into a plurality of inflatable portions 16A, 16B, 16C, 16D, 16E, 19A, 19B, and 19C, and the inflow portions 15 and 18 are for expansion. When the gas G is inflowed and expanded, the inflow portions 15 and 18 are arranged to have a substantially uniform thickness. Each partition coupling portion 27 exerts tension in the front-rear direction from the attachment portion 24B disposed near the rear end of the airbag 11 to the attachment portion 24F at the front end of the triangular plate-like portion 28a. The vehicle is arranged so as not to swing greatly even if it receives a pressing force toward the vehicle interior I or vehicle exterior O.
[0033]
As shown in FIGS. 1 and 2, the mounting bracket 33 is made of sheet metal, and sandwiches each mounting portion 24 in the airbag 11, and includes an inner plate 33a on the vehicle inner side I and an outer plate 33b on the outer vehicle side O, respectively. It is configured with. A mounting hole 33c corresponding to the mounting hole 24a of each mounting portion 24 is passed through the inner and outer plates 33a and 33b. Then, each mounting portion 24 is attached to the inner panel 2 by inserting the mounting bolts 34 into the mounting holes 24a and 33c and screwing them onto the nuts 2b fixed to the periphery of the mounting hole 2a of the inner panel 2. It becomes.
[0034]
As shown in FIGS. 1 and 3, the inflator 36 is a cylinder type that supplies inflation gas G to the folded airbag 11. The inflator 36 is configured to include a substantially cylindrical main body portion 37 and a head portion 38 disposed on the distal end side of the main body portion 37. The head 38 is provided with a plurality of gas discharge ports 38a through which the expansion gas G is discharged. The head portion 38 is formed to have a smaller diameter than the main body portion 37, and the main body portion 37 is formed so as to be reduced in diameter toward the head portion 38. Then, on the head portion 38 side of the main body portion 37, flange portions 37 a and 37 b protruding outward from the main body portion 37 are disposed substantially orthogonal to the axial direction of the main body portion 37. The flange portions 37a and 37b are for attaching and fixing the diffuser 42 to the inflator 36. A fixing portion 43a (described later) of the diffuser 42 is caulked between the flange portions 37a and 37b to dispose the diffuser 42 in the inflator. It is attached and fixed to 36.
[0035]
The mounting bracket 40 is disposed at two locations as shown in FIGS. Each mounting bracket 40 is made of sheet metal, and a cylindrical holding portion 40a that clamps the main body portion 37 of the inflator 36 from the outer peripheral side, and mounting bolts 41 are used on the body 1 side on the vehicle inner side of the roof side rail portion RR. And an attachment portion 40b attached to the inner panel 2 made of sheet metal. A mounting hole 40c through which the mounting bolt 41 is inserted is formed in the mounting portion 40b.
[0036]
  The diffuser 42 is made of sheet metal, has a substantially cylindrical shape with a bottom, and includes a base portion 43 to which the inflator 36 is attached, and a tip portion 44 disposed on the tip side of the base portion 43 and having the tip surface 44a blocked. It is prepared for. That is, the diffuser 42 is configured by a substantially cylindrical peripheral wall portion 45 whose front end surface 44a is closed.The diffuser 42 is configured such that the inflation gas discharged from the gas discharge port 38a of the inflator 36 can be ejected into the airbag 11 from the distal end portion 44 on the distal end side.The diffuser 42 is arranged so that the axial direction is along the longitudinal direction of the airbag 11 which is the front-rear direction. Further, the peripheral wall portion 45 is formed with a large diameter on the base portion 43 side and a small diameter on the tip end portion 44 side so that it can be externally mounted on the head portion 38 of the inflator 36. The vicinity of the end portion of the base portion 43 is a fixing portion 43 a for attaching and fixing the diffuser 42 to the inflator 36. The fixed portion 43a is configured to be bent in a substantially U-shaped cross section, and is disposed so as to be fitted between the flange portions 37a and 37b in the inflator 36. The fixing portion 43a is formed by plastic deformation by caulking. A first gas ejection path 46 and a second gas ejection path 48 are disposed on the lower side of the peripheral wall 45 on the tip end 44 side. As shown in FIG. 3, the first gas ejection path 46 is configured to be able to eject the expansion gas G in the direction toward the distal end portion 44 along the axial direction of the diffuser 42. Further, the second gas ejection path 48 is disposed on the base portion 43 side of the first gas ejection path 46 and is configured to eject the expansion gas G in the base portion 43 side direction along the axial direction of the diffuser 42. Has been. And the 1st, 2nd gas ejection paths 46 and 48 are formed in the gas inflow part 13 side in the surrounding wall part 45 so that the gas G for expansion | swelling can be ejected in the gas inflow part 13 in the airbag 11. FIG. .
[0037]
The first gas ejection path 46 is a tongue formed by cutting and raising a part of the lower side of the peripheral wall 45 toward the inner side (upper side) of the diffuser 42 by increasing the amount of cut-up on the base 43 side. It is the structure provided with the piece 46a and the cut-and-raised hole 46b of the tongue piece 46a periphery. The tongue piece 46a is formed in a substantially conical shape divided into halves along the axial direction with the inflator 36 side as the apex, and the cut-and-raised hole 46b is formed below the tongue piece 46a as shown in FIG. The opening is formed in a substantially semicircular shape.
[0038]
The second gas ejection passage 48 is disposed on the base portion 43 side of the first gas ejection passage 46, and a part of the lower side of the peripheral wall portion 45 is increased in the amount of cutting and raising on the tip end portion 44 side. 42, a tongue piece 48a formed by cutting and raising to the inner side (upper side) of 42, and a cut-and-raised hole 48b on the periphery of the tongue piece 48a. The tongue piece 48 a and the cut-and-raised hole 48 b are formed so as to be symmetric with respect to the tongue piece 46 a and the cut-and-raised hole 46 b in the first gas ejection passage 46 about the direction orthogonal to the axis of the diffuser 42. Specifically, the tongue piece 48a is formed in a substantially conical shape divided into halves along the axial direction with the tip end 44 side as a vertex, and the cut-and-raised hole 48b has a tongue piece as shown in FIG. Below 46a, it is formed to open in a substantially semicircular shape. In the embodiment, the tongue piece 48a is formed so that the cut-and-raised amount is substantially the same as the cut-and-raised amount of the tongue piece 46a. That is, in the embodiment, the first gas ejection path 46 and the second gas ejection path 48 are formed so as to be substantially symmetric with respect to the axial orthogonal direction of the diffuser 42.
[0039]
In addition, the diffuser 42 externally connects the diffuser insertion portion 14a of the airbag 11, and is connected to the airbag 11 using a clamp 50 that is externally installed near the rear end 14b of the diffuser insertion portion 14a. .
[0040]
Next, mounting of the airbag device M on the vehicle V will be described. First, from the state in which the airbag 11 is deployed flatly, as shown by the two-dot chain line in FIG. 5, the fold C of the mountain fold and the valley fold is sequentially inserted, and the lower edge 11b side of the airbag 11 is moved upward. The bellows is folded so as to approach the edge 11a (see FIG. 2). Then, after folding, a predetermined portion of the airbag 11 is wrapped with a breakable tape 31 (see FIG. 2) for preventing collapse, and the mounting bracket 33 is attached to each mounting portion 24.
[0041]
Further, the diffuser 42 is assembled to the inflator 36. Specifically, the head portion 38 of the inflator 36 is inserted from the base portion 43 side of the diffuser 42, a predetermined portion of the diffuser 42 is caulked, and a fixing portion 43a is formed between the flange portions 37a and 37b. The inflator 36 and the diffuser 42 are assembled. The mounting brackets 40 and 40 may be attached to the inflator body 37 in advance, or the mounting brackets 40 and 40 may be attached to the inflator body 37 after the diffuser 42 is assembled.
[0042]
And the diffuser insertion part 14a of the airbag 11 to which the clamp 50 is previously packaged is installed on the diffuser 42, and the diffuser 42 and the airbag 11 are connected to form an airbag assembly.
[0043]
Thereafter, the mounting brackets 33 and 40 are arranged at predetermined positions on the inner panel 2, the mounting holes 24 a, 33 c, and 40 c are inserted through the bolts 34 and 41, and the mounting brackets 33 and 40 are fixed to the inner panel 2. Then, the airbag assembly is attached to the body 1. Next, a lead wire (not shown) extending from a predetermined control device for operating the inflator is connected to the inflator 36, the front pillar garnish 4 and the roof head lining 5 are attached to the body 1, and the rear pillar garnish 6 and the center pillar garnish 7 are further attached. If attached to the body 1, the airbag apparatus M can be mounted on the vehicle V.
[0044]
If the inflator 36 is operated after the airbag device M is mounted on the vehicle V, the inflation gas G from the inflator 36 is supplied from the diffuser insertion portion 14a to the gas supply path as shown by the two-dot chain line in FIG. 14 flows forward and backward. Further, the expansion gas G flows downward from the gas supply passage portion 14, and the front seat / rear seat inflow portions 15 and 18 start to expand while releasing the folding. Then, the airbag 11 breaks the wrapped tape 31, and further pushes open the airbag cover 8 on the lower edge side of the front pillar garnish 4 and the roof head lining 5, along the two-dot chain line in FIGS. As shown, while expanding downward, it expands and expands so as to cover the vehicle interior I of the windows W1, W2, the center pillar portion CP, and the rear pillar portion RP.
[0045]
At this time, in the airbag apparatus M of the embodiment, the first and second gas ejection paths 46 and 48 are disposed only at the distal end portion 44 in the peripheral wall portion 45 of the diffuser 42, and thus are discharged from the inflator 36. The expansion gas G is once filled in the vicinity of the tip portion 44 of the diffuser 42, the directivity from the base portion 43 side to the tip portion 44 side of the diffuser 42 is weakened, and the flow of the expansion gas G is stopped. It becomes a state approximated to such a static pressure state, and is ejected from the first and second gas ejection paths 46 and 48. Therefore, as shown in FIG. 8, unlike the gas flow direction when the inflation gas G2 is discharged from the inflator 36 from the second gas ejection path 48, the base 43 side along the axial direction of the diffuser 42 Can be ejected in the direction. In particular, the expansion gas G2 ejected from the second gas ejection path 48 is guided by the outer surface of the tongue piece 48a which is the outer peripheral surface of the diffuser 42, and is ejected from the cut and raised hole 48b. By the tongue piece 48a, it becomes easy to flow out in the oblique rear downward direction inclined from the direction orthogonal to the axis of the diffuser 42 toward the base portion 43 side.
[0046]
Further, the expansion gas G1 can also be ejected from the first gas ejection path 46 in the direction toward the tip end portion 44 along the axial direction of the diffuser 42 in a state where the directivity is weakened. Therefore, the expanding gases G1 and G2 ejected from the diffuser 42 are diffused and ejected in the distal end portion 44 side direction and the base portion 43 side direction along the axial direction of the diffuser 42. As a result, the inflation gases G1 and G2 are diffused and flowed into the airbag 11 along the longitudinal direction of the plate-like airbag 11, that is, perpendicular to the plate thickness direction of the airbag 11. The damage given to the airbag 11 can be suppressed.
[0047]
Therefore, in the airbag apparatus M of the embodiment, the flow of the inflation gas G2 toward the base portion 43 side of the diffuser 42 can be secured in the airbag 11, and the inflation is performed in a state where damage to the airbag 11 is suppressed as much as possible. It becomes possible to flow the working gases G1 and G2 into the airbag 11.
[0048]
Further, in the airbag device of the embodiment, the first gas ejection path 46 is partially raised to the inside of the diffuser 42 by increasing a cut amount of the peripheral wall portion 45 on the base portion 43 side. Since the formed tongue piece 46a, the cut-and-raised hole 46b at the periphery of the tongue piece 46a, and the empty structure, the expansion gas G1 ejected from the first gas ejection path 46 is the outer peripheral surface of the diffuser 42. As a result of being guided by the outer surface of the tongue piece 46a to be ejected from the cut-and-raised hole 46b, the tongue piece 46a is inclined forward and downwardly inclined from the direction perpendicular to the axis of the diffuser 42 to the tip portion 44 side. It becomes easy to flow into. Therefore, the expansion gases G1 and G2 ejected from the first and second gas ejection holes 46 and 48 have the ejection direction obliquely downward along the axial direction of the diffuser 42 and the distal portion 44 side direction and the base portion 43 side. In a state of being further diffused symmetrically with respect to the direction, the air is ejected into the airbag 11 from the cut and raised holes 46b and 48b.
[0049]
In the embodiment, the first gas ejection path 46 and the second gas ejection path 48 are set to have substantially the same amount of tongue pieces 46a and 48a. When it is desired to greatly vary the amount of the inflation gas blown to the rear part, the amount of one tongue piece is made larger than the amount of the other tongue piece, It is good also as a structure which provides a difference in the ejection amount of the gas for expansion to be ejected.
[0050]
Moreover, you may use the thing of the structure shown to FIG.
[0051]
    As shown in FIGS. 9 and 10, the diffuser 52 is arranged so that the axial direction is along the airbag 11 as in the case of the diffuser 42 described above, and has a substantially cylindrical shape with a bottom, and is attached to the inflator 36. A portion 53 and a distal end portion 54 disposed on the distal end side of the base portion 53 and having the distal end surface 54a closed are configured. That is, the diffuser 52 has a substantially cylindrical peripheral wall portion 55 that is closed with the front end surface 54a having a substantially hemispherical shape.The diffuser 52 is configured to be able to inject the inflation gas discharged from the gas discharge port 38a of the inflator 36 into the airbag 11 from the tip portion 54 on the tip side.The peripheral wall portion 55 is formed with a large diameter on the base portion 53 side and a small diameter on the tip end portion 54 side so that the peripheral wall portion 55 can be externally mounted on the head portion 38 of the inflator 36, similarly to the peripheral wall portion 45 in the diffuser 42 described above. The vicinity of the end portion on the side of the base portion 53 is a fixing portion 53a for attaching and fixing the diffuser 52 to the inflator 36. A first gas ejection path 56 and a second gas ejection path 58 are disposed on the peripheral wall 55 on the distal end 54 side. As shown in FIGS. 9 and 10, the first gas ejection path 56 has a through-hole shape penetrating in a circle and disposed in the vicinity of the front end portion 54 a in the peripheral wall portion 55. The first gas ejection path 56 has an axial direction from the downward orthogonal axis direction of the diffuser 52 to the distal end so that the expansion gas G1 can be ejected in the direction of the distal end 54 along the axial direction of the diffuser 52. Inclined to the 54 side. Similarly to the second gas ejection path 48 in the diffuser 42 described above, the second gas ejection path 58 has a part of the lower side of the peripheral wall portion 53 with a larger amount of cut and raised on the front end portion 54 side. The tongue piece 56a is formed by being cut and raised toward the inner side (upper side), and the cut-and-raised hole 56b on the periphery of the tongue piece 56a.
[0052]
Even when the diffuser 52 has such a configuration, the directing direction of the inflation gas G discharged from the inflator 36 from the base 53 side to the tip 54 side of the diffuser 52 is weakened, and the axial direction of the diffuser 52 Can be ejected into the airbag 11 from the first and second gas ejection passages 56 and 58 in a state of being diffused in the direction toward the front end portion 54 and the direction toward the base portion 53, which are obliquely downward. .
[0053]
  Furthermore, as the diffuser 62, the one shown in FIGS. 11 and 12 may be used. The diffuser 62 is arranged so that the axial direction thereof is along the longitudinal direction of the airbag 11, which is the front-rear direction, and has a bottomed substantially cylindrical shape, and a base portion 63 for attaching the inflator 36, A distal end portion 64 disposed on the distal end side and having the distal end surface 64a closed. That is, the diffuser 62 is composed of a substantially cylindrical peripheral wall portion 65 whose front end surface 64a is closed.The diffuser 62 is configured such that the inflation gas discharged from the gas discharge port 38a of the inflator 36 can be ejected into the airbag 11 from the distal end portion 64 on the distal end side.The peripheral wall portion 65 has a large diameter at the base portion 63 side and a small diameter at the tip end portion 64 side so that the peripheral wall portion 65 can be externally mounted on the head 38 of the inflator 36 in the same manner as the peripheral wall portions 45 and 55 in the diffusers 42 and 52 described above. The vicinity of the end portion on the side of the base portion 63 is a fixing portion 63a for attaching and fixing the diffuser 62 to the inflator 36.
[0054]
A substantially rectangular opening 66 through which the expansion gas G discharged from the gas discharge port 38a of the inflator 36 can flow out is formed on the gas inflow portion 13 side, which is the lower side of the peripheral wall portion 65 in the distal end portion 64. ing. In addition, a shielding plate portion 67 made of sheet metal is disposed on the peripheral wall portion 65 so as to cover the gas inflow portion 13 side of the opening 66. The shielding plate part 67 includes a main body part 67a arranged so as to cover the opening 66, and an attachment part 67b arranged so as to cover the peripheral wall part 63 over substantially the entire circumference and fixed to the peripheral wall part 63. Has been.
[0055]
  The main body 67a is a bottom wall having a substantially rectangular plate shape that is disposed so as to cover the opening 66 on the lower side (gas inflow portion 13 side) of the opening 66 that is a downstream side portion of the inflation gas G separated from the opening 66. A cross-section that includes a portion 68 and side walls 69 and 69 that extend from both edges of the bottom wall 68 in the left-right direction toward the peripheral wall 63 and are connected to the peripheral wall 63. It is comprised by the substantially U shape. The side wall portions 69 and 69 are disposed so as to cover both sides in the left and right direction (the direction orthogonal to the axis of the diffuser 62) on the lower side of the opening 66 which is a downstream portion of the expansion gas G, and the expansion gas flowing out from the opening 66 G prevents the air from flowing into the airbag 11 toward the left-right direction, that is, along the thickness direction of the airbag 11. The bottom wall 68 isAlong the axial direction of the diffuser 62Near both ends in the front-rear direction,Each end side is away from the diffuser 62Guide portions 68a and 68a formed in a tapered shape are provided so as to be inclined toward the lower side (the gas inflow portion 13 side). The guide portions 68a and 68a are set to have substantially the same inclination angle.
[0056]
In the diffuser 62 configured as described above, the bottom wall portion 68 of the main body portion 67a of the shielding plate portion 67 covers the opening 66 at the downstream side portion of the opening 66 disposed only at the tip portion 64 of the peripheral wall portion 65 of the diffuser 62. Therefore, the expansion gas G discharged from the inflator 36 is once filled in the vicinity of the distal end portion 64 of the diffuser 62, and directivity from the base portion 63 side to the distal end portion 64 side of the diffuser 62 is directed. , And a state close to a static pressure state in which the flow of the expansion gas G is stopped is discharged from the opening 66. Then, the inflation gas G flowing out from the opening 66 once comes into contact with the bottom wall portion 68 and then flows into the airbag 11 as shown by a two-dot chain line in FIG. Therefore, the inflation gas G flows into the airbag 11 in a diffused state with the directivity from the base 63 side to the tip 64 side of the diffuser 62 being weakened. Further, the shielding plate portion 67 covers both sides in the left and right direction on the lower side of the opening 66 with side wall portions 69 and 69, and the direction of the front end portion 64 side of the diffuser 62 along the axial direction of the diffuser 62 and the original direction. The expansion gas G flowing out from the opening 66 is opened obliquely downward along the axial direction of the diffuser 62 and the direction of the tip end 64 side of the diffuser 62 and the original direction. Dispersed in two directions, ie, in the direction of the portion 63, and ejected into the airbag 11. Therefore, the inflation gas G flows into the airbag 11 along the longitudinal direction of the plate-like airbag 11, that is, orthogonal to the plate thickness direction of the airbag 11.
[0057]
Accordingly, even in the airbag device using the diffuser 62 having the above-described configuration, the flow of the inflation gas G toward the base portion 63 side of the diffuser 62 can be ensured in the airbag 11 and damage to the airbag 11 can be prevented. It is possible to allow the inflation gas G to flow into the airbag 11 while suppressing the pressure as much as possible.
[0058]
Further, guide portions 68 a and 68 a formed in a tapered shape are formed in the vicinity of both front and rear ends of the bottom wall portion 68 in the main body portion 67 a of the shielding plate portion 67. Therefore, the expansion gas G that has flowed out of the opening 66 and contacted with the intermediate portion 68b of the bottom wall portion 68 is guided by the inner side surfaces of the guide portions 68a and 68a and ejected. It becomes easy to flow out in the tip 64 side direction and the base part 63 side direction which are obliquely downward along the axial direction of the diffuser 62. Of course, if this point is not taken into consideration, the guide portions 68a and 68a need not be arranged on the bottom wall portion 68.
[0059]
In the embodiment, the inclination angles of the guide portions 68a and 68a are set to be substantially the same. For example, the inclination angle of one guide portion may be set larger than the inclination angle of the other guide portion. Further, when it is desired to vary the amount of the inflation gas ejected to the front side portion or the rear side portion of the airbag, the side of the shielding plate portion 67 on which the ejection gas ejection amount is desired to be increased with respect to the opening 66. It may be arranged slightly shifted to the front side or the rear side which is the opposite side.
[0060]
Furthermore, FIG. 13 shows another form of diffuser 72. The diffuser 72 has the same configuration as the diffuser 42 described above, but includes the same concept as the diffuser 62 described above.
[0061]
  The diffuser 72 is made of sheet metal so that the axial direction thereof is along the airbag 11 and has a substantially cylindrical shape with a bottom. The diffuser 72 is disposed on the distal end side of the original portion 73 and the base portion 73 to which the inflator 36 is attached. And a distal end portion 74 with the distal end surface 74a closed. That is, the diffuser 72 is composed of a substantially cylindrical peripheral wall portion 75 whose front end surface 74a is closed.The diffuser 72 is configured such that the inflation gas discharged from the gas discharge port 38a of the inflator 36 can be ejected into the airbag 11 from a portion of the distal end portion 74 on the distal end side.The peripheral wall portion 75 has a large diameter on the base portion 73 side so that it can be externally mounted on the head portion 38 of the inflator 36, like the peripheral wall portions 45, 55, and 65 in the diffusers 42, 52, and 62 described above. The 74 side is formed with a small diameter, and the vicinity of the end portion on the base portion 73 side is a fixing portion 73 a for attaching and fixing the diffuser 72 to the inflator 36.
[0062]
Then, on the gas inflow portion 13 side, which is the lower side of the peripheral wall portion 75 in the distal end portion 74, the amount of cutting and raising on the side close to each other is arranged along the axial direction of the diffuser 72. In addition, two cut-and-raised pieces 76 and 79 formed by cutting and raising the inner side (upper side) of the diffuser 72 are formed, and the cut-and-raised portions 76 and 79 are respectively cut and raised around the cut-and-raised pieces 76 and 79. Holes 77 and 80 are provided. And the opening 81 is comprised by the two cut-and-raised holes 77 * 80, and the shielding board part 83 will be comprised from the surrounding wall part 75a between the cut-and-raised holes 77 * 80.
[0063]
If the diffuser 72 is configured as described above, the opening 81 and the shielding plate portion 83 can be formed by cutting and raising the peripheral wall portion 75 of the diffuser 72 at two locations. Therefore, the manufacture of the diffuser 72 is facilitated.
[0064]
In the airbag apparatus M, the inflator 36 is disposed substantially at the center on the upper edge side in the front-rear direction of the airbag 11 so that the tip portions 44, 54, 64, 74 of the diffusers 42, 52, 62, 72 are Since the airbag 11 is arranged at the approximate center in the front-rear direction, which is the longitudinal direction of the bag 11, the inflation gas G flows into the airbag 11 near the center in the longitudinal direction of the airbag 11. The entire airbag 11 including both end portions can be quickly deployed and inflated. Of course, if this point is not taken into consideration, the tip portions 44, 54, 64, 74 of the diffusers 42, 52, 62, 72 may be arranged near the front end or the rear end of the airbag 11.
[0065]
In the embodiment, the head protection airbag device has been described as an example. However, if the airbag device to which the present invention can be applied has a configuration including a plate-like airbag, the head protection airbag is used. The present invention is not limited to the device, and can be applied to, for example, a side airbag device.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic front view showing a use state of a head protection airbag device according to an embodiment of the present invention as viewed from the inside of a vehicle.
2 is a schematic enlarged cross-sectional view taken along a line II-II in FIG.
FIG. 3 is a partial cross-sectional view of a portion where the inflator according to the embodiment is disposed.
FIG. 4 is a bottom view of a diffuser used in the embodiment.
FIG. 5 is a front view showing a state in which the airbag of the embodiment is flatly deployed.
6 is a partial enlarged cross-sectional view showing the airbag according to the embodiment when the airbag is inflated, and shows a state in which the VI-VI portion in FIG. 5 is inflated;
7 is a partially enlarged longitudinal sectional view showing the airbag according to the embodiment when it is inflated, and shows a state in which the VII-VII portion in FIG. 5 is inflated;
FIG. 8 is a schematic view showing a flow state of the inflating gas ejected from the diffuser in the airbag device of the embodiment.
FIG. 9 is a partial cross-sectional view of an inflator placement site using a diffuser according to another embodiment.
10 is a bottom view of the diffuser of FIG. 9. FIG.
FIG. 11 is a partial cross-sectional view of an inflator placement site using a diffuser of still another embodiment.
12 is a perspective view of the diffuser of FIG. 11. FIG.
FIG. 13 is a partial cross-sectional view of an inflator placement site using a diffuser of still another embodiment.
[Explanation of symbols]
11 ... Airbag,
36 ... Inflator,
38a ... Gas outlet,
42 ... Diffuser,
43 ... the base of the diffuser,
44 ... the tip of the diffuser,
45 ... (around the diffuser)
46. First gas ejection path,
46a ... tongue of (first gas outlet),
46b ... cut-and-raised hole (of the first gas ejection passage),
48 ... second gas ejection path,
48a ... tongue of (second gas ejection path),
48b ... cutting and raising hole (of the second gas ejection passage),
52 ... Diffuser,
53 ... the base of the diffuser,
54 ... the tip of the diffuser,
55 ... (around the diffuser)
56. First gas ejection path,
58 ... second gas ejection path,
58a ... (of the second gas ejection passage)
58b ... the cut-and-raised hole (of the second gas ejection passage),
62 ... Diffuser,
63 ... the base of the diffuser,
64 ... (diffuser) tip,
65 ... Perimeter wall (of the diffuser)
66 ... opening,
68 ... shielding plate part,
72 ... Diffuser,
73 ... the base of the diffuser,
74 ... the tip of the diffuser,
75 ... Perimeter wall (of the diffuser)
81 ... opening,
83 ... shielding plate part,
G, G1, G2, ... expansion gas,
M: Head protection airbag device.

Claims

A plate-like airbag that is folded and stored and that expands and inflates by inflowing an inflating gas, and a cylinder-type inflator having a gas outlet that can discharge the inflating gas into the airbag. An air bag device,
In the vicinity of the gas outlet in the inflator, a cylindrical diffuser that is disposed in the airbag along the airbag is disposed, covering the vicinity of the gas outlet and closing the tip.
The diffuser is configured to fix the base portion side to the tip side of the inflator, and to be configured so that the inflation gas discharged from the gas discharge port can be ejected from the tip side into the airbag. And
Only the tip becomes occluded distally away from the base portion of the peripheral wall portion of the diffuser,
A first gas ejection path capable of ejecting an expansion gas in the tip end side direction along the axial direction of the diffuser;
A second gas ejection path disposed on the base side of the first gas ejection path and capable of ejecting an expansion gas in the direction of the base side along the axial direction of the diffuser;
A tongue piece formed by the second gas ejection path by cutting and raising a part of the peripheral wall portion toward the inner side of the diffuser by increasing the amount of cut-up on the tip side of the diffuser; An airbag device comprising a cut and raised hole on one peripheral edge.

In the vicinity of the tip side of the second gas ejection path, the first gas ejection path is configured to cut a part of the peripheral wall part to the inner side of the diffuser by increasing the amount of the original part. The airbag device according to claim 1, comprising a tongue piece formed as described above and a cut-and-raised hole in the periphery of the tongue piece.

The airbag apparatus according to claim 1 or 2, wherein the vicinity of the tip of the diffuser is disposed at a substantially center in the longitudinal direction of the airbag.

A plate-like airbag that is folded and stored and that expands and inflates by inflowing an inflating gas, and a cylinder-type inflator having a gas outlet that can discharge the inflating gas into the airbag. An air bag device,
In the vicinity of the gas outlet in the inflator, a cylindrical diffuser that covers the vicinity of the gas outlet and is arranged so that the axial direction is along the airbag and the front end is closed,
The diffuser is configured to fix the base portion side to the tip side of the inflator, and to be configured so that the inflation gas discharged from the gas discharge port can be ejected from the tip side into the airbag. And
Only at the tip part which becomes the tip side blocked away from the base part in the peripheral wall part of the diffuser,
An opening through which the inflation gas can flow,
The expansion gas that is disposed so as to cover the opening at the downstream portion of the expansion gas that is separated from the opening, and that causes the expansion gas flowing out from the opening to flow in the tip end side direction of the diffuser along the axial direction of the diffuser And a shield plate portion that is dispersed in two directions, namely, the base portion side direction, and can be ejected into the airbag,
There is disposed,
The airbag is characterized in that the shielding plate portion is provided with a guide portion that is inclined at both end sides along the axial direction of the diffuser so that the end side is separated from the diffuser. apparatus.

A plate-like airbag that is folded and stored and that expands and inflates by inflowing an inflating gas, and a cylinder-type inflator having a gas outlet that can discharge the inflating gas into the airbag. An air bag device,
In the vicinity of the gas outlet in the inflator, a cylindrical diffuser that covers the vicinity of the gas outlet and is arranged so that the axial direction is along the airbag and the front end is closed ,
The diffuser is configured to fix the base portion side to the tip side of the inflator, and to be configured so that the inflation gas discharged from the gas discharge port can be ejected from the tip side into the airbag. And
Only the front end portion of the peripheral wall portion of the diffuser that is closed away from the base portion is disposed along the axial direction of the diffuser, and the amount of cut-up on the side approaching each other is increased. Thus, two cut and raised pieces formed by cutting and raising the inner side of the diffuser are formed,
Two cut-and-raised holes formed around two of the cut and raised piece, as outflow can open the inflation gas, it is configured,
The portion of the peripheral wall portion of the diffuser between the cut and raised holes is disposed so as to cover the opening at a downstream portion of the expansion gas separated from the opening, and the expansion gas flowing out from the opening The shield plate portion is configured to be dispersed in two directions of the diffuser tip side direction and the base portion side direction along the axial direction of the diffuser and to be ejected into the airbag. It features and be Rue airbag apparatus.