JP3930417B2

JP3930417B2 - Umbrella for welding steel pipe pile during rain

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Publication number: JP3930417B2
Application number: JP2002317481A
Authority: JP
Inventors: 博道飯澤; 誠永田
Original assignee: Nippon Steel Engineering Co Ltd
Current assignee: Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority date: 2002-10-31
Filing date: 2002-10-31
Publication date: 2007-06-13
Anticipated expiration: 2022-10-31
Also published as: JP2004150157A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼管杭の雨天時溶接作業用傘に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、長尺の鋼管杭の施工時には、例えば、１本１２ｍ程度の鋼管杭を現場に搬入して、それを地中に打設し、その上にもう１本の鋼管を溶接によって接続する。溶接後にさらに打設を継続し、また、次の鋼管を溶接によって接続していく。この場合、強風時や雨天時に溶接作業を行うと、溶接不良を発生する可能性が高いことから天候条件によって現場での溶接作業を中止せざるを得ないことがあり、特に、梅雨時などには工程の遅れなどの影響が発生する。
【０００３】
前記の不具合を解決し、雨天時にも現場での鋼管杭の溶接作業を行えるようにした、この種の従来技術として、特許文献１（考案の名称、鋼管杭溶接用防雨傘）と、特許文献２（発明の名称、鋼管杭の現場溶接作業用天幕）がある。
【０００４】
【特許文献１】
実開平５−６４２２３号公報
【特許文献２】
特開平６−３２２２９９５号公報
【０００５】
特許文献１は、鋼管杭を中心として、その周囲に展開するほぼ円錐形の傘本体の周縁に、それとほぼ同一半径の保持リングと、傘本体を鋼管杭に固定するための固定具を備えた防雨傘であって、溶接箇所の上部の鋼管杭に設置するものである。
【０００６】
特許文献２は、鋼管杭の周囲にスカート状に拡がる天幕本体の防水シートからなる覆い幕を鋼管杭の周囲に帯部によって一回りで閉じ合わせ、防水シートの下部周囲に天幕本体の広がりを保持するリング状の縁骨を設置し、この縁骨を介して垂れ幕が連続しており、上部の縁骨の重みにより覆い幕が全周に均等に引張られあたかも骨組みがあるようにスカート状の広がりが保持されるものである。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献（１）、（２）には、次の問題点があった。
▲１▼、傘の上部をバンドによって杭に固定しているだけの簡単な構造であるから、鋼管杭に設置したとき、傘の安定性が悪く、風があると傘が揺れて雨が振り込みやすくなる。▲２▼、傘の上部をバンドによって杭に固定しているだけであるから、傘の面積をあまり大きくすることが出来ない。▲３▼、鋼管杭の溶接位置の上方において、鋼管外面に傘を設けただけでは、杭頭部より降り込んだ雨水が鋼管杭の内面を伝わって、溶接部を内側から濡らしてしまう。▲４▼、鋼管杭は径が異なる種々の杭が施工されるが、従来の傘は、基本的には杭径ごとにそれぞれ別々の傘を準備する必要がある。無理に別の杭径に使用すると、防水幕にねじれ、しわ、隙間等を生じ、雨漏りの原因となりやすい。
【０００８】
本発明は、前記従来の欠点を解決すべく提案したもので、降雨時に溶接作業を中止する必要がなく、作業性のよい鋼管杭の現場溶接作業用の傘を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明は次のように構成する。
【００１０】
第１の発明は、鋼管杭における雨天時溶接作業用の傘であって、前記傘は、鋼管杭を中心としてその周囲に円錐状に拡開する防水カバーと、前記鋼管杭を中心として放射状に配置され前記防水カバーを裏側から支える複数の傘骨と、一端が前記傘骨に枢着され、他端が前記鋼管杭の外面に係止される杭固定用ステーとを有し、前記防水カバーは、その分割端縁が鋼管杭を中心として放射状に伸びる線に沿うようにした複数の周方向分割カバーにより構成されており、前記周方向分割カバーの分割端縁及びその近傍に間隔をあけて放射状に伸びる接合部が設けられ、前記分割端縁を含む前記複数の接合部位置を相互に変えて接合することにより、杭径が異なる複数種の杭の全外周を覆うように円錐状に拡開することを特徴とする。
【００１１】
第２の発明は、第１の発明において、前記杭固定用ステーの他端が、前記鋼管杭の外周に着脱自在に設けられたステー受けベルトの係合部に係止されることを特徴とする。
【００１２】
第３の発明は、第１又は第２の発明において、前記鋼管杭の杭頭部に、杭頭部傘が着脱自在に設けられていることを特徴とする。
【００１４】
第４の発明は、第１〜３のいずれかの発明において、前記周方向分割カバーには、複数のファスナーが前記分割端縁とその近傍に間隔をあけて放射状に固着されており、その組み合わせを変えることにより、前記接合部位置が変更可能となっていることを特徴とする。
【００１５】
第５の発明は、第１〜第５の何れかの発明における前記杭固定用ステーに代えて又は前記杭固定用ステーと共に、外部固定用ステーを傘骨に枢着し、前記外部固定用ステーを杭施工機械の手摺に着脱自在に結合したことを特徴とする。
【００１６】
第６の発明は、第１〜第５の何れかの発明において、前記傘骨を途中で折り畳み自由に設けることで、面積の大きな傘を構成可能にしたことを特徴とする。
【００１７】
【作用】
本発明によると、次の作用がある。
【００１８】
第１の発明によると、鋼管杭を中心として放射状に配置された複数の傘骨で防水カバーを裏側から支え、かつ、一端が前記傘骨に結合されたステーの他端をステー受けを介して鋼管杭の外周面当接するので、傘の安定性が増し、周囲からの雨の降り込みが少なくなり鋼管杭の溶接作業性がよくなる。
【００１９】
第２の発明によると、ステーの他端はステー受けを介して、鋼管杭の外周に着脱自在に設けられたステー受けベルトの係合部に係止するので、周面が平滑な鋼管杭の外周に容易確実にステーを係止でき、鋼管杭により傘骨を安定支持させることができる。
【００２０】
第３の発明によると、杭頭部に着脱自在に設けた杭頭部傘と、第１または第２発明の傘とを組み合わせたことで溶接部が、鋼管杭の内・外両面から濡れることを防止できる。
【００２１】
第４の発明によると、複数の周方向分割カバーの分割端縁に沿う接合部位置を変更して接合することで杭径が異なる複数種の杭の全外周を覆う構成とし、作業用傘に汎用性を付与したことで製作コスト低減できるため経済的である。
【００２２】
第５の発明によると、前記周方向分割カバーの接合部位置を変更して接合する手段として、前記分割端縁と近傍に間隔をあけて複数のファスナーを設けたことにより、簡潔な構成により周方向分割カバーの接合作業を迅速に行うことができる。
【００２３】
第６の発明によると、面積の大きな傘を構成した場合傘骨が長くなるので、しっかりとした傘骨支持機構がないと傘が不安定となり勝ちであるが、傘骨に枢着した外部固定用ステーを杭施工機械の手摺等に固定することで、強風等にも前記傘を安定支持させることができる。
【００２４】
第７の発明によると、前記傘骨を途中で折り畳み自由に設けることで、面積の大きな傘を構成可能にしたことで、防雨効果が向上する。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。図１〜図１３は、実施形態１を示し、図１４〜図２３は、実施形態２を示し、以下、順に説明する。
【００２６】
まず、実施形態１を説明するに先立ち、各図を説明する。
【００２７】
図１〜図１３において、図１（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は施工現場に搬入した溶接用鋼管杭をクレーンで引き起しながら、該鋼管杭に本発明に係る傘を取り付け展開する過程を示す概要説明図、図２（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は、鋼管杭の外周に取り付けた傘の展開過程を示す説明図、図３（ａ）、（ｂ）は、展開した傘の平面概要図と傘骨の回動構成を示す側面概要図、図３（ｃ）は、鋼管杭の杭頭部に取り付ける杭頭部傘の詳細図、図４（ａ）は、傘の一要素である周方向分割カバーの平面概要図、（ｂ）は、防水カバーの上部（つまり、中心部の開口部分）を鋼管杭に固定する上カバーの平面説明図である。
【００２８】
図５（ａ）は傘骨と鋼管杭との取り合い状態を示す側面図、（ｂ）は、図（ａ）の（イ）部の詳細図、図６（ａ）、（ｂ）は、傘骨の詳細図、図７（ａ）、（ｂ）は、杭固定用ステーの平面図と正面図、同図（ｃ）、（ｄ）は、同図（ａ）、（ｂ）における（ロ）、（ハ）部の詳細図、同図（ｅ）は、同図（ｄ）における左側面図である。図８（ａ）は、傘骨を支持する杭固定用ステーを鋼管杭に固定するための複数のステー受けベルトを環状に結合した平面図、（ｂ）はステー受けベルトの展開正面図、（ｃ）は、図（ａ）の（ニ）部の詳細図、図９（ａ）は、周方向分割カバーの端部同士の調整接合原理を示す平面図、（ｂ）は、側面図である。
【００２９】
図１０は、周方向分割カバーの端部同士を調整接合した状態を示す平面説明図、図１１（ａ）は、図１０のホ−ホ断面図、（ｂ）は、同図（ａ）における円筒部カバーの詳細図、（ｃ）は、同図（ｂ）の右側面図、（ｄ）は、円筒部カバーと防水カバーの開口部周縁との取合い関係を示す斜視図である。図１２（ａ）は、上カバーを鋼管杭の外周に沿わすべく環状に結合した平面図、（ｂ）、（ｃ）は、長さの異なる上カバーの平面詳細図、（ｄ）は、同図（ｂ）の断面図である。図１３（ａ）、（ｂ）は、図１０におけるヘ−ヘ面図とト−ト断面図である。
【００３０】
図１〜図４によって発明の概要を説明する。図２、図４に示すように、本発明に係る作業用傘１は、鋼管杭２の周囲を円錐状に取囲むように配置される。この作業用傘１は、傘骨３と、傘骨３に取り付けられるビニールシート等からなる防水カバー４と、傘骨３に枢着される杭固定用ステー５とから構成される。
【００３１】
防水カバー４は、図４に示すように、２つに分割された周方向分割カバー４ａで構成される。そして、両周方向分割カバー４ａの端縁部１１同士を、該端縁部１１に沿って設けられると共に、その近傍に放射状に設けられた複数のファスナー７ａ〜７ｄの何れか同士を接合することで、中心部に杭挿通開口部６を有し、外形が略円形（または多角形でもよい）の防水カバー４が形成される。傘骨３は、防水カバー４を内側から支持すべく全部で８本程度が放射状に等角間隔で配置されている（図４（ａ）では傘骨を省略する）。
【００３２】
左右の周方向分割カバー４ａにおいて、対称位置のそれぞれの端縁に沿うファスナー７ａ、７ａと７ｂ、７ｂおよび、端縁から少し離れてファスナー７ｃ、７ｃと７ｄ、７ｄが設けられており、このような複数のファスナー７ａ〜７ｄを介して調整接合する態様は、本発明の特徴の１つをなす。ここで簡単に説明すると、一つの作業用傘１で複数の径の異なる鋼管杭２に適用する。例えばΦ９００、Φ１０００、Φ１１００の径の異なる各鋼管杭に同一の作業用傘１で適用できることが特徴の一つであるが、その場合、防水カバー４を展開したときの大きさを変える必要あるが、それに適用するために前記複数のファスナー７ａ〜７ｄの組み合わせを変えて、周方向分割カバー４ａの端部同士を接合することにより、前記何れの径の鋼管杭２にあっても、作業用傘１を円滑に鋼管杭２に取り付けることができる（詳細は後述する）。
【００３３】
また、作業用傘１の杭挿通開口部６に鋼管杭２を配置したとき、該鋼管杭２の外周を伝わって落下する雨水が傘の上部取り付け位置を浸透して防水カバー４内に入らないように防水カバー４の上部（つまり、中心の開口周縁部）は、鋼管杭２の外周と水密的に固着される。このため、杭挿通開口部６の周縁部に鋼管杭２の外周を取巻くように円筒部カバーが取り付けられ、その外周が円筒部カバー締付けベルトで締付けられる（いずれも後述する）と共に、さらに、円筒部カバーを覆うようにして、上カバー１０を鋼管杭２の外周を取巻くように沿わせて設け、さらに、上カバー１０の外側を締結ベルト８にて鋼管杭２の外周に締結している。
【００３４】
上カバー１０は、図４（ｂ）に概要を示すように、両端部にそれぞれ面ファスナー２１（詳細は後述）を有する１つの長尺の第１上カバー１０ａと、複数（図では2つ）の短尺の第２上カバー１０ｂからなる。そして、例えば最小径のΦ９００の鋼管杭２に対しては、該鋼管杭２の外周に第１上カバー１０ａを巻き付け、その両端を面ファスナー２１を介して接合して環状を構成することで対応する。また中間径のΦ１０００の鋼管杭２に対しては、長尺の第１上カバー１０ａの一端に面ファスナー２１を介して１つの短尺の第２上カバー１０ｂを接合した上、これを該鋼管杭２の外周に第１上カバー１０ａを巻き付け、その両端を面ファスナー２１を介して接合して環状を構成することで対応する。最大径のΦ１１００の鋼管杭２に対しては、面ファスナー２１を介して、長尺の第１上カバー１０ａに２つの短尺の第２上カバー１０ｂ、１０ｂを接合した上、これを該鋼管杭２の外周に巻き付け、その両端を面ファスナー２１を介して接合して環状を構成することで対応する。
【００３５】
杭固定用ステー５は、作業用傘１が強風などに対しても安定に鋼管杭２に固定できるようにするためのもので、鋼管杭２の外周に着脱自在に設けられている、ステー受けベルト１３に杭固定用ステー５を着脱自在に係止させることにより、該杭固定用ステー５をしっかりと鋼管杭２に係止できる（各部の詳細構成は後述する）。
【００３６】
作業用傘１の鋼管杭２への取付け順序を、図１によって説明する。
【００３７】
▲１▼図１（ａ）に示すように、溶接用の鋼管杭２をクレーン１２のロープ１４で吊って立て起こした後、杭下端を一旦地上１５にあずけ、杭下端から上方の位置にステー受けベルト１３（図示省略）を締付けて固定する。
【００３８】
▲２▼作業用傘１を閉じた状態に鋼管杭２の外周に巻き付けて、次に周方向分割カバー４ａの上部（つまり、傘中心の開口周縁部）を円筒部カバー締付けベルト（図示省略）で締付けて固定し、ファスナーを閉じて周方向分割カバー４ａを円形につなぐ。
【００３９】
▲３▼作業用傘１を畳んだ状態とし、下方を仮締めロープ（図示省略）で仮締めする。
【００４０】
▲４▼傘上部（中心部）の上カバー１０を締付ベルト８で固定する。
【００４１】
▲５▼溶接用の鋼管杭２を溶接位置にセットする。図１（ｂ）に示すように、地中には杭施工機械１６によって、回転翼１７を有した回転圧入鋼管杭２ａが先行して圧入されていて、溶接用の鋼管杭２の下端は、溶接接合のため、回転圧入鋼管杭２ａの上端に当接される。前記溶接用の鋼管杭２は、回転圧入鋼管杭２ａの他、打撃杭や中堀杭であってもよい。
【００４２】
▲６▼作業用傘１の下部の仮締めロープを解き、傘を広げる。
【００４３】
▲７▼杭固定用ステー４の固定ロープを解き、杭固定用ステー４をステー受けベルト１１に係止させる（詳細構造は後述する）。なお、傘を広げる順序は、図２（ａ）、（ｂ）に示している。
【００４４】
前記傘の取付工程▲１▼の前に、鋼管杭２の杭頭部２ｂには、杭頭部傘１８を着脱自在に取り付ける。この杭頭部傘１８は、図３（Ｃ）に示すように、杭頭部開口を覆うことができる天端カバー１８ａを主要素として構成される。必要に応じて天端カバー１８ａの下面を支える支骨を設けることがある。杭頭部傘１８を杭頭部２ｂに固定する手段として、杭頭部外周まで伸びていている天端カバー１８ａの周縁部に適当な周方向間隔でロープ又は番線からなる所定長の索条１９の上端部が取り付けられている。鋼管杭２の上部に設けた杭吊上げ用吊りピース２０に係合させることにより、杭頭部傘１８が風にあおられることがないように杭頭部２ｂにしっかりと固定できる。
【００４５】
杭頭部傘１８は、作業用傘１とワンセットとなって実施され、鋼管杭２の溶接時に杭頭部２ｂに取り付けられて使用される。したがって、杭頭部傘１８により、雨天時に鋼管杭２の溶接作業に際して、杭頭部開口から雨水が鋼管杭２の内側を伝わって落下するのを防止でき、作業用傘１によって外側から鋼管杭２外周に雨水が降込むのを防止できるのと相俟って、雨天時に、溶接位置における鋼管杭２の内外表面が乾いた理想的な環境の下で溶接作業を行うことができる。
【００４６】
図５以下を参照して、各部の詳細構造を説明する。図５〜図７に示すように、所定長の傘骨３と杭固定用ステー５は塩ビパイプなどで構成されている。パイプ状の傘骨３の先端部の内側には、所定範囲に渡りスリット２２が形成され（図６）、スリット２２と直交してピン孔２３が開設されている。また、パイプ状の杭固定用ステー５（図７）の端部には溝２４が形成されていて、この溝２４に固定プレート２６が嵌合され、ボルト２７で一体的に接合されている。そして、傘骨３のスリット２２に固定プレート２６を挿入し、各前記ピン孔２３と固定プレート２６のピン孔２５を通してボルト２８を挿通しナット２９を締結することで、傘骨３に杭固定用ステー５が回動自在に枢着される。
【００４７】
次に、図５、図８に示すように、ステー受けベルト１３は、帯状のベルト本体３０と、ベルト本体３０の外側面に所定の間隔で突出させたピン孔３７を有する係合突起３１と、ベルト本体３０の内側面に接着したウレタンゴム層３２から構成される。ベルト本体３０と係合突起３１との固定手段は、該ベルト本体３０の内側から貫通させた連結ボルト３３を係合突起３１の基端面にネジ込むことで行われる。また、ウレタンゴム層３２は、ベルト本体３０の内側面全体ではなく、図８の所定範囲３４、３４ａはウレタンゴム層が設けられていない。
【００４８】
ステー受けベルト１３は、径の異なる複数の鋼管杭２に対応させるため、長さ調整自在に組み合わせたうえ環状に結合して構成される。このため、ステー受けベルト１３には、長さ調整継ぎ部３５ａと３５ｂが２ヶ所設けられている。長さ調整継ぎ部３５ａは任意の公知手段を用いてよく、途中が分断されているベルトの分断端部の重なり量を加減して固定金具で接合することで所定範囲３４のところでステー受けベルト１３を短く調整することができる。また、ベルト１３の一端部に留め金具３０が設けられ、他端部には前記留め金具３０を通過して折り返したベルト端部の巻取り係合部３６が設けられてそこが長さ調整継ぎ部３５ｂとされている。ベルト端部の巻取り係合部３６は、巻取り軸とラチェット機構と反復揺動レバーとが組み合わされてなる公知の緊張装置で構成され、ベルト端部の巻取り量を調整することで、長さ調整継ぎ部３５ｂにおいてステー受けベルト１３を長く調整することができる。
【００４９】
前記構成のステー受けベルト１３の長さを径の異なる鋼管杭２に合わせて調整した上、該鋼管杭２の外周に締結し、その係合突起３１に図５（ｂ）に示すように筒状の杭固定用ステー５の先端を嵌合し、該杭固定用ステー５のピン孔３８と係合突起３１のピン孔３７に割りピン３９を挿入することで、杭固定用ステー５を鋼管杭２に固定できる。
【００５０】
次に、図９〜図１３は、防水カバー４、ファスナー７、円筒部カバー４８、上カバー１０と締結ベルト８の詳細構造を示している。
【００５１】
防水カバー４は、塩ビシートを展開した状態で図のように扇状に裁断して周方向分割カバー４ａを構成し、左右の周方向分割カバー４ａを接合し鋼管杭に取付けたとき、鋼管杭２を中心として円錐状に傾斜した形状とするが、図９（ｂ）に示すように、杭挿通開口部６の切込み４１を有する周縁部４０は、鋼管杭２の周縁に沿う垂直に立ち上がる円筒部４０ａとなる。平面シートを裁断して、前記垂直に立ち上がる円筒部４０ａを形成するとき、その部分にたるみを生じるので、この部位には、図９（ａ）に示すように所定間隔で複数の切込み４１を入れることで、そのたるみを吸収している。
【００５２】
他方、杭挿通開口部６の周縁部４０を鋼管杭２の外周に水密的に固着するためには、該周縁部４０を直接に鋼管杭２の外周に当てがうのではなくて、図１１に示すように、周縁部４０に円筒部カバー４８を融着及び逢着で固着して円筒部４０ａを形成し、この円筒部４０ａを鋼管杭２の外周に固着するものである。すなわち、円筒部カバー４８は、図１０のホ−ホ断面を示した図１１（ａ）に示すように、帯状のビニールシート４２の内側面にウレタンゴム層４３を接着して構成される。ウレタンゴム層４３の下部には、ビニールシート４２の張り出し部分４４が設けられ、この張り出し部分４４に切り込み４５が形成されている。前記ビニールシート４２の外側面には円筒部カバー締結ベルト９を通すガイド４２ａが所定の間隔で設けられている。
【００５３】
そして、帯状のビニールシート４２の張り出し部分４４を切り込み４５を介して拡げながら、周方向分割カバー４ａの略半円状の杭挿通開口部６の周縁部４０の内側に当てがい、その重ね合わせ部を融着及び縫付けする。これにより周方向分割カバー４ａの杭挿通開口部６の周縁部４０に円筒部カバー４８を確実に固着できる。また、この円筒部カバー４８は、防水カバー４における左右の周方向分割カバー４ａの周縁部４０に沿って略半円状に溶着及び縫着する。そして、ウレタンゴム層４３を鋼管杭２の外面に当てがうようにして、円筒部カバー４８を該鋼管杭２の外面に当てがい、その外側を円筒部カバー締付けベルト９で締付けることで、防水カバー４の杭挿通開口部６の周縁部４０を鋼管杭２の外周に水密的に配設できる。
【００５４】
防水カバー４の杭挿通開口部６の水密性を一層確実にするため、円筒部カバー４８を覆うように上カバー１０を鋼管杭２の外周に水密的に配置し、その外側部締結ベルト８で締結する。
【００５５】
上カバー１０の詳細は、図５（ａ）、図１２に示す。（なお、図４（ｂ）に概要をした。）以下、順に説明すると、上カバー１０は、１つの長尺の第１上カバー１０ａと、複数の第２上カバー１０ｂとからなり相互に連結、分離できる。第１と第２の上カバー１０ａ、１０ｂは所定長の帯状ビニールシート４２の内側面にウレタンゴム層４３が接着されると共に、外側面には締結ベルト８（図５ａ参照）を通すガイド４６が所定の間隔で設けられている。また、第１と第２の上カバー１０ａ、１０ｂのウレタンゴム層４３の両端は傾斜面とされていてそこにマジックテープ（登録商標）等の面ファスナー２１が貼着されている。この面ファスナー２１を介して第１と第２の上カバー１０ａ、１０ｂは連結、分離できる。
【００５６】
したがって、例えば、Φ９００、Φ１０００、Φ１１００の径の異なる複数の鋼管杭２の全周に弛みなく上カバー１０を巻きつけるに際し、Φ９００の鋼管杭２に対しては、第１上カバー１０ａの両端を面ファスナー２１を介して接合する。また、Φ１０００の鋼管杭２に対しては、面ファスナー２１を介して第１上カバー１０ａに１つの第２上カバー１０ｂを継ぎ足す。さらに、Φ１１００の鋼管杭２に対しては、面ファスナー２１を介して第１上カバー１０ａに２つの第２上カバー１０ｂを継ぎ足す。
【００５７】
こうして鋼管杭２の径に対応して上カバー１０の長さを調整した上、作業用傘１の上部（中心部）に設けた円筒部カバー４７の部分を覆うように鋼管杭２の外周に巻き付け、さらに、その外側を締結ベルト８で締付ける。それにより鋼管杭２の外周を伝わる雨水が作業用傘１の上部から浸入しないように、円筒部カバー４７と上カバー１０による２重の防水対策を施して該作業用傘１を鋼管杭２に固着できる。なお、締結ベルト８や円筒部カバー締結ベルト９の端部は、巻取り軸とラチェット機構と反復揺動レバーとを組み合してなる公知の緊張装置で構成されている。
【００５８】
次に、作業用傘１の主要素の１つである防水カバー４の詳細を図９、図１０、図１３によって説明する（なお、図４（ａ）にも概要を示した）。周方向に２分割された分割カバー４ａの内側にはパイプ状の傘骨３が配置され、両者は骨受け５０（図１１（ａ）に示す）を介してパイプを貫通する５１ａに通した紐５１で連結されている。
【００５９】
防水カバー４が周方向分割カバー４ａに２分割されていることの利点の１つはは、該防水カバー４を杭頭部から挿入しないで鋼管杭２に固着できる点である。さらに本発明では、前記の利点に加えて、２つの周方向分割カバー４ａの接合部を複数のファスナー７ａ〜７ｄを用いて調整して接合できるようにして、１つの作業用傘１で複数の径の異なる鋼管杭２に適用可能に構成したことである。
【００６０】
各図によってさらに説明する。図９において、２つに分割された周方向分割カバー４ａの両端部の複数の接合部位置をその中心から方向を異にした複数の放射状に伸びる線にそれぞれ、Ａ、Ａ´、Ｂ、Ｂ´、Ｃ、Ｃ´、Ｄ、Ｄ´の接合線を付する。また、図１０と図１３に示すように、両周方向分割カバー４ａの内面で、かつ、Ａ、Ａ´、Ｂ、Ｂ´、Ｃ、Ｃ´、Ｄ、Ｄ´の各接合線に沿う位置に、複数のファスナー７ａ、７ａ、７ｂ、７ｂ、７ｃ、７ｃ、７ｄ、７ｄがそれぞれ各対をなすように縫着する。
【００６１】
そして、鋼管杭２の径がΦ１１００の時は、Ａ−Ａ´とＢ−Ｂ´の位置で接合する。つまり、ファスナー７については、ファスナー７ａ、７ａと７ｂ、７ｂをそれぞれ用いて接合する。鋼管杭２の径がΦ１０００の時は、Ａ−Ａ´とＣ−Ｃ´の位置で接合する。つまり、ファスナー７については、ファスナー７ａ、７ａと７ｃ、７ｃをそれぞれ用いて接合する。鋼管杭２の径がΦ９００の時は、Ｃ−Ｃ´とＤ−Ｄ´の位置で接合する。つまり、ファスナー７については、ファスナー７ｃ、７ｃと７ｄ、７ｄをそれぞれ用いて接合する。図１３の場合、杭径がΦ１１００の鋼管杭２において、ファスナー７ａ、７ａと７ｃ、７ｃをそれぞれ用いて周方向分割カバー４ａを接合している。
【００６２】
一つの作業用傘１でΦ９００、Φ１０００、Φ１１００の径の異なる各鋼管杭に同一の作業用傘１で適用する場合、防水カバー４を展開したときの大きさを変える必要あるが、本発明では、前記のように複数のファスナー７ａ〜７ｄの組み合わせを変えて、周方向分割カバー４ａの端部同士の接合位置を可変して調整することにより、何れの径の鋼管杭２にあっても、作業用傘１を円滑に鋼管杭２に取り付けることができる。
【００６３】
ファスナー７は務歯が噛合するもの、凸凹条部が弾性的に着脱係合するものなど公知のファスナーを用いてよい。さらに、複数のファスナー７のうち閉合させたファスナー部分に雨水が廻り込むのを一層確実に防止するように、ボタンホック５１を有する２組のファスナーカバー５２を片方の周方向分割カバー４ａの表面に縫着しておき、前記ボタンホック５１に対応すするボタンホック５１ａを片方の周方向分割カバー４ａに取り付けてある。これにより、閉合させたファスナー７をファスナーカバー５２で覆うことができ、雨水がファスナー閉合部に廻り込むのを一層確実に防止できる。
【００６４】
実施形態１に係る作業用傘１は構成が堅牢でかつ、鋼管杭２に確実に固定できるので強風などにも煽られないで安定するので、鋼管杭２の溶接作業性がよくなる。さらに、作業用傘１の上部と鋼管杭２の外表面との取り合いも水密的に確実にできるので、溶接部に雨水が廻り込むのを一層確実にできる。さらに、杭頭部傘１８により杭頭部開口から雨水が降込むのを防止できて、鋼管杭２の内表面の溶接部に雨水が廻り込むのも確実にでき、こうして雨天時にも、鋼管杭２の内外表面の乾燥状態を確保して溶接作業できる。さらに、１つの作業用傘１で複数の径を異にする鋼管杭２に適用できる汎用性がある。
【００６５】
次に、図１４〜図２３は実施形態２を示す。各図において、１４（ａ）、（ｂ）は、杭施工機械を設置した鋼管杭に設置した傘の平面図と側面図、図１５（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は、鋼管杭の外周に取り付けた傘の展開過程を示す説明図、図１６は、傘骨および外部固定用ステーと鋼管杭および手摺との取り合い状態と、防水カバーの上部（つまり、中心部）を鋼管杭に固定する上カバーを示す側面図、図１７（ａ）、（ｂ）は、折畳み自在の傘骨における第１傘骨と第２傘骨との枢着部の真直係止状態と回転折り畳み状態の詳細図、図（ｃ）は、同図（ａ）におけるワ−ワ断面図、図（ｄ）は、同図（ａ）におけるカ−カ断面図である。図１８（ａ）、（ｂ）は、外部固定用ステーの伸縮状態をそれぞれ示す側面図、図１９（ａ）、（ｂ）は、外部固定用ステー受けと手摺の結合構造を示す詳細図である。
【００６６】
図２０は、周方向分割カバーの端部同士を調整接合した状態を示す平面説明図、図２１（ａ）は、図２０のチ−チ断面図、（ｂ）は、同図（ａ）のリ部詳細図、（ｃ）は、図２０のル−ル断面図、図２２（ａ）は、防水カバーの杭挿通用開口部周縁に沿わせて環状に配置した円筒部カバーの平面図、図（ｂ）は、同図（ａ）の一部省略側面図、図（ｃ）は、同図（ａ）の部分断面図である。図２３（ａ）は、鋼管杭の外周に沿わせて環状に配置した上カバーの平面図、図（ｂ）は、同図（ａ）の部分断面図である。
【００６７】
以下順に説明するが、実施形態２の基本構成は、実施形態１と共通するので、共通する要素には共通の符号を付して簡潔に説明し、相異する部分を中心に説明する。
【００６８】
実施形態２が、実施形態１と相異する主な点は２つある。第１点は、実施形態１における作業用傘１の傘骨３が非折畳式であるのに代えて、実施形態２では、傘骨３を第１傘骨３ａと第２傘骨３ｂを枢着して回動折畳み自由に構成したことである。第２点目は、この折畳み式の作業用傘１を、鋼管杭２に確実に固定する手段として、実施形態１における杭固定用ステー５と共用して、または、杭固定用ステー５に代えて、外部固定用ステー５４を第２傘骨３ｂに回動自由に枢着し、これを杭施工機械１６の手擦５５に着脱自在に設けたことである。以下順に説明する。
【００６９】
図１４（ａ）、（ｂ）には、先行して地中に回転圧入された回転翼付き鋼管杭２ａ（図示省略）の回転圧入が終わった杭施工機械１６と、この杭施工機械１６の回転駆動部から上方に突出しており、これから溶接しようとする鋼管杭２が示され、さらに溶接部位の上方において、鋼管杭２に作業用傘１を取り付けた状態が示されている。この作業用傘１において、その傘骨３から垂直に外部固定用ステー５４が伸びており、その下端が、杭施工機械１６における手摺５５に着脱自在に固定されている。これにより、作業用傘１は鋼管杭２に確実に固定される。
【００７０】
実施形態２の作業用傘１を広げる順序は、図１５（ａ）、（ｂ）、（ｃ）の順で行う。同図に示すように、第１傘骨３ａと第２傘骨３ｂを枢着してなる傘骨３を折畳み、鋼管杭３の外周に沿わせた状態（図ａ）から、第１傘骨３ａと第２傘骨３ｂを「く」の字に開き（図ｂ）、続いて第１傘骨３ａと第２傘骨３ｂを真直に開くと共に、第２傘骨３ｂに枢着した外部固定用ステー５４を真直になるように回動し（図ｂ）、その先端を杭施工機械１６の手摺５５に固定する（詳細は後述する）。
【００７１】
図１６以下を参照してさらに説明する。図１６〜図１９に示すように、傘骨３と外部固定用ステー５４は塩ビパイプ等で構成されている。図１７に示すように、傘骨３は前記した第１傘骨３ａと第２傘骨３ｂが枢軸５６で回動自在に結合されている。すなわち、第１傘骨３ａの端部（図１７（ｂ）の左端部）に形成された幅広スリット５７（図１７（ｄ）に示す）に第１固定プレート５８が嵌合接着され、かつ固定ボルト５９で固着されている。また第２傘骨３ｂの端部（図１７（ｂ）の下左端部）に形成されたスリット６０（図１７（ｃ）に示す）に第２固定プレート６１が嵌合接着され、かつ固定ボルト６２で固着されている。
【００７２】
第１傘骨３ａと第２傘骨３ｂに設けられた第１固定プレート５８と第２固定プレート６１は、前記枢軸５６で回動自在に結合されたうえ、さらに、第１傘骨３ａと第２傘骨３ｂを真直ぐに伸ばした状態では、第１傘骨３ａの幅広スリット５７内で第１、第２固定プレート５８、６１が重なり合い、かつ各プレートに開設のピン孔７４と、パイプ状の第１傘骨３ａに開設のピン孔７５（図１７（ｄ）に示す）を挿通してロックピン（ボルト）６３を着脱自在に挿入する。これにより第１傘骨３ａと第２傘骨３ｂを真直ぐ伸ばした状態に保持できる。なお、防水カバー４には、第１傘骨３ａと第２傘骨３ｂの枢着部において、図１６に示すように外側に膨らませたゆとり部６４を形成している。
【００７３】
図１６、図１８、図１９によって、外部固定用ステー５４と第２傘骨３ｂとの連結構造および杭施工機械１６の手摺り５との連結構造を説明する。各図に示すように、外部固定用ステー５４の上端には第２傘骨３ｂを回動自在に枢支する回動連結部材５４ａが取り付けられている。すなわち、第２傘骨３ｂと回動連結部材５４ａに連結軸６５を貫通させることで、外部固定用ステー５４に第２傘骨３ｂを回動自在に連結している。
【００７４】
また、図１８、図１９に示すように、外部固定用ステー５４は、手摺５５の上端水平部に着脱自在に設けられる塩ビパイプからなる起立ステー受け６６に長さ調整自在に挿入して固定できる。起立ステー受け６６の手摺５５の水平部に対する着脱式固定手段として、起立ステー受け６６の下端に対をなす半割受け管７０ａ、７０ｂにおける一方の半割受け管７０ａが融着されている。したがって、両半割受け管７０ａ、７０ｂのそれぞれのフラットなボルト座のボルト孔にをボルト７２を挿通し、ナット７３で締結することで、起立ステー受け６６を手摺５５に着脱自在に固定できる。さらに、ステー５４に開設の複数のピン挿入孔６７の何れかと、ステー受け６６に開設した１つのピン挿入孔６８とに係止ピン６９を挿入して係止させることにより、高さを任意に調整して外部固定用ステー５４を手摺５５に着脱自在に固定できる。
【００７５】
なお、図２０〜図２３の各図に示す、防水カバー４の上部（杭挿通用開口部６があるカバー中心部）と鋼管杭２との水密的接合構造および、径が異なる複数種の鋼管杭２に対応させて端部位置を調整して接合する分割カバー４ａの調整接合構造は、実施形態１と同じであるので、同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【００７６】
実施形態２に係る作業用傘１の作用を説明する。実施形態２では、傘骨３を折り畳み構造としたことで、面積の大きな傘を構成しやすく防雨効果が向上する。なお、あまり傘の面積が大きいと、風にあおられやすくなるので、施工する地域や時期の風の強さによって、どの程度の面積の傘を使用するかを決める。また、実施形態２では、実施形態１の杭固定用ステー５に代えて、外部固定用ステー５４を設けた例を示したが、既述の通り、杭固定用ステー５と共に、外部固定用ステー５４を設けてもよい。
【００７７】
さらに実施形態２では、面積の大きな傘であっても防水カバー４が傘骨３で支持されているので構成が堅牢であり、かつ、杭施工機械１６の手摺５５を作業用傘１の固定部材として利用し、外部固定用ステー５４を該手摺５５に固定することで、傘骨３を鋼管杭２に確実に固定できるので強風などにも煽られないで安定し、鋼管杭２の溶接作業性がよくなる。さらに、作業用傘１の中心部と鋼管杭２の外表面との取り合いも水密的に確実にできるので、溶接部に雨水が廻り込むのを一層確実にできる。こうして雨天時にも、鋼管杭２の内外表面の乾燥状態を確保して溶接作業できる。さらに、１つの作業用傘１で複数の径を異にする鋼管杭２に円滑に適用できる。
【００７８】
【発明の効果】
本発明によると、鋼管杭を中心として放射状に配置された複数の傘骨で防水カバーを裏側から支え、かつ、一端が前記傘骨に結合されたステーの他端をステー受けを介して鋼管杭や杭施工機械の手摺などに固定することで、傘の安定性が増し、周囲からの雨の降り込みが少なくなり鋼管杭の溶接作業性がよくなる。また、本発明の作業用傘によると、溶接部が鋼管杭の内・外両面から濡れることを防止できる。
【００７９】
さらに、複数の周方向分割カバーの分割端縁に沿う接合部位置を変更して接合することで杭径が異なる複数種の杭の全外周を覆う構成としたので、１つの傘で数種類の杭径に対応させた場合にも、傘の傾斜角度は常時一定に保つことができ、またさらに、溶接作業に必要な範囲をカバーするに適した大きさを保持できるコスト低減できるため経済的である。また、前記傘骨を途中で折り畳み自由に設けることで、面積の大きな傘を構成可能にしたことで、防雨効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は施工現場に搬入した溶接用鋼管杭をクレーンで引き起しながら、該鋼管杭に本発明に係る傘を取り付け展開する過程を示す概要説明図である。
【図２】（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は、鋼管杭の外周に取り付けた傘の展開過程を示す説明図である。
【図３】（ａ）、（ｂ）は、展開した傘の平面概要図と傘骨の回動構成を示す側面概要図、（ｃ）は、鋼管杭の杭頭部に取り付ける杭頭部傘の詳細図である。
【図４】（ａ）は、傘の一要素である周方向分割カバーの平面概要図、（ｂ）は、防水カバーの上部（つまり、中心部の開口部分）を鋼管杭に固定する上カバーの平面説明図である。
【図５】（ａ）は傘骨と鋼管杭との取り合い状態を示す側面図、（ｂ）は、図（ａ）の（イ）部の詳細図である。
【図６】（ａ）、（ｂ）は、傘骨の詳細図である。
【図７】（ａ）、（ｂ）は、杭固定用ステーの平面図と正面図、同図（ｃ）、（ｄ）は、同図（ａ）、（ｂ）における（ロ）、（ハ）部の詳細図、同図（ｅ）は、同図（ｄ）における左側面図である。
【図８】（ａ）は、傘骨を支持する杭固定用ステーを鋼管杭に固定するための複数のステー受けベルトを環状に結合した平面図、（ｂ）はステー受けベルトの展開正面図、（ｃ）は、図（ａ）の（ニ）部の詳細図である。
【図９】（ａ）は、周方向分割カバーの端部同士の調整接合原理を示す平面図、（ｂ）は、側面図である。
【図１０】周方向分割カバーの端部同士を調整接合した状態を示す平面説明図である。
【図１１】（ａ）は、図１０のホ−ホ断面図、（ｂ）は、同図（ａ）における円筒部カバーの詳細図、（ｃ）は、同図（ｂ）の右側面図、（ｄ）は、円筒部カバーと防水カバーの開口部周縁との取合い関係を示す斜視図である。
【図１２】（ａ）は、上カバーを鋼管杭の外周に沿わすべく環状に結合した平面図、（ｂ）、（ｃ）は、長さの異なる上カバーの平面詳細図、（ｄ）は、同図（ｂ）のオ−オ断面図である。
【図１３】（ａ）、（ｂ）は、図１０におけるへ−へ断面図とト−ト断面図である。
【図１４】（ａ）、（ｂ）は、杭施工機械を設置した鋼管杭に設置した傘の平面図と側面図である。
【図１５】（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は、鋼管杭の外周に取り付けた傘の展開過程を示す説明図である。
【図１６】傘骨および外部固定用ステーと鋼管杭および手摺との取り合い状態と、防水カバーの上部（つまり、中心部）を鋼管杭に固定する上カバーを示す側面図である。
【図１７】（ａ）、（ｂ）は、折畳み自在の傘骨における第１傘骨と第２傘骨との枢着部の真直係止状態と回転折り畳み状態の詳細図、図（ｃ）は、同図（ａ）におけるワ−ワ断面図、図（ｄ）は、同図（ａ）におけるカ−カ断面図である。
【図１８】（ａ）、（ｂ）は、外部固定用ステーの伸縮状態をそれぞれ示す側面図である。
【図１９】（ａ）、（ｂ）は、外部固定用ステー受けと手摺の結合構造を示す詳細図である。
【図２０】周方向分割カバーの端部同士を調整接合した状態を示す平面説明図である。
【図２１】（ａ）は、図２０のチ−チ断面図、（ｂ）は、同図（ａ）のリ部詳細図、（ｃ）は、図２０のル−ル断面図である。
【図２２】（ａ）は、防水カバーの杭挿通用開口部周縁に沿わせて環状に配置した円筒部カバーの平面図、図（ｂ）は、一部省略側面図、図（ｃ）は、同図（ａ）の部分断面図である。
【図２３】（ａ）は、鋼管杭の外周に沿わせて環状に配置した上カバーの平面図、図（ｂ）は、同図（ａ）の部分断面図である。
【符号の説明】
１作業用傘
２鋼管杭
２ａ回転翼付き鋼管杭
２ｂ杭頭部
３傘骨
３ａ第１傘骨
３ｂ第２傘骨
４防水カバー
４ａ分割カバー
５杭固定用ステー
６杭挿通開口部
７面ファスナー
８締結ベルト
９円筒部カバー締付けベルト
１０上カバー
１１端縁部
１２クレーン
１３ステー受けベルト
１４クレーンロープ
１５地上
１６杭施工機械
１７回転翼
１８杭頭部傘
１９索条
２０杭吊上げ用吊りピース
２１面ファスナー
２２スリット
２３ピン孔
２４溝
２５ピン孔
２６固定プレート
２７ボルト
２８ボルト
２９ナット
３０ベルト本体
３１係合突起
３２ウレタンゴム層
３２連結ボルト
３４所定範囲
３５長さ調整継ぎ部
３６巻取り係止部
３７ピン孔
３８ピン孔
３９割ピン
４０周縁部
４１切込み
４２ビニールシート
４３ウレタンゴム層
４４張出し部分
４５切込み
４６ガイド
４８円筒部カバー
４９ウレタン
５０骨受け
５１ボタンホック
５２ファスナーカバー
５３ボタン
５４外部固定用ステー
５５手摺
５６枢軸
５７幅広スリット
５８第１固定プレート
５９固定ボルト
６０スリット
６１第２固定プレート
６２固定ボルト
６３ロックピン
６４ゆとり部
６５連結軸
６６起立ステー受け
６７ピン挿入孔
６８ピン挿入孔
６９係止ピン
７０ａ半割受け管
７０ｂ半割受け管
７１溶接部位
７２ボルト
７３ナット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an umbrella for welding work in the rain of a steel pipe pile.
[0002]
[Prior art]
Generally, at the time of construction of a long steel pipe pile, for example, a steel pipe pile of about 12 m is carried into the site, it is placed in the ground, and another steel pipe is connected thereto by welding. Further welding is continued after welding, and the next steel pipe is connected by welding. In this case, if welding work is performed in strong winds or rain, there is a high possibility of welding failure, so it may be necessary to stop the welding work in the field due to weather conditions, especially during rainy seasons. This causes effects such as process delay.
[0003]
As a conventional technology of this kind that solves the above-mentioned problems and enables welding of steel pipe piles in the field even in rainy weather, Patent Document 1 (name of device, rain umbrella for welding steel pipe piles) and Patent Document 2 (title of invention, tent for field welding work of steel pipe piles).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 5-64223
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 6-322995
[0005]
Patent Document 1 is provided with a retaining ring having substantially the same radius as the periphery of a substantially conical umbrella body developed around a steel pipe pile, and a fixing tool for fixing the umbrella body to the steel pipe pile. It is a rainproof umbrella and is installed on the steel pipe pile above the welded part.
[0006]
In Patent Document 2, a covering curtain made of a tent body waterproof sheet that spreads in a skirt around the steel pipe pile is closed around the steel pipe pile by a belt, and the spread of the tent body is maintained around the lower part of the waterproof sheet. A ring-shaped marginal frame is installed, and the hanging curtain is continuous through this marginal frame. The weight of the upper marginal bone makes the cover curtain stretch evenly around the entire circumference, spreading like a skirt. Is held.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Patent documents (1) and (2) have the following problems.
(1) Since the upper part of the umbrella is simply fixed to the pile with a band, when installed on a steel pipe pile, the umbrella is not stable and the wind will shake when there is wind and the rain will be transferred. It becomes easy. (2) Since the upper part of the umbrella is only fixed to the pile with a band, the area of the umbrella cannot be increased so much. (3) Above the welding position of the steel pipe pile, if only an umbrella is provided on the outer surface of the steel pipe, rain water that has fallen from the head of the pile travels along the inner surface of the steel pipe pile and wets the weld from the inside. {Circle around (4)} Various piles with different diameters are constructed for steel pipe piles, but it is basically necessary to prepare separate umbrellas for each pile diameter. If it is forcibly used for other pile diameters, the waterproof curtain will be twisted, wrinkled, gaps, etc., which may cause rain leakage.
[0008]
The present invention has been proposed to solve the above-mentioned conventional drawbacks, and it is an object of the present invention to provide an umbrella for on-site welding work of a steel pipe pile having good workability without having to stop the welding work when it rains.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention is configured as follows.
[0010]
The first invention is an umbrella for welding work in the rain in a steel pipe pile, the umbrella is a waterproof cover that expands conically around the steel pipe pile, Said It is arranged radially around the steel pipe pile. Support the waterproof cover from the back side A plurality of umbrella bones, one end pivotally attached to the umbrella bone, and the other end Said A pile fixing stay locked to the outer surface of the steel pipe pile The waterproof cover is composed of a plurality of circumferentially divided covers whose dividing edges follow a line extending radially around a steel pipe pile, and the divided edges of the circumferentially divided cover and Joints extending radially at intervals are provided in the vicinity thereof, and the plurality of types of piles with different pile diameters are joined by changing the positions of the plurality of joints including the split end edges. It expands in a conical shape so as to cover it .
[0011]
2nd invention is 1st invention, The other end of the said stay for pile fixation But said It is latched by the engaging part of the stay receiving belt provided in the outer periphery of the steel pipe pile so that attachment or detachment was possible.
[0012]
The third invention is In the first or second invention, the steel pipe pile On the pile head , Pile head umbrella Is detachably provided .
[0014]
First 4 The invention of In any one of the first to third inventions, The circumferential dividing cover A plurality of fasteners are fixed radially to the split end edge and the vicinity thereof at intervals, and the position of the joint can be changed by changing the combination thereof. It is characterized by that.
[0015]
First 5 The invention according to any one of the first to fifth inventions Said Instead of stays for fixing piles or Said Along with the pile fixing stay, pivot the external fixing stay on the umbrella bone, Said Pile construction machine with external fixing stay On the slide It is characterized by being detachably coupled.
[0016]
First 6 The invention of the first to first 5 In any one of the inventions, an umbrella having a large area can be configured by freely folding the umbrella bone in the middle.
[0017]
[Action]
The present invention has the following effects.
[0018]
According to the first invention, the waterproof cover is supported from the back side by a plurality of umbrella bones arranged radially around the steel pipe pile, and the other end of the stay whose one end is coupled to the umbrella bone via the stay receiver. Since the outer peripheral surface of the steel pipe pile abuts, the stability of the umbrella is increased, rain falls from the surroundings, and the welding workability of the steel pipe pile is improved.
[0019]
According to the second aspect of the invention, the other end of the stay is engaged with the engaging portion of the stay receiving belt provided detachably on the outer periphery of the steel pipe pile via the stay receiver. The stay can be easily and securely locked to the outer periphery, and the umbrella bone can be stably supported by the steel pipe pile.
[0020]
According to the third invention, the welded portion gets wet from both the inside and outside of the steel pipe pile by combining the pile head umbrella detachably provided on the pile head and the umbrella of the first or second invention. Can be prevented.
[0021]
According to 4th invention, it is set as the structure which covers the whole outer periphery of several types of pile from which a pile diameter differs by changing the junction part position along the division | segmentation edge of a some circumferential direction division | segmentation cover, and it is a work umbrella. It is economical because the production cost can be reduced by adding versatility.
[0022]
According to the fifth invention, as a means for changing and joining the joining portion position of the circumferential dividing cover, a plurality of fasteners are provided at intervals in the vicinity of the dividing edge, so that the circumference can be reduced with a simple configuration. The joining operation of the direction division cover can be performed quickly.
[0023]
According to the sixth aspect of the present invention, when an umbrella with a large area is constructed, the umbrella bone becomes long. Therefore, without a firm umbrella bone support mechanism, the umbrella is likely to become unstable, but it is externally fixed to the umbrella bone. By fixing the stay to the handrail of the pile construction machine, the umbrella can be stably supported even in strong winds.
[0024]
According to 7th invention, the rain-proof effect improves by having made it possible to comprise the umbrella with a large area by providing the said umbrella bone | frame by folding in the middle freely.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIGS. 1-13 shows Embodiment 1, FIGS. 14-23 shows Embodiment 2, and it demonstrates in order hereafter.
[0026]
Prior to the description of the first embodiment, each drawing will be described.
[0027]
1 to 13, FIGS. 1 (a), (b), and (c) are attached to the steel pipe pile with an umbrella according to the present invention while the welding steel pipe pile brought into the construction site is raised with a crane. 2 (a), (b), (c) are explanatory diagrams showing the deployment process of the umbrella attached to the outer periphery of the steel pipe pile, and FIGS. 3 (a), (b) Fig. 3 (c) is a detailed view of a pile head umbrella attached to a pile head of a steel pipe pile, and Fig. 4 (a) The plane schematic diagram of the circumferential direction division | segmentation cover which is one element of an umbrella, (b) is plane | planar explanatory drawing of the upper cover which fixes the upper part (namely, opening part of center part) of a waterproof cover to a steel pipe pile.
[0028]
FIG. 5 (a) is a side view showing an assembled state of the umbrella bone and the steel pipe pile, (b) is a detailed view of (a) part of FIG. (A), and FIGS. 6 (a) and 6 (b) are umbrellas. 7A and 7B are a plan view and a front view of the stay for fixing the pile, and FIGS. 7C and 7D are (b) in FIG. ) And (c) are detailed views, and FIG. 5E is a left side view of FIG. FIG. 8A is a plan view in which a plurality of stay receiving belts for fixing a pile fixing stay for supporting an umbrella bone to a steel pipe pile are connected in an annular shape, and FIG. 8B is a developed front view of the stay receiving belt. (c) is a detailed view of (d) part of FIG. (a), FIG. 9 (a) is a plan view showing the principle of adjusting and joining the ends of the circumferentially divided cover, and (b) is a side view. .
[0029]
FIG. 10 is an explanatory plan view showing a state in which the ends of the circumferentially divided cover are adjusted and joined together, FIG. 11A is a sectional view of the hoof of FIG. 10, and FIG. Detailed view of the cylindrical cover, (c) is a right side view of the same figure (b), (d) is a perspective view showing the engagement relationship between the cylindrical cover and the peripheral edge of the opening of the waterproof cover. FIG. 12 (a) is a plan view in which the upper cover is annularly coupled to follow the outer periphery of the steel pipe pile, (b) and (c) are detailed plan views of the upper cover having different lengths, and (d) is It is sectional drawing of the same figure (b). 13A and 13B are a front view and a cross-sectional view of the toe in FIG.
[0030]
The outline of the invention will be described with reference to FIGS. As shown in FIGS. 2 and 4, the working umbrella 1 according to the present invention is arranged so as to surround the steel pipe pile 2 in a conical shape. The working umbrella 1 includes an umbrella bone 3, a waterproof cover 4 made of a vinyl sheet or the like attached to the umbrella bone 3, and a pile fixing stay 5 pivotally attached to the umbrella bone 3.
[0031]
As shown in FIG. 4, the waterproof cover 4 includes a circumferentially divided cover 4 a that is divided into two. And while the edge parts 11 of both the circumferential direction division | segmentation covers 4a are provided along this edge part 11, any one of several fasteners 7a-7d provided radially in the vicinity is joined. Thus, the waterproof cover 4 having the pile insertion opening 6 at the center and having a substantially circular shape (or may be a polygon) is formed. A total of about eight umbrella bones 3 are radially arranged at equiangular intervals to support the waterproof cover 4 from the inside (the umbrella bones are omitted in FIG. 4A).
[0032]
The left and right circumferential division covers 4a are provided with fasteners 7a, 7a and 7b, 7b along the respective edges at symmetrical positions, and fasteners 7c, 7c and 7d, 7d slightly apart from the edges, like this A mode in which adjustment joining is performed via a plurality of fasteners 7a to 7d is one of the features of the present invention. Briefly described here, a single work umbrella 1 is applied to a plurality of steel pipe piles 2 having different diameters. For example, it is one of the features that the same work umbrella 1 can be applied to each steel pipe pile having different diameters of Φ900, Φ1000, and Φ1100, but in that case, it is necessary to change the size when the waterproof cover 4 is deployed. In order to apply it, by changing the combination of the plurality of fasteners 7a to 7d and joining the ends of the circumferentially divided cover 4a to each other, the work umbrella can be used in the steel pipe pile 2 of any diameter. 1 can be smoothly attached to the steel pipe pile 2 (details will be described later).
[0033]
Moreover, when the steel pipe pile 2 is arrange | positioned in the pile insertion opening part 6 of the work umbrella 1, the rain water which falls along the outer periphery of this steel pipe pile 2 permeate | transmits the upper attachment position of an umbrella, and does not enter into the waterproof cover 4 Thus, the upper part of the waterproof cover 4 (that is, the opening peripheral edge of the center) is fixed to the outer periphery of the steel pipe pile 2 in a watertight manner. For this reason, a cylindrical part cover is attached to the peripheral part of the pile insertion opening 6 so as to surround the outer periphery of the steel pipe pile 2, and the outer periphery thereof is tightened with a cylindrical part cover tightening belt (both will be described later). The upper cover 10 is provided so as to surround the outer periphery of the steel pipe pile 2 so as to cover the part cover, and the outer side of the upper cover 10 is fastened to the outer periphery of the steel pipe pile 2 by the fastening belt 8.
[0034]
As schematically shown in FIG. 4B, the upper cover 10 has one long first upper cover 10a having a hook-and-loop fastener 21 (details will be described later) at both ends and a plurality (two in the figure). The short second upper cover 10b. For example, for a steel pipe pile 2 with a minimum diameter of Φ900, a first upper cover 10a is wound around the outer periphery of the steel pipe pile 2 and both ends thereof are joined via a hook-and-loop fastener 21 to form an annular shape. To do. For a steel pipe pile 2 having an intermediate diameter of Φ1000, one short second upper cover 10b is joined to one end of the long first upper cover 10a via a hook-and-loop fastener 21, and this is connected to the steel pipe pile. The first upper cover 10a is wound around the outer periphery of the two, and both ends thereof are joined via the hook-and-loop fastener 21 to form an annular shape. For the steel pipe pile 2 having a maximum diameter of Φ1100, two short second upper covers 10b and 10b are joined to the long first upper cover 10a via the hook-and-loop fastener 21, and this is connected to the steel pipe pile. This is achieved by wrapping around the outer periphery of 2 and joining the both ends via a surface fastener 21 to form an annular shape.
[0035]
The stay 5 for fixing the pile is for allowing the work umbrella 1 to be stably fixed to the steel pipe pile 2 against strong winds and the like. By detachably locking the pile fixing stay 5 to the belt 13, the pile fixing stay 5 can be firmly locked to the steel pipe pile 2 (detailed configuration of each part will be described later).
[0036]
The order of attaching the work umbrella 1 to the steel pipe pile 2 will be described with reference to FIG.
[0037]
(1) As shown in FIG. 1 (a), after the steel pipe pile 2 for welding is suspended and raised by the rope 14 of the crane 12, the lower end of the pile is temporarily placed on the ground 15, and the stay is located above the lower end of the pile. The receiving belt 13 (not shown) is fastened and fixed.
[0038]
(2) Wrap the work umbrella 1 around the outer periphery of the steel pipe pile 2 in a closed state, and then connect the upper part of the circumferential division cover 4a (that is, the opening peripheral edge of the umbrella center) to the cylindrical cover tightening belt (not shown) Then, the fastener is closed and the circumferentially divided cover 4a is connected in a circle.
[0039]
(3) The working umbrella 1 is folded, and the lower part is temporarily tightened with a temporary tightening rope (not shown).
[0040]
(4) The upper cover 10 of the upper part (center part) of the umbrella is fixed with the fastening belt 8.
[0041]
(5) Set the steel pipe pile 2 for welding at the welding position. As shown in FIG.1 (b), the rotary press-fit steel pipe pile 2a which has the rotary blade 17 was preceded by the pile construction machine 16, and the lower end of the steel pipe pile 2 for welding is as follows. Due to the welding joint, it is brought into contact with the upper end of the rotary press-fit steel pipe pile 2a. The steel pipe pile 2 for welding may be a hammer pile or a Nakabori pile in addition to the rotary press-fit steel pipe pile 2a.
[0042]
(6) Unscrew the temporary fastening rope at the bottom of the work umbrella 1 and spread the umbrella.
[0043]
(7) Unfasten the fixing rope of the pile fixing stay 4 and lock the pile fixing stay 4 to the stay receiving belt 11 (detailed structure will be described later). In addition, the order which spreads an umbrella is shown to FIG. 2 (a), (b).
[0044]
Prior to the umbrella attaching step (1), the pile head umbrella 18 is detachably attached to the pile head 2b of the steel pipe pile 2. As shown in FIG. 3C, the pile head umbrella 18 includes a top end cover 18 a that can cover the pile head opening as a main element. A support frame that supports the lower surface of the top cover 18a may be provided as necessary. As a means for fixing the pile head umbrella 18 to the pile head 2b, a predetermined length of rope 19 comprising a rope or a wire at an appropriate circumferential interval on the peripheral edge of the top cover 18a extending to the outer periphery of the pile head. The upper end of is attached. By engaging the pile lifting suspension piece 20 provided on the upper portion of the steel pipe pile 2, the pile head umbrella 18 can be firmly fixed to the pile head 2b so as not to be winded.
[0045]
The pile head umbrella 18 is implemented as a set with the work umbrella 1 and is used by being attached to the pile head 2b when the steel pipe pile 2 is welded. Therefore, the pile head umbrella 18 can prevent rainwater from falling through the inside of the steel pipe pile 2 from the opening of the pile head when welding the steel pipe pile 2 in rainy weather. Combined with the ability to prevent rainwater from falling on the outer periphery, the welding operation can be performed in an ideal environment where the inner and outer surfaces of the steel pipe pile 2 at the welding position are dry in the rain.
[0046]
The detailed structure of each part will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 5 to FIG. 7, the umbrella bone 3 having a predetermined length and the pile fixing stay 5 are made of a PVC pipe or the like. A slit 22 is formed over a predetermined range inside the distal end portion of the pipe-shaped umbrella bone 3 (FIG. 6), and a pin hole 23 is opened orthogonal to the slit 22. Further, a groove 24 is formed at the end of the pipe-like pile fixing stay 5 (FIG. 7), and a fixing plate 26 is fitted into the groove 24 and is integrally joined by a bolt 27. Then, a fixing plate 26 is inserted into the slit 22 of the umbrella bone 3, a bolt 28 is inserted through each pin hole 23 and the pin hole 25 of the fixing plate 26, and a nut 29 is fastened to fix the umbrella bone 3 to piles. The stay 5 is pivotally attached to be rotatable.
[0047]
Next, as shown in FIGS. 5 and 8, the stay receiving belt 13 includes a belt-like belt main body 30, and engagement protrusions 31 having pin holes 37 protruding from the outer surface of the belt main body 30 at a predetermined interval. The urethane rubber layer 32 is adhered to the inner surface of the belt body 30. The fixing means for fixing the belt main body 30 and the engaging protrusion 31 is performed by screwing a connecting bolt 33 penetrating from the inside of the belt main body 30 into the base end face of the engaging protrusion 31. Further, the urethane rubber layer 32 is not the entire inner surface of the belt main body 30, and the urethane rubber layer is not provided in the predetermined ranges 34 and 34a in FIG.
[0048]
The stay receiving belt 13 is configured to be combined in an annular shape after being combined so as to be adjustable in length so as to correspond to a plurality of steel pipe piles 2 having different diameters. For this reason, the stay receiving belt 13 is provided with two length adjusting joint portions 35a and 35b. Any known means may be used for the length adjusting joint portion 35a, and the stay receiving belt is located at a predetermined range 34 by adjusting the overlapping amount of the divided end portions of the belt that is divided in the middle and joining with a fixing bracket. 13 can be adjusted short. Further, a fastener 30 is provided at one end of the belt 13, and a winding engagement portion 36 at the end of the belt that is folded back through the fastener 30 is provided at the other end, and this is a length adjusting joint. Part 35b. The winding engagement portion 36 at the belt end is composed of a known tension device in which a winding shaft, a ratchet mechanism, and a repetitive swing lever are combined, and by adjusting the winding amount of the belt end, The stay receiving belt 13 can be adjusted longer at the length adjusting joint 35b.
[0049]
The length of the stay receiving belt 13 having the above-described configuration is adjusted in accordance with the steel pipe pile 2 having a different diameter, and is fastened to the outer periphery of the steel pipe pile 2, and the engagement protrusion 31 is formed into a cylinder as shown in FIG. The pile fixing stay 5 is inserted into the pin hole 38 of the pile fixing stay 5 and the pin hole 37 of the engaging projection 31 to insert the split pin 39 into the steel pipe. Can be fixed to the pile 2.
[0050]
Next, FIGS. 9 to 13 show the detailed structure of the waterproof cover 4, the fastener 7, the cylindrical portion cover 48, the upper cover 10 and the fastening belt 8.
[0051]
The waterproof cover 4 is cut into a fan shape as shown in the figure in a state where the PVC sheet is unfolded to form the circumferential division cover 4a, and when the left and right circumferential division covers 4a are joined and attached to the steel pipe pile, the steel pipe pile 2 As shown in FIG. 9 (b), the peripheral portion 40 having the cut 41 of the pile insertion opening 6 is a cylindrical portion that rises vertically along the peripheral edge of the steel pipe pile 2. 40a. When the flat sheet is cut to form the vertically rising cylindrical portion 40a, a slack is produced in the portion, and a plurality of cuts 41 are made at predetermined intervals in this portion as shown in FIG. 9A. In this way, the slack is absorbed.
[0052]
On the other hand, in order to watertightly fix the peripheral edge 40 of the pile insertion opening 6 to the outer periphery of the steel pipe pile 2, the peripheral edge 40 is not directly applied to the outer periphery of the steel pipe pile 2, but FIG. As shown in FIG. 4, a cylindrical portion cover 48 is fixed to the peripheral edge portion 40 by fusion bonding and crimping to form a cylindrical portion 40a, and the cylindrical portion 40a is fixed to the outer periphery of the steel pipe pile 2. That is, the cylindrical portion cover 48 is configured by adhering the urethane rubber layer 43 to the inner side surface of the belt-like vinyl sheet 42 as shown in FIG. A protruding portion 44 of the vinyl sheet 42 is provided below the urethane rubber layer 43, and a cut 45 is formed in the protruding portion 44. On the outer surface of the vinyl sheet 42, guides 42a through which the cylindrical portion cover fastening belt 9 is passed are provided at predetermined intervals.
[0053]
And while extending the overhanging portion 44 of the belt-like vinyl sheet 42 through the notch 45, it is applied to the inside of the peripheral portion 40 of the substantially semicircular pile insertion opening 6 of the circumferentially divided cover 4a, and the overlapping portion Are fused and sewn. Thereby, the cylindrical part cover 48 can be reliably fixed to the peripheral part 40 of the pile insertion opening part 6 of the circumferential direction division | segmentation cover 4a. The cylindrical cover 48 is welded and sewn in a substantially semicircular shape along the peripheral edge 40 of the left and right circumferential division covers 4a in the waterproof cover 4. Then, the urethane rubber layer 43 is applied to the outer surface of the steel pipe pile 2, the cylindrical portion cover 48 is applied to the outer surface of the steel pipe pile 2, and the outer side is tightened with the cylindrical portion cover fastening belt 9, thereby waterproofing. The peripheral edge 40 of the pile insertion opening 6 of the cover 4 can be disposed in a watertight manner on the outer periphery of the steel pipe pile 2.
[0054]
In order to further secure the water tightness of the pile insertion opening 6 of the waterproof cover 4, the upper cover 10 is disposed on the outer periphery of the steel pipe pile 2 so as to cover the cylindrical cover 48, and the outer portion fastening belt 8 Conclude.
[0055]
Details of the upper cover 10 are shown in FIGS. (The outline is shown in FIG. 4B.) Hereinafter, in order, the upper cover 10 includes one long first upper cover 10a and a plurality of second upper covers 10b, which are connected to each other. Can be separated. In the first and second upper covers 10a and 10b, a urethane rubber layer 43 is bonded to the inner side surface of the belt-like vinyl sheet 42 having a predetermined length, and a guide 46 for passing the fastening belt 8 (see FIG. 5a) is passed to the outer side surface. They are provided at predetermined intervals. Further, both ends of the urethane rubber layer 43 of the first and second upper covers 10a, 10b are inclined surfaces, and a hook-and-loop fastener 21 such as a magic tape (registered trademark) is attached thereto. Via the hook-and-loop fastener 21, the first and second upper covers 10a and 10b can be connected and separated.
[0056]
Therefore, for example, when the upper cover 10 is wound around the entire circumference of a plurality of steel pipe piles 2 having different diameters of Φ900, Φ1000, and Φ1100 without loosening, both ends of the first upper cover 10a are connected to the steel pipe pile 2 of Φ900. It joins via the hook-and-loop fastener 21. Further, for the steel pipe pile 2 of Φ1000, one second upper cover 10b is added to the first upper cover 10a via the hook-and-loop fastener 21. Further, two second upper covers 10 b are added to the first upper cover 10 a via the hook-and-loop fastener 21 for the steel pipe pile 2 of Φ1100.
[0057]
In this way, after adjusting the length of the upper cover 10 corresponding to the diameter of the steel pipe pile 2, the outer circumference of the steel pipe pile 2 is covered so as to cover the portion of the cylindrical cover 47 provided on the upper part (center part) of the work umbrella 1. Further, the outside is tightened by the fastening belt 8. In order to prevent rainwater traveling around the outer periphery of the steel pipe pile 2 from entering from the upper part of the work umbrella 1, double waterproof measures are taken by the cylindrical cover 47 and the upper cover 10, and the work umbrella 1 is attached to the steel pipe pile 2. Can stick. Note that the end portions of the fastening belt 8 and the cylindrical portion cover fastening belt 9 are configured by a known tension device in which a winding shaft, a ratchet mechanism, and a repetitive swing lever are combined.
[0058]
Next, details of the waterproof cover 4 that is one of the main elements of the work umbrella 1 will be described with reference to FIGS. 9, 10, and 13 (the outline is also shown in FIG. 4A). A pipe-shaped umbrella bone 3 is arranged inside the divided cover 4a divided into two in the circumferential direction, and both are passed through a pipe 51a through a bone receiver 50 (shown in FIG. 11 (a)). 51 is connected.
[0059]
One of the advantages of the waterproof cover 4 being divided into two in the circumferential direction divided cover 4a is that the waterproof cover 4 can be fixed to the steel pipe pile 2 without being inserted from the pile head. Furthermore, in the present invention, in addition to the above-described advantages, the joint portion of the two circumferentially divided covers 4a can be adjusted and joined using the plurality of fasteners 7a to 7d, and a plurality of work umbrellas 1 can be used. It is configured to be applicable to steel pipe piles 2 having different diameters.
[0060]
This will be further described with reference to each figure. In FIG. 9, A, A ′, B, and B respectively correspond to a plurality of radially extending lines having different directions from the center of the plurality of joint portions at both ends of the circumferentially divided cover 4 a divided into two. ', C, C', D, and D 'are attached. Moreover, as shown in FIG. 10 and FIG. 13, the positions along the inner surfaces of both circumferentially divided covers 4 a and along the joining lines of A, A ′, B, B ′, C, C ′, D, and D ′. In addition, the plurality of fasteners 7a, 7a, 7b, 7b, 7c, 7c, 7d, and 7d are sewn so as to form a pair.
[0061]
And when the diameter of the steel pipe pile 2 is (PHI) 1100, it joins in the position of AA 'and BB'. That is, the fastener 7 is joined using the fasteners 7a, 7a and 7b, 7b, respectively. When the diameter of the steel pipe pile 2 is Φ1000, the steel pipe piles 2 are joined at positions AA ′ and CC ′. That is, the fastener 7 is joined using the fasteners 7a, 7a and 7c, 7c, respectively. When the diameter of the steel pipe pile 2 is Φ900, the steel pipe piles 2 are joined at positions CC ′ and DD ′. That is, the fastener 7 is joined using the fasteners 7c, 7c and 7d, 7d, respectively. In the case of FIG. 13, in the steel pipe pile 2 having a pile diameter of Φ1100, the circumferentially divided cover 4a is joined using fasteners 7a, 7a and 7c, 7c, respectively.
[0062]
When the same work umbrella 1 is applied to each steel pipe pile having different diameters of Φ900, Φ1000, and Φ1100 with one work umbrella 1, it is necessary to change the size when the waterproof cover 4 is deployed. As described above, by changing the combination of the plurality of fasteners 7a to 7d and adjusting the joining position between the ends of the circumferentially divided cover 4a to adjust the steel pipe pile 2 of any diameter, The work umbrella 1 can be smoothly attached to the steel pipe pile 2.
[0063]
As the fastener 7, a known fastener such as one that engages with a tooth, or one that elastically attaches and detaches the projections and recesses may be used. Further, two sets of fastener covers 52 having button hooks 51 are provided on the surface of one circumferentially divided cover 4a so as to prevent rainwater from entering the fastener portions that are closed among the plurality of fasteners 7 more reliably. The button hook 51a corresponding to the button hook 51 is attached to one circumferential direction division cover 4a. As a result, the closed fastener 7 can be covered with the fastener cover 52, and rainwater can be more reliably prevented from entering the fastener closing portion.
[0064]
Since the work umbrella 1 according to the first embodiment is robust in structure and can be reliably fixed to the steel pipe pile 2, it is stable without being hit by strong winds and the like, so that the workability of the steel pipe pile 2 is improved. Furthermore, since the connection between the upper part of the working umbrella 1 and the outer surface of the steel pipe pile 2 can be ensured in a watertight manner, it is possible to further ensure that rainwater enters the welded portion. Furthermore, the pile head umbrella 18 can prevent rain water from falling from the opening of the pile head, and it is also possible to ensure that rain water wraps around the welded portion of the inner surface of the steel pipe pile 2, so that the steel pipe pile can be used even in rainy weather. The welding operation can be performed while ensuring the dry state of the inner and outer surfaces of No. 2. Furthermore, there is versatility applicable to a steel pipe pile 2 having a plurality of different diameters in one work umbrella 1.
[0065]
14 to 23 show the second embodiment. In each figure, 14 (a) and (b) are a plan view and a side view of an umbrella installed on a steel pipe pile provided with a pile construction machine, and FIGS. 15 (a), (b) and (c) are steel pipe piles. FIG. 16 is an explanatory view showing the deployment process of the umbrella attached to the outer periphery of the steel plate. FIG. FIGS. 17 (a) and 17 (b) are side views showing the upper cover to be fixed. FIG. 17 (a) and FIG. Detailed view, FIG. (C) is a cross-sectional view of the worker in FIG. (A), and FIG. (D) is a cross-sectional view of the car in FIG. 18 (a) and 18 (b) are side views showing the expansion / contraction state of the external fixing stay, respectively. FIGS. 19 (a) and 19 (b) are detailed views showing the coupling structure of the external fixing stay receiver and the handrail. is there.
[0066]
FIG. 20 is an explanatory plan view showing a state in which the ends of the circumferentially divided cover are adjusted and joined, FIG. 21A is a sectional view of FIG. 20, and FIG. 20B is a sectional view of FIG. (C) is a cross-sectional view of the rule in FIG. 20, FIG. 22 (a) is a plan view of a cylindrical cover arranged in an annular shape along the periphery of the opening for inserting the pile of the waterproof cover, FIG. 2B is a partially omitted side view of FIG. 2A, and FIG. 2C is a partial cross-sectional view of FIG. Fig.23 (a) is a top view of the upper cover arrange | positioned cyclically | annularly along the outer periphery of a steel pipe pile, FIG. (B) is a fragmentary sectional view of the figure (a).
[0067]
Although the basic configuration of the second embodiment is common to that of the first embodiment, the common elements are denoted by common reference numerals for the sake of brevity, and the differences are mainly described.
[0068]
There are two main points in which the second embodiment differs from the first embodiment. The first point is that the umbrella bone 3 of the working umbrella 1 in the first embodiment is not foldable, but in the second embodiment, the umbrella bone 3 is replaced by the first umbrella bone 3a and the second umbrella bone 3b. It is pivotally attached and freely configured to be folded. Secondly, as a means for securely fixing the folding work umbrella 1 to the steel pipe pile 2, it is shared with the pile fixing stay 5 in the first embodiment or replaced with the pile fixing stay 5. Thus, the external fixing stay 54 is pivotally attached to the second umbrella bone 3b so as to be freely attached to the hand rub 55 of the pile construction machine 16. This will be described in order below.
[0069]
14 (a) and 14 (b), the pile construction machine 16 in which the rotary press-fitting of the steel pipe pile 2a (not shown) with rotary blades previously rotationally press-fitted into the ground is completed, and the pile construction machine 16 A steel pipe pile 2 that protrudes upward from the rotational drive unit and is to be welded is shown, and further, a state in which the work umbrella 1 is attached to the steel pipe pile 2 is shown above the welded portion. In this work umbrella 1, an external fixing stay 54 extends vertically from the umbrella bone 3, and its lower end is detachably fixed to a handrail 55 in the pile construction machine 16. Thereby, the work umbrella 1 is securely fixed to the steel pipe pile 2.
[0070]
The order of expanding the working umbrella 1 of the second embodiment is performed in the order of FIGS. 15 (a), (b), and (c). As shown in the figure, from the state where the umbrella bone 3 formed by pivotally attaching the first umbrella bone 3a and the second umbrella bone 3b is folded along the outer periphery of the steel pipe pile 3 (FIG. A), the first umbrella bone is obtained. 3a and the second umbrella bone 3b are opened in the shape of "<" (Fig. B), then the first umbrella bone 3a and the second umbrella bone 3b are opened straight and externally fixed pivotally attached to the second umbrella bone 3b. The stay 54 is rotated so as to be straight (FIG. B), and the tip thereof is fixed to the handrail 55 of the pile construction machine 16 (details will be described later).
[0071]
This will be further described with reference to FIG. As shown in FIGS. 16 to 19, the umbrella bone 3 and the external fixing stay 54 are made of a PVC pipe or the like. As shown in FIG. 17, the umbrella bone 3 includes the first umbrella bone 3 a and the second umbrella bone 3 b that are rotatably connected by a pivot 56. That is, the first fixing plate 58 is fitted and bonded to the wide slit 57 (shown in FIG. 17D) formed in the end portion of the first umbrella bone 3a (left end portion in FIG. 17B) and fixed. It is fixed with bolts 59. Further, the second fixing plate 61 is fitted and bonded to the slit 60 (shown in FIG. 17C) formed in the end portion (the lower left end portion of FIG. 17B) of the second umbrella bone 3b, and the fixing bolt. 62 is fixed.
[0072]
The first fixing plate 58 and the second fixing plate 61 provided on the first umbrella bone 3a and the second umbrella bone 3b are rotatably coupled by the pivot 56, and are further connected to the first umbrella bone 3a and the second umbrella plate 3a. In the state where the two umbrella bones 3b are straightly extended, the first and second fixing plates 58 and 61 overlap in the wide slit 57 of the first umbrella bone 3a, and the pin holes 74 provided in each plate and the pipe-shaped A lock pin (bolt) 63 is detachably inserted by inserting the established pin hole 75 (shown in FIG. 17D) through the first umbrella 3a. Thereby, the 1st umbrella bone 3a and the 2nd umbrella bone 3b can be hold | maintained in the state extended straight. Note that the waterproof cover 4 is formed with a clear portion 64 that is inflated outwardly as shown in FIG. 16 at the pivotally attached portion of the first umbrella bone 3a and the second umbrella bone 3b.
[0073]
The connection structure between the external fixing stay 54 and the second umbrella frame 3b and the connection structure 5 with the handrail 5 of the pile construction machine 16 will be described with reference to FIGS. As shown in each drawing, a rotating connecting member 54a for pivotally supporting the second umbrella 3b is attached to the upper end of the external fixing stay 54. That is, the second umbrella 3b is rotatably connected to the external fixing stay 54 by passing the connecting shaft 65 through the second umbrella 3b and the rotation connecting member 54a.
[0074]
Also, as shown in FIGS. 18 and 19, the external fixing stay 54 can be inserted into and fixed to an upright stay receiver 66 made of a vinyl chloride pipe that is detachably provided on the upper horizontal portion of the handrail 55 so as to be adjustable in length. . As a detachable fixing means for the horizontal portion of the handrail 55 of the standing stay receiver 66, one half receiving pipe 70a of the half receiving pipes 70a and 70b paired with the lower end of the standing stay receiver 66 is fused. Therefore, the standing stay receiver 66 can be detachably fixed to the handrail 55 by inserting the bolt 72 through the bolt hole of each flat bolt seat of each of the half receiving pipes 70a and 70b and fastening with the nut 73. Further, by inserting and engaging the locking pin 69 into any one of the plurality of pin insertion holes 67 opened in the stay 54 and one pin insertion hole 68 opened in the stay receiver 66, the height can be arbitrarily set. The external fixing stay 54 can be detachably fixed to the handrail 55 by adjusting.
[0075]
In addition, the watertight joint structure of the upper part (cover center part with the opening part 6 for pile insertion) and the steel pipe pile 2 shown in each figure of FIGS. Since the adjustment joining structure of the divided cover 4a to be joined by adjusting the end position corresponding to the pile 2 is the same as that of the first embodiment, the same elements are denoted by the same reference numerals and the description thereof is omitted.
[0076]
The operation of the working umbrella 1 according to the second embodiment will be described. In Embodiment 2, since the umbrella bone 3 has a folded structure, it is easy to form an umbrella having a large area, and the rainproof effect is improved. In addition, if the area of the umbrella is too large, it will be easy to be blown by the wind, so the area of the umbrella to be used and the strength of the wind at the time will determine how much of the umbrella will be used. In the second embodiment, an example in which the external fixing stay 54 is provided in place of the pile fixing stay 5 of the first embodiment has been described. However, as described above, the external fixing stay 5 is provided together with the pile fixing stay 5. 54 may be provided.
[0077]
Further, in Embodiment 2, the waterproof cover 4 is supported by the umbrella bone 3 even if the umbrella has a large area, so that the structure is robust, and the handrail 55 of the pile construction machine 16 is used as a fixing member for the work umbrella 1. By fixing the external fixing stay 54 to the handrail 55, the umbrella bone 3 can be securely fixed to the steel pipe pile 2, so that it is stable without being hit by strong winds, and the workability of the steel pipe pile 2 is improved. Will be better. Furthermore, since the contact between the central portion of the working umbrella 1 and the outer surface of the steel pipe pile 2 can be ensured in a watertight manner, it is possible to further ensure that rainwater enters the welded portion. Thus, it is possible to perform welding work while ensuring the dry state of the inner and outer surfaces of the steel pipe pile 2 even in the rain. Furthermore, it can apply smoothly to the steel pipe pile 2 from which several diameters differ by one work umbrella 1. FIG.
[0078]
【The invention's effect】
According to the present invention, the waterproof cover is supported from the back side by a plurality of umbrella bones arranged radially around the steel pipe pile, and the other end of the stay having one end coupled to the umbrella bone is connected to the steel pipe pile via the stay receiver. And fixing to the handrails of pile construction machines, the stability of the umbrella is increased, the rain falling from the surroundings is reduced, and the welding workability of the steel pipe pile is improved. Moreover, according to the working umbrella of the present invention, the welded portion can be prevented from getting wet from both the inside and outside of the steel pipe pile.
[0079]
Furthermore, since it was set as the structure which covers the outer periphery of several types of piles from which a pile diameter differs by changing the junction part position along the division | segmentation edge of several circumferential direction division | segmentation covers, several types of piles are carried out with one umbrella. Even when it corresponds to the diameter, the inclination angle of the umbrella can be kept constant at all times, and moreover, it is economical because it can reduce the cost that can maintain a size suitable for covering the range necessary for welding work. . Moreover, the rainproof effect is improved by making it possible to construct an umbrella having a large area by freely folding the umbrella bone in the middle.
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A, 1B and 1C are schematic views showing a process of attaching and deploying an umbrella according to the present invention to a steel pipe pile while raising the steel pipe pile for welding carried into a construction site with a crane. It is explanatory drawing.
2 (a), (b), and (c) are explanatory views showing an unfolding process of an umbrella attached to the outer periphery of a steel pipe pile.
FIGS. 3A and 3B are a schematic plan view of a deployed umbrella and a schematic side view showing a rotational configuration of the umbrella bone, and FIG. 3C is a pile head umbrella attached to a pile head of a steel pipe pile. FIG.
4A is a schematic plan view of a circumferentially divided cover that is one element of an umbrella, and FIG. 4B is an upper cover that fixes an upper portion of a waterproof cover (that is, an opening in the center) to a steel pipe pile. FIG.
FIG. 5A is a side view showing a state in which an umbrella bone and a steel pipe pile are brought together, and FIG. 5B is a detailed view of a portion (a) in FIG.
6A and 6B are detailed views of an umbrella bone. FIG.
7A and 7B are a plan view and a front view of a pile fixing stay, and FIGS. 7C and 7D are (B) and (B) in FIGS. C) Detailed view of the portion, FIG. 5E is a left side view of FIG.
8A is a plan view in which a plurality of stay receiving belts for fixing a stay for fixing a pile supporting a umbrella bone to a steel pipe pile are connected in an annular shape, and FIG. 8B is a developed front view of the stay receiving belt. (C) is detail drawing of the (d) part of Fig. (A).
9A is a plan view showing the principle of adjusting and joining the ends of the circumferentially divided cover, and FIG. 9B is a side view.
FIG. 10 is an explanatory plan view showing a state where the ends of the circumferentially divided cover are adjusted and joined together.
11A is a sectional view of the hoof of FIG. 10, FIG. 11B is a detailed view of a cylindrical cover in FIG. 10A, and FIG. 11C is a right side view of FIG. (D) is a perspective view which shows the connection relation of the cylindrical part cover and the opening part periphery of a waterproof cover.
FIGS. 12A and 12B are plan views in which the upper cover is connected in an annular shape along the outer periphery of the steel pipe pile, FIGS. 12B and 12C are detailed plan views of the upper cover having different lengths, and FIG. FIG. 2 is an audio sectional view of FIG.
FIGS. 13A and 13B are a cross-sectional view and a cross-sectional view of the head in FIG.
14 (a) and 14 (b) are a plan view and a side view of an umbrella installed on a steel pipe pile on which a pile construction machine is installed.
15 (a), (b), and (c) are explanatory views showing an unfolding process of an umbrella attached to the outer periphery of a steel pipe pile.
FIG. 16 is a side view showing a state where the umbrella bone and the external fixing stay are in contact with the steel pipe pile and the handrail, and the upper cover for fixing the upper part (ie, the center part) of the waterproof cover to the steel pipe pile.
FIGS. 17 (a) and 17 (b) are detailed views of a straight locking state and a rotationally folded state of a pivotal attachment portion between a first umbrella bone and a second umbrella bone in a foldable umbrella bone; FIG. FIG. 4A is a cross-sectional view of the worker in FIG. 4A, and FIG. 4D is a cross-sectional view of the car in FIG.
18 (a) and 18 (b) are side views respectively showing an expanded / contracted state of the external fixing stay.
FIGS. 19A and 19B are detailed views showing a coupling structure of an external fixing stay receiver and a handrail. FIGS.
FIG. 20 is an explanatory plan view showing a state in which the ends of the circumferentially divided cover are adjusted and joined together.
21A is a cross-sectional view of the structure of FIG. 20, FIG. 21B is a detailed view of a section of FIG. 20A, and FIG. 21C is a cross-sectional view of the structure of FIG.
22 (a) is a plan view of a cylindrical cover arranged in an annular shape along the periphery of the pile insertion opening of the waterproof cover, FIG. 22 (b) is a partially omitted side view, and FIG. It is a fragmentary sectional view of the figure (a).
23A is a plan view of an upper cover arranged in an annular shape along the outer periphery of a steel pipe pile, and FIG. 23B is a partial cross-sectional view of FIG.
[Explanation of symbols]
1 Work umbrella
2 Steel pipe pile
2a Steel pipe pile with rotor blades
2b Pile head
3 Umbrella bone
3a 1st umbrella bone
3b Second umbrella bone
4 Waterproof cover
4a Dividing cover
5 Stays for fixing piles
6 Pile insertion opening
7 hook and loop fasteners
8 Fastening belt
9 Cylinder cover fastening belt
10 Top cover
11 Edge
12 crane
13 Stay receiving belt
14 Crane rope
15 ground
16 Pile construction machine
17 Rotary wing
18 Pile head umbrella
19 Line
20 Pile lifting piece
21 hook and loop fastener
22 Slit
23 pin hole
24 groove
25 pin hole
26 Fixed plate
27 volts
28 volts
29 nuts
30 Belt body
31 Engagement protrusion
32 Urethane rubber layer
32 Connecting bolt
34 Predetermined range
35 Length adjustment joint
36 Winding lock
37 pin hole
38 pin hole
39% pin
40 peripheral edge
41 depth of cut
42 Vinyl sheet
43 Urethane rubber layer
44 Overhang
45 depth of cut
46 Guide
48 Cylindrical cover
49 Urethane
50 bone holder
51 button hook
52 Fastener cover
53 button
54 External fixing stay
55 Handrail
56 Axis
57 Wide slit
58 First fixed plate
59 Fixing bolt
60 slits
61 Second fixed plate
62 Fixing bolt
63 Lock pin
64 Clearance
65 Connecting shaft
66 Standing stays
67 Pin insertion hole
68 pin insertion hole
69 Locking pin
70a half split tube
70b half pipe
71 Welded part
72 volts
73 Nut

Claims

A umbrellas for rainy weather during the welding operation in steel pipe pile, the umbrella includes a waterproof cover for expanding conically around around a steel pipe pile, the waterproof cover is positioned radially around the steel pipe pile a plurality of umbrella bone supporting the rear side, one end of which is pivotally attached to the umbrella bone, the other end and a pile fixing stay locked to the outer surface of the steel pipe pile, the waterproof cover, the division edges Is composed of a plurality of circumferentially divided covers that extend along a radially extending line around the steel pipe pile, and there are joints extending radially at intervals at and near the divided edges of the circumferentially divided cover. It is provided, and the plurality of joint positions including the divided edges are mutually changed and joined to expand in a conical shape so as to cover the entire outer periphery of a plurality of types of piles having different pile diameters. Umbrella for welding work in the rain of steel pipe piles.

The other end of the pile fixing stays, rainy weather the steel pipe pile according to claim 1, characterized in locked is that the engagement portion of the stay receiving belt detachably provided in the outer periphery of the steel pipe pile Umbrella for welding work.

The pile head umbrella of the said steel pipe pile is provided with the pile head umbrella so that attachment or detachment is possible, The umbrella for the welding work of the steel pipe pile at the time of rainy weather of Claim 1 or 2 characterized by the above-mentioned .

A plurality of fasteners are fixed radially to the circumferential edge of the circumferentially-divided cover at intervals between the divided edge and the vicinity thereof, and the joint position can be changed by changing the combination thereof. The umbrella for welding work in rainy weather of the steel pipe pile according to any one of claims 1 to 3 .

Together with the pile fixing in place of the stay or the pile fixing stay, and characterized by pivotally mounted external fixation stay umbrella bone and the external fixing stay attached removably to the handrail pile construction machine The umbrella for welding work in rainy weather of a steel pipe pile according to any one of claims 1 to 4 .

The umbrella for welding work in rainy weather of a steel pipe pile according to any one of claims 1 to 5 , wherein an umbrella having a large area can be configured by freely folding the umbrella bone in the middle.