JP3949254B2 - 射出制御方法および電動式射出装置 - Google Patents

射出制御方法および電動式射出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3949254B2
JP3949254B2 JP02460298A JP2460298A JP3949254B2 JP 3949254 B2 JP3949254 B2 JP 3949254B2 JP 02460298 A JP02460298 A JP 02460298A JP 2460298 A JP2460298 A JP 2460298A JP 3949254 B2 JP3949254 B2 JP 3949254B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
speed
screw
link
toggle link
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02460298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11221841A (ja
Inventor
崎 洋 熊
田 滋 藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP02460298A priority Critical patent/JP3949254B2/ja
Publication of JPH11221841A publication Critical patent/JPH11221841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3949254B2 publication Critical patent/JP3949254B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出制御方法および電動式射出装置に係り、特に、トグルリンク機構の機構的制約によらずに、射出工程における射出速度、射出力を調整できるようにする射出制御方法および電動式射出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機に使用される電動式射出装置は、電動機の回転運動をボールネジなどの伝動機構によって、溶融樹脂を金型内に射出するスクリュや射出プランジャの直進運動に変換している。
【0003】
射出成形では、成形する製品や樹脂の種類に応じて、射出速度、射出力、射出量などを適切な値に調整する必要がある。例えば、薄物成形では、樹脂を比較的高い圧力で高い速度で射出し、厚物成形では低い圧力で低速で射出するというようにである。
【0004】
電動機の出力をボールネジ等で直進運動に変換する直動式では、直進運動をそのままスクリュや射出プランジャに伝達しているので、電動機の速度、トルクを制御することで、射出速度や射出力を制御している。したがって、射出速度や射出力の多様な変化のパターンに応じるためには、電動機にはできるだけ大容量のサーボモータが必要とされていた。
【0005】
他方、電動機は定速、定トルクで回転させて、トグル機構やクランクのようなリンク機構を応用して、機械的な手段により射出速度、射出圧力等を一定のパターンで変化させるようにした電動式射出装置がある。このようなリンク機構では、リンクの位置によって速度、力が変化するという特性を利用して、射出工程において射出開始直後には速い射出速度で小さな射出力で射出を開始し、射出工程の進行とともに、射出速度は減速させながら射出完了時に大きな射出力が得られるというように、一定のパターンの射出速度、射出圧力を容易に得ることができる。
【0006】
ただし、リンク機構の場合、射出速度の変化のパターンと得られる射出力は、リンクの腕の長さなどの機械的寸法により一義的に定まり、必要に応じて速度変化のパターンを変えられないという問題がある。このため、射出速度、射出力を調整できるように改良が加えられたこの種の電動式射出機構が提案されており、例えば、特許公報2631576号に開示されているものを挙げることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術において、射出速度、射出力を調整する場合、樹脂の射出量は一定の条件で、射出工程途中の射出速度、射出力を調整できるにとどまり、リンク機構の機械的寸法の制約から自由に射出速度パターン、射出力の設定・調整をすることができない。とりわけ、射出量が異なる成形で射出ストロークが変わった場合に適切な射出速度パターンの設定や射出力の調整が困難であった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解決するもので、射出工程中の射出速度パターンと射出力がリンク機構の機構学的特性により決まってしまう問題を解決し、自由な射出速度パターンの設定および射出力の容易な調整を実現できるようにした射出制御方法および電動式射出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、電動機の回転運動を直進運動に変換するボールネジ機構と、このボールネジ機構と射出プランジャまたはスクリュを連結するトグルリンク機構と、を有する電動式射出装置を用いて前記射出プランジャまたはスクリュを前進させ溶融樹脂を射出する射出方法において、前記トグルリンク機構の一部にリンク長さを可変なリンク部を組み込み、前記ボールネジ機構の直進運動をトグルリンク機構を用いて前記射出プランジャまたはスクリュに伝達し、前記射出プランジャまたはスクリュの射出開始位置に応じて、前記トグルリンク機構の最大射出ストロークにおける最大射出速度を基準にして射出開始時の射出速度を設定し、この射出速度になるように前記電動機の速度を制御し、前記リンク部のリンク長さを調整することにより、射出力を調整することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明は、任意の位置を射出開始位置とする射出開始時の射出速度の設定値は、前記トグルリンク機構の最大射出ストロークにおける最大の射出速度を基準値として、前記基準値に適当な比率を掛けた値に設定することを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、射出量が変わると射出ストロークが変化するが、トグルリンク機構の機構的制約を受けずに射出速度の変化パターンを射出ストロークに合わせて変えることができるので、射出量が少なくても高速な射出充填が可能となる。
【0012】
また、本発明では、前記トグルリンク機構の一部にリンク長さを可変なリンク部を組み込み、リンク長さを調整することにより、射出速度を増減させて必要な射出力を得ることができる。
【0013】
これによれば、金型の構造によって同じ射出ストロークでも射出開始当初からより大きな射出力が必要な場合に、リンク長さを調整することで、必要な射出力を得ることができる。
【0014】
本発明は、電動機の回転運動をボールネジ機構により直進運動に変換して射出プランジャまたはスクリュを前進させ溶融樹脂を射出する射出方法において、前記ボールネジ機構の直進運動をトグルリンク機構を用いて前記射出プランジャまたはスクリュに伝達し、前記トグルリンク機構の機構学的特性によって規定される射出速度の変化パターンとは無関係に、射出速度を位置の関数とする任意のパターンを設定し、前記設定した射出速度パターンにしたがうように前記電動機の速度を制御することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、電動機の回転運動をボールネジ機構により直進運動に変換して射出プランジャまたはスクリュを前進させる射出動作を行う電動式射出装置において、前記ボールネジ機構の直進運動を前記射出プランジャまたはスクリュに伝達するトグルリンク機構を設け、前記トグルリンク機構を構成するリンク部にそのリンク長さを調整する長さ調節装置を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
本発明の好適な実施形態によれば、前記長さ調節装置は、ねじれ方向が左右異なる雄ねじが分断部にそれぞれ形成されたリンク部材と、前記雄ねじにそれぞれ螺合する左右異なる雌ねじが両端部に形成された歯車付きソケットと、前記歯車付きソケットを回転駆動する電動機と、を備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明をスクリュインライン式の射出装置に適用した実施形態による電動式射出装置を示す。
10は、スクリュを示す。このスクリュ10は樹脂の可塑化、計量とともに、射出プランジャとしても働くスクリュである。スクリュ10は、バレル11に回転自在でかつ軸方向に前進後退可能なように挿入されている。バレル11の外周部には、バレル11を加熱するためのヒータ12が設けられている。成形材料の樹脂は、ホッパ13からバレル11内部に投入され、スクリュー10の回転によって可塑化される。
【0018】
14は、スクリュ10の回転駆動部を示す。スクリュ10は、継手15を介して駆動軸16と連結されている。ハウジング17内部には、駆動軸16を回転自在に支持するラジアル軸受18と、射出力の反力を受けるスラスト軸受19が内蔵されている。また、このハウジング17は、ベース20の上面を移動自在に設けられた移動プレート21の前面側に取り付けられている。
【0019】
22は、駆動軸16を駆動する電動機を示す。この電動機22の出力軸には、歯車23が取り付けられ、この歯車23に駆動軸16に設けられている歯車24が噛み合っている。したがって、電動機16の回転動力は、歯車23、24を介して減速されて駆動軸16に伝達されるようになっている。
【0020】
ベース20上ではスクリュ側と反スクリュ側の端には、それぞれフロントプレート25とリアプレート26が固定されている。このフロントプレート25とリアプレート26の間には、移動プレート21の移動を案内するガイドバー27が平行に架け渡されている。
【0021】
トグルリンク機構30は、移動プレート21と、固定プレートとしてのリアプレート26との間を連結するように設けられている。トグルリンク機構30は、リンク31、リンク32からなるトグルリンクと、リンク32のリンク長さを調整する長さ調整装置34とから構成されている。
【0022】
リンク31の一端部は、ピン35を介して移動プレート21の背面部に回動自在に連結され、このリンク31の他端部は、ピン36を介してリンク32の一端部およびボールネジ38の先端部の連結部材37と連結されている。リンク32の他端部は、ピン39を介してリアプレート26の前面部に回動自在に連結されている。
【0023】
トグルリンクを構成するリンク31、32の連結部に接続されている前記ボールネジ38は、電動機40の駆動軸の回転運動を直進運動に変えてトグルリンクに伝達するボールネジ機構46を構成するようになっている。歯車ケース41は、電動機40の回転を減速して伝達する歯車42、43とナット44を収納するケースで、ベース20に対して揺動自在にピン45を介して取り付けられている。ナット44は、ボールネジ38に螺合しており、ボールネジ38を上下方向に前進・後退させる。したがって、電動機40に駆動されて、ボールネジ38が図1において下方に前進すると、リンク31、32からなるトグルリンクが伸びてスクリュを10を前進させる射出動作を行うなうようになっている。他方、ボールネジ38が図1において上方に後退すると、トグルリンクは折れ畳んで計量動作を行うようになっている。電動機40には、サーボモータが用いられ、図示しない数値制御装置によって、所定の射出速度変化パターンに従って射出速度が変化するように、精密な位置、速度のフィードバック制御が行われる。
【0024】
次に、図2は、トグルリンクのリンク長さを調節する長さ調節装置34の構造を示す図である。トグルリンクの一部を構成するリンク32は、リンク部材32a、32bに分断されており、このうちリンク部材32aの分断部には、右ネジの雄ねじ50aが形成され、他方のリンク部材32の分断部には、左ねじの雄ねじ50bが形成されている。これらのリンク部材32a、32bは、ソケット51により連結されるもので、この円筒状のソケット51の両端部の内径部には、それぞれ逆ネジの雌ねじ、すなわち、右ネジの雄ねじ50aが螺合する雌ねじ52a、左ネジの雄ねじ50bが螺合する雌ねじ52bが形成されている。
【0025】
このようなソケット51の外周部には、リングギア53が固定されており、このリングギア53には、電動機56に連結しているピニオン54が噛み合っている。この場合、電動機56により駆動されてソケット51が正転すると、リンク部材32a、32bは、離間する方向に移動しリンク32全体としてのリンク長さが伸び、ソケット51が逆転すると、リンク32全体としての長さが短くなるようになっている。また、リンク長さの伸縮量は、直接または間接的に図示しない検出手段によって検出される。電動機56は、検出量が目標値に一致するように図示されない数値制御装置によって位置制御される。
【0026】
次に、以上のような電動式射出装置により実施する射出制御方法について説明する。
図3は、射出工程におけるスクリュ10の位置と射出速度すなわちスクリュ10の前進速度との関係を示す図である。図4は、図1の電動式射出装置の主要部を模式的に図示した図である。
【0027】
ボールネジ38の直進運動をトグルリンク機構30に伝達してスクリュ10を前進させると、リンク31、32の腕の長さ、トグルリンク機構30を駆動する電動機40の回転数などから決まるトグルリンク機構30の機構学特性は、スクリュ10が前進するにしたがって変化する射出速度Vcの変化を一定のパターンに規定する。図3では、射出終了時のスクリュ10の位置を原点0にとっている。
【0028】
この図3において、曲線60は、電動機40を一定の回転数で回転させ、この射出装置における最大の射出ストロークS1の場合での射出速度Vcの変化パターンを示す。この曲線60のように、射出速度Vcは、射出開始位置x1で最大となり、射出工程の進行とともに減少する。射出工程が終了に近づくと、射出速度Vcは、極く低速になる反面、射出力は急激に増大する。これがトグルリンク機構30の特性である。
【0029】
このような射出速度Vcの変化は、一般的に、溶融樹脂を高速で充填し、確実に充填を完了させる射出工程では好ましい。しかし、溶融樹脂の射出量は、製品によって変わるものである。例えば、射出ストロークがS2であるところの射出量の少ない射出工程では、射出開始位置が、例えばx2に変化しても、トグルリンク機構30の特性から、電動機40の回転数が同じであれば、射出速度Vcの変化は変わらず曲線60のように変化する。ただ、射出開始位置x2における射出速度がVc2に減少する。
【0030】
本来、射出開始位置では高速な射出速度が要求されるところ、このような射出速度の低下は好ましくない。
そこで、射出量の違いから射出開始位置が変わっても、次のようにして、射出速度Vcの変化パターンを曲線62、64のように変えることにより、射出開始位置における高速な射出速度Vc1を確保する。
【0031】
曲線62は、射出開始位置がx2で射出ストロークS2の場合の射出速度変化パターンの例で、曲線64は、射出開始位置がx3で射出ストロークがさらに短いS3になった場合の射出速度変化パターンである。
【0032】
図4のトグルリンク機構30において、
L1 : リンク32の腕の長さ
L2 : リンク31の腕の長さ
α : リンク32とスクリュ10の軸線のなす角
β : リンク31とスクリュ10の軸線のなす角
γ : ボールネジ38と、リンク32の速度vの方向とのなす角
VE : ボールネジ38の前進速度
とすると、
スクリュ10の速度、すなわち、射出速度Vcは、次の式で与えられる。
【0033】
【数1】
Figure 0003949254
射出ストロークがS2として決められると、射出開始位置x2におけるリンク31、32およびボールネジ38の位置は一対一に対応するから、α、β、γの値も定まる。射出開始位置x2での射出速度をVc1にするためのボールネジ38の速度VEは、(1)式から計算することができる。従って、電動機40の速度を図示しない数値制御装置により制御し、この求めた速度でボールネジ38を移動させて射出工程を開始すれば、射出速度Vcの変化は、曲線62のようになる。射出ストロークがS3の場合もまったく同様である。
【0034】
このようにして、射出量の変わった射出工程では、曲線62、64で表される射出速度の変化パターンに従うように射出工程が進行する。このため、トグルリンク機構の機構的制約を受けずに射出速度の変化パターンを射出ストロークに合わせて変えることができるので、射出量が少なくても高速な射出充填が可能となる。
【0035】
なお、以上は、最大ストロークS1における最大射出速度Vc1を基準に、射出ストロークが変わっても同じ射出速度を維持するように射出速度変化パターンを変えた例であるが、最大射出速度Vc1を基準に所定の比率、例えば、95パーセントの射出速度というようなパターンにするようにしてもよい。これは製品によって自由に設定できる。
【0036】
ところで、射出力は、トグルリンク機構30の特性から、図3において、射出速度Vcとは反比例するようにして曲線66のように変化する。一般に、射出成形では、射出開始当初は、金型内に樹脂が未充填のために樹脂流動に対する抵抗が小さいので、射出開始時の射出力は小さく、射出完了時に大きな射出力が要求される。金型の構造によっては、同じ射出ストロークでも射出開始当初からより大きな射出力が必要な場合がある。
このような場合には、トグルリンク機構30のリンク32の長さを変えることにより、次のようにして、必要な射出力を得ることができる。
【0037】
図3において、例えば、射出ストロークがS1の場合を例にすると、66が射出力の変化を示す曲線である。射出開始時の射出力はP1であるとする。そこで、射出力をこれよれも大きくしたい場合には、図2において、長さ調節装置34の電動機56によりソケット51を駆動し、リンク部材32a、32bを所定量だけ互いに接近せしめる。これにより、リンク32全体の長さが短くなる。トグルリンク機構30のリンク32の腕長さが短くなると、機構学的特性が変化し、その速度変化パターンは、例えば、曲線68のようになる。このときの射出力の変化は、曲線70のように変化するため、射出開始時には、P1よりも大きな射出力P2を得ることができる。なお、リンク32の長さを長くすると、逆に射出力を小さくすることができる。
【0038】
次に、図5は、図3とは異なる射出速度変化設定のパターンを示す。
図5(a)は、射出開始後は、最大の射出速度を一定に保って射出工程を進行させ、射出工程が完了に近づくにつれて段階的に射出速度を落としていく射出速度変化パターンの例である。図5(b)は、低速で射出を開始した後、射出速度を上げ、完了に近づくと段階的に射出速度を下げていくパターンの例である。
【0039】
これらの射出速度変化パターンは、トグルリンク機構30の特性とは無関係に予め設定されるもので、射出速度を位置の関数として成形品の形状等、成形条件に応じて設定される。実際の射出工程では、前述の(1)式の関係に基づき、設定された射出速度変化パターンに従って射出速度が変化するように、図示しない数値制御装置は、電動機40の位置制御、速度制御を実行する。
【0040】
以上、本発明について、スクリュインライン式の射出装置に本発明を適用した実施形態を挙げて説明したが、本発明は、スクリュプリプラタイプやプランジャタイプの射出装置のように、射出プランジャの前進により樹脂を射出する射出装置にも適用することができる。この場合には、トグルリンク機構を射出プランジャに連結するようにすればよい。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、射出工程中の射出速度の変化パターンと射出力がリンク機構の機構的制約によって決まってしまう問題を解決し、自由な射出パターンの設定および射出力の容易な調整を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電動式射出装置の一実施形態を示す断面図。
【図2】トグルリンク機構のリンクの長さを調整する調整装置の構成を示す断面図。
【図3】射出工程におけるスクリュの位置と射出速度および射出力の変化を示す図。
【図4】図1の電動式射出装置の要部を模式的に表した図。
【図5】他の実施形態による射出速度の変化の設定パターンを示す図。
【符号の説明】
10 スクリュ
11 バレル
16 駆動軸
21 移動プレート
22 電動機
27 ガイドバー
30 トグルリンク機構
34 長さ調整装置
38 ボールネジ
40 電動機
44 ナット
46 ボールネジ機構
51 ソケット

Claims (5)

  1. 電動機の回転運動を直進運動に変換するボールネジ機構と、このボールネジ機構と射出プランジャまたはスクリュを連結するトグルリンク機構と、を有する電動式射出装置を用いて前記射出プランジャまたはスクリュを前進させ溶融樹脂を射出する射出方法において、
    前記トグルリンク機構の一部にリンク長さを可変なリンク部を組み込み、
    前記ボールネジ機構の直進運動をトグルリンク機構を用いて前記射出プランジャまたはスクリュに伝達し、
    前記射出プランジャまたはスクリュの射出開始位置に応じて、前記トグルリンク機構の最大射出ストロークにおける最大射出速度を基準にして射出開始時の射出速度を設定し、この射出速度になるように前記電動機の速度を制御し、
    前記リンク部のリンク長さを調整することにより、射出力を調整することを特徴とする射出制御方法。
  2. 任意の位置を射出開始位置とする射出開始時の射出速度の設定値は、前記トグルリンク機構の最大射出ストロークにおける最大の射出速度を基準値として、前記基準値に適当な比率を掛けた値に設定することを特徴とする請求項1に記載の射出制御方法。
  3. 電動機の回転運動をボールネジ機構により直進運動に変換して射出プランジャまたはスクリュを前進させる射出動作を行う電動式射出装置において、
    前記ボールネジ機構の直進運動を前記射出プランジャまたはスクリュに伝達するトグルリンク機構を設け、前記トグルリンク機構を構成するリンク部にそのリンク長さを調整する長さ調節装置を設けたことを特徴とする電動式射出装置。
  4. 前記長さ調節装置は、ねじれ方向が左右異なる雄ねじが分断部にそれぞれ形成されたリンク部と、
    前記雄ねじにそれぞれ螺合する左右異なる雌ねじが両端部に形成された歯車付きソケットと、
    前記歯車付きソケットを回転駆動する電動機と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の電動式射出装置。
  5. 前記射出プランジャまたはスクリュの射出開始位置に応じて、前記トグルリンク機構の最大射出ストロークにおける最大射出速度を基準にして射出開始時の射出速度を設定し、この射出速度になるように前記電動機の速度を制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の電動式射出装置。
JP02460298A 1998-02-05 1998-02-05 射出制御方法および電動式射出装置 Expired - Fee Related JP3949254B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02460298A JP3949254B2 (ja) 1998-02-05 1998-02-05 射出制御方法および電動式射出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02460298A JP3949254B2 (ja) 1998-02-05 1998-02-05 射出制御方法および電動式射出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11221841A JPH11221841A (ja) 1999-08-17
JP3949254B2 true JP3949254B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=12142709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02460298A Expired - Fee Related JP3949254B2 (ja) 1998-02-05 1998-02-05 射出制御方法および電動式射出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3949254B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4532777B2 (ja) * 2001-05-10 2010-08-25 東洋機械金属株式会社 トグルリンク式射出成形機構
AT412855B (de) * 2003-06-20 2005-08-25 Engel Austria Gmbh Kniehebelantrieb
JP5063081B2 (ja) * 2006-11-02 2012-10-31 東洋機械金属株式会社 ダイカストマシン
CN102320112A (zh) * 2011-07-13 2012-01-18 北京化工大学 液压肘杆式注射结构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11221841A (ja) 1999-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3822057A (en) Shot volume control for injection molding machine
US6824374B1 (en) Thermoplastic resin injection molding machine
KR101160536B1 (ko) 사출 성형기
EP0723848A1 (en) Injection apparatus for an electric injection molding machine
EP0968808A2 (en) Back pressure control for an injection moulding machine
JP3949254B2 (ja) 射出制御方法および電動式射出装置
CN1141210C (zh) 可减小模制产品重量变化的控制注塑机的方法
JPH1134127A (ja) 射出成形機の射出装置
CA2687276C (en) A method of controlling a screw in a two-stage injection unit and a system for implementing the method
CN1102890C (zh) 注塑机螺杆驱动的控制方法
KR100466521B1 (ko) 성형품의 중량의 편차를 억제할 수 있는 사출성형기의제어방법
JP3792394B2 (ja) 射出装置
US20050214405A1 (en) Injection device in injection molding machine and injection molding machine
JPH0464492B2 (ja)
JPH0430896B2 (ja)
JP3236826B2 (ja) 射出成形機のストローク設定装置
JPH02227230A (ja) 電動駆動射出成形機
JPH0382515A (ja) 射出成形装置および射出成形方法
JP3534990B2 (ja) 射出成形機の制御方法
JP3366042B2 (ja) サーボモータ駆動の射出成形機の射出制御方法およびサーボモータ駆動の射出成形機
JP2868139B2 (ja) 射出成形機の射出制御方法および装置
JP2993102B2 (ja) プランジャー式射出成形機
JPH0623813A (ja) 射出成形機
JP2761442B2 (ja) 射出成形機
JP3535063B2 (ja) 射出成形機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees