JP3941716B2 - 集熱パネルの配管接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、集熱パネルの配管接続構造に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、集熱パネルを直列に接続することでエアー溜まりの問題を解消して高い集熱効果を得ることができ、さらに簡便な配管接合を可能とする集熱パネルの配管接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、太陽熱を集熱する集熱パネルを建物の屋根や屋上に設置して、太陽熱を有効利用することが行われている。この集熱パネルは、一般には、たとえば図9に示したように、略平行な2本のヘッダ管(ア)(イ)と、このヘッダ管(ア)(イ)同士を連結する複数の通水管(ウ)を有しており、これらの管(ア)(イ)(ウ)内に水等の液体を循環させて太陽熱で加熱し、回収することで、たとえば温水や、電気エネルギーに変換する等して利用するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような集熱パネルは、複数のものを連結して設置しており、これらを連結するには、従来より、隣り合う集熱パネルのヘッダ管(ア)(ア)およびヘッダ管(イ)(イ)同士を連結するようにしていた。このような従来の集熱パネルの配管接続構造では、通水管(ウ)は全体として並列に接続されることになり、各通水管(ウ)を通る液体の流量が減少してしまっていた。そのため、通水管(ウ)内にエアーが溜まるというエアー溜まりの問題が生じ、集熱性能へ悪影響を与えてしまっていた。
【0004】
また、従来の集熱パネルの配管接続構造においては、1つのパネルにおいて接続箇所がヘッダ管(ア)(イ)の各両端部の4箇所もあり、作業工数が多いという問題があった。さらに従来の配管接続構造では、ヘッダ管同士を接続する接続部材がヘッダ管と別部材で構成されているため、接続部材を紛失しやすく、落下させやすいという問題があった。加えて、集熱パネルの設置に際しては、各集熱パネル毎にヘッダ管(ア)(ア)同士、またはヘッダ管(イ)(イ)同士の中心が垂直方向あるいは水平方向に芯ずれした場合でも、ヘッダ管(ア)(イ)の自由端が短いので、そのずれを吸収してヘッダ管(ア)(ア)同士、またはヘッダ管(イ)(イ)同士を接続するのが困難であり、施工性が悪いという問題があった。これらのことは、例えば、屋根上といったの足場の不安定な場所での作業においては、より深刻な問題となっている。
【0005】
そのため、集熱パネルを直列に接続することでエアー溜まりの問題を解消して高い集熱効果を得ることができ、さらに簡便な配管接合を可能とする集熱パネルの配管接続構造の実現が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、略平行な2本のヘッダ管ABと、このヘッダ管AB同士を連結する複数の通水管を有する集熱パネルの配管接続構造であって、ヘッダ管Aは、一端が入液可能な入力端で他端は封止端とされ、ヘッダ管Bは、ヘッダ管Aにおける入力端側の一端が封止端で、他端が出液可能な出力端とされ、ヘッダ管ABの方向に配置された複数の集熱パネルは、隣接する集熱パネルのヘッダ管Bの出力端とヘッダ管Aの入力端とが連結管材を介してまたは介さずに連結されて、直列に接続され、ヘッダ管Aの入力端、ヘッダ管Bの出力端および連結管材を介してヘッダ管Bの出力端とヘッダ管Aの入力端とが連結される場合は連結管材の両端が接続端とされ、接続端の端部と端部よりも中央側にそれぞれ第1、第2の鍔が設けられ、その鍔の間にOリングおよびバックアップリングが設けられ、ヘッダ管Aの入力端とヘッダ管Bの出力端またはヘッダ管Aの入力端もしくはヘッダ管Bの出力端と連結管材の一端のいずれか一方に、第2の鍔よりも中央側に雄型連結部材が、他方に雌型連結部材が配設され、雄型連結部材は、接続端の外周に相当する底孔と、第1、第2の鍔の外周径に相当する内径と、接続端の端部から第2の鍔の中央側立上り部までの約2倍に相当する内部長さとを有する底付略円筒形状であり、第2の鍔よりも中央側で移動可能とされ、雌型連結部材は、接続端の外周に相当する底孔と、雄型連結部材の上部外周径に相当する内径と、接続端の端部から第2の鍔の中央側立上り部までに相当する内部長さとを有する底付略円筒形状であり、第2の鍔よりも中央側で移動可能とされ、ヘッダ管Aの入力端とヘッダ管Bの出力端またはヘッダ管Aの入力端もしくはヘッダ管Bの出力端と連結管材の一端の連結される2つの接続端は、互いの第1の鍔が対向して配置され、雌型連結部材に雄型連結部材がはめ込まれて連結されることを特徴とする集熱パネルの配管接続構造を提供する。
【0007】
またこの出願の発明は、上記の構造において、第2には、雄型連結部材には、内部長さの真中付近に相当する外周部に接合用突起が設けられ、雌型連結部材はその上部外周部に接合用突起が設けられているものであり、連結される2つの接続端は、互いの第1の鍔が対向して配置され、雌型連結部材に雄型連結部材がはめ込まれ、さらに断面略C字型で側面に雌型連結部材と雄型連結部材の接合用突起幅に相当する夾持スリットが備えられたクリップ式の止め具により、雌型連結部材と雄型連結部材の接合用突起が夾持されて連結されることを特徴とする集熱パネルの配管接続構造を提供し、第3には、雄型連結部材を自由度のあるヘッダ管Bの出力端に位置させ、雌型連結部材は自由度が制限されたヘッダ管Aの入力端に位置させることを特徴とする集熱パネルの配管接続構造を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
この出願の発明は、上記の通りの特徴を持つものであるが、以下にその実施の形態について説明する。
【0009】
まず、この出願の発明が提供する集熱パネルの配管接続構造の概略図を図1に例示した。図中の○印は、配管接続部である。この集熱パネルの配管接続構造は、略平行な2本のヘッダ管A(1)とヘッダ管B(2)と、このヘッダ管A(1)とヘッダ管B(2)同士を略直角方向に連結する複数の通水管(3)を有する集熱パネルの配管を接続する構造であって、ヘッダ管A(1)は、一端が入液可能な入力端(4)で他端は封止端(4’)とされ、ヘッダ管B(2)は、ヘッダ管A(1)における入力端(4)側の一端が封止端(5’)で、他端が出液可能な出力端(5)とされている。そしてこのヘッダ管A(1)ヘッダ管B(2)の方向に配置された複数の集熱パネルは、隣接する集熱パネルのヘッダ管B(2)の出力端(5)とヘッダ管A(1)の入力端(4)とが連結管材(6)を介して連結されて、直列に接続されていることを特徴としている。
【0010】
このような配管接続構造とすることで、集熱パネルごとに複数の通水管(3)は直列に接続され、各通水管(3)を流れる液体の流量を多くすることができる。すなわち、1つの集熱パネルに配設されている通水管(3)の数をn本、接続されている集熱パネルの数をN台とし、集熱パネルに循環させる液体の流量をQとするとき、1本の通水管(3)の流量qは、q=Q/nとなる。従来の配管接続構造においては、q=Q/(n×N)であることから、通水管(3)の流量、つまり実際的には流速を、N倍とすることができるようになる。
【0011】
これによって、通水管(3)内にエアーが溜まるというエアー溜まりの問題を解消することができ、集熱性能を高めることができる。
【0012】
またこの出願の発明が提供する別の集熱パネルの配管接続構造の概略図を図2に例示した。この集熱パネルの配管接続構造においては、基本的には上記の配管接続構造と同じであるが、ヘッダ管B(2)の出力端(5)がヘッダ管A(1)の封止端(4’)近傍まで延長されていて、隣接する集熱パネルは、連結管材(6)を介することなく連結されていることを特徴としている。
【0013】
このような構造とすることで、集熱パネルの接続に要する配管接続部の数や接続のための連結管材(6)等の部品数を減らすことができ、作業工程を大幅に簡略化することができるとともに、接続のための部品を紛失したり、落下させる頻度を低減させることができる。
【0014】
また、この出願の発明の集熱パネルの配管接続構造によると、集熱パネルはその4隅で接続されることがなく、2隅で接続するようにしているため、各集熱パネルの配置に自由度がもたらされることになる。具体的には、たとえば図3に例示したように、集熱パネルの設置に際しては、集熱パネルの設置位置全般にわたって野地板(7)等の設置基板が完全に平坦ではない場合があり、集熱パネルのヘッダ管A(1)、ヘッダ管B(2)の中心が垂直方向(矢印I)あるいは水平方向(矢印II)に芯ずれすることがあった。この出願の発明の集熱パネルの配管接続構造においては、集熱パネルを入力端(4)と出力端(5)の2隅で接続するようにしているため、ヘッダ管(1)(2)の芯ずれを他の2隅で解放することができ、各集熱パネルの配置に自由度をもたらすことができる。
【0015】
実際に、図2および図3に例示したような構成の集熱パネルを10台を用い、この10台の集熱パネルのうちの真中の2台については、(A)垂直方向に10mmの段差のある基板上で、(B)水平方向に10mmのずれを持たせて、接続したところ、垂直方向および水平方向のいずれのずれも吸収して容易に接続することができ、全体の配管接続構造についても安定したものとなっていることが確認されている。
【0016】
さらにこの出願の発明が提供する集熱パネルの配管接続構造は、上記の配管接続構造においてより具体的な接続部の接続構造を提示するものであって、この接続部の代表的な構造についての要部断面模式図を図4に例示した。まず、この出願の発明が提供する集熱パネルの配管接続構造は、前記のとおりの、ヘッダ管A(1)の入力端(4)、ヘッダ管B(2)の出力端(5)およびヘッダ管B(2)の出力端(5)とヘッダ管A(1)の入力端(4)とが連結管材(6)を介して連結される場合は連結管材(6)の両端のいずれかが接続端(8)となり、これらの接続端(8)は、入力端(4)と出力端(5)または入力端(4)もしくは出力端(5)と連結管材(6)の一端という組み合わせで接続されることになる。
【0017】
この出願の発明において、これらの接続端(8)には、それぞれ端部と端部よりもヘッダ管A(1)、ヘッダ管B(2)、連結管材(6)の中央側にそれぞれ第1、第2の鍔(9)(10)が設けられ、その鍔(9)(10)の間にOリング(11)およびバックアップリング(12)が設けられている。また、上記の接続端(8)の組み合わせのいずれか一方には、第2の鍔(10)よりもヘッダ管A(1)、ヘッダ管B(2)、連結管材(6)の中央側に雄型連結部材(13)が、他方の第2の鍔(10)よりもヘッダ管A(1)、ヘッダ管B(2)、連結管材(6)の中央側には雌型連結部材(14)が配設されている。
【0018】
この雄型連結部材(13)は、該ヘッダ管A(1)、ヘッダ管B(2)、連結管材(6)において、その外周に相当する底孔(15)と、第1、第2の鍔(9)(10)の外周径に相当する内径(φ1)と、接続端(8)の端部から第2の鍔(10)の中央側立上り部までの約2倍に相当する内部長さ(2L)とを有する底付略円筒形状であって、第2の鍔(10)よりも中央側で移動可能とされている。
【0019】
また、雌型連結部材(14)は、ヘッダ管A(1)、ヘッダ管B(2)、連結管材(6)において、その外周に相当する底孔(15)と、雄型連結部材(13)の上部外周径に相当する内径(φ2)と、接続端(8)の端部から第2の鍔(10)の中央側立上り部までに相当する内部長さ(L)とを有する底付略円筒形状であって、第2の鍔(10)よりも中央側で移動可能とされているものであることを特徴としている。
【0020】
このような構成を有する2つの接続端(8)は、接続に際しては、図5に例示したように、先ず操作(a)で互いの第1の鍔(9)が対向して配置され、次いで操作(b)および(c)で雌型連結部材(14)に雄型連結部材(13)がはめ込まれて連結される。
【0021】
このように2つの接続端(8)に雌型連結部材(14)と雄型連結部材(13)とを具備し、鍔(9)(10)により脱落を防止して接続端(8)と一体化しておくことで、たとえ屋根上等の不安定な作業環境においても、連結部材(13)(14)を落下させるといった作業ミスを防止でき、またそれに伴う作業の危険性を低減させることができる。
【0022】
ここで、操作(c)においては、様々な手段により雌型連結部材(14)を雄型連結部材(13)を固定することができる。たとえば、具体的には、雌型連結部材(14)の内周面部と雄型連結部材(13)の外周面部にネジを切ってネジ式に固定することや、雌型連結部材(14)のと雄型連結部材(13)に適切な孔を設けて割りピン、先割れテーパーピン、ボルト、ナット、あるいはその他の各種のピン等を挿入して固定することや、たとえば図6に例示したように、この出願の発明者らが既に提案している門型止め具(18)等により固定する方法等を利用することができる。すなわち、たとえば図6(a)の場合には、雌型連結部材(14)と雄型連結部材(13)には門型止め具(18)が挿入されるスリットが予め設けられており、2つの接続端(8)は互いの第1の鍔(9)が対向して配置され、雌型連結部材(14)に雄型連結部材(13)がはめ込まれたのち、スリットに門型止め具(18)が挿入されて固定されることになる。一方の図6(b)の場合には、門型止め具(18)は雌型連結部材(14)と雄型連結部材(13)を夾持できるものであって、2つの接続端(8)は互いの第1の鍔(9)が対向して配置され、雌型連結部材(14)に雄型連結部材(13)がはめ込まれたのち、門型止め具(18)が装着されて夾持され、固定されることになる。
【0023】
そして、さらにこの雌型連結部材(14)と雄型連結部材(13)の固定に関して、この出願の発明が提供する集熱パネルの配管接続構造は、図7(a)に示すような、クリップ式の止め具(17)を用いることをより好適な手段としている。
【0024】
すなわち、この出願の発明においては、雄型連結部材(13)は内部長さ(2L)の真中付近に相当する外周部に接合用突起(16)が設けられ、雌型連結部材(14)はその上部外周部に接合用突起(16)が設けられているものであって、連結される2つの接続端(8)は、互いの第1の鍔(9)が対向して配置され、雌型連結部材(14)に雄型連結部材(13)がはめ込まれ、さらに雌型連結部材(14)と雄型連結部材(13)の接合用突起(16)がクリップ式の止め具(17)に夾持されて連結されていることを特徴としている。
【0025】
このクリップ式の止め具(17)には、たとえば図7(b)(c)に例示したように、(b)断面略C字型のものや、(c)断面コの字型のものなどが知られているが、この出願の発明においては、(b)断面略C字型のものを用いることを好ましいものとして例示することができる。そしてさらにこの断面略C字型のクリップ式の止め具(17)は、高弾性を有する素材からなり、側面に雌型連結部材(14)と雄型連結部材(13)の接合用突起(16)幅に相当する夾持スリットが備えられたものであることを特徴としている。
【0026】
このような構造とすることで、雌型連結部材(14)と雄型連結部材(13)の接合用突起(16)に容易に装着できるのみならず、保守の際の脱着をも極めて簡便に行なうことができる。また接続のための単独の部品が1つだけですみ、接続のための部品の落下といった作業ミスの頻度やそれに伴う危険性をも低減させることができる。
【0027】
一方で、たとえば図6に示した前記の門型止め具(18)等により雌型連結部材(14)と雄型連結部材(13)を固定する場合には、門型止め具(18)がその板厚で接続端(8)に接触し、長期の使用や、保守のための門型止め具(18)の脱着に際して、接続端(8)や雌型連結部材(14)、雄型連結部材(13)を傷をつけてしまうことが考えられないではない。そして、この傷により、接続端(8)における雌型連結部材(14)と雄型連結部材(13)の移動や、雌型連結部材(14)および雄型連結部材(13)への門型止め具(18)の脱着等に抵抗が生じ、作業性が悪くなることが懸念される場合がある。そこで、この出願の発明の集熱パネルの配管接続構造によると、図7(a)に示したように、連結部材(13)(14)を固定する止め具(17)が接続端(8)に直接触れることがなく、また雌型連結部材(14)および雄型連結部材(13)に対しても面で接するため、接続端(8)や雌型連結部材(14)、雄型連結部材(13)に傷をつけることがなく、長期の使用に際しても、保守の際には接続端(8)における雌型連結部材(14)と雄型連結部材(13)のスムーズな移動を確保することができるとともに、また雌型連結部材(14)と雄型連結部材(13)のより簡便かつ、確実な固定を実現することができる。
【0028】
図8は、集熱パネルの配管接続構造における管接続部の接続構造の別の実施形態を模式的に例示した斜視図である。この図8に例示した構造では、雄型連結部材(13)が自由度を保って前記のヘッダ管B(2)の出力端(5)に位置させ、一方雌型連結部材(14)は自由度が制限されて前記のヘッダ管A(1)の入力端(4)に位置させていることを特徴としている。接続の方法としては、ヘッダ管A(1)およびヘッダ管B(2)の軸心を合わせて、自由度のある雄型連結部材(13)を自由度が制限された雌型連結部材(14)に向かって(矢印III)スライドさせ、両者の接続片に具備されているOリング(11)(雌型連結部材側は図示せず)を嵌め込み、そして雌型連結部材(14)を雄型連結部材(13)に覆うようにして嵌め込み、前記のようなクリップ式の止め具(17)や門型止め具(18)等の止め具を嵌め込み、連結固定する。この配管接続構造によると、ヘッダ管B(2)に位置させている雄型連結部材(13)は前記のとおり自由度があるためスライド可能とされており、一方ヘッダ管A(1)に位置させている雌型連結部材(14)は固定されているため、雄型連結部材(13)を雌型連結部材(14)に嵌め込む際に、雌型連結部材(14)が逃げることなく効率よく嵌め込むことができる。また、軸心がずれていても、連結固定のための調整は容易である。
【0029】
もちろん、この発明は以上の例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この発明によって、集熱パネルを直列に接続することでエアー溜まりの問題を解消して高い集熱効果を得ることができ、さらに簡便で確実な配管接合を可能とする集熱パネルの配管接続構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明が提供する集熱パネルの配管接続構造を例示した模式図である。
【図2】この出願の発明が提供する別の集熱パネルの配管接続構造を例示した模式図である。
【図3】集熱パネルの設置に際するずれを例示した図である。
【図4】この出願の発明が提供する集熱パネルの配管接続構造における管接続部の接続構造を例示した要部断面模式図である。
【図5】この出願の発明が提供する集熱パネルの配管接続構造における管接続部の接続の様子を例示した要部断面模式図である。
【図6】門型止め具等により接続部材を固定する方法を例示した図である。
【図7】(a)はクリップ式の止め具により接続部材を固定する方法を例示し、(b)は断面略C字型の、(b)断面コの字型のクリップ式の止め具を模式的に例示した斜視図である。
【図8】この出願の発明が提供する集熱パネルの配管接続構造における、別の管接続部の接続構造を模式的に例示した要部分解斜視図である。
【図9】従来の集熱パネルの配管接続構造を例示した模式図である。
【符号の説明】
1 ヘッダ管A
2 ヘッダ管B
3 通水管
4 入力端
4’ 封止端
5 出力端
5’ 封止端
6 連結管材
7 野地板
8 接続端
9 第1の鍔
10 第2の鍔
11 Oリング
12 バックアップリング
13 雄型連結部材
14 雌型連結部材
15 底孔
16 接合用突起
17 止め具
18 門型止め具
Claims (3)
- 略平行な2本のヘッダ管ABと、このヘッダ管AB同士を連結する複数の通水管を有する集熱パネルの配管接続構造であって、ヘッダ管Aは、一端が入液可能な入力端で他端は封止端とされ、ヘッダ管Bは、ヘッダ管Aにおける入力端側の一端が封止端で、他端が出液可能な出力端とされ、ヘッダ管ABの方向に配置された複数の集熱パネルは、隣接する集熱パネルのヘッダ管Bの出力端とヘッダ管Aの入力端とが連結管材を介してまたは介さずに連結されて、直列に接続され、ヘッダ管Aの入力端、ヘッダ管Bの出力端および連結管材を介してヘッダ管Bの出力端とヘッダ管Aの入力端とが連結される場合は連結管材の両端が接続端とされ、接続端の端部と端部よりも中央側にそれぞれ第1、第2の鍔が設けられ、その鍔の間にOリングおよびバックアップリングが設けられ、ヘッダ管Aの入力端とヘッダ管Bの出力端またはヘッダ管Aの入力端もしくはヘッダ管Bの出力端と連結管材の一端のいずれか一方に、第2の鍔よりも中央側に雄型連結部材が、他方に雌型連結部材が配設され、雄型連結部材は、接続端の外周に相当する底孔と、第1、第2の鍔の外周径に相当する内径と、接続端の端部から第2の鍔の中央側立上り部までの約2倍に相当する内部長さとを有する底付略円筒形状であり、第2の鍔よりも中央側で移動可能とされ、雌型連結部材は、接続端の外周に相当する底孔と、雄型連結部材の上部外周径に相当する内径と、接続端の端部から第2の鍔の中央側立上り部までに相当する内部長さとを有する底付略円筒形状であり、第2の鍔よりも中央側で移動可能とされ、ヘッダ管Aの入力端とヘッダ管Bの出力端またはヘッダ管Aの入力端もしくはヘッダ管Bの出力端と連結管材の一端の連結される2つの接続端は、互いの第1の鍔が対向して配置され、雌型連結部材に雄型連結部材がはめ込まれて連結されることを特徴とする集熱パネルの配管接続構造。
- 雄型連結部材には、内部長さの真中付近に相当する外周部に接合用突起が設けられ、雌型連結部材はその上部外周部に接合用突起が設けられているものであり、連結される2つの接続端は、互いの第1の鍔が対向して配置され、雌型連結部材に雄型連結部材がはめ込まれ、さらに断面略C字型で側面に雌型連結部材と雄型連結部材の接合用突起幅に相当する夾持スリットが備えられたクリップ式の止め具により、雌型連結部材と雄型連結部材の接合用突起が夾持されて連結されることを特徴とする請求項1記載の集熱パネルの配管接続構造。
- 雄型連結部材を自由度のあるヘッダ管Bの出力端に位置させ、雌型連結部材は自由度が制限されたヘッダ管Aの入力端に位置させることを特徴とする請求項1または2記載の集熱パネルの配管接続構造。
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