JP3939253B2 - ハンドオーバー方法、無線通信システム及び基地局 - Google Patents

ハンドオーバー方法、無線通信システム及び基地局 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンドオーバー方法、無線通信システム及び基地局に係り、より詳しくは、移動局が無線通信のために接続する基地局を変更する際のハンドオーバー方法、移動局と複数の基地局とを含んで構成され移動局が無線通信のために接続する基地局について第2基地局から第1基地局へ変更する際のハンドオーバー制御を行う無線通信システム、及び上記基地局に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動局が無線通信のために接続する基地局を変更する際のハンドオーバー方法に関する技術は数多く提案されている。例えば、下記の特許文献1、特許文献2には、ハンドオーバー元の基地局に届いたハンドオーバー対象移動局宛てデータを、当該ハンドオーバー元の基地局がハンドオーバー先の基地局へ転送する事により、通信路の瞬断に伴うデータの欠落を抑制する技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特表2002-501695号公報
【特許文献2】
特開平9-186704号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、以下のような問題点があった。即ち、特許文献1に開示されているハンドオーバー方法では、データの欠落を抑制する事はできるが、移動局に到着するデータの順序については保証されていない。つまり、ハンドオーバー先基地局において、ハンドオーバー元基地局からの転送分データと、ハンドオーバー後に通信相手との間に設定された経路で到着したデータ(以下「正規経路データ」という)とは、順序を保証されずに移動局に送信される事になる。このため、到着データの順番が伝送効率に大きく影響を与える伝送プロトコル(例えば、TCP)を上位レイヤに適用している場合には、特許文献1に開示された方法では伝送効率の劣化を招くおそれがある。
【0005】
一方、特許文献2には、ハンドオーバーに伴うデータの欠落を抑制するとともにデータの順序を保証する技術が開示されている。しかし、この特許文献2で開示されている方法では、既に移動局に届いている(もしくは移動局に届けられていない)データに関する情報を、ハンドオーバー元基地局とハンドオーバー先基地局とで共有する必要がある。無線通信システムを構成する複数のノード(ここでは複数の基地局)で新たな情報を共有するためには、新たな制御信号を定義する必要があり、無線通信システムとしての実装形態が複雑になってしまう。また、特許文献2の方法では、各基地局と、当該基地局が接続されている交換機とが連携して順序不整を抑制するとしているが、必ずしも交換機と基地局とが連携できるとは限らない。更に、交換機と基地局とが連携できる事を必須要件とすると、システム全体の拡張性が損われるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、移動局がハンドオーバーする場合でも、データの欠落や順序不整を、簡易に且つ基地局間で自律的に抑制することができるハンドオーバー方法、無線通信システム及び基地局を提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
通常、通信機器は、物理的または論理的に複数のポートを具備している。受け付けられるデータは、各ポート毎に識別され、通信機器内において、実際に当該データの制御を行うレイヤ、もしくは当該データの処理を行うアプリケーションに受け渡される事になる。ここで、論理的なポートでは、物理的な別回線を必要とせず、データ自身をパケット化し、各パケットに論理的なポートを識別するためのポート番号を付加する事で、機器内における宛て先制御を実現している。論理的なポートの具体的な例としては、TCPやUDPにおけるポート番号制御がある。基地局も、通信機器の一つであり、基本的に、通常のデータを送受信するための他に、保守・監視制御のためのデータ送受信用に、複数のポート(物理的であるか論理的であるかは任意)を持っている。
【0008】
このような通信機器に本来備わっているポート制御機能を活用することで、ハンドオーバーに伴う転送分のデータか否かを判別する事が可能になる。具体的に、本願発明者は、通常のデータ転送に用いるポートと、ハンドオーバー時に発生するデータ転送に用いるポートとを区別することにより、転送分データと正規経路データとで順序不整を生じさせない処理を、以下に記載した発明によって実現した。以下、本発明について順に説明する。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係るハンドオーバー方法は、請求項1に記載したように、移動局が無線通信のために接続する基地局を変更する際のハンドオーバー方法であって、移動局が、ハンドオーバー後に接続した第1基地局に、自局に関する移動局識別情報と、ハンドオーバー前に接続していた第2基地局に関する第2基地局識別情報とを通知し、第1基地局が、第2基地局識別情報に基づいて、第2基地局に、移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、移動局識別情報、及び当該第1基地局に関する第1基地局識別情報を通知し、第1基地局が、移動局からの移動局識別情報を、当該移動局識別情報の受信時点から第1の期間だけ、第1メモリ内に記憶し、第2基地局が、第1基地局から、移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、移動局識別情報及び第1基地局識別情報を通知された場合、当該移動局識別情報及び第1基地局識別情報を、当該通知を受け付けた時点から第2の期間だけ、第2メモリ内に記憶し、第2基地局が、任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データの宛て先である移動局識別情報が第2メモリ内に記憶されている場合、当該データを第1基地局の特定のポートに送信し、第1基地局が、任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データを受け付けたポートが、ハンドオーバーに伴うデータ転送用の特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1メモリ内に記憶されている場合、当該データを宛て先の移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1メモリ内に記憶されていない場合、当該データを破棄し、当該データを受け付けたポートが特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1メモリ内に記憶されている場合、当該データを一時的に蓄積し、第1の期間が経過した後に当該蓄積データを宛て先移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1メモリ内に記憶されていない場合、当該データを宛て先移動局に送信することを特徴とする。
【0010】
上記のハンドオーバー方法では、移動局は、ハンドオーバー後に接続した第1基地局に、自局に関する移動局識別情報と、ハンドオーバー前に接続していた第2基地局に関する第2基地局識別情報とを通知する。そして、第1基地局は、第2基地局識別情報に基づいて、第2基地局に、移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、移動局識別情報及び当該第1基地局に関する第1基地局識別情報を通知し、移動局からの移動局識別情報を、当該移動局識別情報の受信時点から第1の期間だけ、第1メモリ内に記憶する。第1の期間だけ記憶するには、例えば、第1の期間で満了するタイマを移動局識別情報の受信時点に起動し、当該タイマの満了時に第1メモリから移動局識別情報を消去するよう制御してもよい。
【0011】
一方、第2基地局は、第1基地局から、移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、移動局識別情報及び第1基地局識別情報を通知された場合、当該移動局識別情報及び第1基地局識別情報を、当該通知を受け付けた時点から第2の期間だけ、第2メモリ内に記憶する。第2の期間だけ記憶するには、例えば、第2の期間で満了するタイマを当該通知の受信時点に起動し、当該タイマの満了時に第2メモリから移動局識別情報及び第1基地局識別情報を消去するよう制御してもよい。
【0012】
さらに、第2基地局は、任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データの宛て先である移動局識別情報が第2メモリ内に記憶されている場合、当該データを第1基地局の特定のポートに送信する。これにより、第2基地局により受け付けられた任意の移動局宛てのデータは、上記通知の受付時点から第2の期間内であり、且つ、当該移動局識別情報が第2メモリ内に記憶されていれば、第1基地局の特定のポートに送信される。送信された後は、後述のように、第1基地局による当該移動局の移動局識別情報の受信時点から第1の期間内に、第1基地局により受け付けられた場合、宛て先の移動局に送信されることとなる。このように所定の第1の期間内は第2基地局から第1基地局へ転送を保証することで、データの欠落を未然に防止することができる。
【0013】
そして、第1基地局は、任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、受け付けたポートの種類及び移動局識別情報の記憶有無に応じて、以下のように動作する。即ち、第1基地局は、当該データを受け付けたポートが、ハンドオーバーに伴うデータ転送用の特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1メモリ内に記憶されている場合、当該データを宛て先の移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1メモリ内に記憶されていない場合、当該データを破棄する。
【0014】
これにより、特定のポートで受け付けられたデータ、即ち、ハンドオーバー元の第2基地局から送信されたデータは、移動局識別情報の受信時点から第1の期間内に受け付けられた場合は、宛て先の移動局に送信されるが、第1の期間経過後に受け付けられた場合は、破棄されることとなる。
【0015】
また、当該データを受け付けたポートが特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1メモリ内に記憶されている場合、当該データを一時的に蓄積し、第1の期間が経過した後に当該蓄積データを宛て先移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1メモリ内に記憶されていない場合、当該データを宛て先移動局に送信する。
【0016】
これにより、特定のポート以外のポートで受け付けられたデータ、即ち、移動局の通信相手から送信されたデータは、移動局識別情報の受信時点から第1の期間内に受け付けられた場合は、一時的に蓄積され、第1の期間の経過後に宛て先移動局に送信されるが、第1の期間経過後に受け付けられた場合は、すぐに宛て先移動局に送信されることとなる。
【0017】
また、第2基地局から第1基地局へ転送された、ある移動局宛てのデータは、当該移動局の通信相手から第1基地局へ送信されたデータよりも先に、当該宛て先移動局に送信されることとなる。なぜなら、当該移動局の通信相手から第1基地局へ送信されたデータは、当該移動局の移動局識別情報の受信時点から第1の期間が経過するまでは、第1基地局により一時的に蓄積され、第1の期間経過後に宛て先移動局に送信されることとなるからである。これにより、転送されたデータが、通信相手から新規に送信されたデータよりも先に、宛て先移動局に送信されることが保証され、順序不整を未然に防止することができる。
【0018】
また、基地局の各ポートは当該基地局に対し固定的に設定されており、転送されたデータと新規に送信されたデータとの順序制御は、各基地局内の処理にのみ拠っている点から、本発明では、第1基地局と第2基地局の間で、移動局宛てデータの送達状況に関する同期をとる必要が無く、自律的にデータの順序制御を行うことができる。また、これに伴い、システム構成を簡易にすることができる。
【0019】
更に、ハンドオーバー先基地局である第1基地局が、移動局が自局にハンドオーバーした事を、ハンドオーバー元基地局である第2基地局に直接通知するため、各基地局が接続されている交換機と連携することなく、データを転送する事が可能になる。
【0020】
本発明に係るハンドオーバー方法では、請求項2に記載したように、移動局は、第1基地局に、自局の移動局識別情報と第2基地局識別情報に加え、通信の種別を通知し、第1基地局は、通知された通信の種別に基づいて、第1の期間を設定することが望ましい。
【0021】
本発明では、第1の期間及び第2の期間を、ハンドオーバーに伴うデータの転送経路変更に要する期間に比べて十分に長く設定する事により、データの欠落を防止し且つ順序不整を抑制する事が可能になるが、その一方で、通信の種別によっては、データの欠落よりもデータの伝送遅延が問題になることがある。そのような通信の種別としては、例えば音声通信が考えられる。
【0022】
そこで、上記請求項2に記載したように、移動局は、第1基地局に、自局の移動局識別情報と第2基地局識別情報に加え通信の種別を通知し、第1基地局は、通知された通信の種別に基づいて第1の期間を設定することが望ましい。例えば、通信の種別が音声通信の場合は、第1の期間を比較的短く設定する事で、ある程度のデータ欠落を許容しつつ、データの到達遅延を小さくするよう制御することが可能になる。
【0023】
ところで、請求項1のハンドオーバー方法に係る発明は、請求項3に記載したように、無線通信システムに係る発明として記述することができる。即ち、本発明に係る無線通信システムは、請求項3に記載したように、移動局と複数の基地局とを含んで構成され、移動局が無線通信のために接続する基地局について第2基地局から第1基地局へ変更する際のハンドオーバー制御を行う無線通信システムであって、移動局は、ハンドオーバー後に接続した第1基地局に、自局に関する移動局識別情報と、ハンドオーバー前に接続していた第2基地局に関する第2基地局識別情報とを通知する移動局通知手段を備え、各基地局は、第1基地局の機能として、移動局から通知された第2基地局識別情報に基づいて、第2基地局に、移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、移動局識別情報、及び当該第1基地局に関する第1基地局識別情報を通知する第1の通知手段と、移動局から通知された移動局識別情報を、当該移動局識別情報の受信時点から第1の期間だけ記憶する第1の記憶手段と、移動局宛てのデータを蓄積するデータ蓄積手段と、任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データを受け付けたポートが、ハンドオーバーに伴うデータ転送用の特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1の記憶手段に記憶されている場合、当該データを宛て先の移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1の記憶手段に記憶されていない場合、当該データを破棄し、当該データを受け付けたポートが特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1の記憶手段に記憶されている場合、当該データをデータ蓄積手段に一時的に蓄積し、第1の期間が経過した後に当該蓄積データを宛て先移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1の記憶手段に記憶されていない場合、当該データを宛て先移動局に送信するように制御する第1の制御手段とを備え、第2基地局の機能として、第1基地局から、移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、移動局識別情報及び第1基地局識別情報を通知された場合、当該移動局識別情報及び第1基地局識別情報を、当該通知を受け付けた時点から第2の期間だけ記憶する第2の記憶手段と、任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データの宛て先である移動局識別情報が第2の記憶手段に記憶されている場合、当該データを第1基地局の特定のポートに送信するように制御する第2の制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】
また、請求項2のハンドオーバー方法に係る発明は、請求項4に記載したように、無線通信システムに係る発明として記述することができる。即ち、本発明に係る無線通信システムは、請求項4に記載したように、移動局通知手段は、第1基地局に、自局の移動局識別情報と第2基地局識別情報に加え、通信の種別を通知し、第1の記憶手段は、通知された通信の種別に基づいて第1の期間を設定し、設定した第1の期間だけ移動局識別情報を記憶することを特徴とする。
【0025】
本発明は、基地局に係る発明として記述することもできる。即ち、本発明に係る基地局は、請求項5に記載したように、移動局が無線通信のために接続する基地局について第2基地局から第1基地局へ変更する際のハンドオーバー制御に関し、第1基地局の機能として、移動局から通知された第2基地局識別情報に基づいて、第2基地局に、移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、移動局の移動局識別情報、及び当該第1基地局に関する第1基地局識別情報を通知する第1の通知手段と、移動局から通知された移動局識別情報を、当該移動局識別情報の受信時点から第1の期間だけ記憶する第1の記憶手段と、移動局宛てのデータを蓄積するデータ蓄積手段と、任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データを受け付けたポートが、ハンドオーバーに伴うデータ転送用の特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1の記憶手段に記憶されている場合、当該データを宛て先の移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1の記憶手段に記憶されていない場合、当該データを破棄し、当該データを受け付けたポートが特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1の記憶手段に記憶されている場合、当該データをデータ蓄積手段に一時的に蓄積し、第1の期間が経過した後に当該蓄積データを宛て先移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1の記憶手段に記憶されていない場合、当該データを宛て先移動局に送信するように制御する第1の制御手段とを備え、第2基地局の機能として、第1基地局から、移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、移動局識別情報及び第1基地局識別情報を通知された場合、当該移動局識別情報及び第1基地局識別情報を、当該通知を受け付けた時点から第2の期間だけ記憶する第2の記憶手段と、任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データの宛て先である移動局識別情報が第2の記憶手段に記憶されている場合、当該データを第1基地局の特定のポートに送信するように制御する第2の制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0026】
また、基地局の機能のうち、ハンドオーバー先である第1基地局の機能に着目して、以下のように記述することもできる。即ち、本発明に係る基地局は、請求項6に記載したように、移動局が無線通信のために接続する基地局について第2基地局から第1基地局へ変更する際のハンドオーバー制御に関し、第1基地局の機能として、移動局から通知された第2基地局識別情報に基づいて、第2基地局に、移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、移動局の移動局識別情報、及び当該第1基地局に関する第1基地局識別情報を通知する第1の通知手段と、移動局から通知された移動局識別情報を、当該移動局識別情報の受信時点から第1の期間だけ記憶する第1の記憶手段と、移動局宛てのデータを蓄積するデータ蓄積手段と、任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データを受け付けたポートが、ハンドオーバーに伴うデータ転送用の特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1の記憶手段に記憶されている場合、当該データを宛て先の移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1の記憶手段に記憶されていない場合、当該データを破棄し、当該データを受け付けたポートが特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1の記憶手段に記憶されている場合、当該データをデータ蓄積手段に一時的に蓄積し、第1の期間が経過した後に当該蓄積データを宛て先移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が第1の記憶手段に記憶されていない場合、当該データを宛て先移動局に送信するように制御する第1の制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0027】
なお、上記の基地局においては、請求項7に記載したように、第1の記憶手段は、移動局から通知された通信の種別に基づいて第1の期間を設定し、設定した第1の期間だけ移動局識別情報を記憶することが望ましい。
【0028】
また、基地局の機能のうち、ハンドオーバー元である第2基地局の機能に着目して、以下のように記述することもできる。即ち、本発明に係る基地局は、請求項8に記載したように、移動局が無線通信のために接続する基地局について第2基地局から第1基地局へ変更する際のハンドオーバー制御に関し、第2基地局の機能として、第1基地局から、移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、移動局の移動局識別情報及び当該第1基地局に関する第1基地局識別情報を通知された場合、当該移動局識別情報及び第1基地局識別情報を、当該通知を受け付けた時点から第2の期間だけ記憶する第2の記憶手段と、任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データの宛て先である移動局識別情報が第2の記憶手段に記憶されている場合、第1基地局におけるハンドオーバーに伴うデータ転送用の特定のポートに当該データを送信するように制御する第2の制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。図1には、発明の実施形態に係る無線通信システム1の概略構成図を示す。同図に示すように、無線通信システム1は、1つ以上の移動局10と複数の基地局12、14とを含んで構成されている。これら基地局12、14はそれぞれ、図示しないセルを形成し、自己のセル内に在圏する移動局10と無線通信して、移動局10宛のデータを当該移動局10へ送信するとともに、当該移動局10の通信相手18宛のデータを交換機16経由で通信相手18へ向けて送信する。
【0030】
図2には、基地局12の機能ブロック構成図を示す。同図に示すように、基地局12は、外部ノードから送られてきたデータを物理的に受け付けるデータ入力端64と、外部ノードへ送られるデータを物理的に送出するデータ出力端80と、外部ノードからのデータを受け付けたポート(ここでは論理的なポート)を識別するポート識別部66と、移動局宛てデータを一時的に蓄積するデータ蓄積部78と、移動局から送られてくる移動局識別情報を記憶するための第1メモリ70と、第1メモリ70内の情報を消去する契機となる第1の期間を計測する第1タイマ72と、他の基地局から送られてくる、任意の移動局がハンドオーバーした旨の情報及びハンドオーバー先基地局の基地局識別情報を記憶するための第2メモリ74と、第2メモリ74内の情報を消去する契機となる第2の期間を計測する第2タイマ76と、入力データの解析やメモリ70、74の各々への情報の書き込みを行うとともにポート識別部66からの情報及びメモリ70、74の情報に基づいて、データの蓄積、蓄積されたデータの読み出し及びデータ送出先の設定を行うデータ解析・制御部68とを含んで構成されている。
【0031】
本実施形態では、第1タイマ72の満了時間である第1の期間と、第2タイマ76の満了時間である第2の期間とは、ハンドオーバーに伴うデータの転送経路変更に要する期間に比べて十分に長く設定されている。例えば、第2の期間については、ハンドオーバー先基地局での処理が完了するのに必要な時間として、200ミリ秒に設定することが可能である。
【0032】
また、各基地局は、移動局10から送られてくる通信の種別に関する情報に基づいて、第1タイマ72の満了時間である第1の期間を変化させる事としている。例えば、移動局10から通知される通信の種別が音声の場合、第1の期間を150ミリ秒と設定し、通信の種別がファイルダウンロードの場合、第1の期間を2秒に設定することが可能である。このように通信の種別が音声通信の場合に、第1の期間を比較的短く設定する事で、ある程度のデータ欠落を許容しつつ、データの到達遅延を小さくするよう制御することが可能になり、通信の種別に応じた適正な制御を可能としている。
【0033】
ところで、他の基地局14も、上記の基地局12と同様の構成とされており、各基地局はハンドオーバー先基地局となる機能及びハンドオーバー元基地局となる機能を備えている。
【0034】
また、本発明に係る第1の記憶手段は第1メモリ70及び第1タイマ72に相当し、第2の記憶手段は第2メモリ74及び第2タイマ76に相当する。データ蓄積手段はデータ蓄積部78に相当し、第1の通知手段はデータ解析・制御部68に相当する。また、第2の制御手段はデータ解析・制御部68に相当し、第1の制御手段はポート識別部66及びデータ解析・制御部68に相当する。
【0035】
以下、本実施形態では、移動局10が無線通信のために接続する基地局について、ハンドオーバー元の基地局12(以下「第2基地局12」という)から、ハンドオーバー先の基地局14(以下「第1基地局14」という)へ変更する際のハンドオーバー制御を行う例を説明する。
【0036】
図3には、ハンドオーバー制御に関するデータ転送経路の概念図を示す。このうち図3(a)はハンドオーバー前のデータ転送経路を、図3(b)はハンドオーバー直後のデータ転送経路を、図3(c)は第1タイマ72の満了後のデータ転送経路を、それぞれ示す。ここで、図3を用いて転送経路の遷移を概説する。図3(a)における通信経路Aは、移動局10が、第2基地局12及び交換機16を介し、通信相手18と接続している様子を示している。その後、移動局10は第1基地局14にハンドオーバーし、それに伴い、通信経路は図3(b)の状態になる。図3(b)では、第2基地局12から第1基地局14経由で、未送達確認データを移動局10に届けるための転送経路Cと、通信相手18との通信を継続するための通信経路Bとが並列的に設定されている様子を示している。また、図3(b)では、転送経路Cが存続しているので、通信経路Bにおけるデータが第1基地局14に一時蓄積されている。図3(c)では、第1タイマ72の満了に伴い転送経路Cが終結され、通信経路Bにおけるデータ(第1基地局14に一時蓄積されていたデータ及び第1タイマ72の満了後に第1基地局14に到達したデータ)が移動局10まで届けられる様子を示している。
【0037】
次に、図4〜図6を用いてハンドオーバー制御に関する処理を説明する。なお、図4には、ハンドオーバー先となる第1基地局14にて実行されるハンドオーバー受付に伴う処理の処理フローを示し、図5には、ハンドオーバー元となる第2基地局12にて実行される処理の処理フローを示す。また、図6には、基地局12、14にて移動局宛てデータを受け付けた場合の処理の処理フローを示しており、この図6では、第1基地局14における処理と第2基地局12における処理とを統合して示している。以下、順に説明する。
【0038】
最初に図4を用いて、第1基地局14が移動局10からのハンドオーバーを受け付けたときの処理を説明する。まず、第1基地局14は、移動局10からのハンドオーバーを受け付けると(処理20)、移動局10から送られてくる、当該移動局10に関する移動局識別情報とハンドオーバー元基地局(ここでは第2基地局12)に関する基地局識別情報とを確認する(処理22)。次に、確認済みの移動局識別情報を第1メモリ70内に記憶するとともに、処理22で基地局識別情報を確認した第2基地局12に対し、移動局10が自局にハンドオーバーした事を通知する(処理24)。次に、処理26に進み、第1メモリ70内の情報を消去する契機となる第1の期間を計測する第1タイマ72を起動する。この第1タイマ72の満了を確認した後(判断処理28)、当該移動局10に関する移動局識別情報を第1メモリ70から消去する(処理30)。このとき、後述の図6の処理によって移動局10宛てのデータをデータ蓄積部78に一時的に蓄積している場合、その蓄積されたデータを移動局10に向け送出して(処理32)、処理を終了する。
【0039】
次に、図5を用いて、第2基地局12がハンドオーバー元基地局となった場合における処理を説明する。まず、第2基地局12は、他の基地局(ここでは第1基地局14)から移動局10のハンドオーバー通知を受け付けると(処理36)、対象の移動局10の移動局識別情報とハンドオーバー先の第1基地局14の基地局識別情報とを第2メモリ74内に記憶し(処理38)、第2メモリ74内の情報を消去する契機となる第2の期間を計測する第2タイマ76を起動する(処理40)。この第2タイマ76の満了を確認した後(判断42)、対象の移動局10の移動局識別情報及び第1基地局14の基地局識別情報を第2メモリ74から消去して(処理44)、処理を終了する。
【0040】
最後に、図6を用いて、各基地局にて移動局10宛のデータを受け付けた場合の処理を説明する。なお、図6には、第1基地局14における処理と第2基地局12における処理とを統合して示している。
【0041】
以下の図6の処理は、各基地局にて移動局10宛のデータを受け付けた場合に、割込み的に実行される。例えば、第1基地局14では、図4の処理28における第1タイマ72の待ち状態のときに移動局10宛のデータを受け付ければ、図6の処理が割込み実行され、第2基地局12では、図5の処理42における第2タイマ76の待ち状態のときに移動局10宛のデータを受け付ければ、図6の処理が割込み実行される。
【0042】
まず、各基地局において移動局10宛てのデータを受け付けた場合、当該データの宛て先(即ち、移動局10の移動局識別情報)を確認する(処理46)。確認した宛て先が第2メモリ74内に存在する場合(処理48で肯定判断の場合)、当該データを、ハンドオーバー先基地局(ここでは第1基地局14)における、ハンドオーバーに伴うデータの転送用に予め定められた特定のポート(以下「特定ポート」という)へ向け送出する(処理50)。
【0043】
一方、処理46で確認した宛て先が第2メモリ74内に存在しない場合(処理48で否定判断の場合)、当該データを受け付けたポートを確認する(判断処理52)。当該データを受け付けたポートが、前述した特定ポートであった場合(処理52で肯定判断の場合)、当該データの宛て先が第1メモリ70内に存在するか否かを確認する(判断処理54)。当該データの宛て先が第1メモリ70内に存在する場合(処理54で肯定判断の場合)、当該データを移動局10に向け送出し(処理56)、当該データの宛て先が第1メモリ70内に存在しない場合(処理54で否定判断の場合)、当該データを破棄する(処理58)。
【0044】
また、判断処理52で、受け付けたポートが特定ポートではなかった場合(処理52で否定判断の場合)、当該データの宛て先が第1メモリ70内に存在するか否かを確認する(判断処理60)。当該データの宛て先が第1メモリ70内に存在する場合(処理60で肯定判断の場合)、当該データをデータ蓄積部78にて一時的に蓄積し(処理62)、当該データの宛て先が第1メモリ70内に存在しない場合(処理60で否定判断の場合)、当該データを宛て先の移動局10に向け送出する(処理64)。
【0045】
以上説明した図4〜図6の処理により、第1基地局14の特定ポートで受け付けられたデータ、即ち、ハンドオーバー元の第2基地局12から送信されたデータは、移動局識別情報の受信時点から第1の期間内に受け付けられた場合は、宛て先の移動局10に送信されるが、第1の期間経過後に受け付けられた場合は、破棄されることとなる。
【0046】
また、第1基地局14の特定ポート以外のポートで受け付けられたデータ、即ち、通信相手18から送信された移動局10宛てのデータは、移動局識別情報の受信時点から第1の期間内に受け付けられた場合は、データ蓄積部78に一時的に蓄積され、第1の期間の経過後に移動局10に送信されるが、第1の期間経過後に受け付けられた場合は、すぐに移動局10に送信されることとなる。
【0047】
一方、第2基地局12により受け付けられた移動局10宛てのデータは、第1基地局14からの通知の受付時点から第2の期間内であり、且つ、当該移動局識別情報が第2メモリ74内に記憶されていれば、第1基地局14の特定ポートに送信される。送信された後は、第1基地局14による移動局識別情報の受信時点から第1の期間内に、第1基地局14により受け付けられた場合、移動局10に送信されることとなる。このように第1の期間内は第2基地局12から第1基地局14へデータの転送を保証することで、データの欠落を未然に防止することができる。
【0048】
また、第2基地局12から第1基地局14へ転送された移動局10宛てのデータは、通信相手18から第1基地局14へ送信されたデータよりも先に、移動局10に送信されることとなるため、データの順序不整を未然に防止することができる。
【0049】
また、各基地局の各ポートは当該基地局に対し固定的に設定されており、転送されたデータと新規に送信されたデータとの順序制御は、各基地局内の処理にのみ拠っていることから、第1基地局14と第2基地局12の間で、移動局10宛てデータの送達状況に関する同期をとる必要が無く、自律的にデータの順序制御を行うことができる。また、これに伴い、システム構成を簡易にすることができる。
【0050】
更に、ハンドオーバー先基地局である第1基地局14が、移動局10が自局にハンドオーバーした事を、ハンドオーバー元基地局である第2基地局12に直接通知するため、各基地局が接続されている交換機16と連携することなく、データを転送する事が可能になる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動局のハンドオーバー時においても、データの欠落や順序不整を起こすことなく、簡易に且つ基地局間で自律的に抑制することができる。
【0052】
即ち、本発明によれば、データの欠落や順序不整を未然に防止できるのみならず、ハンドオーバー前後の基地局間で、移動局宛てデータの送達状況に関する同期をとる必要が無く、自律的にデータの順序制御を行えるため、システム構成を簡易にすることができる。また、ハンドオーバー前後の基地局間で直接、データ転送先の設定を行えるため、順序制御を考慮したデータ転送を実現するにあたり、基地局が接続されている交換機と連携する必要が無く、基地局間で自律的に抑制することができ、システム全体の拡張性が高まる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。
【図2】各基地局の機能ブロック構成図である。
【図3】ハンドオーバー制御に関するデータ転送経路の概念図であり、(a)はハンドオーバー前のデータ転送経路を、(b)はハンドオーバー直後のデータ転送経路を、(c)は第1タイマの満了後のデータ転送経路を、それぞれ示す。
【図4】ハンドオーバー先となる第1基地局にて実行されるハンドオーバー受付に伴う処理のフロー図である。
【図5】ハンドオーバー元となる第2基地局にて実行される処理のフロー図である。
【図6】各基地局にて移動局宛てデータを受け付けた場合の処理のフロー図である。
【符号の説明】
1…無線通信システム、10…移動局、12…第2基地局、14…第1基地局、16…交換機、18…通信相手、64…データ入力端、66…ポート識別部、68…データ解析・制御部、70…第1メモリ、72…第1タイマ、74…第2メモリ、76…第2タイマ、78…データ蓄積部、80…データ出力端、A、B…通信経路、C…転送経路。

Claims (8)

  1. 移動局が無線通信のために接続する基地局を変更する際のハンドオーバー方法であって、
    前記移動局が、ハンドオーバー後に接続した第1基地局に、自局に関する移動局識別情報と、ハンドオーバー前に接続していた第2基地局に関する第2基地局識別情報とを通知し、
    前記第1基地局が、前記第2基地局識別情報に基づいて、前記第2基地局に、前記移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、前記移動局識別情報、及び当該第1基地局に関する第1基地局識別情報を通知し、
    前記第1基地局が、前記移動局からの移動局識別情報を、当該移動局識別情報の受信時点から第1の期間だけ、第1メモリ内に記憶し、
    前記第2基地局が、前記第1基地局から、前記移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、前記移動局識別情報及び前記第1基地局識別情報を通知された場合、当該移動局識別情報及び第1基地局識別情報を、当該通知を受け付けた時点から第2の期間だけ、第2メモリ内に記憶し、
    前記第2基地局が、任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第2メモリ内に記憶されている場合、当該データを前記第1基地局の前記特定のポートに送信し、
    前記第1基地局が、
    任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、
    当該データを受け付けたポートが、ハンドオーバーに伴うデータ転送用の特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1メモリ内に記憶されている場合、当該データを宛て先の移動局に送信し、
    当該データを受け付けたポートが前記特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1メモリ内に記憶されていない場合、当該データを破棄し、
    当該データを受け付けたポートが前記特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1メモリ内に記憶されている場合、当該データを一時的に蓄積し、前記第1の期間が経過した後に当該蓄積データを宛て先移動局に送信し、
    当該データを受け付けたポートが前記特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1メモリ内に記憶されていない場合、当該データを宛て先移動局に送信する、
    ことを特徴とするハンドオーバー方法。
  2. 前記移動局は、前記第1基地局に、自局の移動局識別情報と第2基地局識別情報に加え、通信の種別を通知し、
    前記第1基地局は、通知された通信の種別に基づいて、前記第1の期間を設定する、
    ことを特徴とする請求項1記載のハンドオーバー方法。
  3. 移動局と複数の基地局とを含んで構成され、移動局が無線通信のために接続する基地局について第2基地局から第1基地局へ変更する際のハンドオーバー制御を行う無線通信システムであって、
    移動局は、
    ハンドオーバー後に接続した第1基地局に、自局に関する移動局識別情報と、ハンドオーバー前に接続していた第2基地局に関する第2基地局識別情報とを通知する移動局通知手段を備え、
    各基地局は、
    前記第1基地局の機能として、
    移動局から通知された第2基地局識別情報に基づいて、前記第2基地局に、前記移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、前記移動局識別情報、及び当該第1基地局に関する第1基地局識別情報を通知する第1の通知手段と、
    移動局から通知された移動局識別情報を、当該移動局識別情報の受信時点から第1の期間だけ記憶する第1の記憶手段と、
    移動局宛てのデータを蓄積するデータ蓄積手段と、
    任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データを受け付けたポートが、ハンドオーバーに伴うデータ転送用の特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されている場合、当該データを宛て先の移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが前記特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されていない場合、当該データを破棄し、当該データを受け付けたポートが前記特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されている場合、当該データを前記データ蓄積手段に一時的に蓄積し、前記第1の期間が経過した後に当該蓄積データを宛て先移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが前記特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されていない場合、当該データを宛て先移動局に送信するように制御する第1の制御手段とを備え、
    前記第2基地局の機能として、
    前記第1基地局から、前記移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、前記移動局識別情報及び前記第1基地局識別情報を通知された場合、当該移動局識別情報及び第1基地局識別情報を、当該通知を受け付けた時点から第2の期間だけ記憶する第2の記憶手段と、
    任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第2の記憶手段に記憶されている場合、当該データを前記第1基地局の前記特定のポートに送信するように制御する第2の制御手段とを備えた、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 前記移動局通知手段は、前記第1基地局に、自局の移動局識別情報と第2基地局識別情報に加え、通信の種別を通知し、
    前記第1の記憶手段は、通知された通信の種別に基づいて前記第1の期間を設定し、設定した第1の期間だけ前記移動局識別情報を記憶する、
    ことを特徴とする請求項3記載の無線通信システム。
  5. 移動局が無線通信のために接続する基地局について第2基地局から第1基地局へ変更する際のハンドオーバー制御に関し、
    前記第1基地局の機能として、
    移動局から通知された第2基地局識別情報に基づいて、前記第2基地局に、前記移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、前記移動局の移動局識別情報、及び当該第1基地局に関する第1基地局識別情報を通知する第1の通知手段と、
    移動局から通知された移動局識別情報を、当該移動局識別情報の受信時点から第1の期間だけ記憶する第1の記憶手段と、
    移動局宛てのデータを蓄積するデータ蓄積手段と、
    任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データを受け付けたポートが、ハンドオーバーに伴うデータ転送用の特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されている場合、当該データを宛て先の移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが前記特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されていない場合、当該データを破棄し、当該データを受け付けたポートが前記特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されている場合、当該データを前記データ蓄積手段に一時的に蓄積し、前記第1の期間が経過した後に当該蓄積データを宛て先移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが前記特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されていない場合、当該データを宛て先移動局に送信するように制御する第1の制御手段とを備え、
    前記第2基地局の機能として、
    前記第1基地局から、前記移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、前記移動局識別情報及び前記第1基地局識別情報を通知された場合、当該移動局識別情報及び第1基地局識別情報を、当該通知を受け付けた時点から第2の期間だけ記憶する第2の記憶手段と、
    任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第2の記憶手段に記憶されている場合、当該データを前記第1基地局の前記特定のポートに送信するように制御する第2の制御手段とを備えた、
    ことを特徴とする基地局。
  6. 移動局が無線通信のために接続する基地局について第2基地局から第1基地局へ変更する際のハンドオーバー制御に関し、前記第1基地局の機能として、
    移動局から通知された第2基地局識別情報に基づいて、前記第2基地局に、前記移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、前記移動局の移動局識別情報、及び当該第1基地局に関する第1基地局識別情報を通知する第1の通知手段と、
    移動局から通知された移動局識別情報を、当該移動局識別情報の受信時点から第1の期間だけ記憶する第1の記憶手段と、
    移動局宛てのデータを蓄積するデータ蓄積手段と、
    任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データを受け付けたポートが、ハンドオーバーに伴うデータ転送用の特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されている場合、当該データを宛て先の移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが前記特定のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されていない場合、当該データを破棄し、当該データを受け付けたポートが前記特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されている場合、当該データを前記データ蓄積手段に一時的に蓄積し、前記第1の期間が経過した後に当該蓄積データを宛て先移動局に送信し、当該データを受け付けたポートが前記特定のポート以外のポートであり、且つ、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第1の記憶手段に記憶されていない場合、当該データを宛て先移動局に送信するように制御する第1の制御手段と、
    を備えた基地局。
  7. 前記第1の記憶手段は、
    移動局から通知された通信の種別に基づいて前記第1の期間を設定し、設定した第1の期間だけ前記移動局識別情報を記憶する、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の基地局。
  8. 移動局が無線通信のために接続する基地局について第2基地局から第1基地局へ変更する際のハンドオーバー制御に関し、前記第2基地局の機能として、
    前記第1基地局から、前記移動局が当該第1基地局にハンドオーバーした旨、前記移動局の移動局識別情報及び当該第1基地局に関する第1基地局識別情報を通知された場合、当該移動局識別情報及び第1基地局識別情報を、当該通知を受け付けた時点から第2の期間だけ記憶する第2の記憶手段と、
    任意の移動局宛てのデータを受け付けた際に、当該データの宛て先である移動局識別情報が前記第2の記憶手段に記憶されている場合、前記第1基地局におけるハンドオーバーに伴うデータ転送用の特定のポートに当該データを送信するように制御する第2の制御手段と、
    を備えた基地局。
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