JP3938539B2 - ボンディング装置及びボンディング方法 - Google Patents
ボンディング装置及びボンディング方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3938539B2 JP3938539B2 JP2002313359A JP2002313359A JP3938539B2 JP 3938539 B2 JP3938539 B2 JP 3938539B2 JP 2002313359 A JP2002313359 A JP 2002313359A JP 2002313359 A JP2002313359 A JP 2002313359A JP 3938539 B2 JP3938539 B2 JP 3938539B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chip
- substrate
- bonding
- bonding head
- imaging device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Wire Bonding (AREA)
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はボンディング装置及びボンディング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体素子等のチップ(フリップチップ)をリードフレーム等の基板のボンディング部に電極面を下向き(フェースダウン方式)でボンディングするフリップチップボンダがある。従来のフリップチップボンダは、基板を支持する基板支持装置と、チップを電極面を上向きで載置するチップ供給テーブルと、チップ供給テーブルに載置されたチップを取出し、該チップを反転させて電極面を下向きとする反転ユニットと、反転ユニットが取出したチップを反転状態で受取り、該チップを下向きで基板の上面にボンディングするボンディングヘッドと、ボンディングヘッドによるボンディング時に基板の下面を支持するボンディングステージとを有して構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、フリップチップボンダを製造ラインに組み込んで使用する場合、前後の工程によってはチップを基板に下向きでボンディングするばかりでなく、上向き(フェースアップ方式)でボンディングする、つまりボンディング部が下面となる状態で支持された基板に対して、電極面を上向きにしたチップを下方からボンディングする必要を生ずる可能性がある。
【0004】
従来技術で、チップを基板に対し上方からでも、下方からでもボンディング可能とする製造ラインを構築するには、フェースダウン方式の下向き専用ボンディング装置(フリップチップボンダ)と、フェースアップ方式の上向き専用ボンディング装置を並設する必要がある。これは、製造ラインの設備効率が悪く、小スペース化の点でも好ましくない。
【0005】
本発明の課題は、単一のボンディング装置により、チップを基板の相対する面いずれにもボンディング可能とし、製造ラインの設備効率とスペース効率を向上することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、基板を支持する基板支持装置と、チップを供給するチップ供給テーブルと、チップ供給テーブルからチップを取出し、取出したチップを反転可能とする反転ユニットと、反転ユニットが取出したチップを受取り保持し、受取ったチップを基板の第1の面にボンディングする第1のボンディングヘッドと、反転ユニットが取出したチップを受取り保持し、受取ったチップを基板の第1の面に相対する第2の面にボンディングする第2のボンディングヘッドと、第1のボンディングヘッドに保持されたチップと基板との画像および第2のボンディングヘッドに保持されたチップと基板との画像を取り込む撮像装置と、撮像装置を、基板の第1の面との対向位置に位置付けられた第1のボンディングヘッドと基板との間、或いは、基板の第2の面との対向位置に位置付けられた第2のボンディングヘッドと基板との間に選択的に侵入させる移動装置と、撮像装置にて取り込まれた画像データに基づいて、チップと基板との相対位置を検出する画像処理装置とを有するボンディング装置である。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記撮像装置が、一対の導光口を同軸に配置してなる二視野カメラであるようにしたものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2のボンディング装置を用いたボンディング方法であって、第1のボンディングヘッドが受取ったチップを基板の第1の面にボンディングするときには、撮像装置を基板の第1の面との対向位置に位置付けられた第1のボンディングヘッドと基板との間に侵入させて第1のボンディングヘッドに保持されたチップと基板とを撮像し、撮像装置にて取り込まれた画像データに基づいて画像処理装置でチップと基板との相対位置を検出し、検出した相対位置に基づいてチップと基板とを位置合わせして第1のボンディングヘッドでチップを基板の第1の面にボンディングし、第2のボンディングヘッドが受取ったチップを基板の第2の面にボンディングするときには、撮像装置を基板の第2の面との対向位置に位置付けられた第2のボンディングヘッドと基板との間に侵入させて第2のボンディングヘッドに保持されたチップと基板とを撮像し、撮像装置にて取り込まれた画像データに基づいて画像処理装置でチップと基板との相対位置を検出し、検出した相対位置に基づいてチップと基板とを位置合わせして第2のボンディングヘッドでチップを基板の第2の面にボンディングするようにしたものである。
【0014】
【作用】
請求項1、3の発明によれば下記(1)〜(4)の作用がある。
(1)第1ボンディングヘッドに受取ったチップを基板の第1の面にボンディングすることにより、チップを基板の第1の面にボンディングできる。他方、第2ボンディングヘッドに受取ったチップを基板の第2の面にボンディングすることにより、チップを基板の第2の面にボンディングすることもできる。従って、単一のボンディング装置により、チップを基板の第1の面にでも、第2の面にでもボンディング可能とし、製造ラインの設備効率とスペース効率を向上できる。
【0015】
(2)チップを第1の面にボンディングするときには、撮像装置の画像データに基づいて検出した基板とチップの相対位置を位置合せすることにより、ボンディングの高精度化を図ることができる。また、チップを第2の面にボンディングするときには、撮像装置の画像データに基づいて検出した基板とチップの相対位置を位置合せすることにより、ボンディングの高精度化を図ることができる。
【0016】
(3)単一の撮像装置によりチップと当該チップがボンディングされる基板を撮像するものであり、チップと基板の相対位置の検出精度を向上できる。
【0017】
(4)単一の撮像装置により、第1のボンディングヘッドに保持されたチップと基板の画像を取り込み可能にするとともに、第2のボンディングヘッドに保持されたチップと基板の画像を取り込み可能にするものであり、ボンディング装置の簡素を図ることができる。
【0018】
請求項2の発明によれば下記の(5)作用がある。
(5)撮像装置が、一対の導光口を同軸に配置してなる二視野カメラであるものとすることにより、チップと基板の画像取り込み精度を向上できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明例のフリップチップボンダの下向きボンディング方式を示す模式図、図2は本発明例のフリップチップボンダの上向きボンディング方式を示す模式図、図3は参考例のフリップチップボンダの下向きボンディング方式を示す模式図、図4は参考例のフリップチップボンダの上向きボンディング方式を示す模式図である。
【0020】
(本発明例)(図1、図2)
フリップチップボンダ10は、図1、図2に示す如く、リードフレーム、キャリアテープ、プリント基板等の基板1の被接続端子群(不図示)に、チップ2の対応する電極群(不図示)を対向させ、両者を圧接させてボンディングする。
【0021】
フリップチップボンダ10は、基板支持装置11と、チップ供給テーブル12と、反転ユニット13と、ボンディングヘッド(第1のボンディングヘッド)14と、ボンディングステージ(第2のボンディングヘッド)15とを有する。
【0022】
基板支持装置11は、不図示の搬送手段にて搬送される基板1を支持及び案内するガイドレール11Aを備え、ボンディング位置においてガイドレール11Aとの間で基板1を保持するクランパ(不図示)を有する。
【0023】
チップ供給テーブル12は、多数のチップ2を電極面を上向きにして貼着してなるウエハシートを載置する。
【0024】
反転ユニット13は、チップ供給テーブル12に供給されたチップ2を吸着ノズル13Aに吸着して取出し、吸着ノズル13Aを回転する回転ヘッド13Bにより該チップ2を180度反転可能とする。反転ユニット13は、ガイドロッド13Cに沿って、チップ供給テーブル12に相対してチップ2を取出すチップ取出し位置と、ボンディングヘッド14やボンディングステージ15にチップ2を受け渡し可能とするチップ移載位置との間で移動可能とされている。
【0025】
ボンディングヘッド14は、チップ移載位置とボンディング位置との間で移動可能とされる。ボンディングヘッド14は、チップ移載位置において、反転ユニット13が取出して反転したチップ2を吸着ノズル14A(基板1の上面に圧接する加圧部としても機能)に吸着して受取る。ここで、反転ユニット2で反転されたチップ2の電極群は下側に位置するものとなる。ボンディングヘッド14は、ボンディング位置に移動し、吸着ノズル14Aに吸着保持しているチップ2を電極面を下向きにした状態で基板1の上面(第1の面)のボンディング部にボンディング可能とする。
【0026】
ボンディングステージ15は、ボンディング位置で基板1の下方に配置され、ボンディングヘッド14によるボンディング時に基板1をその下面に当接して支持可能とする。
【0027】
然るに、フリップチップボンダ10は、上向きボンディングも可能とするため、ボンディングステージ15をチップ移載位置とボンディング位置との間で移動可能としている。そして、ボンディングステージ15は、チップ移載位置において、反転ユニット13が取出したチップ2を非反転状態(チップ2の電極面が上向き)で吸着ノズル15A(基板1の下面に圧接する加圧部としても機能)に吸着して受取り、ボンディング位置に移動した後、吸着ノズル15Aに吸着保持しているチップ2を上向きで基板1の下面(第2の面)のボンディング部にボンディング可能とする。このボンディングステージ15による上向きボンディング時に、ボンディングヘッド14は基板1をその上面に当接してチップに圧接する。
【0028】
また、フリップチップボンダ10にあっては、ボンディングヘッド14に保持されたチップ2の位置をパターン認識するとともに、基板支持装置11により支持された基板1のボンディング部をパターン認識するために、チップ2と基板1の画像を一度に取り込み可能とし、かつ、ボンディングステージ15に保持されたチップ2の位置をパターン認識するとともに、基板支持装置11により支持された基板1のボンディング部をパターン認識するために、チップ2と基板1の画像を一度に取り込み可能とする1台の撮像装置20を有する。
【0029】
撮像装置20は、一対の導光口(画像取入れ口)を同軸に配置してなる二視野カメラである。
【0030】
フリップチップボンダ10は、撮像装置20の移動装置30を有する。移動装置30は、撮像装置20をX、Y、Zの3軸方向に移動させるXYZテーブルからなり、撮像装置20を、基板1の上面との対向位置に位置付けられたボンディングヘッド14と基板1との間(図1)、或いは、基板1の下面との対向位置に位置付けられたボンディングステージ15と基板1との間(図2)に選択的に侵入させる。また、移動装置30は、ボンディングヘッド14或いはボンディングステージ15に吸着保持したチップ2を基板1に圧接させる際には、撮像装置20をチップ2の圧接の妨げとならないよう、例えば、図1および図2に実線で示した位置から右方向へと退避させる。
【0031】
フリップチップボンダ10は、画像処理装置40を有する。画像処理装置40は、撮像装置20にて取り込まれた画像データに基づいて、ボンディングヘッド14に保持されたチップ2と基板1との相対位置、或いは、ボンディングステージ15に保持されたチップ2と基板1との相対位置を検出する。
【0032】
即ち、フリップチップボンダ10は、ボンディングヘッド14の吸着ノズル14Aの例えば中心軸上にチップ2の中心を吸着したとき、ボンディングヘッド14に対するチップ2の吸着位置が位置ずれのない標準位置にあるものとする。また、ボンディングステージ15の吸着ノズル15Aが例えば中心軸上にチップ2の中心を吸着したとき、ボンディングステージ15に対するチップ2の吸着位置が位置ずれのない標準位置にあるものとする。そして、基板支持装置11の上での基板1のボンディング点が標準位置にあり、ボンディングヘッド14やボンディングステージ15が吸着しているチップ2の吸着位置が標準位置にあれば、ボンディングヘッド14やボンディングステージ15はそのボンディング部の標準位置に単に位置付けられることにより、それらが吸着しているチップ2を基板1のボンディング部にずれなくボンディングできる。他方、撮像装置20を用いたパターン認識による結果、基板1のボンディング点が標準位置からずれていたり、ボンディングヘッド14やボンディングステージ15が吸着しているチップ2の吸着位置が標準位置からずれている場合には、ボンディングヘッド14やボンディングステージ15はそのボンディング部の標準位置に、撮像装置20を用いたパターン認識の結果検出されたそれらのずれ量を加味し、それらが吸着しているチップ2を基板1のボンディング部にずれなく位置合せするようにそれらの移動量を制御される。
【0033】
従って、フリップチップボンダ10を用いたボンディング方法は以下の通りになる。
【0034】
(A)下向きボンディング(フェースダウン方式)(図1)
(1)反転ユニット13をチップ取出し位置に位置付け、チップ2を取出し(図1)、チップ2を反転する。
【0035】
(2)反転ユニット13、ボンディングヘッド14をそれぞれチップ移載位置に移動し、反転ユニット13が保持するチップ2を反転状態でボンディングヘッド14に受け渡す(図1の2点鎖線)。
【0036】
(3)基板支持装置11にクランプされている基板1の位置と、ボンディングヘッド14が受取ったチップ2の位置のそれぞれを撮像装置20を用いて検出する。
【0037】
尚、撮像装置20は、ボンディングヘッド14と基板1との間に位置付けられる。
【0038】
(4)ボンディングヘッド14に受取ったチップ2の撮像装置20を用いて検出した位置と、撮像装置20を用いて検出した基板1のボンディング部の位置とに基づいてチップ2と基板1とを位置合せし、ボンディングヘッド14が保持するチップ2を下向きで基板1の上面のボンディング部に圧接してボンディングする。このとき、ボンディングステージ15によって基板1を下面側から支持する状態下で、ボンディングヘッド14が保持するチップ2を当接基板1の上面のボンディング部に位置合せして当該上面に圧接してボンディングする。この際、撮像装置20を図示右方向へ移動させ、基板1に対するチップ2の圧接の妨げとならないように退避させる。
【0039】
(B)上向きボンディング(フェースアップ方式)(図2)
(1)反転ユニット13をチップ取出し位置に位置付け、チップ2を取出す(図2)。
【0040】
(2)反転ユニット13、ボンディングステージ15をそれぞれチップ移載位置に移動し、反転ユニット13が保持するチップ2を非反転状態でボンディングステージ15に受け渡す(図2の2点鎖線)。
【0041】
(3)基板支持装置11にクランプされている基板1の位置と、ボンディングステージ15が受取ったチップ2の位置のそれぞれを撮像装置20を用いて検出する。
【0042】
尚、撮像装置20は、ボンディングステージ15と基板1との間に位置付けられる。
【0043】
(4)ボンディングステージ15に受取ったチップ2の撮像装置20を用いて検出した位置と、撮像装置20を用いて検出した基板1のボンディング部の位置とに基づいてチップ2と基板1とを位置合せし、ボンディングステージ15が保持するチップ2を上向きで基板1の下面のボンディング部に圧接してボンディングする。このとき、ボンディングステージ15が保持するチップ2を基板1の下面のボンディング部に位置合せして当該下面に接触又は近接させた状態下で、ボンディングヘッド14が基板1を上面側からチップ2に加圧して圧接する。この際、撮像装置20を図示右方向へ移動させ、基板1に対するチップ2の圧接の妨げとならないように退避させる。
【0044】
本発明例によれば、以下の作用がある。
(1)ボンディングヘッド14に受取ったチップ2を基板1の上面にボンディングすることにより、チップ2を基板1の上面にボンディングできる。他方、ボンディングステージ15に受取ったチップ2を基板1の下面にボンディングすることにより、チップ2を基板1の下面にボンディングすることもできる。従って、単一のフリップチップボンダ10により、チップ2を基板1の上面にでも、下面にでもボンディング可能とし、製造ラインの設備効率とスペース効率を向上できる。
【0045】
(2)チップ2を上面にボンディングするときには、撮像装置20の画像データに基づいて検出した基板1とチップ2の相対位置を位置合せすることにより、ボンディングの高精度化を図ることができる。また、チップ2を下面にボンディングするときには、撮像装置20の画像データに基づいて検出した基板1とチップ2の相対位置を位置合せすることにより、ボンディングの高精度化を図ることができる。
【0046】
(3)単一の撮像装置20によりチップ2と当該チップ2がボンディングされる基板1を撮像するものであり、チップ2と基板1の相対位置の検出精度を向上できる。
【0047】
(4)単一の撮像装置20により、第1のボンディングヘッドに保持されたチップ2と基板1の画像を取り込み可能にするとともに、第2のボンディングヘッドに保持されたチップ2と基板1の画像を取り込み可能にするものであり、フリップチップボンダ10の簡素を図ることができる。
【0048】
(5)撮像装置20が、一対の導光口を同軸に配置してなる二視野カメラであるものとすることにより、チップ2と基板1の画像取り込み精度を向上できる。
【0049】
(参考例)(図3、図4)
参考例のフリップチップボンダ10Aが本発明例のフリップチップボンダ10と異なる点は、図3、図4に示す如く、フリップチップボンダ10における1台の撮像装置20に代え、第1と第2の2台の撮像装置21、22を用いたことにある。
【0050】
第1の撮像装置21は、ボンディングヘッド14に保持されたチップ2と基板1の画像を取り込む。第2の撮像装置22は、ボンディングステージ15に保持されたチップ2と基板1の画像を取り込む。
【0051】
画像処理装置40は、フリップチップボンダ10におけると同様に、第1の撮像装置21にて取り込まれた画像データに基づいて、ボンディングヘッド14に保持されたチップ2と基板1との相対位置を検出するとともに、第2の撮像装置22にて取り込まれた画像データに基づいて、ボンディングステージ15に保持されたチップ2と基板1との相対位置を検出する。
【0052】
従って、フリップチップボンダ10Aを用いたボンディング方法は以下の通りになる。
【0053】
(A)下向きボンディング(フェースダウン方式)(図3)
(1)反転ユニット13をチップ取出し位置に位置付け、チップ2を取出し(図3)、チップ2を反転する。
【0054】
(2)反転ユニット13、ボンディングヘッド14をそれぞれチップ移載位置に移動し、反転ユニット13が保持するチップ2を反転状態でボンディングヘッド14に受け渡す(図3の2点鎖線)。
【0055】
(3)基板支持装置11にクランプされている基板1の位置と、ボンディングヘッド14が受取ったチップ2の位置のそれぞれを撮像装置21を用いて検出する。
【0056】
(4)ボンディングヘッド14に受取ったチップ2の撮像装置21を用いて検出した位置と、撮像装置21を用いて検出した基板1のボンディング部の位置とに基づいてチップ2と基板1とを位置合せし、ボンディングヘッド14が保持するチップ2を下向きで基板1の上面のボンディング部に圧接してボンディングする。このとき、ボンディングステージ15によって基板1を下面側から支持する状態下で、ボンディングヘッド14が保持するチップ2を当接基板1の上面のボンディング部に位置合せして当該上面に圧接してボンディングする。この際、撮像装置21、22を図示右方向へ移動させ、基板1に対するチップ2の圧接の妨げとならないように退避させる。
【0057】
(B)上向きボンディング(フェースアップ方式)(図4)
(1)反転ユニット13をチップ取出し位置に位置付け、チップ2を取出す(図4)。
【0058】
(2)反転ユニット13、ボンディングステージ15をそれぞれチップ移載位置に移動し、反転ユニット13が保持するチップ2を非反転状態でボンディングステージ15に受け渡す(図4の2点鎖線)。
【0059】
(3)基板支持装置11にクランプされている基板1の位置と、ボンディングステージ15が受取ったチップ2のそれぞれを撮像装置22を用いて検出する。
【0060】
(4)ボンディングステージ15に受取ったチップ2の撮像装置22を用いて検出した位置と、撮像装置22を用いて検出した基板1のボンディング部の位置とに基づいてチップ2と基板1とを位置合せし、ボンディングステージ15が保持するチップ2を上向きで基板1の下面のボンディング部に圧接してボンディングする。このとき、ボンディングステージ15が保持するチップ2を基板1の下面のボンディング部に位置合せして当該下面に接触又は近接させた状態下で、ボンディングヘッド14が基板1を上面側からチップ2に加圧して圧接する。この際、撮像装置21、22を図示右方向へ移動させ、基板1に対するチップ2の圧接の妨げとならないように退避させる。
【0061】
参考例によれば、以下の作用がある。
(1)ボンディングヘッド14に受取ったチップ2を基板1の上面にボンディングすることにより、チップ2を基板1の上面にボンディングできる。他方、ボンディングステージ15に受取ったチップ2を基板1の下面にボンディングすることにより、チップ2を基板1の下面にボンディングすることもできる。従って、単一のフリップチップボンダ10Aにより、チップ2を基板1の上面にでも、下面にでもボンディング可能とし、製造ラインの設備効率とスペース効率を向上できる。
【0062】
(2)チップ2を上面にボンディングするときには、第1の撮像装置21の画像データに基づいて検出した基板1とチップ2の相対位置を位置合せすることにより、ボンディングの高精度化を図ることができる。また、チップ2を下面にボンディングするときには、第2の撮像装置22の画像データに基づいて検出した基板1とチップ2の相対位置を位置合せすることにより、ボンディングの高精度化を図ることができる。
【0063】
(3)第1の撮像装置21により第1のボンディングヘッドに保持されたチップ2と基板1の画像を取り込み、単一の第1の撮像装置21によりチップ2と当該チップ2がボンディングされる基板1を撮像するものであり、チップ2と基板1の相対位置の検出精度を向上できる。また、第2の撮像装置22により第2のボンディングヘッドに保持されたチップ2と基板1の画像を取り込み、単一の第2の撮像装置22によりチップ2と当該チップ2がボンディングされる基板1を撮像するものであり、チップ2と基板1の相対位置の検出精度を向上できる。
【0064】
(4)撮像装置が、一対の導光口を同軸に配置してなる二視野カメラであるものとすることにより、チップ2と基板1の画像取り込み精度を向上できる。
【0065】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の実施に用いられる撮像装置(20等)は、カメラを移動装置の側に配置し、カメラの光軸上にプリズムを結合したものでも良い。プリズムは、移動装置によりボンディング位置の内外に移動できるし、カメラのハウジングに支持された切換装置としての旋回モータの駆動により自軸まわりで180度回転し、プリズムの光取込口をチップに臨む第1取込位置と基板に臨む第2取込位置との間で切換え可能とすることもできる。これにより、プリズムは、チップのボンディング面側の画像と基板のボンディング面側の画像をそれぞれボンディング面に直交する方向から取り込む。カメラはプリズムが取り込んだチップの画像と基板の画像を交互に撮像するものになる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、単一のボンディング装置により、チップを基板の相対する面いずれにもボンディング可能とし、製造ラインの設備効率とスペース効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明例のフリップチップボンダの下向きボンディング方式を示す模式図である。
【図2】 図2は本発明例のフリップチップボンダの上向きボンディング方式を示す模式図である。
【図3】 図3は参考例のフリップチップボンダの下向きボンディング方式を示す模式図である。
【図4】 図4は参考例のフリップチップボンダの上向きボンディング方式を示す模式図である。
【符号の説明】
1 基板
2 チップ
10 フリップチップボンダ(ボンディング装置)
11 基板支持装置
12 チップ供給テーブル
13 反転ユニット
14 ボンディングヘッド
15 ボンディングステージ
20 撮像装置
30 移動装置
40 画像処理装置
Claims (3)
- 基板を支持する基板支持装置と、
チップを供給するチップ供給テーブルと、
チップ供給テーブルからチップを取出し、取出したチップを反転可能とする反転ユニットと、
反転ユニットが取出したチップを受取り保持し、受取ったチップを基板の第1の面にボンディングする第1のボンディングヘッドと、反転ユニットが取出したチップを受取り保持し、受取ったチップを基板の第1の面に相対する第2の面にボンディングする第2のボンディングヘッドと、
第1のボンディングヘッドに保持されたチップと基板との画像および第2のボンディングヘッドに保持されたチップと基板との画像を取り込む撮像装置と、
撮像装置を、基板の第1の面との対向位置に位置付けられた第1のボンディングヘッドと基板との間、或いは、基板の第2の面との対向位置に位置付けられた第2のボンディングヘッドと基板との間に選択的に侵入させる移動装置と、
撮像装置にて取り込まれた画像データに基づいて、チップと基板との相対位置を検出する画像処理装置とを有するボンディング装置。 - 前記撮像装置が、一対の導光口を同軸に配置してなる二視野カメラである請求項1に記載のボンディング装置。
- 請求項1又は2のボンディング装置を用いたボンディング方法であって、
第1のボンディングヘッドが受取ったチップを基板の第1の面にボンディングするときには、撮像装置を基板の第1の面との対向位置に位置付けられた第1のボンディングヘッドと基板との間に侵入させて第1のボンディングヘッドに保持されたチップと基板とを撮像し、
撮像装置にて取り込まれた画像データに基づいて画像処理装置でチップと基板との相対位置を検出し、
検出した相対位置に基づいてチップと基板とを位置合わせして第1のボンディングヘッドでチップを基板の第1の面にボンディングし、
第2のボンディングヘッドが受取ったチップを基板の第2の面にボンディングするときには、撮像装置を基板の第2の面との対向位置に位置付けられた第2のボンディングヘッドと基板との間に侵入させて第2のボンディングヘッドに保持されたチップと基板とを撮像し、
撮像装置にて取り込まれた画像データに基づいて画像処理装置でチップと基板との相対位置を検出し、
検出した相対位置に基づいてチップと基板とを位置合わせして第2のボンディングヘッドでチップを基板の第2の面にボンディングするボンディング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002313359A JP3938539B2 (ja) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | ボンディング装置及びボンディング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002313359A JP3938539B2 (ja) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | ボンディング装置及びボンディング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004152807A JP2004152807A (ja) | 2004-05-27 |
JP3938539B2 true JP3938539B2 (ja) | 2007-06-27 |
Family
ID=32457997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002313359A Expired - Fee Related JP3938539B2 (ja) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | ボンディング装置及びボンディング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3938539B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4746948B2 (ja) * | 2005-09-21 | 2011-08-10 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 電子部品の実装装置及び実装方法 |
JP2007173801A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Unaxis Internatl Trading Ltd | フリップチップを基板に取り付ける方法 |
EP1802192A1 (de) * | 2005-12-22 | 2007-06-27 | Unaxis International Trading Ltd | Verfahren für die Montage eines Flipchips auf einem Substrat |
JP6717630B2 (ja) * | 2016-03-29 | 2020-07-01 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 電子部品の実装装置 |
JP7066559B2 (ja) * | 2018-07-13 | 2022-05-13 | 東京エレクトロン株式会社 | 接合装置および接合方法 |
-
2002
- 2002-10-28 JP JP2002313359A patent/JP3938539B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004152807A (ja) | 2004-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8151451B2 (en) | Electronic component bonding machine | |
US9603294B2 (en) | Apparatus for mounting semiconductor chips | |
JP2001060795A (ja) | 電子部品実装装置 | |
KR20170042955A (ko) | 다이 본딩 장치 | |
JP2004265952A (ja) | 電子部品搭載装置および電子部品搭載方法 | |
JP3938539B2 (ja) | ボンディング装置及びボンディング方法 | |
JPH08130230A (ja) | フリップチップの実装装置 | |
JP4016982B2 (ja) | 電子部品実装装置および電子部品実装方法 | |
JP2003273167A (ja) | 電子部品搭載装置および電子部品搭載方法 | |
JP3152091B2 (ja) | 電子部品実装装置 | |
JP2005251978A (ja) | 電子部品装着装置および電子部品の装着方法 | |
JP7071839B2 (ja) | ボンディング装置 | |
JP3613082B2 (ja) | スクリーン印刷方法 | |
JP4466377B2 (ja) | 部品搭載装置および部品搭載方法ならびに部品反転装置および部品反転方法 | |
JP3747054B2 (ja) | ボンディング装置及びボンディング方法 | |
JPH06268050A (ja) | ダイスボンディング装置 | |
JP2002026074A (ja) | ボンディング装置及びボンディング方法 | |
CN113451175B (zh) | 电子零件的安装装置 | |
CN113451176B (zh) | 电子零件的安装装置 | |
JP2002313844A (ja) | チップ供給装置およびチップ実装装置 | |
KR101097062B1 (ko) | 다이 본더 | |
JP2001319938A (ja) | チップ移送装置 | |
JPH11219974A (ja) | チップ認識装置およびこれを備えたチップ実装装置 | |
JP2001332586A (ja) | 半導体装置の製造方法及びその装置 | |
JP3397127B2 (ja) | 電子部品の実装装置および実装方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050616 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070320 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070322 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |