JP3948587B2 - Waste incineration treatment system and its treatment equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として水分の多い廃棄物、生ゴミ、厨介、残飯、排水溝内の汚泥、グリースピット廃油、病院、老健施設の感染性廃棄物、使い捨ておむつ等を焼却処理する際にダイオキシンなどの有害物の生成を抑制するようにした廃棄物の焼却処理システムおよびその処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水分の多い生ゴミなどの廃棄物は、一般家庭やレストラン、給食会社、病院などにおいて発生し、一般家庭では1〜2kg/1日からレストランや中小の病院でも100〜200kg/1日程度の生ゴミが発生しており、これらの生ゴミは小型の簡易型焼却炉により、紙、木片、プラスチック包装くずなどと共に焼却処理されている。
【0003】
このような簡易型のゴミ焼却炉は、中空の炉室に投入口、火格子、煙突を付設したもので、投入口から投入された可燃ゴミに火を着火させて燃え上がったところに生ゴミを投入して焼却する方法が一般的であった。
【0004】
このように生ゴミ等の廃棄物は、そのままでは燃え難いので、例えば、特開平8−35627号公報、特開平8−61628公報及び特開平7−280231号公報に開示されるように、焼却炉の内部に鉄製の棚を設けてその上に生ゴミを載せるか、焼却炉の内部に吊された鉄製のカゴに生ゴミを入れ一般ゴミの燃焼熱を利用し乾燥した上で燃焼させる工夫がされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術では、水分を含んだ生ゴミは、焼却炉で燃えやすいゴミを燃やした火力を利用して内部に設けられた鉄製の棚に載置するか、または鉄製のカゴに入れて乾燥することにより燃え易くする方法が採られている。
【0006】
このような従来の方法では、生ゴミが多いレストラン、食材加工工場、給食会社などでは、処理能力の不足から焼却処理ができない問題を有している。
【0007】
また、焼却炉内では使用できないものや、一般家庭(特にマンション、高層住宅や狭い庭の家)レストラン、中小のスペースの余裕のない事業場では従来の方法では自家処理ができないので、公共の業者に委託してゴミ処理を行うのが一般的である。
【0008】
しかしながら、これら公共の業者によるゴミ処理は、焼却施設の能力、回収の困難性からゴミの引き取りも有料化されつつあり、有料業者においても引取料金が上昇するという状況が生じている。
【0009】
しかも、中小規模の廃棄物を扱う焼却場では有害なダイオキシンの発生による操業の停止や、多額費用を掛けて改良工事を行うことが余儀なくされている事情が生じている。
【0010】
一方、1997年における厚生省の調査では、医療法第21条第1項第13号により、20床以上の入院施設のある病院には焼却炉の設置が義務付けられており、該当する病院は全国に9397個所ある。
【0011】
これに該当しない診療所等の医療施設は、89574個所あって、その多くは小型の焼却炉を備えている。
【0012】
これらの施設では、水分の多い廃棄物の占める比率が多いため、従来の焼却炉では焼却温度が上がりにくく、最もダイオキシンが発生し易い300〜500℃の炉内温度で燃焼する時間が大部分を占めている。
【0013】
本発明の目的は、このような問題点を解決するため、水分の多い廃棄物であっても炉内温度を低下させずにダイオキシンの生成を抑制することができ、かつ悪臭や煙の発生を防止することができ、小型且つコンパクト化することにより室内での設置を可能にした廃棄物の焼却処理システムおよびその処理装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の廃棄物の焼却処理システムは、ホッパー内に一時貯留された生ゴミなどの廃棄物を乾燥室内に供給して該廃棄物を前記乾燥室内で後述する燃焼、焼却手段から得られる余熱により攪拌を伴う乾燥を施し、前記乾燥室内より供給された廃棄物を焼却炉内に供給し、該焼却炉内を移動する過程で攪拌しつつ燃焼手段によって燃焼、焼却することを特徴としている。
この特徴によれば、廃棄物収容部屋内に供給される生ゴミなどの廃棄物が、焼却筒内で移動する過程で攪拌しつつ、燃焼、焼却手段から得られる余熱によって自己燃焼する位まで十分に乾燥させたのちに燃焼、焼却されるので、むら無く、燃え残りのない均一な燃焼を行うことができ、また乾燥した廃棄物を連続的に投入することにより、高温領域で燃焼を継続することができるため、炉内温度の低下を防止し安定的にダイオキシンの生成を抑制することができる。
【0015】
本発明の廃棄物の焼却処理システムは、立設した焼却筒の内部を一部に排出口を備えた複数の底板で縦方向に区画して上下に少なくとも2つ以上の乾燥室および燃焼室からなる廃棄物収容部屋を形成し、前記焼却筒上部のホッパー内に貯留される生ゴミなどの廃棄物を前記ホッパー直下の乾燥室内に連続的に所定量供給し、該乾燥室内に供給された廃棄物を移動する過程で攪拌しつつ余熱によって乾燥させたのち、前記乾燥室直下の燃焼室内に受け入れられた廃棄物を攪拌しつつ前記燃焼手段によって燃焼、焼却することを特徴としている。
この特徴によれば、ホッパー内に貯留される廃棄物が立設した焼却筒の乾燥室内に所定量供給され、供給された廃棄物が移動する過程で攪拌しつつ、余熱によって生ゴミなどの廃棄物中の水分を蒸発させて自己燃焼する位まで乾燥されるので、むらなく均一な燃焼を行うことができ、また、乾燥した廃棄物を連続的に所定量供給することにより、高温領域で燃焼を継続することができ、前記廃棄物が攪拌しつつ燃焼手段によって燃焼、焼却されるので、炉内温度の低下が防止され、ダイオキシンの生成を安定的に抑制することができる。
【0016】
本発明の廃棄物の焼却処理システムは、横設した焼却筒の内部を該焼却筒の中心に支持される支持軸により回転駆動される複数の隔壁により半径方向に仕切って複数の廃棄物収容部屋を形成し、前記焼却筒上部のホッパー内に貯留された生ゴミなどの廃棄物を前記焼却筒側壁の廃棄物供給口より前記焼却筒内の廃棄物収容部屋に順次連続的に所定量供給し、廃棄物収容部屋が1回転される過程で廃棄物を攪拌つつ焼却手段によって燃焼、焼却することを特徴としている。
この特徴によれば、横設した焼却筒内に連続的に所定量供給される廃棄物が余熱によって水分が蒸発されて自己燃焼する位まで乾燥されるので、むらなく均一な燃焼を行うことができ、また、乾燥された廃棄物を順次廃棄物収容部屋に連続的に所定量供給することにより、高温領域での燃焼を継続することができ、かつ前記廃棄物収容部屋が1回転される過程で攪拌されつつ燃焼手段によって燃焼、焼却されるので、炉内温度の低下が防止され、ダイオキシンの生成を安定的に抑制することができる。
【0017】
本発明の廃棄物の焼却処理システムは、前記立設した焼却筒の外側に外筒を配置し、前記外筒内部に前記焼却筒の外側との間で形成される円周方向の間隙を2つに区画して一方の区画部屋に前記各乾燥室内のガスを排気し、該ガスを燃焼室に流入して燃焼させた燃焼ガスを他方の区画部屋より誘引ファンを介して排気すれば好適である。
このようにすることにより、誘引ファンによって乾燥室ないし燃焼室に連通する外筒を介して乾燥室から排出される排気ガスが燃焼室を通して排気されるので、廃棄物収容部屋が余熱ばかりか排熱を利用することができるため、炉内温度を高温状態に維持することができ燃焼効率を向上させることができる。
【0018】
本発明の廃棄物の焼却処理システムは、前記焼却筒内に供給された廃棄物の含水率ないし焼却される際の発熱量を監視し、これら含水率ないし発熱量に応じて破砕された廃棄物の供給量を制御すれば好適である。
このようにすることにより、生ゴミなどの廃棄物が燃焼可能な条件で炉内に供給されるので、常に炉内においては最適な燃焼状態を得ることができる。
【0019】
本発明の廃棄物の焼却処理システムは、廃棄物の燃焼状況を監視して焼却温度が設定値を越えた際に定常運転を緊急運転モードに切り換えて前記破砕された廃棄物の送り速度を適切な速度に切り換え制御すると共に、前記焼却筒内に水を放水するようにすれば好適である。
このようにすることにより、廃棄物の燃焼状況が監視されているので、焼却温度が設定値を越えた際に定常運転が緊急運転モードに切り換えられて、焼却炉内を安全な状態に制御することができる。
【0020】
本発明の廃棄物の焼却処理装置は、ホッパー内に一時貯留された生ゴミ等の廃棄物を破砕し、これを脱水したのち焼却処理する廃棄物の焼却処理装置であって、前記焼却処理装置は、立設した焼却筒の内部を一部に排出口を有する複数の底板によって複数段に区画して上下に乾燥室、燃焼室からなる複数の廃棄物収容部屋を形成し、前記焼却筒上方のホッパー出口側に破砕装置を配置して該破砕装置の排出口を前記焼却筒内最上段の廃棄物収容部屋に連通し、前記各底板の中央を貫通して前記焼却筒の中心部で回転駆動される回転軸に前記各部屋内で回転可能な回転翼を固定し、前記乾燥室下段に燃焼装置を備えた燃焼室を形成したことを特徴としている。
この特徴によれば、立設した焼却筒の内部が排出口を有する1枚の底板によって複数段に区画して上下に廃棄物収容部屋がそれぞれ形成されているので、焼却筒をコンパクトに構成することができる。また焼却筒内の各部屋内で回転翼により廃棄物を回転させつつ攪拌させて底板の排出口を介して下段の部屋に順次移動して、乾燥室を通過したのち燃焼室を通過するするようになっているので、むらなく均一な燃焼を行うことができる。
【0021】
本発明の廃棄物の焼却処理装置は、ホッパー内に一時貯留された生ゴミ等の廃棄物を脱水したのち焼却処理する廃棄物の焼却処理装置であって、前記焼却処理装置は、横設した焼却筒の中心部で回転駆動される回転軸の周囲に略均等に配設された複数の隔壁により前記焼却筒内部を半径方向に仕切って複数の廃棄物収容部屋を形成し、前記焼却筒上方のホッパー出口側に定量送り装置を配置し、該定量送り装置を前記焼却筒の一方側部に形成された供給口に連通接続し、前記焼却筒内部に臨んで前記供給口を始点として1回転する後方の回転領域に前記廃棄物収容部屋内の廃棄物を燃焼、焼却する燃焼装置を配置したことを特徴としている。
この特徴によれば、横設した焼却筒の内部が中心軸により回転駆動される複数の隔壁によって半径方向に仕切られて複数の廃棄物収容部屋が形成されているので、焼却筒を小型且つコンパクトな構成にすることができ、廃棄物収容部屋に収容された生ゴミ等の廃棄物が1回転する間に乾燥、焼却されるので、燃焼効率が良く、むらのない均一な燃焼を行うことができる。
【0022】
本発明の廃棄物の焼却処理装置は、前記焼却筒内の燃焼室下段に燃焼装置を備えた2次燃焼室を配置して該2次燃焼室内に多孔性の耐火材を配置し、前記焼却筒の外側に外筒を配置して該外筒内部と前記焼却筒の外側との間で形成される円周方向の間隙を2つに区画して一方の区画部屋を前記各乾燥室及び燃焼室を前記2次燃焼室の導入口と連通すると共に、他方の区画部屋の上方に誘引ファンを設けて前記2次燃焼室の排出口を他方の区画部屋に連通し、前記2次燃焼室上段の燃焼室ならびに各乾燥室から排出されるガスを2次燃焼室内で燃焼させたのち誘引ファンにより外部に排気するように構成すれば好適である。
このようにすることにより、燃焼室ならびに各乾燥室で発生するガスが2次燃焼室内で燃焼されて誘引ファンにより外部に排気されるようになっているので、多孔性の耐火材を用いることにより、その赤熱による輻射熱と多孔性による大きな表面積を利用して排気ガスの酸化分解効果を高く保つことができる。
【0023】
本発明の廃棄物の焼却処理装置は、焼却筒の内部を中心軸により半径方向に仕切る複数の隔壁は、表裏面にはそれぞれ複数の係止片が突設されていれば好適である。
このようにすることにより、隔壁の表裏面に複数の係止片が突設されているので、廃棄物収容部屋内の廃棄物を万遍なく攪拌することができ、燃焼効率を向上させることができる。
【0024】
本発明の廃棄物の焼却処理装置は、前記破砕装置が、回転駆動される2本の平行な回転軸に外周に切れ刃を形成した複数の円板状のカッターを所定間隔離間して対接するカッターの切れ刃の側面が相互に接触するように配置され、前記各回転軸外周のカッター間の間隙に付着した付着物を除去するスクレーパが設けられていれば好適である。
このようにすることにより、生ゴミ中の貝殻、魚の骨、梅干しの種等の硬いものを粉砕できるので、これらを十分に乾燥、焼却することがき、また、回転軸に巻き付いたものはスクレーパによってかきとられるので、破砕装置が閉塞することが無くなる。
【0025】
本発明の廃棄物の焼却処理装置は、 前記係止片が、帯板状に形成されて前記各隔壁の表裏面に半径方向外側端部から前記回転軸側に向けて傾斜し、又は前記回転軸と平行に所定間隔離間して突設配置されていれば好適である。
このようにすることにより、隔壁の回転により傾斜した係止片に係止されている廃棄物は隔壁の回転に伴って回転軸方向にゆっくり移動し、係止片の傾斜角度は上下位置では逆傾斜になるため回転に伴う廃棄物の移動方向が反転するため、廃棄物は回転とともに移動し効率よく燃焼させることができる。
【0026】
本発明の廃棄物の焼却処理装置は、 前記係止片が、帯板状に形成されて少なくとも隣接する隔壁の対向する表面に半径方向外側端部から前記回転軸側に向けて同方向に傾斜し、又は前記回転軸と平行に所定間隔離間して突設配置されていれば好適である。
このようにすることこにより、隣接する隔壁の対向する表面に半径方向外側端部から回転軸側に向けて同方向に傾斜するように所定間隔離間して突設配置されているので、互いに隣接する隔壁内の領域に収容される廃棄物は隔壁の回転に伴って同方向に移動するため効率よく燃焼することができる。
【0027】
本発明の廃棄物の焼却処理装置は、前記焼却筒内の上方に異常高温時に冷却用の水を放水する放水手段を配置すると共に、前記焼却筒の天板に開閉可能な排気用ダンパーが設けられ、該排気用ダンパーが前記焼却筒内の昇圧によって開放されるようになっていれば好適である。
異常高温時に冷却用の水を放水することにより内圧が昇圧した際は、排気用ダンパーが開放するので安全性が確保される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の廃棄物の焼却処理装置の第1実施形態を示す断面図、図2の(a)は本発明の焼却処理装置の第1実施形態に係る破砕装置の平面断面図、(b)は(a)のA−A断面図であり、図3は本発明の焼却処理装置の第1実施形態に係る焼却筒の部分断面斜視図である。
【0029】
最初に図1〜図3に基づいて、廃棄物の焼却処理装置に係る第1実施形態に付き説明する。
【0030】
図1及び図3に示されるように、1は廃棄物の焼却処理装置を示し、この焼却処理装置1は、ホッパー2内に一時貯留された生ゴミ等の廃棄物3を破砕し、これを脱水したのち焼却処理するものであって、立設した縦型で円筒状の焼却筒4内部を一部に排出口5を有する複数の鋼板製の底板6によって複数段に区画して上下に乾燥室7、8,燃焼室9、10及び灰、オキ燃焼室11からなる複数の廃棄物収容部屋が形成される。
【0031】
焼却筒4上方のホッパー2出口側には図示しない制御装置によって回転制御されるモータM1によって回転駆動される回転刃(後述する)によって前記ホッパー2内の生ゴミ等の廃棄物3を破砕する破砕装置12が配置されており、この破砕装置12の排出口13は天板Cの一部に形成された供給口C1を介して焼却筒4内最上段の乾燥室7に連通している。
【0032】
焼却筒4の中心部にはモータM2によって回転駆動される回転軸14a、14bが各廃棄物収容部屋の底板6の中央を貫通して軸支されており、回転軸14a、14bには各収容部屋7、8、9、10及び11内で回転可能な回転翼15、16、17、18が固定されている。
【0033】
乾燥室7、8の下段には、それぞれ燃焼装置としてのガスバーナ19、20を備えた燃焼室9及び2次燃焼室10が配置され、最下段には上段の燃焼室9で焼却された廃棄物3の灰、オキ等を収容する灰、オキ燃焼室11が配置されている。
【0034】
一方、焼却筒4内の燃焼室9下段には互いに相反する側面に導入口28aと排出口28bを設けた2次燃焼室10が配置されており、この2次燃焼室10内には多孔性の耐火材23が積層配置されている。
【0035】
また、焼却筒4の外側には外筒25が配置され、該外筒25内部と焼却筒4の外側との間で形成される円周方向の間隙を区画して2つの区画部屋26a、26bが形成されている。尚、この円周方向の間隙の区画するに際し、区画された片側の部屋をその容積が全体の1/2〜1/4になるように形成する。
【0036】
一方の区画部屋26aは各乾燥室7、8及び燃焼室9側面の各排気口を2次燃焼室10の導入口28aに連通するよう構成されると共に、他方の区画部屋28は、上方に誘引ファン24が設けられて2次燃焼室10の排出口28bが連通するように構成され、燃焼室9ならびに各乾燥室7、8から排出されるガスは2次燃焼室10内に誘引されて燃焼されたのち誘引ファン24より煙突33を介して外部に排気するようになっている。
【0037】
2次燃焼室10下段に配設される灰、オキ燃焼室11は前記2次燃焼室10の上段に配置される燃焼室9と垂直な連通筒30を介して連通するよう構成されている。
【0038】
また、焼却処理装置1を支持する基体B内部には灰受け容器32が引出し自在に収納されており、連通筒30を通して落下した灰、オキが該灰、オキ燃焼室11内で燃焼、焼却されると、回転翼18の回転によって灰受け容器32内に排出されるようになっている。
【0039】
更に、焼却筒4上方の内部には外筒25を貫通して放水手段としての放水器34が回転翼16に干渉しないように臨んでおり、焼却筒4の天板Cには異常過熱時に放水器34からの放水により急激な膨張で昇圧する内部ガスを逃がすためのダンパー35が設けられている。
【0040】
このダンパー35には煙突31が設けられており、この煙突31は誘引ファン24の煙突33の途中に連通接続されている。
【0041】
次に、破砕装置につき図2の(a)、(b)を基に説明する。破砕装置12は、ホッパー2の出口側下枠36内に設けられており、このホッパー2の下枠36内を横切るように並設された2本の回転駆動軸37a、37bにそれぞれキーK1、K2を介して外周に切れ刃38a、39aを形成した複数の円板状のカッター38、39がそれぞれ所定間隔離間して固定されている。
【0042】
これらのカッター38、39は、カッター38、39相互間に間隙が形成され、その間隙にはそれぞれ対向するカッター38、39が挿嵌してカッターの切れ刃側面が相互に接触するようになっている。
【0043】
更に各カッター38、39間に形成される間隙の下方には先端に切れ刃40a、41aが形成されたスクレーパ40、41が支持軸42a、42bを介して取り付けられており、スクレーパ40、41先端の切れ刃40a、41aにより回転駆動軸37a、37bの外周に付着した廃棄物を切れ刃40a、41aによって剥離するよう構成されている。
【0044】
次に、本発明の廃棄物の焼却処理システムの第1実施形態につき説明する。この焼却処理システムは本発明の焼却処理装置の第1実施形態を利用したものである。従って、同一構成部分に係る符号は同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0045】
すなわち、図1に示されるように、本実施形態に係る廃棄物の焼却処理システムに採用される焼却処理装置1の縦型の焼却筒4のホッパー2に水分を多く含んだ生ゴミ等の廃棄物3が投入されて一時貯溜される。
【0046】
ここで、破砕手段である破砕装置12のモータM1が起動されると、ホッパー2内の廃棄物3は破砕装置12に取り込まれて断続的な動きを繰り返しつつ連続的に破砕される。破砕された廃棄物3は破砕装置12の設定された所定回転数により定量的に焼却炉4最上段の廃棄物収容部屋である乾燥室7内に供給される。
【0047】
なお、この破砕装置12のモータM1は回転速度が制御装置によって駆動制御されるようになっており、廃棄物の焼却炉内での燃焼状況を例えば図示しないフレームアイ又は温度センサにより常時監視することにより、炉内の焼却温度が設定値を越えた際に定常運転が緊急運転モードに切り換えられてモータM1は回転速度を適正な回転数又はON/OFFを制御するようになっている。
【0048】
このようにすることにより、焼却筒内が常時監視されているので、焼却温度が設定値を越えた際に定常運転が緊急運転モードに切り換えられて、燃焼室内を安全な状態に保つことができる。
【0049】
次に、この乾燥室7内においては余熱により予め加熱された底板6上に落下した廃棄物3は、回転翼15の回転によって、底板6の排出口5を通して下段の乾燥室8内底板6上に落下する。
【0050】
この下段の乾燥室8内では、上段の乾燥室7と同様に落下した位置から回転翼16によって1回転すると、底板6の排出口5を通して下段の燃焼室9内に落下する。
【0051】
上下2段の乾燥室7、8内に順次落下した廃棄物3は、余熱によって加温された乾燥室7、8内で回転翼15、16によってゆっくり1回転される過程で攪拌されて、廃棄物3内に含有される水分が蒸発され自己燃焼される程度まで乾燥される。
【0052】
燃焼室9内に落下した廃棄物は回転翼17の回転によって攪拌されるつつバーナ19によって容易に燃焼、焼却することができる。
【0053】
このように、焼却筒4内の各部屋7、8、9内で回転翼15、16及び17により廃棄物3を回転させつつ攪拌させて底板6の排出口5を介して下段の部屋に順次落下、移動し、乾燥室7、8を経て燃焼室9を通過するするようになっているので、むらなく均一な燃焼を行うことができる。
【0054】
加えて、生ゴミなどの廃棄物3が燃焼可能な条件で燃焼室9内に供給されるので、常に燃焼室9内では最適な燃焼状態を得ることができる。
【0055】
また、燃焼室9の下段に配置された2次燃焼室10は、上段の燃焼室9及び下段の灰、オキ燃焼室11とは底板6によって隔離されており、2次燃焼室10内がバーナ20によって加熱されると該2次燃焼室10内の多孔性耐火材33が赤熱状態となる。
【0056】
このように、燃焼室9ならびに各乾燥室7、8で発生するガスが2次燃焼室10内で燃焼されて誘引ファン24により外部に排気されるようになっているので、多孔性の耐火材30を用いることにより、その赤熱による輻射熱と多孔性による大きな表面積が利用されて排気ガスの酸化分解効果を高く保つことができる。
【0057】
ここで、誘引ファンが起動されると、外筒内を区画して2次燃焼室10を介して連通する各区画部屋26a、26bが外気に対し負圧状態になるため、各乾燥室7、8及び燃焼室9内のガスが2次燃焼室10内に導入口28aを介して誘引される。
【0058】
このように、内部が負圧状態になるので、焼却筒内に収容される廃棄物から生成する煙ないし臭気等の漏れを防止することができる。
【0059】
さらに、2次燃焼室10内で酸化分解されたガスは、誘引ファン24により排出口28bから吸引されて外筒25内の区画部屋26bを通過し煙突33を介して外部に排気される。
【0060】
このように、焼却筒4内は着脱可能な鋼板製の底板1枚によって仕切られた構成となっているので、焼却装置1を小型のコンパクトな構成とすることができ、設置スペースの狭い場所でも設置が可能となり、また、小型のコンパクトな構成であることから、長時間(例えば1昼夜)停止した状態でスタートしても15分から20分程度の短時間で500℃以上に昇温することができ、一旦燃え始めると600℃〜800℃まで昇温させることができる。
【0061】
また、この昇温によって、既に乾燥した廃棄物を連続的に供給することにより、安定的にダイオキシンの生成が少ない高温領域での燃焼を継続することができる。
【0062】
尚、乾燥室内における、回転翼15、16の数を増加させることもでき、乾燥室内を4〜10区画に分割すれば水分の蒸発が十分に行われない場合でも、回転翼15、16の回転によって廃棄物が底板6の排出口5より大きな団子状の塊となるのを防止することができる。
【0063】
また、底板5上面と回転翼15または16の底辺とによって形成される間隙によって底板5上に堆積される廃棄物の厚さを、内部に突設固定されたナラシ板(図示せず)によって堆積厚さを均一な厚さにすることによって一定の含水率にすることができ、効率よく乾燥することができる。
【0064】
次に、破砕手段の動作について詳説する。この破砕手段としての破砕装置12は、図2の(a)、(b)に示されるように、図1に示されるモータM1が起動されると2本の回転駆動軸37a、37bが予め設定された所定の回転数で互いに反対方向(矢印方向)に同期回転される。
【0065】
これにより回転駆動されるカッター38、39の切れ刃38a、39aによってホッパー内に収容されている廃棄物3がホッパー2の下枠36内の破砕装置12に定量的に送られ、廃棄物内に含まれる貝殻、魚の骨、鳥の骨、梅干しの種などの硬い廃棄物が破砕され、破砕された廃棄物は他の軟らかい廃棄物と共に焼却筒4最上段の乾燥室7内に供給される。
【0066】
ここで、生ゴミなどを含む廃棄物3が破砕装置12を通過する際に、2本の回転駆動軸37a、37bの外周に付着した廃棄物は、2軸の下段にそれそれ配置された一対のスクレーパ40、41の切れ刃40a、41aによって掻き落とされる。
【0067】
このように、生ゴミ中の貝殻、魚の骨、梅干しの種等の硬いものを粉砕できるので、これらを十分に乾燥、焼却することがき、また、回転軸37a、37bに巻き付いたものはスクレーパによってかきとられるので、破砕装置12が閉塞することが無くなる。
【0068】
次に焼却筒内を区画形成して設けられる乾燥室の効果につき、各実験例を図4に対比させて説明する。図4は燃焼室の数に対応して変化する燃焼室内の時系列的温度を示す線図である。
【0069】
図4に示される(1)は実験例1、(2)は実験例2であり(3)は実験例3である。
【0070】
本実験例として供給される生ゴミ等の廃棄物3は、残飯52%、魚の骨など5%、鳥の骨11%、割り箸18%、プラスチック3%、野菜その他11%を組成物とする試料30kgを均一に混合して使用し、定量送りに対する焼却前の乾燥効果につき調べてみた。
【0071】
なお、ここで使用される破砕装置は、定量送り運転として1分間に5秒運転し、55秒停止する断続運転を連続的に継続することによって平均6kg/Hの送り能力が得られるように設定されている。
【0072】
また、ガスバーナとして2800Kcal/Hのプロパンガスバーナを各燃焼室毎に使用した。
【0073】
(1)実験例1では、図1に示される焼却筒4内の乾燥室7、8を区画構成する2枚の底板6を取り外したもので、破砕装置12で破砕された廃棄物3を直接燃焼室9内に供給するようにした。
【0074】
燃焼室9で使用される回転翼17は、回転軸14bに幅50mmの平板2枚を十字型に交叉させて取付けたものが使用されている。
【0075】
上記の破砕装置12の設定された送りで廃棄物を30分間供給した場合では、乾燥が追いつかず、燃え残りが残留して排出口5が閉塞されてしまい燃焼ができなかった。この間の供給量は2.9kg/Hであった。
【0076】
また、破砕装置12により廃棄物を10分間で1kg供給したのち20分間停止し、これを3回繰り返した場合には、1.5時間で3kgの廃棄物をほぼ全量焼却することができた。
【0077】
この実験例2では、灰受け容器32に排出された燃えがらは291g(9.7%)であり、炭化しかかった燃え残りが多く、不十分な燃焼であることが判った。
【0078】
また誘引ファン24から排出される排気は、燃焼にムラがあることに対応して白い煙と、臭気が著しく不良であった。焼却処理量はバーナをONのままで2kg/Hであった。
【0079】
(2)実験例2では、燃焼室9の上方に底板6で区画して乾燥室を設け、焼却の前で乾燥を行なった。この乾燥室では幅7mmの平板2枚を十字型に交叉させた回転翼を回転軸14aに取付けた。
【0080】
この乾燥室に実験例1と同じ設定送り速度で破砕装置12から破砕された廃棄物を供給すると、これが回転翼の回転によって大きな塊りとなり、底板6に形成される1辺が70mmの正三角形排出口5を閉塞してしまう。
【0081】
そこで、回転翼の数を8枚にして破砕装置による供給量を前回の1/2の3kg/Hに低減することで乾燥室1段だけでも廃棄物を処理することができた。
【0082】
乾燥室内に供給口から約100gづつ供給される廃棄物は、回転翼で仕切られる区画に乾燥室内壁に底板の上面7mmの位置に平板状のナラシバーの一端を固定し、回転翼の下面に対し若干の隙間が形成形成されるように前記底板と平行に配置することにより回転翼を回転して廃棄物を攪拌した場合に廃棄物の厚さを乾燥室内底板上の7mmにそろえることができる。
【0083】
回転翼が一周する間に乾燥室内の廃棄物は加熱されて収縮して排出口5より下段の燃焼室9に落下する。この廃棄物をとって含水率を調べると平均69%であり、ホッパーに投入された際の廃棄物の含水率平均は78%であった。
【0084】
(3)実験例3では、乾燥室を2段に区画して実験例2と同じ構造の回転翼を取付け、図1に示される乾燥室と同一構造に構成した。すなわち、最上段の乾燥室7で69%まで低減した廃棄物の含水率は、下段の乾燥室8で平均56%まで低減されており、破砕装置からの供給量を5kg/Hまで増加することができた。
【0085】
上記の各実験例1〜3をまとめたものは、図4の図表にまとめられている。水分の多い生ゴミ等の廃棄物3が乾燥室7内に供給されると、水分蒸発のために急激に温度が低下し、水分が無くなると可燃性ガスが発生するので温度は急上昇する。
【0086】
乾燥室を上下2段に形成すると、十分に乾燥した状態で廃棄物が上段から下段の燃焼室9に供給されるので、温度低下は僅かであり燃焼温度を460℃〜500℃に安定して保持することができる。
【0087】
今回の一連の実験例1〜3では、テストに用いた廃棄物は残飯が多く、包装材、プラスチック製品が少ないため、燃焼温度はそれほど高くなかった。
【0088】
ここで、バーナは380℃以下で点火するような制御としているが、実験例2では、40分後に380℃を越えたが、360℃以下に下がってバーナを再点火したケースが数回あった。
【0089】
実験例3では、30分で380℃を越し、それ以降は全くバーナを使用することがなかった。また、燃えがら(灰)は最も少なく、3.2%であった。
【0090】
このように、図表からも判るように、実験例3では、比較的高い平均温度で燃焼したことが良かったと考えられる。なお、この実験例では、使用される廃棄物は水分の多い生ゴミで、自燃発熱量も少なく、又生ゴミからのダイオキシンの生成はほとんどないので、燃焼温度としてはこれで十分である。
【0091】
プラスチック類が入ると、自燃して温度も上昇し、必要ならば実験例3では380℃でバーナが停止するようにしていたが、この設定温度を上げることによりダイオキシンの生成防止に対応することができる。
【0092】
次に、本発明の廃棄物の焼却処理装置に係る第2実施形態に付き説明する。図5は本発明の廃棄物の焼却処理装置の第2実施形態を示す断面図であり、図6は焼却処理装置の部分斜視図である。尚、前記実施形態に示される構成部分と同一構成部分については、同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0093】
図において、46は廃棄物の焼却処理装置を示し、この焼却処理装置46は、ホッパー2内に一時貯留された生ゴミ等の廃棄物3を破砕し、これを脱水したのち焼却処理するものであって、横設した焼却筒48の中心部で回転駆動される回転軸49の周囲に略均等に配設された例えば鋼板製の網目状に構成された8枚の隔壁(以下火格子50と称する)により焼却筒48内部を半径方向に仕切って8個の廃棄物収容部屋が形成されている。
【0094】
さらに詳しくは、火格子50は、その表裏両面に対し垂直に複数の棒状の係止片51a、51bが突設されており、これら係止片51a、51bは、廃棄物が廃棄物収容部屋内を火格子50の回転と共に移動する際に火格子50が垂直位置を越えると同時に反転動作が開始され、落下する廃棄物を攪拌するようになっている。
【0095】
また、焼却筒48上方のホッパー2出口側には破砕手段12が配置されており、この破砕装置12の下方には焼却筒48の一方側部に形成された供給口52に連通可能な予備乾燥室53が配置されている。
【0096】
図5及び図7に示されるように、予備乾燥室53下方の焼却筒48に形成された供給口52手前には開閉手段である定量送りの回転割り出し可能な4枚羽根のフィーダ54が火格子50の回転外周に外接するように配設されており、このフィーダ54の羽根は、割り出される各火格子50と対応するように所定比率で同期回転可能に構成されている。
【0097】
更に、焼却筒48の供給口52から上方にあって焼却筒48の中心を通る左側の領域は乾燥室として構成されており、また、焼却筒48の中心を通る右側の領域は該焼却筒48内部下方にガスバーナ55の噴出口を臨ませて1次燃焼室として構成されている。
【0098】
燃焼室48の外側には外筒58が配置され、該外筒58内部と焼却筒48の外側との間で形成される円周方向の間隙を隔壁64a、64b、64cにより区画して3つの区画部屋60、61および62が形成されている。
【0099】
燃焼室48外周の上方側壁には1次燃焼排気ダクトとして構成される区画部屋62に連通する排気口65が開設されており、この1次燃焼排気ダクト62は隔壁64c(図6参照)の片側端部に開設された連通口66を介して後述する下方の2次燃焼排気ダクトが構成される区画部屋61に連通している。
【0100】
更にこの2次燃焼室61は、前記連通口66とは燃焼室48の長手方向反対側端部に開設されている図示しない連通口を介して図5に示される右側の2次燃焼排気ダクト60に連通している。
【0101】
すなわち、前述した2次燃焼室61の両側に配置される1次燃焼排気ダクト62及び2次燃焼排気ダクト60のうち、右側の2次燃焼排気ダクト60の手前側端面に誘引ファン24が接続されている。
【0102】
焼却筒48の一方側部に形成された供給口52の下方には排出口67が設けられており、この排出口67の下方には灰受け容器68が引出し自在に収容されている。
【0103】
次に、廃棄物の焼却処理システムの第2実施形態につき説明する。尚、前記実施形態で説明した構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0104】
図7は焼却装置によって廃棄物が焼却処理される過程を示す説明断面図である。図5及び図7に示されるように、ホッパー2には平均含水率78%の生ゴミ等の廃棄物35kgがホッパー2内に投入され、この廃棄物3が破砕装置12によって破砕されると、その直下の予備乾燥室53内に一時貯留される。
【0105】
この予備乾燥室53では、貯留されている廃棄物が余熱によって若干乾燥された状態となり、この廃棄物はフィーダ54によって所定量の廃棄物が供給口52を介して焼却筒48内を8分割したうちの1つであるC−1領域の廃棄物収容室に供給される。
【0106】
この予備乾燥室53は外周が密閉されているため、廃棄物から生成される悪臭は遮断することができる。
【0107】
尚、火格子50の回転外周に外接配置されたフィーダ54を、各羽根の外側が火格子50の内側に臨むように配置構成することもできる。
【0108】
このように構成することにより、フィーダの各羽根は、回転割り出しされる火格子50にそれぞれ係止して回転割り出されるので、フィーダを火格子50に同期駆動するための伝達手段を廃止することができる。
【0109】
廃棄物が廃棄物収容室に供給されたところで、図示しないモータの回転により廃棄物は火格子50に載せられてゆっくり回転する過程で下方からの熱風により乾燥され、含水率も40%以下に低下して燃えやすい部分は自燃し始め、ここで蒸発された水蒸気は焼却筒8上方の排気口65を介して1次燃焼排気ダクト62内に誘引される。
【0110】
領域C−4〜C−7は1次燃焼室が構成される領域であって、この領域では廃棄物収容室内の廃棄物は火格子50の回転で垂直位置から反転されてこの傾斜によって火格子5の上を滑落するが、この際に係止片51bにより係止されて、落下速度が緩くなり、この係止片51bに当接しつつ、廃棄物の塊をほぐしたり、反転させたりすることにより、バーナ55の火焔によって廃棄物の大部分は燃焼してしまう。
【0111】
次にC−8の領域には、灰、オキの排出口67が設けられており、この排出口67には灰落としの図示しない固定火格子により灰を分離して下の灰受け容器内に落下させる。
【0112】
また、排気口65から排出されたガスは外筒58内の1次燃焼排気ダクト62内に誘引されて、2次燃焼室61に流入し、この2次燃焼室61で燃焼されたガスは次の2次燃焼排気ダクト60に誘引され、この2次燃焼排気ダクト60内の燃焼ガスは誘引ファン24により誘引され煙突を通して外部に排気される。
【0113】
上記の焼却処理システムを構成する焼却装置で5時間、処理されたデータは、表1に示される通りである。
【0114】
【表1】
これは3回繰り返した場合のデータであり、何れも室温からのスタートである。なお、1次燃焼バーナ55は500℃以上でOFFとなり、480℃以下でONとなる。また、2次燃焼バーナ56は400℃以上でOFFとなり、380℃でONとなる。どちらのバーナも2時間以降は設定以上の温度になり、OFFのままであった。
【0115】
定量送り装置は1回転すると、約1kgの破砕生ゴミを送り込む。1区画に1kgづつ載せるようにタイマーを設定し、定量送り装置を動作させるようにした。
【0116】
1区画への供給量を1kgづつとすると8kgとなり、毎時6kg処理するには0.75回転/Hとなり、80分で1回転すれば6kg/Hが処理される。
【0117】
また、乾燥領域C−1〜C−3の3区分の移動は30分となり、1区分の移動は10分となる。火格子50の回転速度は、8分間で1回転すると、1分間で1区分で回転する。
【0118】
すなわち、火格子50は9分間停止、1分間回転で計10分のON、OFF動作で良く、9分間停止の間に定量送り装置が1回転/分作動すると1kgの粉砕生ゴミが送り込まれることとなる。5時間処理して生じる燃えがら(灰)は4.6%〜6.2%であった。
【0119】
さらに、廃棄物が投入されてから乾燥領域C−1〜C−3の3区画を移動するのに30分間かかり、部分的に着火、自己燃焼が始まる含水率は40%に到達することができた。
【0120】
2時間後には、自燃が盛んになり、1次焼却領域C−5の領域では500℃を越し、4時間以降では650℃前後で安定した燃焼が継続し、誘引ファン24によって排出される2次焼却後の排気は、90〜100℃で白煙、臭いともなく、良好であった。
【0121】
また、この廃棄物の焼却装置は、幅60cm、高さ110cmの家庭用冷蔵庫程度の大きさにおさまり、ガス使用量、臭い等の点から調理器具オーブンと同様に扱うことが出来る。
【0122】
このように、上記からも判るように、本実施形態に係る廃棄物の焼却処理システムでは、横設した焼却筒48内に連続的に定量供給される廃棄物3が余熱によって水分が蒸発されて自己燃焼する位まで乾燥されるので、むらなく均一な燃焼を行うことができ、また、乾燥された廃棄物3を順次割出される廃棄物収容部屋に連続的に定量供給することにより、高温領域での燃焼を継続することができ、かつ廃棄物収容部屋が1回転される過程で攪拌されつつ各バーナ55、56によって燃焼、焼却されるので、炉内温度の低下が防止され、ダイオキシンの生成を安定的に抑制することができる。
【0123】
また、横設した焼却筒48の内部が中心軸49により回転駆動される複数の隔壁50によって半径方向に仕切られて複数の廃棄物収容部屋が形成されているので、焼却筒48を小型且つコンパクトな構成にすることができ、廃棄物収容部屋に収容された生ゴミ等の廃棄物3が1回転する間に乾燥、焼却されるので、燃焼効率が良く、むらのない均一な燃焼を行うことができる。
【0124】
さらに、隔壁50の表裏面には複数の係止片51a、51bが突設されているので、廃棄物収容部屋内の廃棄物を万遍なく攪拌することができ、燃焼効率を向上させることができる。
【0125】
また、焼却筒48が1回転する間に内部に収容されている破棄物は、燃焼、焼却されて、焼却された廃棄物は排出口67から排出されるが、排出口67に図示しない所定大きさの網目状フィルタを設けておけば、この網目より大きな灰、オキはそのまま回転が継続されることになり、この残留物の余熱によって、焼却筒48の供給口52から新たに供給される生ゴミを含む廃棄物の乾燥を助長させることができる。
【0126】
次に、廃棄物焼却処理装置に係る第2実施形態としての横設焼却筒48内を区画する隔壁に取り付けられる係止片の変形例につき説明する。
【0127】
図8は焼却筒内を区画する隔壁に別の形態の係止片を取り付けた状態を示す部分断面斜視図である。57a、57bは係止片を示し、これら係止片57a、57bは、所定板圧の帯板状に形成されており、火格子となる網目状の隔壁50の表裏面に半径方向外側端部から回転軸49側に対し水平又は傾斜するように所定間隔離間して突設配置されている。ここでは、傾斜状態で取り付けられた係止57a、57bにつき説明する。
【0128】
更に、これら係止片57a、57bは、少なくとも隣接する隔壁50の対向する表面に半径方向外側端部から回転軸49側に対し水平又は同方向に傾斜するように所定間隔離間して突設配置されている。
【0129】
このように構成された別形態の係止片によれば、例えば図5及び図7に示される供給口52から焼却筒48内を8枚の隔壁50により略均等に分割したうちの1つであるC−1領域の廃棄物収容室に廃棄物3が供給される。
【0130】
そこで、隔壁50がゆっくり回転されると、区画された廃棄物収容室内の廃棄物3はこの回転によりC−1領域からC−3に移動して、隔壁50が回転によって垂直状態になると隔壁50に載置されて上方に移動した廃棄物は隔壁の表側に設けられた係止片57bの傾斜面に沿って回転軸49側に向けて軸方向に移動する。
【0131】
更に隔壁50が垂直位置から時計回りに回転してC−4からC−5に移動すると、隔壁50は水平な姿勢となり、隔壁50上の廃棄物は焼却室内のバーナ55の火焔によって焼却されつつ移動する過程で網目を通過した燃えがらは下方の廃棄物収容室に落下する。
【0132】
次に、隔壁50が水平状態から更に下方に回転して、C−6からC−8まで移動すると、内部の廃棄物は隔壁裏面側の係止片57aに係止されて回転軸49とは反対側の隔壁50外周側に向けて軸方向に移動する。
【0133】
このように、焼却筒48の回転に伴って各廃棄物収容室内に収容される廃棄物は、各係止片57a、57bの傾斜に沿って軸方向に方向を変えながら移動しつつ係止片を乗り越えて落下し、好適に攪拌されるので焼却筒48の回転とともに移動し効率よく燃焼させることができる。
【0134】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0135】
(a)請求項1の発明によれば、廃棄物収容部屋内に供給される生ゴミなどの廃棄物が、焼却筒内で移動する過程で攪拌しつつ、燃焼、焼却手段から得られる余熱によって自己燃焼する位まで十分に乾燥させたのちに燃焼、焼却されるので、むら無く、燃え残りのない均一な燃焼を行うことができ、また乾燥した廃棄物を連続的に投入することにより、高温領域で燃焼を継続することができるため、炉内温度の低下を防止し安定的にダイオキシンの生成を抑制することができる。
【0136】
(b)請求項2の発明によれば、ホッパー内に貯留される廃棄物が立設した焼却筒の乾燥室内に所定量供給され、供給された廃棄物が移動する過程で攪拌しつつ、余熱によって生ゴミなどの廃棄物中の水分を蒸発させて自己燃焼する位まで乾燥されるので、むらなく均一な燃焼を行うことができ、また、乾燥した廃棄物を連続的に所定量供給することにより、高温領域で燃焼を継続することができ、前記廃棄物が攪拌しつつ燃焼手段によって燃焼、焼却されるので、炉内温度の低下が防止され、ダイオキシンの生成を安定的に抑制することができる。
【0137】
(c)請求項3の発明によれば、横設した焼却筒内に連続的に所定量供給される廃棄物が余熱によって水分が蒸発されて自己燃焼する位まで乾燥されるので、むらなく均一な燃焼を行うことができ、また、乾燥された廃棄物を順次廃棄物収容部屋に連続的に所定量供給することにより、高温領域での燃焼を継続することができ、かつ前記廃棄物収容部屋が1回転される過程で攪拌されつつ燃焼手段によって燃焼、焼却されるので、炉内温度の低下が防止され、ダイオキシンの生成を安定的に抑制することができる。
【0138】
(d)請求項4の発明によれば、誘引ファンによって乾燥室ないし燃焼室に連通する外筒を介して乾燥室から排出される排気ガスが燃焼室を通して排気されるので、廃棄物収容部屋が余熱ばかりか排熱を利用することができるため、炉内温度を高温状態に維持することができ燃焼効率を向上させることができる。
【0139】
(e)請求項5の発明によれば、生ゴミなどの廃棄物が燃焼可能な条件で炉内に供給されるので、常に炉内においては最適な燃焼状態を得ることができる。
【0140】
(f)請求項6の発明によれば、廃棄物の燃焼状況が監視されているので、焼却温度が設定値を越えた際に定常運転が緊急運転モードに切り換えられて、焼却炉内を安全な状態に制御することができる。
【0141】
(g)請求項7の発明によれば、立設した焼却筒の内部が排出口を有する1枚の底板によって複数段に区画して上下に廃棄物収容部屋がそれぞれ形成されているので、焼却筒をコンパクトに構成することができる。また焼却筒内の各部屋内で回転翼により廃棄物を回転させつつ攪拌させて底板の排出口を介して下段の部屋に順次移動して、乾燥室を通過したのち燃焼室を通過するするようになっているので、むらなく均一な燃焼を行うことができる。
【0142】
(h)請求項8の発明によれば、横設した焼却筒の内部が中心軸により回転駆動される複数の隔壁によって半径方向に仕切られて複数の廃棄物収容部屋が形成されているので、焼却筒を小型且つコンパクトな構成にすることができ、廃棄物収容部屋に収容された生ゴミ等の廃棄物が1回転する間に乾燥、焼却されるので、燃焼効率が良く、むらのない均一な燃焼を行うことができる。
【0143】
(i)請求項9の発明によれば、燃焼室ならびに各乾燥室で発生するガスが2次燃焼室内で燃焼されて誘引ファンにより外部に排気されるようになっているので、多孔性の耐火材を用いることにより、その赤熱による輻射熱と多孔性による大きな表面積を利用して排気ガスの酸化分解効果を高く保つことができる。
【0144】
(j)請求項10の発明によれば、隔壁の表裏面に複数の係止片が突設されているので、廃棄物収容部屋内の廃棄物を万遍なく攪拌することができ、燃焼効率を向上させることができる。
【0145】
(k)請求項11の発明によれば、隔壁の回転により傾斜した係止片に係止されている廃棄物は隔壁の回転に伴って回転軸方向にゆっくり移動し、係止片の傾斜角度は上下位置では逆傾斜になるため回転に伴う廃棄物の移動方向が反転するため、廃棄物は回転とともに移動し効率よく燃焼させることができる。
【0146】
(l)請求項12の発明によれば、隣接する隔壁の対向する表面に半径方向外側端部から回転軸側に向けて同方向に傾斜するように所定間隔離間して突設配置されているので、互いに隣接する隔壁内の領域に収容される廃棄物は隔壁の回転に伴って同方向に移動するため効率よく燃焼することができる。
【0147】
(m)請求項13の発明によれば、生ゴミ中の貝殻、魚の骨、梅干しの種等の硬いものを粉砕できるので、これらを十分に乾燥、焼却することがき、また、回転軸に巻き付いたものはスクレーパによってかきとられるので、破砕装置が閉塞することが無くなる。
【0148】
(n)請求項14の発明によれば、異常高温時に冷却用の水を放水することにより内圧が昇圧した際は、排気用ダンパーが開放するので安全性が確保される。
【0149】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物の焼却処理装置の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】(a)は本発明の焼却処理装置の第1実施形態に係る破砕装置の平面断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図3】本発明の焼却処理装置の第1実施形態に係る焼却筒の部分断面斜視図である。
【図4】(1)は実験例1、(2)は実験例2であり(3)は実験例3である。
【図5】本発明の廃棄物の焼却処理装置の第2実施形態を示す断面図である。
【図6】焼却処理装置の部分斜視図である。
【図7】焼却装置によって廃棄物が焼却処理される過程を示す説明断面図である。
【図8】焼却筒内を区画する隔壁に別の形態の係止片を取り付けた状態を示す部分断面斜視図である。
【符号の説明】
1 廃棄物の焼却処理装置
2 ホッパー
3 廃棄物
4 焼却筒
5 排出口
6 底板
7、8 乾燥室(廃棄物収容部屋)
9 燃焼室
10 2次燃焼室(廃棄物収容部屋)
11 灰、オキ燃焼室(廃棄物収容部屋)
12 破砕装置
13 排出口
14a、14b 回転軸
15、16 回転翼
17、18 回転翼
19、20 ガスバーナ
24 誘引ファン
25 外筒
26a、26b 区画部屋
28 区画部屋
28a 導入口
28b 排出口
30 連通筒
32 灰受け容器
33 煙突
34 放水器
35 ダンパー
36 下枠
37a、37b 回転駆動軸
38、39 カッター
38a、39a 切れ刃
40、41 スクレーパ
40a、41a 切れ刃
46 廃棄物の焼却処理装置
48 焼却筒
49 回転軸
50 火格子(隔壁)
51a、51b 係止片
52 供給口
53 予備乾燥室
54 フィーダ
55、56 ガスバーナ
57a、57b 係止片
58 外筒
60 2次燃焼排気ダクト(区画部屋)
61 2次燃焼室(区画部屋)
62 1次燃焼排気ダクト(区画部屋)
64a、64b 隔壁
64c 隔壁
65 排気口
66 連通口
67 排出口
68 灰受け容器
C 天板
C1 供給口
M1、M2 モータ
K1、K2 キー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention mainly uses dioxins when incinerating waste, garbage, rice cake, leftovers, sludge in drains, grease pit waste oil, infectious waste in hospitals and health facilities, disposable diapers, etc. TECHNICAL FIELD The present invention relates to a waste incineration processing system and a processing apparatus for suppressing the generation of harmful substances.
[0002]
[Prior art]
Wastes such as raw garbage with a lot of moisture are generated in ordinary households, restaurants, school lunch companies, hospitals, etc., and from 1 to 2 kg / day in ordinary households to 100 to 200 kg / day in restaurants and small and medium-sized hospitals. Garbage is generated, and these raw garbage are incinerated together with paper, wood chips, plastic packaging scraps, etc. by a small simple incinerator.
[0003]
Such a simple type garbage incinerator has a hollow furnace chamber with an inlet, grate, and chimney. The combustible garbage thrown in from the inlet is ignited and burned. The method of injecting and incinerating was common.
[0004]
In this way, wastes such as garbage are difficult to burn as they are, so that, for example, as disclosed in JP-A-8-35627, JP-A-8-61628 and JP-A-7-280231, an incinerator is used. The idea is to install an iron shelf inside and place garbage on it, or put it in an iron basket suspended inside the incinerator and dry it using the heat of combustion of general garbage to burn it Has been.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In such a conventional technique, raw garbage containing moisture is placed on an iron shelf provided in the interior using the thermal power of burning flammable garbage in an incinerator, or put in an iron basket. The method of making it easy to burn by drying is taken.
[0006]
In such a conventional method, a restaurant, a food processing factory, a catering company, etc. with a lot of garbage have a problem that incineration processing cannot be performed due to insufficient processing capacity.
[0007]
In addition, because it cannot be used in an incinerator, in ordinary households (especially condominiums, high-rise houses or narrow garden houses), restaurants, or small business spaces that do not have room for small and medium spaces, conventional methods cannot be used for self-treatment. It is common to dispose of waste by outsourcing.
[0008]
However, garbage disposal by these public contractors is becoming charged for garbage collection due to the capacity of incineration facilities and the difficulty of collection, and there is a situation in which the collection fee increases even for fee-based contractors.
[0009]
Moreover, incinerators that handle small and medium-sized wastes have been forced to stop operations due to the generation of harmful dioxins or to carry out improvement work at a high cost.
[0010]
On the other hand, according to a survey conducted by the Ministry of Health and Welfare in 1997, according to Article 21,
[0011]
There are 89574 medical facilities such as clinics not corresponding to this, and many of them are equipped with small incinerators.
[0012]
In these facilities, because the ratio of waste with much moisture is large, the incineration temperature is difficult to increase in conventional incinerators, and most of the time for burning at the in-furnace temperature of 300 to 500 ° C. where dioxins are most likely to be generated. is occupying.
[0013]
In order to solve such problems, the object of the present invention is to suppress the generation of dioxins without reducing the furnace temperature, even if the waste is rich in moisture, and to prevent the generation of malodor and smoke. It is an object of the present invention to provide a waste incineration treatment system and a treatment apparatus thereof that can be prevented and can be installed indoors by making it compact and compact.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The waste incineration processing system of the present invention supplies waste such as raw garbage temporarily stored in a hopper into a drying chamber, and the waste is generated by residual heat obtained from combustion and incineration means described later in the drying chamber. It is characterized by performing drying with stirring, supplying waste supplied from the drying chamber into an incinerator, and burning and incineration by a combustion means while stirring in the process of moving through the incinerator.
According to this feature, waste such as raw garbage supplied into the waste storage room is sufficiently stirred to stir in the course of movement in the incineration cylinder and burned by the residual heat obtained from the incineration means. After being dried, it is burned and incinerated, so it is possible to perform uniform combustion without unevenness and non-burning, and by continuing to throw in dried waste, combustion continues at high temperatures. Therefore, it is possible to prevent a decrease in the furnace temperature and stably suppress the production of dioxins.
[0015]
The incineration processing system for waste according to the present invention includes a plurality of bottom plates each having a discharge port and a plurality of bottom plates each having a discharge port and a vertical portion, and at least two or more drying chambers and combustion chambers. A waste storage chamber is formed, and waste such as garbage stored in the hopper above the incineration cylinder is continuously supplied in a predetermined amount into the drying chamber immediately below the hopper, and the waste supplied into the drying chamber It is characterized in that the waste received in the combustion chamber directly under the drying chamber is burned and incinerated by the combustion means while stirring while being stirred in the process of moving the object.
According to this feature, a predetermined amount of waste stored in the hopper is supplied into the drying chamber of the incineration cylinder set up, and while the supplied waste is moving, the waste heat and the like are discarded by remaining heat. Since it dries to the point where it self-combusts by evaporating the moisture in the material, it can evenly burn evenly, and it burns in a high temperature region by supplying a predetermined amount of dry waste continuously. Since the waste is combusted and incinerated by the combustion means while stirring, the temperature in the furnace is prevented from being lowered, and the production of dioxins can be stably suppressed.
[0016]
The incineration processing system for waste according to the present invention includes a plurality of waste storage chambers in which a horizontal incineration cylinder is radially partitioned by a plurality of partition walls that are rotationally driven by a support shaft supported at the center of the incineration cylinder. A predetermined amount of waste such as garbage stored in the hopper at the top of the incineration cylinder is sequentially and continuously supplied from the waste supply port on the side wall of the incineration cylinder to the waste storage chamber in the incineration cylinder. The waste storage chamber is burned and incinerated by the incineration means while stirring the waste in the course of one rotation.
According to this feature, the waste that is continuously supplied in a predetermined amount in the horizontal incineration cylinder is dried to the extent that moisture is evaporated by the residual heat and self-combustes, so that uniform combustion can be performed evenly. In addition, by sequentially supplying a predetermined amount of the dried waste to the waste storage chamber, combustion in the high temperature region can be continued and the waste storage chamber is rotated once. Since the combustion is performed and incinerated by the combustion means while being stirred, the decrease in the furnace temperature is prevented, and the production of dioxins can be stably suppressed.
[0017]
In the waste incineration processing system of the present invention, an outer cylinder is disposed outside the standing incineration cylinder, and a circumferential gap formed between the outer cylinder and the outer side of the incineration cylinder is 2 in the outer cylinder. It is preferable that the gas in each of the drying chambers is exhausted into one compartment, and the combustion gas that has flowed into the combustion chamber and combusted is exhausted from the other compartment through an induction fan. is there.
By doing so, exhaust gas exhausted from the drying chamber is exhausted through the combustion chamber through the outer cylinder communicating with the drying chamber or combustion chamber by the induction fan, so that the waste storage chamber not only has residual heat but also exhaust heat. Therefore, the furnace temperature can be maintained at a high temperature, and the combustion efficiency can be improved.
[0018]
The waste incineration processing system of the present invention monitors the moisture content of the waste supplied into the incineration cylinder or the calorific value at the time of incineration, and is crushed waste according to the moisture content or calorific value. It is preferable to control the supply amount.
By doing in this way, since wastes, such as garbage, are supplied in a furnace on the conditions which can burn, the optimal combustion state can always be obtained in a furnace.
[0019]
The waste incineration treatment system of the present invention monitors the state of combustion of waste and switches the steady operation to the emergency operation mode when the incineration temperature exceeds a set value, thereby appropriately adjusting the feed rate of the crushed waste. It is preferable to control the switching to a proper speed and to discharge water into the incineration cylinder.
By doing this, the combustion status of the waste is monitored, so when the incineration temperature exceeds the set value, the steady operation is switched to the emergency operation mode, and the inside of the incinerator is controlled to a safe state. be able to.
[0020]
The waste incineration processing apparatus of the present invention is a waste incineration processing apparatus for crushing waste such as raw garbage temporarily stored in a hopper, dehydrating it, and then subjecting it to incineration, wherein the incineration processing apparatus Is divided into a plurality of stages by a plurality of bottom plates each having a discharge port, and a plurality of waste storage chambers including a drying chamber and a combustion chamber are formed above and below the incineration cylinder. A crushing device is disposed on the hopper outlet side of the crushing device, and the discharge port of the crushing device is communicated with the uppermost waste storage chamber in the incineration cylinder, passing through the center of each bottom plate and rotating at the center of the incineration cylinder A rotating blade that is rotatable in each chamber is fixed to a driven rotating shaft, and a combustion chamber having a combustion device is formed in the lower stage of the drying chamber.
According to this feature, since the inside of the standing incineration cylinder is partitioned into a plurality of stages by a single bottom plate having a discharge port, waste storage chambers are formed vertically, so that the incineration cylinder is compactly configured. be able to. Also, in each chamber in the incineration cylinder, the waste is rotated while being rotated by a rotary blade and sequentially moved to the lower chamber through the bottom plate discharge port so that it passes through the combustion chamber after passing through the drying chamber. Therefore, uniform combustion can be performed evenly.
[0021]
The waste incineration processing apparatus of the present invention is a waste incineration processing apparatus that performs incineration processing after dewatering waste such as garbage that is temporarily stored in a hopper, and the incineration processing apparatus is installed horizontally. A plurality of waste storage chambers are formed by partitioning the inside of the incineration cylinder in a radial direction by a plurality of partition walls arranged substantially uniformly around a rotation shaft that is driven to rotate at the center of the incineration cylinder, and above the incineration cylinder A fixed amount feeder is arranged on the hopper outlet side of the hopper, and the fixed amount feeder is connected to a supply port formed on one side of the incineration cylinder, and faces the inside of the incineration cylinder and makes one rotation starting from the supply port. A combustion device for combusting and incinerating waste in the waste storage room is arranged in a rear rotation region.
According to this feature, a plurality of waste storage chambers are formed by partitioning the inside of the horizontally installed incineration cylinders in a radial direction by a plurality of partition walls that are rotationally driven by the central axis, so that the incineration cylinders are small and compact. Since the waste such as raw garbage stored in the waste storage room is dried and incinerated during one rotation, the combustion efficiency is good and the uniform combustion without unevenness can be performed. it can.
[0022]
The incineration apparatus for waste according to the present invention includes a secondary combustion chamber provided with a combustion device at a lower stage of the combustion chamber in the incineration cylinder, a porous refractory material disposed in the secondary combustion chamber, and the incineration An outer cylinder is arranged outside the cylinder, and a circumferential gap formed between the inside of the outer cylinder and the outside of the incineration cylinder is divided into two, and one of the compartments is divided into the drying chamber and the combustion chamber. A chamber is communicated with the inlet of the secondary combustion chamber, an induction fan is provided above the other compartment, and the outlet of the secondary combustion chamber is communicated with the other compartment. It is preferable that the gas discharged from each of the combustion chambers and the drying chambers is combusted in the secondary combustion chamber and then exhausted to the outside by an induction fan.
By doing so, the gas generated in the combustion chamber and each drying chamber is combusted in the secondary combustion chamber and exhausted to the outside by the induction fan. Therefore, by using a porous refractory material, The oxidative decomposition effect of the exhaust gas can be kept high by utilizing the radiant heat due to the red heat and the large surface area due to the porosity.
[0023]
In the incineration apparatus for waste according to the present invention, it is preferable that the plurality of partition walls that divide the inside of the incineration cylinder in the radial direction by the central axis are provided with a plurality of locking pieces on the front and back surfaces.
By doing so, since a plurality of locking pieces project from the front and back surfaces of the partition wall, the waste in the waste storage chamber can be uniformly stirred, and the combustion efficiency can be improved. it can.
[0024]
In the waste incineration apparatus of the present invention, the crushing device contacts a plurality of disk-shaped cutters having cutting edges formed on the outer periphery thereof on two parallel rotating shafts that are rotationally driven with a predetermined distance therebetween. It is preferable that a scraper is provided so that the side surfaces of the cutting blades of the cutter are in contact with each other, and a depositer that removes adhering substances adhering to the gap between the cutters on the outer periphery of each rotary shaft is provided.
By doing so, hard shells such as shells, fish bones, and dried plum seeds in the garbage can be crushed so that they can be sufficiently dried and incinerated. Since it is scraped off, the crushing device is not blocked.
[0025]
In the incineration processing apparatus for waste according to the present invention, the locking piece is formed in a band plate shape and is inclined from the radially outer end toward the rotation shaft side on the front and back surfaces of each partition wall, or the rotation It is preferable that the protrusions are arranged in parallel with the shaft at a predetermined interval.
In this way, the wastes that are locked to the locking pieces that are inclined by the rotation of the partition walls move slowly in the direction of the rotation axis along with the rotation of the partition walls, and the inclination angle of the locking pieces is reversed in the vertical position. Since the inclination is inclined, the moving direction of the waste accompanying the rotation is reversed, so that the waste can be moved with the rotation and burned efficiently.
[0026]
In the incineration processing apparatus for waste according to the present invention, the locking piece is formed in a strip shape and is inclined in the same direction from the radially outer end toward the rotating shaft on at least the opposing surfaces of the adjacent partition walls. Alternatively, it is preferable if they are arranged so as to protrude in parallel with the rotation axis at a predetermined interval.
By doing so, the adjacent surfaces of the adjacent partition walls protrude from the radially outer end portion in the same direction so as to incline in the same direction, so that they are adjacent to each other. Since the waste housed in the region in the partition wall moves in the same direction as the partition wall rotates, it can be burned efficiently.
[0027]
The waste incineration apparatus of the present invention has a water discharge means for discharging cooling water at an abnormally high temperature above the incineration cylinder, and an exhaust damper that can be opened and closed is provided on the top plate of the incineration cylinder. It is preferable if the exhaust damper is opened by the pressure in the incineration cylinder.
When the internal pressure is increased by discharging cooling water at an abnormally high temperature, the exhaust damper opens to ensure safety.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a sectional view showing a first embodiment of the waste incineration apparatus of the present invention, FIG. 2A is a sectional plan view of a crushing apparatus according to the first embodiment of the incineration apparatus of the present invention, (b) is AA sectional drawing of (a), FIG. 3 is a fragmentary sectional perspective view of the incineration cylinder which concerns on 1st Embodiment of the incineration processing apparatus of this invention.
[0029]
First, a first embodiment according to a waste incineration processing apparatus will be described with reference to FIGS.
[0030]
As shown in FIG. 1 and FIG. 3,
[0031]
On the outlet side of the
[0032]
Rotating
[0033]
A
[0034]
On the other hand, in the lower stage of the
[0035]
Further, an
[0036]
One
[0037]
The ash /
[0038]
Further, an
[0039]
Further, a
[0040]
The damper 35 is provided with a
[0041]
Next, the crusher will be described based on FIGS. 2 (a) and 2 (b). The crushing
[0042]
The
[0043]
Further,
[0044]
Next, a first embodiment of the waste incineration processing system of the present invention will be described. This incineration processing system utilizes the first embodiment of the incineration processing apparatus of the present invention. Accordingly, the same reference numerals are assigned to the same components, and detailed description thereof is omitted.
[0045]
That is, as shown in FIG. 1, disposal of garbage or the like containing a lot of moisture in the
[0046]
Here, when the motor M1 of the crushing
[0047]
The motor M1 of the crushing
[0048]
By doing so, since the inside of the incineration cylinder is constantly monitored, when the incineration temperature exceeds the set value, the steady operation is switched to the emergency operation mode, and the combustion chamber can be kept in a safe state. .
[0049]
Next, in the drying
[0050]
In the
[0051]
The
[0052]
The waste that has fallen into the
[0053]
In this way, the
[0054]
In addition, since the
[0055]
Further, the
[0056]
Thus, since the gas generated in the
[0057]
Here, when the induction fan is activated, each of the
[0058]
Thus, since the inside is in a negative pressure state, it is possible to prevent leakage of smoke or odor generated from the waste stored in the incineration cylinder.
[0059]
Further, the gas oxidatively decomposed in the
[0060]
Thus, since the inside of the
[0061]
Further, by continuously supplying already dried waste by this temperature increase, it is possible to continue combustion in a high temperature region in which dioxins are hardly generated.
[0062]
Note that the number of
[0063]
Further, the thickness of the waste deposited on the
[0064]
Next, the operation of the crushing means will be described in detail. As shown in FIGS. 2A and 2B, the crushing
[0065]
As a result, the
[0066]
Here, when the
[0067]
In this way, hard things such as shells, fish bones, and dried plum seeds in raw garbage can be crushed, so these can be sufficiently dried and incinerated, and those wound around the rotating
[0068]
Next, each experimental example will be described with reference to FIG. 4 with respect to the effect of the drying chamber provided by forming the inside of the incineration cylinder. FIG. 4 is a diagram showing time-series temperatures in the combustion chambers that change corresponding to the number of combustion chambers.
[0069]
(1) shown in FIG. 4 is Experimental Example 1, (2) is Experimental Example 2, and (3) is Experimental Example 3.
[0070]
[0071]
The crusher used here is set so that a feed capacity of 6 kg / H on average can be obtained by continuously operating intermittent operation of 5 seconds per minute as a constant feed operation and stopping for 55 seconds. Has been.
[0072]
Further, a propane gas burner of 2800 Kcal / H was used for each combustion chamber as a gas burner.
[0073]
(1) In Experimental Example 1, the two
[0074]
The
[0075]
When the waste was supplied for 30 minutes with the feed set by the crushing
[0076]
Further, when 1 kg of waste was supplied for 10 minutes by the crushing
[0077]
In Experimental Example 2, it was found that the combustion residue discharged to the
[0078]
In addition, the exhaust discharged from the attracting
[0079]
(2) In Experimental Example 2, a drying chamber was provided by partitioning with the
[0080]
When waste crushed from the crushing
[0081]
Therefore, by reducing the number of rotor blades to 8 and reducing the supply amount by the crushing device to 3 kg / H, which is 1/2 of the previous time, it was possible to treat waste even in only one stage of the drying chamber.
[0082]
The waste that is supplied about 100g from the supply port into the drying chamber is fixed to one end of a flat plate-shaped nut bar at the position of the upper surface of the bottom plate on the wall of the drying chamber in a partition partitioned by the rotating blades, and against the lower surface of the rotating blades. By disposing the blade parallel to the bottom plate so as to form a slight gap, the thickness of the waste can be adjusted to 7 mm on the bottom plate of the drying chamber when the rotary blade is rotated and the waste is stirred.
[0083]
During the rotation of the rotor blade, the waste in the drying chamber is heated and contracts, and falls into the
[0084]
(3) In Experimental Example 3, the drying chamber was divided into two stages, and rotating blades having the same structure as in Experimental Example 2 were attached, and the drying chamber was configured in the same structure as that shown in FIG. That is, the moisture content of the waste reduced to 69% in the
[0085]
A summary of the above experimental examples 1 to 3 is summarized in the chart of FIG. When the
[0086]
When the drying chamber is formed in two upper and lower stages, the waste is supplied from the upper stage to the
[0087]
In the series of experimental examples 1 to 3, the waste used for the test was a lot of leftover food, and the packaging material and plastic products were few, so the combustion temperature was not so high.
[0088]
Here, the burner is controlled to be ignited at 380 ° C. or lower. However, in Experimental Example 2, the temperature exceeded 380 ° C. after 40 minutes, but dropped to 360 ° C. or lower and the burner was re-ignited several times. .
[0089]
In Experimental Example 3, the temperature exceeded 380 ° C. in 30 minutes, and no burner was used after that. In addition, there was the least amount of cinder (ash), which was 3.2%.
[0090]
Thus, as can be seen from the chart, it was considered that it was good that the sample was burned at a relatively high average temperature in Experimental Example 3. In this experimental example, the waste used is raw garbage with a lot of water, the calorific value of self-combustion is small, and there is almost no production of dioxin from the raw garbage, so this is sufficient as the combustion temperature.
[0091]
When plastics enter, the temperature rises due to self-combustion, and if necessary, the burner stopped at 380 ° C. in Experimental Example 3. By increasing this set temperature, it is possible to prevent the formation of dioxins. it can.
[0092]
Next, a second embodiment of the waste incineration apparatus according to the present invention will be described. FIG. 5 is a sectional view showing a second embodiment of the waste incineration apparatus of the present invention, and FIG. 6 is a partial perspective view of the incineration apparatus. In addition, the same code | symbol is attached | subjected about the component same as the component shown by the said embodiment, and detailed description is abbreviate | omitted.
[0093]
In the figure,
[0094]
More specifically, the
[0095]
Further, the crushing means 12 is arranged on the outlet side of the
[0096]
As shown in FIGS. 5 and 7, a four-
[0097]
Further, the left area above the
[0098]
An
[0099]
An
[0100]
Further, the
[0101]
That is, of the primary combustion exhaust duct 62 and the secondary
[0102]
A
[0103]
Next, a second embodiment of the waste incineration processing system will be described. In addition, about the same component as the component demonstrated in the said embodiment, the same code | symbol is attached | subjected and the overlapping description is abbreviate | omitted.
[0104]
FIG. 7 is an explanatory sectional view showing a process in which waste is incinerated by the incinerator. As shown in FIG. 5 and FIG. 7, 35 kg of waste such as garbage with an average water content of 78% is put into the
[0105]
In the
[0106]
Since the outer periphery of the
[0107]
In addition, the
[0108]
By configuring in this way, each blade of the feeder is locked to the
[0109]
When the waste is supplied to the waste storage chamber, the waste is put on the
[0110]
Regions C-4 to C-7 are regions in which the primary combustion chamber is formed. In this region, the waste in the waste storage chamber is reversed from the vertical position by the rotation of the
[0111]
Next, in the area C-8, an ash and
[0112]
Further, the gas discharged from the
[0113]
Table 1 shows the data processed for 5 hours by the incinerators constituting the incineration processing system.
[0114]
[Table 1]
This is data when repeated three times, all starting from room temperature. The
[0115]
When the fixed amount feeder turns once, it feeds about 1 kg of crushed garbage. A timer was set so that 1 kg was placed on each section, and the fixed amount feeder was operated.
[0116]
If the supply amount to one section is 1 kg, it becomes 8 kg. To process 6 kg per hour, it becomes 0.75 rotation / H, and if it rotates once in 80 minutes, 6 kg / H is processed.
[0117]
Further, the movement of the three sections of the drying regions C-1 to C-3 is 30 minutes, and the movement of the one section is 10 minutes. When the rotation speed of the
[0118]
In other words, the
[0119]
Furthermore, it takes 30 minutes to move through the three sections of the drying zone C-1 to C-3 after the waste is charged, and the moisture content at which partial ignition and self-combustion start can reach 40%. It was.
[0120]
After 2 hours, self-combustion becomes active, and in the primary incineration region C-5, the temperature exceeds 500 ° C., and after 4 hours, stable combustion continues at around 650 ° C., and the secondary exhaust discharged by the
[0121]
Moreover, this waste incinerator fits in the size of a household refrigerator with a width of 60 cm and a height of 110 cm, and can be handled in the same manner as a cooking utensil oven in terms of gas consumption, odor, and the like.
[0122]
Thus, as can be seen from the above, in the waste incineration processing system according to this embodiment, the
[0123]
Further, since the inside of the
[0124]
Furthermore, since a plurality of locking
[0125]
In addition, the waste accommodated inside the
[0126]
Next, a modified example of the locking piece attached to the partition partitioning the inside of the
[0127]
FIG. 8 is a partial cross-sectional perspective view showing a state in which another type of locking piece is attached to a partition partitioning the incineration cylinder.
[0128]
Further, these locking
[0129]
According to another form of the locking piece configured as described above, for example, one of the insides of the
[0130]
Therefore, when the
[0131]
Further, when the
[0132]
Next, when the
[0133]
In this way, the waste stored in each waste storage chamber as the
[0134]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects.
[0135]
(A) According to the invention of
[0136]
(B) According to the invention of
[0137]
(C) According to the invention of
[0138]
(D) According to the invention of
[0139]
(E) According to the invention of
[0140]
(F) According to the invention of
[0141]
(G) According to the invention of
[0142]
(H) According to the invention of
[0143]
(I) According to the invention of
[0144]
(J) According to the invention of
[0145]
(K) According to the invention of
[0146]
(L) According to the invention of
[0147]
(M) According to the invention of
[0148]
(N) According to the invention of claim 14, when the internal pressure is increased by discharging cooling water at an abnormally high temperature, the exhaust damper opens and safety is ensured.
[0149]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a first embodiment of a waste incineration apparatus according to the present invention.
2A is a plan sectional view of the crushing apparatus according to the first embodiment of the incineration processing apparatus of the present invention, and FIG. 2B is a sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 3 is a partial cross-sectional perspective view of the incineration cylinder according to the first embodiment of the incineration processing apparatus of the present invention.
4A is an experimental example 1, FIG. 4B is an experimental example 2, and FIG. 4C is an experimental example 3. FIG.
FIG. 5 is a sectional view showing a second embodiment of the waste incineration apparatus according to the present invention.
FIG. 6 is a partial perspective view of the incineration processing apparatus.
FIG. 7 is an explanatory cross-sectional view showing a process in which waste is incinerated by the incinerator.
FIG. 8 is a partial cross-sectional perspective view showing a state in which another type of locking piece is attached to a partition partitioning the inside of the incineration cylinder.
[Explanation of symbols]
1 Waste incineration equipment
2 Hopper
3 Waste
4 incinerators
5 outlet
6 Bottom plate
7, 8 Drying room (waste storage room)
9 Combustion chamber
10 Secondary combustion chamber (waste storage room)
11 Ash, Oki combustion chamber (waste storage room)
12 Crusher
13 Discharge port
14a, 14b Rotating shaft
15, 16 Rotor blade
17, 18 Rotary wing
19, 20 Gas burner
24 attract fans
25 outer cylinder
26a, 26b compartment
28 compartments
28a inlet
28b outlet
30 continuous tube
32 Ash receiving container
33 Chimney
34 Water discharger
35 damper
36 Bottom frame
37a, 37b Rotation drive shaft
38, 39 Cutter
38a, 39a Cutting edge
40, 41 scraper
40a, 41a Cutting edge
46 Waste incineration equipment
48 Incinerator
49 Rotating shaft
50 grate (partition)
51a, 51b Locking piece
52 Supply port
53 Predrying room
54 Feeder
55, 56 Gas burner
57a, 57b Locking piece
58 outer cylinder
60 Secondary combustion exhaust duct (compartment room)
61 Secondary combustion chamber (compartment room)
62 Primary combustion exhaust duct (compartment room)
64a, 64b partition
64c partition
65 Exhaust port
66 Communication port
67 Discharge port
68 Ash receiving container
C Top plate
C1 supply port
M1, M2 motor
K1, K2 key
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