JP3951650B2 - Tube pump - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューブポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
弾性を有するチューブ(ポンプチューブ)をしごくことにより、チューブ内の液体を送液するチューブポンプが知られており、例えば医療機器、プリンタ等において広く用いられている。
【0003】
このチューブポンプは、通常、ロータと、ロータを回転駆動するモータと、ロータに設置された複数のローラとを有し、このローラがロータの外周に沿って配置されたチューブを圧閉しつつロータが回転して、送液を行うようになっている。
【0004】
しかしながら、従来のチューブポンプでは、ロータを駆動するモータが大きいために、小型化、特に薄型化が困難である、という問題がある。また、モータの電磁ノイズが他の機器に影響を及ぼすおそれがある、という問題もある。
【0005】
また、従来のチューブポンプでは、非使用時において、チューブの一部がローラに圧閉(押圧)され続けることにより、この部分に潰れぐせがついてしまう(変形してしまう)、という問題がある。チューブに潰れぐせがつくと、その部分の劣化が進行したり、チューブポンプの吐出量が不安定になったり、所望の吐出量が得られなくなったりする弊害がある。このため、従来のチューブポンプでは、例えば、製造後、長期間保管することができないという不都合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、簡単な構造で、小型化、特に薄型化に有利であり、また非使用時にチューブに潰れぐせがつくのを防止することができるチューブポンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(36)の本発明により達成される。
【0008】
(1) 弾性を有するチューブを装着する装着部を有する本体と、
前記本体に対し回転可能に設置されたロータと、
前記ロータの回転により前記ロータの回転軸を中心として公転し、前記チューブの一部を圧閉する複数の圧閉部と、
前記ロータに一体化または固着されている被駆動体と、
前記被駆動体に当接して設けられ、圧電素子を備えた少なくとも1つの振動体とを有し、
前記振動体は、長い方向と短い方向とを有する形状をなし、前記ロータの半径方向から前記被駆動体に当接するように設置され、前記圧電素子に交流電圧を印加することにより振動し、この振動により、前記被駆動体に力を繰り返し加えて前記被駆動体を駆動し、これにより前記ロータを回転させるものであり、複数の前記圧閉部のうちの少なくとも1つは、前記ロータに対し所定の移動範囲で移動可能であることを特徴とするチューブポンプ。
【0009】
(2) 前記ロータの停止時において複数の前記圧閉部のいずれもが前記チューブを圧閉していない状態とすることができ、この状態から前記ロータの回転が開始されると、前記移動可能な前記圧閉部が前記ロータに対し前記移動範囲で相対的に移動し、前記移動範囲の後端面に当接後、前記ロータの回転とともに前記ロータの回転軸を中心として公転し、前記ロータの定常回転状態では前記ロータの回転位置によらず、複数の前記圧閉部のうちの少なくとも1つが前記チューブを圧閉する上記(1)に記載のチューブポンプ。
【0010】
(3) 前記移動可能な前記圧閉部は、前記移動範囲の少なくとも一部で、前記ロータの周方向に移動可能である上記(1)または(2)に記載のチューブポンプ。
【0011】
(4) 前記ロータの定常回転状態で、複数の前記圧閉部は、前記ロータの周方向に沿ってほぼ等角度間隔で配置される上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0012】
(5) 前記移動可能な前記圧閉部は、前記ロータに形成された溝または窓に沿って移動可能である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0013】
(6) 前記圧閉部は、前記ロータから突出する凸部である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0014】
(7) 前記圧閉部は、前記ロータに対し回転可能に設けられている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0015】
(8) 前記圧閉部は、任意の方向に回転可能なボールである上記(7)に記載のチューブポンプ。
【0016】
(9) 前記圧閉部は、前記ロータの回転軸とほぼ同じ方向の回転軸を中心として回転可能なローラである上記(7)に記載のチューブポンプ。
【0017】
(10) 前記ロータと同軸的に設けられた加圧ロータと、
前記ロータに設けられ、前記移動可能な前記ローラを前記ロータの回転方向に押圧する押圧部とを有し、
前記移動可能な前記ローラは、前記ロータによって支持されておらず、前記ロータの定常回転状態では、前記加圧ロータと前記押圧部とに当接しつつ回転する上記(9)に記載のチューブポンプ。
【0018】
(11) 前記圧閉部は、前記ロータの回転軸とほぼ直交する方向の回転軸を中心として回転可能なローラである上記(7)に記載のチューブポンプ。
【0019】
(12) 前記移動可能な前記ローラに対し、該ローラの回転軸が前記ロータの回転軸とほぼ直交するように該ローラの姿勢を規制する規制部材が設けられている上記(11)に記載のチューブポンプ。
【0020】
(13) 前記本体は、前記チューブを圧閉していない位置にある前記圧閉部に当接する当接部を有する上記(1)ないし(12)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0021】
(14) 前記圧閉部は、前記ロータの半径方向から前記チューブを圧閉する上記(1)ないし(13)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0022】
(15) 前記圧閉部は、前記ロータの回転軸方向から前記チューブを圧閉する上記(1)ないし(13)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0023】
(16) 前記装着部に装着された前記チューブの近傍に設けられた可撓性を有する板状体を有し、前記圧閉部は、該板状体を介して前記チューブを圧閉する上記(1)ないし(15)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0024】
(17) 前記板状体は、前記装着部に装着された前記チューブの前記圧閉部に圧閉される部分のほぼ全域に渡って設けられている上記(16)に記載のチューブポンプ。
【0025】
(18) 前記板状体は、その厚さ方向に変位可能に設けられている上記(16)または(17)に記載のチューブポンプ。
【0026】
(19) 前記板状体は、その面内方向に変位しないように設けられている上記(16)ないし(18)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0027】
(20) 前記板状体は、前記本体に対し着脱可能に設置されている上記(16)ないし(19)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0028】
(21) 前記板状体が一定の限度を超えて変位しないように規制する変位量規制手段を有する上記(16)ないし(20)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0031】
(24) 前記振動体は、前記ロータの外周側から前記被駆動体に当接するように設置されている上記(23)に記載のチューブポンプ。
【0032】
(25) 前記振動体のほぼ全体は、前記ロータの回転軸方向について前記ロータの厚さ分の空間内に位置している上記(1)ないし(24)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0033】
(26) 前記被駆動体は、回転力伝達機構を介して前記ロータを回転する上記(1)ないし(25)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0034】
(27) 前記回転力伝達機構は、変速機である上記(26)に記載のチューブポンプ。
【0035】
(28) 前記被駆動体に溝が設けられており、前記振動体は、前記溝の内面に当接する上記(1)ないし(27)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0037】
(30) 前記振動体の長手方向の端部付近が前記被駆動体に当接する上記(29)に記載のチューブポンプ。
【0038】
(31) 前記振動体は、板状をなしている上記(1)ないし(30)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0039】
(32) 前記振動体は、略長方形状をなしている上記(31)に記載のチューブポンプ。
【0040】
(33) 前記振動体は、前記ロータと略平行な姿勢で設置されている上記(31)または(32)に記載のチューブポンプ。
【0041】
(34) 前記振動体から突出して設けられた腕部を有し、前記振動体は、前記腕部により支持されている上記(1)ないし(33)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0042】
(35) 前記装着部に装着された前記チューブの円弧状の部分は、前記ロータの最外周より内側に位置する上記(1)ないし(34)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0043】
(36) 前記本体は、前記ロータを片側から支持する上記(1)ないし(35)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のチューブポンプを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0045】
<第1実施形態>
図1は、本発明のチューブポンプの第1実施形態を示す平面図、図2は、図1中のX−X線での断面側面図、図3は、図1および図2に示すチューブポンプにおける振動体の斜視図、図4は、図1および図2に示すチューブポンプにおける振動体が屈曲振動する様子を示す平面図、図5は、図1および図2に示すチューブポンプにおける振動体の凸部が楕円運動する様子を示す平面図、図6および図7は、それぞれ、図1および図2に示すチューブポンプにおける圧閉部(ボール)のロータおよびチューブに対する位置関係を説明するための断面平面図である。なお、以下の説明では、図2中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
【0046】
これらの図に示すチューブポンプ1Aは、弾性を有するチューブ100を装着するチューブ装着溝(装着部)93を有する本体9と、本体9に対し回転可能に設置されたロータ5と、本体9に設置され、ロータ5を回転駆動する振動体6と、圧閉部としてのボール14および15と、ロータ5とチューブ100との間に設けられた薄板(板状体)16とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
【0047】
図2に示すように、本体9は、基板91と、基板91の中心部から上方に向かって突設されたロータ回転軸92とを有している。
【0048】
基板91の上面には、薄板挿入溝94がロータ回転軸92を中心とするほぼ円環状に形成されている。
【0049】
基板91の上面には、さらに、図1に示す平面視でほぼU字状をなすチューブ装着溝93が形成されている。
【0050】
チューブ装着溝93は、ロータ回転軸92を中心とするほぼ円弧状をなす円弧部931と、円弧部931の図1中の左端部から図1中の下方へ延びる直線部932と、円弧部931の図1中の右端部から図1中の下方へ延びる直線部933とで構成されている。
【0051】
円弧部931は、図2に示すように、薄板挿入溝94の底部941に形成されている。すなわち、チューブ装着溝93の幅は、薄板挿入溝94の幅より小さくなっており、円弧部931は、薄板挿入溝94の底部941にさらに凹部(溝)を形成するようにして設けられている。また、円弧部931は、中心角がほぼ180°の範囲に形成されている。
【0052】
チューブ(ポンプチューブ)100は、このようなチューブ装着溝93に沿って、本体9に対し、図1に示す平面視でほぼU字状に装着されている。すなわち、チューブ100は、円弧部931に位置する円弧部103と、直線部932に位置する上流部101と、直線部933に位置する下流部102とを有している。
【0053】
チューブ100は、弾性(復元性)を有している。チューブ100の円弧部103は、後述するボール14、15に押圧されることにより閉塞した状態(図2中の右側に示す状態)になり、この押圧が解除されると、元の状態(図2中の左側に示す状態)に戻る。
【0054】
このような本体9には、ロータ5が回転可能に設置されている。ロータ5は、ほぼ円盤状をなすロータ本体51と、ロータ本体51の外周部に例えば圧入により固着された円環状のリング(被駆動体)53とを有している。
【0055】
このロータ5は、ロータ本体51の中心部に設置された軸受11、12を介して本体9のロータ回転軸92に対し回転可能に設置されている。
【0056】
このように、本実施形態では、本体9は、ロータ5を片側(下側)から支持しており、ロータ5を上側から覆う部材がない。よって、チューブポンプ1Aは、薄型化に特に有利である。
【0057】
ロータ5は、後述する振動体6に駆動され、図1中の時計回りに回転(正転)する。すなわち、振動体6は、リング53(ロータ5)の外周面に当接して設置されており、振動体6が振動すると、振動体6から摩擦力(押圧力)を繰り返し受けてリング53(ロータ5)が図1中の時計回りに回転駆動される。すなわち、リング53は、振動体6に駆動される被駆動体となるものである。
【0058】
図2に示すように、本実施形態では、リング53の外周には、周方向に沿って溝531が形成されており、振動体6(凸部66)は、溝531の内面(凹面)532に当接している。これにより、振動体6のリング53に対する当接位置が上下にずれるのを防止することができる。また、溝531(内面532)の断面は、円弧状をなしており、これにより、振動体6のリング53に対する当接位置が上下に多少ずれた場合であっても、振動体6とリング53との接触状態が維持され、駆動力をロスすることがない。
【0059】
ロータ本体51には、チューブ100を圧閉(押圧閉塞)する圧閉部として、ボール14および15がそれぞれ設置されている。このボール14、15は、それぞれ、後述する薄板16を介して、チューブ100の円弧部103の一部を上側から圧閉する。
【0060】
図2に示すように、ボール14は、ロータ本体51の下面に形成された凹部54内にその上側が挿入するように設置されており、ボール14の下側は、ロータ本体51の下面から突出している。凹部54とロータ回転軸92との距離は、円弧部103とロータ回転軸92との距離にほぼ等しくされている。
【0061】
このボール14は、ロータ5(ロータ本体51)に対し、任意の方向に回転(自転)可能になっている。また、ボール14は、ロータ5(ロータ本体51)に対し、実質的に移動しないようになっている。すなわち、凹部54は、ボール14がロータ5に対し実質的に移動しないような大きさになっている。
【0062】
一方、ボール15は、ロータ5に対し移動可能になっている。すなわち、ボール15は、ロータ本体51の下面に形成されたボール移動溝55内にその上側が挿入するように設置されており、このボール移動溝55に沿って(ボール移動溝55の範囲)でロータ5に対し移動可能になっている。
【0063】
ボール15の下側は、ボール14と同様に、ロータ本体51の下面から突出している。また、ボール15は、ボール14と同様に、ロータ5に対し、任意の方向に回転(自転)可能になっている。
【0064】
図1に示すように、ボール移動溝55は、ロータ5の周方向に沿って円弧状に形成されており、ボール14の近傍からロータ5の回転(正転)方向と反対方向に向かって(図1中の反時計回りに)半周弱に渡って設けられている。ボール移動溝55とロータ回転軸92との距離は、円弧部103とロータ回転軸92との距離にほぼ等しくされている。
【0065】
以下では、ボール移動溝55のボール14に近い方の端部内面を前端面551と言い、ボール14から遠い方の端部内面を後端面552と言う。
【0066】
このような構成により、ボール15は、ボール14(前端面551)の近傍にある位置(図6に示す状態)と、ボール14に対しロータ回転軸92を挟んで反対側(後端面552付近)にある位置(図1および図7に示す状態)との間でロータ5に対し移動可能になっている。図1および図7に示す状態では、ボール14および15は、ロータ5の周方向に沿って等間隔で、すなわち180°間隔で位置する。
【0067】
本発明では、このようにボール15がロータ5に対し移動可能になっていることにより、以下に説明するように、非使用時においてチューブ100に潰れぐせがついたり、内壁が固着して(貼り付いて)チューブ100が閉塞したりするのを防止することができる。
【0068】
図6に示すように、チューブポンプ1Aでは、ボール15をボール14の近傍に位置させ、かつ、これらのボール14および15がチューブ100の上流部101と下流部102との間に位置するようなロータ5の回転位置にすることにより、ボール14および15のいずれもがチューブ100(円弧部103)を圧閉していない状態が得られる。
【0069】
よって、チューブポンプ1Aでは、非使用時には図6に示す状態としておくことにより、チューブ100の潰れぐせや内壁の固着による閉塞等を防止することができる。したがって、例えば工場での組み立て時に図6に示す状態としておくことにより、販売・使用されるまでの間が長期間になった場合であっても、チューブ100に潰れぐせがついたり、内壁が固着して閉塞したりすることがない。
【0070】
図6に示す状態からロータ5の回転が開始されると、ボール14は、ロータ回転軸92を中心として公転を開始する。一方、ボール15は、本体9に対してはその場にとどまり、ロータ5に対してはボール移動溝55に沿って相対的に移動する。
【0071】
後端面552がボール15に当接する位置までロータ5が回転した状態(図7に示す状態)になると、ボール15は、後端面552に押圧されることによって、ロータ回転軸92を中心として公転を開始する。
【0072】
すなわち、図6に示す状態からロータ5の回転が開始されると、ボール15は、ボール14に遅れて公転を開始することによってロータ5に対して移動し、自動的に図7に示す状態となる。
【0073】
図7に示す状態となった後、すなわち、ロータ5の定常回転状態においては、ボール14および15は、ロータ5の周方向に沿って等間隔(180°間隔)で位置した状態で公転する(図1参照)。これにより、ロータ5の定常回転状態では、ロータ5の回転位置によらず、ボール14および15の少なくとも一方がチューブ100(円弧部103)を圧閉する。よって、チューブ100内の液体は、逆流することなく、一方向に円滑に送液される。
【0074】
このように、本実施形態では、ロータ5の回転を開始することによってボール15がロータ5に対し自動的に移動することとなり、特別な操作等を行うことなく非使用時のチューブ100の潰れぐせや内壁の固着による閉塞等を防止することができ、利便性が高い。また、図6に示す非使用時の状態からロータ5が半回転程度するだけで図7に示す定常回転状態のボール14、15の配置が得られることから、作動遅れ(送液の遅れ)等を生じることもない。
【0075】
チューブポンプ1Aの作動を停止する場合には、ロータ5を360°以下の適当な角度だけ逆回転(図6および図7中の反時計回り)させることにより、再び図6に示す状態に戻してロータ5を停止することができる。このようなことを行うことにより、工場出荷後最初にチューブポンプ1Aを使用(作動)するまでの間だけでなく、チューブポンプ1Aの使用時と使用時との間の非使用時においても、チューブ100の潰れぐせや内壁の固着による閉塞等を防止することができる。
【0076】
ロータ5が1回転以上逆回転した場合には、ボール14および15は、図6に示す位置関係で公転する。よって、ロータ5が逆回転したときには、1回転する間にボール14および15のいずれもがチューブ100(円弧部103)を圧閉していない状態があることとなり、その間にチューブ100内を逆流した液体が元に戻るため、チューブ100内の液体は、実質的に逆流しない。このように、本実施形態では、何らかのトラブルによりロータ5が逆回転したような場合であっても、チューブ100内の液体が実質的に逆流しないという利点もある。
【0077】
本実施形態では、圧閉部がボール14、15で構成されていることにより、保持の方向性がないため凹部54、ボール移動溝55内にボール14、15を単に収納(挿入)すればよいので、ローラ回転軸が不要であり、構造をより簡素化・小型化することができる。
【0078】
また、本実施形態では、チューブ100をロータ回転軸92方向から(図示の構成では上側から)圧閉することにより、チューブ100とロータ5とがロータ5の厚さ方向(ロータ回転軸92方向)に重ねて配置される。よって、チューブポンプ1A全体の小型化(図1中における占有面積の低減)に特に有利である。
【0079】
また、本実施形態では、チューブ100の円弧部103は、ロータ5の最外周より内側に位置している。これにより、ロータ5を回転させるのに必要なトルクが比較的小さく、よって、振動体6をより小型化することができ、その結果、チューブポンプ1A全体をより小型化することができる。
【0080】
図2に示すように、本実施形態のチューブポンプ1Aでは、チューブ100(円弧部103)と、ロータ5との間に、薄板(板状体)16が設けられており、チューブ100(円弧部103)は、この薄板16を介してボール14、15により圧閉される。
【0081】
図1に示すように、薄板16は、ロータ回転軸92を中心とするほぼ円環状をなすリング部161と、リング部161から外周側に向かって突出するように形成された固定部162とで構成されている。薄板16は、固定部162においてボルト17、17により本体9に対し固定されており、その面内方向に変位(移動)しないようになっている。
【0082】
リング部161は、薄板挿入溝94に沿って設けられており、チューブ100の円弧部103を上側から覆っている。リング部161の幅は、薄板挿入溝94の幅よりもやや小さくなっている。
【0083】
図2中の右側に示すように、ボール14(または15)に押圧された部分のリング部161は、その厚さ方向(下方向)に変位(移動)して薄板挿入溝94内に挿入し、これによりチューブ100が圧閉される。
【0084】
本実施形態では、このような薄板16を用いることにより、ボール14、15のような圧閉部とチューブ100とが直接擦れあうことがなく、チューブ100は、押し潰される方向(チューブ100の軸方向と直交する方向)の力のみをボール14、15のような圧閉部から受け、引きずられるような力(チューブ100の軸方向の力)を受けない。よって、チューブ100の移動やねじれがより確実に防止され、より円滑な送液が可能となる。また、チューブ100の劣化が防止され、チューブ100の長寿命化が図れる。
【0085】
本実施形態では、ボルト17、17による固定部162の固定を解除することができ、これにより薄板16は、本体9に対し着脱可能になっている。よって、本実施形態では、薄板16を交換することができ、薄板16が劣化、損傷した場合に新しいものに交換することができる。また、送液速度(ロータ5の回転速度)や、ボール14および15の径、チューブ100の径、材質、硬さ等に合わせて、厚さ、材質、硬さ等が異なる同様の薄板16に交換することができ、最適な薄板16を適宜選択して使用することができる。
【0086】
また、図2に示すように、本実施形態では、ボール14(または15)に押圧された部分のリング部161は、薄板挿入溝94内に挿入したとき、その縁部が薄板挿入溝94の底部941に当接し、それ以上、下方向に変位することが禁止される。これにより、ボール14(または15)に押圧されて厚さ方向に変位した部分のリング部161の位置決めがなされ、リング部161が傾くことを防ぐとともに、チューブ100が常に一定のつぶし量で圧閉される。よって、チューブ100を過剰に圧閉(圧迫)することが防止され、チューブ100の劣化をさらに低減し、より長寿命化を図ることができる。
【0087】
このように、本実施形態では、底部941(円弧部931)は、薄板16が一定の限度を超えて変位しないように規制する変位量規制手段として機能する。なお、チューブ装着溝93の円弧部931の形状(深さ)は、チューブ100のつぶし量が最適になるように設定されている。
【0088】
また、本実施形態では、薄板16は、チューブ100のローラ10に圧閉される部分(円弧部103)の全域に渡って設けられている。これにより、この全域に渡って前述した効果が得られる。このように、薄板16は、チューブ100のローラ10に圧閉される部分(円弧部103)のほぼ全域に渡って設けられているのが好ましい。
【0089】
薄板16の構成材料としては、特に限定されないが、低摩擦材料であるのが好ましく、その例として、各種金属材料や、例えばポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標)))等の各種合成樹脂材料等を用いることができる。
【0090】
また、薄板16は、変形後に元の形状に復帰する復元性(弾性)を有するものであるのが好ましい。
【0091】
また、薄板16の厚さは、特に限定されないが、0.005〜0.1mm程度であるのが好ましい。薄板16の厚さが厚すぎると、薄板16の構成材料等によっては、変形しにくいものとなって、チューブ100を好適に圧閉することができない場合がある。また、薄板16の厚さが薄すぎると、薄板16の構成材料等によっては、破損しやすくなる場合がある。
【0092】
また、本実施形態では、薄板16を用いることにより、ボール14、15のような圧閉部の小型化が図れる。
【0093】
通常、ボール14、15のような圧閉部を小型にすると、押圧面積が小さくなって圧閉するときにチューブ100に食い込むような状態となり、チューブ100の劣化が速まったり、ロータ5が円滑に回転できなくなったりする不都合を生じる。
【0094】
これに対し、本実施形態では、薄板16を介して圧閉することによって、チューブ100を押圧する面積が拡大し、押圧力を薄板16の面内に分散することができる。すなわち、ボール14、15のような圧閉部を小径化しても、薄板16の剛性によって大きな曲率で圧閉するので、チューブ100の局部的な変形を妨げることができる。よって、圧閉部を小型にした場合や、圧接点が小さい場合であっても、前記のような不都合を生じない。このようなことから、本発明では、ボール14、15のような圧閉部の小型化を図ることができ、これにより、チューブポンプ1A全体としてもより小型化を図ることができる。
【0095】
なお、本発明では、薄板16は、なくてもよい。その場合、すなわち、ボール14、15でチューブ100を直接圧閉する場合には、チューブ装着溝93は、図示の構成のように底が平面的に形成された形状のものに代えて、断面形状が円弧状(半円状)のもの(底が曲面のもの)とするのが好ましい。これにより、チューブ100は、ボール14(または15)とチューブ装着溝93との隙間に沿って断面が円弧状に湾曲した形状になるように圧閉され、より確実に(隙間なく)圧閉することができる。
【0096】
ロータ5を回転駆動する振動体6は、通常のモータ等と比べ、小型(薄型)である。本発明では、この振動体6を用いてロータ5を回転駆動することにより、チューブポンプ1A全体の小型化、特に薄型化(ロータ回転軸92方向の小型化)を図ることができる。以下、振動体6について説明する。
【0097】
図3に示すように、振動体6は、ほぼ、長方形の板状をなしている。振動体6は、図3中の上側から板状の電極61と、板状の圧電素子62と、補強板63と、板状の圧電素子64と、板状の電極65とをこの順に積層して構成されている。なお、図3では、厚さ方向を誇張して示している。
【0098】
圧電素子62、64は、それぞれ、長方形状をなし、電圧を印加することにより、その長手方向に伸長・収縮する。圧電素子62、64の構成材料としては、特に限定されず、チタン酸ジルコニウム酸鉛(PZT)、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等の各種のものを用いることができる。
【0099】
これらの圧電素子62、64は、補強板63の両面にそれぞれ固着されている。補強板63は、振動体6全体を補強する機能を有しており、振動体6が過振幅、外力等によって損傷するのを防止する。補強板63の構成材料としては、弾性材料(弾性を有するもの)であれば特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金、銅または銅系合金等の各種金属材料であるのが好ましい。
【0100】
この補強板63は、圧電素子62、64よりも厚さが薄い(小さい)ものであることが好ましい。これにより、振動体6を高い効率で振動させることができる。
【0101】
補強板63は、圧電素子62、64に対する共通の電極としての機能をも有している。すなわち、圧電素子62には、電極61と補強板63とによって交流電圧が印加され、圧電素子64には、電極65と補強板63とによって交流電圧が印加される。
【0102】
圧電素子62、64は、交流電圧が印加されると長手方向に繰り返し伸縮し、これに伴なって、補強板63も長手方向に繰り返し伸縮する。すなわち、圧電素子62、64に交流電圧を印加すると、振動体6は、図3中の矢印で示すように、長手方向に微小な振幅で振動(縦振動)する。
【0103】
補強板63の図3中の右端部には、凸部66が一体的に形成されている。この凸部66は、補強板63の幅方向中央(中心線69)からずれた位置(図示の構成では角部)に設けられている。また、図示の構成では、反対側の(対角線上にある)角部には、凸部66と対称的に同様の凸部67が設けられている。この凸部67は、図示の構成では使用されていない。
【0104】
また、補強板63の長手方向ほぼ中央からは、腕部68が長手方向とほぼ垂直な方向に突出するように設けられている。腕部68の先端部には、ボルト13が挿入する孔681が形成されている。
【0105】
図1に示すように、このような振動体6は、ロータ5の外周側に設置されており、凸部66にてロータ5(リング53)の外周に当接している。すなわち、本実施形態では、振動体6は、ロータ5に対しロータ5の半径方向外周側から当接して設置されている。
【0106】
図2に示すように、ロータ5の外周側における基板91からは、ネジ穴951を有する振動体取付部95が上方に向かって突設されており、振動体6は、腕部68の孔681に挿入されたボルト13によって、この振動体取付部95に固定されている。
【0107】
なお、図示の構成と異なり、振動体6は、ロータ回転軸92方向からロータ5に当接するように設置されていてもよい。
【0108】
このように、振動体6は、腕部68によって支持されている。これにより、振動体6は自由に振動することができ、比較的大きい振幅で振動する。また、振動体6は、腕部68の弾性によって、凸部66がリング53(内面532)に圧接された状態で設置されている。
【0109】
また、振動体6は、ロータ5とほぼ平行な姿勢で設置されている。これにより、チューブポンプ1A全体の薄型化に特に有利である。
【0110】
また、本実施形態では、振動体6の厚さは、ロータ5の厚さよりも薄く、振動体6の全体は、上下方向についてロータ5の厚さ分の空間内に位置している。これにより、チューブポンプ1A全体の薄型化に特に有利である。
【0111】
凸部66がリング53に当接した状態で、圧電素子62、64に交流電圧を印加して振動体6を振動させると、リング53は、振動体6が伸長するときに凸部66から摩擦力(押圧力)を受け、この繰り返しの摩擦力(押圧力)によって、ロータ5が図1中の時計回りに回転する。
【0112】
ロータ5が図1中の時計回りに回転すると、ボール14および15の少なくとも一方が薄板16を介してチューブ100(円弧部103)を圧閉しつつ図1中の時計回りにしごくように作動する。その結果、チューブ100内において、図1中の時計回りの流れが生じ、送液がなされる。すなわち、液体は、チューブ100の上流部101から吸入され、チューブ100の下流部102から吐出される。
【0113】
前述したように、本実施形態では、被駆動体としてのリング53がロータ本体51の外周に例えば圧入により固着されており、ロータ5が振動体6によって直接に回転駆動される。これにより、ロータ5は、チューブポンプ1Aのロータと、モータ(超音波モータ)のロータとを兼ねるものして機能することから、チューブポンプ1Aは、小型化(薄型化)に特に有利である。また、構造を極めて簡素化することができ、製造コストを低減することができる。
【0114】
なお、リング53と、ロータ本体51とは、一体的に(一部材で)形成されていてもよい。
【0115】
また、本実施形態では、振動体6の面内振動をロータ5の回転(面内回転)に直接変換するので、この変換に伴なうエネルギーロスが少なく、ロータ5を高い効率で回転駆動することができる。
【0116】
また、本実施形態では、凸部66がリング53に及ぼす摩擦力(押圧力)の方向は、ロータ回転軸92に対しほぼ垂直な方向であるため、ロータ5が傾斜するようなことがなく、ロータ5がより円滑かつ確実に回転する。
【0117】
また、振動体6は、通常のモータのように磁力で駆動する場合と異なり、前記のような摩擦力(押圧力)によってリング53を駆動することから、駆動力が高い。このため、本実施形態のように、変速機構(減速機構)を介さなくてもロータ5を十分なトルクで回転することができる。
【0118】
圧電素子62、64に印加する交流電圧の周波数は、特に限定されないが、振動体6の振動(縦振動)の共振周波数とほぼ同程度であるのが好ましい。これにより、振動体6の振幅が大きくなり、高い効率でロータ5を回転駆動することができる。
【0119】
前述したように、振動体6は、主に、その長手方向に縦振動するが、縦振動と屈曲振動とを共振させ、凸部66を楕円振動させることがより好ましい。これにより、より高い効率でロータ5を回転駆動することができる。以下、この点について説明する。
【0120】
図4に示すように、振動体6がロータ5を回転駆動するとき、凸部66は、ロータ5(リング53)から図4中の矢印で示すような反力を受ける。本実施形態では、凸部66が振動体6の中心線69からずれた位置に設けられていることから、振動体6は、この反力によって、図4に示すように面内方向に屈曲するように変形、振動する。なお、図4では、振動体6の変形を誇張して示している。
【0121】
印加電圧の周波数、振動体6の形状・大きさ、凸部66の位置などを適宜選択することにより、この屈曲振動の周波数を縦振動の周波数と同程度にすることができる。このようにすると、振動体6の縦振動と屈曲振動とが共振し、振幅がより大きくなるとともに、凸部66は、図5中の一点鎖線で示すように、ほぼ楕円に沿って変位(楕円振動)する。
【0122】
これにより、振動体6の1回の振幅において、凸部66がリング53を回転方向に送るときには、凸部66がリング53により強い力で圧接され、凸部66が戻るときには、リング53との摩擦力を低減または消滅させることができるため、振動体6の振動をロータ5の回転により高い効率で変換することができる。
【0123】
本発明では、装置の小型化(薄型化)、および、チューブ100の潰れぐせ・内壁の固着による閉塞等の防止を図ることができる利点の他に、ロータ5を回転するのに通常のモータを用いないことから、通常のモータのような電磁ノイズが全くないか、あっても僅かであるので、周辺の機器に影響を及ぼすことがない、という利点もある。
【0124】
また、ロータ5を回転駆動していないとき(ロータ5の停止状態)には、凸部66とリング53との摩擦力により、ロータ5が回転するのが防止される(ロータ5の保持トルクが高い)。よって、チューブ100内の液体の圧力等により、ロータ5が不本意に逆回転するようなことがなく、チューブ100内の液体の逆流を防止することもできる。
【0125】
また、本実施形態では、図2に示すように、組み立て時、本体9に下側から組み付ける部品がなく、一方向(図2中の上側)から部品を組み付けて組み立てることができ、組み立てを容易に行うことができる利点もある。
【0126】
なお、本実施形態では、振動体6は、1つ設置されているが、本発明では、複数の振動体6を設けてもよい。
【0127】
<第2実施形態>
図8は、本発明のチューブポンプの第2実施形態を示す断面側面図、図9および図10は、それぞれ、図8に示すチューブポンプにおける圧閉部のロータおよびチューブに対する位置関係を説明するための断面平面図である。なお、以下の説明では、図8中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
【0128】
以下、この図を参照して本発明のチューブポンプの第2実施形態について説明するが、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0129】
本実施形態のチューブポンプ1Bは、圧閉部の構成および個数が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0130】
本実施形態では、ロータ本体51の下面から突出する3つの圧閉部20、21および22がそれぞれ設けられている。これらの圧閉部20、21および22は、それぞれ、ロータ回転軸92からの距離がチューブ100の円弧部103とロータ回転軸92との距離にほぼ等しくなるように設けられており、薄板16を介して円弧部103の一部を上側から圧閉する。これらの圧閉部20、21および22は、自転せず、薄板16に対し摺動する。
【0131】
図8に示すように、圧閉部(凸部)20は、ロータ本体51に固定的に設けられている。すなわち、圧閉部20は、ロータ本体51に固着されており、ロータ5に対し移動しない。この圧閉部20は、ロータ本体51の下面からほぼ円柱状(円盤状)に突出するように形成されている。
【0132】
一方、圧閉部21および22は、ロータ5に対し移動可能になっている。すなわち、ロータ本体51の下面には、圧閉部移動溝56および57が形成されており、圧閉部21、22は、この圧閉部移動溝56、57に沿って移動する。
【0133】
圧閉部21は、圧閉部本体(凸部)211と、圧閉部本体211の上面から突出する円柱状の突起212とで構成されている。圧閉部本体211は、ロータ本体51の下面から突出する部分であり、ほぼ円柱状(円盤状)をなしている。突起212は、圧閉部移動溝56に挿入する。
【0134】
同様に、圧閉部22は、圧閉部本体221と、圧閉部本体221の上面から突出する円柱状の突起222とで構成されている。突起222の外径は、突起212よりも細くなっており、この突起222は、圧閉部移動溝56または57に挿入する。
【0135】
図9に示すように、圧閉部移動溝56および57は、ロータ5の周方向に沿って円弧状に形成されている。
【0136】
圧閉部移動溝56は、圧閉部20の近傍からロータ5の回転(正転)方向と反対方向に向かって(図9中の反時計回りに)、中心角60°弱の範囲に渡って設けられている。この圧閉部移動溝56の幅は、突起212の外径とほぼ同じか、またはやや大きくなっている。
【0137】
圧閉部移動溝57は、圧閉部移動溝56の端部から連続して同方向に(図9中の反時計回りに)形成されており、ほぼ中心角60°の範囲に渡って設けられている。この圧閉部移動溝57の幅は、突起222の外径とほぼ同じか、またはやや大きい程度になっている。すなわち、圧閉部移動溝57の幅は、圧閉部移動溝56の幅より狭くなっている。
【0138】
このような構成により、圧閉部22は、その突起222が圧閉部移動溝56および57内を移動することにより、圧閉部移動溝56および57に沿って(圧閉部移動溝56および57の範囲で)移動可能になっている。
【0139】
一方、圧閉部21は、その突起212の外径が圧閉部移動溝57の幅より大きくなっているため、圧閉部移動溝56と圧閉部移動溝57との境界部58までしか移動できず、圧閉部移動溝56の範囲で移動可能になっている。
【0140】
チューブポンプ1Bの非使用時には、図9に示すように、圧閉部21および22を圧閉部20の近くに移動した状態とすることにより、圧閉部20、21および22のいずれもがチューブ100(円弧部103)を圧閉していない状態が得られる。これにより、前記第1実施形態と同様に、非使用時にチューブ100に潰れぐせがついたり、内壁が固着して閉塞したりするのを防止することができる。
【0141】
図9に示す状態からロータ5の回転が開始されると、圧閉部20は、ロータ回転軸92を中心として公転を開始する。一方、圧閉部21および22は、本体9に対してはその場にとどまり、ロータ5に対しては圧閉部移動溝56に沿って相対的に移動する。
【0142】
境界部58の壁面が圧閉部21に当接する位置までロータ5が回転すると、圧閉部21は、境界部58の壁面に押圧されることによって、ロータ回転軸92を中心として公転を開始する。圧閉部22は、さらにその場にとどまり、ロータ5に対しては圧閉部移動溝57に沿って相対的に移動する。
【0143】
さらにロータ5が回転し、圧閉部移動溝57の後端面571が圧閉部22に当接する位置までロータ5が回転すると、圧閉部22は、後端面571に押圧されることによって、ロータ回転軸92を中心として公転を開始する。これにより、図10に示すように、圧閉部20、21および22は、ロータ5の周方向に沿ってほぼ等間隔(120°間隔)で配置された状態(定常回転状態)となり、この状態で公転し、チューブ100をしごく。
【0144】
本実施形態では、3つの圧閉部20、21および22が設けられており、より多くの点(箇所)でチューブ100を圧閉することから、より円滑な送液が可能となり、ポンプ出力の圧力変動をより低減することができる。
【0145】
また、図示の構成では、チューブ100の円弧部103は、中心角180°程度の範囲に形成されているが、本実施形態では、圧閉部20、21および22がほぼ120°間隔で設置されていることから、チューブ100の円弧部103を中心角120°程度の範囲まで短縮することもできる。よって、チューブ100の配置の自由度が高い。
【0146】
なお、本発明では、圧閉部は、4つ以上設けられていてもよい。その場合、それらの圧閉部は、ロータ5の周方向に沿ってほぼ等間隔で配置されるのが好ましい。
【0147】
また、本実施形態では、薄板16が設けられていることにより、圧閉部20、21および22のように自転しないようなものであっても、チューブ100を劣化・損傷するようなことを防止することができる。
【0148】
なお、本実施形態では、薄板16と、圧閉部20、21および22との両方または一方の少なくとも表面を比較的摩擦係数の低い材料で構成することにより、薄板16と圧閉部20、21および22との摩擦を低減することが好ましい。前記低摩擦材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))のようなフッ素系樹脂等が挙げられる。
【0149】
また、潤滑剤を用いて、薄板16と圧閉部20、21および22との摩擦を低減してもよい。この潤滑剤としては、例えば、グリス、シリコンオイル等が挙げられる。
【0150】
なお、本実施形態では、振動体6は、1つ設置されているが、本発明では、複数の振動体6を設けてもよい。
【0151】
<第3実施形態>
図11は、本発明のチューブポンプの第3実施形態を示す一部切欠き平面図、図12は、図11に示すチューブポンプにおけるロータ付近の断面側面図、図13は、図11に示すチューブポンプにおける回転力伝達機構の断面展開図、図14および図15は、それぞれ、図11に示すチューブポンプにおける圧閉部(ローラ)のロータおよびチューブに対する位置関係を説明するための断面平面図である。なお、以下の説明では、図12および図13中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
【0152】
以下、これらの図を参照して本発明のチューブポンプの第3実施形態について説明するが、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0153】
本実施形態のチューブポンプ1Cは、弾性を有するチューブ100を装着する装着部30を有する本体3と、本体3に対し回転可能に設置されたギアロータ4(ロータ)と、圧閉部としてのローラ23および24と、本体3に設置された振動体6と、振動体6に駆動される被駆動体18と、回転力伝達機構19とを備えている。
【0154】
図11および図12に示すように、本体3は、全体としてほぼ板状をなしており、その中心部からは、ロータ回転軸31が上方に向かって突設されている。
【0155】
また、本体3には、ロータ回転軸31を中心とする円弧状をなす内周面32および33を有する壁部が形成されている。内周面32は、図11中の上側のほぼ半周に渡って形成されており、内周面33は、図11中の下側のほぼ半周に渡って形成されている。
【0156】
また、本体3には、直線状のチューブ装着溝34、35がそれぞれ形成されている。
【0157】
このような本体3に対し、チューブ100は、チューブ装着溝34、内周面32およびチューブ装着溝35に沿って、ほぼU字状に装着されている。換言すれば、チューブ100は、内周面32に沿って円弧状に配置された円弧部103と、円弧部103の図11中の左端部からチューブ装着溝34を通って本体3の外部に延びる上流部101と、円弧部103の図11中の右端部からチューブ装着溝35を通って本体3の外部に延びる下流部102とを有している。
【0158】
このように、内周面32の近傍と、チューブ装着溝34、35とで、チューブ100の装着部30が構成されている。
【0159】
図12に示すように、ギアロータ4は、ほぼ円板状をなすロータ本体41と、ロータ本体41の中心部に形成された孔42の縁部から下方に向かって円筒状に突出する軸受設置部43とを有している。ロータ本体41の外周には、歯車(ギア)の歯が形成されており、ギアロータ4は、歯車ともなっている。
【0160】
このようなギアロータ4は、軸受設置部43の内側(孔42)にロータ回転軸31が挿入され、軸受設置部43の内側にそれぞれ設置された軸受11、12を介して、本体3(ロータ回転軸31)に対し回転可能に設置されている。ギアロータ4は、後述するように、振動体6の駆動により、図11中の時計回りに回転する。
【0161】
図12に示すように、ロータ回転軸31には、さらに加圧ロータ29が回転可能に設置されている。すなわち、加圧ロータ29は、ギアロータ4と同軸的に設けられている。この加圧ロータ29は、ほぼ有底円筒状をなし、その底部中心に形成された孔291にロータ回転軸31が挿入された状態で設置されている。
【0162】
組み立ての順としては、ロータ回転軸31に先にこの加圧ロータ29が設置され、その上からギアロータ4が設置されており、加圧ロータ29の内側に軸受設置部43が位置している。この加圧ロータ29は、ギアロータ4とは独立して回転可能になっている。
【0163】
ロータ本体41からは、ローラ回転軸44が下方向に突出するように固定的に設置されている。すなわち、ローラ回転軸44は、ロータ回転軸31と平行に設置されている。
【0164】
ローラ回転軸44には、ローラ23が図示しない軸受を介して回転(自転)可能に設置されている。すなわち、このローラ23は、ギアロータ4に対して移動しないようになっている。
【0165】
もう一方のローラ24は、単にほぼ円柱状をなす部材であり、ローラ回転軸44のような回転軸部材によってギアロータ4に支持されたものとなっていない。
【0166】
ローラ23および24は、チューブ100の円弧部103の内周側に位置し得るようになっており、円弧部103を内周面32との間で圧閉する。すなわち、ローラ23および24は、円弧部103をギアロータ4の半径方向内周側から圧閉する。これにより、本実施形態では、ギアロータ4がチューブ100(円弧部103)から受ける反力の方向がロータ回転軸31にほぼ垂直になるため、ギアロータ4は、傾斜したりするようなことがなく、より円滑かつ確実に回転する。
【0167】
内周面33は、ローラ23および24に接触し得るか、またはローラ23および24との間にやや隙間が空く程度の曲率半径で形成されている。
【0168】
ロータ本体41には、ローラ24をギアロータ4の回転方向に押圧する押圧ローラ(押圧部)45が設けられている。この押圧ローラ45は、ロータ本体41から下方向に突出するように固定的に設置された押圧ローラ回転軸46に対し、図示しない軸受を介して回転(自転)可能に設置されている。押圧ローラ45の径は、ローラ23および24より小さくなっており、押圧ローラ45は、円弧部103および内周面33に接触しないようになっている。
【0169】
ローラ24は、押圧ローラ45にギアロータ4の回転方向と反対方向(図11中の反時計回り)から当接し得るような位置に挿入されている。
【0170】
このような構成により、ローラ24は、押圧ローラ45に当接した位置(図11および図15に示す状態)と、ローラ23に当接した位置(図示せず)との間でギアロータ4に対し移動可能になっている。ローラ24が押圧ローラ45に当接した状態では、ローラ23および24は、ギアロータ4の周方向に沿ってほぼ等間隔(180°間隔)で配置されるようになっている。
【0171】
チューブポンプ1Cの非使用時には、図14に示すように、ローラ24をローラ23の近くに移動した状態とすることにより、ローラ23および24のいずれもがチューブ100(円弧部103)を圧閉していない状態が得られる。これにより、前記第1実施形態と同様に、非使用時にチューブ100に潰れぐせがついたり、内壁が固着して閉塞したりするのを防止することができる。
【0172】
図14に示す状態からギアロータ4の回転が開始されると、ローラ23は、ロータ回転軸31を中心として公転を開始する。一方、ローラ24は、本体3に対してはその場にとどまり、ギアロータ4に対しては相対的に周方向に移動する。
【0173】
押圧ローラ45がローラ24に当接する位置までギアロータ4が回転した状態(図15に示す状態)になると、ローラ24は、押圧ローラ45によってギアロータ4の回転方向に押圧されることによって、ロータ回転軸31を中心として公転を開始する。
【0174】
ギアロータ4の定常回転状態(図15に示す状態となった後の状態)においては、図11に示すように、ローラ23および24は、ギアロータ4の周方向に沿ってほぼ等間隔で配置された状態で公転を続ける。
【0175】
ローラ24は、チューブ100(円弧部103)を圧閉するときには、加圧ロータ29からギアロータ4の半径方向外周側に向かう力を受けてチューブ100を圧閉する。
【0176】
また、ローラ24は、加圧ロータ29と押圧ローラ45とに接触しつつ、その中心を回転軸241として自転する。すなわち、ローラ23および24と、加圧ロータ29とは、それぞれ、図11中の各矢印で示すように回転(自転)し、全体として遊星歯車機構のように作動する。これにより、本実施形態のチューブポンプ1Cでは、極めて円滑な作動が得られる。
【0177】
このように本実施形態では、加圧ロータ29および押圧ローラ45を設けたことにより、ギアロータ4に対し移動可能なローラ24を回転軸部材で支持することが不要となる。
【0178】
このような構成と異なり、ローラ24を回転軸部材で支持することとした場合には、その回転軸部材の上・下を支持し、ギアロータ4に対し移動可能とするための例えば腕のような部材をギアロータ4の上・下に設ける必要があり、厚さ方向(図12中の上下方向)の寸法の増大を招く。これに対し、本実施形態では、そのようなことがなく、よって、チューブポンプ1Cは、チューブ100の潰れぐせを防止しつつ、薄型化に特に有利なものとすることができる。
【0179】
また、本実施形態では、振動体6に駆動される被駆動体18とギアロータ4とが別体になっており、被駆動体18が回転力伝達機構19を介してギアロータ4を回転させる。
【0180】
図11および図13に示すように、被駆動体18は、ほぼ円盤状をなしており、本体3に設けられた被駆動体回転軸36に図示しない軸受を介して回転可能に設置されている。被駆動体18の外周には、前記溝531と同様の溝181が形成されている。
【0181】
本体3には、振動体6が、その凸部66にて溝181の内面に当接するように設置されている。これにより、被駆動体18は、前記ロータ5と同様に、振動体6によって回転駆動される。
【0182】
回転力伝達機構19は、平歯車列で構成されており、小歯車191と、小歯車191と噛み合う大歯車192と、大歯車192に同軸的に固着された小歯車193とを有している。
【0183】
小歯車191は、被駆動体18に同軸的に固着されており、被駆動体18とともに回転する。
【0184】
大歯車192と、小歯車193とは、本体3に設けられた歯車回転軸37に図示しない軸受を介して回転可能に設置されており、ともに回転する。小歯車193は、ギアロータ4に噛み合うように設置されている。
【0185】
このような回転力伝達機構19により、被駆動体18の回転が2段階に減速されてギアロータ4に伝達される。すなわち、回転力伝達機構19は、変速機(減速機)となるものである。
【0186】
図示の構成では、被駆動体18と、ギアロータ4とは、同方向に回転する。なお、歯車の数を選択すること等により被駆動体18と、ギアロータ4とが互いに逆方向に回転するようにすることもできる。
【0187】
本実施形態では、このような回転力伝達機構19を介してギアロータ4を駆動することにより、振動体6の設置箇所の自由度を高めることができる。また、回転力伝達機構19で回転速度を変速することにより、ギアロータ4を所望の速さで回転させることができ、送液速度を調節することができる。特に、回転力伝達機構19で回転速度を減速する場合には、振動体6の駆動力が小さくて済むので、振動体6をより小型化することができる。
【0188】
なお、回転力伝達機構19としては、図示のような歯車列に限らず、例えば、プーリー、ベルト、チェーン等を用いた巻き掛け伝動機構によるものであってもよい。また、ベベルギア(傘歯車)、ウォームギア等を用いて被駆動体18と、ギアロータ4との回転軸方向を変換するようなものであってもよい。さらに、減速の段数も本実施形態に限定されるものではない。
【0189】
また、本実施形態では、振動体6は、1つ設置されているが、本発明では、複数の振動体6を設けてもよい。
【0190】
<第4実施形態>
図16は、本発明のチューブポンプの第4実施形態を示す平面図、図17は、図16に示すチューブポンプにおけるロータ付近の断面側面図、図18は、図16に示すチューブポンプにおける移動可能なローラの設置部の断面図である。なお、以下の説明では、図17中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
【0191】
以下、これらの図を参照して本発明のチューブポンプの第4実施形態について説明するが、前記第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0192】
本実施形態のチューブポンプ1Dは、弾性を有するチューブ100を装着するチューブ装着溝(装着部)70を有する本体7と、本体7に対し回転可能に設置されたギアロータ4(ロータ)と、ギアロータ4に設置された圧閉部としてのローラ80および81と、本体7に設置された振動体6と、振動体6に駆動される被駆動体18と、被駆動体18の回転を減速してギアロータ4に伝達する回転力伝達機構19とを備えている。
【0193】
図16および図17に示すように、本体7は、全体としてほぼ板状をなしており、その中心部からは、ロータ回転軸71が上方に向かって突設されている。
【0194】
また、本体7の上面には、図16に示す平面視でほぼU字状をなすチューブ装着溝70が形成されている。チューブ100は、このチューブ装着溝70に沿って、本体7に対しほぼU字状に装着されている。
【0195】
ギアロータ4のロータ本体41には、圧閉部として、ローラ80および81がそれぞれ回転(自転)可能に設置されている。ローラ80、81には、それぞれ、回転軸801、811が突設されており、これらの回転軸801、811がロータ回転軸71にほぼ直交するように配置されている。このローラ80、81は、チューブ100の円弧部103をチューブ装着溝70の底701との間で上側から圧閉する。
【0196】
ローラ80は、ギアロータ4に対し移動しないように設置されている。このローラ80は、ロータ本体41に形成された窓(孔)47にその上側が挿入された状態で設置されている。
【0197】
ロータ本体41の下面における窓47の近傍には、回転軸挿入溝471、471が形成されており、この回転軸挿入溝471、471に回転軸801の両端部が挿入することにより、ローラ80がギアロータ4に回転可能に支持されている。
【0198】
ローラ81は、ギアロータ4に対し移動可能に設置されている。ローラ81は、ロータ本体41に形成された窓(孔)48にその上側が挿入された状態で設置されている。ロータ本体41の下面における窓48の近傍には、回転軸挿入溝481、481が形成されており、この回転軸挿入溝481、481に回転軸811の両端部が挿入することにより、ローラ81がギアロータ4に回転可能に支持されている。
【0199】
窓48および回転軸挿入溝481は、ギアロータ4の周方向に沿って円弧状に長く形成されている。ローラ81は、この窓48内においてギアロータ4の周方向に沿って移動可能になっている。これにより、ローラ81は、ローラ80に近い位置(図16に示す状態)と、ギアロータ4の回転中心(ロータ回転軸71)を挟んでローラ80と反対側の位置(図示せず)との間で移動可能になっている。
【0200】
なお、ローラ80、81の下側には、チューブ100または後述する当接部72が常に当接するので、回転軸801、811が回転軸挿入溝471、481から外れることはない。
【0201】
このローラ81に対しては、規制部材89が設けられている。図16に示すように、規制部材89は、ロータ回転軸71を中心として回転可能に設けられている。また、図18に示すように、規制部材89は、ギアロータ4の周方向の両側からローラ81に当接し得る規制板891、891を有しており、この規制板891、891の間にローラ81が挿入されている。この規制板891の規制により、ローラ81は、回転軸811がロータ回転軸71にほぼ直交した姿勢を維持する。
【0202】
ローラ81が窓48に沿って移動すると、規制部材89もこれに伴なってギアロータ4に対し回動する。これにより、ローラ81は、その回転軸811がロータ回転軸71にほぼ直交した姿勢を維持しつつギアロータ4に対し移動するようになっている。
【0203】
このようなチューブポンプ1Dにおいては、非使用時には、図16に示すように、ローラ81をローラ80の近くに移動した状態とすることにより、ローラ80および81のいずれもがチューブ100(円弧部103)を圧閉していない状態が得られる。これにより、前記の実施形態と同様に、非使用時にチューブ100に潰れぐせがついたり、内壁が固着して閉塞したりするのを防止することができる。
【0204】
図16に示す状態からギアロータ4の回転が開始されると、ローラ80は、ロータ回転軸71を中心として公転を開始する。一方、ローラ81は、本体7に対してはその場にとどまり、ギアロータ4に対しては図16中の矢印で示すように窓48に沿って相対的に周方向に移動する。
【0205】
回転軸挿入溝481の後端面482が回転軸811に当接するまでギアロータ4が回転すると、回転軸811が後端面482に押圧されることにより、ローラ81も公転を開始する。
【0206】
この後は、ローラ80および81は、ギアロータ4の周方向に沿って等間隔(180°間隔)で配置された状態となり、ローラ80および81の少なくとも一方がチューブ100(円弧部103)を圧閉する。
【0207】
本実施形態では、ローラ80、81の回転軸801、811がそれぞれギアロータ4(ロータ本体41)にほぼ平行な向きになることにより、チューブポンプ1D全体の薄型化に特に有利なものとなっている。また、ローラ80、81がそれぞれ窓47、48に挿入された状態で設置されていることにより、さらに薄型化に有利なものとなっている。
【0208】
また、本体7は、チューブ100(円弧部103)を圧閉しない位置にあるローラ80または81(図17中ではローラ81)に当接する当接部72を有している。この当接部72が設けられていることにより、次のような効果が得られる。
【0209】
ギアロータ4は、ローラ80または81(図17中ではローラ80)が圧閉するチューブ100(円弧部103)からの反力により、ギアロータ4を傾斜させるような力を受ける。すなわち、図17中では、この力は、ギアロータ4を左下がりに傾斜させるように作用する。このとき、本実施形態では、ローラ80または81が当接部72に当接することにより、ギアロータ4が傾斜するのが防止され、ギアロータ4をより円滑かつ確実に回転させることができる。また、チューブ100を圧閉している方のローラ80または81が浮き上がることがなく、チューブ100(円弧部103)を確実に圧閉することができる。また、チューブ100の圧閉に伴う反力の変化も小さくなるので、ギアロータ4の回転負荷の変動や、回転速度変動が減少し、吐出量が安定する。
【0210】
なお、本実施形態では、振動体6は、1つ設置されているが、本発明では、複数の振動体6を設けてもよい。
【0211】
以上、本発明のチューブポンプを図示の第1〜第4実施形態について説明したが、本発明では、第1〜第4実施形態のうちの任意の2以上の特徴を組み合せることもできる。
【0212】
また、本発明では、チューブ100の内径は、細いものから太いものまでいかなるものでもよく、例えば内径0.1〜20mm程度のものを使用することができ、特に、内径0.2〜2mm程度の細径のチューブを使用するチューブポンプに好適である。
【0213】
また、本発明のチューブポンプの吐出量(流量)は、特に限定されず、例えば、0.01〜600mL/分程度のものとすることができるが、本発明は、特に、吐出量が30mL/分以下程度の微量の送液ポンプに好適である。
【0214】
なお、本発明のチューブポンプは、間欠的に送液を行うもの(一時的に吐出量が0になるもの)であってもよいことは言うまでもないが、その場合、前記の吐出量の値は、送液を行っているとき(ロータが回転しているとき)の値を指す。
【0215】
また、本発明は、図示の実施形態に限定されるものではなく、チューブポンプを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
【0216】
例えば、本発明では、振動体の形状、構造は、図示の構成に限らず、被駆動体を駆動することができるものであればいかなるものでもよい。例えば、圧電素子が1枚のものや、補強板を有さないものや、被駆動体と当接する部分に向かって幅が漸減するような形状のものなどであってもよい。
【0217】
また、振動体への通電状態(振動体の振動形態)を変更することなどにより、ロータを正・逆両方向に回転させることができるようなもの(送液方向を切り換えられるもの)であってもよい。
【0218】
また、本発明では、複数の圧閉部のうちの少なくとも1つがロータに対し移動可能であればよい。また、複数の圧閉部のすべてがロータに対し移動可能になっていてもよい。
【0219】
また、ロータに対し移動可能な圧閉部の移動範囲を拘束(規定)する手段としては、ロータに形成された溝または窓のようなものに限らずに、いかなるものでもよく、例えば、ロータに形成された突起(凸部)によって圧閉部の移動範囲を拘束するような構成であってもよい。
【0220】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、振動体を用いてロータを回転させることにより、チューブポンプ全体の小型化、特に薄型化を図ることができる。
また、構造を簡素化することができ、製造コストを低減することができる。
【0221】
また、複数の圧閉部のうちの少なくとも1つをロータに対し移動可能としたことにより、非使用時のチューブの潰れぐせや内壁の固着による閉塞等を防止することができる。よって、潰れぐせがついた部分の劣化が進行したり、チューブポンプの吐出量が不安定になったり、所望の吐出量が得られなくなったりするという弊害を防止することができる。
【0222】
また、通常のモータを用いないことから、電磁ノイズが全くないか、あっても僅かであるので、周辺機器に影響を及ぼすことを防止することができる。
また、チューブ内の液体が不本意に逆流するのを防止することができる。
【0223】
また、被駆動体をロータに一体化または固着した場合には、さらに小型化、薄型化を図ることができるとともに、極めて簡素な構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチューブポンプの第1実施形態を示す平面図である。
【図2】図1中のX−X線での断面側面図である。
【図3】図1および図2に示すチューブポンプにおける振動体の斜視図である。
【図4】図1および図2に示すチューブポンプにおける振動体が屈曲振動する様子を示す平面図である。
【図5】図1および図2に示すチューブポンプにおける振動体の凸部が楕円運動する様子を示す平面図である。
【図6】図1および図2に示すチューブポンプにおける圧閉部(ボール)のロータおよびチューブに対する位置関係を説明するための断面平面図である。
【図7】図1および図2に示すチューブポンプにおける圧閉部(ボール)のロータおよびチューブに対する位置関係を説明するための断面平面図である。
【図8】本発明のチューブポンプの第2実施形態を示す断面側面図である。
【図9】図8に示すチューブポンプにおける圧閉部のロータおよびチューブに対する位置関係を説明するための断面平面図である。
【図10】図8に示すチューブポンプにおける圧閉部のロータおよびチューブに対する位置関係を説明するための断面平面図である。
【図11】本発明のチューブポンプの第3実施形態を示す一部切欠き平面図である。
【図12】図11に示すチューブポンプにおけるロータ付近の断面側面図である。
【図13】図11に示すチューブポンプにおける回転力伝達機構の断面展開図である。
【図14】図11に示すチューブポンプにおける圧閉部(ローラ)のロータおよびチューブに対する位置関係を説明するための断面平面図である。
【図15】図11に示すチューブポンプにおける圧閉部(ローラ)のロータおよびチューブに対する位置関係を説明するための断面平面図である。
【図16】本発明のチューブポンプの第4実施形態を示す平面図である。
【図17】図16に示すチューブポンプにおけるロータ付近の断面側面図である。
【図18】図16に示すチューブポンプにおける移動可能なローラの設置部の断面図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D チューブポンプ
11、12 軸受
13 ボルト
14、15 ボール
16 薄板
161 リング部
162 固定部
17 ボルト
18 被駆動体
181 溝
19 回転力伝達機構
191、193 小歯車
192 大歯車
20 圧閉部
21 圧閉部
211 圧閉部本体
212 突起
22 圧閉部
221 圧閉部本体
222 突起
23、24 ローラ
241 回転軸
29 加圧ロータ
291 孔
3 本体
30 装着部
31 ロータ回転軸
32、33 内周面
34、35 チューブ装着溝
36 被駆動体回転軸
37 歯車回転軸
4 ギアロータ
41 ロータ本体
42 孔
43 軸受設置部
44 ローラ回転軸
45 押圧ローラ
46 押圧ローラ回転軸
47 窓
471 回転軸挿入溝
48 窓
481 回転軸挿入溝
482 後端面
5 ロータ
51 ロータ本体
53 リング
531 溝
532 内面
54 凹部
55 ボール移動溝
551 前端面
552 後端面
56、57 圧閉部移動溝
571 後端面
58 境界部
6 振動体
61、65 電極
62、64 圧電素子
63 補強板
66、67 凸部
68 腕部
681 孔
69 中心線
7 本体
70 チューブ装着溝
701 底
71 ロータ回転軸
72 当接部
80 ローラ
801 回転軸
81 ローラ
811 回転軸
89 規制部材
891 規制板
9 本体
91 基板
92 ロータ回転軸
93 チューブ装着溝
931 円弧部
932、933 直線部
94 薄板挿入溝
941 底部
95 振動体取付部
951 ネジ穴
100 チューブ
101 上流部
102 下流部
103 円弧部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tube pump.
[0002]
[Prior art]
A tube pump for feeding a liquid in a tube by squeezing an elastic tube (pump tube) is known, and is widely used in, for example, medical equipment and printers.
[0003]
This tube pump usually has a rotor, a motor that rotationally drives the rotor, and a plurality of rollers installed on the rotor, and the rotor closes the tube disposed along the outer periphery of the rotor while pressing the tube. Rotates to feed liquid.
[0004]
However, the conventional tube pump has a problem that it is difficult to reduce the size, particularly to reduce the thickness, because the motor for driving the rotor is large. There is also a problem that the electromagnetic noise of the motor may affect other devices.
[0005]
Further, in the conventional tube pump, there is a problem that, when not in use, a part of the tube is kept closed (pressed) by the roller, so that this part is crushed (deformed). If the tube is crushed, there is a problem that the deterioration of the portion proceeds, the discharge amount of the tube pump becomes unstable, or a desired discharge amount cannot be obtained. For this reason, the conventional tube pump has a disadvantage that it cannot be stored for a long period of time after manufacture, for example.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a tube pump that has a simple structure, is advantageous for downsizing, particularly thinning, and can prevent the tube from being crushed when not in use.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Such an object is achieved by the present invention of the following (1) to (36).
[0008]
(1) a main body having a mounting portion for mounting an elastic tube;
A rotor installed rotatably with respect to the main body;
A plurality of pressure-closure portions that revolve around the rotation axis of the rotor by rotation of the rotor, and crush a part of the tube;
A driven body integrated or fixed to the rotor;
Having at least one vibrating body provided in contact with the driven body and provided with a piezoelectric element;
The vibrating body has a shape having a long direction and a short direction, is installed so as to contact the driven body from the radial direction of the rotor, and vibrates by applying an AC voltage to the piezoelectric element. Due to the vibration, a force is repeatedly applied to the driven body to drive the driven body, thereby rotating the rotor, and at least one of the plurality of pressure-closing portions is A tube pump characterized by being movable within a predetermined movement range.
[0009]
(2) When the rotor is stopped, any of the plurality of pressure-closing portions can be in a state in which the tube is not pressure-closed. When the rotation of the rotor is started from this state, the movement is possible. The pressure closing portion moves relative to the rotor in the moving range, contacts the rear end surface of the moving range, revolves around the rotation axis of the rotor together with the rotation of the rotor, In the steady rotation state, the tube pump according to (1), in which at least one of the plurality of the pressure closing portions presses the tube closed regardless of the rotational position of the rotor.
[0010]
(3) The tube pump according to (1) or (2), wherein the movable pressure closing unit is movable in a circumferential direction of the rotor in at least a part of the movement range.
[0011]
(4) The tube according to any one of (1) to (3), wherein the plurality of pressure-closing portions are arranged at substantially equal angular intervals along a circumferential direction of the rotor in a steady rotation state of the rotor. pump.
[0012]
(5) The tube pump according to any one of (1) to (4), wherein the movable pressure closing portion is movable along a groove or a window formed in the rotor.
[0013]
(6) The tube pump according to any one of (1) to (5), wherein the pressure closing portion is a convex portion protruding from the rotor.
[0014]
(7) The tube pump according to any one of (1) to (6), wherein the pressure closing unit is rotatably provided to the rotor.
[0015]
(8) The tube pump according to (7), wherein the pressure closing unit is a ball that is rotatable in an arbitrary direction.
[0016]
(9) The tube pump according to (7), wherein the pressure closing portion is a roller that is rotatable about a rotation axis that is substantially in the same direction as the rotation axis of the rotor.
[0017]
(10) a pressure rotor provided coaxially with the rotor;
A pressing portion that is provided on the rotor and presses the movable roller in the rotation direction of the rotor;
The tube pump according to (9), wherein the movable roller is not supported by the rotor, and rotates while contacting the pressure rotor and the pressing portion in a steady rotation state of the rotor.
[0018]
(11) The tube pump according to (7), wherein the pressure closing unit is a roller that is rotatable about a rotation axis in a direction substantially orthogonal to the rotation axis of the rotor.
[0019]
(12) The control member according to (11), wherein a restriction member that restricts the posture of the movable roller is provided so that a rotation shaft of the roller is substantially orthogonal to a rotation shaft of the rotor. Tube pump.
[0020]
(13) The tube pump according to any one of (1) to (12), wherein the main body includes an abutting portion that abuts on the pressure closing portion at a position where the tube is not pressure closed.
[0021]
(14) The tube pump according to any one of (1) to (13), wherein the pressure closing unit press-closes the tube from a radial direction of the rotor.
[0022]
(15) The tube pump according to any one of (1) to (13), wherein the pressure closing unit press-closes the tube from a rotation axis direction of the rotor.
[0023]
(16) A flexible plate-like body provided in the vicinity of the tube attached to the attachment portion, and the press-closing portion press-closes the tube via the plate-like body. The tube pump according to any one of (1) to (15).
[0024]
(17) The tube pump according to (16), wherein the plate-like body is provided over substantially the entire area of the portion of the tube attached to the attachment portion that is closed by the pressure-closing portion.
[0025]
(18) The tube pump according to (16) or (17), wherein the plate-like body is provided so as to be displaceable in a thickness direction thereof.
[0026]
(19) The tube pump according to any one of (16) to (18), wherein the plate-like body is provided so as not to be displaced in an in-plane direction.
[0027]
(20) The tube pump according to any one of (16) to (19), wherein the plate-like body is detachably installed on the main body.
[0028]
(21) The tube pump according to any one of (16) to (20), further including a displacement amount restricting unit that restricts the plate-like body from being displaced beyond a certain limit.
[0031]
(24) The tube pump according to (23), wherein the vibrating body is installed so as to contact the driven body from an outer peripheral side of the rotor.
[0032]
(25) The tube pump according to any one of (1) to (24), wherein substantially the entire vibrating body is located in a space corresponding to a thickness of the rotor in a rotation axis direction of the rotor.
[0033]
(26) The tube pump according to any one of (1) to (25), wherein the driven body rotates the rotor via a rotational force transmission mechanism.
[0034]
(27) The tube pump according to (26), wherein the rotational force transmission mechanism is a transmission.
[0035]
(28) The tube pump according to any one of (1) to (27), wherein the driven body is provided with a groove, and the vibrating body is in contact with an inner surface of the groove.
[0037]
(30) The tube pump according to (29), wherein a vicinity of an end portion in a longitudinal direction of the vibrator is in contact with the driven body.
[0038]
(31) The tube pump according to any one of (1) to (30), wherein the vibrating body has a plate shape.
[0039]
(32) The tube pump according to (31), wherein the vibrating body has a substantially rectangular shape.
[0040]
(33) The tube pump according to (31) or (32), wherein the vibrating body is installed in a posture substantially parallel to the rotor.
[0041]
(34) The tube pump according to any one of (1) to (33), further including an arm portion that protrudes from the vibrating body, wherein the vibrating body is supported by the arm portion.
[0042]
(35) The tube pump according to any one of (1) to (34), wherein the arc-shaped portion of the tube attached to the attachment portion is located inside the outermost periphery of the rotor.
[0043]
(36) The tube pump according to any one of (1) to (35), wherein the main body supports the rotor from one side.
[0044]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the tube pump of the present invention will be described in detail based on a preferred embodiment shown in the accompanying drawings.
[0045]
<First Embodiment>
FIG. 1 is a plan view showing a first embodiment of the tube pump of the present invention, FIG. 2 is a sectional side view taken along line XX in FIG. 1, and FIG. 3 is a tube pump shown in FIGS. FIG. 4 is a plan view showing how the vibrating body in the tube pump shown in FIGS. 1 and 2 bends and vibrates. FIG. 5 shows the vibrating body in the tube pump shown in FIGS. FIG. 6 and FIG. 7 are cross-sectional views for explaining the positional relationship of the pressure closing part (ball) in the tube pump shown in FIG. 1 and FIG. 2 with respect to the rotor and the tube, respectively. It is a top view. In the following description, the upper side in FIG. 2 is referred to as “upper” and the lower side is referred to as “lower”.
[0046]
A
[0047]
As shown in FIG. 2, the
[0048]
On the upper surface of the
[0049]
On the upper surface of the
[0050]
The
[0051]
As shown in FIG. 2, the
[0052]
The tube (pump tube) 100 is attached to the
[0053]
The
[0054]
In such a
[0055]
The
[0056]
Thus, in this embodiment, the
[0057]
The
[0058]
As shown in FIG. 2, in this embodiment, a
[0059]
The
[0060]
As shown in FIG. 2, the
[0061]
The
[0062]
On the other hand, the
[0063]
Similar to the
[0064]
As shown in FIG. 1, the
[0065]
Hereinafter, the inner surface of the end portion closer to the
[0066]
With such a configuration, the
[0067]
In the present invention, since the
[0068]
As shown in FIG. 6, in the
[0069]
Therefore, in the
[0070]
When the rotation of the
[0071]
When the
[0072]
That is, when the rotation of the
[0073]
After the state shown in FIG. 7 is reached, that is, in the steady rotation state of the
[0074]
As described above, in this embodiment, when the rotation of the
[0075]
When stopping the operation of the
[0076]
When the
[0077]
In the present embodiment, since the pressure-closing portion is composed of the
[0078]
In this embodiment, the
[0079]
In the present embodiment, the
[0080]
As shown in FIG. 2, in the
[0081]
As shown in FIG. 1, the
[0082]
The
[0083]
As shown on the right side in FIG. 2, the
[0084]
In the present embodiment, by using such a
[0085]
In this embodiment, fixing of the fixing
[0086]
In addition, as shown in FIG. 2, in this embodiment, when the
[0087]
Thus, in this embodiment, the bottom part 941 (arc part 931) functions as a displacement amount restricting means for restricting the
[0088]
Further, in the present embodiment, the
[0089]
The constituent material of the
[0090]
Moreover, it is preferable that the
[0091]
The thickness of the
[0092]
In the present embodiment, the use of the
[0093]
Normally, when the pressure closing parts such as the
[0094]
On the other hand, in this embodiment, the area which presses the
[0095]
In the present invention, the
[0096]
The vibrating
[0097]
As shown in FIG. 3, the vibrating
[0098]
Each of the
[0099]
These
[0100]
The reinforcing
[0101]
The reinforcing
[0102]
The
[0103]
A
[0104]
Further, the
[0105]
As shown in FIG. 1, such a vibrating
[0106]
As shown in FIG. 2, a vibrating
[0107]
Unlike the illustrated configuration, the vibrating
[0108]
As described above, the vibrating
[0109]
The vibrating
[0110]
Moreover, in this embodiment, the thickness of the vibrating
[0111]
When the vibrating
[0112]
When the
[0113]
As described above, in this embodiment, the
[0114]
The
[0115]
Further, in the present embodiment, since the in-plane vibration of the vibrating
[0116]
Further, in this embodiment, the direction of the frictional force (pressing force) exerted by the
[0117]
In addition, unlike the case where the vibrating
[0118]
The frequency of the AC voltage applied to the
[0119]
As described above, the vibrating
[0120]
As shown in FIG. 4, when the vibrating
[0121]
By appropriately selecting the frequency of the applied voltage, the shape / size of the vibrating
[0122]
As a result, when the
[0123]
In the present invention, in addition to the advantage that the apparatus can be reduced in size (thinned) and the
[0124]
Further, when the
[0125]
Moreover, in this embodiment, as shown in FIG. 2, there is no part assembled | attached to the
[0126]
In the present embodiment, one vibrating
[0127]
Second Embodiment
FIG. 8 is a cross-sectional side view showing a second embodiment of the tube pump of the present invention, and FIGS. 9 and 10 are respectively for explaining the positional relationship of the pressure closing portion with respect to the rotor and the tube in the tube pump shown in FIG. FIG. In the following description, the upper side in FIG. 8 is referred to as “upper” and the lower side is referred to as “lower”.
[0128]
Hereinafter, the second embodiment of the tube pump of the present invention will be described with reference to this figure, but the description will focus on the differences from the first embodiment, and the description of the same matters will be omitted.
[0129]
The
[0130]
In the present embodiment, three
[0131]
As shown in FIG. 8, the pressure closing part (convex part) 20 is fixedly provided on the
[0132]
On the other hand, the
[0133]
The
[0134]
Similarly, the
[0135]
As shown in FIG. 9, the pressure closing
[0136]
The pressure-closing
[0137]
The pressure closing
[0138]
With such a configuration, the
[0139]
On the other hand, since the outer diameter of the
[0140]
When the
[0141]
When the rotation of the
[0142]
When the
[0143]
When the
[0144]
In the present embodiment, the three
[0145]
In the illustrated configuration, the
[0146]
In the present invention, four or more pressure closing portions may be provided. In that case, it is preferable that these press-close portions are arranged at substantially equal intervals along the circumferential direction of the
[0147]
Further, in the present embodiment, the
[0148]
In the present embodiment, the
[0149]
Moreover, you may reduce the friction of the
[0150]
In the present embodiment, one vibrating
[0151]
<Third Embodiment>
FIG. 11 is a partially cutaway plan view showing a third embodiment of the tube pump of the present invention, FIG. 12 is a sectional side view of the vicinity of the rotor in the tube pump shown in FIG. 11, and FIG. 13 is a tube shown in FIG. FIG. 14 and FIG. 15 are sectional plan views for explaining the positional relationship of the pressure closing part (roller) with respect to the rotor and the tube in the tube pump shown in FIG. 11, respectively. . In the following description, the upper side in FIGS. 12 and 13 is referred to as “upper” and the lower side is referred to as “lower”.
[0152]
Hereinafter, the third embodiment of the tube pump of the present invention will be described with reference to these drawings. However, the difference from the first embodiment will be mainly described, and the description of the same matters will be omitted.
[0153]
The tube pump 1 </ b> C of the present embodiment includes a main body 3 having a mounting
[0154]
As shown in FIGS. 11 and 12, the main body 3 has a substantially plate shape as a whole, and a
[0155]
Further, the main body 3 is formed with a wall portion having inner
[0156]
The main body 3 is formed with linear
[0157]
The
[0158]
As described above, the mounting
[0159]
As shown in FIG. 12, the
[0160]
In such a
[0161]
As shown in FIG. 12, a
[0162]
As for the order of assembly, the
[0163]
From the
[0164]
On the
[0165]
The
[0166]
The
[0167]
The inner
[0168]
The
[0169]
The
[0170]
With such a configuration, the
[0171]
When the tube pump 1C is not in use, as shown in FIG. 14, the
[0172]
When the rotation of the
[0173]
When the
[0174]
In the steady rotation state of the gear rotor 4 (the state after the state shown in FIG. 15), the
[0175]
When the
[0176]
In addition, the
[0177]
Thus, in this embodiment, by providing the
[0178]
Unlike such a configuration, when the
[0179]
In the present embodiment, the driven
[0180]
As shown in FIGS. 11 and 13, the driven
[0181]
In the main body 3, the vibrating
[0182]
The rotational
[0183]
The
[0184]
The
[0185]
By such a rotational
[0186]
In the illustrated configuration, the driven
[0187]
In the present embodiment, by driving the
[0188]
The rotational
[0189]
In the present embodiment, one vibrating
[0190]
<Fourth embodiment>
16 is a plan view showing a tube pump according to a fourth embodiment of the present invention, FIG. 17 is a sectional side view of the vicinity of the rotor in the tube pump shown in FIG. 16, and FIG. 18 is movable in the tube pump shown in FIG. It is sectional drawing of the installation part of a roller. In the following description, the upper side in FIG. 17 is referred to as “upper” and the lower side is referred to as “lower”.
[0191]
Hereinafter, a tube pump according to a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to these drawings. However, the difference from the third embodiment will be mainly described, and description of similar matters will be omitted.
[0192]
The
[0193]
As shown in FIGS. 16 and 17, the main body 7 has a substantially plate shape as a whole, and a
[0194]
Further, a
[0195]
In the
[0196]
The
[0197]
Rotation
[0198]
The
[0199]
The
[0200]
In addition, since the
[0201]
A regulating
[0202]
When the
[0203]
In such a
[0204]
When the rotation of the
[0205]
When the
[0206]
Thereafter, the
[0207]
In the present embodiment, the
[0208]
The main body 7 has a
[0209]
The
[0210]
In the present embodiment, one vibrating
[0211]
As mentioned above, although the tube pump of this invention was demonstrated about the 1st-4th embodiment of illustration, in this invention, arbitrary 2 or more characteristics of the 1st-4th embodiment can also be combined.
[0212]
In the present invention, the inner diameter of the
[0213]
Further, the discharge amount (flow rate) of the tube pump of the present invention is not particularly limited, and can be, for example, about 0.01 to 600 mL / min, but the present invention particularly has a discharge amount of 30 mL / min. It is suitable for a liquid feed pump with a minute amount of less than a minute.
[0214]
Needless to say, the tube pump of the present invention may be one that intermittently feeds liquid (one that temporarily discharges 0). In that case, the value of the discharge amount is This refers to the value when the liquid is being fed (when the rotor is rotating).
[0215]
Further, the present invention is not limited to the illustrated embodiment, and each part constituting the tube pump can be replaced with any structure that can exhibit the same function.
[0216]
For example, in the present invention, the shape and structure of the vibrating body are not limited to the configuration shown in the figure, and may be anything as long as the driven body can be driven. For example, the piezoelectric element may be a single element, may not have a reinforcing plate, or may have a shape in which the width gradually decreases toward a portion in contact with the driven body.
[0217]
Even if the rotor can be rotated in both forward and reverse directions by changing the energization state (vibration mode of the vibrator), etc. (the liquid feeding direction can be switched). Good.
[0218]
In the present invention, it is only necessary that at least one of the plurality of press-closing portions is movable with respect to the rotor. Further, all of the plurality of press-close portions may be movable with respect to the rotor.
[0219]
In addition, the means for restricting (defining) the movement range of the pressure closing portion movable with respect to the rotor is not limited to a groove or window formed in the rotor, and any means may be used. A configuration in which the movement range of the pressure-closure part is constrained by the formed protrusion (convex part) may be employed.
[0220]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the entire tube pump can be reduced in size, in particular, reduced in thickness by rotating the rotor using the vibrating body.
Further, the structure can be simplified, and the manufacturing cost can be reduced.
[0221]
In addition, since at least one of the plurality of press-close portions can be moved with respect to the rotor, it is possible to prevent clogging of the tube when not in use and blockage due to adhesion of the inner wall. Therefore, it is possible to prevent adverse effects such as deterioration of the crushed portion, the discharge amount of the tube pump becoming unstable, or the desired discharge amount cannot be obtained.
[0222]
Further, since a normal motor is not used, there is no electromagnetic noise at all, or even a small amount, so that it is possible to prevent peripheral devices from being affected.
Moreover, the liquid in the tube can be prevented from flowing back unintentionally.
[0223]
Further, when the driven body is integrated or fixed to the rotor, the size and thickness can be further reduced, and an extremely simple structure can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a first embodiment of a tube pump according to the present invention.
FIG. 2 is a sectional side view taken along line XX in FIG.
3 is a perspective view of a vibrating body in the tube pump shown in FIGS. 1 and 2. FIG.
4 is a plan view showing a state where a vibrating body in the tube pump shown in FIGS. 1 and 2 bends and vibrates. FIG.
FIG. 5 is a plan view showing a state in which the convex portion of the vibrating body in the tube pump shown in FIGS. 1 and 2 moves elliptically.
6 is a cross-sectional plan view for explaining the positional relationship of a pressure closing part (ball) in the tube pump shown in FIGS. 1 and 2 with respect to a rotor and a tube. FIG.
7 is a cross-sectional plan view for explaining a positional relationship of a pressure closing part (ball) with respect to a rotor and a tube in the tube pump shown in FIGS. 1 and 2. FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional side view showing a second embodiment of the tube pump of the present invention.
9 is a cross-sectional plan view for explaining the positional relationship of the pressure-closing portion with respect to the rotor and the tube in the tube pump shown in FIG.
10 is a cross-sectional plan view for explaining the positional relationship of the pressure closing portion with respect to the rotor and the tube in the tube pump shown in FIG.
FIG. 11 is a partially cutaway plan view showing a third embodiment of the tube pump of the present invention.
12 is a sectional side view of the vicinity of the rotor in the tube pump shown in FIG.
13 is a developed sectional view of a rotational force transmission mechanism in the tube pump shown in FIG.
14 is a cross-sectional plan view for explaining the positional relationship of the pressure closing portion (roller) with respect to the rotor and the tube in the tube pump shown in FIG.
15 is a cross-sectional plan view for explaining the positional relationship of the pressure closing portion (roller) with respect to the rotor and the tube in the tube pump shown in FIG.
FIG. 16 is a plan view showing a fourth embodiment of the tube pump of the present invention.
17 is a cross-sectional side view of the vicinity of the rotor in the tube pump shown in FIG.
18 is a cross-sectional view of a movable roller installation portion in the tube pump shown in FIG.
[Explanation of symbols]
1A, 1B, 1C, 1D Tube pump
11, 12 Bearing
13 volts
14, 15 balls
16 Thin plate
161 Ring part
162 Fixed part
17 volts
18 Driven object
181 groove
19 Rotational force transmission mechanism
191, 193 Small gear
192 Large gear
20 Pressure closure
21 Pressure closure
211 Pressure closure body
212 protrusion
22 Pressure closure
221 Pressure closure body
222 Protrusions
23, 24 Roller
241 axis of rotation
29 Pressure rotor
291 holes
3 Body
30 Wearing part
31 Rotor shaft
32, 33 Inner peripheral surface
34, 35 Tube mounting groove
36 Driven object rotation axis
37 Gear rotation shaft
4 Gear rotor
41 Rotor body
42 holes
43 Bearing installation part
44 Roller rotating shaft
45 Pressure roller
46 Pressing roller rotating shaft
47 windows
471 Rotary shaft insertion groove
48 windows
481 Rotary shaft insertion groove
482 Rear end face
5 Rotor
51 Rotor body
53 rings
531 Groove
532 inner surface
54 recess
55 Ball movement groove
551 Front end face
552 Rear end face
56, 57 Pressure closing part moving groove
571 Rear end face
58 Border
6 Vibrating body
61, 65 electrodes
62, 64 Piezoelectric element
63 Reinforcing plate
66, 67 Convex
68 arms
681 hole
69 Centerline
7 Body
70 Tube mounting groove
701 bottom
71 Rotor rotation axis
72 Contact part
80 Laura
801 Rotating shaft
81 Laura
811 Rotating shaft
89 Restriction member
891 Regulatory plate
9 Body
91 substrates
92 Rotor rotation axis
93 Tube mounting groove
931 Arc part
932, 933 Straight section
94 Thin plate insertion groove
941 Bottom
95 Vibrating body mounting part
951 Screw hole
100 tubes
101 upstream
102 Downstream part
103 Arc part
Claims (31)
前記本体に対し回転可能に設置されたロータと、
前記ロータの回転により前記ロータの回転軸を中心として公転し、前記チューブの一部を圧閉する複数の圧閉部と、
前記ロータに一体化または固着されている被駆動体と、
前記被駆動体に当接して設けられ、圧電素子を備えた少なくとも1つの振動体とを有し、
前記振動体は、長い方向と短い方向とを有する形状をなし、前記ロータの半径方向から前記被駆動体に当接するように設置され、前記圧電素子に交流電圧を印加することにより振動し、この振動により、前記被駆動体に力を繰り返し加えて前記被駆動体を駆動し、これにより前記ロータを回転させるものであり、複数の前記圧閉部のうちの少なくとも1つは、前記ロータに対し所定の移動範囲で移動可能であることを特徴とするチューブポンプ。A main body having a mounting portion for mounting a tube having elasticity;
A rotor installed rotatably with respect to the main body;
A plurality of pressure-closure portions that revolve around the rotation axis of the rotor by rotation of the rotor, and crush a part of the tube;
A driven body integrated or fixed to the rotor;
Having at least one vibrating body provided in contact with the driven body and provided with a piezoelectric element;
The vibrating body has a shape having a long direction and a short direction, is installed so as to contact the driven body from the radial direction of the rotor, and vibrates by applying an AC voltage to the piezoelectric element. Due to the vibration, a force is repeatedly applied to the driven body to drive the driven body, thereby rotating the rotor, and at least one of the plurality of pressure-closing portions is A tube pump characterized by being movable within a predetermined movement range.
前記移動可能な前記ローラは、前記ロータによって支持されておらず、前記ロータの定常回転状態では、前記加圧ロータと前記押圧部とに当接しつつ回転する請求項9に記載のチューブポンプ。A pressure rotor provided coaxially with the rotor, and a pressing portion provided on the rotor and pressing the movable roller in a rotation direction of the rotor,
The tube pump according to claim 9, wherein the movable roller is not supported by the rotor and rotates while being in contact with the pressure rotor and the pressing portion in a steady rotation state of the rotor.
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