JP3929840B2 - Wafer heating device - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、主にウェハを加熱するのに用いるウェハ加熱装置に関するものであり、例えば、半導体ウェハや液晶基板あるいは回路基板等のウェハ上に半導体薄膜を生成したり、前記ウェハ上に塗布されたレジスト液を乾燥焼き付けしてレジスト膜を形成するウェハ加熱装置に関する。
【0002】
例えば、半導体製造装置の製造工程における、半導体薄膜の成膜処理、エッチング処理、レジスト膜の焼き付け処理等においては、半導体ウェハ(以下、ウェハと略す)を加熱するためにウェハ加熱装置が用いられている。
【0003】
従来の半導体製造装置は、まとめて複数のウェハを成膜処理するバッチ式のものが使用されていたが、ウェハの大きさが8インチから12インチと大型化するにつれ、処理精度を高めるために、一枚づつ処理する枚葉式と呼ばれる手法が近年実施されている。しかしながら、枚葉式にすると1回当たりの処理数が減少するため、ウェハの処理時間の短縮が必要とされている。このため、ウェハ加熱装置に対して、ウェハの加熱時間の短縮、迅速化と同時に加熱温度の精度の向上が要求されていた。
【0004】
このうちウェハ上へのレジスト膜の形成にあたっては、図4に示すような、窒化アルミニウムやアルミナ等のセラミックスからなる板状セラミックス基板32の一方の主面をウェハWを載せる載置面33とし、他方の主面には抵抗発熱体35および給電部36が設置され、さらに弾性体38により導通端子37が給電部36に押圧し固定された構造のウェハ加熱装置31が用いられていた。そして、前記板状セラミックス基板32は支持体41にボルト47により固定され、さらに板状セラミックス基板32の内部には測温素子40が挿入され、これにより板状セラミックス基板32の温度を所定の温度に保つように、導通端子37から抵抗発熱体35に供給される電力を調節するシステムとなっていた。また、導通端子37は、板状構造部43に絶縁層39を介して固定されていた。
【0005】
そして、ウェハ加熱装置31の載置面33には、凹部45に挿入された支持ピン44が設置されており、ウェハWを載置面33に載せた際にウェハWが載置面33から非接触となるようにしている。そして、該支持ピン44上にレジスト液が塗布されたウェハWを載せたあと、抵抗発熱体35を発熱させることにより、板状セラミックス基板32を介して載置面33上のウェハWを加熱し、レジスト液を乾燥焼付けしてウェハW上にレジスト膜を形成するようになっていた。
【0006】
また、特開平11−40330号公報に板状セラミックス基板32を構成するセラミック材料としては、窒化物セラミックスまたは炭化物セラミックスが開示されている。
【0007】
また、特開2001−168177号公報には上記板状セラミックス基板32の表面粗さについて、ウェハ保持面と反対側の表面粗さの差が50%以内とすることにより、セラミックス基板を加熱した際のそりを抑えることが示されている。このような板状セラミックス基板32の表面は、平面研削盤で一方向に研削加工した後、サンドブラスト加工していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなウェハ加熱装置において、近年半導体配線の微細化の為に用いられるようになってきた化学増幅型レジストの熱処理に於いては、ウェハWを板状セラミックス基板32上に差し替えした際に温度が安定するまでの過渡特性やウェハ面内の温度バラツキが、化学増幅型レジストの露光処理に極めて重要であり、従来に増して、均一かつ応答性の良い温度制御が必要となってきている。しかしながら、板状セラミックス基板32に熱伝導率のよいセラミック基板を用いても、ウェハWを板状セラミックス基板32上に差し替えした際に温度が安定するまでの時間やウェハ面内の温度バラツキが大きいとの問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、板状セラミックス基板の一方の主面側を、ウェハを載せる載置面とし、前記板状セラミックス基板の他方の主面または内部に抵抗発熱体を備えたウェハ加熱装置において、前記板状セラミックス基板の他方の主面の表面粗さRaが0.01〜5μmであり、かつ他方の主面の径方向の表面粗さRa1と周方向の表面粗さRa2の比率を0.1≦Ra2/Ra1≦0.8としたことを特徴とする。
【0010】
また、前記板状セラミックス基板の一方の主面の表面粗さRaが0.01〜5μmであり、かつ、前記主面の径方向の表面粗さRa3と、周方向の表面粗さRa4の比率を0.5≦Ra4/Ra3≦0.9とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1は本発明に係るウェハ加熱装置1の一例を示す断面図で、炭化珪素、炭化硼素、窒化硼素、窒化珪素または窒化アルミニウムを主成分とするセラミックスからなる板状セラミックス基板2の一方の主面をウェハWを載せる載置面3とするとともに、他方の主面に抵抗発熱体5を形成したものである。
【0013】
図2は抵抗発熱体5のパターン形状の一例を示す。抵抗発熱体5のパターン形状としては、円弧状のパターンと円弧状のパターンを繋ぐ連結パターンとからなり略同心円状をしたものや渦巻き状をしたものなど、載置面3を均一に加熱できるパターン形状であれば良い。均熱性を改善するため、抵抗発熱体5を複数のパターンに分割することが好ましい。
【0014】
また、抵抗発熱体5には、金や銀、パラジウム、白金等の材質からなる給電部6が形成され、該給電部6に導通端子7を弾性体8を介して押圧固定することにより、導通が確保されている。
【0015】
さらに、板状セラミックス基板2と支持体11の外周にボルト17を貫通させ、板状セラミックス基板2側より弾性体8、座金18を介在させてナット19を螺着することにより支持体11に弾性的に固定している。これにより、板状セラミックス基板2の温度を変更したり載置面3にウェハWを載せ板状セラミックス基板2の温度が変動した場合に支持体11の変形が発生しても、上記弾性体8によってこれを吸収し、これにより板状セラミックス基板2の反りを防止し、ウェハW加熱におけるウェハW表面に温度分布が発生することを防止できる。
【0016】
本発明のウェハ加熱装置1は、抵抗発熱体5を形成する板状セラミックス基板2の他方の主面の表面粗さ(算術平均粗さ)Raを0.01〜5μmとしてある。表面粗さRaが0.01μmより小さいと、板状セラミックス基板2と抵抗発熱体5との密着が悪くなり、抵抗発熱体5がはがれる虞がある。また、表面粗さRaが5μmを越えると、表面粗さRaの大きな点を起点として、板状セラミックス基板2が破壊する可能性がある。更に好ましくは、Ra0.05μm〜0.5μmである。
【0017】
尚、上記表面粗さRaは以下のようにして求める。まず、図2に示す様に抵抗発熱体5を形成する前の板状セラミックス体2の直径方向に表面粗さ計の触針を移動させ測定した径方向の表面粗さRa1と、これと直角な周方向に触針を移動させ測定したRa2とを求める。それぞれ板状セラミックス基板2の中心を除き、中心から半径方向に半径の約1/3、約2/3の位置で、それぞれ2箇所及び3箇所の計5箇所の各2方向で測定し、その平均値を求め、これを他方の主面の表面粗さRaとした。
【0018】
また、表面粗さRaは測定長さが2.5mm、カットオフ値が0.8mm、測定倍率が5000倍、測定速度が0.3mm/Sの条件で測定した。
【0019】
また、上記のように測定したとき、板状セラミックス基板2の他方の主面の径方向の表面粗さRa1と周方向の表面粗さRa2の比率R(=Ra2/Ra1)が0.1≦Ra2/Ra1であることが望ましい。
【0020】
比率R(=Ra2/Ra1)が0.1より小さいと、Ra1が大き過ぎることから、図2に示す抵抗発熱体5の複数のパターン間にパターンのにじみが生じ、絶縁が取れなくなる恐れがある。一方、比率Rが0.1以上であると、板状セラミックス基板2の表面に同心円状の凹凸が発生していることから、抵抗発熱体5の大部分を形成する円弧状パターンの径方向へのにじみが小さく、円弧状パターンの間隔を0.8mm程としてもパターン間で短絡したり漏電することがなく、抵抗発熱体5のパターンを密に配線できることから、ウェハWを均一に加熱することができる。
【0021】
すなわち、板状セラミックス基板2の他方の主面に、周方向に均一な加工スジを備え、上記の表面粗さRaの範囲内とすることにより円弧状パターンを精度良く板状セラミックス基板に配設することができる事を見いだした。
【0022】
更に好ましくは、比率Rは0.1〜0.8である。比率Rが0.8を超えると板状セラミックス基板2を加熱した際に、板状セラミックス基板2の変形が大きくなり温度バラツキや温度が安定するまでの時間が長くなる虞があった。
【0023】
特開2001−168177号公報に記載の板状セラミックス基板32は、一般的な平面研削盤によるダイヤモンドホイールで厚み研削加工した後、研削した加工面をサンドブラストにより表面加工しており、研削方向と該研削方向に直角な方向で表面粗さが異なると考えられる。しかし、本発明は、径方向Ra1と周方向Ra2の表面粗さの比率に着目し、残留応力を制御することにより、板状セラミックス基板2を加熱した時の変形を小さくしたもので、前記公報に記載の方法と異なることは明白である。
【0024】
更に、理由は明らかでないが、他方の主面の表面粗さRaを0.01〜5μmとすることで、抵抗発熱体5の円弧状パターンの巾や円弧状パターンをつなぐ連結パターンの巾の精度が高くなり、ばらつきを小さくすることができることから、ウエハWを板状セラミックス基板2上に差し替えた直後に、ウェハWの温度が一定の温度に安定するまでの時間が小さく、過渡特性が優れることが判明した。
【0025】
また、他方の主面の表面粗さRaが0.01〜5μmで0.1≦Ra2/Ra1を満足する板状セラミック基板2の一方の表面に抵抗発熱体5を形成すると、他方の主面に残留応力が残る。そして、板状セラミックス基板2を抵抗発熱体5で加熱すると残留応力により板状セラミックス基板2が反ろうとするが、板状セラミックス基板2の一方の主面にこの応力を打ち消す残留応力を加工歪として備えると、加熱による反りが、更に小さくなる事を見いだした。
【0026】
つまり、上記の板状セラミックス基板2の反り小さくするには、板状セラミックス基板2の一方の主面の表面粗さRaを0.01〜5μmとし、かつ、前記一方の主面の径方向の表面粗さRa3と周方向の表面粗さRa4の比率R0(=Ra4/Ra3)が0.5≦Ra4/Ra3であることが好ましい。
【0027】
板状セラミックス基板2の一方の主面の表面粗さRaが0.01μm未満では、一方の主面の残留応力が小さく他方の主面の残留応力を緩和する効果が小さく、5μmを超えると加工による残留応力や加工傷が大きくなり、加熱により破損することがあった。また、Ra4/Ra3の値が0.5を下回ると板状セラミックス基板2の一方の主面の径方向の表面粗さが大きくなり過ぎて残留応力が大きくなり、加熱した際に板状セラミックス基板2の一方の主面が凸となるように反りウェハW表面の温度差が大きくなったり、ウェハWの温度が安定するまでの時間が大きくなる虞があった。
【0028】
従って、板状セラミックス基板2の一方の主面の表面粗さRaが0.01〜5μmであり、且つ、前記主面の径方向の表面粗さRa3と周方向の表面粗さRa4の比率R0(=Ra4/Ra3)が0.5≦Ra4/Ra3とすると、板状セラミックス基板2の加熱による反りが小さくなり、ウエハWを板状セラミックス基板2上に差し替えた直後に、ウェハWの温度が一定の温度に安定するまでの時間が小さくなり、更に優れた過渡特性を示す事を究明できた。
【0029】
尚、一方の主面の表面粗さRaの測定方法は他方の主面の測定方法と同様である。即ち、図3に示す様に板状セラミックス体2の一方の主面である載置面3の直径方向に表面粗さ計の触針を移動させ径方向の表面粗さRaを測定し、これと直角な周方向に触針を移動させ周方向の表面粗さRaを測定する。それぞれ板状セラミックス基板2の中心を除き、中心から半径方向に半径の約1/3、約2/3の位置でそれぞれ2箇所及び3箇所の計5箇所で、上記の各2方向について表面粗さを測定し、その平均値を求め一方の主面の表面粗さRaとした。また、上記5箇所の径方向の表面粗さの平均値をRa3とし、同様に周方向の表面粗さの平均値をRa4とした。また、表面粗さRaは測定長さが2.5mm、カットオフ値が0.8mm、測定倍率が5000倍、測定速度が0.3mm/Sの条件で測定した。
【0030】
次に、板状セラミックス基板2の表面粗さを上記の範囲とする加工方法について説明する。
【0031】
板状セラミック基板2の加工方法として以下に示す2つの加工方法で実施した。
(1):ロータリ研削盤を使い、加工スジを同心円状とした。
(2):(1)の研削加工後に遊離砥粒を用いて上記の加工スジを消しランダムな方向と
した。
【0032】
(1)の加工方法は、テーブルの中心に板状セラミック基板2を固定させた後、テーブルを回転させ、回転したダイヤモンドホイールを回転軸方向に移動させ研削加工した。
【0033】
単に、上記の方法で板状セラミックス基板2の片面のみ加工し、残る片面を歪のない鏡面加工とした板状セラミックス基板は片面のみ周方向に加工スジを有するが、この板状セラミックス基板2を用いたウェハ加熱装置は加熱時の基板の変形が同心円状となり、中心部と外周部の温度ばらつきが大きくなる傾向が見られた。また、ウェハWの温度が安定するまでの時間が大きくなる傾向が見られた。
【0034】
(2)の加工方法は、回転する定盤の上で遊星運動するキャリヤで板状セラミックス基板2を支え、板状セラミックス基板の上に重石を乗せ、遊離砥粒としてダイヤモンド砥粒の入った研削液を滴下しながらラッピング加工する。定盤は回転し、板状セラミック基板も自転しながら公転することから、板状セラミックス基板2の表面の加工スジがランダムとなった。
【0035】
さらに、ラッピング加工では、重石の大きさや形状を変えることにより加工面の凹凸形状を微妙に調整できることが特徴である。そして、本発明の板状セラミックス基板2の一方の主面は、上記の加工面が同心の凹形状となることが好ましい。このような形状とすることで過渡時のウェハW表面の温度差を更に小さくすることができる。
【0036】
また、上記の凹形状は、ブラストによる研磨でも同様形状が得られるが、過渡時のウェハW表面の温度差を小さくする効果は小さく、ラッピング加工による効果が大きい事が分った。
【0037】
次に、他の構成について説明する。
【0038】
支持体11は複数の層から構成された板状構造体13と側壁部からなり、該板状構造体13には抵抗発熱体5に電力を供給するための導通端子7が絶縁材9を介して設置され、不図示の空気噴射口や測温素子保持部が形成されている。
【0039】
板状セラミックス基板2には各抵抗発熱体5の複数のパターンに対応して測温素子10を保持する部分に凹部21が形成されている。そして、該凹部21には、測温素子10の測温接点を配置し、充填材22等により充填保持する。また、測温接点は、凹部21の底に接するように設置するか、もしくは前記底からの熱をすぐに検知できるように、Au、Ag、Al等の高熱伝導性の金属箔を介して前記凹部21の底に設置する。
【0040】
測温素子10として用いる熱電対の材質については、Pt/Rh−Pt/Rh系、Pt/Rh−Pt系、Ni/Cr/Si−Ni/Si/Mg系、Ni/Cr−Al/Mn系、Ni/Cr−Cu/Ni系、Cu−Cu/Ni系、W−Re系等が使用可能であり、使用雰囲気や温度に対して適切なものを選定すればよい。例えば、大気中300℃以下で用いるような場合には、Ni/Cr−Al/Mn系やPt/Rh−Pt系やNi/Cr−Cu/Ni系等が望ましく、還元性雰囲気下においては、Fe−Cu/Ni系等が望ましい。
【0041】
また、測温素子10の先端部には、測温接点が形成されている。測温接点は、測温検知のバラツキを小さくするために、レーザー溶接等により溶融接合し、均一な形状で形成することが望ましい。また、測温接点以降については、素線同士の接触による測温障害を防止するために適当な角度で引き出されているが、測温接点以外からの受熱を避けるため凹部21に接触しない程度の角度にすることが望ましい。
【0042】
また、測温素子10の素線同士の接触による測温障害を防ぐ為、測温接点以降は適当な角度をつけて、素線同士が接触しないように設置することも重要である。また、測温素子10の素線自体に樹脂コート・ガラスコート・セラミックコート等の絶縁材料をコーティングしたものを用いることも有効である。更に、必要に応じて、充填材22で保持した以降の部分に絶縁スリーブ等を用いても良い。
【0043】
充填材22で保持していない部分については、絶縁性のスリーブ等で保護することが望ましい。また、素線自体にもガラスコートやセラミックコート等の絶縁被覆を施したものを使用することも可能である。
【0044】
さらに、金属製の支持体11は、側壁部と板状構造体13を有し、該板状構造体13には、その面積の5〜50%にあたる開口部が形成されている。また、該板状構造体13には、必要に応じて他に、板状セラミックス基板2の抵抗発熱体5に給電するための給電部6と導通するための導通端子7、板状セラミックス基板2を冷却するためのガス噴出口、板状セラミックス基板2の温度を測定するための測温素子10を設置する。
【0045】
また、不図示のリフトピンは支持体11内に昇降自在に設置され、ウェハWを載置面3上に載せたり、載置面3より持ち上げるために使用される。そして、このウェハ加熱装置1によりウェハWを加熱するには、不図示の搬送アームにて載置面3の上方まで運ばれたウェハWをリフトピンにより支持したあと、リフトピンを降下させてウェハWを載置面3上に載せる。次に、給電部6に通電して抵抗発熱体5を発熱させ、板状セラミックス基板2を介して載置面3上のウェハWを加熱する。
【0046】
このとき、本発明によれば、板状セラミックス基板2を炭化珪素質焼結体、炭化硼素質焼結体、窒化硼素質焼結体、窒化珪素質焼結体、もしくは窒化アルミニウム質焼結体により形成してあることから、熱を加えても変形が小さく、板厚を薄くできるため、所定の処理温度に加熱するまでの昇温時間及び所定の処理温度から室温付近に冷却するまでの冷却時間を短くすることができ、生産性を高めることができるとともに、60W/(m・K)以上の熱伝導率を有することから、薄い板厚でも抵抗発熱体5のジュール熱を素早く伝達し、載置面3の温度ばらつきを極めて小さくすることができる。しかも、大気中の水分等と反応してガスを発生させることもないため、半導体ウェハW上へのレジスト膜の貼付に用いたとしても、レジスト膜の組織に悪影響を与えることがなく、微細な配線を高密度に形成することが可能である。
【0047】
ところで、このような特性を満足するには、板状セラミックス基板2の板厚を1mm〜7mmとすることが良い。これは、板厚が1mm未満であると、板厚が薄すぎるために温度ばらつきを平準化するという板状セラミックス基板2としての効果が小さく、抵抗発熱体5におけるジュール熱のばらつきがそのまま載置面3の温度ばらつきとして現れるため、載置面3の均熱化が難しいからであり、逆に板厚が7mmを越えると、板状セラミックス基板2の熱容量が大きくなり過ぎ、所定の処理温度に加熱するまでの昇温時間や温度変更時の冷却時間が長くなり、生産性を向上させることができないからである。
【0048】
また、以上詳述した本発明のウェハ加熱装置1において、図1に示すように、板状セラミックス基板2の表面に、抵抗発熱体5を形成し、抵抗発熱体5を露出させてあることから、使用条件等に合わせて載置面3の温度分布が均一となるように、抵抗発熱体5にトリミングを施して抵抗値を調整することもできる。
【0049】
また、板状セラミックス基板2を形成するセラミックスとしては、炭化珪素、炭化硼素、窒化硼素、窒化珪素、窒化アルミニウムのいずれか1種以上を主成分とするものを使用することができる。炭化珪素質焼結体としては、主成分の炭化珪素に対し、焼結助剤として硼素(B)と炭素(C)を含有した焼結体や、主成分の炭化珪素に対し、焼結助剤としてアルミナ(Al2O3)とイットリア(Y2O3)を含有し1900〜2200℃で焼成した焼結体を用いることができ、また、炭化珪素はα型を主体とするもの、あるいはβ型を主体とするもののいずれであっても構わない。
【0050】
また、炭化硼素質焼結体としては、主成分の炭化硼素に対し、焼結助剤として炭素を3〜10重量%混合し、2000〜2200℃でホットプレス焼成することにより焼結体を得ることができる。
【0051】
そして、窒化硼素質焼結体としては、主成分の窒化硼素に対し、焼結助剤として30〜45重量%の窒化アルミニウムと5〜10重量%の希土類元素酸化物を混合し、1900〜2100℃でホットプレス焼成することにより焼結体を得ることができる。窒化硼素の焼結体を得る方法としては、他に硼珪酸ガラスを混合して焼結させる方法があるが、この場合熱伝導率が著しく低下するので好ましくない。
【0052】
また、窒化珪素質焼結体としては、主成分の窒化珪素に対し、焼結助剤として3〜12重量%の希土類元素酸化物と0.5〜3重量%のAl2O3、さらに焼結体に含まれるSiO2量として1.5〜5重量%となるようにSiO2を混合し、1650〜1750℃でホットプレス焼成することにより焼結体を得ることができる。ここで示すSiO2量とは、窒化珪素原料中に含まれる不純物酸素から生成するSiO2と、他の添加物に含まれる不純物としてのSiO2と、意図的に添加したSiO2の総和である。
【0053】
また、窒化アルミニウム質焼結体としては、主成分の窒化アルミニウムに対し、焼結助剤としてY2O3やYb2O3等の希土類元素酸化物と必要に応じてCaO等のアルカリ土類金属酸化物を添加して十分混合し、平板状に加工した後、窒素ガス中1900〜2100℃で焼成することにより得られる。
【0054】
一方、炭化珪素質焼結体を板状セラミックス基板2として使用する場合、多少導電性を有する板状セラミックス基板2と抵抗発熱体5との間の絶縁を保つ絶縁層を形成しても良い。絶縁層としては、ガラス又は樹脂を用いることが可能であり、ガラスを用いる場合、その厚みが100μm未満では耐電圧が1.5kVを下回り絶縁性が保てず、逆に厚みが500μmを越えると、板状セラミックス基板2を形成する炭化珪素質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体との熱膨張差が大きくなり過ぎるために、クラックが発生して絶縁層として機能しなくなる。その為、絶縁層4としてガラスを用いる場合、絶縁層の厚みは100μm〜500μmの範囲で形成することが好ましく、望ましくは150μm〜400μmの範囲で形成することが良い。
【0055】
炭化珪素質焼結体からなる板状セラミックス基板2の表面に絶縁層を形成する場合、予め表面を酸化処理することにより、0.01〜2μm厚みのSiO2からなる酸化膜12を形成したのち、さらにその表面に絶縁層を形成する。
【0056】
また、板状セラミックス基板2を、窒化アルミニウムを主成分とするセラミック焼結体で形成する場合は、板状セラミックス基板2に対する抵抗発熱体5の密着性を向上させるために、ガラスからなる絶縁層を形成しても良い。ただし、抵抗発熱体5の中に十分なガラスを添加し、これにより十分な密着強度が得られる場合は、省略することが可能である。
【0057】
次に、絶縁層に樹脂を用いる場合、その厚みが30μm未満では、耐電圧が1.5kVを下回り、絶縁性が保てなくなるとともに、抵抗発熱体5にレーザー加工等によってトリミングを施した際に絶縁層を傷付け、絶縁層として機能しなくなり、逆に厚みが400μmを越えると、樹脂の焼付け時に発生する溶剤や水分の蒸発量が多くなり、板状セラミックス基板2との間にフクレと呼ばれる泡状の剥離部ができ、この剥離部の存在により熱伝達が悪くなるため、載置面3の均熱化が阻害される。その為、絶縁層として樹脂を用いる場合、絶縁層の厚みは30μm〜400μmの範囲で形成することが好ましく、望ましくは60μm〜200μmの範囲で形成することが良い。
【0058】
また、絶縁層を形成する樹脂としては、200℃以上の耐熱性と、抵抗発熱体5との密着性を考慮すると、ポリイミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂、ポリアミド樹脂等が好ましい。
【0059】
なお、ガラスや樹脂から成る絶縁層を板状セラミックス基板2上に被着する手段としては、前記ガラスペースト又は樹脂ペーストをスクリーン印刷法にて塗布したあと、ガラスペーストにあっては、600℃の温度で、樹脂ペーストにあっては、300℃以上の温度で焼き付ければ良い。
【0060】
また、絶縁層としてガラスを用いる場合、予め炭化珪素質焼結体又は炭化硼素質焼結体から成る板状セラミックス基板2を1200℃程度の温度に加熱し、絶縁層を被着する表面を酸化処理しておくことで、ガラスから成る絶縁層4との密着性を高めることができる。
【0061】
さらに、抵抗発熱体5としては、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)等の金属単体を、蒸着法やメッキ法にて直接被着するか、あるいは前記金属単体や酸化レニウム(Re2O3)、ランタンマンガネート(LaMnO3)等の酸化物を導電材として含む樹脂ペーストやガラスペーストを用意し、所定のパターン形状にスクリーン印刷法等にて印刷したあと焼付けて前記導電材を樹脂やガラスから成るマトリックスで結合すれば良い。マトリックスとしてガラスを用いる場合、結晶化ガラス、非晶質ガラスのいずれでも良いが、熱サイクルによる抵抗値の変化を抑えるために結晶化ガラスを用いることが好ましい。
【0062】
ただし、抵抗発熱体5に銀又は銅を用いる場合、マイグレーションが発生する虞があるため、このような場合には、抵抗発熱体5を覆うように抵抗発熱体5のマトリックス成分と同等の材質から成る保護膜を30μm程度の厚みで被覆しておけば良い。
【0063】
上記保護膜を形成するガラスの特性としては、結晶質又は非晶質のいずれでも良く、例えばレジスト乾燥用に使用する場合、耐熱温度が200℃以上でかつ20℃〜200℃の温度域における熱膨張係数が板状セラミックス基板2を構成するセラミックスの熱膨張係数に対し−5〜+5×10-7/℃の範囲にあるものを適宜選択して用いることが好ましい。即ち、熱膨張係数が前記範囲を外れたガラスを用いると、板状セラミックス基板2を形成するセラミックスとの熱膨張差が大きくなりすぎるため、ガラスの焼付け後の冷却時において、板状セラミックス基板2に反りが発生したり、クラックや剥離等の欠陥が生じ易いからである。
【0064】
また、抵抗発熱体5を内蔵するタイプの板状セラミックス基板2に関しては、熱伝導率が高く電気絶縁性が高い窒化アルミニウム質焼結体を用いることが好ましい。この場合、窒化アルミニウムを主成分とし焼結助剤を適宜含有する原料を十分混合したのち円盤状に成形し、その表面にWもしくはWCからなるペーストを抵抗発熱体5のパターン形状にプリントし、その上に別の窒化アルミニウム成形体を重ねて密着した後、窒素ガス中1900〜2100℃の温度で焼成することにより抵抗発熱体5を内蔵した板状セラミックス基板2得ることが出来る。また、抵抗発熱体5からの導通は、窒化アルミニウム質基材にスルーホール19を形成し、WもしくはWCからなるペーストを埋め込んだ後焼成するようにして表面に電極を引き出すようにすれば良い。また、給電部6は、ウェハWの加熱温度が高い場合、Au、Ag等の貴金属を主成分とするペーストを前記スルーホール19の上に塗布し900〜1000℃で焼き付けることにより、内部の抵抗発熱体5の酸化を防止することができる。
【0065】
【実施例】
(実施例1)
窒化アルミニウムを主成分とし、焼結助剤として2重量%のY2O3を含有する熱伝導率が80W/(m・K)の窒化アルミニウム質焼結体に研削加工を施し、板厚4mm、外径230mmの円板状の板状セラミックス基板を複数枚製作した。そして板状セラミックス基板の表面加工は、ロータリ平面研削盤にて加工を行った。#80、#170、#400のダイヤモンド固定砥粒からなるダイヤモンドホイールを使い表面粗さを変えた板状セラミックス基板を得た。尚、ダイヤモンドホイールの径はφ150mm、回転数1000rpm、切り込み量は5μm/パス、送りは10mm/パスの加工条件で行った。また、遊離砥粒を使ったラッピング加工により表面粗さを変えた板状セラミックス基板を得た。
【0066】
板状セラミックス基板に抵抗発熱体を被着するため、導電材としてAu粉末とPt粉末を添加したガラスペーストを、スクリーン印刷法にて所定のパターン形状に印刷したあと、150℃に加熱して有機溶剤を乾燥させ、さらに550℃で30分間脱脂処理を施したあと、700〜900℃の温度で焼き付けを行うことにより、厚みが50μmの抵抗発熱体5を形成した。抵抗発熱体5は図2に示すような中心部を2分割に、外周部を周方向に4分割した6パターン構成とした。しかるのち抵抗発熱体に給電部を導電性接着剤にて固着させた。
【0067】
また、支持体11は、主面の30%に開口部を形成した厚み2.5mmのステンレスからなる2枚の板状構造体13を準備し、この中の1枚に、12本の導通端子7を所定の位置に形成し、同じくステンレスからなる側壁部とネジ締めにて固定して支持体11を準備した。
【0068】
その後、前記支持体11の上に、抵抗発熱体5の各分割パターンの略中央部に該凹部21を形成し、測温素子10を設置し、無機系の充填材で保持固定した板状セラミックス基板を重ね、その外周部を弾性体8を介してネジ締めすることによりウエハ加熱装置とした。
【0069】
そして、このようにして得られたウェハ加熱装置の導通端子7に通電して測温素子10の温度を150℃で1時間以上保持した後、常温に維持された測温ウェハを、加熱装置に投入、載置面3に載せた瞬間から測温ウェハの平均温度が150±0.3℃に安定するまでの時間を測定し過渡特性を評価とした。そして、各サンプル5回ずつ計測し、その最大値を測定値とした。
【0070】
尚、測温ウェハには29点の測温抵抗体が測温ウェハの表面に同心円状に取り付けられ、ウェハの表面温度ばらつきを測定した。評価基準としては、測温ウェハの平均温度が150±0.3℃に安定するまでの温度安定時間が40秒以下を◎、40〜44秒を○、45〜49秒までを△、50秒以上を×と判定した。
【0071】
また、150℃に測温ウェハを加熱して250秒後の温度ばらつきを評価した。温度ばらつきが0.5℃以上は×、0.49〜0.25℃は△、0.19〜0.24℃は○、0.2℃以下は◎と判定した。
【0072】
そして、◎○△×の順に特性の優劣の順を示し、温度安定時間と温度ばらつきの中で、劣った判定を総合判定とした。それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0073】
【表1】
【0074】
試料No.1は板状セラミックス基板の他方の主面の表面粗さRaが0.01μmより小さいことから板状セラミックス基板と抵抗発熱体の密着が悪く、加熱により剥がれが生じた。また、試料No.5は表面粗さRaが5μmより大きく、加熱中に板状セラミックス基板が破損した。
【0075】
また、表面粗さRa2/Ra1が0.1より小さい試料No.6は、温度安定時間が55秒と大きく温度ばらつきも0.51℃と大きかった。
【0076】
一方、表面粗さRaが0.01〜5μmであり、且つ、Ra2/Ra1が0.1以上のNo.2〜4、No.7〜10のウェハ加熱装置は温度安定時間が49秒以下と小さく、温度バラツキも0.27℃以下と良好な結果が得られた。
【0077】
(実施例2)
実施例1の試料No.2と同様にウェハ加熱装置を作製し、板状セラミックス体の一方の主面の表面粗さを変えた試料を作製した。実施例に用いた加工は、定盤の上に板状セラミック基板を乗せ、その上に重石を乗せ、遊離砥粒のダイヤモンドの入った研削液を滴下しながら加工することにより作製した。表面粗さは上記の定盤の回転数を変えることにより変化させた。今回、重石の形状と大きさは同一とした。
【0078】
そして実施例1と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】
主面の表面粗さRa4/Ra3が、0.5より小さい試料No.11は温度安定時間が48秒と大きかった。
【0081】
一方、Ra4/Ra3が、0.5より大きいNo.12〜15は温度安定時間が39秒以下でまた温度ばらつきも0.19℃以下と優れた特性を示した。
【0082】
従って、板状セラミックス基板の一方の主面の表面粗さRaが0.01から5μmであり、且つ、前記主面の径方向の表面粗さRa3と、周方向の表面粗さRa4の比率が0.5≦Ra4/Ra3であれば更に好ましい特性が得られることが分った。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、板状セラミックス基板の一方の主面側をウェハを載せる載置面とし、他方の主面または内部に抵抗発熱体を備えたウェハ加熱装置において、前記板状セラミックス基板の他方の主面の算術平均表面粗さRaが0.01〜5μmであり、かつ、他方の主面の径方向の表面の算術平均表面粗さRa1と周方向の算術平均表面粗さRa2の比率を0.1≦Ra2/Ra1≦0.8とすることにより、ウェハの温度ばらつきを小さくし過渡時の温度安定時間を小さくできる。
【0084】
また、板状セラミックス基板の主面の一方の径方向の表面の算術平均表面粗さRa3と周方向の算術平均表面粗さRa4の比率が0.5≦Ra4/Ra3≦0.9とすることにより、ウェハ面内の温度バラツキを更に小さくし優れた過渡特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウェハ加熱装置を示す断面図である。
【図2】本発明のウェハ加熱装置の板状セラミックス基板を示す平面図である。
【図3】本発明のウェハ加熱装置のセラミック基板の一方の主面の表面粗さを測定する方向を示す平面図である。
【図4】従来のウェハ加熱装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1、10:ウェハ加熱装置
2、32:板状セラミックス基板
3、33:載置面
5、35:抵抗発熱体
6、36:給電部
7、37:導通端子
8、38:弾性体
10、40:測温素子
11、41:支持体
21:凹部
22:充填材
W:ウェハ[0001]
The present invention is mainly Ye C used for heating Ye C) related to a heating device, for example, a semiconductor wafer Ye C, liquid crystal substrates, circuit boards, etc. Ye A semiconductor thin film on the substrate, Ye The present invention relates to a wafer heating apparatus that forms a resist film by drying and baking a resist solution applied on the substrate.
[0002]
For example, in a semiconductor manufacturing apparatus manufacturing process, a semiconductor thin film forming process, an etching process, a resist film baking process, etc. Ye C Ye C) for heating Ye C A heating device is used.
[0003]
A conventional semiconductor manufacturing apparatus collectively includes a plurality of windows. Ye A batch type was used to process the film. Ye In recent years, a method called single wafer processing, in which processing is performed one by one, has been carried out in order to increase processing accuracy as the size of the wafer increases from 8 inches to 12 inches. However, the single-wafer type will reduce the number of processes per process, so Ye There is a need to reduce processing time. For this reason, Ye C) Ye There has been a demand for improvement in heating temperature accuracy as well as shortening and speeding up heating time.
[0004]
Of these Ye In forming the resist film on the upper surface, one main surface of a plate-like
[0005]
And c Ye A
[0006]
JP-A-11-40330 discloses nitride ceramics or carbide ceramics as a ceramic material constituting the plate-like
[0007]
Japanese Patent Laid-Open No. 2001-168177 discloses a surface roughness of the plate-like
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above Ye In the heat treatment of chemically amplified resists that have been used in recent years for miniaturization of semiconductor wiring in a heating device, Ye C. Transient characteristics and temperature until the temperature stabilizes when W is replaced on the plate-like
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, one main surface side of a plate-shaped ceramic substrate is used as a mounting surface on which a wafer is placed, and a resistance heating element is provided on the other main surface or inside of the plate-shaped ceramic substrate. Ye In the heating apparatus, the other main surface of the plate-like ceramic substrate has a surface roughness Ra of 0.01 to 5 μm, and the other main surface has a radial surface roughness Ra1 and a circumferential surface roughness Ra2. The ratio of 0.1 ≦ Ra2 / Ra1 ≦ 0.8 It is characterized by that.
[0010]
The surface roughness Ra of one main surface of the plate-like ceramic substrate is 0.01 to 5 μm, and the ratio of the surface roughness Ra3 in the radial direction of the main surface to the surface roughness Ra4 in the circumferential direction 0.5 ≦ Ra4 / Ra3 ≦ 0.9 And
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
[0012]
FIG. Ye C is a cross-sectional view showing an example of the heating device 1, and shows one main surface of a plate-like
[0013]
FIG. 2 shows an example of the pattern shape of the
[0014]
In addition, the
[0015]
Further,
[0016]
In the wafer heating apparatus 1 of the present invention, the surface roughness (arithmetic average roughness) Ra of the other main surface of the plate-like
[0017]
The surface roughness Ra is obtained as follows. First, as shown in FIG. 2, the surface roughness Ra1 in the radial direction measured by moving the stylus of the surface roughness meter in the diameter direction of the plate-like
[0018]
The surface roughness Ra was measured under the conditions of a measurement length of 2.5 mm, a cutoff value of 0.8 mm, a measurement magnification of 5000 times, and a measurement speed of 0.3 mm / S.
[0019]
When measured as described above, the ratio R (= Ra2 / Ra1) of the radial surface roughness Ra1 and the circumferential surface roughness Ra2 of the other main surface of the plate-like
[0020]
If the ratio R (= Ra2 / Ra1) is smaller than 0.1, Ra1 is too large, and pattern bleeding may occur between a plurality of patterns of the
[0021]
In other words, the other main surface of the plate-shaped
[0022]
More preferably, the ratio R is 0.1 to 0.8. When the ratio R exceeds 0.8, when the plate-like
[0023]
The plate-like
[0024]
Furthermore, although the reason is not clear, by setting the surface roughness Ra of the other main surface to 0.01 to 5 μm, the accuracy of the width of the arc pattern of the
[0025]
Further, when the
[0026]
That is, in order to reduce the warpage of the plate-shaped
[0027]
If the surface roughness Ra of one main surface of the plate-like
[0028]
Accordingly, the surface roughness Ra of one main surface of the plate-shaped
[0029]
In addition, the measuring method of the surface roughness Ra of one main surface is the same as the measuring method of the other main surface. That is, as shown in FIG. 3, the surface roughness Ra in the radial direction is measured by moving the stylus of the surface roughness meter in the diameter direction of the mounting
[0030]
Next, a processing method in which the surface roughness of the plate-like
[0031]
As the processing method of the plate-like
( 1 ) : A rotary grinder was used to make the processing lines concentric.
( 2 ) : ( 1 ) After grinding, remove the above processing streaks using loose abrasive grains and random directions
did.
[0032]
( 1 ) In this processing method, after fixing the plate-like
[0033]
The plate-like ceramic substrate, which is formed by processing only one side of the plate-like
[0034]
( 2 ) The processing method is to support the plate-like
[0035]
Furthermore, the lapping process is characterized in that the uneven shape of the processed surface can be finely adjusted by changing the size and shape of the weight. And as for one main surface of the plate-shaped
[0036]
The concave shape can be obtained by blasting, but the effect of reducing the temperature difference on the surface of the wafer W during the transition is small and the effect of lapping is large.
[0037]
Next, another configuration will be described.
[0038]
The support 11 includes a plate-
[0039]
The plate-like
[0040]
The material of the thermocouple used as the
[0041]
A temperature measuring contact is formed at the tip of the
[0042]
Further, in order to prevent a temperature measurement failure due to contact between the strands of the
[0043]
It is desirable to protect the portion not held by the
[0044]
Furthermore, the metal support 11 has a side wall portion and a plate-
[0045]
In addition, a lift pin (not shown) is installed in the support 11 so as to be movable up and down. Ye It is used to place C on the mounting
[0046]
At this time, according to the present invention, the plate-like
[0047]
By the way, in order to satisfy such characteristics, the plate thickness of the plate-like
[0048]
The above-described detailed description of the present invention Ye In the heating device 1, as shown in FIG. 1, the
[0049]
In addition, as the ceramic for forming the plate-like
[0050]
The boron carbide sintered body is obtained by mixing 3 to 10% by weight of carbon as a sintering aid with boron carbide as a main component, and performing hot press firing at 2000 to 2200 ° C. be able to.
[0051]
In the boron nitride sintered body, 30 to 45% by weight of aluminum nitride and 5 to 10% by weight of rare earth element oxide are mixed as a sintering aid with respect to boron nitride as a main component, and 1900 to 2100. A sintered body can be obtained by hot-press firing at ° C. Another method for obtaining a sintered body of boron nitride is to mix and sinter borosilicate glass, but this is not preferable because the thermal conductivity is significantly reduced.
[0052]
The silicon nitride sintered body is composed of 3 to 12% by weight of rare earth element oxide and 0.5 to 3% by weight of Al as a sintering aid with respect to silicon nitride as a main component. 2 O Three Furthermore, SiO contained in the sintered body 2 SiO in an amount of 1.5 to 5% by weight 2 Can be mixed and subjected to hot press firing at 1650 to 1750 ° C. to obtain a sintered body. SiO shown here 2 The amount is SiO generated from impurity oxygen contained in the silicon nitride raw material. 2 And SiO as impurities contained in other additives 2 And intentionally added SiO 2 Is the sum of
[0053]
In addition, as an aluminum nitride sintered body, Y is used as a sintering aid for the main component aluminum nitride. 2 O Three And Yb 2 O Three It is obtained by adding a rare earth element oxide such as CaO and an alkaline earth metal oxide such as CaO as necessary and mixing them well, processing into a flat plate shape, and then firing at 1900 to 2100 ° C. in nitrogen gas.
[0054]
On the other hand, when a silicon carbide based sintered body is used as the plate-like
[0055]
When an insulating layer is formed on the surface of the plate-like
[0056]
When the plate-like
[0057]
Next, when a resin is used for the insulating layer, if the thickness is less than 30 μm, the withstand voltage is less than 1.5 kV and the insulation cannot be maintained, and the
[0058]
In addition, as the resin forming the insulating layer, a polyimide resin, a polyimide amide resin, a polyamide resin, or the like is preferable in consideration of heat resistance of 200 ° C. or more and adhesion with the
[0059]
As a means for depositing an insulating layer made of glass or resin on the plate-like
[0060]
When glass is used as the insulating layer, the plate-like
[0061]
Further, as the
[0062]
However, when silver or copper is used for the
[0063]
The glass forming the protective film may be either crystalline or amorphous. For example, when used for resist drying, the heat resistance is 200 ° C. or higher and the heat in the temperature range of 20 ° C. to 200 ° C. The expansion coefficient is −5 to + 5 × 10 with respect to the thermal expansion coefficient of the ceramics constituting the plate-like
[0064]
For the plate-like
[0065]
【Example】
Example 1
Mainly composed of aluminum nitride and 2% by weight of Y as a sintering aid 2 O Three Was applied to the aluminum nitride sintered body having a thermal conductivity of 80 W / (m · K) to produce a plurality of disk-shaped plate-like ceramic substrates having a plate thickness of 4 mm and an outer diameter of 230 mm. And the surface processing of the plate-shaped ceramic substrate was processed with a rotary surface grinder. A plate-like ceramic substrate having a changed surface roughness was obtained using a diamond wheel composed of diamond fixed abrasive grains of # 80, # 170, and # 400. The diamond wheel had a diameter of φ150 mm, a rotation speed of 1000 rpm, a cutting amount of 5 μm / pass, and a feed of 10 mm / pass. Moreover, the plate-shaped ceramic substrate which changed surface roughness by the lapping process using a loose abrasive grain was obtained.
[0066]
In order to deposit a resistance heating element on a plate-like ceramic substrate, a glass paste to which Au powder and Pt powder are added as a conductive material is printed in a predetermined pattern shape by a screen printing method, and then heated to 150 ° C. for organic The solvent was dried, degreased at 550 ° C. for 30 minutes, and then baked at a temperature of 700 to 900 ° C. to form a
[0067]
In addition, the support 11 is provided with two plate-
[0068]
After that, on the support 11, the
[0069]
And the c Ye (C) Energizing the conduction terminal 7 of the heating device to maintain the temperature of the
[0070]
In addition, 29 temperature measuring resistors were attached to the surface of the temperature measuring wafer concentrically on the surface of the temperature measuring wafer, and the surface temperature variation of the wafer was measured. As an evaluation standard, the temperature stabilization time until the average temperature of the temperature measuring wafer is stabilized at 150 ± 0.3 ° C. is 40 seconds or less, ◎ 40-44 seconds is ◯, 45-49 seconds is △, 50 seconds The above was determined as x.
[0071]
Moreover, the temperature variation after 250 seconds after heating the temperature measuring wafer to 150 ° C. was evaluated. When the temperature variation was 0.5 ° C. or more, it was judged as x, 0.49 to 0.25 ° C. as Δ, 0.19 to 0.24 ° C as ◯, and 0.2 ° C. or less as ◎.
[0072]
And, the order of superiority or inferiority of the characteristics was shown in the order of ○ ΔΔ ×, and inferior determination was made as a comprehensive determination in the temperature stabilization time and the temperature variation. Each result is as shown in Table 1.
[0073]
[Table 1]
[0074]
Sample No. In No. 1, since the surface roughness Ra of the other main surface of the plate-like ceramic substrate was smaller than 0.01 μm, the adhesion between the plate-like ceramic substrate and the resistance heating element was poor, and peeling occurred due to heating. Sample No. No. 5 has a surface roughness Ra larger than 5 μm, and the plate-like ceramic substrate was damaged during heating.
[0075]
In addition, sample Nos. With surface roughness Ra2 / Ra1 smaller than 0.1. No. 6 had a large temperature stabilization time of 55 seconds and a large temperature variation of 0.51 ° C.
[0076]
On the other hand, the surface roughness Ra is 0.01 to 5 μm, and Ra2 / Ra1 is 0.1 or more. 2-4, no. In the wafer heating apparatus of 7 to 10, a temperature stabilization time was as small as 49 seconds or less, and a temperature variation was 0.27 ° C. or less, and good results were obtained.
[0077]
(Example 2)
A wafer heating device was produced in the same manner as in sample No. 2 in Example 1, and a sample was produced in which the surface roughness of one main surface of the plate-like ceramic body was changed. The processing used in the examples was made by placing a plate-like ceramic substrate on a surface plate, placing a weight on it and processing it while dropping a grinding liquid containing loose abrasive diamonds. The surface roughness was changed by changing the number of rotations of the surface plate. This time, the shape and size of the weight were the same.
[0078]
And evaluation similar to Example 1 was performed. The results are shown in Table 2.
[0079]
[Table 2]
[0080]
Sample No. with surface roughness Ra4 / Ra3 of the main surface smaller than 0.5. No. 11 had a long temperature stabilization time of 48 seconds.
[0081]
On the other hand, Ra4 / Ra3 is larger than 0.5. Nos. 12 to 15 showed excellent characteristics such as a temperature stabilization time of 39 seconds or less and a temperature variation of 0.19 ° C. or less.
[0082]
Therefore, the surface roughness Ra of one main surface of the plate-shaped ceramic substrate is 0.01 to 5 μm, and the ratio of the surface roughness Ra3 in the radial direction of the main surface to the surface roughness Ra4 in the circumferential direction is It has been found that more preferable characteristics can be obtained when 0.5 ≦ Ra4 / Ra3.
[0083]
【The invention's effect】
According to the present invention, one main surface side of the plate-shaped ceramic substrate is used as a mounting surface on which a wafer is placed, and the other main surface or a resistance heating element is provided on the inside. Ye In the heating device, the arithmetic mean surface roughness Ra of the other principal surface of the plate-like ceramic substrate is 0.01 to 5 μm, and the arithmetic mean surface roughness Ra1 of the radial surface of the other principal surface is The ratio of the arithmetic average surface roughness Ra2 in the circumferential direction is 0.1 ≦ Ra2 / Ra1 ≦ 0.8 By doing so, the temperature variation of the wafer can be reduced and the temperature stabilization time at the time of transition can be reduced.
[0084]
Further, the ratio of the arithmetic average surface roughness Ra3 of one radial surface of the main surface of the plate-like ceramic substrate to the arithmetic average surface roughness Ra4 in the circumferential direction is 0.5 ≦ Ra. 4 /
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a c Ye It is sectional drawing which shows C heating apparatus.
[Fig. 2] C of the present invention Ye It is a top view which shows the plate-shaped ceramic substrate of a heating apparatus.
FIG. 3 Ye It is a top view which shows the direction which measures the surface roughness of one main surface of the ceramic substrate of C heating apparatus.
[Fig. 4] Conventional C Ye It is sectional drawing which shows C heating apparatus.
[Explanation of symbols]
1, 10: C Ye C Heating device
2, 32: Plate-shaped ceramic substrate
3, 33: Placement surface
5, 35: Resistance heating element
6, 36: Power feeding unit
7, 37: Conduction terminal
8, 38: Elastic body
10, 40: Temperature measuring element
11, 41: Support
21: recess
22: Filler
W : We C
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