JP3933164B2 - データ通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、伝送線に電流を流すことによりデータ通信が行われるデータ通信装置に関する。
この種のデータ通信装置は、例えば自動車に搭載された複数の電子制御装置(ECU)間において、センサ信号や制御信号などを通信するために用いられている。各電子制御装置には送信装置と受信装置とが備えられており、これら各電子制御装置の送信装置と受信装置は、共通の伝送線に接続されている。送信装置は、CPUなどから出力される通信データ信号(0または1)に応じた送信電流を伝送線に流し出そうとし、受信装置は、伝送線から受信電流を吸い込むように動作する。
これにより、伝送線には送信電流と受信電流とに基づいて定まる電流(以下、伝送線電流と称す)が流れ、伝送線の電圧(以下、伝送線電圧と称す)は、流し出し可能な送信電流と吸い込み可能な受信電流とのバランスにより定まる。受信装置は、この伝送線電圧を検出することにより、送信装置から送信された通信データを受信することができるようになっている。
この場合、送信装置が流し出そうとする送信電流は、通信データ信号の変化とともにステップ的に変化するのではなく、漸増または漸減するように設定されている。例えば、通信データ信号が時間の経過とともに「0」、「1」、「0」と変化する場合には、台形波形となる。この場合、受信装置が吸い込もうとする受信電流も、前記通信データ信号に同期した台形波形となるよう制御されている。その結果、伝送線電流も台形波形となってその電流変化率が一定値以下に制限されるので、伝送線電流の高調波成分が減少して伝送線から放射される電磁波ノイズが低減する。
図13(a)、(b)は、それぞれ上述した送信装置のドライブ回路、受信装置の終端回路の電気的構成を示している。送信装置のドライブ回路1は、電源端子2とグランド端子3との間に与えられる電源電圧Vptにより動作するようになっている。出力端子4は伝送線5に接続されている。これら電源端子2と出力端子4との間には、抵抗R1とダーリントン接続されたトランジスタQ1、Q2とが直列に接続されており、トランジスタQ1のコレクタと出力端子4との間には抵抗R2が接続されている。トランジスタQ1のベースは制御端子6に接続され、その制御端子6には、前記通信データ信号に基づいて伝送線5に対して例えば台形波形の送信電流が出力可能となるようなベース電圧が与えられている。
一方、受信装置の終端回路7は、伝送線5の電圧を利用して生成される電源電圧Vprにより動作するようになっている。入力端子8は、前記伝送線5に接続されており、入力端子8とグランド端子9との間には、トランジスタQ3と終端抵抗R3とが直列に接続されている。トランジスタQ3のベース・エミッタ間には抵抗R4が接続されている。トランジスタQ4は、前記トランジスタQ3を駆動するもので、そのコレクタとベースは、それぞれ前記電源電圧Vprが与えられる電源端子10と制御端子11に接続されている。制御端子11には、伝送線5から入力端子8を介して例えば台形波形の受信電流が入力可能となるようなベース電圧が与えられている。
図14(a)は、上述した送信装置および受信装置を用いたデータ通信装置を用いて実測した通信データ信号、伝送線電流および伝送線電圧の各波形を示している。また、図14(b)は、伝送線電圧の立ち下がり時における拡大波形である。伝送線電流は、その高調波成分が低減するように、一定の傾きで増加および減少する波形歪みのない台形波形であることが好ましい。
しかしながら、図14においては、伝送線電流のA、B、Cで示した部分に波形歪みが見られる。このうち、C部の波形歪みは、伝送線5が容量成分を持つために送信装置から伝送線5に充電電流が流れることにより発生するものである。その波形歪みの主な周波数成分は、実測の結果100kHz〜300kHzであった。
これに対し、A部の波形歪みは、電流が減少に転じる時点において電流の減少割合が一時的に増加することにより発生し、B部の波形歪みは、伝送線電圧の下降時においてヒゲ状に発生する。これらA部の波形歪み、B部の波形歪みの主な周波数成分は、実測の結果それぞれ500kHz〜700kHz、1MHzであった。
伝送線5に流れる電流が高調波成分を持つと、伝送線5からその高調波成分を有する電磁波ノイズが放射される。A部の波形歪みおよびB部の波形歪みの周波数成分は、ラジオ放送のAM帯の一部と重なっているため、これらの波形歪みが存在すると、データ通信に伴って自動車に搭載されたAMラジオ受信機にノイズが混入してしまい受信妨害が発生する虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、伝送線に流れる漸増、漸減する電流の波形歪みを低減可能なデータ通信装置を提供することにある。
請求項1に記載した手段によれば、送信装置は、伝送線に対して通信データに応じて漸増または漸減する送信電流を流し出すことが可能であり、受信装置は、伝送線から所定の受信電流を吸い込むことが可能となっている。そして、伝送線には通信データに応じて漸増または漸減する電流が流れるので、伝送線に流れる電流が急峻に変化することがなくなり、伝送線から放射される電磁波ノイズが低減される。
この場合において、本発明者等は、前述した図14(b)におけるA部の波形歪みについて検討した結果、それが送信装置の駆動用トランジスタの飽和に原因して発生していることが明らかとなった。すなわち、伝送線の電流が漸減を開始する前において、駆動用トランジスタが深い飽和オン状態となっており、これにより飽和オン状態から能動オン状態に移行する際に電流に波形歪みが発生していた。
本手段の調整回路は、駆動用トランジスタに流れるベース電流を調整するので、駆動用トランジスタが伝送線に電流を流し出す場合において、駆動用トランジスタが深い飽和オン状態に陥ることを防止できる。これにより、駆動用トランジスタが飽和オン状態から能動オン状態に移行する場合における伝送線の電流の波形歪みを低減でき、伝送線から放射される電磁波ノイズ例えばラジオノイズを低減することができる。
請求項に記載した手段によれば、駆動用トランジスタがオンしている状態において、駆動用トランジスタに流れるべきベース電流の一部が、駆動用トランジスタのコレクタとベースとの間に接続されたダイオード(ダイオード接続されたトランジスタも含む)を介して流れるので、駆動用トランジスタに実際に流れるベース電流を低減できる。これにより、駆動用トランジスタがオン状態にある場合の飽和が浅くなり、電流の波形歪みを低減できる。
(第1の参考実施形態)
以下、本発明の第1の参考実施形態について、図1ないし図4を参照しながら説明する。図2は、データ通信装置を用いたデータ通信システムの電気的構成を概略的に示している。この図2に示すデータ通信システムは、例えば自動車に搭載されたボディー系の電子制御装置(以下、ECUと称す)間において、図示しないセンサからの検出データや互いの制御データなどの通信データを送受信するもの(いわゆる車内LANを構築するもの)である。これにより、ECU相互間においてデータの共有化や制御の同期化が図られる。
ボディー系のECUとしては、エンジンECU、エアコンECU、メータECUなどがあり、これら各ECUは、送信装置としてのドライブ回路21と受信装置としての終端回路22とから構成されるIC化されたデータ通信装置を備えている。図2においては、ECUに搭載されたデータ通信装置のドライブ回路21から、他の4つのECUに搭載された各データ通信装置の終端回路22、…、22に対して、伝送線23を通して一方向のシリアル通信を行う場合のシステム構成が示されている。
このデータ通信システムは、伝送線23に、通信データに応じて漸増、漸減する電流、例えば通信データが時間の経過とともに「0」、「1」、「0」と変化する場合には台形波形となる電流(以下、伝送線電流と称す)を流すことにより、伝送線23から放射される電磁波ノイズ特にラジオノイズを抑制しつつデータ通信を行うことを可能とするものである。
詳しくは後述するが、ドライブ回路21は、伝送線23に対して通信データに応じて直線的に増加しまたは直線的に減少する電流(送信電流)を流し出すように構成されている。また、終端回路22は、伝送線23から前記通信データに同期して直線的に増加しまたは直線的に減少する電流(受信電流)を吸い込み、その電流を終端抵抗R21に流すように構成されている。
図3は、図2に示すデータ通信システムにおいて、通信データが時間の経過とともに「0」、「1」、「0」と変化する場合の各部の電圧波形および電流波形を概略的に示すものである。各波形は、上から順に伝送線23の電圧(以下、伝送線電圧と称す)、ドライブ回路21が伝送線23に対して流し出すことが可能な電流、終端回路22が伝送線23から吸い込むことが可能な電流、実際に伝送線23に流れる電流(伝送線電流)を示している。
伝送線電流は、ドライブ回路21が伝送線23に対して流し出し可能な電流(流し出し電流能力)と、各終端回路22が伝送線23から吸い込み可能な電流(吸い込み電流能力)との電流バランスによって決定される。また、伝送線電圧は、流し出し電流能力が吸い込み電流能力よりも大きい場合においてHレベルとなり、流し出し電流能力が吸い込み電流能力よりも小さい場合においてLレベルとなる。
通信データが「0」から「1」に変化することに伴って、時刻t1から時刻t4にかけて電流が増加する場合には、ドライブ回路21の流し出し電流能力が、4つの終端回路22、…、22の合計吸い込み電流能力を上回っている。このため、伝送線電流は、4つの終端回路22、…、22の合計の吸い込み電流能力により決定され、時刻t1から時刻t4にかけて一定の割合で増加する。また、伝送線電圧は、時刻t1以降LレベルからHレベルに急峻に立ち上がる。
通信データが「1」の状態にある時刻t4から時刻t5までの間においても、ドライブ回路21の流し出し電流能力(例えば70mA)が4つの終端回路22、…、22の合計吸い込み電流能力(例えば7.5mA×4=30mA)を上回っているので、伝送線電流は、4つの終端回路22、…、22の合計吸い込み電流能力である30mAとなる。また、伝送線電圧は、Hレベルを維持する。
通信データが「1」から「0」に変化することに伴って、ドライブ回路21の流し出し電流能力が減少すると、時刻t5以降において、ドライブ回路21の流し出し電流能力が4つの終端回路22、…、22の合計吸い込み電流能力よりも低下する。このため、伝送線電流は、ドライブ回路21の流し出し電流能力により決定され、時刻t5から時刻t7にかけて一定の割合で減少する。また、伝送線電圧は、時刻t5以降HレベルからLレベルに急峻に立ち下がる。
このように、通信データが「0」、「1」、「0」と変化する場合には、伝送線電流は台形波形となる。また、伝送線電圧は、伝送線電流の変化に対し急峻な傾きを持って変化する。
続いて、ドライブ回路21の具体的な電気的構成について図1(a)を参照しながら説明する。この図1(a)において、入力線24には、ドライブ回路21が伝送線23に対して流し得る電流を決定するための例えば台形波形の出力電流指令信号Stが与えられるようになっている。この出力電流指令信号Stは、CPU(図示せず)から出力されたシリアル通信データに従って、台形波発生回路(図示せず)が生成するものである。この台形波発生回路は、コンデンサと、このコンデンサへの充放電を行うための定電流回路とを備えて構成されている。
入力線24にはNPN型のトランジスタQ21のベースが接続され、そのトランジスタQ21のエミッタは抵抗R22を介してグランド端子25に接続されている。また、出力端子26は、前記伝送線23に接続されている。
電源線27(電源電圧Vpt)と前記トランジスタQ21のコレクタおよび出力端子26との間には、カレントミラー回路28が形成されている。すなわち、電源線27とトランジスタQ21のコレクタとの間には、抵抗R23とPNP型のトランジスタQ22のエミッタ・コレクタ間と抵抗R24とが直列に接続され、そのトランジスタQ22に対してNPN型のトランジスタQ23がダーリントン接続されている。
同様に、電源線27と出力端子26との間には、抵抗R25とPNP型のトランジスタQ24のエミッタ・コレクタ間と抵抗R26とが直列に接続され、そのトランジスタQ24に対してNPN型のトランジスタQ25がダーリントン接続されている。電源線27とトランジスタQ22、Q24の共通ベース線29との間には抵抗R27が接続されている。なお、トランジスタQ24、Q25は、それぞれ本発明でいう第1、第2の駆動用トランジスタに相当する。
さらに、電源線27とトランジスタQ24のコレクタおよび共通ベース線29との間には、カレントミラー回路30(補償用カレントミラー回路に相当)とコンデンサC21(補償用コンデンサに相当)とからなる補償回路31が接続されている。カレントミラー回路30は、PNP型のトランジスタQ26、Q27から構成され、このうち入力側トランジスタQ26のコレクタはコンデンサC21を介して前記トランジスタQ24のコレクタに接続され、出力側トランジスタQ27のコレクタは前記共通ベース線29に接続されている。なお、電源線27とトランジスタQ26、Q27の共通ベース線32との間には抵抗R28が接続されている。
続いて、図1(b)を参照しながら終端回路22の具体的な電気的構成について説明する。この図1(b)において、入力端子33は前記伝送線23に接続されている。また、出力端子34とグランド端子35との間には、上述したように終端抵抗R21が接続されている。
入力線36には、終端回路22が伝送線23から吸い込み得る電流を決定するための例えば台形波形の入力電流指令信号Srが与えられるようになっている。この入力電流指令信号Srは、図示しない比較回路および台形波発生回路により以下のようにして生成される。すなわち、比較回路は、入力端子33の電圧(伝送線電圧)と所定の電圧レベルとを比較し、台形波発生回路は、この比較回路の出力信号が反転したことに合わせて例えば台形波形となる入力電流指令信号Srを生成する。これにより、入力電流指令信号Srは、ドライブ回路21における出力電流指令信号St(つまり通信データ)に同期した信号となる。
終端回路22は、電源用コンデンサC22と、入力端子33の電圧を入力として前記電源用コンデンサC22を充電するための充電回路37とを備えており、この電源用コンデンサC22に充電された電圧を電源電圧Vprとして動作するようになっている。
この電源用コンデンサC22の正側端子に接続された電源線38とグランド端子35との間には、定電流回路39とPNP型のトランジスタQ28のエミッタ・コレクタ間との直列回路、および定電流回路40とPNP型のトランジスタQ29のエミッタ・コレクタ間との直列回路がそれぞれ接続されている。ここで、トランジスタQ28のベースおよびエミッタは、それぞれ入力線36およびトランジスタQ29のベースに接続されている。
また、電源線38と出力端子34との間には、NPN型のトランジスタQ30のコレクタ・エミッタ間と抵抗R29とが直列に接続され、そのトランジスタQ30のベースは、前記トランジスタQ29のエミッタに接続されている。さらに、入力端子33と出力端子34との間には、図示極性のダイオードD21とNPN型のトランジスタQ31のコレクタ・エミッタ間とが直列に接続され、そのトランジスタQ31のベースは、前記トランジスタQ30のエミッタに接続されている。なお、2段構成とされたトランジスタQ30、Q31は、それぞれ本発明でいう第1、第2の終端用トランジスタに相当する。
次に、本参考実施形態の作用について、図4も参照しながら説明する。まず、ドライブ回路21および終端回路22の基本的な動作について説明する。ドライブ回路21において、入力線24に例えば台形波形を持つ出力電流指令信号Stが与えられると、トランジスタQ21にはその出力電流指令信号Stと相似波形のコレクタ電流が流れる。このコレクタ電流は、カレントミラー回路28の入力側トランジスタであるトランジスタQ22、Q23に流れるので、カレントミラー回路28の出力側トランジスタであるトランジスタQ24、Q25は、出力端子26から伝送線23に対して出力電流指令信号Stと同じ台形波形の電流を流し出すことが可能となる。
一方、終端回路22において、充電回路37は、伝送線電圧がHレベル(ドライブ回路21における電源電圧Vptに近い値)にある期間、その伝送線電圧により電源用コンデンサC22を充電する。
上述した比較回路および台形波発生回路(何れも図示せず)により、入力線36に例えば台形波形の入力電流指令信号Srが与えられると、トランジスタQ28、Q29に電流が流れる。このとき、トランジスタQ29のエミッタの電圧は、入力線36の電圧よりも2・Vf(Vf:トランジスタのベース・エミッタ間電圧)だけ高い電圧となる。この電圧によりトランジスタQ30、Q31もオンとなり、出力端子34の電圧は、トランジスタQ29のエミッタの電圧よりも2・Vfだけ低い電圧となる。
つまり、入力線36の電圧と出力端子34の電圧は等しくなり、終端抵抗R21には入力電流指令信号Srと同じ台形波形の電流が流れる。この電流は、伝送線23から入力端子33、ダイオードD21およびトランジスタQ31を介して流れる。従って、終端回路22は、伝送線23から入力電流指令信号Srと同じ台形波形の電流を吸い込むことが可能となる。
さて、図4は、台形波形の立ち下がり時における出力電流指令信号St、伝送線電流および伝送線電圧の各波形を概略的に示している。ここで、(a)は、本実施形態における波形で、(b)は、補償回路31が付加されていないドライブ回路(従来構成)を用いた場合の波形である。
図4(b)において、伝送線電圧が変化する時刻t12と時刻t13との間で、本来一定割合で低下する伝送線電流の減少割合が一時的に鈍化して波形歪みが発生している。本発明者等は、この波形歪みの発生原因を以下のように明らかにした。
すなわち、ドライブ回路21において、伝送線電圧が急峻に低下すると、トランジスタQ24のコレクタ電位も同じ電圧だけ急峻に低下する。一般に、トランジスタのコレクタ・ベース間には接合容量などの容量成分が存在するために、コレクタ電位の低下がこの容量成分を介してベースに帰還され、本来カレントミラー回路28の入力側トランジスタQ22、Q23により決定される共通ベース線29の電位を低下させる。その結果、トランジスタQ24のベース・エミッタ間電圧が大きくなり、トランジスタQ24のコレクタ電流ひいては出力端子26から伝送線23に出力される電流が、一時的に増加する傾向を示すようになる。この傾向は、伝送線23の電圧変化率が大きいほど高くなる。
補償回路31は、この伝送線電圧の急変に伴う共通ベース線29の電位変化を抑制するように動作する。すなわち、伝送線電圧の低下に伴ってトランジスタQ24のコレクタ電位が急峻に低下すると、電源線27からトランジスタQ26およびコンデンサC21を介して電流が流れ、その電流と同じ大きさの補償電流が、カレントミラー回路30の出力側トランジスタQ27から共通ベース線29を介して前記容量成分に流れ込む。これにより、トランジスタQ24のコレクタ電位の低下に合わせて前記容量成分への充電が行われるので、共通ベース線29の電位変化が抑えられる。
この場合、コンデンサC21の容量値を前記容量成分の容量値とほぼ等しく設定することが好ましい。これによれば、トランジスタQ24のコレクタ電位の低下に相当するだけの電荷が補償電流として前記容量成分に流れ込むので、電位補償が不足したり過補償となったりすることがなく、共通ベース線29の電位変化をより確実に抑制することができる。
その結果、トランジスタQ24、Q25の流し出し電流能力は、伝送線電圧の変動の影響を受けることがなくなり、出力電流指令信号Stによりカレントミラー回路28の入力側トランジスタQ22、Q23により決定される共通ベース線29の電位に従って定まる。これにより、図4(a)に示すように、伝送線23に流れる電流は、伝送線電圧の変動にかかわらず一定の割合で減少するようになる。なお、ここでは伝送線電圧が急峻に低下する場合について説明したが、伝送線電圧が急峻に上昇する場合についても同様となる。
以上述べたように、本参考実施形態によれば、伝送線23に対して漸増、漸減する(例えば台形波形の)電流を流し出すドライブ回路21において、その出力段であるカレントミラー回路28の出力側トランジスタQ24のコレクタ・ベース間に、接合容量などによるコレクタからベースへの電圧帰還を補償するための補償回路31を付加したので、伝送線電圧が急変した時におけるトランジスタQ24のオン状態の一時的な変化を抑制できる。
これにより、伝送線電圧の変化に伴う伝送線電流の波形歪み(図14(b)に示すB部の波形歪み)を低減することができ、伝送線23から放射される電磁波ノイズ、特には1MHz付近の周波数成分を持ちAMラジオ受信機に受信妨害を与える可能性のある電磁波ノイズ(ラジオノイズ)を低減することができる。
補償回路31は、カレントミラー回路30、コンデンサC21および抵抗R28からなる比較的簡単な回路構成であってIC化に適したものである。また、コンデンサC21の容量値をトランジスタQ24のコレクタ・ベース間容量の容量値とほぼ等しく設定することにより、前記電圧帰還の補償が不足したり過補償となったりすることがなくなり、伝送線電流の波形歪みをより確実に抑制することができる。
ドライブ回路21は、ダーリントン接続されたトランジスタQ22、Q23およびQ24、Q25からなるカレントミラー回路28を用いているので、その流し出し電流能力を高めることができる。また、終端回路22は、トランジスタQ30とQ31とが2段構成とされているので、その吸い込み電流能力を高めることができる。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態について、図5ないし図10を参照しながら説明する。なお、ドライブ回路の電気的構成を示す図5において、図1(a)と同一構成部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる構成部分について説明する。
図5に示すドライブ回路41は、図1(a)に示すドライブ回路21から補償回路31が除かれているとともに、トランジスタQ24のコレクタ・ベース間に、コレクタ側をアノードとするダイオードD22(調整回路に相当)が接続されている点に特徴を有する。この場合、このダイオードD22に代えて、ダイオード接続されたトランジスタ(例えばPNP型トランジスタのコレクタ・ベース間を短絡したもの)を用いても良い。
以下、このドライブ回路41の作用について説明する。図5においてダイオードD22を除いた構成(従来構成)のドライブ回路を用いた場合、伝送線電流には図14(b)に示すA部の波形歪みが発生する。本発明者等は、この波形歪みがトランジスタQ24の飽和に関係していることを見出した。
すなわち、ドライブ回路41が伝送線23に対して電流を流し出し、伝送線電圧がHレベルとなっている期間(図3の時刻t2から時刻t5までの期間)では、バイポーラトランジスタであるトランジスタQ24が飽和オン状態となっている。このため、トランジスタQ24のコレクタ電流が減少し始める時に蓄積電荷による遅れが発生し、その蓄積時間の経過後に電流がステップ的に減少してしまう。
図8および図9は、ダイオードD22が付加されていない従来構成のドライブ回路を用いた場合のシミュレーション波形を示している。図8は、各部の電圧波形であって、電圧V1〜V7は、それぞれ図5(ただし、ダイオードD22は付加されていないものとする)において以下の電圧を示している。
V1:CPU(図示せず)から出力されるデータ信号の電圧
V2:トランジスタQ21のエミッタの電圧
V3:共通ベース線29の電圧
V4:トランジスタQ22のエミッタの電圧
V5:トランジスタQ24のエミッタの電圧
V6:トランジスタQ24のコレクタの電圧
V7:出力端子26の電圧(伝送線電圧)
また、図9に示す電流I1、I2は、それぞれ図5(ただし、ダイオードD22は付加されていないものとする)において以下の電流を示している。
I1:共通ベース線29からトランジスタQ23のベース側に流れる電流
I2:出力端子26から伝送線23に対して出力される電流(伝送線電流)
この図9において、伝送線電流I2が減少し始める時(6μs付近)に、ステップ的な電流の減少が見られる。
これに対し、図6および図7は、ダイオードD22が付加されたドライブ回路41を用いた本実施形態におけるシミュレーション波形を示している。ここで、図6に示す電圧V1〜V7は、図8に示す電圧V1〜V7と同じ部分の電圧を示しており、図7に示す電流I1、I2は、図9に示す電流I1、I2と同じ部分の電流を示している。また、図7に示す電流I3は、ダイオードD22に流れる電流を示している。
これら図6、図7(本実施形態の場合)と図8、図9(従来構成の場合)とを比較すると、トランジスタQ24のコレクタ・ベース間にダイオードD22を付加することにより、出力電流指令信号Stが減少し始めるまでの期間(ほぼ0〜3μsの期間)において、トランジスタQ22、Q24のベース電流I1が減少することが分かる。これは、当該期間においてトランジスタQ24のコレクタ・ベース間電圧(図6においては0.58V)がダイオードD22のVf以上あるために、ダイオードD22に電流が流れることによる。つまり、トランジスタQ22、Q24のベース電流となるべき電流の一部がダイオードD22を通して流れることにより(図7に示す電流I3参照)、ベース電流が減少するためと考えられる。
その結果、トランジスタQ24のオン状態における飽和が浅くなって、コレクタ電流が減少し始める時の蓄積時間が短くなるとともに、その蓄積時間の経過後にコレクタ電流がなめらかに減少するようになる。これにより、図7に示すように、伝送線23に対して出力される電流I2もなめらかに減少するようになり、その波形歪みが低減する。
図10は、本実施形態(a)および従来構成のドライブ回路を用いた場合(b)における伝送線電流についての規格化ノイズのシミュレーション結果を示している。この規格化ノイズとは、伝送線電流を周波数分析し、その各周波数成分を所定の基準値に従って規格化したものである。ダイオードD22が付加されたドライブ回路41を用いることにより、500kHz〜900kHzの周波数帯において、約4dBm(700kHz)だけ低減されることが確認できた。
以上述べたように、本実施形態によれば、ドライブ回路41において、トランジスタQ24のコレクタ・ベース間にトランジスタQ24のベース電流を調整するための調整回路としてダイオードD22を付加したので、トランジスタQ24が飽和オン状態となってもその飽和の程度を浅くでき、飽和による伝送線電流の波形歪みを低減することができる。
その結果、伝送線電流において、特に500kHz〜900kHzの周波数成分が減少するので、伝送線23から放射される当該周波数帯の電磁波ノイズも低減する。この周波数帯はラジオ放送のAM帯の一部と重なっているため、データ通信によるAMラジオ受信機への受信妨害を一層低減することができる。
(第2の参考実施形態)
次に、本発明の第2の参考実施形態について、図11および図12を参照しながら説明する。なお、終端回路の電気的構成を示す図11において、図1(b)と同一構成部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる構成部分について説明する。
図11に示す終端回路42には、図1(b)に示す終端回路22に対し、トランジスタQ30のベースとトランジスタQ31のコレクタとの間に、(製造上存在する寄生容量とは別に)さらにコンデンサC23(インピーダンス低減回路、低減用コンデンサに相当)が接続されている点に特徴を有する。このコンデンサC23の容量値は、前記寄生容量よりも大きい値例えば数pF程度に設定されている。また、コンデンサC23とともに、またはコンデンサC23に代えて、トランジスタQ31のベース・コレクタ間にコンデンサを接続しても良い。
第1の参考実施形態で説明したように、伝送線電圧が急峻に変化すると、その電圧変化がドライブ回路(図1(a)参照)のトランジスタQ24のベース電位(共通ベース線29の電圧)を一時的に変化させ、伝送線電流に波形歪みが発生させる。この波形歪みは、伝送線23の電圧変化が急峻であるほど大きくなる。つまり、伝送線23の電圧変化率を小さくすることにより、前記波形歪みを低減することができる。そこで、本実施形態においては、伝送線23から終端回路42を見た場合のインピーダンスを下げることにより、伝送線23の電流変化に対する伝送線23の電圧変化率を小さくするようになっている。
例えば伝送線電圧がHレベルからLレベルに減少する場合、コンデンサC23には図11に示す矢印の向きに電流Icが流れる。この場合、電流Icは定電流回路40から供給されるので、コンデンサC23に流れる電流Icは定電流回路40の電流値Iaとほぼ等しくなる。また、トランジスタQ30のベース電位は、入力電流指令信号Srよりも2・Vfだけ高い電圧となるが、この電圧は伝送線電圧(Vとする)に比べて小さいので、コンデンサC23の両端電圧は伝送線電圧Vにほぼ等しくなる。
こうした近似の下では、コンデンサC23の容量値をC、コンデンサC23の蓄積電荷をQとすれば、以下の(1)式が成立する。
Ic=Ia=dQ/dt=C×dV/dt …(1)
この(1)式より、伝送線23の電圧変化率dV/dtは、以下の(2)式のようになる。
dV/dt=Ia/C …(2)
つまり、コンデンサC23の容量値Cを大きくすること、または定電流回路40の電流値Iaを小さくすることにより、伝送線23の電圧変化率を小さくすることが可能となる。
図12は、本実施形態(a)および従来構成の終端回路(図1(b)参照)を用いた場合(b)における伝送線電流についての規格化ノイズのシミュレーション結果を示している。コンデンサC23が付加された終端回路42を用いることにより、1MHz付近の周波数において、規格化ノイズが約2dBmだけ低減されることが確認できた。
以上述べたように、本参考実施形態によれば、終端回路42においてトランジスタQ30のベースとトランジスタQ31のコレクタとの間にコンデンサC23を接続することにより、伝送線23から見た終端回路42の入力インピーダンスを下げる構成としたので、伝送線23の電流変化に対する電圧変化率が小さくなる。その結果、ドライブ回路において、伝送線23の電圧変化に対する共通ベース線29の電圧変化が小さくなり、第1の実施形態で説明したように、図14(b)に示すB部に見られたような伝送線23の電流波形歪みを低減することができる。また、特に低減効果の現れる周波数(1MHz付近)は、ラジオ放送のAM帯の一部と重なっているため、データ通信によるAMラジオ受信機への受信妨害を一層低減することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
第1、第2の参考実施形態、ないし第1の各実施形態は、互いに組み合わせた形態で実施しても良い。この場合には、さらに大きな電磁波ノイズ低減効果が得られる。例えば、第1、第2の参考実施形態を組み合わせると、ドライブ回路において、伝送線23の電圧変化に対する共通ベース線29の電圧変化を一層小さく抑えられ、伝送線23から放射される電磁波ノイズが一層小さくなる。
各実施形態において、終端回路22、42はバイポーラトランジスタに替えてFETを用いて構成されていても良い。また、第1、第2の参考実施形態において、ドライブ回路21は、バイポーラトランジスタに替えてFETを用いて構成されていても良い。
ドライブ回路21、41において、カレントミラー回路28を構成するトランジスタQ22、Q23およびトランジスタQ24、Q25は、それぞれダーリントン接続されていたが、流し出し電流能力に応じて単一のトランジスタQ22およびトランジスタQ24から構成しても良い。
終端回路22、42において、トランジスタQ28、Q29およびトランジスタQ30、Q31は、吸い込み電流能力に応じ、それぞれ2段構成に替えて1段構成としても良い。
各実施形態は、自動車に搭載されたECU間の通信(車内LAN)に適用したものであるが、一般のLANなどに対しても適用可能である。
本発明の第1の参考実施形態を示すドライブ回路(a)および終端回路(b)の電気的構成図 データ通信システムの概略的な電気的構成図 データ通信システムにおける伝送線電圧、ドライブ回路の流し出し電流能力、終端回路の吸い込み電流能力および伝送線電流の概略的な波形図 補償回路を付加した場合(a)と補償回路を付加しない場合(b)とにおける出力電流指令信号St、伝送線電流および伝送線電圧の概略的な波形図 本発明の第1の実施形態を示すドライブ回路の電気的構成図 ダイオードD22が付加されたドライブ回路を用いた場合の各部の電圧を示すシミュレーション波形図 ダイオードダイオードD22が付加されたドライブ回路を用いた場合の各部の電流を示すシミュレーション波形図 ダイオードD22が付加されないドライブ回路を用いた場合の図6相当図 ダイオードD22が付加されないドライブ回路を用いた場合の図7相当図 ダイオードD22が付加されたドライブ回路を用いた場合(a)および付加されないドライブ回路を用いた場合(b)における伝送線電流の規格化ノイズのシミュレーション結果を示す図 本発明の第2の参考実施形態を示す終端回路の電気的構成図 コンデンサC23が付加された終端回路を用いた場合(a)および付加されない終端回路を用いた場合(b)における伝送線電流の規格化ノイズのシミュレーション結果を示す図 従来技術を示す図1相当図 通信データ信号、伝送線電流および伝送線電圧の実測波形図(a)およびその拡大波形図(b)
符号の説明
21、41はドライブ回路(送信装置)、22、42は終端回路(受信装置)、23は伝送線、30はカレントミラー回路(補償用カレントミラー回路)、31は補償回路、Q24はトランジスタ(第1の駆動用トランジスタ)、Q25はトランジスタ(第2の駆動用トランジスタ)、Q30はトランジスタ(第1の終端用トランジスタ)、Q31はトランジスタ(第2の終端用トランジスタ)、D22はダイオード(調整回路)、C21はコンデンサ(補償用コンデンサ)、C23はコンデンサ(インピーダンス低減回路、低減用コンデンサ)である。

Claims (1)

  1. 通信データに応じて漸増または漸減する送信電流を伝送線に対して流し出すことが可能な送信装置と、前記伝送線から所定の受信電流を吸い込むことが可能な受信装置とを備え、これら流し出し可能な送信電流と吸い込み可能な受信電流とに基づいて定まる電流が前記伝送線に流れることによりデータ通信が行われるデータ通信装置において、
    前記送信装置は、
    コレクタから前記伝送線に対して前記送信電流を流し出す駆動用トランジスタと、
    この駆動用トランジスタに流れるベース電流を調整するための調整回路とを備えて構成され、前記調整回路は、前記駆動用トランジスタのコレクタとベースとの間に接続されたダイオードであることを特徴とするデータ通信装置。
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