JP3929469B2 - トラヒック計測システムおよびトラヒック計測方法 - Google Patents

トラヒック計測システムおよびトラヒック計測方法 Download PDF

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Description

パケット通信網に設けられたノード(ルータ等)の負荷を計測するためのトラヒック計測システムおよびトラヒック計測方法に関する。
パケット通信網のトラヒックを計測する技術としては、例えば下記特許文献1で開示されたものが知られている。特許文献1の技術では、測定パケットがパケット通信網のある地点から他の地点に転送されるまでの転送遅延時間を測定することによって、これらの地点間のトラヒックを計測する。
また、他のトラヒック計測技術として、網性能計測ソフトウエアを用いる方法が知られている。これは、大容量ファイルの転送を行って、その転送時間から通信網の実効帯域を計算する技術である。
図6は、特許文献1の技術を用いてルータの負荷を計測する方法を説明するためのブロック図である。図6に示したように、ルータ610の入出力インタフェース611〜614には、スイッチ621〜624を介して、パケット通信回線631〜634および遅延時間試験機641〜644が接続されている。
遅延時間試験機641〜644は、タイムスタンプ(転送開始時刻の情報)が格納された試験用パケットを生成して、他の遅延時間試験機に送信する。例えば、遅延時間試験機641で生成された試験用パケットは、スイッチ621および入出力インタフェース611を介してルータ610内に送信され、さらに、例えば入出力インタフェース613およびスイッチ623を介して遅延時間試験機643に転送される。試験用パケットを受信した遅延時間試験機643は、当該試験用パケットからタイムスタンプを読み出す。そして、遅延時間試験機は、タイムスタンプが示す時刻と受信時刻とを比較することによって、この試験用パケットの転送遅延時間を判断する。
ルータ610としては、ワイヤレートが可能なもの(すなわち、光ファイバケーブルにおける最大転送速度と同じ速度でパケットを転送できるもの)を使用することが望ましい。これは、ユーザパケットの損失を発生させないことが望ましいからであり、現在の多くのルータとしてはワイヤレートが可能なものが使用されている。
特開2001−333092号公報
しかしながら、図6に示した測定技術には、ルータ610における転送遅延時間を計測することはできても、当該ルータ610の負荷状態を詳細に解析することはできないという欠点があった。以下、この理由を説明する。
ルータとしては、出力側にバッファが設けられたものと、入力側にバッファが設けられたものとがある。図7(A)に示したように、ルータ610内の出力側にバッファ701が設けられている場合、そのバッファ701には、複数の入力インタフェースから通信パケットが投入される。この場合、各入力インタフェースから投入された通信パケットは、ルータ610内での遅延時間が等しくなる。例えば、図7(A)に示したように、パケット通信回線631のトラヒックが非常に大きく且つパケット通信回線632のトラヒックが非常に小さいような場合でも、インタフェース611,613間の遅延時間とインタフェース612,613間の遅延時間は等しくなる。したがって、パケット通信網の管理者は、インタフェース612,613間の遅延時間が大きい場合に、その原因がパケット通信回線631のトラヒックにあるのか或いはパケット通信回線632のトラヒックにあるのかを知ることはできない。
また、図7(B)に示したように、ルータ610内の入力側にバッファ702が設けられている場合、そのバッファ702からは、複数の出力インタフェースに通信パケットが送信される。この場合、各出力インタフェースから送信される通信パケットは、ルータ610内での遅延時間が等しくなる。例えば、図7(B)に示したように、インタフェース614のトラヒックが非常に大きく且つインタフェース613のトラヒックが非常に小さい場合でも、インタフェース611,613間の遅延時間とインタフェース611,614間の遅延時間は等しくなる。この場合も、パケット通信網の管理者は、インタフェース611,614間の遅延時間が大きい場合に、その原因がインタフェース611,613間のトラヒックにあるのか或いはインタフェース611,614間のトラヒックにあるのかを知ることはできない。
加えて、図6の測定技術では、以下のような理由により、ルータ610の負荷が100%以下の場合には負荷状態を知ることはできない。
ルータ610では、そのルータの処理能力を上回る通信パケットが投入された場合(すなわち負荷が100%を超えた場合)に、バッファ701,702(図7(A)、(B)参照)へ通信パケットが蓄積される。そして、このような蓄積が、転送遅延を発生させる原因になる。したがって、負荷が100%以下の場合には、転送遅延が発生しない。このため、例えば負荷が1%の場合と99%の場合とで、各遅延時間試験機641〜644(図6参照)の測定結果は同じになってしまう。しかし、パケット通信網の管理者にとっては、輻輳の発生を未然に防止するため等の理由から、転送遅延が発生していなくても負荷の状態を知りたい場合がある。
さらに、上述の網性能計測ソフトウエアには、大容量のファイルを転送する必要があることから、トラヒック計測の際に、各ノードに対して大きい負荷を与えてしまうという欠点がある。
この発明の課題は、ノード(ルータ等)の負荷状態を詳細に解析することができるトラヒック計測システムおよびトラヒック計測方法を提供することにある。
(1)第1の発明に係るトラヒック計測システムは、連続する複数個の試験用パケットを生成・送信する連続パケット投入部と、連続パケット投入部から送信された試験用パケットをパケット通信回線内を一方の方向に転送されるユーザパケットに合流させ且つパケット通信回線内を他方の方向に転送されるパケット列から試験用パケットを分岐させるスイッチと、スイッチで分岐された試験用パケットのパケット間隔を計測するパケット間隔計測部と、パケット間隔計測部の計測結果を用いて他方の方向に転送されるユーザパケットのトラヒックを推定するトラヒック推定部とを備える。
(2)第2の発明に係るトラヒック計測方法は、連続パケット投入部が連続する複数個の試験用パケットを生成・送信する第1ステップと、第1スイッチが試験用パケットをパケット通信回線内を転送されるユーザパケットに合流させる第2ステップと、第2スイッチがパケット通信回線内を転送されるパケット列から試験用パケットを分岐させる第3ステップと、パケット間隔計測部が第2スイッチで分岐された試験用パケットのパケット間隔を計測する第4ステップと、トラヒック推定部がパケット間隔計測部の計測結果を用いて、パケット通信回線内を転送されるユーザパケットのトラヒックを推定する第5ステップとを含む。
第1、第2の発明によれば、パケット通信回線に対して連続する試験用パケットパケットの投入・分岐を行った後で、このパケット通信回線を転送されるパケット列のパケット間隔を計測し、この計測結果を用いてトラヒックを推定することができる。そして、このようにしてトラヒックを推定することにより、負荷が100%以下の場合にも、当該負荷の状態を知ることが可能になる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、図中、各構成成分の大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説明する数値的条件は単なる例示にすぎない。
第1の実施形態
まず、この発明の第1の実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
図1は、この実施形態に係るトラヒック計測システムの構成を示すブロック図である。図1に示したように、この実施形態では、パケット通信網に、ルータ110と、パケット通信回線121,122,123,124と、2台のトラヒック計測システム130,140とを設ける。
ルータ110は、通常のルータであり、例えば4個の入出力インタフェース111,112,113,114を備えている。
パケット通信回線121〜124は、対応する入出力インタフェース111〜114に接続される。
トラヒック計測システム130は、スイッチ131と、連続パケット送受信装置132とを備えている。
スイッチ131は、連続パケット送受信装置132から受信した試験用パケット(後述)とパケット通信回線121aから受信したユーザパケット列とを合流させて、パケット通信回線121bに送信する。また、スイッチ131は、パケット通信回線121bから受信したパケット列(後述のようにユーザパケットと試験用パケットを含む)から試験用パケットを分岐させて連続パケット送受信装置132に送信し、他のパケット(ユーザパケット)をパケット通信回線121aに送信する。
連続パケット送受信装置132は、内部で生成した試験用パケットをスイッチ131に送信するとともに、スイッチ131から受信した試験用パケットのパケット間隔からトラヒックを推定する。このために、連続パケット送受信装置132は、連続パケット投入部133、受信パケット間隔計測部134およびトラヒック推定部135を備えている。
連続パケット投入部133は、所定数の試験用パケットを連続的に生成し、スイッチ131に送信する。
受信パケット間隔計測部134は、スイッチ131で分岐された試験用パケット(後述のトラヒック計測システム140で生成・投入されたもの)を受信して、パケット間隔を計測する(後述)。
トラヒック推定部135は、受信パケット間隔計測部134で計測されたパケット間隔を用いて、ルータ110からパケット通信回線131上に出力されたユーザパケットのトラヒックを推定する。
トラヒック計測システム140は、スイッチ141と、連続パケット送受信装置142とを備えている。
スイッチ141の構成は、上述のスイッチ131と同様である。スイッチ141は、連続パケット送受信装置142から受信した試験用パケットとパケット通信回線121cから受信したユーザパケット列とを合流させて、パケット通信回線121bに送信する。また、スイッチ141は、パケット通信回線121bから受信したパケット列から試験用パケットを分岐させて連続パケット送受信装置142に送信し、他のパケット(ユーザパケット)をパケット通信回線121cに送信する。
連続パケット送受信装置142は、内部で生成した試験用パケットをスイッチ141に送信するとともに、スイッチ141から受信した試験用パケットのパケット間隔からトラヒックを推定する。連続パケット送受信装置142は、連続パケット投入部143、受信パケット間隔計測部144およびトラヒック推定部145を備えている。これらの構成部143〜145の構成は、上述の連続パケット投入部133、受信パケット間隔計測部134およびトラヒック推定部135と同様であるので、説明を省略する。
次に、この実施形態に係るトラヒック計測システム130,140の動作について、図2を用いて説明する。ここでは、パケット通信回線121からルータ110に送られるユーザパケットのトラヒックを計測する場合を例に採って説明する。
まず、連続パケット投入部133(図1参照)が、n個の試験用パケットTP1,TP2,・・・,TPnを連続的に生成し、スイッチ131に送信する(図2の符号A参照)。1回の送信における試験用パケットの個数は、任意であり、トラヒックの計測に求められる精度等に応じて適宜決定すればよいが、例えば数十個程度が適当であると考えられる。
スイッチ131は、連続パケット投入部133から受信した試験用パケットTP1〜TPnを、パケット通信回線121aから受信したユーザパケット列UP1,UP2,・・・・(図2の符号B参照)に合流させる。ここで、スイッチ131は、試験用パケットとユーザパケットの両方を受信した場合には、これらのパケットを、パケット通信回線121bに、交互に送信する。一方、試験用パケットまたはユーザパケットの一方のみを受信した場合、スイッチ131は、受信した通信パケットをそのままパケット通信回線121bに送信する。これにより、スイッチ131からは、試験用パケット列TP1〜TPn内にユーザパケットUP1,UP2,・・・が混合された状態のパケット列が送信される(図2の符号C参照)。このパケット列は、パケット通信回線121bを介して、スイッチ141に達する。
スイッチ141は、受信したパケット列から、試験用パケットTP1〜TPnを分岐させ、連続パケット送受信装置142に送る(図2の符号D参照)。これにより、パケット通信回線121c上には、ユーザパケットUP1,UP2,・・・のみが送られる(図2の符号E参照)。
連続パケット送受信装置142内の受信パケット間隔計測部144(図1参照)は、スイッチ141から試験用パケット列TP1〜TPnを受信して、パケット間隔を計測する。図2に例示した試験用パケット列TP1〜TPnでは、ユーザパケットUP1,UP2に対応して、2つのパケット間隔t1,t2が発生している(同図の(D)参照)。受信パケット間隔計測部144は、これらのパケット間隔t1,t2を計測する。計測結果は、トラヒック推定部145に送られる。
トラヒック推定部145は、最初の試験用パケットTP1から最後の試験用パケットTPnまでの時間長Tと、パケット間隔の和t1+t2との比、すなわち(t1+t2)/Tを演算する。ここで、時間長Tは、パケット通信回線121のトラヒック計測時間に該当する。また、パケット間隔の和t1+t2は、この計測時間Tの間にパケット通信回線121上を転送されたユーザパケットUP1,UP2の時間長に該当する。したがって、(t1+t2)/Tの演算結果は、パケット通信回線121のトラヒックを示す値となる。トラヒック推定部145は、この演算結果を、パケット通信網の管理装置(図示せず)に、トラヒック推定結果として出力する。
トラヒック計測システム130,140は、このような処理を、複数回繰り返すことが望ましい。そして、トラヒック推定結果の平均値を求めることにより、トラヒック推定結果の信頼性を高めることができる。
なお、ルータ110からパケット通信回線121に送られたユーザパケットのトラヒックを計測する場合の動作も、上述の動作と同様である。
以上説明したように、この実施形態では、ルータ110を通過する際の転送遅延時間ではなく(上述の特許文献1参照)、連続する試験用パケットを投入・分岐した際に発生するパケット間隔を用いて、パケット通信回線のトラヒックを計測することができる。したがって、この実施形態によれば、ルータ110内のバッファに通信パケットが蓄積されないような場合(すなわち、ルータ110の負荷が100%以下の場合)にも、このルータの負荷状態を知ることができる。
第2の実施形態
次に、この発明の第2の実施形態について、図3および図4を用いて説明する。
この実施形態では、ルータの出力側に設けられたトラヒック計測システムが、そのトラヒック計測システムで計測したパケット間隔とルータの入力側で計測されたパケット間隔とを用いて、トラヒックの推定を行う。
図3は、この実施形態に係るトラヒック計測システムの構成を示すブロック図である。図3において、図1と同じ符号を付した構成要素は、それぞれ、図1の場合と同じものである。
図3に示したように、この実施形態に係るパケット通信網は、8台のトラヒック計測システム310〜380を備える。すなわち、各パケット通信回線121〜124には、それぞれ2台ずつのトラヒック計測システムが設けられる。
トラヒック計測システム320は、スイッチ321と、連続パケット送受信装置322とを備えている。
スイッチ321は、第1の実施形態のスイッチ141と同様であり、連続パケット送受信装置322から受信した試験用パケットとパケット通信回線121cから受信したユーザパケット列とを合流させてパケット通信回線121bに送信するとともに、パケット通信回線121bから受信したパケット列から試験用パケットを分岐させて連続パケット送受信装置322に送信する。
連続パケット送受信装置322は、連続パケット投入部323、受信パケット間隔計測部324、パケット間隔通信部325およびトラヒック推定部326を備えている。
連続パケット投入部323および受信パケット間隔計測部324の構成は、第1の実施形態に係る連続パケット投入部143および受信パケット間隔計測部144と同様である。
パケット間隔通信部325は、受信パケット間隔計測部324の計測結果を、他のトラヒック計測システムのパケット間隔通信部に送信する。また、パケット間隔通信部325は、他のトラヒック計測システムのパケット間隔通信部から、受信パケット間隔の測定結果を受信する。
トラヒック推定部326は、受信パケット間隔計測部324で計測されたパケット間隔と、他のトラヒック計測システムから受け取ったパケット間隔計測結果とを用いて、ルータ110からパケット通信回線121上に出力されたユーザパケットのトラヒックを推定する。
トラヒック計測システム310,330〜380の構成も、図3中の符号が異なることを除いて、トラヒック計測システム320の構成と同様である。
次に、この実施形態に係るトラヒック計測システムの動作について、トラヒック計測システム310〜360の連係動作を例に採り、図4を用いて説明する。
連続パケット送受信装置312の連続パケット投入部(図示せず)は、上述の第1の実施形態と同様にして、複数の試験用パケットを連続的に生成・送信する。これらの試験用パケットは、第1の実施形態と同様、スイッチ311でユーザパケットに合流され、さらに、スイッチ321で分岐される。受信パケット間隔計測部324は、第1の実施形態と同様にして、スイッチ321から受信した試験用パケットのパケット間隔を計測する。パケット間隔通信部325は、この計測結果t320 を、トラヒック計測システム360のパケット間隔通信部365に送る。図4(A)に、スイッチ311で試験用パケットに合流されるユーザパケットUP1の例を示す。このユーザパケットUP1のパケット長は、受信パケット間隔計測部324の計測結果t320 と一致する。
同様に、連続パケット送受信装置332の連続パケット投入部(図示せず)は、複数の試験用パケットを連続的に生成・送信する。これらの試験用パケットは、スイッチ331でユーザパケットに合流され、さらに、スイッチ341で分岐される。受信パケット間隔計測部344は、スイッチ341から受信した試験用パケットのパケット間隔を計測する。パケット間隔通信部345は、この計測結果t340 を、トラヒック計測システム360のパケット間隔通信部365に送る。図4(B)に、スイッチ331で試験用パケットに合流されるユーザパケットUP2の例を示す。このユーザパケットUP2のパケット長は、受信パケット間隔計測部344の計測結果t340 と一致する。
さらに、連続パケット送受信装置352の連続パケット投入部(図示せず)は、複数の試験用パケットを連続的に生成・送信する。これらの試験用パケットは、スイッチ351でユーザパケットに合流され、さらに、スイッチ361で分岐される。受信パケット間隔計測部364は、スイッチ361から受信した試験用パケットのパケット間隔を計測する。計測結果t360 は、トラヒック推定部366に送られる。
また、パケット間隔通信部365は、連続パケット送受信装置322,342のパケット間隔通信部325,345から、それぞれパケット間隔の計測結果を受信する。これらの計測結果も、トラヒック推定部366に送られる。
トラヒック推定部366は、受信パケット間隔計測部364および連続パケット送受信装置322,342からそれぞれ受け取ったパケット間隔計測結果を比較することにより、トラヒックを推定する。例えば、受信パケット間隔計測部364の計測結果t360 と連続パケット送受信装置322の計測結果t320 とが完全に一致する場合、入出力インタフェース111からルータ110に受信されたユーザパケットUP1は入出力インタフェース113から出力されたが、入出力インタフェース112から入力されたユーザパケットUP2は入出力インタフェース113から出力されなかったこと(すなわち、ユーザパケットUP2は入出力インタフェース114から出力されたこと)が解る(図4(C)参照)。また、計測結果t360 がt320 +t340 と一致する場合、ルータ110に入力されたユーザパケットUP1,UP2の両方が入出力インタフェース113から出力されたことが解る(図4(D)参照)。
このような処理を繰り返し実行することにより、ルータ110内でのユーザパケットの流れを統計的に知ることができる。
以上説明したように、この実施形態では、ルータ110の入力側のパケット間隔計測結果と出力側のパケット間隔計測結果とを比較してトラヒックを推定するので、パケット通信網の管理者は、ルータ110内でのユーザパケットの流れを知ることができる。したがって、従来の技術(上述の図7参照)と比較して、トラヒック上昇の原因となっているパケット回線を把握することが容易になる。
加えて、この実施形態によれば、上述の第1の実施形態と同様の理由により、負荷が100%以下の場合でもルータの負荷状態を知ることができる。
なお、連続パケット送受信装置322,342が、パケット間隔通信部325,345を用いてパケット間隔計測結果を送信するだけでなく、トラヒック推定部326,346を用いて第1の実施形態と同様の推定処理を行ってもよいことは、もちろんである。
第3の実施形態
次に、この発明の第3の実施形態について、図5を用いて説明する。
この実施形態では、試験用パケットに複数のルータを通過させることにより、それらのルータが構築する通信経路の実効速度を推定する。
図5は、この実施形態に係るトラヒック計測システムの構成を示すブロック図である。
図5に示したように、トラヒック計測システム510は、スイッチ511と連続パケット送受信装置512とを備えている。また、トラヒック計測システム520は、エッジルータ521と連続パケット送受信装置522とを備えている。そして、スイッチ511とエッジルータ521とが、ルータ530,540,550,560を介して接続されている。連続パケット送受信装置512,522の内部構成は、上述の第1の実施形態に係る連続パケット送受信装置132,142と同様であるので、説明を省略する。
以下、この実施形態に係るトラヒック計測システム510,520の動作を説明する。
連続パケット送受信装置512は、第1の実施形態に係る連続パケット送受信装置132と同様にして、連続する複数の試験用パケット(例えば数十個)を生成し、スイッチ511に送信する。
これらの試験用パケットは、スイッチ511で、パケット通信回線570上のユーザパケットに合流する。そして、各試験用パケットは、ルータ530〜560を介して、エッジルータ521に転送される。エッジルータ521は、通信パケット列から各試験用パケットを分岐させて、連続パケット送受信装置522に送信する。
連続パケット送受信装置522は、第1の実施形態に係る連続パケット送受信装置142と同様にして、試験用パケットのパケット間隔を計測し、この計測結果を用いてトラヒックを推定する。このトラヒック推定結果は、第1の実施形態と同様、最初の試験用パケットから最後の試験用パケットまでの時間長とパケット間隔の和との比で与えられる。また、複数回の計測を行う場合には、かかる時間長の平均値とパケット間隔平均値との比を、トラヒック推定結果としてもよい。
このトラヒック推定結果は、このパケット通信網の回線速度と実効速度との比に一致する。したがって、このパケット通信網の回線速度にトラヒック推定結果を乗じることにより、このパケット通信網の実効速度(ビット/秒)を算出することができる。
以上説明したように、この実施形態によれば、連続する複数の試験用パケットを用いて、パケット通信網の実効速度(すなわち実効的な帯域幅)を計測することができる。そして、この実施形態によれば、従来の網性能計測ソフトウエアによる技術(大容量のファイル転送を行って、その転送時間から通信網の実効速度を計算する技術)と比較して、トラヒック計測のためにルータ540〜560に与える負荷を小さく抑えることができる。
加えて、この実施形態によれば、上述の第1の実施形態と同様の理由により、負荷が100%以下の場合でもトラヒックの状態を知ることができる。
第1の実施形態に係るトラヒック計測システムの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るトラヒック計測システムの動作を説明するための概念図である。 第2の実施形態に係るトラヒック計測システムの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るトラヒック計測システムの動作を説明するための概念図である。 第3の実施形態に係るトラヒック計測システムの構成を示すブロック図である。 従来のトラヒック計測技術を説明するためのブロック図である。 従来のトラヒック計測技術を説明するための概念図である。
符号の説明
110 ルータ
111,112,113,114 入出力インタフェース
121,122,123,124 パケット通信回線
121a,121b,121c パケット通信回線の部分
130,140 トラヒック計測システム
131,141 スイッチ
132,142 連続パケット送受信装置
133,143 連続パケット投入部
134,144 受信パケット間隔計測部
135,145 トラヒック推定部

Claims (8)

  1. 連続する複数個の試験用パケットを生成・送信する連続パケット投入部と、
    当該連続パケット投入部から受信した試験用パケットをパケット通信回線内を一方の方向に転送されるユーザパケットに合流させ、且つ、当該パケット通信回線内を他方の方向に転送されるパケット列から試験用パケットを分岐させる通信路切替部と、
    当該通信路切替部で分岐された試験用パケットのパケット間隔を計測するパケット間隔計測部と、
    当該パケット間隔計測部の計測結果を用いて、前記他方の方向に転送されるユーザパケットのトラヒックを推定するトラヒック推定部と、
    を備えることを特徴とするトラヒック計測システム。
  2. 前記トラヒック推定部が、計測期間と当該計測期間における前記パケット間隔の和との比を算出することによって、トラヒックを推定することを特徴とする請求項1に記載のトラヒック計測システム。
  3. 前記パケット間隔計測部が計測した前記パケット間隔を他のトラヒック計測システムに送信するための通信部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のトラヒック計測システム。
  4. 前記トラヒック推定部が、自己のトラヒック計測システムに設けられた前記パケット間隔計測部で計測された前記パケット間隔と、他の前記パケット通信回線に対応するトラヒック計測システムの前記通信部から受信した前記パケット間隔とを用いて、当該他のパケット通信回線から自己の前記パケット通信回線に流入した通信パケットのトラヒックを推定することを特徴とする請求項3に記載のトラヒック計測システム。
  5. 連続パケット投入部が、連続する複数個の試験用パケットを生成・送信する第1ステップと、
    第1通信路切替部が、当該試験用パケットを、パケット通信回線内を転送されるユーザパケットに合流させる第2ステップと、
    第2通信路切替部が、当該パケット通信回線内を転送されるパケット列から前記試験用パケットを分岐させる第3ステップと、
    パケット間隔計測部が、当該第2通信路切替部で分岐された試験用パケットのパケット間隔を計測する第4ステップと、
    トラヒック推定部が、当該パケット間隔計測部の計測結果を用いて、前記パケット通信回線内を転送されるユーザパケットのトラヒックを推定する第5ステップと、
    を含むことを特徴とするトラヒック計測方法。
  6. 前記第5ステップが、計測期間と当該計測期間における前記パケット間隔の和との比を算出することによってトラヒックを推定するステップであることを特徴とする請求項5に記載のトラヒック計測方法。
  7. 通信部を用いて、前記パケット間隔計測部に計測された前記パケット間隔を、他の前記パケット通信回線に対応する前記トラヒック推定部に使用させるために送信する第6ステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載のトラヒック計測方法。
  8. 前記第5ステップが、自己の前記パケット通信回線に対応する前記パケット間隔計測部で計測された前記パケット間隔と、他の前記パケット通信回線に対応する前記通信部から受信した前記パケット間隔とを用いて、当該他のパケット通信回線から当該自己のパケット通信回線に流入した通信パケットのトラヒックを推定するステップであることを特徴とする請求項7に記載のトラヒック計測方法。
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