JP3937261B2 - レーザー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、レーザー光による測定基準線や基準平面を形成することのできるレーザー測量機に係わり、特に、水平基準線及び基準平面のみならず、水平面に対して所定の角度傾斜した基準線や基準平面を形成することのできるレーザー測量機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の傾斜設定可能な回転レーザー装置には、レーザー投光部が自在に傾斜できる様にジンバル又は球面で支持される構造のものや、垂直軸及び水平軸回りに回転して傾斜設定できる様にレーザー投光部が支持されるものがある。
【0003】
ここで図9に基づいて、レーザー投光部が、球面で支持される構造のものを説明する。レーザー投光部9100は、球面で支持されており、レーザー投光部9100に設けられた回転照射部9200から、レーザー光が基準平面上に回転照射される様に構成されている。なお回転照射部9200は、モータ9250により駆動されている。
【0004】
レーザー投光部9100は、直交する2方向に伸びるアーム9300(1方向は図示せず)をモータ9350により駆動される上下機構で上下させることにより、1方向又は2方向に傾斜可能に構成されている。このレーザー投光部9100は、本体に形成された2個の傾斜センサ9410、9420とにより、整準されている。そしてレーザー投光部9100は、整準された後に所定の方向に傾斜設定される。
【0005】
この傾斜設定は、例えば、設定傾斜角度を直接、又は2個の傾斜センサ9410、9420の出力をモータのパルス数に換算し、演算された角度に基づいて、モータ9350を駆動させることにより設定することができる。なお、適宜の傾斜検出器を採用することができる。そして、レーザー投光部9100を1方向のみ傾斜させれば、所定の方向に対する傾斜面を形成し、レーザー投光部9100を2方向傾斜させれば、複合傾斜面を形成することができる。
【0006】
次に図10に基づいて、より大きな傾斜を設定可能なレーザー投光部9100が垂直軸及び水平軸上で支持される構成を説明する。垂直軸周りに回動する托架部9500と、托架部9500上の水平軸周りに回動するレーザー投光部9100とから構成されている。このレーザー投光部9100上には、回転照射部9200が設けられ、基準平面上にレーザー光を回転照射することができる。そして、托架部9500の下部に設けられた適宜の整準手段(図示せず)により整準されている。
【0007】
レーザー投光部9100が垂直軸及び水平軸上で支持される構成では、レーザー投光部9100の回動方向が、傾斜方向と一致する様に托架部を水平軸回りに回転させ、この托架部の回転の後、レーザー投光部9100を垂直軸回りに傾斜させることにより、傾斜設定を行う様に構成されている。
【0008】
なお複合傾斜面は、2方向の傾斜データから複合傾斜角を演算し、演算結果に基づいて決定された方向に傾斜させることにより形成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のレーザー測量機は、傾斜設定装置の回転軸が、理想的な任意の軸を中心に回転する場合には誤差を生じさせることはないが、現実には、円滑に回転させるための軸ガタが必要であり、軸ガタの角度の換算分が傾斜誤差となるという問題点があった。
【0010】
従って、軸ガタによる傾斜誤差を小さくし、傾斜設定精度を高めることのできるレーザー測量機の出現が強く望まれていた。
【0011】
更に、球面で支持される回転レーザー装置は、傾斜を設定するための基本的構造が簡単であるため、比較的精度の高い設定が可能であるが、設定勾配に構造的限界があるため、高勾配の設定には適さないという問題点があった。
【0012】
また、垂直軸及び水平軸上で支持される回転レーザー装置は、高勾配の設定は比較的容易であるが、上述の様に、回転軸に多くの誤差が蓄積されるので、高い工作精度を要求され、コスト高となるという問題点があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑み案出されたもので、鉛直軸周りに回動する托架部と、この托架部に支持され、水平軸周りに回動するレーザー投光部と、このレーザー投光部に設けられ、水平軸と平行な方向にレーザー光を照射させるための光源部と、前記レーザー投光部に設けられ基準平面上にレーザー光を回動照射させるための回動照射部と、前記レーザー投光部に設けられ、前記レーザー光を直交する方向に偏向するための第1の偏向手段と、前記回動照射部に設けられ、前記第1の偏向手段からのレーザー光を直交する方向に偏向するための第2の偏向手段とからなり、前記第1の偏向手段は、偏光ビームスプリッタから構成されており、この偏光ビームスプリッタを透過したレーザー光を反射するために前記托架部に設けられたレーザー補正部と、このレーザー補正部と前記偏光ビームスプ リッ タとの間に配置された複屈折部材とを備えており、前記レーザー補正部には、水平面内でのみ再帰反射する反射部材を有し、前記第1の偏向手段と前記第2の偏向手段との光路上に、角倍率縮小手段を備えている。
【0015】
更に本発明の托架部には、垂直軸周りの回動を検出するための第1の回転角検出部が設けられ、前記レーザー投光部には、水平軸周りの回動を検出するための第2の回転角検出部が設けられている構成にすることもできる。
【0016】
また本発明は、傾斜設定のデータと、前記第1の回転角検出部と、前記第2の回転角検出部との角度検出に基づいて、所定方向の傾斜面にレーザー光を照射する構成にすることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以上の様に構成された本発明は、托架部を鉛直軸周りに回動させ、托架部に支持されたレーザー投光部を水平軸周りに回動させ、レーザー投光部に設けられた光源部が、水平軸と平行な方向にレーザー光を照射させ、レーザー投光部に設けられた回動照射部が、基準平面上にレーザー光を回動照射させ、レーザー投光部に設けられた第1の偏向手段が、レーザー光を直交する方向に偏向させ、回動照射部に設けられた第2の偏向手段が、第1の偏向手段からのレーザー光を直交する方向に偏向させる様になっており、第1の偏向手段は、偏光ビームスプリッタから構成されており、托架部に設けられたレーザー補正部が、偏光ビームスプリッタを透過したレーザー光を反射させ、複屈折部材が、レーザー補正部と偏光ビームスプリッタとの間に配置されており、レーザー補正部には、水平面内でのみ再帰反射する反射部材を有し、角倍率縮小手段を、第1の偏向手段と第2の偏向手段との光路上に設けている。
【0019】
そして本発明の托架部に、垂直軸周りの回動を検出するための第1の回転角検出部を設け、レーザー投光部に、水平軸周りの回動を検出するための第2の回転角検出部を設けることもできる。
【0020】
更に本発明は、傾斜設定のデータと、第1の回転角検出部と、第2の回転角検出部との角度検出に基づいて、所定方向の傾斜面にレーザー光を照射することもできる。
【0021】
【実施例】
【0022】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0023】
(原理)
【0024】
ここで、本発明の原理について説明する。
【0025】
「傾斜設定装置の回転軸ガタについて」
【0026】
まず、回転軸ガタについて説明する。
【0027】
図4に示す様に、X軸方向に回転軸700が設置されており、第1のベアリング710と第2のベアリング720とにより、回動自在に軸止されている。そして、この回転軸700(X軸)と直交する方向に、レーザー光が照射され、このレーザー照射光軸をZ軸とする。
【0028】
この回転軸700のガタによる光学系の傾斜誤差は、図5に示す様にXZ平面内誤差θ1と、図6に示すXY平面内誤差θ2となる。
【0029】
図5に示す様にXZ平面内誤差θ1 は、回転軸700が、原点を中心にXZ平面内で、角度θ1だけ回転した場合である。この場合には、照射されるレーザー 光は、Z軸から倒れることになる。
【0030】
レーザー装置では、Z軸の直角方向に向けて回転照射されるため、Z軸の倒れは回転照射面の倒れとなる。例えば、水平面から傾いた平面が形成される。
【0031】
次に図6に示す様に、XY平面内誤差θ2 は、回転軸700が、原点を中心にXY平面内で、角度θ2だけ回転した場合である。
【0032】
軸ガタは、通常、XZ平面内誤差θ1とXY平面内誤差θ2 との誤差を有しており、XZ平面内誤差θ1 を除去するためには、XY平面内誤差θ2 の誤差をなくす必要がある。従って、XZ平面内誤差θ1 のみを補正する構造の場合には、必ず回転照射される平面の傾きとなる。
【0033】
(1)XZ平面内誤差θ1の補正
【0034】
図7の(a)に示す様に、レーザー光源600からのレーザー光は、コリメータレンズ910により平行光とされて偏光ビームスプリッタ920に入射される。レーザーダイオード(LD)からのレーザー光は、直線偏光であり、偏光ビームスプリッタ920と偏光方向を合わせることにより、そのまま透過させることができる。
【0035】
レーザーダイオード(LD)からのレーザー光は、複屈折部材からなる1/4波長板930を透過した後、直角プリズム940で反射され、再び、1/4波長板930を透過して偏光ビームスプリッタ920に入射する様に構成されている。
【0036】
1/4波長板930を2回通過することにより、偏光方向は90度回転される。そして直角プリズム940は、反射光を略平行に反射させる。直角プリズム940で反射されたレーザー光は、偏光ビームスプリッタ920により、入射方向と直交するZ軸上に反射される様になっている。
【0037】
Z軸上には、トツレンズからなる角倍率縮小手段950が配置されている。
【0038】
本実施例の角倍率縮小手段950は、f1:f2=2:1となっており、XZ平面内誤差を補正するものである。
【0039】
直角プリズム940を除き、レーザー光源600と偏光ビームスプリッタ920と角倍率縮小手段950とは、回転軸700上に構成されている。そして、直角プリズム940は本体側に固定されている。
【0040】
図7の(b)に示す様に、XZ平面内誤差をθ1 とすると、角倍率縮小手段950の配置されるZ軸はθ1 だけ傾く。レーザー光源600からのレーザー光は、直角プリズム940で、2θ1 の角度で反射され、偏光ビームスプリッタ920に入射される。この時、直角プリズム940は、ミラーと同様な作用をする。
【0041】
偏光ビームスプリッタ920からZ軸に対して、2θ1 の角度で反射されたレーザー光は、f1:f2=2:1のトツレンズによる角倍率縮小手段950により、傾きが、2θ1*1/2 だけ補正され、XZ平面内誤差θ1 が補正されることになる。
【0042】
(2)XY平面内誤差θ2の補正
【0043】
そして図7の(c)に示す様に、XY平面内で、本実施例が角度θ2回転した場合には、直角プリズム940で入射方向に再帰反射されるため、偏光ビームスプリッタ920の反射面で90度方向に直角に反射され、誤差をキャンセルすることができる。
【0044】
なお、直角プリズム940は、レーザー補正部に該当するもので、図8の(d)に示す様な直角プリズム940に限ることなく、図8の(a)に示す様に、ミラー941とシリンダーレンズ942とを組み合わせたものや、図8の(b)に示す様な、ミラー941とシリンダーレンズ942とが一体化したものを採用することもできる。更に、図8の(c)に示す様な直角ミラーとすることもできる。
【0045】
「実施例」
【0046】
「第1実施例」
【0047】
本第1実施例のレーザー装置10000は、図1に示す様に、所定の方向に傾斜を設定することのできるレーザー装置本体1000と、このレーザー装置本体1000を水平に載置するための自動整準部2000とから構成されている。レーザー装置本体1000は、自動整準部2000に連結されており、水平方向に回転自在に取り付けられている。
【0048】
レーザー装置本体1000は、図1に示す様に、垂直軸周りに回動して傾斜方向に向けるための托架部1010と、この托架部1010上にあり、鉛直軸に交わる水平軸周りに回動して傾斜を設定するためのレーザー投光部1020とから構成されている。
【0049】
托架部1010は、モータ等の適宜の回動手段から構成された托架部駆動手段8100により回動可能に構成されている。
【0050】
更にレーザー投光部1020も、モータ等の適宜の回動手段から構成されたレーザー投光部駆動手段8200により回動可能に構成されている。
【0051】
またレーザー装置本体1000は、光源部1100と、対物レンズ1200と、偏光ビームスプリッタ1310と、1/4波長板1320と、直角プリズム1330と、角倍率縮小部1400と、回転照射部1500と、傾斜センサ1600と、第1の回転角検出部1700と、第2の回転角検出部1800とが備えられている。
【0052】
光源部1100はレーザー光源であり、本実施例では、半導体レーザーが採用されているが、レーザー光を照射可能である素子であれば、何れの素子を使用することができる。
【0053】
対物レンズ1200は、光源部1100からのレーザー光を平行光線とするためのものである。本実施例では、レーザー装置本体1000の水平方向にレーザー光が照射される様に構成されている。
【0054】
なお、レーザー装置本体1000は、光源部1100からのレーザー光の射出方向を中心軸として、回動自在に構成されている。従って、レーザー装置本体1000は、水平方向と直交する面内で回転自在に取り付けられている。
【0055】
偏光ビームスプリッタ1310は、対物レンズ1200を介して入射されたレーザー光を透過し、1/4波長板1320を介して直角プリズム1330に入射される。この直角プリズム1330で反射されたレーザー光は、再び、1/4波長板1320に入射した後、偏光ビームスプリッタ1310で90度偏向され、角倍率縮小部1400を介して鉛直上方に反射される様になっている。
【0056】
即ち、光源部1100からのレーザー光を90度偏向し、レーザー装置本体1000の鉛直上方にレーザー光を反射させると共に、XZ平面内誤差θ1の補正するためのものである。このXZ平面内誤差θ1の補正は、前述の「角倍率縮小手段950の原理(XY平面内誤差θ1の補正)」で説明したものである。
【0057】
なお、偏光ビームスプリッタ1310は、第1の偏向手段に該当するものである。
【0058】
そして直角プリズム1330は、レーザー補正部に該当するものであり、図8の(d)に示す様な直角プリズム1330に限ることなく、図8の(a)に示す様に、ミラー941とシリンダーレンズ942とを組み合わせたものや、図8の(b)に示す様な、ミラー941とシリンダーレンズ942とが一体化したもの等を採用することもできる。
【0059】
角倍率縮小部1400は、前述の「原理」で説明したXZ平面内誤差θ1の補 正するためのものであり、本実施例では、トツレンズが採用されている。なお、角倍率縮小部1400は、角倍率縮小手段に該当するものである。
【0060】
本第1実施例の角倍率縮小部1400は、f1:f2=2:1となっており、XZ平面内誤差θ1を補正する補正系を構成している。
【0061】
回転照射部1500は、レーザー投光部1020に設けられ、傾斜設定した基準平面上にレーザー光を回転照射させるためのものである。この回転照射部1500には、ペンタプリズム1510が固定されており、回転照射部駆動手段8300により回転可能に構成されている。レーザー光偏角部1300により鉛直上方に反射されたレーザー光は、角倍率縮小部1400を通過した後、ペンタプリズム1510に入射される。
【0062】
ペンタプリズム1510に入射されたレーザー光は、90度偏向されて、レーザー装置本体1000に対して水平方向に反射されると共に、回転ヘッド1500の回転に伴って、水平方向に回転照射される様に構成されている。従って、基準平面内にレーザー光を照射してレーザー基準面を形成することができる。
【0063】
なおペンタプリズム1510は、第2の偏向手段に該当するものである。
【0064】
傾斜センサ1600は、第1の傾斜センサ1610と第2の傾斜センサ1620とから構成されており、レーザー装置本体1000の傾きを検出することができる。この傾斜センサ1600は、傾きを検出することができるものであれば、何れのセンサを採用することができる。本実施例では、気泡管が採用されており、第1の傾斜センサ1610と第2の傾斜センサ1620により、レーザー装置本体1000の水平に対する傾きを検出することができる。
【0065】
傾きを検出する傾斜センサ1600として例えば、図2に示す様な気泡管を用いたセンサが利用できる。このセンサは、気泡管1650の上面に2つの電極1651、1652、下面に電極1653を配置し、気泡1650aが気泡管の傾きに従って移動し、電極1651と電極1653間及び電極1652と電極1653間の静電容量C1、C2 の変化に変換し、これを検出することにより、気泡 管1650の傾きθを求めるものである。
【0066】
第1の回転角検出部1700は、托架部1010の垂直軸周り(水平方向)の回転角度を検出すると共に、傾斜方向の設定を行うためのものである。本実施例ではローター1710が、托架部1010に取り付けられており、このローター1710と対向する位置にステータ1720を配置し、ローター1710とステータ1720との間の回転角を検出する様に構成されている。第1の回転角検出部1700は、托架部1010の水平方向の回転角度を検出することが可能なものであれば、何れのセンサを使用することができる。
【0067】
第2の回転角検出部1800は、レーザー投光部1020に設けられ、水平軸周りの回転角度を検出するためのものである。本実施例ではローター1810が、レーザー投光部1020に取り付けられており、このローター1810と対向する位置にステータ1820を配置し、ローター1810とステータ1820との間の回転角を検出する様に構成されている。第2の回転角検出部1800は、レーザー投光部1020の水平軸周りの回転角度を検出することが可能なものであれば、何れのセンサを使用することができる。
【0068】
次に、図3(a)及び図3(b)に基づいて本実施例の電気的構成を説明する。
【0069】
本実施例は、托架部駆動手段8100と、この托架部駆動手段8100を制御駆動するための托架部駆動回路8110と、レーザー投光部駆動手段8200と、このレーザー投光部駆動手段8200を駆動するためのレーザー投光部駆動回路8210と、回転照射部駆動手段8300と、この回転照射部駆動手段8300を駆動するための回転照射部駆動回路8310と、第1の回転角検出部1700と、この第1の回転角検出部1700からの信号を処理するための第1の信号処理回路1730と、第2の回転角検出部1800と、この第2の回転角検出部1800からの信号を処理するための第2の信号処理回路1830と、制御手段6000と、設定手段8500と、自動整準部2000とから構成されている。
【0070】
第1の回転角検出部1700と第2の回転角検出部1800の検出信号に基づき、制御手段6000が、所定の方向にレーザー基準面を作成させる駆動量を演算し、托架部駆動回路8110と、レーザー投光部駆動回路8210と、回転照射部駆動回路8310とを介して、托架部駆動手段8100とレーザー投光部駆動手段8200と回転照射部駆動手段8300とを駆動する様に構成されている。
【0071】
なお、設定手段8500が、所定のレーザー基準面を得るためのデータを設定する様になっている。例えば設定手段8500が、2方向の複合傾斜を設定すれば、制御手段6000が設定データに基づいた演算を行い、所定のレーザー基準面を形成させる。
【0072】
そして設定手段8500は、基準データ設定手段に該当するものである。
【0073】
更に、回転照射部駆動手段8300が第1の駆動手段に該当し、托架部駆動手段8100が第2の駆動手段に該当し、レーザー投光部駆動手段8200が第3の駆動手段に該当するものである。
【0074】
また、自動整準部2000は、第1の傾斜センサ1610と第2の傾斜センサ1620のデータに基づき、制御手段6000が、托架部1010の回転中心を鉛直方向と一致させる様にするものである。詳細は以下に説明する。
【0075】
以上の様に構成されたレーザー装置本体1000は、水平及び鉛直方向にレーザー光線を走査させるものであり、水平出し、傾斜位置出し等を行うことができる。即ち、水平面内に走査されるレーザー光線を、測量対象上で検出し、その到達高さから水準測量等を行ったり、傾斜方向にレーザー光線を視光させて、傾斜設定させることができる。
【0076】
自動整準部2000は、整準台2100と底板2200とからなっており、整準台2100は、3個の整準ネジ2300、2300、2300により上下動自在に支持されている。
【0077】
次に、自動整準部2000の電気系統を図3(b)に基づいて説明すると、第1の傾斜センサ1610と、第2の傾斜センサ1620と、制御手段6000と、第1のモータ駆動手段7100と、第2のモータ駆動手段7200と、第3のモータ駆動手段7300と、第1のモータ4310と、第2のモータ4320と、第3のモータ4330とからなっている。
【0078】
第1の傾斜センサ1610と第2の傾斜センサ1620とは、直交する2軸方向の傾きを検出する様に設定され、レーザー装置本体1000の傾きを検出するものである。
【0079】
第2の傾斜センサ1620と第1の傾斜センサ1610との検出により、托架部の回転中心を垂直に設定するものである。
【0080】
制御手段6000は、第1の傾斜センサ1610と第2の傾斜センサ1620の出力信号に基づき、整準台2100を基準面に設定するために必要な整準ネジ2300、2300、2300の変位量を演算するものである。即ち、第1の傾斜センサ1610と第2の傾斜センサ1620とが検出した傾き角が、両方とも0度となる様な3個の整準ネジ2300、2300、2300の移動量をそれぞれ計算するものである。
【0081】
制御手段6000は、それぞれの整準ネジ2300、2300、2300の移動量に相当する制御信号を、対応する第1、2、3のモータ駆動手段7100、7200、7300に送出する。第1、2、3のモータ駆動手段7100、7200、7300は、図示せぬコネクタを介して制御手段6000からの制御信号に基ずき、モータ4310、4320、4330を回動させるための電力を発生させる様になっている。
【0082】
モータ4310、4320、4330は、モータ駆動手段7100、7200、7300から供給された電力により整準ネジ2300、2300、2300を回動させ、整準台2100の傾きを修正する。そして、第1の傾斜センサ1610と第2の傾斜センサ1620は、再び整準台2100の傾きを検出し、フィードバック制御を行うことにより、レーザー装置本体1000の鉛直軸を正確に鉛直に整準(基準面に設定)させることができる。なお、任意の2個の整準ネジのみを駆動する様に構成しても、整準が可能である。
【0083】
以上の様に構成された本実施例は、自動整準部2000が採用されているので、観測者が平盤水準器を視認しながら、整準ネジ230、230、230を手動で操作することなく、レーザー装置本体1000の鉛直軸の整準を自動的に行うことができる。
【0084】
そしてレーザー装置本体1000が、XZ平面内で、角度θ1 だけ回転した場合でも、レーザー光偏角部1300により角度θ1 傾けることができ、結果的に角度θ1 分相殺して補正することができる。
【0085】
更に、レーザー装置本体1000が、XY平面内で、θ2 だけの回転した場合でも、補正することができる。
【0086】
以上の様に本第1実施例のレーザー装置本体1000は、自動整準部2000により自動的に鉛直軸を整準し、XZ平面内で角度θ1 の誤差やXY平面内でθ2 の誤差が生じても、相殺することができる。
【0087】
【効果】
以上の様に構成された本発明は、鉛直軸周りに回動する托架部と、この托架部に支持され、水平軸周りに回動するレーザー投光部と、このレーザー投光部に設けられ、水平軸と平行な方向にレーザー光を照射させるための光源部と、前記レーザー投光部に設けられ基準平面上にレーザー光を回動照射させるための回動照射部と、前記レーザー投光部に設けられ、前記レーザー光を直交する方向に偏向するための第1の偏向手段と、前記回動照射部に設けられ、前記第1の偏向手段からのレーザー光を直交する方向に偏向するための第2の偏向手段とからなり、前記第1の偏向手段は、偏光ビームスプリッタから構成されており、この偏光ビームスプリッタを透過したレーザー光を反射するために前記托架部に設けられたレーザー補正部と、このレーザー補正部と前記偏光ビームスプリッタとの間に配置された複屈折部材とを備えており、前記レーザー補正部には、水平面内でのみ再帰反射する反射部材を有し、前記第1の偏向手段と前記第2の偏向手段との光路上に、角倍率縮小手段を備えて構成されているので、高勾配の設定が可能な垂直軸及び水平軸上で支持されるタイプの回転レーザー装置でも、回転軸に多くの誤差が蓄積されることなく、コスト安で高精度のレーザー装置を提供できるという卓越した効果がある。
【0088】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるレーザー装置1000を説明する図である。
【図2】傾斜センサ1600を説明する図である。
【図3(a)】本実施例の電気的構成を説明する図である。
【図3(b)】自動整準部2000の電気系統を説明する図である。
【図4】傾斜設定装置の回転軸ガタについて説明する図である。
【図5】XZ平面内誤差θを説明する図である。
【図6】XY平面内誤差θを説明する図である。
【図7】偏光ビームスピリッタを利用した補正の原理を説明する図である。
【図8】レーザー補正部を説明する図である。
【図9】従来技術を説明する図である。
【図10】従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
10000 第1実施例のレーザー装置
1000 第1実施例のレーザー装置本体
1010 托架部
1020 レーザー投光部
1100 光源部
1200 対物レンズ
1300 レーザー光偏角部
1310 偏光ビームスプリツタ
1320 1/4波長板
1325 ミラー
1330 直角プリズム
1350 イメージローテーター
1351 第1の反射ミラー
1352 第2の反射ミラー
1353 第3の反射ミラー
1360 ミラー
1365 ペンタミラー
1400 角倍率縮小部
1500 回転ヘッド
1510 ペンタプリズム
1600 傾斜センサ
1610 第1の傾斜センサ
1620 第2の傾斜センサ
1700 第1の回転角検出部
1710 ローター
1720 ステータ
1730 第1の信号処理回路
1800 第2の回転角検出部
1810 ローター
1820 ステータ
1830 第2の信号処理回路
2000 自動整準部
2100 整準台
2300 整準ネジ
4000 駆動手段
6000 制御手段
8100 托架部駆動手段
8110 托架部駆動回路
8200 レーザー投光部駆動手段
8210 レーザー投光部駆動回路
8300 回転照射部駆動手段
8310 回転照射部駆動回路
8500 設定手段

Claims (3)

  1. 鉛直軸周りに回動する托架部と、この托架部に支持され、水平軸周りに回動するレーザー投光部と、このレーザー投光部に設けられ、水平軸と平行な方向にレーザー光を照射させるための光源部と、前記レーザー投光部に設けられ基準平面上にレーザー光を回動照射させるための回動照射部と、前記レーザー投光部に設けられ、前記レーザー光を直交する方向に偏向するための第1の偏向手段と、前記回動照射部に設けられ、前記第1の偏向手段からのレーザー光を直交する方向に偏向するための第2の偏向手段とからなり、前記第1の偏向手段は、偏光ビームスプリッタから構成されており、この偏光ビームスプリッタを透過したレーザー光を反射するために前記托架部に設けられたレーザー補正部と、このレーザー補正部と前記偏光ビームスプリッタとの間に配置された複屈折部材とを備えており、前記レーザー補正部には、水平面内でのみ再帰反射する反射部材を有し、前記第1の偏向手段と前記第2の偏向手段との光路上に、角倍率縮小手段を備えたレーザー装置。
  2. 托架部には、垂直軸周りの回動を検出するための第1の回転角検出部が設けられ、前記レーザー投光部には、水平軸周りの回動を検出するための第2の回転角検出部が設けられている請求項1記載のレーザー装置。
  3. 傾斜設定のデータと、前記第1の回転角検出部と、前記第2の回転角検出部との角度検出に基づいて、所定方向の傾斜面にレーザー光を照射する請求項1〜2記載の何れか1つであるレーザー装置。
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