JP3948074B2 - 給油装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅などで燃料用の灯油を各戸へ分配する給油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
暖房などに使用するエネルギとして、電気、ガス、及び灯油があり、灯油は電気及びガスに比べて取扱い難いが安価である。そこで、集合住宅などで燃料用の灯油を各戸へ分配する簡便で安価な給油装置が望まれている。従来の給油装置は、貯油タンクに接続された給油本管にポンプを介装し、給油本管から分岐した給油枝管を流量計を介して各戸の分配タンクに接続している。このように、比較的高価な流量計を各戸毎に設けているので、初期費用が嵩む。また、定期的に検定を受けて流量計の精度を確保する必要があり、この費用も無視できず、運転費用も嵩むことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、集合住宅などで燃料用の灯油を各戸へ分配する給油装置で、初期費用が安く、しかも運転費用も安い給油装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、第1に、貯油タンクに接続された給油本管にポンプ及び流量計を介装し、給油本管から給油枝管を複数分岐し、各給油枝管を開閉弁を介して分配タンクに接続し、分配タンクに液面計を設け、液面計から下限検知信号を受けてポンプを駆動して開閉弁を開き、流量計からの流量信号が一定量計数されると開閉弁を閉じてポンプを停止し、分配タンク別に給油量を記憶する給油制御手段と、全ての開閉弁を閉じた状態でポンプを駆動し、液面計からの満タン信号の有無より開閉弁の故障の有無を検査する故障検査手段を具備している給油管理装置を設けたこと、第2に前記給油管理装置は、前記液面計から満タン信号を受けて給油を停止する故障検知手段を具備していることを要旨とするものである。
【0005】
請求項1記載の本発明によれば、比較的高価な流量計は給油本管に一個だけであるので、初期費用を安くできる。また、流量計の検定も一個だけでよいので運転費用も安くなる。
【0006】
また、前記給油管理装置は、全ての開閉弁を閉じた状態でポンプを駆動し、液面計からの満タン信号の有無より開閉弁の故障の有無を検査する故障検査手段を具備しているので、定期的に検査して開閉弁の不具合を発見することができる。
【0007】
請求項2記載の本発明によれば、前記給油管理装置は、前記液面計から満タン信号を受けて給油を停止する故障検知手段を具備しているので、開閉弁が故障しても分配タンクから灯油を溢れさせることがない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、説明する。図1に示すように、集合住宅の敷地の一画には灯油を入れた貯油タンク1が設けられ、この貯油タンク1に接続された給油本管2は機器室3内を介して各階へ配設されている。そして、給油本管2から分岐した給油枝管4が各戸5a、5b・・・に設けられた分配タンク6に接続されている。
【0009】
図2に示すように、機器室3において、給油本管2にはポンプ7及び流量計8が介装され、ポンプ7は給油管理装置9からの駆動信号により駆動され、流量計8からの流量信号は給油管理装置9に入力している。一方、分配タンク6に接続された給油枝管4には開閉弁10が介装され、分配タンク6には液面計11が設けられている。分配タンク6の容量は約2リットルで、液面計11には、分配タンク6内の灯油が殆どなくなったとき(約0.3リットル)に極限信号を発信する極限信号発信器12と、分配タンク6内の灯油が少なくなったとき(約0.5リットル)に下限信号を発信する下限信号発信器13と、分配タンク6内が灯油でほぼ満タンとなったとき(約1.8リットル)に満タン信号を発信する満タン信号発信器14が設けられている。そして、各発信器12、13、14からの信号は給油管理装置9へ出力され、開閉弁10は給油管理装置9からの信号により開閉されるようになっている。なお、各戸5a、5b・・・では分配タンク6内の灯油を暖房器具15などで使用する。
【0010】
給油管理装置9には、給油制御手段9aと、故障検知手段9bと、故障検査手段9cと、給油データ記憶手段9dと、通信回線16を介して遠方の管理所17へデータを出力する通信手段9eが設けられている。
【0011】
給油制御手段9aは、分配タンク6の液面計11から下限信号又は極限信号を受けて、この分配タンク6の開閉弁10へ開弁信号を出力してポンプ7を駆動し、一定量を給油した後に開弁信号を消勢してポンプ7を停止し、この分配タンク6への給油量を給油データ記憶手段9dへ記憶する。
【0012】
故障検知手段9bは、液面計11から極限信号を受けて分配タンク6の液面計11が故障したことを通信手段9eにより通信回線16を介して管理所17へ伝え、液面計11から満タン信号を受けてポンプ7を強制的に停止し、満タン信号が入力した分配タンク6の開閉弁10が故障したことを通信手段9eにより通信回線16を介して管理所17へ伝える。
【0013】
故障検査手段9cは、検査スイッチ9fから検査信号を受けてポンプ7を一定時間駆動し、この間に流量計8から流量信号が入力しないとポンプ7を停止し、表示器9gに正常を表示して検査を終わる。そして、ポンプ7の駆動中に流量計8から流量信号が入力するとポンプ7の駆動を続行し、いずれかの分配タンク6の液面計11から満タン信号を受けて、ポンプ7を停止し、表示器9gに満タン信号を受けた分配タンク6の異常を表示して報知する。
【0014】
また、給油管理装置9は、管理所17から給油データ送出信号を受けて、給油データ記憶手段9dに記憶されている各戸別の給油データを通信手段9eにより通信回線16を介して管理所17へ出力するようになっている。
【0015】
次に、図3、4、5のフローに基づいて動作を説明する。図3は給油制御手段9aのフローで、暖房器具15が使用されて分配タンク6内の灯油の液位が下がり、液面計11の下限信号発信器13又は極限信号発信器12から下限信号又は極限信号が給油管理装置9に入力すると(図3 ST1、ST2)、給油管理装置9の給油制御手段9aは信号が入力した分配タンク6の開閉弁10へ開弁信号を出力し、ポンプ7を駆動する(図3 ST3)。そして、開閉弁10が開き、貯油タンク1内の灯油はポンプ7、流量計8、給油本管2、給油枝管4を介して分配タンク6内へ給油される。流量計8から給油制御装置9に入力する流量信号は給油制御手段9aで計数され、例えば1リットル給油されると(図3 ST4)、開閉弁10への開弁信号が消勢され、ポンプ7が停止し、給油データ記憶手段9dのこの分配タンク6の記憶部に給油量(1リットル)を記憶する(図3 ST5)。
【0016】
図4は故障検知手段9bのフローで、例えば戸5aの分配タンク6の液面計11の下限信号発信器13が故障し、液面低下により液面計11の極限信号発信器12から極限信号が給油管理装置9に入力した場合は(図4 ST1)、故障検知手段9bは戸5aの分配タンク6の液面計11が故障したことを通信手段9eにより通信回線16を介して管理所17へ伝える(図4 ST2)。また、例えば戸5bの分配タンク6の開閉弁10が故障し、液面計11の満タン信号発信器14から満タン信号が給油管理装置9に入力した場合は(図4 ST3)、ポンプ7を強制的に停止し、出力されていた開弁信号を消勢し、故障検知手段9bは戸5bの分配タンク6の開閉弁10が故障したことを通信手段9eにより通信回線16を介して管理所17へ伝え、以後の給油を不可とする(図4 ST4)。
【0017】
このように液面計11の故障は自動的に管理所17へ伝えられる。そして、液面計11の故障発生を受けた管理所17は、故障の発生した給油装置の修理の日程をすみやかに立てることができる。また、開閉弁10の故障の場合は全ての分配タンク6への灯油の給油が停止するので、分配タンク6から灯油を溢れさせることがない。そして、開閉弁10の故障は自動的に管理所17へ伝えられ、これを受けた管理所17は、故障の発生した集合住宅へ直ちに行って修理を行うことになる。
【0018】
図5は故障検査手段9cのフローで、給油装置の検査にきた管理者が検査スイッチ9fを押して、給油管理装置9へ検査信号を入力すると(図5 ST1)、ポンプ7が駆動される(図5 ST2)。そして、ポンプ7が一定時間、例えば30秒間駆動されている間に流量計8から流量信号が入力しないと(図5 ST3、ST4)、ポンプ7を停止し、正常を表示器9gに表示して検査を終了する(図5 ST5)。
【0019】
そして、例えば戸5bの分配タンク6の開閉弁10が故障している場合は、ポンプ7が駆動中に流量計8からの流量信号が入力し(図5 ST4)、ポンプ7の駆動は続行され、開閉弁10の故障した分配タンク6への給油が行われる。そして、分配タンク6の液面計11の満タン信号発信器14から満タン信号が入力したら(図5 ST6)、ポンプ7を停止し、戸5bの開閉弁10の故障を表示器9gに表示する(図5 ST7)。この表示を見て戸5bの開閉弁10を修理することになる。
【0020】
このように全ての開閉弁の検査を機械室内でできるので、留守の家庭があっても検査に支障をきたすことがない。また、開閉弁の検査は一括して行われるので、検査に要する時間が短く検査効率がよいものである。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の給油装置は、貯油タンクに接続された給油本管にポンプ及び流量計を介装し、給油本管から給油枝管を複数分岐し、各給油枝管を開閉弁を介して分配タンクに接続し、分配タンクに液面計を設け、液面計から下限検知信号を受けてポンプを駆動して開閉弁を開き、流量計からの流量信号が一定量となると開閉弁を閉じてポンプを停止し、分配タンク別に給油量を記憶する給油管理装置を設けている。このように比較的高価な流量計は給油本管に一個だけであるので、初期費用を安くできる。また、流量計の検定も一個だけでよいので運転費用も安くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の給油装置を設置した集合住宅の図である。
【図2】 本発明の給油装置の全体図である。
【図3】 給油管理装置の給油制御手段のフロー図である。
【図4】 給油管理装置の故障検知手段のフロー図である。
【図5】 給油管理装置の故障検査手段のフロー図である。
【符号の説明】
1 貯油タンク
2 給油本管
3 機械室
4 給油枝管
5a、5b 戸
6 分配タンク
7 ポンプ
8 流量計
9 給油管理装置
9a 給油制御手段
9b 故障検知手段
9c 故障検査手段
9d 給油データ記憶手段
9e 通信手段
9f 検査スイッチ
9g 表示器
10 開閉弁
11 液面計
12 極限信号発信器
13 下限信号発信器
14 満タン信号発信器
15 暖房器具
16 通信回線
17 管理所
Claims (2)
- 貯油タンクに接続された給油本管にポンプ及び流量計を介装し、給油本管から給油枝管を複数分岐し、各給油枝管を開閉弁を介して分配タンクに接続し、分配タンクに液面計を設け、液面計から下限検知信号を受けてポンプを駆動して開閉弁を開き、流量計からの流量信号が一定量計数されると開閉弁を閉じてポンプを停止し、分配タンク別に給油量を記憶する給油制御手段と、全ての開閉弁を閉じた状態でポンプを駆動し、液面計からの満タン信号の有無より開閉弁の故障の有無を検査する故障検査手段を具備している給油管理装置を設けたことを特徴とする給油装置。
- 前記給油管理装置は、前記液面計から満タン信号を受けて給油を停止する故障検知手段を具備している請求項1記載の給油装置。
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JP26270397A JP3948074B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 給油装置 |
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JPH1179293A JPH1179293A (ja) | 1999-03-23 |
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1997
- 1997-09-10 JP JP26270397A patent/JP3948074B2/ja not_active Expired - Fee Related
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