JP3940767B2 - ハード磁気ディスク装置 - Google Patents

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    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
    • G11B5/6082Design of the air bearing surface

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はハード磁気ディスク装置(HDD)に関し、特にその磁気ヘッドスライダの空気軸受面の形状に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハード磁気ディスク装置の線記録密度を向上させるためには、磁気ヘッドと磁気記録媒体(磁気ディスク)との隙間、すなわち、磁気スペーシングを低減すると共に前記磁気スペーシングの変動を抑制することが必須である。前記磁気スペーシングの隙間制御は、高速回転する磁気ディスクと磁気ヘッド素子がその本体に膜形成された磁気ヘッドスライダ(以後、スライダと略す)との間に発生する空気の動圧力を利用して前記スライダを前記磁気ディスク上に浮上させることにより行われている。
【0003】
現在、前記スライダ浮上量(磁気ディスク面とスライダとの距離)は数十nmレベルにある。今後さらにスライダ浮上量の低減を推し進めれば、スライダの浮上量変動に伴い、スライダとディスクとが接触する可能性は非常に高くなる。スライダ浮上量変動を誘発する要因としては、例えば、シーク動作時にスライダに作用する加速度やスライダの高速移動に伴う空気軸受作用の変動、或いはスライダ支持系の振動、ディスク上下方向のうねりに対するスライダ追従特性の限界等が挙げられる。このようなスライダ浮上量変動を低減する対策として、スライダの空気軸受に負圧を利用し空気軸受の剛性を高め、媒体追従性を向上させることが行われている。
【0004】
従来の負圧を利用したスライダは、2レール型、センターレール型、センターパッド型の3つに大別される。
2レール型のスライダはセンターレール型やセンターパッド型に比べ、磁気ヘッド素子を磁気ディスクのより外周側に配置することが可能であるため、線記録密度の上で幾分有利となる。しかしながら、磁気ヘッド素子がサイドレール上に形成されているため、外乱に対しスライダの浮上姿勢が変動した際に、スライダのローリング変動が磁気ヘッド素子部の浮上量変動に著しく影響を及ぼすという欠点がある。また、スライダの浮上量変動によってスライダの最小浮上位置と磁気ディスクとの接触が回避できない場合、2レール型ではサイドレールが磁気ディスク表面と接触する。この時、サイドレールに加わった接触力はスライダのローリング(レールに平行な基板の中心線を軸とする回転)やヨーイング(基板に垂直な中心線を軸とする回転)のモーメントとして作用するため、スライダの不安定挙動を引き起こしてしまう。
【0005】
これに対し、センターレール型やセンターパッド型のスライダでは、外乱によってスライダの浮上姿勢が変動しても、磁気ヘッド素子が形成されているスライダの空気流出端中央部はスライダのローリング変動の影響をほとんど受けない。そのため、センターレール型やセンターパッド型のスライダは、2レール型スライダに比較して、外乱に対する磁気ヘッド素子部の浮上量変動を抑制することが可能である。
【0006】
しかも、センターレール型やセンターパッド型のスライダでは、サイドレールをスライダ全長に対して短く空気流入端寄りに形成したり、あるいは、サイドレールの一部分を浅い段差状に掘る等の工夫を施すことにより、スライダの最小浮上位置を常にセンターレールもしくはセンターパッドの空気流出端近傍に保つことが可能となる。すなわち、センターレール型やセンターパッド型のスライダでは、外乱によってスライダの浮上姿勢が変動し、スライダの最小浮上位置が磁気ディスク表面に接触するような場合であっても、サイドレールが磁気ディスク表面に接触するようなことはなく、常にセンターレールもしくはセンターパッドの空気流出端近傍が接触する。このような状況では、前述した2レール型スライダのサイドレールが磁気ディスクに接触する場合に見られる著しいローリングやヨーイングのモーメントがスライダに作用することはなく、スライダ挙動は比較的安定状態を保つことができる。
なお、これらの従来型のスライダは、例えば、特開平11−345473号公報、特開平11−185419号公報等により公知となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、センターレール型もしくはセンターパッド型のスライダは、2レール型に対し優位性を有しているものの、スライダ浮上量の低減に伴い、スライダと磁気ディスク間の接触確率が高くなった場合にはなお問題がある。スライダ浮上量が1マイクロインチ(約25nm)を切る低浮上領域では、外乱が作用した場合やシーク動作時において、通称ニアコンタクトと呼ばれるスライダが磁気ディスク表面と間欠接触する現象はもはや回避困難と考えられ、それを予め考慮したヘッド・ディスク・インターフェイス設計が不可欠である。
【0008】
スライダ設計の観点から見ると、これまではスライダを磁気ディスクに接触させない完全浮上を前提とし、磁気ディスクの最内周から最外周条件に亙る全域においてスライダ浮上量が均一であること、ばね定数に当たる空気膜剛性を高めること、等がスライダ設計における優先度の高い重要な制限事項とみなされてきた。しかしながら、前述のニアコンタクト状態をも視野に入れたスライダ設計を行うには、スライダが磁気ディスク表面と接触している時にスライダ空気流出端部に形成される接触部の形状(接触面積を含む) をスライダ/ディスク間接触時のトライボロジ特性を強く支配する要因とみなし、積極的に制御していく必要がある。
【0009】
本発明は、このようなハード磁気ディスク装置の現況に鑑みてなされたものであって、その目的は、スライダが完全浮上することを前提とした従来のスライダ設計を改め、スライダが磁気ディスク表面に間欠接触するニアコンタクト状態においてさえもスライダ挙動が安定し、尚且つスライダ/ディスク界面における十分な機械的耐久性を保証し得るスライダを備えたハード磁気ディスク装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明によれば、磁気ディスクと、該磁気ディスクに対向する空気軸受面を有し該空気軸受面の中央部にセンターレール(またはセンターパッド)が形成されている磁気ヘッドスライダとを備え、前記磁気ヘッドスライダの最小浮上位置がセンターレール(またはセンターパッド)の空気流出端近傍にあるハード磁気ディスク装置において、前記センターレール(またはセンターパッド)の幅は空気流出端から空気流入端に向って途中まで直線的に広くなり、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドスライダとの距離が最小となり、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドスライダとの距離が前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線の左右で均等でない条件下においては、前記磁気ディスクの円周方向と、前記センターレール(またはセンターパッド)の空気流出端側の前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジの方向とのなす角度が前記センターレール(またはセンターパッド)の幅が直線的に広くなる範囲において10°以下であり、かつ、前記センターレール(またはセンターパッド)の幅が直線的に広くなる範囲において、前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線と前記センターレール(またはセンターパッド)の前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジの方向とのなす角度が、前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線と前記センターレール(またはセンターパッド)の前記磁気ディスクとの距離が長い側のエッジの方向とのなす角度と等しいことを特徴とするハード磁気ディスク装置、が提供される。
【0011】
また、上記の目的を達成するために、本発明によれば、磁気ディスクと、該磁気ディスクに対向する空気軸受面を有し該空気軸受面の中央部にセンターレール(またはセンターパッド)が形成されている磁気ヘッドスライダとを備え、前記磁気ヘッドスライダの最小浮上位置がセンターレール(またはセンターパッド)の空気流出端近傍にあるハード磁気ディスク装置において、前記センターレール(またはセンターパッド)の幅は空気流出端から空気流入端に向って途中まで直線的に広くなり、前記磁気ヘッドスライダが前記磁気ディスクの最内周部上に位置し、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドスライダとの距離が前記磁気ヘッドスライダの内周側で小さくなる際には、前記磁気ディスクの円周方向と、前記センターレール(またはセンターパッド)の空気流出端側の前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジの方向とのなす角度が前記センターレール(またはセンターパッド)の幅が直線的に広くなる範囲において10°以下であり、かつ、前記センターレール(またはセンターパッド)の幅が直線的に広くなる範囲において、前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線と前記センターレール(またはセンターパッド)の前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジの方向とのなす角度が、前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線と前記センターレール(またはセンターパッド)の前記磁気ディスクとの距離が長い側のエッジの方向とのなす角度と等しいことを特徴とするハード磁気ディスク装置、が提供される。
なお、スライダが最小浮上量状態にあるとき若しくはスライダが磁気ディスクの最内周部上に位置する際の、スライダの空気流通経路に沿った辺と前記磁気ディスクの円周方向とのなす角度と、前記スライダの空気流通経路に沿った辺と前記センターレール(またはセンターパッド)の空気流出端側の前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジとのなす角度との差は、より好ましくは5°以下、理想的には0°(平行状態)である。
【0012】
[作用]
本発明の磁気ヘッドスライダによれば、スライダが磁気ディスク表面と間欠接触するニアコンタクト状態にあっても、スライダの挙動を安定させ、尚且つスライダ/ディスク界面に十分な機械的耐久性持たせることが可能となる。それは、スライダ/ディスク間接触時にスライダのセンターレールもしくはセンターパッドの空気流出端部のディスクと接触する側のサイドエッジがディスク円周方向に対してほぼ平行であることにより、前記サイドエッジがスライダ/ディスク界面に作用する接触力を低減させるテクスチャの尾根の役割を果たすことに因る。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示す、センターレール型負圧スライダの空気軸受面(ダウンタイプ:すなわち、空気軸受面が下向きのタイプ)の平面図である。図1に示すように、本発明のセンターレール型の磁気ヘッドスライダ10は、スライダ基板11上に、センターレール12に加え、2つのサイドレール13を備えている。図示した状態において、スライダ基板11の左右の端部が空気流入側端部11aと空気流出側端部11bとなっており、また基板の上下端部が、外周側端部11cと内周側端部11dとなっている。
スライダがロールしてもスライダの最小浮上位置を常にセンターレール12の空気流出端近傍に保ち、スライダ不安定挙動の原因となるサイドレール13と磁気ディスク表面との接触を極力回避するため、サイドレール13はスライダ基板全長に対し短く空気流入側端部11a寄りに形成されている。スライダ基板11の空気流入端側にはチャンファ(chamfer)として、浅掘りのステップリセス面14が設けられている。基板表面のそれ以外の領域は、深掘りのメインリセス面15になされている。センターレール12とサイドレール13との間に構成される空気流通経路にはそれぞれ2個所に括れ部が形成されている。
【0014】
図1に示す磁気ヘッドスライダでは、基板サイズが基準スライダの30%のピコサイズ(長さ1.25mm、幅1.00mm、厚さ0.30mm)である場合、チャンファ部(ステップリセス面14)のリセス深さは約0.3μm、メインリセス面15のリセス深さは約2.5μmになされる。尚、本スライダでは、ディスク内周側の浮上量がディスク外周側のそれよりも低いロール姿勢を取るよう2つのサイドレールの形状を互いに変えている。また、センターレール12の空気流出端部の両サイドエッジは図1に見られるようにスライダ中心軸に対してそれぞれθ、−θの角度をつけて(空気流入端から空気流出端に向かってスライダ中心軸に近づくように)形成されている。この角度−θは、浮上量が最小となる条件、例えばスライダが最内周に位置しているとき、センターレールの磁気ディスクとの距離が短い側(例えば内周側)のエッジが磁気ディスクの円周方向となるように、例えば−16°に選定される。但し、センターレールのエッジ方向と磁気ディスクの円周方向とが一致することが最も望ましいが、厳密に一致していなくても、その差が10°以下であれば本発明の効果は得られる。なお、より好ましくは5°以下である。
【0015】
図2は、本発明の他の実施の形態を示す、センターパッド型負圧スライダの空気軸受面(ダウンタイプ)の平面図である。図2に示すように、本発明のセンターパッド型の磁気ヘッドスライダ20は、スライダ基板21上に、正圧パッドとして機能するセンターパッド22に加え、2つの正圧パッド23を備えている。図示した状態において、スライダ基板21の左右の端部が空気流入側端部21aと空気流出側端部21bとなっており、また基板の上下端部が、外周側端部21cと内周側端部21dとなっている。
スライダ基板21上には、空気流入側端部21aから外周側及び内周側端部に向けて、チャンファ、クロスレール、サイドレールの機能を果たすステップリセス面24が空気軸受面要素として浅掘りに形成されている。このように、サイドレール機能を果たすステップリセス面24をスライダ全長に対し空気流入側端部寄りに短く形成し、尚且つ、浅掘りとすることにより、スライダがロールしてもこのステップリセス面が磁気ディスク表面と干渉することはなく、スライダの最小浮上位置を常にセンターパッドの空気流出端近傍に保つことが可能となる。このステップリセス24面は、基板端部に臨む部分を除く正圧パッド23の全体を囲むように形成されている。また、空気流出端中央部に形成されたセンターパッド22の周囲にもこのパッド部における急激な圧力上昇を緩和する目的から、基板端部に臨む辺を除く各辺を囲むようにステップリセス面24が形成されている。基板上のこれらセンターパッド22、正圧パッド23、ステップリセス面24が形成されていない領域は、深掘りのメインリセス面25となされている。
【0016】
図2に示す磁気ヘッドスライダでは、基板サイズが30%のピコサイズである場合、ステップリセス面24の深さは約0.18μm、メインリセス面25の深さは約2.3μmになされる。また、本スライダでは、図1のスライダと同様、ディスク内周側の浮上量がディスク外周側のそれよりも小さいロール姿勢を取るように2つの正圧パッド23の形状を互いに変えている。また、センターパッド22の空気流出端側のサイドエッジは、図2に示されるように、スライダ中心軸に対してθ°、−θの角度をつけて(空気流入端から空気流出端に向かってスライダ中心軸に近づくように)形成されている。この角度−θも、上記した第1の実施の形態の場合と同様に、浮上量が最小となる条件、例えばスライダが最内周に位置しているとき、センターパッドの磁気ディスクとの距離が短い側(例えば内周側)のエッジが磁気ディスクの円周方向となるように、例えば−16°に選定される。
【0017】
次に、本発明の実施の形態の動作について説明する。
本発明の磁気ヘッドスライダは、最も浮上量が低下し接触する確率の高いトラックにおいて、センターレールもしくはセンターパッドの空気流出端部のディスクと接触する側のサイドエッジがディスク円周方向に対して平行となるように設計されている。本発明の一実施の形態である図1に示されたセンターレール型負圧スライダの具体例を挙げて説明すれば、磁気ヘッドスライダ10は、内周条件(この場合、周速8.0m/sec、スキュー角−16.0°)で浮上量が最小となり、ディスク表面との接触確率が最も高くなる。この時、スライダは負のロール姿勢を取るように設計されている。ここで、負のスキュー角とはスライダの空気流出端が空気流入端よりも磁気ディスクの内周側に傾いている状態を指す。負のロール姿勢とはスライダの内周側の浮上量が外周側の浮上量よりも低い状態を指す。すなわち、図1のスライダは図3に示されるように、内周条件でセンターレールの内周側の空気流出端Aにおいて浮上量が最小となり、ディスク表面との接触もこの部分で発生する確率が最も高い。この時、センターレールの空気流出端部の内周側のサイドエッジはディスク円周方向に平行になるよう、スライダ中心軸に対して−16°に形成されている。
【0018】
一般に、相対する2表面の摩擦抵抗を低減する技術として、2表面の何れか一方もしくは両方にテクスチャと呼ばれる表面凹凸構造を設ける手法が知られている。この表面凹凸構造もその異方性が2表面の相対運動の方向と平行である場合には高い摩擦低減効果を示すが、それが垂直である場合には逆効果となる。本発明はこの効果を応用したものであり、センターレールもしくはセンターパッドの空気流出端部のディスクと接触する側のサイドエッジをディスク円周方向に対して平行に形成することにより、前記サイドエッジがテクスチャの尾根の機能を果たして接触抵抗を効果的に軽減する。
【0019】
【実施例】
次に、本発明の実施例について詳細に説明する。
実施例では、図1に示すセンターレール型負圧スライダ及び図2に示すセンターパッド型負圧スライダを用いた。何れの場合も、スライダは30%ピコサイズ(1.25×1.00×0.30mm)である。図1に示すセンターレール型負圧スライダではステップリセス面14の深さを0.3μm、メインリセス面15の深さを2.5μmとし、図2に示すセンターパッド型負圧スライダではステップリセス面24の深さを0.18μm、メインリセス面15の深さを2.3μmとした。また、スライダ基板は共にAl23 −TiC製で空気軸受面保護膜として、2nm厚のSiと5nm厚のダイヤモンドライクカーボンが成膜されている。
以下に示すスライダの浮上特性に関するデータは全てガラスディスク(ガラスディスクの表面粗さは中心面平均粗さRaで0.7nm)を用いた光学干渉法を適用した浮上量測定機によるものである。なお、押し付け荷重は何れの場合も1.5gf(0.0147N)である。
【0020】
前記浮上量測定機による実測から、図1のスライダにおける磁気ヘッド素子位置での浮上量、ピッチ角(空気流入・流出端面に平行な基板の中心線を軸とする回転の角度)、ロール角の各浮上特性値は、外周条件(本実施例の場合、周速18.5m/sec、スキュー角13.7°)でそれぞれ8.7nm、154μrad、−28μrad、中周条件(周速13.2mm、スキュー角1.8°)でそれぞれ8.2nm、138μrad、−16μrad、内周条件(周速8.0m/sec、スキュー角−16.0°)でそれぞれ6.8nm、115μrad、−10μradであった。また、図2のスライダにおける磁気ヘッド素子位置での浮上量、ピッチ角、ロール角の各浮上特性値は、外周条件(周速18.5m/sec、スキュー角13.7°)でそれぞれ8.4nm、156μrad、−27μrad、中周条件(周速13.2mm、スキュー角1.8°)でそれぞれ8.0nm、139μrad 、−16μrad、内周条件(周速8.0m/sec、スキュー角−16.0°)でそれぞれ6.8nm、116μrad、−10μradであった。上述の測定結果に見られる通り、ニアコンタクト状態におけるスライダ挙動の安定性、ヘッド/ディスク界面の機械的耐久性を調べる目的から、本実施例におけるスライダ浮上量はかなり低めに設計されている。
【0021】
浮上特性の測定と同時に、サスペンションに小型AE(acoustic emission)センサーを取り付け、その出力の周波数スペクトルにおけるスライダ固有振動に起因するピークの有無からスライダとディスク間の接触の有無を調べた。その結果、本実施例で用いた前記両スライダとも内周条件でディスク表面と接触していることが判明した。その時のディスク1回転中に観測される浮上量変動の標準偏差は約0.5nmであった。一方、外周及び中周条件における非接触時のディスク1回転中に観測される浮上量変動の標準偏差は0.4nm未満であった。これより、本実施例で用いた前記両スライダは、ディスク表面との接触時において幾分浮上量変動は大きくなるものの、概ねスライダ挙動は安定していると判断される。
【0022】
更に、ニアコンタクト状態におけるヘッド/ディスク界面の機械的耐久性を調べるため、内周条件における一週間連続摺動(浮上)試験を60℃、40%相対湿度の環境下にて行った。この時使用した媒体は、中心面平均粗さRaが0.3nm、潤滑膜厚3nmのアルミ基板ディスクである。試験終了後、両スライダの空気軸受面を顕微鏡観察したところ、付着物等による汚染は見受けられず、清浄な状態を維持していることが判明した。また、両スライダの空気軸受をフッ酸と硝酸とに浸漬した後、空気軸受面の顕微鏡観察を行ない摺動面の摩耗状態を調べた。もし、ダイヤモンドライクカーボンから成る空気軸受面保護膜が摩耗していれば、摩耗面はフッ酸/硝酸によってエッチングされて顕在化する。しかしながら、本実施例においては、図1及び図2のスライダ共に空気軸受面が摩耗している様子は見受けられなかった。
【0023】
[比較例]
図4は、比較例1として作製されたセンターレール型負圧スライダの空気軸受面(ダウンタイプ)を示す平面図である。図4において、図1のスライダの部分と対応する部分には下1桁が共通する参照番号が付せられている。図1に示したスライダとの構造上の唯一の違いは、センターレールの空気流出端部の形状で、本比較例においては、図4に示されるように、センターレール32の空気流出端部のサイドエッジはスライダ中心軸に平行に形成されている。
図5は、比較例2として作製されたセンターパッド型負圧スライダの空気軸受面(ダウンタイプ)を示す平面図である。図5において、図2のスライダの部分と対応する部分には下1桁が共通する参照番号が付せられている。図2に示したスライダとの構造上の唯一の違いは、センターパッドの空気流出端部の形状で、本比較例においては、図4に示されるように、センターパッド42の空気流出端部のサイドエッジはスライダ中心軸に平行に形成されている。
尚、図4、図5に示した比較例のスライダは、実施例の場合と同様に、30%ピコサイズ、Al23 製で空気軸受面保護膜として、2nmのSiと5nmのダイヤモンドライクカーボンが成膜されている。
【0024】
このように作製された比較例1、2のスライダについて、押し付け荷重を1.5gf(0.0147N)として浮上特性の測定を行った。以下に示すスライダの浮上特性に関するデータは、前述の図1及び図2に示したスライダの実施例と同様に、共にガラスディスク(ガラスディスクの表面粗さは中心面平均粗さRaで0.7nm) を用いた光学干渉法を適用した浮上量測定機によるものである。図4及び図5に示した比較例1、2のスライダ共に、図1及び図2に示したスライダと概ね同様な浮上特性を示した。
すなわち、図4の磁気ヘッドスライダ30における磁気ヘッド素子位置での浮上量、ピッチ角、ロール角の各浮上特性値は、外周条件(本実施例の場合、周速18.5m/sec、スキュー角13.7°)でそれぞれ8.6nm、155μrad、−28μrad、中周条件(周速13.2mm、スキュー角1.8°)でそれぞれ8.1nm、138μrad、−15μrad、内周条件(周速8.0m/sec、スキュー角−16.0°)でそれぞれ6.8nm、116μrad、−10μradであった。
また、図5に示す磁気ヘッドスライダ40における磁気ヘッド素子位置での浮上量、ピッチ角、ロール角の各浮上特性値は、外周条件(周速18.5m/sec、スキュー角13.7°)でそれぞれ8.4nm、157μrad、−26μrad、中周条件(周速13.2mm、スキュー角1.8°)でそれぞれ8.0nm、140μrad、−15μrad、内周条件(周速8.0m/sec、スキュー角−16.0°)でそれぞれ6.8nm、118μrad、−10μradであった。
【0025】
また、小型AEセンサーによるスライダとディスク間の接触検知では、比較例1、2で用いた前記両スライダとも内周条件でディスク表面と接触していることが判明した。その時のディスク1回転中に観測される浮上量変動の標準偏差は約0.8nmであった。この値は、前述の図1に示したセンターレール型負圧スライダ、或いは前述の図2に示したセンターパッド型負圧スライダの場合における値と比べて大きく、スライダの挙動がやや不安定であることを示唆している。すなわち、これは、図1及び図2に示したスライダのセンターレールもしくはセンターパッドの空気流出端部のディスクと接触する側のサイドエッジがディスク円周方向に対して平行に形成されており、接触抵抗を効果的に軽減していることに起因していると考えられる。
【0026】
図4及び図5に示すスライダについても、ニアコンタクト状態におけるヘッド/ディスク界面の機械的耐久性を調べるため、内周条件における一週間連続摺動(浮上)試験を60℃、40%相対湿度の環境下にて行った。この時使用した媒体は図1及び図2のスライダの場合と同様、中心面平均粗さRaが0.3nm、潤滑膜厚3nmのアルミ基板ディスクである。試験終了後、両スライダの空気軸受面を顕微鏡観察したところ、両スライダ共に、メインリセス面35、45に僅かながら液状の付着物が見られた。また、両スライダの空気軸受をフッ酸と硝酸とに浸漬した後、空気軸受面の顕微鏡観察を行い摺動面の摩耗状態を調べたところ、両スライダ共に、センターレールあるいはセンターパッドの空気流出端で若干保護膜が摩耗していることが判明した。これらの結果は、図4及び図5のスライダを用いた場合のヘッド/ディスク界面の機械的耐久性が図1及び図2のスライダを用いた場合のそれに比べて幾分劣っていることを示している。この実験事実からも、図1及び図2に示したスライダのセンターレールもしくはセンターパッドの空気流出端部のディスクと接触する側のサイドエッジがディスク円周方向に対して平行に形成されており、接触抵抗を効果的に軽減していることが理解される。
【0027】
以上好ましい実施の形態、実施例について説明したが、本発明は、これらの実施の形態、実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することのない範囲内において適宜の変更が可能なものである。例えば、実施例ではピコサイズのスライダについて説明したが、本発明はフェムトサイズ(基準スライダの20%のサイズ)等他のサイズのスライダにも適用が可能なものである。また、本願明細書においては、磁気ディスクが停止状態でのスライダの状態については特に言及しなかったが、本発明は、磁気ディスクの停止時にスライダを接触させる方式(CSS方式)も起動・停止時にスライダを昇降させるロード・アンロード方式の何れをも採用できるものである。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の磁気ディスク装置は、スライダ/ディスク間接触時にスライダのセンターレールもしくはセンターパッドの空気流出端部のディスクと接触する側のサイドエッジがディスク円周方向に対してほぼ平行であるようにしたものであるので、スライダ/ディスク界面に作用する接触力を効果的に抑制できることができ、スライダが磁気ディスク表面と間欠接触するニアコンタクト状態にあっても、スライダの挙動を安定させることができる。さらに、摩擦力が低減されスライダの挙動が安定化されたことにより、ニアコンタクト状態を持続する場合であってもスライダに十分な機械的耐久性を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態とその実施例を説明するための磁気ヘッドスライダの平面図。
【図2】 本発明の他の実施の形態とその実施例を説明するための磁気ヘッドスライダの平面図。
【図3】 図1に示す磁気ヘッドスライダの空気軸受面と内周条件におけるディスク円周方向との関係を説明する図。
【図4】 比較例1を説明するための磁気ヘッドスライダの平面図。
【図5】 比較例2を説明するための磁気ヘッドスライダの平面図。
【符号の説明】
10、20、30、40 磁気ヘッドスライダ
11、21、31、41 スライダ基板
11a、21a 空気流入側端部
11b、21b 空気流出側端部
11c、21c 外周側端部
11d、21d 内周側端部
12、32 センターレール
22、42 センターパッド
13、33 サイドレール
23、43 正圧パッド
14、24、34、44 ステップリセス面
15、25、35、45 メインリセス面

Claims (16)

  1. 磁気ディスクと、該磁気ディスクに対向する空気軸受面を有し該空気軸受面の中央部にセンターレールが形成されている磁気ヘッドスライダとを備え、前記磁気ヘッドスライダの最小浮上位置がセンターレールの空気流出端近傍にあるハード磁気ディスク装置において、前記センターレールの幅は空気流出端から空気流入端に向って途中まで直線的に広くなり、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドスライダとの距離が最小となり、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドスライダとの距離が前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線の左右で均等でない条件下においては、前記磁気ディスクの円周方向と、前記センターレールの空気流出端側の前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジの方向とのなす角度が前記センターレールの幅が直線的に広くなる範囲において10°以下であり、かつ、前記センターレールの幅が直線的に広くなる範囲において、前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線と前記センターレールの前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジの方向とのなす角度が、前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線と前記センターレールの前記磁気ディスクとの距離が長い側のエッジの方向とのなす角度と等しいことを特徴とするハード磁気ディスク装置。
  2. 磁気ディスクと、該磁気ディスクに対向する空気軸受面を有し該空気軸受面の中央部にセンターレールが形成されている磁気ヘッドスライダとを備え、前記磁気ヘッドスライダの最小浮上位置がセンターレールの空気流出端近傍にあるハード磁気ディスク装置において、前記センターレールの幅は空気流出端から空気流入端に向って途中まで直線的に広くなり、前記磁気ヘッドスライダが前記磁気ディスクの最内周部上に位置し、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドスライダとの距離が前記磁気ヘッドスライダの内周側で小さくなる際には、前記磁気ディスクの円周方向と、前記センターレールの空気流出端側の前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジの方向とのなす角度が前記センターレールの幅が直線的に広くなる範囲において10°以下であり、かつ、前記センターレールの幅が直線的に広くなる範囲において、前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線と前記センターレールの前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジの方向とのなす角度が、前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線と前記センターレールの前記磁気ディスクとの距離が長い側のエッジの方向とのなす角度と等しいことを特徴とするハード磁気ディスク装置。
  3. 前記磁気ヘッドスライダには前記センターレールの両側にそれぞれサイドレールが形成されており、前記センターレールと前記サイドレールとの間に形成される2つの空気流通経路には空気流通経路の上流側から下流側に向かってそれぞれ第1、第2の括れ部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のハード磁気ディスク装置。
  4. 前記第1の括れ部から上流側の基板面はステップリセス部として浅く掘下げられ、前記第1の括れ部から下流側の基板面はメインリセス部として深く掘下げられていることを特徴とする請求項3記載のハード磁気ディスク装置。
  5. 前記センターレールと前記サイドレールの長さは、前記磁気ヘッドスライダの全長より短くかつ前記サイドレールの上流側端部と下流側端部は前記磁気ヘッドスライダの端部に到達していないことを特徴とする請求項3または4記載のハード磁気ディスク装置。
  6. 前記センターレールと前記サイドレールの前記第1の括れ部より上流側のエッジ部は円弧状に形成されていることを特徴とする請求項3〜5の内の何れかに記載のハード磁気ディスク装置。
  7. 前記第1の括れ部は、前記センターレールと前記サイドレールの双方が空気流通経路側に張り出すことによって形成され、前記第2の括れ部は、前記サイドレールのみが空気流通経路側に張り出すことによって形成されていることを特徴とする請求項3〜6の内の何れかに記載のハード磁気ディスク装置。
  8. 前記第1の括れ部と前記第2の括れ部との間の前記サイドレールは、その中間部において一定の幅を有しその前後において該中間部から離れるにつれて幅が直線的に増大し、かつ、第2の括れ部から下流側の前記サイドレールは、中心側のエッジ部が円弧状をなしてその幅が徐々に縮小していることを特徴とする請求項3〜7の内の何れかに記載のハード磁気ディスク装置。
  9. 前記センターレールは、概略、カクテルグラスの断面形状に台形を重ねた形状をなしており、台形形状側が空気流通経路の下流側に位置していることを特徴とする請求項1〜8の内の何れかに記載のハード磁気ディスク装置。
  10. 磁気ディスクと、該磁気ディスクの対向する空気軸受面を有し該空気軸受面の空気流出側中央部にセンターパッドが形成されている磁気ヘッドスライダとを備え、前記磁気ヘッドスライダの最小浮上位置が前記センターパッドの空気流出端近傍にあるハード磁気ディスク装置において、前記センターパッドの幅は空気流出端から空気流入端に向って途中まで直線的に広くなり、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドスライダとの距離が最小となり、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドスライダとの距離が前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線の左右で均等でない条件下においては、前記磁気ディスクの円周方向と、前記センターパッドの空気流出端側の前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジの方向とのなす角度が前記センターパッドの幅が直線的に広くなる範囲において10°以下であり、かつ、前記センターパッドの幅が直線的に広くなる範囲において、前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線と前記センターパッドの前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジの方向とのなす角度が、前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線と前記センターパッドの前記磁気ディスクとの距離が長い側のエッジの方向とのなす角度と等しいことを特徴とするハード磁気ディスク装置。
  11. 磁気ディスクと、該磁気ディスクの対向する空気軸受面を有し該空気軸受面の空気流出側中央部にセンターパッドが形成されている磁気ヘッドスライダとを備え、前記磁気ヘッドスライダの最小浮上位置が前記センターパッドの空気流出端近傍にあるハード磁気ディスク装置において、前記センターパッドの幅は空気流出端から空気流入端に向って途中まで直線的に広くなり、前記磁気ヘッドスライダが前記磁気ディスクの最内周部上に位置し、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドスライダとの距離が前記磁気ヘッドスライダの内周側で小さくなる際には、前記磁気ディスクの円周方向と、前記センターパッドの空気流出端側の前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジの方向とのなす角度が前記センターパッドの幅が直線的に広くなる範囲において10°以下であり、かつ、前記センターパッドの幅が直線的に広くなる範囲において、前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線と前記センターパッドの前記磁気ディスクとの距離が短い側のエッジの方向とのなす角度が、前記磁気ヘッドスライダの空気流通経路方向の中心線と前記センターパッドの前記磁気ディスクとの距離が長い側のエッジの方向とのなす角度と等しいことを特徴とするハード磁気ディスク装置。
  12. 前記磁気ヘッドスライダには、該磁気ヘッドスライダに加わる圧力を調整するために、基板の空気流入端寄りの側辺部から基板中央部に向かい途中から基板側辺と平行に延在する、曲がりが鈍角の略“L”字状の一対の正圧パッドが形成されていることを特徴とする請求項10または11記載のハード磁気ディスク装置。
  13. 前記センターパッドと前記正圧パッドとは、基板端面に臨む部分を除いて基板面を浅く掘下げて形成されたステップリセスに囲まれており、これらセンターパッド、正圧パッドまたはステップリセスの形成されていない基板上の領域は基板面を深く掘下げたメインリセスになされていることを特徴とする請求項12記載のハード磁気ディスク装置。
  14. 前記正圧パッドを囲むように形成されたステップリセスに挟まれた部分のメインリセスの形状は上流側が尖った“凸”字形状をしていることを特徴とする請求項12または13記載のハード磁気ディスク装置。
  15. 前記センターパッドの平面形状は五角形であり、かつ、その五角形の空気流入端に対向しているかどの内角が最も大きく空気流出端に沿う辺に隣接する2つの辺が他の辺より長いことを特徴とする請求項10〜14の内の何れかに記載のハード磁気ディスク装置。
  16. 前記磁気ヘッドスライダの最小浮上量が、25nm以下であることを特徴とする請求項1〜1の内の何れかに記載のハード磁気ディスク装置。
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