JP3947456B2 - 歩幅測定装置及び歩幅測定方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行又は歩行する被験者の歩幅を測定する歩幅測定装置及び歩幅測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、種々の運動において、運動能力を評価する指標の1つとして歩幅が重要視されている。例えば、短距離走では、走者のスタート時の歩幅が特に重要であり、スタート時の歩幅を知り改善することによって記録を向上させることが可能である。このような歩幅を測定し得る装置として、特開平10−111940号公報に記載された身体運動解析装置を例示することができる。この公報に記載の身体運動解析装置は、運動している被験者を撮影し、撮影した画像に基づいて被験者の身体特徴点(頭部や胴部の重心点、及び各関節点等)を検出することによって運動解析を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載の身体運動解析装置にあっては、身体特徴点を検出するに際して、予め作成・記憶した身体の知識(身体特徴点間の関係等を示すデータ)を必要とするため、個々の被験者毎に精度良く運動解析を行うには非常に手間がかかる。
【0004】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成でありながら高精度に歩幅を測定することのできる歩幅測定装置及び歩幅測定方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る歩幅測定装置は、走行又は歩行する被験者の足を含む画像を撮影する撮影手段と、画像における被験者の足の位置の時間変化に基づいて、被験者の一方の足の着地位置と一方の足に続いて前方に出された被験者の他方の足の着地位置とを取得し、一方の足の着地位置と他方の足の着地位置とに基づいて歩幅を取得する歩幅取得手段とを備え、歩幅取得手段は、撮影手段により撮影された画像に基づいて所定時間毎の画像データを取得し、画像データにおける画素データを被験者の進行方向に直角な方向に積算することにより一次元の積算データを作成する積算データ作成手段と、積算データを所定時間毎に配置することにより積算データ群を作成する積算データ群作成手段と、積算データ群において周期的に現れる特徴点を検出する特徴点検出手段と、特徴点のうち連続して現れた2つの特徴点を一方の足の着地位置と他方の足の着地位置とに対応する点として歩幅を算出する歩幅算出手段とを有することを特徴とする。
【0006】
走行(以下、単に「走行」という場合は歩行を含む)する被験者の足は、空中に浮いている間は被験者の進行方向前方へ移動し、地面等の走行面に着地している間は同じ位置に停滞する。したがって、本発明に係る歩幅測定装置によれば、走行する被験者の足を含む画像を撮影するため、その画像における被験者の足の位置の時間変化に基づいて一方の足の着地位置と一方の足に続いて前方に出された他方の足の着地位置とを取得することができ、これにより歩幅を算出することができる。このように、被験者の足を含む画像から直接的に歩幅を算出するため、簡易な構成によって高精度に歩幅を測定することが可能になる。
【0008】
また、走行する被験者の足は左右交互に移動と停滞とを繰り返すため、積算データ群には、足の着地位置に対応する特徴点が周期的に現れる。したがって、連続して現れた2つの特徴点を一方の足の着地位置と他方の足の着地位置とに対応する点として高精度に歩幅を算出することができる。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明は歩幅測定方法にも係り、本発明に係る歩幅測定方法は、走行又は歩行する被験者の足を含む画像を撮影する撮影工程と、画像における被験者の足の位置の時間変化に基づいて、被験者の一方の足の着地位置と一方の足に続いて前方に出された被験者の他方の足の着地位置とを取得し、一方の足の着地位置と他方の足の着地位置とに基づいて歩幅を取得する歩幅取得工程とを備え、歩幅取得工程は、撮影工程において撮影された画像に基づいて所定時間毎の画像データを取得し、画像データにおける画素データを被験者の進行方向に直角な方向に積算することにより一次元の積算データを作成する積算データ作成工程と、積算データを所定時間毎に配置することにより積算データ群を作成する積算データ群作成工程と、積算データ群において周期的に現れる特徴点を検出する特徴点検出工程と、特徴点のうち連続して現れた2つの特徴点を一方の足の着地位置と他方の足の着地位置とに対応する点として歩幅を算出する歩幅算出工程とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る歩幅測定装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
歩幅測定装置10は、図1に示すように、地面(屋内の床面等でもよい)に引かれた2本のラインL間をラインLに沿って走行する被験者Sの歩幅を測定する装置であって、ビデオカメラ(撮影手段)12、コンピュータ(歩幅取得手段)14及び表示部16を備えて構成されている。
【0013】
ビデオカメラ12は、撮影方向がラインLと直角になるようにラインLから所定の距離をとって設置され、画像の水平方向がラインLと平行になるように調整される。これは、撮影された画像に基づくコンピュータ14の演算処理を容易にするためである。そして、ビデオカメラ12は、図2に示すように、2本のラインL間を走行する被験者Sの足Fを含む画像を撮影する。なお、ビデオカメラ12の撮影方向がラインLに対して直角以外の所定の角度で設置された場合は、当該所定の角度に基づいて座標変換処理を行えばよい。また、2本のラインLにより形成される測定コースが長く、ビデオカメラ12の撮影範囲に収まらない場合は、ラインLに沿って所定の間隔毎に複数台のビデオカメラ12を設置すればよい。
【0014】
コンピュータ14は、ビデオキャプチャ(図示しない)を介すことによって、ビデオカメラ12により撮影された画像をフレーム毎の画像データとして取得し、この画像データに基づいて被験者Sの歩幅を算出する。なお、画像データをフィールド毎に取得して演算処理を行えば、時間分解能を向上させることができる。表示部16は、LCDやCRT等の表示装置を備えて構成され、コンピュータ14による演算処理結果等を表示する。
【0015】
上述のコンピュータ14の構成について説明する。図3に示すように、コンピュータ14は、メモリ部18、画素抽出部20、積算データ作成部(積算データ作成手段)22、DTマップ作成部(積算データ群作成手段)24、特徴点検出部(特徴点検出手段)26、歩幅算出部(歩幅算出手段)28、各種データ算出部30及び個人データ格納部32を備えて構成されている。
【0016】
メモリ部18は、ビデオカメラ12により撮影された画像に基づいてビデオキャプチャから出力されたフレーム毎の画像データを記憶する。画素抽出部20は、メモリ部18からフレーム毎の画像データを取得し、取得した画像データにおいて被験者Sの足Fに対応する画素を抽出する。具体的には、画素抽出部20は、前処理として、図2に示す抽出領域D内の全ての画素を足Fに対応する画素とその他の画素とに2値化し、これにより、図4(a)に示すように、抽出領域D内において足Fに対応する画素を抽出する。抽出領域Dは、2本のラインL間において、足Fが着地した際に足Fの爪先から踵にかけての部分が存在すると想定される領域である。また、前処理は、色相値或いは輝度値等の画素データに基づいて行われ、予め前処理パラメータとして設定された画素データの閾値により2値化される。
【0017】
積算データ作成部22は、画素抽出部18により抽出された足Fに対応する画素を垂直方向(被験者Sの進行方向に直角な方向)に積算することによって図4(b)に示す積算数データを取得し、この積算数データに基づいて、図4(c)に示す、積算数に比例した輝度値を有する一次元の画素列である積算データ40を作成する。この積算データ40において、輝度値を有する画素の集合部42が被験者Sの足Fに対応し、集合部42の左エッジ部42aが、前方に出された足Fの爪先に対応する。
【0018】
DTマップ作成部24は、積算データ作成部22により作成された積算データ40を画像データの出力順に垂直方向に配置していくことによって、図5に示すようなDTマップ(距離−時間マップ)を作成する。すなわち、このDTマップは、フレーム時間毎(すなわち1/30秒毎)に作成された一次元の積算データ40を垂直方向に順次配列して形成した二次元の積算データ群であり、縦軸が時間を示し、横軸が距離を示している。図5には、輝度値を有する画素の集合領域44によって、被験者SがDTマップの右上方から左下方へ移動していく様子が表されている。なお、同図において、輝度値を有する画素の集合領域44に濃淡が生じているのは、積算データ作成部22により作成された積算データ40が積算数に比例した輝度値を有するからであり、ここでは、集合領域44において輝度値が高い部分ほど濃く表されている。
【0019】
特徴点検出部26は、DTマップにおいて周期的に現れる特徴点P(n=1,2,…)を検出する。被験者Sの足Fは、空中に浮いている間は被験者Sの進行方向前側へ移動し、地面に着地している間は同じ位置に停滞する。DTマップにはこの様子が顕著に現れる。すなわち、DTマップにおいて輝度値を有する画素の集合領域44のうち、横方向に延びる領域Aが一方の足Fが空中に浮いている状態を示し、矩形状に集合した領域Bが一方の足Fが着地している状態を示している。被験者Sが走行すると一方の足Fと他方の足Fとが交互に前方へ出されるため、領域Aと領域BとがDTマップに周期的に現れる。
【0020】
このようなDTマップの特徴により、特徴点検出部26は、例えば積算データ40における左エッジ部42aのフレーム時間当たりの変位量が所定値以下になったか否かを判断することによって、矩形状に集合した領域Bの左上方の角部を特徴点Pとして検出する。この特徴点Pは、n歩目の足Fの爪先が着地した時点における、測定開始位置から爪先までの距離d(画素数で示される)と測定開始時点からの経過時間tとを示している。なお、特徴点Pとして、領域Bの右上方の角部(足Fの踵の着地を示す点)や右下方の角部(足Fの踵が地面から離れたことを示す点)、或いは左下方の角部(足Fの爪先が地面から離れたことを示す点)を検出してもよい。
【0021】
歩幅算出部28は、特徴点検出部26により検出された特徴点Pn−1とPとに基づいて、距離dとdn−1との差をとり実空間における距離に変換することによってn歩目の歩幅を算出する。なお、画素数で示された距離から実空間における距離への変換は、ビデオカメラ12による撮影距離や撮影倍率等の条件に基づいて行われる。例えば、2.2[cm/画素]であれば、画素数で示された距離に2.2[cm/画素]を乗じることによって実空間における距離を算出する。そして、歩幅算出部28は、n歩目の歩幅を示すデータを被験者Sに対応付けて個人データ格納部32に保存すると共に、必要に応じて表示部16に表示させる。
【0022】
各種データ算出部30は、特徴点検出部26により検出された特徴点Pn−1とPとに基づいて、経過時間tとtn−1との差をとることによってn歩目のストライド時間を算出したり、単位時間をストライド時間で割ることによって単位時間当たりのピッチ数を算出したりする。そして、算出した各種データを被験者Sに対応付けて個人データ格納部32に保存すると共に、必要に応じて表示部16に表示させる。個人データ格納部32は、前述のように、歩幅算出部28及び各種データ算出部30により算出された各種データを個人毎に記憶・保存する。
【0023】
次に、歩幅測定装置10の処理手順について、図6に示すフローチャートに従って説明する。
【0024】
測定を開始する前に、コンピュータ14の画素抽出部20による足Fに対応する画素の抽出のために、抽出領域Dの設定と、輝度値等の画素データの閾値である前処理パラメータの設定とを行う(S602,S604)。この初期設定を行った後、被験者Sが走行を開始すると、ビデオカメラ12による被験者Sの撮影も開始され、これにより測定が開始される(S606)。測定が開始されると、ビデオカメラ12により撮影された画像が、ビデオキャプチャによってフレーム毎の画像データに変換され、変換されたフレーム毎の画像データがビデオキャプチャからコンピュータ14のメモリ部18に順次出力される。
【0025】
これによりコンピュータ14において、画素抽出部20が、メモリ部18に記憶されたフレーム毎の画像データを順次取り込み、前処理として、抽出領域D内の全ての画素を前処理パラメータに基づいて足Fに対応する画素とその他の画素とに2値化して足Fに対応する画素を抽出する(S608)。続いて、積算データ作成部22が、画素抽出部18により抽出された足Fに対応する画素を垂直方向に積算することによって、その積算数に比例した輝度値を有する一次元の画素列である積算データ40を作成する(S610)。
【0026】
積算データ作成部22により積算データ40が作成されると、DTマップ作成部24が、画像データの出力順に積算データ40を垂直方向に配置していくことによってDTマップを作成する(S612)。そして、被験者Sが走行を終了すると、ビデオカメラ12による被験者Sの撮影も終了され、これにより測定が終了される(S614)。続いて、特徴点検出部26が、DTマップ作成部24により作成されたDTマップにおいて周期的に現れる特徴点P(n=1,2,…)を検出する(S616)。この特徴点Pの検出は次のように行われる。すなわち、特徴点検出部26が、例えば積算データ40における左エッジ部42aのフレーム時間当たりの変位量が所定値以下になったか否かを判断することによって、矩形状に集合した領域Bの左上方の角部を特徴点Pとして検出する。
【0027】
これにより、歩幅算出部28が、特徴点Pn−1とPとに基づいて、距離dとdn−1との差をとり実空間における距離に変換することによってn歩目の歩幅を算出し、算出したn歩目の歩幅を示すデータを被験者Sに対応付けて個人データ格納部32に保存する(S618)。更に、各種データ算出部30が、特徴点Pn−1とPとに基づいて、経過時間tとtn−1との差をとることによってn歩目のストライド時間を算出したり、単位時間をストライド時間で割ることによって単位時間当たりのピッチ数を算出したりし、算出した各種データを被験者Sに対応付けて個人データ格納部32に保存する(S620)。
【0028】
そして、表示部16が、図7〜図11に示すように、歩幅算出部28及び各種データ算出部30により算出された各種データを種々の態様で表示する(S662)。図7〜図11には、被験者Sについて2回の測定を行った結果が示されている。なお、上述の歩幅測定装置10の処理手順においては、特徴点Pの検出(S616)、歩幅及び各種データの算出・保存(S618,S620)並びに各種データの表示(S622)を測定終了(S614)後に行ったが、測定と同時進行で行うことも可能である。すなわち、特徴点Pが現れる毎に、1つ前の特徴点Pn−1とに基づいて歩幅や各種データを算出・表示していくこともできる。このようにすれば、被験者Sが走行している最中において即座に、被験者Sの歩幅等のデータを知ることが可能になる。
【0029】
以上説明したように、走行する被験者Sの足Fは左右交互に移動と停滞とを繰り返すため、歩幅測定装置10において作成されるDTマップには、足Fの着地位置に対応する特徴点Pが周期的に現れる。したがって、走行する被験者Sの足Fを含む画像を撮影すれば、その画像から直接的に歩幅やストライド時間等の各種データを算出することができるため、簡易な構成によって高精度且つ即座に歩幅やストライド時間等の各種データを測定することが可能になる。
【0030】
また、歩幅測定装置10によれば、被験者Sの歩幅、ストライド時間、ピッチ数及び走行速度等の各種データを歩数毎に算出することができるため、被験者Sのバランス変動やペース配分の変動等を把握し、被験者Sの競技力向上等に役立てることが可能になる。更に、コンピュータ14が個人データ格納部32を有するため、被験者S自身の過去のデータ、他人のデータ又は標準データ等と現在測定を行っている被験者Sのデータとを比較してその比較結果を表示部16に表示させることも可能である。
【0031】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
【0032】
例えば、歩幅のみを測定する場合は、次のような算出を行うことが可能である。すなわち、図12(a)に示すDTマップ(画像の左側から右側へ被験者Sが移動する場合であって、模式的に示したものである)において、その全ての画素の輝度値を垂直方向に積算し、図12(b)に示す輝度値変化データを取得する。そして、この輝度値変化データを所定の閾値で2値化することによって、図12(c)に示す2値化データを取得する。この2値化データにおいて連続して現れた右エッジ部(左エッジ部でもよい)の相対距離を算出し、これを実空間における距離に変換することによって、歩幅を算出することができる。
【0033】
また、2本のラインL間をラインL方向に並んで走行する複数名の被験者の歩幅を同時に算出することも可能である。これは、後ろを走行する被験者が前を走行する被験者を追い抜かなければ、図13に示すようなDTマップが得られるからである。図13には、2名の被験者が前後に並んで走行した場合の結果が示されている。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る歩幅測定装置は、走行又は歩行する被験者の足を含む画像を撮影する撮影手段と、画像における被験者の足の位置の時間変化に基づいて、被験者の一方の足の着地位置と一方の足に続いて前方に出された被験者の他方の足の着地位置とを取得し、一方の足の着地位置と他方の足の着地位置とに基づいて歩幅を取得する歩幅取得手段とを備えることによって、簡易な構成でありながら高精度に歩幅を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歩幅測定装置の一実施形態を示す図である。
【図2】図1に示す歩幅測定装置のビデオカメラにより撮影された画像を示す図である。
【図3】図1に示す歩幅測定装置のコンピュータの機能的構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す歩幅測定装置のコンピュータによる積算データの作成処理を説明するための図であり、(a)は足Fに対応する画素の抽出を示す図、(b)は積算数データを示す図、(c)は積算データを示す図である。
【図5】図1に示す歩幅測定装置のコンピュータにより作成されたDTマップを示す図である。
【図6】図1に示す歩幅測定装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】図1に示す歩幅測定装置の表示部により表示された、測定開始位置から爪先までの距離と測定開始時点からの経過時間との関係を示す図である。
【図8】図1に示す歩幅測定装置の表示部により表示された、測定開始位置から爪先までの距離と歩幅との関係を示す図である。
【図9】図1に示す歩幅測定装置の表示部により表示された、測定開始位置から爪先までの距離とストライド時間との関係を示す図である。
【図10】図1に示す歩幅測定装置の表示部により表示された、測定開始位置から爪先までの距離と走行速度との関係を示す図である。
【図11】図1に示す歩幅測定装置の表示部により表示された歩幅とストライド時間との関係を示す図である。
【図12】歩幅の他の算出処理を説明するための図であり、(a)はDTマップを示す図、(b)は輝度値変化データを示す図、(c)は2値化データを示す図である。
【図13】2名の被験者が前後に並んで走行した場合のDTマップを示す図である。
【符号の説明】
10…歩幅測定装置、12…ビデオカメラ(撮影手段)、14…コンピュータ(歩幅取得手段)、22…積算データ作成部(積算データ作成手段)、24…DTマップ作成部(積算データ群作成手段)、26…特徴点検出部(特徴点検出手段)、28…歩幅算出部(歩幅算出手段)、S…被験者、F…足。

Claims (2)

  1. 走行又は歩行する被験者の足を含む画像を撮影する撮影手段と、
    前記画像における前記被験者の足の位置の時間変化に基づいて、前記被験者の一方の足の着地位置と前記一方の足に続いて前方に出された前記被験者の他方の足の着地位置とを取得し、前記一方の足の着地位置と前記他方の足の着地位置とに基づいて歩幅を取得する歩幅取得手段とを備え
    前記歩幅取得手段は、
    前記撮影手段により撮影された前記画像に基づいて所定時間毎の画像データを取得し、前記画像データにおける画素データを前記被験者の進行方向に直角な方向に積算することにより一次元の積算データを作成する積算データ作成手段と、
    前記積算データを前記所定時間毎に配置することにより積算データ群を作成する積算データ群作成手段と、
    前記積算データ群において周期的に現れる特徴点を検出する特徴点検出手段と、
    前記特徴点のうち連続して現れた2つの前記特徴点を前記一方の足の着地位置と前記他方の足の着地位置とに対応する点として歩幅を算出する歩幅算出手段とを有することを特徴とする歩幅測定装置。
  2. 走行又は歩行する被験者の足を含む画像を撮影する撮影工程と、
    前記画像における前記被験者の足の位置の時間変化に基づいて、前記被験者の一方の足の着地位置と前記一方の足に続いて前方に出された前記被験者の他方の足の着地位置とを取得し、前記一方の足の着地位置と前記他方の足の着地位置とに基づいて歩幅を取得する歩幅取得工程とを備え
    前記歩幅取得工程は、
    前記撮影工程において撮影された前記画像に基づいて所定時間毎の画像データを取得し、前記画像データにおける画素データを前記被験者の進行方向に直角な方向に積算することにより一次元の積算データを作成する積算データ作成工程と、
    前記積算データを前記所定時間毎に配置することにより積算データ群を作成する積算データ群作成工程と、
    前記積算データ群において周期的に現れる特徴点を検出する特徴点検出工程と、
    前記特徴点のうち連続して現れた2つの前記特徴点を前記一方の足の着地位置と前記他方の足の着地位置とに対応する点として歩幅を算出する歩幅算出工程とを有することを特徴とする歩幅測定方法。
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