JP3947203B2 - マーチングテナードラムの支持装置、マーチングテナードラム - Google Patents

マーチングテナードラムの支持装置、マーチングテナードラム Download PDF

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Description

本発明は、複数個のドラムが配列されたマーチングテナードラムの支持装置、マーチングテナードラムに関する。
従来、マーチングテナードラムは、例えば演奏者の前面を取り囲むように弧状に配列される4個〜6個の大径のドラムと、それらの大径ドラムと演奏者との間に配列される小径ドラムとを含む複数のドラムから構成されている。マーチングテナードラムは、演奏者が身体の前面側に保持して歩行しながら演奏するものであり、従来から、これらの複数のドラムを演奏者が身体に保持するための支持装置として、特許文献1に記載の支持装置が知られている。この支持装置は、演奏者が胴体の前面側に装着するキャリアー(保持具)に連結されるものであり、この支持装置を介してマーチングテナードラムは各ドラムの相互位置関係を維持した状態で演奏者に保持されるようになっている。このマーチングテナードラムでは、キャリアーのジェイロッドが取り付けられているメンバをシリンダ上で変位させることで、各ドラムと演奏者との間の距離を調節していた。
さらに、このようなマーチングテナードラムの支持装置にあって、各ドラム間の位置関係を調整できるようにした支持装置が知られている。図16は、こうしたマーチングテナードラムの支持装置の一例を示す概略平面図である。なお、図16において、マーチングテナードラムの装着時に演奏者から見て前方を「前」、右方を「右」として説明する。図16に示すように、マーチングテナードラム121は4つの大径ドラム122〜125と1つの小径ドラム126の、合計5つのドラムから構成されている。4つの大径ドラム122〜125は略弧状に配列され、その弧状に配列された各大径ドラム122〜125の内側に、小径ドラム126が配列されている。支持装置131は、コ字形状のフレーム132と、各大径ドラム122〜125を相対回動可能に連結する3つの連結機構133,134,135とを含んで構成されている。
図17は、支持装置131の主要部であるフレーム132の構成を示す斜視図である。図17に示すように、フレーム132は、コ字形状をなすフレーム132の長辺部を形成する左右アーム136と、コ字形状をなすフレーム132の2つの短辺部を形成する前後アーム137とを含んで構成されている。左右アーム136の左右両端には、キャリアーのJ字形状部材(図示略)が差し込まれる差込口138を形成したホルダー部139が、左右アーム136に対してスライド可能に設けられている。さらに、前後アーム137には、各大径ドラム122〜125のうち両端に位置する大径ドラム122,125をフレーム132に対して回動可能に連結する大径ドラム連結機構141が、前後アーム137に前後方向へ延びるように形成された長孔142に沿って前後方向へのスライド可能に設けられている。
このようにフレーム132と3つの連結機構133,134,135とから構成される支持装置131では、大径ドラム連結機構141を前後アーム137の長孔142に沿って前後方向にスライドさせれば、各大径ドラム122〜125の前後方向の位置を調節することができる。また、ホルダー部139を左右アーム136に対して左右方向にスライドさせれば、それに伴い大径ドラム連結機構141の左右方向の位置を内側に寄せたり外側にしたりできるため、大径ドラム122〜125の左右方向の位置を調節することができる。
米国特許第6172290号明細書
しかし、上記した支持装置131では、各大径ドラム122〜125のいずれもが3つの連結機構133〜135及び大径ドラム連結機構141で相対回動可能に連結されている。
この構成において、例えば、各大径ドラム122〜125の前後方向の位置を調節したい場合がある。その際に、左右の大径ドラム連結機構141をそれぞれ前後方向にスライドさせると、各大径ドラム122〜125の間には回動可能な連結機構133,134,135が多数あるため、そのスライド動作に伴い各大径ドラム122〜125がいずれかの連結機構でその都度不規則に動いてしまう。また、各大径ドラム122〜125の左右方向の位置を調節する際にも、同様の理由で、ホルダー部139の左右方向のスライド動作に伴い各大径ドラム122〜125が種々に動いて位置が変わってしまっていた。
また、例えば、中央にある2つの大径ドラム123,124の前後方向の位置は既に調節された所望の位置にあり、左右両端に位置する2つの大径ドラム122,125の左右方向の位置のみを調節したい場合がある。このとき、ホルダー部139を左右方向にスライドさせると、それに伴い中央の2つの大径ドラム123,124が不用意にかつ不確定に動いてしまい、既に調整されて所望の位置にあった中央の2つの大径ドラム123,124における前後方向の位置が変わってしまうことがあった。
このとき、ホルダー部139を左右方向にスライドさせると、同時にホルダー部139に設けられた差込口138に差し込まれたJ字形状部材の一端の位置も左右方向に移動される。このJ字形状部材はキャリアーに他端が回動可能に固定されているため、演奏者とフレーム132との距離が変化し、結局、演奏者と各ドラムとの前後方向の位置関係まで変化してしまう。
逆に、例えば、フレーム132と演奏者の間の距離だけ変更したいと思う場合がある。この場合、差込口138の間隔を変化させれば、ホルダー部139自体も同時にスライドさせることになるため、フレーム132全体の左右方向の長さも変化する。そうすると、必然的に大径ドラム連結機構141の左右方向の幅や位置関係まで変化してしまう。そうすると、左右両端に位置する2つの大径ドラム122,125の左右方向位置が変化し、それに伴って中央にある2つの大径ドラム123,124の位置も変化してしまう。
このように、主に左右両端の大径ドラム122,125の左右方向位置だけを調節したい場合や、各大径ドラム122〜125全体の前後方向位置だけを調節したい場合でも、ホルダー部139のスライド動作に伴い、各大径ドラム122〜125(特に中央の2つの大径ドラム123,124)やJ字形状部材を係止する差込口138が、連鎖的に動いてしまう。そのため、各大径ドラム122〜125の動きが複雑となり、位置調節がしにくいという問題があった。
また、こうした位置調節時においてホルダー部139や大径ドラム連結機構141をスライドさせた場合、そのスライドによる左右方向や前後方向に作用する力が連結機構133〜135,141ではトルクとして作用する。そして、これらのトルクが連結機構133〜135,141にかかることで、各大径ドラム122〜125に予測しない回動を生じさせることもある。したがって、各ドラムの相対位置が固定されたマーチングテナードラムに比較して各ドラム122〜125の位置関係を調整するために可動部分(各連結機構133〜135,141)が多い従来の支持装置131を備えたマーチングテナードラムは、全体としてドラム支持状態の安定性に欠けるという問題もあった。
さらに、装置構成が複雑であると共に、部材が多く重量が増すという問題もあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、各ドラムを安定して支持しつつ、各ドラムの位置調節が容易なマーチングテナードラムの支持装置、及びマーチングテナードラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のマーチングテナードラムの支持装置は、マーチングテナードラムを構成するドラムのうち、少なくとも4個のドラムが略弧状をなすように連続して配列された該各ドラムを、それらの配列位置を固定フレームに対して調節可能に連結して支持し、且つ前記固定フレームが演奏者の体に保持されるマーチングテナードラムの支持装置であって、前記各ドラムのうちいずれかの連続する2個又は3個のドラムにより構成されるドラムサブセット内でのドラムの相対位置を固定する固定手段と前記ドラムサブセットを構成するドラムと前記ドラムサブセットに隣接して位置するドラムとを回動可能に連結する連結手段とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマーチングテナードラムの支持装置において、略弧状に連続して配設され、且つ相対位置が調節可能とされた前記ドラムのうち、前記演奏者から見て左右方向の一端に位置するドラムを独立して回動可能とする第1回動手段と、前記演奏者から見て左右方向のもう一端に位置するドラムを独立して回動可能とする第2回動手段とを有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のマーチングテナードラムの支持装置において、略弧状に連続して配設され、且つ相対位置が調節可能とされた前記ドラムのうち、前記演奏者から見て左右方向の一端に位置する片側端ドラムと当該片側端ドラムの隣のドラムとを固定する第1固定手段と、前記演奏者から見て左右方向のもう一端に位置する他側端ドラムと当該他側端ドラムの隣のドラムとを固定する第2固定手段とを有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のマーチングテナードラムの支持装置において、略弧状に連続して配設され、且つ相対位置が調節可能とされた前記ドラムのうち、前記片側端ドラムを含み、隣り合う複数の前記ドラムからなる第1ドラム部において、当該第1ドラム部を構成する前記ドラムの相対位置を固定する第1ドラム部固定手段と、前記他側端ドラムを含み、略弧状に連続して配設される前記ドラムのうち前記第1ドラム部に含まれない他の全ての隣り合う複数の前記ドラムからなる第2ドラム部において、当該第2ドラム部を構成するドラムの相対位置を固定する第2ドラム部固定手段と、近傍に前記第1ドラム部及び前記第2ドラム部が配置され、前記ドラムを支持する固定フレームと、前記固定フレームに対して前記第1ドラム部を前記演奏者から見て少なくとも左右方向に移動可能、かつ、回動可能に連結する第1連結手段と、前記固定フレームに対して前記第2ドラム部を少なくとも前記左右方向に移動可能、かつ、回動可能に連結する第2連結手段と、前記第1ドラム部と前記第2ドラム部とを回動可能に連結する第3連結手段とを有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のマーチングテナードラムの支持装置において、前記固定フレームの近傍に略弧状に連続して配設され、且つ相対位置が調節可能とされた4つの前記ドラムのうち、前記第1連結手段は前記片側端ドラムとその隣のドラムとを連結し、前記第2連結手段は前記他側端ドラムとその隣のドラムとを連結し、前記第3連結手段は前記ドラムのうち中央に設けられる2つのドラムを連結することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載のマーチングテナードラムの支持装置において、前記固定フレームは、多角形状を含む環状に形成されたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のマーチングテナードラムの支持装置において、前記ドラムが配列された配列面から下方に延設される脚部を有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のマーチングテナードラムの支持装置において、前記脚部は着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は請求項8に記載のマーチングテナードラムの支持装置において、前記脚部は少なくとも3箇所に取り付けられていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項4乃至請求項9のいずれか1項に記載のマーチングテナードラムの支持装置において、前記固定フレームは、前記演奏者に最も近接した位置にあって前記演奏者から見て左右方向に延設される長手方向の長辺部と、当該長辺部の両端部から前記演奏者の前方へ延設される短辺部と、前記長辺部に設けられ、前記長辺部と前記各短辺部とで囲まれた枠内に配置される枠内ドラムの前記演奏者から見て前後方向位置を調節する枠内ドラム前後方向位置調節手段とを有することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項4乃至請求項10のいずれか1項に記載のマーチングテナードラムの支持装置において、前記固定フレームは、前記演奏者に最も近接した位置にあって前記演奏者から見て左右方向に延設される長手方向の長辺部と、当該長辺部の両端部から前記演奏者の前方へ延設される短辺部と、前記長辺部に設けられ、前記長辺部と前記各短辺部とで囲まれた枠内に配置される枠内ドラムの上下方向位置を調節する枠内ドラム上下方向位置調節手段とを有することを特徴とする。
請求項12に記載のマーチングテナードラムの支持装置は、請求項10に記載の前記枠内ドラム前後方向位置調節手段と、請求項11に記載の前記枠内ドラム上下方向位置調節手段とが一体に設けられていることを特徴とする。
請求項13に記載のマーチングテナードラムは、請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載のマーチングテナードラムの支持装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、各ドラムを安定して支持しつつ、各ドラムの位置調節を容易にすることができる。
以下、本発明のマーチングテナードラムの支持装置及びマーチングテナードラムを具体化した一実施形態を図1〜図13にしたがって、全体の概要構成、各部の詳細構成、さらに作用の順に説明する。
(全体の概要構成)
図1は、本実施形態のマーチングテナードラムの支持装置の一例を示す図であって、使用時における態様を示す概略平面図である。演奏者は、周知のキャリアーに連結される本発明のマーチングテナードラムの支持装置を介してマーチングテナードラムを保持するものである。なお、使用時において演奏者から見て前方を「前」、右方を「右」として以下説明する。図1に示すように、マーチングテナードラム1は4つの大径ドラム2,3,4,5と2つの小径ドラム6,7の、合計6つのドラム2〜7から構成されている。4つの大径ドラム2〜5は略弧状に配列され、その弧状に配列された各大径ドラム2〜5の内側に、2つの小径ドラム6,7が配列されている。なお、本明細書における「マーチングテナードラム1」とは、これらの複数の各ドラムで構成されるドラムセットを意味する概念である。
マーチングテナードラム1の支持装置11(以下、単に「支持装置11」という。)は、横長の略長方形形状の固定フレーム12を有し、この固定フレーム12を中心に、第1固定部材13、第2固定部材14、第1連結機構15、第2連結機構16、第3連結機構17、ホルダー部18、小径ドラム取付部19、及び脚部21を含んで構成されている。
第1固定部材13は、右側2つの隣り合う大径ドラム2,3を、両ドラム2,3の胴体部において連結して固定する。第2固定部材14は、左側2つの隣り合う大径ドラム4,5を両ドラム4,5の胴体部において連結して固定する。これにより、大径ドラム2と大径ドラム3とで第1ドラム部22が構成され、1組のドラムサブセットとして一体で取り扱われる。また、同様に大径ドラム4と大径ドラム5とで第2ドラム部23が構成され、1組のドラムサブセットとして一体で取り扱われる。また、これらの第1ドラム部22及び第2ドラム部23は、略弧状に連続して配設された各大径ドラム2,3,4,5のうち、固定手段で固定された、いずれかの連続する2個(又は3個)のドラムに相当する。
第1連結機構15は、固定フレーム12の右前隅に位置し、固定フレーム12に対して第1ドラム部22を回動可能に連結している。第2連結機構16は、固定フレーム12の左前隅に位置し、第1連結機構15と同様に固定フレーム12に対して第2ドラム部23を回動可能に連結している。第3連結機構17は、大径ドラム3と大径ドラム4との間に設けられ、第1ドラム部22と第2ドラム部23とを回動可能に連結している。なお、この第1連結機構15及び第2連結機構16は、大径ドラム2,5の左右方向位置調節における操作部として機能する。
固定フレーム12の後側長辺部に設けられる2つのホルダー部18には、差込孔88(図8(c)参照)が形成されており、この差込孔88に、キャリアー8の胴当部9に一端が回動可能に固定されたJ字形状部材10が下側から差し込まれて、キャリアー8と支持装置11とが一体化されている。なお、このホルダー部18は、各ドラム2〜7の前後方向位置調節における操作部として機能する。
固定フレーム12の後側長辺部の略中央に設けられる小径ドラム取付部19は、小径ドラム6,7を共に支持し、この小径ドラム6,7の前後方向及び上下方向、左右方向の位置調節における操作部としても機能する。
脚部21は、固定フレーム12の後側長辺部の左右両端部と第3連結機構17との合計3箇所に設けられている。
このように構成される支持装置11によれば、第1ドラム部22を構成する各大径ドラム2,3は、互いの相対位置が固定されているため、各ドラム2〜5の位置調節時において一体に動作する。第2ドラム部23についても、同様である。
以下、支持装置11を構成する各構成部分について、順に詳細に説明する。
(固定フレーム12)
固定フレーム12は、演奏者から最も離間した位置にあって左右方向に延設される第1長辺部31と、演奏者に最も近接した位置にある第2長辺部32と、これらの第1長辺部31と第2長辺部32とを両端で接続する2つの短辺部33とで構成されている。
(第1連結機構15、第2連結機構16)
図2は、第1連結機構15の構成を示す平面図であって、図3は、図2におけるA−A線断面図である。なお、図2においては、大径ドラム2,3及びドラム接続部材34を、二点鎖線で示している。また、図3においては、手前側の固定フレーム12を参考のため、二点鎖線で示している。
図2に示すように、第1連結機構15は、大径ドラム3と大径ドラム2とを接続(固定)するドラム接続部材34と、固定フレーム12に固定されるスライドベース部35と、このスライドベース部35上をスライド可能なスライドプレート36とを含んで構成される。ドラム接続部材34は、平面視で略く字状に屈曲した形状であって、大径ドラム2,3の胴体部37(図3参照)に、胴体部37の内側から挿入される2つのねじ38(図3参照)によって取り付けられている。一方、スライドベース部35は、2つのねじ39,40(図3参照)によって固定フレーム12に取り付けられている。
図3に示すように、スライドプレート36は、縦断面視で略クランク状に屈曲した形状をなすプレート状の部材である。このスライドプレート36の左右方向の中途から一端側(図3において右端側)は、まず中途から上方に垂直に屈曲され、上端部でスライドベース部35に沿って一旦水平面である最上面36aを形成し、先端部が下方に屈曲されて、スライドベース部35に掛止されるように形成されている。一方、このスライドプレート36の左右方向の中途から他端側(図3において左端側)は、平坦に形成された最下面36bを備え、平面視で先端にアールが付けられた形状となっている。そして、この部分の略中央に、軸43が、ねじ44により上方に向けて取り付けられている。軸43は、円柱状の形状の大径部43bの上部に雄ねじが刻設された小径部43aを備え、大径部43bの下端が末広がりのテーパ部42として形成されている。一方、ドラム接続部材34の屈曲した部分には、この軸43の形状に対応した孔50が上下方向に穿設されている。軸43は、この孔50に下方から挿入されている。そして、軸43は、上端の小径部43aがドラム接続部材34から上方に突出するとともに、テーパ部42がドラム接続部材34の孔50の下方開口部分に当接している。このテーパ部42において、軸43は、該軸43が挿入されるドラム接続部材34側の孔50との組み付け誤差を吸収し得るようになっている。そして、ドラム接続部材34の上部から突出した軸43の小径部43aには、ばね座金41とワッシャー45を介して嵌め込まれる丸頭六角ナット46が螺合している。この六角ナット46を締め込む程度で、テーパ部42と孔50との間の摩擦力を調整でき、大径ドラム2、3にて構成される第1ドラム部22を適度な摩擦抵抗で軸43を中心に回動できるようになっている。
図2に示すように、スライドベース部35の上部に配置されたスライドプレート36の最上面36aには左右に長い長孔47が形成されている。そして、図3に示すように、スライドプレート36の最上面36aの上方から挿入される係止軸48が、その下部でスライドベース部35に螺着されている。そして、スライドプレート36の最上面36aより突出した係止軸48の外周には、ワッシャー49を介して角頭ナット51が螺合されている。
これにより、角頭ナット51を締めたり緩めたりすることでスライドプレート36をスライドベース部35に押さえ付ける力を調整できるため、角頭ナット51を緩めた場合には、長孔47の範囲内でスライドプレート36はスライドベース部35上を左右にスライドすることができるようになっている。なお、スライドプレート36は、上記のように左右方向の移動は許容されるが、左右に移動した状態でも固定フレーム12に直接固定されたスライドベース部35に下方へ屈曲した先端部が掛止されて重量が支えられるとともに、このスライドベース部35に掛止されたことにより前後方向への移動が規制される。そのため、図17に示した従来の大径ドラム連結機構141により各ドラムを回動可能に連結支持した場合と比較して、本実施形態の第1連結機構15の場合は、剛性が極めて高く、軸が撓んだりねじが緩んだりして、各ドラムの支持が不安定になることがない。
なお、上記では、第1連結機構15について説明したが、第2連結機構16においてもその構成は、略対称形状であり略同様であるので、詳しい説明は省略する。
(第3連結機構17)
第3連結機構17においては、上記第1連結機構15にて説明した固定フレーム12側に設けられるスライドベース部35やスライドプレート36等の部材は備えておらず、その構成は異なるが、軸を共有する動作については基本的に同様である。図4は、第3連結機構17の構成を示す図であって、図1におけるB−B線断面図である。図4に示すように、大径ドラム3の胴体部37にねじ37aで固定された第1接続部材55と、大径ドラム4の胴体部56にねじ56aで固定された第2接続部材57とは、共通の軸58を有している。軸58はその下端を第2接続部材57内に螺合されており、第1接続部材55の上部から突出した軸58の上端にワッシャー59を介して嵌め込まれた角頭ナット61が軸58に螺合することによって、第1接続部材55と第2接続部材57とが連結されている。
なお、角頭ナット61を締めたり緩めたりすることで第1接続部材55を上下方向に押圧する力を調整できる。このため、角頭ナット61を緩めた場合には第1接続部材55は軸58を中心に回動でき、角頭ナット61を締めた場合には回動が規制される。すなわち、軸58により大径ドラム3と大径ドラム4とは任意に相対回動可能に連結されている。
(脚部21)
また、第2接続部材57には、上端にねじ部材62を有する脚部21が下方からねじ込まれて取り付けられている。さらに、脚部21の下端にはゴム製のキャップ63が取り付けられている。
なお、図1に示したように、脚部21は、この第3連結機構17に設けられる他、固定フレーム12の第2長辺部32の両端部(短辺部33の手前隅にも相当する。)にもそれぞれ設けられている。図5は、第2長辺部32の左端部に設けられる脚部21の取付け部分を示す左側面図であり、図6は、上のねじ65の位置での水平断面図である。図5、図6に示すように、固定フレーム12の側面には、取付部材64がねじ65によって固定されている。そして、取付部材64に対して脚部21が下方からねじ込まれて取り付けられている。詳細な構成は、上記した第3連結機構17の下方に設けられる脚部21と同様であるため省略する。
(第1固定部材13、第2固定部材14)
第1固定部材13は、図1に示したように大径ドラム2と大径ドラム3を連結しており、一部が湾曲したアーム形状であって、大径ドラム2,3の胴体部に、胴体部の内側から挿入される2つのねじ(図示略)によって取り付けられている。この構成は、第1連結機構15におけるドラム接続部材34(図3参照)の取付け態様と略同様であるので詳細図面は省略する。
また、第2固定部材14は、上記したように大径ドラム4と大径ドラム5を連結しており、その構成は第1固定部材13と左右が逆である他は同様であるので詳しい説明は省略する。
(ホルダー部18)
次に、固定フレーム12の手前側長辺部(第2長辺部32)に設けられる(図1参照)2つのホルダー部18の構造について説明する。なお、2つのホルダー部18は、左右が逆である他は同様の構成であるため、ここでは左側のホルダー部18を例にその構成を説明することとする。図7は、左側のホルダー部18の構造を示す正面図(演奏者側から見た図)である。また、図8(a)は、図7におけるC−C線断面図、(b)は、図7におけるD−D線断面図、(c)は、図7におけるE−E線断面図である。さらに、図9は、図7におけるF−F線断面図である。
図7、図9に示すように、ホルダー部18は、キャリアー8(図1参照)のJ字形状部材10が差し込まれる(図8(c)参照)キャリアー連結部71と、ホルダー接続部72と、これらのホルダー接続部72とキャリアー連結部71とを一体化する回転軸73と、角度調節ボルト74とを含んで構成される。
図8(b)に示すように、ホルダー接続部72は、固定フレーム12の内側である第2長辺部32の裏面75(演奏者から見て前方側の面)に当接している。固定フレーム12には、上下に並んだ2つの水平かつ平行に穿設された長孔77が形成されている。そして、図7に示すような第2長辺部の表面76(演奏者手前側の面)側から、この長孔77にボルト78が挿入され、これらのボルト78に第2長辺部32の裏面75側から嵌め込まれるナット79が螺合することでホルダー接続部72が固定フレーム12に取り付けられている。なお、図8(b)に示すように、第2長辺部32の表面76とボルト78との間には、接続用プレート81及びワッシャー82が設けられている。そして、2つのボルト78を締めたり緩めたりすることで固定フレーム12を前後方向に挟み込む力を調整できるため、ボルト78を緩めた場合にはホルダー接続部72(ホルダー部18)は、長孔77の範囲内で左右方向にスライドできるようになっている。
さらに、図9に示すように、キャリアー連結部71の上部が、ホルダー接続部72の上部に回転軸73により連結される。
この回転軸73は、円柱状の軸部73bと、それより大径の頭部73aと、先端部に設けられた、軸部73bよりも小径の雄ネジ部73cから構成されている。
ホルダー接続部72の上部には、第2長辺部32の枠外側において、この第2長辺部32に沿って貫通するように水平な貫通孔72aが設けられている。
一方、キャリアー連結部71の上部にも、貫通孔71aが設けられている。そして、回転軸73は、左方向から、キャリアー連結部71の貫通孔71aを貫通し、さらにホルダー接続部72の貫通孔72aを貫通し、回転軸73の先端に設けられた雄ネジ部73cがホルダー接続部72の右側から突出する。
このとき、キャリアー連結部71の貫通孔71aより径の大きな頭部73aは、金属製のワッシャ87を介しキャリアー連結部71の貫通孔71aの左側の開口部の周縁に掛止される。また、ホルダー接続部72の右側から突出した雄ネジ部73cには、ナット80が螺合される。このとき、ナット80は、回転軸73の軸部73bと雄ネジ部73cの段部に金属製のワッシャ83を介して当接し、回転軸73の脱抜を防止するとともに、それ以上ナット80を締め込めないように構成されている。そのため、ナット80の締め込み過ぎに起因して、キャリアー連結部71及びホルダー接続部72と、回転軸73との相互の回動を阻害するようなことがない。
さらに、回転軸73の外周には、ホルダー接続部72とキャリアー連結部71とが当接する部分などの3箇所にワッシャー84,85,86が環装されている。これらのワッシャー84,85,86は樹脂製であって、適度な摩擦力と弾力とを備え、ホルダー接続部72が演奏中に不用意に回動しないように摩擦を与えるとともに、衝撃を緩衝し、がたつきや異音の発生を防止する。
図8(c)に示すように、キャリアー連結部71内には、周知のキャリアー8のJ字形状部材10が下側から差し込まれるための差込孔88が形成されている。この差込孔88に差し込まれたJ字形状部材10が差込孔88に嵌合して、キャリアー8と支持装置11とが連結される。そして、例えば演奏中の待機時には、J字形状部材10とキャリアー連結部71とが連結された状態で、固定フレーム12を上方へ持ち上げるようにすれば、回転軸73とホルダー接続部72とが約90度回転して、各ドラム2,3,4,5の配列面を演奏者の体とほぼ平行状態とすることができる(図8(a)の二点鎖線参照)。これにより、各ドラム2,3,4,5が待機時には邪魔にならないとともに、演奏者の肩にかかる負担が軽減される。
また、図8(a)に示すように、キャリアー連結部71の下部には角度調節ボルト74がロックナット89を介して貫挿されている。貫挿された角度調節ボルト74の先端は、接続用プレート81に当接している。よって、この角度調節ボルト74のねじ込み具合により、角度調節ボルト74の先端の突出量が調節される。そして、これに伴い角度調節ボルト74の先端が固定フレーム12を押し上げたり押し下げたりするため、固定フレーム12の角度を微調節できるようになっている。その結果、演奏者に対して、演奏時のマーチングテナードラム1の角度を、演奏しやすい任意の角度に設定できる。
(小径ドラム取付部19)
次に、小径ドラム取付部19について説明する。図10は、小径ドラム取付部19をその一部を断面図で示す平面図であって、図11は、図10のG−G線断面図であって、図12は図10のH−H線断面図である。
図10〜図12の各図に示すように、小径ドラム取付部19は、長孔91が形成されたベースプレート92と、ベースプレート92に案内されて前後にスライド可能な小径ドラム接続部93と、固定フレーム12にベースプレート92を連結する連結部材94とを含んで構成される。ベースプレート92は、長手方向を前後方向に向けた水平に配置された板状部材で、長手方向に沿って前端部近傍と略中央部とに2つの長孔91が形成されている。
小径ドラム接続部93には、その下部において小径ドラム6,7が胴体部90,95(図12参照)に、胴体部90,95の内側から挿入される2つずつのねじ96(図12参照)によって取り付けられている。そのため、小径ドラム6と小径ドラム7とが小径ドラム接続部93を挟んで、左右に一体に接続されている。さらに、図11,12に示すように小径ドラム接続部93の上部には、ベースプレート92及び補助プレート97が前後方向に挿通されており、小径ドラム接続部93の上方から挿入される2つのねじ98が、ベースプレート92に形成された2つの長孔91内をそれぞれ挿通するようにして設けられている。そして、ねじ98の下端は補助プレート97と螺合しており、2つのねじ98及び小径ドラム接続部93、補助プレート97とが一体化され、一体化したこれらの部材がベースプレート92の長孔91に沿って前後方向にスライドできるようになっている。
ベースプレート92の後方側(演奏者側)の下面には、ベースプレート92を固定フレーム12に連結する連結部材94の前方に延設された部分の上面が当接され、ベースプレート92の上方から挿入されるねじ101によって、連結部材94はベースプレート92に取り付けられている。この連結部材94の後部は、下方に延設された部分を備え、全体が逆L字状に構成されている。
この連結部材94の後側(図11において左側)には、上下方向に設けられた空間である溝102が設けられる。この溝102は、図10に示すように、連結部材94の後部を上下方向に貫通する水平断面矩形の垂直プレート案内部102aを備える。また、この垂直プレート案内部102aの後側の面の左右方向の中央部に連なる部分には、垂直プレート案内部102aに沿って形成された外部に貫通する開口部であるねじ案内部102bが設けられている。ねじ案内部102bは、垂直プレート案内部102aの左右方向の幅より狭い溝状の平行な開口部を備える。
一方、固定フレーム12の表面76(図11において左側)には、上下両端部を前方に折り曲げられた板状部材であるカバー部材104が固定フレーム12を覆うように取り付けられている。
溝102の垂直プレート案内部102a内部には、垂直プレート103が配設される。垂直プレート103の左右方向の幅は、垂直プレート案内部102aの幅と略同じで、垂直プレート103の前後方向の厚みは、垂直プレート案内部102aの内寸より小さくなっている。そのため、垂直プレート103は、垂直プレート案内部102aに対して、上下方向には相対移動自在で、左右方向にはその移動が規制される。なお、前後方向には、若干(例えば数ミリ)移動できる。
この構成によれば、ねじ106が締められると垂直プレート103が後側に移動し、連結部材94は、垂直プレート案内部102aよりも後側の部位が固定フレーム12と垂直プレート103とで挟み込まれるため固定される。一方、ねじ106が緩められると、固定フレーム12と垂直プレート103とが連結部材94を挟み込む力が弱くなるため、連結部材94は、図11に実線及び二点鎖線で示すように、カバー部材104の上下方向の幅の範囲内で上下にスライドできるようになっている。このとき固定フレーム12に固定されたねじ106及び垂直プレート103が、溝102により、上下方向へ相対的に案内される。その結果、連結部材94は、固定フレーム12に対して前後方向への移動が規制されつつ、垂直方向(上下方向)にスライドする。
なお、図11に示す状態は、小径ドラム6,7が最上位置にある態様であって、カバー部材104の上端に連結部材94の上端が当接している。この状態が通常の使用位置であって、このとき、小径ドラム6,7と大径ドラム2〜5の各ヘッドの高さが同一となるように設定されている。このように、カバー部材104の上端が小径ドラム6,7の高さの規定位置を示すストッパーとして機能している。
一方、図11に二点鎖線で示すのは、連結部材94を下方へスライドさせた際の最下位置にある態様であって、このとき、カバー部材104の下端に連結部材94の下端が当接している。このように、カバー部材104の下端が、連結部材94が下方へ向け落ちないためのストッパーとして機能している。
また、ねじ106を緩めることで、同時に垂直プレート103を介し連結部材94を固定フレーム12に挟み込む力が弱くなる。そのため、固定フレーム12に形成される長孔99にねじ106の軸部が案内され、長孔99の左右方向の幅の範囲内で連結部材94を左右方向にスライドすることができる。よって、小径ドラム6,7の左右方向の位置をも調節することができる。なお、小径ドラム6,7の左右方向の調節を必要としない場合には、長孔99を円形状に変更すればよい(図14、孔100参照)。この場合、ねじ106を緩めることで、小径ドラム6,7の後述する上下方向のみの位置調節ができるため、調節しやすい構成とすることができる。
(位置調節方法及び作用)
次に、上記のように構成されるマーチングテナードラム1の支持装置11における作用について説明する。おおまかな各ドラム2〜7の位置調節は以下のとおりである。この支持装置11に支持された各ドラム2〜7をキャリアー8により保持した演奏者は、まず全体の(全てのドラムの)前後位置を調節する。そして、前後位置が定まったら、次に、両端の大径ドラム2,5の左右位置を調節する。そして、固定フレーム12内における小径ドラム6,7の前後・上下方向の位置を調節し、最後に全体の角度(演奏者の体とドラム2〜7の配列面とのなす角度)を調節する。以下、各位置調節における作用について詳細に説明する。
まず、前提として第1連結機構15及び第2連結機構16における丸頭六角ナット46、第3連結機構17における角頭ナット61のうち、動かしたいものをそれぞれある程度緩めておき、各連結機構15,16,17において各大径ドラム2〜4が回動できるようにしておく。なお、これらのナットを緩めたり締めたりする際には、例えば図4に二点鎖線で示すような周知のチューニングキーを使用することができる。
(各ドラム2〜7の前後方向位置調節(図7〜図9参照))
前後方向の位置調節は、ホルダー部18を左右方向にスライドさせることにより行う。2つのボルト78(図8(b)参照)を緩めると、固定フレーム12を前後方向に挟み込む力を調整できる。このため、ボルト78を緩めた場合にはホルダー接続部72(ホルダー部18)が固定フレーム12の長孔77の範囲内で左右方向にスライド可能となる。ホルダー接続部72に差し込まれたJ字形状部材10の一端はキャリアー8に回動可能に固定されている。そのため、ホルダー部18をスライドさせると、J字形状部材10は、その回動可能に固定されたキャリアー8側の一端を中心に左右方向に回動する。これにより、演奏者と固定フレーム12との距離(即ち演奏者から各ドラムまでの前後の距離)が変化し、各ドラム2〜7の前後方向位置調節がなされる(図1参照)。
例えば、図1の状態から、左右の各ホルダー部18を近づけるように内側へスライドさせると、演奏者(キャリアー8の胴当部9)と固定フレーム12との距離が大きくなる。そのため、各ドラム2〜7は演奏者から遠ざかる方向に調節される。なお、前後方向位置を調節した後は、ホルダー部18の2つのボルト78を締め、ホルダー部18が不用意にスライドしないように固定する。
(大径ドラム2(5)の左右方向位置調節(図2、図3参照))
次に、大径ドラム2(5)の左右方向の位置調節は、第1連結機構15(第2連結機構16)のスライドプレート36をスライドさせることにより行う。右側の大径ドラム2を例に説明すると、上記したように、スライドプレート36は長孔47の範囲内でスライドベース部35を左右にスライドすることができるようになっている。このスライドプレート36を例えば右にスライドさせると、スライドプレート36に連結されたドラム接続部材34が軸43を中心に左回りに回動しつつ右方へ移動する。これに伴い、最も右端の大径ドラム2は右方へ位置が移動調節される。スライドプレート36を左にスライドさせた場合は、上記と逆方向の作用によって、大径ドラム2は左方へ位置が移動調節されることになる。
ここで、大径ドラム3(第1ドラム部22)と大径ドラム4(第2ドラム部23)とは、第3連結機構17にて回動可能に連結されている。本実施形態では上述のように、第1ドラム部22を構成する大径ドラム2,3は第1固定部材13で相互に固定されており、かつ、第1ドラム部22は第1連結機構15で固定フレーム12に対して回動可能に支持されている。また、大径ドラム3と大径ドラム4とは互いに相対回動可能である。そのため、スライドプレート36を右に移動させた場合、第1ドラム部22は、第3連結機構17を回転中心として変位する。そのため、右端の大径ドラム2は大きく変位するのに対し、中央の大径ドラム3の変位は小さい。また、第2連結機構16を固定しておけば、大径ドラム4が大径ドラム3の動きにひきずられることはほとんどなく、図1の配列状態に調節後の各大径ドラム2〜5の位置を二点鎖線で示すようにその移動は僅かなものに抑えられる。つまり、左右両端の大径ドラム2,5の左右方向位置調節時において、先に調節しておいた中央の大径ドラム3、4の前後方向の位置はほとんど変化しない。
なお、第3連結機構17における角頭ナット61を緩めるとともに、左右の丸頭六角ナット46を緩め、第1連結機構15と第2連結機構16のスライドプレート36を同時にスライドさせることにより、中央の大径ドラム3,4を前後方向に大きく動かすような調整も可能である。
一方、上述したように、大径ドラム2,3は、第1固定部材13及びドラム接続部材34により第1ドラム部22として強固に連結してある。また、第1ドラム部22を固定フレーム12に対して回動可能に支持している第1連結機構15も固定フレーム12に固定されている。そのため、大径ドラム2,3からなる第1ドラム部22は固定フレーム12に対して安定して支持される。
また、従来例(図14参照)の支持装置131では、左右方向位置調節のためにホルダー部18をスライドさせると、それに併せて演奏者とフレーム132との距離が変わり、前後方向の位置関係まで変化してしまっていた。しかし、本実施形態では、前後方向の位置調節を行う機構と左右方向の位置調節を行う機構とがそれぞれ固定フレーム12に独立して設けられているため、こうした問題も起こりえない。
なお、最も左端の大径ドラム5の左右方向位置についても、上記と同様に第2連結機構16のスライドプレートを左右方向にスライドさせることで調節される。そして、左右方向位置を調節した後は、第1連結機構15及び第2連結機構16の丸頭六角ナット46、角頭ナット51、さらに第3連結機構17の角頭ナット61をそれぞれ締めて、各大径ドラム2〜5を固定フレーム12に対して固定する。
(小径ドラム6,7の前後方向位置調節(図10〜図12参照))
次に、小径ドラム6,7の前後方向の位置調節は、小径ドラム取付部19の小径ドラム接続部93(図11参照)を前後方向にスライドさせることにより行う。上記したように、ねじ98を緩めれば、小径ドラム接続部93はベースプレート92の長孔91の範囲内で前後方向にスライドすることができるようになっている。この小径ドラム接続部93を前後方向にスライドさせると、小径ドラム接続部93に接続された小径ドラム6,7が前後方向に移動して、その位置が調節される。なお、前後方向位置を調節した後は、ねじ98を締めて、小径ドラム接続部93が不用意にスライドしないように固定する。
(小径ドラム6,7の上下及び左右方向位置調節(図10〜図12参照))
小径ドラム6,7の上下方向の位置調節は、小径ドラム取付部19の連結部材94(図11参照)を上下方向にスライドさせることにより行う。上記したように、ねじ106を緩めれば、連結部材94は上下方向にスライドすることができるようになっている。この連結部材94を上下方向にスライドさせると、連結部材94に連結されたベースプレート92及び小径ドラム接続部93等が併せて上下方向にスライドするため、小径ドラム6,7の上下方向の位置が調節される。
また、ねじ106を緩めると、連結部材94を第2長辺部32に対して左右方向にスライドすることもできるようになっている。この連結部材94を左右方向にスライドさせると、小径ドラム6,7の左右方向の位置が調節される。
なお、上下及び左右方向位置を調節した後は、ねじ106を締めて、連結部材94が不用意にスライドしないように固定する。
(各ドラム2〜7の角度調節)
最後に、各ドラムの角度調節は、ホルダー部18の角度調節ボルト74(図8(a)参照)により行う。例えば、角度調節ボルト74を回してねじ込んだ場合、角度調節ボルト74の先端が固定フレーム12を押し上げるため、各ドラムは演奏者手前側へ下り勾配に傾斜する角度位置に調節される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、第1固定部材13及び第2固定部材14にて隣り合う大径ドラム2,3及び大径ドラム4,5が、それぞれ第1ドラム部22及び第2ドラム部23として、各々のドラムサブセット内で互いに相対位置を固定されている。そのため、隣り合う2つのドラム同士はドラムサブセットとして一体に取り扱われ、且つ、このドラムサブセットは、重心に近い位置を固定フレーム12に支えられている。従って、このドラムサブセットを極めて安定した状態で支持することができる。また、支持装置11全体としての可動箇所が少なく、大径ドラム2〜5の位置を調節する際の可動箇所は3箇所となっている。例えば、大径ドラム2を左右方向に移動する場合、スライドプレート36を右方向に移動させると、第1ドラム部22は、第3連結機構17を不動点として、第3連結機構17の軸58及び第1連結機構15の軸43を中心に回転して変位する。つまり、1つの滑り対偶と2つの回り対偶を構成する。このため、左右方向の位置調節時に、各大径ドラム2〜5の位置は拘束連鎖となるため、一義的に定まり、各大径ドラム2〜5が不確定に移動することがない。また、可動部分を有さず、強度的に有利な閉じた環状の略四角形の固定フレーム12を備えており、フレーム自体の強度が高い。さらにこの固定フレーム12を中心に、ここに固定された第1連結機構15と第2連結機構16において大径ドラム2〜5を支持しており、第1連結機構15と第2連結機構16との間の距離が変化しないため、大径ドラム2〜5を安定して支持することができる。
また、可動箇所が少ないことで、部材点数が減少するため、装置全体の重量を軽くすることができる。
(2)また、可動する箇所である第1連結機構15と第2連結機構16、第3連結機構17においては、それぞれ連結されるドラムとドラム(若しくは固定フレーム12)が相対回動可能とされているため、位置調節時における各大径ドラム2〜5をなめらかに移動させることができる。
(3)さらに、位置調節において、先に調節しておいた大径ドラム3、4の前後方向の位置をほとんど変化させずに、左右両端の大径ドラム2,5の左右方向の位置を調節することができる。
(4)上記実施形態では、小径ドラム取付部19が固定フレーム12の第2長辺部に設けてあり、この小径ドラム取付部19に小径ドラム6,7の前後・上下・左右方向の位置調節をするための機構が設けてある。このため、大径ドラム2〜5とは独立して、小径ドラム6,7のみの固定フレーム12内における前後・上下・左右方向の位置を調節することができる。
(5)上記実施形態では、脚部21が3箇所に設けられているため、運搬時や保管時に床等に安定して載置させることができる。また、この状態で、上記詳述した位置調節をおおまかに行うこともできる。さらに、各脚部21はねじ込み式になっており取り外しが容易に構成されているため、演奏時や収納時等には取り外すことができ、脚部21が邪魔になることがない。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施形態における固定フレーム12は、略長方形形状の環状に形成したが、形状は限定されない。さらに、環状に形成されていなくてもよい。例えば、上記実施形態において第1長辺部31がないコ字形状フレームとして実施することができる。
・上記実施形態における第1連結機構15では、ドラム接続部材34が大径ドラム2と大径ドラム3とを固定フレーム12に連結するように構成したが、大径ドラム2のみを固定フレーム12に連結する構成としてもよい。この場合であっても、第1固定部材13で大径ドラム2と大径ドラム3とが相対位置を固定されているため、大径ドラム3を大径ドラム2と連動させることができる。
・上記実施形態において、第1固定部材13及び第2固定部材14はなくてもよい。この場合であっても、第1連結機構15におけるドラム接続部材34が大径ドラム2と大径ドラム3の相対位置を固定する固定手段としても機能しているため、上記実施形態と同様の効果を奏する。また、固定手段は、固定手段が強固に2個又は3個のドラムを固定し、これらを1つのドラムサブセットして扱えるようにできればよく、その方法は問わない。隣接する大径ドラムを相互に回動させる回動部材を有しながら、さらに固定手段で使用時に固定するものであってもよい。
・上記実施形態の第1連結機構15及び第2連結機構16では、スライドプレート36をスライドさせることで大径ドラム2,3、大径ドラム4,5を固定フレーム12に対して回動可能に連結するものとしたが、スライドさせる機構に限定されるものではない。例えば、図13に示すように、スライドプレート36に代えて、固定フレーム12に回動可能に取り付けられるリンク部材111として構成してもよい。この場合、リンク部材111が回動するとそれに伴いリンク部材111に連結されたドラム接続部材34が回動しつつ移動するため、上記実施形態と同様の効果を奏する。
・さらに、図13に示すように、第3連結機構17を固定フレーム12に対して固定し、前後方向の動きが直線となり一定化するように構成してもよい。具体的には、例えば、固定フレーム12から前方へ延設した基材プレート112に対して、この基材プレート112に形成される前後方向に長い長孔113内に第3連結機構17が位置するように設けることで構成できる。この場合、左右両端部の大径ドラム2,5の左右方向位置を調節する際でも中央の2つの大径ドラム3,4が左右にずれることがなく、固定フレーム12に対して左右方向の位置を常に一定にすることができる。また、外から加わる力に対して支持装置としての安定性も増す。さらに、左右4箇所の回動部(リンク部材111の両端部の回転部)はガタつくことなく回動可能としておけばよくロック機構が必要ないため、位置調節時に締めたり緩めたりする箇所が中央の一箇所のみでよく調節も容易である。
・図13に示す別の実施形態において、本発明は、さらに次のように変形して実施することができる。すなわち、第3連結機構17により大径ドラム3と大径ドラム4の相対位置を回動可能に連結するのに換えて、固定手段である第3固定部材117(不図示)により中央の両大径ドラム3,4の相対位置を変化しないように固定する。一方、第1連結機構15及び第2連結機構16に対応する部分では、大径ドラム2,3、大径ドラム4,5の相対位置を固定せずに左右両端の大径ドラム2,5を各々独立して回動可能な単独ドラムとして連結する構成とする。この場合、例えば、図13に示すドラム接続部材34及びリンク部材111を有する第1連結機構(第2連結機構)の構成に換えて以下のように構成する。まず、第1連結機構(第2連結機構)を、固定手段であるドラム接続部材34に換えて、大径ドラム2,5を回動可能に連結する連結手段として構成されるドラム接続部材(不図示)を含んだ構成とする。そして、このドラム接続部材をリンク部材(例えば、リンク部材111)で支持し、第3固定部材117を固定フレーム12に対して固定するようにして構成する。この構成における第1連結機構が本発明の第1回動手段に相当し、第2連結機構が本発明の第2回動手段に相当する。このような構成であっても、左右両端の大径ドラム2,5の左右方向位置を調節する場合、中央の2つの大径ドラム3,4の相対位置が第3固定部材117により固定されているため、大径ドラム3,4の前後方向位置がずれることなく、上記実施形態と同様の効果を奏すことができる。また、この場合も、2つの連続する大径ドラム3,4を、固定フレーム12から延設した基材プレート112により重心に近い場所で支持するため、安定して支持することができる。
また、本発明はさらに以下のように変形して実施することができる。大径ドラム2〜5の数は、本実施形態に示す4個の例に限定されるものではない。例えば、図13に二点鎖線で示すように、大径ドラム2,5の後方にそれぞれ固定手段によりさらに大径ドラム2’、5’を備えてもよい。この場合、マーチングテナードラム1は3組(大径ドラム2,2’の組、 大径ドラム3,4の組、大径ドラム5,5’の組)のドラムサブセットで構成され、これらドラムサブセット毎が一体に取り扱われる。これらのドラムサブセットは、できるだけ重心に近い位置で固定フレーム12に支持されることが望ましい。このように構成することで、3つのドラムサブセットはドラムサブセット毎に一体に取り扱われ、且つ、これらのドラムサブセットは、各々が重心に近い位置を固定フレーム12に支えられている。従って、これらのドラムサブセットを極めて安定した状態で支持することができる。この場合、可動箇所は、上記実施形態と同数で、各大径ドラム2〜5,2’, 5’の相対位置の調整時にも、安定してドラムを支持できるとともに、その調整位置も一義的に定まる。
また、このように大径ドラムを6個備えた場合は、さらに以下のように実施することができる。例えば、ドラムサブセットとして、大径ドラム2、2’と、大径ドラム3,4と、大径ドラム5,5’との3つのドラムサブセットに構成してもよい。
また、さらに別の態様として、大径ドラム2’と大径ドラム5’とは、単独で回動可能な単独ドラムとして構成し、大径ドラム2,3、大径ドラム4,5を、それぞれ固定手段で互いに相対位置を固定し、各々を一体に取り扱われるドラムサブセットとすることもできる。
いずれの場合も、各大径ドラム2〜5,2’, 5’を安定して支持でき、且つ各大径ドラム2〜5,2’, 5’の位置調節が容易となる。
・上記実施形態の脚部21の位置は、適宜変更できる。例えば、図13に示すように、固定フレーム12上の3点にバランス良く設ける構成としてもよい。
・また、脚部21は、ねじ込み式でなくてもよい。取付状態でガタつくことがなく、容易に取り外し可能であればその他の構成でも構わない。例えば、ガタつきを防止するために、脚部21をその取り付け部にゴムを介して嵌め込むように構成してもよい。
・上記実施形態において、固定フレーム12内に配置される小径ドラム6,7の個数は、2つに限定されるものではなく、例えば、図1に二点鎖線で示すように1つでもよい。この場合でも、図14に示すように、上記実施形態と同様の小径ドラム取付部19を利用して1つの小径ドラムを配置することができる。なお、この際、小径ドラム接続部93の小径ドラムが取り付けられない箇所にはキャップ107(図14に二点鎖線で示す。)を設けてもよい。さらに、大径ドラム2〜5の個数も場合に応じて変更することができる。
・上記実施形態のホルダー部18は、ホルダー接続部72とキャリアー連結部71とが相対位置を固定されて一体化されているが、別個独立の構成としてもよい。具体的には、図15に示すように、固定フレーム12には、固定フレーム12と別個独立したキャリアー連結部ベースプレート108を設け、このキャリアー連結部ベースプレート108に形成された長孔109にキャリアー連結部71を左右方向にスライド可能に配置する。そして、一体化された回転軸73を有するホルダー接続部72を、キャリアー連結部ベースプレート108に固定する。一方、回転軸73に上方から係合可能に形成された連結フック110を固定フレーム12側に設ける。以上の構成により、単独でスライド可能なキャリアー連結部71として構成することができる。
また、この変更例によれば、左右のキャリアー連結部71が、左右方向以外には異なった移動をしない。即ち、角度方向にそれぞれ独立して移動することがなく、左右のキャリアー連結部71がずれないため、キャリアー8のJ字形状部材10を容易にキャリアー連結部71に連結することができる。
さらに、この別例によれば、演奏者はまず、キャリアー連結部71と、キャリアー連結部ベースプレート108と、ホルダー接続部72とで構成される部材をJ字形状部材10に連結させ、その後、回転軸73に連結フック110を上方から引っ掛けるようにしてマーチングテナードラム1を装着することができる。つまり、主にキャリアー連結部ベースプレート108をキャリアー8に取り付ける段階と、各ドラム2〜7が支持された固定フレーム12をキャリアー連結部ベースプレート108に取り付ける段階との2段階を経ることで、装着しやすい構成とすることができる。
・上記実施形態における各ドラム2〜7の位置調節の順序は、適宜変更できる。例えば、各ドラム2〜7のおおまかな前後左右方向の位置調節を床に載置した状態で行い、その後、支持装置11に支持されたマーチングテナードラム1を装着して角度調節等の微調節を行うようにしてもよいし、左右方向位置を調節した後に前後方向位置を調節してもよい。
次に、前記各実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に付記として追記する。
(付記1)前記固定フレームは当該固定フレームと独立したベースプレート部を有し、当該ベースプレート部はキャリアーが連結されるキャリアー連結部を有し、前記ベースプレート部は前記固定フレームに対して着脱可能に連結されることを特徴とする請求項4乃至請求項12のうちいずれか1項に記載のマーチングテナードラムの支持装置。
本実施形態のマーチングテナードラムの支持装置の一例を示す図であって、使用時における態様を示す概略平面図。 第1連結機構の構成を示す平面図。 図2におけるA−A線断面図。 第3連結機構の構成を示す図であって、図1におけるB−B線断面図。 第2長辺部の左端部に設けられる脚部の取付け部分を示す左側面図。 第2長辺部の左端部に設けられる脚部の取付け部分を示す水平断面図。 ホルダー部の構造を示す正面図。 ホルダー部の構造を示す断面であって、(a)は、図7におけるC−C線断面図、(b)は、図7におけるD−D線断面図、(c)は、図7におけるE−E線断面図である。 図7におけるF−F線断面図。 小径ドラム取付部をその一部を断面図で示す平面図。 図10におけるG−G線断面図。 図10におけるH−H線断面図。 別な実施形態のマーチングテナードラムの支持装置を示す平面図。 別な実施形態における小径ドラムの配置を示す平面図。 別な実施形態におけるホルダー部の構成を示す斜視図。 従来のマーチングテナードラムの支持装置の一例を示す概略平面図。 図16における支持装置の主要部であるフレームの構成を示す斜視図。
符号の説明
1…マーチングテナードラム、2…大径ドラム(一端側ドラム)、3,4…大径ドラム、5…大径ドラム(他端側ドラム)、6,7…小径ドラム(枠内ドラム)、8…キャリアー(保持具)、9…胴当部、10…J字形状部材、11,131…マーチングテナードラムの支持装置、12…固定フレーム。13…第1固定部材(固定手段、第1固定手段、第1ドラム部固定手段)、14…第2固定部材(固定手段、第2固定手段、第2ドラム部固定手段)、15…第1連結機構(第1連結手段)、16…第2連結機構(第2連結手段)、17…第3連結機構(連結手段、第3連結手段)、18…ホルダー部、19…小径ドラム取付部(枠内ドラム前後方向位置調節手段、枠内ドラム上下方向位置調節手段)、21…脚部、22…第1ドラム部、23…第2ドラム部、31…第1長辺部、32…第2長辺部、33…短辺部、34…ドラム接続部材(固定手段)、35…スライドベース、36スライドプレート、55…第1接続部材、57…第2接続部材、117…第3固定部材(固定手段)。

Claims (13)

  1. マーチングテナードラムを構成するドラムのうち、少なくとも4個のドラムが略弧状をなすように連続して配列された各ドラムを、それらの配列位置を固定フレームに対して調節可能に連結して支持し、且つ前記固定フレームが演奏者の体に保持されるマーチングテナードラムの支持装置であって、
    前記各ドラムのうちいずれかの連続する2個又は3個のドラムにより構成されるドラムサブセット内でのドラムの相対位置を固定する固定手段と
    前記ドラムサブセットを構成するドラムと前記ドラムサブセットに隣接して位置するドラムとを回動可能に連結する連結手段と
    を有することを特徴とするマーチングテナードラムの支持装置。
  2. 前記各ドラムのうち、前記演奏者から見て左右方向の一端に位置する一端側ドラムを独立して回動可能とする第1回動手段と、前記演奏者から見て左右方向の他端に位置する他端側ドラムを独立して回動可能とする第2回動手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のマーチングテナードラムの支持装置。
  3. 前記各ドラムのうち、前記演奏者から見て左右方向の一端に位置する一端側ドラムと当該一端側ドラムの隣のドラムとを固定する第1固定手段と、前記演奏者から見て左右方向の他端に位置する他端側ドラムと当該他端側ドラムの隣のドラムとを固定する第2固定手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のマーチングテナードラムの支持装置。
  4. 前記各ドラムのうち、前記一端側ドラムを含み、隣り合う複数のドラムからなる第1ドラム部において、当該第1ドラム部を構成するドラムの相対位置を固定する第1ドラム部固定手段と、
    前記各ドラムのうち、前記他端側ドラムを含み、前記第1ドラム部に含まれない他の全ての隣り合う複数のドラムからなる第2ドラム部において、当該第2ドラム部を構成するドラムの相対位置を固定する第2ドラム部固定手段と、
    前記固定フレームに対して前記第1ドラム部を前記演奏者から見て少なくとも左右方向に移動可能、かつ、回動可能に連結する第1連結手段と、
    前記固定フレームに対して前記第2ドラム部を少なくとも前記左右方向に移動可能、かつ、回動可能に連結する第2連結手段と、
    前記第1ドラム部と前記第2ドラム部とを回動可能に連結する第3連結手段と
    を有することを特徴とする請求項3に記載のマーチングテナードラムの支持装置。
  5. 略弧状をなすように連続して配列された4つのドラムのうち、前記第1連結手段は前記一端側ドラムとその隣のドラムとを連結し、前記第2連結手段は前記他端側ドラムとその隣のドラムとを連結し、前記第3連結手段は前記4つのドラムのうち中央に設けられる2つのドラムを連結することを特徴とする請求項4に記載のマーチングテナードラムの支持装置。
  6. 前記固定フレームは、多角形状を含む環状に形成されたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のマーチングテナードラムの支持装置。
  7. 前記ドラムが配列された配列面から下方に延設される脚部を少なくとも前記固定フレームに有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載のマーチングテナードラムの支持装置。
  8. 前記脚部は着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載のマーチングテナードラムの支持装置。
  9. 前記脚部は少なくとも3箇所に取り付けられていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のマーチングテナードラムの支持装置。
  10. 前記固定フレームは、
    前記演奏者に最も近接した位置にあって前記演奏者から見て左右方向に延設される長手方向の長辺部と、
    当該長辺部の両端部から前記演奏者の前方へ延設される短辺部と、
    前記長辺部に設けられ、前記長辺部と前記各短辺部とで囲まれた枠内に配置される枠内ドラムの前記演奏者から見て前後方向位置を調節する枠内ドラム前後方向位置調節手段とを有することを特徴とする請求項4乃至請求項9のうちいずれか1項に記載のマーチングテナードラムの支持装置。
  11. 前記固定フレームは、
    前記演奏者に最も近接した位置にあって前記演奏者から見て左右方向に延設される長手方向の長辺部と、
    当該長辺部の両端部から前記演奏者の前方へ延設される短辺部と、
    前記長辺部に設けられ、前記長辺部と前記各短辺部とで囲まれた枠内に配置される枠内ドラムの上下方向位置を調節する枠内ドラム上下方向位置調節手段と
    を有することを特徴とする請求項4乃至請求項10のうちいずれか1項に記載のマーチングテナードラムの支持装置。
  12. 前記枠内ドラム前後方向位置調節手段と前記枠内ドラム上下方向位置調節手段とが一体に設けられていることを特徴とする請求項11に記載のマーチングテナードラムの支持装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のうちいずれか1項に記載のマーチングテナードラムの支持装置を備えたマーチングテナードラム。
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