JP3942305B2 - 複数ディスプレイ構成に対応したウィンドウ配置管理システム - Google Patents

複数ディスプレイ構成に対応したウィンドウ配置管理システム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数ディスプレイ構成を有するコンピュータシステムに関し、より詳細には、パーソナルコンピュータやワークステーションの基本ソフトであるオペレーティング・システムのユーザインタフェースとして一般的なウィンドウ環境におけるウィンドウ配置管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、1台のコンピュータ(ワークステーション、パソコン)に複数のディスプレイ(CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、液晶プロジェクタ、ヘッドマウントディスプレイなどの表示装置)を接続し、それらを同時に用いることで大画面・高解像度のディスプレイ・システムを構成することが容易になってきた。そのシステムを一般的なウィンドウ環境(Microsoft Windows (登録商標)、またはX一Windowなど)で用いた場合、その環境を実現するソフトウェアが大画面・高解像度のディスプレイ(設置上の制約から、通常横長となる)を考慮した設計がなされていないために次のような問題が生じる。
【0003】
(1)ディスプレイ・システムが提供する表示領域を無駄なく活用するために、複数のウィンドウを重ならないように並べた場合、キーボードやマウスに近いディスプレイ(ユーザの正面)に表示されるウィンドウは操作が容易だが、遠いディスプレイに表示されるウィンドゥは操作が困難になる(首を曲げ続けて操作することは長時間になると苦痛を伴う)
(2)どのウィンドウの操作も容易に行えるよう、正面のディスプレイにウィンドウを集中させると、(1)の問題は解決されるが、遠いディスプレイが利用されなくなりシステム資源が有効に活用されない。その場合、複数のディスプレイを用いない場合と同じく、煩雑にウィンドウ切替操作を行なう必要が生じる。
【0004】
上記の問題(1),(2)は互いに矛盾しており、システムの操作性を向上させるためには両問題をバランスよく解決する必要がある。
そのためには運用時に次のような工夫を行うと良い。すなわち、使用頻度の低いウィンドウ(参考用の図面を編集するための描画エディタなど)を遠くのディスプレイに配置し、使用頻度の高いウィンドウ(報告書を編集するためのワープロソフトなど)を近くのディスプレイに配置する。
単純な資料作成作業であればこの運用で問題はほぼ解消される。ところが実際の作業で、とくに頻度測定の単位時間を短く設定したりすると、特定のウィンドウの使用頻度は動的に大きく変動する。例えば、報告書作成作業において、文章を作成するときはワープロの使用頻度が非常に高いが、図面を修正したり追加するときは描画エディタの使用頻度が非常に高くなる。つまりここで新たな次の問題が生じる。
【0005】
(3)使用頻度の変動に伴って、常に最適なウィンドウ配置となるよう再構成操作を行うと、上記問題(1),(2)はバランスよく解消されるが再構成に必要なコストが新たにユーザに発生し、これによってシステムの操作性が下がる。
この操作コストはディスプレイ・システムを構成するディスプレイの台数や、ユーザが扱うウィンドウの数が増加するに従って増加する。最近のコンピュータ・ハードウェア価格の低下や、ハードウェア処理性能とオペレーティング・システムの高度化の傾向は、この操作コストの増加を促進しており、問題は深刻になりつつある。
【0006】
ウィンドウベースのオペレーティング・システムや操作性向上を目的としたツールはこれらの問題に対し、大別して次のような手法を提供している。
(A)タスク・スイッチング
Micrsoft Windows(登録商標)ではウィンドウ間のアクセス(キーボード・フォーカス移動)履歴による順序関係を管理しており、例えばAlt+Tabキーにより、もっとも最近アクセスした二つのウィンドウを交互に最前面に持ってくることができる。
この機能は限られたディスプレイ領域で使用頻度の高いウィンドウを低コストの操作でアクセス可能にする点で優れている。ただし操作によって変更されるウィンドウ状態は前面か後面かという重なりに関するものだけであり、ウィンドウ配置そのものには影響を与えない。この機能により主に上記問題(2)を解決することができる。類似機能はX-Windowシステム上のツールfvwmなどにも存在する。
【0007】
(B)キーボード・ショートカット
X-Windowシステム上のツールfvwmでは特定のキーボードの押下により、あらかじめ設定したウィンドウを最前面に表示することができる。(A)と同様の利点と欠点を持つが、次の点が異なる。
すなわち、多数のキーボードの組合わせに対応した多種のウィンドウに瞬時にアクセスできるため、多数のウィンドウを併用するときに意図通りの高速な切替ができる。ただし、設定ファイルは複雑であり設定にコストがかかる。また設定したキーボードの組合わせに習熟しなくては効果が薄い。
【0008】
(C)仮想画面スイッチング
X-Windowシステムで動作するpseudo−twm ,fvwm,Solaris (登録商標)オペレーティングシステムなどに付属の共通デスクトップ環境,Microsoft Windows (登録商標)で動作するフリーソフトのVirtual Desktop などでは、ディスプレイが表示可能な実際の物理的な表示画面の数倍の仮想表示画面を提供し、あらかじめウィンドウを配置した複数の仮想画面をマウスやキーボード操作で瞬時に切り替えることができる。通常(A),(B)の手法と併用される。
ウィンドウ配置時に使用頻度を考慮することによりバランスのとれた配置の容易な再現が可能になり、上記問題(3)を一部解決することができる。
ただし、これらのツールはあくまでも物理的なウィンドウの2次元的な拡張に止まっており、動的な使用頻度の変動には対応できない。すなわち、仮想表示画面上には、同一のウィンドウを複数配置することができず、使用頻度の動的変動に対応させた種々のウィンドウ配置を実現することはできない。
この手法は、例えば「オープンアプリケーションを表示画面に表示する方法及び仮想デスクトップシステム」(特開平8−55002号公報参照)に基本的な技術が説明されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記した(A)〜(C)の3手法は問題(1),(2)に関しては部分的に有効な解決手法だが、上記問題(3)を根本的に解決する手法(技術)ではない。本発明は(A)〜(C)で解決されない問題(3)を解決する手法を与える。
すなわち、本発明の目的は、使用頻度の変動に応じた最適なウィンドウ配置を設定コストを増大させずに実現し、ユーザの操作性の向上を図ることである。
【0010】
ここで、この操作コストはユーザや状況によって定義が異なる。本発明では以下の状況を想定し、それぞれの状況における問題(3)の解決を図る。
(C−1)設定コストを最小限にしたい。既存のウィンドウ配置は変更可能・画面利用効率を最適にする。
(C−2)設定コストを最小限にしたい。既存のウィンドウ配置は保存・画面利用効率は多少悪くても良い。
(C−3)設定コストはある程度かかっても良い。既存のウィンドウ配置は保存可能。画面利用効率を最適にする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を本発明においては、次のようにして解決する。これにより、前記(3)で述べた「使用頻度の変動に応じた最適なウィンドウ配置を再構成する操作コストの発生」の問題を解決する。
(M−1)使用頻度に応じたウィンドウの自動再配置(請求項1,4)
図1は本発明の請求項1,4の発明の原理図である。
同図において、d1〜dnはディスプレイ、1はウィンドウ管理システムであり、Micrsoft Windows(登録商標)等のOSにおける既存のウィンドウ管理システムである。2は本発明に係わるウィンドウ配置管理手段であり、ウィンドウ配置手段2aと、ウィンドウの使用履歴をモニタする使用履歴モニタ2bと、ディスプレイd1〜dnの優先度を示すディスプレイ優先度と、同一ディスプレイ上に表示できるウィンドウ番号を保持したオーバラップ許可リスト、管理対象ウィンドウ番号等を記憶した記憶手段2cから構成されている。
【0012】
ウィンドウ配置手段2aは、ウィンドウ管理システム1からウィンドウの位置/大きさ等に関するデータを渡され、記憶手段2cが保持するディスプレ優先度と同一ディスプレイ上に表示できるウィンドウ番号に基づき、上記操作履歴モニタ2bによりモニタされたウィンドウの操作頻度に応じて適切なウィンドウを順に最適なディスプレイに割り振ることによりウィンドウ配置を定め、ウィンドウ管理システム1に渡す。ウィンドウ管理システム1は、ウィンドウ配置手段2aが出力するウィンドウ配置に基づき、ディスプレイd1〜dn上にウィンドウを配置する。
【0013】
上記したウィンドウ配置管理手段2の機能は大きくわけると、管理に必要な設定を行う機能と、常に動作状態にあってユーザの操作をモニタして自動的にウィンドウの再配置を行う機能に2分できる。
あらかじめ、ユーザが最も効率よく作業のできるディスプレイ(通常はキーボードとマウスに最も近い、ユーザの正面に設置されているディスプレイ)をシステムデフォルトあるいはユーザの嗜好に応じて設定しておく。同様にその次に効率よく作業できるディスプレイ、またその次・・・、と全てのデイスプレイに効率よく作業できる順番を設定しておく。
また、あらかじめ、どのウィンドウを管理対象にし、どのウィンドウの組であれば同じディスプレイに表示して良いか等の表示条件を、システムデフォルトあるいはユーザの嗜好に応じて設定しておく。これらの情報は、記憶手段2cに記憶される。
【0014】
使用履歴モニタ2bは、ユーザがウィンドウをアクティブにして操作対象とした使用履歴をモニタし、全ての管理対象ウィンドウの使用頻度による順序を測定する。なお、この機能は例えば前記従来技術(A)で実現されている。
ウィンドウ配置手段2aは、上記操作履歴モニタ2bのモニタ結果に基づき、最も使用頻度の高いウィンドウを最も操作効率のよいディスプレイに表示し、その次に使用頻度の高いウィンドウをその次に操作効率のよいディスプレイに表示する・・・、などのようなウィンドウ配置を行う。
その際、同一ディスプレイへの表示許可が設定されているウィンドウの組が使用頻度順序において隣接する場合は、同一ディスプレイに表示を行う。また、ウィンドウの数が多く、余った場合は、最も操作効率の悪いディスプレイにそれらを表示する。
【0015】
本発明の請求項1,4の発明においては、利用頻度の高いウィンドウから順番に操作効率のよいディスプレイに自動再配置しているので、ウィンドウ再配置操作コストを削減することができる。
例えば、図4において、時刻t1(同図A)における各ウィンドウの使用頻度が次の通りであったとする。ここで、f1〜f4は使用頻度であり、f1>f2>f3>f4である。d1〜d3はディスプレイであり、この場合のディスプレイの優先度は、d2>d1>d3である。
Window a:f3
Window b:f1
Window c:f2
Window d:f4
【0016】
ここで、ウィンドウbを利用していたユーザが時刻t2でウィンドウaを主に利用するようになり、時刻t2における使用頻度が次のようになったとする。
Window a:f1
Window b:f2
Window c:f3
Window d:f4
上記のように使用頻度が変動すると、本発明においては、同図Bに示すように、ウィンドウaがディスプレイd2に表示されるように移動させる。同様にウィンドウbをディスプレイd2からd1へ、ウィンドウcをディスプレイd2からd3へ自動的に移動する。
【0017】
以上のようにすることにより、あらかじめウィンドウ配置を考えて設定する必要はなく設定コストは少ない。ただしウィンドウ同士の位置関係は維持されない。これは、管理対象のウィンドウが独立に自動配置されてしまうためである。
また、利用頻度の高いウィンドウから順番に利用効率のよいディスプレイに表示され、利用頻度の少ないウィンドウは最も利用効率の悪いディスプレイに集められるため、画面の利用効率が良い。
このように、本発明の請求項1,4の発明によれば、前記した課題(C−1)を解決することができる。
【0018】
(M−2)使用頻度に応じてトーラス状仮想画面を自動スクロール(請求項2,5)
図2は本発明の請求項2,5の発明の原理図である。
同図において、d1〜dnはディスプレイ、1はウィンドウ管理システムであり、Micrsoft Windows(登録商標)等のOSにおける既存のウィンドウ管理システムである。2は本発明に係わるウィンドウ配置管理手段であり、ウィンドウ配置手段2aと、ウィンドウの使用履歴をモニタする使用履歴モニタ2bと、ディスプレイd1〜dnのうちの最優先ディスプレイ等を記憶した記憶手段2cから構成されている。
【0019】
ウィンドウ配置手段2aは、ウィンドウ管理システム1からウィンドウの位置/大きさ等に関するデータを渡され、上記使用履歴モニタ2bによりモニタされたウィンドウ使用頻度に基づき、ウィンドウ同士の位置関係を維持しながら適切なウィンドウを最適なディスプレイ配置するウィンドウ配置を定め、ウィンドウ管理システム1に渡す。ウィンドウ管理システム1は、ウィンドウ配置手段2aが出力するウィンドウ配置に基づき、ディスプレイd1〜dn上にウィンドウを配置する。
【0020】
上記したウィンドウ配置管理手段2の機能は大きくわけると、管理に必要な設定を行う機能と、常に動作状態にあってユーザの操作をモニタして自動的にウィンドウの再配置を行う機能に2分できる。
あらかじめ、ユーザが最も効率よく作業のできるディスプレイ(通常はキーボードとマウスに最も近い、ユーザの正面に設置されているディスプレイ)をシステムデフォルトあるいはユーザの嗜好に応じて設定しておく。また、あらかじめ、どのウィンドウを管理対象にするかを、システムデフォルトあるいはユーザの嗜好に応じて設定しておく。これらの情報は、記憶手段2cに記憶される。
【0021】
使用履歴モニタ2bは、ユーザがウィンドウをアクティブにして操作対象とする使用履歴をモニタすることで最も使用頻度の高いウィンドウを測定する。なお、この機能は例えば前記従来技術(A)で実現されている。
ウィンドウ配置手段2aは、最も使用頻度の高いウィンドウを最も操作効率のよいディスプレイに表示するように全管理対象ウィンドウをトーラス状にスクロールする。
【0022】
本発明の請求項2,5の発明においては、最も利用頻度の高いウィンドウが最も操作効率の良いディスプレイに表示されるようなウィンドウ移動を自動的に行っているので、操作コストを削減することができる。
例えば、図5において、使用頻度が変動し、ディスプレイd1に表示されていたウィンドウの使用頻度が最も高くなった場合、ディスプレイd1に表示されている管理対象ウィンドウをディスプレイd4に、同様にディスプレイd2に表示されていたウィンドウをd5、ディスプレイd3に表示されていたウィンドウをd6、ディスプレイd4に表示されていたウィンドウをd7、ディスプレイd5に表示されていたウィンドウをd1、ディスプレイd6に表示されていたウィンドウをd2、ディスプレイd7に表示されていたウィンドウをd3にそれぞれ自動的に移動する。
【0023】
以上のように、あらかじめウィンドウ配置を考えて設定する必要はなく、設定コストは少ない。さらにトーラス平面に投影されるウィンドウ配置は不変であるため、ウィンドウ同士の位置関係が保存される。ただし必ずしも比較的利用頻度が高いウィンドウが比較的操作効率の良いディスプレイに表示されるとは限らないため、画面利用効率は請求項1,4の発明に比べて良くない。
このように、本発明に請求項2,5の発明によれば、前記した課題(C−2)を解決することができる。
【0024】
(M一3)使用頻度を考慮した複数配置が管理可能な仮想画面管理(請求項3,6)
図3は本発明の請求項3,6の発明の原理を示す図である。
同図において、d1〜dnはディスプレイ、1はウィンドウ管理システムであり、Micrsoft Windows(登録商標)等のOSにおける既存のウィンドウ管理システムである。2は本発明に係わるウィンドウ配置管理手段であり、ウィンドウ配置手段2aと、ウィンドウの使用履歴をモニタする使用履歴モニタ2bと、ディスプレイd1〜dnのディスプレイ優先度と、予めウィンドウ配置を定義した配置定義等を記憶した記憶手段2cとキーボート、マウス等の操作をモニタする操作モニタ2dから構成されている。
【0025】
ウィンドウ配置手段2aは、ウィンドウ管理システム1からウィンドウの位置/大きさ等に関するデータを渡され、上記使用履歴モニタ2bによりモニタされたウィンドウ使用頻度に基づき、予め定義されたウィンドウ配置を選択しウィンドウ管理システム1に渡す。また、ユーザ指示があったとき、ユーザ指示に応じて予め定義されたウィンドウ配置を選択しウィンドウ管理システム1に渡す。
ウィンドウ管理システム1は、ウィンドウ配置手段2aが出力するウィンドウ配置に基づき、ディスプレイd1〜dn上にウィンドウを配置する。
【0026】
本発明のウィンドウ配置管理手段2の機能は大きくわけると、管理に必要な設定を行う機能と、常に動作状態にあってウィンドウの再配置を行う機能に2分できる。
あらかじめ、ユーザが最も効率よく作業のできるディスプレイ(通常はキーボードとマウスに最も近い、ユーザの正面に設置されているディスプレイ)をシステムデフォルトあるいはユーザの嗜好に応じて設定しておく。同様にその次に効率よく作業できるディスプレイ、またその次・・・、と全てのデイスプレイに効率よく作業できる順番を設定しておく。
また、あらかじめ、仕事に応じて最も作業のし易いウィンドウ配置をユーザの嗜好に応じていくつか設定しておく。このとき同一のウィンドウが異なる位置に配置される設定を複数持って良い。
【0027】
本発明の請求項3,6の発明はつぎの2つの場合に自動配置を行う。
▲1▼ ユーザがウィンドウをアクティブにして操作対象とする活動履歴をモニタすることで最も使用頻度の高いウィンドウを測定する。なお、この機能は、前記した従来技術(A)で実現されている。
そして最も使用頻度の高いウィンドウを最も操作効率のよいディスプレイに表示するような設定済の配置を検索し、管理対象ウィンドウをその配置に移動する。もし見つからなかった場合は、そのウィンドウをその次に作業効率の良いディスプレイに表示するような配置を検索する。もしさらに見つからなかった場合は、同様に繰り返し検索する。全く見つからなかった場合は何もしない。(このような配置機能を持った従来技術は存在しない。)
【0028】
▲2▼ あらかじめ設定したキーボード押下によりウィンドウの配置定義を指定し、管理対象ウィンドウをその配置に移動する。
なお、実際の操作環境では上記手法と前記した既存技術(C)が提供する機能全てを実装しておき、ユーザの嗜好や仕事の状況に応じて適切な機能を使い分け、併用することができる。
【0029】
本発明の請求項3,6の発明においては、常に作業に最適な状態にウィンドウを自動再配置しているので、操作コストを削減することができる。
例えば図6において、予め設定した仕事j1における最適配置が同図Aであり、同図Aに示すようにウィンドウbとcを主に利用していた状態から、仕事がj2に変わり、ウィンドウaとfを主に利用するようになったとき、それらのウィンドウが最も操作効率の良いディスプレイに表示されるような定義済の配置を検索し、同図Bに示す予め設定した仕事j2における最適配置となるように、管理対象ウィンドウを移動する。この移動は、キーボードあるいはマウス等による操作、あるいは、上記のような使用頻度の変動により切り替わる。
【0030】
以上のように、特定の仕事における最適なウィンドウ配置をあらかじめ設定しておく必要があるが、任意のウィンドウ配置を設定できるので、必要に応じて既存のウィンドウ配置を再現できる。なお、ユーザが必要なウィンドウのみを適切に配置したものを呼び出すので、画面利用効率は良い。
このように、本発明に請求項3,6の発明によれば、前記した課題(C−3)を解決することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
図7は、本発明が適用されるシステムの構成例を示す図である。同図において、11はCPUであり、CPU11にはバス10が接続されており、バス10にはメモリ12、外部記憶装置13、通信インタフェース14、キーボードやマウス等の入力デバイスを含む入力装置15、CD−ROM、FD等からデータやプログラムを読み込むための媒体読取装置17が接続され、さらに、表示制御装置16−1〜16−nを介して複数台のディスプレイd1〜dnが接続されている。
外部記憶装置13には本発明の処理を行うためのプログラム等が格納され、これらのプログラム等は、メモリ12に読み込まれCPU11により実行される。また、通信インタフェース14により通信回線を介して、データやプログラムを授受することもできる。
【0032】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(1)実施例1:使用頻度に応じたウィンドウの自動再配置
以下、本発明の第1の実施例について説明する。
前記図1に示したウィンドウ配置管理手段2はソフトウェアで実現することができ、このソフトウェアは、ユーザがウィンドウシステムを操作する間、定常的に(バックグラウンドで)動作し続ける。通常、コンピュータに電源が投入され、ウィンドウシステムまたはオペレーティングシステムが立ち上がるときに同時にこのソフトウェアも起動される。このソフトウェアは起動後ユーザが指示することにより、または起動時に過去に保存したファイルを読むことにより、必要な設定情報を保持する。
【0033】
図8に本実施例のウィンドウ配置管理手段2おける処理フローを示す。
処理が開始されると、前記図1に示した操作履歴モニタ2bにより、ウィンドウ使用頻度をモニタし、ウィンドウの使用頻度が変化したかどうかをチェックする。使用頻度の変化がない場合には、ウィンドウ使用頻度のモニタに戻りこの処理を繰り返す。このループは上述の定常的(バックグラウンド)動作を示す。
なお、使用頻度とは管理対象に設定されているウィンドウ間の順序関係で、前記した既存手法(A)で実現されているものと同様の情報である。また、使用頻度の変化とはその順序関係の変化のことであり、キーボード、ウィンドウのマウスクリック、ウィンドウアイコンのマウスクリックなどによるアクティブウィンドウの変更により検出される。この検出機能は通常ウィンドウシステムが提供するものを利用することができる。
【0034】
ウィンドウ使用頻度が変化した場合、以下の処理が行われる。
(S-1-1) 処理対象ウィンドウと処理対象ディスプレイの初期化
処理対象ウィンドウを格納する変数CurWinに最高使用頻度ウィンドウを、また、処理対象ディスプレイを格納する変数CurDspに最優先ディスプレイをセットする。
(S-1-2) 次点使用頻度ウィンドウとレイアウトアルゴリズムの初期化
次点使用頻度ウィンドウを格納する変数NxtWinにCurWinを、また、複数ウィンドウを同一ディスプレイに配置するときに用いるレイアウトアルゴリズムを格納する変数LayAlgに、" そのまま配置”というラベルをセットする。ここで、" そのまま配置" は移動前にウィンドウがディスプレイ内に占めていた相対位置を移動後のディスプレイにおいても維持することを意味する。
【0035】
(S-1-3) 配置対象ウィンドウリストの初期化
ディスプレイ内に同時配置するウィンドウの集合を保持するリスト型変数DspWins に上記したCurWinの内容(1ウィンドウ)を要素とするリストをセットする(この段階、かつ、S-1-2 〜S-1-9 のループの初回においては、CurWinに最高使用頻度ウィンドウが格納されているので、リスト型変数DspWins には最高使用頻度ウィンドウが格納される)。
(S-1-4) 次点使用頻度ウィンドウの更新
NxtWin を現在NxtWinに格納されているウィンドウの次に使用頻度の高いウィンドウにセットする。そのようなウィンドウが無い場合はNxtWinに空値(NULL)をセットし、ステップ(S-1-7) に飛ぶ。
【0036】
(S-1-5) オーバーラップ許可の判定
あらかじめ設定されているオーバーラップ許可リストに({CurWin, NxtWin,}CurDsp,LayAlg)がセットされているかどうかを調べる。ここでLayAlgは任意の設定値でよく、この判定時にセットされる。上記条件が満たされる場合はステップ(S-1-6) に、満たされない場合はステップ(S-1-7) に飛ぶ。
オーバーラップ許可リストとは、あるウィンドウの組み合わせが同一のディスプレイに表示されても良い条件を集めたものである。上記のような3つ組の構造のリストとなっており、3つ組構造は下記の形式を持つ。
(ウィンドウのリスト、ディスプレイ条件、レイアウトアルゴリズム)
【0037】
ここで、ウィンドウのリストとは順序関係も考慮した同時表示を許可するウィンドウのリストで、長さが2であるとする。また、ディスプレイ条件とは指定されたウィンドウがどのディスプレイであれば同時表示して良いかをディスプレイ優先度の条件として指示するものである。さらに、レイアウトアルゴリズムは指定されたウィンドウが指定されたディスプレイで同時表示される際にどのようにディスプレイ内の配置位置を決めるかを指示するものである。レイアウトアルゴリズムには既に述べた”そのまま配置”を含め、”Ia:右斜め対角表示" 、“Ib:左斜め対角表示”、“II:カスケード表示" などが指定できる。
Iaは2つのウィンドウをそれぞれディスプレイの右上と左下に寄せて配置する手法、IbはIaと同様だが左上と右下にする手法、IIはウィンドウを四隅のいずれかから少しづつウィンドウをずらしながら配置する手法を意味する。
【0038】
オーバラップ許可リストの例を次に示す。
<オーバラップ許可リスト>
{({a,c},”3−”,”Ia”}),
({b,c},”1”,”II”}),
({c,d},”3”,”Ia”})}
この例のリストの最初の要素はウィンドウaとcがディスプレイ優先度3以上(”3−”における”−”は以上を意味する)のディスプレイにおいて同時表示可能であり、配置手法は上記したIaであることを示している。
同様に次の要素はウィンドウbとcがディスプレイ優先度1のディスプレイにおいて同時表示可能であり、配置手法はIIであることを示している。
また同様に最後の要素はウィンドウcとdがディスプレイ優先度3のディスプレイにおいて同時表示可能であり、配置手法はIaであることを示している。
【0039】
なお、このオーバラップ許可リストで許可されていない同一ディスプレイ上のウィンドウの同時配置は最も操作効率の悪いディスプレイを除いて行うことができない。前記図4に示したウィンドウ配置は、上記オーバラップ許可条件に基づく配置であり、Window b,cがディスプレイd2上に同時配置され、また、Window d,cがディスプレイd3上に同時配置されている。
【0040】
(S-1-6) 配置対象ウィンドウリストの追加
前記したリスト型変数DspWins のリストに次点使用頻度ウィンドウNxtWinを追加し(S-1-4) に飛ぶ。
以下、(S-1-4) 〜(S-1-6) の処理をオーバラップ許可リストの条件が満たされなくなるまで繰り返す。これによりリスト型変数DspWins には、同一ディスプレイ上に表示するウィンドウがセットされる。
(S-1-7) ウィンドウの配置
上記リスト型変数DspWins に含まれるウィンドウをLayAlg(詳細は(S-1-5) でで説明した)で指示された方法で配置する。
【0041】
(S-1-8) 処理対象ウィンドウと処理対象ディスプレイの更新
以上のようにして、最優先ディスプレイへのウィンドウの配置が行われると、次に、処理対象ウィンドウを格納する変数CurWinにNxtWinを、また、処理対象ディスプレイを格納する変数CurDspにCurDspの次に優先度の高いディスプレイをセットする。CurDspがもっとも優先度の低いディスプレイの場合はそのままの値を保持する。
(S-1-9) ウィンドウ処理終了の判定
CurWinが空値(NULL)の場合、ウィンドウ使用頻度モニタ処理に戻る。そうでなく、ウィンドウがセットされている場合はステップ(S-1-2) に飛び、上記した処理を繰り返す。これにより、各ディスプレイにウィンドウが配置される。
以上の処理はウィンドウ使用頻度が変更される毎に行われ、ウィンドウ使用頻度に応じて各ディスプレイに最適なウィンドウが配置される。
【0042】
図9に本実施例の動作例を示す。
この例は、同サイズディスプレイを3台横に配置したディスプレイシステムでディスプレイd2を最優先ディスプレイとする。上段は自動再配置実施前の状態で、左のウィンドウから順に使用頻度f3,f1,f2,f4となっている。ここで、使用頻度の順序はf1>f2>f3>f4とする。
それぞれのウィンドウを具体的に説明すると、左からそれぞれ、ワープロ、メール処理、テキストエディタ、図エディタのアプリケーションのウィンドウとなっている。上段の状態においてはユーザはメール処理を、関連するテキスト、ワープロ文書、プレゼンテーション資料を参考にしながら行っている。
【0043】
次に、ユーザはメールに書いてある指摘内容からワープロ文書の不備を修正する作業に入ったとする。そのため、ワープロウィンドウの使用頻度がf1に、メール処理がf2に、テキストエディタがf3に、それぞれ変更された。ここでディスプレイ優先度はd2>d1>d3であるとする。これは、ユーザがたまたま左手にあるウィンドウのほうが見やすいという嗜好などを設定に反映した状況を想定している。
【0044】
このとき、前記した従来手法(A),(B)ではワープロウィンドウは依然としてディスプレイd1に配置されたままであり、キーボードやマウスが設置されているディスプレイd2と離れているため、作業効率が悪くなる。これを改善するためにはマウスを用いて中央に移動に移動する必要があるが、そうすると参考にしているメール処理ウィンドウが隠れてしまい、これを空いているディスプレイd1に移動することも必要になり、操作が煩雑になる。また、前記した従来手法(C)では、他のアプリケーションの配置を再現することはできるものの、前記したように仮想表示画面上には、同一のウィンドウを複数配置することができず、現在表示されているウィンドウの別の配置は扱えないので、上記(A),(B)同様、何のサポートもできない。
これに対して本実施例によれば、図9の下段に示すように、ディスプレイ優先度d2>d1>d3にウィンドウ使用頻度f1>f2>f3を正確に反映した配置を自動的に行う事ができ、最小限の操作で効率の良い操作環境を整えることができる。
【0045】
(2)実施例2:使用頻度に応じトーラス状仮想画面を自動スクロール
以下、本発明の第2の実施例について説明する。
前記図2に示したウィンドウ配置管理手段2は第1の実施例と同様、ソフトウェアで実現することができ、このソフトウェアは、ユーザがウィンドウシステムを操作する間、定常的に(バックグラウンドで)動作し続ける。通常、コンピュータに電源が投入され、ウィンドウシステムまたはオペレーティングシステムが立ち上がるときに同時にこのソフトウェアも起動される。このソフトウェアは起動後ユーザが指示することにより、または起動時に過去に保存したファイルを読むことにより、必要な設定情報を保持する。
【0046】
図10に本実施例のウィンドウ配置管理手段2おける処理フローを示す。
処理が開始されると、前記図2に示した操作履歴モニタ2bにより、ウィンドウ使用頻度をモニタし、ウィンドウの使用頻度が変化したかどうかをチェックする。使用頻度の変化がない場合には、ウィンドウ使用頻度のモニタに戻りこの処理を繰り返す。このループは前記した定常的(バックグラウンド)動作を示す。
ウィンドウ使用頻度が変化した場合、以下の処理が行われる。
(S-2-1) 各変数初期化
CurWinに最高使用頻度ウィンドウをセットする。全ディスプレイ数をTotalDspNum にセットする。最高使用頻度ウィンドウ(変化後)が表示されているディスプレイの番号をCurWinDsp にセットする。また、あらかじめ設定されている最優先ディスプレイの番号をBestDsp にセットする。
ここでディスプレイの番号は前記図5に示したように左から配置順に1,2,3,...と振られているとする。
【0047】
(S-2-2) ディスプレイ番号の判定
最高使用頻度ウィンドウが表示されているディスプレイの番号CurWinDsp と最優先ディスプレイの番号BestDsp を比較し、同一である場合は、ウィンドウ配置を変更する必要はないので、ウィンドウ使用頻度モニタ処理に戻る。
CurWinDspの値がBestDsp の値よりも小さい場合は、ウィンドウを右ローテーションさせるためステップ(S-2-3) へ飛ぶ。CurWinDsp の値がBestDsp の値よりも大きい場合は、ウィンドウを左ローテーションさせるためステップ(S-2-5) へ飛ぶ。
(S-2-3) ローテーション回数の設定
全管理対象ウィンドウをローテーションするときの、ディスプレイ幅を単位としたローテーション回数を格納する変数RotNumにBestDsp (最優先ディスプレイの番号)からCurWinDsp (最高使用頻度ウィンドウが表示されているディスプレイの番号)を引いた値をセットする。この値は(S-2-2) の判定結果より、常に1以上、TotalDspNum 未満である。
【0048】
(S-2-4) 右ローテーション
全管理対象ウィンドウを以下のように再配置する。そのウィンドウが表示されているディスプレイの番号をDspNumとしたとき、次の(1)式または(1)式と(2)式で計算されるNewDspNum に移動する。なお、if NewDspNum>=TotalDspNum の条件を満たす場合は(1)式と(2)式で NewDspNumが計算され、それ以外の場合(1)式のみで NewDspNumが計算される。
NewDspNum =DspNum+RotNum…(1)
NewDspNum =NewDspNum −TotalDspNum …(2)
(if NewDspNum >=TotalDspNum )
このとき移動先のディスプレイ内に該当ウィンドウを配置する手法は" そのまま配置" とする。この後、ウィンドウ使用頻度モニタ処理に戻る。
【0049】
(S-2-5) ローテーション回数の設定
全管理対象ウィンドウをローテーションするときの、ディスプレイ幅を単位としたローテーション回数を格納する変数RotNumにCurWinDsp からBestDsp を引いた値をセットする。この値は(S-2-2) の判定結果より、常に1以上TotalDspNum 未満である。
【0050】
(S-2-6) 左ローテーション
全管理対象ウィンドウを以下のように再配置する。そのウィンドウが表示されているディスプレイの番号をDspNumとしたとき、次の(3)式または(3)式と(4)式で計算されるNewDspNum に移動する。なお、if NewDspNum<=0の条件を満たす場合は(3)式と(4)式で NewDspNumが計算され、それ以外の場合(3)式のみで NewDspNumが計算される。
NewDspNum =DspNum−RotNum…(3)
NewDspNum =NewDspNum +TotalDspNum …(4)
(if NewDspNum<=0 )
このとき移動先のディスプレイ内に該当ウィンドウを配置する手法は、" そのまま配置" とする。この後、ウィンドウ使用頻度モニタ処理に戻る。
以上の処理がウィンドウ使用頻度が変更される毎に行われる。
【0051】
図11に本実施例の動作例を示す。この例は、同サイズディスプレイを3台横に配置したディスプレイシステムでディスプレイd2を最優先ディスプレイとした場合を示している。
図11の上段は自動再配置実施前の状態で、左のウィンドウから順に使用頻度f3, f1, f2, f4となっている。ここで使用頻度の順序はf1>f2>f3>f4とする。それぞれのウィンドウを具体的に説明すると、左からそれぞれ、ワープロ、メール処理、テキストエディタ、図エディタのアプリケーションのウィンドウとなっている。図11の上段の状態においてはユーザはメール処理を、関連するテキスト、ワープロ文書、プレゼンテーション資料を参考にしながら行っている。
【0052】
次に、ユーザはメールに書いてある指摘内容からワープロ文書の不備を修正する作業に入ったとする。そのため、ワープロウィンドウの使用頻度がf1に、メール処理がf2に、テキストエディタがf3に、それぞれ変更された。このとき、前記した従来手法(A),(B)ではワープロウィンドウは依然としてディスプレイd1に配置されたままであり、キーボードやマウスが設置されているディスプレイd2と離れているため、作業効率が悪くなる。これを改善するためにはマウスを用いて中央に移動に移動する必要があるが、そうすると参考にしているメール処理ウィンドウが隠れてしまい、これを空いているディスプレイd1に移動することも必要になり、操作が煩雑になる。
【0053】
また、前記した従来手法(C)では、他のアプリケーションの配置を再現することはできるものの、現在表示されているウィンドウの別の配置は扱えないので、(A),(B)同様、何のサポートもできない。
これに対して本実施例の場合は、図11の下段に示すように、最優先ディスプレイd2に最高使用頻度ウィンドウf1が表示されるよう全ウィンドウを自動的に右に1画面分ローテイトし、最小の操作コストで適切な操作環境を整えることができる。
【0054】
本実施例は第1の実施例と比較して、必ずしも他のウィンドウがディスプレイ優先度を満たすとは限らないが、ウィンドウの重なりがないという意味では同等である。さらに、図11の上段でディスプレイd1,d2に配置されているウィンドウ配置はそのまま下段のディスプレイd2,d3にきており、左右のウィンドウの位置関係を保持するという特徴を備えている。
ウィンドウの自動配置を行う際に既存の配置をできるだけ保持するという性質は、ユーザが自動配置によって必要なウィンドウを見失う機会を少なくするという目的にとって重要である。この目的はユーザの操作性を高めるために有効であり、この面においては第1の実施例より優れている。
【0055】
(3)実施例3:使用頻度を考慮した複数配置が管理可能な仮想画面管理
以下、本発明の第3の実施例について説明する。
前記図3に示したウィンドウ配置管理手段2は第1,2の実施例と同様、ソフトウェアで実現することができ、このソフトウェアは、ユーザがウィンドウシステムを操作する間、定常的に(バックグラウンドで)動作し続ける。通常、コンピュータに電源が投入され、ウィンドウシステムまたはオペレーティングシステムが立ち上がるときに同時にこのソフトウェアも起動される。このソフトウェアは起動後ユーザが指示することにより、または起動時に過去に保存したファイルを読むことにより、必要な設定情報を保持する。
【0056】
図12に本実施例の処理フローを示す。
処理が開始されると、前記図3に示した操作履歴モニタ2bにより、ウィンドウ使用頻度をモニタし、ウィンドウの使用頻度が変化したかどうかをチェックする。使用頻度の変化がない場合には、キーボードやマウスで配置が指定されたかを調べ、キーボードやマウスで配置が指定されていない場合には、ウィンドウ使用頻度のモニタに戻りこの処理を繰り返す。このループは前記した定常的(バックグラウンド)動作を示す。また、キーボードやマウスで配置が指定された場合には、ステップ(S-3-6) に飛ぶ。
一方、ウィンドウ使用頻度が変化した場合にはステップ(S-3-1) からの処理が、また、キーボードやマウスなどによる直接指示があった場合はステップ(S-3-6) からの処理が行われる。
【0057】
(S-3-1) 初期化
最高使用頻度ウィンドウ(変化後)をCurWinに、CurWinが現在表示されているディスプレイの番号をCurWinDsp に、あらかじめ設定されている最優先ディスプレイの番号をBestDsp にそれぞれセットする。
(S-3-2) ディスプレイ番号の判定
CurWinDsp とBestDsp を比較し、同一である場合はウィンドウ使用頻度モニタ処理に戻る。CurWinDsp の値がBestDsp の値よりも小さい、あるいは大きい場合は次のステップへ進む。
【0058】
(S-3-3) 最適な配置定義の検索
最高使用頻度ウィンドウCurWinが最優先ディスプレイBestDsp に表示されるような配置定義があらかじめ設定されていた場合はステップ(S-3-5) に飛ぶ。そうでない場合は次のステップへ進む。
(S-3-4) 悪くはない配置定義の検索
CurWinがBestDsp ではないものの、どこかのディスプレイに表示されるような配置定義があらかじめ設定されていた場合はステップ(S-3-5) に飛ぶ。そうでない場合はウィンドウ使用頻度モニタ処理に戻る。
【0059】
(S-3-5) 配置の選択
検索された定義済配置のうち、もっとも最近使用された配置定義をひとつ選択する。
(S-3-6) 配置の適用
指定された配置に管理対象ウィンドウを再配置する。その後、ウィンドウ使用頻度モニタ処理に戻る。
以上の処理がウィンドウ使用頻度が変更される毎、またはキーボードやマウスによる配置指示が行われる度に行われる。
【0060】
図13に本実施例の動作例を示す。この例は、同サイズディスプレイを3台横に配置したディスプレイシステムでディスプレイd2を最優先ディスプレイとする。図13の上段は自動再配置実施前の状態で、左のウィンドウから順に使用頻度f3、f1,f2,f4となっている。ここで使用頻度の順序はf1>f2>f3>f4とする。
それぞれのウィンドウを具体的に説明すると、左からそれぞれ、ワープロ、メール処理、テキストエディタ、図エディタのアプリケーションのウィンドウとなっている。図13の上段の状態においてはユーザはメール処理を、関連するテキスト、ワープロ文書、プレゼンテーション資料を参考にしながら行っている。
【0061】
次に、ユーザはメールに書いてある指摘内容からワープロ文書の不備を修正する作業に入ったとする。そのため、ワープロウィンドウの使用頻度がf1に、メール処理がf2に、テキストエディタがf3に、それぞれ変更された。このとき、前記した従来手法(A),(B)ではワープロウィンドウは依然としてディスプレイd1に配置されたままであり、キーボードやマウスが設置されているディスプレイd2と離れているため、作業効率が悪くなる。
これを改善するためにはマウスを用いて中央に移動に移動する必要があるが、そうすると参考にしているメール処理ウィンドウが隠れてしまい、これを空いているディスプレイd1に移動することも必要になり、操作が煩雑になる。
また、従来手法(C)では、他のアプリケーションの配置を再現することはできるものの、現在表示されているウィンドウの別の配置は扱えないので、(A),(B)同様、何のサポートもできない。
【0062】
これに対して本実施例においては、図13の下段に示すように、ワープロ文書を編集するときに一番最近使用した定義済配置に自動的に配置を変更し、最小の操作コストで適切な操作環境を整えることができる。下段の配置はワープロ文書を関連するプレゼンテーション資料と同期をとりながら、必要に応じてメール処理や、関連するシステム操作を行う事ができるよう配慮されたものである。
本実施例は、第1の実施例や第2の実施例に比べて、最もユーザの嗜好に適した配置にできる点が優れている。ただし、あらかじめ仕事に応じた配置を設定しておく必要があり、それら設定がある程度なされるまでは手動で配置をして設定を行うという煩雑な操作が伴う問題点がある。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、使用頻度に応じたウィンドウ配置を実現することができ、ユーザの操作性の向上を図ることができる。
特に、ディスプレイ優先度と、ウィンドウ表示条件に基づき、前記操作履歴モニタによりモニタされたウィンドウの操作頻度に応じて適切なウィンドウを順に最適なディスプレイに割り振って配置するように構成することにより、ディスプレイ優先度にウィンドウ使用頻度を正確に反映させた配置を自動的に行う事ができる。このため、最小限の操作で効率の良い操作環境を整えることができる。
【0064】
また、ウィンドウ同士の位置関係を維持しながら、ウィンドウ操作の頻度に応じて、適切なウィンドウを最適なディスプレイに配置するように構成することにより、自動配置によって必要なウィンドウを見失う機会を少なくし、ユーザの操作性を高めることができる。
さらに、ウィンドウの操作頻度に基づき、予め定義されたウィンドウ配置を選択してディスプレイ上に表示するように構成することにより、最もユーザの嗜好に適したウィンドウ配置にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図(1)である。
【図2】本発明の原理図(2)である。
【図3】本発明の原理図(3)である。
【図4】図1に示すウィンドウ配置管理システムによるウィンドウ配置を説明する図である。
【図5】図2に示すウィンドウ配置管理システムによるウィンドウ配置を説明する図である。
【図6】図3に示すウィンドウ配置管理システムによるウィンドウ配置を説明する図である。
【図7】本発明が適用されるシステムの構成例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例における処理フローの概要を示す図である。
【図9】第1の実施例の実行時の画面例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例における処理フローの概要を示す図である。
【図11】第2の実施例の実行時の画面例を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施例における処理フローの概要を示す図である。
【図13】第3の実施例の実行時の画面例を示す図である。
【符号の説明】
1 ウィンドウ管理システム
2 ウィンドウ配置管理手段
2a ウィンドウ配置手段
2b 使用履歴モニタ
2c 記憶手段
d1〜dn ディスプレイ

Claims (6)

  1. 複数ディスプレイ構成に対応したマルチウィンドウシステムにおけるウィンドウ配置の管理システムであって、
    ウィンドウ操作履歴をモニタする操作履歴モニタと、
    ディスプレイの優先度と、同一ディスプレイに表示できるウインドウ番号を示すウィンドウの表示条件とを記憶する記憶手段と、
    ディスプレイ上にウィンドウを配置するウィンドウ配置手段とを備え、
    上記ウィンドウ配置手段は、上記記憶手段に記憶されたディスプレイ優先度と、ウィンドウの表示条件に基づき、前記操作履歴モニタによりモニタされたウィンドウの操作頻度の順に、ウィンドウを、上記ディスプレイ優先度の高いディスプレイから順に割り振って配置するとともに、ウインドウの操作頻度の順が隣接する場合、同一ディスプレイに表示できるウインドウを同一のディスプレイに配置する
    ことを特徴とするウィンドウ配置管理システム。
  2. 複数ディスプレイ構成に対応したマルチウィンドウシステムにおけるウィンドウ配置の管理システムであって、
    ウィンドウ操作履歴をモニタする操作履歴モニタと、最優先ディスプレイを記憶する記憶手段と、
    ディスプレイ上にウィンドウを配置するウィンドウ配置手段とを備え、
    上記ウィンドウ配置手段は、ウィンドウ同士の位置関係を維持しながら、上記操作履歴モニタによりモニタされたウィンドウ操作の頻度の最も高いウインドウを、上記最優先ディスプレイに配置する
    ことを特徴とするウィンドウ配置管理システム。
  3. 複数ディスプレイ構成に対応したマルチウィンドウシステムにおけるウィンドウ配置の管理システムであって、
    ウィンドウ操作履歴をモニタする操作履歴モニタと、ディスプレイの優先度と、予め定義された複数のウィンドウ配置を記憶する記憶手段と、
    ディスプレイ上にウィンドウを配置するウィンドウ配置手段とを備え、
    上記ウィンドウ配置手段は、上記ディスプレイの優先度と、上記操作履歴モニタによりモニタされたウィンドウの操作頻度に基づき、最も操作頻度の高いウインドウが、優先度の高いディスプレイに表示されるウインドウ配置を、上記予め定義された複数のウィンドウ配置の中から検索し、検索されたウィンドウ配置で、ウインドウをディスプレイ上に表示し、また、ユーザ指示があったとき、ユーザ指示に応じて上記予め定義されたウィンドウ配置を選択してディスプレイ上に表示する
    ことを特徴とするウィンドウ配置管理システム。
  4. 複数ディスプレイ構成に対応したマルチウィンドウシステムにおけるウィンドウ配置を管理するプログラムを記録した記録媒体であって、
    上記プログラムは、ウィンドウ操作頻度をモニタし、
    前記操作履歴モニタによりモニタされたウィンドウの操作頻度の順に、ウィンドウを、上記ディスプレイ優先度の高いディスプレイから順に割り振って配置するとともに、同一ディスプレイに表示できるウインドウの操作頻度の順が隣接する場合、同一ディスプレイに表示できるウインドウを同一のディスプレイに配置する処理をコンピュータに実行させるウィンドウ配置を管理するプログラムを記録した記録媒体。
  5. 複数ディスプレイ構成に対応したマルチウィンドウシステムにおけるウィンドウ配置を管理するプログラムを記録した記録媒体であって、
    上記プログラムは、ウィンドウ操作頻度をモニタし、
    ウィンドウ同士の位置関係を維持しながら、上記操作履歴モニタによりモニタされたウィンドウ操作の頻度の最も高いウインドウを、上記最優先ディスプレイに配置する処理をコンピュータに実行させるウィンドウ配置を管理するプログラムを記録した記録媒体。
  6. 複数ディスプレイ構成に対応したマルチウィンドウシステムにおけるウィンドウ配置を管理するプログラムを記録した記録媒体であって、
    上記プログラムは、ウィンドウ操作頻度をモニタし、
    ディスプレイの優先度と、モニタされたウィンドウの操作頻度に基づき、最も操作頻度の高いウインドウが、優先度の高いディスプレイに表示されるウインドウ配置を予め定義された複数のウィンドウ配置の中から検索し、検索されたウィンドウ配置で、ウインドウをディスプレイ上に表示し、また、ユーザ指示があったとき、ユーザ指示に応じて上記予め定義されたウィンドウ配置を選択してディスプレイ上に表示する処理をコンピュータに実行させるウィンドウ配置を管理するプログラムを記録した記録媒体。
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