JP3938423B2 - 尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮方法及び装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば畜舎から排出される大量の尿汚水を浄化処理し、その処理水が茶褐色を呈していたり、COD(化学的酸素要求量)や窒素濃度が高くて河川等へ放流できないようなときに、処理水を蒸散あるいは濃縮するようにした尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
豚舎のような畜舎からは毎日大量の尿汚水が排出され、この大量の尿汚水を浄化処理して放流するようにしている。その浄化手段として、例えば活性汚泥法や生物膜法など各種の浄化処理装置が用いられているが、これらの装置では、処理水が着色していたり、CODや窒素が水質汚濁防止法による排水基準以下とならない場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の尿汚水を浄化する装置や施設においては、処理水が着色していたり、CODや窒素が水質汚濁防止法による排水基準以下とならない場合があるため、処理水を河川等へ放流できない、蒸発処理をしても高いコストになる、という問題点が生じることがあった。
そこで本発明は、処理水を安価な方法で蒸散させて空気中に放出し、濃縮して容積を大幅に減少させて液肥として利用するようにした尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮方法及び装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、保水性、通気性に優れた繊維質材料からなるヤシ殻を槽へ所定堆積高さに堆積し、このヤシ殻の上方から尿汚水浄化処理水を散水して該ヤシ殻に水分を十分に含ませ、この水分を含んだヤシ殻の下方から所定の見掛け風速で空気を送り込んで水分を蒸散させ、前記ヤシ殻に保持されず通過した前記尿汚水浄化処理水は受槽に回収され、前記尿汚水浄化処理水と共に再度前記ヤシ殻に散水して循環・濃縮させることを特徴としている。
【0005】
保水性、通気性に優れた繊維質材料からなるヤシ殻を、堆積高さ10〜50cmに堆積した槽と、この前記ヤシ殻の上方から尿汚水浄化処理水を散水する散水装置と、前記尿汚水浄化処理水を十分に含んだ前記ヤシ殻の下方から所定の見掛け風速で空気を送り込んで前記ヤシ殻に含ませた水分を蒸散させる送風機と、前記槽と前記槽の底部に設けた排水管と前記尿汚水浄化処理水が収容される受槽と前記散水装置との間に形成される循環経路と、を備えることを特徴としている。
【0006】
【作用】
上記の手段によって本発明の尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮方法は、ヤシ殻を所定堆積高さに堆積してその上方から散水して該ヤシ殻に水分を十分に含ませ、その下方から空気を送り込んで水分を効率よく蒸散させ、原水の容積を短時間で大幅に減少させることが可能であり、尿汚水浄化処理水を濃縮することも可能である。
【0007】
また、上記の構成によって本発明の尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮装置は、チップ状のヤシ殻を10〜50cm堆積し、このヤシ殻の上方から散水装置により散水して該ヤシ殻に水分を十分に含ませ、この水分を含んだヤシ殻の下方から送風機により見掛け風速50〜500mm/秒で空気を送り込んで水分を蒸散させ、自然状態における単位面積当りの水分蒸発量の10倍以上の蒸散量が得られる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照して具体的に説明する。図1に示す尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮装置1は、本発明による尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮方法を実施するためのものでもあり、他の構成にしてもよいものである。なお、以下単に水と称しているのは、尿汚水を浄化した処理水のことである。
【0009】
尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮装置1は、上方を解放し、所定深さの槽2の上部に、保水性、通気性に優れた繊維質材料からなる保水・通気材料であり、かつ濾材でもあるチップ状のヤシ殻3を堆積高さ10〜50cmに堆積し、このヤシ殻3層の上方から散水装置4により散水してヤシ殻3に水分を十分に含ませるようにしている。散水装置4には、畜舎(豚舎)から排出されて浄化処理された処理水が受槽5に所定量収容され、この受槽5からポンプ6、パイプ7を介して処理水が供給される。パイプ7の途中には流量計8、散水タイマ9などが設けられている。また、槽2の底部には、外側に向けバルブを有する排水管10が設けられて受槽5と連通させている。そして、この排水管10と上記散水装置4、ポンプ6、パイプ7などで水(処理水)の循環経路を構成している。
【0010】
上記槽2内に金網2aを取付け、その上にチップ状のヤシ殻3を堆積し、ヤシ殻3層の下方には空間が形成され、この空間に対して槽2の外側から送風機11の送風ダクト11aが接続・連通され、ヤシ殻3層の下方から所定の見掛け風速(50〜500mm/秒)で空気を送り込んでヤシ殻3層を通って上方に向け通過させ、ヤシ殻3層に含まれている水分を蒸散させるようにしている。この送風機11は電源12からの電力により駆動し、電源12から送風機11までの電気回路に、電力計13、インバータ14等が設けられている。
【0011】
ここで、上記保水・通気材料の保水性と通気性は相反する作用があるが、チップ状のヤシ殻3はその両方の機能を有している。そして、ヤシ殻3の通気性がよく通気抵抗が少ないと、送風機11の動力が小さくて済み、動力費(電気代)が安くなる。また、尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮装置1における蒸散量エネルギは送風機11の電気代であるが、これを灯油燃焼による水の蒸発量に換算すると、灯油消費量の半分以下の費用で済むことが判明している。
【0012】
次に、上記構成の尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮装置1を用いた作業について説明する。
まず、豚舎などの畜舎から排出され、浄化処理された処理水を、受槽5に所定量収容し、この受槽5からポンプ6、パイプ7を介して処理水を散水装置4に供給してヤシ殻3層の上方から散水し、ヤシ殻3に水分を十分に含ませる。そして、水分を十分に含んだヤシ殻3層の下方から、送風機11による所定の見掛け風速(50〜500mm/秒)の空気が送り込まれてヤシ殻3層を通って上方に向け通過し、ヤシ殻3層に含まれている水分を槽2の上方に蒸散させる。
【0013】
散水装置4によりヤシ殻3層の上方から散水された処理水が、ヤシ殻3に含まれることなくヤシ殻3層から下方に落下した処理水は、配水管10から受槽5にもたらされ、ポンプ6、パイプ7を介して散水装置4に供給され、循環される。そして、水の蒸散が進んで処理水は濃縮され、水分が完全になくなるまで作業を続けるか、ある程度濃縮された処理水を取出して、別途液肥として利用する。
【表1】
【0014】
このようにして水分の蒸散・濃縮を行うことで、水分を効率よく蒸散させ、原水の容積を短時間で大幅に減少させることができる。その結果、自然状態における単位面積当りの水分蒸発量の10倍以上の蒸散量が得られることが証明された。尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮装置1を用いた結果を表1に示すが、蒸散・濃縮の効果は顕著である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮方法及び装置によれば、下記のような効果を奏することができる。
【0016】
A.保水性、通気性に優れた繊維質材料からなるヤシ殻を所定堆積高さに堆積し、このヤシ殻の上方から散水して該ヤシ殻に水分を十分に含ませ、この水分を含んだヤシ殻の下方から所定の見掛け風速で空気を送り込んで水分を蒸散させるようにしたので、例えば尿汚水を浄化処理した処理水中の水分を効率よく蒸散させ、原水の容積を短時間で大幅に減少させることができる。従って、処理水を放流できない地域や農家では処理水の処理が可能となり、また、処理施設規模も大幅に縮小することができる。
【0017】
B.保水性、通気性に優れた繊維質材料からなるヤシ殻を、堆積高さ10〜50cmに堆積し、このヤシ殻の上方から散水装置により散水して該ヤシ殻に水分を十分に含ませ、この水分を含んだヤシ殻の下方から送風機により所定の見掛け風速で空気を送り込んで水分を蒸散させるようにしたので、自然状態における単位面積当りの水分蒸発量の10倍以上の蒸散量が得られ、処理水などを能率よく、蒸散処理することができる。また、濃縮された処理水は、液肥として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮装置の一例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮装置
2 槽 2a 金網
3 ヤシ殻
4 散水装置
5 受槽
6 ポンプ
7 パイプ
8 流量計
9 散水タイマ
10 排水管
11 送風機
12 電源
13 電力計
14 インバータ
Claims (2)
- 保水性、通気性に優れた繊維質材料からなるヤシ殻を槽へ所定堆積高さに堆積し、このヤシ殻の上方から尿汚水浄化処理水を散水して該ヤシ殻に水分を十分に含ませ、この水分を含んだヤシ殻の下方から所定の見掛け風速で空気を送り込んで水分を蒸散させ、前記ヤシ殻に保持されず通過した前記尿汚水浄化処理水は受槽に回収され、前記尿汚水浄化処理水と共に再度前記ヤシ殻に散水して循環・濃縮させることを特徴とする尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮方法。
- 保水性、通気性に優れた繊維質材料からなるヤシ殻を、堆積高さ10〜50cmに堆積した槽と、
この前記ヤシ殻の上方から尿汚水浄化処理水を散水する散水装置と、
前記尿汚水浄化処理水を十分に含んだ前記ヤシ殻の下方から所定の見掛け風速で空気を送り込んで前記ヤシ殻に含ませた水分を蒸散させる送風機と、
前記槽と前記槽の底部に設けた排水管と前記尿汚水浄化処理水が収容される受槽と前記散水装置との間に形成される循環経路と、
を備えることを特徴とする尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮装置。
Priority Applications (1)
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JP32443497A JP3938423B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP32443497A JP3938423B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮方法及び装置 |
Publications (2)
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JPH11156340A JPH11156340A (ja) | 1999-06-15 |
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JP32443497A Expired - Fee Related JP3938423B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 尿汚水浄化処理水の蒸散・濃縮方法及び装置 |
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1997
- 1997-11-26 JP JP32443497A patent/JP3938423B2/ja not_active Expired - Fee Related
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