JP3942220B2 - Modified margarine shortening and baked goods - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製菓・製パン適性が強化された改質マーガリン・ショートニングおよびこれを用いてなる焼菓子類に関する。
【0002】
【従来の技術】
マーガリンやショートニング(以下、両者をあわせてM/Sと記載することがある)といった加工油脂製品には種々の動植物性油脂、これに分別、水素添加(硬化)、エステル交換等の処理を施した加工油脂が利用されている。M/Sに配合される油脂類として、従来、ラードやパーム系油脂が用いられていたが、このような油脂を配合したものは、油脂の構造すなわち対称型グリセリド(例えば2飽和脂肪酸1不飽和脂肪酸型)に起因して粗大結晶を生成しやすく、組織がザラつく欠点があった。
【0003】
このため、ラードやパーム系油脂、硬化油脂といった常温で固体状を呈する油脂類と液状油脂との混合油脂類を、金属アルコラート等を用いて化学的にランダムにエステル交換した改質油脂を配合することによって前記欠点を解消している。また、パーム核油やヤシ油等のラウリン系油脂をブレンドした混合油脂を同様に化学的ランダムエステル交換処理することも知られているが、かかる処理を施した改質油脂に対する関心は、主に該油脂自体の起泡性を向上させることに注がれてきた。
【0004】
このように、化学的にランダムにエステル交換した改質油脂は、M/Sの既知物性そのものを改良したり、製菓・製パン用途に利用する際の作業性を改善する点においては有効であるが、前記改質油脂を配合したM/Sを使用して得られるベーカリー製品等の焼菓子類の品質、性状に及ぼす改善効果は、ラード、植物性硬化油やパーム系油脂を単に配合したM/Sの場合と比べて何ら変わりのないものであった。
【0005】
ところで、リパーゼ酵素を用いてグリセリド類をエステル交換する技術が、近年注目され、該技術を利用した改質油脂の製造が工業生産レベルで可能となり、加工油脂製品の領域においても様々な提案がなされている。例えば特開昭52−104506号公報には、パーム油またはその中間画分とステアリン酸とをリパーゼを用いてエステル交換し、カカオ代用脂を製造することが開示されている。特開昭61−293389号公報では、パーム油と液状油脂との混合原料を1,3位特異性リパーゼを用いてエステル交換し、サラダ油を製造する方法が提案されている。また、綿実油やパーム油等の植物性油脂を原料とし、これに1,3位特異性リパーゼを作用させてエステル交換反応を行わせ、マーガリン、ショートニングに適した改質油脂を製造することも提案されている(特公平3−54557号、特開平2−219581号各公報等)。
【0006】
しかしながら、これらの提案は従来既知の油脂類あるいは加工油脂類それ自体の品質や性状を同等もしくはそれ以上に改良するものであり、かかる改質油脂またはそれを配合した加工油脂類を用いて得られる食品(例えばベーカリー製品)の品質には何ら言及されていない。
【0007】
なお、特開平4−296397号公報には、ラウリン系油脂と他の動植物性油脂類とを用い、リパーゼによるエステル交換処理によって、アイスクリーム等の凍結起泡性食品用改質油脂を得ることが開示され、また、特開平6−86636号公報には、パーム系油脂と飽和脂肪酸含量の少ない油脂との混合原料をリパーゼでエステル交換後、異性化水素添加処理してシャープメルティング性に優れたチョコレート用改質油脂を製造する方法が提案されている。しかし、アイスクリームやチョコレートは含有油脂それ自体がいわば骨格となり最終製品を形づくる食品類であり、製菓・製パン類、ベーカリー製品類、焼菓子類とは異なる食品群である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
かかる実情に鑑み、本発明では、製菓・製パン適性に優れた改質マーガリン・ショートニングおよびこれを用いた焼菓子類を提供することを目的とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、第1に、パーム系固体脂を主成分とし、少なくともラウリン系油脂を含む原料油脂を、グリセリドの1,3位に特異性のあるリパーゼ製剤を用いてエステル交換して得られる改質油脂が油分中30重量%以上配合され、製菓・製パン適性の強化された改質マーガリン・ショートニング、が提供される。
【0010】
ここで、パーム系固体脂はパーム油、パームステアリンおよびこれらの硬化油脂からなる群から選ばれる1種または2種以上であるものが好ましく、ラウリン系油脂はパーム核油および/またはヤシ油が好ましい。原料油脂中のパーム系固体脂とラウリン系油脂との混合比率は、パーム系固体脂/ラウリン系油脂=65/35〜90/10(重量比)であることが望ましく、また、パーム系固体脂およびラウリン系油脂の合計量は原料油脂中75〜100重量%であることが望ましい。
【0011】
本発明によれば、第2に、パーム系固体脂を主成分とし、少なくともラウリン系油脂を含む原料油脂を、グリセリドの1,3位に特異性のあるリパーゼ製剤を用いてエステル交換して得られる改質油脂が油分中30重量%以上配合され、製菓・製パン適性の強化された改質マーガリン・ショートニングを用いてなることを特徴とする焼菓子類、が提供される。
【0012】
ここで、パーム系固体脂、ラウリン系油脂、原料油脂中のパーム系固体脂とラウリン系油脂との混合比率および合計量は前記と同様のものが好ましい。また、焼菓子としてはケーキ、クッキー、ビスケット、パイまたはパンが好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の改質マーガリン・ショートニング(M/S)について詳細に説明する。本発明のM/Sを製造するための出発原料は、少なくともパーム系固体脂およびラウリン系油脂を必須とする。パーム系固体脂としては、パーム油、パーム中融点画分、パームオレイン、パームステアリンおよびこれらの硬化油脂等があるが、これらのうちパーム油、パームステアリンおよびこれらの硬化油からなる群より選ばれる1種または2種以上の任意割合の混合物がよい。また、ラウリン系油脂としては、パーム核油、ヤシ油またはこれらの任意の割合の混合物がよい。
【0014】
かかるパーム系固体脂およびラウリン系油脂のほかに必要に応じて公知の動植物性油脂を混合して本発明で用いる原料油脂とする。この動植物性油脂として、大豆油、菜種油、コーン油、サフラワー油、ヒマワリ油、綿実油、オリーブ油、ゴマ油、牛脂、ラード、魚硬化油等またはこれらの分別油脂、硬化油脂、エステル交換油脂の単独あるいは混合物を例示できる。
【0015】
前記原料油脂は、パーム系固体脂を主成分とし、少なくともラウリン系油脂を含む混合油脂とすることが重要である。パーム系固体脂とラウリン系油脂とがほぼ同比率であったり、ラウリン系油脂が多かったりすると、本発明でいう製菓・製パン適性の強化されたM/Sは得られない。パーム系固体脂/ラウリン系油脂=65/35〜90/10(重量比)が好適であり、70/30〜85/15が最適である。
【0016】
前記原料油脂では、また、パーム系固体脂およびラウリン系油脂の合計量は原料油脂中75〜100重量%であることが望ましい。75重量%未満では、従来のM/Sと同程度の製菓・製パン適性のものしか得られない。
【0017】
ついで、原料油脂を溶解させて均質にした後、リパーゼ製剤を用いてエステル交換処理する。リパーゼ製剤は、アスペルギルス(Aspergillus )属、アルカリゲネス(Alcaligenes )属、キャンディダ(Candida )属、ムコール(Mucor )属、シュードモナス(Pseudomonus )属、リゾプス(Rhizopus)属等の微生物、牛や豚の膵臓由来のリパーゼ、より好ましくは特公昭58−36953号公報に記載のアルカリゲネス エスピー(Alcaligenes sp)由来のリパーゼ、例えば微工研菌寄第3187号として寄託されているリパーゼ生産菌名糖PL−266号が生産するリパーゼQL(名糖産業(株)製)や、これとは別のアルカリゲネスエスピー(Alcaligenes sp)起源のリパーゼPL(名糖産業(株)製)で、グリセリドの1位および3位に選択的に作用する特異性を有するリパーゼを使用することが必須である。この1,3位特異性リパーゼは粉末のまま、あるいはケイソウ土、活性炭、合成樹脂、イオン交換樹脂等の公知の担体に固定化して用いることができる。
【0018】
エステル交換反応は、原料油脂にリパーゼ製剤を加えバッチ方式で、またはリパーゼ製剤を充填した容器に原料油脂を流入させるカラム方式で行うことができる。原料油脂中の水分量は、副反応としての加水分解を抑制し、かつある程度のエステル交換反応速度およびリパーゼ製剤の活性を維持するために、約0.05〜約0.5重量%に保持する必要がある。反応温度は、通常、室温程度〜約80℃に設定すればよい。なお、前記アルカリゲネス エスピー由来のリパーゼでは約80〜約120℃の高温でエステル交換反応を行わせることができるため、該リパーゼを用いることは好適である。反応時間は、バッチ方式の場合には概ね1〜20時間である。
【0019】
エステル交換反応物は、リパーゼ酵素を加熱処理等で失活させ、一般的な精製処理すなわちアルカリ脱酸、活性白土や活性炭による脱色、および減圧脱臭の処理を施して、本発明に係る改質油脂を得ることができる。
【0020】
本発明の改質M/Sを製造するには、一般のM/Sの油分の30〜100重量%、より好ましくは50〜100重量%、最も好ましくは70〜100重量%を前記改質油脂で置き換えて公知の方法でM/Sを製造することができる。30重量%未満の置き換えでは本発明の所望の効果を奏することができない。
【0021】
本発明の改質M/Sは、従来の油脂類を配合して調製したM/Sに比べて起泡性および吸水性に優れる特徴を有し、また、後述するように、製菓・製パン適性が強化された特徴をもつ。すなわち、本発明の改質M/Sを使用してケーキ類を製造すると、作業性が改善され、口溶け性およびしっとり感の優れた食感を有するケーキ類生地を作成できる。クッキー類の製造では、保型性およびクリスピー感を付与することができる。パイ類やパン類(クロワッサン、デニッシュペストリー等)の製造においては、生地の伸展性、口溶け性およびボリュームを付与することができる。
【0022】
次に、本発明の焼菓子類は、パーム系固体脂を主成分とし、少なくともラウリン系油脂を含む原料油脂を、グリセリドの1,3位に特異性のあるリパーゼ製剤を用いてエステル交換して得られる改質油脂が油分中30重量%以上配合され、製菓・製パン適性の強化された改質マーガリン・ショートニングを用いてなることを特徴とするものである。
【0023】
ここに、改質M/Sの原料油脂の種類や配合割合、エステル交換処理、製造法等は上述した内容のものが採用される。本発明の焼菓子類は、ケーキ、クッキー、ビスケット、パイ類またはパン類を対象とするのが好ましく、これらの製造にあたっては、公知の方法を採用でき、その際に使用する油脂類あるいはM/Sのの一部または全部を本発明の改質M/Sに置き換えることができる。
【0024】
本発明の焼菓子類は、例えばケーキ類では、従来のM/Sを使用した場合には得られなかったしっとり感と口溶け性を兼ね備えた優れた食感を有する。また、クッキーやビスケット類では、従来のM/Sを使用した場合のものに比べて、保型性およびクリスピー感の点で顕著な差がある。さらに、パイ類やパン類(クロワッサン、デニッシュペストリー等)では、従来のM/Sを使用したものと比較して伸展性、口溶け性およびボリュームが優れる。
【0025】
【実施例】
実施例1〜4および比較例1、2
パーム油:パームステアリン(パーム油を分別した高融点部、融点:45〜56℃):パーム核油=40:35:25(重量比)の混合原料油脂に、アルカリゲネス エスピー由来の1,3位特異性リパーゼ(名糖産業(株)製、商品名:リパーゼPL)を対原料油脂0.3重量%添加し、60〜70℃にて10時間ゆるやかに攪拌してエステル交換反応を行わせた。ついで、該反応物にカセイソーダによる脱酸、活性炭による脱色、および減圧脱臭の各処理を施して精製処理し、改質油脂を調製した。
次に、この改質油脂を用いて表1に示す組成で常法により各原料を混合し、コンビネーターを用いて急冷混捏処理してマーガリンを試作した(実施例1〜4、試料記号:M−1〜M−4)。なお、比較のため、本発明に係る前記改質油脂を使用しないマーガリンを表1に示す組成で同様に作成した(比較例1および2、試料記号:A−1、B−1)。
【0026】
【表1】
【0027】
試料記号M−1〜M−4、A−1およびB−1の各マーガリンの起泡力、吸水能を以下の方法で試験し評価した。この結果(表2参照)から、本発明品では起泡力および吸水能ともに比較品より優れており、また改質油脂の配合量が増えるにともなって前記両機能が増大することが明らかになった。
【0028】
(起泡力)製菓用ミキサーで500gの各試作マーガリンを攪拌してクリームを調製し、そのときの容積を測定し、比容積(ml/g)で示した。
(吸水能)起泡力の評価における方法と同様にクリームを調製し、これに毎分50mlの速度で水を添加し、油中水型乳化物が水を吐き出すに至るまでの添加水量を測定した。この水のマーガリン重量に対する割合(重量%)で示した。
【0029】
【表2】
【0030】
実施例5〜8および比較例3、4
実施例1〜4で使用した改質油脂を用い、表3に示す組成で各原料を混合し、コンビネーターを用いて窒素ガスを注入しながら急冷混捏処理してショートニングを試作した(実施例5〜8、試料記号:S−1〜S−4)。なお、比較のため、本発明に係る前記改質油脂を使用しないショートニングを表3に示す組成で同様に作成した(比較例3および4、試料記号:A−2、B−2)。
【0031】
【表3】
【0032】
試料記号S−1〜S−4、A−2およびB−2の各ショートニングの起泡力、吸水能を前記マーガリンの場合と同様に試験し評価した。この結果(表4)から、ショートニングにおいても、本発明品の起泡力および吸水能はともに比較品のものより優れており、また改質油脂の配合量が増えるにともなって前記両機能が増大することが明確になった。
【0033】
【表4】
【0034】
実施例9〜16および比較例5〜8
試料記号M−1〜M−4、A−1およびB−1の各マーガリン、また試料記号S−1〜S−4、A−2およびB−2の各ショートニングを用い、表5に示す配合原料および製法でバターケーキを試作し、10名のパネラーで試食評価した。この結果につき、マーガリン配合の場合を表6に、またショートニング配合の場合を表7にそれぞれ示した。
表6および表7から、マーガリンおよびショートニングのいずれを使用した場合においても、それらに本発明に係る改質油脂を配合したものが、ケーキ生地の起泡性の強さ、焼成ケーキのボリューム、ソフト性およびしっとり感の各評価項目で優れること、また、前記改質油脂の配合比率が高くなるにつれて製菓機能が向上することが明らかになった。すなわち、本発明に係る改質油脂を配合することによって、マーガリンおよびショートニングの製菓機能が向上し、ケーキに新たな食感を付与できる。
【0035】
【表5】
【0036】
【表6】
【0037】
【表7】
【0038】
実施例17〜24および比較例9〜12
試料記号M−1〜M−4、A−1およびB−1の各マーガリン、また試料記号S−1〜S−4、A−2およびB−2の各ショートニングを用い、表8に示す配合原料および製法でクッキーを試作し、10名のパネラーで試食評価した。この結果につき、マーガリン配合の場合を表9に、またショートニング配合の場合を表10にそれぞれ示した。
表9および表10から、マーガリンおよびショートニングのいずれを使用した場合においても、焼成クッキーの厚みは、本発明に係る改質油脂を配合したものが厚く、その配合量が多いほど顕著であり、また、焼成クッキーの直径は、比較品(A−1、A−2、B−1、B−2)が幅広く、本発明に係る改質油脂の配合量が多いものほど小径となる傾向が認められた。すなわち、本発明に係る改質油脂の配合比率が高くなるにつれて、クッキーの保型性は向上した。さらに、クリスピー感を強化する効果も認められた。
【0039】
【表8】
【0040】
【表9】
【0041】
【表10】
【0042】
実施例25〜28および比較例13、14
パーム油:パームステアリン(実施例1と同じ):パーム核油/ヤシ油(1/1):大豆油=30:50:10:10(重量比)の混合原料油脂を、実施例1と同様の条件でエステル交換反応を行わせ、精製処理して改質油脂を調製した。
次に、この改質油脂を用いて表11に示す組成で各原料を混合し、前記の方法に準じてシート状マーガリンを試作した(実施例25〜28、試料記号:M−5〜M−8)。なお、比較のため、本発明に係る前記改質油脂を使用しないシート状マーガリンを表11に示す組成で同様に作成した(比較例13および14、試料記号:A−3、B−3)。
【0043】
【表11】
【0044】
実施例29〜32および比較例15、16
試料記号:M−5〜M−8、A−3およびB−3の各シート状マーガリンを用い、表12に示す配合原料および製法でパイを試作し、10名のパネラーで試食評価した。この結果を表13に示す。表13から、本発明に係る改質油脂を配合したシート状マーガリンの場合には、焼成前のパイの重量が軽く、また焼成パイの浮きが良好であった。とりわけ、前記改質油脂の配合比率が高くなるにつれてこの傾向が顕著に発現した。すなわち、本発明に係る改質油脂を配合することによって、シート状マーガリンの製菓機能が向上し、パイ生地の縮みが少なく、パイに新たな食感を付与できることが明らかになった。
【0045】
【表12】
【0046】
【表13】
【0047】
実施例33〜36および比較例17、18
試料記号:M−5〜M−8、A−3およびB−3の各シート状マーガリンを用い、表14に示す配合原料および製法でクロワッサンを試作し、10名のパネラーで試食評価した。この結果を表15に示す。表15から、本発明に係る改質油脂を配合したシート状マーガリンの場合には、焼成前のクロワッサンの重量が軽く、また焼成品の浮きが良好であった。とりわけ、前記改質油脂の配合比率がシート状マーガリン中50重量%以上に高くなるにつれてこの傾向が顕著に発現した。すなわち、本発明に係る改質油脂を配合することによって、シート状マーガリンの製パン機能が向上し、クロワッサン生地の縮みが少なく、該製品に新たな食感を付与できることが明らかになった。
【0048】
【表14】
【0049】
【表15】
【0050】
実施例37〜40および比較例19、20
試料番号:M−5〜M−8、A−3およびB−3の各シート状マーガリンを用いてデニッシュペストリーを試作し、評価した。その配合原料および製法を表16に、また試食評価の結果を表17に示す。本発明に係る改質油脂を配合したシート状マーガリンの場合には、クロワッサンのときと同様の効果(製パン機能の向上、生地の非収縮性、新たな食感等)が認められた。
【0051】
【表16】
表16 デニッシュペストリーの配合原料と製法
【0052】
【表17】
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、起泡性や吸水性が良好で、製菓・製パン適性に優れた、すなわち、ケーキ類の製造では、作業性を改善でき、製品に口溶け性およびしっとり感の優れた食感を付与でき、クッキー類の製造では、保型性およびクリスピー感を付与でき、またパイ類やパン類の製造では、生地の伸展性、口溶け性およびボリュームを付与できる改質マーガリン・ショートニングを提供できる。また、本発明の改質マーガリン・ショートニングを使用することによって前述のような特徴をもつ焼菓子類を提供できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a modified margarine shortening with enhanced confectionery / baking suitability and baked confectionery using the same.
[0002]
[Prior art]
Processed oils and fats products such as margarine and shortening (hereinafter sometimes referred to as M / S together) were treated with various animal and vegetable oils and oils, fractionated, hydrogenated (cured), and transesterified. Processed fats and oils are used. Conventionally, lard and palm-based fats and oils have been used as fats and oils to be blended with M / S, but those blended with such fats and oils have a structure of fats or fats, that is, symmetric glycerides (for example, disaturated fatty acid 1 unsaturated). Due to the (fatty acid type), coarse crystals are likely to be generated, and the structure is rough.
[0003]
For this reason, mixed fats and oils that are solid at room temperature such as lard, palm-based fats and oils, and hard oils and fats are mixed with modified fats and oils that are chemically transesterified randomly using metal alcoholates. This eliminates the above disadvantages. In addition, it is also known that the mixed fats and oils blended with lauric fats such as palm kernel oil and palm oil are similarly subjected to chemical random transesterification, but the interest in the modified fats and oils subjected to such treatment is mainly Efforts have been made to improve the foamability of the oil itself.
[0004]
Thus, the modified fats and oils transesterified chemically at random are effective in improving the known physical properties of M / S itself and improving the workability when used for confectionery and bread making. However, the effect of improving the quality and properties of baked goods such as bakery products obtained by using M / S containing the modified fats and oils is M which is simply blended with lard, vegetable hardened oil and palm oils and fats. Compared with / S, there was no change.
[0005]
By the way, a technique for transesterifying glycerides using a lipase enzyme has been attracting attention in recent years, and it has become possible to produce modified fats and oils using the technique at an industrial production level, and various proposals have been made in the area of processed fats and oil products. ing. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 52-104506 discloses that a cocoa substitute fat is produced by transesterification of palm oil or an intermediate fraction thereof and stearic acid using lipase. Japanese Patent Application Laid-Open No. 61-293389 proposes a method for producing a salad oil by transesterifying a mixed raw material of palm oil and liquid fat using 1,3-position specific lipase. In addition, it is proposed to produce modified oils suitable for margarine and shortening by using vegetable oils such as cottonseed oil and palm oil as raw materials and allowing them to react with the 1,3-position specific lipase to perform transesterification. (Japanese Patent Publication No. 3-54557, JP-A-2-219581, etc.).
[0006]
However, these proposals improve the quality and properties of conventionally known fats and oils or processed oils to the same level or more, and can be obtained using such modified oils or processed oils blended with them. No mention is made of the quality of the food (eg bakery product).
[0007]
In JP-A-4-296297, modified oils and fats for frozen foaming foods such as ice cream can be obtained by transesterification with lipase using lauric fats and other animal and vegetable fats and oils. JP-A-6-86636 discloses a mixed raw material of palm oil and fat and fat with a low saturated fatty acid content after transesterification with lipase, and is excellent in sharp melting property by isomerization hydrogenation treatment. A method for producing a modified fat for chocolate has been proposed. However, ice cream and chocolate are foods that contain the fats and oils themselves as a skeleton to form the final product, and are a food group different from confectionery / baking products, bakery products, and baked confectionery.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In view of such a situation, an object of the present invention is to provide a modified margarine shortening excellent in confectionery / breadmaking suitability and a baked confectionery using the same.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, firstly, a raw material oil / fat mainly composed of palm-based solid fat and containing at least lauric oil / fat is obtained by transesterification using a lipase preparation having specificity at positions 1 and 3 of glycerides. Provided is a modified margarine / shortening that contains 30% by weight or more of the modified oil and fat and has enhanced confectionery and bread making properties.
[0010]
Here, the palm-based solid fat is preferably one or more selected from the group consisting of palm oil, palm stearin and hardened fats and oils, and the lauric fat is preferably palm kernel oil and / or coconut oil. . The mixing ratio of the palm-based solid fat and the lauric fat / oil in the raw oil / fat is desirably palm-based solid fat / lauric fat / oil = 65/35 to 90/10 (weight ratio). The total amount of lauric fats and oils is desirably 75 to 100% by weight in the raw fats and oils.
[0011]
According to the present invention, secondly, a raw fat / oil comprising a palm-based solid fat as a main component and at least a lauric fat / oil is obtained by transesterification using a lipase preparation having specificity at positions 1 and 3 of glycerides. There is provided a baked confectionery characterized in that the modified oil and fat is blended in an oil content of 30% by weight or more, and uses modified margarine shortening with enhanced suitability for confectionery and bread making.
[0012]
Here, the mixing ratio and the total amount of the palm-based solid fat, the lauric-based fat and oil, and the palm-based solid fat and the lauric-based fat and oil in the raw material fat and oil are preferably the same as described above. As the baked confectionery, cakes, cookies, biscuits, pies or breads are suitable.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
First, the modified margarine shortening (M / S) of the present invention will be described in detail. The starting material for producing the M / S of the present invention essentially comprises at least palm-based solid fat and lauric-based fat. Examples of the palm-based solid fat include palm oil, palm mid-melting fraction, palm olein, palm stearin, and these hardened oils and fats, but among these, selected from the group consisting of palm oil, palm stearin and hardened oils thereof. One kind or a mixture of two or more kinds in any ratio is preferable. Moreover, as a lauric oil and fat, palm kernel oil, coconut oil, or a mixture of these arbitrary ratios is good.
[0014]
In addition to the palm-based solid fat and lauric fat and oil, known animal and vegetable fats and oils are mixed as necessary to obtain the raw fat / oil used in the present invention. As this animal and vegetable oil, soybean oil, rapeseed oil, corn oil, safflower oil, sunflower oil, cottonseed oil, olive oil, sesame oil, beef tallow, lard, fish hardened oil, etc. or their fractionated oils, hardened oils, transesterified fats or oils alone or A mixture can be illustrated.
[0015]
It is important that the raw material fats and oils are mixed fats and oils containing palm-based solid fats as the main component and at least lauric fats and oils. If the palm-based solid fat and the lauric fat / oil are in substantially the same ratio, or if the lauric fat / oil is large, the M / S with enhanced confectionery / breadmaking aptitude as referred to in the present invention cannot be obtained. Palm-based solid fat / lauric-based fat / oil = 65/35 to 90/10 (weight ratio) is preferable, and 70/30 to 85/15 is optimal.
[0016]
In the raw material fat, the total amount of the palm-based solid fat and the lauric fat is desirably 75 to 100% by weight in the raw material fat. If it is less than 75% by weight, only those suitable for confectionery and baking can be obtained as much as conventional M / S.
[0017]
Next, the raw material fats and oils are dissolved and homogenized, and then transesterified using a lipase preparation. Lipase preparations are derived from microorganisms such as Aspergillus genus, Alcaligenes genus, Candida genus, Mucor genus, Pseudomonus genus, Rhizopus genus, cattle and swine pancreas A lipase derived from Alcaligenes sp described in Japanese Patent Publication No. 58-36953, for example, the lipase producing bacterium name PL-266 deposited as Mikken Kenki No. 3187 Select lipase QL (manufactured by Meito Sangyo Co., Ltd.) or lipase PL (produced by Alcaligenes sp), which is different from this lipase PL (manufactured by Meisei Sangyo Co., Ltd.) as the first and third positions of glycerides It is essential to use a lipase with a specific action. This 1,3-position specific lipase can be used as a powder or immobilized on a known carrier such as diatomaceous earth, activated carbon, synthetic resin, ion exchange resin or the like.
[0018]
The transesterification reaction can be carried out by adding a lipase preparation to the raw oil and fat in a batch system, or by a column system in which the raw oil and fat flows into a container filled with the lipase preparation. The amount of water in the raw fat / oil is kept at about 0.05 to about 0.5% by weight in order to suppress hydrolysis as a side reaction and to maintain a certain degree of transesterification rate and activity of the lipase preparation. There is a need. The reaction temperature may usually be set to about room temperature to about 80 ° C. In addition, since the lipase derived from Alkaligenes sp can be transesterified at a high temperature of about 80 to about 120 ° C., it is preferable to use the lipase. The reaction time is approximately 1 to 20 hours in the case of the batch method.
[0019]
The transesterification product is obtained by inactivating the lipase enzyme by heat treatment, etc., and subjecting it to general purification treatment, that is, alkaline deoxidation, decolorization with activated clay or activated carbon, and vacuum deodorization treatment, and the modified fat and oil according to the present invention. Can be obtained.
[0020]
In order to produce the modified M / S of the present invention, 30 to 100% by weight, more preferably 50 to 100% by weight, and most preferably 70 to 100% by weight of the oil content of general M / S is used as the modified fat / oil. And M / S can be manufactured by a known method. If the amount is less than 30% by weight, the desired effect of the present invention cannot be obtained.
[0021]
The modified M / S of the present invention has characteristics that are superior in foaming properties and water absorption compared to M / S prepared by blending conventional oils and fats, and as described later, confectionery and bread making Features with enhanced aptitude. That is, when cakes are produced using the modified M / S of the present invention, workability is improved, and cake dough having a mouthfeel that is excellent in meltability and moist feeling can be produced. In the manufacture of cookies, shape retention and a crispy feeling can be imparted. In the production of pies and breads (croissants, Danish pastries, etc.), the extensibility, meltability and volume of the dough can be imparted.
[0022]
Next, the baked confectionery of the present invention is obtained by transesterifying a raw fat / oil containing at least palm-based solid fat and containing at least lauric fat / oil using a lipase preparation having specificity at positions 1 and 3 of glyceride. The resulting modified fat / oil is blended with 30% by weight or more of the oil content, and is characterized by using a modified margarine / shortening with enhanced confectionery / baking suitability.
[0023]
Here, the types and blending ratios of the raw material fats and oils of the modified M / S, the transesterification process, the production method, and the like are employed. The baked confectionery of the present invention is preferably intended for cakes, cookies, biscuits, pies or breads, and in the production thereof, a known method can be adopted, and fats and oils or M / Part or all of S can be replaced by the modified M / S of the present invention.
[0024]
The baked confectionery of the present invention, for example, in cakes, has an excellent texture that has both a moist feeling and a meltability that cannot be obtained when conventional M / S is used. In addition, cookies and biscuits are significantly different in terms of shape retention and crispiness compared to those using conventional M / S. Furthermore, pie and bread (croissant, Danish pastry, etc.) are superior in extensibility, mouth meltability and volume compared to those using conventional M / S.
[0025]
【Example】
Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 and 2
Palm oil: Palm stearin (high melting point fractionated palm oil, melting point: 45-56 ° C.): Palm kernel oil = 40: 35: 25 (weight ratio) mixed raw material oil and fat Specificity lipase (manufactured by Meito Sangyo Co., Ltd., trade name: Lipase PL) was added to 0.3% by weight of the raw material oil and fat, and the mixture was gently stirred at 60 to 70 ° C. for 10 hours to cause transesterification. . Subsequently, the reaction product was subjected to purification treatment by deoxidation with caustic soda, decolorization with activated carbon, and deodorization under reduced pressure to prepare a modified oil and fat.
Next, each raw material was mixed by a conventional method with the composition shown in Table 1 using this modified fat and oil, and a margarine was produced by rapid cooling and kneading using a combinator (Examples 1 to 4, sample symbol: M -1 to M-4). In addition, the margarine which does not use the said modified oil and fat based on this invention for the comparison was similarly created with the composition shown in Table 1 (Comparative Examples 1 and 2, sample symbols: A-1, B-1).
[0026]
[Table 1]
[0027]
The foaming power and water absorption ability of each margarine of sample symbols M-1 to M-4, A-1 and B-1 were tested and evaluated by the following methods. From these results (see Table 2), it is clear that the foamed product and the water absorption capability of the product of the present invention are superior to those of the comparative product, and that both functions increase as the blending amount of the modified oil increases. It was.
[0028]
(Foaming power) 500 g of each trial margarine was stirred with a confectionery mixer to prepare a cream, the volume at that time was measured, and the specific volume (ml / g) was indicated.
(Water absorption capacity) Prepare a cream in the same way as in the method for evaluating foaming power, add water at a rate of 50 ml per minute, and measure the amount of water added until the water-in-oil emulsion discharges the water. did. The ratio of water to the weight of margarine (% by weight) is shown.
[0029]
[Table 2]
[0030]
Examples 5 to 8 and Comparative Examples 3 and 4
Using the modified fats and oils used in Examples 1 to 4, each raw material was mixed with the composition shown in Table 3, and a shortening was prototyped by quenching and mixing while injecting nitrogen gas using a combinator (Example 5). -8, sample symbols: S-1 to S-4). For comparison, shortenings that do not use the modified oil according to the present invention were similarly prepared with the compositions shown in Table 3 (Comparative Examples 3 and 4, sample symbols: A-2, B-2).
[0031]
[Table 3]
[0032]
The foaming power and water absorption capacity of each shortening of sample symbols S-1 to S-4, A-2 and B-2 were tested and evaluated in the same manner as in the case of the margarine. From this result (Table 4), even in shortening, the foaming ability and water absorption ability of the product of the present invention are both superior to those of the comparative product, and both functions increase as the blending amount of the modified oil and fat increases. It became clear to do.
[0033]
[Table 4]
[0034]
Examples 9-16 and Comparative Examples 5-8
The composition shown in Table 5 using each margarine of sample symbols M-1 to M-4, A-1 and B-1, and each shortening of sample symbols S-1 to S-4, A-2 and B-2 A butter cake was made as a prototype using the raw materials and the manufacturing method, and was evaluated by 10 panelists. The results are shown in Table 6 for margarine blending and in Table 7 for shortening blending.
From Tables 6 and 7, regardless of whether margarine or shortening is used, the combination of the modified fats and oils according to the present invention, the strength of foaming of the cake dough, the volume of the baked cake, the softness It has been clarified that each of the evaluation items of property and moist feeling is excellent, and that the confectionery function is improved as the blending ratio of the modified oil and fat is increased. That is, by blending the modified oil and fat according to the present invention, the confectionery function of margarine and shortening is improved, and a new texture can be imparted to the cake.
[0035]
[Table 5]
[0036]
[Table 6]
[0037]
[Table 7]
[0038]
Examples 17-24 and Comparative Examples 9-12
The composition shown in Table 8 using sample symbols M-1 to M-4, margarines of A-1 and B-1, and sample symbols S-1 to S-4, A-2 and B-2. Cookies were prototyped using the raw materials and manufacturing method, and sampled by 10 panelists. The results are shown in Table 9 for margarine blending and Table 10 for shortening blending.
From Table 9 and Table 10, when either margarine or shortening is used, the thickness of the baked cookie is thicker when the modified oil or fat according to the present invention is blended, and the more the blended amount, the more remarkable. The diameters of the baked cookies are wide in comparison products (A-1, A-2, B-1, B-2), and the larger the blended amount of the modified oil and fat according to the present invention, the smaller the diameter is observed. It was. That is, as the blending ratio of the modified oil and fat according to the present invention is increased, the shape retention of the cookie is improved. Furthermore, the effect which strengthens a crispy feeling was recognized.
[0039]
[Table 8]
[0040]
[Table 9]
[0041]
[Table 10]
[0042]
Examples 25-28 and Comparative Examples 13, 14
Palm oil: Palm stearin (same as in Example 1): Palm kernel oil / coconut oil (1/1): soybean oil = 30: 50: 10: 10 (weight ratio) mixed raw material fats and oils as in Example 1 The transesterification reaction was carried out under the conditions described above and purified oil was prepared by purification treatment.
Next, each raw material was mixed with the composition shown in Table 11 using this modified oil and fat, and a sheet-like margarine was prototyped according to the above method (Examples 25 to 28, sample symbols: M-5 to M-). 8). For comparison, sheet-shaped margarines that do not use the modified oil according to the present invention were similarly prepared with the compositions shown in Table 11 (Comparative Examples 13 and 14, sample symbols: A-3, B-3).
[0043]
[Table 11]
[0044]
Examples 29 to 32 and Comparative Examples 15 and 16
Sample symbols: M-5 to M-8, A-3, and B-3 sheet-shaped margarines were used, and pie samples were made using the blended raw materials and production methods shown in Table 12 and evaluated by 10 panelists. The results are shown in Table 13. From Table 13, in the case of the sheet-shaped margarine which mix | blended the modified oil and fat concerning this invention, the weight of the pie before baking was light and the float of the baking pie was favorable. In particular, this tendency was remarkably exhibited as the blending ratio of the modified fat increased. That is, it has been clarified that the confectionery function of the sheet-shaped margarine is improved, the shrinkage of the pie dough is reduced, and a new texture can be imparted to the pie by adding the modified oil and fat according to the present invention.
[0045]
[Table 12]
[0046]
[Table 13]
[0047]
Examples 33 to 36 and Comparative Examples 17 and 18
Sample symbols: M-5 to M-8, A-3 and B-3 sheet-like margarines were used, and croissants were prepared using the blending raw materials and production methods shown in Table 14, and sampled by 10 panelists. The results are shown in Table 15. From Table 15, in the case of the sheet-shaped margarine which mix | blended the modified oil and fat which concerns on this invention, the weight of the croissant before baking was light, and the float of the baked product was favorable. In particular, this tendency was conspicuous as the blending ratio of the modified fat increased to 50% by weight or more in the sheet-like margarine. That is, it became clear that the bread-making function of the sheet-shaped margarine is improved, the croissant dough is less shrunk, and a new texture can be imparted to the product by blending the modified oil and fat according to the present invention.
[0048]
[Table 14]
[0049]
[Table 15]
[0050]
Examples 37 to 40 and Comparative Examples 19 and 20
Sample Nos .: Danish pastries were prototyped and evaluated using sheet-shaped margarines of M-5 to M-8, A-3, and B-3. Table 16 shows the ingredients and production method, and Table 17 shows the results of the taste evaluation. In the case of the sheet-shaped margarine containing the modified oil and fat according to the present invention, the same effects as in the case of the croissant (improvement of bread making function, non-shrinkage of the dough, new texture, etc.) were observed.
[0051]
[Table 16]
Table 16 Raw ingredients and manufacturing method of Danish pastry
[0052]
[Table 17]
[0053]
【The invention's effect】
According to the present invention, the foaming property and water absorption are good, and the confectionery and bread making properties are excellent.In other words, in the manufacture of cakes, the workability can be improved, and the food has excellent mouth-melting and moist feeling. A modified margarine shortening that can impart shape retention and crispyness in the manufacture of cookies, and can impart dough extensibility, meltability and volume in the manufacture of pies and breads it can. Moreover, the baked confectionery which has the above characteristics can be provided by using the modified margarine shortening of this invention.
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