JP3935698B2 - 通信制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信制御方法に関し、より特定的には、複数の端末を互いに接続してなるネットワーク上において、等時性が要求されるアイソクロナスデータと、そうでない非アイソクロナスデータとを混在させてシリアル伝送するべく各端末の通信を制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭やオフィス内において、コンピュータやその周辺機器、ディジタル映像機器などを互いに接続して狭域ネットワークを構成することが行われるようになった。この種のネットワークでは、等時性が要求されるアイソクロナスデータ(例えばストリーミング再生用の映像・音声データなど)と、そうでない非アイクロナスデータ(例えばバースト的に送出される通信データなど)とが互いに混在した状態で、ネットワーク上をシリアル伝送される。
【0003】
アイソクロナスデータと非アイソクロナスデータとを混在させてシリアル伝送するための規格としては、例えばIEEE1394が知られている。IEEE1394では、ネットワークを構成する各機器に対し、以下のような通信制御が行われる。
【0004】
図23は、IEEE1394に準拠した従来の狭域ネットワーク209の構成例を示す図、図24は、IEEE1394による従来の通信制御方法を説明するための模式図である。図24(A)には、IEEE1394による通信制御サイクルの構成例が、(B)には、図23のネットワーク209において行われる通信制御の一例が示されている。
【0005】
図23において、従来のネットワーク209は、コントローラ210と、ディジタルビデオ211と、ディジタルテレビ212と、セットトップボックス(以下STB)213と、コンピュータ214とを備えており、これらの機器210〜214がケーブル(IEEE1394に準拠したケーブル)を介してシリアル(またはツリー状)に接続されている。このネットワーク209では、コントローラ210が他の各機器211〜214間の通信を制御する。
【0006】
上記のように構成されたネットワーク209において、いま、ディジタルビデオ211からディジタルテレビ212へアイソクロナスデータ”I1”が、STB213からコンピュータ214へアイソクロナスデータ”I2”が、コンピュータ214からディジタルビデオ211へ非アイソクロナスデータ”N”が、それぞれ送られつつあるとする。
【0007】
IEEE1394では、図24(A)に示すように、制御時間が一定サイクル(例えば125μsec)に区切られ、1つ1つのサイクル内に、所定時間長(例えば最大で100μsec)のアイソクロナス領域が設けられる。そして、アイソクロナス領域が多分割(この場合は二分割)され、その1つ1つが専用領域(Ch.1およびCh.2)として、送信すべきアイソクロナスデータを持つ機器(ディジタルテレビ211およびSTB213)に割り当てられる。
【0008】
その後、コントローラ210は、図24(B)に示すように、各機器に割り当てられた専用領域に関する情報200(アイソクロナスデータの送信を実行すべき時刻が記述されている)を、伝送開始に先立って各機器に通知しておく。伝送が開始されて現在時刻が最初のサイクルに入ると、コントローラ210は、サイクル開始を示すパケット201を各機器宛に送信する。サイクル開始パケット201を受信すると、送信すべきアイソクロナスデータを持つ機器(ディジタルビデオ211およびSTB213)は、自分の専用領域(Ch.1およびCh.2)を使ってアイソクロナスデータ(I1およびI2)を送信する。
【0009】
そして、現在時刻がアイソクロナス領域を出ると、コントローラ210は、送信すべき非アイソクロナスデータを持つ機器(コンピュータ214)に送信指示202を与える。コンピュータ214は、コントローラ210からの指示202を受けて、その非アイソクロナスデータ(N)を送信する。
【0010】
次に、非アイソクロナスデータ(N)の送信先である機器(ディジタルビデオ211)は、その非アイソクロナスデータを受信して、送信元の端末(コンピュータ214)およびコントローラ210宛に、受信の成否を示す応答パケット203を返す。コントローラ210は、コンピュータ214からの応答パケット203を受けて、再送を行う必要性の有無を判断する。この場合、送られてきた応答パケット203が受信成功を示すので、コントローラ210は、再送の必要はないと判断する。そして、1つのサイクルを抜けて次のサイクルに入ると、コントローラ210は、次のサイクル開始を示すパケットを各端末宛に送信し(図示せず)、以降、同様の動作が繰り返される。
【0011】
なお、ディジタルビデオ211から返ってきた応答パケット203がエラー受信を示す場合、コントローラ210は、非アイソクロナスデータ(N)の送信元であるコンピュータ214に対し、再送指示を送信する(図示せず;以下同様)。応じて、コンピュータ214は、非アイソクロナスデータ(N)を再送する。次いで、再送先であるディジタルビデオ211がコンピュータ214およびコントローラ210宛に応答パケットを返す。コントローラ210は、ディジタルビデオ211からの応答パケットがもし受信失敗を示していれば、コンピュータ214にもう1度再送を命じる。
【0012】
このように、IEEE1394では、時間がサイクルに分割され、1つ1つのサイクル内に一定時間長のアイソクロナス領域が確保される。そして、このアイソクロナス領域が多分割され、その1つ1つが専用領域として各機器に割り当てられるので、各機器は、1サイクルにつき1回ずつ、アイソクロナスデータを送信することができ、その結果、アイソクロナスデータの等時性が保たれる。
【0013】
一方、1つ1つのサイクル内のアイソクロナス以外の領域(以下、非アイソクロナス領域)では、送信すべき非アイソクロナスデータを持つ機器に順番に送信を実行させるような制御(非同期制御)が行われる。これにより、アイソクロナスデータと非アイクロナスデータとを混在させてシリアル伝送することが可能となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、IEEE1394では、アイソクロナスデータがエラー受信されても、再送制御は行われない。その代わり、各機器間を接続するケーブルの長さを所定の長さ(導体ケーブルであれば4.5m)以下に制限することにより、伝送エラーの発生率を一定値以下に抑えるようにしていた。伝送エラーの発生率が一定値以下であれば、画像や音質の品質低下は、ユーザが認識できない程度に抑えられるからである。
【0015】
ところが、最近、各機器間の接続を無線化する要望が強くなってきている。接続を無線化すれば、面倒な配線工事が不要になるうえ、各機器を好きな場所に移動させて使用することができるからである。
【0016】
しかしながら、無線伝送路では、有線伝送路と比べて伝送エラーが発生しやすい。特に、各機器が互いに遠く離れていたり、各機器の間に障害物が存在する場合、伝送エラーの発生率が著しく高まり、その結果、ストリーミング再生中の画像が乱れたり音声に雑音が混じったりする可能性が大きい。
【0017】
それゆえに、本発明の目的は、アイソクロナスデータと非アイクロナスデータとを混在させてシリアル伝送する際に、伝送エラーの発生率が高い伝送路を通じて通信を行っても、ストリーミング再生中の画像が乱れたり音声に雑音が混じったりすることのないような通信制御方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、複数の端末を互いに接続してなるネットワーク上において、等時性が要求されるアイソクロナスデータと、そうでない非アイソクロナスデータとを混在させてシリアル伝送するべく各端末の通信を制御する方法であって、
時間をサイクルに区切って、1つ1つのサイクル内に、アイソクロナス領域と、非アイソクロナス領域とを設け、
1つ1つのサイクル内で各端末がアイソクロナス領域を時分割的に利用してアイソクロナスデータを送信した後、送信先の端末によって当該アイソクロナスデータがエラーなく受信されたか否かを判定し、
アイソクロナスデータをエラー受信した端末が存在する場合、当該アイソクロナスデータの送信元である端末に命じて、非アイソクロナス領域を利用して当該アイソクロナスデータを再送させることを特徴とする。
【0019】
上記第1の発明では、アイソクロナスデータがエラー受信された場合、非アイソクロナス領域を利用して当該データを再送させるので、その等時性を損なうことなくアイソクロナスデータの伝送エラーを減らすことができる。その結果、端末間の伝送路が無線伝送路のような伝送エラーの発生率が高い伝送路であっても、ストリーミング再生中の映像が乱れたり音声が途切れたりすることがなくなる。
【0020】
第2の発明は、第1の発明において、
各端末がアイソクロナスデータに誤り検出符号を付加して送信し、かつ送信先の端末が当該アイソクロナスデータを受信して誤り検出符号を検査する場合、当該検査の結果を受けて、判定を行うことを特徴とする。
上記第2の発明では、アイソクロナスデータの送信先である端末から、アイソクロナスデータに付された誤り検出符号の検査結果が送られてくるので、アイソクロナスデータがエラーなく受信されたか否かを判定することができる。
【0021】
第3の発明は、第1の発明において、
各端末がアイソクロナスデータをブロックに分割して送信する場合、ブロック単位で判定を行い、かつブロック単位で再送を行わせることを特徴とする。
【0022】
上記第3の発明では、アイクロナスデータが複数のブロックに分割して送信されているので、データの一部分だけにエラーが発生した場合、エラーの発生したブロックだけを再送させればよく、その結果、再送に費やされる時間が短縮される。これにより、非アイソクロナス領域を利用してアイソクロナスデータの再送を行う際に起こると予想される、非アイソクロナスデータを送信する時間が足りなくなる可能性を、より低く抑えることができる。
【0023】
アイソクロナスデータをエラー受信した端末が複数存在する場合には、下記第4または第5の発明のような制御を行う。
【0024】
第4の発明は、第1の発明において、
アイソクロナスデータをエラー受信した端末が複数存在する場合、当該アイソクロナスデータの送信元である各端末に対して、当該各端末が非アイソクロナス領域を時分割的に利用してアイソクロナスデータを再送するように、順次的に再送を指示することを特徴とする。
【0025】
第5の発明は、第1の発明において、
アイソクロナスデータをエラー受信した端末が複数存在する場合、当該アイソクロナスデータの送信元である各端末に対して、当該各端末が非アイソクロナス領域を時分割的に利用してアイソクロナスデータを再送するように、それぞれの送信時刻を一括的に通知することを特徴とする。
【0026】
上記第4または第5の発明によれば、複数の端末が非アイソクロナス領域を時分割的に利用してアイソクロナスデータを再送することができる。
【0027】
第6の発明は、第1の発明において、
各端末がアイソクロナスデータを変調して送信する場合、変調方式を変更させた上で再送を行わせることを特徴とする。
【0028】
第7の発明は、第1の発明において、
各端末がアイソクロナスデータを符号化して送信する場合、符号化率を変更させた上で再送を行わせることを特徴とする。
【0029】
第8の発明は、第1の発明において、
各端末がアイソクロナスデータを符号化および変調して送信する場合、変調方式および符号化率を変更させた上で再送を行わせることを特徴とする。
【0030】
上記第6〜第8の発明によれば、再送時に再び伝送エラーの発生する確率を低くすることができる。その結果、再送回数が抑制され、非アイソクロナスデータを送信する時間が足りなくなる可能性を、より低く抑えることができる。
【0031】
第9の発明は、第1の発明において、
各端末がそれぞれ特定のグループに属する複数の端末を送信先としてアイソクロナスデータをマルチキャスト送信する場合、
送信先のグループに属する全ての端末によってアイソクロナスデータがエラーなく受信されたか否かを判定し、
当該グループ内にアイソクロナスデータをエラー受信した端末が1つでも存在すれば、当該グループ内の全ての端末を送信先として当該アイソクロナスデータをマルチキャスト再送させることを特徴とする。
【0032】
上記第9の発明では、各端末がマルチキャスト送信を行うようなネットワークにおいても、その等時性を損なうことなくアイソクロナスデータの伝送エラーを減らすことができる。
【0033】
第10の発明は、第1の発明において、
各端末がそれぞれ他の全ての端末を送信先としてアイソクロナスデータをブロードキャスト送信する場合、
送信先の全ての端末によって当該アイソクロナスデータがエラーなく受信されたか否かを判定し、
アイソクロナスデータをエラー受信した端末が1つでも存在すれば、全ての端末を送信先として当該アイソクロナスデータをブロードキャスト再送させることを特徴とする。
【0034】
上記第10の発明では、各端末がブロードキャスト送信を行うようなネットワークにおいても、その等時性を損なうことなくアイソクロナスデータの伝送エラーを減らすことができる。
【0035】
第11の発明は、第1の発明において、
1つ1つのサイクルにおいて各端末がアイソクロナス領域を時分割的に利用してそれぞれアイソクロナスデータを送信するように、当該アイソクロナス領域を多分割してその1つ1つを専用領域として各端末に割り当て、かつ、当該専用領域に関する情報を先頭サイクルの開始前に各端末に通知しておくことを特徴とする。
【0036】
上記第11の発明では、専用領域情報を先頭サイクルの開始前に各端末に通知しておく。各端末は、専用領域情報を参照して、1つ1つのサイクルにおいて、自分に割り当てられた専用領域と対応する時刻にアイソクロナスデータを送信する。
【0037】
第12の発明は、第1の発明において、
1つ1つのサイクルにおいて各端末がアイソクロナス領域を時分割的に利用してそれぞれアイソクロナスデータを送信するように、当該アイソクロナス領域を多分割してその1つ1つを専用領域として各端末に割り当てておき、かつ、1つ1つのサイクルにおいて当該専用領域と対応する時刻に各端末に対して順次的に送信を指示することを特徴とする。
【0038】
上記第12の発明では、1つ1つのサイクルにおいて当該専用領域と対応する時刻に各端末に対して順次的に送信を指示する。各端末は、指示に応じてアイソクロナスデータを送信する。
【0039】
第13の発明は、第1の発明において、
送信先の端末にアイソクロナスデータをエラーなく受信したか否かを問い合わせ、その応答を受けて判定を行うことを特徴とする。
【0040】
上記第13の発明では、送信先の端末にエラーの有無を問い合わせる。
【0041】
第14の発明は、第1の発明において、
送信先の端末から自発的に、アイソクロナスデータをエラーなく受信したか否かが応答されるのを受けて、判定を行うことを特徴とする。
【0042】
上記第14の発明では、送信先の端末から自発的にエラーの有無が応答される。
【0043】
第15の発明は、第1の発明において、
再送されたアイソクロナスデータが再びエラー受信された場合、エラー受信が解消されるまで当該アイソクロナスデータを繰り返し再送させることを特徴とする。
【0044】
上記第15の発明では、受信エラーが解消されるまで再送が繰り返される。
【0045】
第16の発明は、第15の発明において、
1つ1つのサイクルにおいてアイソクロナスデータの再送に費やすことができる時間の最大値が決められており、もう1回再送を実行すると再送に費やした時間が当該最大値を超えると予想される場合には、たとえエラー受信が解消されていなくても、当該アイソクロナスデータの再送を中止させることを特徴とする。
【0046】
上記第16の発明では、アイソクロナスデータの再送時間を一定値以下に制限することによって、アイソクロナスデータの等時性が損なわれたり、非アイソクロナスデータの送信時間が不足したりするのを防いでいる。
【0047】
第17の発明は、第16の発明において、
最大値が、非アイソクロナス領域の時間長を超えない値であることを特徴とする。
【0048】
上記第17の発明によれば、アイソクロナスデータの再送が、次のサイクルのアイソクロナス領域に入っても行われるのを防ぐことができる。アイソクロナスデータの再送がアイソクロナス領域内で行われると、アイソクロナスデータの等時性が損なわれる恐れがあるが、それが回避される。
【0049】
第18の発明は、第17の発明において、
最大値が、非アイソクロナス領域の時間長と等しい値であることを特徴とする。
【0050】
上記第18の発明では、非アイソクロナス領域の全体をアイソクロナスデータの再送に費やすことができるので、アイソクロナスデータの伝送エラーを最も効果的に低減できる。
【0051】
第19の発明は、第17の発明において、
再送中止されたアイソクロナスデータを、次のサイクル内の非アイソクロナス領域で再送させることを特徴とする。
【0052】
上記第19の発明では、再送中止されたアイソクロナスデータを、次のサイクル内の非アイソクロナス領域に入ってから再送している。
【0053】
第20の発明は、第15の発明において、
同一のアイソクロナスデータを再送する回数の最大値が決められており、再送回数が当該最大値に達した場合には、たとえエラー受信が解消されていなくても、当該アイソクロナスデータの再送を中止させることを特徴とする。
【0054】
上記第20の発明では、同じアイソクロナスデータの再送が際限なく繰り返されるのを防ぐことができる。
【0055】
第21の発明は、複数の端末を互いに接続してなるネットワーク上において、等時性が要求されるアイソクロナスデータと、そうでない非アイソクロナスデータとを混在させてシリアル伝送するべく各端末の通信を制御する装置であって、
時間をサイクルに区切って、1つ1つのサイクル内に、アイソクロナス領域と、非アイソクロナス領域とを設ける手段、
1つ1つのサイクル内で各端末がアイソクロナス領域を時分割的に利用してアイソクロナスデータを送信した後、送信先の端末によって当該アイソクロナスデータがエラーなく受信されたか否かを判定する手段、および
アイソクロナスデータをエラー受信した端末が存在する場合、当該アイソクロナスデータの送信元である端末に命じて、非アイソクロナス領域を利用して当該アイソクロナスデータを再送させる手段を備える。
【0056】
また、本発明は、制御局の制御に基づいて送信局及び受信局を含む複数の通信局が通信を行うシステムにおいて、制御局によって特定の通信局に周期的に割り当てられた専用期間である第1の期間及び第1の期間以外の第2の期間に複数の通信局による通信が行われる場合に、送信局から受信局へ送信すべきデータをパケット毎に伝送する通信方法であって、第1の期間のうち送信局に周期的に割り当てられた送信局専用期間の割り当て周期毎に、送信局専用期間において、データパケットを送信局から受信局へ送信し、第2の期間において、データパケットが正しく受信されたか否かを示す受信状態情報を含む確認応答の送信を要求する応答要求を制御局から受信局へ送信し、確認応答を受信局から送信局へ送信する、通信方法にも向けられている。
好ましくは、通信方法は、確認応答にデータパケットが正しく受信されなかったことを示す情報が含まれている場合は、第2の期間においてデータパケットを送信局から受信局へ再送する。また、通信方法は、データパケットの再送を行うと所定の時間までに再送が終了しない場合は、その送信局専用期間の割り当て周期においてデータパケットの再送を行わない。
ここで、所定の時間は、次の第1の期間の開始よりも前に設定されていることが望ましい。また、通信方法は、送信局専用期間の割り当て周期毎に、送信局専用期間において、複数のデータパケットを送信局から受信局へ送信し、確認応答は、データパケット毎の受信状態情報を含むことが望ましい。また、応答要求は、確認応答を送信する時刻を示す応答送信時刻情報を含むか、受信局を含む第1の期間においてデータパケットを受信した複数の通信局に対して送信され、通信局毎の応答送信時刻情報を含む。
さらに、第2の期間は、第2の期間で送信すべきデータを有する通信局が複数存在する場合に、送信すべきデータを有する複数の通信局が順番に送信すべきデータを送信する期間であることが好ましい。典型的には、システムは、IEEE1394に準拠するシステムであり、第1の期間は、アイソクロナス領域であり、第2の期間は、非アイソクロナス領域である。
【0057】
さらに、本発明は、制御局の制御に基づいて送信局及び受信局を含む複数の通信局が通信を行う通信システムであって、複数の通信局は、制御局によって特定の通信局に周期的に割り当てられた専用期間である第1の期間、及び第1の期間以外の第2の期間に通信を行い、第1の期間のうち送信局に周期的に割り当てられた送信局専用期間の割り当て周期毎に、送信局は、送信局専用期間において受信局へ送信すべきデータをデータパケットとして受信局へ送信し、制御局は、第2の期間においてデータパケットが正しく受信されたか否かを示す受信状態情報を含む確認応答の送信を要求する応答要求を受信局へ送信し、受信局は、第2の期間において確認応答を送信局へ送信する、通信システムにも向けられている。
【0058】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信制御方法を説明するための模式図、図2は、図1の方法が適用される無線狭域ネットワーク9の構成例を示す図である。図2において、無線狭域ネットワーク9は、コントローラ10と、ディジタルビデオ11と、ディジタルテレビ12と、セットトップボックス(以下STB)13と、コンピュータ14とを備えており、これらの機器10〜14が無線によって互いに接続されている。このネットワーク9は、各機器10〜14間が無線接続されているために伝送エラーの発生率が高い点を除けば、図23のネットワーク209(従来技術の欄を参照)と等価であるとみなしてよい。このネットワーク9では、コントローラ10が他の各機器(11〜14)間の無線通信を制御する。
【0059】
無線狭域ネットワーク9を構成する各機器(10〜14)には、それぞれ無線通信モジュールが設けられている。無線通信モジュールの構成例を、図3に示す。図3において、無線通信モジュール20は、アンテナ21と、変復調回路22と、処理回路23と、プログラムメモリ24と、入出力回路25とを備えている。
【0060】
アンテナ21は、信号を電波に変換して放射し、かつ電波を捕捉して信号に変換する。変復調回路22は、信号を変復調する。入出力回路25は、当該モジュールが装着される機器(10〜14)の入出力回路(図示せず)と接続され、当該機器との間で信号をやりとりする。
【0061】
プログラムメモリ24には、各種プログラムが格納されている。処理回路23は、マイクロコンピュータを含み、プログラムメモリ24内のプログラムに従って信号を処理する。プログラムメモリ24の内容を、図4に示す。
【0062】
図4において、プログラムメモリ24には、基本プログラム30と、制御局用プログラム31と、端末用プログラム32とが格納されている。基本プログラム30は、当該モジュールが無線通信を行うための基本的な処理手順を、制御局用プログラム31は、当該モジュールが制御局として各端末の通信を制御する手順を、端末用プログラム32は、当該モジュールが端末として通信を行う手順を、各々コンピュータ処理可能に記述したものである。
【0063】
コントローラ10に装着された無線通信モジュール20では制御用プログラムが、他の各機器11〜14に装着された無線通信モジュール20では端末用プログラム32が、それぞれ起動されるように予め設定されている。なお、この初期設定を変更すれば、例えばコンピュータ14やSTB13を制御局として動作させることも可能である。
【0064】
以上のように構成されたネットワーク9において、いま、ディジタルビデオ11(第1端末)からディジタルテレビ12(第2端末)へアイソクロナスデータ(I1)が、STB13(第3端末)からコンピュータ14(第4端末)へアイソクロナスデータ(I2)が、コンピュータ14(第4端末)からディジタルビデオ11(第1端末)へ非アイソクロナスデータ(N)が、それぞれ送られつつあるとする。このとき、コントローラ10(制御局)は、ネットワーク9上において、等時性が要求されるアイソクロナスデータと、そうでない非アイソクロナスデータとを混在させてシリアル伝送するべく、各機器(第1〜第4端末)の通信を制御する。
【0065】
以下では、コントローラ10を「制御局」、各機器11〜14を「第1〜第4端末」のように呼ぶ。この通信制御では、図1(A)に示すように、時間が一定サイクルに区切られ、1つ1つのサイクル内に、アイソクロナス領域と、非アイソクロナス領域とが設けられる。そして、アイソクロナス領域が多分割(この場合は二分割)され、その1つ1つが専用領域(Ch.1およびCh.2)として、送信すべきアイソクロナスデータを持つ各端末(第1および第3端末)に割り当てられる。
【0066】
ここで、アイソクロナス領域の時間長は、単位時間に伝送されるアイソクロナスデータの量に応じて決められる。ただし、伝送路がアイソクロナスデータによって占有されないよう、所定の値以下に制限される。一例を挙げれば、1サイクルが125μsecであれば、アイソクロナス領域の時間長は、例えば100μsec以下に制限される。
【0067】
また、アイソクロナス領域は、サイクル先頭から所定の時間だけ離れた位置に設けられる。従って、1つのサイクルにおいて、アイソクロナス領域の前後にある2つの領域が非アイソクロナス領域となる。
また、制御局は、各端末が単位時間当たりに送信するアイソクロナスデータの量を認識しており、各端末の送信量に応じてアイソクロナス領域を多分割し、その1つ1つを専用領域として各端末に割り当てる。
【0068】
図1(A)には、通信制御サイクルの構成例が、(B)には、図2のネットワーク9において行われる通信制御の一例が示されている。
図1(A)の例では、1つのサイクルにおいて、サイクル先頭を原点(0μsec)として、5〜85μsecの位置にアイソクロナス領域が設けられている。従って、0〜5μsecと、80〜125μsecとの2つの領域が非アイソクロナス領域となる。そして、アイソクロナス領域が、5〜25μsecと、25〜85μsecとの2つの専用領域(Ch.1およびCh.2)に分割され、前者(Ch.1)が第1端末に、後者(Ch.2)が第3端末にそれぞれ割り当てられる。
【0069】
こうして専用領域の割り当てを行った後、制御局は、図1(B)に示すように、各端末に割り当てられた専用領域に関する情報40を、伝送開始に先立って各端末に通知しておく。伝送が開始されて現在時刻が最初のサイクルに入ると、制御局は、サイクル開始を示すパケット41を各端末宛に送信する。サイクル開始パケット41の送信は、0〜5μsecの非アイソクロナス領域で行われる。
【0070】
応じて、送信すべきアイソクロナスデータ(I1およびI2)を持つ端末(第1および第3端末)が、自分の専用領域(Ch.1およびCh.2)を使ってアイソクロナスデータ(I1およびI2)を送信する。このとき、第3端末は、アイソクロナスデータI2を3つのブロック(I2−1,I2−2およびI2−3)に分割して送信している(理由は後述)。
【0071】
現在時刻がアイソクロナス領域を出ると、制御局は、最初、先に送信されたアイソクロナスデータ(I1およびI2)がエラーなく受信されたかどうかの問い合わせを行う。具体的には、I1およびI2の送信先となった各端末(第2および第4端末)に対し、受信の成否を順番に問い合わせる。すなわち、最初、第2端末宛に問い合わせパケット42を送信し、第2端末から応答パケット43が返ってくるのを待つ。そして、第2端末から応答パケット43が返ってくると、第4端末宛に問い合わせパケット44を送信し、第4端末から応答パケット45が返ってくるのを待つ。そして、第4端末から応答パケット45が返ってくると、第2および第4端末からの2つの応答パケット43および45の内容を解析して、アイソクロナスデータI1およびI2の再送を行う必要性の有無を判断する。この場合、送られてきた応答パケットがいずれも受信成功を示すので、制御局は、再送の必要はないと判断して、非アイソクロナスデータの通信制御に移る。
【0072】
すなわち、制御局は、送信すべき非アイソクロナスデータを持つ端末(第4端末)に送信指示46を与える。第4端末は、制御局から指示46を受けて、非アイソクロナスデータ(N)を送信する。非アイソクロナスデータの送信先である端末(第1端末)は、送信元の端末(第4端末)および制御局宛に、受信の成否を示す応答パケット47を返す。この場合、送られてきた応答パケット47が受信成功を示すので、制御局は、再送の必要はないと判断して、送信すべき非アイソクロナスデータを持つ端末が他にあればその端末に送信許可を与え、なければそのまま待機する。
【0073】
そして、最初のサイクルを抜けて次のサイクルに入ると、制御局は、次のサイクル開始を示すパケットを各端末宛に送信し、以降、同様の動作が繰り返される。以上が、図2のネットワーク9において行われる通信制御の一例である。
【0074】
さて、図1(B)の例では、送信された全てのアイソクロナスデータ(ブロック)がエラーなく受信されているが、エラー受信が起こった場合の処理は、図5のようになる。
【0075】
図5は、アイソクロナスデータ(ブロック)がエラー受信された場合に行われる再送制御を説明するための模式図である。図5には、第3端末から送信されたアイソクロナスブロックI2−3が第4端末によってエラー受信された場合の再送制御が示されている。この場合、第4端末は、制御局からの問い合わせパケット50を受けて、アイソクロナスブロックI2−3をエラー受信した旨の応答パケット51を返す。第4端末から返ってきた応答パケット51がアイソクロナスブロックI2−3のエラー受信を示すので、制御局は、再送の必要性有りと判断して、アイソクロナスブロックI2−3の再送指示52を第3端末宛に送信する。応じて、第3端末は、第4端末宛にアイソクロナスブロックI2−3を再送する。
【0076】
次いで、制御局は、アイソクロナスブロックI2−3の再送先である第4端末に受信の成否を問い合わせるためのパケット53を送る。第4端末は、再送されてきたアイソクロナスブロックI2−3をエラーなく受信したので、その旨の応答パケット54を返す。制御局は、第4端末から返ってきた応答パケット54が受信成功を示すので、さらなる再送の必要はないと判断して、非アイソクロナスデータの通信制御に移る。
【0077】
このように、本通信制御方法によれば、アイソクロナスデータがエラー受信された場合、非アイソクロナス領域を利用して当該データを再送させるので、その等時性を損なうことなくアイソクロナスデータの伝送エラーを減らすことができる。
【0078】
また、端末がアイクロナスデータを複数のブロックに分割して送信しているので、データの一部分だけにエラーが発生した場合、エラーの発生したブロックだけを再送すればよく、再送に費やされる時間が短縮される。これにより、非アイソクロナス領域を利用してアイソクロナスデータの再送を行う際に起こると予想される、非アイソクロナスデータを送信する時間が足りなくなる可能性を、より低く抑えることができる。
【0079】
図5の例では、アイソクロナスデータI2を3つのブロック(I2−1,I2−2およびI2−3)に分けて送信しているが、一般に、分割数が多ければ多いほど、非アイソクロナスデータの送信時間が不足する可能性を低くすることができる。ただし、アイソクロナスデータを複数のブロックに分けて送信する場合、1つ1つのブロックについてエラー検出を行わなければならないので、分割数が多ければ多いほど、エラー検出のための処理量が増える。そのため、両者のバランスを考慮して、適切な分割数を選ぶのが好ましい。
【0080】
なお、非アイソクロナスデータがエラー受信された場合の再送処理は、従来と同様である。例えば、第1端末から返ってきた応答パケットが受信失敗を示す場合、制御局は、非アイソクロナスデータ(N)の送信元である第4端末に対し、再送指示を送信する。応じて、第4端末は、非アイソクロナスデータを再送する。次いで、再送先である第1端末が、第4端末および制御局宛に応答パケットを返す。制御局は、応答パケットが受信失敗を示していれば、第4端末にもう1度再送を命じる。
【0081】
以上のように、本通信制御方法は、時間をサイクルに区分して、1つ1つのサイクル内にアイソクロナス領域と非アイソクロナス領域とを設ける。そして、アイソクロナス領域においてアイソクロナスデータの通信制御を行い、非アイソクロナス領域では、先にエラー受信されたアイソクロナスデータの再送制御を行ってから非アイソクロナスデータの通信制御を実行する。
【0082】
これにより、アイソクロナスデータと非アイクロナスデータとを混在させてシリアル伝送することができ、しかも、その等時性を損なうことなくアイソクロナスデータの伝送エラーを減らすことができる。その結果、端末間の伝送路が無線伝送路のような伝送エラーの発生率が高い伝送路であっても、ストリーミング再生中の映像が乱れたり音声が途切れたりすることがなくなる。
【0083】
なお、図5の例では、再送されたアイソクロナスデータ(ブロックI2−3)がエラーなく受信されているが、再びエラー受信される場合もある。そのような場合には、受信エラーが解消されるまで再送が繰り返される。ただし、1つのサイクルにおいてアイソクロナスデータの再送に費やすことのできる時間の最大値が予め決められ、もう1回再送を行うと再送時間の合計が当該最大値を超えることが予想される場合には、たとえ受信エラーが解消されていなくても、その時点で再送は中止される。その様子を、図6に示す。
【0084】
一般に、1サイクル当たりのアイソクロナスデータの再送時間の最大値は、非アイソクロナス領域の時間長を超えないような値に決められる。そうでなければ、アイソクロナスデータの等時性が保たれなくなるからである。
図6では、上記の最大値は、非アイソクロナス領域の時間長と等しい値(例えば45μsec)に設定されている。これは、アイソクロナスデータの伝送エラー解消を最も優先する場合の設定である。ただし、図6のように設定すると、非アイソクロナスデータを全く送信できなくなる可能性があるので、通常、非アイソクロナス領域の時間長よりも小さな値(例えば30μsec)に設定される。
【0085】
次に、制御局の動作について、フローチャートを用いて説明する。図7は、図2の制御局(10)の動作を示すフローチャートである。図7において、最初、制御局は、時間をサイクルに区切って、1つ1つのサイクル内に、アイソクロナス領域と、非アイソクロナス領域とを設定する(ステップS1)。次いで、1つのサイクル内でアイソクロナスデータの再送に費やすことができる時間の最大値を設定する(ステップS2)。この最大値は、非アイソクロナス領域の時間長を超えない値に設定される。さらに、同一のアイソクロナスデータを何回まで再送することができるかを示す最大再送回数を設定する(ステップS3)。最大再送回数については、後述する。
【0086】
次に、制御局は、ステップS1で設定したアイソクロナス領域を多分割して、その1つ1つを専用領域として各端末に割り当てる(ステップS4)。そして、割り当てた専用領域に関する情報を、伝送開始前に予め各端末に通知しておく(ステップS5)。この専用領域情報には、各端末がアイソクロナスデータの送信を行うタイミングが記述されている。専用領域情報の一例を、図8に示す。
図8に示すように、専用領域情報パケットには、各アイソクロナスデータの送信時刻がブロック毎に記述されている。
【0087】
その後、制御局は、各端末に対してサイクルのスタートを通知する(ステップS6)。応じて、各端末は、自分に割り当てられた専用領域を利用してアイソクロナスデータの送信を行う。
次に、制御局は、各端末から送信されたアイソクロナスデータが送信先の端末によってエラーなく受信されたか否かを判定する(ステップS7)。その判定結果が肯定の場合、ステップS11に進む。
【0088】
ステップS7の判定結果が否定の場合、制御局は、当該1つのサイクル内でもう1回再送が実行されたとき、再送に費やす合計時間がステップS2で設定した最大値を超えるか否かを判定する(ステップS8)。その判定結果が肯定の場合、再送を中止して、ステップS11に進む。
【0089】
ステップS8の判定結果が否定の場合、制御局は、エラー受信されたアイソクロナスデータの再送回数が、ステップS3で設定した最大再送回数に達しているか否かを判定する(ステップS9)。その判定結果が肯定の場合、ステップS7に戻って、上記と同様の処理を繰り返す。
【0090】
ステップS9の判定結果が否定の場合、エラー受信されたアイソクロナスデータを再送するよう送信元の端末に指示する(ステップS10)。応じて、送信元の端末は、非アイソクロナス領域を利用してアイソクロナスデータを再送する。その後、制御局は、ステップS7に戻って、上記と同様の処理を繰り返す。
ステップS11では、制御局は、現在時刻が非アイソクロナス領域の末尾に到達するまでの間、非アイソクロナスデータについての送信制御を行う。
【0091】
続くステップS12では、当該サイクルが最後のサイクルか否かが判定され、その判定結果が肯定の場合、制御局の動作が終了される。
ステップS12の判定結果が否定の場合、制御局は、ステップS6に戻って、次のサイクルのスタートを各端末に通知し、以降、上記と同様の動作を繰り返す。
【0092】
以上が、制御局の動作である。次に、端末の動作について説明する。図9は、図2の各端末(11〜14)の動作を示すフローチャートである。図9において、端末は、最初、送信すべきアイソクロナスデータがあるか否かを判定する(ステップS21)。その判定結果が否定の場合、ステップS23に進む。
【0093】
ステップS21の判定結果が肯定の場合、端末は、アイソクロナスデータの送信処理を実行する(ステップS22)。次いで、送信すべき非アイソクロナスデータがあるか否かを判定し(ステップS23)、その判定結果が否定の場合、ステップS25に進む。
【0094】
ステップS23の判定結果が肯定の場合、端末は、非アイソクロナスデータを送信し(ステップS24)、その後、ステップS25に進む。このとき送信される非アイソクロナスデータには、誤り検出符号が付加されている。
ステップS25では、端末は、受信すべきデータがあるか否かの判定を行う。ステップS25の判定結果が肯定の場合、端末は、データの受信処理を実行し(ステップS26)、その後、ステップS27に進む。ステップ25の判定結果が否定の場合には、ステップS26をスキップしてステップS27に進む。
【0095】
ステップS27では、動作を継続するか否かが判断される。その判断結果が肯定の場合、端末は、動作を終了し、否定の場合、ステップS21に戻って上記と同様の処理を繰り返す。
【0096】
図10は、図9のステップS22に示されたアイソクロナスデータ送信処理の詳細を示すフローチャートである。図10において、端末は、最初、制御局から専用領域情報の通知を受ける(ステップS41)。次いで、サイクル開始が通知されるのを待つ(ステップS42)。
【0097】
サイクル開始が通知されると、端末は、割り当てられた専用領域を利用してアイソクロナスデータを送信する(ステップS43)。すなわち、ステップS41で受け取った専用領域情報に記述されている時刻にアイソクロナスデータを送信する。このとき送信されるアイソクロナスデータには、誤り検出符号が付加されている。
【0098】
次に、端末は、制御局から再送指示を受けたか否かを判定する(ステップS44)。その判定結果が否定の場合、端末は、図9のフローに戻ってステップS23を実行する。
ステップS44の判定結果が肯定の場合、端末は、非アイソクロナス領域を利用してアイソクロナスデータを再送する(ステップS45)。このとき再送されるアイソクロナスデータには、誤り検出符号が付加されている。その後、端末は、図9のフローに戻ってステップS23を実行する。以上が、ステップS22の詳細である。
【0099】
図11は、図9のステップS26に示されたデータ受信処理の詳細を示すフローチャートである。図11において、端末は、最初、自分宛に送られてくるデータを受信し(ステップS61)、次いで、受信したデータにエラーがないかどうかをチェックする(ステップS62)。送られてくるデータには、誤り検出符号が付加されているので、この符号に基づいてエラーの有無をチェックすることができる。
【0100】
次に、端末は、ステップS62のチェック結果を含む応答パケットを制御局宛に送信し(ステップS63)、その後、図9のフローに戻ってステップS27を実行する。応答パケットの構成例を、図12に示す。
図12に示すように、応答パケットには、アイソクロナスデータの受信状態(エラーの有無)がブロック毎に記述されている。以上が、ステップS26の詳細である。
【0101】
なお、ステップS8において再送時間が最大値を超えると判定されたために再送が中止となったアイソクロナスデータは、次のサイクル内の非アイソクロナス領域で再送される。その様子を、図13に示す。図13では、サイクル61の後端でアイソクロナスデータI1の再送がいったん中止され、次のサイクル62内の非アイソクロナス領域に入ってから再送が再開されている。
【0102】
ただし、同じアイソクロナスデータを何回も再送していると、他のアイソクロナスデータを再送する時間がなくなる。それを防ぐために、同一データの再送は、所定の回数(例えば2回)以下に制限される。これがステップS3で設定した最大再送回数である。図13の例では、次のサイクル62内の非アイソクロナス領域で2回目の再送を行っても伝送エラーが解消されていないが、同一データの再送回数が2回以下に制限されているので、3回目の再送は行われない。
【0103】
ここで、再送回数を少なく抑えるために、制御局は、エラー受信されたアイソクロナスデータの送信元の端末に対して再送指示を行う際(上記ステップS10参照)、変調方式および/または符号化率を変更するように命じてもよい。
【0104】
すなわち、各端末は、アイソクロナスデータを送信する際、当該データを所定の率で符号化し、さらに所定の方式で変調してから送信している。再送の際、当該変調方式を別の方式に変更すれば、同じ変調方式を用いるのと比べ、伝送エラーの発生する確率を低くすることができる。また、再送の際、当該符号化率を別の符号化率に変更すれば、同じ符号化率を用いるのと比べ、伝送エラーの発生する確率を低くすることができる。さらには、再送の際、当該変調方式を別の方式に変更すると共に、当該符号化をも別の符号化率に変更すれば、伝送エラーの発生する確率をさらに低くすることができる。その結果、再送回数が抑制され、非アイソクロナスデータを送信する時間が足りなくなる可能性を、より低く抑えることができる。
【0105】
さて、第1の実施形態では、各端末は、それぞれ1つの端末宛にアイソクロナスデータを送信しているが、それぞれ特定のグループに属する複数の端末を送信先としてアイソクロナスデータをマルチキャスト送信することもできる。あるいは、各端末がそれぞれ他の全ての端末を送信先としてアイソクロナスデータをブロードキャスト送信することもできる。第2の実施形態では、各端末がアイソクロナスデータをマルチキャストまたはブロードキャスト送信する場合の通信制御について説明する。
【0106】
(第2の実施形態)
図14は、本発明の第2の実施形態に係る通信制御方法を説明するための模式図である。図14の方法が適用される無線狭域ネットワークの構成例は、図2に示されている。図2の制御局や各端末に装着される無線通信モジュール20の構成は、図3に示されている。図3のプログラムメモリ24の内容は、図4に示されている。ただし、制御局用プログラム31と、端末用プログラム32とが、第1の実施形態とは一部異なっている。
【0107】
図14の例では、アイソクロナス領域において、第1端末が第2〜第4端末へ向けて3つのアイソクロナスブロック(I1−1,I1−2およびI1−3)をブロードキャスト送信している。なお、図示された以外にも多くの端末が存在していて、第2〜第4端末が1つのグループに属している場合、図14は、当該グループに属する端末へ向けてマルチキャスト送信していると見なし得る。
【0108】
第2端末は、ブロックI1−1をエラー受信し、ブロックI1−2およびI1−3をエラーなく受信している。第4端末は、ブロックI1−1およびI1−2をエラーなく受信し、ブロックI1−3をエラー受信している。第3端末は、ブロックI1−1,I1−2およびI1−3をエラーなく受信している。
【0109】
非アイソクロナス領域において、制御局は、送信先である第2〜第4端末に受信の成否を問い合わせるパケット70〜72を順次送信する。そして、第2〜第4端末から順次応答パケット73〜75が送られてくるのを受けて、送信元である第1端末に対し、エラー受信されたアイソクロナスブロック(I1−1およびI1−3)の再送を指示するパケット76および77を順次送信する。
【0110】
応じて、第1端末は、ブロックI1−1およびI1−3をブロードキャスト再送し、第2〜第4端末がそれらを受信する。次いで、制御局は、ブロックI1−1およびI1−3をエラー受信した第2および第4端末に受信状況を問い合わせるパケット78および79を順次送信する。そして、第2および第4端末からエラーなく受信した旨の応答パケット80および81が送られてくるのを受けて、再送処理を終了する。
【0111】
制御局の動作は、図7のフローチャートに示されている。ただし、各端末がそれぞれ特定のグループに属する複数の端末を送信先としてアイソクロナスデータをマルチキャスト送信する場合、上記ステップS7では、制御局は、当該グループに属する全ての端末によってアイソクロナスデータがエラーなく受信されたか否かを判定する。そして、当該グループ内にアイソクロナスデータをエラー受信した端末が1つでも存在すれば、当該グループ内の全ての端末を送信先として当該アイソクロナスデータをマルチキャスト再送させる。
【0112】
一方、各端末がそれぞれ他の全ての端末を送信先としてアイソクロナスデータをブロードキャスト送信する場合、上記ステップS7では、制御局は、送信先の全ての端末によって当該アイソクロナスデータがエラーなく受信されたか否かを判定する。そして、アイソクロナスデータをエラー受信した端末が1つでも存在すれば、全ての端末を送信先として当該アイソクロナスデータをブロードキャスト再送させる。
【0113】
さて、第1の実施形態では、制御局は、アイソクロナスデータの送信先となった各端末への受信成否の問い合わせを順次的に行っているが、各端末への問い合わせを一括的に行うこともできる。また、第1の実施形態では、制御局は、エラー受信した旨の回答が複数の端末から送られてくると、エラー受信されたアイソクロナスデータの送信元である各端末に対して順次的に再送指示を行っているが、各端末への再送指示を一括的に行うこともできる。第3の実施形態では、各端末への受信成否の問い合わせと、各端末への再送指示とを、それぞれ一括的に行うことができる通信制御方法について説明する。
【0114】
(第3の実施形態)
図15は、本発明の第3の実施形態に係る通信制御方法を説明するための模式図である。図15の方法が適用される無線狭域ネットワークの構成例は、図2において、第5端末(例えば別のコンピュータ)が新たに追加されたものである。図2の制御局や各端末に装着される無線通信モジュール20の構成は、図3に示されている。図3のプログラムメモリ24の内容は、図4に示されている。ただし、制御局用プログラム31と、端末用プログラム32とが、第1の実施形態とは一部異なっている。
【0115】
図15には、受信成否の問い合わせおよび再送指示をそれぞれ一括的に行うような再送制御の一例が示されている。図15において、アイソクロナス領域では、最初、2つのアイソクロナスブロック(I1−1およびI1−2)が第1端末から第2および第3端末へ向けてマルチキャスト送信され、次いで、1つのアイソクロナスブロック(I2−1)が第4端末から第3端末および5に向けてマルチキャスト送信される。非アイソクロナス領域では、制御局は、最初、送信先である第2,第3および第5端末に対する受信成否の問い合わせを含むパケット90をマルチキャスト送信する。この一括問い合わせパケット90の内容を、図16に示す。
【0116】
図16に示すように、一括問い合わせパケット90には、受信成否を示す応答パケットを送信させたい端末(すなわちアイソクロナスブロックの送信先である第2,第3および第5端末)のアドレス”2”,”3”および”5”と、当該応答パケットを受信させたい端末(すなわちアイソクロナスブロックの送信元である第1および第4端末)のアドレス”1”および”4”と、当該応答パケットが送信されるべき時刻(”t1”〜”t4”)とが記載されている。
【0117】
再び図15において、アイソクロナスブロックの送信先である第2,第3および第5端末は、それぞれ図16のような一括問い合わせパケット90を受信すると、制御局および指定された端末へ向けて、指定された時刻に、応答パケット91〜94を順次送信する。すなわち、最初、第2端末は、アイソクロナスブロックI1−1をエラー受信し、かつアイソクロナスブロックI1−2を正常受信した旨の応答パケット91を、制御局および第1端末へ向けて時刻”t1”に送信する。
【0118】
次に、第3端末は、2つのアイソクロナスブロックI1−1およびI1−2を共にエラーなく受信した旨の応答パケット92を、制御局および第1端末へ向けて時刻”t2”に送信し、さらに、アイソクロナスブロックI2−1をエラー受信した旨の応答パケット93を、制御局および第4端末へ向けて時刻”t3”に送信する。
【0119】
次に、第5端末は、アイソクロナスブロックI2−1をエラーなく受信した旨の応答パケット94を、制御局および第4端末へ向けて時刻”t4”に送信する。
第2,第3および第5端末から応答パケット91〜94を受けると、制御局は、エラー受信されたアイソクロナスブロック(I1−1およびI2−1)の再送を行うよう一括的に指示するためのパケット95を、当該ブロックの送信元である端末(第1および第4端末)に対してマルチキャスト送信する。この一括再送指示パケット95の内容を、図17に示す。
【0120】
図17に示すように、一括再送指示パケット95には、再送を実行させたい端末(第1および第4端末)のアドレス”1”および”4”と、当該端末によって再送されるアイソクロナスデータを受信させたいグループ(”グループ1”および”グループ2”)と、再送が実行されるべき時刻(”t5”および”t6”)とが記載されている。ここで、”グループ1”には第2および第3端末が含まれ、”グループ2”には第3および第5端末が含まれる。
【0121】
再び図15において、第1および第4端末は、それぞれ図17のような一括再送指示パケット95を受信すると、指定されたグループに含まれる端末へ向けて、指定された時刻に、アイソクロナスブロックをマルチキャスト再送する。すなわち、第1端末は、アイソクロナスブロックI1−1を、”グループ1”に含まれる第2および第3端末へ向けて時刻”t5”にマルチキャスト再送する。第4端末は、アイソクロナスブロックI2−1を、”グループ2”に含まれる第3および第5端末へ向けて時刻”t6”にマルチキャスト再送する。
【0122】
その後、制御局は、送信先である第2および第3端末に対し、受信の成否を問い合わせるための一括問い合わせパケット96をマルチキャスト送信する。応じて、まず第2端末が、受信成功を示す応答パケット97を、制御局および第1端末宛に送信し、次いで、第3端末が、受信成功を示す応答パケット98を、制御局および第4端末宛に送信する。
【0123】
さて、第1の実施形態では、制御局がアイソクロナスデータの送信先となった各端末に対して受信成否を問い合わせ、各端末は、制御局からの問い合わせに応じて応答パケットを送信しているが、各端末が、アイソクロナスデータを受信すると自発的に応答パケットを送信するようにしてもよい。第4の実施形態では、各端末がアイソクロナスデータを受信すると自発的に応答パケットを送信する場合の通信制御方法について説明する。
【0124】
(第4の実施形態)
図18は、本発明の第4の実施形態に係る通信制御方法を説明するための模式図である。図18の方法が適用される無線狭域ネットワークの構成例は、図2に示されている。図2の制御局や各端末に装着される無線通信モジュール20の構成は、図3に示されている。図3のプログラムメモリ24の内容は、図4に示されている。ただし、制御局用プログラム31と、端末用プログラム32とが、第1の実施形態とは一部異なっている。
【0125】
図1では、非アイソクロナス領域において、制御局がアイソクロナスデータI1およびI2の送信先である第2および第4端末に対して問い合わせパケット42および44を送信し、第2および第4端末はそれぞれ、問い合わせに応じて応答パケット43および45を送信している。
【0126】
これに対して、図18では、アイソクロナスブロックの送信先である端末(第4端末)が、アイソクロナスブロック(I2−1,I2−2およびI2−3)を受信すると自発的に応答パケット100〜102を送信している。従って、制御局は、非アイソクロナス領域での受信成否の問い合わせを省略することができる。この点以外は、図1と同様である。
【0127】
さて、第1の実施形態では、制御局が各端末に対して、伝送開始に先だって専用領域情報を予め通知し、各端末は、通知された情報に記載された時刻にアイソクロナスデータの送信を実行しているが、代わりに、制御局が各端末に対して順番に送信を指示し、各端末は、指示に応じてアイソクロナスデータの送信を実行してもよい。第5の実施形態では、各端末に対して順番にアイソクロナスデータの送信を指示するような通信制御方法について説明する。
【0128】
(第5の実施形態)
図19は、本発明の第5の実施形態に係る通信制御方法を説明するための模式図である。図19の方法が適用される無線狭域ネットワークの構成例は、図2に示されている。図2の制御局や各端末に装着される無線通信モジュール20の構成は、図3に示されている。図3のプログラムメモリ24の内容は、図4に示されている。ただし、制御局用プログラム31と、端末用プログラム32とが、第1の実施形態とは一部異なっている。
【0129】
図1では、制御局が各端末に対して、伝送開始に先だって専用領域情報40を予め通知し、各端末は、通知された情報に記載された時刻にアイソクロナスデータの送信を実行していた(第1の実施形態を参照)。これに対して、図19では、伝送開始後、1つ1つのサイクルにおいて、制御局が各端末に対して、それぞれの専用領域と対応する時刻に、送信指示を順次的に送り、各端末は、指示に応じて順番にアイソクロナスブロックの送信を実行している。
【0130】
すなわち、最初、制御局がCh.1と対応するタイミングで第1端末に対して送信指示110を送り、応じて、第1端末は、アイソクロナスブロックI1を送信している。次いで、制御局がCh.2と対応するタイミングで第3端末に対して送信指示111,112および113を順次的に送り、応じて、第3端末は、アイソクロナスブロックI2−1,I2−2およびI2−3を順番に送信している。上記以外は、図1と同様である。
なお、アイソクロナスデータ(ブロック)のエラー受信が起こった場合の処理は、図5に示されている(第1の実施形態を参照)。
【0131】
図20は、制御局の動作を示すフローチャートである。図20のフローチャートは、次の点を除き、図7のフローチャート(第1の実施形態を参照)と同様である。図7では、制御局は、ステップS4で割り当てた専用領域に関する情報を、伝送開始前に予め各端末に通知しておき(ステップS5)、その後、各端末に対してサイクルのスタートを通知した(ステップS6)。これに対して、図20では、制御局は、ステップS4を実行した後、ステップS5をスキップして、ステップS6を実行する。
【0132】
ステップS6で各端末に対してサイクル開始を通知した後、制御局は、ステップS4で割り当てた専用領域と対応する時刻に、各端末に対して順次的にアイソクロナスデータの送信を指示していく(ステップS101)。指示に応じ、各端末は、アイソクロナスデータの送信を順次的に行う。そして、ステップS7以降が実行される。
【0133】
端末の動作は、第1の実施形態と同様であり、図9のフローチャートに示されている。図9のステップS26に示されたデータ受信処理の詳細は、第1の実施形態と同様であり、図10のフローチャートに示されている。ステップS22の詳細が第1の実施形態と一部異なっているので、以下に説明する。
【0134】
図21は、図9のステップS22に示されたアイソクロナスデータ送信処理の詳細を示すフローチャートである。図21のフローチャートは、次の点を除き、図10のフローチャート(第1の実施形態を参照)と同様である。図10では、端末は、最初、制御局から専用領域情報の通知を受け(ステップS41)、サイクル開始の通知を待った(ステップS42)。そして、サイクル開始が通知されると、端末は、割り当てられた専用領域を利用してアイソクロナスデータを送信した(ステップS43)。
【0135】
これに対して、図21では、ステップS41がスキップされ、端末は、最初、ステップS42を実行する。そして、サイクル開始が通知されると、端末は、送信指示待ちの状態に入り(ステップS121)、制御局から送信指示を受けると、アイソクロナスデータを送信する(ステップS122)。そして、ステップS44以降が実行される。
【0136】
なお、第5の実施形態では、制御局がアイソクロナスデータの送信先となった各端末に対して受信成否を問い合わせ、各端末は、制御局からの問い合わせに応じて応答パケットを送信しているが、各端末が、アイソクロナスデータを受信すると自発的に応答パケットを送信するようにしてもよい。各端末がアイソクロナスデータを受信すると自発的に応答パケットを送信する場合の通信制御方法を、図22に示す。
【0137】
図22では、第4端末は、アイソクロナスデータ(I2−1,I2−2およびI2−3)を受信すると自発的に、応答パケット120〜122を送信している。そのため、制御局は、図19と異なり、非アイソクロナスで領域での受信成否の問い合わせを省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る通信制御方法を説明するための模式図であり、(A)には、通信制御サイクルの構成例が、(B)には、図2の無線狭域ネットワーク9において行われる通信制御の一例が示されている。
【図2】図1の方法が適用される無線狭域ネットワーク9の構成例を示す図である。
【図3】図2の各機器(10〜14)に設けられる無線通信モジュール20の構成例を示す図である。
【図4】図3のプログラムメモリ24の内容を示す図である。
【図5】図1(B)に関連して、アイソクロナスデータ(ブロック)がエラー受信された場合に行われる再送制御を説明するための模式図である。
【図6】図1(B)に関連して、最大再送時間を超える場合に、受信エラーが解消されていなくてもアイソクロナスデータの再送が中止される様子を示す図である。
【図7】図2のコントローラ10(制御局)の動作を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS5で各端末に通知される専用領域情報の一例を示す図である。
【図9】図2の各端末(11〜14)の動作を示すフローチャートである。
【図10】図9のステップS22に示されたアイソクロナスデータ送信処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】図9のステップS26に示されたデータ受信処理の詳細を示すフローチャートである。
【図12】図11のステップS63で送信される応答パケットの構成例を示す図である。
【図13】図7のステップS8の判定結果が肯定となって再送中止されたアイソクロナスデータが、次のサイクル内の非アイソクロナス領域で再送される様子を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態に係る通信制御方法を説明するための模式図である。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る通信制御方法を説明するための模式図である。
【図16】図15において、制御局がマルチキャスト送信している一括問い合わせパケット90の内容を示す図である。
【図17】図15において、制御局がマルチキャスト送信している一括再送指示パケット95の内容を示す図である。
【図18】本発明の第4の実施形態に係る通信制御方法を説明するための模式図である。
【図19】本発明の第5の実施形態に係る通信制御方法を説明するための模式図であり、(A)には、通信制御サイクルの構成例が、(B)には、図2のネットワーク9において行われる通信制御の一例が示されている。
【図20】図2の制御局10の動作(第5の実施形態)を示すフローチャートである。
【図21】図9のステップS22に示されたアイソクロナスデータ送信処理の詳細(第5の実施形態)を示すフローチャートである。
【図22】図19(B)に関連して、各端末がアイソクロナスデータを受信すると自発的に応答パケットを送信する場合の通信制御方法を示す図である。
【図23】IEEE1394に準拠した従来の狭域ネットワーク209の構成例を示す図である。
【図24】IEEE1394による従来の通信制御方法を説明するための模式図であり、(A)には、IEEE1394による通信制御サイクルの構成例が、(B)には、図23のネットワーク209において行われる通信制御の一例が示されている。
【符号の説明】
9…無線狭域ネットワーク
10…コントローラ(制御局)
11…ディジタルビデオ(第1端末)
12…ディジタルテレビ(第2端末)
13…セットトップボックス(第3端末)
14…コンピュータ(第4端末)
20…無線通信モジュール
21…アンテナ
22…変復調回路
23…処理回路
24…プログラムメモリ
25…入出力回路
30…基本プログラム
31…制御局用プログラム
32…端末用プログラム
40…専用領域情報
41…サイクル開始パケット
42,44ほか…問い合わせパケット
43,45ほか…応答パケット
52,76,77…再送指示
90,96…一括問い合わせパケット
95…一括再送指示パケット
100〜102,120〜122…自発応答パケット
110〜113…送信指示

Claims (10)

  1. 制御局の制御に基づいて送信局及び受信局を含む複数の通信局が通信を行うシステムにおいて、前記制御局によって特定の通信局に周期的に割り当てられた専用期間である第1の期間及び前記第1の期間以外の第2の期間に前記複数の通信局による通信が行われる場合に、前記送信局から前記受信局へ送信すべきデータをパケット毎に伝送する通信方法であって、
    前記第1の期間のうち前記送信局に周期的に割り当てられた送信局専用期間の割り当て周期毎に、
    前記送信局専用期間において、データパケットを前記送信局から前記受信局へ送信し、
    前記第2の期間において、前記データパケットが正しく受信されたか否かを示す受信状態情報を含む確認応答の送信を要求する応答要求を前記制御局から前記受信局へ送信し、
    前記確認応答を前記受信局から前記送信局へ送信する、通信方法。
  2. 前記通信方法は、前記確認応答に前記データパケットが正しく受信されなかったことを示す情報が含まれている場合は、前記第2の期間において前記データパケットを前記送信局から前記受信局へ再送する、請求項1に記載の通信方法。
  3. 前記通信方法は、前記データパケットの再送を行うと所定の時間までに再送が終了しない場合は、その送信局専用期間の割り当て周期において前記データパケットの再送を行わない、請求項2に記載の通信方法。
  4. 前記所定の時間は、次の第1の期間の開始よりも前に設定されている、請求項3に記載の通信方法。
  5. 前記通信方法は、前記送信局専用期間の割り当て周期毎に、
    前記送信局専用期間において、複数のデータパケットを前記送信局から前記受信局へ送信し、
    前記確認応答は、データパケット毎の受信状態情報を含む、請求項1に記載の通信方法。
  6. 前記応答要求には、前記確認応答を送信する時刻を示す応答送信時刻情報を含む、請求項1に記載の通信方法。
  7. 前記応答要求は、前記受信局を含む第1の期間においてデータパケットを受信した複数の通信局に対して送信され、通信局毎の応答送信時刻情報を含む、請求項1に記載の通信方法。
  8. 前記第2の期間は、前記第2の期間で送信すべきデータを有する通信局が複数存在する場合に、前記送信すべきデータを有する複数の通信局が順番に前記送信すべきデータを送信する期間である、請求項1に記載の通信方法。
  9. 前記システムは、IEEE1394に準拠するシステムであり、
    前記第1の期間は、アイソクロナス領域であり、
    前記第2の期間は、非アイソクロナス領域である、請求項1に記載の通信方法。
  10. 制御局の制御に基づいて送信局及び受信局を含む複数の通信局が通信を行う通信システムであって、
    前記複数の通信局は、前記制御局によって特定の通信局に周期的に割り当てられた専用期間である第1の期間、及び前記第1の期間以外の第2の期間に通信を行い、
    前記第1の期間のうち前記送信局に周期的に割り当てられた送信局専用期間の割り当て周期毎に、
    前記送信局は、前記送信局専用期間において前記受信局へ送信すべきデータをデータパケットとして前記受信局へ送信し、
    前記制御局は、前記第2の期間において前記データパケットが正しく受信されたか否かを示す受信状態情報を含む確認応答の送信を要求する応答要求を前記受信局へ送信し、
    前記受信局は、前記第2の期間において前記確認応答を前記送信局へ送信する、通信システム。
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